JP2015077986A - ドラム缶用バンド締め装置およびドラム缶用蓋閉め機 - Google Patents

ドラム缶用バンド締め装置およびドラム缶用蓋閉め機 Download PDF

Info

Publication number
JP2015077986A
JP2015077986A JP2013215558A JP2013215558A JP2015077986A JP 2015077986 A JP2015077986 A JP 2015077986A JP 2013215558 A JP2013215558 A JP 2013215558A JP 2013215558 A JP2013215558 A JP 2013215558A JP 2015077986 A JP2015077986 A JP 2015077986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
drum
canopy
band
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013215558A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6032711B2 (ja
Inventor
隆 和木
Takashi Wagi
隆 和木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Good Plan
GOOD PLAN KK
Original Assignee
Good Plan
GOOD PLAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Good Plan, GOOD PLAN KK filed Critical Good Plan
Priority to JP2013215558A priority Critical patent/JP6032711B2/ja
Publication of JP2015077986A publication Critical patent/JP2015077986A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6032711B2 publication Critical patent/JP6032711B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closing Of Containers (AREA)
  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)

Abstract

【課題】ボルト式バンドを締めたり緩めたりする処理の自動化におけるボルトの高さ位置のずれの許容範囲を拡げる。
【解決手段】上下に移動する一対のチャック爪部を有したボルトチャッキング機構とボルトを回転させるナットランナーとを一体に上下移動可能に支持しておき、水平方向に沿う向きに配置された天蓋に装着されているバンドにおける締付け用のボルトを一対のチャック爪部で挟み、ナットランナーを強制的に上下方向に移動させることによって、ナットランナーの回転軸を一対のチャック爪部の対向間隙の上下方向中央に位置決めする。
【選択図】図11

