JP2015060047A - 撮像装置及び焦点検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】手ぶれ等による像ぶれを低減させるためにレンズを駆動しているときのAF制御を高い精度で行うことができる撮像装置を提供する。【解決手段】撮像光学系101により結像された光学像を撮像素子104により画像信号に変換する撮像装置において、ぶれ検出部107により検出された撮像装置の像ぶれを第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103を駆動して低減させる。光学条件判定109が第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103の光学特性及び位置情報とAF枠情報とからAF枠における撮像光学系101の光学特性の変化量を算出し、算出した光学特性の変化量に基づき撮像光学系101がAF枠に対してAF可能な光学条件にあるか否かを判定し、撮像光学系101がAF枠に対してAF可能な光学条件にあるとき、システム制御部106がAF枠情報に基づき合焦動作を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、撮影者の手ぶれ等による像ぶれを低減可能な撮像装置に関し、特に、像ぶれを低減させているときのAF(オートフォーカス)動作における合焦精度を高める技術に関する。
コンパクトデジタルカメラやデジタル一眼レフレックスカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置では、撮影者の手ぶれ等に起因して像ぶれが発生してしまうという問題がある。近年、これらの撮像装置の多くは、像ぶれを軽減するための手ぶれ補正機構を搭載している。手ぶれ補正機構として、例えば、被写体の結像に用いられる複数のレンズのうちの一部のレンズを手ぶれによる撮像装置のぶれ量に基づいて駆動させることにより、像ぶれを軽減させる機構が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、像ぶれを低減させるためのレンズの駆動範囲を大きく超えてしまうような手ぶれが生じた場合、上記特許文献1の技術では像ぶれの軽減効果は得られ難く、像ぶれが生じた状態でAF(オートフォーカス)を行った場合、合焦精度が低下するおそれがある。そこで、撮影前の合焦位置を検出する一連のAF合焦サーチ動作を手ぶれ量に応じて制御することで、手ぶれによる誤合焦を低減させる撮像装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2001−249276号公報 特開2008−107665号公報
上記特許文献1に記載された技術のように、一部のレンズの光軸をシフト駆動させて結像位置をシフトさせることにより、手ぶれ等によって発生する像ぶれを軽減させた場合、レンズの光学特性がシフトしてしまう場合がある。特に、AF動作等の合焦動作を行う場合、レンズの光学特性のうちで特に合焦に影響を及ぼす光学特性の変化が生じてしまうと、適切な合焦或いはAF動作を行うことが困難になる場合がある。
また、上記特許文献2に記載された技術では、単に手ぶれ量(即ち、撮像装置のぶれ量)に応じて合焦動作を制御するため、レンズの光学特性に変化が生じるということを加味すると、適切に合焦位置を検出することができていない可能性がある。
本発明は、手ぶれ等による像ぶれを低減させるためにレンズを駆動しているときのAF制御を高い精度で行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮像光学系により結像された光学像を撮像素子により画像信号に変換する撮像装置であって、前記撮像装置のぶれ情報を検出するぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段が検出した前記撮像装置のぶれ情報に基づき、前記撮像光学系を構成する少なくとも1つ以上の光学部材を駆動させる駆動手段と、被写体までのAFを行い、AF枠情報を算出するAF手段と、前記被写体に対する前記撮像光学系の合焦を行う合焦手段と、前記駆動手段により駆動された前記少なくとも1つ以上の光学部材の光学特性及び位置情報と、前記AF手段により求められたAF枠情報とから前記AF枠における前記撮像光学系の光学特性の変化量を算出し、算出した前記光学特性の変化量に基づき前記撮像光学系が前記AF枠に対してAF可能な光学条件にあるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記撮像光学系が前記AF枠に対してAF可能な光学条件にあると判定されたときに、前記AF手段が算出したAF枠情報に基づき前記合焦手段による合焦を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮像光学系を構成するレンズを駆動させるときに、レンズの収差による画質劣化がAF制御に及ぼす影響が低減されるように、手ぶれ等の撮像装置のぶれに応じてレンズを駆動する。