JP2015066315A - 弾球遊技機の遊技盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技盤の前面側で生じた静電気が電子部品等に影響を及ぼすのを防止した弾球遊技機の遊技盤を提供することを目的とする。
【解決手段】センター飾り120を構成する前方飾り121は、表面に鍍金が施された上部鍍金装飾部材131、左下部鍍金装飾部材133、および下部鍍金装飾部材134と、絶縁性を有した本体装飾部材122とを有している。本体装飾部材122は、上部鍍金装飾部材131、左下部鍍金装飾部材133、および下部鍍金装飾部材134同士が非接触となるように、上部鍍金装飾部材131、左下部鍍金装飾部材133、および下部鍍金装飾部材134と結合される。
【選択図】図9

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機の遊技盤に関する。
ぱちんこ遊技機には、遊技領域を構成する遊技盤のほぼ中央にセンター飾りを配置し、このセンター飾りに液晶ディスプレイ等の演出表示装置を設けたものが知られている。このようなぱちんこ遊技機は、遊技領域内に設けられた始動入賞口に遊技球が入球したことを契機として、演出表示装置において複数の図柄(装飾図柄)を変動させた後に停止表示したときの図柄の組み合わせが予め設定された当たり図柄であった場合、特別遊技状態(大当たり)を成立させるように構成されている。特別遊技状態においては、遊技領域内に設けられたアタッカーと称される大入賞口を開放して遊技球の入球を容易にし、これにより遊技者が大量の賞球を獲得できるようになっている。
弾球遊技機に用いられる遊技盤の基材として、従来から、ブナ材やラワン材を用いた積層合板(ベニヤ板)が用いられている。また近年では、遊技装飾の観点や、木材の供給不安、環境問題等から、積層合板の代わりにアクリルやポリカーボネート等の合成樹脂を基材とした遊技盤が多く用いられつつある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2012−176102号公報
しかしながら、合成樹脂を基材とする遊技盤では、遊技球が遊技領域を流下する際に静電気が発生しやすいため、遊技盤の前面側で生じた静電気が後面側の電子部品に到達して影響を及ぼす可能性があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、遊技盤の前面側で生じた静電気が電子部品等に影響を及ぼすのを防止した弾球遊技機の遊技盤を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る弾球遊技機の遊技盤は、板状に形成されて前面側に所定の遊技領域が形成される樹脂製のベース部材と、前記遊技領域の略中央部に配設されたセンター飾りとを備え、前記センター飾りは、表面に鍍金が施された複数の第1装飾部材と、前記複数の第1装飾部材同士が非接触となるように前記複数の第1装飾部材と結合される絶縁性を有した第2装飾部材とを有する。
本発明によれば、遊技盤の前面側で生じた静電気が電子部品等に影響を及ぼすのを防止することができる。
ぱちんこ遊技機の斜視図である。 ぱちんこ遊技機の後面図である。 遊技盤の斜視図である。 遊技盤の正面図である。 遊技盤の背面図である。 遊技盤の一部を示す分解斜視図である。 遊技盤の一部を示す斜視図である。 前方飾りの正面図である。 前方飾りの分解斜視図である。 前方飾りの側断面図である。 第2始動入賞装置および大入賞装置の正面図である。 第2始動入賞装置および大入賞装置を後方から見た斜視図である。 第2始動入賞装置および大入賞装置を前方から見た斜視図である。 (a)は後側球通路部材を上方から見た斜視図であり、(b)は後側球通路部材を上方から見た正面図である。 (a)は後側球通路部材を下方から見た正面図であり、(b)は後側球通路部材を下方から見た斜視図である。 ぱちんこ遊技機の電気的な接続を示すブロック図である。 ぱちんこ遊技機の機能を示すブロック図である。 主制御装置における処理を示すメインフローチャートである。 特別遊技制御処理を示すフローチャートである。 振分大入賞口制御処理を示すフローチャートである。 開放態様決定テーブルを示す図である。 通常大入賞口制御処理を示すフローチャートである。 主制御装置での特別遊技実行時における、振分大入賞口が長開放A、且つ排出球異常非検出時の作用図である。 主制御装置での特別遊技実行時における、振分大入賞口が長開放A、且つ排出球異常検出時の作用図である。 主制御装置での特別遊技実行時における、振分大入賞口が長開放B、且つ排出球異常非検出時の作用図である。 主制御装置での特別遊技実行時における、振分大入賞口が長開放B、且つ排出球異常検出時の作用図である。 主制御装置での特別遊技実行時における、振分大入賞口が短開放、且つ排出球異常非検出時の作用図である。 主制御装置での特別遊技実行時における、振分大入賞口が短開放、且つ排出球異常検出時の作用図である。 特別遊技制御処理の変形例を示すフローチャートである。 主制御装置での特別遊技実行時における、振分大入賞口が長開放A、且つ排出球異常非検出時の変形例を示す作用図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る遊技盤を備えた弾球遊技機の代表例として、ぱちんこ遊技機PMの斜視図及び背面図を図1及び図2に示しており、まず、この図を参照してぱちんこ遊技機PMの全体構成について説明する。
[ぱちんこ遊技機の全体構成]
始めに、図1を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの正面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2には、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機構3を利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられ、施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2には、遊技盤100が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して遊技盤100の正面の遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠5の下部には遊技球を貯留する上下の球皿(上球皿6a及び下球皿6b)が設けられ、下球皿6bの正面右側には遊技球の発射操作を行う発射ハンドル7が設けられている。ガラス枠5の前面側には、発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置8や、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ9が設けられている。
続いて、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの背面側の基本構造を説明する。前枠2の背面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に形成された基枠体をベースとしてなる裏セット盤30が、上下のヒンジ機構3を介して前枠2後方に横開き開閉及び着脱が可能に連結されている。この裏セット盤30には、前面開放の矩形箱状をなす裏セットカバー30Cが着脱自在に装着されており、常には前枠2に取り付けられた遊技盤100の裏面側を覆って配設されている(これにより後述する主制御装置1000及び副制御装置2000が裏セットカバー30Cにより覆われる)。
裏セット盤30の各部には、多数個の遊技球を貯留する球貯留タンク31、球貯留タンク31から右方に緩やかな下り傾斜を有して延びるタンクレール32、タンクレール32の右端部に繋がり下方に延びる球供給通路部材33、球供給通路部材33により導かれた遊技球を払い出す賞球払出ユニット34、賞球払出ユニット34から払い出された遊技球を上球皿6に導くための賞球通路部材35などが設けられている。
遊技盤10の背面側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板等からなる主制御装置1000や、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う演出制御基板等からなる副制御装置2000などが取り付けられている。これに対して、裏セット盤30の背面側には、遊技球の発射及び払い出しに関する制御を行う払出制御基板等からなる払出制御装置3000や、遊技施設側から受電して各種制御装置や電気・電子部品に電力を供給する電源供給ユニット3500などが取り付けられている。これらの制御装置とぱちんこ遊技機PM各部の電気・電子部品とがワイヤーハーネスで接続されて、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、上球皿6aに遊技球を貯留させて発射ハンドル7を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル7が回動操作されると、上球皿6aに貯留された遊技球が、ガラス枠5の背面側に配設される球送り機構によって1球ずつ発射機構に送り出され、発射機構により遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
[遊技盤の構成]
次に、本実施形態に係る遊技盤100について図3〜図15を参照して説明する。なお、本実施形態において、図3の各矢印で示す方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。
遊技盤100は、図3〜図4に示すように、板状のベース部材101と、ベース部材101の前面側に取り付けられたレール部材107とを有し、ベース部材101におけるレール部材107に囲まれた部分に遊技領域PAが形成される。この遊技領域PAには、多数の遊技釘111(図8を参照)とともに、遊技領域PAの中央部近傍に配置されたセンター飾り120と、センター飾り120の下方に配置された装飾ユニット113と、複数の一般入賞装置114,114,…と、センター飾り120と装飾ユニット113との間に配置された第1始動入賞装置115と、装飾ユニット113の右方に配置された第2始動入賞装置150と、第2始動入賞装置150の上方に配置された大入賞装置160と、センター飾り120と大入賞装置160との間に配置された補助遊技始動ゲート118と、遊技領域PAの下端に配置されたアウト口119とが設けられている。なお、図3において一般入賞装置114,114,…の図示を省略し、図4において装飾ユニット113の図示を省略している。
ベース部材101は、図6に示すように、アクリル樹脂等の透明樹脂材料を用いて板状に形成される。ベース部材101の略中央部には、センター飾り120を取り付けるためのセンター飾り取り付け穴102が形成される。ベース部材101の左下部には、左側の一般入賞装置114,114,…を取り付けるための一般入賞装置取り付け穴103が形成される。ベース部材101の下部には、第1始動入賞装置115および装飾ユニット113を取り付けるための第1始動入賞装置取り付け穴104が形成される。ベース部材101の右下部には、第2始動入賞装置150を取り付けるための第2始動入賞装置取り付け穴105と、大入賞装置160を取り付けるための大入賞装置取り付け穴106が形成される。ベース部材101の下端部中央には、アウト口119が形成される。
なお、ベース部材101の後面側における大入賞装置160の後方には、大入賞装置160と別体に形成された球通路部材180(図5および図6を参照)が取り付けられる。また、ベース部材101の左方後面側には、ベース部材101を前枠2に取り付け固定するための取り付け用板バネ109(図5を参照)が取り付けられる。
センター飾り120は、図3〜図5に示すように、ベース部材101の前面側から取り付けられる前方飾り121と、ベース部材101の後面側から取り付けられる後方飾り141とを主体に構成される。なお、ベース部材101の後面側に演出表示装置145が取り付けられ、センター飾り120が取り付けられたセンター飾り取り付け穴102の開口部分を通じて演出表示装置145の画面を前方から視認可能に構成されている。前方飾り121は、図8〜図9に示すように、本体装飾部材122と、上部鍍金装飾部材131と、左上部鍍金装飾部材132と、左下部鍍金装飾部材133と、下部鍍金装飾部材134と、左側非鍍金装飾部材135と、右側非鍍金装飾部材136とを有している。前方飾り121は、ベース部材101の前面側の遊技領域PAに取り付けられ、センター飾り120の外周部を構成する。
本体装飾部材122は、図9に示すように、絶縁性を有する透明樹脂材料を用いて、所定の装飾模様が形成された円形枠状に形成される。本体装飾部材122の上側外周部には、前方飾り121の内側を囲むように外周レール部123が形成される。これにより、右上部鍍金装飾部材131および左上部鍍金装飾部材132の外周部が本体装飾部材122の外周レール部123に覆われて、遊技領域PAの上部を流下する遊技球が、上部鍍金装飾部材131および左上部鍍金装飾部材132に当接することなく、本体装飾部材122の外周レール部123に当接可能に構成される(図8および図10を参照)。本体装飾部材122の左下部には、外周レール部123から内下方に延びるようにワープ通路124が形成されており、本体装飾部材122の下部に形成されたステージ部125に遊技球を導くようになっている。ステージ部125は、左右に延びるとともに前方に傾斜するように形成されており、ワープ通路124を通過してステージ部125に達した遊技球が左右に転動したのち、前方に落下するように構成されている。ステージ部125の中央前部には、ステージ部125の中央部から前方に落下する遊技球を第1始動入賞装置115の第1始動入賞口115aに導くガイド穴126が形成されている。
