JP2015076737A - 無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法および無線機器 - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法および無線機器 Download PDF

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Abstract

【課題】既存のマイクロ波近接無線通信方式と同様の使用感で無線通信を行う。【解決手段】無線通信装置は、通信相手装置からの受信信号強度を測定して第1の閾値以上か否かを検知し、第1の閾値以上と検知された場合、あるいは前記通信相手装置から所定の信号が受信された場合に、通信相手装置との接続処理を行い、接続処理が終了すると、通信相手装置と近接無線通信によりデータ通信を行い、データ通信を開始した後、第1の閾値以上であれば第1の閾値を当該受信信号強度に更新し、受信信号強度が低下して第1の閾値との差分が第2の閾値より大きくなったことが検知されると、通信相手装置との通信を切断する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、高速近接無線通信を行う無線通信装置、無線通信システム、無線通信方法および無線機器に関する。
RFIDやFelica(登録商標)、NFC(Near field communication)に代表される非接触近接無線通信が広く普及しつつある。非接触近接無線通信の一つとして、大容量のデータを高速に通信する技術も開発されつつあり、その一例としてTransferJet(登録商標)を始めとするマイクロ波近接無線通信方式が実用化されている(特許文献1、2、3参照)。
より大容量のデータを送受するには、無線通信周波数帯域をできるだけ高くするのが望ましい。そこで、30GHz以上のミリ波を利用した大容量高速近接無線通信が検討されている。ミリ波はTransferJetのようなカプラではなく、放射電磁界を送受するアンテナを利用するため、TrasferJetよりも通信距離が長くなるおそれがある。
NFCやTransferJet等の既存のマイクロ波近接無線通信方式は、ユーザが所持する携帯端末を据置通信装置にかざした場合のみ無線通信を行うものであり、TransferJet等の代用としてミリ波通信を行う場合も、TransferJetと同様の使用感をユーザに提供するのが望ましい。そうでないと、ユーザに混乱を与えてしまうためである。
特開2008−99236号公報 特開2008−182714号公報 特開2009−135610号公報
本発明が解決しようとする課題は、既存のマイクロ波近接無線通信方式と同様の使用感で無線通信を行うことが可能な無線通信装置、無線通信システムおよび無線通信方法を提供するものである。
本実施形態に係る無線通信装置は、通信相手装置からの受信信号強度を測定する受信信号強度測定部と、
前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が第1の閾値以上か否かを検知する第1検知部と、
前記第1検知部により前記第1の閾値以上と検知された場合、あるいは前記通信相手装置から所定の信号が受信された場合に、前記通信相手装置との接続処理を行う接続処理部と、
前記接続処理が終了すると、前記通信相手装置と近接無線通信によりデータ通信を行うデータ通信部と、
前記データ通信部によるデータ通信を開始した後に前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が前記第1の閾値以上になると、前記第1の閾値を当該受信信号強度に更新して、再び前記第1検知部の処理を行う閾値更新部と、
前記データ通信部によるデータ通信を開始した後に前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が低下して、前記受信信号強度と前記第1の閾値との差分が第2の閾値より大きくなったか否かを検知する第2検知部と、
前記第2検知部により前記第2の閾値より大きくなったことが検知されると、前記通信相手装置との通信を切断する通信切断処理部と、を備える。
本発明に係る無線通信システム1の概略構成を示すブロック図。 据置通信装置2または移動通信端末3の内部構成の一例を示すブロック図。 (a)〜(c)は移動通信端末3を所持するユーザが移動通信端末3を据置通信装置2のかざし部2bにかざす動作を行う場合の移動通信端末3の移動軌跡を矢印で示す図。 第1の実施形態による無線通信システム1の動作タイミングと受信信号強度を示す図。 第1の実施形態に係る無線通信システム1の処理動作を示すフローチャート。 構成部品のばらつきにより受信信号強度に+7dBの利得が加えられた例を示す図。 第2の実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示すブロック図。 第2の実施形態に係る無線通信システム1の処理動作を示すフローチャート。 第3の実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示すブロック図。 第3の実施形態による無線通信システム1の動作タイミングと受信信号強度を示す図。 第4の実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示すブロック図。 リンクアダプテーション部24が設定するMCSの具体例を示す図。 第4の実施形態のリンクアダプテーションの一例を示す図。 第4の実施形態によるリンクアダプテーションの第1変形例を示す図。 第4の実施形態によるリンクアダプテーションの第2変形例を示す図。 (a)〜(c)は第5の実施形態の概要を説明する図。 複数の移動通信端末3が連続して据置通信装置2と近接無線通信を行う場合の動作タイミングと受信信号強度を示す図。 C点に到達する前に通信を切断する例を示す図。 図2の無線通信装置4にバッファ33を追加したブロック図。 図19の構成に加えて、バス34、外部インタフェース部35およびプロセッサ36を追加した無線通信装置4のブロック図。 図2の無線通信装置4にクロック生成部37を追加したブロック図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明に係る無線通信システム1の概略構成を示すブロック図である。図1の無線通信システム1は、固定の場所に設置された据置通信装置2と、この据置通信装置2と近接無線通信を行うことが可能な移動通信端末3とを備えている。
