JP2015061828A - 口腔内崩壊錠及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、服薬に際し、不快臭がないことはもちろん、口中に含んだときにも、不快な味や刺激が抑制され、良好な口当たりを有することが、服薬コンプライアンスの面でも望ましい。
しかしながら、製法については、上記文献には湿式造粒することなく、直接打錠法により圧縮成型した場合について記載されていない。
しかしながら、オルメサルタンメドキソミルを含有する具体的な口腔内崩壊錠について記載されていない。
しかしながら、実施例に記載されているのは、単糖類、二糖類、糖アルコールおよびオリゴ糖のいずれか1成分以上が配合されている場合のみであり、これらを配合しない例は記載されていない。
本発明の他の課題は、上記のような優れた特性を有するオルメサルタンメドキソミル含有口腔内崩壊錠を、特殊な設備を要することなく、通常の圧縮成形によって製造する、工業的生産性に優れた方法を提供することにある。
(1)1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤及び有効成分としてオルメサルタンメドキソミル又はその薬理学的に許容される塩を含有し、実質的にヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールのいずれの水溶性高分子も含有しない口腔内崩壊錠、
(2)1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤及び有効成分としてオルメサルタンメドキソミル又はその薬理学的に許容される塩を含有し、実質的に水溶性高分子を含有しない口腔内崩壊錠、
(3)水溶性高分子の含有量が1%重量未満 である、(1)又は(2)に記載の口腔内崩壊錠、
(4)1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤及び有効成分としてオルメサルタンメドキソミルを含有し、実質的にアラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ゼラチン、ペクチン、ポリアクリル酸ナトリウム、プルラン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びマクロゴールのいずれの結合剤も含有しない口腔内崩壊錠、
(5)1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤及び有効成分としてオルメサルタンメドキソミル又はその薬理学的に許容される塩を含有し、実質的に結合剤を含有しない口腔内崩壊錠、
(6)結合剤の含有量が1重量%未満である、(4)又は(5)に記載の口腔内崩壊錠、
(7)糖アルコールの含有量が30重量%以下である(1)乃至(6)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(8)実質的にD-マンニトールを含有しない(1)乃至(6)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(9)実質的にD−マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール及びソルビトールのいずれの糖アルコールも含有しない(1)乃至(6)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(10)実質的に糖アルコールを含有しない(1)乃至(6)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(11)1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤としてシクロデキストリンを含有する(1)乃至(10)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(12)シクロデキストリンがα-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、γ-シクロデキストリン及び化学修飾されたシクロデキストリンから選択される化合物の1種又は2種以上である(11)に記載の口腔内崩壊錠、
(13) シクロデキストリンがβ-シクロデキストリンである(11)に記載の口腔内崩壊錠、
(14)シクロデキストリンの含有量が20重量%以上である、(1)乃至(13)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(15)シクロデキストリンの含有量が25重量%以上である、(1)乃至(13)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(16)1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤として崩壊剤を含有する(1)乃至(15)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(17)崩壊剤がクロスポビドン、カルメロースカルシウム、カルメロース、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、トウモロコシデンプン及びデンプングリコール酸ナトリウムから選択される化合物の1種又は2種以上である(16)に記載の口腔内崩壊錠、
(18)崩壊剤の含有量が12〜25重量%である、(1)乃至(17)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(19)1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤として滑沢剤を含有する(1)乃至(18)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(20)滑沢剤がステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム及びタルクから選択される化合物の1種又は2種以上である(19)に記載の口腔内崩壊錠、
(21)滑沢剤の含有量が2重量%以下である、(1)乃至(20)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(22)有効成分として、アムロジピンベシレート、アゼルニジピン及びヒドロクロロチアジドから選択される1種又は2種以上の薬物をさらに含有する、(1)乃至(21)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(23)高血圧症治療又は予防のための(1)乃至(22)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(24)有効成分としてオルメサルタンメドキソミルを含有し、添加剤として低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、乳糖水和物及びステアリン酸マグネシウムを含有する非口腔内崩壊錠の空腹時経口投与に対し、
『「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン等の一部改正について」(平成24 年2 月29 日薬食審査発0229 第10 号)別紙4 剤形が異なる製剤の追加のための生物学的同等性試験ガイドライン』に従い、生物学的同等性評価パラメータであるCmax(最高血漿中濃度) 及びAUClast(定量可能な最終時点までの血漿中濃度−時間曲線下面積)を算出し、
