[0092]図面および動作において示されるように、本発明は、複数の選択可能なリール構成を含むゲームを表示するゲーミングマシンによって、既知のゲーミングマシンの欠点の少なくとも一部を克服する。概して、ゲーミングマシンは、プレイヤーから賭けに供するものを受け取り、複数のリールを含むゲームを表示する。それぞれのリールは、複数のゲームシンボルのうちの1つを表示するように構成される。ゲームプレイ中、ゲーミングマシンは、複数のリール構成からリール構成を選択し、選択されたリール構成によりゲームを表示する。リール構成のそれぞれは、それぞれ複数のリールを含む複数のリールグループを含む。同一のリールグループに含まれるそれぞれのリールは、ゲーム中に同時に同じゲームシンボルを表示するように構成される。さらに、同一のリールグループに含まれるそれぞれのリールは、ゲーム内の予め定義された位置に表示されて、リールの予め定義されたパターンを形成し、ゲーミングマシンが同一のリールグループ内のそれぞれのリールにおけるシンボルの表示を同期させてゲーム中に同期したシンボルのパターンを表示することを可能にする。ゲーミングマシンは、ゲームの結果をランダムに決定し、それぞれのリールグループについて、同一のリールグループのそれぞれのリールに表示される単一のランダムシンボルを決定し、同一のリールグループのリールのそれぞれに同じシンボルを表示するとともに結果を表示するように、リールのそれぞれをスピンおよび停止させる。例示の実施形態では、リールグループは、互いに隣接しない複数のリールを含むことができる。別の実施形態では、リールグループは、互いに隣接する少なくとも2つのリールを含むことができる。
[0093]一実施形態では、ゲーミングマシンは、複数のゲームインスタンスに使用するために、複数のリール構成からリール構成をランダムに選択することができる。別の実施形態では、ゲームのインスタンスのそれぞれに使用するためにリール構成をランダムに選択することができる。さらに、ゲーミングマシンは、ゲームのインスタンスのそれぞれに使用するために異なるリール構成を選択することもできる。さらに、ゲーミングマシン100は、ゲームの第1のインスタンスにおいてトリガ条件を検出し、検出されたトリガ条件に応じて、ゲームの第2のインスタンスに使用するためのリール構成を選択することもできる。別の実施形態では、ゲーミングマシンは、プレイヤーに複数のリール構成を表示し、ゲーム中に使用するための1つまたは複数のリール構成をプレイヤーに選択させることができる。さらに、ゲーミングマシンは、複数の特典マルチプライヤおよび/または複数のフリースピンをリール構成のそれぞれと関連付けることができ、それにより、プレイヤーが、関連する特典マルチプライヤおよびフリースピン数を有する第1のリール構成、および/または、第1のリール構成と比較して異なる特典マルチプライヤおよび/または異なるフリースピン数を有する第2のリール構成を選択することができるようになる。
[0094]同じシンボルを表示するリールを有するリールグループをそれぞれ含む複数のリール構成を含むゲーミングマシンを提供することによって、ゲーム中に入賞結果を達成する確率が増大され、したがって、特典を受け取ることについてのプレイヤーの期待が増大し、プレイヤーがゲーミングマシンをプレイする時間が増大する。
[0095](1)再抽選リールの定義
[0096]再抽選の目的は、成立した入賞状態、またはリール上で特定のシンボルが出現する状態を維持することである。一例として、スロットマシンで3つの「チェリー(cherry)」シンボルが揃う場合がある。この場合、「3個揃い」の入賞状態が成立する。再抽選は、この入賞状態を維持し、所望のシンボルの種類を例えば「バー(bar)」や「7」などに切り替える。また、再抽選は、シンボルの再抽選を行うためのものであり、5リールのスロットマシンにおいて第1から第3のリールで再抽選が行われることを想定した場合において、第1から第3のリールの上、中、下の全ての位置に同じシンボルが出現する状態を維持し、または各段の位置に同じシンボルが出現する状態を維持する。元のシンボルが再抽選されることも可能である。「複数の表示領域に所定のシンボルが停止表示される場合、次回以降の所定回数のゲームでは、所定のシンボルが表示される特別表示領域には、少なくともゲーム単位で、シンボル間に所定の関係を有する表示されるべき複数の種類のシンボルから抽選が行われる」場合において、「所定の関係」は、上記の「成立した入賞状態、またはリール上でシンボルが出現する状態」に該当する。
[0097](2)再抽選リール
[0098]再抽選リールは、上記の再抽選を行うためのものである。再抽選リールのシンボル配列は全て同じである。シンボル配列を同位置に合わせ、タイミングおよび速度を同期させてリールを回転または停止させることによって、入賞状態を維持し、シンボルの再抽選を行うことができる。共通の入賞状態を維持する複数の再抽選リールのグループは「再抽選リールグループ」と呼ばれる。
[0099](3)再抽選リールの出現
[00100]再抽選リールの出現とは、ある特定の設定条件が成立することを条件として、通常リールを再抽選リールに切り替えることである。この設定条件は、例えば、所定のシンボルの出現とすることができる。以下では、この所定のシンボルは「トリガシンボル」と呼ばれる。あるいは、所定の入賞(例えば、「BAR−BAR−BAR」、「7−7−7」など)がシンボルの組み合わせにより成立する状態を、上記の「条件」とすることもできる。あるいは、ポーカーゲームが行われる場合、図54に示すような入賞組み合わせのいずれかの成立を上記の「条件」とすることもできる。ビデオスロットの場合、リールがプログラム的な処理により描画されるため、リールの切り替えは容易である。通常リールと再抽選リールのシンボル配列は異なっていてもよい。回胴式リールの場合、切り替えが物理的に困難なため、ほとんどの場合、通常リールと再抽選リールのシンボル配列は同じである。したがって、「同期制御する」または「同期制御しない」ということが、通常リールと再抽選リールを区別する違いとなる。シンボル配列および同期タイミングを変更することによって、複数の再抽選リールを同時に出現させることができる。
[00101](4)再抽選リールの増加
[00102]再抽選リールの増加とは、ある種の設定条件が成立することを条件として、以下のような増加を行うことである。ここでも、所定のシンボルが出現すること、および所定の入賞状態がシンボルの組み合わせにより成立することを設定条件とすることができる。また、例えば、ポーカーゲームが行われる場合、図54に示すような入賞組み合わせのいずれかの成立を上記の「条件」とすることもできる。
[00103]1.再抽選リールグループに含まれる再抽選リールの個数の増加
[00104]2.再抽選リールグループ自体の個数の増加
[00105]複数の種類のシンボルの組み合わせによる入賞状態の成立が、再抽選リールの出現、または再抽選リールの増加のための条件とされてもよい。例えば、「G」「0」「D」(神)や「C」「0」「I」「N」(コイン)など、特定の意味内容を表すシンボルの組み合わせが表示される場合である。本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[00106](第1の実施形態)
[00107]図5に示すように、第1の実施形態によるゲーミングマシンは、シンボルの配列がそれぞれ異なる9つの独立した六角形リールA1〜A9を用いる。六角形リールA1〜A9が表示領域を構成する。このゲーミングマシンでは、それぞれのリールが停止したときに同じシンボルの六角形の3つ以上が辺で隣接する場合に入賞となる。図7に示すように、トリガシンボル「TRG」が停止表示される場合、入賞が成立し所定の支払いが行われると同時に、次回以降の5ゲームの間、フィーチャーゲームが行われる。フィーチャーゲームは、いわゆるフリーゲームであり、BETなしにゲームが開始される。
[00108]図7において、トリガシンボルが出現したリール(A5、A7、A9)は、フィーチャーゲームの開始時に、再抽選リールに置き換えられる。この再抽選リールは、同じシンボル配列を有し、同期回転することでシンボルを同位置で停止させる。この再抽選リールは特定表示領域を構成する。再抽選リールではないリールは、通常リールであり一般表示領域を構成する。
[00109]フィーチャーゲーム中に入賞状態を成立させたリールは、入賞状態に応じてシンボル単位で再抽選リールに切り替えられる。したがって、フィーチャーゲームで入賞状態が発生する度に、独立した新たな再抽選リールが生成される。複数の種類の再抽選リールは独立して回転および停止する。しかしながら、複数の種類の再抽選リールで同じシンボルが停止表示された場合、それらのリールが結合してリールの個数が増加した1つの再抽選リールが生成される。以下、第1の実施形態について詳細に説明する。
[00110]図1に示すように、第1の実施形態によるゲーミングマシン1は、筐体2と、筐体2の前面において開閉可能に取り付けられる前面パネル3とを備える。前面パネル3の背後には、液晶パネルまたはCRT(陰極線管)により構成されたシンボル表示部7が設けられている。第1の実施形態では、シンボル表示部7は、ビデオリール方式を採用し、プログラムを実行することによって9つの六角形のリールA1〜A9を表示する。例えば、図5は通常ゲームの待機状態を示し、図6は、通常ゲーム中にリールA1〜A9のそれぞれがBからAの方向に回転することによってシンボルを変動表示している状態を示す。シンボル表示部7は、トリガシンボルおよび他の種類のシンボルを含み、上記のように、複数のタイプのシンボルを列方向に変動表示する一方、内部抽選の結果に基づいて、変動表示中のシンボルを停止表示する。
[00111]筐体2の前面には、メダル(メダルはコインなどの現金であってもよい)投入口10と、投入されたメダルが詰まったなどの場合にメダルを返却するメダル返却ボタン10aとがある。開始レバー11は、シンボル表示部7の回転表示(変動表示)を開始する操作を行うためのものである。
