JP2015060094A - 表示装置と表示装置の組立方法 - Google Patents

Abstract

【課題】受信部の高さを変えても受信部の配線を付け替えることなく用いることができる。
【解決手段】液晶表示装置１は、液晶表示パネル２の表面側にクッション５を介して保護ガラス６を配設した。更に、保護ガラス６の表面にリモコン受光部８を設け、ベゼルで覆った。リモコン受光部８に接続したＦＣＣ１１の他端側はパネル金属フレーム４とバックカバー３との間の開口からバックカバー３内に延びて長さ調整可能な折り畳み部１１ａを設けた。
【選択図】図２

Description

本発明は、液晶表示装置等の各種の表示装置を電子看板等として使用できるようにした表示装置及び表示装置の組立方法に関する。

従来、液晶表示装置を電子看板等の用途に使用する場合、表示画面を保護するために表示画面の前面に保護ガラスを取り付ける場合がある。例えば特許文献１に記載された電子看板では、筐体に納めた液晶ディスプレイの表示画面と対向する位置に透明なガラス板を配設し、表示画面とガラス板の間に冷却風を通す隙間を設け、送風ファンによって冷却風を隙間に流している。このガラス板は液晶ディスプレイの表示画面を保護し、冷却風によって表示画面での静圧が低減されて撓むことを防ぎ、表示ムラを防ぐようにしている。

一般的に保護ガラスは表示画面とこの表示画面を覆うベゼルの間に配設されている。一方、液晶ディスプレイの表示画面をリモコンで操作する場合、リモコン受信部が保護ガラスと同様に表示画面とこの表示画面を覆うベゼル等の間に配設されている。そして、リモコン受信部の配線は液晶ディスプレイの背面を覆うバックカバーの内部に配設されて制御基板等に接続されている。

特開２０１１−７５８８１号公報

ところで、液晶ディスプレイの表示画面に保護ガラスを取り付ける場合、保護ガラスの厚み分に相当する長さだけリモコン受信部の高さが高くなるため、リモコン受信部の配線長さが不足することになり、より長い配線に変更する必要があった。そのため、バックカバーを取り外してリモコン受信部の配線を付け替える必要があり、煩雑であった。

そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、配線を備えた受信部の高さを変える場合、受信部の配線を付け替えることなく用いることができる表示装置とその組立方法を提供することを目的とする。

本発明による表示装置は、画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの表面側に設け、無線信号を受信する受信部と、前記表示パネルの裏面側に設けた基板と、前記受信部と前記基板とを接続する配線と、前記表示パネルの裏面側を覆う筐体と、を備え、前記配線は前記表示パネルの裏面側に長さ調整可能な曲げ部を有していることを特徴とする。

本発明による表示装置の組立方法は、無線信号を受信する受信部を表示パネルの表面側から取り外し、前記表示パネルの表面側に透明板を取り付け、前記受信部の配線の長さを、前記表示パネルの裏面側に設けた曲げ部で調整し、前記透明板の表面側に前記受信部を設置することを特徴とする。

本発明に係る表示装置と表示装置の組立方法によれば、受信部の設置位置の高さを変化させた場合でも、受信部の配線を曲げ部で長さ調整することができるので、配線を付け替えることなく組み立てることができて簡単である。

本発明の実施形態による液晶表示装置を電子看板として使用する場合の保護ガラスを分離させた分解斜視図である。 ベゼルを除いた液晶表示装置の部分縦断面図である。 保護ガラスを設置していない液晶表示装置の斜視図である。 図３に示す液晶表示装置のベゼルを除いた部分の縦断面図である。 図３に示す液晶表示装置の表面側に設けたリモコン受光部を示す斜視図である。 図５に示す液晶表示装置を裏面側から見た、リモコン受光部の配線ケーブルの取付状態を示す、バックカバーを一部破断した要部斜視図である。 図３に示す液晶表示装置からベゼルを分離した分解斜視図である。 液晶表示パネルからリモコン受光部を取り外す工程を示す図である。 液晶表示パネルのパネル金属フレーム上にクッションを設置する工程を示す図である。 液晶表示パネルのクッションの上に保護ガラスを設置する工程を示す図である。 保護ガラスの上にリモコン受光部を取り付ける工程を示す図である。

