JP2015073972A - 板状体の洗滌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】板状体の両面における汚れを効率的に洗滌し得て、また、洗滌スペースを過剰に必要としない、新規な構造の板状体の洗滌装置を提供する。【解決手段】板状体の洗滌装置10において、洗滌対象物である板状体12を立てた状態で搬送する搬送手段と、該搬送手段による搬送路上で該板状体12の両側面に洗滌水を吐出する洗滌水吐出用ノズル38と、該搬送手段による搬送路上で該板状体12の両側面に位置して該板状体12を洗滌する回転ブラシ52とを設けた。【選択図】図6
Description
本発明は、例えば工事現場で使用される敷板の如き板状体の洗滌装置に関するものである。
従来から、人や車両の通行に際して足場を確保すること等を目的として、地表や路面、床などに敷設される板状体が知られている。例えば、工事現場等では頻繁に大型車両が通行することから、耐荷重性に優れる金属製や強化プラスチック製の板状体が敷板として使用されている。
ところで、このような板状体では、工事が終了した時や所定の使用期間が経過した時などにおいて、その後の再使用や継続使用の前に、付着した泥等の汚れを洗い落とす処理が必要となる。このような処理を、ブラシを用いた手作業で行うことも可能であるが、より効率的に処理するために、例えば特開平5−239676号(特許文献1)において板状体の洗滌装置が提案されている。
かかる洗滌装置は、板状体を平置き状態で搬送するテーブル上にノズル群が設けられており、それらノズル群から噴出される高圧水で板状体の表面を洗滌するようになっている。
しかしながら、特許文献1に記載の洗滌装置は、板状体を平置状態で搬送しつつ上面を洗滌するものであるから、汚れや洗滌水が板状体の上面に残ってしまって十分な洗滌効果が発揮され難いという問題があった。
また、板状体の上面だけしか洗滌できないことから、両面洗滌が必要な場合には、一方の面を洗滌した後に、その都度、板状体を反転させて洗滌を繰り返す必要があり、洗滌処理効率が悪いだけでなく、板状体の反転の作業労力が負担になるという問題もあった。なお、板状体の上方に加えて下方にもノズル群を設けることも考えられるが、板状体の下方では板状体を支持および搬送する機構が邪魔になってノズル群を配設し難いし、上面と下面では洗滌効果が異なることから板状体の上下両面で均一の洗滌効果を安定して得難いという問題もある。
加えて、特許文献1に記載の洗滌装置は、洗滌に際して板状体を平置状態で支持および搬送する必要があることから、少なくとも板状体を平置きした面積より大きな設置面積が必要となり、装置の設置スペースがネックとなって利用できない場合もあった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、板状体の両面における汚れを効率的に洗滌することができると共に、設置スペースを過剰に必要としない、新規な構造の板状体の洗滌装置を提供することにある。
本発明の第一の態様は、洗滌対象物である板状体を立てた状態で搬送する搬送手段と、該搬送手段による搬送路上で該板状体の両側面に洗滌水を吐出する洗滌水吐出用ノズルと、該搬送手段による搬送路上で該板状体の両側面に位置して該板状体を洗滌する回転ブラシとを設けたことを特徴とするものである。
本態様によれば、板状体を立てた状態で搬送しつつ、その両面を洗滌水を用いてブラシ洗滌することができる。それ故、板状体の両面に付着した土や泥などの異物を、洗滌水とブラシで脱離させつつ、異物自体に作用する重力と洗滌水の下方等への流動作用を巧く利用して、脱離させた異物を速やかに移動させて板状体の表面から取り除くことが可能になる。これにより、板状体の両側面を容易に且つ効率的に洗滌することができるのである。
また、板状体を立てた状態で洗滌することから、洗滌装置の平面的なサイズを小さくすることができて、洗滌装置自体の占有面積を含めた洗滌スペースを減少させることができる。これにより、狭いスペースにも洗滌装置を設置可能になり、洗滌装置の有効利用が図られ得る。
本発明に係る板状体の洗滌装置は、例えば、洗滌を必要とする板状体のストック場所の近くに洗滌装置を設置したり、可能なら洗滌装置自体を可搬として板状体のストック場所の近くに移動設置することも、必要に応じて可能として良い。板状体のストック場所の近くに洗滌装置を設置することで、板状体の運搬に要する手間やコスト等を抑えて、板状体の洗滌効率の向上も図られ得る。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る板状体の洗滌装置であって、前記搬送手段が、前記板状体を立てた状態で略水平方向へ搬送するようになっているものである。
本態様によれば、板状体を略水平方向へ搬送することにより、板状体の搬送に際して必要とされるエネルギーを小さくすることが出来て、装置構造の簡略化や作業労力の更なる軽減が図られ得る。
