JP2015078914A - 計測装置 - Google Patents

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Jokichi Harada
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Abstract

【課題】基準面に対する測定面の相対位置関係を簡単かつ正確に計測可能であるとともに、簡易な構成ゆえに軽量であって、経年使用による精度低下が極めてわずかな計測装置を提供する。【解決手段】基準点Pから測定点Qにかけてワイヤ2を張設することにより距離を計測する計測装置1において、ワイヤ2が先端を繰り出し可能に収容される筺体3と、ワイヤ2を巻き取り可能に筺体3の内部に設置されるドラムと、筺体3の内部に設置されドラムの回転数を検出する検出手段と、基準点Pに設置されるアタッチメント9と、アタッチメント9と当接可能にワイヤ2の先端に設けられるフックと、測定点Qに設置されるアタッチメント10と、アタッチメント10と当接可能に筺体3の外面に設けられる円形開口部11と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、ワイヤを張設することにより距離を計測する計測装置に係り、特に、筺体に収容されるワイヤの先端が基準点に設置される第1のアタッチメントに当接するとともに、筺体の外面が測定点に設置される第2のアタッチメントに当接することで、基準点から測定点までの距離を計測する計測装置に関する。
従来、造船所やプラント現場では、既設のフランジ対を接続するためにフランジ付パイプが用いられている。そして、その製作は、現場においてフランジを仮止めした後、鉄骨材などで仮溶接して型取りを行い、これをパイプ製作工場に持ち込んで現場フランジ位置関係を再現することで行われていた。
しかし、特に大口径のパイプの場合は、現場とパイプ工場間の資材搬送作業にかなりの時間と労力が必要となるという課題があった。
また、メジャーや分度器などの不正確な測定器で計測を行い、その情報をパイプ製作工場に持ち込んで再度現場フランジ位置関係を再現し、フランジ付パイプを製作する方法も取られていた。この場合には、測定自体が不正確であるため、現場とパイプ工場との複数回の往復が必要である場合も多く、結果的に充分な精度を持ったフランジ付パイプを製作できないことが多いという課題もあった。
そこで、このような課題を解決する目的で、近年、既設のフランジ対等の相対位置関係を測定可能な測定装置が開発されており、それに関して既にいくつかの発明が開示されている。
特許文献1には「位置測定装置」という名称で、被測定面の位置を測定する位置測定装置に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、測定基準面に取り付け可能な架台と、架台に取り付けられた旋回台と、旋回台の旋回角度測定手段と、旋回台に取り付けられた首振りアームと、首振りアームの首振り角度測定手段と、首振りアームから導出される可撓性の線状部材と、線状部材の導出長さ測定手段と、を備えたことを特徴とする。
このような特徴を有する測長装置においては、測定基準面に架台を取り付け、首振りアームから線状部材を引っ張って測定点まで一直線に導出させたときの旋回台の旋回角度と、首振りアームの首振り角度と、線状部材の導出長さと、を測定し、得られた線状部材の距離データと角度データとに基づき測定点の位置が算出される。したがって、簡単かつ正確に被測定面の位置を測定することができる。
次に、特許文献2には「測長装置」という名称で、ワイヤ式の測長機に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、ワイヤと、ワイヤとの相対移動により回転する測長プーリと、測長プーリの回転を電子信号に変換するエンコーダとを備えた測長装置において、ワイヤと測長プーリとに測長プーリに対するワイヤのすべりを防止する滑り止め機構を設けたことをことを特徴とする。
このような特徴を有する測長装置においては、ワイヤとプーリが互いに噛み合うので、プーリでの測長においてワイヤにすべりが発生しない。また、測長プーリの回転を電子信号に変換するため、従来技術のようなドラムにワイヤを重ねる等や、精度向上のためにリール径やワイヤ径を管理する必要がない。したがって、ワイヤの移動量を正確に測定することができると同時に、サイズを小型化することができる。
さらに、特許文献3には「フランジの位置関係測定方法」という名称で、2つのフランジ取付け部の相対位置を測定するフランジ位置関係の測定方法に関する発明が開示されている。
以下、特許文献3に開示された発明について説明する。特許文献3に開示された発明は、相対的位置関係が不明な2つのフランジ取付け部P及びQに設けられた複数個のボルト穴のうち、三角形をなす3つのボルト穴をそれぞれのフランジ取付け部P及びQについて選んだ後、一方のフランジ取付け部Qに選定した3つの各々のボルト穴毎に他方のフランジ取付け部Pに選定した3つのボルト穴までの直線距離をそれぞれ測定すると共にフランジ取付け部Pに選定した3つのボルト穴間の距離をそれぞれ測定し、これら測定値からフランジ取付け部P及びQに選定した各ボルト穴の三次元座標を算出することによって、フランジ取付け部P及びQの相対的位置を特定することを特徴とする。