据置通信装置2は、例えば図1に示すように、駅の改札口等に設けられるワイヤレスゲート2aである。図1のワイヤレスゲート2aの上面には、移動通信端末3をかざす位置を明示したかざし部2bが設けられている。なお、据置通信装置2は、必ずしもワイヤレスゲート2aに限定されるものではなく、ユーザが所持する移動通信端末3をかざすと、特定のデータを移動通信端末3に伝送するデータ提供キオスクのようなものでもよい。
ユーザが所持する移動通信端末3は、ICカードでもよいし、携帯電話やスマートフォン、タブレット等に組み込まれたものでもよい。
据置通信装置2と移動通信端末3とは、30〜70HGz帯のミリ波を利用した高速大容量近接無線通信を行う。本実施形態に係る無線通信システム1では、TranferJetのような既存のマイクロ波近接無線通信方式との使用感を共通にするために、3〜4cmの通信距離での無線通信を行い、10cmを超えた通信距離での無線通信ができないことを特徴とする。
図2は据置通信装置2または移動通信端末3の内部構成の一例を示すブロック図である。据置通信装置2と移動通信端末3の少なくとも一方は、図2の内部構成を取りうるため、以下では、図2の内部構成を持つ装置を無線通信装置4と呼び、この無線通信装置4とミリ波による高速大容量近接無線通信を行う通信相手を通信相手装置と呼ぶ。
図2の無線通信装置4は、アンテナ5と、無線送受信部6と、上位層処理部7とを備えている。無線送受信部6は、無線部8と、変復調部9と、MAC処理部10とを有する。
無線部8は、アンテナ5で受信された無線信号をベースバンド信号に変換する処理を行うとともに、アンテナ5から送信すべきベースバンド信号を無線信号に変換する処理を行う。本実施形態では、例えば60GHzのミリ波の無線信号をアンテナ5で送受する。
変復調部9は、アンテナ5で受信された無線信号に対応するベースバンド信号を復調する処理を行う復調部9aと、アンテナ5から送信すべき無線信号に対応するベースバンド信号を変調する変調部9bとを有する。
MAC処理部10は、ベースバンド信号に含まれるMACフレームのヘッダ解析等を行う。上位層処理部7は、MAC層よりも上位層のパケットを処理する。
MAC処理部10は、受信信号強度測定部11と、第1検知部12と、閾値更新部13と、接続処理部14と、受信部15と、送信部16と、第2検知部17と、通信切断処理部18と、待機処理部19と、ビーコン検出部20とを有する。
受信信号強度測定部11は、通信相手装置からの受信信号強度を測定する。より具体的には、受信信号強度測定部11は、時間平均により平均化した受信信号強度を測定する。
第1検知部12は、受信信号強度測定部11にて測定された受信信号強度が第1の閾値以上か否かを検知する。
接続処理部14は、第1検知部12により第1の閾値以上と検知された場合、あるいは通信相手装置から所定の信号(例えば、ビーコン信号)を受信した場合に、通信相手装置との接続処理を行う。
受信部15および送信部16は、接続処理部14による接続処理が終了すると、通信相手装置と近接無線通信によりデータを送受する。これら受信部15および送信部16はデータ通信部に対応する。
閾値更新部13は、データ通信部15,16によるデータ通信を開始した後、受信信号強度が第1の閾値以上であれば第1の閾値を当該受信信号強度に更新して、再び第1検知部12の処理を行う。
第2検知部17は、データ通信部15,16によるデータ通信を開始した後、受信信号強度測定部11にて測定された受信信号強度が徐々に低下して、受信信号強度と第1の閾値との差分が第2の閾値より大きくなったか否かを検知する。
通信切断処理部18は、第2検知部17により第2の閾値より大きくなったことが検知されると、通信相手装置との通信を切断する。
待機処理部19は、通信切断処理部18が通信相手装置(例えば、据置通信装置2)との通信を切断してからの経過時間を測定し、経過時間が所定時間を超えるまでは、新たな前記接続処理を禁止する。
ビーコン検出部20は、通信相手装置が定期的に送信するビーコン信号を検出する。ビーコン信号が検出されると、図2の無線通信装置4は通信相手装置に対して接続要求信号を送信する。
図3は移動通信端末3を所持するユーザが移動通信端末3を据置通信装置2のかざし部2bにかざす動作を行う場合の移動通信端末3の移動軌跡を矢印で示す図である。図3(a)に示すように移動通信端末3は、A点を通過してかざし部2bに徐々に近づいて、図3(b)に示すように最近接点Bを通過した後、徐々にかざし部2bから遠ざかり、図3(c)に示すようにC点を通過する。
図4は第1の実施形態による無線通信システム1の動作タイミングと受信信号強度を示す図である。図4の横軸は時間である。
据置通信装置2は、移動通信端末3が近くにいるか否かにかかわらず、定期的にビーコン信号を周囲に送信している。移動通信端末3は、A点に到達したときにビーコン信号を検知し(時刻t1)、据置通信装置2に対して接続要求信号を送信する(時刻t2)。据置通信装置2は、接続要求信号を受信すると、接続応答信号を移動通信端末3に送信する(時刻t3)。この接続応答信号を移動通信端末3が受信すると、移動通信端末3と据置通信装置2との間でデータ通信を行う(時刻t4以降)。
図4のグラフに示すように、移動通信端末3がA点からB点に向かって移動する間に、受信信号強度は徐々に高くなり、B点で最大となる。B点を過ぎると、C点に近づくにしたがって受信信号強度は徐々に低くなる。
移動通信端末3がC点に到達すると、移動通信端末3は据置通信端末に対して切断要求信号を送信し(時刻t5)、据置通信装置2は、切断要求信号を受信すると、移動通信端末3に対して切断応答信号を送信する(時刻t6)。