これにより、撮像光学系の光学条件が変化した場合でも、高い精度でAF制御を行うことができるようになり、ピンぼけのない画像を得ることができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るAF処理のフローチャートである。 図1の撮像装置が備える第1のぶれ補正レンズの光学特性を示す図である。 図1の撮像装置が備える第2のぶれ補正レンズの光学特性を示す図である。 第1の撮像装置において第1のぶれ補正レンズが傾いたときの結像面の変化の様子を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係るAF処理のフローチャートである。 撮像装置の撮像光学系において、無限遠点光源からの光束が理想光学系により一点に集光される様子を示す図である。 撮像装置の撮像光学系において、光軸上の物点からの光束が理想光学系の後方で像点を結ぶ様子を示す図である。 撮像装置の撮像光学系における像面湾曲収差のF値依存の傾向を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置のブロック図である。図1に示す撮像装置は、具体的には、撮像素子による光電変換を用いて画像を取得するコンパクトデジタルカメラやデジタル一眼レフレックスカメラ、デジタルビデオカメラ等(以下「デジタルカメラ等」という)である。
撮像装置は、撮像光学系101、撮像素子104、画像信号処理部105、システム制御部106、ぶれ検出部107、AF部108、光学条件判定部109、光学系制御部110及びミラー111を備える。
被写体の光学像を形成する撮像光学系101は、第1のぶれ補正レンズ102と、第2のぶれ補正レンズ103と、不図示のフォーカスレンズ及びズームレンズを有する。なお、撮像光学系101は、結像に用いられる光学部材等を更に有する場合もあるが、それらは本発明の中心となるものではないため、説明を省略する。
撮像光学系101を通じて撮像素子104に結像された被写体の光学像は、撮像素子104(例えば、CMOSセンサやCCDセンサ)によって画像信号に変換される。そして、撮像素子104から出力される画像信号(アナログ電気信号)は、画像信号処理部105へ送られる。画像信号処理部105は、受信した画像信号に、A/D変換、ホワイトバランス調整、色(輝度・色差信号)変換、γ補正等を施す。こうして画像信号処理部105で得られた静止画像や動画像は、記憶媒体(不図示)に記憶される。
ぶれ検出部107は、例えば、角速度センサであって、撮像装置の動きに関する情報を検出し、撮像装置の動きによって生じる3軸(ヨー、ロール、ピッチ)周りの角速度を検出し、検出結果をぶれ情報としてシステム制御部106に出力する。システム制御部106は、CPU、ROM、RAM等で構成されるマイクロコンピュータであり,撮像装置全体の動作を制御する。例えば、システム制御部106は、ぶれ検出部107からのぶれ情報に基づいて、撮像光学系101を駆動させるために必要な駆動情報を光学系制御部110へ提供する。光学系制御部110は、システム制御部106から受け取った駆動情報に基づいて、撮像光学系101の駆動に必要な駆動信号を撮像光学系101の駆動系(不図示)へ供給する。
撮像光学系101を通る撮影光束(被写体からの反射光)の一部は、ミラー111によってAF部108へ導かれる。AF部108は、予め定められたタイミングで、TTL2次結像位相差検出方式により被写体(AF枠,AF領域)までの距離を測定する。AF部108は、コリメートレンズ及びセパレートレンズにより射出瞳を分割し、各光束を再び結像させ、その2像間の距離により被写体までの距離を算出し、その結果(AF枠情報)をシステム制御部106へ送る。
光学条件判定部109は、AF枠に対してAF可能な光学条件に撮像光学系101があるか否かを判定する。光学条件判定部109は、システム制御部106から送られてくる第1のぶれ補正レンズ102と第2のぶれ補正レンズ103に関する光学特性及びレンズ位置情報と、AF枠情報とに基づき、この判定を行う。この判定結果はAF部108へ送られ、AF部108は判定結果に基づいて、被写体までの距離を算出する。
