JP2015061690A - 遊技機 - Google Patents

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Shinya Unabara
慎也 海原
智亮 中村
Tomoaki Nakamura
智亮 中村
赤尾 秀明
Hideaki Akao
秀明 赤尾
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Abstract

【課題】開放時間延長機能作動時に右打ちを行う遊技機の遊技性を向上させる。
【解決手段】演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能となる第1開閉入球口を開閉動作させる小当り遊技と、第1開閉入球口を開閉動作させた後に、演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能となる第2開閉入球口を開閉動作させる大当り遊技とを実行する。第1開閉入球口は、第1時間に亘って開状態となって1個の遊技球入球で閉状態となり、大当り遊技中に遊技球が入球せずに第1時間が経過すると閉状態となった後で再び開状態となる。第2開閉入球口は、第1時間より長い第2時間に亘って開状態となる。第1開閉入球口に遊技球が入球する場合には、第2開閉入球口が開状態となるか否かを示す第1の特別演出を実行し、第1開閉入球口に遊技球が入球せずに第1時間が経過する場合には、第1開閉入球口が再度開状態となるか否かを示す第2の特別演出を実行する。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、いわゆるセブン機、羽根物、権利物といったパチンコ遊技機や組合せ式遊技機(アレンジボール遊技機)等の遊技機(弾球遊技機)に関する。
パチンコ遊技機では、大当り遊技の終了後に開放時間延長機能が作動し、普通電動役物により構成される始動口の開放時間が延長するように構成されているものが多い。そして、遊技領域の中央下部に第1特別図柄に対応する固定式の第1始動口を設け、遊技領域の右側に第2特別図柄に対応する開閉式の第2始動口を設け、開放時間延長機能が作動する前の通常遊技時には、遊技領域の左側を狙って(第1始動口に向けて)遊技球を発射する「左打ち」で遊技を進行させ、開放時間延長機能の作動開始後は、遊技領域の右側を狙って(第2始動口に向けて)遊技球を発射する「右打ち」で遊技を進行させる遊技機が知られている。
このような遊技機において、大当り遊技と小当り遊技を設け、小当り遊技中に右打ちによって遊技領域の右側に設けられた大入賞口に入球した遊技球が大入賞口内の特定領域を通過することで、小当りから大当りに昇格し、大当り遊技を開始する遊技機が提案されている(特許文献1参照)。この構成によれば、右打ちによる遊技進行中に、第2始動口への遊技球入球を契機とする1段階目の抽選、大入賞口内の特定領域への遊技球入球を契機とする2段階目の抽選を経て大当りを発生させることができ、右打ちによる遊技進行中の遊技性を高めることができる。
特開2010−29308号公報
しかしながら、上記構成の遊技機では、大入賞口内の特定領域に遊技球を不正に通過させたり、大入賞口内の特定領域での誤検知を意図的に発生させたりして、2段階目の抽選で大当りを不正に発生させる不正行為が行われるおそれがある。
そこで、本発明は上記点に鑑み、遊技領域の右側を狙って遊技球を発射する右打ちによって遊技を進行させる遊技機において、2段階の大当り抽選を実際に行わなくても、2段階の大当り抽選を行う場合と同等もしくはそれ以上に面白味のある遊技性を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、
遊技領域の略中央に設けられた演出表示部と、
遊技球受入口の大きさが固定とされ、前記遊技領域のうち前記演出表示部の左方を流下する遊技球が入球可能となる第1始動口と、
前記第1始動口に遊技球が入球したことに基づいて第1特別図柄の変動表示を行う第1特別図柄表示部と、
前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が通過可能な通過口と、
前記通過口を遊技球が通過したことに基づいて開閉動作を行い、前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能となる第2始動口と、
前記第2始動口に遊技球が入球したことに基づいて第2特別図柄の変動表示を行う第2特別図柄表示部と、
前記第1特別図柄または前記第2特別図柄が変動表示を経て所定の小当り態様で停止表示されると、前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能となる第1開閉入球口を開閉動作させる小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
前記第1特別図柄または前記第2特別図柄が変動表示を経て所定の大当り態様で停止表示されると、前記第1開閉入球口を開閉動作させるとともに、該第1開閉入球口の開閉動作の終了後に、前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能となる第2開閉入球口を開閉動作させる大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
前記演出表示部にて所定の演出を実行する演出実行手段と、を備え、
前記第1開閉入球口は、前記小当り遊技中と前記大当り遊技中に、第1時間に亘って開状態となるとともに、前記開状態中に1個の遊技球が入球することで閉状態となるように構成され、さらに、前記大当り遊技中には、前記開状態中に遊技球が入球せずに前記第1時間が経過すると、前記閉状態となった後で再び前記開状態となるように構成され、
前記第2開閉入球口は、前記大当り遊技中に、前記第1時間より長い第2時間に亘って開状態となるとともに、該開状態中に複数個の遊技球が入球することで閉状態となるように構成され、
前記演出実行手段は、
前記第1特別図柄または前記第2特別図柄の変動表示に連動した図柄変動演出を実行し、
前記小当り遊技中および前記大当り遊技中に、前記開状態とされる第1開閉入球口に遊技球が入球する場合には、前記第2開閉入球口が開状態となるか否かを示す第1の特別演出を実行し、
前記小当り遊技中および前記大当り遊技中に、前記開状態とされる第1開閉入球口に遊技球が入球せずに前記第1時間が経過する場合には、前記第1開閉入球口が再度開状態となるか否かを示す第2の特別演出を実行するように構成される
ことを特徴としている。
これにより、演出表示部の右方を狙って遊技球を発射する右打ちによる遊技進行中に、第2始動口への遊技球入球に基づく1段階目の抽選に加え、第1開閉入球口への遊技球入球に基づく2段階目の抽選を経て、第2開閉入球口の第2時間に基づく開閉動作が開始される印象を遊技者に与えることができる。このように、右打ちによる遊技進行中に、第1の特別演出によって2段階目の抽選が行われているかのように演出することで、不正な手段による大当りの発生を防ぎつつ、右打ちによる遊技進行中に2段階の抽選を行う遊技機と同等の遊技性を提供することができる。
さらに、本発明によれば、大当り遊技中に第1開閉入球口に遊技球が入球しなかった場合には、第2の特別演出を行った後に第1開閉入球口の開閉動作が再度開始される。これにより、第1開閉入球口に遊技球を入球させることが可能な機会が再度付与されるため、第1開閉入球口に遊技球が入球する可能性が高くなり、第1開閉入球口を用いた上述の2段階の抽選を経て大当り遊技が開始される印象を遊技者により強く与えることができる。
また、上記構成において、本発明の遊技機は、
前記大当り遊技実行手段は、
前記大当り遊技として、前記第1開閉入球口の開閉動作の終了後に前記第2開閉入球口が前記第2時間に亘って開状態となる長開放大当り遊技と、前記第1開閉入球口の開閉動作の終了後に前記第2開閉入球口が前記第2時間より短い第3時間に亘って開状態となる短開放大当り遊技とを実行可能に構成され、
前記演出実行手段は、
前記第1の特別演出または前記第2の特別演出を実行した後に、前記長開放大当り遊技
が実行されるか否かを示す第3の特別演出を実行するように構成される
ことを特徴としている。
このように、第2開閉入球口の開放時間が異なる2種類の大当り遊技を設けることで、第2始動口への遊技球入球に基づく1段階目の抽選と、第1開閉入球口への遊技球入球に基づく2段階目の抽選に加え、3段階目の抽選を経て、第2開閉入球口の第2時間に基づく開閉動作が開始されるかのように演出することができる。つまり、1段階目および2段階目の抽選に当選しただけでは、第2開閉入球口の第2時間に基づく開閉動作が開始されるか否かは確定せず、3段階目の抽選が終了するまで緊張感を継続させたまま遊技を進行させることができ、上述の遊技性の面白味をより高めることができる。
以上の本発明の構成によれば、開放時間延長機能作動中に右打ちによって遊技を進行させる遊技機において、2段階の大当り抽選を実際に行わなくても、2段階の大当り抽選を行う場合と同等もしくはそれ以上に面白味のある遊技性を実現することができる。
本発明を適用した実施例に係る遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 演出表示装置の画面表示例を示す説明図である。 第1特別図柄大当り遊技と第1特別図柄小当り遊技の大入賞口の開放パターンを示すタイミングチャートである。 第2特別図柄大当り遊技と第2特別図柄小当り遊技の大入賞口の開放パターンを示すタイミングチャートである。 第2特別図柄大当り遊技と第2特別図柄小当り遊技の大入賞口の開放パターンを示すタイミングチャートである。 電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 メインジョブの流れを示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の前半部分を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の後半部分を示すフローチャートである。 始動口入賞処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動表示処理を示すフローチャートである。 変動パターンテーブル振分処理を示すフローチャートである。 確変監視処理を示すフローチャートである。 変動短縮監視処理を示すフローチャートである。 特殊変動監視処理を示すフローチャートである。 当り遊技処理を示すフローチャートである。 未入球時処理を示すフローチャートである。 当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。 演出制御処理を示すフローチャートである。 演出モード設定処理を示すフローチャートである。 図柄変動演出処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄小当り遊技演出処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄小当り遊技演出処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄大当り遊技演出処理を示すフローチャートである。 第1大入賞口閉鎖時処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変
動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタイプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に本発明を適用した実施例について説明する。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、外枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
外枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものである。中枠3はプラスチック製で遊技機1の本体枠を構成するもので、外枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。この中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。なお、遊技盤20は枠体部(中枠3)に対して着脱自在に設けられている。下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、その奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。前面枠4における遊技盤20の周囲には、LED等のランプ類(図示略)が設けられている。これらのランプ類は、遊技効果を高めるために遊技の進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bと、上皿部5の遊技球を下皿部6に排出する球抜きボタン5cとを備えている。皿外縁部5aの上面には、演出ボタン5dや球貸ボタン5e等が設けられている。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から下皿部6に遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。下皿部6の左端には灰皿7が設けられている。下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検出する接触検知手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ10a〜10dが設けられている。スピーカ10a〜10dは、遊技機1の上部に設けられた上部スピーカ10a、10bと遊技機1の下部に設けられた下部スピーカ10c、10dとからなる。さらに、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)が装着されている。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図
である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面(盤面)に設けられた外レール22と内レール23とにより、略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技盤20には、中央装置24、図柄表示装置26、普通図柄作動ゲート27、第1始動口28、第2始動口29、第1大入賞口30、第2大入賞口31、入賞口32,33,34,35等の遊技装置が配設されている。本実施例では、中央装置24、普通図柄作動ゲート27、第1始動口28、第2始動口29、第1大入賞口30、第2大入賞口31、入賞口32,33,34,35が遊技領域21内に配置され、図柄表示装置26が遊技領域21外に配置されている。また、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘(図示せず)が配設されている。
中央装置(センター役物)24は遊技領域21の略中央部に配置され、演出表示装置25を備えている。本実施例では、演出表示装置25として大型の液晶表示装置を用いており、演出表示装置25の表示領域では各種演出表示が行われる。遊技領域21の左側を狙って遊技球を発射する「左打ち」を行った場合には、遊技球は演出表示装置25の左方を流下することができる。また、中央装置24の上側は、外レール22に沿って遊技球が通過可能となっており、遊技領域21の右側を狙って遊技球を発射する「右打ち」を行った場合には、遊技球は中央装置24の上側を通過して演出表示装置25の右方を流下することができる。
図柄表示装置26は、複数のLEDから構成されている。図柄表示装置26では、これらのLEDの表示パターンによって、普通図柄、普通図柄保留数、第1特別図柄、第2特別図柄、第1特別図柄保留数、第2特別図柄保留数の表示が行われる。
普通図柄作動ゲート27は、中央装置24の右側に設けられ、遊技領域21の右側領域に位置している。このため、普通図柄作動ゲート27には、遊技領域21の右側を狙う「右打ち」によって発射されて演出表示装置25の右側を流下する遊技球が通過可能となっている。なお、本実施例の普通図柄作動ゲート27は、遊技領域21の右側領域における上方側に配置されている。
普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技盤上を流下する遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s(図7参照)が設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過することで、図柄表示装置26で普通図柄が変動表示を開始し、所定の変動時間経過後に普通図柄が当り普通図柄あるいは外れ普通図柄で一定時間停止表示する普通図柄遊技が行われる。
本実施例では、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に取得され、第2始動口29を作動させるか否かを決定するための普通図柄当否判定に用いられる普通図柄当否判定用乱数が設けられている。普通図柄作動ゲート27の遊技球通過に伴って、普通図柄当否判定用乱数が取得され、この取得された普通図柄当否判定用乱数は、主制御部200のRAMの所定領域に記憶される。
ここで、普通図柄の保留機能について説明する。普通図柄の変動表示中に普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球数は、普通図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能となっている。普通図柄保留数は、図柄表示装置26のLEDによって表示される。普通図柄保留数は、普通図柄作動ゲート27への遊技球通過が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域に記憶される普通図柄当否判定用乱数の個数(記憶数)に相当する。そして、次回の普通図柄当否判定が行われ普通図柄の変動表示が
開始する毎に、未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。
普通図柄当否判定用乱数には、予め当り値が設定されており、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したタイミングで取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に「当り」となる。すなわち、普通図柄当否判定では、取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致するか否かが判定され、一致する場合に、当りとして第2始動口29を開閉動作させることが決定される。また、普通図柄当否判定で当りと判定された場合(取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合)には、図柄表示装置26に停止表示される普通図柄の停止図柄として「当り普通図柄」が決定される。一方、普通図柄当否判定で外れと判定された場合(取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致しない場合)には、図柄表示装置26に停止表示される普通図柄の停止図柄として「外れ普通図柄」が決定される。普通図柄の変動表示の終了後には、停止表示時間(本実施例では0.5秒)が設定される。
なお、普通図柄当否判定、普通図柄の変動表示および停止表示、普通図柄の停止図柄の決定、普通図柄の保留記憶および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
本実施例では、2つの始動口28,29が設けられている。第1始動口28は、中央装置24(演出表示装置25)の下方に設けられている。本実施例では、第1始動口28は、遊技領域21の左右方向の略中央における下方領域に位置している。このため、第1始動口28には、遊技領域21の左側領域を狙う「左打ち」によって発射されて演出表示装置25の左方を流下する遊技球が入球可能となっている。また、第2始動口29は、中央装置24の右側面に設けられ、遊技領域21の右側領域に位置している。このため、第2始動口29には、遊技領域21の右側領域を狙う「右打ち」によって発射されて演出表示装置25の右方を流下する遊技球が入球可能となっている。本実施例の第2始動口29は、遊技領域21の右側領域における下側領域に配置され、普通図柄作動ゲート27の下方に設けられている。
第1始動口28は、遊技球受入口の大きさが変化せず遊技球の入球可能性が一定とされる「固定式の始動口(固定始動口)」として構成されており、遊技球の入球が常時可能となっている。一方、第2始動口29は一つの翼片部29aを備えており、その翼片部29aが演出表示装置25の右側の壁面(中央装置24の右側面)に沿った状態である「閉状態」と、下端を中心として上端が右方に向かって回動した状態である「開状態」とに変化する「開閉式の始動口(開閉始動口)」として構成されている。第2始動口29は、翼片部29aが開動作することで遊技球が入球可能な開放状態となり、翼片部29aが閉動作することで遊技球が入球不能な閉鎖状態となる。第2始動口29は、上述のように、普通図柄が「当り普通図柄」の組合せで停止表示した場合に作動するものであって、所謂「普通電動役物」として機能するものである。本実施例の第2始動口29は、1回の作動で、1または複数回の開閉動作を行うように構成されている。
後述する開放時間延長機能が作動しているときには、第2始動口29の開放時間が短開放時間(例えば0.1〜0.5秒)から長開放時間(例えば4〜6秒)に延長される。これにより、開放時間延長機能の非作動時(通常時)においては、遊技球を第2始動口29に入球させることは非常に困難(実質的に不可能)となるが、開放時間延長機能作動時には、第2始動口29への遊技球の入球が可能となって、その遊技球入球頻度が通常時(開放延長機能非作動時)に比べて高くなる。なお、本実施例では、開放時間延長機能作動時の第2始動口29の開放時間を「5.1秒(=1.7秒×3回)」としており、この開放時間延長機能作動時における第2始動口29の1回当りの開放時間(本実施例では1.7秒)を「第1開放時間」としている。
第1始動口28の内部には、遊技球の入球を検知する第1始動口入球検知スイッチ28s(図7参照)が設けられている。また、第2始動口29の内部には、遊技球の入球を検知する第2始動口入球検知スイッチ29s(図7参照)と、翼片部29aを作動させるための第2始動口ソレノイド29c(図7参照)とが設けられている。