それらの幾何平均値の比及びその両側90%信頼区間を算出する際、空腹時経口投与時の水の有無にかかわらず、各パラメータの幾何平均値の比の両側90%信頼区間が0.80〜1.25 の範囲となる、すなわち生物学的に同等である、(1)乃至(23)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(25)有効成分としてオルメサルタンメドキソミルを含有し、添加剤として低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、乳糖水和物及びステアリン酸マグネシウムを含有する非口腔内崩壊錠の水とともに空腹時経口投与に対し、
『「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン等の一部改正について」(平成24 年2 月29 日薬食審査発0229 第10 号)別紙4 剤形が異なる製剤の追加のための生物学的同等性試験ガイドライン』に従い、生物学的同等性評価パラメータであるCmax(最高血漿中濃度) 及びAUClast(定量可能な最終時点までの血漿中濃度−時間曲線下面積)を算出し、
それらの幾何平均値の比及びその両側90%信頼区間を算出する際、空腹時経口投与時の水の有無にかかわらず、各パラメータの幾何平均値の比の両側90%信頼区間が0.80〜1.25 の範囲となる、すなわち生物学的に同等である、(1)乃至(23)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠、
(26)(1)乃至(26)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠と生物学的同等性評価パラメータであるCmax(最高血漿中濃度) 及びAUClast(定量可能な最終時点までの血漿中濃度−時間曲線下面積)が実質的に同等のプロファイルを有する、有効成分としてオルメサルタンメドキソミル又はその薬理学的に許容される塩及びシクロデキストリンを含有し、実質的にヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールのいずれの水溶性高分子も含有しない口腔内崩壊錠、
(27)1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤及び有効成分を混合して圧縮成形する工程を含む(1)乃至(26)のいずれか1つに記載の口腔内崩壊錠製造方法及び
(28)圧縮成形する前に滑沢剤を添加する工程を含む(27)に記載の口腔内崩壊錠製造方法等を提供するものである。
さらに、本発明により、既に使用経験が集積され、有効性及び安全性等のプロファイルが確立しているオルメサルタンメドキソミル含有非口腔内崩壊錠(商品名:オルメテック錠)に対して、投与時の水の有無にかかわらず生物学的に同等なオルメサルタンメドキソミル含有口腔内崩壊錠を提供することができた。
加えて、本発明により、上記のような優れた特性を有する口腔内崩壊錠を、複雑な工程や特殊な設備を要することなく、通常の圧縮成形によって製造する方法を提供することができた。
結合剤は、粉末のまま他の成分と混合して打錠末とし、圧縮成形してもよく、また、他の成分と造粒してから圧縮成形に供してもよい。
ここで、結合剤が「実質的に含有しない」とは、結合剤として使用するのに適切な配合量より低い配合量で結合剤を使用することを意味し、その量は口腔内崩壊錠100重量%当たり、通常1.0重量%未満であり、好ましくは0.5重量%未満であり、さらに好ましくは0.1重量%未満である。
糖アルコールは、粉末のまま他の成分と混合して打錠末とし、圧縮成形してもよく、また、適当な結合剤を用いて造粒してから圧縮成形に供してもよい。
ここで、糖アルコールが「実質的に含有しない」とは、糖アルコールを賦形剤として使用するのに適切な配合量より低い配合量で糖アルコールを使用することを意味し、その量は口腔内崩壊錠100重量%当たり、通常5.0重量%未満であり、好ましくは2.0重量%未満であり、さらに好ましくは0.3重量%未満であり、そして最も好ましくは0.05重量%未満である。
崩壊剤の配合量は、口腔内崩壊錠100重量%当たり、通常0.5〜30重量%であり、好ましくは、1〜20重量%、さらに好ましくは10〜15重量%である。
滑沢剤の配合量は、口腔内崩壊錠100重量%当たり、通常0.1〜3.0重量%であり、好ましくは、0.5〜2.0重量%であり、さらに好ましくは1.4〜1.8重量%である。
添加剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、コーティング剤、可塑剤、着色剤、着香剤、甘味剤、矯味剤、流動化剤、発泡剤及び界面活性剤等を挙げることができる。
本態様において、0.1重量%未満の結合剤、5.0重量%未満の糖アルコール、シクロデキストリンの成分だけを配合することでも優れた崩壊性と成形性を発揮するが、必要に応じて他の添加剤を配合してもよい。
態様Aの口腔内崩壊錠の製造方法は、0.1重量%未満の結合剤、5.0重量%未満の糖アルコール、シクロデキストリン、薬物または薬物含有顆粒および他の添加剤を混合し圧縮成形する工程が含まれる。
薬物は、粉末上のまま、あるいは所望により顆粒状にしてから、混合することができる。薬物含有顆粒は、例えば、慣用の押し出し造粒法、混合攪拌造粒法、高速攪拌造粒法、流動層造粒法、転動造粒法で製造できる。
薬物又は薬物含有顆粒は、苦味や刺激性などの不快な味、においのマスキングや、溶出性の制御のためにコーティングを施すこともできる。コーティングには、前述のコーティング剤および可塑剤を適宜用いることができる。コーティング方法は、例えば、流動層造粒・コーティング機、転動流動層造粒・コーティング機、遠心流動型造粒・コーティング機、ワースター型流動層造粒・コーティング機を用いることで行われる。
2種以上の薬物を使用する場合は、薬物同士の配合適性により、同一の顆粒内に含有させるか、別々の顆粒にそれぞれ含有させて、圧縮成形に供することができる。
0.1重量%未満の結合剤、5.0重量%未満の糖アルコール、シクロデキストリンと、薬物または薬物含有顆粒および所望により崩壊剤、滑沢剤、その他の添加剤を混合し圧縮成形して口腔内崩壊錠とする。混合は、例えば、タンブルミキサー、対流式ミキサーを用いることで行われる。
本発明の口腔内崩壊錠の圧縮成形は、通常の打錠機を用いて行うことができる。打錠機による成形圧力は通常の錠剤と同程度で良く、錠剤の形状、大きさにもよるが、好ましくは、2〜14kN、より好ましくは3〜10kN程度である。
本発明の口腔内崩壊錠は、口中に含む時、唾液により次第に崩壊するものであるが、口腔内の圧迫すなわち上アゴと舌による圧力、あるいは舌による摩擦、すなわち“なめる”動作等によって、より短時間で崩壊する。口腔内の乾いた人、あるいは唾液の少ない人においては、水もしくはお湯を用いて口腔内で崩壊しても良く、又は、通常の錠剤と同様に水とともにそのまま服用しても何ら差し支えない。
従って、製剤の製造工程及び流通過程において崩れない硬度を有し、温湿度下での保存においても実用的な硬度を有し、溶出特性及び保存安定性にも優れている。
『「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン等の一部改正について」(平成24 年2 月29 日薬食審査発0229 第10 号)別紙4 剤形が異なる製剤の追加のための生物学的同等性試験ガイドライン』に従い、生物学的同等性評価パラメータであるCmax(最高血漿中濃度) 及びAUClast(定量可能な最終時点までの血漿中濃度−時間曲線下面積)を算出し、
それらの幾何平均値の比及びその両側90%信頼区間を算出する際、各パラメータの幾何平均値の比の両側90%信頼区間が生物学的同等性の判定基準である0.80〜1.25 の範囲となることにより、確認することができる。
