JP2015073772A - 体腔内照明装置および内視鏡システム - Google Patents

体腔内照明装置および内視鏡システム Download PDF

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Kenya Uomori
謙也 魚森
森村 淳
Atsushi Morimura
森村  淳
和麻 吉田
Kazuma Yoshida
和麻 吉田
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Abstract

【課題】ダイナミックレンジが拡大された画像を撮像するために、適切な露光を行うことが可能な体腔内照明装置および体腔内照明装置を用いた内視鏡システムを提供すること。
【解決手段】内視鏡2とともに体腔内163に挿入される体内部102を備え、前記体内部102は、体腔内163を照明する照明ユニット123と、前記内視鏡2からの第1照明光164を受光する受光部128と、前記受光部128の出力に基づいて前記第1照明光164の駆動状態を検出し、前記照明ユニット123の駆動条件を決定する照明制御部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、腹腔等の体腔内を照明する体腔内照明装置および体腔内照明装置を用いた内視鏡システムに関するものである。
内視鏡には、人の身体などの観察対象の内部に挿入される挿入部の先端部に撮像素子を配置して、この撮像素子による撮像で得られた画像を表示装置に表示させるようにした、いわゆる電子内視鏡が広く普及している。この種の内視鏡では、被写体を照明する照明光を挿入部の先端部から照射して撮像に必要な光量を確保するようにしている。
ところで、近年では内視鏡とは別体に構成された照明装置を体腔内に挿入し、この体腔内照明装置によって患部等を照明する技術も知られている。このような体腔内照明装置の例として、体外に配置され、患者の身体に沿って移動する第1の部材と、体内に配置され、画像を取得するカメラや照明のためのLEDが設けられた第2の部材とを備え、第2の部材が第1の部材と磁気的に連携することにより、第2の部材の体内での動きが第1の部材の動きに対応する技術が開示されている。この従来の装置では、体外の第1の部材(電源)から指向性アンテナを介して体内の第2の部材のカメラやLEDに対して無線で電力を供給可能であり、また、カメラが取得した画像は、体外に配置された表示装置に対して無線で送信可能とされている(特許文献1)。
特表2009−517123号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、体腔内照明装置は、体外に配置された第1の部材に設けられた制御装置によって調光されるとしているが、具体的に体腔内照明装置がどのように調光されるかは開示されていない。特に、内視鏡本体に設けられた照明およびこれと別体に設けられた体腔内照明の両者によって体腔内が照明される場合、例えば、体腔内照明の光量が大きすぎる場合は撮像された画像にいわゆる白とび等が発生し、画像全体としてダイナミックレンジが狭くなるという課題がある。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するべく案出されたものであり、その主な目的は、ダイナミックレンジが拡大された画像を撮像するために、適切な露光を行うことが可能な体腔内照明装置および体腔内照明装置を用いた内視鏡システムを提供することにある。
本発明は、内視鏡とともに体腔内に挿入される体内部を備え、前記体内部は、体腔内を照明する照明ユニットと、前記内視鏡からの照明光を受光する受光部と、前記受光部の出力に基づいて前記照明光の駆動状態を検出し、前記照明ユニットの駆動条件を決定する照明制御部と、を備えるようにしたものである。
本発明によれば、内視鏡が照射する照明光を用いて、体腔内照明装置の照明ユニットを制御し、内視鏡および体内照明装置が照射する照明光を用いてダイナミックレンジが拡大された画像を撮像することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る内視鏡システムの全体を示す斜視図 体腔内照明装置の概要および内視鏡との関係を示す説明図 照明ユニットの構成を示す構成図 (a)は、照明ユニットの変形例を示す構成図、(b)は、照明ユニットの変形例の回路構成を示す説明図 照明制御部の基本構成例を示すブロック構成図 照明制御部の基本構成例において、内視鏡が照射する第1照明光に基づいて照明ユニットが同期して発光する過程を示す説明図 照明制御部の第1変形例を示すブロック構成図 照明制御部の第1変形例において、内視鏡が照射する第1照明光に基づいて照明ユニットが同期して発光する過程を示す説明図 照明制御部の第3変形例を示すブロック構成図 照明制御部の第3変形例において、内視鏡が照射する第1照明光に基づいて照明ユニットが同期して発光する過程を示す説明図 照明制御部の第5変形例において、撮像素子がローリングシャッタ方式で撮像を行う場合の説明図 照明制御部の第6変形例において、撮像素子がグローバルシャッタ方式で撮像を行う場合の説明図 ビデオプロセッサの構成を示すブロック構成図 (a)は、低露光で得られた画像および高露光で得られた画像の特性を示す説明図、図14(b)は、ダイナミックレンジ拡大画像の特性を示す説明図 内視鏡照明制御部の構成を示すブロック構成図 内視鏡照明制御部における処理の過程を示すフロー図 内視鏡照明制御部で行われる発光輝度の制御値について説明する説明図 発光輝度の制御値を決定する過程を示すフロー図 信号レベル圧縮部の構成を示すブロック構成図 本発明の第2実施形態に係るビデオプロセッサの構成を示すブロック構成図
上記課題を解決するためになされた本発明は、内視鏡とともに体腔内に挿入される体内部を備え、前記体内部は、体腔内を照明する照明ユニットと、前記内視鏡からの照明光を受光する受光部と、前記受光部の出力に基づいて前記照明光の駆動状態を検出し、前記照明ユニットの駆動条件を決定する照明制御部と、を備えるようにしたものである。
これによって、内視鏡が照射する照明光を用いて、体腔内照明装置の照明ユニットを制御し、内視鏡および体内照明装置が照射する照明光を用いてダイナミックレンジが拡大された画像を撮像することが可能となる。
また、本発明は、前記照明制御部は、前記内視鏡の照明光による複数の露光条件に応じた露光比に基づいて前記照明ユニットの点灯と消灯とを制御するようにしたものである。
これによって、内視鏡が照射する照明光および体内部が照射する照明光を、高露光と低露光(即ち、複数の露光条件)との間で一定の露光比を維持して発光させることが可能となる。
また、本発明は、前記照明制御部は、前記受光部が受光した前記照明光から所定の周波数のパルス信号を抽出し、前記パルス信号が抽出された期間において、前記照明ユニットを点灯させるようにしたものである。
これによって、内視鏡が照射する照明光と体内部が照射する照明光との間で、露光期間の同期を図ることが可能となる。
また、本発明は、前記照明制御部は、前記受光部が受光した前記照明光から所定の周波数のパルス信号を抽出し、前記照明制御部は、前記パルス信号に基づいて、前記照明ユニットの点灯および消灯のタイミングを決定するようにしたものである。
これによって、パルス信号は同期パルスとして利用され、同期の遅延を低減することが可能となる。
また、本発明は、前記照明制御部は、前記受光部が受光した前記照明光から所定の周波数のパルス信号を抽出し、前記照明制御部は、前記パルス信号に基づいて、前記照明ユニットを点灯させる際の発光強度を決定するようにしたものである。
これによって、内視鏡が照射する照明光の強度に基づいて、体内部が照射する照明光の強度が制御され、高露光と低露光との間で露光比を一定に保つことが可能となる。
また、本発明は、前記パルス信号に位相偏移変調を施すようにしたものである。
これによって、内視鏡が照射する照明光の駆動周波数を変えることで、体内部が照射する照明光の発光強度を制御することが可能となる。
また、本発明は、前記体内部に対して体外から非接触で給電を行う体外部を備え、前記照明ユニットは、前記体外部から受電した電力によって駆動されるようにしたものである。
これによって、体内部は体外部から電力の供給を受け、体内部に設けられた照明ユニットは、常に安定して体腔内を照明することが可能となる。
また、本発明は、照明光を照射する内視鏡と、前記内視鏡とは別体に構成されて、前記内視鏡とともに体腔内に挿入される体内部と、を含む内視鏡システムであって、前記体内部は、体腔内を照明する照明ユニットと、前記内視鏡からの照明光を受光する受光部と、前記受光部の出力に基づいて前記照明光の駆動状態を検出し、前記照明ユニットの駆動条件を決定する照明制御部と、を備え、前記内視鏡の照明光は、複数の露光条件に応じた露光比で照射され、前記照明制御部は、前記内視鏡の照明光の駆動状態に同期して、前記露光比に基づいて前記照明ユニットの点灯と消灯とを制御するようにしたものである。
