JP2015061535A - 養蜂用巣枠及び養蜂用巣箱 - Google Patents

養蜂用巣枠及び養蜂用巣箱 Download PDF

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Abstract

【課題】ミツバチの自然造巣を容易にし、高温下及び衝撃等が加えられた時の巣落下を防ぎ、かつ飼育管理や採蜜作業が行いやすい形状の巣枠を使用した巣箱を提供する。【解決手段】巣枠10は、上桟11とその両端に接続する一対の縦桟12、その縦桟12間を接続する下桟13から成り、矩形の枠状を形成している。上桟11の両端は、突起部11aを有し、巣箱の側板の上部に設けられたアゴ部に支持される。これにより巣枠10は、2枚の側板の間に縣架される状態で巣箱に収容される。さらに上桟11は、断面が三角形の突起部11bを造巣部分方向に下向きに有し、ミツバチが造巣を開始する際の始端部の中心起点を示す役割を果たす。なお、前記一対の縦桟12間の内寸(イ)は18.5cm〜19.5cmとする。【選択図】図1

Description

本発明は、養蜂においてミツバチ(西洋ミツバチ及び日本ミツバチ)に巣を作らせるのに用いられる養蜂用巣枠及び養蜂用巣箱に関するものである。
従来より西洋ミツバチ養蜂においては「ラングストロス式」と呼ばれる巣枠(図7)と、それらを収容する蓋付き箱型巣箱が用いられている。ラングストロス式巣枠30は、上桟31と一対の縦桟32、及び下桟33からなる矩形の枠で、一対の縦桟32間に数本の針金等の支持部材34を平行に渡し、巣礎35(ミツバチが造巣する際の基礎となる人工的に作られた薄いロウ板)を支持部材34にロウ付けして固定したものである。図8参照のように、巣箱に収容した巣枠を1枚ずつ取り出すことにより、巣を点検・採蜜し、巣箱内の巣枠を入れ替えることにより、蜂群の管理が容易にできるようになっている。一方日本ミツバチ養蜂においては、巣枠は使用せず中空の丸太や木箱を巣箱とし、巣箱内の巣全体を取り出し、破壊して採蜜するのが一般的であり、西洋ミツバチの巣枠式養蜂に対して「伝統式養蜂」とも呼ばれている。
西洋ミツバチ養蜂で使われているラングストロス式巣枠(図7)は横幅(ロ2)が大きいため、巣礎及び巣の落下防止用に針金や竹ヒゴ等の支持部材34を必要とし、巣礎の組立および補修が煩雑であった。また巣枠の矩形内面積が大きいため、巣枠1枚の中に、貯蜜圏と蜂児生活圏が混在しやすくなり、それを解消するために、巣枠の収容位置の入れ替え等の管理を、飼育者が行わなければならなかった。日本ミツバチの伝統式養蜂では、巣を巣箱外に取り出して点検管理することができず、採蜜時には、巣を破壊したり多数の卵や蜂児・成虫を損なうために蜂群に与えるダメージが大きい。そこで日本ミツバチにもラングストロス式による巣枠式養蜂の導入が試みられているが、日本ミツバチが巣枠の支持部材34や巣礎35を嫌って、蜂群の逃去や消滅が起こりやすく、日本ミツバチに適した巣枠を使った養蜂が求められていた。
ミツバチが好んで自然造巣し、かつ、針金や竹ヒゴ等の支持部材34や巣礎35を使用しなくても巣の落下を防ぐことができるよう、巣枠の縦桟間の長さ(イ)を研究し、決定した。
巣枠の上桟の長さ(ロ)を、ラングストロス式巣枠の上桟の長さ(ロ2)の約半分の長さにすることにより、連結部材11cを使用して巣枠を2本連結した場合(図6)、ラングストロス式と同一サイズの巣枠として、既存のラングストロス式巣箱でも使用できるようにした。
巣枠を巣箱に配置する際は、従来のラングストロス式のようなミツバチの出入り方向Fと平行な縦方向(図8)ではなく、出入り方向Fと直交する横方向(図5)に収容する。
本発明の巣枠を使用することで、支持部材34や巣礎35を使わなくても巣の落下の恐れの少ない、ミツバチによる等間隔の自然造巣が可能になった。西洋ミツバチにおいては、従来の巣礎を使わなくても済むので、蜂群が巣礎で分断されることがなく、蜂群の体温が下がらないので、病害虫への抵抗力のある蜂群形成ができるようになる。また日本ミツバチにおいては、逃去の可能性の低い巣枠式養蜂を導入することができるようになった。
巣枠10を連結部材11cを使って2連結させると(図6)、一般のラングストロス式巣枠用の巣箱に入り、西洋ミツバチの飼育において、ラングストロス式から本発明の巣枠10および巣箱20を使用した養蜂への移行が容易となる。
巣枠を巣箱に配置する際に、出入り方向Fと直交する横方向(図5)に収容すると、蜂群が自ら、巣箱の奥の巣枠には貯蜜圏を、巣箱の入り口付近の巣枠には蜂児生活圏を、はっきり分けて形成するため、飼育者は、貯蜜圏だけの巣枠にするために必要であった巣箱内での巣枠の移動管理を行わなくても、採蜜時には貯蜜された巣枠だけを取り出し、作業することができるようになる。
本発明の巣枠10を使用することで、西洋ミツバチと日本ミツバチがそれぞれ自然造巣した巣枠を移動することにより、本発明の巣箱20を使って2種群の同一巣箱内での混合飼育が可能になる。
本発明の巣枠の正面図である。 本発明の巣枠の斜視図(裏から見ても同じ形状)である。 本発明の巣枠を配置する巣箱の斜視図である。 本発明の巣枠を配置した巣箱の垂直断面図である。 本発明の巣枠を配置した巣箱で、蓋を取った状態を示す上面図である。 本発明の巣枠を連結した際の正面図である。 ラングストロス式巣枠の正面図である。 ラングストロス式巣箱で、蓋を取った状態を示す斜視図である。
