JP2015086955A - 転がり軸受用の分割保持器 - Google Patents
転がり軸受用の分割保持器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015086955A JP2015086955A JP2013226398A JP2013226398A JP2015086955A JP 2015086955 A JP2015086955 A JP 2015086955A JP 2013226398 A JP2013226398 A JP 2013226398A JP 2013226398 A JP2013226398 A JP 2013226398A JP 2015086955 A JP2015086955 A JP 2015086955A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rivet
- segments
- rolling bearing
- axial direction
- split cage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
【解決手段】転がり軸受1の分割保持器5は、軸方向に対向する合成樹脂製のセグメント7,8と、金属製リベット9とを有する。リベット9は、拡径部とされる頭部9aと軸部9bを有し、軸部9bが両セグメント7,8に軸方向に挿通され、軸部9bの先端部がかしめられて、拡径部とされるかしめ部9cが形成されることで、両セグメント7,8が連結されている。リベット9の頭部9a又はかしめ部9cと対応する各セグメント7、8との間には、皿ばね座金やばね座金等の弾性変形可能な付勢部材12,13がそれぞれ軸方向に弾性収縮された状態で介装されている。
【選択図】図2
Description
図4は、前記のような分割保持器を備えた転がり軸受の一例を示す断面図であり、同図において、転がり軸受41は、内輪42、外輪43、転動体として示す玉44、一対のセグメント45,46を有する分割保持器47,リベット48、平座金49,50を備えている。リベット48は鉄製とされ、頭部48aと軸部48bを有する。リベット48の軸部48bは両セグメント45、46に軸方向に挿通され、軸部48bの先端部がかしめられて、かしめ部48cが形成されることで、両セグメント45,46が連結されている。平座金49、50はリベット48の軸部48bに外嵌され、リベット48の頭部48a又はかしめ部48cと対応するセグメント45、46間に介装されている。
これを防止するために、セグメント45,46をリベット48と同様の構成材料、即ち、鉄から形成することも考えられる。然しながら、分割保持器47の潤滑性能を考慮すると、セグメント45,46の構成材料を合成樹脂とすることが望ましい。また、リベット48をセグメント45,46と同様の構成材料、即ち、樹脂から形成することも考えられる。然しながら、分割保持器47の強度を考慮すると、リベット48の材料を鉄とすることが望ましい。このように、従来においては、前記問題を解決できなかったのが実情である。
この構成によれば、常温で組み立てた転がり軸受を極低温環境で使用した場合、転がり軸受の各部材は収縮するが、セグメントの構成材料である合成樹脂の線膨張係数がリベットの構成材料である金属の線膨張係数よりも大であるため、リベットの端部と対応する各セグメント間の軸方向の間隔が大となる。しかし、軸方向に弾性収縮させた付勢部材が、復元力により、「軸方向の間隔が増加した分」だけ、軸方向に伸びるように変形する。これにより、リベットの端部と対応する各セグメント間に、軸方向の隙間ができるのを防ぐことができる。従って、リベットが緩まず、分割保持器ががたつく惧れはない。
この例によれば、付勢部材として、皿ばね座金を使用しているので、ばね座金と比較して、付勢部材のセグメントに対する接触面積を大とでき、接触面圧を小とできる。これにより、付勢部材がセグメント上を摺動した際の摩耗粉の発生を防止できる。
図1は本発明の実施の形態にかかる転がり軸受1用の分割保持器5の一部を示す平面図、図2は図1のA−A線矢視断面図である。
前記図2において、転がり軸受1は、液体天然ガスのポンプ用軸受として使用される。この転がり軸受1は、内輪2、外輪3、転動体とされる複数の玉4、及びこれらの玉4を保持する分割保持器5を備えている。
複数の玉4は、内輪2と外輪3との間に配置されている。これらの玉4は、それぞれ、内輪軌道面21及び外輪軌道面31上を転動可能であり、これによって、内輪2及び外輪3が相対回転自在とされている。
両セグメント7,8は、軸方向に対向しており、リベット9により両セグメント7,8が連結されることで、分割保持器5が構成される。セグメント7,8は、たとえば、炭素繊維等で強化されたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂などの合成樹脂を用いて形成されている。セグメント7,8は、ポリアミド樹脂を用いて形成してもよい。
各平座金10,11は、リベット9の軸部9bの各端部に外嵌されて、それぞれ、各セグメント7、8の軸方向外側に位置し、リベット9の頭部9a又はかしめ部9cに当接している。平座金10,11は、鉄等の金属材料により形成されている。
この際、各付勢部材12,13が、復元力により、「軸方向の間隔が増加した分」だけ、軸方向に伸びるように弾性変形する。これにより、リベット9の頭部9a又はかしめ部9cと対応する各セグメント7,8との間に、軸方向の隙間ができることはない。従って、リベット9が緩まず、分割保持器5ががたつく惧れはない。