Description

本発明は、オープン型のドラム缶の天蓋を自動的に開閉する技術に関する。
天蓋の着脱が可能なオープン型のドラム缶(オープンドラム)は、クローズドドラムでは出し入れに時間がかかる内容物(粘性流体、粉体、固形物など)の収容に用いられている。また、この種のドラム缶は、内部を洗浄して再利用する場合に有用である。
オープン型のドラム缶における天蓋の固定には金属製のバンドが用いられる。バンドは天蓋を囲む大きさの環を部分的に切り欠いた略環状の部材である。バンドの径方向に沿う断面は、ドラム缶の開口端に設けられる外側に曲がったカールとそれに重なる天蓋の周縁部とを覆うように、内側が凹となる湾曲形状(例えばU字状)に成形されている。
ボルト式バンドは、バンドの径を狭めるバンド締めにボルトを使用するバンドである。ボルト式はレバー式と比べて構造が簡単であることから広く採用されている。ボルト式バンドでは、切り欠き部の両端にS字環と呼ばれる金具が例えば溶接によって取り付けられている。これらS字環にボルトを通し、突き出たボルトのねじ部にナットを螺合する。予め一方のS字環にナットを溶接しておいてもよい。ナットにボルトをねじ込むことにより切り欠き部が狭まってバンドが締まる。ボルトをナットから抜く方向に回転させてバンドの径を強制的に拡げると、バンドによる天蓋の締付けが緩む。
従来、ドラム缶に対する内容物の出し入れの自動化が進められており、ボルト式バンドを装着した天蓋を自動的に開閉する装置が提案されている。例えば特許文献1において、バンドからボルトとナットとを取り外すことなくバンドを緩めた状態で、天蓋とバンドとを一体的にドラム缶から分離する蓋開装置が開示されている。同文献には、ボルトの頭部にS字環に引っかかる爪部を設けてナットとの共回りを防ぎ、ナットをナットランナーによって回すことによってバンドを締めたり緩めたりする装置構成が記載されている。そして、次々に処理するドラム缶にナット位置のばらつきがある状況に対応できるように、ナットランナーにフレキシブルジョイントを用いたり、ナットランナー部分を遊動可能にしたりする手法、およびテーパー状のガイドコーンによってナットランナーをナットに食らいつかせる手法が開示されている。
特開2003−300593号公報
上記先行技術のようにフレキシブルジョイントを用い、ナットランナーとボルトとの間で芯がずれた状態でボルトまたはナットを回転させる場合、締付けトルクの適正化が難しい。ガイドコーンによる軸の位置合わせ(芯出し)では、±2mm程度の芯のずれしか許容することができない。
しかし、バンドのメーカーや製造時期の違いによってバンドにおけるボルトの取り付け位置が異なっていたり、再利用に際してドラム缶やバンドの変形によってボルトの位置がずれていたりする。ボルトの位置が許容範囲外である場合、バンドを自動で締めたり緩めたりすることができなかった。
本発明は、このような事情に鑑み、ボルト式バンドを締めたり緩めたりするボルト回し処理の自動化におけるボルトの高さ位置のずれの許容範囲を拡げることを目的としている。
上記目的を達成する装置は、ドラム缶に天蓋を固定するボルト式のバンドを締めまたは緩めるドラム缶用バンド締め装置であって、水平方向に沿う向きに配置された前記天蓋に装着されている前記バンドにおける締付け用のボルトを、一対のチャック爪部を上下に移動させて挟むボルトチャッキング機構と、前記ボルトの頭部に係合するソケットが取り付けられたナットランナーと、前記ボルトチャッキング機構および前記ナットランナーを一体に支持し、前記一対のチャック爪部が前記ボルトを挟んだ時点で当該ナットランナーの回転軸を前記一対のチャック爪部の対向間隙の上下方向中央に位置決めする、上下移動可能な支持体と、開状態の前記一対のチャック爪部が前記ボルトの径方向に沿って当該ボルトに近づくように前記支持体を水平方向に移動させるアクチュエーターと、を備え、前記一対のチャック爪部によって挟まれた状態の前記ボルトに前記ソケットを係合させた後に、前記ボルトを回転させる。
本発明によれば、ボルトチャッキング機構がボルトを挟むことによってナットランナーの回転軸がボルトに対して高さ方向に強制的に位置決めされるので、一対のチャック爪部が最も開いた状態の対向間隙にボルトが入り込む範囲まで、ボルトの高さ位置のずれを許容することができるようになる。
本発明の実施形態に係るドラム缶用蓋閉め機の動作の模式図である。 ドラム缶用蓋閉め機に備わる天蓋搬送ユニットの側面図である。 天蓋搬送ユニットの正面図である。 天蓋搬送ユニットに備わる求心型クランプ機構の正面図である。 求心型クランプ機構の下面図である。 バンドと天蓋搬送ユニットに備わるボルトチャッキング機構とが描かれた斜視図である。 ボルトチャッキング機構に備わるバンドチャック爪部を示す図である。 天蓋搬送ユニットにおけるバンド締め装置の取り付けられた部分の側面図である。 ボルトチャッキング機構およびナットランナーの正面図である。 ボルトのチャッキングによる芯出しの過程を示す図である。 ボルトチャッキング機構に備わるストッパーを示す図である。 ドラム缶に対して天蓋搬送ユニットを位置決めする機構の上面図である。 ドラム缶に対して天蓋搬送ユニットを位置決めする機構の要部の下面図である。
図1は本発明の実施形態に係るドラム缶用蓋閉め機100の動作の概要を示している。図の上半部にドラム缶用蓋閉め機100の前方から見た動作過程が模式的に描かれ、図の下半部にドラム缶用蓋閉め機100の上方から見た動作過程が模式的に描かれている。
ドラム缶用蓋閉め機100は、オープン型のドラム缶に自動的に天蓋を被せて固定するキャッピング装置である。ドラム缶用蓋閉め機100には、開口が上を向く姿勢のドラム缶3、および予めボルト式のバンド5を装着した天蓋4が搬入される。
