JP2015085538A - グラビアオフセット印刷装置 - Google Patents

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健太郎 窪田
浩孝 山口
Hirotaka Yamaguchi
浩孝 山口
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Abstract

【課題】配線パターンの断線やショート、形状変化が無く、安定的な印刷を連続的に可能とするグラビアオフセット印刷装置を提供する。【解決手段】グラビアオフセット印刷装置は、凹版102の凹部101にインキ110を供給すると共に凹部101内のインキ110を擦切りするドクターブレード104又はドクターブレード固定治具1402に取り付けられた超音波振動子1403を具備する。【選択図】図14

Description

本発明は、ドクターブレードを有するグラビアオフセット印刷装置に関する。
近年、建材分野、パッケージ分野、出版分野、エレクトロニクス分野など生活系、電気系、情報系さまざまな分野における工業製品の製造方法として、グラビアオフセット印刷を用いるケースが増加している。グラビアオフセット印刷とは、印刷対象物の表面にインキ(樹脂、導電ペーストなど)として各種の粘度の高い塗布材料を用いて、広範囲に高解像力、高寸法精度を有する優れた画像を安定的に印刷するための技術である。例えば、ICカードアンテナ(コイル状のパターン)や太陽電池バックシート導配線、電磁シールド、タッチパネルITO配線等を印刷目的として、PET、PEN、アクリル等のシート上に導電性インキ、導電性ペースト等を広範囲の面積に高解像で印刷する。特許文献1には、グラビアオフセット印刷などのオフセット方式の印刷方法が記載されている。
特開昭55−5856号公報
ところで、グラビアオフセット印刷により、ICカードアンテナ(コイル状のパターン)や太陽電池バックシートの導配線、電磁波シールド、又はタッチパネル用の信号取出し配線等を、導電性インキ、又は導電性ペースト等を用いて、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、アクリル、又はガラス等からなる基材上に、広範囲の面積に高精細で印刷する場合、下記のような内容が要求される。
[1]広範囲に均一かつ安定した高精細な細線の印刷を可能にすること。
[2]被印刷体に印刷された細線が、断線、ショートしないこと。
[3]安定した膜厚の細線を印刷できること。
無断線の安定した膜厚の細線パターンを形成するには、予めドクターブレード等で所望の凹部パターン内にインキを挿入および擦切りして、その凹部パターン内に満たされたインキ面を平滑にし、インキ剥離性の転写層を有する転写体との圧着時に、そのインキ面が転写体に均等に接触する事が必要である。
凹部パターン内に満たされたインキをインキ剥離性の転写層を有する転写体へ確実に均一な厚さで転移させ、転写体を被印刷体に圧着して転写体上のインキ皮膜のパターンを被印刷体に転写する工程を経て、安定した膜厚の細線を形成するには、インキの粘度、弾性特性に応じた、凹部パターン内のインキ面を均す手段が必要である。
しかし、凹部パターン内ではインキ面が平滑にならない場合がある。この原因としては、ドクターブレードで凹部パターン内にインキを挿入および擦切りする際に生じるドクターブレードの落ち込み、ドクターブレードが凹版パターンを通過する際に生じる負圧、又は、ドクターブレードの分子間力により、凹部パターンに満たされるべきインキが、ドクターブレードに持ち去られ、凹部パターンのインキ表面レベルが下がることが挙げられる。また、インキ粘度及び弾性特性によっては、レベリングせずに凹部パターンの一部が持ち去られて、窪みが出来たままの状態になる。このような場合、次の工程において、インキ剥離性の転写層を有する転写体への転移が不十分となり、断線が発生するという問題が生じていた。
更に、凹部パターン外の凹版の表面にインキが残ってしまうのを防ぐ為に、ドクターブレードを一定の押し込み量で押し込みながらインキの挿入および擦切りを行うが、このときに、ドクターブレードによって凹版に傷や欠けが生じ、印刷パターンの形状変化、細線の短絡が起こってしまうといった問題が生じていた。
また、凹版へのインキ挿入後にドクターブレードを持ち上げる際に、ドクターブレードと凹版の間に存在するインキがドクターブレードに引っ張り上げられ、結果として、凹版上のインキが減少し、インキ不足に陥り、連続印刷が困難になるといった問題が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、配線パターンの断線やショート、形状変化が無く、安定的な印刷を連続的に可能とするグラビアオフセット印刷装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、凹版の凹部にインキを供給すると共に凹部内のインキを擦切りするドクターブレード又はドクターブレード固定治具に取り付けられた超音波振動子を具備することを特徴とするグラビアオフセット印刷装置である。
