JP2015078552A - ツルハシ - Google Patents

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Abstract

【課題】ツルハシによる土砂の掘削作業等を円滑に行えるようにすることを目的とする。【解決手段】土砂を掘削するためのツルハシ20であって、棒状の柄30と、柄30の先端部からその一側方に向けて突出するクチバシ状部分42の基端部を含む掘削部40とを備える。クチバシ状部分42は、その先端側に向けて順次細くなる形状に形成されると共に、クチバシ状部分42のうち柄30の基端部に向く側の部分が柄30の基端側に向けて順次薄くなる形状に形成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、固い地面を掘り起こすため等に用いられるツルハシに関する。
ツルハシは、柄の一端部から鶴のクチバシ形状部分が突出する構成とされている。通常、ツルハシのクチバシ形状部分は、細長い四角錐形状を緩やかに湾曲させた形状とされている。
ところで、一般的にツルハシによる土砂の掘削作業は、クチバシ形状部分を土砂に突き刺した後、当該クチバシ形状部分の先端部によって土砂をこじること等により行われる。
しかしながら、従来のツルハシのクチバシ形状部分のうち柄の持ち手側を向く部分は、平坦な形状をなしている。このため、当該クチバシ形状部分の先端部によって土砂をこじる際に、前記平坦な部分が抵抗となるため、土砂の掘削作業等を円滑に行うことが困難である。
そこで、本発明は、ツルハシによる土砂の掘削作業等を円滑に行えるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、土砂を掘削するためのツルハシであって、棒状の柄と、前記柄の先端部からその一側方に向けて突出するクチバシ状部分を含み、前記クチバシ状部分がその先端側に向けて順次細くなる形状に形成されると共に、前記クチバシ状部分のうち前記柄の基端部に向く側の部分が前記柄の基端側に向けて順次薄くなる形状に形成された、掘削部と、を備える。
第2の態様は、第1の態様に係るツルハシであって、前記掘削部は、前記柄の先端部から前記クチバシ状部分でのみ突出する形状に形成されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るツルハシであって、両端部で前記クチバシ状部分の基端部を挟んで固定した状態で、前記柄の先端部にその先端部を囲むように固定される固定部材をさらに備える。
第4の態様は、第3の態様に係るツルハシであって、前記クチバシ状部分の基端部の両側部に位置決め凹部が形成され、前記固定部材の両端部の少なくとも一部が前記位置決め凹部に嵌まった状態で前記クチバシ状部分の基端部に固定されているものである。
第5の態様は、第4の態様に係るツルハシであって、前記クチバシ状部分の基端部のうち前記両側部の少なくとも一方に前記位置決め凹部が形成された部分は、前記柄側に向うに従って徐々に幅が厚くなるように形成されているものである。
第6の態様は、第3〜第5のいずれか1つの態様に係るツルハシであって、前記固定部材の両端部及びそれらの間の前記クチバシ状部分の基端部を貫通するように配設され、前記固定部材の両端部が前記クチバシ状部分の基端部を締付け固定した状態を維持する締結部材をさらに備える。
第7の態様は、第3〜第6のいずれか1つの態様に係るツルハシであって、前記固定部材の両端部と前記クチバシ状部分の基端部との間に、前記固定部材の両端部の締付けによって変形可能な介在物質が介在された状態で、前記固定部材の両端部が前記クチバシ状部分の基端部を挟んで固定しているものである。
第1の態様に係るツルハシによると、掘削部のクチバシ状部分は、その先端側に向けて順次細くなる形状に形成されているため、当該クチバシ状部分を硬い土砂等に容易に突刺すことができる。また、クチバシ状部分のうち柄の基端部に向く側の部分が前記柄の基端側に向けて順次薄くなる形状に形成されているため、クチバシ状部分は土砂等を押分けて当該土砂中を容易に移動することができる。結果、ツルハシによる土砂の掘削作業等を円滑に行える。
第2の態様によると、ツルハシの軽量化が可能となり、ツルハシを用いた掘削作業等をより容易に行える。
第3の態様によると、クチバシ状部分を容易に柄の先端部に固定できる。