すなわち、付勢部材12,13のセグメント7,8に対する接触面積が小で、接触面圧(単位面積当たりにかかる力)が大であると、付勢部材12,13が、セグメント7,8の側面上を摺動した際に、セグメント7,8が削られて、合成樹脂からなる摩耗粉が生じ、これが液体天然ガスのポンプに悪影響を及ぼしたり、液体天然ガスに混入する問題が発生する。
しかし、前記構成例のように、付勢部材12,13として、ばね座金ではなく、皿ばね座金を使用すれば、付勢部材12,13のセグメント7,8に対する接触面積を大とでき、接触面圧を小とできる。これにより、付勢部材12,13がセグメント7,8の側面上を摺動した際の摩耗粉の発生を防止できる。
この構成例によれば、付勢部材12が、復元力により、軸方向に伸びるように変形した際に、付勢部材12が前記のように摺動する場合でも、付勢部材12がセグメント7上ではなく、平座金15上を摺動するので、合成樹脂からなる摩耗粉の発生を防止できる。
さらに、前記の実施の形態においては、本発明を玉軸受の分割保持器に適用した例について記載した。しかし、本発明はそのような構成に限定されない。たとえば、ころ軸受及び円すいころ軸受などの転がり軸受の分割保持器に、本発明を適用してもかまわない。
その他、別紙の特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
Claims (2)
- 軸方向に対向する合成樹脂製のセグメントを有し、
これらセグメントが、これらに軸方向に挿通された金属製リベットにより、連結された転がり軸受用の分割保持器であって、
前記リベットの端部の拡径部と前記セグメントとの間に、弾性変形可能な金属製付勢部材が軸方向に弾性収縮された状態で介装されたことを特徴とする転がり軸受用の分割保持器。 - 前記付勢部材が皿バネ座金である請求項1記載の転がり軸受用の分割保持器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013226398A JP2015086955A (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 転がり軸受用の分割保持器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013226398A JP2015086955A (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 転がり軸受用の分割保持器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015086955A true JP2015086955A (ja) | 2015-05-07 |
Family
ID=53049948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013226398A Pending JP2015086955A (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | 転がり軸受用の分割保持器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015086955A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105221568A (zh) * | 2015-10-29 | 2016-01-06 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种冠状保持架深沟球轴承及其应用 |
CN110529494A (zh) * | 2019-08-09 | 2019-12-03 | 双钱集团(江苏)轮胎有限公司 | 一种设有保持架机构的轴承 |
US11131237B2 (en) * | 2016-04-04 | 2021-09-28 | Ihi Corporation | Variable nozzle unit, turbocharger, and method for manufacturing variable nozzle unit |
KR20220087830A (ko) * | 2020-12-18 | 2022-06-27 | 주식회사 한일하이테크 | 스프링을 이용한 분할 케이지 결합구조를 갖는 베어링 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4817538U (ja) * | 1971-07-13 | 1973-02-27 | ||
JPS5395453A (en) * | 1977-01-31 | 1978-08-21 | Toyoda Gosei Kk | Roller bearing |
JPS5482255U (ja) * | 1977-11-22 | 1979-06-11 | ||
JPS55177526U (ja) * | 1979-06-09 | 1980-12-19 | ||
JPH09250546A (ja) * | 1996-03-15 | 1997-09-22 | Koyo Seiko Co Ltd | 玉軸受 |
JP2007263279A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Jtekt Corp | 転がり軸受の保持器 |
JP2010032026A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Ntn Corp | ピン型保持器およびそれを用いたころ軸受 |
-
2013
- 2013-10-31 JP JP2013226398A patent/JP2015086955A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4817538U (ja) * | 1971-07-13 | 1973-02-27 | ||