第2の態様は、第1の態様において、ドクターブレードによって凹版の凹部へインキを供給して凹部のインキを擦切りする際に、超音波振動子が超音波振動をドクターブレードに付与することを特徴とするグラビアオフセット印刷装置である。
第3の態様は、第1の態様において、凹版からインキを掻き終ったドクターブレードを離す際に、超音波振動子が超音波振動をドクターブレードに付与することを特徴とするグラビアオフセット印刷装置である。
本発明によれば、凹部パターン内へのインキ充填性を向上させ、ドクターブレードの凹版への押し込み量も軽減でき、微細配線の断線、短絡、パターン変化を阻止することが可能となる。また、凹版からドクターブレードが離れる際にインキがドクターブレードから離れやすくなるため、凹版上へのインキ追加頻度を下げることが可能となる。
実施の形態におけるグラビアオフセット印刷装置の概略構成図 図1に示すグラビアオフセット印刷装置の動作を説明するための模式図 実施の形態におけるグラビアオフセット印刷装置のインキ充填工程を示す模式図 図3に示すインキ充填工程において、インキ充填後の状態を示す模式図 実施の形態におけるグラビアオフセット印刷装置のインキ転移工程を示す模式図 超音波振動子を駆動しない場合のグラビアオフセット印刷装置のインキ充填工程において、ドクターブレードが凹部パターンに到来する前の概略図 超音波振動子を駆動しない場合のグラビアオフセット印刷装置のインキ充填工程において、ドクターブレードが凹部パターン上を通過中の概略図 超音波振動子を駆動しない場合のグラビアオフセット印刷装置のインキ充填工程において、ドクターブレードが凹部パターンを通過後の概略図 超音波振動子を駆動しない場合のグラビアオフセット印刷装置のインキ充填工程において、図8の状態からドクターブレードがさらに右側へ移動した後の凹部パターンの概略図 超音波振動子を駆動しない場合のグラビアオフセット印刷装置のインキ転移工程において、転写体が凹版に接する状態の概略図 超音波振動子を駆動しない場合のグラビアオフセット印刷装置のインキ転移工程において、転写体が凹版から離れた状態の概略図 超音波振動子を駆動しない場合のグラビアオフセット印刷装置の転写工程において、転写体が被印刷体に押し付けられた状態の概略図 超音波振動子を駆動しない場合のグラビアオフセット印刷装置において、転写体が被印刷体から離れた状態の図であり、被印刷体上で発生する問題を示す概略図 本実施の形態のグラビアオフセット印刷装置のドクターブレードの固定治具に超音波振動子を取り付けた状態の概略図 本実施の形態のグラビアオフセット印刷装置に使用した超音波振動子の写真
図1は、グラビアオフセット印刷方式を採用したグラビアオフセット印刷装置の概略構成を示す。グラビアオフセット印刷装置は、凹部パターン101が形成された凹版102を固定する第1の固定部材103(第1の定盤)と、凹版102上のインキ110(導電性ペースト又は樹脂等のインキ)を掻き取るドクターブレード104と、凹部パターン101からインキ110が移されてインキ皮膜106が形成されるインキ剥離性の転写体105と、転写体105上のインキ皮膜106が転写されて印刷パターン109が形成される被印刷体107を固定する第2の固定部材108(第2の定盤)とを、少なくとも備えている。凹部パターン101は、印刷パターンに対応した平面形状を有する凹部(溝)であり、凹版102の表面に形成されている。
凹版102は、グラビアオフセット印刷方式で使用するガラスまたは金属製の印刷版である。凹版102には、エッチング、レーザー、又は電鋳法等でなどで、幅10μmから数mmおよび深さ5から20μm程度の凹部パターン101が形成されている。また、ドクターブレード104は、凹版102の凹部パターン101の中へのインキの供給(挿入)およびインキの擦切りを行う為の鋼製または樹脂製の部材である。本実施の形態では、後述する超音波振動子1403(図14参照)が、ドクターブレード104に対して直接的または間接的に設けられている。図1、図2−4、図6−8では、超音波振動子1403の記載を省略している。超音波振動子1403については後述する。また、転写体105は、円筒状に形成され、一定の圧力で凹版102上を転がすことで、凹部パターン101内に挿入および擦切りで満たされたインキ110を安定して剥離できる転写層を有している。また、被印刷体107は、凹部パターン101からインキ110が剥離されることによって転写体105に残るインキ皮膜106を印刷する為に、凹版102を固定する定盤103の対面において定盤108に固定される。