これによって、内視鏡が照射する照明光および体内部が照射する照明光を、高露光と低露光との間で一定の露光比を維持して発光させて、高露光の状態で撮像された画像と低露光の状態で撮像された画像とを用いて、ダイナミックレンジが拡大された画像を生成することが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明に用いる方向については、各図中の方向の記載に従うものとする。ここで、「上」および「下」はビデオプロセッサ3の上下にそれぞれ対応し、「前(先)」および「後」は、内視鏡本体2(以降「内視鏡2」と呼称する)の挿入部5側およびプラグ部6側にそれぞれ対応する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る内視鏡システム1の全体を示す斜視図である。図1に示すように、内視鏡システム1は、医療用の軟性鏡である内視鏡2と、体腔内照明装置101と、観察対象(ここでは、人体)の内部を撮影して得られた静止画および動画に対して画像処理を行うビデオプロセッサ3とから構成される。
内視鏡2は、略前後方向に延在し、観察対象の内部に挿入される挿入部5と、挿入部5の後部が接続されるプラグ部6とを備える。
ビデオプロセッサ3は、その前壁に開口するソケット部9を有している。このソケット部9には、内視鏡2のプラグ部6の後部が挿入され、これにより、内視鏡2はビデオプロセッサ3との間で電力や各種信号(映像信号、制御信号など)の送受が可能である。
挿入部5は、プラグ部6に後端を接続された可撓性を備える軟性部11と、この軟性部11の先端に連なる硬性部12とを有している。軟性部11は種々の術式に適切な長さを有する。
上述した電力や各種信号は軟性部11内部を挿通された伝送ケーブル(図示せず)を介してプラグ部6から軟性部11に導かれる。硬性部12に設けられた撮像素子13(図2参照)が出力した画像データは、伝送ケーブルを介してプラグ部6からビデオプロセッサ3に送信される。また、プラグ部6には白色光源としてのLED7(Light Emitting Diode)(図13参照)のチップが搭載され、LED7が照射した光は軟性部11に挿通された光ファイバ束(図示せず)を介して、硬性部12の先端に導かれて照射される。
ここでは、内視鏡2として硬性部12が先端部のみで大半が軟性部11で構成される軟性内視鏡を例に説明しているが、腹腔鏡に代表される硬性内視鏡であっても伝送ケーブルなど同様の構成を採用することができる。
ビデオプロセッサ3は、内視鏡2が出力する画像データにフィルタリング、色補正、階調補正等といった公知の画像処理を施すとともに、後述するように、高露光画像と低露光画像とを合成することでダイナミックレンジ拡大画像を生成して、表示装置8(図13参照)に出力する。また、ビデオプロセッサ3は、内視鏡2の照明光(以下、「第1照明光164」と呼称する)の発光タイミングを制御し、更に発光強度(発光輝度)を制御する。この観点でビデオプロセッサ3は、内視鏡2のコントローラとして機能する。
体腔内照明装置101は、内視鏡2とは別体に設けられ、体腔内163(図2参照)に配置される体内部102と、この体内部102に対して外部(ここでは、体外)から非接触で給電可能な体外部103とを主として備え、例えば、内視鏡手術(特に、単孔式内視鏡手術)において腹腔等の体腔内163を照明する。
体内部102は、後述する照明ユニット123(図2参照)を内蔵するとともに、この照明ユニット123の照明用の電力等を受電する受電装置として機能する。体内部102は、その外殻を形成する樹脂製の受電側ハウジング105を有している。受電側ハウジング105は、前後方向を長手方向とする棒状をなしている。受電側ハウジング105の前後に位置する前壁105aおよび後壁105bは、それらの間に位置する中間部と同様に曲面を含んだ形状を呈している。また、受電側ハウジング105の上側に位置する上壁105cは略矩形状の平坦な上面を有し、この上壁105cの左右端に連なると共に下方に突出するように湾曲した下壁105dは、円筒面の一部を切り欠いた形状を有している。下壁105dの略中央に設けられた開口からは、照明ユニット123(図3参照)の照射光を透過する光学材料からなる照明窓106が露出している。
体外部103は、図示しない電源に接続され(あるいは、図示しない内蔵バッテリを有し)、体内部102に対して、磁気結合に基づく磁界共鳴型や電磁誘導型等の電力伝送によって照明用の電力を供給する給電装置として機能する。体外部103は、その外殻を形成する略直方体状をなす樹脂製の給電側ハウジング111を有している。後述するように、体腔内照明装置101の使用時には、給電側ハウジング111の下壁111d(図2参照)は、体内に配置された体内部102の上壁105cと表皮を含む身体組織162(図2参照)を挟んで対向するように配置される。給電側ハウジング111の後壁111b(図2参照)には、施術者等が体外部103の配置を調整するための操作アーム112が接続されている。
図2は、体腔内照明装置101の概要および内視鏡2との関係を示す説明図である。図2に示すように、体内部102には、体内における給電用磁界を集中透過させる磁気回路を形成する体内磁路形成部材121と、体内磁路形成部材121の外周部に巻き付けられたソレノイドコイルからなる2つの受電側コイル122と、受電した電力によって体腔内163を照明する照明ユニット123と、体外部103に対する吸着力を発生する吸着部材124と、2つの受電側コイル122が接続された受電制御用の回路基板からなる受電制御部125とが収容されている。また、照明ユニット123と隣接する位置には、フォトセンサ等で構成される受光部128が設けられている。受光部128の前面には拡散板で構成された受光窓129が設けられ、受光部128は受光窓129を介して外部から入射する光を検出する。
体外部103の給電側ハウジング111には、体外において給電用の磁界に関する磁気回路を形成する体外磁路形成部材151と、体外磁路形成部材151の外周部に巻き付けられたソレノイドコイルからなる2つの給電側コイル152と、体内部102の吸着用の磁界に関する磁気回路を形成する吸着磁路形成部材153と、吸着磁路形成部材153の外周部に巻き付けられたソレノイドコイルからなる吸着用コイル154と、給電側コイル152および吸着用コイル154が接続された給電制御用の回路基板からなる給電制御部156とが収容されている。
体内に挿入された体内部102は、上壁105cを患者(人体)の身体組織162側に向ける一方、照明窓106および受光窓129を身体組織162の反対側(体内側)に向けて配置される。施術者等は、体外部103の下壁111dを、身体組織162を介して体内部102の上壁105cに対向させるようにしながら、体外部103を身体組織162の外面162aに当接させる。そこで、吸着用コイル154に対して通電がなされると、吸着磁路形成部材153は電磁石として機能し、吸着磁路形成部材153の両端において、体内部102の吸着部材124を引きつける吸着力(磁力)が発生する。これにより、体内部102が体外部103に対して固定される。
次に、給電制御部156に設けられたスイッチング回路(図示せず)が、外部電源からの直流電圧に対して所定の周波数で給電動作を行うと、2つの給電側コイル152およびそれらに直列に接続された共振用コンデンサに高周波電圧が印加されて直列共振の状態となり、給電側コイル152の軸に平行な方向に交番磁界が発生する。これにより、受電側コイル122には、体外磁路形成部材151と体内磁路形成部材121とからなる磁気回路により、給電側コイル152との磁気的な結合に基づく電流が誘起される。これにより、体外部103から体内部102への電力伝送がなされ、供給された電力は、体内部102における照明ユニット123等で利用される。このとき、スイッチング回路において、給電動作に使用される所定の周波数以外の第2周波数を重畳することで、この第2周波数の帯域を利用して、体外部103は体内部102に対して、一般的な無線通信と同様にデータを送信することができる。
施術者が手術等を行う際、内視鏡2の先端に設けられた硬性部12は体腔内163に挿入され、患部等に対して第1照明光164が照射され、この照明された患部等が硬性部12に収納された撮像素子13によって撮像される。このとき、第1照明光164の一部は、体内部102の下壁105dに設けられた受光部128にも入射する。体内部102では第1照明光164を受光して、後述するように、照明ユニット123に収納されたLEDユニット142(図3参照)の発光タイミングまたは(および)発光輝度が制御されて照明光(以降、「第2照明光165」と呼称する)が照射される。
図3は、照明ユニット123の構成を示す構成図である。図示するように、照明ユニット123は、白色LEDで構成された複数のLEDユニット142と、フォトダイオード等で構成された受光部128と、受光部128の前面において拡散板で構成された受光窓129と、照明制御部15と、定電流ドライバで構成された照明駆動部16と、照明窓106と、赤外カットフィルタ17とを備えている。
内視鏡2から照射された第1照明光164は、受光窓129を介して受光部128に入射する。受光部128に入射した光は電気信号に変換されて照明制御部15に出力される。照明制御部15では入力された電気信号に所定の信号処理を施して、LEDユニット142を駆動する駆動条件が決定される。そして、この駆動条件に基づいて照明駆動部16は各LEDユニット142を駆動する。照明制御部15で決定される駆動条件には、LEDユニット142の点灯/消灯のタイミング(あるいは、露光を行う期間)、点灯時の駆動電流値といったパラメータが含まれる。そして、LEDユニット142が駆動されることで、赤外カットフィルタ17と照明窓106を介して、第2照明光165が体腔内163に向けて照射され、内視鏡2が照射する第1照明光164とともに体腔内163を照明する。