上部鍍金装飾部材131、左上部鍍金装飾部材132、左下部鍍金装飾部材133、および下部鍍金装飾部材134は、樹脂材料を用いて形成されるとともに表面に鍍金が施されている。上部鍍金装飾部材131は、ネジ等の締結手段を用いて本体装飾部材122の上部における外周レール部123の内側に結合される。左上部鍍金装飾部材132は、ネジ等の締結手段を用いて本体装飾部材122の左上部における外周レール部123の内側に結合される。左下部鍍金装飾部材133は、ネジ等の締結手段を用いて本体装飾部材122の左下部前面側に結合される。下部鍍金装飾部材134は、ネジ等の締結手段を用いて本体装飾部材122の下部前面側に結合される。
これにより、上部鍍金装飾部材131、左下部鍍金装飾部材133、および下部鍍金装飾部材134は、互いに非接触となるように本体装飾部材122と結合される。左上部鍍金装飾部材132は、上部鍍金装飾部材131と接触した状態で本体装飾部材122と結合されるが(図8および図10を参照)、左上部鍍金装飾部材132の表面には不連続蒸着による鍍金が施されている。なお、上部鍍金装飾部材131、左下部鍍金装飾部材133、および下部鍍金装飾部材134の表面には、一般的な樹脂めっき処理による鍍金(めっき)が施される。
また、図8に示すように、遊技領域PAの左上部に設けられた遊技釘111,111,…と上部鍍金装飾部材131との間の最短距離Lm1は、10mm以上に設定される。同様に、遊技領域PAの左上部に設けられた遊技釘111,111,…と左上部鍍金装飾部材132との間の最短距離Lm2も、10mm以上に設定される。なお、複数の遊技釘111,111,…は、不図示の釘打ち機によりベース部材101に形成された貫通穴(図示せず)に打ち込まれて固定されるようになっている。
後方飾り141は、図3に示すように、ベース装飾部材142と、可動式装飾部材143とを有している。ベース装飾部材142は、樹脂材料を用いて箱状に形成されるとともに表面に鍍金が施されている。ベース装飾部材142は、ネジ等の固定手段を用いてベース部材101の後面側に取り付けられ、可動式装飾部材143を上下方向に移動可能に支持する。ベース装飾部材142の前面側に、前方飾り121における上部鍍金装飾部材131の一部が重なるように近接するが(図4を参照)、ベース装飾部材142の表面には不連続蒸着による鍍金が施されている。なお、ベース装飾部材142には、可動式装飾部材143を上下に移動させるための駆動装置(図示せず)が内蔵されている。
一般入賞装置114は、図4および図7に示すように、遊技球が落入可能な一般入賞口114aを有し、一般入賞口114aに落入した遊技球をベース部材101の後面側に排出させる。一般入賞装置114と繋がる通路には、一般入賞口114aに落入した遊技球を検出する一般入賞センサ114s(図17を参照)が設けられている。
第1始動入賞装置115は、図4および図7に示すように、遊技球が落入可能な第1始動入賞口115aを有し、第1始動入賞口115aに落入した遊技球をベース部材101の後面側に排出させる。第1始動入賞装置115と繋がる通路には、第1始動入賞口115aに落入した遊技球を検出する第1始動入賞センサ115s(図17を参照)が設けられている。
補助遊技始動ゲート118は、補助遊技始動ゲート118の開口部に落入した遊技球を補助遊技始動ゲート118の下方へ通過させる。補助遊技始動ゲート118には、補助遊技始動ゲート118を通過した遊技球を検出するゲートセンサ118s(図11および図17を参照)が設けられている。
第2始動入賞装置150は、いわゆるベロ型チャッカーであり、図11〜図13に示すように、第2始動入賞口151aを有する始動入賞部材151と、始動入賞ガード部材153と、始動入賞球通路部材156と、始動口開閉装置157とを有している。始動入賞部材151は、樹脂材料を用いて板状に形成されるとともに表面に鍍金が施されている。始動入賞部材151は、ネジ等の固定手段を用いてベース部材101の前面側に固定される。始動入賞部材151の中央部には、遊技球が入球可能な第2始動入賞口151aが開口して形成される。始動入賞部材151の後面側には、突起状の第1アース接続部152が後方に突出して形成される。第1アース接続部152は、第2始動入賞装置150がベース部材101の前面側の遊技領域PAに取り付けられた状態で、ベース部材101の後面側の球通路部材180(詳細は後述)に取り付けられた第1接触端子197aに当接するようになっている。
始動入賞ガード部材153は、始動入賞部材151の前面側に結合され、遊技球が入球可能に第2始動入賞口151aの前方を囲むように構成されている。なお、始動入賞ガード部材153の表面に、始動入賞部材151と同様の鍍金が施されている。始動入賞球通路部材156は、始動入賞部材151の後面側に結合され、ベース部材101の第2始動入賞装置取り付け穴105に挿通されてベース部材101の後面側に達するようになっている。始動入賞球通路部材156の内部には、第2始動入賞口151aと繋がる球排出通路(図示せず)が形成されており、第2始動入賞口151aを通過した遊技球をベース部材101の後面側に導いて下方に排出するように構成される。この球排出通路(図示せず)には、第2始動入賞口151aに落入した遊技球を検出する第2始動入賞センサ151s(図17を参照)が設けられている。
始動口開閉装置157は、始動入賞球通路部材156の後部に取り付けられる。始動口開閉装置157は、所定の遊技状態のときに、始動入賞部材151と始動入賞ガード部材153とに囲まれた空間に達した遊技球を第2始動入賞口151aに入球させる。一方、通常時において、始動口開閉装置157は、始動入賞部材151と始動入賞ガード部材153とに囲まれた空間に達した遊技球を第2始動入賞口151aに入球させることなく下方に通過させる。
大入賞装置160は、図11〜図13に示すように、通常大入賞口162aおよび振分大入賞口163aを有する大入賞部材161と、大入賞ガード部材166と、大入賞球通路部材167と、大入賞口開閉装置171とを有している。大入賞部材161は、樹脂材料を用いて板状に形成されるとともに表面の一部に鍍金部161aが形成されている。大入賞部材161は、ネジ等の固定手段を用いてベース部材101の前面側に固定される。大入賞部材161の中央部には、遊技球が入球可能な通常大入賞口162aおよび振分大入賞口163aが上下に並んで形成される。通常大入賞口162aは、横長の長方形に開口して形成され、振分大入賞口163aの下方に並んで配置される。振分大入賞口163aは、通常大入賞口162aと同じ横長の長方形に開口して形成され、通常大入賞口162aの上方に並んで配置される。
大入賞部材161の鍍金部161aの後面側には、突起状の第2アース接続部164が後方に突出して形成される。第2アース接続部164は、大入賞装置160がベース部材101の前面側の遊技領域PAに取り付けられた状態で、ベース部材101の後面側の球通路部材180(詳細は後述)に取り付けられた第2接触端子197bに当接するようになっている。大入賞部材161の右下部に形成された装飾部161bには、球通路部材180に設けられた特定通過口185、玉確センサ185s、および通過口開閉部材192を視認可能な窓部165が開口して形成される。なお、大入賞部材161の上部には、一般入賞口114aを有する一般入賞装置114の一つが一体的に形成されている。
大入賞ガード部材166は、大入賞部材161の前面側に結合され、遊技球が入球可能に通常大入賞口162aおよび振分大入賞口163aの前方を囲むように構成されている。なお、大入賞ガード部材166は透明の樹脂材料を用いて形成され、通常大入賞口162aおよび振分大入賞口163aを前方から視認可能に構成されている。大入賞球通路部材167は、大入賞部材161の後面側に結合され、ベース部材101の大入賞装置取り付け穴106に挿通されてベース部材101の後面側に達するようになっている。
大入賞球通路部材167の内部下側には、図15(a)に示すように、通常大入賞口162aと繋がる通常用球排出通路168が形成され、通常大入賞口162aを通過した遊技球B1をベース部材101の後面側に導いて下方の通常用裏球通路183に排出するように構成される。通常用球排出通路168には、図15(b)に示すように、通常大入賞口162aに入球した遊技球を検出する通常大入賞センサ162sが設けられる。大入賞球通路部材167の内部上側には、図15(a)に示すように、振分大入賞口163aと繋がる振分用球排出通路169が形成され、振分大入賞口163aを通過した遊技球B2をベース部材101の後面側に導いて下方の振分用裏球通路184に排出するように構成される。振分用球排出通路169には、図15(b)に示すように、振分大入賞口163aに入球した遊技球を検出する振分大入賞センサ163sが設けられる。
大入賞口開閉装置171は、図11〜図13に示すように、通常大入賞口162aを開閉可能な通常用開閉扉172と、振分大入賞口163aを開閉可能な振分用開閉扉173と、通常用開閉扉172を揺動させるための通常用開閉ソレノイド174と、振分用開閉扉173を揺動させるための振分用開閉ソレノイド175とを有している。通常時において、通常用開閉扉172および振分用開閉扉173は通常大入賞口162aおよび振分大入賞口163aをそれぞれ閉止しており、所定の特別遊技状態が成立したときに、通常用開閉ソレノイド174または振分用開閉ソレノイド175により、通常用開閉扉172または振分用開閉扉173が前方にほぼ90度倒伏揺動して、通常大入賞口162aまたは振分大入賞口163aが開放されるようになっている。
球通路部材180は、図6および図13に示すように、前部が開口した後側球通路部材181と、後側球通路部材181の前部開口を覆う前側球通路部材182とから構成される。図14〜図15に示すように、後側球通路部材181と前側球通路部材182との間には、通常用裏球通路183と、振分用裏球通路184と、一般入賞用裏球通路188とが形成される。
通常用裏球通路183は、球通路部材180の右方中央側に上下に延びるように形成され、上流部が大入賞装置160の通常用球排出通路168と繋がるようになっている。通常用裏球通路183は、大入賞装置160の通常大入賞口162aおよび通常用球排出通路168を通過した遊技球B1を流下させて総排出口187から下方に排出するように構成される。
振分用裏球通路184は、球通路部材180の右方端部側に上下に延びるように形成され、上流部が大入賞装置160の振分用球排出通路169と繋がるようになっている。振分用裏球通路184は、大入賞装置160の振分大入賞口163aおよび振分用球排出通路169を通過した遊技球B2を流下させて総排出口187から下方に排出するように構成される。振分用裏球通路184には、特定通過口185および排出口186が並列に並んで形成され、振分用裏球通路184を流下する遊技球が特定通過口185および排出口186のうちいずれか一方を通過するようになっている。特定通過口185の下流側近傍には、特定通過口185を通過した遊技球を検出する玉確センサ(特定通過口センサ)185sが設けられる。排出口186の下流側近傍には、排出口186を通過した遊技球を検出する排出センサ186sが設けられる。なお、遊技球が特定通過口185を通過して玉確センサ185sに検出されると、特別遊技の終了後、特別遊技の当否判定における当選確率が通常時(後述の非確率変動遊技状態時)の当選確率よりも高確率である高確率抽選状態(後述の確率変動遊技状態)となるように構成されている。
一般入賞用裏球通路188は、球通路部材180の左側に上下に延びるように形成され、上流部が遊技領域PAの右側の一般入賞装置114と繋がるようになっている。一般入賞用裏球通路188は、一般入賞装置114の一般入賞口114aに落入した遊技球を流下させて一般入賞用排出口189から下方に排出するように構成される。一般入賞用裏球通路188には、前述の一般入賞センサ114sが設けられる。
後側球通路部材181および前側球通路部材182は、透明樹脂材料を用いて形成される。後側球通路部材181の右側には、特定通過口185を開閉するための特定通過口開閉装置191が取り付けられる。特定通過口開閉装置191は、特定通過口185を開閉可能な通過口開閉部材192と、通過口開閉部材192を左右方向にスライド移動させる開閉部材駆動部193とを有している。通常時において、通過口開閉部材192は特定通過口185を閉鎖する通過口閉鎖位置(図15(a)を参照)に位置しており、所定の特別遊技状態が成立したときに、開閉部材駆動部193により、通過口開閉部材192がこの通過口閉鎖位置から右方の通過口開放位置(図15(b)を参照)へスライド移動して、特定通過口185が開放されるようになっている。
なお、振分用裏球通路184は、通過口開閉部材192が特定通過口185を開放する状態では、振分用裏球通路184を流下する遊技球が排出口186よりも上流側の特定通過口185へ落入通過し、通過口開閉部材192が特定通過口185を閉鎖する状態では、振分用裏球通路184を流下する遊技球が通過口開閉部材192の上を転動して排出口186へ落入通過するように形成される。また、後側球通路部材181の左側には、不正な電波を検知する電波検知センサ196が取り付けられる。