遊技球が第1始動口28に入球することで、図柄表示装置26で第1特別図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に第1特別図柄が当り図柄(当り態様)あるいは外れ図柄(外れ態様)で停止表示する第1特別図柄遊技が行われる。同様に、遊技球が第2始動口29に入球することで、図柄表示装置26で第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間経過後に第2特別図柄が当り図柄(当り態様)あるいは外れ図柄(外れ態様)で停止表示する第2特別図柄遊技が行われる。
そして、第1特別図柄および第2特別図柄の当り図柄(当り態様)には、大当り発生の契機となる大当り図柄(大当り態様)と、小当り発生の契機となる小当り図柄(小当り態様)とがある。また、第1始動口28への遊技球の入球および第2始動口29への遊技球の入球に応じて、所定数の賞球が払い出される。
本実施例では、遊技球が第1始動口28に入球した際に取得され、大当り遊技を実行するか否かの第1特別図柄当否判定(第1大当り抽選)に用いられる第1特別図柄当否判定用乱数と、遊技球が第2始動口29に入球した際に取得され、大当り遊技を実行するか否かの第2特別図柄当否判定(第2大当り抽選)に用いられる第2特別図柄当否判定用乱数が設けられている。さらに、第1特別図柄の停止図柄を決定するための第1特別図柄決定用乱数と第2特別図柄の停止図柄を決定するための第2特別図柄決定用乱数とが設けられている。
第1始動口28への遊技球の入球に伴って、第1特別図柄当否判定用乱数と第1特別図柄決定用乱数が取得され、この取得された第1特別図柄当否判定用乱数と第1特別図柄決定用乱数は、主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に保留(第1特別図柄保留)として記憶される。また、第2始動口29への遊技球の入球に伴って、第2特別図柄当否判定用乱数と第2特別図柄決定用乱数が取得され、主制御部200のRAMの所定領域(第2保留記憶領域)に保留(第2特別図柄保留)として記憶される。第1特別図柄保留数および第2特別図柄保留数は、それぞれ図柄表示装置26のLEDによって表示される。
ここで、特別図柄の保留機能について説明する。第1始動口28に入球した遊技球数は、第1特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能となっている。第1特別図柄保留数は、第1始動口28への遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶される第1特別図柄用乱数(第1特別図柄当否判定用乱数、第1特別図柄決定用乱数)の個数(記憶数)に相当する。本実施例では、第1始動口28への遊技球の入球に伴い、第1特別図柄当否判定用乱数とともに第1特別図柄決定用乱数も取得されるので、第1特別図柄保留数は、第1特別図柄決定用乱数の記憶個数にも相当する。そして、第1特別図柄保留数は、第1特別図柄当否判定が行われ第1特別図柄の変動表示が開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。
また、第2始動口29に入球した遊技球数は、第2特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能となっている。第2特別図柄保留数は、第2始動口29への遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(第2保留記憶領域)に記憶される第2特別図柄用乱数(第2特別図柄当否判定用乱数、第2特別図柄決定用乱数)の個数(記憶数)に相当する。本実施例では、第2始動口29への遊技球の入球に伴い、第2特別図柄当否判定用乱数とともに第2特別図柄決定用乱数も取得さ
れるので、第2特別図柄保留数は、第2特別図柄決定用乱数の記憶個数にも相当する。そして、第2特別図柄保留数は、第2特別図柄当否判定が行われ第2特別図柄の変動表示が開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。第1、第2特別図柄の保留記憶および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。
特別図柄当否判定用乱数には、当否判定用の大当り値が設定されており、遊技球が第1始動口28に入球したタイミングで取得された第1特別図柄当否判定用乱数または第2始動口29に入球したタイミングで取得された第2特別図柄当否判定用乱数が大当り値と一致する場合に大当りと判定される。第1特別図柄当否判定は、第1特別図柄が変動表示を開始する際に行われ、第2特別図柄当否判定は、第2特別図柄が変動表示を開始する際に行われる。本実施例では、第1特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率(第1特別図柄当否判定用乱数が大当り値と一致する確率)および第2特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率(第2特別図柄当否判定用乱数が当り値と一致する確率)は、後述する確率変動機能が作動していない状態でそれぞれ約「1/330」に設定され、確率変動機能が作動している状態でそれぞれ約「1/44」に設定される。
第1特別図柄当否判定用乱数が大当り値と一致する場合に大当りと判定され、図柄表示装置26で停止表示される第1特別図柄が大当り図柄に決定される。また、第1特別図柄当否判定において、第1特別図柄当否判定用乱数が大当り値と一致しない場合(外れの場合)には、その第1特別図柄当否判定用乱数を用いて、小当り遊技を発生させるか否かの判定(第1特別図柄の小当り判定)が更に行われる。この小当り判定では、小当り遊技を発生させることとなる小当り値が予め設定されており、大当り値と一致しなかった第1特別図柄当否判定用乱数が小当り値と一致すれば、小当りと判定される。この小当り判定において小当りと判定された場合には、図柄表示装置26で停止表示される第1特別図柄が小当り図柄に決定される。一方、第1特別図柄当否判定の結果が大当りでなく、かつ、第1特別図柄の小当り判定の結果が小当りでない場合には、第1特別図柄当否判定の結果は最終的に外れとなり、図柄表示装置26で停止表示される第1特別図柄が外れ図柄に決定される。
同様に、第2特別図柄当否判定において、第2特別図柄当否判定用乱数が大当り値と一致する場合(大当りの場合)には、図柄表示装置26で停止表示される第2特別図柄が大当り図柄に決定される。また、第2特別図柄当否判定において、第2特別図柄当否判定用乱数が大当り値と一致しない場合(外れの場合)には、その第2特別図柄当否判定用乱数を用いて、小当り遊技を発生させるか否かの判定(第2特別図柄の小当り判定)が、第1特別図柄の小当り判定と同様に行われる。この小当り判定において小当りと判定された場合には、図柄表示装置26で停止表示される第2特別図柄が小当り図柄に決定される。一方、第2特別図柄当否判定の結果が大当りでなく、かつ、第2特別図柄の小当り判定の結果が小当りでない場合には、第2特別図柄当否判定の結果は最終的に外れとなり、第2特別図柄表示部62で停止表示される第2特別図柄が外れ図柄に決定される。
なお、本実施例では、第1特別図柄の小当り判定および第2特別図柄の小当り判定において「小当り」と判定される確率(小当り確率)は、それぞれ約「1/34」に設定される。
第1特別図柄および第2特別図柄は、それぞれ所定の変動パターンにしたがって変動表示するように構成されている。この変動パターンは、特別図柄の変動時間や、その変動におけるリーチ演出の有無(演出内容)を規定するものである。特別図柄の変動パターンは、特別図柄当否判定が実行される際に、複数の変動パターンが格納された変動パターンテーブルから抽選により選択される。
第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を行う際に用いる特別図柄の変動パターンテーブルは複数用意されており、それぞれ遊技状態(特別図柄の変動モード)応じて選択されて用いられる。これらの複数の変動パターンテーブルには、確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能のすべてが作動している高確率時短状態(高確率短縮変動モード)で選択される「高確率短縮変動パターンテーブル」と、確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能のいずれも作動していない低確率通常状態(低確率通常変動モード)で選択される「低確率通常変動パターンテーブル」と、特殊変動期間が設定された特殊変動状態(特殊変動モード)で選択される「特殊変動パターンテーブル」が含まれている。これらの変動パターンテーブルは、主制御部200のROMに記憶されている。
ここで、「特殊変動期間」とは、第1特別図柄遊技の結果として実行される小当り遊技が終了してから特別図柄の変動表示が所定回数(本実施例では30回)行われるまでの期間であり、特殊変動カウンタを用いて設定される。つまり、第1特別図柄遊技の結果として小当り遊技が実行されたことを契機として、特別図柄の変動モードが特殊変動モードに移行することとなる。
高確率短縮変動パターンテーブルおよび低確率通常変動パターンテーブルは、それぞれ遊技状態(確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能の作動状態)に対応して用いられるもので、各々のテーブルに含まれる変動パターンの種類や出現率等も、遊技状態に対応したものとなっている。これらの高確率短縮変動パターンテーブルや低確率通常変動パターンテーブルに含まれる変動パターンに従って特別図柄が変動表示する際には、その変動表示に連動する後述の演出図柄の変動表示(演出表示装置25による演出表示)によって、通常の図柄変動演出表示(通常演出パターンに基づく図柄変動演出表示)が行われる。
これに対して、特殊変動パターンテーブルは、遊技状態(確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能の作動状態)に対応した変動パターンテーブルにはなっておらず、遊技状態に対応した変動パターンテーブル(高確率短縮変動パターンテーブル、低確率通常変動パターンテーブル)と比較すると、テーブルに含まれる変動パターンの種類や数、変動パターンにより規定される変動時間等が異なっている。このため、特殊変動パターンテーブルでは、遊技状態に対応した変動パターンテーブルでは出現し得ない変動パターンを出現させたり、遊技状態に対応した変動パターンテーブルとは異なる変動パターンの出現方法とすることができる。本実施例の特殊変動パターンテーブルで規定される変動パターン(特殊変動パターン)は変動時間が一定時間(例えば10秒)となっている。この特殊変動パターンに従って特別図柄が変動表示する際には、その変動表示に連動する後述の演出図柄の変動表示(演出表示装置25による演出表示)によって、特殊な図柄変動演出表示(特殊演出パターンに基づく図柄変動演出表示)が行われる。
また、本実施例の遊技機1では、第2特別図柄の変動表示を第1特別図柄の変動表示より優先的に実行する第2特別図柄優先変動処理が行われるように構成されている。つまり、第1特別図柄保留数と第2特別図柄保留数の双方が1以上である場合には、第1特別図柄より第2特別図柄が優先的に変動開始し、第2特別図柄の保留が優先的に消化される。そして、第1特別図柄保留数が1以上で、かつ、第2特別図柄保留数がゼロとなった場合に、第1特別図柄の変動表示が実行される。
なお、第1特別図柄当否判定、第2特別図柄当否判定、第1特別図柄の変動態様(変動パターン)の決定、第2特別図柄の変動態様(変動パターン)の決定、第1特別図柄の停止図柄の決定、第2特別図柄の停止図柄の決定、第1特別図柄の変動表示および停止表示、第2特別図柄の変動表示および停止表示、第2特別図柄の優先変動は、後述の主制御部200によって行われるように構成されている。
次に、当り遊技の一態様である大当り遊技について説明する。本実施例の大当り遊技には、第1特別図柄遊技の結果として実行される第1特別図柄大当り遊技と、第2特別図柄遊技の結果として実行される第2特別図柄大当り遊技とがある。図柄表示装置26で停止表示された第1特別図柄または第2特別図柄が大当り図柄であった場合(第1特別図柄当否判定または第2特別図柄当否判定の結果が大当りだった場合)に、主制御部200は遊技者に相対的に有利な大当り遊技(特別遊技)を開始させる。大当り遊技は、大当り遊技フラグ(第1特別図柄大当り遊技フラグまたは第2特別図柄大当り遊技フラグ)をONに設定することで開始される。大当り遊技中は、大入賞口30,31(アタッカー)が開閉動作する。
本実施例では、2つの大入賞口30,31が設けられている。これらの大入賞口30,31は、遊技領域21の右側領域に位置し、第1大入賞口30は、中央装置24の右側面に設けられ、第2大入賞口31は、中央装置24の右下に設けられている。本実施例では、第1大入賞口30は、普通図柄作動ゲート27の下方であって、第2始動口29の上方に位置し、第2大入賞口31は、第2始動口29の下方に位置している。このため、第1大入賞口30および第2大入賞口31には、遊技領域21の右側領域を狙う「右打ち」によって発射されて演出表示装置25の右方を流下する遊技球が入球可能となる。そして、第1大入賞口30への遊技球の入球および第2大入賞口31への遊技球の入球に対して、所定数の賞球が払い出される。本実施例では、第1大入賞口30への遊技球1個の入球に応じて払い出される賞球数は、第2始動口29への遊技球1個の入球に応じて払い出される賞球数(例えば3個)と同一となっており、第2大入賞口31への遊技球1個の入球に応じて払い出される賞球数は、第1大入賞口30への遊技球1個の入球に応じて払い出される賞球数よりも多く設定されている(例えば14個)。但し、第1大入賞口30の賞球数は、第2大入賞口31の賞球数(例えば14個)と同一であってもよい。
第1大入賞口30は、いわゆる「電チュータイプ」の大入賞口であり、一つの翼片部30aと、翼片部30aを開閉動作させるための第1大入賞口ソレノイド30c(図7参照)と、遊技球の入球を検知する第1大入賞口入球検知スイッチ30s(図7参照)とから主に構成されている。第1大入賞口30の翼片部30aは、第2始動口29の翼片部29aと同様に、演出表示装置25の右側の壁面(中央装置24の右側面)に沿った状態である「閉状態」と、下端を中心として上端が右方に向かって回動した状態である「開状態」とに変化するように構成されている。また、第2大入賞口31は、いわゆる「アタッカータイプ」の大入賞口であり、開閉板31aと、開閉板31aを開閉動作させるための第2大入賞口ソレノイド31c(図7参照)と、遊技球の入球を検知する第2大入賞口入球検知スイッチ31s(図7参照)とから主に構成されている。第2大入賞口31の開閉板31aは、横長の板状に形成され、遊技盤20の盤面に沿った状態である「閉状態」と、下端を中心として盤面手前方向に向かって回動した状態である「開状態」とに変化するように構成されている。
大入賞口30,31の開放は、所定の終了条件が成立することによって終了し、終了条件の成立により大入賞口30,31は開放状態から閉鎖状態に切り換わる。所定の終了条件としては、大入賞口30,31の開放時間が所定開放時間に達したとき、もしくは開放状態の大入賞口30,31に入球した遊技球数が規定数に達したときとすることができる。本実施例では、第1大入賞口30の規定数は1個、第2大入賞口31の規定数は6個に設定されている。なお、別例として、第1大入賞口30の規定数を第2大入賞口31の規定数と同一に構成してもよい。
上述のように、本実施例では、第2始動口29および第1大入賞口30は、それぞれ翼片部29a,30aを主とする外観形状、翼片部29a,30aの数、翼片部29a,3
0aの開き方(動き)が共通している。このように、第1大入賞口30が第2始動口29と同様の開閉態様を備えていることから、本実施例では、第1大入賞口30が、第2始動口29と同様の機能(大当り抽選の契機となる機能)を備える入球口である印象を、遊技者に与えることができる。また、後述するように、本実施例では、第2特別図柄大当り遊技および第2特別図柄小当り遊技における第1大入賞口30の開放時間である「第4開放時間」は、第2始動口29の開放時間である「第1開放時間」と略同一となっており(本実施例では1.7秒)、さらに入球可能な遊技球数(規定数)や遊技球の入球により獲得できる賞球数も第2始動口29と第1大入賞口30とで共通している。これにより、第1大入賞口30が、第2始動口29と同様の開閉態様を備えており、第1大入賞口30を第2始動口29と同様の機能(大当り抽選の契機となる機能)を備える入球口である印象を、より効果的に遊技者に与えることができる。
また、本実施例では、第2大入賞口31は、外観形状、開放時間、入球可能な遊技球数(規定数)、賞球数等が第2始動口29と異なっている。これにより、第2大入賞口31は、第2始動口29と異なる機能を備える入球口であり、第1大入賞口30とは異なる種類の入球口である印象を遊技者に与えることができる。この結果、第1大入賞口30が第2始動口29と同様の機能(大当り抽選の契機となる機能)を備える入球口である印象を遊技者に効果的に与えることができる。
大入賞口30,31の開放開始から終了までを1回のラウンド遊技とした場合、大当り遊技は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では16ラウンド)が終了するまで継続される。本実施例の大当り遊技では、1ラウンド目に第1大入賞口30が開閉動作し、2〜16ラウンド目に第2大入賞口31が開閉動作するように構成されている。大入賞口30,31が閉鎖してラウンド遊技が終了する際には、所定のインターバル時間が設定されている。
第1特別図柄大当り遊技では、1ラウンド目に第1大入賞口30が上述の「第1開放時間(1.7秒)」より短い「第3開放時間」だけ開放し、2〜16ラウンド目に第2大入賞口31が「第1開放時間(1.7秒)」および「第3開放時間」より長い「第2開放時間」だけ開放する。また、第2特別図柄大当り遊技では、1ラウンド目に第1大入賞口30の1回目の開放が「第1開放時間(1.7秒)」と略同一の「第4開放時間」が経過するまで行われる。そして、第4開放時間が経過するまでに第1大入賞口30に遊技球が入球しなかった場合には、第1大入賞口30の2回目の開放が「第6開放時間」が経過するまで行われる。第2特別図柄大当り遊技では、2〜16ラウンド目に第2大入賞口31が「第2開放時間」だけ開放する。
ここで、「第3開放時間」は、第1大入賞口30の開閉動作が認識し難くなるとともに、第1大入賞口30への遊技球の入球可能性が極めて低くなる時間もしくは第1大入賞口30への遊技球の入球が実質的に不可能となる時間として設定されるもので、本実施例では「0.1秒」に設定されている。また、「第2開放時間」は、第2大入賞口31に複数の遊技球を容易に入球させることが容易であって、第2大入賞口31への規定数(6個)の入球およびこれに伴う賞球払出の実行可能性が極めて高くなる時間、すなわち、賞球払出量が多くなる時間として設定されるもので、本実施例では「26秒」に設定されている。また、上述したように「第4開放時間」は、「第1開放時間」と略同一の時間(本実施例では1.7秒)として設定されるもので、第1大入賞口30に1個(本実施例における第1大入賞口30の規定数)の遊技球を入球させることのできる可能性が高くなる時間として設定されている。また、「第6開放時間」は、第4開放時間より長く設定され、第1大入賞口30に1個の遊技球を入球させることのできる可能性が極めて高くなる時間として設定されるもので、本実施例では「20秒」に設定されている。
以上のような第1大入賞口30および第2大入賞口31の開放時間の相違から、大当り遊技の1ラウンド目は実行期間(0.1秒または1.7秒)が短い(賞球払出量が少ない)「出球なしラウンド」もしくは「出球少ラウンド」として位置付けられ、大当り遊技の2〜16ラウンド目は実行期間(26秒)が長い(賞球払出量が多い)「出球ありラウンド」もしくは「出球多ラウンド」として位置付けられる。このうち、「出球なしラウンド」もしくは「出球少ラウンド」を「短時間ラウンド」として捉え、「出球ありラウンド」もしくは「出球多ラウンド」を「長時間ラウンド」として捉えることもできる。
本実施例では、第1特別図柄大当り遊技および第2特別図柄大当り遊技では、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目を除き、各ラウンド遊技で大入賞口30,31の開閉動作が1回行われる。第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目では、第1大入賞口30の開閉動作が1回若しくは複数回(本実施例では2回)実行される。つまり、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目において、第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球した場合には、第1大入賞口30が再度開放することなく(1回の開放で1ラウンド目が終了)、第1大入賞口インターバル時間(本実施例では20秒)の経過後に2ラウンド目が開始する。また、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目において、第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球することなく第4開放時間が経過して第1大入賞口30が閉鎖した場合には、所定の閉鎖時間(本実施例では20秒)が経過した後、第1大入賞口30が再開放する。そして、再開放した第1大入賞口30が遊技球の入球または第6開放時間の経過によって閉鎖することで(2回の開放で1ラウンド目が終了)、インターバル時間の経過後に2ラウンド目が開始する。
第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目において、第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球した場合には、第1大入賞口インターバル時間内に後述の大当り抽選演出表示が実行され、第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球しなかった場合には、閉鎖時間内に後述の再開放抽選演出表示が実行される。また、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目において、第1大入賞口30の2回目の開放時に遊技球が入球した場合には、第1大入賞口インターバル時間内に初回の開放時に遊技球が入球した場合と同様に大当り抽選演出表示が実行され、第1大入賞口30の2回目の開放時に遊技球が入球しなかった場合には、第1大入賞口インターバル時間内に後述の大当り確定演出表示が実行される。