このような特徴を備えたフランジの位置関係測定方法においては、ねじれた位置関係にある2つのフランジ取付け部の相対位置を容易に測定できる。また、従来と比較してより簡単に作業を実施することが可能であるため、作業効率を著しく向上させることができる。
特開平7−229703号公報 特開2005−55383号公報 特開平6−294640号公報
しかしながら、特許文献1に開示された発明においては、位置測定装置にエンコーダが3軸以上必要であるため、構造が複雑となる。加えて、回転軸及び線状物引き出し中心を精度良く1点で交差させる必要があることから、精度は維持可能である反面、作業が煩雑であるとともにコスト高となってしまう可能性がある。
また、位置測定装置をフランジの中心に配置する必要があるため、フランジ径により複数の装着補器が必要となる。特に、フランジが大口径の場合には、非常に大きく重たい装着補器が必要であるため、作業がかなり困難になるものと考えられる。
次に、特許文献2に開示された発明においては、ケーシングの側壁に形成されたワイヤ出入り口にワイヤガイドが設けられている。しかし、このガイドワイヤについては、例えば、ワイヤの走行方向の屈曲を精度良く監視するために設けられているといった記載を見出すことができない。このような場合には、ワイヤの屈曲による測定誤差を十分に削減できない可能性がある。また、測長プーリのワイヤを案内する円周面に形成されるワイヤの歯と噛合する凹溝は、長期使用によって凹溝の表面が摩耗するおそれがあり、経年使用による精度低下の可能性も考えられる。
さらに、特許文献3に開示された発明においては、フランジ取付け部P,Qにおけるボルト穴間の直線距離を測定する際に、ボール部15,18を同時に把持しながらさらに操作ボタン21を押す必要がある。したがって、操作者が1名では測定が困難であるものと考えられ、作業効率を著しく向上させることができるとは言えない可能性がある。
また、フランジに設けられるネジ孔の外周部にはスリーブをもって検出治具をフランジ穴内の中心に据える構成としているため、検出治具を正確に装着可能なフランジ孔やスリーブが限定されてしまう。すなわち、フランジ孔等のサイズによっては、検出治具の軸中心がフランジ穴の中心から外れ、フランジ取付け部P,Qの相対的位置を精度良く特定できない可能性がある。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、フランジ対の2面のうち一の面を基準面とし他の面を測定面として、基準面に対する測定面の相対位置関係を簡単かつ正確に連続的に計測可能であるとともに、簡易な構成ゆえに軽量であって、経年使用による精度低下が極めてわずかな計測装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明に係る計測装置は、基準点から測定点にかけてワイヤを張設することにより距離を計測する計測装置において、ワイヤが先端を繰り出し可能に収容される筺体と、ワイヤを巻き取り可能に筺体の内部に設置されるドラムと、筺体の内部に設置されドラムの回転数を検出する検出手段と、基準点に設置される第1のアタッチメントと、この第1のアタッチメントと当接可能にワイヤの先端に設けられる第1の当接部と、測定点に設置される第2のアタッチメントと、この第2のアタッチメントと当接可能に筺体の外面に設けられる第2の当接部と、を備えたことを特徴とする。
このような構成の計測装置において、基準点及び測定点は、例えば一対のフランジ面上等に設けられた任意の点を想定している。また、ワイヤの先端に設けられる第1の当接部は、先端寄りから長さ(l)の部分が筺体の一端面より外方へ常に突出し、ワイヤを繰り出し可能な把持部分を形成している。そして、第1のアタッチメント及び第2のアタッチメントは、それぞれ基準点及び測定点に対し、例えば留めネジ等によって着脱容易に装着される。また、「第2の当接部が設けられる筺体の外面」とは、筺体においてワイヤの先端が出入りする一端面と反対側の端面を指す。
上記構成の計測装置において、ワイヤが繰り出された場合のドラムの回転数は、第1の当接部の先端から長さ(l)離れた点からワイヤが出入りする筺体の一端面までの距離(l)に相当する。
距離(l)を計測する方法について具体的に説明する。まず、第1のアタッチメント及び第2のアタッチメントを、それぞれ基準点及び測定点に装着する。次に、この第1のアタッチメントに対しワイヤの先端に設けられる第1の当接部を当接させる。そして、この状態を維持しながらワイヤを繰り出し、第2のアタッチメントに対し筺体の外面に設けられる第2の当接部を当接させ、その際のドラムの回転数を求める。この回転数を長さに変換することで、上記の距離(l)を求める。なお、距離の計測時にはワイヤの先端が出入りする筺体の一端面と、ワイヤの繰り出し方向とのなす角度は直角となるよう保持される。
この他、最初に第2の当接部を第2のアタッチメントに対して当接させ、その後、第1の当接部を第1のアタッチメントに対して当接させても良い。
