以下、本実施の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
以降、図1〜図20を用いて、第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態にかかる電子レシートシステムの構成全体を示す構成図である。図1に示すように、電子レシートシステムは、情報処理装置であるPOS(Point of Sales)端末1と、ストアサーバ2と、電子レシートサーバ3と、サーバーである電子レシート管理サーバ4と、プロモーション設定端末5と、プロモーション管理サーバ6と、顧客を特定するための顧客端末の一例である携帯端末7とを有する。
POS端末1とストアサーバ2は、店舗P1内に設けられ、LAN(Local Area Network)等の店舗内ネットワークN1を介して通信可能に接続される。また、POS端末1とストアサーバ2は、店舗内ネットワークN1に接続されたルータ等のネットワーク機器(図示せず)を介して、店舗P1と本部P2を繋ぐネットワークN2に接続することが可能である。ここで、ネットワークN2は、例えば、インターネットやVPN(Virtual Private Network)等の専用線である。
POS端末1は、商品販売データ処理を実行する商品販売データ処理装置である。POS端末1は、決済対象の商品の取引内容を含むレシートデータを生成し、当該レシートデータを後述する印字部13で印字することで紙レシートを出力する。また、POS端末1は、レシートデータのデータ形式を変換した電子レシート情報を、ネットワークN2を介して電子レシートサーバ3に出力(送信)する。電子レシート情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。なお、店舗P1に設けられるPOS端末1の台数は特に問わず、複数台であってもよい。
企業サーバであるストアサーバ2は、POS端末1で行われる商品販売データ処理等の管理を統括的に行う。例えば、ストアサーバ2は、POS端末1の商品販売データ処理で生成された商品販売データを記憶し管理し、商品販売データ処理に用いる商品データファイル等を記憶し管理する。
なお、本実施形態では、POS端末1が電子レシート情報を出力する構成を説明するが、これに限らず、POS端末1で生成されたレシートデータを、ストアサーバ2や図示しない変換装置がデータ形式を変換することで、電子レシート情報を電子レシートサーバ3に出力する構成としてもよい。
企業サーバである電子レシートサーバ3は、店舗またはチェーン店舗(以下、店舗という)を運営する企業の本部P2に設けられており、店舗を運営する企業毎の電子レシート情報を管理する企業用のレシート管理サーバとして機能する。
電子レシートサーバ3は、POS端末1から送信された電子レシート情報を、ネットワークN2を介して受信する。また、電子レシートサーバ3は、受信した電子レシート情報を、本部P2と電子レシートセンターP3とを繋ぐネットワークN3を介して、電子レシート管理サーバ4に送信する。
ここで、ネットワークN3は、例えば、インターネットやVPN等の専用線である。また、電子レシート情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。
また、電子レシートサーバ3は、各POS端末1からの各種情報を受信して管理する。電子レシートサーバ3は、例えば、店舗を運営する企業の売上管理、売上分析、在庫管理などの機能を有する。
また、電子レシートサーバ3は、ポイントマスタ8aを備えている。ポイントマスタ8aは、各店舗のPOS端末1で発生した顧客のポイント情報を受信して累積して記憶し管理する。ポイントマスタ8aは、後述するSRID毎に、顧客が現在使用可能なポイント値(数)を記憶して管理する。
電子レシート管理サーバ4は、電子レシートセンターP3に設けられる。電子レシートセンターP3は、例えば、電子レシートサーバ3で電子レシート情報を管理する企業以外の第三者機関である。なお、電子レシートサーバ3についても第三者機関等が管理してもよい。
電子レシート管理サーバ4は、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に管理する顧客用レシート管理サーバとして機能する。電子レシート管理サーバ4は、後述する手順等により会員登録を行った各顧客(会員)の氏名や顧客コードである電子レシート情報の受取先を特定する会員ID、電子レシート情報の受取先情報等の会員データを、データベースDBに保持された会員マスタに記憶し管理する。なお、電子レシート管理サーバ4とは別に、会員データの記憶し管理を行う会員管理サーバ等を設ける構成としてもよい。
また、電子レシート管理サーバ4は、電子レシートサーバ3から送信された電子レシート情報を、ネットワークN3を介して受信し、この電子レシート情報をデータベースDBに保持された後述する電子レシート管理領域43aに記憶し管理する。より詳細には、電子レシート情報は、商品の取引内容(商品販売データ)の他、会員ID等の要素を含み、対応する会員の会員データと対応付けて管理される。
また、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN4を介して接続されるプロモーション設定端末5から、特定の商品のキャンペーンに係るキャンペーン情報等の付加情報を受信し、この付加情報をデータベースDBに保持された後述する付加情報管理領域43bに記憶し管理する。より詳細には、付加情報は、データベースDBに記憶された電子レシート情報が含む要素のうち、所定の条件に該当する要素に対応付けて管理される。
また、電子レシート管理サーバ4は、データベースDBに電子レシート情報を記憶すると、この電子レシート情報の会員IDに対応付けされた受取先情報を参照することで、受取先を特定する。受取先情報とは、会員IDやパスワードをいう。そして、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN5を介して、データベースDBに記憶した電子レシート情報をその受取先に送信する。なお、電子レシート情報に付加情報が対応付けされている場合には、この付加情報についても受取先に送信する。
また、電子レシート管理サーバ4は、後述するネットワークN5を介して接続される携帯端末7から、会員IDを指定する電子レシート照会を受け付けると、当該会員IDに対応する電子レシート情報をデータベースDBから抽出することで、受取先が指定する携帯端末7から閲覧可能となる。なお、電子レシート情報に付加情報が対応付けされている場合、この付加情報についても照会があった携帯端末7から閲覧可能となる。
電子レシート管理サーバ4は、電子レシート情報を受け取る受取先を特定するための会員IDを含む電子レシート情報を閲覧させるための情報(以降「SRID」という)を記憶する。このSRIDには、各企業が、特典であるポイントを付与するために発行したポイントカードを特定するID(以降「PTID」という)を記憶する。このため、SRIDに含まれる会員IDとSRIDに記憶されたPTIDとが関連付けられる。
電子レシート管理サーバ4は、会員IDとPTIDとを関連付けたSRIDを、当該企業の電子レシートサーバ3に送信する。電子レシートサーバ3のポイントマスタ8aは、受信したSRIDを記憶する。また、電子レシートサーバ3は、受信したSRIDを、当該企業が運営する店舗P1のストアサーバ2に送信する。ストアサーバ2は、受信したSRIDを記憶する。このように記憶することで、企業の電子レシートサーバ3および店舗P1のストアサーバ2は、記憶したSRIDに基づいて、会員IDと関連付けられている当該企業が発行したポイントカードのPTID、またはPTIDと関連付けられた会員IDを把握することができる。
なお、電子レシート管理サーバ4は、会員IDと電子レシート情報の受取先を対応付けて記憶する会員マスタ(図示せず)を記憶している。そのため、SRIDに含まれる会員IDに基づいて会員マスタを検索することで、当該会員に対する電子レシート情報の受取先が特定される。