なお、板状体を略水平方向に搬送する搬送手段としては、板状体をフック等で吊り下げて、掛け渡されたワイヤやチェーン、ベルト等で移送するものや、板状体を載置させて走行する台車構造のものなど、公知の各種構造が採用可能である。また、搬送方式としても、板状体を移動させるための駆動力を用いた自走式などの動力式のものの他、作業者の押力などの外力によって移動させる非動力式も採用可能である。更にまた、板状体を連続的に送ることができる連続移動式の他、動力や外力による板状態の移動を間欠的に行う間欠移動式も採用可能である。
ここにおいて、本態様では、搬送手段として、水平方向にのびる回転軸をもった複数のローラまたはホイールを所定間隔で並置せしめたローラコンベヤまたはホイールコンベヤが好適に採用される。これにより、かかる複数のローラまたはホイール上に板状体を立てた状態で載置して下辺を支持せしめて搬送するようにされる。また、このようなローラコンベヤまたはホイールコンベヤには、必要に応じて、板状体を立てた状態で搬送可能に保持する柵などの側方からの支持部材が併せて採用され得る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係る板状体の洗滌装置であって、前記洗滌水吐出用ノズルが、前記搬送手段による前記板状体の搬送方向において前記回転ブラシの配設位置と同じかそれより上流側で該板状体の両側面に洗滌水を吐出するようになっているものである。
本態様によれば、板状体に付着した異物に対して、洗滌水の吐出とあわせて、または洗滌水を吐出した後に、ブラシ洗滌することにより、異物の除去が容易となり、洗い残しを軽減できると共に、洗滌水の潤滑作用を利用して板状体や回転ブラシにおける磨耗や損傷の回避も図られ得る。
なお、ノズルから吐出される洗滌水は、板状体の表面に沿う流れで供給することにより板状体からの跳ね返りを抑えて周囲への洗滌水の飛散等を防止することも可能であるが、板状体の表面に対して所定の水圧で洗滌水を打ち当てるように供給することで、水圧による洗滌効果も利用することが可能になる。
本発明の第四の態様は、前記第一〜第三の何れかの態様に係る板状体の洗滌装置であって、前記回転ブラシが、前記搬送手段による前記板状体の搬送方向に対して傾斜して略鉛直面内でのびる回動軸をもって設けられているものである。
本態様によれば、板状体の表面に付着した異物に対して、一層安定した洗滌効果を得ることが可能になる。特に、板状体の表面に滑り止め等の目的で斜め方向の凹凸が付されている場合にも、ブラシ洗滌の際に凹凸で陰になる部分が小さくされ得て、凹凸部分の隅などに付着した異物に対しても良好な洗滌作用を得ることが可能になる。
本発明の第五の態様は、前記第四の態様に係る板状体の洗滌装置であって、前記回転ブラシとして、前記搬送手段による前記板状体の搬送方向に対する傾斜角度が仰角側に設定された前記回転ブラシと俯角側に設定された前記回転ブラシとを含んで、該板状体の両側面にそれぞれ複数設けられているものである。
本態様によれば、洗滌装置が傾斜角度を異ならされた2種類のブラシを備えていることから、上記のような凹凸が形成された板状体であっても、ブラシ洗滌の際に凹凸で陰になる部分が一層小さくされて、凹凸の形成方向に拘らず、良好な洗滌作用を一層安定して得ることが可能である。
本発明の第六の態様は、前記第一〜第五の何れかの態様に係る板状体の洗滌装置であって、前記回転ブラシの回動軸回りの回転方向として、該回転ブラシの前記板状体への当接摩擦力が前記搬送手段による前記板状体の搬送方向へ力を及ぼす方向に設定されているものである。
本態様によれば、回転ブラシの回転駆動力を巧く利用して、板状体の移送を効率的に行うことが可能になる。即ち、作業者による押力で板状体を移送させる場合には、作業者の労力を軽減することができる。一方、動力で板状体を移送する場合でも、動力を発生する駆動装置のパワーを軽減することが可能になり、駆動装置の小型化も図られ得る。
なお、板状体に及ぼされる回転ブラシの当接摩擦力は、板状体の搬送方向と同一方向に直接に及ぼされるものの他、かかる当接摩擦力の分力が、板状体の搬送方向に及ぼされるものであれば良い。
本発明の第七の態様は、前記第一〜第六の何れかの態様に係る板状体の洗滌装置であって、前記搬送手段の本体フレームにおける搬送方向の中間部分に位置して、前記回転ブラシを支持するブラシ支持部が設けられており、該ブラシ支持部で回転可能に支持された複数の該回転ブラシが、伝動機構を介して駆動モータで回転駆動されるようになっているものである。
本態様によれば、本体フレーム内の洗滌領域に対して板状体を送り込む側と洗滌領域から板状体を送り出す側との両側において、それぞれ、搬送手段で板状体を搬送することができる。これにより、作業者は、洗滌領域の搬送方向上流側に位置する搬送手段に板状体をセットすると共に、洗滌領域の搬送方向下流側に位置する搬送手段から板状体を回収することができて、更に安全に洗滌作業を行うことができる。