[00112]ゲーミングマシン1におけるゲームは、プレイヤーがBET操作を行うことによって開始される。BET操作は、クレジットによってまたは金銭の投入によって行われる。上記のように、金銭と等価なものとしてメダルまたはコインが使用されてもよい。BET操作は、紙幣の投入を受け付ける装置およびカード読取装置/書込装置を設けることにより可能とされてもよい。プレイヤーによるBET操作の後、開始レバー11が操作されると、シンボル表示部7がシンボルを変動表示する。所定時間が経過した後、シンボル表示部7は、変動表示されているシンボルを順次停止表示する。停止する順序は、全てのリールを同時に停止するものであってもよいし、リールA1〜A9の順序でリールが停止されてもよい。順次停止する場合には、例えば0.5秒の時間間隔をもってリールが停止されてもよい。停止状態において3つ以上の所定のシンボルが隣接する場合、そのシンボルに対応する入賞状態が得られる。
[00113]前面パネル3の下方に、メダル払出し口15およびメダル受け皿16が設けられ、前面パネル3の上方に、ゲームの演出のために駆動されるゲーム演出表示器17が設けられている。ゲーム演出表示器17は、例えば、LCD(液晶装置)または様々なタイプのランプを備える。第1の実施形態では、LCDを採用した実施形態を示す。前面パネル3の上方には、ボーナスゲーム表示器18が設けられている。ボーナスゲーム表示器18は、LED(発光ダイオード)を備え、プレイヤーに高いゲーム価値を付与するフィーチャーゲームまたはボーナス賞の入賞状態または入賞、ゲームの演出、およびエラー発生を表示する。スピーカ19は、音声案内、音楽、音響効果などを生成する。
[00114]前面パネル3に設けられた複数のランプ20は、ランプ20の点灯、消灯、または点滅によって、メダルの投入された数(またはBETされたクレジット数)に応じて有効化された入賞状態ラインの表示、および入賞状態の表示など、ゲームに関する表示を行う。貯留メダル投入ボタン21は、図示しないメダル貯留装置に貯留(クレジット)されている所定枚数のメダルを使用するためのボタンであり、貯留メダル投入ボタン22は、図示しないメダル貯留装置に貯留されている最大指定枚数のメダルを使用するためのボタンである。メダル貯留枚数表示部23は、図示しないメダル貯留装置に貯留されたメダルの枚数を表示する。入賞状態回数表示部24は、入賞状態のボーナス賞の際に、入賞状態の回数および残り回数を表示する。メダル払出し枚数表示部25は、例えば、LEDを備える。払出しボタン26は、貯留されているメダルの払出しを行い、施錠機構27は、回す方向によってドアを施錠する。ラベル28には、ゲーミングマシン1の形式および製造業者名が記載されている。
[00115]図2は、第1の実施形態によるゲーミングマシンの電気的構造を示す図である。図2に示すように、ゲーミングマシン1は、電気的にメイン基板Aおよびサブ基板Bを備える。メイン基板Aにおいて、CPU30が、ROM31およびRAM32を備え、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う。ROM31には、ゲーミングマシン1の動作を制御するための制御プログラムに加えて、入賞グループの事前決定(内部抽選)を行うために使用される入賞グループ抽選テーブルが記憶されている。
[00116]CPU30には、基準クロックパルスを生成するクロック生成回路33と、いくつかの乱数を生成する乱数生成回路34とが接続されている。CPU30、ROM31、RAM32、および乱数生成回路34は、抽選制御部を構成する。CPU30から送出される制御信号は、出力ポート35を介して、メダルの払出しを行うメダル払出し装置36と、シンボル表示部7を制御する表示部制御回路37とに出力される。シンボル表示部7および表示部制御回路37は、表示部を構成する。
[00117]メダルの妥当性を決定するメダル判別装置38、払い出すメダルの枚数をカウントする払出しメダルカウンタ40、およびリールの回転を開始させる開始レバー41から出力された信号は、入力ポート43を介してCPU30に入力される。CPU30から出力される信号は、サブ基板Bへの信号送信タイミングを制御する送信タイミング制御回路45からの制御を受けて、データ送信回路46を介してサブ基板Bへ出力される。
[00118]サブ基板Bでは、データ送信回路46から出力された信号がデータ入力回路47に入力される。データ入力回路47に入力された信号は、CPU48で処理される。CPU48には、クロック生成回路49と、様々なプログラムおよび画像データを記録したROM50と、RAM51とが接続されている。画像に関するデータは、CPU48から画像処理などを行う表示回路52を介して液晶表示器53に出力される。液晶表示器53では、文字、静止画、動画などが表示される。音声に関するデータは、CPU48から音声処理などを行う音声LSI54を介してアンプ回路56に出力される。音声LSI54は、音声ROM55から必要な音声データを抽出し、音声データの処理を行う。アンプ回路56によって増幅などの処理を受けた音声データは、音声の調整を行う音声調整回路57を介してスピーカ58に出力される。
[00119]上記のように構成された第1の実施形態によるゲーミングマシンの動作について図3〜12を参照して説明する。図3および図4は、第1の実施形態によるゲーミングマシンの主な動作を示すフローチャートであり、図5〜12は、画面表示例を示す図である。通常ゲームの待機状態では、図5に示すような画面がシンボル表示部7に表示される。すなわち、六角形の形状を有し、独立してシンボルを変動または停止表示するリールA1〜A9が、画面の中央部に表示される。リールA1〜A9の他に、クレジット数を表示するクレジット(CREDIT)メータ、BET数を表示するBETメータ、および入賞状態の時にプレイヤーに払い出されるメダル数を示すWONメータが表示される。第1の実施形態では、上記のように、リールA1〜A9のそれぞれが停止したときに同じシンボルの六角形の3つ以上が辺で隣接する場合に入賞状態が成立する。
[00120]図3に示すフローチャートにおいて、プレイヤーがクレジットまたは金銭(これらは、メダル、コイン、またはカードとしてもよい)を投入してBET操作を行うと(ステップS1)、ゲームが開始される(ステップS2)。ゲーム開始と同時に、図6に示すように、リールA1〜A9のそれぞれが図6のBからAの方向へ回転してシンボルを変動表示する。ここで、リールA1〜A9のそれぞれのシンボル配列および回転タイミングはそれぞれ異なっている。したがって、リールが回転している間、1つのリールが別のリールと同じ状態となることはめったにない。リールA1〜A9のそれぞれは、回転を開始してから所定時間が経過した後、所定のタイミングで停止する。
[00121]図3に示すフローチャートにおいて、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップS3)。入賞状態が成立しない場合は、ゲームが終了し(ステップS20)、入賞状態が成立する場合は、その入賞に対応する全ての配当が支払われる(ステップS4)。このときの配当は、BET状態に応じて決定される。次いで、その入賞がトリガシンボルによって成立した入賞状態であるか否かが判定される(ステップS5)。トリガシンボルによって入賞状態が成立していない場合は、ゲームが終了する(ステップS20)。
[00122]一方、図7に示すように、リールA5、A7、A9においてトリガシンボルが六角形の辺で3つ隣接することによって入賞状態が成立した場合は、ボーナスゲームとしてのフィーチャーゲームが開始される。すなわち、3つ以上のトリガシンボルが隣接した場合にフィーチャーゲームが行われる。フィーチャーゲームの回数は、次のゲームからn(nは自然数)回である。第1の実施形態では、フィーチャーゲームの回数は5回である(ステップS6)。
[00123]第1のフィーチャーゲームが開始されるときにトリガシンボルを表示したリールA5、A7、およびA9は、再抽選リールに切り替えられる(ステップS7)。再抽選リールとなったリールA5、A7、およびA9は、1つのグループとして「第1の再抽選リールグループ」と呼ばれる。再抽選リールグループを構成するリールA5、A7、およびA9のそれぞれにおいて、シンボル配列は同じであり、同期回転してリール上の同じ位置で停止する。
[00124]これにより、通常リールとは異なる独立した再抽選の結果を再抽選リールグループに表示することができる。トリガシンボルが表示されない通常リールには任意のシンボルが独立して表示されるように複数のシンボルが抽選されるので、通常リールと再抽選リールとはそれぞれ独立して混在している。すなわち、再抽選は全ての領域を用いて行われるのではなく、表示領域の一部である再抽選リールに再抽選結果が表示され、残りの一部の領域に通常の抽選結果が表示される。これにより、2つのタイプの領域、すなわち通常リールおよび再抽選リールが共存し抽選結果を表示するため、プレイヤーの興味をかき立てる新しい種類のゲームを実現することができる。ゲームの進行に応じて、全ての表示領域が再抽選リール(特定表示領域)となることもあり得る。
[00125]図4に示すフローチャートにおいて、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が開始される(ステップS8)。図8に示すように、第1の再抽選リールグループ(A5、A7、およびA9)が同期して回転し、他のリールは独立してランダムに回転する。全ての通常リールおよび第1の再抽選リールグループの回転が停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップS9)。入賞状態が成立しない場合は、フローがステップS16へ進み、図9に示すように、入賞状態が成立する場合は、全ての配当が支払われる(ステップS10)。このときの配当は、BET状態に応じて設定される。図9では、隣接するリールA1、A2、およびA4において「BAR」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立している。また、隣接するリールA6、A5、A7、およびA9において「7」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立している。
[00126]次いで、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップS11)。残りのフィーチャーゲームがない場合は、フローがステップS17へ進み、残りのフィーチャーゲームがある場合は、通常リールにおいて入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップS12)。ステップS12で、通常リールにおいて入賞状態が成立しない場合は、フローがステップS14へ進み、通常リールで入賞状態が成立する場合は、入賞状態に係るリールが第1+m(mは自然数)の再抽選リールグループとなる(ステップS13)。この場合、第2の再抽選リールグループとなる。