ドラム缶用蓋閉め機100は、左右方向に並ぶ四つのゾーンZ1,Z2,Z3,Z4を有している。第1ゾーンZ1は、搬入された天蓋4を収容するゾーンである。第2ゾーンZ2は、天蓋搬送ユニット30が天蓋4をチャッキングするゾーンである。第3ゾーンZ3は、天蓋4が第4ゾーンZ4に向けて移動するゾーンである。そして、第4ゾーンZ4は、天蓋4をドラム缶3に固定するゾーンである。
第1ゾーンZ1において、搬送台20に天蓋4が載置される。この段階で天蓋4は実質的に水平に配置されている。天蓋4にはバンド5および図示しないシール材が装着されており、天蓋4とバンド5とがずれない程度に天蓋4に対してバンド5がボルト6によって締め付けられている。本例では、ボルト6の取り付け部分がドラム缶用蓋閉め機100の前面側に位置するように天蓋4の周方向の位置決めがなされ、ボルト6はその頭部を左側に向けて左右方向に沿うように配置される。ただし、天蓋4の周方向の向きはこれに限らず、ボルト6の左右の向きが図示と反対でもよい。
天蓋4の載置された搬送台20は第2ゾーンZ2へ水平移動する。第2ゾーンZ2において、天蓋4が第1ゾーンZ1から搬送されてくるとき、天蓋搬送ユニット30が上方で待機している。天蓋搬送ユニット30には天蓋チャッキング機構35が組み付けられている。搬送台20が上昇して天蓋4を天蓋チャッキング機構35に近づけ、天蓋チャッキング機構35が天蓋4の上面へ吸着およびバンド5の外縁の把持によって天蓋4をチャッキングする。その後、搬送台20は降下して第1ゾーンZ1へ戻る。
図の下半部に描かれているように、天蓋4が第2ゾーンZ2に搬入された時点では、天蓋4の中心G4と天蓋搬送ユニット30の軸芯G30とがずれている場合がある。ここでいう軸芯G30は、平面視における天蓋搬送ユニット30の位置決め(芯出し)の基準位置である。このように中心G4と軸芯G30とがずれていた場合、天蓋チャッキング機構35が天蓋4を把持するときに、後述する求心型クランプによって天蓋チャッキング機構35が天蓋4に位置を合わせするように水平方向に自由移動する。これにより中心G4と軸芯G30とのずれが解消される。
天蓋搬送ユニット30にはバンド締めツールとしてナットランナー8が組み付けられている。ナットランナー8は、バンド5のボルト6を回転させてバンド5を締めたり緩めたりする。ボルト6のねじ込みにおける回転トルクを適正に制御するには、ナットランナー8の回転軸とボルト6との芯出しを行なう必要がある。しかし、ボルト6の高さ位置にはバンドやドラム缶の個体差に因るばらつきがある。そこで、天蓋搬送ユニット30は、ナットランナー8の回転軸をボルト6の高さ位置に強制的に位置決めするボルトチャッキング機構(図1では不図示)を備えている。ボルトチャッキング機構については詳細を後述する。
第2ゾーンZ2において、ナットランナー8がボルト6に対して位置決めされ、ナットランナー8がボルト6に近づき、ナットランナー8のロッドの先端に取り付けられているソケットにボルト6の頭部が嵌り込む。ボルト6を回転させてバンド5を緩めながら天蓋搬送ユニット30は第2ゾーンZ2から第4ゾーンZ4へ向かって移動する。
第3ゾーンZ3を通過中にボルト6による締付けが緩んでバンド5の径が拡がる。このとき、ボルト6の回転に連動する求心型クランプ機構によってバンド5の外形が円形に規制される。なお、図の下半部に描かれているように、第3ゾーンZ3を通過する天蓋搬送ユニット30において、軸芯G30と天蓋4の中心G4とが一致している。これは上述のとおり第2ゾーンZ2で天蓋チャッキング機構35が天蓋4に天蓋搬送ユニット30を位置合わせするからである。
第4ゾーンZ4において、天蓋搬送ユニット30が降下して天蓋4をドラム缶3に当接させる。下降の途中段階で、天蓋チャッキング機構35の下方に配置されている位置決め用の四つのローラー51,52,53,54がドラム缶3の周側面と対向する。ローラー51,52の組とローラー53,54の組とが、軸心G30に近づくように前後方向に水平移動してドラム缶3をクランプする。四つのローラー51,52,53,54が均等にドラム缶3と当接するように天蓋搬送ユニット30が水平方向に自由移動する。これにより、ドラム缶3の平面視の中心G3と、天蓋搬送ユニット30の軸心G30と、天蓋4の中心G4とが一致する。
ドラム缶3に対して芯出しがなされた状態で天蓋4がドラム缶3に当接する。バンド5が緩んでおりかつ円形に保たれているので、バンド5はその全長にわたって均等にドラム缶3の周縁に被さる。ナットランナー8が所定の方向にボルト6を回転させることによってバンド5が締まり、天蓋4がドラム缶3に固定される。
その後、天蓋搬送ユニット30は天蓋4のチャッキングを解除して上昇し、第2ゾーンZ2の待機位置へ戻る。キャッピングされたドラム缶3はドラム缶用蓋閉め機100から搬出され、第4ゾーンZ4に次の処理対象のドラム缶が搬入される。
以上の動作は、ドラム缶用蓋閉め機100またはドラム缶用蓋閉め機100を含む処理システムが有する図示しないコントローラーによって制御される。
図2はドラム缶用蓋閉め機100の前方から見た天蓋搬送ユニット30の構成を示し、図3はドラム缶用蓋閉め機100の右方から見た天蓋搬送ユニット30の構成を示している。
図2および図3において、天蓋搬送ユニット30は、左右方向M1に平行に延びる一対の梁101に跨る台車103に吊り下がるように取り付けられている。台車103は梁101に設けられたレール102の上を走行し、台車103と一体に天蓋搬送ユニット30が左右方向M1に移動する。台車103の移動には図3に示されるアクチュエーター105が用いられる。
天蓋搬送ユニット30は台車103に対して前後方向M2に所定範囲内で移動可能なフローティングとされている。これによりドラム缶3に合わせるように天蓋搬送ユニット30の全体を前後方向M2にずらすことができる。