第4の態様によると、固定部材をクチバシ状部分により確実に一定位置に固定できる。
第5の態様によると、前記クチバシ状部分の基端部のうち前記両側部の少なくとも一方に前記位置決め凹部が形成された部分は、前記柄側に向うに従って徐々に幅が厚くなるように形成されているため、固定部材間から前記クチバシ状部分が抜け難い。
第6態様によると、締結部材によって、固定部材をクチバシ状部分により確実に固定できる。
第7の態様によると、固定部材の両端部とクチバシ状部分の基端部との間に、介在物質が変形した状態で介在しているため、固定部材とクチバシ状部分とをより確実にがたつき無く固定できる。
実施形態に係るツルハシを示す側面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図1のV−V線断面図である。 掘削部の変形例を示す断面図である。 掘削部の他の変形例を示す断面図である。 掘削部のさらに他の変形例を示す断面図である。 図1の部分拡大図である。 ツルハシの部分拡大底面図である。 固定部材による固定作業を示す説明図である。 固定部材による固定作業を示す説明図である。 ツルハシによる掘削作業例を示す説明図である。 図13のXIV−XIV線における説明図である。 変形例に係るツルハシを示す部分側面図である。 同上のツルハシの部分拡大底面図である。
以下、実施形態に係るツルハシについて説明する。図1はツルハシ20を示す側面図であり、図2は図1のII−II線断面図であり、図3は図1のIII−III線断面図であり、図4は図1のIV−IV線断面図であり、図5は図1のV−V線断面図である。また、図9は図1の部分拡大図であり、図10はツルハシ20の部分拡大底面図であり、図11及び図12はクチバシ状部分42を固定部材50によって柄30の先端部に固定する作業を示す説明図である。
このツルハシ20は、土砂を掘削するためのものであり、柄30と、掘削部40とを備える。ツルハシ20は、土砂を掘削するために適した大きさ及び重さを有している。もちろん、ツルハシは、土砂を掘削する用途以外、例えば、岩石の破砕等に用いられてもよい。
柄30は、棒状に形成されている。ここでは、柄30は、木製の棒である。柄30の長さは、特に限定されないが、柄30を両手で掴んで振回すのに適した長さ寸法、例えば、70〜110cm、好ましくは、80cm〜110cm程度の長さ寸法に設定されている。柄30の長手方向に対して直交する方向の断面形状は、手で掴みやすいように、楕円形状又は円形状であることが好ましい。ここでは、柄30の断面形状は、楕円形状に形成されている。この柄30の先端部(図1の下側端部)に掘削部40が取付けられている。
掘削部40は、柄30の先端部から、当該柄30の延在方向に対して直交する一側方に向けて突出するクチバシ状部分42を含む。ここでは、クチバシ状部分42は、緩やかな弧を描く長尺形状に形成されている。そして、湾曲による凸形状部分を柄30の先端側に向けた姿勢で、クチバシ状部分42の基端部が柄30の先端部に取付固定されている。
クチバシ状部分42は、その先端側に向けて幅寸法が徐々に細くなる形状に形成されている。なお、クチバシ状部分42の幅寸法は、柄30の延在方向及びクチバシ状部分42の延在方向の両方に対して直交する方向における、クチバシ状部分42の寸法である。これにより、クチバシ状部分42を地面等に容易に突刺せるようになっている。
また、クチバシ状部分42のうち柄30の基端側に向く側の長尺状縁部分は、当該柄30の基端側に向けて幅寸法が順次薄くなる形状部分44に形成されている。前記形状部分44は、刃付けされた部分であると捉えることもできる。ここでは、クチバシ状部分42のうち柄30の基端側に向く前記形状部分44は、両刃形状に形成されている。
なお、ここでは、クチバシ状部分42のうち前記形状部分44以外の部分45も、柄30の基端側に向けて幅寸法が順次薄くなる形状に形成されているが、この部分45は、同幅に形成されていてもよい。
また、クチバシ状部分42において、柄30の延在方向における前記形状部分44の長さは、クチバシ状部分42の基端側部分から先端側に向うに従って徐々に小さくなるように設定されている。また、クチバシ状部分42全体としてみても、柄30の延在方向におけるクチバシ状部分42の長さは、クチバシ状部分42の基端側から先端側に向うに従って徐々に小さくなるように設定され、クチバシ状部分42のうち前記形状部分44以外の部分45に着目してみても、柄30の延在方向における前記部分45の長さは、クチバシ状部分42の基端側から先端側に向うに従って徐々に小さくなるように設定されている。これにより、クチバシ状部分42を土砂等に対して容易に突刺すことができ、また、クチバシ状部分42が先端側に至る迄前記部分45によって補強され、容易に欠けたりすることがないように仕上げられている。