[00127]このように、フィーチャーゲーム期間中、いずれか複数の通常リールで入賞状態が成立する場合、入賞状態にかかわる通常リールが、既存のリールから独立した新たなリールに変更されるため、通常リールで入賞状態が成立する度に再抽選リールグループの個数が増加する。各再抽選リールグループにそれぞれ同じシンボルが停止表示されるように複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、多様な再抽選を各再抽選リールグループにおいて行うことができる。その結果、プレイヤーに強い印象が与えられ、プレイヤーの興味をかき立てることが可能となる。
[00128]次いで、いずれか1つの再抽選リールグループおよび隣接する通常リールにまたは別の再抽選リールグループに、同じシンボルがあるか否かが判定される(ステップS14)。この種のシンボルがない場合は、フローがステップS8に進み、この種のシンボルがある場合は、同じシンボルを表示した通常リールまたは再抽選リールグループが1つの再抽選リールグループに統合される(ステップS15)。すなわち、図9に示すように、リールA6は、第1の再抽選リールグループA5、A7、およびA9と隣接し、同じシンボル「7」を表示し、リールA6は、再抽選リールに切り替えられ、第1の再抽選リールグループを構成する。したがって、リールA5、A6、A7、およびA9は、同じシンボル配列を有し、同期回転して同一の位置で停止する。
[00129]このように、いずれかの通常リールに表示されたシンボルが、再抽選リールグループに表示されたシンボルと同じシンボルである場合、次回以降の所定回数のフィーチャーゲームにおいて、通常リールが再抽選リールに変更されて既存の再抽選リールグループに統合されるため、再抽選リールグループを構成するリールの個数が増加する。次いで、全ての再抽選リールグループに同じシンボルが停止表示されるように複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、再抽選リールグループ全体に同じシンボルが停止表示される。これにより、多様な再抽選を特定表示領域において行うことができ、プレイヤーに強い印象が与えられ、プレイヤーの興味をかき立てることが可能となる。
[00130]次に、フローがステップS8へ戻り、第2のフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が行われる。ここでは、図10に示すように、リールの個数が増加した第1の再抽選リールグループ(A5、A6、A7、およびA9)と、第2の再抽選リールグループ(A1、A2、およびA4)と、その他の通常リール(A3およびA8)とが、それぞれ独立して回転する。全ての通常リールおよび再抽選リールが停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップS9)。例えば、図11に示すように、第1の再抽選リールグループ(A5、A6、A7、およびA9)で「BAR」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立し、第2の再抽選リールグループ(A1、A2、およびA4)で「BAR」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立する場合、配当が支払われ(ステップS10)、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップS11)。残りのフィーチャーゲームがある場合、入賞状態が成立するか否かが判定され、入賞状態が成立しないときは、フローがステップS14へ進み、通常リールで入賞状態が成立するときは、入賞状態に係るリールが第1+m(mは自然数)の再抽選リールグループとなる(ステップS13)。図11に示す場合は、通常リールで入賞状態が成立していない状態である。
[00131]次いで、いずれか1つの再抽選リールグループおよび隣接する通常リールまたは別の再抽選リールグループに同じシンボルがあるか否かが判定される(ステップS14)。例えば、図11では、第1の再抽選リールグループ(A5、A6、A7、およびA9)と第2の再抽選リールグループ(A1、A2、およびA4)とに、同じ「BAR」シンボルが表示される。したがって、第1および第2の再抽選リールグループが統合されて新しいリールグループ(新しい再抽選リールグループ)を形成する(ステップS15)。すなわち、図11に示すように、リール(A1、A2、A4、A5、A6、A7、およびA9)が新しい再抽選リールグループを構成する。
[00132]次のゲームでは、図12に示すように、新しい再抽選リールグループ(A1、A2、A4、A5、A6、A7、およびA9)と、通常リール(A3およびA8)とがそれぞれ独立して回転する。
[00133]このように、それぞれの再抽選リールグループに表示されたシンボルが同じ場合は、再抽選リールグループが統合されて1つの再抽選リールグループとなり、同じシンボルを表示する。これにより、多様な再抽選を再抽選リールにおいて行うことができる。例えば、再抽選リールの個数の増加に伴ってオッズを高くすることによって、プレイヤーの興味をかき立てることが可能となる。
[00134]上記のようにして第3から第5のフィーチャーゲームが行われる。すなわち、ステップS9において、入賞状態が成立しない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っているか否かが判定され(ステップS16)、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がある場合は、フローがステップS8へ進む。一方、ステップS16で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フローがステップS17に進む。ステップS11で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が終了し(ステップS17)、ゲーム待機状態に移行する(ステップS18)。次のゲームのBET時に、再抽選リールが通常リールに戻される(ステップS19)。次のゲームからは、再び通常ゲームが行われる。
[00135](第2の実施形態)
[00136]第2の実施形態では、シンボル表示部7が図15に示すような画面を表示する。すなわち、図15に示すように、通常ゲームにおいて、シンボルの配列がそれぞれ異なり四角形の形状を有する9つの独立したリールB1〜B9が表示される。リールB1〜B9が表示領域を構成する。第2の実施形態では、それぞれのリールが停止したとき、同じシンボルがリールB1〜B9の3つ以上の辺または角で隣接する場合に入賞となる。第2の実施形態によるゲーミングマシンのハードウェア構成は、第1の実施形態と同じである。
[00137]第2の実施形態によるゲーミングマシンの動作について、図13および14を参照して説明する。図13に示すフローチャートにおいて、プレイヤーがクレジットまたは金銭(これらは、メダル、コイン、またはカードとしてもよい)を投入してBET操作を行うと(ステップF1)、ゲームが開始される(ステップF2)。ゲーム開始と同時に、リールB1〜B9のそれぞれが回転してシンボルを変動表示する。リールB1〜B9のそれぞれは、回転を開始してから所定時間が経過した後、所定のタイミングで停止する。
[00138]次いで、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップF3)。入賞状態が成立しない場合は、ゲームが終了し(ステップF20)、入賞状態が成立する場合は、その入賞に対応する全ての配当が支払われる(ステップF4)。このときの配当は、BET状態に応じて決定される。例えば、図15に示すように、「BAR」シンボルが3つのリールB2、B6、B9で隣接する場合、「BAR」によって入賞状態が成立する。
[00139]次いで、その入賞がトリガシンボルによって成立した入賞状態であるか否かが判定される(ステップF5)。入賞状態がトリガシンボルによって成立していない場合は、ゲームが終了する(ステップF20)。一方、図16に示すように、リールB1、B4、およびB8において3つ以上のトリガシンボル「TRG」が隣接することによって入賞状態が成立する場合は、配当がプレイヤーに付与され、ボーナスゲームとしてのフィーチャーゲームが開始する。
[00140]すなわち、3つ以上のトリガシンボルが隣接することによって入賞状態が成立する場合にフィーチャーゲームが行われる。第2の実施形態では、フィーチャーゲームの回数は5回である(ステップF6)。第1のフリーゲームが開始されるとき、トリガシンボルが表示されたリールB1、B4、およびB8は、再抽選リールに切り替えられる(ステップF7)。再抽選リールとなったリールB1、B4、およびB8は、1つのグループとして「第1の再抽選リールグループ」と呼ばれる。第1の実施形態と同様に、再抽選リールグループを構成するリールB1、B4、およびB8のそれぞれにおいて、シンボル配列は同じであり、同期回転してリール上の同じ位置で停止する。
[00141]図14に示すフローチャートにおいて、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が開始される(ステップF8)。図17に示すように、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、およびB8)ならびに他の通常リールは、図のBからAの方向へ回転するが、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、およびB8)は同期して回転する。通常リール(B2、B3、B5、B6、B7、およびB9)はそれぞれ独立してランダムに回転する。全ての通常リールおよび第1の再抽選リールグループの回転が停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップF9)。入賞状態が成立しない場合は、フローがステップF16へ進み、図18に示すように、入賞状態が成立する場合は、全ての配当が支払われる(ステップF10)。このときの配当は、BET状態に応じて設定される。