JPS5395453A (en) * | 1977-01-31 | 1978-08-21 | Toyoda Gosei Kk | Roller bearing |
JPS5482255U (ja) * | 1977-11-22 | 1979-06-11 | ||
JPS55177526U (ja) * | 1979-06-09 | 1980-12-19 | ||
JPH09250546A (ja) * | 1996-03-15 | 1997-09-22 | Koyo Seiko Co Ltd | 玉軸受 |
JP2007263279A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Jtekt Corp | 転がり軸受の保持器 |
JP2010032026A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-12 | Ntn Corp | ピン型保持器およびそれを用いたころ軸受 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105221568A (zh) * | 2015-10-29 | 2016-01-06 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种冠状保持架深沟球轴承及其应用 |
CN105221568B (zh) * | 2015-10-29 | 2019-05-07 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种冠状保持架深沟球轴承及其应用 |
US11131237B2 (en) * | 2016-04-04 | 2021-09-28 | Ihi Corporation | Variable nozzle unit, turbocharger, and method for manufacturing variable nozzle unit |
CN110529494A (zh) * | 2019-08-09 | 2019-12-03 | 双钱集团(江苏)轮胎有限公司 | 一种设有保持架机构的轴承 |
KR20220087830A (ko) * | 2020-12-18 | 2022-06-27 | 주식회사 한일하이테크 | 스프링을 이용한 분할 케이지 결합구조를 갖는 베어링 |
KR102453583B1 (ko) * | 2020-12-18 | 2022-10-14 | 주식회사 한일하이테크 | 스프링을 이용한 분할 케이지 결합구조를 갖는 베어링 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8967873B2 (en) | Flexible bearing cage | |
JP6028409B2 (ja) | 密封装置付き自動調心ころ軸受及びその製造方法 | |
JP2015086955A (ja) | 転がり軸受用の分割保持器 | |
JP2010101369A (ja) | 転がり軸受 | |
WO2016125516A1 (ja) | 鉄道車両用軸受装置 | |
JP2008256204A (ja) | 転がり軸受 | |
US10465745B2 (en) | Thrust roller bearing cage and thrust roller bearing | |
US10371207B2 (en) | Roller bearings | |
JP2008014411A (ja) | 転がり軸受の潤滑構造 | |
JP6532651B2 (ja) | シールリング付転がり軸受 | |
US9657778B1 (en) | Convertible cage for ball bearing and associated bearing | |
CN109210074B (zh) | 用于滚动轴承的分段式保持架 | |
JP2014159840A (ja) | ころがり軸受 | |
JP2007225034A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2015052349A (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP2018135957A (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP6790481B2 (ja) | スラストころ軸受、及びスラストころ軸受用保持器 | |
US20160108959A1 (en) | Tapered roller bearing | |
WO2021187032A1 (ja) | 固体潤滑転がり軸受 | |
WO2016147880A1 (ja) | 転がり軸受 | |
KR102490414B1 (ko) | 무급유형 베어링. | |
JP2006118696A (ja) | スラストころ軸受 | |
KR102152604B1 (ko) | 테이퍼 롤러 베어링용 케이지 | |
JP2016089958A (ja) | 玉軸受 | |
JP6653115B2 (ja) | レース付きスラストころ軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170704 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170831 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171003 |