グラビアオフセット印刷装置は、被印刷体107を固定した定盤108側へインキ剥離性の転写体105を転がして、転写体105に残るインキ皮膜106を一定の圧力で被印刷体107に印刷することで、凹部パターン101と同じ形状の細線パターン109(印刷パターン)を形成する。
図1のグラビアオフセット印刷装置では、円筒状の転写体105を駆動することでパターン印刷を行ったが、凹版102用の定盤103や、被印刷体107用の定盤108を駆動してもよく、本発明では、駆動する部分は限定されない。
図2は、図1に示すグラビアオフセット印刷装置の動作を説明するための模式図である。図2は、凹版102の凹部パターン101にドクターブレード104で挿入および擦切りされたインキ110をインキ剥離性の転写体105を介して、被印刷体107へ印刷する工程を横から見た図である。図2は、図2の右側から左側へ、インキ剥離性の転写体105を転がす場合を示している。
図3は、インキ充填工程を示す模式図であり、図2の右側にある凹版102を固定した定盤103上で行う工程概略図である。図3は、凹版102を固定した定盤103上をドクターブレード104が図の左側から右側へ凹版102の表面を移動し、凹版102に刻まれた凹部パターン101へインキ110を挿入及び擦切りする工程を示している。
図4は、インキ充填工程においてインキ充填後の状態を示す模式図(工程概略図)である。図4は、インキ充填工程において凹部パターン101にインキ110を擦切りしながら挿入した結果、凹部パターン101以外の凹版102の表面にはインキ110が殆ど残存していない状態を示している。
ドクターブレード104によるインキ挿入(充填)および擦切りによって凹部パターン101以外のインキを掻き落とす為には、ドクターブレード104を凹版102に向かって一定量押し込まなければならない。そのため、凹版102に傷がつく、欠けるといった事態が起こる事がある。凹版102に傷、欠けが発生すると、その凹版102は使用できなくなるため、凹版102を交換する必要がある。
図5は、転写体105へインキ110を転移させるインキ転移工程を示す模式図(工程概略図)である。図5は、図3のインキ充填工程で凹版102の凹部パターン101内に挿入されたインキ110を、インキ剥離性の転写体105で凹版102の上側表面に一定の圧力を加えながら、転写体105を図の右側から左側へ転がす事により、凹部パターン101内にあるインキ110を凹版102から剥離し、インキ剥離性の転写体105上にインキ皮膜106を形成する工程を示している。
ここで、グラビアオフセット印刷装置において、後述する超音波振動子1403を駆動しない場合の問題点について、図6から図13を用いて説明する。図6は、インキ充填工程においてドクターブレード104が凹部パターン101に到来する前の拡大図(工程概略図)である。図6は、図3のインキ充填工程における、凹版102の凹部パターン101の部分と凹版102表面に一定の角度・圧力で接するドクターブレード104と、ドクターブレード104の進行方向側に注入したインキ110の部分とを拡大して示している。
図7は、インキ充填工程においてドクターブレード104が凹部パターン10上を通過中の拡大図(工程概略図)である。図7は、図6の状態から、図7の左側から右側へドクターブレード104が凹版102表面を移動しながらインキを擦切りしている状態で、インキ110がドクターブレード104の先端部701に回り込みながらまとわり付いている状態を示している。
図8は、インキ充填工程において、ドクターブレード104が凹部パターン101を通過後の拡大図(工程概略図)である。図8は、図7の状態から、図8の右側へドクターブレード104が移動して凹版102の凹部パターン101上を通過完了直後の状態を示している。図8は、ドクターブレード104の先端部701にまとわり付いたインキ110が、インキ110自体の分子間力、ドクターブレード104の移動で発生する負圧、または分子間引力によって、凹部パターン101外へ引き上げられた結果、凹部パターン101に充填されたインキ110の液面の一部が大きく窪んで窪み801が形成された状態を示している。
図9は、インキ充填工程において、図8の状態からドクターブレード104がさらに右側へ移動して凹部パターン101から離れた状態の拡大図(工程概略図)である。図9は、凹版102の凹部パターン101の中に残されたインキ110がインキ110の粘度が高い為にレベリングせずに窪み801が残り、凹部パターン101外へあふれたインキ901が凹版102表面に残された状態を示している。