前側球通路部材182の前面側には、図6および図13に示すように所定の装飾模様が形成される。前側球通路部材182の右下部分には、大入賞装置160の窓部165を介して、特定通過口185、玉確センサ185s、および通過口開閉部材192を前方から視認可能にする透視窓182aが形成されている。前側球通路部材182の左下部には、第1接触端子197aが取り付けられる。また、前側球通路部材182の中央部には、第2接触端子197bが取り付けられる。
第1接触端子197aは、金属板材を用いて板バネ状に形成され、第2始動入賞装置150の第1アース接続部152が当接して弾性変形するようになっている。第1接触端子197aは、第1のワイヤーハーネス198aを介してベース部材101の左方後面側に取り付けられた取り付け用板バネ109と電気的に接続される。すなわち、第1のワイヤーハーネス198aは、第1接触端子197aから取り付け用板バネ109に向けて玉確センサ185sから離れる方向に延伸する。取り付け用板バネ109は、前枠2に設けられたアース端子(図示せず)と接触して接地されるように構成されており、取り付け用板バネ109が遊技盤100におけるアース端子として機能する。
第2接触端子197bは、金属板材を用いて板バネ状に形成され、大入賞装置160の第2アース接続部164が当接して弾性変形するようになっている。第2接触端子197bは、第1接触端子197aと同様に、第2のワイヤーハーネス198bを介して取り付け用板バネ109と電気的に接続される。すなわち、第2のワイヤーハーネス198bは、第2接触端子197bから取り付け用板バネ109に向けて玉確センサ185sから離れる方向に延伸する。
[ぱちんこ遊技機の電気的な構成]
次に、図16のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機PMの電気的な概略構成を説明する。本実施形態に係るぱちんこ遊技機PMは、前述したように、遊技の進行を制御する主制御装置1000と、主制御装置1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する払出制御装置3000と、主制御装置1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置145上での各種演出、スピーカ9からの音響、電飾装置8の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板2000と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニット3500と、を主体として構成されている。副制御基板2000は、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置145上での各種演出、スピーカ9からの音響、電飾装置8の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部2320と、演出表示装置145上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部2310の2つの制御部とを備えている。主制御装置1000、払出制御装置3000、サブメイン制御部2320及びサブサブ制御部2310には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各制御装置の概略構成及びこれらの電気的な接続態様について概説する。
主制御装置1000は、入球センサS(前述した第1始動入賞センサ115s、第2始動入賞センサ151s、ゲートセンサ118s、通常大入賞センサ162s、振分大入賞センサ163s、玉確センサ185s、排出センサ186s、一般入賞センサ114s等)、駆動ソレノイド(通常用開閉ソレノイド174、振分用開閉ソレノイド175等)、情報表示LED(図示せず)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。また、主制御装置1000は、払出制御装置3000と、副制御基板2000(サブメイン制御部2320およびサブサブ制御部2310)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を払出制御装置3000に、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板2000にそれぞれ送信可能に構成されている。なお、主制御装置1000は、外部接続端子(図示せず)を介してホールコンピュータH等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHと配線接続することで、主制御装置1000から外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
本実施形態では、図16の矢印表記の通り、主制御装置1000と払出制御装置3000とは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御装置1000とサブメイン制御部2320とは、主制御装置1000からサブメイン制御部2320への一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。なお、制御装置間の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。また、主制御装置1000とホールコンピュータHとは、主制御装置1000からホールコンピュータへの一方通信が可能となるよう構成されており、遊技関連情報、排出球異常情報、不正検知コマンド等が送信される。
払出制御装置3000は、遊技球の払出を実行する賞球払出ユニット34と、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付け払出制御装置3000に伝達する遊技球貸出装置Jとに接続されている。また、図示省略するが、本実施形態では、払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Jを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、払出制御装置3000により貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
副制御基板2000は、装飾図柄等を表示する演出表示装置145と、スピーカ9と、電飾装置8と、その他演出用の駆動装置(図示せず)と電気的に接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板2000内にサブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを有しており、サブメイン制御部2320によりスピーカ9から出力させる音声の制御、電飾装置8の点灯制御並びに、演出表示装置145上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部2310により、演出表示装置145上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。なお、本実施形態では、サブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを、副制御装置2000にて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部2310により音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
[ぱちんこ遊技機の各種機能]
次に、図17のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機PMの各種機能について説明する。主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器K(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器D)と、演出に係るサブメイン制御部2320と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う払出制御装置3000と、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部2320は、画像演出を実行するサブサブ制御部2310と、電飾装置8と、スピーカ9とも電気的に接続されている。払出制御装置3000は、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出ユニット34と電気的に接続されている。なお、主制御装置1000、サブメイン制御部2320、サブサブ制御部2310、払出制御装置3000等は、ハードウェア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子が実装された制御基板等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器K)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器K)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
主制御装置1000は、主遊技(第1主遊技、第2主遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器K側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段1300(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファ1301)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1400と、を有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、第1主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき、特別遊技の当否及び第2始動入賞口151aの始動口開閉装置157の開放可否を抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2始動入賞口151aの始動口開閉装置157の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190と、を有している。
なお、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、大当りに当選している{特別遊技(大当り)実行許可フラグが発生している}か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、通常大入賞口162a又は振分大入賞口163aを所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行制御手段1173と、振分大入賞口163aを所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための振分大入賞口制御手段1174と、通常大入賞口162aを所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための通常大入賞口制御手段1175と、を有している。特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aと、特別遊技実行時における振分大入賞口163a及び通常大入賞口162aの開閉態様を決定するための開閉態様決定テーブル1172bと、を更に有している。特別遊技実行制御手段1173は、ラウンド数を計測するラウンド数カウンタ1173aと、終了デモ表示の実行時間を計時するための終了デモ実行タイマ1173bと、を更に有している。
本実施形態において、確率変動遊技状態時における大当たり当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当たり当選確率よりも高確率となるように構成されている。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当たり(いわゆる小当たり)については例示していないが、小当たりが発生(小当たりに当選)するように構成してもよい。
振分大入賞口制御手段1174は、振分大入賞口163aの開閉タイミングを管理するための振分ラウンドタイマ1174aと、振分入賞待機時間を計測するための振分入賞待機タイマ1174bと、ラウンド終了待機時間を計時するための振分ラウンド終了タイマ1174cと、振分大入賞口163aに入球した遊技球を排出する時間を計時するための排出待機タイマ1174dと、振分大入賞センサ163sが検出した遊技球を計測する振分入賞数カウンタ1174eと、玉確センサ185s及び排出センサ186sが検出した遊技球を計測する排出数カウンタ1174fと、通過口開閉部材192の変位駆動を制御するための開閉部材駆動制御手段1174−1と、を更に有している。開閉部材駆動制御手段1174−1は、特定領域入賞待機時間を計測するための特定領域入賞待機タイマ1174−1aを更に有している。また、通常大入賞口制御手段1175は、通常大入賞口162aの開閉タイミングを管理するための通常ラウンドタイマ1175aと、通常入賞待機時間を計測するための通常入賞待機タイマ1175bと、ラウンド終了待機時間を計時するための通常ラウンド終了タイマ1175cと、通常入賞検出装置2121が検出した遊技球を計測する通常入賞数カウンタ1175dと、を更に有している。