次に、当り遊技の一態様である小当り遊技について説明する。本実施例の小当り遊技には、第1特別図柄遊技の結果として実行される第1特別図柄小当り遊技と、第2特別図柄遊技の結果として実行される第2特別図柄小当り遊技とがある。図柄表示装置26で停止表示された第1特別図柄または第2特別図柄が小当り図柄であった場合(小当り判定の結果が小当りだった場合)に、主制御部200は小当り遊技を開始させる。小当り遊技は、小当り遊技フラグ(第1特別図柄小当り遊技フラグまたは第2特別図柄小当り遊技フラグ)をONにセットすることで開始する当り遊技である。第1特別図柄小当り遊技では、第2大入賞口31が「第3開放時間(本実施例では0.1秒)」と略同一の「第5開放時間(本実施例では0.1秒)」で1回のみ開閉動作を行い、第2特別図柄小当り遊技では、第1大入賞口30が「第4開放時間(本実施例では1.7秒)」で1回のみ開閉動作を行う。このため、第1特別図柄小当り遊技では、第2大入賞口31の開閉動作を認識し難くなるとともに、第2大入賞口31に遊技球が入球する可能性は極めて低くなる(実質的に入球不可能となる)。また、第2特別図柄小当り遊技では、第1大入賞口30に1個(規定数)の遊技球を入球させることのできる可能性が高くなる。
また、小当り遊技では、第1大入賞口30が開放終了した後に「エンディング時間(小当りエンディング時間)」が設定されている。第2特別図柄小当り遊技のエンディング時間は、上述の第1大入賞口インターバル時間と同一時間(本実施例では20秒)に設定されている。第2特別図柄小当り遊技では、第1大入賞口30に遊技球が入球せずに第1大
入賞口30が閉鎖した場合には、エンディング時間の前に、所定の閉鎖時間が設定される。第2特別図柄小当り遊技の閉鎖時間は、第1特別図柄大当り遊技の閉鎖時間と同一時間(本実施例では20秒)に設定されている。
第2特別図柄小当り遊技において、第1大入賞口30の開放時に遊技球が入球した場合には、エンディング時間内に後述の大当り抽選演出表示が実行される。また、第1大入賞口30の開放時に遊技球が入球しなかった場合には、閉鎖時間内に後述の再開放抽選演出表示が実行され、続いてエンディング時間内で後述の外れ確定演出表示が実行される。
本実施例の遊技機では、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能や開放時間延長機能、確率変動機能が作動する高確率時短遊技が開始される。変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能の各機能は、それぞれ変動短縮フラグ、開放延長フラグ、確変フラグをONに設定することで作動する。なお、変動時間短縮機能および開放時間延長機能は、それぞれ同時に作動を開始するとともに同時に作動を終了する。以下、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動状態に関する説明について、何れか一方の機能だけを挙げて説明している場合には、もう一方の機能も対になっているものとする。例えば、以下の説明で「変動時間短縮機能が作動している」と記載する場合、この記載は「開放時間延長機能も作動している」と解することができ、逆に、「開放時間延長機能が作動している」と記載する場合、この記載は「変動時間短縮機能が作動している」と解することができる。
本実施例の遊技機1では、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能および第2始動口29の開放時間を延長させる開放時間延長機能が作動を開始する。変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動は、後述の主制御部200の制御により実現されるものであり、変動時間短縮機能には、普通図柄の変動時間を短縮させる普図変動時間短縮機能と、特別図柄の変動時間を短縮させる特図変動時間短縮機能とが含まれている。
また、本実施例の遊技機1では、大当り遊技の終了後、100%の確率で確率変動機能が作動開始する。確率変動機能の作動により、第1特別図柄および第2特別図柄に係る特別図柄当否判定の確率、すなわち第1特別図柄および第2特別図柄が大当り図柄で停止表示する確率が変更(向上)される。この確率変動機能は、後述の主制御部200の制御により実現される。本実施例の確率変動機能は、変動時間短縮機能および開放時間延長機能とともに作動開始および作動終了する。確率変動機能作動中は、特別図柄当否判定用の大当り値の設定個数が増加することで、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率が向上する。具体的には、通常確率当否判定テーブルと、通常確率当否判定テーブルより大当り値の設定個数が増加した高確率当否判定テーブルを用意する。そして、通常遊技中(確率変動機能非作動時)には、通常確率当否判定テーブルを用いて当否判定を行い、確率変動機能作動時には、高確率当否判定テーブルを用いて当否判定を行う。
変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能は、大当り遊技終了後、次回の大当り遊技が開始されるまで、または特別図柄の変動回数が所定回数に到達することで、その作動を終了する。本実施例では、変動時間短縮機能、開放時間延長機能、確率変動機能は、大当り遊技終了後、次の大当り遊技が開始されることなく特別図柄の変動回数が「70回」に到達すると、その作動を終了する。このように本実施例の遊技機は、次回の特別遊技の開始が確保(約束)されていない限定確変遊技(回数切り確変遊技)を行ういわゆるST機として構成されている。
次に、演出表示装置25で表示される演出図柄について説明する。図3は、演出表示装置25の画面表示例を示している。演出表示装置25の表示領域25aには、演出図柄を用いた図柄変動演出表示を行う演出図柄表示部25b〜25dが設けられている。演出図
柄表示部25b〜25dが設けられる領域は、演出表示装置25の表示領域25aの中央を占める主表示領域を構成している。演出図柄表示部25b〜25dの演出図柄は、図柄表示装置26の第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示および停止表示に連動して表示される。つまり、第1始動口28または第2始動口29に遊技球が入球したことを契機として図柄変動演出表示が実行される。演出図柄表示部25b〜25dは、左図柄が表示される左図柄表示部25b、中図柄が表示される中図柄表示部25c、右図柄が表示される右図柄表示部25dからなる3つの図柄表示部から構成されている。各図柄表示部は、これらの配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設定されている。本実施例では、各図柄表示部に表示可能な演出図柄として、「1」〜「9」からなる第1の演出図柄(数字図柄)と、「キャラクタA」〜「キャラクタI」からなる第2の演出図柄(キャラクタ図柄)とが設けられており、第1特別図柄や第2特別図柄に連動して行われる図柄変動演出表示では、第1の演出図柄(数字図柄)が用いられるように構成されている。
演出図柄表示部25b〜25dでは、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示に連動して演出図柄が変動表示し、第1特別図柄または第2特別図柄の停止表示に連動して演出図柄が停止表示する図柄変動演出表示が行われる。演出図柄では、「7・7・7」や「3・3・3」といった3桁同一の図柄組合せが第1特別図柄の大当り図柄、第2特別図柄の大当り図柄、第2特別図柄の小当り図柄に対応する当り態様となっており、「1・2・3」などの順並びの組合せや「1・3・5」などの奇数数字の順並びや「7・6・7」などのリーチ外れ組合せといった、当り図柄以外の予め定められた特定の外れ図柄であるチャンス図柄(所謂チャンス目)が第1特別図柄の小当り図柄に対応する当り態様となっており、それ以外の図柄組合せが特別図柄の外れ図柄に対応する外れ態様となっている。
図柄変動演出表示での演出図柄の変動態様(変動パターン)および停止図柄の決定は、主制御部200から送信される変動パターン指定コマンドおよび停止情報指定コマンドに基づいてサブ制御部260によって行われるように構成されている。ここで、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される変動パターン指定コマンドは、第1特別図柄の変動パターン第2特別図柄の変動パターンを示すもので、具体的には、第1特別図柄の変動時間や、第2特別図柄の変動時間や、各特別図柄についてリーチ演出の有無等の演出内容を示している。主制御部200は、第1特別図柄の当否判定結果や第2特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の変動パターンをランダムに(乱数抽選により)決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の変動パターンに基づき、サブ制御部260が、演出図柄表示部25b〜25dで表示される演出図柄の演出パターンを決定する。また、主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される停止情報指定コマンドは、第1特別図柄の停止図柄や第2特別図柄の停止図柄を示すもので、主制御部200は、第1特別図柄の当否判定結果に応じて第1特別図柄の停止図柄をランダムに(乱数抽選により)決定し、第2特別図柄の当否判定結果に応じて第2特別図柄の停止図柄をランダムに(乱数抽選により)決定する。そして、主制御部200により決定された第1特別図柄の停止図柄や第2特別図柄の停止図柄を示す停止情報指定コマンドに基づき、サブ制御部260が、演出図柄表示部25b〜25dで停止表示される演出図柄の停止図柄を決定する。
本実施例では、演出図柄が変動表示を開始してから停止表示するまでの間、演出表示装置25の表示領域25aで背景変化演出や予告演出やリーチ演出などの種々の演出を行うように構成されている。また、本実施例では、特別図柄の変動モード(高確率短縮変動モード、低確率通常変動モード、特殊変動モード)に対応した演出モード(確変演出モード、通常演出モード、特殊演出モード)を設定し、その設定した演出モードを示すモード演出表示を行うように構成されている。「モード演出表示」は、演出表示装置25の表示領域で、現在の演出モード(変動モード)を示す背景やキャラクタや文字等を表示すること
で実現される。
また、図3に示すように、演出表示装置25の表示領域25aには、演出図柄表示部25b〜25dの下方に第1保留表示部25eと第2保留表示部25fが設けられている。第1保留表示部25eと第2保留表示部25fは、それぞれ主表示領域である演出図柄表示部25b〜25dの周囲に配置された第1副表示領域と第2副表示領域を構成している。第1保留数表示部25eは、演出表示装置25の表示領域25aの左下周縁部位に配置され、第2保留数表示部25fは、演出表示装置25の表示領域25aの右下周縁部位に配置されている。第1保留表示部25eは、図柄表示装置26に表示される第1特別図柄保留数と連動して表示され、第1特別図柄保留数に対応する数の丸図形「○」が表示される。第2保留表示部25fは、図柄表示装置26で表示される第2特別図柄保留数と連動して表示され、第2特別図柄保留数に対応する数の丸図形「○」が表示される。
第1始動口28に遊技球が入球したことを契機として、図柄表示装置26の第1特別図柄保留数の表示に連動して第1保留表示部25eの保留表示が1増加し、図柄表示装置26で第1特別図柄の変動表示が開始したことを契機として、図柄表示装置26の第1特別図柄保留数の表示に連動して第1保留表示部25eの保留表示が1減少する第1保留演出表示が行われる。また、第2始動口29に遊技球が入球したことを契機として、図柄表示装置26の第2特別図柄保留数の表示に連動して第2保留表示部25fの保留表示が1増加し、図柄表示装置26で第2特別図柄の変動表示が開始したことを契機として、図柄表示装置26の第2特別図柄保留数の表示に連動して第2保留表示部25fの保留表示が1減少する第2保留演出表示が実行される。このように、第1保留表示部25eで行われる第1保留演出表示は、第1始動口28への遊技球の入球を報知する「第1入球演出表示」として構成され、第2保留表示部25fで行われる第2保留演出表示は、第2始動口29への遊技球の入球を報知する「第2入球演出表示」として構成されている。
なお、第1特別図柄保留数または第2特別図柄保留数が変化するたびに、その変化後の保留数を示す「保留数指定コマンド」が主制御部200からサブ制御部260に向けて送信される。演出表示装置25の保留表示部25e,25fにおける特別図柄保留数の表示は、その保留数指定コマンドに基づいてサブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で行われる。
本実施例では、第2特別図柄小当り遊技あるいは第2特別図柄大当り遊技において、第1大入賞口30に遊技球が入球した場合に、演出図柄表示部25b〜25dで演出図柄を変動表示させる大当り抽選演出表示が行われる。大当り抽選演出表示は、第1特別図柄や第2特別図柄に連動して行われる図柄変動演出表示で用いる演出図柄と同じ演出図柄(数字図柄1〜9)の変動表示を開始させ、所定時間(本実施例では10〜15秒)経過後に「第2大入賞口31が開放状態となることを示す当り態様」または「第2大入賞口31が開放状態とならないことを示す外れ態様」で演出図柄を停止表示させることによって行われる。これにより、第2始動口29への遊技球の入球に基づく第2特別図柄を用いた大当り抽選に続いて、あたかも第1大入賞口30への遊技球の入球に基づく第3特別図柄を用いた大当り抽選が行われる印象を遊技者に与えることができる。つまり、大当り抽選演出表示は、第2大入賞口31の開閉動作を行うか否かの開放可否抽選として位置付けられる。第1大入賞口30が少なくとも1個の遊技球が入球可能となる開放状態(1.7秒開放)となるのは、第2特別図柄小当り遊技または第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目が実行される場合である。このため、大当り抽選演出表示は、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目が終了した後の第1大入賞口インターバル時間中(本実施例では20秒)または第2特別図柄小当り遊技が終了するときのエンディング時間中(本実施例では20秒)に行われる。
また、演出表示装置25の表示領域25aにおける第1保留数表示部25eと第2保留表示部25fの間には、第3保留表示部25gが設けられている。第3保留表示部25gは、主表示領域である演出図柄表示部25b〜25dの周囲に配置された第3副表示領域を構成している。第3保留表示部25gには、第1大入賞口30に遊技球が入球した場合に丸図形「○」が表示され、第1大入賞口30への遊技球の入球に起因して演出図柄が変動表示(大当り抽選演出表示)を開始した場合に丸図形「○」の表示が消去される第3保留演出表示が実行される。このように、第3保留表示部25gで行われる第3保留演出表示は、第1大入賞口30への遊技球の入球を報知する「第3入球演出表示」として構成され、第3保留演出表示によって第1大入賞口30への遊技球の入球が保留された印象を遊技者に与えることができる。
大当り抽選演出表示における演出図柄の停止表示態様は、第1大入賞口30が開放する契機となった当り遊技の種類(大当り遊技または小当り遊技)によって異なる。具体的には、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目として開放した第1大入賞口30に遊技球が入球したことを契機として演出図柄が変動表示(大当り抽選演出表示)を開始した場合には、演出図柄が当り態様(3桁同一の数字図柄組合せ)で停止表示(当選表示)する当りパターンの大当り抽選演出表示が実行される。当りパターンの大当り抽選演出表示が実行された場合には、大当り抽選演出表示の終了後、大当り遊技の2ラウンド目から16ラウンド目が続いて実行され、第2大入賞口31の開閉動作が繰り返し行われる。一方、第2特別図柄小当り遊技で開放した第1大入賞口30に遊技球が入球したことを契機として演出図柄が変動表示(大当り抽選演出表示)を開始した場合には、演出図柄が外れ態様(3桁同一以外の数字図柄組合せ)で停止表示(落選表示)する外れパターンの大当り抽選演出表示が実行される。外れパターンの大当り抽選演出表示が実行された場合には、大当り抽選演出表示の終了後、第2大入賞口31の開閉動作は行われない。
上述の如く、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機として大当り抽選演出表示を実行することで、第1大入賞口30が、第1始動口28や第2始動口29と同様に、大当り遊技の実行可否を決定するための大当り抽選(第2大入賞口31の開閉可否抽選)の実行契機となる機能を備える入球口であると遊技者に認識させることができる。そして、大当り抽選演出表示が、第2特別図柄の大当り図柄での停止表示を契機とする第1大入賞口30の開閉動作(第2特別図柄大当り遊技での第1大入賞口30の開閉動作)を経て行われた場合には、大当り抽選演出表示の結果として当選表示を行い、この当選表示の実行後、第2大入賞口31の開閉動作を開始する。こうすることで、第1大入賞口30への遊技球入球を実行契機とする大当り抽選に当選して第2大入賞口31を用いた大当り遊技が開始されたと遊技者に認識させることができる。また、大当り抽選演出表示が、第2特別図柄の小当り図柄での停止表示を契機とする第1大入賞口30の開閉動作(第2特別図柄小当り遊技での第1大入賞口30の開閉動作)を経て行われた場合には、大当り抽選演出表示の結果として落選表示を行い、第2大入賞口31は開閉動作を開始しないことで、第1大入賞口30への遊技球入球を実行契機とする大当り抽選に落選したと遊技者に認識させることができる。
本実施例では、第2特別図柄小当り遊技あるいは第2特別図柄大当り遊技において、第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球せずに第1大入賞口30が閉鎖した場合に、演出図柄表示部25b〜25dで演出図柄を変動表示させる再開放抽選演出表示が行われる。再開放抽選演出表示は、第1特別図柄や第2特別図柄に連動して行われる図柄変動演出表示で用いる演出図柄と異なる演出図柄(たとえばキャラクタ図柄A、B、C、・・・H、I)の変動表示を開始させ、所定時間(本実施例では10〜15秒)経過後に「第1大入賞口30が再度開放状態となることを示す当り態様」または「第1大入賞口30が再度開放状態とならないことを示す外れ態様」で演出図柄を停止表示させることによって行われる。つまり、再開放抽選演出表示は、一旦閉鎖した第1大入賞口30の開閉動作を
再度行うか否かの再開放可否抽選として位置付けられる。再開放抽選演出表示は、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目の第1大入賞口30の初回の開放が終了した後の閉鎖時間中(本実施例では20秒)または第2特別図柄小当り遊技が終了するときのエンディング時間中(本実施例では20秒)に行われる。
第2特別図柄大当り遊技で第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球せずに第1大入賞口30が閉鎖したことを契機として演出図柄が変動表示(再開放抽選演出表示)を開始した場合には、演出図柄が当り態様(3桁同一のキャラクタ図柄組合せ)で停止表示(当選表示)する当りパターンの再開放抽選演出表示が実行される。当りパターンの再開放抽選演出表示が実行された場合には、再開放抽選演出表示の終了後、第1大入賞口30の開放動作が再度行われる。一方、第2特別図柄小当り遊技で開放した第1大入賞口30に遊技球が入球したことを契機として演出図柄が変動表示(再開放抽選演出表示)を開始した場合には、演出図柄が外れ態様(3桁同一以外のキャラクタ図柄組合せ)で停止表示(落選表示)する外れパターンの再開放抽選演出表示が実行される。外れパターンの再開放抽選演出表示が実行された場合には、再開放抽選演出表示の終了後、第1大入賞口30の開閉動作は行われない。
また、本実施例では、第2特別図柄大当り遊技において、第1大入賞口30の2回目の開放時に遊技球が入球せずに第1大入賞口30が閉鎖した場合に、演出図柄を用いない特殊な態様で「第2大入賞口31が開放状態となること」を示す大当り確定演出表示が行われる。大当り確定演出表示は、第1大入賞口30の2回目の開放動作が終了した後のインターバル時間中に実行される。大当り確定演出表示では、「第2大入賞口31が開放状態となること」に対応する第1の画像(当りを示す画像)が表示される演出であり、該第1の画像の表示により、後に第2大入賞口31が開放状態となることが遊技者に示される。
また、第2特別図柄小当り遊技で再開放抽選演出表示が実行された場合には、外れパターンの再開放抽選演出を実行した後に外れ確定演出表示が実行される。外れ確定演出は、「第2大入賞口31が開放状態とならないこと」に対応する第2の画像(外れを示す画像)が表示される演出であり、該第2の画像の表示により、後に第1大入賞口30および第2大入賞口31が開放状態とならないことが遊技者に示される。
また、第2特別図柄大当り遊技で再開放抽選演出表示が実行された場合には、第1大入賞口30の2回目の開放動作が終了した後のインターバル時間中に当り確定演出表示が実行される。当り確定演出では、第1大入賞口30への遊技球入球を実行契機とする大当り抽選に当選したこと(第2始動口31の開閉動作が開始すること)を示唆する演出が行われる。一方、第2特別図柄小当り遊技で再開放抽選演出表示が実行された場合には、外れパターンの再開放抽選演出を実行した後に外れ確定演出表示が実行される。外れ確定演出では、第1大入賞口30への遊技球入球を実行契機とする大当り抽選に落選したこと(第2始動口31の開閉動作が開始しないこと)を示唆する演出が行われる。
次に、遊技の進行と遊技球の発射方向について説明する。開放時間延長機能が作動していない低確率通常状態(低確率通常変動モード)では、遊技領域21の左側領域を狙って遊技球を発射する左打ちを行うことで、演出表示装置25の下方に位置する第1始動口28に遊技球を入球させ、第1特別図柄遊技を実行させることができる。なお、低確率通常状態では、開放時間延長機能が作動していないことから、低確率通常状態で右打ちを行い、遊技球が普通図柄作動ゲートを通過して当り普通図柄が停止表示されて第2始動口29が開放状態となったとしても、その開放時間は極めて短い時間(本実施例では0.1秒)となり、第2始動口29に遊技球が入球する可能性は殆ど無い。また、遊技領域21の左方には、入賞口32〜35が偏って配置されている。よって、開放時間延長機能が作動していない低確率通常状態では、右打ちを行うことは遊技者にとって得策ではなく、左打ち
を行うことで、右打ちを行う場合よりも効率よく(多少の賞球を獲得しながら)遊技を進行させることができる。