図5は第1の実施形態に係る無線通信システム1の処理動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、移動通信端末3を所持するユーザが移動しながら、据置通信装置2のかざし部2bに移動通信端末3をかざす動作を行う前後の処理動作を示している。
据置通信装置2は、定期的にビーコン信号を送信する待ち受け状態にあるものとする(ステップS1)。一方、ユーザが所持する移動通信端末3は、ビーコン信号を受信したか否かを常に検知している(ステップS2)。移動通信端末3がビーコン信号を検知するまで、ステップS1とS2の処理が繰り返される。
ユーザが移動通信端末3を据置通信装置2にかざす動作を開始すると、移動通信端末3はビーコン信号を検知し、接続処理を開始する(ステップS3)。ここでは、図4に示したように、移動通信端末3から据置通信装置2に接続要求信号を送信し、この接続要求信号を受信した据置通信装置2は移動通信端末3に接続応答信号を送信する。
ステップS3の接続処理が完了すると、据置通信装置2と移動通信端末3は、所望のデータを送受する(ステップS4)。例えば、据置通信装置2から移動通信端末3に大容量データを送信する。移動通信端末3内の受信信号強度測定部11は、データの受信中に、受信信号強度を測定する。より具体的には、受信信号強度測定部11は、予め設定した期間内の信号強度の時間平均を取って、信号強度R(n)を算出する(ステップS5)。時間平均を取る期間が短いと、信号伝搬の影響を受けて、安定した信号強度が得られない。本実施形態は、TransferJet等の既存のマイクロ波近接無線通信方式と同様の使用感を得ることを狙っているため、ユーザが使用感の違いを認識できない程度の期間で時間平均を取る必要がある。このため、時間平均を取る期間は200マイクロ秒から100ミリ秒の間に設定するのが望ましい。ここでは、200マイクロ秒で平均化処理を行うことにする。
ステップS4のデータ送受処理が行われるのに並行して、閾値更新部13は、予め記憶しておいた第1の閾値Rmaxを初期化する(ステップS4)。そして、第1検知部12は、受信信号強度測定部11で測定した受信信号強度R(n)が第1の閾値Rmax未満か否かを検知する(ステップS6)。受信信号強度が第1の閾値Rmax以上であれば、閾値更新部13にて第1の閾値Rmaxを受信信号強度R(n)とする更新処理を行って(ステップS7)、ステップS5およびS6の処理を継続して行う。
このように、第1の閾値Rmaxは、受信信号強度が徐々に高くなっていくと、最新の受信信号強度に更新される。例えば、図4の場合、A点の受信信号強度が(−50dBm)で、B点の受信信号強度が(−28dBm)であり、第1の閾値Rmaxは最終的に(−28dBm)に更新される。
ステップS6で、受信信号強度が第1の閾値Rmax未満であると検知されると、第2検知部17にて、第1の閾値Rmaxと受信信号強度との差分が第2の閾値Rth未満か否かを検知する(ステップS8)。差分が第2の閾値Rth未満であれば、ステップS5〜S8の処理を継続して行い、第2の閾値Rth以上であれば、通信切断処理部18にて据置通信装置2との通信を切断する(ステップS9)。
図4の場合、最終的な第1の閾値Rmaxは(−28dBm)であり、C点の受信信号強度との差分が第2の閾値Rth(例えば15dBm)を超えたことが第2検知部17で検知されて、通信切断処理部18は通信相手装置との通信を切断する。
ステップS9における通信切断処理が終了した直後にステップS1の待ち受け状態に戻ってしまうと、C点での受信信号強度は、ビーコン検出部20がビーコン信号を検知可能な受信信号強度(−50dBm)よりも高いため、即座にステップS3以降の処理を行って、据置通信装置2との再接続を行ってしまう。
このため、ステップS9の通信切断処理が終了した後に、例えばタイマを用いて所定の待機時間の間待機した後に(ステップS10)、ステップS1の待ち受け状態に移行する。
図1の無線通信システム1内の少なくとも一部は、ICチップやディスクリート部品で構成することが可能であるが、ICチップやディスクリート部品は、製造ばらつきにより電気的特性に差異が生じることが考えられる。例えば図6は構成部品のばらつきにより受信信号強度に+7dBの利得が加えられた例を示している(図6の破線曲線)。図6の破線曲線と理想的な特性である実線曲線とを比較すればわかるように、B点での最大受信信号強度とC点で観測される受信信号強度との差分は、製造ばらつきの影響をほとんど受けず、通信距離に依存して変化する。したがって、図5のステップS8の第2検知部17のように、最大受信信号強度と受信信号強度との差分を第2の閾値Rthと比較することで、ICチップ等の製造ばらつきの影響を受けずに、通信距離に応じて通信の切断を行うことができる。
このように、第1の実施形態では、据置通信装置2が定期的に送信するビーコン信号を移動通信端末3が受信すると、据置通信装置2との間で接続処理を開始し、受信信号強度が最大になるまで受信信号強度をモニタして最大受信信号強度を検出し、その後、最大受信信号強度と受信信号強度との差分が第2の閾値Rth以上になると、強制的に通信を切断する。これにより、TransferJet等の既存のマイクロ波近接無線方式と同様の通信範囲でのみ、据置通信装置2との通信を行うことができ、既存のマイクロ波近接無線方式と同様の使用感を得ることができる。
上述したように、本実施形態では、最大受信信号強度と現在の受信信号強度との差分に基づいて通信距離を同定し、同定した通信距離で強制的に通信を切断する。例えば、マイクロ波のセルラー方式で100m近辺(例えば90〜100mの間)で通信を切断する場合、50mと100mでは距離は2倍しか離れておらず、2乗則を考慮すると、受信信号強度の差は6dBしかない。また、80mと100mとでは2dB以下である。このため、これらの距離の違いで精度よく通信を切断するのは不可能である。
