JP2015059320A - 窓の防火構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】引き違い窓や上げ下げ窓において、非防火性クレセントを用いた場合であっても室内外障子の召し合せ框間の隙間増大による延焼が防止され、防火性を向上させた窓の防火構造を提供する。【解決手段】引き違い窓または上げ下げ窓として構成された窓において、室内側障子5の召し合せ框8における、室外側障子6の召し合せ框13との対向面に加熱発泡材27を設ける。加熱発泡材27は、火災発生時の加熱により発泡体27aとして発泡し、召し合せ框8,13どうしの隙間を閉塞する。【選択図】図3

Description

本発明は、住宅等の建物に設置される引き違い窓や上げ下げ窓の防火構造に関する。
建物の引き違い窓等の窓においては、火災発生時に延焼を防止する機能を備えることが要求される。このような延焼防止機能を高める1つの手段として、特許文献1に記載のように、高い耐火性を備えた防火性クレセントを使用するものがある。また、特許文献2には、耐火性の異なる2枚のガラスパネルからなる複層パネルを備えた引き違い窓において、耐火性の高いガラスパネル側から見て、障子の4周の框を全部露出するか、あるいは全部枠に隠れるかいずれかの構成をとることにより、火災発生時の框の温度分布ができるだけ均一になるようにし、もってガラスパネルの割れを防止したものが提案されている。
実公平7−55244号公報 特開2013−108259号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、防火性クレセントを用いたものは、防火性クレセントが非防火性クレセントに比較して価格が高価となり、コスト高となる上、1棟内に防火性クレセントと非防火性クレセントが混在すると、意匠性を統一することができないという問題点があった。
一方、特許文献2に記載の引き違い窓等に非防火性クレセントを用いた場合、次のような問題点がある。図7は引き違い窓を閉じた状態における室内側障子5、室外側障子6の各召し合せ框8,13の接合部を示す横断面図である。17は室内側障子5の召し合せ框8に取付けたクレセント、20は室外側障子6の召し合せ框13に設けた受け金具である。24,25はそれぞれ召し合せ框8,13どうしの対向面に設けた煙返しであり、図示のように障子5,6が閉じた状態においては、これらの煙返し24,25は互いに相手の裏面側に対面するように交差した状態となる。
ここでクレセント17として非防火性クレセントを用いた場合、室内側からの火災発生によりクレセント17が溶融すると、召し合せ框8,13どうしの結合が解かれ、図8に示すように、障子5,6の横框(図示せず)やガラスパネル11,16の熱膨張により、召し合せ框8,13がそれぞれ矢印X1,X2に示すように互いに反対側に移動する。
すなわち、障子5,6が閉じた状態においては、障子5,6の縦框のうち、召し合せ框8,13の反対側の縦框(図示せず)は窓枠の縦枠(図示せず)に当接しているので、障子5,6が膨張しても召し合せ框8,13の反対側の縦框は移動ができないが、しかしクレセント17が溶融した状態では、召し合せ框8,13は互いに非拘束となるので、これらの召し合せ框8,13側が障子5,6の膨張により矢印X1,X2に示すように移動する。
さらに室内側で発火した場合には、室内側障子5の召し合せ框8の上下方向の中央部が熱膨張により矢印Y1で示すように室内側に変形するので、煙返し24,25どうしが外れて召し合せ框8,13どうしの隙間gが大きくなり、この拡大された隙間gを通して熱風や火炎が室内側から室外側に向けて噴出し、延焼を起こしやすくなる。このような問題は上げ下げ窓においても同様に生じてくる。
本発明は、上記問題点に鑑み、引き違い窓や上げ下げ窓において、非防火性クレセントを用いた場合であっても室内外障子の召し合せ框間の隙間増大による延焼が防止され、防火性を向上させた窓の防火構造を提供することを目的とする。
請求項1の窓の防火構造は、引き違い窓または上げ下げ窓として構成された窓の防火構造において、
室内側障子の召し合せ框における、室外側障子の召し合せ框との対向面に、加熱により発泡して召し合せ框どうしの隙間を閉塞する加熱発泡材を設けたことを特徴とする。
請求項2の窓の防火構造は、請求項1に記載の窓の防火構造において、
室外側障子と室内側障子の各召し合せ框に、障子が閉じた状態において互いに相手の裏面側どうしが対面するように交差する煙返しを備えたことを特徴とする。