第1特別図柄遊技の結果として、第1特別図柄大当り遊技が実行される場合には、その大当り遊技の終了後に、開放時間延長機能が作動する高確率時短状態(高確率短縮変動モード)に100%の確率で移行する。高確率時短状態では、遊技領域21の右側領域を狙って遊技球を発射する右打ちを行うことで、演出表示装置25の右方に位置する普通図柄作動ゲート27に遊技球を通過させ、普通図柄遊技を実行させることができる。そして、普通図柄遊技の結果が当りとなることで、演出表示装置25の右方にて第2始動口29が開放する。このとき、開放時間延長機能が作動していることから、第2始動口29は、1回当りの開放時間が1.7秒の開閉動作を3回行う(通じて5.1秒の開放)。このため、右打ちを継続することで、第2始動口29に遊技球を入球させ、第2特別図柄遊技を実行させることができる。
第2特別図柄遊技の結果として、第2特別図柄大当り遊技が実行される場合には、右打ちを継続することで、第2大入賞口31に遊技球を入球させることができ、多量の賞球を獲得することができる。また、第2特別図柄大当り遊技の終了後も、100%の確率で高確率時短状態に移行するので、右打ちを継続することで、普通図柄遊技、第2特別図柄遊技、第2特別図柄大当り遊技を繰り返し実行させることができ、効率よく遊技を進行させて多量の賞球を獲得することができる。
次に、当り遊技(大当り遊技および小当り遊技)における第1大入賞口30および第2大入賞口31の開閉動作と、当り遊技の進行に伴って演出表示装置25の表示領域25aで行われる演出表示を図4〜図6に基づいて説明する。
図4の上段は、第1特別図柄小当り遊技の大入賞口30,31の開放パターン(第1特別図柄小当り用大入賞口開放パターン)を示し、図4の下段は、第1特別図柄大当り遊技の大入賞口30,31の開放パターン(第1特別図柄大当り用大入賞口開放パターン)を示している。
第1特別図柄小当り遊技が行われる場合には、図4上段に示すように、第2大入賞口31が「第5開放時間(本実施例では0.1秒)」にしたがって開閉動作を行う。そして、第1特別図柄小当り遊技の開始に伴って、特別図柄の変動モードが特殊変動モードに移行する可能性があることを示唆するモード移行示唆演出表示が実行される。モード移行示唆演出表示では、演出表示装置25の演出図柄表示部25b〜25dで演出図柄がチャンス目やリーチ外れ目等で停止表示されることに伴って行われる。モード移行示唆演出は、第1特別図柄小当り遊技が終了するまで継続して実行される。そして、第1特別図柄小当り遊技が終了すると、特殊変動モードへの移行が確定したことを報知するモード移行確定演出表示が実行され、特別図柄の特殊変動が行われる特殊変動モードに移行する。モード移行確定演出表示は、演出表示装置25の表示領域25aに例えば「特殊モード突入」等のメッセージを表示して行うことができる。
また、第1特別図柄大当り遊技が行われる場合には、その大当り遊技の開始時に大当り遊技開始演出表示(大当りファンファーレ演出)が実行される。そして、図4下段に示すように、1ラウンド目のラウンド遊技として第1大入賞口30が「第3開放時間(0.1秒)」にしたがって開閉動作を行い、2〜16ラウンド目のラウンド遊技として第2大入賞口31が「第2開放時間(26秒)」にしたがって開閉動作を行う。大当り遊技開始演出表示は、第1特別図柄大当り遊技の2ラウンド目が開始されるまで継続される。2〜16ラウンド目の各ラウンド遊技中にはラウンド遊技演出表示が実行され、2〜15ラウンド目の各ラウンド遊技の終了後にはラウンド間演出表示(インターバル演出)が実行され
る。そして、第1特別図柄大当り遊技の終了後(16ラウンド目のラウンド遊技終了後)に、大当り遊技終了演出表示(大当りエンディング演出)が実行される。第1特別図柄大当り遊技では、1ラウンド目のラウンド遊技において、大入賞口開放時間が短いことに加え、大当り遊技開始演出表示が実行されているので、遊技者にとっては1ラウンド目のラウンド遊技の存在を認識し難く、2ラウンド目以降のラウンド遊技によって、第2大入賞口31が開閉動作する15ラウンド分の大当り遊技が実行されたと遊技者に認識させることができる。
図5、図6の上段は、第2特別図柄小当り遊技の大入賞口30,31の開放パターン(第2特別図柄小当り用大入賞口開放パターン)を示し、図5、図6の下段は、第2特別図柄大当り遊技が実行される場合の大入賞口30,31の開放パターン(第2特別図柄大当り用大入賞口開放パターン)を示している。図5は、第1大入賞口30に遊技球が入球したパターンを示し、図6は、第1大入賞口30に遊技球が入球しなかったパターンを示している。
第2特別図柄小当り遊技が行われる場合には、第1大入賞口30の開閉動作が開始することを報知する第1大入賞口開放開始演出表示が実行される。そして、図5上段、図6上段に示すように、第1大入賞口30が「第4開放時間(1.7秒)」にしたがって開閉動作を行い、その間に、「右を狙え!」といった文字を表示するような右打ちを指示する第1大入賞口入球促進演出表示が実行される。
図5上段に示すように、第4開放時間(1.7秒)が経過するまでに第1大入賞口30に1個の遊技球が入球した場合には、該1個の入球に伴い第1大入賞口30が閉鎖して、上述の第3保留演出表示が演出表示装置25の第3保留表示部25gで実行され、エンディング時間(20秒)中に上述の外れパターンの大当り抽選演出表示が実行される。なお、図5には、便宜上1.7秒の経過に伴いエンディング時間が開始されるように記載されているが、実際は、1個の遊技球が入球したタイミング(最大1.7秒)で第1大入賞口30が閉鎖してエンディング時間が開始されるように構成される。
また、図6上段に示すように、第4開放時間(1.7秒)が経過するまでに第1大入賞口30に遊技球が入球しなかった場合には、第1大入賞口30の閉鎖に伴って、閉鎖時間(20秒)中に上述の外れパターンの再開放抽選演出表示が実行される。そして、再開放抽選演出表示の終了後、エンディング時間(20秒)中に上述の外れ確定演出表示が実行される。
また、第2特別図柄大当り遊技が行われる場合には、第2特別図柄小当り遊技と同様に第1大入賞口開放開始演出表示が実行される。そして、図5下段に示すように、1ラウンド目のラウンド遊技として第1大入賞口30が第2特別図柄小当り遊技と同様に「第4開放時間(1.7秒)」にしたがって開閉動作を行い、右打ちを指示する第1大入賞口入球促進演出表示が第2特別図柄小当り遊技と同様に実行される。
図5下段に示すように、第4開放時間(1.7秒)が経過するまでに第1大入賞口30に1個の遊技球が入球した場合には、該1個の入球に伴い第1大入賞口30が閉鎖して、上述の第3保留演出表示が演出表示装置25の第3保留表示部25gで実行され、第1大入賞口インターバル時間(20秒)中に上述の当りパターンの大当り抽選演出表示が実行される。なお、図5には、便宜上1.7秒の経過に伴いインターバル時間が開始されるように記載されているが、実際は、1個の遊技球が入球したタイミング(最大1.7秒)で第1大入賞口30が閉鎖してインターバル時間が開始されるように構成される。
また、図6下段に示すように、第4開放時間(1.7秒)が経過するまでに第1大入賞
口30に遊技球が入球しなかった場合には、第1大入賞口30の閉鎖に伴って、閉鎖時間(20秒)中に上述の当りパターンの再開放抽選演出表示が実行される。そして、再開放抽選演出表示の終了後、第1大入賞口30の2回目の開閉動作が行われる。2回目の開放状態中に第1大入賞口30に遊技球が入球した場合には、上述の第3保留演出表示が演出表示装置25の第3保留表示部25gで実行され、第1大入賞口インターバル時間(20秒)中に上述の当りパターンの大当り抽選演出表示が実行される(図示省略)。また、2回目の開放状態中に遊技球が第1大入賞口30に入球することなく第1大入賞口30が閉鎖した場合(第6開放時間(20秒)が経過するまでに第1大入賞口30に遊技球が入球しなかった場合)には、第1大入賞口インターバル時間(20秒)中に上述の大当り確定演出表示が実行される(図6下段参照)。
当りパターンの大当り抽選演出表示(図5下段)または大当り確定演出表示(図6下段)の終了後(第1大入賞口インターバル時間の経過後)、2〜16ラウンド目のラウンド遊技として第2大入賞口31が「第2開放時間(本実施例では26秒)」にしたがって開閉動作を行う。2〜16ラウンド目の各ラウンド遊技中にはラウンド遊技演出表示が実行され、2〜15ラウンド目の各ラウンド遊技の終了後にはラウンド間演出表示(インターバル演出)が実行され、第2特別図柄大当り遊技の終了時には大当り遊技終了演出表示(大当りエンディング演出)が実行される。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図7に基づいて説明する。図7は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図7に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260、280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御部(賞球制御部)230、サブ制御部260及び演出表示制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、サブ制御基板260a及び演出表示制御基板280aをそれぞれ備えている。これらの各制御基板や、その他の基板(電源基板、中継基板、駆動基板、装飾基板、アンプ基板、演出ボタン基板など)は、遊技機1の裏面側に配置される。
各制御部200、230、260、280には、図示しない主電源から電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が各制御部200、230、260、280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
主制御部200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御部230、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260、280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
主制御部200を構成する主制御基板200aのCPU200bは、CPUコア、内蔵RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU200bが主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより特別図柄の当否判定を行う当否判定手段を構成している。また、主制御部200のCPU200bは、特別図柄当否判定を実行する際に、ROMに格納された特別図柄の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定する。なお、本実施例の主制御部200のCPU200bの制
御周期は4msに設定されている。
主制御部200には、盤面入力中継基板201と盤面出力中継基板202とが接続されている。盤面入力中継基板201には、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s、第1始動口入賞検知スイッチ28s、第2始動口入賞検知スイッチ29s、第1大入賞口入球検知スイッチ30s、第2大入賞口入球検知スイッチ31sが接続されており、これらの信号が主制御部200に入力するように構成されている。盤面出力中継基板202には、図柄表示装置26、第2始動口ソレノイド29c、第1大入賞口ソレノイド30c、第2大入賞口ソレノイド31cが接続されており、主制御部200からの制御信号が出力される。
払出制御部230を構成する払出制御基板230aは、主制御部200のCPU200bと同様の構成を有するCPU230bを備えている。払出制御部230には、発射制御部250、CRユニット13等が接続されている。主制御部200から払出制御部230には、賞球払出を指示する賞球指示コマンド、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。払出制御基板230aのCPU230bは、主制御部200からの賞球指示コマンドを受信すると、そのコマンドが示す賞球数に基づいて、遊技機1の裏面側に設けられた図示しない遊技球払出装置の払出モータを回転駆動することにより、指定された賞球数分の遊技球の払い出し(賞球払出)を行う。この遊技球の払い出し(賞球払出)は、遊技機1の裏面側上部に設けられた図示しない遊技球タンクに貯留された遊技球を、図示しない遊技球レールを介して遊技球払出装置に供給し、その供給された遊技球を遊技球払出装置の払出モータの回転駆動により排出することで、行われる。
サブ制御部260は、遊技の進行に伴って実行される各種演出を制御するサブ制御手段を構成しており、サブ制御基板260aにはCPU260bや図示しないROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素とサウンドジェネレータが設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。サブ制御部260は、各種ランプ類による装飾表示、スピーカ10a〜10dから出力される効果音、演出表示装置25による演出図柄の表示等を用いた演出制御を司るように構成されている。
主制御部200からサブ制御部260には、特別図柄の変動表示に関連する各種図柄制御コマンド(変動パターン指定コマンド、停止情報指定コマンド、図柄停止コマンドなど)、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御部200から演出表示制御部280には、サブ制御部260を介して、演出図柄の表示制御を指示する各種図柄制御制御コマンドが送信される。そして、サブ制御部260には演出表示制御部280が接続されており、サブ制御部260から演出表示制御部280には、主制御部200からの各種図柄制御コマンドに応じた演出図柄の表示(図柄変動演出表示、大当り抽選演出表示、再開放抽選表示等)を実現するための演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが同時に送信される。
演出表示制御部280の演出表示制御基板280aには、CPU280b、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御部260に接続されており、演出表示制御部280には演出表示装置25が接続されている。また、演出表示制御基板280aには、図示しない画像ROMが設けられており、その画像ROMには、演出表示装置25で表示される演出用図柄の画像データ(前述した変動演出に関する画像データなど)が複数格納されている。
その他、サブ制御部260には、装飾駆動基板261を介して各種LED・ランプ262が接続されており、アンプ基板263には、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等を出力するスピーカ10a〜10dが接続されている。さらに、サブ制御部260には、演出ボタン基板264を介して演出ボタン5dが接続されている。サブ制御部260は、主制御部200や演出ボタン5dからの各種指令(変動パターン指定コマンドの受信、演出ボタン操作信号の入力など)に基づいて、各種LED・ランプの点灯・点滅パターンの選択・実行処理や、スピーカ10a〜10dから出力される効果音データの選択・出力処理や、演出表示装置25での図柄変動演出表示の実行パターン(演出パターン)の選択処理や、その実行パターンに基づく図柄変動演出の実行処理等を行う。
次に、本実施例の遊技機1の作動をフローチャートに基づいて説明する。図8は、主制御部200の制御下で行われるメインジョブの一例である。図8に示すメインジョブは、主制御基板200aに実装されたCPU200bが、図示しないROM(CPU200bの内蔵ROMまたは主制御基板200aに実装されるROM)に格納されたプログラムに従って実行するもので、電源投入処理(S11)の後、遊技開始処理(S12)、普通図柄遊技処理(S13)、普通電動役物遊技処理(S14)、特別図柄遊技処理(S100)、当り遊技処理(S200)の各処理が、タイマリセットされる毎に繰り返し実行される。電源断発生処理(S10)は、停電等によって電源断が発生した場合に、使用レジスタやスタックポインタの保存、払出モータの停止等が行われ、システムリセットが発生した場合に電源投入処理(S11)に移るようになっている。
電源投入処理(S11)は、電源投入時と電源断発生後の復電時に行われるものであり、電源投入時にはRAM初期化処理等が行われ、電源断復帰時には電源断時の遊技状態に復帰させるための復帰設定等が行われ。遊技開始処理(S12)では、各種スイッチ状態の検出、各種乱数の更新、賞球払出制御等が行われる。
普通図柄遊技処理(S13)では、まず、普通図柄当否判定を行って、図柄表示装置26(図2参照)にて普通図柄を当り普通図柄の表示態様で停止表示させるか、外れ普通図柄の表示態様で停止表示させるかを決定する。ここで、前述したように、本実施例における普通図柄当否判定は、第2始動口29の開放時間を延長させる開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動状態に応じて、当りとなる確率が異なっており、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の作動時の方が、開放時間延長機能(および変動時間短縮機能)の非作動時に比べ当りとなる確率が高くなっている。
次に、普通図柄当否判定の結果が得られたら、普通図柄の変動表示時間を設定し、その変動表示時間に従って普通図柄の変動表示を開始する。そして、変動表示時間が経過すると、決定しておいた表示態様で普通図柄を停止表示させ、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、普通電動役物の作動を開始させる(第2始動口29を開放状態とする)。普通図柄遊技処理では、以上のようにして、普通図柄の変動表示および停止表示を行い、普通図柄が当り普通図柄の表示態様で停止表示された場合には、第2始動口29を作動させる処理を行う。第2始動口29が作動すると、翼片部29aが左右に開動作して、第2始動口29が開放状態となる。
普通電動役物遊技処理(S14)では、第2始動口29を開放状態に維持する開放時間が経過したか否かを判定し、開放時間が経過していない場合には、第2始動口29に規定数の入賞があったか否かを判定する。開放状態にある第2始動口29に規定数の入賞があったと判定されるか、開放状態にある第2始動口29の開放時間が経過していると判定された場合には、翼片部29aが閉動作して、第2始動口29は通常状態(閉鎖状態)となる。
次に、特別図柄遊技処理(S100)を図9〜図15のフローチャートに基づいて説明する。まず、図9(a)に示すように、始動口入賞処理を行う(S101)。ここで、始動口入賞処理(S101)について図10のフローチャートに基づいて説明する。
まず、第1始動口28に入賞(遊技球が入球)したか否かを判定し(S101a)、第1始動口28に入賞していないと判定された場合には(S101a:NO)。S101eの処理に移行する。一方、第1始動口28に入賞したと判定された場合には(S101a:YES)、第1特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S101b)。この結果、第1特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S101b:NO)、S101eの処理に移行し、第1特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S101b:YES)、第1特別図柄用乱数(第1図柄当否判定情報)を取得してRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶する(S101c)。第1特別図柄用乱数は、第1特別図柄当否判定用乱数、第1特別図柄の当り図柄決定用乱数、リーチ乱数などからなる。これにより、第1特別図柄保留数が1増加する。そして、第1特別図柄保留数を指定する第1特別図柄保留数指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S101d)。第1特別図柄保留数指定コマンドを受信したサブ制御部260は、演出表示装置25の第1保留表示部25eの保留表示を更新する。
次に、第2始動口29に入賞したか否かを判定し(S101e)、第2始動口29に入賞していないと判定された場合には(S101e:NO)。始動口入賞処理を終了する。一方、第2始動口29に入賞したと判定された場合には(S101e:YES)、第2特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S501f)。この結果、第2特別図柄保留数が4未満でない(4以上である)と判定された場合には(S101f:NO)、始動口入賞処理を終了し、第2特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S101f:YES)、第2特別図柄用乱数(第2図柄当否判定情報)を取得してRAMの所定領域(第2保留記憶領域)に記憶する(S101g)。第2特別図柄用乱数は、第2特別図柄当否判定用乱数、第2特別図柄決定用乱数、リーチ乱数などからなる。これにより、第2特別図柄保留数が1増加する。そして、第2特別図柄保留数を指定する第2特別図柄保留数指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S101h)。第2特別図柄保留数指定コマンドを受信したサブ制御部260は、演出表示装置25の第2保留表示部25fの保留表示を更新する。
次に、図9(a)に戻り、当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグまたは小当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S102)。この結果、当り遊技中である(大当り遊技フラグまたは小当り遊技がONである)と判定された場合には(S102:YES)、特別図柄遊技処理を終了し、当り遊技中でない(大当り遊技フラグおよび小当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S102:NO)、第1特別図柄または第2特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S103)。
