JP2015077113A - 植物判定装置、植物判定方法、及びプログラム - Google Patents

植物判定装置、植物判定方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】植物により反射された太陽光の反射強度を示すスペクトルデータを用いて、植物の種類を精度良く判定する。【解決手段】記憶部511は、第1の植物種の植物により反射された太陽光の反射強度を示す第1のスペクトルデータと、第2の植物種に対応する反射強度を示す第2のスペクトルデータとを記憶する。判定部512は、第1乃至第4の関係を求める。第1の関係は、第1のスペクトルデータの第1及び第2の波長領域間の反射強度の関係であり、第2の関係は、第1のスペクトルデータの第2及び第3の波長領域間の反射強度の関係である。第2及び第3の波長領域は、それぞれ、第1及び第2の波長領域に隣接する。第3及び第4の関係は、第2のスペクトルデータにおける反射強度の関係である。判定部512は、第1及び第3の関係を比較した比較結果と、第2及び第4の関係を比較した比較結果とに基づいて、第1の植物種が第2の植物種であるか否かを判定する。【選択図】図5

Description

本発明は、植物判定装置、植物判定方法、及びプログラムに関する。
多くの圃場を管理する農業協同組合等において、連作の抑制、作物の伝染病の拡大防止等を可能にするため、圃場毎にどんな作物が植えられているかを把握することが有益である。従来、農業協同組合等においては、農業従事者からの報告に基づいて植え付け作物の種類を管理していることが多い。
移動体搭載用の生育度測定装置も知られている(例えば、特許文献1を参照)。この生育度測定装置は、圃場の植物から反射された太陽光を分光して受光し、2種以上の特定波長の光強度に基づいて植物の生育指標を求める。
管理対象圃場における作物品種毎の農作業を支援する圃場管理支援方法も知られている(例えば、特許文献2を参照)。この圃場管理支援方法は、衛星画像データの波長成分に基づいて作物品種の生育状態を認識し、生育状態に対応する作業内容をデータベースから読み出して、管理対象圃場毎に出力する。
衛星や航空機からのリモートセンシングを用いた植生調査において、日向部分及び日陰部分を含む領域区分で分類された反射率スペクトルの特徴を示す基準スペクトルデータを用いて植物種を識別する植物種識別装置も知られている(例えば、特許文献3を参照)。この植物種識別装置は、ハイパースペクトルデータの各ピクセルの反射率スペクトルの特徴と最も類似する基準スペクトルデータを特定し、特定した基準スペクトルデータの分類をもとに、そのピクセルの植物種を判定する。
作物の画像データから収穫量を予測する収穫予測装置も知られている(例えば、特許文献4を参照)。この収穫予測装置は、画像データから得られるスペクトルと種別スペクトル情報とを比較することにより作物の種別を識別し、画像データから得られるスペクトルと育成段階スペクトル情報とを比較することにより作物の育成段階を識別する。そして、収穫予測装置は、画像データに基づいて作付面積を算出し、種別、育成段階、及び作付面積に基づいて、任意の時期における作物の収穫量を予測する。
圃場内の作物情報を算出するリモートセンシングにおいて、作物情報の演算に使用する演算式を作成する方法も知られている(例えば、特許文献5を参照)。この方法は、圃場内の複数の区域に生育している作物からの反射光を区域毎に測定し、化学分析等により作物情報を求め、反射光の情報を説明変数とし、作物情報を目的変数とし、撮影条件に関する要因にダミー変数を用いて、重回帰式の重回帰係数を算出する。
特開2006−314215号公報 特開2007−310463号公報 国際公開第2013/002349号パンフレット 特開2003−006612号公報 特開2008−175537号公報
農業従事者からの報告に基づいて植え付け作物の種類(作物種)を管理する方法では、必ずしも正確な作物種が報告されるとは限らない。しかし、人手により圃場を踏査する方法では、多くの圃場の作物種を効率良く取得することが困難である。
そこで、特許文献3の植物種識別装置のように、衛星や航空機からのリモートセンシングを用いて作物種を識別することが望ましい。リモートセンシングを用いれば、作物により反射された太陽光の反射強度を示すスペクトルデータを取得することができる。反射強度のスペクトルデータの形状は作物種によって異なるため、スペクトルデータを既知の作物種の基準スペクトルデータと比較することで、作物種を判定することが可能になる。
しかしながら、同じ作物種であっても、入射する太陽光の条件や生育状況が異なると、反射強度にバラツキが生じる。このようなバラツキのため、取得したスペクトルデータを基準スペクトルデータと比較する際の反射強度の閾値が小さい場合は、同じ作物種が異なる作物種と判定されて除外される可能性がある。逆に、閾値が大きい場合は、異なる作物種が同じ作物種と判定される可能性がある。このため、単純な閾値判定のみでは、作物種の判定精度が低下するという問題がある。
なお、かかる問題は、圃場で栽培されている作物の種類を判定する場合に限らず、他の場所で生育する植物の種類を判定する場合においても生ずるものである。
1つの側面において、本発明は、植物により反射された太陽光の反射強度を示すスペクトルデータを用いて、植物の種類を精度良く判定することを目的とする。
1つの案では、植物判定装置は、記憶部、判定部、及び出力部を含む。
記憶部は、第1の植物種の植物により反射された太陽光の反射強度を示す第1のスペクトルデータと、第2の植物種に対応する反射強度を示す第2のスペクトルデータとを記憶する。