[00142]例えば、図18では、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、およびB8)ならびに隣接するリールB6において4つの「★」シンボルが表示されるため、4つの同じシンボルが隣接することによる入賞状態が成立する。通常リール(B2、B5、およびB9)では、3つの「7」シンボルが隣接することによる入賞状態が成立する。
[00143]次いで、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップF11)。残りのフィーチャーゲームがない場合は、フローがステップF17へ進み、残りのフィーチャーゲームがある場合は、トリガシンボルによって通常リールにおいて入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップF12)。ステップF12で、トリガシンボルによって通常リールにおいて入賞状態が成立しない場合は、フローがステップF14へ進み、トリガシンボルによって通常リールで入賞状態が成立する場合は、入賞状態に係るリールが第1+m(mは自然数)の再抽選リールグループとなる(ステップF13)。
[00144]次いで、いずれか1つの再抽選リールグループおよび隣接する通常リールにまたは別の再抽選リールグループに、同じシンボルがあるか否かが判定される(ステップF14)。この種のシンボルがない場合は、フローがステップF8に進み、この種のシンボルがある場合は、同じシンボルを表示した通常リールまたは再抽選リールグループが1つの再抽選リールグループに統合される(ステップF15)。
[00145]例えば、図18では、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、およびB8)に表示されたのと同じ「★」シンボルが、第1の再抽選リールグループに隣接するリールB6で表示されるため、リールB6は、第1の再抽選リールグループに統合される。すなわち、第1の再抽選リールグループが、リールB1、B4、B6、およびB8によって構成される。これらのリールは同じシンボル配列を有し、同期回転することでそれぞれのリールにおいてシンボル配列を停止する。一方、図18では、3つの「7」のシンボルが隣接することによって入賞状態が成立する。しかしながら、トリガシンボルによる入賞状態ではないため、これらの通常リール(B2、B5、B9)は再抽選リールに変化しない。
[00146]次に、フローはステップF8へ戻り、第2のフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が行われる。ここでは、図19に示すように、リールの個数が増加した第1の再抽選リールグループ(B1、B4、B6、およびB8)とその他の通常リール(B2、B3、B5、B7、およびB9)とが、それぞれ独立して回転する。全ての通常リールおよび再抽選リールが停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップF9)。例えば、図20に示すように、「BAR」のシンボルが揃うことによって第1の再抽選リールグループ(B1、B4、B6、およびB8)で入賞状態が成立し、トリガシンボル「TRG」のシンボルが揃うことによって通常リール(B3、B5、およびB7)で入賞状態が成立する場合、配当が支払われ(ステップF10)、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップF11)。フィーチャーゲームが残っている場合、トリガシンボルによって入賞状態が成立するか否かが判定され、入賞状態が成立しないときは、フローがステップF14へ進み、トリガシンボルによって通常リールで入賞状態が成立するときは、入賞状態に係るリールが第1+m(mは自然数)の再抽選リールグループとなる(ステップF13)。ここでは、トリガシンボルによって通常リール(B3、B5、およびB7)において入賞状態が成立するため、これらのリール(B3、B5、およびB7)によって第2の再抽選リールが構成される。
[00147]このように、フィーチャーゲーム期間中、トリガシンボルが表示されることによりいずれか複数の通常リールで入賞状態が成立する場合、入賞状態にかかわる通常リールが、既存の再抽選リール以外の独立したリールに変更されるため、トリガシンボルによって通常リールで入賞状態が成立する度に再抽選リールグループの個数が増加する。各再抽選リールグループにそれぞれ同じシンボルが停止表示されるように複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、同じシンボルが再抽選リールグループにそれぞれ停止表示される。これにより、多様な再抽選を各再抽選リールグループにおいて行うことができる。その結果、プレイヤーに強い印象が与えられ、プレイヤーの興味をかき立てることが可能となる。
[00148]次いで、いずれか1つの再抽選リールグループおよび隣接する通常リールにまたは別の再抽選リールグループに同じシンボルがあるか否かが判定される(ステップF14)。この種のシンボルがない場合は、フローがステップF8に進み、この種のシンボルがある場合は、上記のように、シンボルが再抽選リールグループに統合される(ステップF15)。図20に示す場合では、この種のシンボルが存在しない。
[00149]次の第3のフィーチャーゲームでは、図21に示すように、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、B6、およびB8)、第2の再抽選リールグループ(B3、B5、およびB7)、ならびに通常リール(B2およびB9)がそれぞれ独立して回転する(ステップF8)。
[00150]全ての通常リールおよび再抽選リールの回転が停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップF9)。入賞状態がない場合は、フローがステップF16へ進み、入賞がある場合は、全ての配当が支払われる(ステップF10)。このときの配当は、BET状態に応じて設定される。次いで、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップF11)。残りのフィーチャーゲームがない場合は、フローがステップF17に進み、残りのフィーチャーゲームがある場合は、トリガシンボルによって通常リールで入賞状態があるか否かが判定される(ステップF12)。ステップ12で、トリガシンボルによって通常リールで入賞状態がない場合は、フローがステップF14へ進み、トリガシンボルによって通常リールで入賞状態が成立する場合は、入賞状態に係るリールが第1+m(mは自然数)の再抽選リールグループとなる(ステップF13)。
[00151]次いで、いずれか1つの再抽選リールグループおよび隣接する通常リールにまたは別の再抽選リールグループに、同じシンボルがあるか否かが判定される(ステップF14)。図22に示すように、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、B6、およびB8)と、第2の再抽選リールグループ(B3、B5、およびB7)とに同じシンボル「7」が表示される場合、第1および第2の再抽選リールグループが統合されて1つの再抽選リールグループが生成される。第4のフィーチャーゲームでは、図23に示すように、リール(B1、B3、B4、B5、B6、B7、およびB8)によって構成される再抽選リールグループと通常リール(B2およびB5)とが、それぞれ独立して図23のBからAの方向へ回転する。
[00152]ステップF9で、入賞状態が成立しない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っているか否かが判定され、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がある場合は、フローがステップF8へ進み、フィーチャーゲーム数が所定回数(5回)に到達するまでゲームが行われる。ステップF11で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が終了し(ステップF17)、ゲーム待機状態に移行する(ステップF18)。次のゲームのBET時に、再抽選リールが通常リールに戻される(ステップF19)。次のゲームからは、再び通常ゲームが行われる。
[00153]このように、それぞれの再抽選リールグループに表示されたシンボルが同じである場合は、再抽選リールグループが統合されて1つの再抽選リールグループとなり、同じシンボルを表示する。これにより、多様な再抽選を再抽選リールにおいて行うことができる。例えば、再抽選リールの個数の増加に伴ってオッズを高くすることによって、プレイヤーの興味をかき立てることが可能となる。
[00154](第3の実施形態)
[00155]第3の実施形態では、通常ゲームにおいて3つ以上の同じシンボルが隣接する場合に、入賞状態が成立する。3つ以上のトリガシンボルが隣接することによって入賞状態が成立する場合に、そのゲームの後の5ゲームでフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が行われる。これらのフィーチャーゲームでは、通常ゲームにおいてトリガシンボルが出現したリールが再抽選リールに切り替えられる。再抽選リールと隣接する通常リールにおいて同じシンボルが表示される場合は、通常リールが再抽選リールに統合される。すなわち、再抽選リールを構成するリールの個数が増加する。フィーチャーゲーム期間中には、トリガシンボルによる入賞状態は発生しない。第3の実施形態によるゲーミングマシンのハードウェア構成は、第1の実施形態と同様に構成することができる。
[00156]第3の実施形態によるゲーミングマシンの動作について図24および25のフローチャートを参照して説明する。通常ゲームの待機状態では、図5に示すような画面が表示される。すなわち、六角形の形状を有し、独立してシンボルを変動または停止表示するリールA1〜A9が、画面の中央部に表示される。その他に、クレジット数を表示するクレジットメータ、BET数を表示するBETメータ、および入賞状態でプレイヤーに払い出されるメダル数を示すWONメータが表示される。第3の実施形態では、上記のように、リールA1〜A9のそれぞれが停止したときに同じシンボルの六角形の3つ以上が辺で隣接する場合に入賞状態が成立する。