以下、本発明の実施形態による表示装置とその組立方法を図１〜図１１を参照して説明する。
図１及び図２は本発明の実施形態における表示装置として液晶表示装置１を示す図であり、例えば電子看板として使用するものである。この液晶表示装置１は、液晶表示パネル２とその裏面に設けたバックカバー３とを備えている。図２において、液晶表示パネル２の四辺をなす側縁部にはパネル金属フレーム４が取り付けられている。
なお、本明細書において液晶表示装置１，１Ａの画像を観察する側を表面側といい、その反対側を裏面側という。

この液晶表示装置１は電子看板として使用するものであるため、パネル金属フレーム４の四辺をなす側縁部の上面にはクッション５が両面テープ等で固定され、クッション５の上に液晶表示パネル２の表示画面２ａと同等の形状で板状の保護ガラス６が取り付けられている。クッション５はパネル金属フレーム４と保護ガラス６が直接接触することを防いで互いに破損することを防止するものであり、例えばポリウレタンフォーム等の緩衝材からなる。

また、図２において、保護ガラス６の上の一の側縁部にはリモコン受光部８が設置されている。リモコン受光部８は、例えば略階段状に形成されていて保護ガラス６の側縁の角部に両面テープ等で固定された固定金具９と、固定金具９の上に固定されていて図示しないリモコンから射出された赤外光等を受光する受光基板１０とを、備えている。

また、受光基板１０にはＦＦＣ（Ｆｌｅｘｉｂｌｅ Ｆｌａｔ Ｃａｂｌｅ）１１の一端が半田付け等で接続され、他端側は液晶表示装置１の側面に垂下してパネル金属フレーム４とバックカバー３との間に設けた開口３ａを通してバックカバー３内に延びている。ＦＦＣ１１はバックカバー３内で折り畳まれたり、屈曲または湾曲したりして長さに余裕を持たせることで引き出し可能とされ、他端は後述するように液晶表示パネル２の裏面に設けた制御基板１５に接続されて、リモコン受光部８で受信した信号を伝送する。本実施形態では、ＦＦＣ１１に引き出すことで長さ調整可能な折り畳み部１１ａが形成されており、ＦＦＣ１１の一部が複数回折り重ねられて形成されている。また、図２、図４に示すように、ＦＦＣ１１はバックカバー３内で液晶表示パネル２の裏面に一部が接着されている。そして、折り畳み部１１ａはＦＦＣ１１がバックカバー３側に折り畳まれるように例えば２個所折られている。
そして、保護ガラス６とリモコン受光部８を覆うように四角形枠状のベゼル１３が設置され、図示しないねじとキャップ等で固定されている。ベゼル１３によってリモコン受光部８は外部から視認できない。

次に、上述した液晶表示装置１を電子看板として使用するために保護ガラス６を取り付ける組立方法について説明する。図３及び図４は保護ガラス６を取り付ける前の液晶表示装置１Ａを示すものである。このような保護ガラス６を取り付ける前の液晶表示装置１Ａは例えばディスプレイとして画像表示可能である。

保護ガラス６を取り付ける前の液晶表示装置１Ａは、図３に示すように液晶表示パネル２の裏面側にバックカバー３が配設され、表面側には液晶表示パネル２の四周縁部を覆うベゼル１３が取り付けられている。図４はベゼル１３を省略した断面図であり、液晶表示パネル２の四周縁部がパネル金属フレーム４で覆われており、パネル金属フレーム４の側縁上部にはリモコン受光部８が設置されている。リモコン受光部８は、パネル金属フレーム４の側縁に両面テープ等で固定された固定金具９と、固定金具９の上に固定されていて赤外光等の信号を受信する受光基板１０とを備えている。