また、図2に示されるように、台車103とこれを走行させるアクチュエーター105(図3参照)とがスプリング107を介して連結されている。これにより、天蓋搬送ユニット30を第4ゾーンZ4に搬送し終えてアクチュエーター105が静止した状態において、ドラム缶3と天蓋4との位置合わせをする際に、ずれを補正するように天蓋搬送ユニット30を左右方向M1に微小移動させることができるようになっている。
図3に示されるように、天蓋搬送ユニット30は、天蓋チャッキング機構35を上下に移動させる昇降手段としての流体圧シリンダー31、バンド5を締めたり緩めたりするバンド締め装置38、ドラム缶3に対する位置決めに際して前後方向M2に移動する一対のフレーム41,42などを備えている。天蓋チャッキング機構35には、バンド5を外側からクランプする求心型クランプ機構36が含まれている。
図4はドラム缶用蓋閉め機100の後方から見た求心型クランプ機構36の構成を示し、図5はドラム缶用蓋閉め機100の下方から見た求心型クランプ機構36の構成を示している。
求心型クランプ機構36は、プレート361およびプレート361に対して回転可能に取り付けられたリング362を有する。プレート361には、リング362を囲むように、リング362の回転中心と同心の仮想円に沿ってほぼ等間隔に五つのスライダー363が配置されている。スライダー363の個数は3以上であればよい。各スライダー363は、上記仮想円の径方向に移動可能である。
各スライダー363には、上下方向の軸回りに自由回転可能なローラー364が、バンド5に当接するクランプ爪部として一つずつ取り付けられている。そして、各スライダー363の内端部とリング362とが帯状のリンク365によって連結されている。リンク365はリング362とスライダー363との距離よりも長く、リング362およびスライダー363の双方に対して回動可能である。
求心型クランプ機構36では、アクチュエーター366のロッドの伸縮に伴ってリング362が伸縮量に応じた角度だけ回転する。図では、ロッドが伸びたときにリング362が時計回りに回転し、リンク365にスライダー363が引っ張られて五つのローラー364が一斉に内方へ動く。逆にロッドが縮むと、五つのローラー364は一斉に外方へ動く。アクチュエーター366の制御によって五つのローラー位置で決まるクランプ径を調整することができる。
図6にボルトチャッキング機構380が描かれている。ボルトチャッキング機構380は、上下に移動可能な一対の角柱状のチャック爪部381とチャック爪部381を移動させるアクチュエーター383とを備える。一対のチャック爪部381の最大対向間隙(すなわち、チャッキング可能なワークの高さの最大値)は、ボルト6のねじ部の直径にボルト6の高さ位置のばらつきの許容量を加えた値に選定されている。本例では、一対のチャック爪部381の両方は同時かつ均等に互いに逆向きに移動する。ただし、これに限らず、一方のみが移動する構成でもよい。
ボルトチャッキング機構380はナットランナー8と一体に、前後方向M2および上下方向M3に移動する。これにより、ボルト6とナットランナー8との芯出しをしてソケット8Aをボルト6の頭部に適正に係合させることができる。芯出しの手順については後述する。
なお、図6では、一対のバンドチャック爪451が示されている。バンドチャック爪451は、バンド5を緩める際にバンド5の切り欠き部を強制的に押し拡げるのに用いられる。バンド5を緩めるとき、バンドチャック爪451の上端部は、バンド5に固定された一対のS字環61の互いの対向間隙に、この対向間隙内で露出するボルト6の周面と当接するまで入り込む。このとき、図7に示されるバンドチャック爪453がS字環61を上から押さえる。ナットランナー8によるボルト6の回転に連動して一対のバンドチャック爪451は互いに離れるように移動する。これによりS字環61がバンド5の周方向に押されて切り欠き部が拡がる。バンドチャック爪451による押し拡げと上述の求心型クランプ機構36による外形の規制とが相まって、バンド5は確実に円形を呈しながら緩む。
図8はバンド締め装置38の構成を示している。バンド締め装置38は、上述のボルトチャッキング機構380、ナットランナー8、および上下移動可能な支持体としての水平プレート390を有している。ボルトチャッキング機構380は水平プレート390の下方に配置され、アングル391を介して水平プレート390にねじ止めされている。ナットランナー8も水平プレート390の下方に配置され、図の紙面の表裏方向に移動可能なスライダー392を介して水平プレート390に組み付けられている。
水平プレート390は、アングル393の下端部のレール393Aに支持されており、前後方向M2に移動することができる。アングル393に対して水平プレート390を移動させるアクチュエーター395が水平プレート390の上面に組み付けられている。水平プレート390が移動すると、必然的にボルトチャッキング機構380がボルト6に接近し、またはボルト6から遠ざかる。
ボルトチャッキング機構380を間接的に支持するアングル393は、レール394を介して連結された天蓋チャッキング機構35に対して、上下方向M3に移動可能である。バンド締め装置38には、アングル393およびアングル393が支持する部分の重量に対応する位置保持能力を有したエアーバランサー396が組み付けられている。これにより、上下方向M3の外力が加わらないかぎり、ボルトチャッキング機構380およびナットランナー8の高さ位置が保持される。ソケット8Aがボルト6に係合している状態でソケット8Aにナットランナー8の荷重が加わらないので、係合部に無用の力が作用しない。
