JP2015084851A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】親水性による防汚機能を、当該機能を最も有効に活用できる部位に適用する。
【解決手段】洗濯機は、水槽内に回転可能に設けられた回転槽に設けられた親水性能部と、回転槽を洗浄するための洗浄行程と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
従来、洗濯機の水槽に種々の機能性皮膜を設けることが考えられている。例えば特許文献1には、乾燥時における消費電力の低減を図るべく、水槽の内面に断熱塗料の皮膜を備える技術が開示されている。また、この特許文献1には、撥水性である断熱塗料の皮膜に親水性を有する中空ビーズを含ませることにより、皮膜の表面に付着する水膜を広げて蒸発させ、これにより、乾燥時におけるより一層の消費電力の低減を図ることが開示されている。
ところで、近年では、親水性による防汚機能を発揮する塗料が開発されており、このような塗料によって洗濯機の水槽や回転槽を塗装すれば、その防汚機能により水槽や回転槽を清潔に保つことができる。
しかし、このような親水性による防汚機能は、親水性の皮膜と水とが接触することによって発揮されるため、その皮膜と水とを適切に接触させなければ、塗料が備える防汚機能を効果的に発揮させるこができず、その防汚機能を有効に活用することができない。
特開2010−172436号公報
そこで、本実施形態は、親水性による防汚機能を効果的に発揮することができる洗濯機を提供する。
本実施形態の洗濯機は、水槽内に回転可能に設けられた回転槽に設けられた親水性能部と、前記回転槽を洗浄するための洗浄行程を実行する洗浄手段と、を備える。
第1実施形態に係るドラム式洗濯機の構成を概略的に示す縦断断面図 第1実施形態に係る縦軸型洗濯機の構成を概略的に示す縦断側面図 第1実施形態に係る洗濯運転の制御内容を示すフローチャート 第1実施形態に係る洗浄行程の制御内容を示すフローチャート 回転槽の展開図を模式的に示す図 実用試験の条件および試験結果を示す図 実用試験の試験結果を視覚的に示す図 模擬汚れ洗濯試験の試験結果を示す図 模擬汚れ洗濯試験の試験結果を視覚的に示す図 かび付着および発育抑制確認試験における試験対象部位の一例を示す図5相当図 かび付着および発育抑制確認試験の試験結果を示す図 第2実施形態に係る図1相当図 第2実施形態に係る図2相当図 第2実施形態に係る図4相当図 第3実施形態に係る図3相当図 第3実施形態に係る取り出し確認の制御内容を示すフローチャート 第4実施形態に係る図1相当図 第4実施形態に係る図2相当図 第5実施形態に係る図1相当図 第5実施形態に係る図2相当図 変形実施形態に係る図1相当図(その1) 変形実施形態に係る図1相当図(その2) 変形実施形態に係る図2相当図 変形実施形態に係るものであり、(a)は孔の端面に親水性能部を備えない構成の一例を示す孔周辺の拡大図、(b)は孔の端面に親水性能部を備える構成の一例を示す孔周辺の拡大図
以下、洗濯機に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態で実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に示す洗濯機100は、回転槽の回転中心軸が水平、若しくは若干傾斜したいわゆる横軸型のドラム式の洗濯機であり、その外郭を構成する外箱101は、合成樹脂製の基台102と、基台102に結合された箱本体103とから構成されている。図1では左側となる箱本体103の前面部には、そのほぼ中央部に洗濯物出入口104が設けられている。また、箱本体103の前面部には、洗濯物出入口104を開閉する扉105が設けられている。箱本体103の前面部の上部には、操作パネル106が設けられている。
操作パネル106の裏側には、洗濯機100の動作全般を制御する制御装置107が設けられている。外箱101内には、底部である背面部側が閉塞された有底円筒状の水槽108が設けられている。水槽108は、その中心軸が、図1では右方となる後方に向かって下降する若干傾斜した軸線上に位置するようにしてサスペンション109によって弾性的に支持されている。
水槽108の背面部の外側には、モータ110が設けられている。モータ110は、例えば直流のブラシレスモータで構成されており、アウターロータ型であり、ステータ111およびロータ112を備えている。ステータ111は、水槽108の背面部の外側に固定されている。ロータ112の中心部には回転軸113が設けられている。回転軸113は、軸受ブラケット114に軸受115を介して支承されて、水槽108の内部に挿通されている。水槽108の内部には、底部である背面部側が閉塞された有底円筒状のドラムである回転槽116が設けられている。
回転槽116は、例えばステンレスなどからなる金属製である。回転槽116は、その背面部の中心部がモータ110の回転軸113の先端部に固定され、水槽108の軸線、つまり、後方に向かって下降傾斜した軸線を中心に回転可能に設けられている。この場合、モータ110は、回転槽116を回転させる駆動装置として機能する。回転槽116の底部、換言すれば背面部の外面には、回転槽116の背面部を補強するための補強部材117が設けられている。
補強部材117は、例えばアルミニウムのダイキャストなどからなる金属製である。回転槽116の胴部を構成する周壁部には、多数の孔118が全域にわたって形成されている。これら孔118は、貫通しており、通水および通気が可能である。また、回転槽116の内周部には、洗濯物掻き上げ用の複数の合成樹脂製のバッフル119が設けられている。なお、水槽108は、その中心軸が傾斜しない水平な軸線上に位置するように設けてもよく、この場合、回転槽116は、水平な軸線を中心に回転可能に設けられる。
回転槽116および水槽108は、何れも前面側が開口しており、開口部120および開口部121となっている。回転槽116の開口部120の周囲には、例えば塩水などの液体が封入された合成樹脂製のバランスリング122が設けられている。このバランスリング122は、例えばステンレスなどからなる金属製の図示しないねじによって回転槽116の外面側から固定されている。水槽108の開口部121は、例えばゴムなどの弾性材料からなる環状のベローズ123を介して洗濯物出入口104に連結されている。これにより、洗濯物出入口104は、ベローズ123、水槽108の開口部121、および、回転槽116の開口部120を介して、回転槽116の内部に連なっている。
水槽108の背面側の底部には排水口124が設けられている。この排水口124には、機内排水ホース125の一端部が接続されている。機内排水ホース125の他端部は、外箱101の基台102の前部に設けられたフィルタケース126に接続されている。フィルタケース126の前端部にはキャップ127が着脱可能に装着されている。フィルタケース126の内部には、キャップ127に一体的に設けられた図示しないリントフィルタが収納されている。また、フィルタケース126の下部には排水弁128が接続されている。この排水弁128の出口部には排水パイプ129が接続されている。排水パイプ129の先端部は、外箱101の基台102から機外に導出され、図示しない機外排水ホースに接続される。