なお、伝動機構としては、公知の歯車機構やリンク、チェーン、ベルトなどを、必要に応じて組み合わせて構成することができる。このような伝動機構を採用することで、駆動モータと各回転ブラシの配置態様や洗滌領域の設計自由度が大きく確保されて、洗滌装置のコンパクト化も可能になる。
また、必要に応じて、ノズルも、本体フレームやブラシ支持部に対して支持せしめても良い。更に、ノズルから吐出される洗滌水としては、水道水の他、洗剤などを添加したりして採用することが可能である。更にまた、ノズルから洗滌水を吐出させるに際しては、水道管に接続して水道圧を利用する他、貯水タンクを設けて重力による水圧を利用したり、圧力ポンプを設けても良い。
本発明の第八の態様は、前記第七の態様に係る板状体の洗滌装置であって、前記ブラシ支持部に対して、前記板状体の搬送方向で上流側に位置する前記搬送手段と下流側に位置する該搬送手段とが独立構造とされており、相互に組付可能に分離され得るようになっているものである。
本態様によれば、洗滌装置を分割構造としたことで、洗滌装置の設置場所への輸送や撤去、或いは不使用時の収納などが更に容易とされ得る。
本発明に従う板状体の洗滌装置によれば、板状体を立てた状態で、その両面を洗滌水を用いてブラシ洗滌することができる。これにより、板状体に付着した汚れや洗滌水を板状体の表面から効率的に排除することができて、洗滌後に板状体に残留する汚れや洗滌水の量を大幅に減少させることができることから、板状体の効率的な洗滌が可能となる。また、洗滌装置の占有面積を減少させて、小さな設置スペースで洗滌装置を設計することも可能になる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
まず、図1〜3には、本発明の一実施形態としての板状体の洗滌装置10が示されている。この板状体の洗滌装置10は、洗滌対象物である板状体12を立てた状態で搬送する搬送手段を備えている。そして、この搬送手段による板状体12の搬送路上において、板状体12の両側面に洗滌水が吐出されると共に、板状体12の両側面に位置するブラシにより板状体12が洗滌されるようになっている。
なお、以下の説明において、上下方向とは図1中の上下方向をいい、左右方向とは図3中の左右方向をいう。また、前後方向とは、板状体12の搬送方向となる、図1中の左右方向をいう。
より詳細には、本実施形態における板状体の洗滌装置10は、装置本体14と、この装置本体14に対して搬送方向上流側(図1中の右側)に位置する上流側装置16と、装置本体14に対して搬送方向下流側(図1中の左側)に位置する下流側装置18とから構成されている。これにより、板状体12を搬送手段により、上流側装置16から装置本体14の内部を経由して下流側装置18へと至る搬送路が構成されている。
はじめに、かかる搬送路を構成する機構について説明する。即ち、本実施形態では、搬送手段としてローラコンベアが採用されており、上流側装置16の下部、下流側装置18の下部、装置本体14の下部にはそれぞれ、上流側ローラコンベア20a、下流側ローラコンベア20b、中央ローラコンベア20cが所定の長さで形成されている。
これらのローラコンベア20a,20b,20cは、所定距離を隔てて、且つ相互に独立して配設される複数のローラ22を含んで構成されている。ローラ22は、図4に示されているように、円柱形状とされており、ローラ22の中心軸上において、一対の回転軸24,24が両側に延び出している。
また、各ローラ22の左右方向外側には一対のローラ支持部材26,26が水平方向に延びて設けられており、各回転軸24,24が、一対のローラ支持部材26,26に形成された貫通孔にそれぞれ挿入される等により、ローラ22がローラ支持部材26,26に支持されている。これにより、ローラ22が水平方向に延びる中心軸まわりで自由回転可能とされている。なお、各一対のローラ支持部材26は、上流側装置16、下流側装置18、装置本体14におけるそれぞれのローラ22を支持し得る長さで、平行に延びて設けられている。
これらのローラコンベア20a,20b,20cは、各複数のローラ22で構成された搬送面が、略同じ水平面をもって広がるようになっている。そして、搬送面である各複数のローラ22の上面に対して、板状体12の一つの辺部が重ね合わされて搬送されることにより、板状体12は搬送面上に立った状態で略水平方向に搬送される。このように、板状体12が水平方向に搬送されることから、例えば作業者が直接に手で板状体12を押し引きすることでローラ22上を搬送することが可能となる。それ故、板状体12の搬送に必要とされるエネルギーを小さく抑えることができて、搬送用に特別な駆動手段を必要とすることなく、搬送手段ひいては洗滌装置10の構造が簡単なものとされ得る。
