JP2015076666A - ブロック構造決定回路および情報圧縮回路 - Google Patents

ブロック構造決定回路および情報圧縮回路 Download PDF

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Abstract

【課題】符号化効率の低下と回路規模の増大の双方を抑制しつつブロックの構造を決定できるブロック構造決定回路を得る。
【解決手段】ユニットのサイズとして複数種類のサイズが規定され、複数のブロック構造を列挙するブロック構造列挙部2と、所定サイズ未満のサイズのそれぞれに対応して設けられ、対応サイズのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力する直交変換部3〜3と、所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値を変換係数として出力する簡略値出力部3N+1とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、符号化装置において回路規模を増大させずにブロックの構造を決定するブロック構造決定回路、および回路規模を増大させずに直交変換を行う情報圧縮回路に関する。
非特許文献1には、ITU-T 勧告H.265 規格にもとづく映像符号化方式であるHEVC(High Efficiency Video Coding)が記載されている。
HEVCでは、ディジタル化された映像の各フレームは符号化ツリーユニット(CTU:Coding Tree Unit)に分割され、ラスタスキャン順に各CTU が符号化される。各CTUは、クアッドツリー構造で、符号化ユニット(CU:Coding Unit)に分割されて符号化される。各CUは、予測ユニット(PU:Prediction Unit)に分割されて予測される。また、各CUの予測誤差は、クアッドツリー構造で、変換ユニット(TU: Transform Unit)に分割されて周波数変換される。最も大きなサイズのCUを最大CU(LCU: Largest Coding Unit)といい、最も小さなサイズのCUを最小CU(SCU: Smallest Coding Unit )という。
CUは、イントラ予測またはフレーム間予測(インター予測)によって予測符号化される。
図7は、CTU サイズが64×64(64画素×64画素)の場合のCU分割例を示す説明図である。図7(A)には、分割形状(以下、ブロック構造ともいう。)の一例が示され、図7(B)には、図7(A)に示す分割形状に対応するCUクアッドツリー構造が示されている。
また、CUは、クアッドツリー構造でTUに分割される。分割の仕方は、図7(A)に示すCU分割の場合と同様である。なお、図7(B)に記載されている階層(depth )は、TU分割に着目した階層である。
イントラ予測で符号化が行われる場合で分割がなされるときには、TUは、CUと同じサイズのブロックまたはCUが4分割されたブロックであるPUを起点にして逐次分割される。インター予測で符号化が行われる場合には、TUは、CUを起点にして逐次分割される。HEVCでは、符号化に用いるTUの最大サイズを設定することが可能である。
図8を参照して、ディジタル化された映像の各フレームの各CUを入力画像としてビットストリームを出力する一般的な映像符号化装置の構成と動作を説明する。
図8は、一般的な映像符号化装置の一例を示すブロック図である。図8に示す映像符号化装置は、変換部301、量子化部302、エントロピー符号化部303、逆変換/逆量子化部304、バッファ305、予測部306、およびブロック構造決定部307を備える。
ブロック構造決定部307は、CTU毎に、画像の特徴に合わせて符号化効率が高くなるようにCUクアッドツリー構造/PU分割形状/TUクアッドツリー構造を決定する。
予測部306は、ブロック構造決定部307が決定したCUクアッドツリー構造およびPU分割形状にもとづいて、CUの入力画像信号に対する予測信号を生成する。予測信号は、イントラ予測またはインター予測にもとづいて生成される。
変換部301は、ブロック構造決定部307が決定したTUクアッドツリー構造にもとづいて、入力画像信号から予測信号を減じた予測誤差画像(予測誤差信号)を周波数変換する。変換部301は、予測誤差信号の変換符号化において、周波数変換にもとづいた4×4、8×8、16×16または32×32ブロックサイズの直交変換を使用する。具体的には、イントラ符号化されるCU(イントラCU)の輝度成分の4×4TUに対して、整数演算で近似した(整数精度の)DST (Discrete Sine Transform :離散サイン変換)を使用する。その他のTUに対して、そのブロックサイズに対応する、整数演算で近似した(整数精度の)DCT (Discrete Cosine Transform :離散コサイン変換)を使用する。
以下、変換部301が実行する離散コサイン変換処理および離散サイン変換処理を、一括して、「直交変換処理」という。
量子化部302は、変換部301から供給される変換係数(直交変換係数)を量子化する。逆量子化/逆変換部304は、変換係数を逆量子化する。さらに、逆量子化/逆変換部304は、逆量子化した変換係数を逆変換する。逆変換された予測誤差画像は、予測信号が加えられて、バッファ305に供給される。バッファ305は、画像を参照画像として格納する。
ITU-T 勧告 H.265 High efficiency video coding, April 2013