図4(a)は、照明ユニット123の変形例を示す構成図、(b)は、照明ユニット123の変形例の回路構成を示す説明図である。図3を用いて説明した照明ユニット123は、独立した受光部128を備えているが、変形例は、受光部128として一部のLEDユニット142を利用するものである。
変形例では、照明ユニット123を構成するLEDユニット142のうちの1つ(LEDユニット142a)は、別途設けられた電源(−Vee)にアノード側を接続され、カソード側は所定の抵抗R1を介して接地されている。そして、LEDユニット142aのカソード側と抵抗R1とを直列に接続する接続点はカップリングコンデンサC1に並列接続され、カップリングコンデンサC1の他端は、照明制御部15に設けられた増幅器AMP1の入力側と接続されている。変形例では、LEDユニット142をフォトダイオードとして利用して受光部128を構成している。これによって、照明ユニット123にLEDアレイを搭載するような場合は、その一部のLEDユニット142aを受光部128として転用することができる。変形例においても、照明制御部15では受光部128としてのLEDユニット142aの出力に所定の信号処理が施されて、LEDユニット142を駆動する駆動条件が決定される。
なお、内視鏡2が照射する第1照明光164はLED7(図13参照)を、体内部102が照射する第2照明光165はLEDユニット142を、それぞれ定電流で、かつパルス信号によって間欠駆動することで得られる。そして、第1照明光164および第2照明光165によって所定の期間にわたって露光が行われるが、以下の説明において「露光期間」とは、パルス信号が供給されて、LED7等が目視上点灯状態にある期間をいう。
図5は、照明制御部15の基本構成例を示すブロック構成図、図6は、照明制御部15の基本構成例において、内視鏡2が照射する第1照明光164に基づいて照明ユニット123が同期して発光する過程を示す説明図である。基本構成例において、照明制御部15は、増幅器15aとバンドパスフィルタ部15bと検波処理部15cとON/OFF信号生成部15dとを備えている。受光部128に入射した光は、光電変換されて増幅器15aに入力される。増幅器15aでは入力された電気信号(アナログ信号)を所定の増幅率で増幅し、バンドパスフィルタ部15bによって、所定の周波数成分が抽出される。
以降、図6を併用して説明を続ける。上述したように、内視鏡2にはLED7(図13参照)が搭載され、各露光期間において、LED7は所定の周波数fcのパルス信号によって間欠駆動されて第1照明光164を照射する。
照明制御部15のバンドパスフィルタ部15bは、第1照明光164を間欠駆動する周波数fcの信号のみを濾過するようにチューニングされている。抽出された信号は検波処理部15cに入力される。検波処理部15cは、入力された信号を全波整流し、これを積分器(図示せず)によって周期的に積分する処理を繰り返す。そして、検波処理部15cは、積分処理で得られたレベル信号を、ON/OFF信号生成部15dに出力する。ON/OFF信号生成部15dは、このレベル信号を所定の閾値と比較して、レベル信号が閾値よりも大きいときは駆動指示信号として1(ON)を、そうでない場合は0(OFF)を照明駆動部16に出力する。即ち、照明制御部15は、第1照明光164の駆動状態を検出している。
そして、照明駆動部16は、駆動指示信号が1である場合、LEDユニット142を駆動して第2照明光165を照射し、駆動指示信号が0である場合、LEDユニット142の駆動を停止する。即ち、照明制御部15は、内視鏡2が照射する第1照明光164の点灯/消灯に追随するような駆動条件で、第2照明光165を制御する。このように、体内部102は、体腔内163を照明する照明ユニット123と、内視鏡2からの第1照明光164を受光する受光部128と、受光部128の出力に基づいて第1照明光164の駆動状態を検出し、照明ユニット123の駆動条件を決定する照明制御部15とを備えている。なお、ここでいう「第1照明光164の点灯」とは、LED7が複数のパルス信号によって間欠駆動されて連続発光している状態を意味し(図6の期間T1や期間T2に対応する)、単発のパルス発光を意味するものではない。以降、「点灯」というときは、この定義に従う。第2照明光165についても同様である。
照明駆動部16がLEDユニット142を駆動すると、照明ユニット123から発光輝度Lsの第2照明光165が照射される。また、照明駆動部16は、LEDユニット142を、第1照明光164の周波数fcとは異なる周波数fp(例えばfp=fc×0.7程度)のパルス信号(低速パルス信号)によって駆動する。バンドパスフィルタ部15bでは、周波数fcのみが抽出されることから、内視鏡2側のLED7を駆動する周波数fcと、体内部102側のLEDユニット142を駆動する周波数fpを異ならせることで、照明制御部15が自己の照射する第2照明光165を受光して誤動作することが防止される。
以下、図6を用いて「露光比ER」の概念について説明する。内視鏡2では、垂直同期信号に同期して各フレームの撮像が行われる。同期は2つのフレーム周期を1つの単位として行われ、この1単位の中で露光期間として、高露光照明(N)(N=1,2,..)および低露光照明(M)(M=1,2,..)の2種類の露光が交互に行われる。
上述のように、内視鏡2のLED7は定電流で間欠駆動されており(図6では、図面の記載を簡潔にするため、高露光照明(N)、低露光照明(M)を行っている際のパルス信号の記載は省略している。図8、図10についても同じ)、ONデューティを所定の一定比率とすることで、内視鏡2からは発光輝度Lmの第1照明光164が照射される。
ここで、高露光照明(N)による露光期間を期間T1、低露光照明(M)による露光期間を期間T2と設定すると、第1照明光164の発光輝度Lmは一定であるから、露光量は第1照明光164を照射する期間と比例して、高露光照明(N)による露光量Ex1はEx1=T1×Lm、低露光照明(M)による露光量Ex2はEx2=T2×Lmとなる。ここで、露光量Ex1の露光量Ex2に対する比を露光比ERと定義する。露光比ERは、ここではT1:T2=4:1とすることで「4」に設定されている(ER=Ex1/Ex2=4)。なお、以降、高露光照明(N)による期間T1の露光を「高露光」、低露光照明(M)による期間T2の露光を「低露光」と呼称する。
図5を用いて説明したように、第2照明光165は第1照明光164に追随して、高露光の期間と低露光の期間とでそれぞれ点灯/消灯が同期される。ここで、図6に示すように、第2照明光165の発光輝度Lsも一定とされているから、第2照明光165による露光期間を、高露光と低露光とでT1:T2=4:1(即ち、駆動条件として、第1照明光164と同一の露光期間)とすることで、第2照明光165は、第1照明光164と同一の露光比ERに制御され、第1照明光164とともに体腔内163(図2参照)を照明する。このように、照明制御部15は、内視鏡2の第1照明光164による複数の露光条件(高露光および低露光)に応じた露光比ERに基づいて照明ユニット123の点灯/消灯を制御する。
図6に示すように、撮像素子13ではいわゆるローリングシャッタ方式で撮像が行われており、撮像素子13からは、高露光が終了すると高露光で撮像された画像データが読み出され、低露光が終了すると低露光で撮像された画像データが読み出される。後述するように、ビデオプロセッサ3(図1参照)は、高露光によって撮像された画像と低露光によって撮像された画像とを合成することで、ダイナミックレンジが拡大された画像を生成する(詳細は後述する)。
ところで、図5に示す検波処理部15cにおいて入力信号を周期的に積分する構成を採用した場合、積分期間に伴う遅延が発生することから、第2照明光165は内視鏡2が照射する第1照明光164の点灯/消灯に若干遅れて追随することになる。しかしながら、内視鏡2側のLED7(図13参照)を駆動する周波数fcを十分に高くして積分期間を短くすることで遅延は小さくなり、第2照明光165を、第1照明光164と実質的に同期して駆動することができる。
以下、内視鏡2側のLED7を駆動する周波数fcについて具体的に説明する。第1実施形態において、撮像素子13(図2参照)は最大240fps(Frames Per Second)の撮像周期で撮像を行う。これによって、高露光で得た画像と低露光で得た画像とを合成した場合であっても、120fpsの動画再生を行うことができる。
ここで露光比ERを「4」とし、高露光が行われる期間T1が、最大で垂直同期信号(1/240=4.17×10−3[s])の周期と同一と仮定とすると、低露光が行われる期間T2は
期間T2=(4.17×10−3)/4=1.0425×10−3[s]・・・(式1)
ここで、期間T2を500分割すると
期間T2/500=1.0425×10−3[s]/500=2.085×10−6[s]・・・(式2)
このとき、低露光が行われる期間における、第1照明光164を駆動する周波数fcは
fc=(1/2.085)×10=479×10[Hz]・・・(式3)