請求項3の窓の防火構造は、請求項1または2に記載の窓の防火構造において、
室外側障子の召し合せ框における、室内側障子の召し合せ框との対向面にも加熱により発泡して召し合せ框どうしの隙間を閉塞する加熱発泡材を設けたことを特徴とする。
請求項4の窓の防火構造は、請求項1から3までのいずれか1項に記載の窓の防火構造において、
前記加熱発泡材として、発泡温度が250℃以下のものを用いたことを特徴とする。
請求項5の窓の防火構造は、引き違い窓または上げ下げ窓として構成された窓の防火構造において、
室内側障子の召し合せ框と、室外側障子の召し合せ框との相互の対向面の少なくともいずれか一方に、加熱により発泡して召し合せ框どうしの隙間を閉塞する加熱発泡材を設けると共に、
室内側障子の召し合せ框に、非防火性クレセントを取付けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、火災発生時に召し合せ框に設けた加熱発泡材が発泡し、室内側障子の召し合せ框と室外側障子の召し合せ框との間の隙間が発泡体により閉塞される。このため、内外障子の召し合せ框間からの熱風や火炎が室外側に噴出することが防止され、延焼が防止される。その結果、クレセントとして非防火性クレセントを用いた場合であっても、延焼防止による防火性の向上が達成できる。
また、室内側障子の召し合せ框に加熱発泡材を設けたので、室内側から出火した場合、室内側障子の召し合せ框が室外側障子の召し合せ框に先行して加熱されるため、加熱発泡材が短時間で発泡する。このため、非防火性クレセントを用いた場合であっても、クレセントが溶融する前に内外の召し合せ框間が発泡体で充填され、確実な延焼防止効果が得られる。
請求項2の発明によれば、内外の召し合せ框間の隙間が発泡体によって充填されることにより、召し合せ框どうしを離反させる力が発生し、これにより、内外の召し合せ框にそれぞれ形成した煙返しどうしが圧接する。これにより、煙返しどうしの摩擦抵抗が増大すると共に、この摩擦抵抗に、発泡体と召し合せ框との間で発生する摩擦抵抗が加わり、その結果、内外の召し合せ框どうしの間に大きな摩擦抵抗が発生し、障子が開き難くなる。このため、さらに延焼防止効果が上がり、防火性が向上する。
請求項3の発明によれば、外側障子の召し合せ框における、室内側障子の召し合せ框との対向面にも加熱発泡材を設けたので、内外の召し合せ框間に大量かつ広範囲に発泡体を充填させることができ、その上、内外の召し合せ框と発泡体との摩擦抵抗が増大し、召し合せ框どうしの移動をし難くするため、防火性を高めることができる。
また、煙返しを備えたものにおいては、火災発生時に召し合せ框どうしを発泡体によって押圧する力が増大するので、内外の煙返し間の摩擦抵抗も増大するので、発泡体と召し合せ框との間の摩擦抵抗が増大することと相俟って、さらに延焼防止効果が上がり、防火性が向上する。
請求項4の発明によれば、加熱発泡材として、発泡温度が250℃以下のものを使用したので、加熱発泡材を室内側障子の召し合せ框に設けたことと相俟って、火災発生時から短時間で加熱発泡材を発泡させることができ、クレセントが溶融して内外の召し合せ框間の隙間が増大する前に、発泡体によって召し合せ框間の隙間を閉塞し、防火性を確保することができる。
請求項5の発明によれば、クレセントとして非防火性クレセントを用いたものでありながら、火災発生時に召し合せ框間の隙間を閉塞する加熱発泡材を設けたことにより、防火性の高い窓を実現することが可能となる。また、クレセントとして非防火性クレセントを用いたので、クレセントの価格低減が可能になると共に、防火性が要求されない箇所の窓のクレセントと意匠を統一することができる。
本発明の窓の防火構造の一実施の形態を示す引き違い窓であり、窓を室内側から見た図である。 図1のE−E拡大断面図である。 この実施の形態において、火災発生時に加熱発泡材が発泡した状態を示す横断面図である。 本発明の窓の防火構造の他の実施の形態を示す横断面図である。 図4の実施の形態において、火災発生時に加熱発泡材が発泡した状態を示す横断面図である。 本発明の窓の防火構造を上げ下げ窓に適用した例を示す縦断面図である。 従来の引き違い窓の召し合せ框の部分を示す横断面図である。 図7の引き違い窓の火災発生時における召し合せ框の変化を示す横断面図である。
図1は本発明の窓の防火構造の一実施の形態を示す引き違い窓であり、室内側から見た図である。図2は図1のE−E拡大断面図である。図1において、1は窓枠であり、この窓枠1は、アルミニウム合金等の金属製押出形材を主体とした左右の縦枠2,2と、上枠3および下枠4とにより構成される。5,6はこの窓枠1にスライド可能に装着されて引き違い窓を構成する室内側障子および室外側障子である。