変換部301が実行する変換処理における演算量は、ブロックサイズが大きくなるほど増加する。また、変換部301は、大きなブロックサイズに対する直交変換処理も実行できるように構成されるので、変換部301がハードウェア回路で構成される場合に、変換部301の回路規模が大きくなってハードウェアコストが増大する。また、ブロック構造決定部307は、適正なTUクアッドツリー構造を決定するために、他種類のTUクアッドツリー構造の符号化コストを評価する。そのために、ブロック構造決定部307の回路規模が大きくなってハードウェアコストが増大する。また、HEVCでは、TUの最大サイズを、規格上の最大サイズである32×32よりも小さく設定して制限することにより、変換部301およびブロック構造決定部307が実行する変換処理における演算量の増加を防ぐことができる。例えば、32×32ブロックサイズを評価および変換処理しないようにすることが可能である。ただし、そのような制限によって演算量やハードウェアコストの増大を抑える方法の場合、32×32ブロックサイズが適しているあらゆる画像において符号化効率が低下する。
そこで、本発明は、符号化効率の低下を抑えながら回路規模を増大させずにブロック構造を決定できるブロック構造決定回路およびブロック構造決定方法、並びに符号化効率の低下を抑えながら回路規模を増大させずに直交変換処理を行うことができる情報圧縮回路および情報圧縮方法を提供することを目的とする。
本発明によるブロック構造決定回路は、ブロックが階層的に分割されて形成されるユニットを含むブロック構造であって分割方法が異なる複数のブロック構造から1以上のブロック構造を決定するブロック構造決定回路であって、ユニットのサイズとして複数種類のサイズが規定され、複数のブロック構造を列挙するブロック構造列挙部と、所定サイズ未満のサイズのそれぞれに対応して設けられ、対応サイズのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力する直交変換部と、所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値を変換係数として出力する簡略値出力部とを備えることを特徴とする。
本発明によるブロック構造決定方法は、ブロックが階層的に分割されて形成されるユニットを含むブロック構造であって分割方法が異なる複数のブロック構造から1以上のブロック構造を決定するブロック構造決定方法であって、ユニットのサイズとして複数種類のサイズが規定され、複数のブロック構造を列挙し、所定サイズ未満のサイズのそれぞれのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力し、所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値を変換係数として出力することを特徴とする。
本発明による情報圧縮回路は、階層的に分割されて形成されるユニットからなるブロックにおける各々のユニットの情報量を圧縮する情報圧縮回路であって、ユニットのサイズとして複数種類のサイズが規定され、所定サイズ未満のサイズのそれぞれに対応して設けられ、対応サイズのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力する直交変換部と、所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値を変換係数として出力する簡略値出力部とを備えることを特徴とする。
本発明による情報圧縮方法は、階層的に分割されて形成されるユニットからなるブロックにおける各々のユニットの情報量を圧縮する情報圧縮方法であって、ユニットのサイズとして複数種類のサイズが規定され、所定サイズ未満のサイズのそれぞれに対応して設けられ、対応サイズのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力し、所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値を変換係数として出力することを特徴とする。
本発明によれば、符号化効率の低下と演算量の増加の双方を抑制し、かつ、回路規模が小さくなるブロック構造決定回路および情報圧縮回路を得ることができる。
ブロック構造決定手段および圧縮処理手段を含む装置の構成例を示す概念図である。 ブロック構造決定部および情報圧縮部の構成例を示すブロック図である。 ブロック構造決定部の動作を示すフローチャートである。 ブロック構造決定部および情報圧縮部の他の構成例を示すブロック図である。 本発明によるブロック構造決定回路の主要部を示すブロック図である。 本発明による情報圧縮回路の主要部を示すブロック図である。 CUの分割例を示す説明図である。 一般的な映像符号化装置の構成を示す説明図である。
図1は、本発明によるブロック構造決定手段および圧縮処理手段を含む装置の構成例を示す概念図である。
ブロック構造決定手段10は、所定のコスト評価式を用いて符号化コストが小さいTUクアッドツリー構造(ブロック構造)を決定する。なお、ブロック構造を2次元的に表現すると、図7(A)に示されたようになる。ただし、ブロックサイズは、32×32である。
圧縮処理手段20は、ブロック構造決定手段10が決定したブロック構造のCUに含まれるTU毎に直交変換処理を実行する。
図1に示すブロック構造決定手段10および圧縮処理手段20は、図8に示された映像符号化装置に適用可能であり、その映像符号化装置に適用される場合には、ブロック構造決定手段10は、ブロック構造決定部307に適用され、圧縮処理手段20は、変換部301に適用される。
実施形態1.