かざした場合のみ無線通信を行う近接無線通信方式の場合、通信距離が1〜3cm程度のときのみ無線通信を許容する。この場合、通信距離が1cmと10cmでは距離比が10倍であり、受信信号強度の差は20dBになる。本実施形態では、このような距離比が10倍程度ある場合の受信信号強度の差を利用して通信の切断を行うものであり、受信信号の差が大きいことから、精度よく通信距離を同定することができる。
(第2の実施形態)
以下に説明する第2の実施形態は、MAC層ではなく、その上位層で通信の切断を行うことを特徴とし、かつ通信の切断後に再接続を行えるようにしたものである。
図7は第2の実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示すブロック図である。図7の無線通信システム1は、図1と比べて、通信切断処理部18がMAC処理部10ではなく上位層処理部7に設けられていることと、上位層処理部7に第3検知部21、再接続処理部22および第4検知部23が設けられていることとが異なっている。
第3検知部21は、通信切断処理部18が通信相手装置との通信を切断した後に受信信号強度測定部11にて測定された受信信号強度が通信切断時の受信信号強度よりも第3の閾値より大きくなったか否かを検知する。
再接続処理部22は、第3検知部21にて第3の閾値より大きくなったことが検知されると、通信相手装置との接続処理を再度行う。
第4検知部23は、第3検知部21にて第3の閾値以下であることが検知されると、通信セッションを切断してからの経過時間が所定時間を超えたか否かを検知する。通信切断処理部18は、第4検知部23にて所定時間を超えたことが検知されると、セッション層より下位の層を切断する。
通信切断処理部18は、MAC層以下の階層では、据置通信装置2と移動通信端末3との接続を維持したまま、上位層であるセッション層を切断する。一般に、MAC層はICチップ等のハードウェア部品で実装されることが多く、ハードウェア部品に通信切断処理の機能まで実装すると、画一的な処理動作となってしまい、拡張性に乏しくなる。一方、MAC層よりも上位のセッション層はソフトウェアで実装されることが多く、受信信号だけでなく、例えばアプリケーションの属性や電池残量などの他の判断要素を採り入れて、きめ細かに通信切断処理を行うことができる。すなわち、ソフトウェアによりセッション層の切断処理を行えば、柔軟性および拡張性のある通信切断処理を行うことが可能となる。
なお、「セッションの切断」とは、再接続処理を行うことを考慮すると、セッションの中断、停止または保留を行うものである。すなわち、「セッションの切断」とは、セッション層によるデータ送受信の一時的な停止を含む概念である。
図8は第2の実施形態に係る無線通信システム1の処理動作を示すフローチャートである。ステップS21〜S28は、図5のステップS1〜S8と同様である。ステップS8で、第1の閾値Rmaxと受信信号強度との差分が第2の閾値Rth以上であると検知されると、図5のステップS9とは異なり、セッション層の切断処理を行う(ステップS29)。そして、セッション層を切断したときの受信信号強度Rrelを記憶しておく。
ステップS29でセッション層の切断処理を行っても、MAC層以下の階層では、通信相手装置(例えば、据置通信装置2)との間で定期的に接続保持信号の送受信を行う。そこで、接続保持信号の受信信号強度Rb(n)を測定する(ステップS30)。
次に、第3検知部21にて、接続保持信号の受信信号強度Rb(n)とステップS29で記憶したセッション層の切断時の受信信号強度との差分が第3の閾値Rth2より大きいか否かを検知する(ステップS31)。第3の閾値Rth2より大きければ、セッション層の再接続処理を行って(ステップS32)、ステップS24以降の処理を行う。一方、第3の閾値Rth2以下であれば、第4検知部23にて、セッション層の切断処理を行ってからの経過時間T(n)が所定時間T1を超えたか否かを検知する(ステップS33)。超えていなければ、ステップS30以降の処理を行い、超えていれば、MAC層以下の通信の切断処理を行って(ステップS34)、ステップS21に戻る。
図8のフローチャートでは、セッション層の再接続を行うか否かを決定するために、接続保持信号をMAC層以下で送受信して、その受信信号強度を測定しているが、その代わりに、いったん待ち受け状態に戻って、据置通信装置2からのビーコン信号を受信し、その受信信号強度を測定して再接続処理の判断を行ってもよい。
このように、第2の実施形態では、通信の切断処理を行う際に、MAC層以下の階層にて切断処理を行うのではなく、MAC層より上位階層であるセッション層の切断処理を行うため、切断処理をソフトウェアで実装できる。よって、切断処理を行う条件をきめ細やかに制御できる。
(第3の実施形態)
上述した第1および第2の実施形態では、通信相手装置(例えば据置通信装置2)から定期的に送信されるビーコン信号を受信したときに接続処理を開始していた。これに対して、以下に説明する第3の実施形態は、据置通信装置2がビーコン信号の代わりに接続要求信号を定期的に送信し、この信号を移動通信端末3が受信すると、接続処理を開始するものである。
図9は第3の実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示すブロック図である。図9の無線通信システム1は、図2からビーコン検出部20を省略したものである。
図10は第3の実施形態による無線通信システム1の動作タイミングと受信信号強度を示す図である。図10に示すように、据置通信装置2は、定期的に接続要求信号を送信する。移動通信端末3がA点に到達したときに、移動通信端末3は接続要求信号を受信し(時刻t1)、接続応答信号を送信する(時刻t2)。この接続応答信号を据置通信装置2が受信すると、移動通信端末3と据置通信装置2との間でデータ通信が行われる。その後の処理動作は、図4と同じである。
このように、第3の実施形態では、据置通信装置2がビーコン信号を送信する代わりに、定期的に接続要求信号を送信するため、この接続要求信号を受信した移動通信端末3は接続応答信号を送信して迅速に接続処理を完了することができ、ビーコン信号を用いるよりも、接続処理に要する時間を短縮できる。
(第4の実施形態)