なお、左右一対のローラ支持部材26,26の上端面には、それぞれ、ローラ22の中心軸方向となる幅方向に突出する下部ガイド28が設けられている。この下部ガイド28は、各ローラコンベア20a,20b,20cの長さ方向略全長に亘って延びる長板形状とされており、左右一対の下部ガイド28,28の対向面間距離は、板状体12の厚さ寸法より大きくされている。これにより、板状体12の下部を左右の下部ガイド28,28間に差し入れることができて、搬送路上において、複数のローラ22で支持せしめた板状体12を、搬送路としてのローラ22の中心軸方向に外れ落ちることを防止しつつ、安定して搬送することができるようになっている。
また、左右一対のローラ支持部材26,26の下端部は、ローラ22の中心軸方向に延びる連結材で相互に連結固定されて一体的なフレーム状構造とされている。本実施形態では、上流側装置16における左右一対のローラ支持部材26,26を含んで構成されたフレーム状構造体と、下流側装置18における左右一対のローラ支持装置26,26を含んで構成されたフレーム状構造体とが、それぞれ、装置本体14における左右一対のローラ支持部材26,26を含んで構成されたフレーム状構造体に対して、固定ボルト等の取り外し可能な固定手段により、解除可能に連結されている。
これにより、板状体の洗滌装置10を使用しない状況では、かかる固定手段を解除することにより、装置本体14に対して、上流側装置16や下流側装置18を切り離して相互に独立したものとして取り扱うことができる。特に、搬送手段であるローラコンベアは、上流側装置16の上流側ローラコンベア20aと下流側装置18の下流側ローラコンベア20bが、装置本体14に対して独立構造とされており、板状体の洗滌装置10の使用時に組み付けられ得る一方、非使用時には分離され得る。これにより、例えば、洗滌装置10を使用しない状況や、移動する場合に、洗滌装置10の収容や移動が一層容易とされる。
また、装置本体14、上流側装置16、下流側装置18には、それぞれ、下部に複数のキャスタ30が設けられている。そして、装置本体14、上流側装置16、下流側装置18を互いに切り離した状態で、各別の移動をキャスタ30の作動で容易に行うことができる。また、装置本体14に上流側装置16と下流側装置18を組み付けて洗滌装置10を構成した状態でも、装置全体の移動もキャスタ30の作動で行うことが可能とされている。
つぎに、装置本体14の構造について、説明する。
装置本体14は、本体フレーム32を含んで構成されている。この本体フレーム32は全体として直方体形状の枠構造を有しており、例えば形材などの金属材を溶接やボルト等の固着手段で連結して組み立てられている。そして、本体フレーム32の枠内空間が、洗滌領域34とされている。
なお、本体フレーム32の外周には、必要に応じて周壁板が設けられて、洗滌領域34から外部への洗滌水等の飛散が防止され得る。具体的には、例えば図2に二点鎖線で示されているように、本体フレーム32の側壁面において、開閉扉36が蝶番等で開閉可能に装着される。開閉扉36等の周壁板は、容易に取り外したり開操作可能とされることが望ましく、それによって、洗滌領域34内に配される各種部品の交換やメンテナンス作業などが容易となる。
装置本体14の本体フレーム32には、前述の搬送路により上流側から下流側に向かって洗滌領域34を通過して搬送される板状体12に対して、その両側面に洗滌水を吐出する洗滌水吐出用ノズル38が設けられている。この洗滌水吐出用ノズル38は、本体フレーム32における4角部を上下に延びる各柱部材に対して、上下方向で所定距離を隔てて複数取り付けられている。
これら各洗滌水吐出用ノズル38には、通水管を通じて、外部設置された貯水タンクから洗滌水を供給するポンプの吐出管や外部の水道管などが接続されている。そして、通水路上に設けられた調節バルブの操作に従って、洗滌水が、各洗滌水吐出用ノズル38から吐出され得るようになっている。なお、洗滌領域34で洗滌される板状体12の両面の広い範囲に亘って略均一に洗滌水が供給されるように、各洗滌水吐出用ノズル38は、それぞれ平面内で洗滌領域34の略中央に向かう吐出口をもって設定されることが望ましい。
特に、板状体12の洗滌時において、後述する回転ブラシ52が板状体12に当接する以前、或いは当接すると略同時に洗滌水が板状体12に対して吐出されることが好ましい。即ち、洗滌水吐出用ノズル38の配設位置は特に限定されるものではなく、板状体12の両側面における、後述する回転ブラシ52の配設位置よりも搬送方向上流側、或いは略同じ位置に向けて洗滌水を吐出し得るように吐出方向が設定されていることが好ましい。これにより、板状体12の洗滌効率が向上され得る。
また、本体フレーム32には、下方への開口枠内を前後方向に跨がって延びるようにして、前述の搬送路を構成する中央ローラコンベア20cの左右一対のローラ支持部材26,26が固設されている。一方、本体フレーム32の上方への開口枠内には、幅方向に跨がって延びる上部支持材40が固設されている。そして、本体フレーム32内の中央部分を上下方向に延びる一対の支持柱材42,42が、装置幅方向で対向位置して配設されて、本体フレーム32で固定的に支持されている。