室内側障子5は、縦枠2側縦框7と、召し合せ框8と、その間に設けられた上框9と、下框10と、これらの框7〜10でなる框組内に組み込まれたガラスパネル11とで構成する。室外側障子6は、縦枠2側縦框12と、召し合せ框13(図2参照)と、その間に設けられた上框14と、下框15と、これらの框12〜15でなる框組内に組み込まれたガラスパネル16とで構成する。これらの框7〜10、12〜15はアルミニウム合金等の金属製押出形材を主体として構成する。
17は室内側障子5の召し合せ框8に取付けたクレセントであり、この実施の形態においては、例えば亜鉛ダイカストを主体とした非防火性クレセントを用いる。このようにクレセント17として非防火性クレセントを用いれば、クレセントの価格低減が可能になると共に、クレセントの意匠を統一することができる。
なお、非防火性クレセントとしては、亜鉛ダイカストを主体としたもの以外に、アルミニウムダイカスト、マグネシウムダイカスト、ポリアミド系樹脂等を主体としたものを用いることができる。しかしながら、本発明の防火構造を実現する場合、クレセント17として、例えば鋼材を主体とした防火性クレセントを用いてもよい。
図2に示すように、ガラスパネル11,16は、防火性、断熱性を高めるため、それぞれ網入りのガラスパネル11a,16aと、網なしのガラスパネル11b,16bとにより複層パネルとして構成している。11c,16cはこれらのガラスパネル11,16を召し合せ框8,13に組み込むためのグレージングチャンネルである。
室内側障子5において、8aは、断熱性向上のために、召し合せ框8における室外側の面以外の面を空気層を介して覆う樹脂製の押出形材である。クレセント17は、取付けねじ18を、このクレセント17および押出形材8a,召し合せ框8の取付け穴に貫通して召し合せ框8内に設けた裏板19のねじ孔に螺合し締結することにより、召し合せ框8に取付ける。20はこのクレセント17のフック17aを係止するために、室外側障子6の召し合せ框13に取付けた受け金具である。
22は室内側障子5の召し合せ框8に設けた気密材であり、障子5,6を閉じた状態において、室外側障子6の召し合せ框13に当接させるものである。23は室外側障子6の召し合せ框13に設けた気密材であり、障子5,6を閉じた状態において、室内側障子5の召し合せ框8に当接させるものである。24,25はそれぞれ召し合せ框8,13における相互の対向面に形成した煙返しであり、障子5,6を閉じた状態において、それぞれ煙返し24,25は相手の裏側の面(框8,13の対向面の反対側の面)に対面するように交差させて係合させるものである。
27は室内側障子5の召し合せ框8における室外側障子6の召し合せ框13との対向面に設けた加熱発泡材である。召し合せ框8には、この加熱発泡材27を取付けるため、召し合せ框8の全長にわたって加熱発泡材27の取付け溝28を設ける(図1参照)。この加熱発泡材27は火災発生時の加熱により発泡するものである。この加熱発泡材27は、ねじ等の固定具を用いて召し合せ框8に取付けてもよいが、図示例のように両脇をコの字形に曲成した取付け溝28に沿って召し合せ框8の全長にわたって加熱発泡材27を嵌め込むことにより、加熱発泡材27が召し合せ框8の室外側の面からせり出すことなく、加熱発泡材27を取付け溝28により確実に保持した状態で取付けることができる。
この構成において、火災発生時に加熱発泡材27が発泡すると、図3に示すように、召し合せ框8、13間の隙間が発泡体27aにより充填される。特に室内側から出火した場合、室内側障子5の召し合せ框8が室外側障子6の召し合せ框13に先行して加熱されるため、室内側障子5の召し合せ框8に設けた加熱発泡材27が早期に発泡し、召し合せ框8,13の間の隙間が発泡体27aにより閉塞される。このため、室内外障子5,6の召し合せ框8,13間からの熱風や火炎が室外側に噴出することが防止され、延焼が防止される。このため、クレセント17として非防火性クレセントを用いた場合であっても、延焼防止による防火性の向上が達成できる。