[00157]図24に示すフローチャートにおいて、プレイヤーがクレジットまたは金銭(これらは、メダル、コイン、またはカードとしてもよい)を投入してBET操作を行うと(ステップH1)、ゲームが開始される(ステップH2)。ゲーム開始と同時に、図6に示すように、リールA1〜A9のそれぞれが図6のBからAの方向へ回転してシンボルを変動表示する。ここで、リールA1〜A9のそれぞれのシンボル配列および回転タイミングはそれぞれ異なっている。したがって、リールが回転している間、1つのリールが別のリールと同じ状態となることはめったにない。リールA1〜A9のそれぞれは、回転を開始してから所定時間が経過した後、所定のタイミングで停止する。
[00158]図24に示すフローチャートにおいて、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップH3)。入賞状態が成立しない場合は、ゲームが終了し(ステップH17)、入賞状態が成立する場合は、その入賞に対応する全ての配当が支払われる(ステップH4)。このときの配当は、BET状態に応じて決定される。次いで、その入賞がトリガシンボルによって成立した入賞状態であるか否かが判定される(ステップH5)。トリガシンボルによって入賞状態が成立していない場合は、ゲームが終了する(ステップH17)。
[00159]一方、図7に示すように、リールA5、A7、A9においてトリガシンボルが六角形の辺で3つ隣接することによって入賞状態が成立した場合は、ボーナスゲームとしてのフィーチャーゲームが開始される。すなわち、フィーチャーゲームは、3つ以上のトリガシンボルが隣接した場合に行われる。フィーチャーゲームの回数は、次のゲームからn(nは自然数)回である。第3の実施形態では、上記のように、フィーチャーゲームの回数は5回である(ステップH6)。
[00160]図25に示すフローチャートにおいて、第1のフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が開始されると(ステップH7)、トリガシンボルを表示したリールA5、A7、およびA9は、再抽選リールに切り替えられる。再抽選リールとなったリールA5、A7、およびA9は、1つのグループとして「再抽選リールグループ」と呼ばれる。再抽選リールグループを構成するリールA5、A7、およびA9のそれぞれは、同じシンボル配列を有し、同期回転してリール上の同じ位置で停止する。例えば、図8に示すように、再抽選リールグループ(A5、A7、およびA9)が同期して回転し、他のリールは独立してランダムに回転する。全ての通常リールおよび再抽選リールグループの回転が停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップH8)。入賞状態が成立しない場合は、フローがステップH13へ進み、図9に示すように、入賞状態が成立する場合は、全ての配当が支払われる(ステップH9)。このときの配当は、BET状態に応じて設定される。図9では、隣接するリールA1、A2、およびA4において「BAR」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立している。また、隣接するリールA6、A5、A7、およびA9において「7」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立している。
[00161]第4の実施形態では、3つ以上のトリガシンボルが隣接することによって入賞状態が成立する場合に、そのゲームの後の5ゲームでフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が行われる。フィーチャーゲームの開始時に、通常ゲームにおいてトリガシンボルが出現したリールが再抽選リールに切り替えられる。再抽選リールと隣接する通常リールに同じシンボルが表示される場合は、通常リールが再抽選リールに統合される。すなわち、再抽選リールを構成するリールの個数が増加する。複数の再抽選リールが存在する場合で、隣接する再抽選グループに同じシンボルが表示されるとき、再抽選グループが統合されて1つの再抽選リールグループとなる。さらに、第4の実施形態では、第3の実施形態とは異なり、フィーチャーゲームの期間中にトリガシンボルによって入賞状態が成立し、その入賞によりフィーチャーゲームの回数が追加される。すなわち、フィーチャーゲームの期間中にトリガシンボルによって入賞状態が成立する度に、フィーチャーゲームの回数が増加する。フィーチャーゲームにおいて、トリガシンボルによって通常リールで入賞状態が成立する場合は、その入賞に係る通常リールが、既存の再抽選リールとは異なる独立した再抽選リールに切り替えられる。第4の実施形態によるゲーミングマシンのハードウェア構成は、第2の実施形態と同様に構成することができる。
[00162]次に、第4の実施形態によるゲーミングマシンの動作について図26および図27のフローチャートを参照して説明する。図26に示すフローチャートにおいて、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が開始される(ステップT3)。図17に示すように、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、およびB8)ならびに他の通常リールは、図のBからAの方向へ回転するが、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、およびB8)は同期して回転する。通常リール(B2、B3、B5、B6、B7、およびB9)はそれぞれ独立してランダムに回転する。全ての通常リールおよび第1の再抽選リールグループの回転が停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップT4)。入賞状態が成立しない場合は、フローがステップT13へ進み、図18に示すように、入賞状態が成立する場合は、全ての配当が支払われる(ステップT5)。このときの配当は、BET状態に応じて設定される。ここで、例えば、図18では、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、およびB8)ならびに隣接するリールB6において4つの「★」シンボルが表示されるため、4つの同じシンボルが隣接することによる入賞状態が成立する。通常リール(B2、B5、およびB9)では、3つの「7」シンボルが隣接することによる入賞状態が成立する。
[00163]次いで、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップT6)。残りのフィーチャーゲームがなく、トリガシンボルによる入賞状態が成立しない場合は、フローがステップT14へ進み、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がある、またはトリガシンボルによる入賞状態が成立する場合は、いずれか1つの再抽選リールグループおよび隣接する通常リールに同じシンボルがあるか否かが判定される(ステップT7)。この種のシンボルがない場合は、フローがステップT9に進み、この種のシンボルがある場合は、同じシンボルを表示した通常リールが再抽選リールに統合される(ステップT8)。
[00164]例えば、図18では、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、およびB8)に表示されたのと同じシンボル「★」が、第1の再抽選リールグループに隣接するリールB6に表示されるため、リールB6は第1の再抽選リールグループに統合される。すなわち、第1の再抽選リールグループが、リールB1、B4、B6、およびB8によって構成される。これらのリールは同じシンボル配列を有し、同期回転することでそれぞれのリールにおいてシンボル配列を停止する。
[00165]次いで、隣接する再抽選リールグループにおけるシンボルが同じであるか否かが判定される(ステップT9)。隣接する再抽選リールグループでシンボルが同じでない場合は、フローがステップT11へ進み、隣接する再抽選リールグループでシンボルが同じ場合は、同じシンボルを表示した再抽選リールグループが1つの再抽選リールグループに統合される(ステップT10)。
[00166]次に、トリガシンボルによって入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップT11)。トリガシンボルによって入賞状態が成立しない場合は、フローがステップT3へ進み、トリガシンボルによって入賞状態が成立する場合は、n回の追加のフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がプレイヤーに付与される。追加のゲーム数は、例えば5回とすることができる。
[00167]フローが図26のステップT3へ戻り、第2のフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が行われる。ここでは、図19に示すように、リールの個数が増加した第1の再抽選リールグループ(B1、B4、B7、およびB9)と、その他の通常リール(B2、B3、B5、B7、およびB9)とが、それぞれ独立して回転する。全ての通常リールおよび再抽選リールが停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップT4)。例えば、図20に示すように、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、B6、およびB8)で「BAR」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立し、通常リール(B3、B5、およびB7)で「TRG」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立する場合、配当が支払われ(ステップT5)、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否か、またはトリガシンボルによる入賞状態があるか否かが判定される(ステップT6)。フィーチャーゲームが残っている場合、またはトリガシンボルによる入賞状態がある場合は、再抽選リールグループと隣接する通常リールに同じシンボルがあるか否かが判定される(ステップT7)。