判定部は、第1の関係、第2の関係と、第3の関係、及び第4の関係を求める。第1の関係は、第1のスペクトルデータの第1の波長領域における反射強度と第1の波長領域に隣接する第2の波長領域における反射強度との間の関係である。第2の関係は、第1のスペクトルデータの第2の波長領域における反射強度と第2の波長領域に隣接する第3の波長領域における反射強度との間の関係である。第3の関係は、第2のスペクトルデータの第1の波長領域における反射強度と第2の波長領域における反射強度との間の関係である。第4の関係は、第2のスペクトルデータの第2の波長領域における反射強度と第3の波長領域における反射強度との間の関係である。
次に、判定部は、第1の関係と第3の関係とを比較した第1の比較結果と、第2の関係と第4の関係とを比較した第2の比較結果とに基づいて、第1の植物種が第2の植物種であるか否かを判定する。
出力部は、第1の植物種が第2の植物種であるか否かを示す判定結果を出力する。
実施形態によれば、植物により反射された太陽光の反射強度を示すスペクトルデータを用いて、植物の種類を精度良く判定することができる。
複数の作物種のスペクトルデータを示す図である。 小麦の反射強度のバラツキを示す図である。 ばれいしょの反射強度のバラツキを示す図である。 てん菜の反射強度のバラツキを示す図である。 植物判定装置の機能的構成図である。 植物判定処理のフローチャートである。 作物の種類を判定する植物判定装置の機能的構成図である。 作物判定処理のフローチャートである。 情報処理装置の構成図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
農業従事者からの報告に基づいて植え付け作物の種類(作物種)を管理する方法では、必ずしも正確な作物種が報告されるとは限らない。しかし、人手により圃場を踏査する方法では、多くの圃場の作物種を効率良く取得することが困難である。
そこで、特許文献3の植物種識別装置のように、衛星や航空機からのリモートセンシングを用いて作物種を識別することが望ましい。リモートセンシングを用いれば、作物により反射された太陽光の反射強度を示すスペクトルデータを取得することができる。
図1は、7種類の作物種のスペクトルデータの例を示している。図1の横軸は、4つの波長領域を表す。波長領域Gは、緑成分の波長領域であり、例えば、500〜590nmの波長に対応する。波長領域Rは、赤成分の波長領域であり、例えば、610〜680nmの波長に対応する。波長領域NIRは、近赤外成分の波長領域であり、例えば、780〜890nmの波長に対応する。波長領域SWIRは、短波長赤外成分の波長領域であり、例えば、1580〜1750nmの波長に対応する。
図1の縦軸は、各波長領域における太陽光の反射強度を表し、折れ線101〜折れ線107は、それぞれ、小麦、ばれいしょ、てん菜、小豆、スイートコーン、牧草、及びかぼちゃのスペクトルデータを表す。各波長領域の反射強度は、その波長領域に含まれる複数の波長の反射強度の積分値に対応する。折れ線101〜折れ線107が示すように、反射強度のスペクトルデータの形状は作物種によって異なるため、スペクトルデータを既知の作物種の基準スペクトルデータと比較することで、作物種を判定することが可能になる。
しかしながら、同じ作物種であっても、入射する太陽光の条件や生育状況が異なると、反射強度にバラツキが生じる。図2、図3、及び図4は、それぞれ、小麦、ばれいしょ、及びてん菜の反射強度のバラツキの例を示している。
このようなバラツキのため、取得したスペクトルデータを基準スペクトルデータと比較する際の反射強度の閾値が小さい場合は、同じ作物種が異なる作物種と判定されて除外される可能性がある。逆に、閾値が大きい場合は、異なる作物種が同じ作物種と判定される可能性がある。このため、単純な閾値判定のみでは、作物種の判定精度が低下するという問題がある。
なお、かかる問題は、圃場で栽培されている作物の種類を判定する場合に限らず、他の場所で生育する植物の種類を判定する場合においても生ずるものである。
図5は、実施形態の植物判定装置の機能的構成例を示している。図5の植物判定装置501は、記憶部511、判定部512、及び出力部513を含む。
記憶部511は、第1の植物種の植物により反射された太陽光の反射強度を示す第1のスペクトルデータと、第2の植物種に対応する反射強度を示す第2のスペクトルデータとを記憶する。判定部512は、記憶部511が記憶する第1及び第2のスペクトルデータを用いて、第1の植物種が第2の植物種であるか否かを判定し、出力部513は、判定結果を出力する。
出力部513は、例えば、表示装置、プリンタ、又はネットワーク接続装置である。出力部513が表示装置である場合、出力部513は、判定結果を画面上に表示し、出力部513がプリンタである場合、出力部513は、判定結果を紙媒体に印刷して出力する。
出力部513がネットワーク接続装置である場合、出力部513は、判定結果を通信ネットワークに出力し、その通信ネットワークに接続された情報処理装置(コンピュータ)等へ判定結果が送信される。情報処理装置は、受信した計測結果を表示装置又はプリンタを介して表示又は印刷することができる。
図6は、図5の植物判定装置501が行う植物判定処理の例を示すフローチャートである。まず、判定部512は、第1の関係、第2の関係と、第3の関係、及び第4の関係を求める(ステップ601)。
第1の関係は、第1のスペクトルデータの第1の波長領域における反射強度と第1の波長領域に隣接する第2の波長領域における反射強度との間の関係である。第2の関係は、第1のスペクトルデータの第2の波長領域における反射強度と第2の波長領域に隣接する第3の波長領域における反射強度との間の関係である。第3の関係は、第2のスペクトルデータの第1の波長領域における反射強度と第2の波長領域における反射強度との間の関係である。第4の関係は、第2のスペクトルデータの第2の波長領域における反射強度と第3の波長領域における反射強度との間の関係である。