また、クチバシ状部分42のうち柄30の先端側に向く側の長尺状縁部分は、柄30の先端側に向く、平滑でかつ長尺な面46に形成されている。前記面46の最大幅部分の寸法は、例えば、1cm〜3cmである。これにより、クチバシ状部分42は、土砂を掘削するのに好ましいある程度の幅を確保できる。
クチバシ状部分42は、金属等によって形成されており、好ましくは、マンガン鋼によって形成されている。また、クチバシ状部分42の長さ寸法は、例えば、20cm〜50cmであり、好ましくは、30cm〜40cmである。
本実施形態では、掘削部40は、柄30の先端部から前記クチバシ状部分42でのみ柄30の一側方に突出している。つまり、ツルハシ20を全体的に視ると、柄30の先端部から一側方にのみクチバシ状部分42が突出する形状を呈しており、柄30の先端部からクチバシ状部分42の反対側には突出していない。もっとも、柄30の先端部において、クチバシ状部分42の反対側から突出する部分が形成されていてもよい。
図6〜図8に、クチバシ状部分42の変形例を説明する。図6〜図8は、それぞれ図2と同位置におけるクチバシ状部分の断面を示している。図6に示す変形例のように、クチバシ状部分42に対応するクチバシ状部分42Bのうち柄30の先端側に向く両側部が丸くなるように加工されていてもよい。また、図7に示す変形例のように、クチバシ状部分42に対応するクチバシ状部分42Cの両側部が、当該クチバシ状部分42Cのうち柄30の基端側に向く側の長尺状縁部分から当該柄30の先端側に向く長尺部分に向けて同一傾斜形状で傾く形状、即ち、クチバシ状部分42Cの縦断面形状が全体として三角形状(ここでは、鋭角2等辺三角形状)をなすように形成されていてもよい。また、図8に示す変形例のクチバシ状部分42Dのように、図7に示す変形例において、柄30の先端側に向く両側部が丸くなるように加工されていてもよい。
クチバシ状部分42は、固定部材50を用いた次の構成によって、柄30の先端部に固定されている。
すなわち、クチバシ状部分42の基端部の両側部に一対の位置決め凹部48が形成されている。位置決め凹部48は、クチバシ状部分42の基端部側に向く第1面48aと、当該第1面48aの奥側の辺からクチバシ状部分42の基端部に向けて外向き傾斜する第2面48bとを有している。位置決め凹部48の深さ方向における第1面48aの寸法は、後述する固定部材50の端部の厚みと同じに設定されている。第2面48bは、第1面48aの奥側の辺からクチバシ状部分42の基端部の側辺に達するように形成されている。これにより、クチバシ状部分42の基端部のうち両側部に位置決め凹部48が形成された部分は、クチバシ状部分42の基端部、即ち、柄30側に向うに従って徐々に幅が厚くなるように形成されている。
なお、ここでは、クチバシ状部分42の基端部の両側部に一対の位置決め凹部48が形成されているが、クチバシ状部分42の基端部のうち両側部の一方にのみ位置決め凹部48が形成されていてもよいし、そのような位置決め凹部48が形成されていることは必須ではない。
また、クチバシ状部分42の基端部には、その両側に貫通する貫通凹部49が形成されている(図11及び図12参照)。ここでは、クチバシ状部分42の基端部のうち上記一対の位置決め凹部48が形成された部分に、柄30の延在方向に沿って間隔をあけて2つの貫通凹部49が形成されている。ここでは、貫通凹部49は、クチバシ状部分42の外周囲に部分的に開口するように形成されているが、周囲全体が囲まれた孔形状であってもよい。貫通凹部49は、後述するネジ部を挿通可能な大きさに形成されている。
上記クチバシ状部分42は、固定部材50を用いて柄30の先端部に固定されている。固定部材50は、金属板を曲げ加工等することにより形成された部材であり、柄30の先端部を囲む柄固定部52と、当該柄固定部52の両端部に延設された延設部54とを備える。
柄固定部52は、柄30の先端部の外周形状に応じて曲げられた形状、ここでは、U字形状の先端部を狭めた形状、即ち、馬蹄形状に形成されている。