フィルタケース126の上部には、エアトラップ130が設けられている。このエアトラップ130と外箱101内の上部に配設された水位センサ131とは、エアチューブ132によって接続されている。水位センサ131は、水槽108内の水位を、機内排水ホース125、フィルタケース126、エアトラップ130およびエアチューブ132を介して検出して制御装置107に出力する。
外箱101内の上部には、給水弁133および給水ケース134が設けられている。給水弁133の入口部には、図示しない水道の蛇口から延びる機外給水ホースが接続される。また、給水弁133の出口部には、接続パイプ135の一端部が接続されている。接続パイプ135の他端部は、給水ケース134に接続されている。給水ケース134の内部には、図示しない洗剤類貯留部が設けられている。給水ケース134には、機内給水ホース136の一端部が接続されている。機内給水ホース136の他端部は、水槽108の上部に接続されている。水道から給水弁133を介して供給される水は、接続パイプ135、給水ケース134および機内給水ホース136を介して水槽108内に供給される。
図2に示す洗濯機200は、回転槽の回転中心軸が垂直方向に延びるいわゆる縦軸型の洗濯機であり、その外郭を構成する外箱201の内部には、上面が開放した有底円筒状の水槽202が弾性吊持機構203によって弾性的に支持されている。この水槽202の内部には、上面が開放した有底円筒状の回転槽204が回転可能に設けられている。
回転槽204は、例えばステンレスなどからなる金属製の第1部材204aにより胴部が構成され、合成樹脂製の第2部材204bにより底部が構成されている。回転槽204の底部を構成する第2部材204bの外側には、当該第2部材204b、換言すれば回転槽204の底部を補強するための補強部材204cが設けられている。この補強部材204cは、例えばステンレス板などからなる金属製である。この回転槽204は、垂直な軸線を中心に回転するように構成されており、洗濯物を洗う洗い行程および洗濯物をすすぐすすぎ行程における洗濯槽、および、洗濯物を脱水する脱水行程における脱水槽として兼用される。
回転槽204は、その周壁部に多数の孔205を有している。これら孔205は、貫通しており、通水および通気が可能である。なお、図面では、これら孔205の一部のみを示している。回転槽204の上部には、例えば塩水などの液体が封入された合成樹脂製のバランスリング206が取り付けられている。このバランスリング206は、例えばステンレスなどからなる金属製のねじ206aによって回転槽204の外面側から固定されている。回転槽204内の底部には、合成樹脂製の撹拌体207が回転可能に設けられている。
水槽202の下部には排水経路208が設けられている。この排水経路208には排水弁209が設けられており、この排水弁209が開放されることにより、水槽202内の水が機外に排出される。また、水槽202の底部には、水位検知用のエアトラップ210が設けられている。このエアトラップ210には、エアチューブ211を介して図示しない水位センサが接続されている。この水位センサは、この場合、圧力センサからなり、エアトラップ210内の圧力に基づいて水槽202内の水位を検知する。
水槽202の下部の中央部には駆動機構部213が設けられている。この駆動機構部213は、可変速駆動が可能なモータ213a、クラッチ機構、減速装置、ブレーキ装置などを備えている。洗い行程時またはすすぎ行程時においては、駆動機構部213は、モータの回転力を、減速装置によって減速するとともにクラッチ機構によって撹拌体207に伝達する。脱水行程時においては、駆動機構部213は、モータの回転力を、減速装置によって減速することなくクラッチ機構によって回転槽204および撹拌体207に高速で伝達する。
外箱201の上部には、トップカバー214が設けられている。このトップカバー214には、洗濯物出入口を開閉する例えば二つ折り式の蓋215が開閉可能に設けられている。なお、水槽202の上部には、図示しない槽カバーが開閉可能に取り付けられている。トップカバー214の前部には、操作パネル216が設けられている。操作パネル216の裏側には、洗濯機200の動作全般を制御する制御装置217が設けられている。トップカバー214内の後部には、水道からの水を水槽202内に供給するための給水機構部218が設けられている。給水機構部218は、給水弁219を有している。給水弁219は、制御装置217によって開閉制御される。給水弁219が開かれると、水道などの外部の水源からの水は、機内給水ホース220を通って水槽202内へ供給される。
図1に示すように、上述の洗濯機100は、少なくとも回転槽116の側部の外面に、親水性能部の一例である親水性能膜300を備える。この場合、親水性能膜300は、回転槽116側部の外面全体に形成されている。また、図2に示すように、上述の洗濯機200は、少なくとも回転槽204の側部を構成する第1部材204aの外面に、親水性能部の一例である親水性能膜300を備える。この場合、親水性能膜300は、回転槽204側部の外面全体に形成されている。次に、この親水性能膜300について、さらに詳細に説明する。親水性能膜300は、例えばシリカ系の無機塗料など親水性能を有する塗料(以下、「親水性材料」と称する)を回転槽116側部の外面あるいは回転槽204側部の外面に吹き付けてコーティングしたものである。
この場合、回転槽116および回転槽204は何れも金属製であるから、これら回転槽116の外面あるいは回転槽204の外面に親水性材料を吹き付け、これを焼き付けることによりコーティングすることができ、コーティングを強固にすることができる。なお、親水性材料の焼き付け温度は、一般的に有機物が分解する温度であると考えられている250℃よりも高い温度で設定することが好ましく、例えば300℃、500℃といった温度で設定するとよい。このような高温で親水性材料を焼き付けることにより、当該親水性材料に含まれる有機物を殆どあるいは完全に分解することができ、殆どあるいは完全に無機化された親水性能膜300を形成することができる。
この種の材料をコーティングする際には、基材に材料を吹き付ける前に当該基材の表面を脱脂する脱脂処理を行うことが一般的である。本実施形態では、基材である回転槽116および回転槽204は何れもステンレス製であるから、親水性材料の吹き付け前に行う脱脂処理において、例えばPH14の強アルカリ性の脱脂剤を用いて脱脂を行うことができる。よって、基材である回転槽116の表面あるいは回転槽204の表面から殆どあるいは確実に油脂成分を除去した上で親水性材料を吹き付けることができ、回転槽116の表面あるいは回転槽204の表面に対して親水性材料が馴染みやすくなる。
本実施形態では、少なくとも以下の性能を有する親水性能膜300を形成する親水性材料が適用される。即ち、本実施形態の親水性能膜300は、水の接触角が、ガラスに対する水の接触角の下限値未満となる親水性能を有する。一般的に、ガラスに対する水の接触角の下限値は20度と考えられている。従って、本実施形態では、水の接触角が20度未満である例えば13度となる親水性能膜300を形成する親水性材料が適用されている。
