JP2015059454A - エンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバの意思に反してエンジンが再始動されることを回避するとともに、車両停止時の乗り心地の悪化を抑制する。【解決手段】ECU30は、車速が車両停止前の所定のエンジン停止許可車速Vis以下となり、かつドライバによるブレーキ踏み込み操作が行われていることを条件にエンジン10を自動停止し、エンジン10の自動停止後におけるブレーキ力の低下に基づいてエンジン10を再始動する。また、エンジン10の自動停止後において、車速が、エンジン停止許可車速Visよりも低速側に設定された車両停止前の所定の車両停止直前車速Vsp以下になったか否かを判定する。そして、車速が車両停止直前車速Vsp以下になったと判定されてから所定時間が経過するまでの所定のブレーキ緩和期間では、ブレーキ力の低下に基づくエンジン10の再始動を禁止する。【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン制御装置に関するものである。
従来、エンジン運転中に所定の自動停止条件が成立するとエンジンを自動停止させるとともに、その後、所定の再始動条件が成立するとエンジンを再始動させる、いわゆるアイドルストップ制御を実施する技術が知られている。また、車両走行中であっても、減速中であり、このまま車両停止する可能性が高いと判断される場合には、車両減速中にエンジンを自動停止することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、停車に向けた減速走行中のブレーキ操作量に応じてエンジンの自動停止/再始動を実施することが開示されている。具体的には、この特許文献1のものでは、ブレーキ操作量が上限閾値を下回るとエンジンを停止し、上限閾値を上回るとエンジンを再始動する。また、ブレーキ操作量が下限閾値を上回るとエンジンを停止し、下限閾値を下回るとエンジンを再始動する。また更に、特許文献1では、減速度に応じて上限閾値及び下限閾値を可変に設定している。具体的には、車両の減速度が高いほど上限閾値を小さく設定することにより、減速度が高いときにはブレーキ操作量がエンジン停止許可範囲に入りにくくなるようにして、エンジンの運転を継続するための制動力を確保するようにしている。一方、下限閾値については、車両の減速度が低いほど小さく設定することにより、減速度に応じてブレーキ操作量が変化しても、ドライバの意思に応じた適切なタイミングでエンジンを再始動できるようにしている。
特開2013−119774号公報
ところで、車両を停止させる際、車両停止の瞬間のショックを和らげるためにドライバがブレーキペダルの踏み込みを一時的に緩めるブレーキ操作を行うことがある。このようなブレーキ踏み込みの一時的な緩和が行われた場合、上記特許文献1に記載のものでは、減速中のブレーキ操作量がエンジン停止許可範囲から外れて下限閾値を下回ることにより、ドライバの意思に反してエンジンが再始動されるおそれがある。そのため、車両減速中にエンジンが自動停止された後にアイドルストップ状態を継続させるには、車両が停止するまでドライバが一定以上の力でブレーキペダルを踏み続けることが必要になる。しかしながら、その場合には車両停止の瞬間にショックが発生し、車両の乗り心地が悪くなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ドライバの意思に反してエンジンが再始動されることを回避するとともに、車両停止時の乗り心地の悪化を抑制することができるエンジン制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