図2は、第1実施形態に係るAF処理のフローチャートである。図2に示す各処理は、システム制御部106が直接に実行し、又は、システム制御部106の制御下にある各部がシステム制御部106からの指令に従って実行する。システム制御部106における各種の演算処理は、CPUがROMに格納された所定のプログラムをRAMに展開して実行することにより、実現される。
先ず、ステップS201において、ぶれ検出部107が撮像装置のぶれ量を検出し、その検出結果をぶれ情報としてシステム制御部106へ送る。すると、ステップS202において、システム制御部106は、受信したぶれ情報に基づき、第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103の駆動量を決定する。
ステップS202では、システム制御部106は、ぶれ検出部107から得たぶれ情報と撮像光学系101の現在の焦点距離とに基づき、撮像装置のぶれに起因する像ずれを低減させるように撮像光学系101を駆動すべく、駆動情報を光学系制御部110に送る。ここでは、光軸に垂直な平面内で近似される像の撮像装置のぶれに起因した移動量に対して像ずれが生じる前の像位置に合わせるべく、第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103の光軸をシフトさせることで像ずれを軽減させるものとする。システム制御部106の制御下で、光学系制御部110から第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103の駆動系(不図示)へ、第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103の光軸をシフトさせるための駆動信号が送られる。
続くステップS203において、光学条件判定部109が、第1のぶれ補正レンズ102の光学条件及びレンズ位置情報とAF枠情報とに基づき、AF枠における光学特性の変化量(像面湾曲収差の量;COF1)を算出する。
図3は、第1のぶれ補正レンズ102の光学特性を示す図であり、光学特性として像面湾曲収差が示されている。図3の横軸には、理想結像面からの光軸方向の距離が取られており、縦軸には結像面における像高が取られている。なお、理想結像面は、撮像光学系101の構造により決まる。
グラフ301は、両軸の交わる点を基準として、各像高位置における理想結像面からのずれ量を正負で表したものである。なお、第1のぶれ補正レンズ102の光学特性は、撮像装置の記憶部(不図示)に予め格納されており、システム制御部106により読出可能となっているか又はシステム制御部106に記憶されている。図3には、AF枠位置302が、像面内位置に換算した位置で示されている。光学条件判定部109は、第1のぶれ補正レンズ102の光学特性及びレンズ位置情報とAF枠情報とから、AF枠位置302における光学特性の変化量である像面湾曲収差の量“COF1”を算出する。
その後、ステップS204において、光学条件判定部109が、第2のぶれ補正レンズ103の光学条件及びレンズ位置情報とAF枠情報とに基づき、AF枠における光学特性の変化量(像面湾曲収差の量;COF2)を算出する。
図4は、第2のぶれ補正レンズ103の光学特性を示す図であり、図3と同様に、光学特性として像面湾曲収差が示されている。図4の横軸には、理想結像面からの光軸方向の距離が取られており、縦軸には結像面における像高が取られている。グラフ401は、両軸の交わる点を基準として、各像高位置における理想結像面からのずれ量を正負で表したものである。なお、第2のぶれ補正レンズ103の光学特性は、ステップS203で述べたように、撮像装置の記憶部(不図示)に予め格納されており、システム制御部106により読出可能となっているか又はシステム制御部106に記憶されている。図4には、AF枠位置402が、像面内位置に換算した位置で示されている。光学条件判定部109は、第2のぶれ補正レンズ103の光学特性及びレンズ位置情報とAF枠情報から、AF枠位置402における光学特性の変化量である像面湾曲収差の量“COF2”を算出する。
次に、ステップS205において、光学条件判定部109は、ステップS203,S204で求めたCOF1,COF2に基づき、AF可能な光学条件にあるか否かを判定する。この判定は、予め決められた閾値Thを用い、COF1及びCOF2が閾値Thの範囲内に収まっているか否かにより行われる。閾値Thは、第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103の光学特性の変化(本実施形態では、像面湾曲収差の変化)がAF結果に大きな影響を及ぼさない範囲で予め決められており、記憶部(不図示)又はシステム制御部106に格納されている。閾値Thは、システム制御部106により光学条件判定部109に送られる。