次に、判定部512は、第1の関係と第3の関係とを比較した第1の比較結果と、第2の関係と第4の関係とを比較した第2の比較結果とに基づいて、第1の植物種が第2の植物種であるか否かを判定する(ステップ602)。
そして、出力部513は、第1の植物種が第2の植物種であるか否かを示す判定結果を出力する(ステップ603)。
このような植物判定装置501によれば、植物により反射された太陽光の反射強度を示すスペクトルデータを用いて、植物の種類を精度良く判定することができる。
図7は、圃場で栽培されている作物の種類を判定する植物判定装置の機能的構成例を示している。図7の植物判定装置701は、図5の植物判定装置501の構成に生成部711を追加した構成を有する。
記憶部511は、リモートセンシングにより取得された、複数の圃場で栽培されている複数の作物の複数のスペクトルデータを記憶する。記憶部511が記憶するスペクトルデータは、例えば、図1に示したようなスペクトルデータであり、スペクトルデータの各波長領域の反射強度は、その波長領域に含まれる複数の波長の反射強度を代表する代表値である。代表値としては、例えば、複数の波長の反射強度の積分値、平均値、重み付き平均値、最大値、又は最小値を用いることができる。
生成部711は、記憶部511が記憶する複数のスペクトルデータのうち、作物種が既知である作物のスペクトルデータを用いて、その作物種の基準スペクトルデータを生成し、記憶部511に格納する。判定部512は、取得されたスペクトルデータと生成された基準スペクトルデータとを用いて、取得されたスペクトルデータの作物種が基準スペクトルデータの作物種であるか否かを判定する。そして、出力部513は、判定結果を出力する。
図8は、図7の植物判定装置701が行う作物判定処理の例を示すフローチャートである。まず、生成部711は、記憶部511が記憶する複数のスペクトルデータの中から、人手により圃場を踏査する方法等により作物種が判明している圃場のスペクトルデータを抽出する(ステップ801)。
次に、生成部711は、抽出した同じ作物種の1つ以上の圃場のスペクトルデータを用いて、その作物種の基準スペクトルデータを生成し、記憶部511に格納する(ステップ802)。1つの圃場のスペクトルデータのみが抽出された場合は、そのスペクトルデータを基準スペクトルデータとして用いることができる。また、複数の圃場のスペクトルデータが抽出された場合は、それらのスペクトルデータを用いた演算により、基準スペクトルデータを生成することができる。例えば、基準スペクトルデータは、複数の圃場のスペクトルデータの平均値、重み付き平均値、最大値、又は最小値であってもよい。
これにより、例えば、図1に示したスペクトルデータと類似する、作物種毎の基準スペクトルデータが生成される。
次に、判定部512は、記憶部511が記憶する複数のスペクトルデータの反射強度と基準スペクトルデータの反射強度とを比較し、複数のスペクトルデータの中から、反射強度の差分が閾値以下であるスペクトルデータを抽出する(ステップ803)。
次に、判定部512は、基準スペクトルデータにおいて隣接する2つの波長領域間の反射強度の関係を求める(ステップ804)。例えば、図1の波長領域G、波長領域R、波長領域NIR、及び波長領域SWIRにおける反射強度を、それぞれ、I(G)、I(R)、I(NIR)、及びI(SWIR)とすると、次式により反射強度の関係を表す指標を求めることができる。
R(G,R)=I(G)/I(R) (1)
R(R,NIR)=I(R)/I(NIR) (2)
R(NIR,SWIR)=I(NIR)/I(SWIR) (3)
式(1)のR(G,R)は、波長領域Gにおける反射強度I(G)と波長領域Rにおける反射強度I(R)との比率を表す。式(2)のR(R,NIR)は、波長領域Rにおける反射強度I(R)と波長領域NIRにおける反射強度I(NIR)との比率を表す。式(3)のR(NIR,SWIR)は、波長領域NIRにおける反射強度I(NIR)と波長領域SWIRにおける反射強度I(SWIR)との比率を表す。
次に、判定部512は、ステップ803で抽出した1つ以上のスペクトルデータの各々について、隣接する2つの波長領域間の反射強度の関係を求める(ステップ805)。そして、判定部512は、各スペクトルデータについて求めた反射強度の関係と基準スペクトルデータについて求めた反射強度の関係とを比較し、反射強度の関係が類似するスペクトルデータを抽出する。
ステップ804では、例えば、基準スペクトルデータの反射強度の関係として、R0(G,R)、R0(R,NIR)、及びR0(NIR,SWIR)が求められる。そして、ステップ805では、例えば、あるスペクトルデータの反射強度の関係として、R1(G,R)、R1(R,NIR)、及びR1(NIR,SWIR)が求められる。この場合、以下の3つの条件が満たされるときに、2つのスペクトルデータの反射強度の関係が類似するとみなすことができる。
(a)R0(G,R)とR1(G,R)との差分が閾値以下
(b)R0(R,NIR)とR1(R,NIR)との差分が閾値以下
(c)R0(NIR,SWIR)とR1(NIR,SWIR)との差分が閾値以下
次に、判定部512は、ステップ803で抽出した1つ以上のスペクトルデータに対応する圃場の作物種が基準スペクトルデータの作物種と同じであることを示す判定結果を出力部513へ転送する(ステップ806)。この判定結果は、ステップ803で抽出したスペクトルデータ以外のスペクトルデータに対応する圃場の作物種が基準スペクトルデータの作物種とは異なることを示している。そして、出力部513は、転送された判定結果を出力する。
このような作物判定処理によれば、各圃場の作物により反射された太陽光の反射強度を示すスペクトルデータを用いて、各圃場の作物種を精度良く判定することができ、複数の圃場の作物種マップを容易に作成することが可能になる。