となる。即ち、第1照明光164を周波数fc=500[kHz]程度で駆動すれば、仮に検波処理部15cで5パルス分の遅延が発生(即ち、5パルス分の蓄積時間が失われる)しても、低露光における露光量の誤差は1%未満となり、第1照明光164と第2照明光165との間で露光比ERを高精度に一致させることが可能となる。なお、受光部128はPINシリコンフォトダイオードで構成することが望ましく、増幅器15aの前段において、検出回路として適切な外部負荷抵抗を選定することで、高感度かつ高速な光検出が可能となる。なお、以降の説明においては、第1照明光164は周波数fc=500kHzで駆動されるものとする。
また、第1実施形態では、照明制御部15においてバンドパスフィルタ部15bや検波処理部15c等をアナログ回路で構成しているが、増幅器15aの出力をA/D変換器(図示せず)でディジタル信号に変換し、バンドパスフィルタ部15bにおいてディジタルフィルタを構成し、検波処理部15cではパルスカウントを行うようにして、所定数のパルスが検出された場合に、内視鏡2が第1照明光164を照射したと判断するようにしてもよい。また、第1実施形態では、第2照明光を周波数fpで駆動する構成としたが、前述したパルス信号の記載を省略した波形のような単発のパルス駆動(即ち、高露光・低露光期間にわたる連続点灯)を行うようにしてもよい。
また、第1実施形態では、受光部128は内視鏡2が照射する可視光(白色)を検出するようにしているが、内視鏡2の側で、体内部102を制御する制御信号用途として赤外光(近赤外光)を発生させ、これを受光部128で受光するようにしてもよい。この際、した受光窓129(図3参照)には可視光を遮断する可視光カットフィルタを設けるとよい。通常、撮像素子13(図2参照)の前面には赤外カットフィルタ(図示せず)が装着されているから、体内部102を制御する赤外光によって撮像素子13が露光されることはない。なお、体内部102の制御に赤外光を利用する場合は、受光部128として赤外領域の感度が高いゲルマニウム製のフォトダイオードを採用するとよい。
図7は、照明制御部15の第1変形例を示すブロック構成図、図8は、照明制御部15の第1変形例において、内視鏡2が照射する第1照明光164に基づいて照明ユニット123が同期して発光する過程を示す説明図である。以降、図7、図8を用いて第1照明光164に基づいて第2照明光165を制御する第1変形例について説明する。
第1変形例では、照明制御部15において、図5を用いて説明した検波処理部15cに替えて、ゼロクロス回数判定部15eと露光比検出部15fと駆動条件決定部15gとを備える。ゼロクロス回数判定部15eは、例えばアナログコンパレータ(比較器)で構成される。コンパレートの比較電位を所定値とすることで、バンドパスフィルタ部15bで濾過された信号は比較電位と一致する度にトグルされパルス信号を生成する。
ここで、パルス信号は例えばN1個のパルス信号で構成され、最初に検出されたパルス信号はスタートビットとして機能する。即ち、最初のパルス信号は同期パルスであって、ゼロクロス回数判定部15eは、スタートビットを検出すると、その後、所定の受信期間を設定し、受信期間に入力されるパルス信号の回数(ここでは、N1個)を計測する。このパルス信号の受信期間に入力されるパルスの個数は、露光期間の長さと対応している。ゼロクロス回数判定部15eは計測したパルス信号の個数を駆動条件決定部15gに出力する。更に、ゼロクロス回数判定部15eは、最初のパルス信号を検出した時点でトリガ信号を駆動条件決定部15gに出力する。
スタートビットを含むN1個のパルス信号の送信は、高露光照明(N)および低露光照明(M)を行う各期間の開始直前に設定された受信期間で行われて、駆動条件決定部15gは、受信したパルス信号の個数に基づいて高露光を行う期間T1または低露光を行う期間T2の長さ、即ち露光期間を決定し、ON/OFF信号生成部15dに対して露光期間に応じた値を設定する。また駆動条件決定部15gは、受信したトリガ信号に基づいて図示しないタイマを動作させ、タイマ値が所定の値に達すると、点灯開始のタイミング信号をON/OFF信号生成部15dに出力する。
ON/OFF信号生成部15dは、点灯開始のタイミング信号を受け取ると、照明駆動部16に対して発光を許可するイネーブル信号を出力する。照明駆動部16はイネーブル信号に基づいて第2照明光165を期間T1または期間T2(露光期間)だけ点灯し、この露光期間が終了すると第2照明光165を消灯する。なお、第1変形例においても、第2照明光165は、第1照明光164の駆動周波数(fc)とは異なる周波数fpで駆動される。
その後、第1照明光164は期間T1または期間T2の露光期間が終了すると、内視鏡2側はLED7(図13参照)にN2個(例えば、2個)のパルス信号を印加して第1照明光164を追加発光させるようにしてもよい。このN2個のパルス信号は、同様にゼロクロス回数判定部15eでカウントされる。駆動条件決定部15gはN2個のパルス信号を検出すると、これをストップビットとして認識することができる。いずれにしても、前述のスタートビットやストップビットが認識できれば、第2照明光165のON/OFF制御が可能となる。
このように各露光期間の直前に、期間T1、期間T2と対応した信号を高速のパルス信号を用いて送信することで、内視鏡2がマスターとなって体内部102はスレーブとして動作する。これによって、照明ユニット123による第2照明光165の点灯/消灯を内視鏡2が照射する第1照明光164の点灯/消灯に同期され、第2照明光165による露光比ERを第1照明光164の露光比ERと同一に制御することができる。
次に、図7、図8を援用して、第1照明光164に基づいて第2照明光165を制御する第2変形例について説明する。第1変形例では、内視鏡2は期間T1と期間T2の直前に第1照明光164を照射し、体内部102の照明ユニット123ではこれを検出して、内視鏡2が照射する第1照明光164と同期するように第2照明光165を発光させていた。第2変形例では、照明ユニット123が第2照明光165を照射するのに先立って、内視鏡2は第1照明光164を用いて、体内部102に露光比ERを含む露光条件(コマンド)を送信する点が異なっている。なお、第2変形例では、この制御を行うために、図7に示す露光比検出部15fを用いる。また、バンドパスフィルタ部15bは、第1照明光164を点灯させる際に用いる駆動パルスとは異なる周波数fsのパルス信号(より高周波のパルス信号。ここでは、例えばfs=fc×2=1.0[MHz])を濾過、抽出するように構成されている。これによって露光を行う際の間欠駆動と、コマンド送信の際の間欠駆動とが区別される。
内視鏡2は、本来の露光期間に先立って、図8に示す期間PT1において、周波数fsで第1照明光164を発光させてコマンドを構成するパルス信号を送信する。パルス信号は任意の数のパルスで構成されるが、例えば数10パルス程度(例えば32パルス)とすればよい。
第2変形例では、ゼロクロス回数判定部15eは、第1変形例で説明したアナログコンパレータの出力を、パルス信号の周波数fsと同一周波数の同期信号によってサンプルホールドし、更にサンプルホールドされた信号を所定の閾値で2値化してコマンドを復元する。このコマンドは露光比検出部15fで解釈されて、高露光と低露光との露光比ERが抽出される。また、コマンドには高露光照明(N)を発光させる期間T1の長さ(露光期間)に関する情報が含まれ、これらの情報に基づいて駆動条件決定部15gは、期間T1の長さと露光比ERとから、期間T2の長さを算出して駆動条件決定部15gに出力する。駆動条件決定部15gではこれらの駆動条件を保持する。もちろん、露光比ERに替えて、期間T1および期間T2の値を送信するようにしてもよい。
その後、ゼロクロス回数判定部15eで、第1照明光164を駆動する最初のパルスを検出すると、駆動条件決定部15gは直ちにON/OFF信号生成部15dにイネーブル信号を送出し、ON/OFF信号生成部15dは照明駆動部16を制御して、期間T1にわたって高露光を、期間T2にわたって低露光を行う。この露光は、次に露光条件(駆動条件)が変更されるまで繰り返して実行される。これによって第1照明光164と第2照明光165との点灯/消灯のタイミングの同期が図られ、第1照明光164と第2照明光165との間で露光比ERが一定に保たれる。
このように構成することで、第1照明光164を駆動する最初のパルスを検出した時点で同期が図られるため、第2照明光165は第1照明光164に殆ど遅延することなく照射される。なお、第2変形例では、実際に撮像を行う前に内視鏡2をダミー発光させてコマンドを送信するが、このコマンドの送信は高速に行う必要がないため、送信誤りを防止するために、送信の際に用いる周波数fsとして、例えば数kHz程度の低速のパルス信号を用いてもよい。
また、コマンドを構成するビット列の最後に誤り検出用のパリティビットやCRC(Cyclic Redundancy Check)符号を付加してもよい。コマンドの送信が行われる時点では、まだ実際の露光は行われていないため、照明制御部15は伝送誤りが検出されると、照明駆動部16を制御してLEDユニット142を発光させて、所定のビット列をACK信号(ACKnowledgement)として送信し、再送要求を行うことができる。このACK信号は撮像素子13(図2参照)で検出されて、内視鏡2は再度コマンドを送信する。ただし、ACK信号は、伝送誤りを検出した後に撮像素子13のフレーム周期と同期して(即ち、1フレーム期間について1ビット)送信する必要がある。