図9はドラム缶用蓋閉め機100の後方から見たボルトチャッキング機構380およびナットランナー8の取り付け構造を示している。ナットランナー8を支持するスライダー392は、レール398を介して水平プレート390に組み付いている。スライダー392を介してナットランナー8を左右方向M1に移動させるアクチュエーター399が水平プレート390の上面に取り付けられている。
図10(A)〜(C)はボルトのチャッキングによる芯出しの過程を示している。
図10(A)において、一対のチャック爪部381は、バンド5のボルト6から離れている。そして、チャック爪部381を開閉させるアクチュエーター381と一体に前後方向M2および上下方向M3に移動するナットランナー8の回転軸は、ボルト6に対して前後方向M2に大きくずれ、上下方向M3に比較的に小さくずれている。このような状態のナットランナー8およびチャック爪部381を、図8に示したアクチュエーター395を作動させてボルト6に近づける。
ナットランナー8およびチャック爪部381がボルト6に近づく移動は、図10(B)のようにストッパー386の先端面がボルト6の周面に当接すると止まる。ストッパー386は図11のようにアクチュエーター383の端面に固定されている。ナットランナー8の回転軸とストッパー386の先端面との前後方向M2の距離は、ボルト6の半径の値に設定されている。したがって、図10(B)の段階において、前後方向M2についてはナットランナー8とボルト6との芯出しが完了している。しかし、上下方向M3についてはナットランナー8とボルト6とのずれがある。
そこで、一対のチャック爪部381をこれらが近づくように上下方向M3に移動させる。つまり、アクチュエーター383に閉動作を行わせる。図示の場合、チャック爪部381どうしの対向間隙が次第に狭まる過程において下側のチャック爪部381が先にボルト6と当接する。そうすると、さらにチャック爪部381を閉じようとするアクチュエーター383の駆動力が、エアーバランサー396による静止力に抗してアクチュエーター383を押し下げる力となり、アクチュエーター383と一体に上下移動するナットランナー8が下方へ移動する。この移動は、図10(C)のようにボルト6に上述の一対のチャック爪部381の双方が当接した時点で止まる。
図10(C)の段階において、ボルト6は一対のチャック爪部381によって挟まれている。予めナットランナー8の取付けに際してナットランナー8の回転軸が一対のチャック爪部381の対向間隙における上下方向M3の中央に位置決めされているので、ボルト6が挟まれた時点でナットランナー8とボルト6とが芯出しされることになる。
図12はドラム缶3と天蓋搬送ユニット30との芯出しのための位置決め機構50の上面図であり、図13は位置決め機構50の要部の下面図である。
位置決め機構50は、ドラム缶3の前後方向M3の両側で前後方向M3に移動可能な一対のフレーム41,42を有する。フレーム41,42は図2のように四角形とされ、図3のように下端側が自由端となっている。フレーム41,42の下端面に二つの突出部をもつ左右対称形状のプレート43,44が固定されており、プレート43,44の各突出部の先端にクランプ用のローラー51,52,53,54が取り付けられている。
フレーム41,42が互いに近づくように移動すると、ローラー51,52,53,54がドラム缶3の側面に当接する。いずれかのローラーが当接した後、四つのローラー51,52,53,54の全てが均等にドラム缶3と当接するように、位置決め機構50を含む天蓋搬送ユニット30全体が左右方向M1および前後方向M2に小さく動く。これによって、上述したとおりドラム缶3と天蓋搬送ユニット30とが芯出しされる。
例示の位置決め機構50では、一対のフレーム41,42の前後方向M3の移動がアクチュエーター55によって行なわれる。天蓋搬送ユニット30の軸心G30に対して一対のフレーム41,42を同時かつ同じ距離ずつ近づけるため、ピニオンギア56と一対のラック57,58とを組み合わせた対称移動機構が位置決め機構50に組み付けられている。アクチュエーター55のロッドが伸縮すると、ロッドに連結されているフレーム42およびラック58が移動し、同時にラック58と噛み合うピニオンギア56が回転してラック57およびこれに連結されているフレーム41が反対方向に移動する。
以上の実施形態において、ドラム缶用蓋閉め機100をドラム缶3から自動的に天蓋4を取り外す蓋開け機として使用することが可能である。その場合、第4ゾーンZ4においてボルトチャッキング機構38を用いてナットランナー8とボルト6との芯出しを行い、その他の処理について図1で説明した動作を逆の順序で行なうようにすればよい。
ドラム缶用蓋閉め機100の各部の構造、形状、全体の構成および動作は、本発明の趣旨に沿う範囲内で適宜変更することができる。ボルトチャッキング機構380のアクチュエーター383をはじめとする随所に配置されるアクチュエーターとして、流体圧シリンダーや電動機といった公知の駆動源を用いればよい。ドラム缶3に対する芯出しにリンクモーションまたは他の求心性クランプ手法を用いることができる。
3 ドラム缶
4 天蓋
5 バンド
6 ボルト
8 ナットランナー
8A ソケット
38 バンド締め装置
M1 左右方向(水平方向)
M2 前後方向(水平方向)
M3 上下方向
380 ボルトチャッキング機構
381 チャック爪部
380 ボルトチャッキング機構
390 水平プレート(支持体)
383 アクチュエーター
386 ストッパー
100 ドラム缶用蓋閉め機
30 天蓋搬送ユニット
31 流体圧シリンダー(昇降手段)
36 求心型クランプ機構
364 ローラー(クランプ爪部)
50 位置決め機構
51,52,53,54 ローラー