次に、衛星からのリモートセンシングにより取得された複数の圃場のスペクトルデータを用いて行った作物判定処理の具体例について説明する。各圃場では、小麦、ばれいしょ、スイートコーン、及びてん菜の4種類の作物のうちいずれか1種類の作物が栽培されている。そして、各圃場のスペクトルデータには、波長領域G、波長領域R、波長領域NIR、及び波長領域SWIRの4つの波長領域の反射強度が含まれている。
1.第1の具体例
作物種が小麦であることが判明している20箇所の圃場を抽出し、それらの圃場のスペクトルデータの平均値を小麦の基準スペクトルデータとして用いる。各波長領域において、基準スペクトルデータの生成に用いた20箇所の圃場の反射強度の標準偏差σを求め、標準偏差σをステップ803の閾値として用いる。そして、任意に抽出された100箇所の圃場のスペクトルデータの中から、すべての波長領域において、小麦の基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内に入る反射強度を有するスペクトルデータを抽出する。
次に、基準スペクトルデータの反射強度の関係を表す指標として、R0(G,R)、R0(R,NIR)、及びR0(NIR,SWIR)を求め、求めた各指標の50%に相当する値をステップ805の閾値として用いる。また、ステップ803で抽出されたスペクトルデータの反射強度の関係を表す指標として、R1(G,R)、R1(R,NIR)、及びR1(NIR,SWIR)を求める。そして、ステップ803で抽出されたスペクトルデータの中から、すべての波長領域において、基準スペクトルデータの指標±50%の範囲内に入る指標を有するスペクトルデータを抽出する。
この場合、抽出されたスペクトルデータの数は、以下の通りである。
・100個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内に入るスペクトルデータ:50個
・50個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの指標±50%の範囲内に入るスペクトルデータ:35個
抽出された35個のスペクトルデータに対応する35箇所の圃場を実際に調査した結果、すべての圃場の作物種が小麦であることが確認できた。さらに、基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内ではあるが、基準スペクトルデータの指標±50%の範囲外である15個のスペクトルデータに対応する15箇所の圃場を実際に調査した結果、すべての圃場の作物種が小麦ではないことが確認できた。この場合、すべての小麦圃場の判定結果が正しいため、小麦圃場の判定精度は100%である。
2.第2の具体例
第1の具体例における各指標の閾値を50%から40%に変更する。この場合、抽出されたスペクトルデータの数は、以下の通りである。
・100個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内に入るスペクトルデータ:50個
・50個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの指標±40%の範囲内に入るスペクトルデータ:34個
抽出された34個のスペクトルデータに対応する34箇所の圃場を実際に調査した結果、すべての圃場の作物種が小麦であることが確認できた。この場合、35箇所の小麦圃場のうち34箇所の小麦圃場の判定結果が正しいため、小麦圃場の判定精度は約97%である。
3.第3の具体例
第1の具体例における各指標の閾値を50%から30%に変更する。この場合、抽出されたスペクトルデータの数は、以下の通りである。
・100個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内に入るスペクトルデータ:50個
・50個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの指標±30%の範囲内に入るスペクトルデータ:29個
抽出された29個のスペクトルデータに対応する29箇所の圃場を実際に調査した結果、すべての圃場の作物種が小麦であることが確認できた。さらに、基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内ではあるが、基準スペクトルデータの指標±30%の範囲外である21個のスペクトルデータに対応する21箇所の圃場を実際に調査した結果、6箇所の圃場の作物種が小麦であることが確認できた。この場合、35箇所の小麦圃場のうち29箇所の小麦圃場の判定結果が正しいため、小麦圃場の判定精度は約83%である。
4.第4の具体例
第1の具体例における各指標の閾値を50%から60%に変更する。この場合、抽出されたスペクトルデータの数は、以下の通りである。
・100個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内に入るスペクトルデータ:50個
・50個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの指標±60%の範囲内に入るスペクトルデータ:36個
抽出された36個のスペクトルデータに対応する36箇所の圃場を実際に調査した結果、35箇所の圃場の作物種が小麦であり、1箇所の圃場の作物種が小麦ではないことが確認できた。この場合、36箇所の圃場のうち35箇所の小麦圃場の判定結果が正しいため、小麦圃場の判定精度は約97%である。
5.第5の具体例
第1の具体例における各指標の閾値を50%から70%に変更する。この場合、抽出されたスペクトルデータの数は、以下の通りである。
・100個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内に入るスペクトルデータ:50個
・50個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの指標±70%の範囲内に入るスペクトルデータ:41個