[00168]ステップT7において、再抽選リールグループと隣接する通常リールに同じシンボルがない場合は、フローがステップT9へ進み、再抽選リールグループと隣接する通常リールに同じシンボルがある場合は、同じシンボルを表示した通常リールが再抽選リールグループに統合される(ステップT8)。次いで、同じシンボルを有する再抽選リールグループが隣接するか否かが判定される(ステップT9)。隣接する再抽選リールグループがない場合、フローがステップT11へ進む。一方、隣接する再抽選リールグループがある場合は、それらの再抽選リールグループが1つの再抽選リールグループに統合される(ステップT10)。
[00169]トリガシンボルによって入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップT12)。トリガシンボルによって入賞状態が成立しない場合は、フローがステップT3へ進み、トリガシンボルによって入賞状態が成立する場合は、プレイヤーがn回の追加のフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)を獲得する(ステップT12)。例えば、図20では、トリガシンボルによって通常リール(B3、B5、B7)において入賞状態が成立するため、リールB3、B5、およびB7によって第2の再抽選リールグループが構成される。
[00170]第3のフィーチャーゲームでは、図21に示すように、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、B6、およびB8)と第2の再抽選リールグループ(B3、B5、およびB7)と通常リール(B2およびB9)とがそれぞれ独立して回転する(ステップF8)。
[00171]全てのリールの回転が停止したとき、入賞状態があるか否かが判定される(ステップF9)。入賞状態が成立しない場合は、フローがステップT13へ進み、入賞状態が成立する場合は、その入賞に対応する全ての配当が支払われる(ステップF5)。このときの配当は、BET状態に応じて決定される。次に、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否か、またはトリガシンボルによって入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップT6)。残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がなく、トリガシンボルによって入賞状態が成立しない場合は、フローがステップT14へ進む。一方、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っている、またはトリガシンボルによって入賞状態が成立する場合は、再抽選リールと隣接する通常リールに同じシンボルがあるか否かが判定される(ステップT7)。再抽選リールグループと隣接する通常リールに同じシンボルがない場合は、フローがステップT9へ進み、再抽選リールグループと隣接する通常リールに同じシンボルがある場合は、通常リールが再抽選リールグループに統合される(ステップT8)。次いで、隣接する再抽選リールグループに同じシンボルが表示されるか否かが判定される(ステップT9)。図22に示すように、第1の再抽選リールグループ(B1、B4、B6、およびB8)と第2の再抽選リールグループ(B3、B5、およびB7)とに同じシンボル「7」が表示されると、第1および第2の再抽選リールグループが統合し、1つの再抽選リールグループが生成される。次に、トリガシンボルによって入賞状態が成立するか否かが判定され(ステップT11)、トリガシンボルによる入賞状態が成立しない場合は、フローがステップT3へ進み、トリガシンボルによる入賞状態が成立する場合は、追加のn回のボーナスゲームがプレイヤーに付与される(ステップT12)。次いで、フローはステップT3へ進む。
[00172]第4のフィーチャーゲームでは、図23に示すように、リール(B1、B3、B4、B5、B6、B7、およびB8)によって構成される再抽選リールグループと通常リール(B2およびB5)とが独立して図23のBからAの方向へ回転する。
[00173]ステップT4で、入賞状態が成立しない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っているか否かが判定され(ステップT13)、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がある場合は、フローがステップT3へ進み、フィーチャーゲーム数が所定回数に到達するまでゲームが行われる。残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フローがステップT14へ進む。ステップT6で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がなく、トリガシンボルによる入賞状態がない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が終了し(ステップT14)、ゲーム待機状態に移行する(ステップT15)。次のゲームのBET時に、再抽選リールが通常リールに戻される(ステップT16)。次のゲームからは、再び通常ゲームが行われる。
[00174](第5の実施形態)
[00175]第5の実施形態では、通常ゲームにおいて3つ以上の同じシンボルが隣接する場合に入賞状態が成立する。3つのトリガシンボルが隣接することによって入賞状態が成立する場合に、そのゲームの後の5ゲームでフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が行われる。これらのフィーチャーゲームでは、通常ゲームにおいてトリガシンボルが出現したリールが再抽選リールに切り替えられる。再抽選リールと隣接する通常リールにおいて同じシンボルが表示される場合は、通常リールが再抽選リールに統合される。すなわち、再抽選リールを構成するリールの個数が増加する。複数の再抽選リールが存在する場合で、隣接する再抽選グループに同じシンボルが表示されるとき、これらの再抽選グループが統合されて1つの再抽選リールグループとなる。フィーチャーゲームの期間中はトリガシンボルによる入賞状態は発生しない。第5の実施形態によるゲーミングマシンのハードウェア構成は、第1の実施形態と同様に構成することができる。
[00176]第5の実施形態によるゲーミングマシンの動作について図28および図29のフローチャートを参照して説明する。通常ゲームの待機状態では、図5に示すような画面がシンボル表示部7に表示される。すなわち、六角形の形状を有し、独立してシンボルを変動または停止表示するリールA1〜A9が、画面の中央部に表示される。その他に、クレジット数を表示するクレジットメータ、BET数を表示するBETメータ、および入賞状態でプレイヤーに払い出されるメダル数を示すWONメータが表示される。第5の実施形態では、上記のように、リールA1〜A9のそれぞれが停止したときに同じシンボルの六角形の3つ以上が辺で隣接する場合に入賞状態が成立する。
[00177]図28に示すフローチャートにおいて、第1の実施形態のように通常ゲームが行われる(ステップR1)。次いで、図7に示すように、3つ以上のトリガシンボル「TRG」が隣接することによって入賞状態が成立する場合は、配当がプレイヤーに付与され、ボーナスゲームとしてのフィーチャーゲーム(フリーゲーム)が開始される。第5の実施形態では、フィーチャーゲームの回数は5回である(ステップR2)。
[00178]第1のフリーゲームが開始されると(ステップR3)、トリガシンボルを表示したリールA5、A7、およびA9は、再抽選リールに切り替えられる(ステップS7)。再抽選リールとなったリールA5、A7、およびA9は、1つのグループとして「第1の再抽選リールグループ」と呼ばれる。再抽選リールグループを構成するリールA5、A7、およびA9のそれぞれにおいて、シンボル配列は同じであり、同期回転してリール上の同じ位置で停止する。
[00179]例えば、図8に示すように、第1の再抽選リールグループ(A5、A7、およびA9)が同期して回転し、他のリールは独立してランダムに回転する。全ての通常リールおよび第1の再抽選リールグループの回転が停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップR4)。入賞状態が成立しない場合は、フローがステップR13へ進み、図9に示すように、入賞状態が成立する場合は、全ての配当が支払われる(ステップR5)。このときの配当は、BET状態に応じて設定される。図9では、隣接するリールA1、A2、およびA4において「BAR」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立している。また、隣接するリールA6、A5、A7、およびA9において「7」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立している。
[00180]次いで、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップR6)。残りのフィーチャーゲームがない場合は、フローがステップR14へ進み、残りのフィーチャーゲームがある場合は、再抽選リールグループと隣接する通常リールで入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップR7)。この種のシンボルがない場合は、フローがステップR9に進み、この種のシンボルがある場合は、同じシンボルを表示した通常リールが再抽選リールグループに統合される(ステップR8)。すなわち、図9に示すように、リールA6が、第1の再抽選リールグループA5、A7、およびA9と隣接し、同じシンボル「7」を表示したため、リールA6は再抽選リールに切り替えられ、第1の再抽選リールを構成する。したがって、リールA5、A6、A7、およびA9は、同じシンボル配列を有し、同期回転して同じ位置で停止する。
[00181]次いで、複数の再抽選リールグループが存在する場合に、隣接する再抽選リールグループで同じシンボルが表示されるか否かが判定される(ステップR9)。隣接する再抽選リールグループで同じシンボルが表示されなかった場合は、フローがステップR11に進み、隣接する再抽選リールグループで同じシンボルが表示される場合は、同じシンボルを表示した再抽選リールグループが統合される(ステップR10)。次に、通常リールにおいて入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップR11)。通常リールにおいて入賞状態が成立しない場合は、ステップR3に進み、通常リールにおいて入賞状態が成立する場合は、入賞が成立した通常リールが再抽選リールに切り替えられる(ステップR12)。例えば、図9に示す場合は、隣接するリールA1、A2、およびA4において「BAR」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立している。したがって、これらの通常リールが再抽選リールに切り替えられて、第2の再抽選リールグループとなる。