プロモーション設定端末5とプロモーション管理サーバ6とは、消費財メーカーP4等に設けられる。プロモーション設定端末5は、PC(Personal Computer)等の端末装置であって、ネットワークN4を介して、電子レシート管理サーバ4に付加情報を送信する。ここで、ネットワークN4は、例えば、インターネットやVPN等の専用線である。また、付加情報の送信方法は特に問わず、HTTPやHTTPS等の汎用プロトコルを用いてもよい。
携帯端末7は、本システムの利用者(顧客)が使用する、例えばスマートフォン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ等の端末装置である。携帯端末7は、ネットワークN5上で提供される各種情報を閲覧するためのWebブラウザ等のアプリケーションを実装する。なお、携帯端末7に代えて、PC等の端末装置を適用してもよい。
携帯端末7は、ネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4にアクセスすることで、本システムへの会員登録を行う。ここで、ネットワークN5は、インターネットや、各種公衆網である。
ところで、本システムでの顧客の会員登録は、例えば次のような手順で行われる。顧客は、携帯端末7からネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4に対して空メールを送信する。電子レシート管理サーバ4は、受信したメールアドレスに会員登録のためのページを示すURL(Uniform Resource Locator)を送信する。顧客は、携帯端末7から会員登録のためのページを示すURLにアクセスして会員登録に必要な事項(氏名、受取先情報等)を入力させる入力画面を表示させる。顧客による必要事項の入力終了後、電子レシート管理サーバ4は、会員マスタに対する会員登録を実行する。その後、電子レシート管理サーバ4は、携帯端末7に対して会員IDおよびパスワードを含む会員登録完了メールを配信する。これにより、会員登録が終了する。
上述のような会員登録が終了すると、携帯端末7は、図2に示すように、会員IDが含まれたバーコードや二次元コード等のコードシンボルCSを表示部73に表示する。
顧客は、店舗P1における取引決済時に店員に対して携帯端末7に表示されたコードシンボルCSを提示する。店員は、携帯端末7に表示されたコードシンボルCSをPOS端末1に接続された例えばスキャナで構成されたコード読取部15(図3参照)で読み取る。これにより、POS端末1における商品販売データ処理による決済後に生成されるレシートデータに対して顧客の会員IDを対応付けることが可能になっている。
また、顧客は、POS端末1での決済(取引)後、電子レシート管理サーバ4から送信される当該取引の電子レシート情報を、携帯端末7で、ネットワークN5を介して閲覧することができる。携帯端末7は、会員IDをネットワークN5を介して電子レシート管理サーバ4に送信し、当該会員の電子レシート情報を電子レシート管理サーバ4から受信して電子レシート情報を、表示部73に表示する。
係る構成の電子レシートシステムにおいては、店舗P1のPOS端末1で商品販売データ処理が行なわれて生成された取引(決済)の内容を示す電子レシート情報が、電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4に伝送され、Web上に公開される。したがって、Webブラウザを実装してなる携帯端末7は、URL(Uniform Resource Locator)を指定することにより、Web上に公開された電子レシート情報を携帯端末7にダウンロードしてWebブラウザで閲覧することができる。なお、携帯端末7に電子レシート情報を閲覧するためのアプリケーションをインストールして閲覧するようにしてもよい。
次に、本実施形態の電子レシートシステムを構築する主要な装置の構成について説明する。
まず、商品販売データ処理装置であるPOS端末1について説明する。図3は、POS端末1の構成を示すブロック図である。図3に示すように、POS端末1は、各種演算やPOS端末1の各部を統括的に制御する制御部11を備えている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、各種プログラムやデータを記憶するROM(Read Only Memory)、各種プログラムを一時的に記憶したり各種データを書き換え自在に記憶するRAM(Random Access Memory)、現在の日時を計時するRTC(Real Time Clock)部等によって構成されるコンピュータである。
制御部11は、バス18を介して操作部12、印字部13、表示部14及びコード読取部15に接続されている。
操作部12は、オペレータが操作入力を行うための各種の操作キーを有している。操作キーとしては、例えば、数値を入力するための置数キー、所定の項目を選択するためのカーソルキーや選択決定キー、取引における売上登録が行われる商品の合計出力を指示する小計キー、一取引の締め処理を行って代金を決済することを宣言する締めキー等が設けられている。
操作部12は、締めキー121、関連付けキー122、送信キー123等のキーを配置したキーボードを備えている。締めキー121は、顧客との取引を終了するときに操作するキーである。関連付けキー122は、会員IDとPTIDとを関連付けるために、会員IDとPTIDとを入力するときに操作するキーである。実施形態では、会員IDは、顧客が携帯する携帯端末7(顧客端末)に記憶されている。またPTIDは、当該顧客が携帯するポイントカード(会員媒体)に記憶されている。
送信キー123は、入力された会員IDとPTIDとを、電子レシートサーバ3に送信するときに操作されるキーである。
印字部13は、レシートやジャーナル等の印字を行うプリンタ装置で構成される。印字部13は、例えば発熱体を有するサーマルヘッドで搬送されるロール用紙に印字を行い、その後用紙をカットしてレシートを発行する。
表示部14は、例えば液晶ディスプレイ等であり、販売登録された商品の品名、価格、決済が宣言された一取引の合計金額、釣銭額等の各種情報を表示する。表示部14は、キャッシャ向けに各種情報を表示するオペレータ用ディスプレイ14aと、顧客向けに各種情報を表示する客用ディスプレイ14bとを備える。なお、表示部14をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部12として機能する。
コード読取部15は、例えばバーコードや二次元コード等のコードシンボルを光学的に読み取るスキャナ装置である。コード読取部15は、例えば、商品に付されたコードシンボルや、携帯端末7に表示されたコードシンボル等を読み取り、制御部11は、読み取った当該コードシンボルに保持された情報を入力する。なお、商品に付されたコードシンボルには、その商品を特定するための商品コード等が保持されているとする。また、携帯端末7に表示されるコードシンボルには、その携帯端末7を携帯する顧客を特定するための会員ID等が保持されているとする。なお、会員IDは、携帯端末7に磁気的あるいは電気的に記憶されていてもよい。この場合、記憶されている会員IDを、専用の読取装置で読み取る。制御部11は、読み取った会員IDを入力する。
また、制御部11は、バス18を介して通信I/F(インターフェース)16に接続されており、この通信I/F16を介して店舗内ネットワークN1やネットワークN2に接続することが可能となっている。
また、制御部11は、バス18を介して、記憶部17に接続されている。記憶部17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部17は、商品販売データ処理を含む各種のPOS業務を実行するためのプログラムを記憶する。また、記憶部17は、各商品の商品名、商品コード及び単価等の商品データを格納した商品データファイル等の商品販売データ処理に係る各種データファイルを記憶する。また、記憶部17は、商品販売データ処理やレシートデータに係る処理を行うためのレシートデータ処理プログラム17aを記憶する。
