JP2015080614A - 歯ブラシの清掃ブラシ - Google Patents
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Abstract
使用後歯ブラシは毛束や毛束の間に食べかすや歯垢等が挟まり雑菌の温床になりやすい。2本の歯ブラシを使って互いにブラッシングしても特に植毛面近傍の歯垢は清掃しにくい。
【解決手段】
通常の歯ブラシに比べ、ブラシ毛の高さが高い10mm超であり、硬さが硬く、密度が低い清掃専用のブラシにて、歯ブラシの植毛面近傍の歯垢も掻き出しやすくした。更にヘッド部を矩形或いは正方形とし、把柄と直交させ作業性を向上させた。
【選択図】図4
Description
特許文献2は、歯全体の隅まで磨きやすくすることを目的として、ヘッド部を把柄軸に対してT字形に構成したものである。
一方、使用後の歯ブラシの清掃において、通常はコップの中でゆすぐ、或いは流水で洗い流す程度であるが、ヘッド部のブラシ毛の間にはさまった食べかすや歯垢を十分には除去できないため不衛生である。この場合、もう一本の歯ブラシを使用し、互いのブラシ面を対向させ、流水中でブラッシングすると、食べかすはある程度取り除くことができる。
しかしながら同等の2本の歯ブラシのブラシ毛を互いに擦り合わせる時、お互いの植毛面にまでは毛先が届かず、特にブラシ毛の奥に挟まった歯垢を取り除くことは困難である。歯垢には雑菌が繁殖しやすく衛生上問題である。
清掃ブラシの植毛面を被清掃歯ブラシの植毛面に対向させ互いにブラッシュングするとき、清掃ブラシの把柄軸を被清掃歯ブラシの把柄軸に略直交させた方が、手首に負担がかかりにくい。即ち、歯ブラシの長辺に直交するように清掃歯ブラシを往復しブラッシングする。この時、清掃ブラシの把柄方向の毛束の配列数がおおいと歯ブラシのブラシ毛と清掃ブラシのブラシ毛とが互いに干渉し清掃ブラシのブラシ毛が歯ブラシのブラシ毛の奥まで入りにくい。上記観点からは清掃ブラシの把柄方向の毛束の配列数は基本的に少ない方がよく、5列を超えると清掃が難しくなる。ただし、一列だと腰折れしやすくなるので2−4列が実用的である。
ヘッド部の平面形状を略矩形或いは略正方形とし、清掃ブラシの把柄軸と直交する辺の長さを長くすることにより、清掃ブラシの把柄軸と直交する毛束の配列数を増やすことができる。清掃ブラシの把柄軸を被清掃歯ブラシの把柄軸に略直交させてかつ互いのブラシ部を噛み合わせブラッシュングするとき、一度に互いに噛み合うブラシ部の長さが長くなり、清掃時間を短縮できる。
請求項4にて記載したヘッド部分が矩形又は略正方形の清掃ブラシにおいて把柄軸方向の毛束の配列は、請求項2に記載したように2−4程度が望ましい。又、把柄軸と直角方向の毛束の間隔は被清掃歯ブラシの毛束の間隔と同じであることが望ましい。一方、把柄軸方向の毛束の間隔は、被清掃歯ブラシの毛束の間隔と同じである必要はなく、寧ろ広めの方がのぞましい。ヘッド部の平面形状が正方形或いは正方形に近い矩形の場合、把柄軸方向の中央に2−4列植毛してもよい。この場合、ブラシ毛がない両側の植毛面は、ブラシングする時のガイド面となり作業性が向上する。
請求項5の説明で記載した効果に加えて、請求項1の説明で記載した効果又は請求項2の説明で記載した効果を併せ持つ。勿論、前記の全ての構成要素を含む場合が、ベストな構成であり最も効率的に清掃できるが、請求項5に記載した構成に加え、ブラシ毛の特性として請求項1記載した条件又は請求項2に記載した条件のいずれか一つを含んでいれば相応の効果がえられる。
図1は、実施例1の使用説明図である。図に示したように清掃用ブラシ7のブラシ面(B)9を被清掃する歯ブラシ1のブラシ面(A)4に対向させ、かつ互いの把柄軸を概略直交させ、互いのブラシ毛を噛み合わせながら清掃ブラシ7を移動方向13へ往復させ歯ブラシ1のブラシ毛の間に挟まっている歯垢等を取り除く。この作業は、原則流水中で行う
尚、歯ブラシ1の把柄軸と清掃ブラシ7の把柄軸を並行に保ってブラッシングすることも可能ではあるが、実際には直交させた方が格段に作業しやすい。
図2は、実施例1の平面図、図3は実施例1の正面図である。本発明にかかわる清掃ブラシ7は、通常の歯ブラシ1と同様、ヘッド部(B)8と把柄(B)12からなり、ヘッド部(B)8の植毛面(B)11に毛束(B)10が植毛されている。