抽出された41個のスペクトルデータに対応する41箇所の圃場を実際に調査した結果、35箇所の圃場の作物種が小麦であり、6箇所の圃場の作物種が小麦ではないことが確認できた。この場合、41箇所の圃場のうち35箇所の小麦圃場の判定結果が正しいため、小麦圃場の判定精度は約85%である。
6.第6の具体例
第1の具体例における基準スペクトルデータの作物種を小麦からばれいしょに変更する。この場合、抽出されたスペクトルデータの数は、以下の通りである。
・100個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内に入るスペクトルデータ:70個
・70個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの指標±50%の範囲内に入るスペクトルデータ:55個
抽出された55個のスペクトルデータに対応する55箇所の圃場を実際に調査した結果、54箇所の圃場の作物種がばれいしょであり、1箇所の圃場の作物種がばれいしょではないことが確認できた。さらに、基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内ではあるが、基準スペクトルデータの指標±50%の範囲外である15個のスペクトルデータに対応する15箇所の圃場を実際に調査した結果、すべての圃場の作物種がばれいしょではないことが確認できた。この場合、55箇所の圃場のうち54箇所のばれいしょ圃場の判定結果が正しいため、ばれいしょ圃場の判定精度は約98%である。
7.第7の具体例
第1の具体例における基準スペクトルデータの指標に基づく抽出処理を省略する。この場合、抽出されたスペクトルデータの数は、以下の通りである。
・100個のスペクトルデータのうち、基準スペクトルデータの反射強度±σの範囲内に入るスペクトルデータ:50個
抽出された50個のスペクトルデータに対応する50箇所の圃場を実際に調査した結果、35箇所の圃場の作物種が小麦であり、15箇所の圃場の作物種が小麦ではないことが確認できた。この場合、50箇所の圃場のうち35箇所の小麦圃場の判定結果が正しいため、小麦圃場の判定精度は70%である。
第1乃至第5の具体例と第7の具体例とを比較すると、図8のステップ803の抽出処理に加えてステップ805の抽出処理を行うことで、小麦圃場の判定精度が向上することが分かる。
また、第1乃至第5の具体例を互いに比較すると、ステップ805における反射強度の関係を表す指標の閾値として、指標の40%から60%までの範囲の値を用いることで、小麦圃場の判定精度が格段に向上することが分かる。
図8の作物判定処理において、2つの波長領域間の反射強度の関係を表す指標として、2つの波長領域における反射強度の比率を用いる代わりに、他の指標を用いることも可能である。例えば、式(1)〜式(3)の右辺の分母と分子を入れ替えた比率を用いてもよく、2つの波長領域における反射強度の差分を用いてもよい。2つの波長領域における反射強度の差分を用いた場合、次式により指標を求めることができる。
R(G,R)=I(G)−I(R) (4)
R(R,NIR)=I(R)−I(NIR) (5)
R(NIR,SWIR)=I(NIR)−I(SWIR) (6)
式(4)のR(G,R)は、波長領域Gにおける反射強度I(G)と波長領域Rにおける反射強度I(R)との差分を表す。式(5)のR(R,NIR)は、波長領域Rにおける反射強度I(R)と波長領域NIRにおける反射強度I(NIR)との差分を表す。式(6)のR(NIR,SWIR)は、波長領域NIRにおける反射強度I(NIR)と波長領域SWIRにおける反射強度I(SWIR)との差分を表す。
ところで、図1〜図4の4つの波長領域は一例に過ぎず、植物判定装置の用途や条件に応じて、各波長領域の波長範囲又は波長領域の数を変更してもよい。例えば、波長領域G又は波長領域SWIRのうちいずれか一方の反射強度を用いなくてもよく、波長領域Rより短い波長の波長領域又は波長領域SWIRより長い波長の波長領域の反射強度を追加してもよい。
波長領域Gの反射強度を用いない場合、R0(G,R)及びR1(G,R)の計算を省略することができる。また、波長領域SWIRの反射強度を用いない場合、R0(NIR,SWIR)及びR1(NIR,SWIR)の計算を省略することができる。
隣接するN個(Nは2以上の整数)の波長領域の反射強度を用いる場合、図8のステップ804において、判定部512は、基準スペクトルデータからN−1個の反射強度の関係を表す指標を求める。そして、ステップ805において、判定部512は、各スペクトルデータからN−1個の反射強度の関係を表す指標を求め、基準スペクトルデータのN−1個の指標と比較して、反射強度の関係が類似するスペクトルデータを抽出する。
Nが大きいほど、各スペクトルデータと基準スペクトルデータとをより詳細に比較することができるため、判定精度が向上することが期待できる。N=2の場合よりもN=3の場合の方が判定精度は向上し、N=3の場合よりもN=4の場合の方が判定精度は向上する。例えば、図1に示した7種類の作物種を判定する場合は、Nが4以上であることが好ましい。
図5の植物判定装置501及び図7の植物判定装置701の構成は一例に過ぎず、植物判定装置の用途や条件に応じて一部の構成要素を省略又は変更してもよい。例えば、記憶部511があらかじめ基準スペクトルデータを記憶している場合は、図7の生成部711を省略することができる。
図6及び図8のフローチャートは一例に過ぎず、植物判定装置の構成や条件に応じて一部の処理を省略又は変更してもよい。例えば、図8のステップ803の処理とステップ804の処理の順序は入れ替えることができる。また、記憶部511があらかじめ基準スペクトルデータを記憶している場合は、図8のステップ801及びステップ802の処理を省略することができる。