また、第1のアタッチメント〜第2のアタッチメントまでの距離(l)は、ワイヤの先端が出入りする筺体の一端面から第2の当接部までの長さ(l)が既知であることから、計測された距離(l)に長さ(l)と長さ(l)を加えることで算出される。
そして、基準点〜測定点までの距離は、距離(l)に基準点から第1のアタッチメントまでの長さ(m)と第2のアタッチメントから測定点までの長さ(m)を加えることで算出される。
次に、請求項2記載の発明に係る計測装置は、請求項1記載の計測装置において、第1のアタッチメントに係止部が設けられ、第1の当接部に、この係止部に係止する係止具が設けられたことを特徴とする。
このように構成される計測装置において、例えば、係止具とは係止部に対して係止自在なフック等である。
したがって、上記構成の計測装置においては、請求項1に記載の発明の作用に加え、計測中に、第1の当接部が第1のアタッチメントに当接された状態が保持される。また、計測終了時には、第1の当接部は第1のアタッチメントから容易に取り外される。
さらに、請求項3記載の発明に係る計測装置は、請求項1又は請求項2に記載の計測装置において、第2のアタッチメントと第2の当接部は、いずれか一方に球状体が設けられるとともに、他方に、この球状体より直径の小さい円形開口部が設けられることを特徴とする。
このような構成の計測装置において、円形開口部とは、例えば底面とその周囲に立設される周壁を備える。さらに、この周壁の内径が球状体の直径よりも小さく構成されるため、球状体の表面が底面及び周壁のうち、少なくとも周壁の上縁全体に当接可能な構造であるものをいう。なお、球状体の中心点は、円形開口部の底面の中心点から一定距離離れて位置する。
したがって、上記構成の計測装置においては、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加え、円形開口部の周壁の上縁全体に当接する球状体の表面位置に関わらず、球状体の中心点から測定点までの距離は一定となる。この距離は、前述した第2のアタッチメントから測定点までの長さ(m)に相当する。さらに、球状体は円形開口部を滑らかに摺動する。
続いて、請求項4記載の発明に係る計測装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の計測装置において、第1のアタッチメント及び第2のアタッチメントは、それぞれ基準点及び測定点に設けられた複数の貫通孔のいずれかに挿入される軸体と、この軸体の周囲に立設される貫通孔より直径の大きい鍔状部と、貫通孔より最大直径の大きい円錐台状の締付面が形成され、軸体の一端側から螺合されてこの締付面が貫通孔に嵌入するネジ部と、を備えることを特徴とする。
このような構成の計測装置においては、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加え、鍔状部とネジ部の締付面によって貫通孔の周縁部が挟持される。したがって、軸体が貫通孔に挿入され締付面が貫通孔に嵌入すると、第1のアタッチメント及び第2のアタッチメントにおいては、それぞれ軸体が常に貫通孔の中心部に一致した状態で基準点及び測定点に装着されるという作用を有する。
本発明の請求項1記載の計測装置によれば、基準点及び測定点に装着された第1のアタッチメント及び第2のアタッチメントに対し、それぞれ第1の当接部及び第2の当接部を当接させることにより、容易に距離(l−l)を算出することが可能である。そのため、作業が簡単であり、速やかに計測を完了することができる。
具体的には、例えば、複数個の基準点が設定される一方の平面(以下、この平面を基準面という)に対する、複数個の測定点が設定される他方の平面(以下、この平面を測定面という)相対的位置を測定する目的で使用することが可能である。すなわち、複数個の基準点の座標がすべて既知である場合には、これら基準点から座標が未知である複数個の測定点まで距離をそれぞれ計測することにより、基準面に対する測定面の相対的位置を簡単かつ正確に測定することができる。なお、このとき基準点及び測定点は、いずれも3点以上について計測することが必要である。よって、従来行われていた現場とパイプ工場との複数回の往復が不要となり、作業時間の著しい短縮化を実現できる。
また、ワイヤの先端が出入りする筺体の一端面と、ワイヤの繰り出し方向とのなす角度が常時直角となるように保持や監視をする構成とすれば、計測精度はさらに上昇するため、作業効率の向上と計測値の高い正確性とを両立させることができる。
さらに、請求項1記載の計測装置によれば、ワイヤと、ドラムが内部に設置される筺体と、ドラムの回転数を検出する検出手段と、第1のアタッチメントと、第1の当接部と、第2のアタッチメントと、第2の当接部と、などから成り、簡易かつ軽量な構成である。したがって、作業者に対する負荷やコスト的な負担を従来技術と比較して軽減することができる。