また同様に、本発明の口腔内速崩壊錠の有効成分であるオルメサルタンメドキソミル含量間の生物学的同等性は、『「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン等の一部改正について」(平成24 年2 月29 日薬食審査発0229 第10 号)別紙4 剤形が異なる製剤の追加のための生物学的同等性試験ガイドライン』及び『「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン等の一部改正について」(平成24 年2 月29 日薬食審査発0229 第10 号)別紙2 含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン』に基づいて、確認することができる。
オルメサルタン メドキソミル100g、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達製、HPC-L) 8g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%)400g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)174.5g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 100g、スクラロース3.75g、アセスルファムカリウム1.25gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒787.5gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)12.5gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧4kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を比較例1として得た。
オルメサルタン メドキソミル 600g、D-マンニトール(メルク製、M-100) 2400g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスPH301) 1200g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 600gを混合した後、さらに、ステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)75gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 7kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量325mg)を比較例2として得た。
オルメサルタン メドキソミル 600g、D-マンニトール(メルク製、M-100) 1800g、β-シクロデキストリン(日本食品化工、B-100H、水分値8〜11%) 600g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスPH301) 1200g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 600gを混合した後、さらに、ステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)75gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 7kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量325mg)を比較例3として得た。
オルメサルタン メドキソミル 1200g、β-シクロデキストリン(日本食品化工、B-100H、水分値8〜11%) 4800g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)1946g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 1200g、スクラロース 45g、アセスルファムカリウム 15g、フマル酸 240gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒の一部 1576gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)48gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 7kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量324.8mg)を比較例4として得た。
β-シクロデキストリン(日本食品加工製、B−100H)を乾燥機で乾燥後、水分値1.6%のβ-シクロデキストリンをハロゲン水分計(METLER TOLEDO, HR73, 乾燥温度:80℃)で確認しながら調製した。オルメサルタンメドキソミル 8g、水分値1.6%のβ-シクロデキストリン 32g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711) 14.54g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 8g、スクラロース0.3g、アセスルファムカリウム 0.1g、香料0.064g、ステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製) 1gを混合後、油圧式単発打錠機にて、打錠圧5kN又は6kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)をそれぞれ比較例5及び比較例6として得た。
β-シクロデキストリン(日本食品加工製、B−100H)を乾燥機で乾燥後、水分値4.6%のβ-シクロデキストリンをハロゲン水分計(METLER TOLEDO, HR73, 乾燥温度:80℃)で確認しながら調製した。オルメサルタンメドキソミル 8g、水分値4.6%のβ-シクロデキストリン 32g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711) 14.54g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 8g、スクラロース0.3g、アセスルファムカリウム 0.1g、香料0.064g、ステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製) 1gを混合後、油圧式単発打錠機にて、打錠圧5kN又は6kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)をそれぞれ比較例7及び比較例8として得た。
比較例2で得られた口腔内崩壊錠をPress Through Package(以下PTP)包装機にて10錠1シートのPTP包装(材質は無延伸ポリプロピレン、以下CPP)後、乾燥剤(新越化成工業製、合成ゼオライト13X、1g)とともにアルミニウム袋に封入し、比較例9を得た。
オルメサルタン メドキソミル100g、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達製、HPC-L)0.8g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%)400g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)181.7g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 100g、スクラロース3.75g、アセスルファムカリウム1.25gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒787.5gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)12.5gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例1として得た。