Claims (4)

  1. ドラム缶に天蓋を固定するボルト式のバンドを締めまたは緩めるドラム缶用バンド締め装置であって、
    水平方向に沿う向きに配置された前記天蓋に装着されている前記バンドにおける締付け用のボルトを、一対のチャック爪部を上下に移動させて挟むボルトチャッキング機構と、
    前記ボルトの頭部に係合するソケットが取り付けられたナットランナーと、
    前記ボルトチャッキング機構および前記ナットランナーを一体に支持し、前記一対のチャック爪部が前記ボルトを挟んだ時点で当該ナットランナーの回転軸を前記一対のチャック爪部の対向間隙の上下方向中央に位置決めする、上下移動可能な支持体と、
    開状態の前記一対のチャック爪部が前記ボルトの径方向に沿って当該ボルトに近づくように前記支持体を水平方向に移動させるアクチュエーターと、を備え、
    前記一対のチャック爪部によって挟まれた状態の前記ボルトに前記ソケットを係合させた後に、前記ボルトを前記ナットランナーによって回転させる
    ことを特徴とするドラム缶用バンド締め装置。
  2. 前記ボルトチャッキング機構は、前記アクチュエーターによる前記支持体の移動時に前記ボルトに当接して当該ボルトの水平方向の中央に前記回転軸を位置決めするストッパーを有する
    請求項1記載のドラム缶用バンド締め装置。
  3. オープン型のドラム缶に天蓋を固定するドラム缶用蓋閉め機であって、
    上側が開口した前記ドラム缶の上方に、ボルト式のバンドが装着された天蓋を配置する天蓋搬送ユニットを有しており、
    前記天蓋搬送ユニットには、
    前記ドラム缶の側面に対する求心形式のクランプによって前記天蓋を前記ドラム缶に対して同心に位置決めする位置決め機構と、
    前記天蓋を降下させて前記ドラム缶に被せる昇降手段と、
    前記ボルト式のバンドを締めまたは緩めるバンド締め装置とが組み付けられており、
    前記バンド締め装置は、
    水平方向に沿う向きに配置された前記天蓋に装着されている前記バンドにおける締付け用のボルトを、一対のチャック爪部を上下に移動させて挟むボルトチャッキング機構と、
    前記ボルトの頭部に係合するソケットが取り付けられたナットランナーと、
    前記ボルトチャッキング機構および前記ナットランナーを一体に支持し、前記一対のチャック爪部が前記ボルトを挟んだ時点で当該ナットランナーの回転軸を前記一対のチャック爪部の対向間隙の上下方向中央に位置決めする、上下移動可能な支持体と、
    開状態の前記一対のチャック爪部が前記ボルトの径方向に沿って当該ボルトに近づくように前記支持体を水平方向に移動させるアクチュエーターと、を備え、
    前記一対のチャック爪部によって挟まれた状態の前記ボルトに前記ソケットを係合させた後に、前記ボルトを前記ナットランナーによって回転させる
    ことを特徴とするドラム缶用蓋閉め機。
  4. 前記天蓋に装着されている前記バンドの外周と当接するように仮想円に沿って間隔を設けて配置された3個以上のクランプ爪部を、前記ボルトの回転に同期させて前記仮想円の径方向に一斉に移動させる求心型クランプ機構を備える
    請求項3記載のドラム缶用蓋閉め機。
JP2013215558A 2013-10-16 2013-10-16 ドラム缶用バンド締め装置およびドラム缶用蓋閉め機 Active JP6032711B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013215558A JP6032711B2 (ja) 2013-10-16 2013-10-16 ドラム缶用バンド締め装置およびドラム缶用蓋閉め機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013215558A JP6032711B2 (ja) 2013-10-16 2013-10-16 ドラム缶用バンド締め装置およびドラム缶用蓋閉め機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015077986A true JP2015077986A (ja) 2015-04-23
JP6032711B2 JP6032711B2 (ja) 2016-11-30