図2は、図1に示すブロック構造決定手段10および圧縮処理手段20の具体的構成例であるブロック構造決定部110および情報圧縮部210の構成を示すブロック図である。
ブロック構造決定部110は、ブロック構造列挙部111、4×4直交変換部112、8×8直交変換部113、16×16直交変換部114、直流成分出力部115およびブロック構造評価部117を含む。
情報圧縮部210は、4×4直交変換部212、8×8直交変換部213、16×16直交変換部214、および直流成分出力部215を含む。
ブロック構造決定部110において、ブロック構造列挙部111は、入力画像にもとづいて、使用されうるブロック構造を全て挙げる。図7に一例が示されているが(ただし、この場合には、最大ブロックのサイズは32×32)、ブロック構造は、4×4、8×8,16×16のTUの組み合わせであるか、または、32×32の一つのTUである。
なお、ブロック構造列挙部111は、32×32のCUを起点として分割可能な全ての組み合わせ(全てのブロック構造)を列挙してもよいが、入力画像にもとづいて符号化コストが所定値以下になる幾つかのブロック構造を挙げてもよい。
4×4直交変換部112は、4×4TUの直交変換(具体的には、整数精度のDCT :ただし、イントラ予測の場合には整数精度のDST )を行う。8×8直交変換部113は、8×8TUの直交変換(具体的には、整数精度のDCT )を行う。16×16直交変換部114は、16×16TUの直交変換(具体的には、整数精度のDCT )を行う。
直流成分出力部115は、直交変換における周波数が0の成分(直流成分)のみを出力する。すなわち、全ての交流成分を0として扱う。
図3は、ブロック構造決定部110の動作を示すフローチャートである。図3を参照して、ブロック構造決定部110の動作を説明する。
ブロック構造列挙部111は、ブロック構造を列挙(リストアップ)する(ステップS101)。そして、リストアップしたブロック構造の数を変数nにセットする(ステップS102)。
次に、ブロック構造列挙部111は、n番目のブロック構造を構成するTUを順次、4×4直交変換部112、8×8直交変換部113、16×16直交変換部114、または直流成分出力部115に供給する(ステップS103)。そして、nの値を1減らす(ステップS104)。
ステップS103の処理で、ブロック構造列挙部111は、TUを、そのTUのサイズに対応する直交変換部に出力する。すなわち、TUのサイズが4×4であれば、TUを、4×4直交変換部112に出力する。TUのサイズが8×8であれば、TUを、8×8直交変換部113に出力する。TUのサイズが16×16であれば、TUを、16×16直交変換部114に出力する。
TUのサイズが32×32の場合には、ブロック構造列挙部111は、直流成分出力部115にTUを出力する。
各変換部は、直交変換(例えば、整数精度のDCT )を実行し、変換係数をブロック構造評価部117に出力する(ステップS105)。ただし、直流成分出力部115は、直流成分をブロック構造評価部117に出力する。
ブロック構造評価部117は、複数のTUを含むCUの符号化コストを計算する(ステップS106)。符号化コストには、符号量に関する値と符号化歪み(画質に相関する。)とが反映されている。ブロック構造評価部117は、一例として、以下のRD(Rate Distortion )コストを使用する。
Cost = D + λ・R