光学条件判定部109の判定結果に基づき、システム制御部106は、COF1及びCOF2が共に閾値Th以下である場合(S205でYES)、処理をステップS206へ進める。また、COF1及びCOF2が共に閾値Th以下でない場合(S205でNO)、本処理を終了させる。
ステップS206では、AF部108がAF演算を実行する。AF部108は、被写体までの距離を一般的な2次結像位相差検出方式により算出する。つまり、撮像光学系101を通る撮影光束は、コリメートレンズ及びセパレートレンズを用いて、射出瞳を分割するように光束分離される。分離された光束は、光電変換素子を備えたセンサ上に2つの像を2次結像させ、センサから得られる結像情報を含む信号に含まれる2つの像の像間距離に基づき、三角測量の原理で被写体までの距離が算出される。なお、2つの像間の距離を、システム制御部106から送られてくるAF枠情報に対応した領域について算出することにより、AFしたい領域(ピントを合わせたい領域)における被写体までの距離を算出することができる。算出された被写体までの距離は、AF結果として、AF部108からシステム制御部106に送られる。
続くステップS207において、システム制御部106は、AF部108から送られてきたAF結果に基づき、撮像光学系101を構成するフォーカスレンズ(不図示)を駆動するための駆動情報を光学系制御部110へ送る。これによりフォーカスレンズが駆動され、被写体に対する合焦(焦点検出)が行われる。これにより、本処理は終了となる。
以上の説明の通り、撮像装置では、ぶれ検出部107によって得られたぶれ情報に基づいて駆動される第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103によって、AF枠における光学特性が変化する。そこで、本実施形態では、光学条件判定部109に、光学特性の変化量に基づいて現在の撮像光学系101の状態がAFに適しているかを判定させている。これにより、不適切な光学条件下(AFを行うにあたってAF結果に影響を及ぼしてしまうような光学条件下)において誤ってAFを行ってしまうことによる、AF誤動作を低減させることができる。
なお、上記実施形態では、ステップS205において、第1のぶれ補正レンズ102の光学特性の変化量(COF1)及び第2のぶれ補正レンズ103の光学特性の変化量(COF2)が予め定められた閾値Th以内であるかを判定した。しかし、これに限定されず、同様の効果を得る別の判定方法を用いてもよい。例えば、第1のぶれ補正レンズ102の光学特性の変化量(COF1)と第2のぶれ補正レンズ103の光学特性の変化量(COF2)を加算した値が予め決められた閾値以内であるかを判定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ステップS206において、AF部108は、TTL2次結像位相差検出方式によるAFを行うとしたが、AF方法はこれに限定されるものではなく、デジタルカメラ等で用いられるコントラスト検出方式を用いてもよい。なお、コントラスト検出方式では、入力信号である画像信号に対してハイパスフィルタやバンドパスフィルタ等の空間フィルタ処理を施し、コントラスト値を算出する。そして、AF枠における被写体のコントラスト値が常に最大値となるようにフォーカスレンズを繰り出すことにより、高精度に被写体に対してAF動作を行う。
コントラスト検出方式にとっても、第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103の光学特性の変動によって結像の状態が変化することは、フォーカシングの誤動作の原因となる。よって、コントラスト検出方式を用いる場合でも、第1のぶれ補正レンズ102と第2のぶれ補正レンズ103の光学特性の変化量を光学条件判定部109で判定することにより、精度よくAFを行うことができる。