そして、上部支持材40で支持されることにより、駆動モータとしてのギヤードモータ44が本体フレーム32の上部に設置されている。而して、このギヤードモータ44において電動モータ46からギヤボックス48を経て出力される、駆動軸50の回転駆動力により、洗滌領域34に配された複数の回転ブラシ52が駆動されるようになっている。
すなわち、洗滌領域34内には、一対の支持柱材42,42に沿って上下方向に延びるようにして一対の連動軸54,56が配設されて、中心軸回りに回転可能に支持されている。これら一対の連動軸54,56の上端部分には、一対の平歯車58,60が各キー連結されて装着されており、これら一対の平歯車58,60は互いに噛合されている。
また、一方の連動軸54が、ギヤードモータ44の駆動軸50に対して同軸的且つ一体的に連結されて回転駆動されるようになっている。それ故、ギヤードモータ44で一方の連動軸54が中心軸回りに回転駆動されると、その駆動力が一対の平歯車58,60を介して、他方の連動軸56にも伝達される。その結果、一対の連動軸54,56は、互いに同じ周速度で、且つ、周方向で互いに反対向きに、同時に回転駆動されるようになっている。
さらに、一対の支持柱材42,42には、それぞれ、板状体12を洗滌する回転ブラシ52が複数取り付けられている。そして、一対の支持柱材42,42に沿って配された一対の連動軸54,56の回転駆動力が、これらの回転ブラシ52に伝達されることで、各回転ブラシ52が所定方向に回転作動せしめられるようになっている。
詳しくは、一対の支持柱材42,42の各対向面には、複数のギヤハウジング62が上下方向で所定距離を隔てて配されて固定的に支持されている。そして、各支持柱材42に設けられた複数のギヤハウジング62を上下方向に貫通して、連動軸54又は連動軸56が配設されており、それらギヤハウジング62によって連動軸54,56が各中心軸回りで回転可能に支持されている。
また、各ギヤハウジング62における底壁は、前後方向となる図5中の左右方向の両側部分が、前方および後方に向かってそれぞれ所定角度:θa,θbだけ傾斜した傾斜底64,64とされている。更に、各傾斜底64,64には、外面から斜め下方に向かって延びる円筒形状の支持カラー66,66が固着されている。そして、回転ブラシ52の中央には、回転ブラシ52を貫通して回動軸68が配設されており、更にこの回動軸68が支持カラー66に挿通されて、ベアリング70,70を介して支持カラー66で回転可能に支持されている。これにより、本実施形態では、ギヤハウジング62に対して前後一対の回転ブラシ52,52が回転可能に組み付けられており、支持柱材42やギヤハウジング62、支持カラー66を含んで回転ブラシ52を支持するブラシ支持部が構成されている。なお、傾斜底64,64の傾斜角度θa,θbはそれぞれ異ならされていても良いが、本実施形態では、θa=θbとされている。
このようにしてギヤハウジング62から同一鉛直面内を前後に延びだして配設された回転ブラシ52,52のそれぞれの回動軸68,68は、その一方において板状体12の搬送方向に対する仰角側の傾斜角度θcが設定されていると共に、他方において搬送方向に対する俯角側の傾斜角度θdが設定されている。これらの傾斜角度θc,θdは、互いに同じ角度であっても良いし、異ならされていても良いが、洗滌対象となる板状体12の表面に凹凸が付されている場合には、この凹凸の延びる方向に対応する傾斜角度をもって形成されることが望ましい。なお、本実施形態では、θc=θdとされていると共に、更に、θa=θb=θc=θdとされている。
さらに、ギヤハウジング62に挿通された連動軸54,56と、ギヤハウジング62に差し入れられた回転ブラシ52,52の回動軸68には、かさ歯車72,74がそれぞれキー連結されて装着されている。そして、ギヤハウジング62内で、連動軸54,56のかさ歯車72に対して、一対の回転ブラシ52,52のかさ歯車74,74が噛合されている。
これにより、連動軸54,56の回転駆動力が、噛合されたかさ歯車72,74を介して各回転ブラシ52に伝達されて、各回転ブラシ52が連動して回転駆動されるようになっている。なお、本実施形態では、ギヤードモータ44、両連動軸54,56、両平歯車58,60、各かさ歯車72,74等を含んで、それぞれのブラシ支持部により支持された各回転ブラシ52を駆動モータにより回転せしめる伝動機構が構成されている。
また、各回転ブラシ52,52は、洗滌に際しての板状体12との当接摩擦力が板状体12の搬送方向の分力を持つように、回転方向を設定されている。この回転方向は、連動軸54に取り付けられている各回転ブラシ52が全て同一とされると共に、連動軸56に取り付けられている各回転ブラシ52が全て同一方向とされる。一方、連動軸54に取り付けられている各回転ブラシ52の回転方向と連動軸56に取り付けられている各回転ブラシの回転方向は、反対方向とされる。