[00182]次に、フローがステップR3へ戻り、第2のフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が行われる。ここでは、図10に示すように、リールの個数が増加した第1の再抽選リールグループ(A5、A6、A7、およびA9)と、第2の再抽選リールグループ(A1、A2、およびA4)と、その他の通常リール(A3およびA8)とが、それぞれ独立して回転する。全ての通常リールおよび再抽選リールが停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップR4)。例えば、図11に示すように、第1の再抽選リールグループ(A5、A6、A7、およびA9)で「BAR」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立し、第2の再抽選リールグループ(A1、A2、およびA4)で「BAR」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立する場合、配当が支払われ(ステップR5)、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップR6)。残りのフィーチャーゲームがある場合は、再抽選リールグループ(ここでは、第1および第2の再抽選リールグループ)と隣接する通常リールに同じシンボルが出現したか否かが判定される(ステップR7)。再抽選リールと隣接する通常リールに同じシンボルが出現しなかった場合は、フローがステップR9に進み、再抽選リールと隣接する通常リールに同じシンボルが出現する場合は、同じシンボルを有する通常リールが、隣接する再抽選リールグループに統合される(ステップR8)。
[00183]複数の再抽選リールグループが存在する場合、隣接する再抽選リールグループに同じシンボルが出現するか否かが判定される(ステップR9)。隣接する再抽選リールグループに同じシンボルが出現しない場合は、フローがステップR10に進み、隣接する再抽選リールグループに同じシンボルが出現する場合は、同じシンボルが出現した再抽選リールグループが1つの再抽選リールグループに統合される(ステップR10)。例えば、図11に示すように、第1の再抽選リールグループ(A5、A6、A7、およびA9)と第2の再抽選リールグループ(A1、A2、A4)とに同じ「BAR」のシンボルが表示される。したがって、第1および第2の再抽選リールが統合されて新しいリールグループ(新しい再抽選リールグループ)を形成する。すなわち、図11に示すように、リール(A1、A2、A4、A5、A6、A7、およびA9)が新しい再抽選リールグループを構成する。
[00184]次に、通常リールにおいて入賞状態が成立するか否かが判定され(ステップR11)、入賞状態が成立しない場合は、ステップR3に進み、入賞状態が成立する場合は、その入賞に係るリールが再抽選リールに切り替えられる(ステップR12)。図11に示す場合は、通常リールで入賞状態が成立しない場合である。
[00185]次のゲームでは、図12に示すように、新しい再抽選リールグループ(A1、A2、A4、A5、A6、A7、およびA9)と、通常リール(A3およびA8)とがそれぞれ独立して回転する。
[00186]上記のようにして、第3から第5のフィーチャーゲームがさらに行われる。すなわち、ステップR4で、入賞状態が成立しない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っているか否かが判定され(ステップR13)、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がある場合は、フローがステップR3へ進む。一方、ステップR13で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フローがステップR14へ進む。ステップR6で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が終了し(ステップR14)、ゲーム待機状態に移行する(ステップR15)。次のゲームのBET時に、再抽選リールが通常リールに戻される(ステップR15)。次のゲームからは、再び通常ゲームが行われる。
[00187]第1から第5の実施形態において説明したように、再抽選リールが出現する条件、再抽選リールを構成するリールが増加する条件、および再抽選リール自体の個数が増加する条件によって、ゲームのバリエーションが増大される。複数のトリガシンボルを適用することによって、より多様なゲームを行うことが可能である。
[00188](第6の実施形態)
[00189]第6の実施形態によるゲーミングマシンは、3位置のリールを表示するリール、すなわち、1つのリールにおいて上、中、下の3段でシンボルを表示できるリールを備える点で、上記の第1から第5の実施形態とは異なる。このゲーミングマシンは、入賞ラインによって入賞状態であるか否かを判定する。ゲーミングマシンが備えるリールは、回胴型またはビデオ型であってもよい。
[00190]通常ゲームの待機状態では、図32に示すような画面がシンボル表示部7に表示される。すなわち、異なるシンボル配列を有する5個の独立したリールC1〜C5が画面の中央部に表示される。これらのリールC1〜C5が表示領域を構成する。リールC1〜C5のそれぞれには、上、中、下の3段にシンボル停止位置がある。入賞ラインが各段に設定される。予め設定された入賞ラインにBETし、所定の個数以上のシンボルの組み合わせが揃う場合に、第6の実施形態におけるゲームの入賞状態が成立する。例えば、入賞ライン上に3つ以上のシンボルが出現した場合に入賞状態が成立するように設定することができる。
[00191]図32に示す場合では、4つの「★」シンボルが中段の入賞ラインに揃うことによって入賞状態が成立する。また、3つの「BAR」のシンボルが揃うことによって入賞状態が成立する。
[00192]入賞状態が成立するようにシンボルが揃う方法は、例えば、「シンボルは入賞ライン上である限り任意の場所とすることができる」、「シンボルが入賞ライン上で隣接する」、「シンボルが左端から右方向へ順に隣接する」、「シンボルが右端から左方向へ順に隣接する」、ならびに「シンボルが左端から右方向および右端から左方向へ順に隣接する」などであってもよい。
[00193]リールC1〜C5には、入賞ラインにかかわらずいずれかのリール上に出現するだけで有効となる「スキャッターシンボル」がある。シンボル表示部7には、クレジット数を表示するクレジットメータ、BET数を表示するBETメータ、および入賞状態が成立するときにプレイヤーに払い出されるメダル数を示すWONメータが表示される。
[00194]第6の実施形態では、スキャッターシンボルである「トリガシンボル」が3つ以上のリールのいずれかに出現する場合に、そのゲームの後の5ゲームでフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が行われる。これらのフィーチャーゲームでは、通常ゲームにおいてトリガシンボルが出現したリールが再抽選リールに切り替えられる。フィーチャーゲーム期間中にトリガシンボルを表示したリールは、次のゲームから再抽選リールに切り替えられる。すなわち、1つの再抽選リールグループを構成する再抽選リールの個数が増加する。第6の実施形態によるゲーミングマシンのハードウェア構成は、第1の実施形態と同様に構成することができる。
[00195]図3に示すフローチャートにおいて、プレイヤーがクレジットまたは金銭(これらは、メダル、コイン、またはカードとしてもよい)を投入してBET操作を行うと(ステップS1)、ゲームが開始される(ステップS2)。ゲーム開始と同時に、図6に示すように、リールA1〜A9のそれぞれが図6のBからAの方向へ回転してシンボルを変動表示する。ここで、リールA1〜A9のそれぞれのシンボル配列および回転タイミングはそれぞれ異なっている。したがって、リールが回転している間、1つのリールが別のリールと同じ状態となることはめったにない。リールA1〜A9のそれぞれは、回転を開始してから所定時間が経過した後、所定のタイミングで停止する。
[00196]図3に示すフローチャートにおいて、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップS3)。入賞状態が成立しない場合は、ゲームが終了し(ステップS20)、入賞状態が成立する場合は、その入賞に対応する全ての配当が支払われる(ステップS4)。このときの配当は、BET状態に応じて決定される。次いで、その入賞がトリガシンボルによって成立した入賞状態であるか否かが判定される(ステップS5)。トリガシンボルによって入賞状態が成立していない場合は、ゲームが終了する(ステップS20)。
[00197]上記のように構成された第6の実施形態によるゲーミングマシンの動作について図30および図31のフローチャートを参照して説明する。
[00198]図30に示すフローチャートにおいて、プレイヤーがクレジットまたは金銭(これらは、メダル、コイン、またはカードとしてもよい)を投入してBET操作を行うと(ステップP1)、ゲームが開始される(ステップP2)。ゲーム開始と同時に、リールC1〜C5のそれぞれが回転してシンボルを変動表示する。ここで、リールC1〜C5のそれぞれのシンボル配列および回転タイミングはそれぞれ異なっている。したがって、リールが回転している間、1つのリールが別のリールと同じ状態となることはめったにない。リールC1〜C5のそれぞれは、回転を開始してから所定時間が経過した後、所定のタイミングで停止する。次いで、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップP3)。入賞状態が成立しない場合は、ゲームが終了し(ステップP18)、入賞状態が成立する場合は、その入賞に対応する全ての配当が支払われる(ステップP4)。このときの配当は、BET状態に応じて決定される。次いで、その入賞が3つ以上のトリガシンボルが出現することによって成立した入賞状態であるか否かが判定される(ステップP5)。3つ以上のトリガシンボルが出現することによって入賞状態が成立していない場合は、ゲームが終了する(ステップP18)。