延設部54は、板形状に形成されており、柄固定部52の先端部から延出している。また、一対の延設部54の間の寸法は、先端側に向けて徐々に狭くなるようになっている。柄固定部52で柄固定部52の先端部を囲んだ状態で、一対の延設部54の延設長さは、当該一対の延設部54の先端部が上記位置決め凹部48の第1面48aに達する程度に設定されている。
また、上記延設部54には、貫通凹部55が形成されている(図11及び図12参照)。貫通凹部55は、延設部54をクチバシ状部分42の側部に重ねた状態で、上記貫通凹部49と対応する位置に形成されている。すなわち、そして、クチバシ状部分42の基端部に形成された貫通凹部49の両側開口延長上に、一対の延設部54のそれぞれの貫通凹部55が位置するように配設される。
そして、固定部材50の両端部である一対の延設部54でクチバシ状部分42の基端部を挟込んで固定した状態で、柄固定部52が柄30の先端部に当該先端部を囲んだ状態とされる。この状態では、柄固定部52の内周面は、柄30の先端部の外周面になるべくぴったりと密着していることが好ましい。
この状態で、締結部材としてのボルト70が固定部材50の両端部である一対の延設部54の貫通凹部55及びクチバシ状部分42の基端部の貫通凹部49を貫通するように配設され、一方の延設部54の外面に突出するボルト70の先端部にナット72が螺合締結される。これにより、固定部材50の一対の延設部54がクチバシ状部分42の基端部を挟込んで締付け固定され、また、その締付け固定状態が維持される。なお、ボルト70及びナット72の締付け後、ボルト70の頭部及びナット72を、圧壊、削る等して、多角形形状を潰しておくことが好ましい。また、ねじ山等についても潰しておき、ボルト70及びナット72の緩みを抑制しておくことが好ましい。また、締結部材としては、ボルト70及びナット72の他、リベット等が用いられてもよい。
上記締付け固定状態では、固定部材50の一対の延設部54が位置決め凹部48に嵌まった状態となる。より具体的には、一対の延設部54の先端部が位置決め凹部48の第1面48aに当接すると共に、一対の延設部54の内向き面が一対の位置決め凹部48の第2面48bに対向した状態となる。このため、クチバシ状部分42がより確実に一定位置にがたつきを抑制された状態で固定される。また、クチバシ状部分42がその先端側に抜けようとしても、一対の延設部54がクチバシ状部分42の基端部であって基端部に向けて徐々に厚みが大きくなる部分を挟んでいるため、そのような抜けはより確実に抑制される。
また、ここでは、固定部材50の一対の延設部54とクチバシ状部分42の基端部との間に、一対の延設部54の締付けによって変形可能な介在物質が介在された状態で、一対の延設部54がクチバシ状部分42の基端部を挟んで固定している。ここでは、前記介在物質として、板状樹脂、特に、板状樹脂を用いている。そして、一対の延設部54によってクチバシ状部分42の基端部を挟込む際に、図11及び図12に示すように、板状樹脂80を、クチバシ状部分42の基端部の両側面と一対の延設部54との間に配設する。この状態で、ボルト70にナット72を螺合締付けして、一対の延設部54の間でクチバシ状部分42の基端部を挟込むようにする。すると、板状樹脂80が螺合締結による挟込み力によって、クチバシ状部分42の基端部の両側面と一対の延設部54との隙間を埋めるように変形し、それらの間に充填物82として介在することになる。これにより、クチバシ状部分42の基端部と一対の延設部54とのがたつきをより確実に抑制することができる。介在物質としては、樹脂の他、アルミニウム等の変形容易な金属、木材等を用いてもよい。
また、ここでは、上記固定部材50を用いてクチバシ状部分42を柄30の先端部に固定した後、柄30の先端部にくさび86が打込まれている。このくさび86によって柄30の先端部の外径が大きくなり、柄30の先端部からの固定部材50の抜けが抑制されている。
図13及び図14は本ツルハシ20を用いて土砂100を掘削する状態を示す説明図である。
例えば、作業者が両手で柄30を掴んで、本ツルハシ20を振回し、クチバシ状部分42の先端部を土砂100に突刺すと、図13に示す状態となる。なお、クチバシ状部分42は、その先端側に向けて順次細くなる形状に形成されているため、当該クチバシ状部分42を硬い土砂等に容易に突刺すことができる。