また、遊技状態一時記憶手段1190は、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1主遊技状態一時記憶手段1191と、第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2主遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194と、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段1195と、振分遊技における現在の遊技状態(例えば、入賞の有無や、振分遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための振分遊技関連情報一時記憶手段1197と、を有している。
次に、遊技周辺機器Kについて説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。遊技周辺機器Kは、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Dと、サブメイン制御部2320と、サブサブ制御部2310と、を有している。ここで、サブメイン制御部2320により制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1始動入賞口115aと、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置2130と、を有している。
第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2始動入賞口151aと、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置2230と、を有している。
第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の所定ラウンド(例えば、奇数ラウンド)以外のラウンドの際には所定条件下で開状態となる通常大入賞口162aと、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の所定ラウンドにおける、振分遊技の際には所定条件下で開状態となる振分大入賞口163aと、振分大入賞口163aと連動して開閉し、特定遊技(確率変動遊技)移行の契機となる特定通過口185と、を有している。
補助遊技周辺機器Dは、第2始動入賞口151aの始動口開閉装置157の開放の契機となる補助遊技始動ゲート118と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置2420とを有している。
サブメイン制御部2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段2322と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段2323と、演出制御全般に係る情報を一時記憶するための演出一般情報一時記憶手段2324と、各種エラーの報知に関する制御処理を司るエラー制御手段2325と、サブサブ制御部2310側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段2400と、を有している。
サブサブ制御部2310は、演出表示装置145の表示領域に設けられた装飾図柄表示領域2311、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312bへ画像を表示する画像表示制御手段2313と、サブメイン制御部2320側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段2450と、を有している。ここで、画像表示制御手段2313は、サブメイン制御部2320側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段(図示せず)を更に有している。
なお、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残るサブサブ制御部2310が、サブメイン制御部2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、サブサブ制御部2310は、サブメイン制御部2320により制御されることを意味する。なお、主制御装置1000と片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
[主制御装置のメインフロー]
次に、図18に示すメインフローチャートを用いて、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れについて説明する。遊技機の電源投入後、図18(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ4002で、主制御装置1000は、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニット3500のリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ4002でYesの場合、ステップ4004で、主制御装置1000は、主制御装置1000側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段1190内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ4006で、情報送信制御手段1300は、主制御装置1000のRAMをクリアしたことを示すRAMクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ4018の処理に移行する。他方、ステップ4002でNoの場合は、ステップ4008で、主制御装置1000は、主制御装置1000におけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ4010で、主制御装置1000は、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ4010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ4004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ4010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ4012で、主制御装置1000は、各種情報コマンドをサブメイン制御部2320側に送信する(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)。次に、ステップ4013で、主制御装置1000は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリアを参照し、確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ4013でYesの場合、ステップ4014で、主制御装置1000は、高利益再表示コマンドをサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ4015に移行する。他方、ステップ4013でNoの場合にも、ステップ4015に移行する。次に、ステップ4015で、主制御装置1000は、振分入賞数カウンタ1174e及び排出数カウンタ1174fをリセットし、ステップ4018に移行する。尚、本処理で振分入賞数カウンタ値及び排出数カウンタ値をリセットすることによって排出球異常から回復することとなる。次に、ステップ4018で、主制御装置1000は、同図のステップ1000によって示される主制御装置1000側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し(その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図のステップ1000が実行されることとなる)、ステップ4020の処理に移行する。尚、ステップ4020に移行後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御装置1000は、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御装置1000は、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、図18(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ2000で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ2100で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ3000で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出ユニット34の駆動制御等を払出制御装置3000に実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ3100で、主制御装置1000は、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータH等への情報出力)を実行する(遊技関連情報、排出球異常情報、不正検知コマンド等を送信する)。次に、ステップ3200で、主制御装置1000は、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信し、サブメイン制御部2320側では当該コマンドに従って演出が実行されることとなる)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御装置1000は、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、図18(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ4604で、主制御装置1000は、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ4606で、主制御装置1000は、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
[主制御装置のサブフロー]
次に、図19に示すフローチャートを用いて、図18におけるステップ2100のサブルーチンに係る特別遊技制御処理について説明する。まず、ステップ2102で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2150で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技開始制御処理を実行する。次に、ステップ2200で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する振分大入賞口制御処理を実行する。次に、ステップ2600で、特別遊技実行制御手段1173は、後述する通常大入賞口制御処理を実行する。次に、ステップ2900で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技終了制御処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2102でNoの場合、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技を実行するタイミングではないと判定し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図20に示すフローチャートを用いて、図19におけるステップ2200のサブルーチンに係る振分大入賞口制御処理について説明する。まず、ステップ2202で、振分大入賞口制御手段1174は、ラウンド数カウンタ1173aを参照し、当該カウンタ値が奇数であるか否か(当該特別遊技の終了後に確率変動遊技状態に移行するか否かを決定する振分遊技を実行する奇数ラウンドであるか否か)を判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリアを参照し、振分制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2204でYesの場合、ステップ2300に移行する。他方、ステップ2204でNoの場合、ステップ2206で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、振分制御継続中フラグをオンにする。次に、ステップ2208で、振分大入賞口制御手段1174は、開閉態様決定テーブル1172b(図21参照)を参照し、大当り図柄及びラウンド数カウンタ1173aのカウンタ値に基づき、当該ラウンドにおける振分大入賞口163aの開放態様をセットする。