具体的には、板状体12の搬送方向で上流側に配される図5中の右側の回転ブラシ52aは、図5中で紙面の手前側を右方から左方に搬送される板状体12に対する接触方向が左斜め下方とされる。これにより、回転ブラシ52aの板状体12への当接摩擦力が、下方と左方の各分力をもって発現されるようになっている。
一方、板状体12の搬送方向で下流側に配される図5中の左側の回転ブラシ52bは、図5中で紙面の手前側を右方から左方に搬送される板状体12に対する接触方向が左斜め上方とされる。これにより、回転ブラシ52bの板状体への当接摩擦力が、上方と左方の各分力をもって発現されるようになっている。
従って、板状体12の搬送方向に対して仰角側の傾斜角度θcを有する回転ブラシ52aと俯角側の傾斜角度θdを有する回転ブラシ52bが、両連動軸54,56のそれぞれに対して複数取り付けられており、板状体12の両側面に接触するようにされている。これにより、ギヤハウジング62から前後方向に延び出して配された一対の回転ブラシ52a,52bの回転接触に伴って板状体12に及ぼされる当接摩擦力が、板状体12を搬送方向へ送る分力を生ずることとなる。かかる当接摩擦力を調節することによって、本体フレーム32の洗滌領域34を通じて洗滌されつつ送られる板状体12を、小さな操作外力で搬送方向へ送ったり、自動的に搬送方向へ送り出すことなども可能になる。
また、本体フレーム32の洗滌領域34では、板状体12を厚さ方向に挟んで設けられた一対の支持柱材42,42の各対向面に配された複数のギヤハウジング62で支持された複数の回転ブラシ52が、各中心軸回りに回転作動せしめられつつ、板状体12を挟むようにして板状体12の両面に対して同時に接触せしめられる。これにより、回転ブラシ52の当接摩擦力による板状体12の搬送方向への駆動力が一層効果的に安定して作用せしめられると共に、回転ブラシ52の当接力に基づいて、板状体12が両面側の回転ブラシ52,52間の略中央に安定して位置せしめられて略鉛直に立った状態に保持されつつ搬送されることとなる。
さらに、本体フレーム32における前後方向の各開口枠部には、上方のフレーム部材の幅方向略中央部分から前方および後方に向かってそれぞれ延びだす支持部材76,76が設けられている。各支持部材76には、下方に向かって開口するガイド溝78が設けられており、搬送される板状体12の上端縁部が、かかるガイド溝78に入り込むことで、板状体12の上端縁部を板厚方向の両側から挟むようにして支持するようになっている。
そして、上流側装置16のローラコンベア20aで搬送されてきた板状体12を装置本体14の洗滌領域34に導き入れる際や、装置本体14のローラコンベア20cで搬送されてきた板状体12を下流側装置18のローラコンベア20bへ送り出す際に、上流側および下流側の支持部材76,76で板状体12の上端縁部を支持せしめることにより、板状体12の倒れや大きな傾斜を未然に防止して一層安定して搬送することができるようになっている。
ところで、洗滌対象物である板状体12は何等限定されるものではないが、例えば工事現場等で足場の確保等の目的で使用される敷板が挙げられる。かかる敷板には、滑り止めを目的として表面に複数の凹凸80が形成されている場合もある。このような敷板としては、例えば「こうじばん(登録商標)」の名称で知られる敷板が挙げられるが、強化プラスチック板に限定されず、例えば金属板でも良い。
本実施形態では、図1〜4等に二点鎖線で示されているように、板状体12は矩形状とされて、対向する長辺が水平方向に延びるように、且つ対向する短辺が略上下に延びるように、搬送路上に載置される。即ち、板状体12を立てた状態で洗滌装置10の搬送路上に載置されて、上流側装置16から装置本体14の洗滌領域34を通過して、下流側装置18へと搬送される。
なお、板状体12を立てた状態とは、本実施形態で図示されているように略鉛直状態とされることが望ましいが、鉛直から所定角度傾斜した板状体12であっても、洗滌装置10における回転ブラシ52の配設状態などを設計変更することで対応可能であり、例えば板状体12が、水平状態から45度以上の角度で立ち上げられることで、泥や洗滌水を板状体12の両面から良好に排除することができる。尤も、一層優れた洗滌効果を安定して得るためには、好適には60度以上、更に好適には80度以上の角度で立ち上げられた状態で、板状体12を支持せしめることが望ましく、それにより、板状体12を立ち上げた状態で支持することも一層容易となる。
図6,7には、かかる板状体12の洗滌時の状態が示されており、即ち板状体12が洗滌領域34を通過する状態が示されている。以下、板状体12の洗滌方法を説明する。