オルメサルタン メドキソミル100g、ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達製、HPC-L) 4g、β-シクロデキストリン(日本食品加工製、B-100H、水分値8〜11%)400g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)178.5g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 100g、スクラロース3.75g、アセスルファムカリウム1.25gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒787.5gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)12.5gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 4kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例2として得た。
オルメサルタン メドキソミル 1400g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 5600g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)2544g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 1400g、スクラロース 52.5g、アセスルファムカリウム 17.5g、香料 11.2gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて顆粒を得た。
得られた顆粒 11025gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)175gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 6kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例3として得た。
オルメサルタン メドキソミル 1512g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 3000g、D-マンニトール(メルク製、M-100) 2801g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスPH301) 3000g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 1500gを混合した後、さらに、ステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)187.5gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 7kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例4として得た。
オルメサルタン メドキソミル 100g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 200g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)332.5g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 150g、スクラロース 3.75g、アセスルファムカリウム 1.25gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒 787.5gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)12.5gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例5として得た。
オルメサルタン メドキソミル 4g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 8g、D-マンニトール(メルク製、M-100) 7.4g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスPH-301)8g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 4g、スクラロース 0.05g、アセスルファムカリウム 0.05gを混合した後、篩(30mesh)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒 31.5gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)0.5gを混合後、油圧式単発打錠機にて、打錠圧 5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径8.0mmφ、質量160mg)を実施例6として得た。
オルメサルタン メドキソミル 4g、β-シクロデキストリン(日本食品加工製、B-100H、水分値8〜11%) 8g、D-マンニトール(メルク製、M-100) 5.4g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスPH-301)8g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 6g、スクラロース 0.05g、アセスルファムカリウム 0.05gを混合した後、篩(30mesh)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒 31.5gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)0.5gを混合後、油圧式単発打錠機にて、打錠圧 5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径8.0mmφ、質量160mg)を実施例7として得た。
オルメサルタン メドキソミル 4g、β-シクロデキストリン(日本食品加工製、B-100H、水分値8〜11%) 8g、D-マンニトール(メルク製、M-100) 3.4g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスPH-301)8g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 8g、スクラロース 0.05g、アセスルファムカリウム 0.05gを混合した後、篩(30mesh)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒 31.5gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)0.5gを混合後、油圧式単発打錠機にて、打錠圧 5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径8.0mmφ、質量160mg)を実施例8として得た。