さて、後述するように、内視鏡2のLED7の発光輝度Lmはビデオプロセッサ3(図1参照)によって制御されており、周囲の環境(明るさ等)に基づいて変化する。上述した基本構成例(図5参照)、第1変形例、第2変形例(図7参照)に示す構成では、第2照明光165の発光輝度Lsは第1照明光164の輝度変化に追随することはできないものの、第1照明光164と第2照明光165の露光比ERは一定に保たれることになる。
図9は、照明制御部15の第3変形例を示すブロック構成図、図10は、照明制御部15の第3変形例において、内視鏡2が照射する第1照明光164に基づいて照明ユニット123が同期して発光する過程を示す説明図である。第1変形例および第2変形例では、内視鏡2が第1照明光164を照射し、これに基づいて照明制御部15は、第2照明光165を点灯/消灯するタイミングを決定していた。第3変形例では、内視鏡2は第1照明光164に周波数偏移変調(FSK:Frequency Shift Keying)を施すことで、露光期間のみならず、第2照明光165の発光輝度が調整される。これによって、第2照明光165の発光輝度Lsは第1照明光164の輝度変化に追随する。
図9に示すように、第3変形例の照明制御部15は、ゼロクロス回数判定部15e(図7参照)に替えて、FSK復調部15hを備えている。そして、バンドパスフィルタ部15bは並列に複数のバンドパスフィルタ群を備える構成となっており、バンドパスフィルタ群のそれぞれは特定の周波数のみを抽出するように構成されている。FSKでは、異なる周波数の波を組み合わせ、それぞれの周波数に値を対応させて情報を表現する。照明の発光強度を2値で指定する場合は、例えば0のときに低周波数、1のときに高周波数を割り当てる。
図10に示すように、内視鏡2から照射される第1照明光164は、高露光照明(1)および低露光照明(1)において発光輝度L1で、高露光照明(2)および低露光照明(2)において発光輝度L2で発光している。なお、第3変形例においても、第1照明光164は、周波数fcで間欠駆動され、第2照明光165は周波数fcとは異なる周波数fpで間欠駆動される。ここで、各露光期間の間において、内視鏡2が照射する第1照明光164にはFSKが施される。第1照明光164は、高露光照明(1)および低露光照明(1)の露光期間に先立って周波数fc1(例えば500kHz)、高露光照明(2)および低露光照明(2)の露光期間に先立って周波数fc2(例えば250kHz)でそれぞれ間欠駆動される。なお、この際に第1照明光164のONデューティは低く抑えられ(例えば数%)、FSKを施すことによって撮像素子13が露光されるのを防止している。なお、FSK復調の安定性(実装PLLの安定化)を考慮し、高露光照明、低露光照明の期間においても周波数fcで変調を継続することが好ましい。
第1照明光164を駆動する周波数fc1、周波数fc2の周波数成分は、バンドパスフィルタ部15bの対応するフィルタで抽出されてFSK復調部15hに出力される。FSK復調部15hでは、周波数に対応した値が取り出される。ここでは、周波数fc1の場合に1、周波数fc2の場合に2が変数Valに格納されて駆動条件決定部15gに出力される。そして駆動条件決定部15gは、変数Val=1の場合、第1照明光164による高露光照明(1)が発光輝度L1、変数Val=2の場合、発光輝度L2で発光されると認識し、これに応じてLEDユニット142を駆動する電流値を決定し、各電流値に対応した変数ValをON/OFF信号生成部15dに出力する。
他方、FSK復調部15hにおいては、第1変形例と同様にゼロクロス回数を判定しており、パルス信号の個数N1が検出されて、駆動条件決定部15gに出力される。第3変形例においても、最初に検出されたパルス信号はスタートビット(同期パルス)として機能し、FSK復調部15hは、最初のパルス信号を検出した時点でトリガ信号を駆動条件決定部15gに出力する。
スタートビットを含むN1個のパルス信号の送信は、高露光照明(N)および低露光照明(M)を行う各期間の開始直前に設定された受信期間で行われて、駆動条件決定部15gは、受信したパルス信号の個数に基づいて高露光を行う期間T1または低露光を行う期間T2の長さ、即ち露光期間を決定し、ON/OFF信号生成部15dに対して露光期間に応じた値を出力する。また駆動条件決定部15gは、受信したトリガ信号に基づいて図示しないタイマを動作させ、タイマ値が所定の値に達すると、点灯開始のタイミング信号をON/OFF信号生成部15dに出力する。
ON/OFF信号生成部15dは、点灯開始のタイミング信号を受け取ると、照明駆動部16に対して発光を許可するイネーブル信号を出力するとともに、上述した変数Valに基づいて、照明駆動部16に内蔵された電流ドライバ(図示せず)の制御値を出力する。照明駆動部16は、図10に示すように、各露光期間(期間T1〜期間T4)において、発光輝度L1'または発光輝度L2'でLEDユニット142を周波数fpのパルス信号で間欠駆動し、露光期間を経過するとLEDユニット142の駆動を停止する。
第3変形例においても、第1変形例と同様に、内視鏡2がマスターとなって体内部102の側はスレーブとして動作する。これによって、照明ユニット123による第2照明光165の点灯/消灯のタイミングは、内視鏡2が照射する第1照明光164の点灯/消灯のタイミングに同期され、更に、第2照明光165の発光輝度L1'、L2'を第1照明光164の発光輝度L1、L2に追随させることができる。このようにして、第2照明光165による露光比ERは、第1照明光164の露光比ERと同一に制御される。さて、ここで重要なのは、第1照明光164と第2照明光165との間で、高露光と低露光とにおける露光比ERは同一に制御されるが、第2照明光165の発光輝度の大小は、特に制約を受けないことである。第2照明光165の発光輝度を第1照明光164とは独立して調整することによって、被写体を撮像するのに適した照明環境を提供することが可能となる。
なお、第3変形例では、説明を簡単にするために、第1照明光164が発光輝度L1、発光輝度L2の2段階に発光するものとして説明したが、FSKを施す際に割り当てる周波数を増加させることで、第1照明光164を利用して第2照明光165の発光輝度を多段階に設定することが可能となる。
以下、次に、図9、図10を援用して、第4変形例について説明する。第3変形例では、内視鏡2は各露光期間の直前に第1照明光164にFSKを施して照射し、体内部102の照明ユニット123ではこれを検出して、内視鏡2が照射する第1照明光164に対して第2照明光165の露光期間を同期させ、かつ発光輝度が追随するように発光させていた。
第4変形例は、第2変形例と同様に、照明ユニット123が第2照明光165を照射するのに先立って、内視鏡2は第1照明光164を用いて、体内部102に露光比ERを含む露光条件(コマンド)を送信する。このコマンドには、内視鏡2が第1照明光164を照射して高露光および低露光を行う期間T1、期間T2の長さ、および第1照明光164の発光輝度に関する情報が含まれる。期間T1、期間T2の長さに関する情報は送信するパルス数を用いて伝達され、発光輝度に関する情報は、第1照明光164に施されたFSKの周波数を切り替えることで伝達される。なお、第4変形例では、この制御を行うために、図9に示す露光比検出部15fを用いる。
以下、第4変形例における露光比検出部15fの動作を中心に説明する。露光比検出部15fは、受信したコマンドに基づいて各露光期間の露光量(即ち、発光時間×発光輝度)を計算する。具体的には、第1照明光164による高露光照明(1)における露光量Ex1はEx1=T1×L1、低露光照明(1)における露光量Ex2はEx2=T2×L1と計算される。そして、露光比検出部15fは、高露光照明(1)の低露光照明(1)に対する露光比ER1をER1=Ex1/Ex2と計算する。露光比検出部15fはこの計算結果を駆動条件決定部15gに出力する。もちろん、内視鏡2は、コマンドに露光比ER1を含ませて送信してもよい。
駆動条件決定部15gでは、露光比検出部15fの計算結果に基づいて、第2照明光165における高露光および低露光を行う際の露光期間と、各露光期間に対応した発光輝度のレベルを決定する。この際に、第2照明光165における高露光照明(1)と低露光照明(1)との間の露光比は第1照明光164の露光比ER1と等しくなるように、LEDユニット142(図3参照)の発光輝度レベルおよび各露光期間の長さが決定される。ここでは、第2照明光165における高露光照明(1)の露光期間は第1照明光164の露光期間と等しくされ、低露光照明(1)の露光期間も第1照明光164と等しくなるように決定される。また、駆動条件決定部15gでは、例えば、第1照明光164と同等の発光輝度が得られるように、LEDユニット142を発光輝度L1'で発光させるように電流値が決定される。決定された各露光期間と電流値とは駆動条件決定部15gに保持される。なお、第4変形例においても、高露光と低露光とにおける露光比ER1は、第1照明光164と第2照明光165とで同一にされるが、第2照明光165の発光輝度の大小は、特に制約を受けない。また、露光比ER1が維持される限り、第2照明光165による露光期間および発光輝度のバランスを変化させても構わない。
そして、第2変形例で説明したのと同様に、FSK復調部15hで、第1照明光164を駆動する最初のパルスを検出すると、駆動条件決定部15gは、ON/OFF信号生成部15dにイネーブル信号を送出し、ON/OFF信号生成部15dは保持された露光期間と電流値とに基づいて照明駆動部16を制御して、期間T1、期間T2において発光輝度L1'で露光を行う。この露光は、次に露光条件が変更されるまで繰り返して実行される。