Family

ID=53009813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013215558A Active JP6032711B2 (ja) 2013-10-16 2013-10-16 ドラム缶用バンド締め装置およびドラム缶用蓋閉め機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6032711B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015213884A1 (de) 2014-08-04 2016-02-04 Fuji Jukogyo K.K. Vorrichtung zum Bestimmen einer Gefahr in einer Fahrtumgebung und Vorrichtung zum Anzeigen einer Gefahr in einer Fahrtumgebung
CN108576288A (zh) * 2018-06-28 2018-09-28 福建农林大学 茶叶自动速包、包揉机及其使用方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60133400A (ja) * 1983-12-22 1985-07-16 株式会社ダイフク キヤツピング装置
JPS60180000U (ja) * 1984-05-09 1985-11-29 大阪機工株式会社 キヤツピングヘツドの安全機構
JPS60186936U (ja) * 1984-05-16 1985-12-11 大阪機工株式会社 ドラム缶天蓋供給装置に於ける天蓋ならびに天蓋締付けバンドの自動調心機構
JPS6299597U (ja) * 1985-12-09 1987-06-25
JPH01137897U (ja) * 1988-03-14 1989-09-20
JP2001270539A (ja) * 2000-03-24 2001-10-02 Daiyu Kk ドラム缶の蓋の締め付けバンドのボルト回転装置
JP2003300593A (ja) * 2002-04-11 2003-10-21 Kansai Paint Co Ltd ドラム缶蓋自動開閉装置、ドラム缶内容物処理システムおよび方法
JP2009007018A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd 飲料用容器保持装置及び該保持装置を用いた飲料容器受け渡し搬送装置
JP2013199315A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Shibuya Kogyo Co Ltd グリッパ

