JP2015077912A - 列車走行実績解析装置、列車走行実績解析システム及び制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
これにより、算出部は、一の運転区間に対応する比較対象の実績運転曲線と基準運転曲線とを比較し、基準運転曲線と比較対象の実績運転曲線との間の類似性の度合いを算出し、提示部は、算出された類似性の度合いを提示する。
図1は、第1実施形態の列車走行実績解析システムの概要構成図である。
列車走行実績解析システム10は、複数の走行実績データを格納する走行実績データベース(DB)11を参照して列車走行実績解析システム10全体を管理する管理サーバ12と、管理サーバ12にインターネット、構内LAN等の通信ネットワーク(有線及び無線のいずれも含む)13を介して接続され、オペレータが走行実績解析を行う複数の走行実績解析端末装置14と、を備えている。
走行実績解析端末装置14は、大別すると、端末装置本体21と、オペレータが各種情報を入力するための入力操作装置22と、各種情報のプリント出力を行うプリント出力装置(プリンタ)23と、各種情報の表示を行うディスプレイ装置24と、を備えている。
図3は、走行実績データベースのデータフォーマットの説明図である。
走行実績データベース11は、大別すると、走行実績データを抽出する際に、検索し、特定するための情報が格納されるインデックスデータ40と、走行実績データの本体である走行実績実データ50と、を備えている。
図4は、実施形態の動作処理フローチャートである。
まず、オペレータは、入力操作装置22を介して基準運転曲線抽出の条件を指定する(ステップS11)。これにより、走行実績解析端末装置14のMPU25は、通信インタフェース29、通信ネットワーク13を介して管理サーバ12に対して問い合わせを行い、管理サーバ12は、基準運転曲線抽出の条件を満たす実績運転曲線を基準運転曲線として抽出し、問い合わせを行った走行実績解析端末装置14に通知する(ステップS12)。
(1)オペレータが単純に指定する方法
(2)省エネルギーを基準に指定する方法
(3)定時性(運転ダイヤとの時間的な一致性)を基準に指定する方法
(4)乗り心地を基準に指定する方法
(5)省エネルギー、定時性及び乗り心地のうち、複数の条件を基準に指定する方法
オペレータが単純に指定する方法の場合、日付、駅間、列車番号、車両番号、列車種別、編成種別、運転士IDなどを条件指定する。この結果、管理サーバ12は、走行実績データベース11を参照し、全ての条件を満たす一又は複数の実績運転曲線を基準運転曲線として抽出し、問い合わせを行った走行実績解析端末装置14に通知する。
図5に示すように、消費エネルギーが累積値(積算値)として記憶されている場合には、出発駅から到着駅までの区間の到着駅において取得される消費電力量の積算値から、出発駅において取得される消費電力量の積算値の差をとることにより、当該区間の消費電力量を算出する。
なお、図5は、回生電力を回収した場合の消費電力量の積算値の図であり、区間途中が最大消費電力量となっている。
図6に示すように、消費エネルギーがサンプリングタイミング毎の値として記憶されている場合には、出発駅(出発地点)から到着駅(到着地点)までの区間についてサンプリングタイミング毎の値にサンプリング期間Tsの値を乗じた値を各サンプリング期間の消費電力量とし、全サンプリング期間の消費電力を合計して出発駅から到着駅までの区間の消費電力量を算出する。
=k1・(−EN)+k2・(TP−TR)2−[k3・CA+k4・CJ]
ステップS13の判別において、一つの実績運転曲線しか存在しない場合には(ステップS13;No)、MPU25は、当該実績運転曲線を基準運転曲線として、処理をステップS15に移行する。
この場合においては、日付、駅間、列車番号、車両番号、列車種別、編成種別、運転士IDなどを条件指定することにより、比較対象の実績運転曲線を特定すればよい。
ここで、MPU25は、基準運転曲線と比較対象の実績運転曲線の一致度を算出することにより比較を行う。
または、(1)式で表される基準運転曲線における走行速度と、比較対象運転曲線における走行速度との差の平均値/vを算出し、平均速度に対する速度の差の絶対値と、平均速度に対する標準偏差と、から一致度Cは、(2)式により表せる。
図7に示すように、グラフ表示領域AGには、基準運転曲線CVrefおよび比較対象となる実績運転曲線CVとが同一のグラフ上に表示され、一致度表示領域EQには、トータルの一致度C(図7では、C=75)が表示されている。
さらに、ずれ量Cdiffの理想的な範囲Thdiffが表示されている。
したがって、運転曲線の比較結果を定量的に判断することが容易となっている。
図8に示すように、基準運転曲線CVrefの比較対象が複数の実績運転曲線CV−A、CV−Bである場合には、別々に評価値を算出し、基準運転曲線と、複数の評価対象の実績運転曲線CV−A、CV−Bをそれぞれ表示する。
さらに、図8の右上枠内に示すように、各実績運転曲線CV−A、CV−Bに対する運転曲線の一致度Cの値(AAA、BBB)を表示する。
基準運転曲線の比較対象となる実績運転曲線が複数の場合に、別々に一致度(評価値)を算出する。