本発明の請求項2記載の計測装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、第1の当接部は、計測中に第1のアタッチメントに当接された状態を作業者が手で押さえるなどしなくとも確実に維持可能なことから、第1の当接部から第1のアタッチメントまでの距離が変動することがなく、計測値の誤差がわずかである。さらに、手でワイヤの先端を把持して当接させる場合と比較すると、手ブレ等の影響が皆無であり、これによる再計測が発生しない。また、計測終了時には、第1の当接部は第1のアタッチメントから容易に取り外されることから、複数箇所の距離を計測する場合であっても、短時間で計測を行うことができる。
本発明の請求項3記載の計測装置によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、円形開口部に当接する球状体の表面位置に関わらず、第2のアタッチメントから測定点までの長さ(m)は一定である。すなわち、長さ(m)はワイヤの走行方向とは無関係である。したがって、基準面に対する測定面の相対的位置に関わらず、正確かつ容易にその相対的位置を測定することが可能である。さらに、球状体は円形開口部を滑らかに摺動するので、筺体の位置を微調整する際に抵抗なく変化させることができる。
本発明の請求項4記載の計測装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、ネジ部を締め付けると、自動的にそれぞれ軸体が貫通孔の中心部に設置されることとなる。これに対し、締付面が平面状である場合には、装着の都度軸体の位置を貫通孔の中心部に位置するよう微調整する必要がある。このように、締付面が円錐台状に形成されることにより、煩雑な作業が不要でありながら正確に第1のアタッチメント及び第2のアタッチメントを装着することが可能である。
(a)は実施例に係る計測装置の内部構造も示す側面図であり、(b)及び(c)はそれぞれ同図(a)における計測装置のA方向矢視図及びB方向矢視図である。 (a)は実施例に係る第1の変形例である計測装置の内部構造も示す側面図であり、(b)は同図(a)における計測装置のC方向矢視図である。 (a)は実施例に係る第2の変形例である計測装置の内部構造も示す側面図であり、(b)は同図(a)における計測装置のD方向矢視図である。 (a)乃至(c)はそれぞれ実施例に係る計測装置を構成する第1のアタッチメント、第2のアタッチメント、第2のアタッチメントの変形例に係る斜視図であり、(d)乃至(f)はそれらの断面図である。 実施例に係る計測装置の使用状態を示す外観図である。 実施例に係る計測装置の幾何学的配置を示す模式図である。
本発明の実施の形態に係る計測装置の実施例について、図1乃至図6を参照しながら説明する。図1(a)は実施例に係る計測装置の内部構造も示す側面図であり、図1(b)及び図1(c)はそれぞれ図1(a)における計測装置のA方向矢視図及びB方向矢視図である。
図1(a)乃至図1(c)に示すように、本実施例に係る計測装置1は、ワイヤ2が収容される筺体3と、ワイヤ2を自動又は手動で巻き取り可能に筺体3の内部に設置されるドラム4と、ドラム4の回転数を検出する検出手段5と、ドラム4から引き出されたワイヤ2を案内するローラ6と、ワイヤ2の走行方向を検出するセンサ7と、からなる本体8を備える。また、筺体3には、本体8に対し電力を供給する充電式電池(図示せず)が内蔵される。ドラム4はバネやゼンマイあるいはモータ等で引張負荷を感じると自動で、あるいは簡単なボタン操作等の手動でワイヤ2を巻き取る機能を備えている。
さらに、計測装置1は本体8に加え、複数の基準点Pのいずれかに設置されるアタッチメント9(図5参照)と、複数の測定点Qのいずれかに設置されるアタッチメント10(図5参照)と、を備える。
ワイヤ2は先端にフック2aを備え、このフック2aはワイヤ2が筺体3から繰り出されない場合は、係止面2bにおいて、筺体3の端面3aに開口するワイヤ出入り口3cに係止される。また、ワイヤ2が筺体3から繰り出される場合は、アタッチメント9の係止部9a(図4参照)に係止可能である。なお、フック2aの内径中心2cから係止面2bまでの長さをlとする。
端面3aと反対側の端面3bには、アタッチメント10の球状体10a(図4参照)が当接可能な円形開口部11を備える。円形開口部11は底面11aとその周囲に立設される周壁11bから構成され、底面11aの中央部分には球状体10aの当接を検知するセンサ11cが設置される。このセンサ11cは、接触型又は非接触型のいずれであっても良い。
検出手段5によって検出されたドラム4の回転数は、本体8と無線または有線で接続された制御部(図示せず)へ伝達され、ドラム4の径に基づき、繰り出されたワイヤ2の長さに変換される構造となっている。また、センサ7は、限定反射型光センサであって、ワイヤ2に向かって発射される光がワイヤ2のズレによって反射されない場合に信号を発生させ、直ちにこの信号を制御部に伝達する。制御部は、筺体3の外面に設置されたランプ(図示せず)に伝達しこれを点滅させる。すなわち、センサ7は、ワイヤ2が端面3aに対して直交しない方向に繰り出されたことを報知するものである。
なお、制御部は、このようなドラム4の回転数やセンサ7の監視、ピッチ円直径などの計測条件が入力される他、これらの条件に基づいて座標計算を行う。