この状態で、作業者が柄30を動かして土砂100を掘り起し又は砕こうとする場合には、クチバシ状部分42のうち柄30の基端側に向う部分が土砂100中を進むことになる(矢符P参照)必要がある。この際、土砂100がクチバシ状部分42のうち柄30の基端側に向けて幅寸法が順次薄くなる形状部分44に当ると、土砂100は当該形状部分の傾斜形状に従って、クチバシ状部分42の両側部に振分けられるようになる(矢符Q参照)。つまり、クチバシ状部分42は、土砂100を両側部に押分けるようにして、土砂100中を進むことができる。
このため、ツルハシ20による土砂の掘削作業等を円滑に行える。
また、土砂100中に、草木の根等が存在していた場合には、上記クチバシ状部分42はそのような根等も切断又は破砕することができる。この点からも、ツルハシ20による土砂100の掘削作業等を円滑に行える。
また、クチバシ状部分42のうち柄30の基端側を向く部分が、柄30の基端側に向けて幅寸法が順次薄くなる形状部分44に形成されている分、クチバシ状部分42の軽量化が可能となる。これにより、ツルハシ20を扱いやすくなる。また、掘削部40は、柄30の先端部からクチバシ状部分42でのみ突出する形状に形成され、その反対側に突出して掘削用に用いられる部分を有さないため、この点でも、ツルハシ20の軽量化が可能となり、ツルハシ20を容易に扱える。
また、固定部材50が、両端部の一対の延設部54でクチバシ状部分42の基端部を挟んで固定した状態で、柄30の先端部にその先端部を囲むように固定されているため、クチバシ状部分42を容易に柄30の先端部に固定できる。
また、柄30を囲むように固定される固定部材50は、クチバシ状部分42とは別部材であるため、クチバシ状部分42については、作業性、耐久性等を考慮して、マンガン鋼等の硬い材料を用い、固定部材50については、取付加工作業性を考慮して、曲げ加工等が容易な材料を用いることができる。
また、クチバシ状部分42の基端部に位置決め凹部48が形成され、固定部材50の延設部54が位置決め凹部48に嵌まった状態で、クチバシ状部分42の基端部に固定されているため、クチバシ状部分42をより確実に一定位置に固定できる。
また、前記クチバシ状部分42の基端部のうち位置決め凹部48が形成された部分は、柄30側に向うに従って徐々に幅が厚くなるように形成されているため、一対の延設部54でクチバシ状部分42の基端部を挟込んだ状態で、クチバシ状部分42がその先端側に抜け難い。
また、締結部材としてのボルト70及びナット72によって、固定部材50の一対の延設部54がクチバシ状部分42の基端部を締付け固定した状態を維持しているため、固定部材50とクチバシ状部分42の基端部とをより確実に固定できる。
また、一対の延設部54とクチバシ状部分42の基端部との間に、樹脂等が変形した充填物82が充填介在配置されているため、固定部材50とクチバシ状部分42とをより確実にがたつきを抑制した状態で固定できる。
なお、上記実施形態では、クチバシ状部分42を、固定部材50を用いて柄30の先端部に固定した例で説明したが、その他の構成によって、クチバシ状部分が柄の先端部に固定されてもよい。
例えば、図15及び図16に示す変形例では、クチバシ状部分42に対応するクチバシ状部分142の基端部に、柄30の先端部を嵌め込み可能な環状固定部150が一体形成されている。そして、柄30の先端部が上記環状固定部150に嵌め込まれた状態で、柄30の先端部にくさび86が打込まれることによって、柄30の先端部から環状固定部150が抜出ないようになっている。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
20 ツルハシ
30 柄
40 掘削部
42、142 クチバシ状部分
48 位置決め凹部
49 貫通凹部
50 固定部材
52 柄固定部
54 延設部
55 貫通凹部
70 ボルト
72 ナット
80 板状樹脂
82 充填物
上記課題を解決するため、第1の態様は、土砂を掘削するためのツルハシであって、棒状の柄と、前記柄の先端部からその一側方に向けて突出するクチバシ状部分を含み、前記クチバシ状部分がその先端側に向けて順次細くなる形状に形成されると共に、前記クチバシ状部分のうち前記柄の基端部に向く側の部分が前記柄の基端側に向けて順次薄くなる形状に形成された、掘削部と、を備える。また、前記クチバシ状部分が、全体として前記柄の基端側に向けて順次薄くなる断面三角形状をなす縦断面形状部分を含む。