本実施形態では、親水性能膜300を形成する親水性材料としてケイ素酸化物を含む材料が適用されており、この親水性材料により形成される親水性能膜300は、少なくとも鉛筆硬度が5H以上となる硬度特性を有する。即ち、本実施形態の親水性能膜300には、いわゆるシロキサン骨格とアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属とからなる強固な構造が形成されており、これにより、親水性能膜300は、鉛筆硬度が5H以上という強固な構造を有している。
本実施形態の親水性能膜300はシラノール基を有しており、その親水性能が極めて高いものとなっている。具体的には、親水性能膜300は、当該親水性能膜300に付着した一般的な油性インクを、水を接触させるだけで取り除くことが可能なほどの親水性能を有する。よって、親水性能膜300に一般的な油性ペンのインクを付着させたとしても、その部分に水を接触させることにより、当該インクが水によって浮き上がるようにして剥離し、除去される。
本実施形態の親水性能膜300は、10μm以下の厚さであり、その膜厚が極めて薄いものとなっている。即ち、一般的に親水性能を高めたい場合には、親水性材料のコーティングを繰り返す必要があり、従って、得られる親水性能部の膜厚が厚くなってしまう傾向がある。本実施形態では、1回の親水性材料のコーティングおよび焼き付けにより、極めて高い親水性能を有する親水性能膜300が形成される親水性材料が適用されている。従って、親水性材料のコーティングを繰り返さなくとも、極めて高い親水性能を有する親水性能膜300を形成することができ、これにより、親水性能膜300の膜厚を10μm以下という薄さに抑えることができる。なお、図面では、便宜上、親水性能膜300の膜厚を実際よりも厚くして示している。
本実施形態の親水性能膜300は、いわゆる表面粗さが2μm以内である。本実施形態では、このように極めて平滑な表面を有する親水性能膜300が形成される親水性材料が適用されている。また、本実施形態で適用される親水性材料は、吹き付け前の状態では乳白色であるが、吹き付けた後には乳白色が殆ど認識できないほど透明となり、焼き付けた後には殆どあるいは完全に透明となる。
本実施形態において、洗濯機100、200は、主に回転槽116、204の外面を洗浄するための洗浄行程を備えている。次に、図3及び図4も参照して、洗浄行程について説明する。
洗濯機100、200は、「洗い」、「すすぎ」、「脱水」、及び「洗浄」の各行程を選択的に組み合わせて自動で行う洗濯運転が実行可能である。洗濯運転では、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程、及び洗浄行程が、それぞれ1回以上行われる。この場合、複数回行われるすすぎ行程のうち、最後に行われるすすぎ行程を最終すすぎ行程と称する。また、複数回行われる脱水行程のうち、最後に行われる脱水行程を最終脱水行程と称する。
図3に示すように、制御装置107、217は、電源投入後、操作パネル106、216が操作されて洗濯運転が開始されると(スタート)、ステップS11において洗い行程を実行する。洗い行程では、洗濯物の重量を検出し、その重量に基づいて給水及び洗いが実行される。制御装置107、217は、モータ110、213aを駆動させて、その負荷量に応じて変化するモータ110、213aの電流や回転速度等を検出することで、回転槽116、204内の洗濯物の重量を検出する。
制御装置107、217は、洗い行程において、洗濯物の重量を検出すると、排水弁128、209を閉じるとともに、給水弁133、219を開いて、水槽108、202内へ給水を行う。このとき、水槽108、202へ供給される水には、給水経路の途中に設けられた洗剤類貯留部に収容された洗剤が溶け込む。その後、制御装置107、217は、回転槽116、204を回転させて、洗濯物の洗いを行う。
ステップS11において洗い行程が終わると、制御装置107、217は、ステップS12へ移行し、排水弁128、209を開いて、水槽108、202に貯留された洗濯水を排水する。その後、制御装置107、217は、ステップS13へ移行し、第1脱水行程を実行する。
第1脱水行程の際、洗濯機100において、制御装置107は、回転槽116を一方向へ高速で回転させる。また、第1脱水行程の際、洗濯機200において、制御装置217は、回転槽204と撹拌体207とを一体的に一方向へ高速で回転させる。これにより、回転槽116、204内の洗濯物は、遠心脱水される。
次に、制御装置107、217は、ステップS14へ移行し、第1すすぎ行程を行う。制御装置107、217は、第1すすぎ行程を実行すると、排水弁128、209を閉じるとともに、給水弁133、219を開いて、水槽108、202内へ注水を行う。そして、制御装置107、217は、水槽108、202内の水が所定の水位に達すると、回転槽116、204を低速で回転させて、洗濯物のすすぎを行う。
制御装置107、217は、ステップS14において第1すすぎ行程を実行した後、ステップS15へ移行し、ステップS12と同様に水槽108、202内のすすぎ水を排水する。その後、制御装置107、217は、ステップS16において、ステップS14と同様のすすぎ行程である最終すすぎ行程を実行し、ステップS17において、ステップS12、S15と同様に排水を行う。
次に、制御装置107、217は、ステップS18へ移行し、洗浄行程を行う。洗浄行程は、水槽108、202内に水が存する状態で回転槽116、204を高速で回転させることで行われる。これにより、回転槽116、204の側部の外面に設けられた親水性能膜300に水が接触し、この親水性能膜300の防汚機能が発揮される。その結果、回転槽116、204の親水性能膜300部分に付着した汚れが洗い流される。この場合、「水槽108、202内に水が存する」とは、水槽108、202内に水を貯留する構成だけでなく、例えば水槽108、202に対する給水と排水とを同時に行ったり、給水した水を循環させたりする構成も含む。また、「高速」とは、洗い行程又はすすぎ行程における回転槽116、204の回転速度よりも高速であること意味する。
本実施形態の場合、洗浄行程は、水槽108、202に貯水した状態で回転槽116、217を高速で回転させることで行う。具体的には、制御装置107、217は、洗浄行程を実行すると、まず、図4に示すステップS21において、排水弁128、209を閉じるとともに、給水弁133、219を開いて水槽108、202内に注水を開始する。次に、制御装置107、217は、ステップS22へ移行し、モータ110、213aを駆動させて回転槽116、204を高速で回転させる。その後、制御装置107、217は、水槽108、202内の貯水量が所定量に達するまで注水を続ける(ステップS23でNO)。
この場合、貯水量は、任意で設定することができるが、例えば洗濯機100であれば、回転槽116の開口部120の下端部分が浸かる程度が望ましい。これによれば、回転槽116が一回転すれば、親水性能膜300に満遍なく水を接触させることができる。また、洗濯機200であれば、その貯水量は、回転槽204の上側の開口部つまりバランスリング206の近傍まで浸かる程度が望ましい。これによっても、親水性能膜300に満遍なく水を接触させることができる。制御装置217は、水槽108、202内の貯水量が所定量に達したと判断すると(ステップS23でYES)、ステップS24へ移行し、給水弁133、219を閉じて注水を停止する。