次に、図2を用いて、実施例に係る第1の変形例である計測装置について、詳細に説明する。図2(a)は実施例に係る第1の変形例である計測装置の内部構造も示す側面図であり、図2(b)は図2(a)における計測装置のC方向矢視図である。なお、図1で説明した構成要素と同一の構成要素は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施例に係る第1の変形例の計測装置1aは、本実施例に係る計測装置1の本体8を構成する円形開口部11が、球状体12に置換されているとともに、アタッチメント10がアタッチメント13(図4参照)に置換されている。アタッチメント13は球状体12が当接可能な円形開口部14(図4参照)を備える。また、球状体12の内部には、ワイヤ2をローラ6に続いて案内するローラ6aが収容されている。この他の計測装置1aの構成は、実施例1に係る計測装置1と同様である。
続いて、図3を用いて、実施例に係る第2の変形例である計測装置について、詳細に説明する。図3(a)は実施例に係る第2の変形例である計測装置の内部構造も示す側面図であり、図3(b)は図3(a)における計測装置のD方向矢視図である。なお、図1及び図2で説明した構成要素と同一の構成要素は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、本実施例に係る第2の変形例の計測装置1bは、本実施例に係る計測装置1の本体7を構成する円形開口部11が、棒状体15に置換されている。棒状体15は端面3bに立設して固着され、その先端部15aは鋭角に形成されている。なお、計測装置1bでは、アタッチメント10は備えられず、アタッチメント9のみが備えられている。この他の計測装置1bの構成は、実施例1に係る計測装置1と同様である。
さらに、図4を用いて、実施例に係る計測装置を構成するアタッチメントについて、詳細に説明する。図4(a)乃至図4(c)はそれぞれ実施例に係る計測装置を構成する3種類のアタッチメントに係る斜視図であり、図4(d)乃至図4(f)はそれらの断面図である。なお、図1乃至図3で説明した構成要素と同一の構成要素は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4(a)に示すように、アタッチメント9は、軸体9bの前端にフック2aを係止可能な係止部9aが備えられ、後方寄りに締付ネジ9fを螺合する螺合溝9cが刻設される。この係止部9aは、軸体9bを中心として回動自在に構成される。係止部9aと螺合溝9cの境界には、軸体9bを中心とする鍔状部9dが立設される。締付ネジ9fは、円錐台状の締付面9eが形成される。
図4(d)に示すように、アタッチメント9は、フランジ16aに穿設されたボルト孔17aを利用して装着される。詳細には、軸体9bをボルト孔17aに挿入した後、締付ネジ9fを螺合溝9cに螺合させ、鍔状部9dと締付面9eでボルト孔17aの周縁を挟持することで固定される。また、係止部9aから鍔状部9dの裏面(フランジ16aへ当接する面)までの長さをmとする。
図4(b)に示すように、アタッチメント10は、アタッチメント9の係止部9aが、中心点10bを有する球状体10aに置換された構造である。球状体10aは、本体8の円形開口部11(図1参照)に当接可能である。なお、球状体10aの最大直径は円形開口部11の内径よりも大きいため、球状体10aは周壁11bの上縁全周に当接する。この他のアタッチメント10の構成は、アタッチメント9と同様である。
図4(e)に示すように、アタッチメント10は、フランジ16bに穿設されたボルト孔17bを利用して装着される。この装着方法はアタッチメント9と同様である。また、中心点10bから鍔状部9dの裏面(フランジ16bへ当接する面)までの長さをmとする。
図4(c)及び図4(f)に示すように、アタッチメント13は、アタッチメント10の球状体10a及び鍔状部9dが、球状体12(図2参照)を当接可能な円形開口部14に置換されている。円形開口部14は底面14aとその周囲に立設される周壁14bから構成され、底面14aの中央部分には球状体12の当接を検知するセンサ11cが設置される。円形開口部14の内径は球状体12の最大直径よりも小さいため、球状体12は周壁14bの上縁全周に当接する。この他のアタッチメント13の構成及び装着方法は、アタッチメント10と同様である。
次に、図5及び図6を用いて、実施例に係る計測装置の使用状態について詳細に説明する。図5は、実施例に係る計測装置の使用状態を示す外観図である。図6は、実施例に係る計測装置の幾何学的配置を示す模式図である。なお、図1乃至図4で説明した構成要素と同一の構成要素は、図5及び図6においても同一の符号を付してその説明を省略する。
図5及び図6に示すように、計測装置1は、フランジ対を構成するフランジ16aとフランジ16bにおいて、フランジ16aに対するフランジ16bの相対的位置を測定する目的で使用される。ここで、フランジ16aのフランジ面をSとし、平面Sに対する法線ベクトルをn(|n|=m)とする。また、フランジ16bのフランジ面をSとする。さらに、フランジ16aに穿設された複数個のボルト孔17aのうちの任意の3個のフランジ面における中心点をそれぞれA,B,Cとし、フランジ16bに穿設された複数個のボルト孔17bのうちの任意の3個のフランジ面における中心点をそれぞれD,E,Fとする。従って、これらの点A,B,CはS上に存在し、点D,E,FはS上に存在することになる。なお、後述するように、A,B,Cの位置(座標)はボルト孔17aのピッチ円直径d等から計算され、D,E,Fの位置は計測装置1の計測値の他、ピッチ円直径d等に基づいて計算される。