オルメサルタン メドキソミル 480g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 1920g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)900g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 480g、スクラロース 18g、アセスルファムカリウム 6gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒 3804gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)36gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例9として得た。
オルメサルタン メドキソミル 480g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 1920g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)888g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 480g、スクラロース 18g、アセスルファムカリウム 6gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒3792gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)48gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例10として得た。
オルメサルタン メドキソミル 1200g、β-シクロデキストリン(日本食品加工製、B-100H、水分値8〜11%) 4800g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)1946g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 1200g、スクラロース 45g、アセスルファムカリウム 15g、フマル酸 240gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒 1576gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)24gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 7kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例11として得た。
オルメサルタン メドキソミル 100g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)482.5g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 200g、スクラロース3.75g、アセスルファムカリウム1.25gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて整粒し、顆粒を得た。
得られた顆粒787.5gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)12.5gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例12として得た。
オルメサルタン メドキソミル 400g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 1600g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスKG-1000)726.8g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 400g、スクラロース 15g、アセスルファムカリウム 5g、香料3.2gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて顆粒を得た。
得られた顆粒 3150gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)50gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例13として得た。
β-シクロデキストリン(日本食品加工製、B−100H)を乾燥機で乾燥後、水分値8.0%のβ-シクロデキストリンをハロゲン水分計(METLER TOLEDO, HR73, 乾燥温度:80℃)で確認しながら調製した。オルメサルタンメドキソミル 1200g、水分値8.0%のβ-シクロデキストリン 4800g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)2180g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 1200g、スクラロース 45g、アセスルファムカリウム 15g、香料9.6gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて顆粒を得た。
得られた顆粒 9450gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)150gを混合後、油圧式単発打錠機にて、打錠圧5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例14として得た。
β-シクロデキストリン(日本食品加工製、B−100H)を乾燥機で乾燥後、水分値11.3%のβ-シクロデキストリンをハロゲン水分計(METLER TOLEDO, HR73, 乾燥温度:80℃)で確認しながら調製した。オルメサルタンメドキソミル 1200g、水分値11.3%のβ-シクロデキストリン 4800g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)2180g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 1200g、スクラロース 45g、アセスルファムカリウム 15g、香料9.6gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて顆粒を得た。
得られた顆粒 9450gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)150gを混合後、油圧式単発打錠機にて、打錠圧5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例15として得た。
β-シクロデキストリン(日本食品加工製、B−100H)を乾燥機で乾燥後、水分値13.9%のβ-シクロデキストリンをハロゲン水分計(METLER TOLEDO, HR73, 乾燥温度:80℃)で確認しながら調製した。オルメサルタンメドキソミル 1200g、水分値13.9%のβ-シクロデキストリン 4800g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)2180g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 1200g、スクラロース 45g、アセスルファムカリウム 15g、香料9.6gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて顆粒を得た。