洗浄行程において回転槽116、204の洗浄に用いる水、即ち洗浄水は、除菌性能を有する金属イオン、例えば金イオン、白金イオン、銀イオン、銅イオンなどを含んだものが望ましい。一般に、金イオン、白金イオン、銀イオン、銅イオンなどは、抗菌作用を有していることが知られている。この場合、例えば銀イオン(Ag+)について見ると、洗浄水に含まれる銀イオン(Ag+)が回転槽116、204の表面に付着することで、回転槽116、204の表面に銀イオン(Ag+)の抗菌作用が付与される。
ここで、親水性能膜300は水酸化物イオン(OH−)を有しているため、洗浄水に含まれる銀イオン(Ag+)は、親水性能膜300の水酸化物イオン(OH−)と結合する。これにより、銀イオン(Ag+)は、長期間、親水性能膜300の表面に滞在し、その結果、親水性能膜300の表面に付与された銀イオン(Ag+)による抗菌作用が長期間維持される。洗浄水に対する金属イオンの添加は、例えば給水経路に、添加したい金属イオンの金属電極又は金属イオン付与剤を配置することで行われる。例えば、洗浄水に銀イオン(Ag+)を添加したい場合は、給水経路に、銀電極又は水に対して銀イオン(Ag+)を付与する銀イオン付与剤を配置する。
制御装置107、217は、洗浄行程を実行してから所定時間が経過するまで回転槽116、217の高速回転を維持し、回転槽116、217の洗浄を継続する(ステップS25でNO)。そして、制御装置107、217は、洗浄行程の実行を開始してから所定時間が経過すると(ステップS25でYES)、十分に洗浄が行われた判断して、ステップS26へ移行する。制御装置107、217は、ステップS26においてモータ110、218aを停止する。その後、制御装置107、217は、ステップS27において、排水弁128、209を開き、水槽108、202内に残っている洗浄水を排水する。
制御装置107、217は、洗浄行程が終了すると(リターン)、図3に示しステップS19へ移行し、ステップS13と同様の脱水行程である最終脱水行程を行う。その後、制御装置107、217は、洗濯運転を終了する(終了)。
次に、本実施形態に係る洗濯機の防汚性能を評価するために行った試験結果について説明する。ここでは、例えば下記に示す「実用試験」、「模擬汚れ洗濯試験」、並びに、「かび付着および発育抑制確認試験」を行った。なお、各試験では、例えば図5に展開図を模式的に示す試験用の回転槽T、つまり、側部外面の半周部Raに親水性能膜300をコーティングし、残りの半周部Rbには親水性能膜300をコーティングしていない回転槽Tを備える試験用の洗濯機を用いた。以下、親水性能膜300がコーティングされた部分Raを「コーティング部Ra」と称し、親水性能膜300がコーティングされていない部分Rbを「未コーティング部Rb」と称する。
≪実用試験≫
この「実用試験」では、試験用の洗濯機を、実際にA宅およびB宅において以下の条件で使用した。そして、使用後に回転槽のコーティング部Raの表面および未コーティング部Rbの表面をそれぞれ別の布で拭き取り、拭き取り後における各布の重量の増加分を、それぞれ、コーティング部Raの汚れ付着量、未コーティング部Rbの汚れ付着量として観測した。なお、汚れ付着量の単位は、「mg/25cm」、つまり、25平方センチメートルあたりの重量で示す。また、使用後に回転槽に付着している汚れには、試験運転時に使用した洗剤類(運転終了後に僅かに残存した洗剤類)も含まれ得る。
・A宅
例えば図6に示すように、A宅では、一般的に市販されている液体洗剤aおよび柔軟仕上げ剤aを使用し、通常の洗濯運転(洗い行程、すすぎ行程、脱水行程からなる一般的な洗濯運転)を75サイクル、通常の乾燥運転を30サイクル行った。なお、A宅では、風呂水を使用して運転を行った。
この場合、コーティング部Raの汚れ付着量は、検出限界値(0.01mg/25cm)以下であった。一方、未コーティング部Rbの汚れ付着量は、0.5mg/25cmであった。即ち、A宅における使用条件において、コーティング部Raは、未コーティング部Rbよりも遥かに高い防汚性能を発揮することが確認された。
・B宅
例えば図6に示すように、B宅では、一般的に市販されている粉末洗剤bと液体洗剤bおよび柔軟仕上げ剤bを使用し、通常の洗濯運転(洗い行程、すすぎ行程、脱水行程からなる一般的な洗濯運転)を76サイクル、通常の乾燥運転を数サイクル行った。なお、B宅では、水道水を使用して運転を行った。
この場合、コーティング部Raの汚れ付着量は、検出限界値(0.01mg/25cm)以下であった。一方、未コーティング部Rbの汚れ付着量は、0.2mg/25cmであった。即ち、B宅における使用条件においても、コーティング部Raは、未コーティング部Rbよりも遥かに高い防汚性能を発揮することが確認された。なお、図7には、この「実用試験」によって得られた試験結果(汚れ付着量)を視覚的に示している。
≪模擬汚れ洗濯試験≫
この「模擬汚れ洗濯試験」では、擬似汚れを付着させた衣類を試験用の洗濯機の回転槽に投入し、通常の洗濯運転を所定回数実行した。そして、洗濯運転を所定回数実行した後に、通常の槽洗浄運転(水槽内を洗浄するために当該水槽内に水を溜めて回転槽を回転させる運転)を行った。なお、この場合、概ね2.8gの泥汚れおよび概ね1.2gのラードからなる合計4.0gほどの擬似汚れを衣類に付着させた。また、洗濯行程では、一般的に市販されている粉末洗剤を使用し、また、洗濯用あるいはすすぎ用の水としては、硬度50ppmの水を使用した。
図8には、この「模擬汚れ洗濯試験」において、槽洗浄運転を行う前と行った後に観測されたコーティング部Raの汚れ付着量および未コーティング部Rbの汚れ付着量を示している。なお、この場合も、回転槽に付着している汚れには、試験運転時に使用した洗剤類(運転終了後に僅かに残存した洗剤類)も含まれ得る。
例えば通常の洗濯運転を30サイクル実行した場合では、コーティング部Raの汚れ付着量は、槽洗浄運転前では検出限界値(0.01mg/25cm)以下であり、槽洗浄後においても検出限界値(0.01mg/25cm)以下であった。一方、未コーティング部Rbの汚れ付着量は、槽洗浄運転前では0.3mg/25cmであり、槽洗浄後でも0.1mg/25cmであった。即ち、未コーティング部Rbでは、槽洗浄運転を行ったとしても0.1mg/25cmもの汚れが残存するのに対し、コーティング部Raでは、槽洗浄運転を行わずとも汚れの付着量を検出限界値以下に抑えることができる。このように、コーティング部Raは、未コーティング部Rbよりも遥かに高い防汚性能を発揮することが確認された。なお、図9(a)には、通常の洗濯運転を30サイクル実行した場合の試験結果(汚れ付着量)を視覚的に示している。
また、例えば通常の洗濯運転を90サイクル実行した場合では、コーティング部Raの汚れ付着量は、槽洗浄運転前では検出限界値(0.01mg/25cm)以下であり、槽洗浄後においても検出限界値(0.01mg/25cm)以下であった。一方、未コーティング部Rbの汚れ付着量は、槽洗浄運転前では0.7mg/25cmであり、槽洗浄後でも0.3mg/25cmであった。即ち、未コーティング部Rbでは、槽洗浄運転を行ったとしても0.3mg/25cmもの汚れが残存するのに対し、コーティング部Raでは、槽洗浄運転を行わずとも汚れの付着量を検出限界値以下に抑えることができる。このように、コーティング部Raは、未コーティング部Rbよりも遥かに高い防汚性能を発揮することが確認された。なお、図9(b)には、通常の洗濯運転を90サイクル実行した場合の試験結果(汚れ付着量)を視覚的に示している。