図5の植物判定装置501及び図7の植物判定装置701は、例えば、図9に示すような情報処理装置を用いて実現可能である。
図9の情報処理装置は、Central Processing Unit(CPU)901、メモリ902、入力装置903、出力装置904、補助記憶装置905、媒体駆動装置906、及びネットワーク接続装置907を備える。これらの構成要素はバス908により互いに接続されている。
メモリ902は、例えば、Read Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)、フラッシュメモリ等の半導体メモリであり、処理に用いられるプログラム及びデータを格納する。メモリ902は、図5及び図7の記憶部511として用いることができる。
CPU901(プロセッサ)は、例えば、メモリ902を利用してプログラムを実行することにより、図5及び図7の判定部512、及び図7の生成部711として動作する。
入力装置903は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であり、オペレータからの指示や情報の入力に用いられる。出力装置904は、例えば、表示装置、プリンタ、スピーカ等であり、オペレータへの問い合わせや処理結果の出力に用いられる。処理結果には判定結果を示す情報が含まれる。出力装置904は、図5及び図7の出力部513として用いることができる。
補助記憶装置905は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ装置等である。この補助記憶装置905には、ハードディスクドライブも含まれる。情報処理装置は、補助記憶装置905にプログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ902にロードして使用することができる。補助記憶装置905は、図5及び図7の記憶部511として用いることができる。
媒体駆動装置906は、可搬型記録媒体909を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬型記録媒体909は、メモリデバイス、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク等である。この可搬型記録媒体909には、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)、Digital Versatile Disk(DVD)、Universal Serial Bus(USB)メモリ等も含まれる。オペレータは、この可搬型記録媒体909にプログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ902にロードして使用することができる。
このように、処理に用いられるプログラム及びデータを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体には、メモリ902、補助記憶装置905、及び可搬型記録媒体909のような、物理的な(非一時的な)記録媒体が含まれる。
ネットワーク接続装置907は、Local Area Network、Wide Area Network等の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う通信インタフェースである。ネットワーク接続装置907は、図5及び図7の出力部513として用いることができる。
情報処理装置は、ネットワーク接続装置907を介して、ユーザ端末から処理要求を受信し、処理結果である植物種の判定結果を示す情報をユーザ端末へ送信することができる。情報処理装置は、プログラム及びデータを外部の装置からネットワーク接続装置907を介して受け取り、それらをメモリ902にロードして使用することもできる。
なお、情報処理装置が図9のすべての構成要素を含む必要はなく、用途や条件に応じて一部の構成要素を省略することも可能である。例えば、情報処理装置がユーザ端末から通信ネットワーク経由で処理要求を受信する場合は、入力装置903及び出力装置904を省略してもよい。
開示の実施形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
図2乃至図9を参照しながら説明した実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1の植物種の植物により反射された太陽光の反射強度を示す第1のスペクトルデータと、第2の植物種に対応する反射強度を示す第2のスペクトルデータとを記憶する記憶部と、
前記第1のスペクトルデータの第1の波長領域における反射強度と前記第1の波長領域に隣接する第2の波長領域における反射強度との間の第1の関係と、前記第1のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域に隣接する第3の波長領域における反射強度との間の第2の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域における反射強度との間の第3の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域における反射強度との間の第4の関係とを求め、前記第1の関係と前記第3の関係とを比較した第1の比較結果と、前記第2の関係と前記第4の関係とを比較した第2の比較結果とに基づいて、前記第1の植物種が前記第2の植物種であるか否かを判定する判定部と、
前記第1の植物種が前記第2の植物種であるか否かを示す判定結果を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする植物判定装置。
(付記2)