3個のボルト孔17aにはアタッチメント9が装着されており、それぞれの係止部9a(図4(a),(d)参照)の存在点を、A´,B´,C´とし、A´,B´,C´が通る平面をS´とする。また、3個のボルト孔17bにもアタッチメント10が装着され、それぞれの球状体10aの中心点10bを、D´,E´,F´とする。ここで、D´,E´,F´が通る平面をS´とし、平面S´に対する法線ベクトルをn´(|n´|=m)とする。なお、後述するように、A´,B´,C´の位置はA,B,Cの座標とアタッチメント9における長さmに基づき決定され、D,E,Fの位置はD´,E´,F´の座標とアタッチメント10における長さmに基づいて決定される。
次に、フランジ16aに対するフランジ16bの相対的位置の測定方法について、具体的に説明する。まず、A´である係止部9aに、ワイヤ2のフック2aを係止する。その後、筺体3からワイヤ2を繰り出しつつ、Dを含むボルト孔17bに装着されたアタッチメント10の球状体10aに対し、円形開口部11を当接させる。さらに、センサ7,11c(図1参照)の信号を確認しながらA´とD´の間(A´−D´と表す、以下同じ)におけるドラム4の回転数を検出手段5によって検出し、制御部(図示せず)によってワイヤ2の長さlに変換する。この長さlは、係止面2bから端面3aまでの距離である。
同様にして、フック2aをB´の係止部9a、C´の係止部9aに順次係止し替え、B´−D´,C´−D´におけるそれぞれの長さlを計測する。
続いて、点Eを含むボルト孔17bにおける球状体10aに対し、円形開口部11を当接させ、A´−E´,B´−E´,C´−E´におけるそれぞれの長さlを計測する。以下、同様に、A´−F´,B´−F´,C´−F´におけるそれぞれの長さlを計測する。このように、計測回数の合計は9回である。
次に、平面S上の点A,B,Cの座標を求め、点A´,B´,C´の座標を求め、次に、点D´,E´,F´の座標を求め、さらに、平面S´の法線ベクトルn´を求めて点D,E,Fの座標を求め、最後にボルト孔17bのピッチ円直径dを求める。これらは、下記の[1]〜[4]の手順によって決定される。
[1]ピッチ円直径d等より、A,B,Cの座標を求め、アタッチメント9における長さmより、A´,B´,C´の座標を求める。
[2]長さlの計測値とA´,B´,C´の座標より、D´,E´,F´の座標を求める。
[3]D´,E´,F´の座標とアタッチメント10における長さmより、法線ベクトルn´とD,E,Fの座標を求める。
[4]D,E,Fの座標より、ピッチ円直径dを求める。
以下、順に説明する。
以下、原点をJとする三次元直交座標(x,y,z)を用いて説明する。
[1]平面S上にxy平面を設定し、原点Jをフランジ16aの中心に置き、Aをx軸上に置くことにより、ピッチ円直径dと原点Jに対するABの中心角と、原点Jに対するBCの中心角を求め、B,Cの座標を決定する。このときのA,B,Cの座標を、それぞれ(a,0,0),(b,b,0),(c,c,0)とする。
次に、平面Sの法線ベクトルnの方向をz軸と平行に設定すると、前述したように|n|=mであるため、n=(n1x,n1y,n1z)=(0,0,m)と表わされ、A´,B´,C´の座標は、それぞれA,B,Cの座標におけるz成分にmを加えたものとなる。すなわち、(a,0,m),(b,b,m),(c,c,m)となる。
[2]A´−D´,B´−D´,C´−D´の距離lAD,lBD,lCDは、それぞれ長さlと、計測された長さlと、長さlと、の合計である。なお、長さlは、球状体10aが円形開口部11に当接された場合における、端面3aから球状体10aの中心点10bまでの距離である(図6参照)。
ここで、D´の座標を(d´,d´,d´)とすると、次の連立方程式(1)が成り立つ。
Figure 2015078914
連立方程式(1)に、得られたA,B,Cの座標とl,l,m及び計測値lを代入し、これを解くことにより、D´の座標を求める。以下、同様にして、E´の座標(e´,e´,e´)とF´の座標(f´,f´,f´)を求める。
[3]平面S´の法線ベクトルn´を、n´=(n2x´,n2y´,n2z´)とする。
法線ベクトルn´とベクトルD´E´は直交するので、その内積、n´・D´E´=0である。また、法線ベクトルn´とベクトルE´F´も直交するので、同様にn´・E´F´=0である。さらに、前述したように|n´|=mであるため、次の連立方程式(2)が成り立つ。
Figure 2015078914
連立方程式(2)に、得られたD´,E´,F´の座標とmを代入し、これを解くことにより、法線ベクトルn´の成分を求める。
したがって、Dの座標(d,d,d)は、(d´+n2x´,d´+n2y´,d´+n2z´)となる。同様に、Eの座標(e,e,e)は(e´+n2x´,e´+n2y´,e´+n2z´)となり、Fの座標(f,f,f)は(f´+n2x´,f´+n2y´,f´+n2z´)となる。