まず、上流側装置16の上流側ローラコンベア20a上に板状体12を立てた状態で載置する。本実施形態では、支持部材76および下部ガイド28により板状体12は、略鉛直状態に立てた状態で維持される。そして、本実施形態では、作業者が板状体12に対して搬送方向に外力を及ぼすことにより、上流側装置16から装置本体14内部、即ち洗滌領域34内の、連動軸54に取付けられている各回転ブラシ52と連動軸56に取付けられている各回転ブラシ52との間の位置に板状体12が搬送される。
続いて、上流側装置16から洗滌領域34へ板状体12が搬送されると、各洗滌水吐出用ノズル38から洗滌水が吐出される。なお、この洗滌水としては、水道水の他、洗剤が添加された液体を採用しても良い。また、洗滌水の吐出のタイミングは、公知のセンサー等を用いて自動で吐出されるようにしても良いし、作業者が手動で開栓する等しても良く、或いは、常時、洗滌水を吐出させておいても良い。
次に、回転ブラシ52の駆動源であるギヤードモータ44を駆動させて各回転ブラシ52を回転作動させる。なお、ギヤードモータ44も、板状体12や洗滌水の吐出などを検出して駆動を開始するようにしても良いし、常時駆動させておいても良い。この回転ブラシ52の回転作動により、洗滌水吐出用ノズル38から吐出される洗滌水を利用して、板状体12の両面の洗滌が実行される。また、本実施形態では、回転ブラシ52と板状体12との当接摩擦力に基づいて、板状体12の搬送方向への補助力も発揮される。
そして、洗滌領域34での板状体12の洗滌後は、装置本体14から下流側装置18へ板状体12が搬送されて、下流側装置18において板状体12を回収する。
上記の如き構造とされた板状体の洗滌装置10では、板状体12を立てた状態で洗滌できることから、板状体12に付着した汚れや洗滌水が速やかに下方に流出する。これにより、板状体12が効率的に洗滌され得る。特に、板状体12の両側面に対して、洗滌水が吐出されると共に、回転ブラシ52によりブラシ洗滌されることから、洗滌効率が飛躍的に向上され得る。
また、板状体の洗滌装置10は板状体12を立てた状態で洗滌するものであり、板状体12における面積の小さい部分が洗滌装置10に載置されることから、洗滌装置10の占有スペースを大幅に削減することができる。これにより、洗滌装置10の小型化が促進され得て、例えば板状体12の敷設位置まで洗滌装置10を搬送することができる。
また、本実施形態では、回転ブラシ52が搬送方向である水平方向に対して傾斜して設置されていることから、板状体12に凹凸80が形成されている場合でも、凹凸80により陰になる領域が小さくされて、更に高い洗滌効果が発揮され得る。特に、本実施形態では、複数の回転ブラシ52において水平方向に対する傾斜角度が異ならされており、凹凸80の陰になる領域が更に減少され得る。このため、より一層高い洗滌効果の発揮が図られ得る。
更に、本実施形態では、板状体12と回転ブラシ54との当接摩擦力が、板状体12の搬送補助力として作用し得ることから、板状体12の搬送が更に容易とされて、作業者の労力の一層の軽減が図られ得る。
更にまた、本実施形態では、複数の回転ブラシ54が伝動機構を介して単一の駆動モータで回転駆動されるようになっていることから、洗滌装置10の構造の簡易化やコンパクト化、軽量化が実現可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。
例えば、前記実施形態では、搬送手段としてローラコンベアが採用されていたが、かかる態様に限定されない。本発明における搬送手段としては、板状体をフック等で吊り下げて、掛け渡されたワイヤやチェーン、ベルト等で移送するものや、板状体を載置させて走行する台車構造のものなど、公知の各種構造が採用可能である。また、搬送方式としても、前記実施形態の如き作業者の押力などの外力によって移動させる非動力式のものの他、板状体を移動させるための駆動力を用いた自走式などの動力式も採用可能である。更にまた、板状体を連続的に送ることができる態様が採用されても良い。
なお、板状体の搬送方式として動力式のものを採用する場合には、例えば板状体を搬送するための動力とブラシを回転せしめるための動力を、共通の電動モータ等の駆動源から得ることもできる。
ここにおいて、板状体の搬送方式が動力式または非動力式に拘らず、板状体の搬送速度は一定でなくてもよい。即ち、例えば板状体の搬送速度を遅くすることによって、板状体における泥等の異物が多く付着している箇所を重点的に洗滌することができる。
また、前記実施形態では、洗滌水吐出用ノズルや回転ブラシが位置固定的に設置される一方、板状体の位置が移動する構造の搬送手段が採用されていたが、本発明において板状体を搬送する搬送手段は、洗滌水吐出用ノズルや回転ブラシに対して板状体を相対的に搬送させるものであれば良く、かかる相対的な移動経路である搬送路上において、板状体の両側面に対して洗滌水や回転ブラシによる洗滌作用が施されるようになっていれば良い。具体的には、例えば、板状体を立てた状態で位置固定に支持せしめる一方、洗滌水吐出用ノズルや回転ブラシ、またはこれらが装着された本体フレームを、板状体を支持するフレームに対して、板状体の長さ方向や幅方向で移動させることにより、板状体を立てた状態で本体フレームに対して相対的に搬送せしめて、板状体の両面に対して目的とする洗滌処理を施すことも可能である。