この結果、第1特別図柄または第2特別図柄が変動中であると判定された場合には(S103:YES)、後述のS110の処理に移行し、第1特別図柄または第2特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S103:NO)、第1特別図柄または第2特別図柄の停止表示時間中であるか否かを判定する(S104)。ここで、特別図柄の停止表示時間とは、停止表示された特別図柄を確定させる時間のことであり、本実施例では、第1特別図柄または第2特別図柄の停止表示時間をそれぞれ「0.6秒」としている。そして、第1特別図柄または第2特別図柄の停止表示時間中であると判定された場合には(S104:YES)、後述のS114の処理に移行し、第1特別図柄または第2特別図柄の停止表示時間中でないと判定された場合には(S104:NO)、第2特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定する(S106)。この結果、第2特別図柄保留数がゼロであると判定された場合には(S106:YES)、第1特別図柄保留数がゼロであるか否かを判
定する(S107)。
そして、第1特別図柄保留数がゼロであると判定された場合には(S107:YES)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、第1特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S107:NO)、第1特別図柄変動表示処理を行う(S108)。
一方、S106の判定処理で第2特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S106:NO)、第2特別図柄変動表示処理を行う(S109)。つまり、S106の判定処理で第2特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S106:NO)、第1特別図柄保留数がゼロでなくても(1以上であっても)第2特別図柄の変動表示処理が実行される。これにより、第2特別図柄の変動表示が第1特別図柄よりも優先して行われることとなり、S106の判定処理によって第2特別図柄の優先変動機能が実現される。
ここで、第1特別図柄変動表示処理(S108)と第2特別図柄変動表示処理(S109)を図11のフローチャートに基づいて説明する。第1特別図柄変動表示処理と第2特別図柄変動表示処理は、「第1特別図柄」と「第2特別図柄」の部分が異なっている以外は同一内容の処理であり、図11における「特別図柄」が、第1特別図柄変動表示処理では「第1特別図柄」となり、第2特別図柄変動表示処理では「第2特別図柄」となる。ここでは、第1特別図柄変動表示処理(S108)について説明し、第2特別図柄変動表示処理(S109)の説明を省略する。
まず、主制御部200のRAMの所定領域(第1保留記憶領域)に記憶されている第1特別図柄当否判定用乱数(第1始動口28への遊技球入球時に取得された当否判定用乱数)を読み出し(S108a)、第1特別図柄当否判定を行う(S108b)。第1特別図柄当否判定では、確率変動機能が作動中の場合には、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる確率を高くした状態(高確率状態)で当否判定を行い、確率変動機能が作動中でないと判定された場合には、特別図柄判定の結果が大当りとなる確率を低くした状態(低確率状態)で当否判定を行う。
次に、第1特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S108c)。この結果、大当りであると判定された場合には(S108c:YES)、大当り変動パターンテーブル振分処理を行い(S108d)、大当りでないと判定された場合には(S108c:YES)、第1特別図柄当否判定の結果が小当りであるか否かを判定する(S108e)。
この結果、小当りであると判定された場合には(S108e:YES)、小当り変動パターンテーブル振分処理を行い(S108f)、小当りでないと判定された場合には(S108e:YES)、外れ変動パターンテーブル振分処理を行う(S108g)。ここで、大当り変動パターンテーブル振分処理、小当り変動パターンテーブル振分処理、外れ変動パターンテーブル振分処理について説明する。なお、これらの変動パターン振分処理は同一内容なので、以下では「変動パターンテーブル振分処理(S150)」として、図12のフローチャートに基づいて説明する。
まず、後述のS212jの処理でセットされる特殊変動カウンタがゼロより大きいか否かを判定する(S151)。「特殊変動カウンタ」は、特別図柄の変動パターンとして特殊変動パターンをセットする特殊変動期間を規定するためのカウンタであり、後述のS213kの処理(図16参照)でセットされる。この結果、特殊変動カウンタがゼロより大きい(1以上である)と判定された場合には(S151:YES)、特殊変動期間中であるので、特殊変動用変動パターン(変動時間10秒)が格納された特殊変動用変動パター
ンテーブルをセットする(S152)。一方、特殊変動カウンタの値がゼロより大きくない(ゼロである)と判定された場合には(S151:NO)、確変フラグがONであるか否か(確率変動機能が作動中であるか否か)を判定する(S153)。
この結果、確変フラグがONである(確率変動機能が作動中である)と判定された場合には(S153:YES)、高確率短縮変動パターンが格納された高確率短縮変動パターンテーブルをセットする(S154)。一方、確変フラグがONでない(確率変動機能が作動中でない)と判定された場合には(S153:NO)、低確率通常変動パターンが格納された低確率通常変動パターンテーブルをセットする(S155)。なお、上述したように、本実施例では、確率変動機能が作動していない低確率通常状態において遊技を進める場合、「左打ち」を行うことにより遊技球を第1始動口28に入球させて第1特別図柄遊技を実行させる。このことから、低確率通常変動パターンテーブルは、基本的に第1特別図柄に対して用いられることとなる。また、上述したように、本実施例では、確率変動機能が作動している高確率時短状態において遊技を進める場合、「右打ち」を行うことにより遊技球を第2始動口29に入球させて第2特別図柄遊技を実行させる。このことから、高確率短縮変動パターンテーブルは、基本的に第2特別図柄に対して用いられることとなる。
以上のようにして変動パターンテーブル振分処理(S108d、S108f、S108g)を終えると、図11に戻り、変動パターン決定乱数を取得し(S108h)、S108d、S108f、S108gの何れかの変動パターン振分処理でセットされた変動パターンテーブルを用いて第1特別図柄の変動パターンを決定する(S108i)。そして、主制御部200のRAMの所定領域に記憶されている図柄決定用乱数(第1始動口28への遊技球入球時に取得された第1特別図柄決定用乱数)を読み出し(S108j)、この読み出した図柄決定用乱数を用いて第1特別図柄の停止図柄を決定する(S108k)。ここでは、第1特別図柄の停止図柄を大当り図柄、小当り図柄、外れ図柄の何れかに決定する。
次に、S108iの処理で決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄の変動表示を開始し(S108l)、図柄変動開始時コマンドをサブ制御部260に送信する(S108m)。図柄変動開始時コマンドには、特別図柄の変動パターンを示す変動パターン指定コマンドと、特別図柄の停止図柄の種類を示す特別図柄停止情報指定コマンドとが含まれている。変動パターン指定コマンドは、S108iで決定された第1特別図柄の変動パターンを指定するコマンドであり、特別図柄停止情報指定コマンドは、S108kで決定された第1特別図柄の停止図柄を指定するコマンドである。これらの変動パターン指定コマンドと特別図柄停止情報指定コマンドをサブ制御部260に送信すると、サブ制御部260および演出表示制御部280の制御下で図柄変動演出表示(演出図柄の変動表示)が開始される。そして、第1特別図柄保留数を1減算し、減算後の第1特別図柄保留数を指定する第1特別図柄保留数指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S108n)。この第1特別図柄保留数指定コマンドを受信したサブ制御部260は、演出表示装置25の第1保留表示部25eの保留表示を更新する。以上までが、第1特別図柄の変動表示を開始する際の処理である。
次に、図9(a)に戻り、上記S103で第1特別図柄または第2特別図柄が変動中であると判定された場合には(S103:YES)、変動中の特別図柄の変動表示時間が経過しているか否かを判定する(S110)。この結果、特別図柄の変動表示時間が経過していないと判定された場合には(S110:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の変動表示時間が経過していると判定された場合には(S110:YES)、特別図柄の変動表示を停止し(S111)、特別図柄の変動表示が停止したことを示す図柄停止コマンドをサブ制御部260に送信し(S112)、変動表示が停止した特別図柄の停止表
示時間を設定する(S113)。
次に、第1特別図柄または第2特別図柄の停止表示時間が経過したか否かを判定する(S114)。この結果、停止表示時間が経過していないと判定された場合には(S114:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、停止表示時間が経過していると判定された場合には(S114:YES)、第1特別図柄または第2特別図柄の停止図柄が当り図柄であるか否かを判定する(図9(b)のS115)。この結果、第1特別図柄または第2特別図柄の停止図柄が当り図柄でない(外れ図柄である)と判定された場合には(S115:NO)、S137の処理に移行する。一方、第1特別図柄または第2特別図柄の停止図柄が当り図柄であると判定された場合には(S115:YES)、当り終了時参照バッファに今回の当りの種類(大当り、小当り)と現在の遊技状態フラグ(確変フラグ、変動短縮フラグ、開放延長フラグ)の状態をセットする(S116)。
次に、当りの種類が大当りであるか否かを判定する(S117)。この結果、当りの種類が大当りであると判定された場合には(S117:YES)、第1特別図柄遊技による大当りであるか否かを判定する(S118)。この結果、第1特別図柄遊技による大当りであると判定された場合には(S118:YES)、大入賞口30,31の開放パターンとして第1特別図柄大当り用大入賞口開放パターン(図4の下段参照)をセットし(S119)、第1特別図柄大当り遊技フラグをONにセットする(S120)。これにより、第1特別図柄大当り遊技が開始される。そして、第1特別図柄大当り遊技が開始されることを示す第1特別図柄大当り遊技開始指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S121)。
一方、S118の判定処理で、第1特別図柄遊技による大当りでないと判定された場合には(S118:NO)、今回の大当りは第2特別図柄遊技による大当りなので、大入賞口30,31の開放パターンとして第2特別図柄大当り用大入賞口開放パターン(図5の下段参照)をセットし(S122)、第2特別図柄大当り遊技フラグをONにセットする(S123)。これにより、第2特別図柄大当り遊技が開始される。そして、第2特別図柄大当り遊技が開始されることを示す第2特別図柄大当り遊技開始指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S124)。
次に、確変フラグがONであるか否かを判定し(S125)、確変フラグがONであると判定された場合は(S125:YES)、確変フラグをOFFにセットし(S126)、S127の処理に移行する。一方、確変フラグがONでないと判定された場合には(S125:NO)、そのままS127の処理に移行する。
S127の処理では、変動短縮フラグがONであるか否かを判定し、変動短縮フラグがONでないと判定された場合には(S127:NO)、そのまま特別図柄遊技処理を終了する。一方、変動短縮フラグがONであると判定された場合には(S127:YES)、変動短縮フラグをOFFにセットし(S128)、さらに開放延長フラグをOFFにセットする(S129)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間延長機能のすべてが作動を停止する。
次に、上記S117の判定処理で、当りの種類が大当りでないと判定された場合には(S117:NO)、第1特別図柄遊技による小当りであるか否かを判定する(S130)。この結果、第1特別図柄遊技による小当りであると判定された場合には(S130:YES)、大入賞口30,31の開放パターンとして第1特別図柄小当り用大入賞口開放パターン(図4の上段参照)をセットし(S131)、第1特別図柄小当り遊技フラグをONにセットする(S132)。これにより、第1特別図柄小当り遊技が開始される。そして、第1特別図柄小当り遊技が開始されることを示す第1特別図柄小当り遊技開始指定コ
マンドをサブ制御部260に送信する(S133)。
一方、第1特別図柄遊技による小当りでないと判定された場合には(S130:NO)、今回の小当りは第2特別図柄遊技による小当りなので、大入賞口30,31の開放パターンとして第2特別図柄小当り用大入賞口開放パターン(図5の上段参照)をセットし(S134)、第2特別図柄小当り遊技フラグをONにセットする(S135)。これにより、第2特別図柄小当り遊技が開始される。そして、第2特別図柄小当り遊技が開始されることを示す第2特別図柄小当り遊技開始指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S136)。
次に、確変監視処理(S137)、変動短縮監視処理(S138)、特殊変動監視処理(S139)を順に行う。
確変監視処理(S137)について図13のフローチャートを基に説明する。まず、確変フラグがONにセットされているか否か(確率変動機能が作動しているか否か)を判定する(S137a)。この結果、確変フラグがONにセットされていない(確率変動機能が作動していない)と判定された場合には(S137a:NO)、確変監視処理を終了する。一方、確変フラグがONにセットされている(確率変動機能が作動している)と判定された場合には(S137a:YES)、確変カウンタを1減算する(S137b)。「確変カウンタ」は、確率変動機能の作動期間(高確率期間)を規定するものであり、大当り遊技の終了時に後述のS213eの処理(図16参照)でセットされる。
次に、確変カウンタがゼロであるか否かを判定する(S137c)。この結果、確変カウンタがゼロでないと判定された場合には(S137c:NO)、確変監視処理を終了し、確率変動機能の作動を継続させる。一方、確変カウンタがゼロであると判定された場合には(S137c:YES)、確変フラグをOFFにセットし(S137d)、確変監視処理を終了する。これにより、確率変動機能の作動が終了する。
確変監視処理(S137)が終了したら、次に、変動短縮監視処理(S138)を行う。この変動短縮監視処理(S138)について、図14のフローチャートを基に説明する。
まず、変動短縮フラグがONにセットされているか否か(変動時間短縮機能が作動しているか否か)を判定する(S138a)。この結果、変動短縮フラグがONにセットされていない(変動時間短縮機能が作動していない)と判定された場合には(S138a:NO)、変動短縮監視処理を終了する。一方、変動短縮フラグがONにセットされている(変動時間短縮機能が作動している)と判定された場合には(S138a:YES)、変動短縮カウンタを1減算する(S138b)。「変動短縮カウンタ」は、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動期間(開放頻度向上期間)を規定するものであり、大当り遊技の終了時に後述のS213gの処理(図16参照)でセットされる。
次に、変動短縮カウンタがゼロであるか否かを判定する(S138c)。この結果、この結果、変動短縮カウンタがゼロでないと判定された場合には(S138c:NO)、変動短縮監視処理を終了し、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動を継続させる。一方、変動短縮カウンタがゼロであると判定された場合には(S138c:YES)、変動短縮フラグおよび開放延長フラグをそれぞれOFFにセットし(S138d、S138e)、変動短縮監視処理を終了する。これにより、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動が終了する。なお、本実施例では、確変カウンタと変動短縮カウンタは、後述のS213eとS213gの処理(図16参照)で同数(本実施例では「70」)にセットされるため、確率変動機能、変動時間短縮機能および開放時間延長機能は同時に作動
終了する。
変動短縮監視処理(S138)が終了したら、次に、特殊変動監視処理(S139)を行う。この特殊変動監視処理(S139)について、図15のフローチャートを基に説明する。
まず、特殊変動カウンタがゼロより大きいか否かを判定する(S139a)。この結果、特殊変動カウンタがゼロであると判定された場合には(S139a:NO)、特殊変動監視処理を終了する。一方、特殊変動カウンタがゼロより大きいと判定された場合には(S139a:YES)、特殊変動カウンタを1減算する(S139b)。「特殊変動カウンタ」は、上述したように、特殊変動期間を規定するものであり、大当り遊技の終了時に後述のS213kの処理(図16参照)でセットされる。
次に、特殊変動カウンタがゼロになったか否かを判定する(S139c)。この結果、特殊変動カウンタがゼロになっていないと判定された場合には(S139c:NO)、特殊変動監視処理を終了する。一方、特殊変動カウンタがゼロになったと判定された場合にも(S139c:YES)、特殊変動監視処理を終了する。
次に、図9(b)に戻り、特別図柄の変動モード(遊技状態)の変更があったか否かを判定する(S140)。ここで、特別図柄の変動表示終了時に特別図柄の変動モードが変更されるのは、高確率短縮変動モード(高確率時短状態)から低確率通常変動モード(低確率通常状態)に移行する場合、特殊変動モードから低確率通常変動モード(低確率通常状態)に移行する場合のいずれかである。
この結果、変動モードの変更がなかったと判定された場合には(S140:NO)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、変動モードの変更があったと判定された場合には(S140:YES)、変更後の変動モードを示すモード指定コマンドをサブ制御部260に送信し(S141)、特別図柄遊技処理を終了する。
次に、当り遊技処理(S200)について図16のフローチャートに基づいて説明する。まず、当り遊技中であるか否か(大当り遊技フラグまたは小当り遊技フラグがONであるか否か)を判定する(S201)。この結果、当り遊技中でない(大当り遊技フラグおよび小当り遊技フラグがOFFである)と判定された場合には(S201:NO)、当り遊技処理を終了し、当り遊技中である(大当り遊技フラグまたは小当り遊技フラグがONである)と判定された場合には(S201:YES)、第1大入賞口30または第2大入賞口31が開放中であるか否かを判定する(S202)。この結果、第1大入賞口30または第2大入賞口31が開放中であると判定された場合には(S202:YES)、その開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31の開放時間が経過したか否かを判定し(S203)、開放時間が経過していないと判定された場合には(S203:NO)、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31に遊技球が入球したか否かを判定する(S204)。
この結果、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31に遊技球が入球していないと判定された場合には(S204:NO)、S207の処理に移行する。一方、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31に遊技球が入球したと判定された場合には(S204:YES)、大入賞口入球指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S205)。大入賞口入球指定コマンドには、遊技球が第1大入賞口30に入球したことを示す第1大入賞口入球指定コマンドまたは遊技球が第2大入賞口31に入球したことを示す第2大入賞口入球指定コマンドが含まれている。
次に、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31に規定数の遊技球が入球したか否かを判定する(S206)。この結果、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31に規定数の遊技球が入球していないと判定された場合には(S206:NO)、そのまま大当り遊技処理を終了し、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31に規定数の遊技球が入球したと判定された場合には(S206:YES)、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31を閉鎖する(S207)。
また、上述のS203の処理において開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31の開放時間が経過していると判定された場合には(S203:YES)、未入球時処理(S208)を行った後、開放中の第1大入賞口30または第2大入賞口31を閉鎖する(S207)。ここで、未入球時処理(S208)を図17のフローチャートに基づいて説明する。
まず、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目における第1大入賞口30の初回の開放であるか否かを判定する(S208a)。この結果、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目における第1大入賞口30の初回の開放であると判定された場合には(S208a:YES)、再開放フラグをONにセットして(S208b)、1ラウンド目の初回の開放が終了したことを示すラウンド中閉鎖コマンドをサブ制御部260に送信する(S208c)。一方、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目における第1大入賞口30の初回の開放ではないと判定された場合には(S208a:NO)、そのまま未入球時処理を終了する。
図16に戻り、第1大入賞口30または第2大入賞口31が閉鎖したことを示す大入賞口閉鎖指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S209)。大入賞口閉鎖指定コマンドには、第1大入賞口30が閉鎖したことを示す第1大入賞口閉鎖指定コマンドまたは第2大入賞口31が閉鎖したことを示す第2大入賞口閉鎖指定コマンドが含まれている。また、本実施例では、大入賞口閉鎖指定コマンドは、遊技球の限度数の入球により第1大入賞口30や第2大入賞口31の開放が終了してサブ制御部260に送信する場合と、限度数の遊技球が入球せずに第1大入賞口30や第2大入賞口31の限度時間が終了してサブ制御部260に送信する場合がある。