本発明は、ドライバによる踏み込み操作に応じたブレーキ力を付与するブレーキ手段(20)を備える車両に適用され、エンジン(10)の運転中に所定の自動停止条件が成立した場合に前記エンジンを自動停止し、該自動停止後に所定の再始動条件が成立した場合に前記エンジンを再始動するエンジン制御装置に関する。また、請求項1に記載の発明は、車速が車両停止前の所定のエンジン停止許可車速以下となり、かつドライバによる前記踏み込み操作が行われていることを条件に前記エンジンを自動停止する停止制御手段と、前記エンジンの自動停止後における前記ブレーキ力の低下に基づいて前記エンジンを再始動する始動制御手段と、前記停止制御手段による前記エンジンの自動停止後において、車速が、車両停止前であって前記停止許可車速よりも低速側に設定された所定の車両停止直前車速以下になったか否かを判定する車速判定手段と、前記車速判定手段により車速が前記停止直前車速以下になったと判定されてから所定時間が経過するまでの所定のブレーキ緩和期間では、前記始動制御手段による前記ブレーキ力の低下に基づく前記エンジンの再始動を禁止する始動禁止手段と、を備えることを特徴とする。
要するに、上記構成では、車両停止前にエンジンを自動停止させた場合、車両停止直前を含む所定期間では、ブレーキ力の低下に基づくエンジンの再始動を一時的に禁止する。車両を停止させる場合に、車両停止の瞬間のショックを和らげるために、ドライバはブレーキ踏力を一時的に緩める動作を無意識に行うことがある。そのため、車両停止前にエンジンを自動停止させるシステムにおいて、ブレーキ力の低下を再始動条件に含む構成では、車両停止直前のブレーキ踏力の緩和によって、ドライバの意思に反してエンジンが再始動されることが考えられる。この点に鑑み、上記構成とすることにより、車両停止直前にドライバがブレーキ踏力を一時的に緩めた場合にも、エンジン自動停止の状態を維持することができ、ドライバの意思に適ったエンジン制御とすることができる。つまり、上記構成によれば、ドライバの意思に反してエンジンが再始動されることを回避しつつ、車両停止時の乗り心地の悪化を抑制することができる。
エンジン制御システムの概略を示す構成図。 アイドルストップ制御の基本ルーチン。 再始動禁止処理の処理手順を示すフローチャート。 ブレーキ圧低下に基づく再始動禁止の具体的態様を示すタイムチャート。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、車両に搭載されたエンジンの制御システムに具体化している。当該制御システムでは、電子制御ユニット(以下、ECUという)を中枢としてエンジンの運転状態等を制御する。本システムの全体概略図を図1に示す。
図1において、エンジン10は、例えば4気筒の多気筒エンジンであり、燃料を噴射供給する燃料噴射手段としてのインジェクタ11や、気筒ごとに設けられた点火プラグに点火火花を発生させる点火手段としてのイグナイタ12を備えている。その他、エンジン10は、気筒内への吸入空気量を調整する空気量調整手段としてのスロットルバルブ(図示略)等を備えている。
車両には、各車輪(駆動輪及び従動輪)に対して制動力(ブレーキ力)を付与するブレーキ手段として、油圧駆動式のブレーキ装置20が設けられている。詳しくは、ブレーキペダル21には、エンジン10の吸入負圧によりブレーキ力を増加させるブレーキブースタ22が接続されている。また、ブレーキブースタ22は、ドライバのブレーキ操作に応じた液圧を生成するマスタシリンダ23に接続されており、マスタシリンダ23は更に、接続配管を介して各車輪のホイールシリンダ(図示略)に接続されている。これにより、ブレーキペダル21の踏力(ブレーキ踏力)が、マスタシリンダ23を介してホイールシリンダに伝達され、車両の各車輪にブレーキ力が付与される。マスタシリンダ23には、マスタシリンダ23内の液圧(マスタシリンダ圧)を検出する液圧センサ24が取り付けられている。この液圧センサ24の検出信号はECU30に出力される。
ECU30は、CPUや各種メモリを有する周知のマイクロコンピュータ等を備える電子制御装置であり、本システムに設けられている各種センサの検出結果等を入力し、入力したデータに基づいて、エンジン10の燃料噴射量制御や点火時期制御、アイドルストップ制御などの各種エンジン制御等を実施する。
各種センサとして具体的には、エンジン10の所定クランク角ごとに(例えば10℃A周期で)矩形状の検出信号(クランク角信号)を出力する回転速度センサ31や、アクセルペダルの踏み込み操作量(アクセル操作量)を検出するアクセルセンサ32、ブレーキペダル21の踏み込み操作量(ブレーキストローク)を検出するブレーキセンサ33、車輪の回転速度(車速)を検出する車速センサ34などが設けられている。また、ECU30には、指令信号に基づき時間を計測するタイマ35が内蔵されている。