D は符号化歪みであり、R は、変換係数まで加味した符号量であり、λはラグランジェ乗数である。
ブロック構造評価部117は、n=0でない場合には、ステップS103〜S106の処理を再度実行する(ステップS107)。すなわち、次のブロック構造について変換係数(または、直流成分のみ)が算出され、符号化コストが計算される。
n=0である場合には、ブロック構造評価手段117は、計算済の各々のブロック構造の符号化コストを比較し、符号化コストが低い所定個数のブロック構造(CUの分割状態を示す。)、例えば、符号化コストが最小であるブロック構造(この場合、所定個数は1)を示すデータを出力する(ステップS108)。
本実施形態では、TUのサイズが32×32(最大TUサイズ)である場合には、ブロック構造決定部110は、直交変換の演算を実行しない。ブロック構造決定部110は、直交変換の直流成分を出力するのみである。従って、ブロック構造決定部110の演算量の増加が抑制されるとともに、ブロック構造決定部110の回路規模が小さくなる。
次に、情報圧縮部210の動作を説明する。情報圧縮部210において、CUを構成するTUは、そのTUのサイズに対応する直交変換部に入力される。すなわち、TUのサイズが4×4であれば、TUは、4×4直交変換部212に入力される。TUのサイズが8×8であれば、TUは、8×8直交変換部213に入力される。TUのサイズが16×16であれば、TUは、16×16直交変換部214に入力される。
TUのサイズが32×32の場合には、TUは、直流成分出力部215に入力される。
各変換部は、直交変換(例えば、整数精度のDCT )を実行し、変換係数を出力する。ただし、直流成分出力部215は、直流成分を出力する。
本実施形態では、TUのサイズが32×32(最大TUサイズ)である場合には、情報圧縮部210は、直交変換の演算を実行しない。情報圧縮部210は、直交変換の直流成分を出力するのみである。従って、情報圧縮部210の演算量の増加が抑制されるとともに、情報圧縮部210の回路規模が小さくなる。
なお、本実施形態において、ブロック構造決定部110および情報圧縮部210によって、最大TUサイズについて直交変換の演算が実行されず直交変換の直流成分が出力された場合、逆量子化/逆変換部304(図8参照)を、最大TUサイズについて逆直交変換の演算を実行せず直流成分のみを逆直交変換して結果を出力するように構成してもよい。すなわち、本実施形態では、逆量子化/逆変換部304の演算量の増加が抑制されるとともに、その回路規模を小さくすることも可能である。
また、本実施形態では、ブロック構造決定部110および情報圧縮部210は、最大TUサイズについてのみ直交変換の演算を実行せず直交変換における直流成分を出力したが、より小さいサイズ(例えば、16×16)以上のサイズのTUについて直流成分を変換係数として出力するようにしてもよい。その場合には、画質が低下する可能性があるが、演算量のおよび回路規模の削減の効果がより大きくなる。
また、本実施形態では、ブロック構造決定部110および情報圧縮部210は、直交変換における直流成分を変換係数として出力するようにしたが、直流成分に加えて、所定の低周波成分を出力するようにしてもよい。所定の低周波成分は、例えば、直流成分に隣接する「3つ」の低周波成分である。なお、「3つ」はあくまでも一例であり、その数をより多くしてもよい。
実施形態2.