ここで、図21は、大入賞口の開放態様を決定する際に参照される、開放態様決定テーブル1172bの一例である。同図に示されるように、本実施形態における特別遊技では、振分大入賞口163aと通常大入賞口162aとが交互に開放されるよう構成されている。より具体的には、奇数ラウンドには振分大入賞口163aが開放され、当該振分大入賞口163aの開放が終了すると次ラウンド(偶数ラウンド)となり、偶数ラウンドには通常大入賞口162aが開放され、当該通常大入賞口162aの開放が終了すると次ラウンド(奇数ラウンド)になるという推移を最終ラウンドが終了するまで継続する。尚、本実施形態では、すべての大当り図柄に係る特別遊技が16ラウンドの特別遊技であるが、各ラウンドの開放態様(ほとんど出玉を獲得できない短開放並びに出玉を獲得し易い長開放A及び長開放B)の組み合わせと、振分用裏球通路184に設けられた特定通過口185への入球によって特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することが決定する振分大入賞口163aの開放時における特定通過口185への入球し易さ(奇数ラウンドでの振分大入賞口163aの開放態様)の組み合わせと、によって、大当り図柄ごとの遊技者への利益を異ならせている。例えば、大当り図柄4Aに係る特別遊技では、第2R・第4R・第6R・第8Rのみが長開放であるため、4ラウンド分の出玉を獲得でき(いわゆる、実質4ラウンド)、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行しない(又は、移行し難い)。一方で、大当り図柄7A、7Bに係る特別遊技では、すべてのラウンドが長開放であるため、16ラウンド分の出玉を獲得でき、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する(又は、移行し易い)。
また、振分大入賞口163aと通常大入賞口162aとが交互に開放されるよう構成することで、一方の大入賞口閉鎖後に係る入賞待機時間の経過中に、次ラウンドに係る他方の大入賞口の開放を開始できることとなる。その結果、いずれの大入賞口も閉鎖されている期間が短くなることで、遊技者の打ち出した遊技球がいずれの大入賞口にも入球しないこと(いわゆる、ムダ球)を減少させることができると共に、特別遊技の消化に係る時間をも減少させることができることとなるのである。
また、振分大入賞口163aと通常大入賞口162aとが交互に開放される場合、振分大入賞口163aに遊技球を入球させる機会を与える(長開放となる)ラウンドを複数の奇数ラウンドから設定できる。例えば、大当り図柄「3A」に係る特別遊技では、第7Rに振分大入賞口163aが長開放Aの開放態様にて開放される一方、大当り図柄「5A」「5B」に係る特別遊技では、第9Rに振分大入賞口163aが長開放Aの開放態様にて開放される。このように、振分大入賞口163aの長開放となるタイミングにバリエーションを持たせることで、一旦、振分大入賞口163aが長開放され得るラウンドが短開放で終わったように見せて、次の奇数ラウンドで振分大入賞口163aが長開放されるような演出(いわゆる、逆転演出)を行うことができることとなる。また、振分大入賞口163aが長開放となるラウンドを特別遊技の後半と設定した場合には、遊技者の利益に大きく関わる当該振分大入賞口163aの長開放以前の特別遊技の実行中期間を、遊技者が振分大入賞口163aに遊技球を入球させるための準備(例えば、遊技球発射強度の調節や発射する遊技球の補充等)を行える期間とすることができることとなる。
また、振分大入賞口163aが複数回にわたって長開放されるように設定した場合には、より確実に特定通過口185に遊技球を入球させ得ることとなり、演出との齟齬が生じること{例えば、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する(又は移行し易い)ことを報知したにも拘わらず、球詰まり等によって、振分大入賞口163aが長開放される1ラウンド分の期間、遊技球を発射できず、確率変動遊技状態に移行しない事態}を防止できることとなる。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されず、例えば、3ラウンド毎に振分大入賞口163aを開放させる等、本例とは異なる規則に基づいて振分大入賞口163aを開放させるよう構成してもよいし、不規則的な順序で振分大入賞口163aを開放させるよう構成してもよい。
また、図21の開閉タイミング対比イメージに示されるように、本例では、長開放A:52msの開放+2600msの閉鎖+28800msの開放、長開放B:29000msの開放、短開放:52msの開放という開放パターンで振分大入賞口163aが開放され得るよう構成されており、特に、長開放Aと短開放とでは、最初の52msは開放の仕方が略同一である(同図下に図示された、各開放態様の開閉タイミング対比イメージを参照)。従って、遊技者は、選択されている開放パターンが利益の高い長開放Aであるか利益の低い短開放であるかを認識できないが、その後に再度振分大入賞口163aが開放されれば長開放Aの開放態様での開放である(即ち、より多くの出玉獲得が望める)ことが判明する、という演出を兼ねた開放となる。例えば、本例では、大当り図柄「4A」は、振分大入賞口163aの開放態様が長開放とならない低利益な大当り図柄であるが、途中までは大当り図柄「3A」「5A」「5B」と同様の開放パターンであるため、第7R・第9Rの開放態様が判明するまでは遊技者の期待感を持続させることができるのである。他方、大当り図柄「7A」「7B」に係る特別遊技では、第1Rの振分大入賞口163aの開放態様も長開放であり、遊技者の利益が最大となることが第1Rの段階にて判明し得るため、遊技者の期待感を持続させる意味が希薄である。そこで、本例では、大当り図柄「7A」「7B」に係る特別遊技の場合、通常大入賞口162aと同様の、長開放Bの開放態様にて振分大入賞口163aを開放するよう構成している(短開放と長開放とで煽り演出を実行する必要が無いため)。尚、本例はあくまで一例であり、これには何ら限定されず、例えば、本例に図示していない長開放や短開放の態様を設けてもよいし、実行する特別遊技の最初の振分大入賞口163aの開放時のみ、長開放Aとなるよう構成してもよい。
フローチャートの説明に戻ると、次に、ステップ2210で、振分大入賞口制御手段1174は、振分遊技関連情報一時記憶手段1197のフラグエリア内にある、開閉部材駆動制御中フラグをオンにする。次に、ステップ2212で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞数カウンタ1174eのカウンタ値及び排出数カウンタ1174fのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2214で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンドタイマ1174aをスタートさせ、ステップ2300に移行する。ステップ2202〜ステップ2214までが初期処理段階であり、特別遊技における振分大入賞口163aの開閉に係るラウンド実行時の初期処理を本処理にて行っている。
次に、ステップ2300で、振分大入賞口制御手段1174は、振分大入賞口開閉制御処理を実行し、ステップ2350に移行する。次に、ステップ2350で、振分大入賞口制御手段1174は、振分準備時間制御処理を実行する。次に、ステップ2400で、振分大入賞口制御手段1174は、振分入賞制御処理を実行する。次に、ステップ2450で、振分大入賞口制御手段1174は、排出球異常検出処理を実行する。次に、ステップ2500で、振分大入賞口制御手段1174は、開閉部材駆動制御処理を実行する。次に、ステップ2550で、振分大入賞口制御手段1174は、振分ラウンド制御終了処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2202でNoの場合、ステップ2350に移行する。
次に、図22示すフローチャートを用いて、図19におけるステップ2600のサブルーチンに係る通常大入賞口制御処理について説明する。まず、ステップ2602で、通常大入賞口制御手段1175は、ラウンド数カウンタ1173aを参照し、当該カウンタ値が偶数であるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、通常制御継続中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2604でYesの場合には、ステップ2650に移行する。他方、ステップ2604でNoの場合には、ステップ2606で、通常大入賞口制御手段1175は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、通常制御継続中フラグをオンにする。次に、ステップ2608で、通常大入賞口制御手段1175は、大当り図柄及びラウンド数カウンタ値に基づき、開放態様決定テーブル1172b(図21参照)を参照し、通常大入賞口162aの開放態様をセットする。尚、本実施形態においては、通常大入賞口162aの選択し得る開放態様は長開放Bと短開放の2種類のみであるが、これには限定されず、どのような開放時間や開放パターンを選択しても何ら問題ない。
次に、ステップ2610で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞数カウンタ1175dのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2612で、通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンドタイマ1175aをスタートさせ、ステップ2650に移行する。ステップ2602〜ステップ2612までが初期処理段階であり、特別遊技における通常大入賞口162aの開閉に係るラウンド実行時の初期処理を本処理にて行っている。
次に、ステップ2650で、通常大入賞口制御手段1175は、通常大入賞口開閉制御処理を実行し、ステップ2700に移行する。尚、ステップ2602でNoの場合にも、ステップ2700に移行する。次に、ステップ2700で、通常大入賞口制御手段1175は、通常準備時間制御処理を実行する。次に、ステップ2750で、通常大入賞口制御手段1175は、通常入賞制御処理を実行する。次に、ステップ2800で、通常大入賞口制御手段1175は、通常ラウンド制御終了処理を実行し、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
[作用]
次に、図23〜図28を参照しながら、本実施形態における作用について説明する。
[長開放Aの場合]
本例では、長開放Aの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では3A図柄に係る特別遊技)の第7ラウンドから第9ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第7ラウンドでは、振分大入賞口163aは、「52ms開放・2600ms閉鎖・28800ms開放・閉鎖」の順に動作し(長開放)、通過口開閉部材192は、「52ms開放・2600ms閉鎖・31400ms開放・2000ms閉鎖・52ms開放・閉鎖(※振分入賞口の閉鎖後2600ms経過後に排出エラーが検知されなかった場合には動作を中断し閉鎖する)」の順に動作する。
[長開放Aの場合/排出球異常非検知の場合]
ここで、まず、図23は、振分大入賞口163aの開放態様が長開放Aの場合にて、排出球異常が非検出であった場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第7ラウンドの開始タイミング)において、第7ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口163a及び振分大入賞口163aと繋がる振分用裏球通路184内の特定通過口185(通過口開閉部材192)の開放(52msの開放)が実行される。加えて、当該タイミングにて、振分大入賞口163aと特定通過口185との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口163a及び特定通過口185(通過口開閉部材192)の開放から52msが経過したことを契機として、振分大入賞口163a及び特定通過口185を閉鎖(2600msの閉鎖)する。
次に、図中3のタイミングにおいて、振分大入賞口163a及び特定通過口185(通過口開閉部材192)の閉鎖から2600msが経過したことを契機として、振分大入賞口163a及び特定通過口185を開放(振分大入賞口163aは28800msの開放、特定通過口185は31400msの開放)する。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口163aの開放から28800msが経過したことを契機として、振分大入賞口163aを閉鎖する。尚、本タイミングから振分大入賞口163aと通常大入賞口162aとの同時閉鎖時間が開始することとなる。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口163aの閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第8ラウンドが開始されると共に、第8ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口162aが開放(29000msの開放)することとなる。尚、各ラウンドの期間は、開放中、閉鎖中、準備中、の順に構成されている。尚、図中4のタイミングから本タイミングまでの期間(200ms)が振分大入賞口163aと通常大入賞口162aとの同時閉鎖時間となる。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口163aの閉鎖から1900ms経過したことを契機として、振分大入賞口163aの有効期間が終了する。尚、図中4のタイミングから本タイミングまでの期間(1900ms)が大入賞口閉鎖時からの遊技球の検出猶予時間となる。
