JP2015073782A - 人工羽根 - Google Patents
人工羽根 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015073782A JP2015073782A JP2013212829A JP2013212829A JP2015073782A JP 2015073782 A JP2015073782 A JP 2015073782A JP 2013212829 A JP2013212829 A JP 2013212829A JP 2013212829 A JP2013212829 A JP 2013212829A JP 2015073782 A JP2015073782 A JP 2015073782A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- feather
- artificial feather
- artificial
- core
- wing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】バドミントン用品であるシャトルコック等を構成する素材として用いられる、天然羽根に近い物性を有する人工羽根を低コストで製造する。
【解決手段】羽弁部と、熱膨張性マイクロカプセルを1〜10%の重量割合で混合した樹脂ペレットが射出成形されてなる羽軸部とから構成され、該羽軸部は、発泡構造をなす芯部と、該芯部の側表面を覆う表層部とからなる人工羽根。天然水鳥の羽根を模し、外側が硬質な表層部、内側は柔軟な芯部から構成される羽軸部を有する人工羽根が提供される。
【選択図】図1
【解決手段】羽弁部と、熱膨張性マイクロカプセルを1〜10%の重量割合で混合した樹脂ペレットが射出成形されてなる羽軸部とから構成され、該羽軸部は、発泡構造をなす芯部と、該芯部の側表面を覆う表層部とからなる人工羽根。天然水鳥の羽根を模し、外側が硬質な表層部、内側は柔軟な芯部から構成される羽軸部を有する人工羽根が提供される。
【選択図】図1
Description
本発明は、バドミントン用品であるシャトルコック等に用いられる人工羽根に関する。
スポーツ競技としてのバドミントンにおいて、ラケットを用いて打ち合うシャトルコックは、ガチョウ等の水鳥から採取した16本の天然羽根をベースとなるコルク製部材に放射状に植え付け、2本のかがり糸で天然羽根同士を円環状に連結することにより製造されている。
しかしながら、天然物を利用する限りは、材料調達が困難となるリスクが常に存在する。特に、これまで天然羽根の供給を依存してきた中国において、食生活の変化によりガチョウ養殖が減少している背景を踏まえ、天然羽根に代わる人工素材の開発がより強く求められている。
そこで、天然羽根に代わる人工羽根を素材に用いたシャトルコックの開発が進められている(特許文献1参照)。
人工羽根を用いてなるシャトルコックは、練習球として市販されるものがいくつか存在するものの、天然羽根の物性を十分に再現するまでには至っておらず、試合球として公式採用されたものは未だ存在しない。
また、特許文献1に記載される人工羽根の製造には2回成形や2色成形等の成形工程が不可欠となるが、練習球として製品を普及させるためには、製造コストをさらに低下させる必要がある。
そこで本発明の課題は、天然羽根に近い物性を有する人工羽根を低コストで製造することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る人工羽根は、羽弁部と、熱膨張性マイクロカプセルを1〜10%の重量割合で混合した樹脂ペレットが射出成形されてなる羽軸部とから構成され、該羽軸部は、発泡構造をなす芯部と、該芯部の側表面を覆う表層部とからなることを特徴とするものからなる。
熱膨張性マイクロカプセルの混合比が1%未満の場合には、内部に十分な発泡構造を形成することができず、天然羽根に近い構造を得ることができないため重量が重くなってしまう。また、10%を超えて熱膨張性マイクロカプセルを混合した場合には、発泡構造の密度むらが顕著になり品質が安定しにくい。このような理由により混合比は1〜10%であることが好ましい。このような本発明の人工羽根は、天然羽根に極めて近似した構造を備える羽軸部を単一の射出成形工程にて形成し、これに羽弁部を取り付けるという簡便な製造工程にて製造することができるので、特許文献1に記載される人工羽根よりも低コストで製造することができる。また、天然羽根に極めて近似した構造となることから、従来の人工羽根と比較して良好な飛翔性能を有する人工羽根が提供可能となる。
本発明の人工羽根において、前記羽弁部が前記羽軸部と一体的に成形されることが好ましい。羽弁部と羽軸部が一体的に成形されることにより、人工羽根全体を単一の成形工程にて形成することが可能となり、より一層の製造コスト削減が可能となる。
本発明の人工羽根において、前記樹脂ペレットがナイロン(登録商標)樹脂からなることが好ましい。ナイロン樹脂は耐久性が高く、従来からシャトルコックの練習球の構成素材として採用されているので、人工羽根の主成分として好適に使用することができる。
特に前記樹脂ペレットが、ガラス強化ナイロン樹脂または炭素繊維強化ナイロン樹脂からなることが好ましい。このようなナイロン樹脂を採用することにより、ラケットで強打された際にも破損しにくい天然羽根に近い剛性や耐久性、耐衝撃性がシャトルコックに付与される。製造コスト低減の観点からは、安価なガラス強化ナイロン樹脂が好適に採用される。一方、剛性向上の観点からは、炭素繊維が好適に採用される。
本発明の人工羽根において、前記芯部の比重が0.02〜0.4であり、前記表層部の比重が0.75〜1.5であることが好ましい。熱膨張性マイクロカプセルを混合した樹脂ペレットが所定の条件下で射出成形されることにより、このように天然羽根を模擬した物性を実現することが可能となり、天然羽根に極めて近い飛翔性能を得ることができる。