また、記憶部17は、自己のPOS端末1を他のPOS端末1と識別するためのPOSナンバー、企業コード(店舗を運営する企業を特定するための識別コード)、業種・業態コード、当該POS端末1が設置される店舗P1を示す店舗コード等を、識別コード管理領域17bに記憶する。ここで、業種・業態コードは、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、薬局、レストラン、飲食店などとして、店舗の業種・業態を区別するコード(分類コード)である。なお、このような業種・業態は、ユーザの好みによって任意に変更可能である。また、企業コード、業種・業態コードについては、電子レシートサーバ3に登録されていてもよい。
次に、企業用のレシート管理サーバとして機能する電子レシートサーバ3の構成を、図4のブロック図を用いて説明する。電子レシートサーバ3は、各種演算や電子レシートサーバ3の各部を統括的に制御する制御部31を備えている。制御部31は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶したり各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部31は、バス34に接続された通信I/F32を介して、ネットワークN2やネットワークN3に接続することが可能となっている。また、制御部31は、バス34を介して記憶部33に接続されている。
記憶部33は、店舗を運営する企業毎の電子レシート情報を電子レシート管理領域33aに記憶する。電子レシート情報は、企業コード(店舗を運営する企業を特定する企業特定情報)、業種・業態コード、店舗を特定する店舗コード、会員を特定する会員ID、POS端末1のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データなどを含む。
また、記憶部33は、電子レシート情報を電子レシート管理領域33aで管理するための電子レシート管理プログラム33bを記憶する。また、記憶部33は、電子レシート管理領域33aに管理されている電子レシート情報を、電子レシート管理サーバ4へ送信するための情報送信プログラム33cを記憶する。また、記憶部33は、ポイントマスタ8aを記憶する。
図5は、ポイントマスタ8aを示すメモリマップである。図5において、ポイントマスタ8aは、PTID部8a1、会員情報部8a2、ポイント部8a3、企業コード部8a4を備えている。PTID部8a1は、当該ポイント会員が携帯するポイントカードを特定する特典特定情報を記憶する。会員情報部8a2は、当該会員の種々の情報(氏名、住所、年齢、性別、家族構成等)を記憶する。ポイント部8a3は、当該ポイントカードを使用して現在蓄積されているポイント値を記憶する。企業コード部8a4は、PTIDで特定されるポイントカードを発行した企業の企業コードを記憶する。
次に、顧客用レシート管理サーバとして機能する電子レシート管理サーバ4の構成を、図6のブロック図を用いて説明する。図6に示すように、電子レシート管理サーバ4は、各種演算や電子レシート管理サーバ4の各部を統括的に制御する制御部41を備えている。制御部41は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶したり各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部41は、バス44に接続された通信I/F42を介して、ネットワークN3、ネットワークN4及びネットワークN5に接続することが可能となっている。また、制御部41は、バス44を介して、記憶部43に接続されている。
記憶部43には、会員マスタを記憶し管理するための会員マスタ管理領域(図示せず)の他、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を一括に記憶するための電子レシート管理領域43aが確保されている。より詳細には、電子レシート管理領域43aは、店舗を運営する各種企業の電子レシート情報を会員毎に管理する。
電子レシート情報は、会員ID、企業コード、店舗コード、POS端末1のPOSナンバー、レシートナンバー、商品販売データ(商品コード、日時データを含む)などを含んでいる。したがって、例えば消費財メーカーP4等は、当該メーカーに関連する一意な購入商品の証明情報を、この電子レシート情報から特定条件の下(例えば、店舗を運営する特定の企業限定、特定の地域限定、特定の時間限定等)に取得することが可能になる。なお、消費財メーカーP4は、食料品、飲料、衣類、化粧品、薬品、生活雑貨などのメーカーである。
また、記憶部43は、所望の商品(商品コード)、会員(会員ID)、企業(企業コード)、店舗(店舗コード)に対応付けて各種の付加情報を付加情報管理領域43bに記憶する。ここで、付加情報とは、例えば、所望の商品情報及び特定条件(例えば、店舗を運営する特定の企業、特定の地域、特定の店舗、特定の時間等)に対応付けられるキャンペーンにかかるキャンペーン情報等である。付加情報は、例えば企業のキャンペーンに関連付けられたホームページにリンクするURL、企業のCMに関連付けられたホームページにリンクするURL、企業のクーポンにリンクするURLなどのアクセス情報を含む。
また、記憶部43は、会員マスタを会員マスタ領域で管理するための会員管理プログラム(図示せず)の他、各企業の電子レシート情報及び付加情報を電子レシート管理領域43a及び付加情報管理領域43bで管理するための電子レシート管理プログラム43cを記憶する。また、記憶部43は、電子レシート情報及び所望の商品の付加情報を携帯端末7へ送信するための情報送信プログラム43dを記憶する。
次に、図7を用いて、電子レシート管理サーバ4の電子レシート管理領域43aに記憶されたSRIDについて説明する。
図7において、電子レシート管理領域43aは、SRID43a1〜SRID43anを備えている。そして例えばSRID43a1は、フラグ部43a11、会員ID部43a12、企業コード部43a13、オプションフラグ部43a14を有している。
フラグ部43a11は、SRID43a1がSRIDであることを示す数字「99」を記憶している。会員ID部43a12は、会員登録した際に付与された、会員を特定する会員IDを記憶する。企業コード部43a13は、ポイントカードを発行した企業を特定する企業コードを記憶する。オプションフラグ部43a14は、任意の情報を記憶可能であるが、例えば企業コード部43a13で特定された企業が発行したポイントカードのPTIDを記憶する。
同様に、SRID43a2は、フラグ部43a21、会員ID部43a22、企業コード部43a23、オプションフラグ部43a24を有している。SRID43anは、フラグ部43an1、会員ID部43an2、企業コード部43an3、オプションフラグ部43an4を有している。
なお、同一の企業のSRIDに対して新たなPTIDが入力された場合は、当該入力されたPTIDを対応するオプションフラグ部43a14に上書き記憶する。
次に、携帯端末7の構成を、図8のブロック図を用いて説明する。図8に示すように、携帯端末7は、各種演算や携帯端末7の各部を統括的に制御する制御部71を備えている。制御部71は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶したり各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
操作部72は、バス76を介して表示部73に接続されている。操作部72は、ユーザ(顧客)が操作入力を行うための各種の操作キーや、ポインティングデバイスを有している。表示部73は、例えば液晶ディスプレイ等であり、後述する電子レシート情報等の各種情報を表示する。なお、表示部73をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部72として機能する。
また、制御部71は、バス76を介して通信I/F74に接続されており、この通信I/F74を介してネットワークN5に接続することが可能となっている。なお、通信I/F74を介して、店舗内ネットワークN1に接続可能な構成としてもよい。