なお、図10では、低露光照明(1)と高露光照明(2)との間で露光条件が変更されており、内視鏡2はFSKを施した第1照明光164を用いて、低露光照明(1)と高露光照明(2)との間の期間において、異なる露光条件を再設定しており、第2照明光165は、第1照明光164による発光輝度L2に追随して発光輝度L2'で発光する。
これによって、体内部102(図2参照)に設けられた照明ユニット123は、内視鏡2が照射する第1照明光164の高露光の期間と低露光の期間とにそれぞれ同期して発光し、しかも、第2照明光165は第1照明光164の発光輝度にも追随し、結果として、第2照明光165の露光比は、第1照明光164の露光比ER1と同一に制御される。
図11は、照明制御部15の第5変形例において、撮像素子13がローリングシャッタ方式で撮像を行う場合の説明図である。図11では上段に比較例として一般的な撮像素子の動作タイミングを、下段に第1実施形態(第5変形例)における動作タイミングを示している。第5変形例では、図6を用いて説明したような、垂直同期信号に対して2種類のタイミングでのローリングシャッタ読み出しを使うのではなく、2フレームに1回のローリングシャッタ読み出しを行っている(図11に示す読取サイクル)。これによって1秒あたりのフレーム数は半分になるが、データの読み出しを垂直同期信号に対して常に同じタイミングで(一定の周期で)行うことができる。この場合においても、図6,8,10を用いて説明したものと同じ方法で、体腔内照明装置101(図2参照)を内視鏡2の照明(LED7(図13参照))に同期させることができる。
また、図11に示すように、露光期間中の一部の時間を用いて照明時間(高露光投光期間および低露光投光期間)を制御することにより、撮像素子13(図13参照)のローリングシャッタ読み出し制御は常に2フレームに1回(即ち、2つの垂直同期信号に対して1回)、同じタイミングで行うような単純な動作で、照明光の制御だけで高露光・低露光を実現することができる。このような撮像素子制御は単純であり、複雑なシャッター時間切り替えを行うことができないような撮像素子、例えば超小型の撮像素子であり、複雑な制御を実装できない場合でも広ダイナミックレンジ画像合成を実現することができる。
図12は、照明制御部15の第6変形例において、撮像素子13がグローバルシャッタ方式で撮像を行う場合の説明図である。この場合、画素信号の読み出しは別途設けたメモリ(図示せず)に短時間で転送した後、順次別回路で読み出すため、図12では露光タイミングのみに注目して図示している。図12では第6変形例のバリエーションを第1例〜第3例として示している。第1例では、高露光と低露光とを投光期間の制御により実現する例を示している。第1例においてはLED7の発光強度(投光強度)は高露光と低露光とで同一としている。第2例では、高露光の期間を短縮し、発光強度を増加した例を示している。また第3例では、更に高露光の期間を短縮して、この期間短縮による露光量の低下を発光強度で補償する例を示している。このように、撮像素子13がグローバルシャッタ方式で撮像を行う場合においても、第3変形例で説明したFSKを応用して、高露光・低露光の場合の照明強度(投光強度)を変えることにより、露光比の制御を露光時間と照明強度との両方により行って、露光比の大きな撮像を容易に行うことができる。
また、図12に示すように、高露光と低露光との期間を時間的に近接させることによって、動きのある被写体を撮像した場合も、時間差による画像の違いを小さくでき、広ダイナミックレンジ画像合成における合成画像のアーチファクトを低減することができる。第6変形例においても、上述した第5変形例と同様に、複雑なシャッター時間切り替えを行うことができないような撮像素子、例えば超小型の撮像素子であり、複雑な制御を実装できない場合でも照明光の制御を行うことにより、広ダイナミックレンジ画像合成を実現することができる。
図13は、ビデオプロセッサ3(図1参照)の構成を示すブロック構成図である。図示するように、ビデオプロセッサ3は、蓄積時間制御部21と内視鏡照明制御部22と信号記憶部23とダイナミックレンジ合成部24と信号レベル圧縮部25と輝度計測部26と入力制御部27とで構成される。
蓄積時間制御部21では、内視鏡2の硬性部12に設けられた撮像素子13(図2参照)の電荷蓄積時間を制御する処理が行われる。なお第1実施形態では、電荷蓄積時間は高露光と低露光とでそれぞれ固定された期間が設定されており、電荷蓄積量は第1照明光164および第2照明光165による露光量によって決定される。信号記憶部23では、撮像素子13で撮像されてビデオプロセッサ3に送信された撮像画像が記憶される。内視鏡照明制御部22では、信号記憶部23に格納された撮像画像およびダイナミックレンジ拡大画像を用いて、LED7の露光期間および発光輝度を修正するとともに、露光比ERを算出する処理が行われる。ダイナミックレンジ合成部24では、高露光および低露光で撮像された撮像画像を合成して広いダイナミックレンジを持つ合成画像を生成する処理が行われる。信号レベル圧縮部25では、ヒストグラム均等化法などを用いた信号レベル圧縮処理が行われ、信号レベル圧縮部25の出力は表示装置8に送られる。輝度計測部26では、高露光および低露光を行うことで得られた画像から、患部等の被写体から反射した光の強度(輝度値)を計測する。また、入力制御部27は操作パネル等で構成されて、施術者等の操作に基づいて種々の設定値が入力され、出力画像特性を設定する際に信号レベル圧縮部25で参照される。
図14(a)は、低露光で得られた画像(以降、「低露光画像」と呼称する)および高露光で得られた画像(以降、「高露光画像」と呼称する)の特性を示す説明図、図14(b)は、ダイナミックレンジ拡大画像の特性を示す説明図である。図14(a)に示すように、露光量を大きく設定して撮像された高露光画像では、明るさが比較的低い段階で飽和レベルとなり、露光量を小さく設定して撮像された低露光画像では、明るさが比較的高い段階まで飽和レベルとならない。
ダイナミックレンジ合成部24(図13参照)では、低露光画像および高露光画像を合成して、広いダイナミックレンジを有するダイナミックレンジ拡大画像を生成する処理が行われる。このダイナミックレンジ拡大処理では、図14(b)に示すように、被写体の明るさに対するレベル値の傾き特性が一致するように、低露光画像のダイナミックレンジを拡大して、比較的暗い領域の画像情報を高露光画像から取得し、比較的明るい領域の画像情報を低露光画像から取得して、低露光画像と高露光画像とを合成する。
図14(b)では、ダイナミックレンジを4倍に拡大する例を示しており、高露光時の露光量は低露光時の露光量の4倍とされており、高露光画像では、低露光画像に比較し明るさが1/4倍の暗い部分まで撮像でき、また低露光画像では高露光画像に比較して4倍の明るい部分まで撮像できる。低露光画像の信号を高露光画像の信号レベルに合わせて、即ち、図5〜図10を用いて説明した露光比ERに基づいて低露光画像の信号レベルを拡大して(即ち、低露光画像の信号レベルに露光比ERを掛け合わせて)、低露光画像と高露光画像とを合成することで、ダイナミックレンジを拡大した1つのダイナミックレンジ拡大画像を取得することができる。
なお、露光比ERに応じて、ダイナミックレンジ拡大処理での拡大率を異ならせることが可能であり、ダイナミックレンジ合成部24では、露光比ERを内視鏡照明制御部22から取得して拡大率を決定する。
次に、図13に戻って説明を続ける。なお、ここでは、被写体は第1照明光164、第2照明光165の双方によって露光されている。輝度計測部26では、信号記憶部23から高露光画像を取り出し、高露光画像を適宜サンプリングして高露光を行った際の画素値の平均値(以降、「高露光照明平均値信号」と呼称する)を計算し、更に、低露光画像を適宜サンプリングして低露光を行った際の画素値のピーク値(以降、「低露光照明ピーク値信号」と呼称する)を計測する。また、輝度計測部26は、ダイナミックレンジ合成部24の出力を参照して、ダイナミックレンジを拡大した画像のピーク値信号(以降、「Dレンジ拡大ピーク値信号」と呼称する)を計測する。ここで、Dレンジ拡大ピーク値信号の計測に替えてダイナミックレンジ合成後の画面平均値を使うことも可能である。
図15は、内視鏡照明制御部22の構成を示すブロック構成図である。以降、図15を用いて内視鏡照明制御部22の構成について説明する。内視鏡照明制御部22は、照明制御演算部22aと照明調光制御部22bとを備える。照明制御演算部22aには、輝度計測部26から上述した高露光照明平均値信号と低露光照明ピーク値信号とDレンジ拡大ピーク値信号とが入力される。内視鏡照明制御部22は入力されたこれらの信号に基づいて、LED7を駆動する駆動条件および露光比ERを算出する。この駆動条件には、高露光および低露光を行う際のLED7の駆動電流の設定値が含まれる。なお、説明を簡単にするために、ここでは高露光を行う期間T1および低露光を行う期間T2(図6等を参照)は、撮像素子13(図13参照)の電荷蓄積時間に対応して、それぞれ予め一意に定められているものとする。