図4は、図1に示すブロック構造決定手段10および圧縮処理手段20の他の例であるブロック構造決定部120および情報圧縮部220の構成を示すブロック図である。
ブロック構造決定部120は、ブロック構造列挙部111、4×4直交変換部112、8×8直交変換部113、16×16直交変換部114、零出力部116およびブロック構造評価部117を含む。
情報圧縮部220は、4×4直交変換部212、8×8直交変換部213、16×16直交変換部214、および零出力部216を含む。
ブロック構造決定部120において、ブロック構造列挙部111、4×4直交変換部112、8×8直交変換部113、16×16直交変換部114およびブロック構造評価部117は、第1の実施形態のブロック構造決定部110におけるそれらと同様に動作する。
本実施形態では、TUのサイズが32×32の場合には、ブロック構造列挙部111は、零出力部216にTUを出力する。零出力部116は、変換係数として常に零(0)を出力する。
すなわち、TUのサイズが32×32(最大TUサイズ)である場合には、ブロック構造決定部120は、直交変換の演算を実行しない。ブロック構造決定部120は、0を出力するのみである。従って、ブロック構造決定部120の演算量の増加が抑制されるとともに、ブロック構造決定部110の回路規模が小さくなる。
次に、情報圧縮部220の動作を説明する。情報圧縮部220において、4×4直交変換部212、8×8直交変換部213、および16×16直交変換部214は、第1の実施形態の情報圧縮部210におけるそれらと同様に動作する。
本実施形態では、TUのサイズが32×32の場合には、TUは、零出力部216に入力される。零出力部216は、変換係数として常に零(0)を出力する。
すなわち、TUのサイズが32×32(最大TUサイズ)である場合には、情報圧縮部220は、直交変換の演算を実行しない。情報圧縮部220は、常に0を出力するのみである。従って、情報圧縮部220の演算量の増加が抑制されるとともに、情報圧縮部220の回路規模が小さくなる。
なお、本実施形態では、ブロック構造決定部120および情報圧縮部220は、最大TUサイズについてのみ直交変換の演算を実行せず、変換係数として0を出力したが、より小さいサイズ(例えば、16×16)以上のサイズのTUについて変換係数として0を出力するようにしてもよい。その場合には、画質が低下する可能性があるが、演算量のおよび回路規模の削減の効果がより大きくなる。
なお、本実施形態において、ブロック構造決定部120および情報圧縮部220によって、最大TUサイズについて直交変換の演算が実行されず変換係数として0が出力された場合、逆量子化/逆変換部304(図8参照)を、最大TUサイズについて逆直交変換の演算を実行せず0を出力するように構成してもよい。すなわち、本実施形態では、逆量子化/逆変換部304の演算量の増加が抑制されるとともに、その回路規模を小さくすることも可能である。
なお、HEVCでは、CTU は、輝度成分の符号化ブロック(CTB :Coding Tree Block )と、それに対応する色差成分のCTB とで構成される。また、現行のHEVCでは、色差成分の解像度として、4:2:0 (U 成分およびV 成分の画素数は、水平方向および垂直方向において、輝度成分Y の画素数の1/2 )が規定されている。よって、色差成分に関しては、TUサイズを、輝度成分に関するTUサイズの1/2 にすることができる。
従って、32×32のTUについて直交変換の演算を実行しないように構成されている場合でも、色差成分に関するTUでは、全てのブロックサイズについて直交変換の演算が実行されるようにすることができる。
図5は、本発明によるブロック構造決定回路の主要部を示すブロック図である。図5に示すように、ブロック構造決定回路1は、複数のブロック構造を列挙するブロック構造列挙部2(例えば、図2および図4に示すブロック構造列挙部111で実現される。)と、所定サイズ(例えば、32×32)未満のサイズのそれぞれに対応して設けられ、対応サイズのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力する直交変換部3〜3(例えば、図2および図4に示す4×4直交変換部112、8×8直交変換部113、16×16直交変換部114で実現される。)と、所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値(例えば、直流成分、低周波成分、0)を変換係数として出力する簡略値出力部3N+1(例えば、図2に示す直流成分出力部115または図4に示す零出力部116で実現される。)とを備える。
図6は、本発明による情報圧縮回路の主要部を示すブロック図である。図6に示すように、情報圧縮回路6は、所定サイズ(例えば、32×32)未満のサイズのそれぞれに対応して設けられ、対応サイズのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力する直交変換部7〜7(例えば、図2および図4に示す4×4直交変換部212、8×8直交変換部213、16×16直交変換部214で実現される。)と、所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値(例えば、直流成分、低周波成分、0)を変換係数として出力する簡略値出力部7N+1(例えば、図2に示す直流成分出力部215または図4に示す零出力部216で実現される。)とを備える。
1 ブロック構造決定回路
2 ブロック構造列挙部
〜3 直交変換部
N+1 簡略値出力部
6 情報圧縮回路
〜7 直交変換部
N+1 簡略値出力部
10 ブロック構造決定手段
20 圧縮処理手段
110,120 ブロック構造決定部
111 ブロック構造列挙部