以上の説明は、実績運転曲線に対しては、一体として取り扱う場合を説明したが、一の実績運転曲線の一部を拡大あるいは縮小表示するとともに、オペレータが選択した部分について運転曲線の一致度を算出するように構成することも可能である。
本実施形態の列車走行実績解析装置で実行される制御プログラムは、上述した各部(生成部、算出部、提示部、…)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から制御プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、生成部、算出部、提示部、…が主記憶装置上に生成されるようになっている。
11 走行実績データベース
12 管理サーバ
13 通信ネットワーク
14 走行実績解析端末装置
21 端末装置本体
22 入力操作装置
24 ディスプレイ装置
25 MPU
26 ROM
27 RAM
28 外部記憶装置
29 通信インタフェース
30 バス
40 インデックスデータ
41 駅間データ
42 日時データ
43 列車番号データ
44 車両番号データ
45 列車種別データ
46 編成種別データ
47 運転士IDデータ
50 走行実績実データ
51 実績速度データ
52 実績距離データ
53 消費電力量データ
C、C1 一致度(類似性の度合い)
CV、CV−A〜CV−C 実績運転曲線
CVref 基準運転曲線
EQ 一致度表示領域
SEL オペレータ選択範囲
VA トータル評価値
Claims (10)
- 一の運転区間に対応する一又は複数の実績運転曲線に基づいて前記一の運転区間の基準運転曲線を生成する生成部と、
前記一の運転区間に対応する比較対象の実績運転曲線と前記基準運転曲線とを比較し、前記基準運転曲線と比較対象の前記実績運転曲線との間の類似性の度合いを算出する算出部と、
算出された前記類似性の度合いを提示する提示部と、
を備えた列車走行実績解析装置。 - 前記算出部は、前記類似性の度合いを一致度として算出する、
請求項1記載の列車走行実績解析装置。 - 複数の実績運転曲線を予め記憶する記憶部を備えた、
請求項1又は請求項2記載の列車走行実績解析装置。 - 前記生成部は、駅間、期間、列車番号、車両番号、列車種別、編成種別あるいは運転士IDのうち、少なくともいずれか一つで特定される一又は複数の実績運転曲線に基づいて前記基準運転曲線を生成する、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の列車走行実績解析装置。 - 前記生成部は、省エネルギー、定時性及び乗り心地のうち、少なくともいずれか一つで特定される一又は複数の実績運転曲線に基づいて前記基準運転曲線を生成する、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の列車走行実績解析装置。 - 前記生成部は、複数の実績運転曲線に基づいて前記基準運転曲線を生成する場合は、単位時間毎または単位距離毎の実績運転曲線の値の平均値を算出し、前記平均値で表される運転曲線を、前記基準運転曲線とする、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の列車走行実績解析装置。 - 前記実績運転曲線は、距離をパラメータとしており、
前記算出部は、一又は複数の実績運転曲線について、距離をパラメータとしてその一部が指定された場合には、当該指定された一部について、前記基準運転曲線と比較対象の前記実績運転曲線との間の類似性の度合いを算出する、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の列車走行実績解析装置。 - 複数の実績運転曲線に相当する走行実績データベースを参照可能なサーバと、
前記サーバと通信ネットワークを介して接続された列車走行実績解析装置と、を備え、
前記列車走行実績解析装置は、前記実績運転曲線の抽出条件を入力可能な入力操作部と、
前記抽出条件を満たし、かつ、一の運転区間に対応する一又は複数の前記実績運転曲線を前記サーバから取得し、取得した前記実績運転曲線に基づいて前記一の運転区間の基準運転曲線を生成する生成部と、
前記一の運転区間に対応する比較対象の実績運転曲線と前記基準運転曲線とを比較し、前記基準運転曲線と比較対象の前記実績運転曲線との間の類似性の度合いを算出する算出部と、
算出された前記類似性の度合いを提示する提示部と、
を備えた列車走行実績解析システム。 - 前記抽出条件は、駅間、期間、列車番号、車両番号、列車種別、編成種別あるいは運転士IDのうち、少なくともいずれか一つで特定される、
請求項8記載の列車走行実績解析システム。 - 予め取得した運転曲線に基づいて列車の走行実績を解析するための列車走行実績解析装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
一の運転区間に対応する一又は複数の実績運転曲線に基づいて前記一の運転区間の基準運転曲線を生成する生成手段と、
前記一の運転区間に対応する比較対象の実績運転曲線と前記基準運転曲線とを比較し、前記基準運転曲線と比較対象の前記実績運転曲線との間の類似性の度合いを算出する算出手段と、
算出された前記類似性の度合いを提示する提示手段と、
して機能させる制御プログラム。
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