また、制御部71は、バス76を介して、記憶部75に接続されている。記憶部75は、Web上に公開されている各種情報(コンテンツ)を閲覧するためのWebブラウザの他、電子レシート管理サーバ4から電子レシート情報を受け取るための電子レシート対応プログラム75aと、受け取った電子レシート情報を閲覧するための電子レシート閲覧プログラム75bとを記憶する。
次に、本実施形態のシステムを構成する各部の制御処理について説明する。
まず、POS端末1の制御部11がレシートデータ処理プログラム17aに従って制御することにより実行される電子レシート処理について、図9〜図16を参照しつつ説明する。
図9は、レシートデータの一例を模式的に示す図である。ここで、レシートデータは、非構造化形式のテキストデータ等であって、印字部13での印字に用いられるものである。図9に示すように、レシートデータは、上述した商品販売データD1や会員IDD2の要素を含んでいる。ここで、商品販売データD1は、決済の対象となった商品の商品名(商品コード)とその金額、各商品の合計金額、顧客が支払った預かり金額、お釣り金額等を有する。
また、レシートデータは、店舗を運営する企業を示す企業コード(企業名)D3、店舗コード(店舗名)D4、店舗の電話番号D5、住所D6、取引日時D7、取引ナンバー(レシートナンバー)D8、レジナンバーD9、担当者名D10等の要素を含む。なお、レシートデータに含まれる要素は、図9の例に限らず、業種・業態コード等の他の要素を含んでもよいし、電話番号D5や住所D6等の要素を取り除いてもよい。
また、図10は、電子レシート情報の一例を模式的に示す図である。図10に示すように、電子レシート情報は、XMLやCSV等の構造化形式のデータ(構造化文書)で構成される。なお、図10では、図9に示したレシートデータの各要素(D1〜D10)を、XML形式に変換した例を示している。
レシートデータから電子レシート情報への変換は、図示しないレシートデータスキーマに記述された変換規則に基づき行われる。具体的に、レシートデータスキーマには、レシートデータを構成する所定の要素と、その要素の属性を示す属性情報(タグ等)とが定義されている。制御部11は、レシートデータの各要素を対応する属性情報を用いて構造化することで、図10に示すような構造化形式の電子レシート情報を生成する。このような、構造化形式の電子レシート情報とすることで、当該電子レシート情報に含まれる要素を効率的に利用することができるため、データ管理の上で様々な利点を得ることができる。
次に、POS端末1の制御部11が、レシートデータ処理プログラム17aに従って動作することにより実行される処理の流れを、図11に示す機能ブロック図及び図12〜16に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図11に示すように、POS端末1で実行されるレシートデータ処理プログラム17aは、電子レシート特定情報入力手段111、特典特定情報入力手段112、送信手段113、取引情報入力手段114、特典特定情報取得手段115、特典付与手段116、電子レシート特定情報取得手段117、電子レシート生成手段118を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては制御部11のCPUが、記憶部17からレシートデータ処理プログラム17aを読み出して実行することにより、電子レシート特定情報入力手段111、特典特定情報入力手段112、送信手段113、取引情報入力手段114、特典特定情報取得手段115、特典付与手段116、電子レシート特定情報取得手段117、電子レシート生成手段118が実行される。
電子レシート特定情報入力手段111は、商品取引に関する電子レシート情報の受取先を特定する電子レシート特定情報を入力する機能を有する。
特典特定情報入力手段112は、商品取引に関する特典サービスの受取先を特定する特典特定情報を入力する機能を有する。
送信手段113は、電子レシート特定情報入力手段111で入力された電子レシート特定情報と特典情報入力手段112で入力された特典特定情報を一連のデータとして対応付けて送信する機能を有する。
取引情報入力手段114は、商品取引に関する取引情報を入力する機能を有する。
特典特定情報取得手段115は、電子レシート特定情報入力手段111により電子レシート特定情報が入力されると、この電子レシート特定情報に対応する、商品取引に関する特典サービスの受取先を特定する特典特定情報を取得する機能を有する。
特典付与手段116は、特典特定情報取得手段115により取得した特典特定情報に取引情報にもとづく特典サービスを付与する機能を有する。
電子レシート特定情報取得手段117は、特典特定情報入力手段112により特典特定情報が入力されると、この特典特定情報に対応する、商品取引に関する電子レシート情報の受取先を特定する電子レシート特定情報を取得する機能を有する。
電子レシート生成手段118は、電子レシート特定情報取得手段117により取得した電子レシート特定情報に対応付けて取引情報にもとづく電子レシート情報を生成する機能を有する。
図12は、POS端末1における処理の流れを示すフローチャートである。まず、POS端末1の制御部11は、関連付けキー122が操作されたか否かを判断する(ステップS11)。操作されたと判断した場合は(ステップS11のYes)、制御部11は、図15で示す会員IDとPTIDとの関連付け処理を実行する(ステップS12)。
関連付けキー122が操作されていないと判断した場合は(ステップS11のNo)、制御部11は、コード読取部15により、商品に付されたコードシンボルに含まれる商品コードが読み取られて入力されたか否かを判定する(ステップS21)。商品コードが入力されたと判定すると(ステップS21のYes)、制御部11は、当該商品コードに基づく商品登録処理を実行する(ステップS22)。
商品コードが入力されていないと判断した場合は(ステップS21のNo)、制御部11は、締めキー121が操作されたか否かを判断する(ステップS31)。操作されたと判断した場合は(ステップS31のYes)、制御部11は、図16の決済処理を実行する(ステップS32)。
操作されていないと判断した場合は(ステップS31のNo)、制御部11は、会員IDが入力されたか否かを判断する(ステップS231)。入力されたと判断した場合は(ステップS231のYes)、制御部11は、図13の会員ID問合せ処理を実行する(ステップS232)。また、会員IDが入力されていないと判断した場合は(ステップS231のNo)、制御部11は、PTIDが入力されたか否かを判断する(ステップS241)。入力されたと判断した場合は(ステップS241のYes)、制御部11は、図14で示すPTID問合せ処理を実行する(ステップS242)。一方、PTIDが入力されていないと判断した場合は(ステップS241のNo)、制御部11は、ステップS11に戻る。
次に、図13を用いて、ステップS232で実行される会員ID問合せ処理について説明する。図13において、制御部11は、入力された会員IDを記憶する(ステップS2321)。そして制御部11は、記憶した会員IDを、POS端末1に記憶されている企業コードとともに電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4に送信し、PTIDの問合せをする(ステップS2322)。次に制御部11は、電子レシート管理サーバ4から電子レシートサーバ3を介して、送信した会員IDに関連づけられたPTIDを受信したか否かを判断する(ステップS2323)。
受信したと判断した場合は(ステップS2323のYes)、制御部11は、受信したPTIDを記憶する(ステップS2324)。そして制御部11は、記憶したPTIDに基づいて、ポイントマスタ8aのポイント部8a3から該当する顧客のポイント値を読み出して記憶する(ステップS2325)。具体的には、記憶したPTIDに基づいて、電子レシートサーバ3のポイントマスタ8aに記憶されているPTIDに対応付けられて記憶しているポイント値を読み出して記憶する。また、PTIDを受信していないと判断した場合は(ステップS2323のNo)、制御部11は、会員IDに関連付けられたPTIDはないものとして処理を実行する(ステップS2326)。