本発明は養蜂における自然造巣用の小型巣枠及び巣箱に関するものである。本発明の巣枠10は、上桟11とその両端に接続する一対の縦桟12、その縦桟12間を接続する下桟13から成り、矩形の枠状を形成している。上桟11の両端は、突起部11aを有し、巣箱20の側板24の上部に設けられたアゴ部27に支持される。これにより巣枠10は、2枚の側板24の間に縣架される状態で巣箱20に収容される。さらに上桟11は、断面が三角形の突起部11bを造巣部分方向に下向きに有し、ミツバチが造巣を開始する際の始端部の中心起点を示す役割を果たす。
養蜂用巣枠1枚の造巣部の大きさは、巣枠の縦桟間の長さ(イ)と上桟と下桟間の長さ(ハ)で形成される。そこで、これまでに実施されている養蜂用巣枠の造巣部の大きさ、または伝統式巣箱の水平断面の内法寸法についてまとめると、以下の表のようになる。
Figure 2015061535
上記表内の造巣部の大きさと本発明の発明者の経験的データ(延べ10年×25群=250群程度)からも、縦桟間の長さ(イ)や伝統式巣箱の内法寸法が20cmを超えると、高温下の溶ロウや移動時の衝撃等から巣の落下を防ぐため、針金や竹ヒゴ等の支持部材を使った補強が必ず必要となる。また青木・吉田式巣枠のように縦桟間の長さ(イ)を17cm以下にすると、巣や巣礎の落下の恐れはなくなるが、蜂1群(巣箱1箱)あたりに収容する巣枠数が多くなったり、巣枠1枚の中に蜂児生活圏と貯蜜圏が混在するようになったりして、取り扱いに不便をきたす。よって巣の補強がなくても落下しにくく、かつ取り扱いが容易な縦桟間の最大の長さ(イ)が約19cmとなり、本発明で提示する縦桟間の長さ(イ)が18.5cm〜19.5cmの範囲であれば本発明の目的が達せられる。
上桟11の両端にある突起部11aの長さ(ニ)は、一般的なラングストロス式巣箱にみられるように、巣箱20のアゴ部27で支持される長さ(ニ1)0.8cmと縦桟12と側板24の間の長さ(ニ2)(通称ビースペースといい、ミツバチが移動しやすい間隔をとる)0.7cmの和の1.5cmとなる。これにより、例えば縦桟間の長さ(イ)を19cmにすると、両端にある突起部11aの長さ(ニ)と縦桟の厚みの和の5cmを加えて、上桟11の長さ(ロ)は24cmとなる。さらにラングストロス式巣枠と巣箱で飼育している蜂群の巣枠の間に、図6のように巣枠10を連結部材11cを使って2連結した巣枠(上桟の合計の長さが48cm)を入れておくと、ラングストロス式巣箱内でミツバチが巣枠10の各々に自然造巣する。その後、連結部材11cを外し、本発明の巣箱20に蜂群と共に自然造巣された巣枠10を挿入することにより、本発明の巣箱20への蜂群移行が容易となる。よって本発明で提示する上桟11の長さ(ロ)は23.5cm〜24.5cmの範囲であれば、本発明の目的が達せられる。
一般的にラングストロス式の巣枠と巣箱で行われているように縦方向(ミツバチの出入り方向Fと平行)に巣枠を収容すると、一つの巣枠内に蜂児生活圏と貯蜜圏が混在してしまう。また同じくラングストロス式の巣枠を出入り方向Fと直交する横方向に収容しても、一つの巣枠の造巣部分の面積が広いために、やはり一つの巣枠内に蜂児生活圏と貯蜜圏が混在してしまう。よって、巣枠の造巣部の面積を小さくし、かつ巣枠の収容方向を出入り方向Fに対して直交する横方向にすることにより、ミツバチ自らが巣箱の奥の巣枠から貯蜜していき、また蜂児生活圏を前方の巣枠に片寄って形成するため、採蜜作業が容易になり、本発明の目的が達せられるようになる。なお出入り口26は前板23の下縁のみに形成され、他の面には形成されていない。
本発明の巣枠10を巣箱の箱部分22内に収容する際、ミツバチの出入り方向Fと直交する横方向に収容するには、巣枠の上桟11の長さ(ロ)が23.5cm〜24.5cmであるので、箱部分22を構成する一対の側板24上部間の上桟11を収容する部分の長さ(ホ)を23.5cm〜24.7cmとすれば、本発明の目的が達せられる。
10 本発明の巣枠本体
11 巣枠の上桟
11a 上桟両端の突起部
11b 上桟下部の突起部
11c 巣枠10を突起部11aを用いて連結するための連結部材
12 巣枠の縦桟
13 巣枠の下桟
20 本発明の巣箱本体
21 巣箱20の蓋部分
22 蓋部分21を受ける箱部分
23 箱部分22の前板
24 箱部分22の側板
25 箱部分22の底板
26 前板23の下部中央に設けられた開口部でミツバチの出入り口
27 側板24の上部に設けられた上桟11を支持するアゴ部
28 蓋部分21を支持する受け部分
29 箱部分22の後板
30 一般的なラングストロス式巣枠の本体
31 ラングストロス式巣枠の上桟
32 ラングストロス式巣枠の縦桟
33 ラングストロス式巣枠の下桟
34 巣礎の支持部材(針金や竹ヒゴ等)
35 巣礎
40 一般的なラングストロス式巣箱の箱部分
41 一般的なラングストロス式巣箱のミツバチの出入り口
(イ) 一対の縦桟12間の長さ
(ロ) 上桟11の上面の長さ
(ロ1)巣枠10を2連結させた時の上桟上面の長さ
(ロ2)ラングストロス式巣枠の上桟上面の長さ
(ハ) 上桟下端から下桟上端までの長さ(巣枠の造巣部分の縦の長さ)
(ニ) 上桟両端の突起部11aの長さ
(ニ1)アゴ部27の長さ
(ニ2)縦桟12と側板24の間の長さ(通称ビースペース)
(ホ) 一対の側板24上部間の、上桟11を収容する部分の長さ
F 巣箱におけるミツバチの出入り方向を示す両端矢印