[4]平面S上において、D,E,Fは三角形を形成しているため、ボルト孔17bのピッチ円直径dは、三角形DEFの外接円の直径に相当する。この外接円の外心Kの座標を(K,K,K),半径をR(R>0),EとFの中点の座標をG(g,g,g)とすると、|DK|,|EK|,|FK|は、それぞれRに等しい。また、ベクトルEFとベクトルKGは直交するので、その内積、EF・KG=0である。したがって、次の連立方程式(3)が成り立つ。
Figure 2015078914
連立方程式(3)に、得られたD,E,F,Gの座標を代入し、これを解くことにより、外心Kの座標と半径Rを求め、ボルト孔17bのピッチ円直径d(=2R)を求める。なお、実施例に係る第1の変形例の計測装置1aや、第2の変形例の計測装置1bに対しても、幾何学的配置を考慮して手順[1]〜[4]を適用することが可能である。もちろん、通常はフランジ16bのピッチ円直径dは既に知られていることも多いので、[4]については必ずしも計算する必要はない。
次に、実施例に係る計測装置1の作用について、詳細に説明する。実施例に係る計測装置1においては、本体8の筺体3に収容されるワイヤ2は、ローラ6によって案内された後、センサ7によってその走行方向が監視される。ワイヤ2の先端のフック2aは、係止部9aに対し容易に係止及び取り外しされるとともに、筺体3に収容されることがないため、繰り出し時の把持部としても機能する。
また、アタッチメント9,10を構成する締付ネジ9fには円錐台状の締付面9eが形成されることから、それぞれの軸体9bが常にボルト孔17a,17bの中心部に一致した状態でフランジ16a,16bに装着される。また、アタッチメント9の係止部9aは、軸体9bを中心として回動自在に構成されるため、フック2aは常にボルト孔17aの中心軸上に配置される。さらに、アタッチメント10の球状体10aは球面を形成していることから、円形開口部11を滑らかに摺動する。
そして、長さl,lは、ワイヤ2の走行方向に関わらず一定であり、lはセンサ7による監視を受けていることから、その合計長さlの誤差はわずかである。加えて、長さmは一定であり、長さmも球状体10aが球面を形成していること及びセンサ11cによる監視によって、円形開口部11に当接する球状体10aの表面位置に関わらず一定である。したがって、前述した手順[1]〜[4]によって得られたD,E,Fの座標、d等の計算結果に含まれる誤差もわずかとなる。
さらに、実施例に係る計測装置1の効果について、詳細に説明する。計測装置1によれば、フック2aが容易にアタッチメント9の係止部9aに対して係止及び取り外しされるとともに、繰り出し時の把持部としても機能するため、複数回に亘る計測の手間が軽減される。加えて、計測中にはフック2aが係止部9aに当接された状態を確実に維持可能であることから、手ブレ等を起因とする再計測の必要がなく、1回当たりの計測時間を短縮することができる。
もう一方のアタッチメント10,13とこれらに当接可能に筐体3に設けられる円形開口部11あるいは球状体12は、フック2aや係止部9aの構造を有していない。これはフック2aをアタッチメント9の係止部9aに掛けて固定し、作業者の手をフリーにした状態で、離れた位置にあるもう一つのフランジ面において、少なくとも3ヶ所の点との間で短時間に距離を計測可能とするために、フック構造を採用していないのである。球体とその直径よりも小さな円形の開口部を備える構造物を接触させるという動作だけで瞬時に距離を計測可能である。すなわち、一方はフック構造を採用しながら、他方は球状体と円形開口部を備えることで、一端を固定可能として離れた位置で、複数個所移動させて複数回の距離測定を短時間で可能としているのである。
また、アタッチメント9,10においては、締付ネジ9fを締め付けると、締付面9eが円錐に形成されることで自動的にそれぞれの軸体9bがボルト孔17a,17bの中心部に設置されることとなるため、煩雑な作業が不要でありながら正確にアタッチメント9,10をフランジ16a,16bへ装着することが可能である。さらに、球状体10aは円形開口部11を滑らかに摺動するため、筺体3の位置を微調整する際に抵抗なく変化させることができる。このため、1回の相対的位置の測定には最低限9回の距離計測が必要であるが、具体的には1回の計測に要する時間は実質数秒程度であり、アタッチメント9,10の装着から取り外しまでの全作業を5分程度で行うことができる。
そして、アタッチメント9,10の装着精度や球状体10aの球面形状、及びセンサ7,11cによって、計測値の精度を向上させることができる。さらに、その計測値等は、本体8に接続された制御部へ自動的に伝達されて手順[1]〜[4]による計算が行われることから、最終結果であるフランジ16aに対するフランジ16bの相対的位置を正確かつ速やかに測定することができる。このように、計測装置1によれば、作業効率の向上と計測結果の高い正確性とを両立させることができる。