次に、図中7のタイミングにおいて、振分大入賞口163aの閉鎖から2600ms経過したことを契機として、特定通過口185の有効期間が終了する。また、本タイミングにおいて、排出球の異常が検出されなかったため通過口開閉部材192の駆動は強制終了し、排出球検出期間も終了することとなる。尚、図中6のタイミングから本タイミングまでの期間(700ms)が遊技球の検出時間終了から排出時間終了までの時間となる。
次に、図中8のタイミングにおいて、通常大入賞口162aの開放から29000ms経過したことを契機として通常大入賞口162aが閉鎖することとなる。
次に、図中9のタイミングにおいて、通常大入賞口162aの閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第8ラウンドが終了し、第9ラウンドが開始されると共に、第9ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口163aが開放(52msの開放)することとなる。また、第9ラウンドが開始されたことを契機として特定通過口185(通過口開閉部材192)が開放(52msの開放)すると共に、振分大入賞口163aと特定通過口185との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
尚、同図左下に示されるように、スイッチ間(検出装置間)の遊技球通過時間と有効時間設計値の関係は、有効時間設計値がスイッチ間(検出装置間)の遊技球通過時間の実測値(理論値)の最大値{スイッチ間(検出装置間)を遊技球が流下した時に最も時間がかかった実測値}よりも長い時間に設計しており、流下するすべての遊技球が確実にスイッチ間(検出装置間)を通過し得るよう構成している。
また、前述したように本実施形態においては、振分大入賞口163aと通常大入賞口162aとの同時閉鎖時間は200ms、大入賞口閉鎖時からの遊技球の検出猶予時間は1900ms、遊技球の検出時間終了から排出時間終了までの時間は700msであり、振分大入賞口163aと通常大入賞口162aとの同時閉鎖時間が最も短い時間となるよう構成されている。このように振分大入賞口163aと通常大入賞口162aとの同時閉鎖時間を短い時間にすることにより、特別遊技中において打ち出した遊技球が振分大入賞口163aと通常大入賞口162aとのどちらにも入球せずにアウト口119から排出されてしまうことを最小限に抑えることができ、遊技者の利益を担保することができることとなる。
[長開放Aの場合/排出球異常検知の場合]
次に、図24は、振分大入賞口163aの開放態様が長開放Aの場合にて、排出球異常が検出された場合の動作内容について示したタイミングチャートである。
はじめに、図中1のタイミング(特別遊技の第7ラウンドの開始タイミング)において、第7ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口163a及び振分大入賞口163aと繋がる振分用裏球通路184内の特定通過口185(通過口開閉部材192)の開放(52msの開放)が実行される。加えて、当該タイミングにて、振分大入賞口163aと特定通過口185との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
次に、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口163a及び特定通過口185(通過口開閉部材192)の開放から52msが経過したことを契機として、振分大入賞口163a及び特定通過口185を閉鎖(2600msの閉鎖)する。
次に、図中3のタイミングにおいて、振分大入賞口163a及び特定通過口185(通過口開閉部材192)の閉鎖から2600msが経過したことを契機として、振分大入賞口163a及び特定通過口185を開放(振分大入賞口163aは28800msの開放、特定通過口185は31400msの開放)する。
次に、図中4のタイミングにおいて、振分大入賞口163aの開放から28800msが経過したことを契機として、振分大入賞口163aを閉鎖する。
次に、図中5のタイミングにおいて、振分大入賞口163aの閉鎖からラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)である200msが経過したことを契機として第8ラウンドが開始されると共に、第8ラウンドが偶数ラウンドであることから通常大入賞口162aが開放(29000msの開放)することとなる。尚、各ラウンドの期間は、開放中、閉鎖中、準備中、の順に構成されている。
次に、図中6のタイミングにおいて、振分大入賞口163aの閉鎖から1900ms経過したことを契機として、振分大入賞口163aの有効期間が終了する。
次に、図中7のタイミングにおいて、特定通過口185(通過口開閉部材192)の開放から31400msが経過したことを契機として、特定通過口185を閉鎖(2000msの閉鎖)すると共に特定通過口185の有効期間が終了する。また、本タイミングにおいて、排出球の異常が検出されたため通過口開閉部材192の駆動は継続し、排出球検出期間も継続することとなる。
次に、図中8のタイミングにおいて、排出球異常であり且つ特定通過口185(通過口開閉部材192)の閉鎖から2000ms経過したことにより、特定通過口185を開放する。次に、図中9のタイミングにおいて、排出球異常であり且つ特定通過口185の開放から52ms経過したことにより、特定通過口185を閉鎖する。
次に、図中10のタイミングにおいて、通常大入賞口162aの開放から29000ms経過したことを契機として通常大入賞口162aが閉鎖することとなる。尚、本タイミングにおいても排出球異常が解消されていないため次ラウンドである第9ラウンドは開始されない。
次に、図中11のタイミングにおいて、排出球異常が解消されたため排出球検出期間が終了し、4ms(1割り込み)の次ラウンド開始までの準備時間が開始される。次に、図中12のタイミングにおいて、排出球異常の解消から4ms(1割り込み)経過したことを契機として第8ラウンドが終了し、第9ラウンドが開始されると共に、第9ラウンドが奇数ラウンドであることから振分大入賞口163aが開放(52msの開放)することとなる。また、第9ラウンドが開始されたことを契機として特定通過口185(通過口開閉部材192)が開放(52msの開放)すると共に、振分大入賞口163aと特定通過口185との有効期間及び排出球の検出期間が開始される。
以上のように、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、振分大入賞口の開閉に係るあるラウンド(本例では、奇数ラウンド)において排出球異常が発生し、次ラウンドである通常大入賞口の開閉に係るラウンドの開閉動作が終了した後のラウンド終了待機時間(閉鎖中時間と準備中時間を合わせた時間)を経過した後においても排出球異常が解消されていない場合には、当該通常大入賞口の開閉に係るラウンドのラウンド終了待機時間が延長されるよう構成されている。また、当該通常大入賞口の開閉に係るラウンドのラウンド終了待機時間が延長されている状況において排出球異常が解消された場合、当該排出球異常の解消時から所定時間(例えば、1割込分の時間である4ms)経過後に、次ラウンド(奇数ラウンド)が開始するよう構成することで、確実に排出球異常を解消し終えた後に次ラウンドでの振分大入賞口の開閉制御を実行することができることとなる。
[長開放Bの場合]
図25及び図26では、長開放Bの単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では7A図柄に係る特別遊技)の第9ラウンドから第10ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第9ラウンドでは、振分大入賞口163aは、「29000ms開放・閉鎖」の順に動作し(長開放B)、特定通過口185(通過口開閉部材192)は、「52ms開放・2600ms閉鎖・31400ms開放・2000ms閉鎖・52ms開放・閉鎖(※振分入賞口の閉鎖後2600ms経過後に排出エラーが検知されなかった場合には動作を中断し閉鎖する)」の順に動作する。以下、長開放Aの場合と略同一の処理については説明を割愛し、相違点について説明する。
[長開放Bの場合/排出球異常非検知の場合]
まず、図25を参照する。長開放Bの単位遊技では、長開放Aの単位遊技時と比較して、振分大入賞口163aを一旦閉鎖する動作が無いため、振分大入賞口163aの動作終了までの時間が短い(長開放A:31452ms、長開放B:29000ms)。そのため、振分大入賞口163aが最長まで開放された場合、図中4における振分大入賞口163aの開放終了から2600ms経過時に排出球異常を確認する図中7のタイミングが、通過口開閉部材192の駆動に係る所定期間Cの途中で訪れることとなり、排出球異常が検出されなかった場合には、通過口開閉部材192の駆動を強制終了させることとなる。
[長開放Bの場合/排出球異常検知の場合]
次に、図26を参照する。長開放Bの単位遊技において、図中7のタイミングで排出球異常が検出された場合、排出球異常が解消するまでの間、通過口開閉部材192は一定の駆動パターンを継続する。ここで、同図においては、第10ラウンドにおける通常大入賞口162aの開放動作が終了した図中11のタイミングにおいても、排出球異常が継続している場合を例示している。このように、第9ラウンドにおける振分大入賞口163aの開放で発生した排出球異常が、第10ラウンドにおける通常大入賞口162aの開放動作が終了した後も継続している場合、第10ラウンドにおける開放中時間及び(又は)準備中時間が排出球異常の解消まで延長され、第11ラウンドが開始されないこととなるのである。その後、排出球異常が解消した図中12のタイミングで排出球検出期間が終了し、次のタイマ割り込み処理が実行される図中13のタイミングにて、第11ラウンドが開始されることとなる。
[短開放の場合]
図27及び図28では、短開放の単位遊技を含む「ある特別遊技」における「ある複数ラウンド」に着目して説明する。具体的には、ある特別遊技(本例では4A図柄に係る特別遊技)の第7ラウンドから第8ラウンドを例に説明する。ここで、本例の場合、当該特別遊技の第7ラウンドでは、振分大入賞口163aは、「52ms開放・閉鎖」の順に動作し(短開放)、特定通過口185(通過口開閉部材192)は、「52ms開放・2600ms閉鎖・31400ms開放・2000ms閉鎖・52ms開放・閉鎖(※振分入賞口の閉鎖後2600ms経過後に排出エラーが検知されなかった場合には動作を中断し閉鎖する)」の順に動作する。以下、長開放A、長開放Bの場合と略同一の処理については説明を割愛し、相違点について説明する。
[短開放の場合/排出球異常非検知の場合]
まず、図27を参照する。短開放の単位遊技においては、図中2のタイミングで振分大入賞口163aの開放動作が終了し、その2600ms後である図中5のタイミングにおいて排出球異常を確認することとなる。ここで、排出球異常が検出されなかった場合、通過口開閉部材192の駆動は所定期間Bの終了と同時に終了し、以降の所定期間C・D・Eに係る駆動は実行されない。
[短開放の場合/排出球異常検知の場合]
次に、図28を参照する。短開放の単位遊技において、図中5のタイミングで排出球異常が検出された場合、排出球異常が解消するまでの間、所定期間C・D・Eに係る通過口開閉部材192の駆動が継続される。また、第8ラウンドにおける通常大入賞口162aの開放動作が終了した後も継続している場合、第8ラウンドにおける開放中時間及び(又は)準備中時間が排出球異常の解消まで延長され、第9ラウンドが開始されないこととなるのである。その後、排出球異常が解消した図中7のタイミングで、通過口開閉部材192の駆動動作が継続している場合は当該駆動動作を強制終了すると共に排出球検出期間が終了し、次のタイマ割り込み処理が実行される図中8のタイミングにて、第9ラウンドが開始されることとなる。
尚、本実施形態においては、振分大入賞口と通常大入賞口とが夫々独立して制御されているため、振分大入賞口において排出球異常が発生した場合であっても、通常大入賞口の開放が実行されるよう構成されており、円滑な遊技の進行を実行し易くなるという効果を奏する。
また、本実施形態においては、特別遊技中の振分大入賞口の開閉に係るすべてのラウンドにおいて、特定領域への遊技球の入球を検知するよう構成している。その結果、振分大入賞口の開放態様や特定通過口に既に遊技球が入球しているか否かに拘わらず、同様の処理を使いまわすことができるため、プログラム容量を削減できることとなる。
また、本実施形態においては、電源断からの復帰時にサブ側へ各種情報コマンド(特に、高利益再表示コマンド)を送信するよう構成している。その結果、特別遊技中に特定領域への遊技球の入球があった後において電源断が発生した場合にも、当該電源断以前に実行されていた演出と同様の演出を開始できるため、電源断前後での演出に齟齬が生じ、遊技者にとっての利益が失われてしまったような演出を実行してしまうことを防止ができることとなる。