前記判定部は、前記第1のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度との差分が第1の閾値より小さく、前記第1のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第2のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度との差分が第2の閾値より小さく、前記第1のスペクトルデータの前記第3の波長領域における反射強度と前記第2のスペクトルデータの前記第3の波長領域における反射強度との差分が第3の閾値より小さい場合に、前記第1の関係、前記第2の関係、前記第3の関係、及び前記第4の関係を求めることを特徴とする付記1記載の植物判定装置。
(付記3)
前記第1の関係は、前記第1のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域における反射強度との比率を表し、前記第2の関係は、前記第1のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域における反射強度との比率を表し、前記第3の関係は、前記第2のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域における反射強度との比率を表し、前記第4の関係は、前記第2のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域における反射強度との比率を表すことを特徴とする付記1又は2記載の植物判定装置。
(付記4)
前記第1の関係は、前記第1のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域における反射強度との差分を表し、前記第2の関係は、前記第1のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域における反射強度との差分を表し、前記第3の関係は、前記第2のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域における反射強度との差分を表し、前記第4の関係は、前記第2のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域における反射強度との差分を表すことを特徴とする付記1又は2記載の植物判定装置。
(付記5)
前記判定部は、前記第1のスペクトルデータの前記第3の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域に隣接する第4の波長領域における反射強度との間の第5の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第3の波長領域における反射強度と前記第4の波長領域における反射強度との間の第6の関係とをさらに求め、前記第1の比較結果と、前記第2の比較結果と、前記第5の関係と前記第6の関係とを比較した第3の比較結果とに基づいて、前記第1の植物種が前記第2の植物種であるか否かを判定することを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の植物判定装置。
(付記6)
コンピュータによって実行される植物判定方法であって、
第1の植物種の植物により反射された太陽光の反射強度を示す第1のスペクトルデータと、第2の植物種に対応する反射強度を示す第2のスペクトルデータとを記憶する記憶部を参照して、前記第1のスペクトルデータの第1の波長領域における反射強度と前記第1の波長領域に隣接する第2の波長領域における反射強度との間の第1の関係と、前記第1のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域に隣接する第3の波長領域における反射強度との間の第2の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域における反射強度との間の第3の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域における反射強度との間の第4の関係とを求め、
前記第1の関係と前記第3の関係とを比較した第1の比較結果と、前記第2の関係と前記第4の関係とを比較した第2の比較結果とに基づいて、前記第1の植物種が前記第2の植物種であるか否かを判定する、
ことを特徴とする植物判定方法。
(付記7)
第1の植物種の植物により反射された太陽光の反射強度を示す第1のスペクトルデータと、第2の植物種に対応する反射強度を示す第2のスペクトルデータとを記憶する記憶部を参照して、前記第1のスペクトルデータの第1の波長領域における反射強度と前記第1の波長領域に隣接する第2の波長領域における反射強度との間の第1の関係と、前記第1のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域に隣接する第3の波長領域における反射強度との間の第2の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域における反射強度との間の第3の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域における反射強度との間の第4の関係とを求め、
前記第1の関係と前記第3の関係とを比較した第1の比較結果と、前記第2の関係と前記第4の関係とを比較した第2の比較結果とに基づいて、前記第1の植物種が前記第2の植物種であるか否かを判定する、
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
101〜107 折れ線
501、701 植物判定装置
511 記憶部
512 判定部
513 出力部
711 生成部