さらに、上記実施形態では、ステップS205,S206において、光学条件判定部109の判定の結果、AF可能と判定されたときにAFを行うとした。しかし、これに限定されず、例えば、ステップS205の判定結果にかかわらずにAFを行っておき、AF可能と判定されたときにAF結果を用い、AF不可と判定されたときにAF結果を放棄するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、手ぶれによる像ぶれを補正するために、撮像光学系101は第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103を構成に含み、それぞれの光学特性の変化量からAF可能か否かの判定を行うとした。しかし、このような構成に限定されず、撮像光学系101が手ぶれによる像ぶれを補正するために1つの光学部材(例えば、第1のぶれ補正レンズ102のみ)を有する構成であっても、ステップS205,206の処理を同様に用いることができる。即ち、本実施形態の特徴は、撮像光学系101を構成する像ぶれ補正用の光学部材についての、ぶれ検出部107で検出されたぶれ情報に基づく光学特性の変化量に基づいてAF可能か否かを判定し、AF動作を行う(又は既に行ったAF結果を参照する)ものである。よって、ぶれ補正レンズを1つしか含まない構成であっても、上記実施形態と同様の処理を行うことにより、同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では、光学特性として像面湾曲収差の変化量を取り上げた。但し、これに限定されることなく、例えば、ぶれ補正レンズの駆動により光軸が傾いてしまうような場合でも同様に適用することが可能である。
図5は、第1のぶれ補正レンズ102が傾いてしまったときの結像面の変化の様子を模式的に示す図である。図5の横軸には、理想結像面からの光軸方向の距離を取っており、縦軸には、画角垂直方向を取っている。第1のぶれ補正レンズ102の光軸が、光軸を含み、且つ、光軸を通り画角垂直方向の軸を含む平面内において傾いたときの結像面が、結像面501として示されている。この場合、AF部108のAF枠における被写体が理想結像面から離れた位置に結像することとなり、この状態でAFを行うと誤差が生じてしまうため、結像面の位置の変化量を予め定められた閾値と比較して、AF可否の判定を行う構成とする。これにより、上記実施形態と同じ効果を得ることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、光学特性の変化量を予め決められた閾値Thと比較することによりAF可能か否かの判定を行った(ステップS205)。これに対して、第2実施形態では、ステップS205に代えて、AF可能か否かの判定の精度を更に高める判定方法を採用する。
図6は、第2実施形態に係るAF処理のフローチャートである。図6のフローチャートでは、図2のフローチャートの処理と同じ処理については、同じステップ番号(S201〜S204,S206,S207)を付して、ここでの説明を省略する。
図2のフローチャートのステップS205に代えて実施するステップS601では、光学条件判定部109は、AF枠内の光学特性の変化量が焦点深度内に位置しているか否かを判定する。つまり、第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103の駆動により生じた光学特性の変化が、人が見てピントが合っていると感じる範囲内か否かを判定する。これにより、被写体に対してフォーカスレンズの位置を寸分の狂いもなく合わせることはできなくとも、実質的に得られる画像信号(より厳密には、画像信号を所定のフォーマットに変換した後の画像信号)として、ピントの合っている画像が得ることができる。
AF枠内の光学特性の変化量が焦点深度内に位置しているか否かを判定するための焦点深度の計算方法について、以下に説明する。図7は、撮像装置において、無限遠点光源からの光束が理想光学系により一点に集光される様子を示す図である。光軸701は理想光学系の光軸であり、主面702は理想光学系の主面であり、主点703は光軸と主面が交わる点であり、焦点704は無限遠点光源からの光束が理想光学系により集光して形成される焦点である。このとき、レンズのF値は、下記数1式の通りに定義される。数1式において、“D”は理想光学系の有効口径であり、“f”は主点から焦点までの距離(焦点距離)である。
図7の位置関係からF値を記述し直すと、下記数2式の通りとなる。数2式において、“θ”は、無限遠点光源からの光束が焦点に集光されるときの頂角である。
図8は、光軸上の物点801からの光束が理想光学系の後方で像点802を結ぶ様子を示す図である。光軸上の物点801から出た光束が像点802に集光するときの頂角を“φ”とすると、像点より“x”だけ後方における位置での光束の径“d”は、下記数3式で与えられる。
一般的に、デジタルカメラ等の撮像光学系では、マクロレンズ等の特殊なレンズである場合を除いて、最大撮影倍率は低く設計されており、焦点距離と像距離とが近接した値となっているため、θ≒φ、とみなすことができる。また、F値は、一般的にF=2〜22の範囲で使われることから、θもφも十分小さいとみなすことができる。これらの関係から、下記数4式が得られる。