また、本実施形態においては、特別遊技中において振分大入賞口と通常大入賞口とを交互に開放するよう構成されているため、振分大入賞口が長開放の開放態様にて開放される(確率変動遊技状態に移行する機会が与えられる)ことへの期待感を遊技者に抱かせるラウンド数が多く、また、どのラウンドで振分大入賞口を長開放させるかといった遊技機の設計のバリエーションを増やすことができ、遊技の興趣性を向上できることとなる。尚、振分大入賞口の開放態様が長開放となるラウンドをどのラウンドとするかは本例には限定されず任意に設定してもよい。また、本実施形態においては、振分大入賞口の開閉に係るラウンドを奇数ラウンド、通常大入賞口の開閉に係るラウンドを偶数ラウンドとしたが、これには限定されず、通常大入賞口の開閉に係るラウンドを奇数ラウンド、振分大入賞口の開閉に係るラウンドを偶数ラウンドとしてもよく、また、振分大入賞口と通常大入賞口とを交互に開放するよう構成しなくともよい(一方の大入賞口の開閉に係るラウンドが連続してもよい)。
また、本実施形態においては、振分大入賞口の開閉に係るラウンドにおいて、振分大入賞口の開放が終了した後も、特定通過口(開閉部材)が開放されている期間が存在するよう構成されており、振分大入賞口の開放終了直前に入球した遊技球であっても特定通過口に入球し得ることで、振分大入賞口が長開放の開放態様にて開放された際に、より確実に特定通過口に遊技球を入球させることができる、ユーザフレンドリーな遊技機を提供できることとなる。
また、本実施形態においては、特別遊技の終了デモ時間が経過した際、排出待機時間中である場合には、終了デモが終了しない(主遊技図柄変動が開始し得ない)よう構成することで、特別遊技の最終ラウンドにて排出球異常が発生した場合にも、エラー報知を実行する期間を担保できることとなる。
[変形例1]
尚、本実施形態においては、電源断時に排出球異常を解消するよう構成したが、排出球異常の解消方法はこれには限定されない。そこで、そのような構成を、本実施形態からの変形例1とし、以下、本実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
まず、図29は、本実施形態からの変形例1における特別遊技制御処理及び排出球異常回復処理のフローチャートである。本実施形態からの変更点は、ステップ2850(変1)についてである。即ち、ステップ2100のサブルーチンに係る特別遊技制御処理において、ステップ2700の通常大入賞口制御処理の実行後に、ステップ2850(変1)で、特別遊技実行制御手段1173は、排出球異常回復処理を実行し、ステップ2900に移行する。
次に、ステップ2850(変1)のサブルーチンに係る排出球異常回復処理について説明する。まず、ステップ2852で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、排出球異常フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2852でYesの場合、ステップ2854で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリアを参照し、入球確認フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2854でYesの場合、ステップ2856で、特別遊技実行制御手段1173は、振分大入賞センサ163sが新たな遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ2856でYesの場合、ステップ2858で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、入球確認フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2856でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
尚、ステップ2854でNoの場合、ステップ2860で、特別遊技実行制御手段1173は、排出センサ186sが新たな遊技球の入球を検出したか否かを判定する。ステップ2860でYesの場合、ステップ2862で、特別遊技実行制御手段1173は、振分入賞数カウンタ1174e及び排出数カウンタ1174fをリセット(ゼロクリア)する。尚、本処理によって排出球異常から解消されることとなる。次に、ステップ2864で、特別遊技実行制御手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア内にある、入球確認フラグをオフにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ2852又はステップ2860でNoの場合にも、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
以上のように変更することで、本実施形態からの変形例1におけるぱちんこ遊技機は、排出球異常時において、振分大入賞口へ遊技球を入球させて、振分大入賞センサと排出センサとが当該遊技球の入球を検出することによって排出球異常から回復されるよう構成される。その結果、電源断とならずに(遊技を中断せずとも)、排出球異常から回復できることとなる(遊技の進行を妨げない)。
[変形例2]
また、本実施形態において、振分大入賞口163aと特定通過口185とが連動して開閉しているが、これに限られるものではなく、振分大入賞口163aと特定通過口185とが連動して開閉しなくてもよい。例えば、図30に示すように、所定のタイミングだけ振分大入賞口163aと特定通過口185とが連動して開閉する構成であってもよい。そこで、そのような構成を、本実施形態からの変形例2とし、以下、本実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
図30は、本実施形態からの変形例2における、振分大入賞口163aの開放態様が長開放Aの場合にて、排出球異常が非検出であった場合の動作内容について示したタイミングチャートである。本実施形態からの変更点は、図中2のタイミングにおいて、振分大入賞口163a及び特定通過口185(通過口開閉部材192)の開放から52msが経過したことを契機として、振分大入賞口163a及び特定通過口185を閉鎖(振分大入賞口163aは2600msの閉鎖、特定通過口185は60800msの閉鎖)する。加えて、当該タイミングにて、特定通過口185の有効期間が終了する。
次に、図中3のタイミングにおいて、振分大入賞口163a及び特定通過口185(通過口開閉部材192)の閉鎖から2600msが経過したことを契機として、振分大入賞口163aのみを開放(28800msの開放)する。
なお、図中7のタイミングにおいて、振分大入賞口163aの閉鎖から2600ms経過したときには、特定通過口185の有効期間がすでに終了している。また、本タイミングにおいて、通過口開閉部材192の開放作動はすでに終了している。これにより、振分大入賞口163aが開放される場合でも、遊技球を特定通過口185に通過させないようにすることができるため、遊技を多様化させることが可能になる。
[本実施形態における特徴構成]
[球通路部材の特徴構成]
本実施形態では、大入賞装置160と別体に、大入賞装置160の振分大入賞口163aを通過した遊技球を流下させる振分用裏球通路184が形成された球通路部材180が設けられている。振分用裏球通路184は、振分用裏球通路184を流下する遊技球が特定通過口185もしくは排出口186のいずれか一方を選択的に通過するように形成されており、球通路部材180に、特定通過口185を通過する遊技球を検出する玉確センサ185sが設けられる。これにより、振分大入賞口163aと特定通過口185(玉確センサ185s)との間の距離(特に、前後方向の距離)を長くすることができるため、振分大入賞口163aから特定通過口185(玉確センサ185s)までの球通路(振分用球排出通路169および振分用裏球通路184)を複雑に長くすることが可能になる。そのため、特定通過口185および玉確センサ185sに対する不正行為を防止することができ、ぱちんこ遊技機PMに対する不正行為をより確実に防止することが可能になる。また、大入賞装置160と別体に球通路部材180が設けられるため、特定通過口185(玉確センサ185s)を有しない構成の遊技盤を製造する場合に、球通路部材180を構成から除外するだけで、ベース部材101に従来型の大入賞装置を取り付けることができ、遊技盤の構成部品の共用化を図ることが可能になる。
また、球通路部材180に、特定通過口185を開閉可能な通過口開閉部材192が設けられている。振分用裏球通路184は、通過口開閉部材192が特定通過口185を開く状態では振分用裏球通路184を流下する遊技球が特定通過口185を通過し、通過口開閉部材192が特定通過口185を閉じる状態では振分用裏球通路184を流下する遊技球が排出口186を通過するように形成される。これにより、遊技球が特定通過口185を通過する可能性がある場合を除いて、通過口開閉部材192により特定通過口185を閉じておくことができるため、遊技球等を特定通過口185に不正に通過させる等の不正行為を防止することが可能になり、特定通過口185および玉確センサ185sに対する不正行為をより確実に防止することができる。
なお、通過口開閉部材192が特定通過口185を開く状態では振分用裏球通路184を流下する遊技球が特定通過口185を通過し、通過口開閉部材192が特定通過口185を閉じる状態では振分用裏球通路184を流下する遊技球が排出口186を通過するため、振分大入賞口163aが前述の短開放となる特別遊技を実行する間に、偶発的に振分大入賞口163aを通過した遊技球が特定通過口185を通過するのを防止することができる。そのため、振分大入賞口163aが前述の短開放となる特別遊技を実行する場合に、設定どおりの特別遊技を実行することが可能になる。
また、大入賞装置160は、振分大入賞口163aおよび通常大入賞口162aを有し、球通路部材180に、振分大入賞口163aを通過した遊技球を流下させる振分用裏球通路184と、通常大入賞口162aを通過した遊技球を流下させる通常用裏球通路183とが形成されており、振分用裏球通路184は、振分用裏球通路184を流下する遊技球が特定通過口185もしくは排出口186のいずれか一方を通過するように形成されている。このように、大入賞装置160と別体に球通路部材180が設けられるため、振分大入賞口163aから延びる球通路(通常用球排出通路168および振分用裏球通路184)と、通常大入賞口162aから延びる球通路(振分用球排出通路169および通常用裏球通路183)とを分けることが可能になるため、振分大入賞口163aおよび通常大入賞口162aを通過した遊技球による球詰まりを防止することができる。
[窓部の特徴構成]
本実施形態では、前述したように、大入賞装置160と別体に球通路部材180が設けられている。球通路部材180の振分用裏球通路184は、振分用裏球通路184を流下する遊技球が特定通過口185もしくは排出口186のいずれか一方を選択的に通過するように形成されており、遊技領域PAにおける球通路部材180の前方に設けられた大入賞装置160の装飾部161bに、振分用裏球通路184における特定通過口185を含む領域と玉確センサ185sを前方から視認可能な窓部165が設けられる。これにより、振分用裏球通路184における特定通過口185を含む領域と玉確センサ185sを前方から視認することが可能になるため、前述したように、振分大入賞口163aから特定通過口185(玉確センサ185s)までの球通路を複雑に長くすることが可能になるだけでなく、特定通過口185および玉確センサ185sに対する不正行為を容易に発見することができる。そのため、特定通過口185および玉確センサ185sに対する不正行為をより確実に防止することができ、ぱちんこ遊技機PMに対する不正行為をより確実に防止することが可能になる。
また、前述したように、球通路部材180に通過口開閉部材192が設けられている。窓部165は、振分用裏球通路184における特定通過口185を含む領域と玉確センサ185sと通過口開閉部材192を前方から視認可能に形成される。これにより、通過口開閉部材192を前方から視認することが可能になるため、前述したように、遊技球等を特定通過口185に不正に通過させる等の不正行為を防止することが可能になるだけでなく、通過口開閉部材192に対する不正行為を容易に発見することができる。そのため、特定通過口185および玉確センサ185sや通過口開閉部材192に対する不正行為をより確実に防止することができる。また、前述したように、通過口開閉部材192は、振分用開閉扉173が振分大入賞口163aを開閉させるのに連動して、特定通過口185を開閉するため、振分大入賞口163aの開閉と特定通過口185の開閉とを同時に視認することが可能である。
また、前述したように、大入賞装置160は、振分大入賞口163aおよび通常大入賞口162aを有し、球通路部材180に、振分用裏球通路184と通常用裏球通路183とが形成されており、窓部165は、振分用裏球通路184における特定通過口185を含む領域と玉確センサ185sを前方から視認可能に形成されている。これにより、振分用裏球通路184における特定通過口185を含む領域と玉確センサ185sを前方から視認することが可能になるため、前述したように、振分大入賞口163aおよび通常大入賞口162aを通過した遊技球による球詰まりを防止しつつ、特定通過口185および玉確センサ185sに対する不正行為を容易に発見することができる。