以下に説明する第4の実施形態では、無線通信システム1にリンクアダプテーション機能を実装するものである。
リンクアダプテーション機能を実装した無線通信システム1が知られている。リンクアダプテーション機能とは、通信距離と受信信号強度等に応じて、伝送速度、符号化率およびリピテーション回数などを制御するものである。例えば、通信距離が長くて受信信号強度が弱い場合は、伝送速度を低くし、かつ符号化率を高くし、かつリピテーション回数を多くするなどして、S/N比が低くても通信可能なMCS(Modulation and Coding Scheme)を用いて通信を行う。また、別の例としては、通信距離が短くて受信信号強度が強い場合は、符号化率とリピテーション回数を低くして高い伝送速度で通信を行う。
図11は第4の実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を示すブロック図である。図11の無線通信システム1は、図7にリンクアダプテーション部24を追加した構成になっている。図7のリンクアダプテーション部24は、受信信号強度に基づいて、伝送速度、符号化率およびリピテーション回数などを調整する。
図12はリンクアダプテーション部24が設定するMCSの具体例を示す図である。図12の例では、MCS0〜2の3種類のMCSがあり、各MCSは、変調方式(Data Modulation)、畳み込み符号(Convolution Codes)、リードソロモン符号、リピテーション回数、およびPHY伝送レートのデータを含んでいる。
図13は第4の実施形態のリンクアダプテーションの一例を示す図である。A点では、据置通信装置2と移動通信端末3との距離は離れており、受信信号のS/N比は低いため、例えば図12のMCS0を選択して接続処理を行う。その後、据置通信装置2と移動通信端末3との距離が近づくとMCS1に切り替えて、さらに距離が近づくとMCS2に切り替える。これにより、高速伝送を行う。B点を過ぎると、受信信号のS/N比が次第に低くなるため、MCS1に切り替えて、C点をすぎるとMCS0に切り替える。据置通信装置2と移動通信端末3との距離が離れるとMCS0を選択することで、D点までは通信を継続することができる。
このように、リンクアダプテーションを行うことで、通信距離を伸ばすことができる。これに対して、第4の実施形態では、リンクアダプテーションを採用しつつも、据置通信装置2と移動通信端末3との距離が所定の長さまで離れると、強制的に通信を切断する。すなわち、図13のC点に移動通信端末3が到達すると、リンクアダプテーションによりまだ据置通信装置2との通信を継続できるにもかかわらず、図5のステップS8,S9または図8のステップS28,S29により、強制的に通信を切断する。
図14は第4の実施形態によるリンクアダプテーションの第1変形例を示す図である。図14は、リンクアダプテーションの具体的内容が図13とは異なっている。図14では、リンクアダプテーションによりMCSを下げる動作は接続処理の開始直後のみ行う。接続処理時においても、S/N比が高ければ、なるべく高いMCSで通信を行った方が短時間で処理が完了する。ただし、A点付近では、十分なS/N比が得られないため、移動通信端末3がA点を過ぎると、MCSを下げて接続処理を行う。その後、データ通信を行う際には、MCSを最大のMCS2まで上げて高速のデータ伝送を行う。その後、移動通信端末3がB点を通過しても、MCS2を維持し続ける。そして、移動通信端末3がC点に到達すると、図5のステップS8,S9または図8のステップS28,S29により、強制的に通信を切断する。
通信距離が最短になった後、徐々に通信距離が長くなる場合に、MCSを低くすることで、できるだけ長い通信距離でデータ通信を行うことができるが、本実施形態では、既存のマイクロ波近接無線通信方式と同じ通信範囲内でのみデータ通信を行うことを意図しているため、データ通信を開始した後にMCSを低くする必要はない。
したがって、リンクアダプテーション部24は、接続処理を行っている最中のみMCSを調整すればよく、データ通信を開始後はMCSを一定に維持できるため、リンクアダプテーション部24の処理動作を簡略化できる。
図15は第4の実施形態によるリンクアダプテーションの第2変形例を示す図である。図15では、移動通信端末3がA点を通過して、移動通信端末3と据置通信装置2との間で接続処理を行う期間内のみ、リンクアダプテーションを行う。A点付近では、まだ通信距離が長いため、受信信号のS/N比も低い。そこで、MCS2から、MCS1、MCS0と徐々にMCSを落として接続処理を行う。接続処理が完了すると、最大のMCS2に設定して、高速でデータ伝送を行う。移動通信端末3がB点を通過しても、MCS2を維持し続ける。そして、移動通信端末3がC点に到達すると、図5のステップS8,S9または図8のステップS28,S29により、強制的に通信を切断する。
このように、第4の実施形態では、リンクアダプテーションを行う場合でも、受信信号強度の差分が第2の閾値Rthを超えた時点で強制的に通信を切断する。よって、データ伝送を開始した後は、リンクアダプテーションを行う必要がなくなり、リンクアダプテーション部24の処理動作を簡略化できる。
(第5の実施形態)
以下に説明する第5の実施形態は、リンクアダプテーションによる通信切断処理を行うか、あるいはリンクアダプテーションによらずに受信信号強度の差分の大きさにより通信切断処理を行うかを、ユーザが任意に切り替えることができるようにしたものである。
図16は第5の実施形態の概要を説明する図である。第5の実施形態による無線通信システム1は、図16(a)に示すように、PC31からなる据置通信装置2と、携帯型記憶装置32からなる移動通信端末3とを有する。携帯型記憶装置32は、その内部にNAND型フラッシュメモリ等の大容量記憶媒体を含んでおり、近接無線通信により、PC31とデータ通信を行う。