図2に示す様に清掃ブラシ7の毛束(B)10の数は通常の歯ブラシに比べて少ない。一般的な大人用の歯ブラシ1の毛束(A)5の配列数は長手方向に10列、幅方向に5列程度である。また、1本の毛束(A)5は、20から40本のブラシ毛が径約1mmに束ねられている。これに対して本発明における清掃ブラシ7における毛束(B)10の配列数は4行4列程度ある。歯ブラシ1のブラシ面(A)4と清掃ブラシ7のブラシ面(B)8を対向させてブラッシングするとき、両者の毛束、言い換えるとブラシ毛の総数が多すぎるとうまくかみ合わず、毛先のみが清掃される。
又、一本の毛束(B)10のブラシ毛の数は通常の歯ブラシ1の半分程度が更に望ましい。言い換えれば清掃ブラシ7のブラシ毛の密度は、通常の歯ブラシの三分の一程度が望ましい。
長辺方向の毛束の配列のピッチは被清掃歯ブラシのピッチと同等であることが望ましい。即ち、清掃ブラシは被清掃歯ブラシと一対で製作し両者の毛束間ピッチを同じにすることが最ものぞましい。ただし、標準的な歯ブラシにおいて、毛束の径は1mm程度、毛束のピッチは2mm程度である。このため、標準の清掃ブラシの毛束のピッチは2mmとし、せまめで1.5mm、ひろめで2.5mmの清掃ブラシの3種類程度を用意すればほとんどの歯ブラシに対応できると思われる。又、把柄軸と直角方向の配列数は、被清掃歯ブラシの把柄軸方向の配列数以上であることが望ましい。歯ブラシの配列数は小型で5列、標準で8−10列である。このため標準的な清掃ブラシの横方向の配列数は10から12程度であることが望ましい。上記により歯ブラシの1のブラシ面(A)4の全長にわたって清掃ブラシ7のブラシ面(B)9を噛み合わせることができ、効率よくブラッシングできる。
把柄軸方向の毛束の配列数は、実施例1で説明したように2―4列程度が望ましい。
又、図5に示す実施例2のヘッド部の平面形状は、略矩形であるが、略正方形であっても問題ない。配列数において、略正方形の植毛面の把柄軸方向を縦、把柄軸と直角方向を横と規定すると、縦の配列数は、中央に2−4列或いは、両サイドに一列ずつの2列或いは、両サイドに一列ずつと中央に一列の3列でも良い。ただし総配列数は5列以下が望ましい。
尚、清掃作業は、基本的には清掃ブラシで歯ブラシを外側から内側にブラッシングする。このため歯ブラシの毛先を内側に矯正する2次的効果があり、毛先が外側に開きにくくなる。この結果、歯ブラシの寿命が長くなる。
2 ヘッド部(A)
3 把柄(A)
4 ブラシ面(A)
5 毛束(A)
6 植毛面(A)
7 清掃ブラシ
8 ヘッド部(B)
9 ブラシ面(B)
10 毛束(B)
11 植毛面(B)
12 把柄(B)
13 移動方向
H ブラシ毛の高さ
L ヘッド部の長辺
W 短辺
Claims (6)
- 歯ブラシと同様、ブラシ毛が植毛されたヘッド部と、把柄部とにより構成され、ブラシ毛の高さが通常の歯ブラシのブラシ毛の高さより高い10mm超である、歯ブラシの清掃を目的とする事を特徴とする歯ブラシの清掃ブラシ。
- 歯ブラシと同様、ブラシ毛が植毛されたヘッド部と、把柄部とにより構成され、ブラシ毛の硬度がJIS規格の歯ブラシのブラシ毛の硬度表示のかためと同等以上である歯ブラシの清掃を目的とする事を特徴とする歯ブラシの清掃ブラシ。
- 歯ブラシと同様、ブラシ毛が植毛されたヘッド部と、把柄部とにより構成され、ヘッド部分の毛束の配列において、把柄軸方向の配列数が5以下である歯ブラシの清掃を目的とする事を特徴とする歯ブラシの清掃ブラシ。
- 歯ブラシと同様、ブラシ毛が植毛されたヘッド部と、把柄部とにより構成され、ヘッド部分の平面形状が把柄軸方向を短辺とし把柄軸と直角方向を長辺とする略矩形、又は略正方形であり、清掃を目的とする事を特徴とする歯ブラシの清掃ブラシ。
- 歯ブラシと同様、ブラシ毛が植毛されたヘッド部と、把柄部とにより構成され、ヘッド部分の平面形状が把柄軸方向を短辺とし把柄軸と直角方向を長辺とする略矩形、又は略正方形であり、かつ把柄軸方向の毛束の配列数が5以下である歯ブラシの清掃を目的とする事を特徴とする歯ブラシの清掃ブラシ。
- 歯ブラシと同様、ブラシ毛が植毛されたヘッド部と、把柄部とにより構成され、ヘッド部分の平面形状が把柄軸方向を短辺とし把柄軸と直角方向を長辺とする略矩形、又は略正方形であり、かつ把柄軸方向の毛束の配列数が5以下である歯ブラシの清掃を目的とする事を特徴とする請求項1から請求項2に記載した歯ブラシの清掃ブラシ。
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