また、上記S202で、第1大入賞口30または第2大入賞口31が開放中でないと判定された場合には(S202:NO)、当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する(S210)。S210の判定処理は、大当り遊技の場合は、最終のラウンド遊技(本実施例では16ラウンド目のラウンド遊技)が終了したか否かを判定し、小当り遊技の場合は第1大入賞口30または第2大入賞口31の1回の開閉動作が終了したかを判定する。
この結果、当り遊技終了条件が成立していないと判定された場合には(S210:NO)、第1大入賞口30または第2大入賞口31の閉鎖時間が経過しているか否かを判定し(S211)、閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S211:NO)、当り遊技処理を終了し、閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S211:YES)、再開放フラグがONにセットされているか否かを判定する(S212)。
この結果、再開放フラグがONにセットされていると判定された場合には(S212:YES)、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目における第1大入賞口30の初回の開放が第6開放時間の経過によって閉鎖した場合と判断できるので、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目における第1大入賞口30の2回目の開放を行って(S213)、再開放フラグをOFFにセットする(S217)。一方、再開放フラグがONにセットされていないと判定された場合には(S212:NO)、大入賞口開放パターンにしたがって第1大入賞口30または第2大入賞口31を開放させ(S214)、大当り遊技中における
第1大入賞口30または第2大入賞口31の開放回数(大当り遊技の何回目のラウンド遊技であるか)を示すN回目開放指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S215)。N回目開放指定コマンドには、第1大入賞口30が開放したことを示す第1大入賞口開放指定コマンドまたは第2大入賞口31が開放したことを示す第2大入賞口開放指定コマンドが含まれている。
上記S210で、当り遊技終了条件が成立していると判定された場合には(S210:YES)、当り遊技終了時処理を行う(S216)。ここで、当り遊技終了時処理について図18のフローチャートに基づいて説明する。
当り遊技終了時処理では、まず、当り遊技フラグ(大当り遊技フラグまたは小当り遊技フラグ)をOFFにセットする(S216a)。次に、今回の当り遊技は大当り遊技であったか否かを判定する(S216b)。
この結果、今回の当り遊技は大当り遊技であったと判定された場合には(S216b:YES)、大当り遊技終了指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S216c)。大当り遊技終了指定コマンドには、第1特別図柄大当り遊技が終了したことを示す第1特別図柄大当り遊技終了指定コマンドまたは第2特別図柄大当り遊技が終了したことを示す第2特別図柄大当り遊技終了指定コマンドが含まれている。
次に、確変フラグをONにセットし(S216d)、確変カウンタを「70」にセットする(S216e)。これにより、大当り遊技の終了に伴い100%の確率で確率変動機能の作動が開始し(高確率状態となり)、確率変動機能の作動期間(高確率期間)は、大当り遊技が終了してから特別図柄の変動表示の実行回数が70回に達するまでに設定される。
次に、変動短縮フラグをONにセットし(S216f)、変動短縮カウンタを「70」にセットし(S216g)、開放延長フラグをONにセットする(S216h)。これにより、変動時間短縮機能および開放時間延長機能の作動期間は、大当り遊技が終了してから特別図柄の変動表示の実行回数が70回に達するまでに設定される。その後、後述のS216lの処理に移行する。
次に、S216bの判定処理で、今回の当り遊技は大当り遊技でなかったと判定された場合には(S216b:NO)、今回の当り遊技は小当り遊技なので、小当り遊技終了指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S216i)。小当り遊技終了指定コマンドには、第1特別図柄小当り遊技が終了したことを示す第1特別図柄小当り遊技終了指定コマンドまたは第2特別図柄小当り遊技が終了したことを示す第2特別図柄小当り遊技終了指定コマンドが含まれている。
次に、今回の小当り遊技は第1特別図柄遊技による小当り遊技であったか否かを判定する(S216j)。この結果、今回の小当り遊技は第1特別図柄遊技による小当り遊技であったと判定された場合には(S216j:YES)、特殊変動カウンタを「30」にセットする(S216k)。これにより、第1特別図柄小当り遊技の終了後、特別図柄の変動表示の実行回数が30回に到達するまで特殊変動期間が設定される。一方、今回の小当り遊技は第1特別図柄小当り遊技でなかったと判定された場合には(S216j:NO)、今回の小当り遊技は第2特別図柄小当り遊技なので、この場合には、特殊変動カウンタをセットする処理を行うことなく、そのままS216lの処理に移行する。
次に、モード指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S216l)。本実施例では、第1特別図柄大当り遊技または第2特別図柄大当り遊技が終了した後の特別図柄の変
動モードは「高確率短縮変動モード(高確率時短状態)」となり、第1特別図柄小当り遊技が終了した後の特別図柄の変動モードは「特殊変動モード」となり、第2特別図柄小当り遊技が終了した後の特別図柄の変動モードは「第2特別図柄小当り遊技の開始直前と同じ変動モード」となる。S216lの処理では、それらの当り遊技終了後の変動モードを示すモード指定コマンドが送信される。
次に、サブ制御部260が実行する演出制御処理を図19に基づいて説明する。図12は、サブ制御部260の制御下で行われる演出制御処理の一例である。図19に示す演出制御処理は、サブ制御基板260aに実装されたCPU260bが、図示しないROM(CPU260bの内蔵ROMまたはサブ制御基板260aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて実行するもので、CPU260bのタイマ割込みが発生する毎(本実施例では4ms毎)に、演出モード設定処理(S300)、図柄変動演出処理(S400)、第1特別図柄小当り遊技演出処理(S500)、第1特別図柄大当り遊技演出処理(S600)、第2特別図柄小当り遊技演出処理(S700)、第2特別図柄大当り遊技演出処理(S800)の各処理が繰り返し実行される。
演出モード設定処理(S300)を図20のフローチャートに基づいて説明する。まず、上記S141の処理(図9(b)参照)またはS216lの処理(図18参照)で主制御部200が送信するモード指定コマンドを受信したか否かを判定する(S301)。この結果、モード指定コマンドを受信してないと判定された場合には(S301:NO)、演出モード設定処理を終了する。一方、モード指定コマンドを受信したと判定された場合には(S301:YES)、モード指定コマンドで指定される変動モードが高確率短縮変動モード(高確率時短状態)であるか否かを判定する(S302)。
この結果、高確率短縮変動モードであると判定された場合には(S302:YES)、演出モードを確変演出モード(STモード)に設定する(S303)。一方、高確率短縮変動モードでないと判定された場合には(S302:NO)、変動モードが特殊変動モードであるか否かを判定する(S304)。この結果、特殊変動モードであると判定された場合には(S304:YES)、演出モードを特殊演出モードに設定する(S305)。一方、特殊変動モードでないと判定された場合には(S304:NO)、変動モードが低確率通常変動モードであるので、演出モードを通常演出モードに設定する(S306)。
次に、設定された演出モードに基づいて演出表示装置25の表示領域25aを用いてモード演出表示を実行する(S307)。このS307の処理による「モード演出表示」は、S303、S305、S306の何れかの処理で設定された演出モードを指定するコマンド(演出モード指定コマンド)をサブ制御部260が演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。なお、上述のように、「モード演出表示」は、演出表示装置25の表示領域25aで現在の演出モードを示す背景やキャラクタや文字等を表示することにより実現できる。
次に、図柄変動演出処理(S400)を図21のフローチャートに基づいて説明する。まず、上記S108m、S109mの処理(図11参照)で、主制御部200から送信される図柄変動開始時コマンド(変動パターン指定コマンドおよび停止情報指定コマンド)を受信したか否かを判定する(S401)。この結果、図柄変動開始時コマンドを受信していないと判定された場合には(S401:NO)、後述のS410の処理に移行する。一方、図柄変動開始時コマンドを受信したと判定された場合には(S401:YES)、特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S402)。特別図柄当否判定の結果は、変動パターン指定コマンドで指定される変動パターンの種類もしくは停止情報指定コマンドで指定される特別図柄の停止図柄の種類により判定することができる。
この結果、特別図柄当否判定の結果が大当りであると判定された場合には(S402:YES)、大当り時演出パターンテーブルを選択する(S403)。一方、特別図柄当否判定の結果が大当りでないと判定された場合には(S402:NO)、特別図柄当否判定の結果が小当りであるか否かを判定する(S404)。この結果、特別図柄当否判定の結果が小当りであると判定された場合には(S404:YES)、小当り時演出パターンテーブルを選択する(S405)。一方、特別図柄当否判定の結果が小当りでないと判定された場合には(S404:NO)、特別図柄当否判定の結果は外れなので、外れ時演出パターンテーブルを選択する(S406)。
次に、S403、S405、S406の何れかの処理で選択された演出パターンテーブルを用いて、演出表示装置25の演出図柄表示部25b〜25dで実行する演出図柄の演出パターン(変動パターン)を決定し(S407)、特別図柄当否判定の結果に応じて演出図柄の停止図柄(疑似図柄)をセットする(S408)。そして、演出表示装置25の表示領域25aで演出図柄の変動表示を開始して図柄変動演出表示を開始する(S409)。このS409の処理による「図柄変動演出表示」は、S407の処理で決定された演出パターンを指定するコマンド(演出パターン指定コマンド)およびS408の処理でセットされた停止図柄を指定するコマンド(停止図柄指定コマンド)をサブ制御部260が演出表示制御部280に向けて送信し、それらコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。そして、S409の処理により、現在の変動モードが高確率短縮変動モード(高確率時短状態)であれば「高確率時短状態の図柄変動演出表示」が開始され、低確率通常変動モード(低確率通常状態)であれば「低確率通常状態の図柄変動演出表示」が開始され、特殊変動モードであれば、「特殊変動状態の図柄変動演出表示」が開始される。なお、「高確率時短状態の図柄変動演出表示」および「低確率通常状態の図柄変動演出表示」は、上述の「高確率短縮変動パターンテーブル」や「低確率通常変動パターンテーブル」(図12参照)といった「遊技状態に対応した変動パターンテーブル」に含まれる変動パターンに基づく特別図柄の変動表示に連動して行われるもので、遊技状態に対応した通常の演出パターンによる演出表示である。一方、「特殊変動状態の図柄変動演出表示」は、上述の「特殊変動パターンテーブル」(図12参照)に含まれる変動パターン、すなわち、「遊技状態に対応した変動パターンテーブル」では出現し得ない特殊な変動パターンに基づく特別図柄の変動表示に連動して行われるもので、遊技状態と対応していない特殊な演出パターンによる演出表示である。
次に、上記S112の処理(図9(a)参照)で主制御部200から送信される図柄停止コマンドを受信したか否かを判定する(S410)。この結果、図柄停止コマンドを受信していないと判定された場合には(S410:NO)、図柄変動演出処理を終了し、図柄停止コマンドを受信していると判定された場合には(S410:YES)、演出表示装置25の表示領域にて変動表示している演出図柄をS408で設定した停止図柄(疑似図柄)で停止表示させ、図柄変動演出表示を終了する(S411)。このS411の処理による「図柄変動演出表示の終了」は、主制御部200からの図柄停止コマンドを受信したサブ制御部260が、図柄変動演出表示の終了(演出図柄の停止図柄の確定表示)を指定するコマンド(演出停止コマンド)を演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。なお、「図柄変動演出表示の終了」に際しては、主制御部200から送信される図柄停止コマンドをサブ制御部260を介して演出表示制御部280に転送することとしてもよい。
次に、第1特別図柄小当り遊技演出処理(S500)を図22のフローチャートに基づいて説明する。まず、上記S133の処理(図9(b)参照)で、主制御部200が送信
する第1特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S501)。この結果、第1特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S501:NO)、S503の処理に移行する。一方、第1特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信したと判定された場合には(S501:YES)、演出表示装置25の表示領域25aでモード移行示唆演出表示を実行する(S502)。「モード移行示唆演出表示」では、演出表示装置25の演出図柄表示部25b〜25dに演出図柄がチャンス目やリーチ外れ目等で停止表示された上で、特殊変動モードに移行する可能性があることを示唆する演出表示が行われる。この「モード移行示唆演出表示」は、第1特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「モード移行示唆演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S212の処理(図16参照)で主制御部200から送信される第2大入賞口開放指定コマンドを受信したか否かを判定する(S503)。この結果、第2大入賞口開放指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S503:NO)、S505の処理に移行する。一方、第2大入賞口開放指定コマンドを受信したと判定された場合には(S503:YES)、S502の処理で開始したモード移行示唆演出を継続して実行する(S504)。
次に、上記S205の処理(図16参照)で主制御部200から送信される第2大入賞口入球指定コマンドを受信したか否かを判定する(S505)。この結果、第2大入賞口入球指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S505:NO)、S507の処理に移行する。一方、第2大入賞口入球指定コマンドを受信したと判定された場合には(S505:YES)、S502の処理で開始したモード移行示唆演出を継続して実行する(S506)。
次に、上記S216iの処理(図18参照)で主制御部200から送信される第1特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信したか否かを判定する(S507)。この結果、第1特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S507:NO)、第1特別図柄小当り遊技演出処理を終了する。一方、第1特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信したと判定された場合には(S507:YES)、変動モードが「特殊変動モード」に移行することを報知するモード移行確定演出表示を実行する(S508)。モード移行確定演出表示では、演出表示装置25の表示領域25aに例えば「特殊モード突入」といったメッセージを表示する。この「モード移行確定演出表示」は、第1特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「モード移行確定演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、第1特別図柄大当り遊技演出処理(S600)を図23のフローチャートに基づいて説明する。まず、上記S121の処理(図9(b)参照)で、主制御部200が送信する第1特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S601)。この結果、第1特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S601:NO)、S603の処理に移行する。一方、第1特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信したと判定された場合には(S601:YES)、大当り遊技が開始することを報知する大当り遊技開始演出表示(大当りファンファーレ演出)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S602)。この「大当り遊技開始演出表示」は、第1特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「大当り遊技開始演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、
そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S212の処理(図16参照)で主制御部200から送信されるN回目開放指定コマンドを受信したか否かを判定する(S603)。この結果、N回目開放指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S603:NO)、S607の処理に移行する。一方、N回目開放指定コマンドを受信したと判定された場合には(S603:YES)、N回目開放指定コマンドで指定される大当り遊技のラウンドが1ラウンド目であるか否かを判定する(S604)。
この結果、1ラウンド目であると判定された場合には(S604:YES)、S602の処理で開始した大当り遊技開始演出表示を継続して実行する(S605)。一方、1ラウンド目でない(2ラウンド目以降である)と判定された場合には(S604:NO)、ラウンド遊技中であることを報知するラウンド遊技演出表示を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S606)。この「ラウンド遊技演出表示」は、2ラウンド目以降に対応するN回目開放指定コマンドを受信したサブ制御部260が、各ラウンドに対応する「ラウンド遊技演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S208の処理(図16参照)で主制御部200が送信する大入賞口閉鎖指定コマンドを受信したか否かを判定する(S607)。この結果、大入賞口閉鎖指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S607:NO)、S611の処理に移行する。一方、大入賞口閉鎖指定コマンドを受信したと判定された場合には(S607:YES)、受信した大入賞口閉鎖指定コマンドに基づいて、閉鎖した大入賞口が第1大入賞口30であるか否かを判定する(S608)。
この結果、閉鎖した大入賞口が第1大入賞口30であると判定された場合には(S608:YES)、第1特別図柄大当り遊技の1ラウンド目における第1大入賞口30の開閉動作が終了しただけで、未だ「出球多ラウンド(長時間ラウンド)」による第2大入賞口31の開閉動作は行われていないこととなるので、S602の処理で開始した大当り遊技開始演出表示を継続して実行する(S609)。一方、閉鎖した大入賞口が第1大入賞口30でないと判定された場合には(S608:NO)、閉鎖した大入賞口は第2大入賞口31であり、第1特別図柄大当り遊技の2〜15ラウンド目における第2大入賞口31の開閉動作が終了したこととなるので、この閉鎖中にラウンド遊技間であることを報知するラウンド間演出表示(インターバル演出)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S610)。この「ラウンド間演出表示」は、2〜15ラウンド目の第2大入賞口閉鎖指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「ラウンド間演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S216cの処理(図18参照)で主制御部200が送信する第1特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信したか否かを判定する(S611)。この結果、第1特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S611:NO)、第1特別図柄大当り遊技演出処理を終了する。一方、第1特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信したと判定された場合には(S611:YES)、第1特別図柄大当り遊技における16ラウンド目の第2大入賞口31の開閉動作が終了したこととなるので、大当り遊技が終了することを報知する大当り遊技終了演出表示(大当りエンディング演出)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S612)。この「大当り遊技終了演出表示」は、第1特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御部2