アイドルストップ制御は、所定の自動停止条件が成立した場合に、エンジン10の燃焼を停止してエンジン10を自動停止させるとともに、エンジン10の自動停止後、所定の再始動条件が成立した場合に、スタータモータ(図示略)を起動してエンジン10を再始動させるものである。自動停止条件としては、アクセル操作量がゼロになったこと(アイドル状態になったこと)、ブレーキペダル21の踏込み操作が行われていること、エンジン冷却水温が所定温度以上であること、バッテリ(図示略)の充電量が所定値以上であること等を含む。特に本システムでは、エンジン自動停止のための車速条件として、車速がエンジン停止許可車速Vis以下になったことを含んでいる。ここで、エンジン停止許可車速Visは、車両停止前の車速(ゼロよりも大きい車速)に設定されており、例えば7〜15km/hの間の所定値に設定されている。これにより、車速条件及びその他の条件が成立した時には、車両停止前にエンジン10を自動停止させることが可能となっており、燃費改善を図りたいとするドライバの意思に沿ったエンジン制御を実現可能となっている。
また、エンジン10の再始動条件としては、エンジン自動停止後においてブレーキ圧の低下を検出したこと(ブレーキ圧低下条件)を含んでいる。本実施形態では、ブレーキ圧低下条件として、エンジン自動停止後にブレーキ圧が所定圧ΔP以上低下したことの成否を判定し、同条件が成立した場合には、スタータモータを起動してエンジン10を再始動させる。このように、エンジン自動停止後のブレーキ力(ブレーキ圧)の低下に基づいて再始動を行う構成とすることにより、ドライバがブレーキペダル21から足を離す前に、ドライバによるブレーキ踏み込みの解除操作を検出できる。よって、ドライバの車両走行意思に即して迅速にエンジン10を再始動させることが可能となる。その他、再始動条件としては、エンジン冷却水温が所定温度未満となったこと、バッテリの充電量が所定値未満となったこと等を含む。
ここで、例えば赤信号等によりドライバが車両を停止させる場合、車両が停止する瞬間のショックを和らげるために、ドライバは、無意識のうちに、ブレーキペダル21の踏み込みを一時的に緩めることがある。また、このブレーキ踏力の一時的な緩和に伴い、ブレーキ圧の低下が一時的に生じる。このとき、ブレーキ圧が所定圧ΔP以上低下すると、再始動条件が成立したものとして、車両停止の直前又は直後にエンジン10が予期せず再始動されることとなる。かかる場合、停車中であるにも関わらず、ドライバの意思に反してエンジン10が再始動され、アイドル運転状態が継続されてしまう。また、停車の動作によってエンジン10が再始動されることとなり、ドライバに違和感を与えることも考えられる。さらに、車両減速中のエンジン自動停止後にアイドルストップ状態を継続させるには、車両が停止するまでドライバが一定以上の力でブレーキペダル21を踏み続ける操作(カックンブレーキ)を行わざるを得ず、乗り心地が悪化してしまう。
そこで本実施形態では、自動停止条件の成立に伴い、車両停止前にエンジン10を自動停止した場合、そのエンジン自動停止中において、車速が、所定の車両停止直前車速Vsp以下となってから所定時間T1が経過するまでの一時的な期間(ブレーキ緩和期間)において、ブレーキ圧の低下に基づくエンジン10の再始動を禁止することとしている。
次に、本実施形態のアイドルストップ制御について、図2及び図3のフローチャートを用いて説明する。図2は、アイドルストップ制御の基本ルーチンであり、図3は、ブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動を禁止する処理(再始動禁止処理)の処理手順を示すフローチャートである。まずは、図2のアイドルストップ制御の基本ルーチンについて説明する。この処理は、ECU30のマイコンにより所定周期毎に実行される。
図2において、ステップS101では、エンジン自動停止中か否かを判定する。エンジン自動停止中でない場合(エンジン運転中の場合)にはステップS101で否定判定され、ステップS102へ進み、エンジン10の自動停止条件が成立したか否かを判定する。自動停止条件が成立していなければ、ステップS103の処理を行わずにそのまま本ルーチンを終了し、エンジン10の運転を継続する。一方、自動停止条件が成立した場合には、ステップS103へ進み、エンジン10の燃焼を停止し、エンジン10を自動停止する。