112 4×4直交変換部
113 8×8直交変換部
114 16×16直交変換部
115 直流成分出力部
116 零出力部
117 ブロック構造評価部
210,220 情報圧縮部
212 4×4直交変換部
213 8×8直交変換部
214 16×16直交変換部
215 直流成分出力部
216 零出力部

Claims (18)

  1. ブロックが階層的に分割されて形成されるユニットを含むブロック構造であって分割方法が異なる複数のブロック構造から1以上のブロック構造を決定するブロック構造決定回路であって、
    ユニットのサイズとして複数種類のサイズが規定され、
    前記複数のブロック構造を列挙するブロック構造列挙部と、
    所定サイズ未満のサイズのそれぞれに対応して設けられ、対応サイズのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力する直交変換部と、
    所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値を変換係数として出力する簡略値出力部と
    を備えることを特徴とするブロック構造決定回路。
  2. 前記簡略値出力部は、前記簡略値として、直交変換における直流成分、または、直流成分および所定の低周波成分を出力する
    請求項1記載のブロック構造決定回路。
  3. 前記簡略値出力部は、前記簡略値として0を出力する
    請求項1記載のブロック構造決定回路。
  4. 前記所定サイズは、最大ユニットサイズである
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のブロック構造決定回路。
  5. 符号化装置に搭載されるブロック構造決定回路であって、
    変換係数と所定のコスト評価式とを用いて各ブロック構造に関する符号化コストを算出し、符号化コストが低い順に1以上のブロック構造を特定するブロック構造評価部をさらに備える
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のブロック構造決定回路。
  6. ブロックが階層的に分割されて形成されるユニットを含むブロック構造であって分割方法が異なる複数のブロック構造から1以上のブロック構造を決定するブロック構造決定方法であって、
    ユニットのサイズとして複数種類のサイズが規定され、
    前記複数のブロック構造を列挙し、
    所定サイズ未満のサイズのそれぞれのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力し、
    所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値を変換係数として出力する
    ことを特徴とするブロック構造決定方法。
  7. 前記簡略値として、直交変換における直流成分、または、直流成分および所定の低周波成分を出力する
    請求項6記載のブロック構造決定方法。
  8. 前記簡略値として0を出力する
    請求項6記載のブロック構造決定方法。
  9. 前記所定サイズは、最大ユニットサイズである
    請求項6から請求項8のうちのいずれか1項に記載のブロック構造決定方法。
  10. 符号化装置に適用されるブロック構造決定方法であって、
    変換係数と所定のコスト評価式とを用いて各ブロック構造に関する符号化コストを算出し、符号化コストが低い順に1以上のブロック構造を特定する
    請求項6から請求項9のうちのいずれか1項に記載のブロック構造決定方法。
  11. 階層的に分割されて形成されるユニットからなるブロックにおける各々のユニットの情報量を圧縮する情報圧縮回路であって、
    ユニットのサイズとして複数種類のサイズが規定され、
    所定サイズ未満のサイズのそれぞれに対応して設けられ、対応サイズのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力する直交変換部と、
    所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値を変換係数として出力する簡略値出力部と
    を備えることを特徴とする情報圧縮回路。
  12. 前記簡略値出力部は、前記簡略値として、直交変換における直流成分、または、直流成分および所定の低周波成分を出力する
    請求項11記載の情報圧縮回路。
  13. 前記簡略値出力部は、前記簡略値として0を出力する
    請求項11記載の情報圧縮回路。
  14. 前記所定サイズは、最大ユニットサイズである
    請求項11から請求項13のうちのいずれか1項に記載の情報圧縮回路。
  15. 階層的に分割されて形成されるユニットからなるブロックにおける各々のユニットの情報量を圧縮する情報圧縮方法であって、
    ユニットのサイズとして複数種類のサイズが規定され、
    所定サイズ未満のサイズのそれぞれに対応して設けられ、対応サイズのユニットについて直交変換を行って変換係数を出力し、
    所定サイズ以上のサイズのユニットについて簡略値を変換係数として出力する
    ことを特徴とする情報圧縮方法。
  16. 前記簡略値として、直交変換における直流成分、または、直流成分および所定の低周波成分を出力する
    請求項15記載の情報圧縮方法。
  17. 前記簡略値として0を出力する
    請求項15記載の情報圧縮方法。
  18. 前記所定サイズは、最大ユニットサイズである
    請求項15から請求項17のうちのいずれか1項に記載の情報圧縮方法。
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