データ通信を開始する手順として、まずは、図16(b)に示すように、携帯型記憶装置32をPC31のかざし部2bにかざす動作を行う。これにより、携帯型記憶装置32とPC31とで接続処理が行われて、PC31のOS(オペレーティングシステム)は、携帯型記憶装置32を外部ドライブとして認識する。その後は、図16(c)に示すように、携帯型記憶装置32をPC31の周囲に置いて外部ドライブとして利用可能となる。
第1〜第4の実施形態では、既存のマイクロ波近接無線通信方式と使用感を共通化するために、据置通信装置2と移動通信端末3との通信距離が10cm以上離れると、強制的に通信の切断処理を行っていた。ところが、第5の実施形態の場合、PC31と携帯型記憶装置32との接続処理が終了した後、ユーザがPC31の10cm以内の距離に携帯型記憶装置32を置くとは限らない。仮に両者の距離が10cmを超えた時点で強制的に通信を切断したとすると、ユーザは再び携帯型記憶装置32をPC31にかざす動作を行わなければならず、使い勝手が悪くなる。
そこで、本実施形態では、いったん接続処理が終了すると、ユーザが携帯型記憶装置32をPC31から10cm以上離しても、継続してデータ通信ができるように、リンクアダプテーション機能により、できるだけ長い通信距離での通信を許容するMCS(例えばMCS0)に設定可能とする。また、上述した第1〜第4の実施形態と同様に、PC31と携帯型記憶装置32との距離が10cmを超えると強制的に通信を切断する処理も、必要に応じて選択できるようにする。これらの切替は、例えば物理的なスイッチ等で行えばよい。あるいは、PC31に実装された無線通信装置4に、かざす動作を行った移動通信端末3の属性を読み出して、かざす動作を行った移動通信端末3が携帯型記憶装置32であれば、受信信号強度の差分による通信の切断を行わないよう通知する信号を、PC31から携帯型記憶装置32に送信してもよい。
このように、第5の実施形態では、接続処理が完了してデータ通信を開始した後、リンクアダプテーションによる通信切断処理を行うか、あるいはリンクアダプテーションによらずに受信信号強度の差分の大きさにより通信切断処理を行うかを、必要に応じて、自動的または手動で切り替えることができるようにしたため、使い勝手が向上する。
(第6の実施形態)
以下に説明する第6の実施形態は、複数の移動通信端末3が連続して据置通信装置2と近接無線通信を行う場合を想定したものである。
据置通信装置2が例えばワイヤレスゲート2aである場合、複数の移動通信端末3が次々と据置通信装置2のかざし部2bにかざす動作を行うことが予想される。この場合、一台の移動通信端末3がかざす動作を終えると、迅速にその移動通信端末3との通信を切断する必要がある。その理由は、近距離無線通信では、一対一の通信を基本にしており、一台の移動通信端末3との通信が切断されない限り、次の移動通信端末3との接続ができないためである。
また、据置通信装置2は、一台の移動通信端末3との接続中も、定期的にビーコン信号を送信しており、このビーコン信号を他の移動通信端末3が受信する可能性がある。したがって、あるユーザが据置通信装置2のかざし部2bに、自身の移動通信端末3(以下、第1の移動通信端末3)をかざす動作を行ってまだデータ通信が継続している最中に、他のユーザの移動通信端末3(以下、第2の移動通信端末3)が同じかざし部2bでかざす動作を開始する場合がありうる。
この場合、図17に示すように、第2の移動通信端末3がビーコン信号を検知して、接続要求を行った場合には、据置通信装置2は第2の移動通信端末3との接続を優先し、第1の移動通信端末3がC点に到達する前に、第1の移動通信端末3との通信を切断する。このようにする理由は、上述したように、近接無線通信では、一対一の通信を基本としており、先行する移動通信端末3との通信を切断しない限り、後続する移動通信端末3との接続を行えないためである。よって、この場合、図5のステップS8における第1の閾値Rmaxをより小さく設定して、C点よりも手前で第1の移動通信端末3との通信を遮断する。
なお、図18に示すように、後続の移動通信端末3が存在するか否かにかかわらず、据置通信装置2から送信されたデータの受信が終了した時点で、据置通信装置2との通信を切断してもよい。図18は移動通信端末3がC点に到達する前に据置通信装置2からのデータ受信が終了し、その時点で移動通信端末3から据置通信装置2に対して切断要求信号を送信し、この信号を受信した据置通信装置2が移動通信端末3に切断応答信号を送信して、通信を切断する例を示している。図18のような通信切断処理は、上述した第1〜第5の実施形態においても適用可能である。
このように、第6の実施形態では、複数の移動通信端末3が連続して据置通信装置2にかざす動作を行う場合には、後続の移動通信端末3との接続を優先させるべく、先行する移動通信端末3との通信を切断するタイミングを早める。これにより、ワイヤレスゲート2aへの応用も可能となる。
(第7の実施形態)
以下に説明する第7の実施形態は、上述した第1〜第6の実施形態による無線通信装置4内に、送受信データを格納するバッファを設けたり、クロック生成部を設けるものである。
図19は図2の無線通信装置4にバッファ33を追加したブロック図である。バッファ33には、通信相手装置である据置通信装置2や移動通信端末3との間で送受されるデータが格納される。これにより、何らかの事情でデータを再送する場合や、通信相手装置に送信したデータを外部出力する場合の処理を迅速かつ容易に行うことができる。
図20は、図19の構成に加えて、バス34、外部インタフェース部35およびプロセッサ36を追加した無線通信装置(無線機器)4のブロック図である。プロセッサ36は、ファームウェアを実行する。より具体的には、プロセッサ36は、図19の無線通信装置による無線通信に関連するデータ処理を実行する。外部インタフェース部35は、プロセッサ36が実行するファームウェアを入出力することができる。バス34は、外部インタフェース部35とバッファ33との間に接続されており、外部インタフェース部35が外部から取得したファームウェアや、受信部15にて受信されてバッファ(記憶部)33に一時的に格納されたファームウェアを、プロセッサ36に供給することで、プロセッサ36が実行するファームウェアを更新することができる。また、バッファ33には、プロセッサ36が実行するデータ処理に関連するデータを記憶する。これにより、無線通信装置4の機能変更を容易に行うことができる。