また、第1の態様は、両端部で前記クチバシ状部分の基端部を挟んで固定した状態で、前記柄の先端部にその先端部を囲むように固定される固定部材をさらに備える。
また、第1の態様は、前記クチバシ状部分の基端部の両側部に位置決め凹部が形成され、前記固定部材の両端部の少なくとも一部が前記位置決め凹部に嵌まった状態で前記クチバシ状部分の基端部に固定されているものである。
また、第1の態様は、前記クチバシ状部分の基端部のうち前記位置決め凹部が形成された部分は、前記柄側に向うに従って徐々に幅が厚くなるように形成されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るツルハシであって、前記固定部材の両端部及びそれらの間の前記クチバシ状部分の基端部を貫通するように配設され、前記固定部材の両端部が前記クチバシ状部分の基端部を締付け固定した状態を維持する締結部材をさらに備える。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るツルハシであって、前記固定部材の両端部と前記クチバシ状部分の基端部との間に、前記固定部材の両端部の締付けによって変形可能な介在物質が介在された状態で、前記固定部材の両端部が前記クチバシ状部分の基端部を挟んで固定しているものである。
第1の態様によると、クチバシ状部分を容易に柄の先端部に固定できる。
第1の態様によると、固定部材をクチバシ状部分により確実に一定位置に固定できる。
第1の態様によると、前記クチバシ状部分の基端部のうち前記位置決め凹部が形成された部分は、前記柄側に向うに従って徐々に幅が厚くなるように形成されているため、固定部材間から前記クチバシ状部分が抜け難い。
第3態様によると、締結部材によって、固定部材をクチバシ状部分により確実に固定できる。
第4の態様によると、固定部材の両端部とクチバシ状部分の基端部との間に、介在物質が変形した状態で介在しているため、固定部材とクチバシ状部分とをより確実にがたつき無く固定できる。

Claims (7)

  1. 土砂を掘削するためのツルハシであって、
    棒状の柄と、
    前記柄の先端部からその一側方に向けて突出するクチバシ状部分を含み、前記クチバシ状部分がその先端側に向けて順次細くなる形状に形成されると共に、前記クチバシ状部分のうち前記柄の基端部に向く側の部分が前記柄の基端側に向けて順次薄くなる形状に形成された、掘削部と、
    を備えるツルハシ。
  2. 請求項1記載のツルハシであって、
    前記掘削部は、前記柄の先端部から前記クチバシ状部分でのみ突出する形状に形成されている、ツルハシ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のツルハシであって、
    両端部で前記クチバシ状部分の基端部を挟んで固定した状態で、前記柄の先端部にその先端部を囲むように固定される固定部材をさらに備える、ツルハシ。
  4. 請求項3記載のツルハシであって、
    前記クチバシ状部分の基端部の両側部に位置決め凹部が形成され、前記固定部材の両端部の少なくとも一部が前記位置決め凹部に嵌まった状態で前記クチバシ状部分の基端部に固定されている、ツルハシ。
  5. 前記請求項4記載のツルハシであって、
    前記クチバシ状部分の基端部のうち前記両側部の少なくとも一方に前記位置決め凹部が形成された部分は、前記柄側に向うに従って徐々に幅が厚くなるように形成されている、ツルハシ。
  6. 請求項3〜請求項5のいずれか1つに記載のツルハシであって、
    前記固定部材の両端部及びそれらの間の前記クチバシ状部分の基端部を貫通するように配設され、前記固定部材の両端部が前記クチバシ状部分の基端部を締付け固定した状態を維持する締結部材をさらに備える、ツルハシ。
  7. 請求項3〜請求項6のいずれか1つに記載のツルハシであって、
    前記固定部材の両端部と前記クチバシ状部分の基端部との間に、前記固定部材の両端部の締付けによって変形可能な介在物質が介在された状態で、前記固定部材の両端部が前記クチバシ状部分の基端部を挟んで固定している、ツルハシ。
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