エンジン10が自動停止されると、ステップS101で肯定判定されてステップS104へ進む。ステップS104では、ブレーキ低下判定フラグF1がオンか否かを判定する。ここで、ブレーキ低下判定フラグF1は、エンジン10の再始動の判定に際し、エンジン自動停止後にブレーキ圧が所定圧ΔP以上低下したことの条件(ブレーキ圧低下条件)を再始動条件に含めるか否かを示すフラグである。本実施形態では、ブレーキ圧低下条件を含む再始動条件に基づいてエンジン10の再始動を判定する場合にF1=オンとされ、ブレーキ圧低下条件以外の再始動条件に基づいてエンジン10の再始動を判定する場合にF1=オフとされる。ブレーキ低下判定フラグF1のオン/オフの切り替えは、図3のエンジン再始動禁止処理で行われる。したがって、ここでは、エンジン再始動禁止処理によって設定されている現在のブレーキ低下判定フラグF1の情報(オン信号/オフ信号)を取得し、その取得した情報に基づいて判定する。
F1=オンの場合には、ステップS105へ進み、ブレーキ圧低下条件を含む再始動条件が成立したか否かを判定する。そして、ステップS105で否定判定された場合には、ステップS107の処理を行わずにそのまま本ルーチンを終了する。この場合、エンジン10の自動停止状態が継続される。一方、ステップS105で肯定判定されると、ステップS107へ進み、スタータモータを起動してエンジン10を再始動させる。
また、F1=オフの場合には、ステップS106へ進み、ブレーキ圧低下条件以外の再始動条件が成立したか否かを判定する。そして、ステップS106で否定判定された場合にはそのまま本ルーチンを終了し、ステップS105で肯定判定された場合にはステップS107へ進み、スタータモータを起動してエンジン10を再始動させる。
次に、図3の再始動禁止処理の処理手順について説明する。この処理は、ECU30のマイコンにより所定周期毎に実行される。
図3において、ステップS201では、エンジン自動停止中か否かを判定する。エンジン自動停止中の場合にはステップS202へ進み、車両停止前であるか否かを判定する。ここでは、車速センサ34により検出される車速Vを取得し、その取得した車速Vが所定値(例えばゼロ)よりも大きい場合に車両停止前であると判定し、所定値以下である場合に車両停止後であると判定する。
車両停止前であると判定された場合にはステップS203へ進み、ブレーキ低下判定フラグF1がオンか否かを判定する。F1=オンの場合にはステップS204へ進み、車速センサ34の検出信号に基づいて、所定値α以上で車両が減速しているか否か(車両減速度が所定値α以上か否か)を判定する。
車両減速度が所定値α以上である場合には、ステップS205の処理へ進み、車速センサ34の検出信号に基づいて、車速Vが車両停止直前車速Vsp以下であるか否かを判定する(車速判定手段)。ここで、車両停止直前車速Vspは、車両停止前であってエンジン停止許可車速Visよりも低速側に設定された車速であり、例えば3〜5km/hの間の所定値に設定されている。V>Vspの場合にはステップS210へ進み、ブレーキ低下判定フラグF1をオンのままにする。これにより、エンジン自動停止後、車速Vが未だ車両停止直前車速Vspよりも高速側の場合には、ブレーキ圧低下条件を含む再始動条件に基づいて、エンジン10を再始動するか否かが判断される。
一方、車両停止前において車速Vが車両停止直前車速Vsp以下であると判定された場合には、ステップS206へ進み、タイマ35による時間の計測を開始するとともに、ブレーキ低下判定フラグF1をオフにする(始動禁止手段)。また、液圧センサ24によるブレーキ圧の検出を停止し、その後、ステップS207へ進む。車両停止後においてエンジン10の自動停止状態が継続している場合には、ステップS202で否定判定された後、ステップS207へ進む。
ステップS207では、ブレーキペダル21の踏み込みが解除されたか否か(ブレーキストロークがゼロか否か)を判定する(解除判定手段)。ブレーキペダル21の踏み込みが解除されていない場合には、ステップS208へ進み、タイマ35の計測時間TCが判定値C1以上になったか否かを判定する。ここで、判定値C1は、ドライバによるブレーキ踏力の一時的な緩和が行われる時間を考慮して設定されており、本実施形態では、車両停止直前から車両停止直後の時間(例えば、車両停止直前車速Vspから車速ゼロになるまでに要する時間+α)となっている。具体的には、判定値C1は例えば1〜2秒に設定されている。TC<C1の場合には一旦そのまま本ルーチンを終了する。この場合には、ブレーキ低下判定フラグF1はオフのままとなり、ブレーキ力の低下に基づくエンジン再始動は禁止されたままとなる。