≪かび付着および発育抑制確認試験≫
この「かび付着および発育抑制確認試験」は、以下の内容である。
・試験対象部位
図10に示すように、コーティング部Raのうち破線で示す12ヶ所(縦3列×横4列)、および、未コーティング部Rbのうち破線で示す12ヶ所(縦3列×横4列)を試験対象部位とした。なお、各試験対象部位の大きさは、80mm×32mmの面積、つまり、25cmに相当する面積を有する。
・運転条件
次の行程からなる洗濯運転を行った。
洗濯運転:洗い行程→第1中間脱水行程→第1すすぎ行程→第2中間脱水行程→第2すすぎ行程→最終脱水行程
・試験に用いたかび
試験には、次のかびを使用した。
Exophiala dermatitidis NBRC 6421 (エクソフィアラ)
・試験方法(概略)
上述した試験用の洗濯機を用い、回転槽Tのコーティング部Raおよび未コーティング部Rbにかび胞子液(上述したかびの胞子を含む液)を塗布した。そして、24時間放置後、かび胞子液を塗布した箇所を拭き取った。その後、上述した洗濯運転を実施し、洗濯運転終了後に、上記の箇所を同様に拭き取った。さらに、3日放置後、上記の箇所を同様に拭き取った。さらに、7日放置後、上記の箇所を同様に拭き取った。上記の各タイミングで拭き取ったかびを、周知の培養法により培養して計数した。そして、その計数結果に基づいて、親水性コーティングの有無によるかびの除去効果および発育抑制効果を評価した。以下、この試験の詳細を示す。
(1)回転槽への汚れ付着
擬似汚れを付着させた衣類を回転槽に投入し、上述の洗濯運転を25サイクル実行した。これにより、回転槽に汚れを付着させた。
(2)かび胞子液の塗布
コーティング部Raの試験対象部位には、約10CFU/ml(CFU:colony forming unit)のかび胞子液を任意の20ヶ所に分けて10μlずつ滴下し(10μL×20ヶ所)、約3時間かけて乾燥させた。一方、未コーティング部Rbの試験対象部位には、約10CFU/mlのかび胞子液を20μl滴下し、コンラージ棒で塗り拡げた。
なお、コーティング部Raはコーティングによって極めて高い親水性能を備えているのに対し、未コーティング部Rbは親水性能を備えていない。そのため、両者の表面の性質が異なっており、両者に同じ塗り方でかび胞子液を塗布することが困難である。そのため、この試験では、コーティング部Raの試験対象部位および未コーティング部Rbの試験対象部位に、それぞれ異なる塗り方でかび胞子液を塗布した。なお、塗り方は異なるものの、両者に塗布されるかび胞子液の量は同じである。
(3)試験操作
上述のようにしてかび胞子液を試験対象部位に塗布し乾燥した後、洗濯機の扉を閉め、24時間放置した。この放置期間において、洗濯機内部は、温度が21.5〜25.8℃ほど、相対湿度(RH:Relative Humidity)が65〜87%ほどであった。24時間の放置後、上述の洗濯運転を行う前に、コーティング部Raの試験対象部位のうちの任意の3ヶ所(図11にn1,n2,n3で示す)、および、未コーティング部Rbの試験対象部位のうちの任意の3ヶ所(図11にn1,n2,n3で示す)を滅菌プース(菌拭き取り用のガーゼ)で拭き取った。その後、上述の洗濯運転を行い、同様に拭き取り、扉を閉めて再び放置した。この放置期間において、洗濯機内部は、温度が22.8〜26.6℃ほど、相対湿度(RH:Relative Humidity)が概ね90%以上であった。さらに、放置から3日後に同様に拭き取った。さらに、7日後に同様に拭き取った。上記の各タイミングで拭き取った滅菌プースは、それぞれ滅菌用袋に培地とともに入れた。そして、周知のストマッカー処理(試料を粉砕し均質化した上で菌類を抽出する処理)により、かびを洗い出した。
(4)かび数の計測
滅菌プースから洗い出された液を試料液とし、その試料液を生理食塩液により10段階の濃度の希釈液にそれぞれ調整した。そして、その試料液および希釈液を各0.1mlずつPDA培地に塗布した。また、1mlの試料液をメンブランフィルタで濾過し、その面ブランフィルタを別のPDA培地の表面に貼り付けた。これら培地を、約28℃(28℃±1℃)で7日間培養した。その後、発育した集落(コロニー)の数を計測し、25cmあたりのかび数を求めた。
(5)かび数の除去率の算出
以下の式により、かび数の除去率(%)を算出した。
除去率=(1−(B/A))×100
A:洗濯運転前のかび数
B:洗濯運転後のかび数
・試験結果
試験結果を図11に示す。即ち、洗濯運転終了後0日目におけるかび数の除去率は、コーティング部Raでは概ね99.92%ほどであるのに対し、未コーティング部Rbでは概ね94.3%ほどであった。なお、洗濯運転終了後3日目から7日目にかけては、コーティング部Raおよび未コーティング部Rbの何れにおいても、かびは増殖しなかった。これは、かびとともに塗布された栄養素が洗濯運転により洗い流されたためと推察される。
以上の試験結果によれば、コーティング部Raでは極めて高い確率(100%に近い確率)でかびが除去されることが観測され、従って、コーティング部Raは、未コーティング部Rbよりも遥かに高い防汚性能を発揮することが確認できた。
この洗濯機100、200によれば、水槽108、202内に回転可能に設けられた回転槽116、204の側部の外面に、極めて高い親水性能を有する親水性能膜300を備えている。この構成によれば、手が届かず清掃などのメンテナンスを容易に行うことができない回転槽116、204の側部の外面を親水性能膜300による防汚機能によって清潔に保つことができ、洗濯機100、200において、親水性による防汚機能を最も有効に活用することができる。
また、洗濯機100、200によれば、回転する回転槽116、204の側部の外面に親水性能膜300を備えているから、回転槽116、204の回転時においては、当該回転槽の表面から剥離した汚れが遠心力の作用も受けて除去されやすくなり、回転槽116、204の表面を一層清潔に維持することができる。
また、洗濯機100、200によれば、親水性能膜300は、回転槽116、204の側部の外面全体に設けられている。よって、回転槽116、204の側部の外面全体を親水性能膜300による防汚機能によって清潔に保つことができる。また、洗濯機100、200によれば、回転槽116、204が合成樹脂製ではなく金属製であるから、回転槽116、204の金属部分の外面に親水性材料を焼き付けによりコーティングすることができる。これにより、高度に無機化された強固で耐久性を有する親水性能膜300を形成することができる。
また、洗濯機100、200によれば、親水性能膜300は、水の接触角がガラスに対する水の接触角の下限値未満であり、また、シラノール基を有している。そのため、親水性能膜300は、極めて高い親水性能を発揮する。これにより、親水性能膜300の表面と当該親水性能膜300に付着した汚れとの間に水が浸入しやすくなり、親水性能膜300に付着した汚れを浮き上がらせるようにして除去することができる。