また、窓部165が形成された装飾部161bは、大入賞装置160における大入賞部材161に一体的に形成されている。これにより、部品点数を増やすことなく、窓部165を設けることができる。
[アース用接触端子の特徴構成]
本実施形態では、前述したように、大入賞装置160と別体に球通路部材180が設けられている。球通路部材180には、ベース部材101の後面側に設けられたアース端子(取り付け用板バネ109)と第1のワイヤーハーネス198aを介して電気的に接続され、第2始動入賞装置150の鍍金部分(第1アース接続部152)と接触する第1接触端子197aが取り付けられる。また、球通路部材180には、アース端子と第2のワイヤーハーネス198bを介して電気的に接続され、大入賞装置160の鍍金部分(第2アース接続部164)と接触する第2接触端子197bが取り付けられる。これにより、第2始動入賞装置150の鍍金部分および大入賞装置160の鍍金部分が接地(アース)されるため、遊技球が集中しやすい第2始動入賞装置150や大入賞装置160に蓄電された静電気が、第2始動入賞装置150または大入賞装置160の近傍に設けられた遊技釘に放電されるのを防止することができる。そのため、遊技盤100の前面側で生じた静電気が、遊技釘を介して遊技盤100の後面側に設けられた電子部品(例えば、第1始動入賞センサ115s、第2始動入賞センサ151s、通常大入賞センサ162s、振分大入賞センサ163s、玉確センサ185s等)に到達することはなく、遊技盤100の前面側で生じた静電気が後面側に設けられた電子部品等に影響を及ぼすのを防止することができる。
また、第1のワイヤーハーネス198aは、第1接触端子197aからアース端子(取り付け用板バネ109)に向けて玉確センサ185sから離れる方向に延伸する。同様に、第2のワイヤーハーネス198bは、第2接触端子197bからアース端子に向けて玉確センサ185sから離れる方向に延伸する。これにより、第1のワイヤーハーネス198aおよび第2のワイヤーハーネス198bを流れる静電気が玉確センサ185sに影響を及ぼすのを防止することができる。また、不正な電波等を用いて、玉確センサ185sを不正に検出作動させることを防止することができる。
また、ベース部材101を前枠2に固定するための取り付け用板バネ109がアース端子として機能する。これにより、部品点数を増やすことなくアース端子を設けることができる。
[センター飾りの第1の特徴構成]
本実施形態では、センター飾り120を構成する前方飾り121は、センター飾り120の外周部に設けられて表面に鍍金が施された上部鍍金装飾部材131および左上部鍍金装飾部材132と、上部鍍金装飾部材131および左上部鍍金装飾部材132と結合される絶縁性を有した本体装飾部材122とを有している。本体装飾部材122は、上部鍍金装飾部材131および左上部鍍金装飾部材132の外周面を覆って遊技領域PAを流下する遊技球が上部鍍金装飾部材131および左上部鍍金装飾部材132に当接することなく本体装飾部材122に当接可能に構成される。これにより、遊技球が上部鍍金装飾部材131および左上部鍍金装飾部材132に当接することがないため、上部鍍金装飾部材131や左上部鍍金装飾部材132に静電気が蓄電されて、上部鍍金装飾部材131または左上部鍍金装飾部材132の近傍に設けられた遊技釘に放電されるのを防止することができる。そのため、遊技盤100の前面側で生じた静電気が、遊技釘を介して遊技盤100の後面側に設けられた電子部品(例えば、演出表示装置145、ベース装飾部材142に内蔵された可動式装飾部材143の駆動装置等)に到達することはなく、遊技盤100の前面側で生じた静電気が後面側に設けられた電子部品等に影響を及ぼすのを防止することができる。
また、遊技領域PAの左上部に設けられた遊技釘111,111,…とセンター飾り120(前方飾り121)の左上部に設けられた上部鍍金装飾部材131および左上部鍍金装飾部材132との間の最短距離が10mm以上となるように設定される。これにより、仮に、遊技球が集中しやすい上部鍍金装飾部材131や左上部鍍金装飾部材132に長い時間をかけて静電気が蓄電されても、上部鍍金装飾部材131または左上部鍍金装飾部材132の近傍に設けられた遊技釘に放電されるのを防止することができる。そのため、遊技盤100の前面側で生じた静電気が、遊技釘を介して遊技盤100の後面側に設けられた電子部品に到達することはなく、遊技盤100の前面側で生じた静電気が後面側に設けられた電子部品等に影響を及ぼすのを防止することができる。
[センター飾りの第2の特徴構成]
本実施形態では、センター飾り120を構成する前方飾り121は、表面に鍍金が施された上部鍍金装飾部材131、左下部鍍金装飾部材133、および下部鍍金装飾部材134と、絶縁性を有した本体装飾部材122とを有している。本体装飾部材122は、上部鍍金装飾部材131、左下部鍍金装飾部材133、および下部鍍金装飾部材134同士が非接触となるように、上部鍍金装飾部材131、左下部鍍金装飾部材133、および下部鍍金装飾部材134と結合される。これにより、上部鍍金装飾部材131、左下部鍍金装飾部材133、および下部鍍金装飾部材134のうちいずれかに静電気が蓄電されたとしても、蓄電された静電気が他の鍍金装飾部材等に伝わるのを防止することができる。そのため、遊技盤100の前面側で生じた静電気が、鍍金装飾部材等を介して遊技盤100の後面側に設けられた電子部品(例えば、演出表示装置145、ベース装飾部材142に内蔵された可動式装飾部材143の駆動装置等)に到達することはなく、遊技盤100の前面側で生じた静電気が後面側に設けられた電子部品等に影響を及ぼすのを防止することができる。
また、センター飾り120を構成する前方飾り121は、上部鍍金装飾部材131に接触する左上部鍍金装飾部材132を有し、左上部鍍金装飾部材132の表面に不連続蒸着による鍍金が施されている。また、センター飾り120を構成する後方飾り141は、上部鍍金装飾部材131に近接するベース装飾部材142を有し、ベース装飾部材142の表面に不連続蒸着による鍍金が施されている。これにより、左上部鍍金装飾部材132およびベース装飾部材142の表面に不連続蒸着による鍍金が施されているため、上部鍍金装飾部材131に静電気が蓄電されたとしても、蓄電された静電気が左上部鍍金装飾部材132またはベース装飾部材142に伝わるのを防止することができる。そのため、遊技盤100の前面側で生じた静電気が、左上部鍍金装飾部材132またはベース装飾部材142を介して遊技盤100の後面側に設けられた電子部品に到達することはなく、遊技盤100の前面側で生じた静電気が後面側に設けられた電子部品等に影響を及ぼすのを防止することができる。
また、前述したように、遊技領域PAの左上部に設けられた遊技釘111,111,…とセンター飾り120(前方飾り121)の左上部に設けられた上部鍍金装飾部材131との間の最短距離が10mm以上となるように設定される。これにより、仮に、遊技球が集中しやすい上部鍍金装飾部材131や左上部鍍金装飾部材132に長い時間をかけて静電気が蓄電されても、上部鍍金装飾部材131または左上部鍍金装飾部材132の近傍に設けられた遊技釘に放電されるのを防止することができる。そのため、遊技盤100の前面側で生じた静電気が、遊技釘を介して遊技盤100の後面側に設けられた電子部品に到達することはなく、遊技盤100の前面側で生じた静電気が後面側に設けられた電子部品等に影響を及ぼすのを防止することができる。
上述の実施形態において、大入賞装置160の装飾部161bに窓部165が設けられているが、これに限られるものではなく、窓部165が形成された装飾部161bを大入賞装置160と別体に設けるようにしてもよい。
上述の実施形態において、窓部165は、振分用裏球通路184における特定通過口185を含む領域と玉確センサ185sと通過口開閉部材192を前方から視認可能に形成されているが、これに限られるものではなく、(特定通過口185を含む)振分用裏球通路184全体の領域と玉確センサ185sと通過口開閉部材192を前方から視認可能に形成されてもよい。
上述の実施形態において、球通路部材180に、第2始動入賞装置150の鍍金部分(第1アース接続部152)と接触する第1接触端子197aと、大入賞装置160の鍍金部分(第2アース接続部164)と接触する第2接触端子197bとが設けられているが、これに限られるものではなく、第1接触端子197aおよび第2接触端子197bのうちいずれか一方だけが設けられる構成であってもよい。
上述の実施形態において、取り付け用板バネ109がアース端子として機能しているが、これに限られるものではなく、専用のアース端子がベース部材101の後面側に設けられてもよい。
上述の実施形態において、上部鍍金装飾部材131の表面に、一般的な樹脂めっき処理による鍍金(めっき)が施され、左上部鍍金装飾部材132およびベース装飾部材142の表面に、不連続蒸着による鍍金が施されているが、これに限られるものではない。例えば、左上部鍍金装飾部材132およびベース装飾部材142の表面に、一般的な樹脂めっき処理による鍍金(めっき)が施され、上部鍍金装飾部材131の表面に、不連続蒸着による鍍金が施されてもよく、また例えば、上部鍍金装飾部材131、左上部鍍金装飾部材132、およびベース装飾部材142の表面に、不連続蒸着による鍍金が施されてもよい。
上述の実施形態において、左下部鍍金装飾部材133および下部鍍金装飾部材134の表面に、一般的な樹脂めっき処理による鍍金(めっき)が施されているが、これに限られるものではなく、不連続蒸着による鍍金が施されてもよい。
上述の実施形態において、遊技領域PAの左上部に設けられた遊技釘111,111,…とセンター飾り120(前方飾り121)の左上部に設けられた上部鍍金装飾部材131および左上部鍍金装飾部材132との間の最短距離が10mm以上となるように設定されているが、遊技釘111,111,…と左下部鍍金装飾部材133および下部鍍金装飾部材134との間の最短距離についても、10mm以上となるように設定されてもよい。また、遊技釘111,111,…と左下部鍍金装飾部材133および下部鍍金装飾部材134との間の最短距離が10mm未満であってもよく、この場合、左下部鍍金装飾部材133および下部鍍金装飾部材134の表面に、不連続蒸着による鍍金が施されてもよい。
上述の実施形態において、本発明が適用される弾球遊技機の一例として、ぱちんこ遊技機を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、アレンジボール、雀球遊技機などについても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。
PM ぱちんこ遊技機(弾球遊技機)
PA 遊技領域
1 外枠
2 内枠(枠部)
100 遊技盤
101 ベース部材
109 取り付け用板バネ(板バネ部材)
120 センター飾り
121 前方飾り
122 本体装飾部材
123 外周レール部
131 上部鍍金装飾部材
132 左上部鍍金装飾部材
133 左下部鍍金装飾部材
134 下部鍍金装飾部材
141 後方飾り
142 ベース装飾部材
150 第2始動入賞装置
151 始動入賞部材(151a 第2始動入賞口、151s 第2始動入賞センサ)
152 第1アース接続部
160 大入賞装置
161 大入賞部材161(161a 鍍金部、161b 装飾部)
162a 通常大入賞口(162s 通常大入賞センサ)
163a 振分大入賞口(163s 振分大入賞センサ)
164 第2アース接続部
165 窓部
180 球通路部材
181 後側球通路部材
182 前側球通路部材(182a 透視窓)
183 通常用裏球通路
184 振分用裏球通路
185 特定通過口(185s 玉確センサ)
186 排出口(186s 排出センサ)
191 特定通過口開閉装置
192 通過口開閉部材
197a 第1接触端子
197b 第2接触端子
198a 第1のワイヤーハーネス
198b 第2のワイヤーハーネス

Claims (4)

  1. 板状に形成されて前面側に所定の遊技領域が形成される樹脂製のベース部材と、
    前記遊技領域の略中央部に配設されたセンター飾りとを備え、
    前記センター飾りは、表面に鍍金が施された複数の第1装飾部材と、前記複数の第1装飾部材同士が非接触となるように前記複数の第1装飾部材と結合される絶縁性を有した第2装飾部材とを有することを特徴とする弾球遊技機の遊技盤。
  2. 前記センター飾りは、表面に鍍金が施されて前記複数の第1装飾部材のうち少なくともいずれかに近接もしくは接触する第3装飾部材を有し、
    前記第3装飾部材に近接もしくは接触する前記第1装飾部材および前記第3装飾部材のうち少なくともいずれかの表面に、不連続蒸着による鍍金が施されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機の遊技盤。
  3. 前記遊技領域に設けられた遊技釘を備え、
    前記遊技釘と前記第1装飾部材との間の最短距離が10mm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機の遊技盤。
  4. 前記遊技領域の左上部に設けられた前記遊技釘と前記複数の第1装飾部材のうち前記センター飾りの左上部に設けられた前記第1装飾部材との間の最短距離が10mm以上であることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機の遊技盤。
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