更にまた、前記実施形態では、装置本体14に対して上流側装置16と下流側装置18の何れもが切り離し可能な分割構造とされていたが、装置本体14を上流側装置16と下流側装置18の何れか一方と切り離し可能な分割構造を採用しても良い。
さらに、洗滌水吐出用ノズル38として、水圧を利用して回転するノズルを採用すると共に、回転中心軸に対して外周側へ傾斜して洗滌水を吐出させることも可能である。それにより、板状体の表面に対して一層広い範囲に洗滌水を斜めから吐出させることが可能であり、ブラシの先端部分が板状体の表面に当たって弾性的に曲がったりすることとも相俟って、例えば板状体の表面に設けられた滑り止め用などの突出部分の先端が潰れて板状体の側方に向かって開口する隙間に泥等の異物が詰まっているような場合でも、かかる異物を効率的に掻き出して洗滌する効果も期待できる。また、かかる洗滌水吐出用ノズル38は、本体フレーム32において中央部分を上下方向に延びる支持柱材42に対して板状体の表面側に向かう状態で支持せしめるようにしても良い。
また、ブラシ支持部および回転ブラシを駆動モータで回転駆動せしめる伝動機構も前記実施形態の如き態様に限定されず、公知の歯車機構やリンク、チェーン、ベルトなどを必要に応じて組み合わせて構成することが可能である。
さらに、板状体に対する回転ブラシの回動軸の設定方向は、鉛直面内および水平面内で自由に調節して設定することが可能である。回転ブラシの配設位置や回動軸の傾斜角度等を、洗滌対象物としての板状体の種類や形状、汚れの程度等に応じて調節することも可能であり、また、洗滌対象物としての板状体に応じて回転ブラシを交換して、回転ブラシのブラシ材質やブラシ長さ、ブラシの弾性変形特性などを変更することも可能である。
更にまた、前記実施形態では、洗滌水が本体フレーム32の下方から流出する態様が採用されていたが、例えば、本体フレーム32の下部に洗滌水の流出用の流路を特別に設けてもよい。これにより、洗滌水の回収を効率的に行うことができる。
10:板状体の洗滌装置、12:板状体、16:上流側装置、18:下流側装置、20a:上流側ローラコンベア(搬送手段)、20b:下流側ローラコンベア(搬送手段)、20c:中央ローラコンベア(搬送手段)、32:本体フレーム、38:洗滌水吐出用ノズル、44:ギヤードモータ(駆動モータ)、50:駆動軸、52a,52b:回転ブラシ、54,56:連動軸、58,60:平歯車、62:ギヤハウジング、66:支持カラー、68:回動軸、72,74:かさ歯車
Claims (8)
- 洗滌対象物である板状体を立てた状態で搬送する搬送手段と、
該搬送手段による搬送路上で該板状体の両側面に洗滌水を吐出する洗滌水吐出用ノズルと、
該搬送手段による搬送路上で該板状体の両側面に位置して該板状体を洗滌する回転ブラシと
を設けたことを特徴とする板状体の洗滌装置。 - 前記搬送手段が、前記板状体を立てた状態で略水平方向へ搬送するようになっている請求項1に記載の板状体の洗滌装置。
- 前記洗滌水吐出用ノズルが、前記搬送手段による前記板状体の搬送方向において前記回転ブラシの配設位置と同じかそれより上流側で該板状体の両側面に洗滌水を吐出するようになっている請求項1又は2に記載の板状体の洗滌装置。
- 前記回転ブラシが、前記搬送手段による前記板状体の搬送方向に対して傾斜して略鉛直面内でのびる回動軸をもって設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の板状体の洗滌装置。
- 前記回転ブラシとして、前記搬送手段による前記板状体の搬送方向に対する傾斜角度が仰角側に設定された前記回転ブラシと俯角側に設定された前記回転ブラシとを含んで、該板状体の両側面にそれぞれ複数設けられている請求項4に記載の板状体の洗滌装置。
- 前記回転ブラシの回動軸回りの回転方向として、該回転ブラシの前記板状体への当接摩擦力が前記搬送手段による前記板状体の搬送方向へ力を及ぼす方向に設定されている請求項1〜5の何れか一項に記載の板状体の洗滌装置。
- 前記搬送手段の本体フレームにおける搬送方向の中間部分に位置して、前記回転ブラシを支持するブラシ支持部が設けられており、該ブラシ支持部で回転可能に支持された複数の該回転ブラシが、伝動機構を介して駆動モータで回転駆動されるようになっている請求項1〜6の何れか一項に記載の板状体の洗滌装置。
- 前記ブラシ支持部に対して、前記板状体の搬送方向で上流側に位置する前記搬送手段と下流側に位置する該搬送手段とが独立構造とされており、相互に組付可能に分離され得るようになっている請求項7に記載の板状体の洗滌装置。
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