図10は、インキ転移工程において転写体105が凹版102に接する状態の拡大図(工程概略図)である。図10は、図9の状態の凹版102に対して上方より転写体105が一定の圧力で接して、凹版102の凹部パターン101に溜まったインキ110が転写体105に密着する際に、窪み801が存在することによって、転写体105とインキ110が密着しない部分が発生した状態を示している。
図11は、インキ転移工程において転写体105が凹版102から離れた状態の拡大図(工程概略図)である。図11は、図10の状態から転写体105が凹版102から離れると同時に、凹部パターン101に溜まっていたインキ110が凹部パターン101から剥離された結果、転写体105上にインキ皮膜106が形成され、凹部パターン101外へあふれたインキ901も転写体105に付着したパターン外のインキ皮膜1201となった状態を示している。
図12は、転写工程において転写体105が被印刷体107に押し付けられた状態を示す拡大図(工程概略図)である。図12は、図11でインキ剥離性の転写体105に転写されたインキ皮膜106およびパターン外のインキ皮膜1201が、被印刷体107に一定の圧力で密着した状態を示している。
図13は、インキの転写後に、転写体105が被印刷体107から離れた状態を示す拡大図である。図13は、転写体105上のインキ皮膜106およびパターン外のインキ皮膜1201が被印刷体107上に印刷されてパターン1301が形成された状態を示している。
このように、超音波振動子1403を駆動せずにグラビアオフセット印刷装置で印刷すると、被印刷体107上に転写された印刷されたパターン1301の断面形状において、窪み802が残り、極端な場合は、窪み802の底面において、全くインキ110が被印刷体107に印刷されず断線の原因となってしまう。
また、図8に示すように、インキ110はドクターブレード104に密着した状態で移動する。ドクターブレード104の移動終点にてドクターブレード104は上昇するが、この際に、インキ110がドクターブレード104から離れずに持ち上げられてしまい、結果として、凹版102上のインキ量が減少しインキ不足になってしまう。
本発明は、上記断線および凹版傷、欠けが発生せず、凹版102上のインキ不足を改善する事を目的とした、グラビアオフセット印刷装置(印刷方法)であり、本発明に係る実施の形態の詳細を以下に示す。
図14は、本発明のグラビアオフセット印刷装置のドクターブレード104の部分概略図である。ドクターブレード104を保持するホルダー1402(ドクターブレード固定治具)には、超音波振動子1403が取り付けられている。
なお、図14の超音波振動子1403の位置は、図14の位置に限定されるわけではなく、ドクターブレード104に超音波振動子1403を直接取りつけてもよく、ドクターブレード104に超音波振動子1403による超音波振動が伝わるように超音波振動子1403を設ければよい。また、超音波振動子1403の数についても限定されず、1つであってもよいし、複数であってもよい。
超音波振動子1403で発生させる超音波の波長は、20kHz〜100kHzの波長が望ましい。
インキ110は、樹脂、導電ペーストなどの各種の粘度の高い塗布材料のことであり、レオロジー測定器によるコーンプレート径20mm、角度2°による測定を行った場合、角速度10〜100rad/秒で、5〜1000Pa・sのインキ110を使用することができる。
超音波振動子1403は、長時間使用すると超音波振動子1403自体が発熱し、故障する原因となる。その為、インキ充填工程において、インキ挿入(インキ供給)及びインキ擦切り中(つまり、ドクターブレード104が凹版102上を移動している期間)、及び、インキ充填後にドクターブレード104を凹版102から離す際(例えば、ドクターブレード104が凹版102に接触する状態から接触しない状態へ変化する期間)に、超音波振動子1403を駆動することが望ましい。
インキ110として導電性銀ペーストを使用し、導線部幅50μmの凹版パターン101を有する凹版102を使用し、被印刷体107としてPET基材を用いて、本発明のグラビアオフセット印刷装置で、PET基材上に印刷を行った。
凹版102は、ガラス製の縦120mm×横120mm×高さ3mmの平板であり、凹部パターン101として、幅50μm、長さ500μm、及び深さ15μmの溝をエッチングによって彫刻したものを使用した。
PET基材は、厚さ125μm×縦120mm×横120mmの基材を使用し、導電性銀ペーストは、レオロジー測定装置で角速度10rad/秒で、9.5Pa・sのインキ110を使用し、インキ剥離性の転写体105は、シリコンゴムを主体とするゴム硬さ(JIS A)45°、ゴム厚さ 0.6mmを円筒に巻いたものを使用し、ドクターブレード104として東京製作所社製ドクターブレードのレギュラータイプを使用した。