なお、θとφが共に十分小さいとは、例えば、理想結像系で考えたとき、F=2ではθとφは約3%の差となり、F=5.6ではθとφは僅か0.4%の差となることを指す。一般的なデジタルカメラで使用されるF値の範囲では、上記数4式による近似は現実的である。上記数2式及び数3式を数4式によりまとめると、下記数5式が得られる。
撮像光学系101で決定される像円の径から求められる許容錯乱円を“dmax”とすると、片側の焦点深度“xmax”は、数5式から下記数6式の通りに求められる。
ここで、許容錯乱円dmaxは、撮像光学系101の像円の径と撮像素子104のサイズに基づき、撮像装置の設計の際に一意に決定されるものであり、ピントが合っているとみなせる最大の光束径である。よって、像点802を中心に光軸方向に前後xmaxまでの距離(=焦点深度2xmax)以内に像点がずれても、ピントが合っているとみなすことができる。
従って、ステップS601では、ステップS203,S204で求めたAF枠における光学特性の変化量COF1,COF2の合算量(つまり、結像位置の理想結像面からのズレ量)が焦点深度2xmaxに入っているか否かが判定される。COF1とCOF2の合算量が焦点深度2xmaxに入っている場合(S601でYES)、処理はステップS206へ進められ、AFが実施されることとなる。一方、COF1とCOF2の合算量が焦点深度2xmaxに入っていない場合(S601でNO)、AF結果に基づいて撮像光学系101の構成するフォーカスレンズを駆動してAF枠内の被写体にピントを合わせたつもりでも、ピントが合っていないこととなる。そのため、AF部108に対するAF動作は許可されず、本処理は終了となる。
上記説明の通り、本実施形態では、撮像光学系101を構成する第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103の駆動によって光学特性が変化した場合でも、精度よくAFを行い、厳密に合焦条件の判定を行うことができる。
なお、本実施形態で取り上げた像面湾曲収差は、撮像光学系101を構成する不図示の絞り(アイリス)の状態によって、特性が変化することが知られている。図9は、像面湾曲収差のF値依存の傾向を模式的に示す図である。曲線901は、F値がF=2のときの像面湾曲収差の変化の様子を示しており、曲線902は、F値がF=5.6のときの像面湾曲収差の様子を示している。このように、撮像光学系101の絞りの状態によって光学特性が変わる場合には、第1のぶれ補正レンズ102及び第2のぶれ補正レンズ103の光学特性をF値と絞りの状態毎に、例えば、記憶部(不図示)記憶しておく。そして、ステップS601の判定では、撮像装置で設定されているF値と絞りの状態に基づき、記憶部に記憶された像面湾曲収差の変化に関するデータを参照する。これにより、AF可能か否かの判定を精度よく行うことができる。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明に係る撮像装置として、コンパクトデジタルカメラ等を取り上げたが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、撮像素子を用いて撮影を行う機能を有する電子機器、例えば、カメラ付き携帯電話(スマートフォン)、カメラ付きゲーム機、カメラ付きパーソナルコンピュータ(タブレットコンピュータ)等にも適用が可能である。
本発明は以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
101 撮像光学系
102 第1のぶれ補正レンズ
103 第2のぶれ補正レンズ
104 撮像素子
105 画像信号処理部
106 システム制御部
107 ぶれ検出部
108 AF部
109 光学条件判定部
110 光学系制御部

Claims (12)

  1. 撮像光学系により結像された光学像を撮像素子により画像信号に変換する撮像装置であって、
    前記撮像装置のぶれ情報を検出するぶれ検出手段と、
    前記ぶれ検出手段が検出した前記撮像装置のぶれ情報に基づき、前記撮像光学系を構成する少なくとも1つ以上の光学部材を駆動させる駆動手段と、
    被写体までのAFを行い、AF枠情報を算出するAF手段と、
    前記被写体に対する前記撮像光学系の合焦を行う合焦手段と、