また、洗濯機100、200によれば、親水性能膜300は、ケイ素酸化物を有し、鉛筆硬度が5H以上となる硬度特性を有している。よって、親水性能膜300に傷が付いたり、親水性能膜300が剥がれたりしてしまうことを防止することができる。また、洗濯機100、200によれば、親水性能膜300は、10μm以下の厚さであり、極めて薄い親水性能膜300が実現されている。また、洗濯機100、200によれば、親水性能膜300は、その表面粗さが2μm以内であり、極めて平滑な親水性能膜300が実現されている。
さらに、洗濯機100、200は、回転槽116、204の外面を洗浄するための洗浄行程を備えている。これによれば、洗浄行程の実行によって、親水性能膜300の親水性による防汚機能を効果的に発揮することができる。
また、洗浄行程は、水槽108、202内に洗浄水が存する状態で回転槽116、204を高速で回転させることで行われる。これによれば、回転槽116、204の親水性能膜300と洗浄水とを効率よく接触させることができ、その結果、親水性能膜300の防汚機能を効果的に発揮させることができる。
この場合、洗浄行程は、水槽108、202内に洗浄水を貯水した状態で回転槽116、204を高速で回転させることで行われる。これによれば、回転槽116、204の親水性能膜300と洗浄水とをより効率よく接触させることができ、その結果、親水性能膜300の防汚機能をより効果的に発揮させることができる。
ここで、洗い行程後、回転槽116、204の外面にある親水性能膜300には、洗濯水に溶け込んだ洗剤が付着し残留することが考えられる。この場合、親水性能膜300は、洗剤が付着した状態で長期間放置されると、その洗剤によって悪影響を受けるおそれがある。本実施形態では、洗い行程の後に洗浄行程が行われる。したがって、その洗浄行程によって、洗い行程の際に親水性能膜300に付着した洗剤を積極的に洗い流すことができる。その結果、親水性能膜300が洗剤の残留によって悪影響を受けることが防がれ、親水性能膜300の防汚機能を維持することができる。
そして、洗浄行程は、最終脱水行程前に行われる。これによれば、洗浄行程によって洗浄水が含まれた洗濯物が、洗浄行程後の最終脱水行程によって脱水される。
なお、上記実施形態において、最終すすぎ行程と洗浄行程とを兼用してもよい。
また、洗濯機100は、さらに、回転槽116に取り付けられる金属製のねじ、あるいは、回転槽116の内面にも親水性能膜300を備える構成としてもよい。また、洗濯機200は、さらに、回転槽204に取り付けられる金属製のねじ206a、あるいは、回転槽204の内面にも親水性能膜300を備える構成としてもよい。即ち、本実施形態において親水性能膜300を形成する部分は、回転槽116の側部の外面あるいは回転槽204の側部の外面に限られるものではない。なお、金属製のねじに親水性能膜300を形成する場合には、ねじ全体に親水性能膜300を形成する必要はなく、その外面となるねじ頭の表面に親水性能膜300を形成すれば十分である。また、回転槽116あるいは回転槽204の内面に親水性能膜300を形成する場合には、内面全体に親水性能膜300を形成してもよいし、内面の一部に親水性能部300を形成してもよい。
また、親水性能膜300は着色されていてもよい。即ち、親水性能膜300を形成する親水性材料として、基材への吹き付け後および焼き付け後において色が残る材料を適用してもよい。これにより、形成された親水性能膜300にムラが生じていないか否かを目視などにて容易に確認することができ、例えば親水性能膜300が均一に形成されていない回転槽を不良品として特定することができる。
また、洗浄行程では、水槽108、202の内部に溜める水の量を洗濯コースより増加させることもできる。
また、洗濯機100、200によれば、親水性能膜300による防錆効果も期待することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図12〜図14を参照して説明する。第2実施形態において、洗濯機100、200は、水槽108、202と回転槽116、204との間に注水するための注水手段を備えている。そして、洗浄行程は、注水手段により注水しながら行われる。
具体的には、洗濯機100は、図12に示すように、注水手段として、副給水弁137及びノズル138を備えている。副給水弁137は、給水弁133と並列に設けられており、制御装置107によって開閉制御される。ノズル138は、副給水弁137の下流側に設けられている。ノズル138の先端部は、水槽108の内部に連通しており、水槽108の上部の前端部にあって後方へ向けて設けられている。副給水弁137が開かれると、水道など外部の水源からの水は、副給水弁137を介してノズル138から水槽108の内部へ注水され、水槽108と回転槽116との間、即ち回転槽116の外面に降り注ぐ。
洗濯機200は、図13に示すように、注水手段として、副給水弁221及び注水ノズル222を備えている。副給水弁221は、給水弁219と並列に設けられており、制御装置217によって開閉制御される。ノズル222は、副給水弁221の下流側に設けられている。ノズル222の先端部は、水槽202の内部、この場合、水槽202の上部にあって水槽202と回転槽204との間に突出して設けられている。副給水弁221が開かれると、外部の水道からの水は、副給水弁221を介してノズル222から水槽202の内部へ注がれ、水槽202と回転槽204との間、即ち回転槽116の外面に降り注ぐ。
本実施形態の洗濯機100、200において、洗浄行程は、上記第1実施形態の洗浄行程の実行中に、副給水弁137、221を開いて、ノズル138、222から注水を行ってもよい。また、本実施形態の洗濯機100、200において、洗浄行程は、上記第1実施形態の図4に示す洗浄行程に変えて、図14に示す洗浄行程を行ってもよい。
即ち、制御装置107、217は、図3に示す洗濯運転において、ステップS17の洗浄行程を実行すると、図14に示すステップS31へ移行する。制御装置107、217は、ステップS31において、排水弁128、209を閉じるとともに、副給水弁137、220を開いて、ノズル138、222からの注水を開始する。このとき、給水弁133、219は閉じている。このように、制御装置107、217は、ステップS22へ移行し、ノズル138、222から注水をしながら、回転槽116、204を高速で回転させることで、回転槽116、204の外面を洗浄する。その後、上記第1実施形態と同様に、制御装置107、217は、ステップS25〜ステップS27を経て、洗浄行程を終了する(リターン)。
本実施形態による洗濯機100、200によれば、注水手段としての副給水弁137、221及びノズル138、222によって、洗浄行程において、回転槽116、204の外面に対して積極的に洗浄水を降りかけることができる。そのため、洗浄行程の実行によって、親水性能膜300の親水性による防汚機能を効果的に発揮することができる。
なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、洗浄行程において回転槽116、204の洗浄に用いる水、即ち洗浄水は、銀イオン(Ag+)を含んだものが望ましい。
また、本実施形態において、洗浄行程中は、排水弁128、209を開いておき、ノズル138、222から降り注いだ洗浄水を随時排出する構成でもよい。