本発明のグラビアオフセット印刷装置は、既存の印刷装置を使用し、凹版102を定盤103に固定し、被印刷体107であるPET基材をもう一方の定盤108に固定し、それぞれインキ剥離性の転写体105との接触幅を10mmに調整し、ドクターブレード104によるインキ110の凹部パターン101への挿入および擦切りの速度、インキ剥離性の転写体105の凹版102上を転がる周速度、インキ剥離性の転写体105のPET基材上を転がる周速度をそれぞれ50mm/秒として設定した。また、株式会社サワーコーポレーション製の超音波振動子(図15)1501をドクターブレード固定治具1402に設置した。
まず、超音波振動子1501の電源を切った状態にて印刷を行った。印刷パターン上の一部において厚みが薄くなるという結果が得られた。また、連続で印刷を行うことで、厚みが薄くなる部分にインキ抜けが発生した。これはインキ充填性だけではなく、凹版102上のインキがドクターブレード104に付着したことでインキ量が減少した影響である。
次に、超音波振動子1501の電源をONにして、超音波振動子1501の周波数を40kHz前後に調整して、超音波の振幅可変が可能な出力コントロールを使い、100Vに調節し、ドクターブレード104による凹版102へのインキ挿入及び擦り切り、ドクターブレード104の持ち上げまでの間に亘って電源をONさせて、印刷を行った。
インキ充填工程において超音波振動子1501を駆動することでドクターブレード104によるインキ挿入及び擦切りの際に、超音波振動子1501を駆動しないときと比較して、凹版102に対してかける圧力を小さくすることが可能である。例えば、本実施例において、超音波振動子1501を駆動しないときは、ドクターブレード104を凹版102に対して40μm押し込まないと凹部パターン101外のインキ110を完全に除去することが出来なかったが、超音波振動子1501をONにすることで、20μmの押し込み量で凹部パターン101外のインキを除去することが可能であった。
インキ充填工程において超音波振動子1501を駆動した場合において、本発明のグラビアオフセット印刷装置によって印刷した印刷物を確認したところ、パターン上の断面形状において厚みが安定しており、薄くなっている部分が減少した。また、連続で印刷を行ったところ、超音波振動子1501を駆動しない場合は、25枚で印刷物に一部カスレが生じたが、超音波振動子1501を駆動することで50枚以上カスレ無しで印刷が可能であった。
本実施例によって、レベリング効果のあった膜面を持ち、断線、ショートの可能性を少なくした細線印刷ができた。また、連続印刷枚数も向上した。
本発明によって、エレクトロニクス用デバイス関連等の配線パターンの安定品質の量産化が可能である。また、本発明によって、エレクトロニクス用デバイス関連等の導線層、及び絶縁層から形成される多層回路を容易に形成できる。また、本発明によって、PET等の樹脂基材ロール原反巻きからロール印刷された巻き印刷の連続印刷技術の向上を加速させることが可能である。
本発明は、ドクターブレードを有するグラビアオフセット印刷装置等に利用可能である。
101・・・凹部パターン(凹部)
102・・・凹版
103・・・凹版を固定した定盤
104・・・ドクターブレード
105・・・インキ剥離性の転写体
106・・・転写体上のインキ皮膜
107・・・被印刷体
108・・・被印刷体を固定した定盤
109・・・細線パターン
110・・・インキ
701・・・ドクターブレードの先端部
801・・・凹部パターン内のインキの窪み
802・・・被印刷体上のインキの窪み
901・・・凹部パターン外のインキ
1201・・・パターン外のインキ皮膜
1301・・・印刷されたパターン
1402・・・ドクターブレード固定治具
1403・・・超音波振動子
1501・・・超音波振動子

Claims (3)

  1. グラビアオフセット印刷装置であって、
    凹版の凹部にインキを供給すると共に前記凹部内のインキを擦切りするドクターブレード又はドクターブレード固定治具に取り付けられた超音波振動子を具備することを特徴とするグラビアオフセット印刷装置。
  2. 前記ドクターブレードによって前記凹版の前記凹部へインキを供給して前記凹部のインキを擦切りする際に、前記超音波振動子が超音波振動を前記ドクターブレードに付与することを特徴とする、請求項1に記載のグラビアオフセット印刷装置。
  3. 前記凹版からインキを掻き終った前記ドクターブレードを離す際に、前記超音波振動子が超音波振動を前記ドクターブレードに付与することを特徴とする、請求項1に記載のグラビアオフセット印刷装置。
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