図５において、リモコン受光部８はパネル金属フレーム４の上に設置され、固定金具９はパネル金属フレーム４上に固定されている。液晶表示パネル２の側面の取付ガイド２ｂは上下二段に設けられており、下段の取付ガイド２ｂに固定金具９のガイド９ａを係止させることで固定金具９の位置決め固定を行っている。また、バックカバー３は液晶表示パネル２の側面を覆うと共にリモコン受光部８を着脱できるようにリモコン受光部８の取付個所を覆わないで露出させる凹部３ｂを有している。

また、図６は液晶表示装置１Ａの裏面を示すもので、バックカバー３の一部を破断している。図６において、一端が受光基板１０に接続されたＦＦＣ１１は液晶表示パネル２の側面から裏面側における折り畳み部１１ａで折り畳まれ、更に２回異なる方向に折り曲げられて方向転換された後に制御基板１５等の基板に溶接等で接続されている。ＦＦＣ１１の折り畳み部１１ａでは少なくとも２回以上折り返して畳まれて構成されている。ベゼル１３と液晶表示パネル２の側面との間は狭いため、ＦＦＣ１１の折り畳み部１１ａは液晶表示パネル２の側面には設けられず、液晶表示パネル２の裏面に位置しており、バックカバー３で覆われている。

このような構成を備えた保護ガラス６を取り付ける前の液晶表示装置１Ａを電子看板として使用するために、保護ガラス６を取り付ける組立方法を説明する。まず、図７に示すように、液晶表示パネル１Ａから図示しないねじとキャップを外してベゼル１３を取り外す。そして、図８に示すように、リモコン受光部８をパネル金属フレーム４から取り外す。
このとき、ＦＦＣ１１の一端はリモコン受光部８の受光基板１０に接続したままにしておく。すると、パネル金属フレーム４が露出するので、図９に示すように、その四辺の周縁部にクッション５を例えば両面テープで接着させる。

次に、図１０に示すように、クッション５の上に保護ガラス６を載置する。保護ガラス６はパネル金属フレーム４と直接接触しないので、保護ガラス６やパネル金属フレーム４の破損等を防止できる。保護ガラス６の平面のサイズは液晶表示パネル２のパネル金属フレーム４の外周で規定されるサイズとほぼ一致する。これにより、液晶表示装置１の高さはクッション５と保護ガラス６の厚みだけ高くなる。

そして、図１１において、保護ガラス６をガラス固定金具１６によって固定し、更に保護ガラス６の上にリモコン受光部８を取り付ける。このとき、リモコン受光部８はクッション５と保護ガラス６の厚みだけ高い位置に設置されるため、その分だけＦＦＣ１１も開口３ａから高さ方向に延ばされ、バックカバー３内の裏面に位置するＦＦＣ１１の折り畳み部１１ａが変形して引き出されることになる。その際、折り畳み部１１ａは、ＦＦＣ１１がバックカバー３側に折り畳まれるように例えば２個所折られているため、ＦＦＣ１１に対して液晶表示パネル２の裏面から引き離すような力を加えることなく、液晶表示パネル２の裏面とバックカバー３によって形成される空間内で変形する。
しかも、リモコン受光部８の高さが高くなったために液晶表示パネル２の上段の取付ガイド２ｂにリモコン受光部８の固定金具９のガイド９ａを係合させて位置決めする。

次に、ベゼル１３を保護ガラス６及びリモコン受光部８の上に取り付けて不図示のキャップとねじで固定する。これによって、リモコン受光部８はベゼル１３に覆われる。
こうして、ディスプレイ用の液晶表示装置１Ａにクッション５を介して保護ガラス６を設置した電子看板用の液晶表示装置１が得られる。