また、本実施形態において、一度ノズル138、222から注水された洗浄水を循環させて、再度ノズル138、222から注水する構成でもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図15及び図16を参照して説明する。第3実施形態において、洗浄行程は、洗濯運転の終了後に行われる。即ち、図15に示すように、制御装置107、217は、ステップS11〜ステップS17を行った後、ステップS19において最終脱水行程を行う。これにより、洗濯運転が終了する。その後、制御装置107、217は、ステップS40において洗濯物の取り出し確認を行う。
制御装置107、217は、取り出し確認において、洗濯運転の終了後、扉105又は蓋215の開閉があった場合に、使用者が回転槽116、204内から洗濯物を取り出したと判断する。制御装置107、217は、取り出し確認を実行すると、図16に示すステップS41へ移行する。制御装置107、217は、ステップS41において、扉105又は蓋215の開閉が有ったか否かを判断する。この扉105又は蓋215の開閉の判断は、扉105又は蓋215の開閉を検出する図示しない開閉センサによって行われる。制御装置107、217は、洗濯運転の終了後、扉105又は蓋215が開閉を検出すると(ステップS41でYES)、使用者が洗濯物を取り出したと判断して、ステップS42へ移行する。
制御装置107、217は、ステップS42において、操作パネル106、216の例えばスタートキーが操作されたか否かを判断する。制御装置107、217は、操作パネル106、216のスタートキーが操作されたことを検出すると(リターン)、図15に示すステップS18へ移行し、上記各実施形態と同様に、自動で洗浄行程を行う。この場合の洗浄行程は、図3に示すものでもよいし、図14に示すものでもよい。また、この場合、洗濯機100、200は、注水手段を備えていてもよいし、備えていなくてもよい。制御装置107、217は、洗浄行程の後、全ての運転を終了する。なお、図16に示す取り出し確認は、ステップS42を省略することもできる。
これによれば、洗浄行程は、洗濯運転の終了後に行われるため、洗浄行程によって洗濯運転の終了期間が延長されることがない。したがって、親水性能膜300による防汚機能を効果的に発揮することができるとともに、使用者にとって利便性の高い洗濯機とすることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について、図17及び図18を参照して説明する。本実施形態は、回転槽116の側部の外面全体あるいは回転槽204の側部の外面全体に親水性能膜300を設けるのではなく、回転槽116側部の外面の一部あるいは回転槽204側部の外面の一部に親水性能膜300を設けたものである。
即ち、図17あるいは図18に示すように、洗濯機100の回転槽116の側部あるいは洗濯機200の回転槽204の側部において、一点鎖線で示す設定水位Lよりも低い部分には、洗濯運転時あるいはすすぎ運転時に水槽108内あるいは水槽202内に溜められる水が接触する。そのため、回転槽116側部の外面あるいは回転槽204側部の外面のうち設定水位Lよりも低い部分は、親水性能膜300を設けなくとも比較的清潔に保つことができる。しかし、回転槽116側部の外面あるいは回転槽204側部の外面のうち設定水位Lよりも高い位置にある部分は、洗濯運転時あるいはすすぎ運転時に水槽108内あるいは水槽202内に溜められる水が接触し難く、従って、汚れが残り易い。
そのため、本実施形態では、図17あるいは図18に示すように、回転槽116側部の外面あるいは回転槽204側部の外面のうち設定水位Lよりも高い部分に親水性能膜300が設けられている。これにより、回転槽116側部の外面あるいは回転槽204側部の外面のうち特に汚れが残り易い部分に集中して親水性能を付与することができ、その親水性能による防汚機能を有効に活用することができる。また、親水性材料の使用量の低減を図ることができる。なお、設定水位Lは変更可能であるため、想定される水位に応じて、親水性能膜300を形成する領域を適宜調整するとよい。このとき、親水性能膜300を形成する領域は、例えば洗濯機100、200において設定可能な最低水位を含めて、あるいは、当該水位が変動する可能性がある範囲まで含めて広めに設定するとよい。
この場合、洗濯機100、200は、第2実施形態における注水手段を備えていてもよい。これによれば、洗濯運転時あるいはすすぎ運転時に水槽108、202内に貯められる水が、親水性能膜300に接触しなくても、洗浄行程において、その親水性能膜300に積極的に洗浄水を降り掛けることができる。その結果、設定水位Lよりも高い部分にある親水性能膜300が、その防汚効果をより効率良く発揮するこができる。
(第5実施形態)
第5実施形態について、図19及び図20を参照して説明する。本実施形態も、回転槽116の側部の外面全体あるいは回転槽204の側部の外面全体に親水性能膜300を設けるのではなく、回転槽116側部の外面の一部あるいは回転槽204側部の外面の一部に親水性能膜300を設けたものである。
即ち、上述したように、回転槽116側部の外面あるいは回転槽204側部の外面のうち設定水位Lよりも低い部分は、水が接触し易く比較的清潔に保たれる部分ではあるが、完全に汚れが残らないわけではない。特に、回転槽116側部の外面あるいは回転槽204側部の外面のうち設定水位Lよりも低い位置にある部分は、洗濯運転時あるいはすすぎ運転時に水が接触する部分である。そのため、この部分に汚れが残ると、その汚れが経時変化などにより変質し、変質した汚れが洗濯運転中あるいはすすぎ運転中に洗濯物に転移する可能性がある。
そのため、本実施形態では、図19あるいは図20に示すように、回転槽116側部の外面あるいは回転槽204側部の外面のうち設定水位Lよりも低い部分に親水性能膜300が設けられている。これにより、回転槽116側部の外面あるいは回転槽204側部の外面のうち、比較的清潔に保たれるものの汚れが残る可能性がある部分に集中して親水性能を付与することができ、洗濯運転時あるいはすすぎ運転時において、変質した汚れが洗濯物に転移してしまうことを防止することができる。また、親水性材料の使用量の低減を図ることができる。なお、設定水位Lは変更可能であるため、想定される水位に応じて、親水性能膜300を形成する領域を適宜調整するとよい。このとき、親水性能膜300を形成する領域は、例えば洗濯機100、200において設定可能な最低水位を含めて、あるいは、当該水位が変動する可能性がある範囲まで含めて広めに設定するとよい。
(その他の実施形態)
本実施形態は、例えば以下のように拡張または変形することができる。
例えば図21に示すように、洗濯機100は、さらに、回転槽116の背面部を構成する底部の外面にも親水性能膜300を備える構成としてもよい。この場合、回転槽116の背面部の外面全体に親水性能膜300を設けてもよいし、回転槽116背面部の外面の一部に親水性能膜300を設けてもよい。また、図示はしないが、洗濯機200は、底部を構成する第2部材204bを例えばステンレスなどからなる金属で構成する場合には、その金属製の第2部材により形成される底部の外面にも親水性能膜300を備える構成としてもよい。この場合、金属製の底部の外面全体に親水性能膜300を設けてもよいし、金属製の底部の外面の一部に親水性能膜300を設けてもよい。