一方、TC≧C1の場合にはステップS209へ進み、タイマ35の計測時間をリセットするとともに、液圧センサ24によるブレーキ圧の検出を再開する。続くステップS210では、ブレーキ低下判定フラグF1をオンにし、その後、本ルーチンを終了する。なお、ブレーキ低下判定フラグF1については、エンジン再始動後、所定時間が経過した時点で、又はエンジン回転速度が所定値以上になった時点でオフにリセットする。あるいは、エンジン再始動後にもオンにしたままとし、エンジン10の自動停止後、車速Vが車両停止直前車速Vsp以下となった時点でオフにする構成としてもよい。
本実施形態では、ステップS204で車両の減速度が所定値α未満であると判定された場合には、ステップS204で否定判定されて、ステップS210へ進み、ブレーキ低下判定フラグF1をオンのままとする。例えば渋滞中のように、ドライバの意思で減速している状況でない場合には、ブレーキペダル21の踏み込み量の低下に基づくエンジン再始動を許容するためである。
また、ステップS208で、タイマ35による時間の計測を開始した後にブレーキペダル21の踏み込みが解除された場合には、ステップS210へ進み、ブレーキ低下判定フラグF1をオンにする。これにより、ブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動の禁止が解除されるとともに、ドライバによるブレーキ踏み込み解除の操作に伴い、その踏み込み解除が検出された時点でエンジン10が再始動されることとなる(図2のステップS105,S106)。
次に、本実施形態のアイドルストップ制御の具体的態様を、図4のタイムチャートを用いて説明する。図中、(a)は車速の推移、(b)はアクセルセンサ32により検出されるアクセル操作のオン/オフの推移、(c)はブレーキセンサ33により検出されるブレーキストロークの推移、(d)は液圧センサ24により検出されるブレーキ圧の推移、(e)は回転速度センサ31により検出されるエンジン回転速度の推移、(f)はタイマ35の計測時間TC、(g)はブレーキ低下判定フラグF1のオン/オフの推移、(h)はエンジン10の運転/停止の指令の推移をそれぞれ示す。(h)中、実線は、停車直前を含む期間ではブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動を禁止する場合を示し、一点鎖線は、停車直前を含む期間でのブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動を許容する場合を示す。
図4において、車両走行中にアクセル操作の解除及びブレーキ踏み込み操作が行われ、車両が減速した場合を考える。この車両減速中の期間に、車速がエンジン停止許可車速Visまで低下して、全ての自動停止条件が成立すると、そのタイミングt11でエンジン10が自動停止される。また、タイミングt11では、ブレーキ低下判定フラグF1がオフからオンに切り替えられる。そして、車速Vが更に低下して車両停止直前車速Vsp以下になると、そのタイミングt12でブレーキ低下判定フラグF1がオフされ、これによりブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動が禁止される。また、タイミングt12では、タイマ35による時間の計測が開始される。
タイマ35の計測時間TCが判定値C1以上になるまでは、ブレーキ低下判定フラグF1がオフのままとされる。このブレーキ低下判定フラグF1がオフの期間TA(ブレーキ緩和期間に相当)では、ブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動が継続して禁止される。したがって、ドライバが停車直前に、停車する瞬間のショックを和らげるためにブレーキペダル21の踏み込みを一時的に緩めた場合にも、その一時的な踏み込みの緩和によってはエンジン10の再始動が行われない。その後、タイマ35の計測時間TCが判定値C1以上になると、ブレーキ低下判定フラグF1がオンに切り替えられる。これにより、タイミングt14以降に、ドライバがブレーキペダル21の踏み込みを解除して、車両を発進させようとした場合には、そのドライバの意思に沿ってエンジン10が再始動される(t15)。なお、図4では、停車直前から停車直後までの期間で、ブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動が禁止される。