次に、図14を用いて、ステップS242で実行されるPTID問合せ処理について説明する。図14において、制御部11は、入力されたPTIDを記憶する(ステップS2421)。そして制御部11は、記憶したPTIDを、POS端末1に記憶されている企業コードとともに電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4に送信し、会員IDの問合せをする(ステップS2422)。次に制御部11は、記憶したPTIDに基づいて、電子レシートサーバ3のポイントマスタ8aのポイント部8a3からポイント値を読み出して記憶する(ステップS2423)。
次に制御部11は、電子レシート管理サーバ4から電子レシートサーバ3を介して、送信したPTIDに関連付けられている会員IDを受信したか否かを判断する(ステップS2424)。受信したと判断した場合は(ステップS2424のYes)、制御部11は、受信した会員IDを記憶する(ステップS2425)。また、受信していないと判断した場合は(ステップS2424のNo)、制御部11は、当該PTIDと関連付けられた会員IDはないものとして処理を実行する(ステップS2426)。
図15は、ステップS12の関連付け処理を詳細に示すフローチャートである。まず制御部11は、会員IDが入力されたか否かを判断する(ステップS41)。実施形態では、携帯端末7の表示部73に表示されたバーコードをコード読取部15で読み取って会員IDを入力する。会員IDが入力されたと判断した場合は(ステップS41のYes)、制御部11は、入力された会員IDを、制御部11内のRAMに記憶する(ステップS42)。
会員IDが入力されていないと判断した場合は(ステップS41のNo)、制御部11は、PTIDが入力されたか否かを判断する(ステップS43)。実施形態では、PTIDは、会員が携帯するポイントカードに印刷されたバーコードをコード読取部15で読み取って入力する。PTIDが入力されたと判断した場合は(ステップS43のYes)、制御部11は、入力されたPTIDを、当該PTIDのポイントカードを発行した企業コードとともに制御部11内のRAMに記憶する(ステップS44)。
会員IDとPTIDとを入力した後、店員は送信キー123を操作する。制御部11は、送信キー123が操作されたか否かを判断する(ステップS45)。操作されたと判断した場合は(ステップS45のYes)、次に制御部11は、会員IDとPTIDの両方がRAMに記憶されているか否かを判断する(ステップS46)。
両方が記憶されていると判断した場合は(ステップS46のYes)、制御部11は、RAMに記憶されている会員IDとPTIDと企業コードとを、関連付けて記憶することを指示する関連付けコマンドとともに、電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4に、一連のデータとして対応付けて送信する(ステップS47)。次に制御部11は、電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4から、会員IDとPTIDとの関連付けに関する情報を受信したか否かを判断する(ステップS48)。
受信するまで待機し(ステップS48のNo)、受信したと判断した場合(ステップS48のYes)、制御部11は、今回、会員IDとPTIDとの関連付けが完了したか否かを判断する(ステップS49)。完了したと判断した場合は(ステップS49のYes)、制御部11は、表示部14に、関連付けが完了したことを示すメッセージを表示する(ステップS50)。また、今回、関連付けができなかったと判断した場合は(ステップS49のNo)、制御部11は、すでに関連付けがされている場合や関連付けができなかった場合等の理由とともに、関連付けができなかったことを示すメッセージを表示する(ステップS51)。
なお、ステップS43でPTIDが入力されていないと判断した場合(ステップS43のNo)、ステップS45で送信キー123が操作されていないと判断した場合(ステップS45のNo)、ステップS46で会員IDとPTIDの両方がRAMに記憶されていないと判断した場合(ステップS46のNo)は、制御部11はステップS41に戻る。
図16は、ステップS32の決済処理を詳細に示すフローチャートである。図16において、制御部11は、ステップS22で実行した商品登録情報に基づいて決済処理を実行する(ステップS61)。
次に制御部11は、会員IDが記憶されているか否かを判断する(ステップS62)。会員IDが記憶されていると判断した場合は(ステップS62のYes)、 制御部11は、PTIDを記憶しているか否かを判断する(ステップS63)。記憶していると判断した場合は(ステップS63のYes)、制御部11は、記憶しているPTIDに基づいて、ステップS2325で記憶したポイント値を読み出す(ステップS64)。そして制御部11は、ステップS61の決済処理で算出した今回ポイント値を加算した累計ポイント値を計算し、この累計ポイント値をポイント部17c3に記憶する(ステップS65)。そして制御部11は、記憶したポイント値を含む情報を電子レシートサーバ3のポイントマスタ8aに送信する。また、制御部11は、商品登録情報、決済情報、ポイント値、会員ID、企業コード等に基づいて電子レシート情報を生成する(ステップS66)。そして制御部11は、生成した電子レシート情報を電子レシートサーバ3に送信する(ステップS67)。
一方ステップS62において、会員IDが記憶されていないと判断した場合は(ステップS62のNo)、制御部11は、PTIDが記憶されているか否かを判断する(ステップS71)。記憶されていると判断した場合は(ステップS71のYes)、制御部11は、ステップS2423で記憶したポイントを読み出す(ステップS72)。そして制御部11は、ステップS72で読み出したポイント値にステップS61の決済処理で算出した今回ポイントを加算した累計ポイントを計算し、この累計ポイントをポイント部17c3に記憶する(ステップS81)。そして制御部11は、記憶したポイントを含む情報を電子レシートサーバ3のポイントマスタ8aに送信する(ステップS82)。そして制御部11は、ステップS61の決済処理に基づいた情報を印字部13で印字して、図9で示すようなレシートを発行する(ステップS83)。
次に、電子レシートサーバ3の制御部31が、電子レシート管理プログラム33bに従って動作することにより実行される電子レシート管理処理及び情報送信プログラム33cに従って動作することにより実行される情報送信処理の流れを、図17に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
電子レシートサーバ3の制御部31は、POS端末1から送信された電子レシート情報を通信I/F32を介して受信したか否かを判断する(ステップS91)。受信したと判断した場合(ステップS91のYes)、記憶部33の電子レシート管理領域33aに企業毎の電子レシート情報として記憶する(ステップS92)。そして、電子レシートサーバ3の制御部31は、ステップS92で記憶した電子レシート情報を電子レシート管理サーバ4に送信し(ステップS93)、ステップS91に戻る。
また、ステップS91において、受信していないと判断した場合は(ステップS91のNo)、制御部31は、予め設定された送信タイミングになったか否かを判断する(ステップS94)。送信タイミングになったと判断した場合(ステップS94のYes)、制御部31は、電子レシート管理領域33aに記憶して管理されている電子レシート情報を電子レシート管理サーバ4に送信し(ステップS95)、ステップS91に戻る。このステップS95の送信により、例えばステップS93で送信の対象から漏れた電子レシート情報を、電子レシート管理サーバ4に送信することができる。なお、ステップS95では、未送信の電子レシート情報のみを送信するよう制御してもよい。