また、例えば図22に示すように、洗濯機100は、さらに、回転槽116の背面部を構成する底部を補強する補強部材117にも親水性能膜300を備える構成としてもよい。この場合、補強部材117の表面全体に親水性能膜300を設けてもよいし、補強部材117の表面の一部に親水性能膜300を設けてもよい。また、例えば図23に示すように、洗濯機200は、さらに、回転槽204の底部を補強する補強部材204cにも親水性能膜300を備える構成としてもよい。この場合、補強部材204cの表面全体に親水性能膜300を設けてもよいし、補強部材204cの表面の一部に親水性能膜300を設けてもよい。また、補強部材204cの上面および下面の双方に親水性能膜300を設けてもよいし、補強部材204cの上面および下面の何れか一方に親水性能膜300を設けてもよい。
また、例えば図24(a)に示すように、洗濯機100、200は、孔118、205の内周面を構成する端面118a、205aに親水性能膜300を備えない構成としてもよいし、例えば図24(b)に示すように、洗濯機100、200は、孔118、205の端面118a、205aに親水性能膜300を備える構成としてもよい。
第1実施形態に示した試験結果は、他の実施形態に係る洗濯機において同様の試験を行った場合にも同様に得られるものと推察される。
また、上述の各実施形態および変形実施形態を適宜組み合わせて実施してもよい。
以上に説明した実施形態の洗濯機は、水槽内に回転可能に設けられた回転槽に設けられた親水性能部と、回転槽を洗浄するための洗浄行程と、を備える。これによれば、洗浄行程の実行によって、親水性能部の親水性による防汚機能を効果的に発揮することができる。その結果、洗濯機において、手が届かず清掃などのメンテナンスを容易に行うことができない部分である回転槽を清潔に保つことができ、親水性による防汚機能を有効に活用することができる。
また、各実施形態に係る洗濯機によれば、上述の各試験結果から明らかなように、回転槽に親水性のコーティングが施されていることにより、かびの繁殖を抑制する効果、汚れの付着を抑制する効果、洗剤類の付着を抑制する効果など、優れた効果を奏することができる。
また、親水性のコーティングが施されていない通常のステンレス製の回転槽では、例えば塩素系の槽洗浄剤を使用して槽洗浄運転を月に1回程度行ったとしても、少しずつ汚れが堆積してしまう。本実施形態に係る洗濯機によれば、回転槽に親水性のコーティングが施されていることにより、洗濯運転を繰り返しても汚れが殆ど堆積しないことが上述の試験結果により確認された。従って、槽洗浄運転の実施頻度を抑えることができ、あるいは、槽洗浄運転を不要とすることができ、槽洗浄運転に伴う運転コスト(槽洗浄剤、水、電気などの使用量や料金など)を低減することができる。
なお、上述の各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、100、200は洗濯機、108、202は水槽、116はドラム(回転槽)、117、204cは補強部材、204は回転槽、118、205は孔、137、221は副給水弁(注水手段)、138、222はノズル(注水手段)、206aはねじ、300は親水性能膜(親水性能部)を示す。

Claims (30)

  1. 水槽内に回転可能に設けられた回転槽に設けられた親水性能部と、
    前記回転槽を洗浄するための洗浄行程と、
    を備える洗濯機。
  2. 前記洗浄行程は、前記水槽内に水が存する状態で前記回転槽を高速で回転させることで行われる請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記洗浄行程は、前記水槽内に貯水した状態で行われる請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 前記水槽と前記回転槽との間に注水する注水手段をさらに備え、
    前記洗浄行程は、前記注水手段により注水しながら行われる請求項1から3のいずれか一項に記載の洗濯機。
  5. 前記洗浄行程は、最終脱水行程前に行われる請求項1から4のいずれか一項に記載の洗濯機。
  6. 前記洗浄行程は、運転終了後に行われる請求項1から4のいずれか一項に記載の洗濯機。
  7. 前記洗浄行程において用いられる水は、除菌性能を有する金属イオンが添加されたものである請求項1から6のいずれか一項に記載の洗濯機。
  8. 前記親水性能部は、前記回転槽に親水性のコーティングを施したものである請求項1から7のいずれか一項に記載の洗濯機。
  9. 前記回転槽の側部に前記親水性能部を備える請求項1から8のいずれか一項に記載の洗濯機。
  10. 前記回転槽の側部全体に前記親水性能部を備える請求項9に記載の洗濯機。
  11. 前記回転槽の側部の一部に前記親水性能部を備える請求項9に記載の洗濯機。
  12. 前記回転槽の底部に前記親水性能部を備える請求項1から11の何れか一項に記載の洗濯機。
  13. 前記回転槽の底部全体に前記親水性能部を備える請求項12に記載の洗濯機。
  14. 前記回転槽の底部の一部に前記親水性能部を備える請求項12に記載の洗濯機。
  15. 前記回転槽に取り付けられるねじにも前記親水性能部を備える請求項1から14の何れか一項に記載の洗濯機。
  16. 前記回転槽の外面および内面のうち少なくとも何れか一方の面に前記親水性能部を備える請求項1から15の何れか1項に記載の洗濯機。
  17. 前記回転槽には多数の孔が設けられており、これら孔の端面にも前記親水性能部を備える請求項1から16の何れか一項に記載の洗濯機。
  18. 前記回転槽は金属製であり、
    前記親水性能部は、前記回転槽に無機系の材料を焼き付けることによりコーティングしたものである請求項1から17の何れか一項に記載の洗濯機。
  19. 前記親水性能部は、10μm以下の厚さである請求項1から18の何れか一項に記載の洗濯機。
  20. 前記親水性能部は、表面粗さが2μm以内である請求項1から19の何れか一項に記載の洗濯機。
  21. 前記親水性能部は着色されている請求項1から20の何れか一項に記載の洗濯機。
  22. 前記親水性能部は、ケイ素酸化物を有し、鉛筆硬度が5H以上となる性能を有する請求項1から21の何れか一項に記載の洗濯機。
  23. 前記親水性能部は、水の接触角が、ガラスに対する水の接触角の下限値未満となる性能を有する請求項1から22の何れか一項に記載の洗濯機。
  24. 前記回転槽は、水平な軸線または後方に向かって下降傾斜する軸線を中心に回転するドラムである請求項1から23の何れか一項に記載の洗濯機。
  25. 前記ドラムの底部を補強する補強部材にも前記親水性能部を備える請求項24に記載の洗濯機。
  26. 前記回転槽は、垂直な軸線を中心に回転するように構成されている請求項1から23の何れか一項に記載の洗濯機。
  27. 前記回転槽の底部を補強する補強部材にも前記親水性能部を備える請求項26に記載の洗濯機。
  28. 前記回転槽に、かびの繁殖を抑制する親水性のコーティングが施されている請求項1から27の何れか1項に記載の洗濯機。
  29. 前記回転槽に、汚れの付着を抑制する親水性のコーティングが施されている請求項1から28の何れか1項に記載の洗濯機。
  30. 前記回転槽に、洗剤の付着を抑制する親水性のコーティングが施されている請求項1から29の何れか1項に記載の洗濯機。
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