901 CPU
902 メモリ
903 入力装置
904 出力装置
905 補助記憶装置
906 媒体駆動装置
907 ネットワーク接続装置
908 バス
909 可搬型記録媒体

Claims (5)

  1. 第1の植物種の植物により反射された太陽光の反射強度を示す第1のスペクトルデータと、第2の植物種に対応する反射強度を示す第2のスペクトルデータとを記憶する記憶部と、
    前記第1のスペクトルデータの第1の波長領域における反射強度と前記第1の波長領域に隣接する第2の波長領域における反射強度との間の第1の関係と、前記第1のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域に隣接する第3の波長領域における反射強度との間の第2の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域における反射強度との間の第3の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域における反射強度との間の第4の関係とを求め、前記第1の関係と前記第3の関係とを比較した第1の比較結果と、前記第2の関係と前記第4の関係とを比較した第2の比較結果とに基づいて、前記第1の植物種が前記第2の植物種であるか否かを判定する判定部と、
    前記第1の植物種が前記第2の植物種であるか否かを示す判定結果を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする植物判定装置。
  2. 前記判定部は、前記第1のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度との差分が第1の閾値より小さく、前記第1のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第2のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度との差分が第2の閾値より小さく、前記第1のスペクトルデータの前記第3の波長領域における反射強度と前記第2のスペクトルデータの前記第3の波長領域における反射強度との差分が第3の閾値より小さい場合に、前記第1の関係、前記第2の関係、前記第3の関係、及び前記第4の関係を求めることを特徴とする請求項1記載の植物判定装置。
  3. 前記判定部は、前記第1のスペクトルデータの前記第3の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域に隣接する第4の波長領域における反射強度との間の第5の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第3の波長領域における反射強度と前記第4の波長領域における反射強度との間の第6の関係とをさらに求め、前記第1の比較結果と、前記第2の比較結果と、前記第5の関係と前記第6の関係とを比較した第3の比較結果とに基づいて、前記第1の植物種が前記第2の植物種であるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2記載の植物判定装置。
  4. コンピュータによって実行される植物判定方法であって、
    第1の植物種の植物により反射された太陽光の反射強度を示す第1のスペクトルデータと、第2の植物種に対応する反射強度を示す第2のスペクトルデータとを記憶する記憶部を参照して、前記第1のスペクトルデータの第1の波長領域における反射強度と前記第1の波長領域に隣接する第2の波長領域における反射強度との間の第1の関係と、前記第1のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域に隣接する第3の波長領域における反射強度との間の第2の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域における反射強度との間の第3の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域における反射強度との間の第4の関係とを求め、
    前記第1の関係と前記第3の関係とを比較した第1の比較結果と、前記第2の関係と前記第4の関係とを比較した第2の比較結果とに基づいて、前記第1の植物種が前記第2の植物種であるか否かを判定する、
    ことを特徴とする植物判定方法。
  5. 第1の植物種の植物により反射された太陽光の反射強度を示す第1のスペクトルデータと、第2の植物種に対応する反射強度を示す第2のスペクトルデータとを記憶する記憶部を参照して、前記第1のスペクトルデータの第1の波長領域における反射強度と前記第1の波長領域に隣接する第2の波長領域における反射強度との間の第1の関係と、前記第1のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域に隣接する第3の波長領域における反射強度との間の第2の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第1の波長領域における反射強度と前記第2の波長領域における反射強度との間の第3の関係と、前記第2のスペクトルデータの前記第2の波長領域における反射強度と前記第3の波長領域における反射強度との間の第4の関係とを求め、
    前記第1の関係と前記第3の関係とを比較した第1の比較結果と、前記第2の関係と前記第4の関係とを比較した第2の比較結果とに基づいて、前記第1の植物種が前記第2の植物種であるか否かを判定する、
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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