また、ステップS94において、予め設定された送信タイミングになっていないと判断した場合は(ステップS94のNo)、制御部31は、POS端末1から情報を受信したか否かを判断する(ステップS96)。受信する情報は、会員ID、PTID、企業コード等である。受信したと判断した場合は(ステップS96のYes)、制御部31は、当該受信した情報を電子レシート管理サーバ4に送信する(ステップS97)。
また、POS端末1から情報を受信していないと判断した場合は(ステップS96のNo)、制御部31は、電子レシート管理サーバ4から情報を受信したか否かを判断する(ステップS98)。受信したと判断した場合は(ステップS98のYes)、制御部31は、当該受信した情報をPOS端末1に送信する(ステップS99)。受信していないと判断した場合は(ステップS98のNo)、制御部31はステップS91に戻る。
次に、電子レシート管理サーバ4の制御部41が、電子レシート管理プログラム43cに従って動作することにより実行される電子レシート管理処理及び情報送信プログラム43dに従って動作することにより実行される処理の流れを、図18に示す機能ブロック図及び図19に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図18に示すように、電子レシート管理サーバ4で実行される電子レシート管理プログラム43c及び情報送信プログラム43dは、入力手段411、記憶手段412、、電子レシート特定情報判断手段413、特典特定情報出力手段414、特典特定情報判断手段415、電子レシート特定情報出力手段416を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては制御部41のCPUが、記憶部43から電子レシート管理プログラム43c及び情報送信プログラム43dを読み出して実行することにより入力手段411、記憶手段412、電子レシート特定情報判断手段413、特典特定情報出力手段414、特典特定情報判断手段415、電子レシート特定情報出力手段416が実行される。
入力手段411は、商品取引に関する電子レシート情報の受取先を特定する電子レシート特定情報と、商品取引に関する特典サービスの受取先を特定する特典特定情報を入力する機能を有する。
記憶手段412は、記憶部に、前記電子レシート特定情報と前記特典特定情報と、を関連付けて記憶する機能を有する。
電子レシート特定情報判断手段413は、電子レシート特定情報とともに企業コードが入力されたか否かを判断する機能を有する。
特典特定情報出力手段414は、電子レシート特定情報判断手段413が電子レシート特定情報とともに企業コードが入力されたと判断した場合に、電子レシート特定情報に関連付けて記憶されている特典特定情報を出力する機能を有する。
特典特定情報判断手段415は、特典特定情報とともに企業コードが入力されたか否かを判断する機能を有する。
電子レシート特定情報出力手段416は、特典特定情報判断手段416が、特典特定情報とともに企業コードが入力されたと判断した場合に、特典特定情報と関連付けて記憶している電子レシート特定情報を出力する機能を有する。
図19は、電子レシート管理サーバ4の制御処理を示すフローチャートである。図19において、制御部41は、電子レシートサーバ3を介してPOS端末1から関連付けコマンドを受信したか否かを判断する(ステップS101)。受信していると判断した場合は(ステップS101のYes)、制御部41は、関連付けコマンドとともに、一連のデータとして対応付けられた会員IDとPTIDの両方および企業コードを受信したか否かを判断する(ステップS102)。
会員IDとPTIDと企業コードとを受信したと判断した場合は(ステップS102のYes)、制御部41は、受信した会員IDが含まれるSRIDが電子レシート管理領域43aに記憶されているか否かを判断する(ステップS103)。SRIDが記憶されていると判断した場合は(ステップS103のYes)、制御部41は、対応するオプションフラグ部43a14に、会員IDと関連付けられたPTIDが記憶されているか否かを判断する(ステップS104)。
PTIDが記憶されていないと判断した場合は(ステップS104のNo)、制御部41は、当該SRIDのオプションフラグ部43a14にPTIDを記憶して会員IDとPTIDとを関連付ける(ステップS105)。同時にステップS102で受信した一連のデータとして対応付けられた企業コードを、記憶したSRIDの企業コード部43a13に記憶して、会員IDとPTIDと企業コードとを関連付ける(ステップS105)。そして制御部41は、会員IDとPTIDとの関連付けが完了したことを示す情報を電子レシートサーバ3を介してPOS端末1に送信する(ステップS106)。
また、すでにPTIDが記憶されていると判断した場合は(ステップS104のYes)、制御部41は、受信したPTIDを、当該PTIDが存在するSRIDのオプションフラグ部に記憶し、すでに記憶されているPTIDを新たに受信したPTIDと置き換えて、電子レシート管理領域43aに記憶する(ステップS107)。このようにすることで、会員IDと新たなPTIDとを関連付けする。
また、ステップS103において、受信した会員IDが含まれるSRIDが電子レシート管理領域43aのSRID部に記憶されていないと判断した場合は(ステップS103のNo)、制御部41は、受信した会員IDと新たなPTIDとを関連付けて、電子レシート管理領域43aに記憶する(ステップS108)。
また、ステップS102において、会員IDとPTIDおよび企業コードを受信していないと判断した場合は(ステップS102のNo)、制御部41は、携帯端末7から電子レシート情報の照会があったか否かを判断する(ステップS109)。照会があった場合は(ステップS109のYes)、制御部41は、該当する電子レシート情報を照会があった携帯端末7に対して送信し閲覧できる状態にさせる(ステップS110)。携帯端末7から電子レシート情報の照会がないと判断した場合は(ステップS109のNo)、制御部41は、ステップS101に戻って待機する。
一方ステップS101において、関連付けコマンドを受信していないと判断した場合は(ステップS101のNo)、制御部41は、会員IDと企業コードを受信したか否かを判断する(ステップS111)。
受信したと判断した場合は(ステップS111のYes)、制御部41は、、受信した会員IDと企業コードに基づいて、会員IDに関連付けされているPTIDを調査する(ステップS113)。
そして制御部41は、該当するPTIDがあるか否かを判断する(ステップS114)。該当するPTIDがあると判断した場合は(ステップS114のYes)、制御部41(特典特定情報出力手段414)は、該当する企業コードに対応したPTIDを読み出して、電子レシートサーバ3に送信する(ステップS115)。
また、受信した企業コードに関連付けて記憶しているPTIDがないと判断した場合は(ステップS114のNo)、制御部41は、受信した会員IDに関連付けられたPTIDがないことを示す情報を電子レシートサーバ3に送信する(ステップS116)。
一方、ステップS111において、会員IDと企業コードを受信していないと判断した場合は(ステップS111のNo)、制御部41は、PTIDと企業コードを受信したか否かを判断する(ステップS121)。
受信したと判断した場合は(ステップS121のYes)、制御部41は、受信したPTIDと企業コードに基づいて、該当するSRIDを調査する(ステップS122)。そして制御部41は、関連付けされたSRIDがあるか否かを判断する(ステップS123)。該当するSRIDがあると判断した場合は(ステップS123のYes)、制御部41は、当該SRIDを、電子レシートサーバ3に送信する(ステップS125)。また、該当するSRIDがないと判断した場合は(ステップS123のNo)、制御部41は、該当するSRIDがないことを示す情報を電子レシートサーバ3に送信する(ステップS126)。