図16は、内視鏡照明制御部22における処理の過程を示すフロー図である。以降、図16に図15を併用して内視鏡照明制御部22の処理内容について説明する。なお、図16に示すフローを実行する前に、照明制御演算部22aは、照明調光制御部22bに対してLED7の駆動電流に対応した制御値を出力し、照明調光制御部22bにおいては、制御値に基づいて高露光および低露光を行う際のLED7に対する駆動電流が初期設定されている。照明調光制御部22bは制御値と比例する駆動電流でLED7を駆動する。一般にLED7の駆動電流と発光輝度とは実使用領域において比例するから、内視鏡照明制御部22は制御値に基づいて、LED7の発光輝度を制御することができる。
まず、照明制御演算部22aは、輝度計測部26から高露光照明平均値信号を読み込み(ST1401)、これを予め定めておいた第1目標値と比較して第1目標値との差分(以降、「第1差分値」と呼称する)を算出する(ST1402)。そして、第1差分値の第1目標値に対する比率(以降、「第1目標差分比率」と呼称する)を算出して、第1目標差分比率に基づいて、高露光の際におけるLED7の発光輝度を制御する制御値(第1制御値IVal1)を算出する(ST1403)。第1制御値IVal1は、照明調光制御部22bに出力される。
次に、照明制御演算部22aは、輝度計測部26から低露光照明ピーク値信号を読み込み(ST1404)、これを予め定めておいた第2目標値と比較して第2目標値との差分(以降、「第2差分値」と呼称する)を算出する(ST1405)。そして、第2差分値の第2目標値に対する比率(以降、「第2目標差分比率」と呼称する)を算出して、第2目標差分比率に基づいて、低露光の際におけるLED7の発光輝度を制御する制御値(第2制御値IVal2)を算出する(ST1406)。第2制御値IVal2は、照明調光制御部22bに出力される。
次に、照明制御演算部22aは、ST1401で読み込んだ高露光照明平均値信号、およびST1404で読み込んだ低露光照明ピーク値信号を用いて、露光比ERを算出する(ST1407)。ここで、露光比ERは、
露光比ER=高露光照明平均値信号/低露光照明ピーク値信号・・・(式4)
で求められる。そして、露光比ERの値は、信号レベル圧縮部25およびダイナミックレンジ合成部24に出力される。
次に、照明制御演算部22aは算出した露光比ERを評価し、露光比ERが予め設定した閾値よりも大きい場合は、高露光および低露光の両方でLED7の発光輝度を下げるように制御してもよい。即ち、ST1403で算出した第1制御値IVal1およびST1406で算出した第2制御値IVal2に所定の減衰率(例えば0.9)を掛け合わせて、第1制御値IVal1および第2制御値IVal2(これらを合わせて、以降「制御値IVal」と呼称する)を同時に補正する(ST1408)。この修正によって、高露光と低露光とにおけるLED7の発光輝度を大きく変化させて、発光輝度をより迅速に安定(制定)させることができる。これとは逆に、露光比ERが予め設定した閾値よりも小さい場合は、制御値IValに1より大きな増幅率(例えば1.2)を掛け合わせてもよい。なお、照明制御演算部22aは、輝度計測部26から入力されたDレンジ拡大ピーク値信号が飽和している場合に、制御値IValに減衰率を乗じ、逆に所定のレベルよりも小さい場合に、増幅率を乗じるようにしてもよい。
照明調光制御部22bは、照明制御演算部22aで算出された第1制御値IVal1に基づいて、高露光におけるLED7の発光輝度を制御し、第2制御値IVal2に基づいて、低露光におけるLED7の発光輝度を制御する。
また、露光比ERが予め設定した限界値よりも大きい場合、低露光画像の信号レベルが拡大され過ぎて、ダイナミックレンジ拡大画像のS/Nが低下するため、このような場合には、内視鏡照明制御部22は、高露光、中露光、低露光のように露光レベルの数を増やして対応してもよい。このときに算出される露光比ERは高露光/低露光、中露光/低露光の2種類になる。また、露光比ERが予め設定した限界値よりも小さい場合は、単一の露光条件で露光すればよい。このとき、ダイナミックレンジ合成部24および信号レベル圧縮部25の動作は停止される。なお、このように内視鏡2側で露光レベルの数が増やされて、露光比ERが変更されたとしても、上述したように、体内部102(図2参照)は、新たに設定された露光比ERに追随して第2照明光165を照射する。
一般に内視鏡2を用いる環境においては、周囲の明るさはほぼ0と考えることができるため、高露光と低露光とで撮像された際の輝度信号Yは、ほぼ内視鏡2の照明光量(高露光量と低露光量)の比となるため、露光比ERの計算は照明光量のみを考慮すれば良く、計算が簡単になる。しかしながら、体内部102のような外部照明がある場合、また、更に何らかの環境光などがある場合、撮像される輝度信号Yは、
輝度信号Y∝蓄積時間×環境明るさ+外部照明による投光光量(発光時間×発光輝度)・・・(式5)
(ただし、撮像素子13の露光期間内、即ちローリングシャッター読出期間以外に外部照明を発光させる場合)
となる。一般的には、外部照明である体内部102から照射される第2照明光165と、内視鏡2が照射する第1照明光164と、撮像素子の蓄積時間の比による露光比は同一では無いため、高露光および低露光で撮像された画像から、それぞれ飽和していない領域の輝度信号Yを取得して、これらの輝度信号Yの比から露光比ERを別途求める必要がある。即ち、撮像された画像から非飽和の領域を検出して、その画素値の代表値等を求める演算が必要となる。
ここで、第1実施形態では、外部照明である体内部102から照射される第2照明光165は、内視鏡2が照射する第1照明光164と同一の露光比ERを維持されるから、非飽和領域の画像をサンプリングする必要がなく、内視鏡照明制御部22の処理が簡素化されて、図16に示すフローの実行サイクルを高速にすることができる。目標値に向かうように制御された前フレームのLED7の駆動制御値(高露光・低露光)から、露光比を計算して利用することが可能であり、映像の広ダイナミックレンジ処理に関しては、現フレームの入力画像による露光制御の計算とは独立に、計算することができる。
図17は、内視鏡照明制御部22で行われる発光輝度の制御値について説明する説明図、図18は、発光輝度の制御値を決定する過程を示すフロー図である。図17に示すように、照明制御の目標である制御値IVal(以降、単に「制御値」と呼称する)は、第1目標差分比率および第2目標差分比率(以降、単に「目標差分比率」と呼称する)によって決定される。即ち、制御値を変更する必要がない範囲を規定する第1閾値(ここでは−10%および+10%)、および制御値を変更する範囲を規定する第2閾値(ここでは−20%および+20%)と目標差分比率とを比較して、両者の値の大小に応じて制御値が修正される。
目標差分比率が−20%以下となる場合には、制御値が10%増加され、LED7の発光輝度が現在の輝度から10%増加される(図18のST1705)。また、目標差分比率が−20%〜−10%となる場合には、制御値が5%増加され、発光輝度が現在の輝度から5%増加される(図18のST1706)。また、目標差分比率が±10%以内となる場合には、制御値は修正されずLED7は現在の発光輝度が維持される(図18のST1607)。また、目標差分比率が+10%〜+20%となる場合には、制御値が5%減少され、発光輝度が現在の輝度から5%減少される(図18のST1708)。また、目標差分比率が+20%以上となる場合には、制御値が10%減少され、発光輝度が現在の輝度から10%減少される(図18のST1609)。
このように目標差分比率がプラス側となる場合には制御値を小さくする制御が行われ、逆に目標差分比率がマイナス側を示す場合には制御値を大きくする制御が行われる。また、目標差分比率の絶対値が大きな値を示す場合には制御値を変化させる割合も大きくなってLED7の発光輝度が中速で修正され、目標差分比率の絶対値が小さな値を示す場合には制御値を変化させる割合も小さくなって発光輝度が低速で修正される。
なお、内視鏡照明制御部22で用いられる目標差分比率に関する閾値や、ST1402、ST1405(図16参照)で用いられる「目標」である第1目標値、第2目標値は、内視鏡システム1(図1参照)として予め設定しておけばよいが、施術者等がビデオプロセッサ3(図13参照)の入力制御部27を操作して変更可能としてもよい。
図19は、信号レベル圧縮部25の構成を示すブロック構成図である。図19に示すように、信号レベル圧縮部25は、ダイナミックレンジ合成部24で合成したダイナミックレンジ拡大画像に対して、ヒストグラム均等化法を用いたダイナミックレンジ圧縮処理を行うものであり、エッジ抽出部61と、ヒストグラム生成部62と、ヒストグラム均等化部63と、パラメータ決定部64と、を備えている。
エッジ抽出部61では、ダイナミックレンジ合成部24から取得したダイナミックレンジ拡大画像に対してエッジ部分を抽出する処理が行われる。ヒストグラム生成部62では、エッジ抽出部61で取得したエッジ部輝度情報に基づいて、エッジ部近辺での画素値(輝度値)のヒストグラムを生成する処理が行われる。ヒストグラム均等化部63では、ヒストグラム生成部62で取得したヒストグラムから、出力画像の階調数に対応した階調変換カーブ(γ補正テーブル)を生成して、その階調変換カーブを用いて画素値を階調変換する処理が行われ、ヒストグラム均等化部63からレベル圧縮された出力画像が出力される。
このように、第1実施形態では、エッジ部分を用いたヒストグラム均等化法により階調変換するようにしており、通常のヒストグラム均等化法では、画像上での面積に大きな影響を受けるのに対して、エッジ部分を用いたヒストグラム均等化法では、全体の信号レベルを圧縮しながら画像のコントラストをより一層強調することができる。