得られた顆粒 9450gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)150gを混合後、油圧式単発打錠機にて、打錠圧5kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例16として得た。
実施例3で得られた口腔内崩壊錠をPress Through Package(以下PTP)包装機にて10錠1シートのPTP包装(材質は無延伸ポリプロピレン、以下CPP)後、乾燥剤(新越化成工業製、合成ゼオライト13X、1g)とともにアルミニウム袋に封入し、実施例17を得た。
オルメサルタン メドキソミル 600g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 2400g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスPH301)1200g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 600gを混合した後、さらに、ステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)75gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 7kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量325mg)を得た。
得られた口腔内崩壊錠をPress Through Package(以下PTP)包装機にて10錠1シートのPTP包装(材質は無延伸ポリプロピレン、以下CPP)後、乾燥剤(新越化成工業製、合成ゼオライト13X、1g)とともにアルミニウム袋に封入し、実施例18を得た。
オルメサルタン メドキソミル 600g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 1200g、D-マンニトール(メルク製、M-100) 1200g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスPH301)1200g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 600gを混合した後、さらに、ステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)75gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 7kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量325mg)を得た。
得られた口腔内崩壊錠をPress Through Package(以下PTP)包装機にて10錠1シートのPTP包装(材質は無延伸ポリプロピレン、以下CPP)後、乾燥剤(新越化成工業製、合成ゼオライト13X 1g)とともにアルミニウム袋に封入し、実施例19を得た。
オルメサルタン メドキソミル 600g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 600g、D-マンニトール(メルク製、M-100) 1800g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスPH301)1200g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 600gを混合した後、さらに、ステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)75gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 7kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量325mg)を得た。
得られた口腔内崩壊錠をPress Through Package(以下PTP)包装機にて10錠1シートのPTP包装(材質は無延伸ポリプロピレン、以下CPP)後、乾燥剤(新越化成工業製、合成ゼオライト13X 1g)とともにアルミニウム袋に封入し、実施例20を得た。
オルメサルタン メドキソミル 6000g、β-シクロデキストリン(日本食品化工製、B-100H、水分値8〜11%) 24000g、結晶セルロース(旭化成ケミカルズ製、セオラスUF-711)10950g、カルメロース(五徳薬品製、NS-300) 6000g、スクラロース 225g、アセスルファムカリウム 75gを混合した後、製粒機(QUADRO製 COMIL)にて顆粒を得た。
得られた顆粒 47250gにステアリン酸マグネシウム(マリンクロッド製)750gを混合後、ロータリー打錠機にて、打錠圧 7kNで打錠を行い、口腔内崩壊錠(錠剤径9.5mmφ、質量320mg)を実施例21として得た。
実施例1〜16及び比較例1〜8で得た錠剤について、以下の方法で評価を行った。
硬度は、錠剤連続計測装置(WHT:Pharma Test製)により測定した(10錠あるいは20錠の平均値を記載)。
口腔内崩壊時間は、健康な成人男子の口腔内に試験錠剤を含ませ、噛まない状態で完全に崩壊するまでの時間を測定した(2〜4例の平均値を記載)。
溶出試験は、第十六改正日本薬局方の『溶出試験法』に準じて、以下の試験条件により測定した(3例あるいは6例の平均値を記載)。
試験条件:パドル法50rpm、pH6.8、900mL、測定時点30分
ジアセチル濃度は、ガスクロマトグラフィーにより測定した。すなわち、実施例17、実施例18、実施例19、実施例20及び比較例9で得られたPTPシートを40℃/75%RH条件下にて6ヵ月保存後、1錠分を切り取り、ガスクロマトグラフィー用のバイアル(20 mL)に入れ、密栓した。その後針を用いてバイアル内のPTPシートのアルミニウム箔を破り、ヘッドスペース内へガス成分(ジアセチル)を放出させ、ガスクロマトグラフィー(測定条件は下記に示す)にてガス成分(ジアセチル)の濃度を測定した(1例の測定値を記載)。
〔ガスクロマトグラフィーの測定条件〕
装置:ガスクロマトグラフ 島津GC-2014((株)島津製作所)
検出器:水素炎イオン化検出器
分析カラム:DB-WAX(アジレントテクノロジー(株)、0.53 mm i.d. ×30 m、膜厚:1.00 μm)
カラム温度:50℃
キャリヤーガス:ヘリウム
流量:5.0 mL/min
注入口温度:200℃
検出器温度:230℃
注入量:1.0 mL
生物学的同等性試験:
日本人の健康成人男性51名を対象に、有効成分としてオルメサルタンメドキソミル40mgを含有し、添加剤として低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、乳糖水和物及びステアリン酸マグネシウムを含有する非口腔内崩壊錠(商品名:オルメテック錠40mg)(以下、標準製剤)と実施例21で得た錠剤(以下、試験製剤)について、『「後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン等の一部改正について」(平成24 年2 月29 日薬食審査発0229 第10 号)別紙4 剤形が異なる製剤の追加のための生物学的同等性試験ガイドライン』に従い、生物学的同等性を3群3期のクロスオーバー法にて試験した。標準製剤は水とともに、試験製剤は水なしの条件(以下、水なし試験製剤)又は水とともに(以下、水あり試験製剤)空腹時経口投与した。