    前記駆動手段により駆動された前記少なくとも1つ以上の光学部材の光学特性及び位置情報と、前記AF手段により求められたAF枠情報とから前記AF枠における前記撮像光学系の光学特性の変化量を算出し、算出した前記光学特性の変化量に基づき前記撮像光学系が前記AF枠に対してAF可能な光学条件にあるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記撮像光学系が前記AF枠に対してAF可能な光学条件にあると判定されたときに、前記AF手段が算出したAF枠情報に基づき前記合焦手段による合焦を行う制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記光学特性は、AF枠における像面湾曲収差であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記光学特性とは、前記撮像光学系の構造により決定される結像面の変化であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記光学特性は、予め前記制御手段に記憶されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記光学特性を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は前記記憶手段から前記光学特性を読み出すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記AF手段は、前記撮像光学系を通る光に基づき、2次結像位相差検出方式により前記AF枠情報を算出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記AF手段は、前記撮像素子から出力される画像信号からコントラスト値を算出し、
    前記合焦手段は、前記コントラスト値が常に最大値となるように前記撮像光学系を構成するフォーカスレンズを制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記AF手段は、予め決められたタイミングで前記AF枠情報を算出し、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記撮像光学系が前記AF枠に対してAF可能な光学条件にあると判定されたときの前記AF枠情報を使用することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記AF手段は、前記判定手段により前記撮像光学系が前記AF枠に対してAF可能な光学条件にあると判定されたときに、前記AF枠情報を算出することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記判定手段は、前記少なくとも1つ以上の光学部材の駆動によって生じる前記光学特性の変化量が予め定められた閾値以下であるときに、前記撮像光学系が前記AF枠に対してAF可能な光学条件にあると判定することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記判定手段は、前記少なくとも1つ以上の光学部材の駆動によって生じる前記光学特性の変化量が焦点深度内に収まっているときに、前記撮像光学系が前記AF枠に対してAF可能な光学条件にあると判定することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 撮像光学系により結像された光学像を撮像素子により画像信号に変換する撮像装置における焦点検出方法であって、
    被写体までのAFを行い、AF枠情報を算出するAFステップと、
    前記撮像装置のぶれ情報を検出するぶれ検出ステップと、
    前記ぶれ検出ステップで検出された前記撮像装置のぶれ情報に基づき、前記撮像光学系を構成する少なくとも1つ以上の光学部材を駆動させる駆動ステップと、
    前記駆動ステップにより駆動された前記少なくとも1つ以上の光学部材の光学特性及び位置情報と、前記AFステップにより求められたAF枠情報とに基づいて前記AF枠における前記撮像光学系の光学特性の変化量を算出し、算出した前記光学特性の変化量に基づき前記撮像光学系が前記AF枠に対してAF可能な光学条件にあるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記撮像光学系が前記AF枠に対してAF可能な光学条件にあると判定されたときに、前記AFステップを実行し、算出されたAF枠情報に基づき前記被写体に対する前記撮像光学系の合焦を行う制御ステップとを有することを特徴とする焦点検出方法。
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