以上述べたような本発明の構成により、バドミントンのシャトルコックを構成する部材として好適に用いられる人工羽根が提供可能となる。
本発明によれば、天然羽根を模した構造を備える羽軸部と羽弁部とからなる人工羽根を用いて、人工素材由来のシャトルコックを簡便かつ低コストで製造することが可能となる。
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る人工羽根1を示す斜視図である。人工羽根1は、羽弁部2と羽軸部3から構成されており、2つの羽弁部2が羽軸部3を挟んで両側に向け延設されている。羽弁部2は羽軸部3と同時かつ一体的に成形されることが好ましいが、別々に成形された後に接着されてもよい。羽弁部2は、羽軸部3とは別材料から構成されていてもよい。
図1は、本発明の一実施態様に係る人工羽根1を示す斜視図である。人工羽根1は、羽弁部2と羽軸部3から構成されており、2つの羽弁部2が羽軸部3を挟んで両側に向け延設されている。羽弁部2は羽軸部3と同時かつ一体的に成形されることが好ましいが、別々に成形された後に接着されてもよい。羽弁部2は、羽軸部3とは別材料から構成されていてもよい。
図2は、本発明の一実施態様に係る人工羽根1の羽軸部3の4分の1横断面を観察した断面観察図である。(A)に示した顕微鏡写真をトレースした観察図(B)について、羽軸部3の横断面は芯部3aの周囲に表層部3bが形成された二重構造を有しており、芯部3aは多数の微細孔と比較的大きな空孔4を含む発泡構造をなしている。微細孔および空孔4は、羽軸部3を構成するナイロン樹脂ペレットに含まれていた熱膨張性マイクロカプセルが射出成形時に発泡してできた気泡の孔である。図2に示される発泡構造には密度むらが見られるが、熱膨張性マイクロカプセルの混合比を調整することによって、より均質な発泡構造を形成することができる。
ナイロン樹脂ペレットに1〜10%の重量割合で混合された熱膨張性マイクロカプセルは、平均粒子径5〜50μmであり、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ブタン、ブテン、イソブテン、n−ペンタン、ネオペンタン、ヘキサンまたはヘプタン等の脂肪族炭化水素類や、ジクロロテトラフロロエタン、1,1−ジクロロジフルオロエチレン等の各種ハロゲン化脂肪族炭化水素類、等からなる膨張剤が、膜厚2〜15μm程度の熱可塑性高分子樹脂からなる外殻で包まれたものである。一例として、膨張剤としてイソペンタン、熱可塑性高分子樹脂の外殻としてアクリロニトリル系コポリマーとの組合せが好ましく、市販される熱膨張性マイクロカプセルの例としては、松本油脂製薬(株)の「マツモトマイクロスフェアー(登録商標)」等が挙げられる。
図2において、羽軸部3の芯部3aと表層部3bの境界面は滑らかな曲面ではなく、多数の凹凸構造のある入り組んだ境界面に形成されている。このような凹凸構造がアンカー効果を発揮し、表層部3bが芯部3aから容易に剥離しにくい羽軸部3を形成しているので、このような人工羽根1を用いて製造されるシャトルコックには優れた耐久性が付与される。また、図2に例示した羽軸部3の断面形状は円形であるが、羽軸部3の断面形状は天然羽根と同様に略四角形であってもよい。天然羽根と同等の飛翔性能が得られるよう適切な断面形状を有する羽軸部3を形成すればよい。
本発明に係る人工羽根は、優れた耐久性が求められるバドミントンのシャトルコック等を構成する素材として利用可能である。
1 人工羽根
2 羽弁部
3 羽軸部
3a 芯部
3b 表層部
4 空孔
2 羽弁部
3 羽軸部
3a 芯部
3b 表層部
4 空孔
Claims (6)
- 羽弁部と、熱膨張性マイクロカプセルを1〜10%の重量割合で混合した樹脂ペレットが射出成形されてなる羽軸部とから構成され、
該羽軸部は、発泡構造をなす芯部と、該芯部の側表面を覆う表層部とからなることを特徴とする人工羽根。 - 前記羽弁部が前記羽軸部と一体的に成形される、請求項1に記載の人工羽根。
- 前記樹脂ペレットがナイロン樹脂からなる、請求項1または2に記載の人工羽根。
- 前記樹脂ペレットが、ガラス強化ナイロン樹脂または炭素繊維強化ナイロン樹脂からなる、請求項3に記載の人工羽根。
- 前記芯部の比重が0.02〜0.4であり、前記表層部の比重が0.75〜1.5である、請求項1〜4のいずれかに記載の人工羽根。
- バドミントンのシャトルコックを構成する部材として用いられる、請求項1〜5のいずれかに記載の人工羽根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013212829A JP2015073782A (ja) | 2013-10-10 | 2013-10-10 | 人工羽根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013212829A JP2015073782A (ja) | 2013-10-10 | 2013-10-10 | 人工羽根 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015073782A true JP2015073782A (ja) | 2015-04-20 |
Family