なお、ステップS121において、PTIDと企業コードを受信していないと判断した場合は(ステップS121のNo)、制御部41は、エラーを示す情報を電子レシートサーバ3に送信する(ステップS127)。
なお、ステップS67でPOS端末1から送信された電子レシート情報を電子レシート管理サーバ4が受信すると、制御部41は、受信した電子レシート管理領域43aに記憶する。
このような第1実施形態では、会員IDとPTIDとを関連付けて記憶するため、電子レシート用の顧客媒体と会員サービスの会員媒体とを連携させたサービスを実施することが可能である。
また、第1実施形態では、会員IDとPTIDとが同時に入力された場合を判断して、会員IDとPTIDとを関連付けて記憶するため、例えば初回に会員IDとPTIDとを関連付けて記憶させることができる。
また、第1実施形態では、入力された会員IDに基づいて、会員IDと関連付けされたPTIDを出力するため、例えば携帯端末7から会員IDを入力すると、ポイントカードを提示しなくても、会員IDと関連するPTIDに対してポイントを付与することができる。したがって、ポイントカードを携帯しなくてもよい。
また第1実施形態では、入力されたPTIDに基づいて関連付けされた会員IDを出力するため、SRIDに含まれる、関連付けされた会員IDに対応して電子レシート情報を記憶することができる。
また、第1実施形態では、入力されたPTIDに基づいて関連付けされた会員IDを含むSRIDを出力するため、ポイントカードを提示すれば、携帯端末7から会員IDを入力しなくても、関連付けられた会員IDを含むSRIDを用いて電子レシート情報を受け取ることができる。したがって、携帯端末7を携帯しなくてもよい。
次に、携帯端末7の制御部71が、電子レシート対応プログラム75aに従って動作することにより実行される電子レシート受け取り処理及び電子レシート閲覧プログラム75bに従って動作することにより実行される電子レシート閲覧処理の流れを、図20を参照しつつ説明する。
図20に示すように、まず、携帯端末7の制御部71は、電子レシート管理サーバ4にアクセスして、受取先の情報である会員ID及びパスワードの入力によって認証処理を実行する(ステップS131)。これにより、携帯端末7と所定の顧客の会員IDとが対応付けられる。
認証後、携帯端末7の制御部71は、入力された当該会員IDに対応して電子レシート管理サーバ4の電子レシート管理領域43aに記憶され管理されている電子レシート情報を電子レシート管理サーバ4から受信する(ステップS132)。また、電子レシート情報に付加情報が対応付けされている場合には、この付加情報についても電子レシート管理サーバ4から受信する。なお、電子レシート情報の受信については、会員マスタに記憶されているメールアドレスを用いて電子メールによって受信するものであってもよい。次に、制御部71は、受信した電子レシート情報等を表示部73に表示し(ステップS133)、処理を終了する。
このような第1実施形態によれば、電子レシート管理サーバ4が、会員IDとPTIDとを関連付けて記憶しているため、POS端末1から入力された会員IDを受信すると、対応する会員IDと関連付けられているPTIDをPOS端末1に送信する。このため、顧客は、ポイントカードを携帯しなくてもポイント付与の特典サービスを受けることができる。
また、第1実施形態によれば、電子レシート管理サーバ4に、会員IDとPTIDとを関連付けて記憶しているため、POS端末1から入力されたPTIDを受信すると、関連付けられている会員IDを含むSRIDを検索し、該当する携帯端末7に対して電子レシート情報を表示部に表示可能とすることができる。このため、顧客は、携帯端末7を携帯しなくても電子レシート情報を閲覧することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図21〜図25を用いて説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同一部分については説明を省略または簡略化する。
まず、電子レシートサーバ3の記憶部33に設けられたポイントマスタ8aのメモリマップを、図21を用いて説明する。ポイントマスタ8aは、当該企業のすべてのポイント会員のポイント情報をSRID毎に記憶している。図21において、ポイントマスタ8aは、SRID部8a11、会員情報部8a12、ポイント部8a13を備えている。SRID部8a11は、図7で示すようなSRIDを記憶する。会員情報部8a12は、当該会員の種々の情報(会員ID、氏名、住所、年齢、性別、家族構成等)をSRIDに対応して記憶する。ポイント部8a13は、当該ポイントカードを使用して現在蓄積されているポイント値をSRIDに対応して記憶する。
次に、ストアサーバ2の構成を、図22を用いて説明する。ストアサーバ2は、各種演算やストアサーバ2の各部を統括的に制御する制御部21を備えている。制御部21は、CPU、各種プログラムやデータを記憶するROM、各種プログラムを一時的に記憶したり各種データを書き換え自在に記憶するRAM、現在の日時を計時するRTC部等によって構成されるコンピュータである。
制御部21は、バス26に接続された通信I/F24を介して、店舗内ネットワークN1に接続することが可能となっている。また、制御部21は、バス26を介して、表示部22、操作部23、記憶部25に接続されている。表示部22は、各種情報を表示する。
記憶部25は、店舗P1における商品販売情報を記憶する商品販売情報部25a、電子レシートサーバ3から送信された、関連付けされた会員IDとPTIDと含むSRIDを記憶するポイント部25b、電子レシートサーバ3から送信された種々の情報を記憶する情報記憶部25cを備えている。また、記憶部25は、ストアサーバを制御するための制御プログラムを記憶する。なお、ポイント部25bには、電子レシート管理サーバ4の電子レシート管理領域43aに記憶されたSRID(すなわち図7に記載されたSRID)のうち、電子レシートサーバ3が設置された企業のSRIDのみが記憶されている。
次に第2実施形態におけるシステムを構成する各部の制御処理について説明する。POS端末1の制御処理は、第1実施形態とほぼ同様である。ただし、図16のステップS64において、制御部11は、会員IDと、生成した電子レシート情報と、企業コードとを、電子レシートサーバ3に送信し、かつ会員IDをストアサーバ2に送信する。また、POS端末1の制御部11は、ステップS65において、ストアサーバ2からPTIDを受信する。すなわち、POS端末1は、ステップS64において、入力された会員IDと関連付けられたPTIDを、ストアサーバ2に対して問合せをし、ステップS65において、ストアサーバ2から関連するPTIDの応答を得る。また、制御部11は、ステップS76において、入力されたPTIDに関連する会員IDを含むSRIDの問合せをストアサーバ2に対して行う。そしてステップS77において、ストアサーバ2から関連する会員IDを含むSRIDを受信したか否かを判断する。なお、制御部11は、ステップS64とステップS76の問合せを、電子レシートサーバ3に行ってもよい。
次に、図23のフローチャートを用いて、ストアサーバ2の制御部21が実行する制御処理について説明する。図23において、制御部21は、POS端末1から商品販売情報を受信したか否かを判断する(ステップS151)。商品販売情報を受信したと判断した場合は(ステップS151のYes)、制御部21は、商品販売情報部25aに受信した商品販売情報を累積して、店舗P1における商品販売情報を記憶する(ステップS152)。
一方、POS端末1から商品販売情報を受信していないと判断した場合は(ステップS151のNo)、制御部21は、POS端末1から、ステップS64の処理に伴う会員IDを受信したか否かを判断する(ステップS161)。受信したと判断した場合は(ステップS161のYes)、制御部21は、ポイント部25bに記憶した情報に基づいて、受信した会員IDと企業コードに基づいて、会員IDに関連するPTIDの存在を調査する(ステップS162)。そして制御部21は、会員IDに関連するPTIDがあるか否かを判断する(ステップS163)。