上述のように本実施形態による液晶表示装置１によれば、ベゼル１３を取り外し、ディスプレイ用の液晶表示装置１Ａにクッション５を介して保護ガラス６を取り付けることで電子看板として使用することができる。しかも、液晶表示装置１のリモコン受光部８に接続したＦＦＣ１１に折り畳み部１１ａを設けたから、クッション５と保護ガラス６を積層してリモコン受光部８の高さが高くなってバックカバー３の開口３ａから突出するＦＦＣ１１の長さが延びても、バックカバー３内に収納したＦＦＣ１１の折り畳み部１１ａを変形して長さ調整するだけで対応できる。そのため、バックカバー３を外してＦＦＣ１１を長さの違うものに付け替える必要がない。

なお、本発明は上述の実施形態による液晶表示装置１に限定されることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。

例えば、上述した実施形態では、ＦＦＣ１１をバックカバー３内で折り畳んだ折り畳み部１１ａを形成してリモコン受光部８の設置高さに応じて折り畳み部１１ａを引き延ばし可能としたが、ＦＦＣ１１はロールに巻回して引き出し可能にしてもよい。或いは、ＦＦＣ１１をバックカバー３内で１または複数回湾曲させて引き延ばし可能としてもよく、これらを含めてＦＦＣ１１の長さ調整可能な部分を曲げ部というものとする。
また、本実施形態では、リモコン受光部８と制御基板１５を接続する配線としてＦＦＣ１１を用いたが、これに限定されることなくフラットでない配線等、各種の配線を採用できる。

本実施形態では、保護ガラス６の上にリモコンから出射された赤外光等の光信号を受光するリモコン受光部８を設けたが、これに代えて、リモコンから出射される電波等の信号を受信するリモコン受信部を設けてもよく、リモコン受光部やリモコン受信部を含めて受信部と総称するものとする。
また、上述した実施形態では、液晶表示パネル２の表面にクッション５等の仲介部材を介して保護ガラス６等の透明板を設置したが、損傷のおそれが無ければ必ずしもクッション５等の仲介部材を設置しなくてもよい。例えばパネル金属フレーム４または保護ガラス６に着座用の突部等を設けてもよい。

なお、本実施形態における保護ガラス６に代えてタッチパネルを配設してもよく、これらはいずれも本発明の透明板に含まれる。
また、本発明の上述した実施形態では、表示装置として液晶表示装置１、１Ａを用いて説明したが、本発明は液晶表示装置に限定されるものではなく、有機ＥＬディスプレイやプラズマディスプレイ等を用いてもよい。

１、１Ａ 液晶表示装置
２ 液晶表示パネル
３ バックカバー
４ パネル金属フレーム
５ クッション
６ 保護ガラス
８ リモコン受光部
９ 固定金具
１０ 受光基板
１１ ＦＦＣ
１１ａ 折り畳み部
１５ 制御基板

Claims (7)

1. 画像を表示する表示パネルと、
   前記表示パネルの表面側に設け、無線信号を受信する受信部と、
   前記表示パネルの裏面側に設けた基板と、
   前記受信部と前記基板とを接続する配線と、
   前記表示パネルの裏面側を覆う筐体と、を備え、
   前記配線は前記表示パネルの裏面側に長さ調整可能な曲げ部を有していることを特徴とする表示装置。
2. 前記曲げ部は、前記配線の一部が折り重ねられて形成されており、
   前記曲げ部で折り重ねられる前記配線の長さは、前記表示パネルの表面側に配設される透明板の厚みより長いことを特徴とする請求項１に記載された表示装置。
3. 前記受信部は前記透明板の表面側に配設される請求項２に記載された表示装置。
4. 前記受信部を覆うベゼルを更に備えた請求項１から３のいずれか１項に記載された表示装置。
5. 前記配線はフレキシブルケーブルである請求項１から４のいずれか１項に記載された表示装置。
6. 前記受信部はリモコンの信号を受信するものである請求項１から５のいずれか１項に記載された表示装置。
7. 無線信号を受信する受信部を表示パネルの表面側から取り外し、
   前記表示パネルの表面側に透明板を取り付け、
   前記受信部の配線の長さを、前記表示パネルの裏面側に設けた曲げ部で調整し、
   前記透明板の表面側に前記受信部を設置する
   ことを特徴とする表示装置の組立方法。

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