また、この実施の形態のように、煙返し24,25をそれぞれ召し合せ框8,13に設けたものにおいては、召し合せ框8,13間の隙間が発泡体27aによって充填されることにより、矢印Y2に示すように、召し合せ框8,13どうしを離反させる力が発生し、これにより、内外の召し合せ框8,13にそれぞれ形成した煙返し24,25どうしが圧接する。これにより、煙返し24,25どうしの摩擦抵抗が増大すると共に、この摩擦抵抗に、発泡体27aと召し合せ框13との間で発生する摩擦抵抗が加わり、その結果、内外の召し合せ框8,13どうしの間に大きな摩擦抵抗が発生し、障子が開き難くなる。このため、さらに延焼防止効果が上がり、防火性が向上する。すなわち、仮に火災による熱によってクレセント17が溶融したとしても、延焼防止効果を持続させることが可能となる。
ここで、加熱発泡材27は、火災発生時にクレセント17が溶融する前に発泡することが好ましい。このように加熱発泡材27を迅速に発泡させるには、比較的低温で発泡する加熱発泡材を用いることが好ましく、発泡温度が250℃以下の例えばエポキシ系樹脂を基材としたものを用いることが好ましい。発泡温度が250℃以下であれば、室内側で発火させる火災実験において、加熱発泡材27を6〜7分で発泡させることが可能であることを確認している。
このような加熱発泡材を用いれば、クレセント17の溶融前に、より確実に発泡させ、召し合せ框8,13間を発泡体27aで迅速に閉塞し、発泡体27aや煙返し24,25どうしの圧接により、召し合せ框8,13を互いに離反しない状態に維持することができる。
図4は本発明の窓の防火構造の他の実施の形態であり、室内側障子5の召し合せ框8のみならず、室外側障子6の召し合せ框13における室内側障子5の召し合せ框8との対向面にも加熱発泡材30を、召し合せ框13のほぼ全長にわたって設けたものである。この実施の形態においても、召し合せ框13に設けた取付け溝31に加熱発泡材30を嵌め込んで取付けている。
図5は火災発生時に加熱発泡材27,30が発泡して膨張し、発泡体27a,30aとして召し合せ框8,13間の隙間を閉塞した状態を示す。この実施の形態によれば、内外の召し合せ框8,13間の隙間に大量かつ広範囲に発泡体27a,30aを充填させることができ、防火性をさらに高めることができる。また、障子5,6を閉じた状態において、煙返し24,25どうしを係合させる構成においては、火災発生時に召し合せ框8,13どうしを発泡体27a,30aによって押圧する力(矢印Y2に示す。)が増大するので、発泡体27a,30aと召し合せ框13,8との間の摩擦抵抗が増大すると共に、内外の煙返し24,25間の摩擦抵抗も増大するので、さらに延焼防止効果が上がり、防火性が向上する。
上記の実施の形態においては、引き違い窓に本発明の防火構造を適用した例について示したが、本発明は、図6の縦断面図に示すように、上げ下げ窓にも適用することができる。図6において、33は室内側障子、34は室外側障子である。35は室内側障子33の上框となる召し合せ框、36は室外側障子34の下框となる召し合せ框である。
37は網入りガラスパネル37aと網無しガラスパネル37bとからなる室内側障子33のガラスパネル(複層パネル)である。38はガラスパネル37を召し合せ框35に組み込むためのグレージングチャンネルである。39は網入りガラスパネル39aと網無しガラスパネル39bとからなる室外側障子34のガラスパネル(複層パネル)である。40,41はこのガラスパネル39を召し合せ框36に組み込むためのビートである。
室内側障子33において、35aは断熱性向上のために、召し合せ框35における室外側の面以外の面を空気層を介して覆うように組み合わせた樹脂製の押出形材である。44は召し合せ框35に取付けたクレセントである。45はこのクレセント44のフック44aを係止するために室外側障子34の召し合せ框36に取付けた受け金具である。
46,47は室内側障子33の召し合せ框35に取付けた気密材であり、障子33,34を閉じた状態において、室外側障子34の召し合せ框36に当接させるものである。48は室外側障子34の召し合せ框36に取付けた気密材であり、障子33,34を閉じた状態において、室内側障子33の召し合せ框35に当接させるものである。50,51はそれぞれ召し合せ框35,36における相互に対向面に形成した煙返しであり、障子33,34を閉じた状態において、それぞれ煙返し50,51は相手の裏側の面に対面するように係合させるものである。
52は、室内側障子33の召し合せ框35において、室外側障子34の召し合せ框36との対向面に設けた加熱発泡材である。召し合せ框35には、この加熱発泡材52を接着または不図示のねじ等の固定具により召し合せ框35の全長にわたって取付ける。この加熱発泡材52の取付けは、前記実施の形態と同様に召し合せ框35に取付け溝を設け、その取付け溝に加熱発泡材52を嵌め込むことによって行なうようにしてもよい。