関連するPTIDがあると判断した場合は(ステップS163のYes)、制御部21は、該当するPTIDをPOS端末1に送信する(ステップS164)。一方、関連するPTIDがないと判断した場合は(ステップS163のNo)、制御部21は、該当するPTIDがないことを示すエラーメッセージをPOS端末1に対して送信する(ステップS165)。
また、ステップS161において、POS端末1から、ステップS64の処理に伴う会員IDを受信していないと判断した場合は(ステップS161のNo)、制御部21は、電子レシートサーバ3から会員IDとPTIDとを関連付けたSRIDを受信したか否かを判断する(ステップS171)。SRIDを受信したと判断した場合は(ステップS171のYes)、制御部21は、受信したSRIDをポイント部25bに記憶する(ステップS172)。
また、電子レシートサーバ3から会員IDとPTIDとを関連付けたSRIDを受信していないと判断した場合は(ステップS171のNo)、制御部21は、電子レシートサーバ3から種々の情報を受信したか否かを判断する(ステップS181)。種々の情報を受信したと判断した場合は(ステップS181のYes)、制御部21は、受信した情報を情報記憶部25cに記憶する(ステップS182)。なお、ステップS152の処理後、ステップS164の処理後、ステップS165の処理後、ステップS172の処理後、ステップS182の処理後は、制御部21はステップS151に戻る。また、ステップS181において、種々の情報を受信していないと判断した場合は(ステップS181のNo)、制御部21は、ステップS151に戻る。
次に、電子レシートサーバ3の制御部31が実行する制御処理について、図24に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、図24において、ステップS191〜ステップS199は、図17のステップS91〜ステップS97と同一制御であるため、説明を省略する。
ステップS198において、電子レシート管理サーバ4から情報を受信していないと判断した場合は(ステップS198のNo)、制御部31は、電子レシート管理サーバ4から会員IDとPTIDとを関連付けたSRIDを受信したか否かを判断する(ステップS200)。SRIDを受信したと判断した場合は(ステップS200のYes)、制御部31は、受信したSRIDをポイントマスタ8aに記憶する(ステップS201)。そして、制御部31は、記憶したSRIDをストアサーバ2に送信する(ステップS202)。ストアサーバ2は、受信したSRIDをポイント部25bに記憶する。そして制御部31はステップS191に戻る。また、ステップS200において、会員IDとPTIDとを関連付けたSRIDを受信していないと判断した場合は(ステップS200のNo)、制御部31はステップS191に戻る。
図25は、電子レシート管理サーバ4の制御部41が実行する制御処理を示すフローチャートである。なお、図25において、ステップS211〜ステップS215、ステップS217〜ステップS221は、図19のステップS101〜ステップS105、ステップS106〜ステップS110と同一制御であるため、説明を省略する。また、図25において、ステップS222とステップS223は、図19のステップS111とステップS112と同一制御であるため、説明を省略する。
制御部41は、ステップS215で関連付けて記憶した会員IDとPTIDを、企業コード部43a13に記憶した企業コードで特定される企業の電子レシートサーバ3に送信する(ステップS216)。この関連付けした会員IDとPTIDを受信した電子レシートサーバ3は、当該受信情報を当該企業が運営するすべての店舗P1のストアサーバ2に送信する。
このような第2実施形態によれば、電子レシート管理サーバ4の制御部41は、図7に示すような、会員IDとPTIDとを関連付けして記憶しているSRIDのうち、一企業に関するSRIDを、当該企業の企業コードで特定される企業の電子レシートサーバ3に対して送信(配信)する。当該企業の電子レシートサーバ3は、電子レシート管理サーバ4から送信された、当該企業に関するSRIDを記憶する。また、電子レシートサーバ3は、受信したSRIDを当該企業が運営するすべての店舗P1のストアサーバ2に送信する。ストアサーバ2は、当該企業に関する会員IDとPTIDとが関連付けられたSRIDを記憶する。すなわち、電子レシートサーバ3およびストアサーバ2は、当該企業が発行したポイントカードのPTIDが含まれるSRIDのみを記憶している。
そのため、POS端末1は、顧客が提示した携帯端末7から読み取った会員IDをストアサーバ2に対して送信することで、ストアサーバ2は、会員IDに関連づけられたPTIDを調査する。そしてストアサーバ2は、会員IDに関連づけられたPTIDを、POS端末1に送信する。
なお、POS端末1が電子レシートサーバ3に対して会員IDを送信した場合は、電子レシートサーバ3は、会員IDに関連づけられたPTIDを調査する。そして電子レシートサーバ3は、会員IDに関連づけられたPTIDを、POS端末1に送信する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、コード読取部15を用いて会員ID等を入力する形態としたが、これに限らず、他の手法を用いて会員ID等を入力してもよい。具体的には、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信部をPOS端末1及び携帯端末7が備えることで、近距離無線通信により会員ID等を送受信可能な構成としてもよい。この場合、携帯端末7は、会員ID等を記憶部75や図示しないICタグ等に保持するものとする。
また、上記実施形態では、ポイントカードを特定するPTIDを例に説明したが、ポイントカード以外の会員に特典を付与するカードでも適用可能である。またカード以外の媒体でも適用可能である。
また、上記実施形態では、顧客端末の一例として携帯端末7を用いたが、設置型のパソコン等や、タブレット端末であってもよい。
また、上記実施形態では、携帯端末7から会員ID等を入力する形態としたが、これに限らず、ICカードや磁気カード等の会員IDを保持することが可能な媒体から入力してもよい。なお、ICカードを用いる場合には、POS端末1は、ICカードリーダライタ等の読取/書込部を備えるものとする。また、磁気カードを用いる場合には、POS端末1は、磁気カードのカードリーダ/カードライタ等を備えるものとする。
また、上記実施形態では、本部P2に電子レシートサーバ3を設ける形態としたが、これに限らず、店舗P1内に、当該店舗用の電子レシートサーバ3を設ける形態としてもよい。この場合、POS端末1は、自店舗の店舗内ネットワークN1に接続された電子レシートサーバ3に電子レシート情報を出力し、電子レシートサーバ3は、店舗内ネットワークN1及びネットワークN2を介して電子レシート管理サーバ4に電子レシート情報を送信する。
また、上記実施形態では、POS端末1で生成された電子レシート情報を、電子レシートサーバ3を介して電子レシート管理サーバ4に出力する形態としたが、これに限らず、POS端末1からネットワークN3を介して電子レシート管理サーバ4にアクセスすることで、電子レシート管理サーバ4に電子レシート情報を直接出力する形態としてもよい。
また、上記実施形態では、携帯端末7は、電子レシート管理サーバ4を介して電子レシート情報を受信する形態としたが、これに限らず、POS端末1から電子レシート情報を直接受信する形態としてもよい。この場合、POS端末1は、店舗内ネットワークN1や図示しない近距離無線通信部を介して接続された携帯端末7に対し、生成した電子レシート情報を出力する。また、この場合、POS端末1で認証処理を行ってもよい。
また、上記実施形態では、商品データファイルをPOS端末1が記憶する形態としたが、これに限らず、ストアサーバ2が、POS端末1から参照可能に商品データファイルを記憶する形態としてもよい。