但し、期間TA内にブレーキオフとなった場合、例えばt13〜t14の間の所定タイミングt13’でブレーキオフとなった場合には、そのタイミングt13’でブレーキ低下判定フラグF1がオンにされる。これにより、t13’以降ではブレーキ低下に基づくエンジン再始動が許容されるため、t13’でのブレーキオフに伴いエンジン10が再始動される。したがって、停車直前に信号が青になって再発進するような場合にも対応可能になる。
これに対し、停車直前を含む期間TAにおいて、ブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動を禁止しない従来の技術(一点鎖線の場合)では、停車直前のブレーキ踏力の一時的な緩和に伴い、停車の直前又は直後のタイミングt13でエンジン10が再始動される。そのため、例えば赤信号に伴う停車中でもエンジン10ではアイドル状態が継続される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の優れた効果が得られる。
車両停止前にエンジン10を自動停止させた場合に、車両停止直前を含む所定期間TAでは、ブレーキ圧の低下に基づくエンジン10の再始動を一時的に禁止する構成とした。例えば赤信号等により車両を停止させる場合、車両停止の瞬間のショックを和らげるために、ドライバは、ブレーキ踏力を一時的に緩める動作を無意識に行うことがある。また、このような車両停止直前のブレーキ踏力の一時的な緩和によって、ドライバの意思に反してエンジン10が再始動されることがある。この点に鑑み、上記構成とすることにより、車両停止直前にドライバがブレーキ踏力を一時的に緩めた場合にも、エンジン自動停止の状態を維持することができ、車両停止時の乗り心地を悪化させないようにしつつ、ドライバの意思に適ったエンジン制御とすることができる。また、不要なアイドル運転を回避して最大限にエンジン10を停止させることにより、結果として燃料消費量の節減を図ることができる。
ブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動を禁止する期間を、車両停止直前を含む一時的な期間TAとした。車両停止の瞬間のショックを和らげるためのブレーキ操作によってエンジン10が再始動されないようにするためには、そのブレーキ操作に要する比較的短い時間で足りる。したがって、上記構成とすることにより、ブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動を禁止する期間を必要以上に長引かせないようにすることができ、ドライバが車両発進の意思を持ってブレーキ操作を行った場合にも適切に対応することができる。
ブレーキ緩和期間TA内において、ドライバによるブレーキペダル21の踏み込み操作が解除された場合には、ブレーキ緩和期間TA内であっても、ブレーキ圧の低下に基づくエンジン再始動の禁止を解除して、エンジン10を再始動させる構成とした。これにより、停車直前に信号が青になって車両を再発進させるような場合にも迅速に対応することができ、ドライバの意思に適ったエンジン制御を実現することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態において、車速が車両停止直前車速Vsp以下となってから所定時間T1が経過するまでの期間TA内において、車両が停止した状態になったか否かを判定する(停車判定手段)。そして、期間TA内に車両停止状態になったと判定された場合には、その判定された時点で、ブレーキ力の低下に基づくエンジン再始動の禁止を解除する。車両が停止された後であれば、車両停止の瞬間のショックを和らげるためのブレーキ踏力の一時的な緩和の操作は既に終了しているものと考えられる。したがって、期間TA内に車両停止状態になったと判定された場合には、その時点でブレーキ力の低下に基づくエンジン再始動の禁止を解除することにより、ドライバが車両発進の意思に基づいてブレーキペダル21の踏み込みを解除した場合にも、その解除操作に伴いエンジン10を速やかに再始動させることができる。