パラメータ決定部64では、ヒストグラム均等化部63での処理に用いられるパラメータを決定する処理が行われる。ここでは、施術者等による入力制御部27の入力操作に応じて、明暗の変換特性(γ補正など)やコントラスト強調特性などに関する出力画像特性設定情報が取得され、この出力画像特性設定情報に基づいてパラメータが決定される。また、パラメータ決定部64は、輝度計測部26から露光比ERを入手しており、露光比ERが予め設定した閾値よりも大きい場合は、信号レベルの圧縮も大きくするよう制御することによって、画像の飽和が少なく、極端なコントラスト増加を抑えた、より自然な画質を得ることができる。
以上説明してきたように、第1実施形態の内視鏡システム1は、第1照明光164を照射する内視鏡2(図2参照、以下同じ)と、内視鏡2とは別体に構成されて、内視鏡2とともに体腔内163に挿入される体内部102と、を含んでおり、体内部102は、体腔内163を照明する照明ユニット123と、内視鏡2からの照明光を受光する受光部128と、受光部128の出力に基づいて第1照明光164の駆動状態を検出し、照明ユニット123の駆動条件を決定する照明制御部15と、を備え、内視鏡2が照射する第2照明光165は、複数の露光条件(高露光および低露光)に応じた露光比ERで照射され、照明制御部15は、内視鏡2が照射する第1照明光164の駆動状態に同期して、露光比ERに基づいて照明ユニット123の点灯と消灯とを制御している。
(第2実施形態)
図20は、本発明の第2実施形態に係るビデオプロセッサ3の構成を示すブロック構成図である。以降、図20に図2を併用して、本発明の第2実施形態に係る内視鏡システム1において、体内部102から照射される第2照明光165を制御する構成について説明する。
上述したように、第1実施形態では、体内部102は内視鏡2から照射される第1照明光164を受光して、この第1照明光164と同期するように第2照明光165を発光させているが、第2実施形態では、体腔内照明装置101の体外部103が体内部102に非接触で電力を供給する際に、併せて制御信号を伝送し、これによって第2照明光165の発光が制御される。
図20に示すように、体腔内照明装置101の体外部103は、制御信号重畳部31と給電部32とを備える。第1実施形態と同様に、体内部102は単独で体腔内163(図2参照)に挿入されて、体外部103から給電される。ただし、第2実施形態では、体外部103は所定のケーブルでビデオプロセッサ3と接続され、ビデオプロセッサ3から所定の制御信号を受け取っている。ここで、制御信号重畳部31は、図2に示す給電制御部156内に構成されている。また給電部32は、図2に示す体外磁路形成部材151、給電側コイル152で構成される。制御信号重畳部31では、スイッチング回路によって電力供給に用いる周波数に、これとは異なる制御信号伝送用周波数を重畳しており、制御信号伝送用周波数の帯域で所定の制御信号が無線で送信される。制御信号は体内部102の受電制御部125で抽出される。
給電と同時に体内部102に送信される制御信号には、第1実施形態で説明した、高露光に対応して算出された第1目標差分比率(図16のST1403に対する説明を参照)および低露光に対応して算出された第2目標差分比率(図16のST1406に対する説明を参照)が含まれる。また、これらの制御信号を送信する際に、これも第1実施形態で説明したスタートビットのような同期信号を重畳することが可能である。なお、内視鏡2に搭載されたLED7(図15参照)と体内部102に搭載されたLEDユニット142(図3参照)とでは、部品としての定格や個数も異なるケースが多いため、制御信号重畳部31は、この相違を解消するために制御信号に所定の比率を乗じる補正を行ってもよい。
このように、体外部103は体内部102に対して非接触で給電を行うに際して、制御信号および同期信号を併せて送信する。これによって、内視鏡2が照射する第1照明光164と体内部102に設けられた照明ユニット123が照射する第2照明光165とは同期して発光し、更に照明ユニット123に設けられたLEDユニット142の駆動電流は、受信した制御信号で修正されうることから、第1照明光164および第2照明光165について、高露光および低露光の露光比ERは同一に保たれる。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、各実施形態では、光源であるLED7(図15参照)、LEDユニット142(図3参照)の駆動電流を変更して発光輝度を制御するようにしているが、これに替えてPWM制御によって調光を行ってもよい。この場合、上述した制御値IValはPWMのONデューティに対応したものとすればよい。また、内視鏡2には単一のLED7が設けられるとして説明したが、LED7を複数として、複数のLED7が視野の異なる範囲をそれぞれ照明するようにしてもよい。この場合、各LDE7は独立して駆動され、各照明範囲ごとに高露光照明平均値信号等を算出することで、各LED7の発光輝度が調整される。
なお、第1、第2実施形態に示した本発明に係る内視鏡システム1および体腔内照明装置101の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本発明に係る内視鏡システム1および体腔内照明装置101は、内視鏡2が照射する照明光(第1照明光164)を用いて、体腔内照明装置101の照明ユニット123を制御し、内視鏡2および体腔内照明装置101が照射する照明光(第1照明光164および第2照明光165)を用いてダイナミックレンジが拡大された画像を撮像することを可能としたことから、外部から直接観察できない観察対象の内部を撮像する内視鏡システム、および内視鏡システムに利用される体腔内照明装置に好適に利用することができる。
1 内視鏡システム
2 内視鏡(内視鏡本体)
3 ビデオプロセッサ
7 LED
13 撮像素子
15 照明制御部
15a 増幅器
15b バンドパスフィルタ部
15c 検波処理部
15d ON/OFF信号生成部
15e ゼロクロス回数判定部
15f 露光比検出部
15g 駆動条件決定部
15h FSK復調部
16 照明駆動部
22 内視鏡照明制御部
22a 照明制御演算部
22b 照明調光制御部
24 ダイナミックレンジ合成部
25 信号レベル圧縮部
26 輝度計測部
27 出力画像特性設定部
31 制御信号重畳部
32 給電部
101 体腔内照明装置
102 体内部
103 体外部
106 照明窓
123 照明ユニット
125 受電制御部
128 受光部
142 LEDユニット
156 給電制御部
163 体腔内
164 第1照明光(照明光)
165 第2照明光

Claims (8)

  1. 内視鏡とともに体腔内に挿入される体内部を備え、
    前記体内部は、
    体腔内を照明する照明ユニットと、
    前記内視鏡からの照明光を受光する受光部と、
    前記受光部の出力に基づいて前記照明光の駆動状態を検出し、前記照明ユニットの駆動条件を決定する照明制御部と、を備えることを特徴とする体腔内照明装置。
  2. 前記照明制御部は、前記内視鏡の照明光による複数の露光条件に応じた露光比に基づいて前記照明ユニットの点灯と消灯とを制御することを特徴とする請求項1に記載の体腔内照明装置。
  3. 前記照明制御部は、前記受光部が受光した前記照明光から所定の周波数のパルス信号を抽出し、前記パルス信号が抽出された期間において、前記照明ユニットを点灯させることを特徴とする請求項2に記載の体腔内照明装置。
  4. 前記照明制御部は、前記受光部が受光した前記照明光から所定の周波数のパルス信号を抽出し、前記照明制御部は、前記パルス信号に基づいて、前記照明ユニットの点灯および消灯のタイミングを決定することを特徴とする請求項2に記載の体腔内照明装置。
  5. 前記照明制御部は、前記受光部が受光した前記照明光から所定の周波数のパルス信号を抽出し、前記照明制御部は、前記パルス信号に基づいて、前記照明ユニットを点灯させる際の発光強度を決定することを特徴とする請求項2に記載の体腔内照明装置。
  6. 前記パルス信号には、位相偏移変調が施されていることを特徴とする請求項5に記載の体腔内照明装置。
  7. 前記体内部に対して体外から非接触で給電を行う体外部を備え、
    前記照明ユニットは、前記体外部から受電した電力によって駆動されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の体腔内照明装置。
  8. 照明光を照射する内視鏡と、前記内視鏡とは別体に構成されて、前記内視鏡とともに体腔内に挿入される体内部と、を含む内視鏡システムであって、
    前記体内部は、
    体腔内を照明する照明ユニットと、
    前記内視鏡からの照明光を受光する受光部と、
    前記受光部の出力に基づいて前記照明光の駆動状態を検出し、前記照明ユニットの駆動条件を決定する照明制御部と、を備え、
    前記内視鏡の照明光は、複数の露光条件に応じた露光比で照射され、
    前記照明制御部は、前記内視鏡の照明光の駆動状態に同期して、前記露光比に基づいて前記照明ユニットの点灯と消灯とを制御することを特徴とする内視鏡システム。
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