Claims (4)

  1. 上桟11とその両端に接続された一対の縦桟12を有する養蜂用巣枠において、前記一対の縦桟12間の内寸(イ)が18.5cm〜19.5cmであることを特徴とする養蜂用巣枠。
  2. 前記上桟11の長さ(ロ)が23.5cm〜24.5cmの長さを有することを特徴とする請求項1記載の養蜂用巣枠。
  3. 蓋部分21、前板23、側板24、底板25及び後板29により箱状に構成した養蜂用巣箱であって、前記上桟11の両端に突起部11aを備えた請求項1または請求項2に記載の養蜂用巣枠を前記突起部11aが前記側板24の上部により支持された状態で収容し、前記突起部11aを支持する一対の前記側板24の上部間において、前記上桟11を収容する部分の内寸(ホ)が23.5cm〜24.7cmの長さを有することを特徴とする養蜂用巣箱。
  4. 蓋部分21、前板23、側板24、底板25及び後板29により箱状に構成し、前記前板23が配置された前面に開口する出入り口26を設けた養蜂用巣箱であって、内部に前記出入り口26の出入り方向Fと直交する姿勢で請求項1または請求項2に記載の養蜂用巣枠が収容されることを特徴とする養蜂用巣箱。
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CN111084128A (zh) * 2018-10-23 2020-05-01 成都诚克兄弟蜂业有限公司 圆形蜜蜂巢脾的取蜜方法

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