生物学的同等性評価パラメータであるCmax(最高血漿中濃度) 及びAUClast(定量可能な最終時点までの血漿中濃度−時間曲線下面積)における標準製剤に対する水あり試験製剤の幾何平均値の比とその両側90%信頼区間は、それぞれ0.919(0.863〜0.979)及び0.933(0.891〜0.976)であった。水なし試験製剤のCmax及びAUClastの標準製剤に対する幾何平均値の比とその両側90%信頼区間は、それぞれ0.968(0.909〜1.030)及び0.940(0.898〜0.983)であった。いずれの投与条件でもCmax及びAUClastの幾何平均値の比の両側90%信頼区間は、生物学的同等性の判定基準である0.80〜1.25の範囲内であり、試験製剤と標準製剤は生物学的に同等であった。
さらに、シクロデキストリンの水分値が高いほど、より優れた硬度と速やかな口腔内崩壊性を有する口腔内崩壊錠を製造すること可能となる。
Claims (28)
- 1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤及び有効成分としてオルメサルタンメドキソミル又はその薬理学的に許容される塩を含有し、実質的にヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールのいずれの水溶性高分子も含有しない口腔内崩壊錠。
- 1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤及び有効成分としてオルメサルタンメドキソミル又はその薬理学的に許容される塩を含有し、実質的に水溶性高分子を含有しない口腔内崩壊錠。
- 水溶性高分子の含有量が1重量%未満である、請求項1又は2に記載の口腔内崩壊錠。
- 1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤及び有効成分としてオルメサルタンメドキソミルを含有し、実質的にアラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ゼラチン、ペクチン、ポリアクリル酸ナトリウム、プルラン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びマクロゴールのいずれの結合剤も含有しない口腔内崩壊錠。
- 1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤及び有効成分としてオルメサルタンメドキソミル又はその薬理学的に許容される塩を含有し、実質的に結合剤を含有しない口腔内崩壊錠。
- 結合剤の含有量が1重量%未満である、請求項4又は5に記載の口腔内崩壊錠。
- 糖アルコールの含有量が30重量%以下である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 実質的にD-マンニトールを含有しない請求項1乃至6のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 実質的にD−マンニトール、エリスリトール、キシリトール、マルチトール及びソルビトールのいずれの糖アルコールも含有しない請求項1乃至6のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 実質的に糖アルコールを含有しない請求項1乃至6のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤としてシクロデキストリンを含有する請求項1乃至10のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- シクロデキストリンがα-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、γ-シクロデキストリン及び化学修飾されたシクロデキストリンから選択される化合物の1種又は2種以上である請求項11に記載の口腔内崩壊錠。
- シクロデキストリンがβ-シクロデキストリンである請求項11に記載の口腔内崩壊錠。
- シクロデキストリンの含有量が20重量%以上である、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- シクロデキストリンの含有量が25重量%以上である、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤として崩壊剤を含有する請求項1乃至15のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 崩壊剤がクロスポビドン、カルメロースカルシウム、カルメロース、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、トウモロコシデンプン及びデンプングリコール酸ナトリウムから選択される化合物の1種又は2種以上である請求項16に記載の口腔内崩壊錠。
- 崩壊剤の含有量が12〜25重量%である、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤として滑沢剤を含有する請求項1乃至18のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 滑沢剤がステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム及びタルクから選択される化合物の1種又は2種以上である請求項19に記載の口腔内崩壊錠。
- 滑沢剤の含有量が2重量%以下である、請求項1乃至20のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 有効成分として、アムロジピンベシレート、アゼルニジピン及びヒドロクロロチアジドから選択される1種又は2種以上の薬物をさらに含有する、請求項1乃至21のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 高血圧症治療又は予防のための請求項1乃至22のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 有効成分としてオルメサルタンメドキソミルを含有し、添加剤として低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、乳糖水和物及びステアリン酸マグネシウムを含有する非口腔内崩壊錠と生物学的に同等である、請求項1乃至23のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 有効成分としてオルメサルタンメドキソミルを含有し、添加剤として低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、乳糖水和物及びステアリン酸マグネシウムを含有する非口腔内崩壊錠の水とともに空腹時経口投与に対し、生物学的に同等である、請求項1乃至23のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠。
- 請求項1乃至25のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠と生物学的同等性評価パラメータであるCmax(最高血漿中濃度) 及びAUClast(定量可能な最終時点までの血漿中濃度−時間曲線下面積)が実質的に同等のプロファイルを有する、有効成分としてオルメサルタンメドキソミル又はその薬理学的に許容される塩及びシクロデキストリンを含有し、実質的にヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコールのいずれの水溶性高分子も含有しない口腔内崩壊錠。
- 1種又は2種以上の薬学的に許容される添加剤及び有効成分を混合して圧縮成形する工程を含む請求項1乃至26のいずれか1項に記載の口腔内崩壊錠製造方法。
- 圧縮成形する前に滑沢剤を添加する工程を含む請求項27に記載の口腔内崩壊錠製造方法。
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