さらに、計測装置1は、ワイヤ2が収容される筺体3と、ドラム4と、検出手段5と、ローラ6と、センサ7と、アタッチメント9と、アタッチメント10などから成り、簡易かつ軽量な構成である。したがって、計測装置1を容易かつ安価に製造や運搬できるとともに、経年変化による故障や精度の劣化が少ないことが期待できる。
また、計測時においては、従来技術のように計測装置1をフランジ16a,16bの中心に配置する必要がない。そのため、フランジへの装着補器が不要であり、作業者が手持ちにより負担なく計側することができる。すなわち、原理的にフランジの口径に依らず計測可能であり、フランジの同一円周上にボルト穴がある限り規格外のフランジであっても計測することができる。
続いて、実施例に係る第1の変形例の計測装置1aの作用及び効果について、詳細に説明する。計測装置1aにおいては、球状体12と、球状体12の当接を検知するセンサ11cが設置された円形開口部14を備えるため、ワイヤ2の走行方向に関わらず、正確にlが計測され、フランジ16aに対するフランジ16bの正確な相対的位置を速やかに測定することができる。この他の作用及び効果は、実施例に係る計測装置1と同様である。
続いて、実施例に係る第2の変形例の計測装置1bの作用及び効果について、詳細に説明する。計測装置1bにおいては、アタッチメント9と棒状体15が備えられ、計測装置1,1aに比較するとより簡易な構成となっている。したがって、計測に際しアタッチメント10を装着する必要がなく、より作業の効率化を図ることができる。また、棒状体15は端面3bに立設され、先端部15aは鋭角に形成されていることから、先端部15aをフランジ16bへ確実に当接させる限り、長さlの計測精度については計測装置1,1aと同程度である。この他の作用及び効果は、実施例に係る計測装置1と同様である。
なお、本発明の計測装置は本実施例に示すものに限定されない。例えば、ワイヤ2のフック2a及びアタッチメント9の係止部9aと、円形開口部11及びアタッチメント10の球状体10aや棒状体15は、互いに交換されて設置されても良い。また、センサ7は2次元のワイヤ位置監視が可能であればどのようなセンサでも良く、複数個のセンサが組み合わされても良い。ただし、簡易的な計測の場合には、センサ7,11cが設けられなくても良い。さらに、実施例では基準点P及び測定点Qをそれぞれ3点ずつ設定したが、計測点の数はこれ以上であっても良い。その場合には、フランジ対同士等の相対的位置の測定精度をさらに向上させることができる。また、手順[1]〜[4]で用いた算出方法は、実施例に限られず、数式等を適宜変更可能である。
請求項1乃至請求項4に記載された発明は、フランジ対や建物の壁面同士といった一対の平面を備える場合における平面同士の相対的位置を測定する計測装置として利用可能である。
1,1a,1b…計測装置 2…ワイヤ 2a…フック 2b…係止面 2c…内径中心 3…筺体 3a,3b…端面 3c…ワイヤ出入り口 4…ドラム 5…検出手段 6,6a…ローラ 7,11c…センサ 8…本体 9…アタッチメント 9a…係止部 9b…軸体 9c…螺合溝 9d…鍔状部 9e…締付面 9f…締付ネジ 10…アタッチメント 10a…球状体 10b…中心点 11,14…円形開口部 11a,14a…底面 11b,14b…周壁 12…球状体 13…アタッチメント 15…棒状体 15a…先端部 16a,16b…フランジ 17a,17b…ボルト孔

Claims (4)

  1. 基準点から測定点にかけてワイヤを張設することにより距離を計測する計測装置において、
    前記ワイヤが先端を繰り出し可能に収容される筺体と、
    前記ワイヤを巻き取り可能に前記筺体の内部に設置されるドラムと、
    前記筺体の内部に設置され前記ドラムの回転数を検出する検出手段と、
    前記基準点に設置される第1のアタッチメントと、
    この第1のアタッチメントと当接可能に前記ワイヤの先端に設けられる第1の当接部と、
    前記測定点に設置される第2のアタッチメントと、
    この第2のアタッチメントと当接可能に前記筺体の外面に設けられる第2の当接部と、を備えたことを特徴とする計測装置。
  2. 前記第1のアタッチメントに係止部が設けられ、
    前記第1の当接部に、この係止部に係止する係止具が設けられたことを特徴とする請求項1記載の計測装置。
  3. 前記第2のアタッチメントと前記第2の当接部は、いずれか一方に球状体が設けられるとともに、他方に、この球状体より直径の小さい円形開口部が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の計測装置。
  4. 前記第1のアタッチメント及び前記第2のアタッチメントは、それぞれ前記基準点及び前記測定点に設けられた複数の貫通孔のいずれかに挿入される軸体と、この軸体の周囲に立設される前記貫通孔より直径の大きい鍔状部と、前記貫通孔より最大直径の大きい円錐台状の締付面が形成され、前記軸体の一端側から螺合されてこの締付面が前記貫通孔に嵌入するネジ部と、を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の計測装置。
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