60が、「大当り遊技終了演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、第2特別図柄小当り遊技演出処理(S700)を図24のフローチャートに基づいて説明する。まず、上記S136の処理(図9(b)参照)で、主制御部200が送信する第2特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S701)。この結果、第2特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S701:NO)、S703の処理に移行する。一方、第2特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信したと判定された場合には(S701:YES)、第1大入賞口30が開放すること(本実施例では1.7秒の開放)を報知する第1大入賞口開放開始演出表示を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S702)。この「第1大入賞口開放開始演出表示」は、第2特別図柄小当り遊技開始指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「第1大入賞口開放開始演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S212の処理(図16参照)で主制御部200が送信する第1大入賞口開放指定コマンドを受信したか否かを判定する(S703)。この結果、第1大入賞口開放指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S703:NO)、S705の処理に移行する。一方、第1大入賞口開放指定コマンドを受信したと判定された場合には(S703:YES)、「右打ち」を行うことによって遊技球を第1大入賞口30に入球させることを遊技者に指示する第1大入賞口入球促進演出表示を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S704)。この「第1大入賞口入球促進演出表示」は、第1大入賞口開放指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「第1大入賞口入球促進演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S205の処理(図16参照)で主制御部200が送信する第1大入賞口入球指定コマンドを受信したか否かを判定する(S705)。この結果、第1大入賞口入球指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S705:NO)、S707の処理に移行する。一方、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したと判定された場合には(S705:YES)、第1大入賞口30への遊技球の入球が発生したことを示す第3保留演出表示を演出表示装置25の第3保留表示部25gで実行する(S706)。この「第3保留演出表示」として、本実施例では、演出表示装置25の第3保留表示部25gに丸図形「○」を表示する。「第3保留演出表示」は、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「第3保留演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S216iの処理(図18参照)で主制御部200が送信する第2特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信したか否かを判定する(S707)。この結果、第2特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S707:NO)、第2特別図柄小当り遊技演出処理を終了する。一方、第2特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信したと判定された場合には(S707:YES)、第1大入賞口30に遊技球の入球があったか否かを判定する(S708)。このS708の判定処理は、S705の判定処理の結果、すなわち、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したか否かに基づき行うことができ、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したとS705の処理で判定されている場合には、第1大入賞口30に遊技球の入球があったと判定することが
できる。
S708の判定処理の結果、第1大入賞口30に遊技の入球があったと判定された場合には(S708:YES)、S706の処理で演出表示装置25の第3保留表示部25gに表示された丸図形「○」を消去する演出表示を行った上で、演出図柄を外れ態様で停止表示させる外れパターンの大当り抽選演出表示(落選表示)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S709)。一方、第1大入賞口30に遊技の入球がなかったと判定された場合には(S708:NO)、演出図柄を外れ態様で停止表示させる外れパターンの再開放抽選演出表示(落選表示)を演出表示装置25の表示領域25aで実行し(S710)、外れ確定演出表示を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S711)。
これら「第3保留表示部25gに表示された丸図形「○」の消去」、「外れパターンの大当り抽選演出表示(落選表示)」および「再開放抽選演出表示(落選表示)」は、第2特別図柄小当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「外れパターンの大当り抽選演出表示(落選表示)」または「再開放抽選演出表示(落選表示)」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。「外れパターンの大当り抽選演出表示(落選表示)」または「再開放抽選演出表示(落選表示)」、「外れ確定演出表示」の実行により、「出球多ラウンド(長時間ラウンド)」による第2大入賞口31の開閉動作が行われないことを遊技者に認識させる。
次に、第2特別図柄大当り遊技演出処理(S800)を図25のフローチャートに基づいて説明する。まず、上記S124の処理(図9(b)参照)で、主制御部200が送信する第2特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S801)。この結果、第2特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S801:NO)、S803の処理に移行する。一方、第2特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信したと判定された場合には(S801:YES)、上記S702の処理(図24参照)と同様に第1大入賞口開放開始演出表示を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S802)。この「第1大入賞口開放開始演出表示」は、第2特別図柄大当り遊技開始指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「第1大入賞口開放開始演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S212の処理(図16参照)で主制御部200から送信されるN回目開放指定コマンドを受信したか否かを判定する(S803)。この結果、N回目開放指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S803:NO)、S807の処理に移行する。一方、N回目開放指定コマンドを受信したと判定された場合には(S803:YES)、N回目開放指定コマンドで指定される大当り遊技のラウンドが1ラウンド目であるか否かを判定する(S804)。
この結果、1ラウンド目であると判定された場合には(S804:YES)、上記S704の処理(図24参照)と同様に第1大入賞口入球促進演出表示を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S805)。この「第1大入賞口入球促進演出表示」は、1ラウンド目の開放指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「第1大入賞口入球促進演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
一方、1ラウンド目でない(2ラウンド目以降である)と判定された場合には(S804:NO)、上記S606の処理(図23参照)と同様にラウンド遊技演出表示を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S806)。この「ラウンド遊技演出表示」は、2ラウンド目以降に対応するN回目開放指定コマンドを受信したサブ制御部260が、各ラウンドに対応する「ラウンド遊技演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S205の処理(図16参照)で主制御部200が送信する第1大入賞口入球指定コマンドを受信したか否かを判定する(S807)。この結果、第1大入賞口入球指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S807:NO)、S809の処理に移行する。一方、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したと判定された場合には(S807:YES)、上記S706の処理(図24参照)と同様に第3保留演出表示を演出表示装置25の第3保留表示部25gで実行する(S808)。このS808における「第3保留演出表示」も、演出表示装置25の第3保留表示部25gに丸図形「○」を表示する。この「第3保留演出表示」は、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「第3保留演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S208の処理(図16参照)で主制御部200が送信する大入賞口閉鎖指定コマンドを受信したか否かを判定する(S809)。この結果、大入賞口閉鎖指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S809:NO)、S815の処理に移行する。一方、大入賞口閉鎖指定コマンドを受信したと判定された場合には(S809:YES)、受信した大入賞口閉鎖指定コマンドに基づいて、閉鎖した大入賞口が第1大入賞口30であるか否かを判定する(S810)。なお、大入賞口閉鎖指定コマンドは、遊技球の限度数の入球により第1大入賞口30や第2大入賞口31の開放が終了して主制御部200から送信される場合と、限度数の遊技球が入球せずに第1大入賞口30や第2大入賞口31の限度時間が終了して主制御部200から送信される場合とがある。
この結果、閉鎖した大入賞口が第1大入賞口30であると判定された場合には(S810:YES)、第1大入賞口演出処理を実行する(S811)。ここで、第1大入賞口演出処理(S811)を図26のフローチャートに基づいて説明する。
まず、今回の第1大入賞口30の閉鎖が「1ラウンド目における初回開放の閉鎖」であるか否かを判定する(S811a)。このS811aの判定処理は、図17の未入球時処理にて送信されるラウンド中閉鎖コマンドの受信結果、および、1ラウンド目に第1大入賞口入球指定コマンドを受信したか否かに基づき行うことができる。すなわち、本実施例では、第1大入賞口30の1ラウンド目のみ複数回開放する可能性があるとともに、第1大入賞口30の1ラウンド目の入球限度個数が「1」に設定されているため、1ラウンド目の初回の開放で遊技球が第1大入賞口30に入球した場合には、1ラウンド目の2回目の開放は行われず、ラウンド中閉鎖コマンドも送信されない。このため、サブ制御部260は、「ラウンド中閉鎖コマンドを受信している場合」には、1ラウンド目における初回の開放が遊技球の未入球により閉鎖したと判定することができ、「ラウンド中閉鎖コマンドを受信した後で、1ラウンド目に第1大入賞口入球指定コマンドを受信した場合」には、1ラウンド目における初回の開放が遊技球の入球により閉鎖したと判定することができ、「ラウンド中閉鎖コマンドを受信した状態で、1ラウンド目に第1大入賞口入球指定コマンドを受信した場合」には、1ラウンド目における2回目の開放が遊技球の入球により閉鎖したと判定することができる。なお、本実施例では、サブ制御部260がラウンド中閉鎖コマンドを受信した場合には、次のラウンド開始まで(N回目開放指定コマンドを受
けるまで)、ラウンド中閉鎖コマンドを受けたことを記憶しておき(ラウンド中閉鎖コマンド受信フラグをONにする等)、その記憶状況により1回のラウンド中にラウンド中閉鎖コマンドを受けたか否かを特定することとしている。こうした判定によって、今回の第1大入賞口30の閉鎖が「1ラウンド目における初回開放の閉鎖」であると判定された場合には(S811a:YES)、1ラウンド目における初回の開放中に遊技球の入球があったか否かを判定する(S811b)。このS811bの判定処理は、S807の判定処理の結果、すなわち、1ラウンド目に第1大入賞口入球指定コマンドを受信したか否かに基づき行うことができ、1ラウンド目に第1大入賞口入球指定コマンドを受信したとS807の処理で判定されている場合には、第1大入賞口30に遊技球の入球があったと判定することができる。
S811bの判定処理の結果、1ラウンド目における初回の開放中に遊技球の入球があったと判定された場合には(S811b:YES)、S808の処理で演出表示装置25の第3保留表示部25gに表示された丸図形「○」を消去する演出表示を行った上で、当りパターンの大当り抽選演出表示(当選表示)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S811c)。一方、1ラウンド目における初回の開放中に遊技球の入球がなかったと判定された場合には(S811b:NO)、当りパターンの再開放抽選演出表示(当選表示)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S811d)。
また、S811aの判定処理で、今回の第1大入賞口30の閉鎖が「1ラウンド目における初回開放の閉鎖」でないと判定された場合には(S811a:NO)、1ラウンド目における2回目の開放が終了したときに対応する演出が行われる。この場合は、1ラウンド目における2回目の開放中に第1大入賞口30に遊技球の入球があったか否かを判定する(S811e)。このS811eの判定処理は、S807の判定処理の結果、すなわち、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したか否かに基づき行うことができ、第1大入賞口入球指定コマンドを受信したとS807の処理で判定されている場合には、第1大入賞口30に遊技球の入球があったと判定することができる。
S811eの判定処理の結果、第1大入賞口30に遊技球の入球があったと判定された場合には(S811e:YES)、S808の処理で演出表示装置25の第3保留表示部25gに表示された丸図形「○」を消去する演出表示を行った上で、初回の開放で入級したときと同様に、当りパターンの大当り抽選演出表示(当選表示)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S811f)。一方、第1大入賞口30に遊技球の入球がなかったと判定された場合には(S811e:NO)、大当り確定演出表示を実行する(S811g)。
これら「第3保留表示部25gに表示された丸図形「○」の消去」、「当りパターンの大当り抽選演出表示(当選表示)」、「当りパターンの再開放抽選演出表示」、「大当り確定演出表示」は、第1大入賞口閉鎖指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「当りパターンの大当り抽選演出表示(当選表示)」または「当りパターンの再開放抽選演出表示」、「大当り確定演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。「当りパターンの大当り抽選演出表示(当選表示)」または「当りパターンの再開放抽選演出表示」、「大当り確定演出表示」の実行により、「出球多ラウンド(長時間ラウンド)」による第2大入賞口31の開閉動作が行われることを遊技者に認識させる。
図25に戻り、S810の判定処理で、閉鎖した大入賞口が第1大入賞口30でないと判定された場合には(S810:NO)、閉鎖した大入賞口は第2大入賞口31であり、第2特別図柄大当り遊技の2〜15ラウンド目における第2大入賞口31の開閉動作が終
了したこととなるので、上記S610の処理(図23参照)と同様にラウンド間演出表示(インターバル演出)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S812)。この「ラウンド間演出表示」は、2〜15ラウンド目の第2大入賞口閉鎖指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「ラウンド間演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
次に、上記S216cの処理(図18参照)で主制御部200が送信する第2特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信したか否かを判定する(S813)。この結果、第2特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S813:NO)、第2特別図柄大当り遊技演出処理を終了する。一方、第2特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信したと判定された場合には(S813:YES)、第2特別図柄大当り遊技における16ラウンド目の第2大入賞口31の開閉動作が終了したこととなるので、大当り遊技が終了することを報知する大当り遊技終了演出表示(大当りエンディング演出)を演出表示装置25の表示領域25aで実行する(S814)。この「大当り遊技終了演出表示」は、第2特別図柄大当り遊技終了指定コマンドを受信したサブ制御部260が、「大当り遊技終了演出表示」の実行を指定するコマンドを演出表示制御部280に向けて送信し、そのコマンドを演出表示制御部280が受信することによって、演出表示制御部280の制御下で実現される。
以上説明した本実施例では、開放時間延長機能の作動開始前は演出表示装置25の左方を流下する遊技球が入球可能な第1始動口28への遊技球を入球を契機とする第1特別図柄遊技を行い、開放時間延長機能の作動開始後は演出表示装置25の右方を流下する遊技球が入球可能な第2始動口29への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄遊技を行う。そして、第2特別図柄遊技の結果として第2特別図柄大当り遊技または第2特別図柄小当り遊技が実行される場合には、演出表示装置25の右方を流下する遊技球が入球可能な第1大入賞口30への遊技球の入球を契機として大当り抽選演出表示を演出表示装置25の表示領域25aで行い、第2特別図柄大当り遊技の場合は、大当り抽選演出表示の結果として当選表示を行った後に第2大入賞口31の開閉動作を開始し、第2特別図柄小当り遊技の場合は、大当り抽選演出表示の結果として落選表示を行った後に第2大入賞口31の開閉動作を開始しないように構成されている。
これにより、開放時間延長機能作動中の右打ちによる遊技進行中に、第2始動口29への遊技球入球を契機とする1段階目の大当り抽選に加え、第1大入賞口30への遊技球入球を契機とする2段階目の大当り抽選を経て、第2大入賞口31を用いた大当り遊技(15ラウンド分)が開始される印象を遊技者に与えることができる。このように、右打ちによる遊技進行中に演出図柄を用いた大当り抽選演出表示によって、2段階目の大当り抽選が行われているかのように演出することで、不正な手段で大当りを発生させることを防ぎつつ、右打ちによる遊技進行中に2段階の大当り抽選を行う遊技機と同等の遊技性を提供することができる。
また、本実施例では、第2特別図柄大当り遊技および第2特別図柄小当り遊技が実行される場合には、第1大入賞口30に遊技球が入球せずに第1大入賞口30が閉鎖したことを契機として、再開放抽選演出表示を演出表示装置25の表示領域25aで行い、第2特別図柄大当り遊技の場合には、再開放抽選演出表示の結果として当選表示を行った後に第1大入賞口30の開閉動作を再度開始し、第2特別図柄小当り遊技の場合には、再開放抽選演出表示の結果として落選表示を行った後に第1大入賞口30の開閉動作を再度開始しないように構成されている。これにより、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目で第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球せずに第1大入賞口30が閉鎖した場合には、第1大入賞口30に遊技球を入球させることが可能な機会が再度付与される。このため
、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目で第1大入賞口30に遊技球が入球する可能性が高くなり、第1大入賞口30に遊技球が入球したことによって、第2大入賞口31を用いた大当り遊技(15ラウンド分)が開始される印象を遊技者に与えることができる。
また、本実施例では、第1大入賞口30を第2始動口29と同様の開閉態様を備えるように構成しているので、第1大入賞口30が第2始動口29と同様の機能(大当り遊技の実行可否を決定する大当り抽選の契機となる機能)を備える入球口である印象を遊技者に与えることができる。この結果、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機とする大当り抽選演出表示を効果的に実行することができる。さらに、第2大入賞口31を第2始動口29と異なる開閉態様を備えるように構成しているので、第1大入賞口30と第2大入賞口31とは異なる種類の入球口であると遊技者に認識させることができ、その結果、第1大入賞口30が第2始動口29と同様の機能を備える入球口である印象をより効果的に遊技者に与えることができる。