図21は図2の無線通信装置4にクロック生成部37を追加した無線機器のブロック図である。図21のクロック生成部37が生成したクロック信号は、無線通信装置4内を同期化するために用いられるとともに、外部にも出力されている。外部に出力されたクロック信号は、ホスト装置や通信相手装置にも供給され、ホスト装置や通信相手装置をも同期化することができる。これにより、無線通信システム1内の各装置を同期化することができ、タイミングのずれ等を防止できる。
(第8の実施形態)
上述した第1〜第7の実施形態では、据置通信装置2と移動通信端末3との接続処理が完了すると、据置通信装置2から移動通信端末3にデータを伝送する例を示したが、各データを受信するたびに、移動通信端末3から据置通信装置2にACK信号を返送してもよい。そして、このACK信号の受信信号強度を据置通信装置2にて測定して、移動通信端末3との通信を切断するか否かを検知してもよい。
このように、第1〜第6の実施形態における無線通信装置4の処理動作の少なくとも一部は、据置通信装置2と移動通信端末3のいずれで行ってもよい。例えば、据置通信装置2と移動通信端末3のうち一方が図5や図8の処理を行って通信の接続を行った場合には、他方に対して通信を切断した旨を通知する接続状態通知部を無線通信装置4内に設けてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 無線通信システム、2 据置通信装置、3 移動通信端末、4 無線通信装置、5 アンテナ、6 無線送受信部、7 上位層処理部、8 無線部、9 変復調部、10 MAC処理部、11 受信信号強度測定部、12 第1検知部、13 閾値更新部、14 接続処理部、15 受信部、16 送信部、17 第2検知部、18 通信切断処理部、19 待機処理部、20 ビーコン検出部、21 第3検知部、31 PC、32 携帯型記憶装置、33 バッファ、34 バス、35 外部インタフェース部、36 プロセッサ

Claims (19)

  1. 通信相手装置からの受信信号強度を測定する受信信号強度測定部と、
    前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が第1の閾値以上か否かを検知する第1検知部と、
    前記第1検知部により前記第1の閾値以上と検知された場合、あるいは前記通信相手装置から所定の信号が受信された場合に、前記通信相手装置との接続処理を行う接続処理部と、
    前記接続処理が終了すると、前記通信相手装置と近接無線通信によりデータ通信を行うデータ通信部と、
    前記データ通信部によるデータ通信を開始した後に前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が前記第1の閾値以上になると、前記第1の閾値を当該受信信号強度に更新して、再び前記第1検知部の処理を行う閾値更新部と、
    前記データ通信部によるデータ通信を開始した後に前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が低下して、前記受信信号強度と前記第1の閾値との差分が第2の閾値より大きくなったか否かを検知する第2検知部と、
    前記第2検知部により前記第2の閾値より大きくなったことが検知されると、前記通信相手装置との通信を切断する通信切断処理部と、を備える無線通信装置。
  2. 前記受信信号強度測定部は、前記通信相手装置が送信したビーコン信号、接続要求信号またはACK信号の信号強度を時間平均して前記受信信号強度を測定する請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記通信切断処理部が前記通信相手装置との通信を切断してからの経過時間を測定し、前記経過時間が所定時間を超えるまでは、新たな前記接続処理を禁止する待機処理部を備える請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記通信切断処理部は、前記第2検知部により前記第2の閾値を上回ったことが検知されると、セッション層の切断処理を行う請求項1乃至3のいずれかに記載の無線通信装置。
  5. 前記通信切断処理部が前記通信相手装置との通信を切断した後に前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が通信切断時の前記受信信号強度よりも第3の閾値より大きくなったか否かを検知する第3検知部と、
    前記第3検知部にて前記第3の閾値より大きくなったことが検知されると、前記通信相手装置との接続処理を再度行う再接続処理部と、を備える請求項1乃至3のいずれかに記載の無線通信装置。
  6. 前記通信切断処理部は、前記第2検知部により前記第2の閾値を上回ったことが検知されると、セッション層の切断処理を行い、
    前記第3検知部にて前記第3の閾値以下であることが検知されると、前記通信切断処理部がセッション層の切断処理を行ってからの経過時間が所定時間を超えたか否かを検知する第4検知部を備え、
    前記通信切断処理部は、前記所定時間を超えたことが検知されると、通信階層のうち前記セッション層より下位の層を切断する請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 当該無線通信装置は、携帯可能な移動通信端末であり、
    前記通信相手装置は、固定の場所に設置された据置通信装置であり、
    前記接続処理部および前記再接続処理部は、前記通信相手装置の所定箇所に当該無線通信装置をかざしたときに前記通信相手装置と前記接続処理を行い、
    前記通信切断処理部は、前記通信相手装置の所定箇所に当該無線通信装置をかざす動作を停止したときに前記通信相手装置との通信を切断する請求項5または6に記載の無線通信装置。
  8. 当該無線通信装置は、固定の場所に設置された据置通信装置であり、