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60133400A (ja) * 1983-12-22 1985-07-16 株式会社ダイフク キヤツピング装置
JPS60180000U (ja) * 1984-05-09 1985-11-29 大阪機工株式会社 キヤツピングヘツドの安全機構
JPS60186936U (ja) * 1984-05-16 1985-12-11 大阪機工株式会社 ドラム缶天蓋供給装置に於ける天蓋ならびに天蓋締付けバンドの自動調心機構
JPS6299597U (ja) * 1985-12-09 1987-06-25
JPH01137897U (ja) * 1988-03-14 1989-09-20
JP2001270539A (ja) * 2000-03-24 2001-10-02 Daiyu Kk ドラム缶の蓋の締め付けバンドのボルト回転装置
JP2003300593A (ja) * 2002-04-11 2003-10-21 Kansai Paint Co Ltd ドラム缶蓋自動開閉装置、ドラム缶内容物処理システムおよび方法
JP2009007018A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd 飲料用容器保持装置及び該保持装置を用いた飲料容器受け渡し搬送装置
JP2013199315A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Shibuya Kogyo Co Ltd グリッパ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015213884A1 (de) 2014-08-04 2016-02-04 Fuji Jukogyo K.K. Vorrichtung zum Bestimmen einer Gefahr in einer Fahrtumgebung und Vorrichtung zum Anzeigen einer Gefahr in einer Fahrtumgebung
CN108576288A (zh) * 2018-06-28 2018-09-28 福建农林大学 茶叶自动速包、包揉机及其使用方法
CN108576288B (zh) * 2018-06-28 2023-07-18 福建农林大学 茶叶自动速包、包揉机及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6032711B2 (ja) 2016-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6782646B2 (ja) 固定治具、鋼材保持装置、及び鋼材保持方法
US20170182603A1 (en) Laser ablation and welding method for workpieces
KR101531487B1 (ko) 파이프 용접장치 및 그 방법
CN105108442B (zh) 一种用于筒状结构的焊接夹具
JP6032711B2 (ja) ドラム缶用バンド締め装置およびドラム缶用蓋閉め機
CN107962222A (zh) 一种锥形薄壁零件的铣加工变形控制装置及方法
TWI617404B (zh) 物品保持具、搬送機器人及物品搬送方法
KR20190074773A (ko) 다기능 용접 지그 시스템
TW201144102A (en) Post cure inflator
KR20110032134A (ko) 파이프 용접용 파이프 고정 클램프
JP2017035757A (ja) 工作機械およびワークを着脱するロボットを備える加工システム
JP2003222241A (ja) 圧力容器の蓋急速開閉装置
JP5981149B2 (ja) ナット溶接治具
CN213002623U (zh) 将滑动闸门阀板固定到或移除出滑动闸门阀的自动化系统
US10625381B2 (en) Method for repairing the teeth of a ring gear
KR101693790B1 (ko) 작업편 핸들링 지그
JP5806650B2 (ja) ワーク移送方法およびワーク移送システム
JP5592916B2 (ja) ワーク把持装置
WO2018065759A1 (en) Grinding machines and methods of operation thereof
CN106695288B (zh) 用于给偏心轴装配轴承的自动化设备
KR101177315B1 (ko) 로봇에 의한 압연기 롤 교체 시스템 및 방법
KR20160001763U (ko) 파이프/플랜지 연결부 얼라인 핏업 장치
JP5592915B2 (ja) ワーク把持装置
WO2019077726A1 (ja) 溶接装置
EP4365092A1 (en) Strapping machine with a welding assembly having a leading-strap-end guide

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161004

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6032711

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250