図示のように、召し合せ框35,36どうしが対面するように障子33,34が閉じた状態においては、加熱発泡材52は、室内側障子33の召し合せ框35に取付けた気密材46と、室外側障子34の召し合せ框36に取付けた気密材48との間に位置するように構成する。
この上げ下げ窓は、室内側障子33を上げるかまたは室外側障子34を下げることによって開放状態とするものであり、閉じ状態においては、クレセント44のフック44aを受け金具45に係合させる。
この上げ下げ窓においても、火災発生時には前記実施の形態と同様に加熱発泡材52が発泡して召し合せ框35,36間の隙間を塞ぎ、かつ発泡体の膨張により煙返し50,51どうしが圧接して摩擦抵抗を増大させ、発泡体と召し合せ框36との摩擦抵抗も加わり、障子33,34の開き方向の動きを防止するので、クレセント44が溶融したとしても、障子33,34の閉じ状態を維持し、防火性を高めることができる。
また、この実施の形態のように、室内側障子33の召し合せ框35に加熱発泡材52を設けることにより、室内側から出火した際に加熱発泡材52が迅速に発泡し、クレセント44の溶融前に障子33,34の閉じ状態を維持する態勢を確立させておくことができる。
また、この実施の形態においては、障子33,34の閉じ状態において、加熱発泡材52が上下の気密材46,48間に介在する構造としたので、発泡時における発泡体の下方への落下を塞ぎ、発泡体を効率のよい状態で召し合せ框35,36間に充填させることができる。
図6に示すような上げ下げ窓においても、室内側障子33の召し合せ框35のみならず、室外側障子34の召し合せ框36の召し合せ框35との対向面にも加熱発泡材を設けてもよい。このように、室外側障子34の召し合せ框36にも加熱発泡材を設ければ、召し合せ框35,36間の隙間をより大量かつ広範囲の発泡体によって閉塞することができ、煙返し50,51間の摩擦抵抗、および発泡体と召し合せ框35,36間の摩擦抵抗もより増大するので、防火性がより向上する。
以上本発明を実施の形態により説明したが、本発明を実施する場合、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、窓枠や障子の具体的構成や加熱発泡材の取付け構造等について、種々の変更、付加が可能である。
1:窓枠、2:縦枠、3:上枠、4:下枠、5:室内側障子、6:室外側障子、7:縦框、8:召し合せ框、9:上框、10:下框、11:ガラスパネル、12:縦框、13:召し合せ框、14:上框、15:下框、16:ガラスパネル、17:クレセント、18:取付けねじ、19:裏板、20:受け金具、24,25:煙返し、27:加熱発泡材、27a:発泡体、28:取付け溝、30:加熱発泡材、30a:発泡体、31:取付け溝、33:室内側障子、34:室外側障子、35,36:召し合せ框、37,39:ガラスパネル、44:クレセント、45:受け金具、50,51:煙返し、52:加熱発泡材

Claims (5)

  1. 引き違い窓または上げ下げ窓として構成された窓の防火構造において、
    室内側障子の召し合せ框における、室外側障子の召し合せ框との対向面に、加熱により発泡して召し合せ框どうしの隙間を閉塞する加熱発泡材を設けたことを特徴とする窓の防火構造。
  2. 請求項1に記載の窓の防火構造において、
    室外側障子と室内側障子の各召し合せ框に、障子が閉じた状態において互いに相手の裏面側どうしが対面するように交差する煙返しを備えたことを特徴とする窓の防火構造。
  3. 請求項1または2に記載の窓の防火構造において、
    室外側障子の召し合せ框における、室内側障子の召し合せ框との対向面にも加熱により発泡して召し合せ框どうしの隙間を閉塞する加熱発泡材を設けたことを特徴とする窓の防火構造。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の窓の防火構造において、
    前記加熱発泡材として、発泡温度が250℃以下のものを用いたことを特徴とする窓の防火構造。
  5. 引き違い窓または上げ下げ窓として構成された窓の防火構造において、
    室内側障子の召し合せ框と、室外側障子の召し合せ框との相互の対向面の少なくともいずれか一方に、加熱により発泡して召し合せ框どうしの隙間を閉塞する加熱発泡材を設けると共に、
    室内側障子の召し合せ框に、非防火性クレセントを取付けたことを特徴とする窓の防火構造。
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