    前記通信相手装置は、携帯可能な移動通信端末であり、
    前記接続処理部および前記再接続処理部は、前記通信相手装置が当該無線通信装置の所定箇所にかざされたときに前記通信相手装置と前記接続処理を行い、
    前記通信切断処理部は、当該無線通信装置の所定箇所に前記通信相手装置をかざす動作を停止したときに前記通信相手装置との通信を切断する請求項5または6に記載の無線通信装置。
  9. 前記接続処理部および前記再接続処理部が前記通信相手装置と前記接続処理を行ったことと、前記通信切断処理部が前記通信相手装置との通信を切断したこととを前記通信相手装置に通知する接続状態通知部を備える請求項7に記載の無線通信装置。
  10. 前記通信相手装置との受信信号強度に応じて無線通信の変調方式および符号化率を含むMCS(Modulation and Coding Scheme)を調整するリンクアダプテーション部を備え、
    前記接続処理部が前記通信相手装置との接続処理を完了させて前記データ通信部が前記通信相手装置とのデータ通信を行っている間は、前記リンクアダプテーション部による調整処理を無効化する請求項1乃至9のいずれかに記載の無線通信装置。
  11. 前記リンクアダプテーション部は、前記通信相手装置との通信距離が短くにつれて、伝送速度の速いMCSを採用し、前記通信相手装置との通信距離が最短になった後は、通信距離が広がっても最短時に採用した前記MCSを維持する請求項10に記載の無線通信装置。
  12. 前記リンクアダプテーション部は、前記接続処理部が前記通信相手装置との接続処理を終えると、伝送速度が最速のMCSを採用し、その後は前記通信切断処理部が前記通信相手装置との通信を切断するまで、前記MCSを維持する請求項10に記載の無線通信装置。
  13. 前記通信切断処理部は、前記データ通信部によるデータ通信を開始した後、前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が徐々に低下している最中に、前記通信相手装置とは別の通信装置からの信号を受信した場合には、前記第2検知部による検知結果を待たずに前記通信相手装置との通信を切断する請求項1乃至12のいずれかに記載の無線通信装置。
  14. 前記通信切断処理部は、前記データ通信部によるデータ通信が終了した時点で、前記第2検知部による検知結果を待たずに前記通信相手装置との通信を切断する請求項1乃至12のいずれかに記載の無線通信装置。
  15. 前記通信相手装置から送信された、放射電磁界による無線信号を受信するアンテナを備える請求項1乃至14のいずれかに記載の無線通信装置。
  16. 前記無線信号の周波数は、30GHz〜70GHzの範囲内である請求項15に記載の無線通信装置。
  17. 据置通信装置と、前記据置通信装置と近接無線通信を行うことが可能な移動通信端末と、を備えた無線通信システムにおいて、
    前記据置通信装置および前記移動通信端末の一方は、他方からの受信信号強度を測定する受信信号強度測定部と、
    前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が第1の閾値以上か否かを検知する第1検知部と、
    前記第1検知部により前記第1の閾値以上と検知された場合、あるいは前記通信相手装置から所定の信号が受信された場合に、前記据置通信装置と前記移動通信端末との接続処理を行う接続処理部と、
    前記接続処理が終了すると、前記据置通信装置と前記移動通信端末との間での近接無線通信によりデータ通信を行うデータ通信部と、
    前記データ通信部によるデータ通信を開始した後に前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が前記第1の閾値以上になると、前記第1の閾値を当該受信信号強度に更新して、再び前記第1検知部の処理を行う閾値更新部と、
    前記データ通信部によるデータ通信を開始した後に前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が低下して、前記受信信号強度と前記第1の閾値との差分が第2の閾値より大きくなったか否かを検知する第2検知部と、
    前記第2検知部により前記第2の閾値より大きくなったことが検知されると、前記据置通信装置と前記移動通信端末との間の通信を切断する通信切断処理部と、を備える無線通信システム。
  18. 固定の場所に設置された据置通信装置と、移動通信端末と、の間で近接無線通信を行う無線通信方法において、
    前記据置通信装置および前記移動通信端末の一方は、他方からの受信信号強度を測定し、
    前記測定された前記受信信号強度が第1の閾値以上か否かを検知し、
    前記第1の閾値以上と検知された場合、あるいは前記通信相手装置から所定の信号が受信された場合に、前記据置通信装置と前記移動通信端末との接続処理を行い、
    前記接続処理が終了すると、前記据置通信装置と前記移動通信端末との間での近接無線通信によりデータ通信を行い、
    前記データ通信を開始した後に前記受信信号強度測定部にて測定された前記受信信号強度が前記第1の閾値以上になると、前記第1の閾値を当該受信信号強度に更新して、再び前記測定された前記受信信号強度が第1の閾値以上か否かを検知し、
    前記データ通信を開始した後に前記測定された前記受信信号強度が低下して、前記受信信号強度と前記第1の閾値との差分が第2の閾値より大きくなったか否かを検知し、
    前記第2の閾値より大きくなったことが検知されると、前記据置通信装置と前記移動通信端末との間の通信を切断する無線通信方法。
  19. 外部と無線通信する無線機器であって、
    外部と無線通信するための請求項1乃至16のいずれかに記載の無線通信装置と、
    前記無線通信装置による無線通信に関連するデータ処理を実行するプロセッサと、
    前記データ処理に関連するデータを記憶する記憶部と、を備える無線機器。
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