・上記実施形態では、エンジン自動停止後のブレーキ圧の低下を検出する構成として、エンジン自動停止後にブレーキ圧が所定圧ΔP以上低下したことを検出する構成としたが、これに限定しない。例えば、エンジン自動停止後において、ブレーキ圧の低下側への変化率(単位時間当たりの低下量)が所定値以上となったことを検出することにより、エンジン自動停止後のブレーキ圧の低下を検出する構成としてもよい。あるいは、エンジン自動停止後のブレーキ圧が判定値以下となったことを検出することより、エンジン自動停止後のブレーキ圧の低下を検出する構成としてもよい。
・アイドルストップ制御におけるブレーキ条件として、ブレーキ力(ブレーキ圧)が所定のエンジン停止許可範囲内にある場合にエンジン10を自動停止し、エンジン停止許可範囲から外れた場合にエンジン10を再始動させるシステムに本発明を適用してもよい。具体的には、車両減速中に車速Vがエンジン停止許可車速Vis以下となったことに伴いエンジン10を自動停止した場合、その後、車速Vが更に低下して車両停止直前車速Vsp以下となった時点で、ブレーキ力の低下に基づくエンジン再始動を禁止する。また、車速Vが車両停止直前車速Vsp以下になってから所定時間が経過した後に、ブレーキ力の低下に基づくエンジン再始動の禁止を解除する。これにより、車両停止直前を含む一時的な期間に、ブレーキ力が低下し、エンジン停止許可範囲から外れた場合にも、アイドルストップ状態を継続させることができる。
10…エンジン、20…ブレーキ装置(ブレーキ手段)、21…ブレーキペダル、22…ブレーキブースタ、23…マスタシリンダ、24…液圧センサ、30…ECU(停止制御手段、始動制御手段、車速判定手段、始動禁止手段、停車判定手段、解除判定手段)、33…ブレーキセンサ、34…車速センサ。

Claims (3)

  1. ドライバによる踏み込み操作に応じたブレーキ力を付与するブレーキ手段(20)を備える車両に適用され、エンジン(10)の運転中に所定の自動停止条件が成立した場合に前記エンジンを自動停止し、該自動停止後に所定の再始動条件が成立した場合に前記エンジンを再始動するエンジン制御装置であって、
    車速が車両停止前の所定のエンジン停止許可車速以下となり、かつドライバによる前記踏み込み操作が行われていることを条件に前記エンジンを自動停止する停止制御手段と、
    前記エンジンの自動停止後における前記ブレーキ力の低下に基づいて前記エンジンを再始動する始動制御手段と、
    前記停止制御手段による前記エンジンの自動停止後において、車速が、車両停止前であって前記エンジン停止許可車速よりも低速側に設定された所定の車両停止直前車速以下になったか否かを判定する車速判定手段と、
    前記車速判定手段により車速が前記車両停止直前車速以下になったと判定されてから所定時間が経過するまでの所定のブレーキ緩和期間では、前記始動制御手段による前記ブレーキ力の低下に基づく前記エンジンの再始動を禁止する始動禁止手段と、
    を備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記ブレーキ緩和期間内で前記車両が停止状態になったか否かを判定する停車判定手段を備え、
    前記停車判定手段により停止状態になったと判定された場合、前記ブレーキ緩和期間内において前記始動禁止手段による前記再始動の禁止を解除する請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記ブレーキ緩和期間内で前記踏み込み操作が解除されたか否かを判定する解除判定手段を備え、
    前記解除判定手段により前記踏み込み操作が解除されたと判定された場合、前記ブレーキ緩和期間内において前記始動禁止手段による前記再始動の禁止を解除して前記エンジンを再始動する請求項1又は2に記載のエンジン制御装置。
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