ID=52999105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013212829A Pending JP2015073782A (ja) | 2013-10-10 | 2013-10-10 | 人工羽根 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015073782A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5976907B1 (ja) * | 2015-08-17 | 2016-08-24 | 株式会社コスモ精機 | バドミントン用シャトル |
JP2017202001A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | ヨネックス株式会社 | シャトルコック用人工羽根、及び、シャトルコック |
WO2021039029A1 (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-04 | 住友ゴム工業株式会社 | バドミントンシャトル |
EP3978085A2 (en) | 2020-10-02 | 2022-04-06 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Shuttlecock artificial feather and badminton shuttlecock |
CN115320826A (zh) * | 2022-10-14 | 2022-11-11 | 成都航空职业技术学院 | 一种仿生羽毛及采用该仿生羽毛的仿生飞行器 |
-
2013
- 2013-10-10 JP JP2013212829A patent/JP2015073782A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5976907B1 (ja) * | 2015-08-17 | 2016-08-24 | 株式会社コスモ精機 | バドミントン用シャトル |
JP2017038634A (ja) * | 2015-08-17 | 2017-02-23 | 株式会社コスモ精機 | バドミントン用シャトル |
JP2017202001A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | ヨネックス株式会社 | シャトルコック用人工羽根、及び、シャトルコック |
WO2021039029A1 (ja) * | 2019-08-27 | 2021-03-04 | 住友ゴム工業株式会社 | バドミントンシャトル |
EP3978085A2 (en) | 2020-10-02 | 2022-04-06 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Shuttlecock artificial feather and badminton shuttlecock |
EP3978085A3 (en) * | 2020-10-02 | 2022-06-15 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Shuttlecock artificial feather and badminton shuttlecock |
CN115320826A (zh) * | 2022-10-14 | 2022-11-11 | 成都航空职业技术学院 | 一种仿生羽毛及采用该仿生羽毛的仿生飞行器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2015073782A (ja) | 人工羽根 | |
US10058743B2 (en) | Molded game ball | |
CN108404370B (zh) | 包括玻璃泡状物填充材料的高尔夫球棒头部 | |
KR101455948B1 (ko) | 셔틀콕용 인공깃털, 셔틀콕 및 셔틀콕용 인공깃털의 제조방법 | |
TW201808401A (zh) | 用於羽毛球之人造羽毛,及羽毛球 | |
US20160082323A1 (en) | Floating soccer ball | |
JP2018086325A (ja) | シャトルコック及びその羽根 | |
US9592426B1 (en) | Game ball for confined field of use/play | |
TWM442174U (en) | Structure of badminton | |
JPH1157096A (ja) | シャトルコック | |
JP2021030090A (ja) | 人工シャトルコック | |
CN204655942U (zh) | 一种采用轻质弹性材料制成的羽毛球 | |
US11311780B2 (en) | Golf ball comprising a lightweight core | |
CN204734925U (zh) | 一种全碳纤维的羽毛球拍 | |
US11583730B2 (en) | Golf ball comprising a lightweight core | |
CN207667069U (zh) | 触网球 | |
CN202191659U (zh) | 练习用棒、垒球 | |
TWM393336U (en) | Shock absorption badminton | |
CN201889047U (zh) | 一种羽毛球的人造羽毛 | |
CN205730373U (zh) | 玩具剑 | |
CN207785878U (zh) | 安全躲避盘 | |
CN205516334U (zh) | 多趣味毽球 | |
CN104492075B (zh) | 一种用于游艺机的玩具球 | |
CN106621400A (zh) | 一种多层弹性球及其制备方法 | |
CN104771884A (zh) | 一种采用轻质弹性材料制成的羽毛球 |