また、本実施例では、第1始動口28への遊技球の入球を契機として、第1保留表示部25eにて第1保留演出表示を行うとともに演出図柄表示部25b〜25dで図柄変動演出表示を行い、第2始動口29への遊技球の入球を契機として、第2保留表示部25fにて第2保留演出表示を行うとともに演出図柄表示部25b〜25dで図柄変動演出表示を行い、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機として、第3保留表示部25gにて第3保留演出表示を行うとともに演出図柄表示部25b〜25dで大当り抽選演出表示を行っている。このように、第1始動口28、第2始動口29、第1大入賞口30の各入球口への遊技球の入球に対して同様の内容の演出表示を行うことで、第1大入賞口30に遊技球が入球した場合にも第1始動口28や第2始動口29への遊技球入球と同様、大当り遊技の実行に係る抽選が行われる印象を遊技者に与えることができる。その結果、第1始動口28、第2始動口29、第1大入賞口30の各入球口への遊技球の入球によって、あたかも3段階の抽選が行われているような遊技性を実現することができる。
また、本実施例では、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機とする大当り抽選演出表示として、第1始動口28や第2始動口29への遊技球の入球を契機とする図柄変動演出表示と同一の演出図柄を用いた変動表示を図柄表示部25b〜25dで行っている。これにより、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機とする大当り抽選演出表示を、第1始動口28や第2始動口29への遊技球の入球を契機とする図柄変動演出表示と同様、大当り抽選の結果を示すものであると遊技者に効果的に認識させることができる。
また、第1保留表示部25e、第2保留表示部25f、第3保留表示部25gの各保留表示部は、演出表示装置25の中央を占める主表示領域である演出図柄表示部25b〜25dの周囲に副表示領域として設けられている。そして、第1保留表示部25e、第2保留表示部25fおよび第3保留表示部25gは互いに同様の外観を備えており、第1大入賞口30に遊技球が入球した場合にも、第1始動口28や第2始動口29に遊技球が入球した場合と同様の保留演出表示を行うように構成しているので、第1大入賞口30への遊技球の入球が、大当り抽選の契機になるものであると遊技者に認識させることができる。
また、本実施例では、第1特別図柄が大当り図柄で停止表示した場合には、第1大入賞口30を遊技球の入球が実質的に不可能な第3開放時間(本実施例では0.1秒)にしたがって開閉動作させるとともに、第1大入賞口30の開閉動作中に大当り遊技開始演出表示(大当りファンファーレ演出)を行い、大当り遊技開始演出表示の終了に続いて、第2大入賞口31を第2開放時間(本実施例では26秒)にしたがって開閉動作させている。そして、第2特別図柄が大当り図柄で停止表示した場合には、第1大入賞口30を第4開放時間(本実施例では1.7秒)で開閉動作させるとともに、第1大入賞口30に遊技球が入球したことを契機として、第2大入賞口31の開放可否抽選を示す大当り抽選演出表
示を行い、この大当り抽選演出表示の結果として当選表示を行った後、第2大入賞口31を第2開放時間(本実施例では26秒)にしたがって開閉動作させている。さらに、第2特別図柄が小当り図柄で停止表示した場合には、第1大入賞口30を第4開放時間(本実施例では1.7秒)で開閉動作させるとともに、第1大入賞口30に遊技球が入球したことを契機として、第2大入賞口31の開放可否抽選を示す大当り抽選演出表示を行い、この大当り抽選演出表示の結果として落選表示を行った後、第2大入賞口31の開閉動作を開始しないようにしている。
これにより、第1始動口28への遊技球の入球を契機とする第1特別図柄遊技では、第2大入賞口31を用いた大当り遊技(15ラウンド分)が直接開始される印象を遊技者に与えることができ、第2始動口29への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄遊技では、第1大入賞口30への遊技球の入球を契機とした大当り抽選(大当り抽選演出表示)の結果を受けて、第2大入賞口31を用いた大当り遊技(15ラウンド分)が開始される印象を遊技者に与えることができる。この結果、第1始動口28への遊技球の入球を契機とする第1特別図柄遊技と、第2始動口29への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄遊技とで、異なる遊技の流れとすることができ、遊技性を向上させることができる。
また、本実施例では、「左打ち」を行うことで遊技が進行する第1特別図柄遊技で開始される第1特別図柄小当り遊技を第2大入賞口31で行い、「右打ち」を行うことで遊技が進行する第2特別図柄遊技で開始される第2特別図柄小当り遊技を第1大入賞口30で行っている。そして、第1特別図柄小当り遊技の終了後、特別図柄の変動パターンとして特殊変動パターンが選択される特殊変動モードに移行するように構成されている。これにより、第1大入賞口30が第2始動口29と同様の機能(大当り遊技の実行可否を決定する大当り抽選の契機となる機能)を備える入球口である印象を遊技者に与えつつ、「左打ち」を行うことで遊技が進行する第1特別図柄遊技時(通常遊技時)における図柄変動演出表示を多様化して、演出の幅を広げることができる。
ここで、本実施例と本発明の構成要素との対応について説明しておくと、演出表示装置25が本発明の「演出表示部」に対応し、第1特別図柄が本発明の「第1図柄」に対応し、第2特別図柄が本発明の「第2図柄」に対応し、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を行う図柄表示装置26が本発明の「第1図柄表示部」および「第2図柄表示部」に対応し、第1大入賞口30が本発明の「第1開閉入球口」に対応し、第2大入賞口31が本発明の「第2開閉入球口」に対応し、第4開放時間が本発明の「第1時間」に対応し、第2開放時間が本発明の「第2時間」に対応し、大当り抽選演出表示が本発明の「第1の特別演出」に対応し、再開放抽選演出表示が本発明の「第2の特別演出」に対応し、主制御部200が本発明の「小当り遊技実行手段」、「大当り遊技実行手段」に対応し、サブ制御部260が本発明の「演出実行手段」に対応している。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上記実施例では、第2特別図柄(第2始動口29に対応)を第1特別図柄(第1始動口28に対応)よりも優先的に変動表示させる優先変動機能を備える遊技機1に本発明を適用した例について説明したが、これに限らず、第1特別図柄と第2特別図柄を始動入賞順に変動表示させる入賞順変動機能や第1特別図柄と第2特別図柄とが並行して変動表示可能な同時変動機能を備える遊技機にも本発明は適用可能である。
また、上記実施例では、第1開放時間(開放時間延長機能作動時における第2始動口29の1回当りの開放時間)と、第4開放時間(第2特別図柄大当り遊技または第2特別図柄小当り遊技における第1大入賞口30の開放時間)とを略同一の時間(1.7秒)としたが、第2始動口29と第1大入賞口30とが同種の入球口であると遊技者に認識させることができるのであれば、これらの開放時間は若干異なっていてもよい。例えば、第1開放時間を1.4秒として、開放時間延長機能作動時に第2始動口29を1.4秒×4回開放させるようにし、第4開放時間を1.7秒にしてもよい。
また、上記実施例では、第1特別図柄小当り遊技や第1特別図柄大当り遊技では、図4に示すように第1大入賞口30、第2大入賞口31の開閉動作を行うように構成したが、これに限らず、第1特別図柄小当り遊技や第1特別図柄大当り遊技でも、図5、図6に示すように第1大入賞口30、第2大入賞口31の開閉動作を行うように構成してもよい。
また、上記実施例では、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目で第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球しなかった場合に、第1大入賞口30を第6開放時間(20s)に亘って1回だけ再開放させるように構成したが(図6)、これに限らず、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目で第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球しなかった場合に、第1大入賞口30を複数回に亘って再開放するように構成してもよい。つまり、上記実施例では、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目における第1大入賞口30の開放回数の上限を3回以上とすることができる。例えば、2回目以降の第1大入賞口30の開放時間を初回の開放時間と同一の「1.7秒」とし、閉鎖時間を「1秒」とする開閉動作を10回程度行うようにすることができる。
また、上記実施例の大当り遊技では、第2特別図柄大当り遊技の2ラウンド目〜16ラウンド目に、1回のラウンド遊技中に第1大入賞口30または第2大入賞口31を1回開閉させるように構成したが、これに限らず、第2特別図柄大当り遊技の2ラウンド目以降のラウンド遊技中に第1大入賞口30および第2大入賞口31を複数回開閉させるように構成してもよい。
また、上記実施例では、第2特別図柄大当り遊技の2ラウンド目〜16ラウンド目を長時間に亘って開放状態とする「出球ありラウンド」とした1種類の大当り遊技から構成したが、これに限らず、第2特別図柄大当り遊技を複数種類の大当り遊技から構成してもよい。
具体的には、第2特別図柄大当り遊技の2ラウンド目〜16ラウンド目を第2大入賞口31の開放時間が長く(例えば26秒)、賞球払出量が多い「出球ありラウンド」とする第2特別図柄大当り遊技A(出球あり大当り遊技)と、2ラウンド目〜16ラウンド目を第2大入賞口31の開放時間が短く(例えば0.2秒)、賞球払出量が少ない「出球なしラウンド」とする第2特別図柄大当り遊技B(出球なし大当り遊技)とからなる2種類の大当り遊技を設けることができる。この場合、第2特別図柄大当り遊技Aが「長開放大当り遊技」として位置付けられ、第2特別図柄大当り遊技Bが「短開放大当り遊技」として位置付けられる。これら第2特別図柄大当り遊技A、Bの振り分けは、第2特別図柄の大当り図柄の種類に基づいて行えばよく、例えば、第2特別図柄の変動表示が停止するときに停止表示される大当り図柄の種類が大当り図柄Aの場合は第2特別図柄大当り遊技Aを開始し、大当り図柄の種類が大当り図柄Bの場合は第2特別図柄大当り遊技Bを開始させればよい。
こうした第2特別図柄大当り遊技A、Bを備える構成において、1ラウンド目が開始してから2ラウンド目が開始する前に、上述の実施例の大当り抽選演出表示を実行する。 大当り抽選演出表示は、上述の実施例と同様に、第2特別図柄大当り遊技の1ラウンド目
終了後のインターバル時間中(上記実施例では20秒)に実行することができる。
具体的には、第2特別図柄大当り遊技Aの1ラウンド目で第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球した場合には、1ラウンド目終了後のインターバル時間中(20s)に当りパターンの大当り抽選演出表示を実行し、第2特別図柄大当り遊技Aの1ラウンド目で第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球しなかった場合には、1ラウンド目における2回目の開放が行われるまでの閉鎖時間中(20s)に当りパターンの再開放抽選演出表示を実行する。そして、第2特別図柄大当り遊技Aの1ラウンド目で第1大入賞口30の2回目の開放時に遊技球が入球した場合には、1ラウンド目終了後のインターバル時間中(20s)に当りパターンの大当り抽選演出表示を実行する。また、第2特別図柄大当り遊技Aの1ラウンド目で第1大入賞口30の2回目の開放時に遊技球が入球しなかった場合には、1ラウンド目終了後のインターバル時間中に大当り確定演出表示を実行する。これら演出が行われると、その後に「出球ありラウンド(2ラウンド目以降)」を開始する。
また、第2特別図柄大当り遊技Aの1ラウンド目で第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球した場合には、1ラウンド目終了後のインターバル時間中(20s)に外れパターンの大当り抽選演出表示を実行し、第2特別図柄大当り遊技Aの1ラウンド目で第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球しなかった場合には、1ラウンド目における2回目の開放が行われるまでの閉鎖時間(20s)に当りパターンの再開放抽選演出表示を実行する。そして、第2特別図柄大当り遊技Aの1ラウンド目で第1大入賞口30の2回目の開放時に遊技球が入球した場合には、1ラウンド目終了後のインターバル時間中(20s)に外れパターンの大当り抽選演出表示を実行する。また、第2特別図柄大当り遊技Aの1ラウンド目で第1大入賞口30の2回目の開放時に遊技球が入球しなかった場合には、1ラウンド目終了後のインターバル時間中に外れ確定演出表示を実行する。これら演出が行われると、その後に「出球なしラウンド(2ラウンド目以降)」を開始する。
このように、第2特別図柄大当り遊技A(出球あり大当り遊技)および第2特別図柄大当り遊技B(出球なし大当り遊技)を設けることで、上述の実施例に加え、「当りパターンの再開放抽選演出表示が実行された場合でも、多くの出球獲得が確定しないケース」を発生させることができ、再開放抽選演出表示の実行後にも緊張感を継続させ、遊技の進行内容に引き続き遊技者を注目させる新たなゲーム性を実現できる。この結果、上述の実施例に比して遊技興趣をより向上させることができる。なお、こうした変形例において、上述の第2特別図柄小当り遊技等を併せ持つように構成してもよい。
また、第2特別図柄大当り遊技A、Bを備える構成においては、次のように構成してもよい。たとえば、上述の大当り抽選演出表示および再開放抽選演出表示に加え、2ラウンド目が開始する前に第2特別図柄大当り遊技Aまたは第2特別図柄大当り遊技Bの何れが実行されるかを示す「長開放抽選演出表示(第3の特別演出)」を実行するように構成してもよい。
長開放抽選演出表示は、大当り抽選演出表示の後に実行されるように構成するのが好ましく、次のような実施例を例示できる。すなわち、第2特別図柄大当り遊技A、Bの1ラウンド目における第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球した場合には、1ラウンド目終了後のインターバル時間中(20s)に当りパターンの大当り抽選演出表示を実行し、第2特別図柄大当り遊技A、Bの1ラウンド目で第1大入賞口30の初回の開放時に遊技球が入球しなかった場合には、1ラウンド目における2回目の開放が行われるまでの閉鎖時間(20s)に当りパターンの再開放抽選演出表示を実行する。そして、第2特別図柄大当り遊技A、Bの1ラウンド目における第1大入賞口30の2回目の開放時に遊技球が入球した場合には、1ラウンド目終了後のインターバル時間中(20s)に当りパ
ターンの大当り抽選演出表示を実行する。そして、1ラウンド目における第1大入賞口30の初回あるいは2回目の開放で当りパターンの大当り抽選演出表示が実行されると、続いて、当りパターンあるいは外れパターンの長開放抽選演出表示を、1ラウンド目終了後のインターバル時間中(20s)に実行する。
「当りパターンの長開放抽選演出表示」は、「第2大入賞口31が長時間に亘って開放状態となること」に対応する第3の画像(出球あり大当りを示す画像)が表示される演出であり、該第3の画像の表示により、後に第2大入賞口31が長時間に亘って開放状態となり、出球獲得が容易となることが遊技者に示される。「外れパターンの長開放抽選演出表示」は、「第2大入賞口31が長時間に亘って開放状態とならないこと(第2大入賞口31が短時間に亘って開放状態となること)」に対応する第4の画像(出球なし大当りを示す画像)が表示される演出であり、該第4の画像の表示により、後に第2大入賞口31が長時間に亘って開放状態とならずに、出球獲得が困難となることが遊技者に示される。
第2特別図柄大当り遊技Aが実行される場合には、1ラウンド目終了後のインターバル時間中に当りパターンの大当たり抽選演出表示を実行した後で、「当りパターンの長開放抽選演出表示」を実行し、その後に「出球ありラウンド(2ラウンド目以降)」が開始される。また、第2特別図柄大当り遊技Bが実行される場合には、1ラウンド目終了後のインターバル時間中に当りパターンの大当たり抽選演出表示を実行した後で、「外れパターンの長開放抽選演出表示」を実行し、その後に「出球なしラウンド(2ラウンド目以降)」が開始される。
このように、第2特別図柄大当り遊技A(出球あり大当り遊技)および第2特別図柄大当り遊技B(出球なし大当り遊技)中に、長開放抽選演出表示を実行するように構成することで、開放時間延長機能作動中の右打ちによる遊技進行中に、第2始動口29への遊技球入球を契機とする1段階目の大当り抽選と、第1大入賞口30への遊技球入球を契機とする2段階目の大当り抽選と、2段階目の大当り抽選当選後に行われる3段階目の大当り抽選(長開放抽選演出表示)とによって、第2大入賞口31の長時間開放を用いた「出球あり大当り遊技(15ラウンド分)」が開始される印象を遊技者に与えることができる。つまり、1段階目および2段階目の大当り抽選に当選しただけでは、「出球あり大当り遊技」が開始するか否かは確定せず、3段階目の大当り抽選が終了するまで緊張感を継続させたまま遊技を進行させることができる。この結果、上述の実施例に比して遊技興趣をより向上させることができる。なお、こうした変形例において、上述の第2特別図柄小当り遊技等を併せ持つように構成してもよい。
また、上記各実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」として利用し、遊技盤に設けられた各種入賞口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)への遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機(パチンコ機)に本発明を適用した例を説明したが、「賞球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。
例えば、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部のRAMに記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプの遊技機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上記実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
1…遊技機、25…演出表示装置(演出表示部)、25a…表示領域、25b〜25d…演出図柄表示部(主表示領域)、25e…第1保留表示部(第1副表示領域)、25f…第2保留表示部(第2副表示領域)、25g…第3保留表示部(第3副表示領域)、26…図柄表示装置(第1図柄表示部、第2図柄表示部)、27…普通図柄作動ゲート(通過口)、28…第1始動口、22…第2始動口、30…第1大入賞口(第1開閉入球口)、31…第2大入賞口(第2開閉入球口)、200…主制御部(小当り遊技実行手段、大当り遊技実行手段)、260…サブ制御部(演出実行手段)。

Claims (2)

  1. 遊技領域の略中央に設けられた演出表示部と、
    遊技球受入口の大きさが固定とされ、前記遊技領域のうち前記演出表示部の左方を流下する遊技球が入球可能となる第1始動口と、
    前記第1始動口に遊技球が入球したことに基づいて第1特別図柄の変動表示を行う第1特別図柄表示部と、
    前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が通過可能な通過口と、
    前記通過口を遊技球が通過したことに基づいて開閉動作を行い、前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能となる第2始動口と、
    前記第2始動口に遊技球が入球したことに基づいて第2特別図柄の変動表示を行う第2特別図柄表示部と、
    前記第1特別図柄または前記第2特別図柄が変動表示を経て所定の小当り態様で停止表示されると、前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能となる第1開閉入球口を開閉動作させる小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
    前記第1特別図柄または前記第2特別図柄が変動表示を経て所定の大当り態様で停止表示されると、前記第1開閉入球口を開閉動作させるとともに、該第1開閉入球口の開閉動作の終了後に、前記遊技領域のうち前記演出表示部の右方を流下する遊技球が入球可能となる第2開閉入球口を開閉動作させる大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
    前記演出表示部にて所定の演出を実行する演出実行手段と、を備え、
    前記第1開閉入球口は、前記小当り遊技中と前記大当り遊技中に、第1時間に亘って開状態となるとともに、前記開状態中に1個の遊技球が入球することで閉状態となるように構成され、さらに、前記大当り遊技中には、前記開状態中に遊技球が入球せずに前記第1時間が経過すると、前記閉状態となった後で再び前記開状態となるように構成され、
    前記第2開閉入球口は、前記大当り遊技中に、前記第1時間より長い第2時間に亘って開状態となるとともに、該開状態中に複数個の遊技球が入球することで閉状態となるように構成され、
    前記演出実行手段は、
    前記第1特別図柄または前記第2特別図柄の変動表示に連動した図柄変動演出を実行し、
    前記小当り遊技中および前記大当り遊技中に、前記開状態とされる第1開閉入球口に遊技球が入球する場合には、前記第2開閉入球口が開状態となるか否かを示す第1の特別演出を実行し、
    前記小当り遊技中および前記大当り遊技中に、前記開状態とされる第1開閉入球口に遊技球が入球せずに前記第1時間が経過する場合には、前記第1開閉入球口が再度開状態となるか否かを示す第2の特別演出を実行するように構成される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記大当り遊技実行手段は、
    前記大当り遊技として、前記第1開閉入球口の開閉動作の終了後に前記第2開閉入球口が前記第2時間に亘って開状態となる長開放大当り遊技と、前記第1開閉入球口の開閉動作の終了後に前記第2開閉入球口が前記第2時間より短い第3時間に亘って開状態となる短開放大当り遊技とを実行可能に構成され、
    前記演出実行手段は、
    前記第1の特別演出または前記第2の特別演出を実行した後に、前記長開放大当り遊技が実行されるか否かを示す第3の特別演出を実行するように構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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