[00199]一方、図33に示すように、リールC2、C4、およびC5において合計3つのトリガシンボルが出現することによって入賞状態が成立した場合は、ボーナスゲームとしてのフィーチャーゲームが開始される。すなわち、フィーチャーゲームは、3個以上のトリガシンボルが3個以上のいずれかのリールで出現する場合に行われる。フィーチャーゲームの回数は、次のゲームからn(nは自然数)回である。第6の実施形態では、フィーチャーゲームの回数は5回である(ステップP6)。
[00200]第1のフィーチャーゲームが開始されるときにトリガシンボルを表示したリールC2、C4、およびC5は、再抽選リールに切り替えられる。再抽選リールとなったリールC2、C4、およびC5は、1つのグループとして「再抽選リールグループ」と呼ばれる。図34に示すように、再抽選リールでは、3つの同じシンボルが連続して配置されており、常に同じシンボルのみがリール上に停止するようになされている。再抽選リールは、全てのポジションに同じシンボルが出現する状態を維持し、シンボルの再抽選を行う。再抽選リールと通常リールのシンボル配列は全く異なっている。ここでは、維持されている状態で、入賞状態が必ずしも成立しないため、必ずしも入賞状態が維持されることを意味しない。フィーチャーゲーム期間中にトリガシンボルが出現したリールは、再抽選リールに切り替えられる。
[00201]フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が開始されると(ステップP8)、図35に示すように、再抽選リールグループ(C2、C4、およびC5)は3つの連続したシンボルを同期して回転し、他のリール(C1およびC3)は独立してランダムに回転する。全ての通常リールおよび再抽選リールグループの回転が停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップP9)。入賞状態が成立しない場合は、フローがステップP14へ進む。入賞状態が成立する場合は、全ての配当が支払われる(ステップP10)。このときの配当は、BET状態に応じて設定される。例えば、図36に示すように、中央の入賞ライン上に5個の「★」シンボルが揃うと、そのシンボルおよび個数に対応する入賞状態が成立する。
[00202]次いで、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップP11)。残りのフィーチャーゲームがない場合は、フローがステップP15に進み、残りのフィーチャーゲームがある場合は、通常リールにトリガシンボルが出現したか否かが判定される(ステップP12)。通常リールにトリガシンボルが出現しない場合は、フローがステップP8に進み、通常リールにトリガシンボルが出現する場合は、トリガシンボルが出現した通常リールが再抽選リールに切り替えられて統合される(ステップP13)。
[00203]例えば、図36に示す場合は、5つの「★」シンボルが揃うことによって入賞状態が成立すると同時に、通常リールC1にトリガシンボルが出現する。したがって、リールC1は再抽選リールに切り替えられる。次いで、次のフィーチャーゲームでは、リールC1は、他の再抽選リールと同じシンボル配列を有し、同期回転してリール上の同じ位置で停止する。すなわち、次のフィーチャーゲームでは、再抽選リール(C1、C2、C4、およびC5)で構成される再抽選リールと通常リールC3とが共存する。
[00204]次に、フローがステップP8へ戻り、上記のようにして第2から第5のフィーチャーゲームが行われる。図37に示すように、再抽選リール(C1、C2、C4、およびC5)と通常リールC3とがそれぞれ独立して回転する。全てのリールの回転が停止すると、入賞状態が成立するか否かが判定され(ステップP9)、入賞状態が成立しない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っているか否かが判定され(ステップP14)、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っている場合は、フローがステップP8へ進む。一方、ステップP14で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フローがステップP15へ進む。ステップP11で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が終了し(ステップP15)、ゲーム待機状態に移行する(ステップP16)。次のゲームのBET時に、再抽選リールが通常リールに戻される(ステップP17)。次のゲームからは、再び通常ゲームが行われる。
[00205](第7の実施形態)
[00206]第7の実施形態も、第6の実施形態と同様に5つのリールを備えるゲーミングマシンである。しかしながら、再抽選リールと通常リールにおけるシンボル配列が全く同じである。すなわち、第7の実施形態における再抽選リールは、3つの同じシンボルを連続して配置しているのではなく、通常リールと同じシンボル配列を有する。第7の実施形態では、フィーチャーゲーム中に通常リールにトリガシンボルが出現すると、通常リールが再抽選リールに切り替えられる。すなわち、1つの再抽選リールグループを構成する再抽選リールの個数が増加する。第7の実施形態における他の構成は、第6の実施形態と同じである。
[00207]第7の実施形態によるゲーミングマシンの動作について図38および図39を参照して説明する。図38に示すフローチャートにおいて、プレイヤーがクレジットまたは金銭(これらは、メダル、コイン、またはカードとしてもよい)を投入してBET操作を行うと(ステップG1)、ゲームが開始される(ステップG2)。ゲーム開始と同時に、図40に示すように、リールD1〜D5のそれぞれが回転してシンボルを変動表示する。リールD1〜D5が表示領域を構成する。ここで、リールD1〜D5のそれぞれのシンボル配列および回転タイミングは異なっている。したがって、リールが回転している間、1つのリールが別のリールと同じ状態となることはめったにない。リールD1〜D5のそれぞれは、回転を開始してから所定時間が経過した後、所定のタイミングで停止する。次いで、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップG3)。入賞状態が成立しない場合は、ゲームが終了し(ステップG18)、入賞状態が成立する場合は、その入賞に対応する全ての配当が支払われる(ステップG4)。このときの配当は、BET状態に応じて決定される。次いで、その入賞が3つ以上のトリガシンボルが出現することによって成立した入賞状態であるか否かが判定される(ステップG5)。3つ以上のトリガシンボルが出現することによって入賞状態が成立していない場合は、ゲームが終了する(ステップG18)。
[00208]一方、3つのトリガシンボルが出現することによって入賞状態が成立した場合は、ボーナスゲームとしてのフィーチャーゲームが開始される。すなわち、フィーチャーゲームは、いずれか3つ以上のリールで3つ以上のトリガシンボルが出現する場合に行われる。フィーチャーゲームの回数は、次のゲームからn(nは自然数)回である。第7の実施形態では、フィーチャーゲームの回数は5回である(ステップG6)。
[00209]第1のフリーゲーム(ボーナスゲーム)が開始されるときに、トリガシンボルを表示したリール(例えば、リールD2、D4、およびD5)は、再抽選リールに切り替えられる。再抽選リールとなったリールD2、D4、D5は、1つのグループとして「再抽選リールグループ」と呼ばれる。図41に示すように、再抽選リールは、常に同じシンボルのみが同じ入賞ライン上に停止するようになされている。再抽選リールは、全てのポジションに同じシンボルが出現する状態を維持し、シンボルの再抽選を行う。ここでは、維持されている状態で、入賞状態が必ずしも成立しないため、必ずしも入賞状態が維持されることを意味しない。フィーチャーゲーム期間中にトリガシンボルが出現したリールは、再抽選リールに切り替えられる。
[00210]フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が開始されると(ステップG8)、図41に示すように、再抽選リールグループ(D2、D4、およびD5)は同期して回転し、他のリール(通常リール:D1およびD3)は独立してランダムに回転する。全ての通常リールおよび第1の再抽選リールグループの回転が停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップG9)。入賞状態が成立しない場合は、フローがステップG14へ進む。入賞状態が成立する場合は、全ての配当が支払われる(ステップG10)。このときの配当は、BET状態に応じて設定される。例えば、図42に示すように、下段に5つの「BAR」シンボルが揃うと、そのシンボルおよび個数に応じた入賞状態が成立する。
[00211]次いで、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップG11)。残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フローがステップG15に進み、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がある場合は、通常リールにトリガシンボルが出現したか否かが判定される(ステップG12)。通常リールにトリガシンボルが出現しなかった場合は、フローがステップG15に進み、通常リールにトリガシンボルが出現した場合は、トリガシンボルが出現した通常リールは、再抽選リールに切り替えられて統合される(ステップG13)。
[00212]例えば、図42に示す場合では、5つの「BAR」シンボルが下段に揃うことによって入賞状態が成立し、トリガシンボルが通常リールD3に出現している。したがって、リールD3は再抽選リールに切り替えられる。次いで、次のフィーチャーゲームでは、リールD3は、他の再抽選リールと同じシンボル配列を有し、同期回転してリール上の同じ位置で停止する。すなわち、図43に示すように、次のフィーチャーゲームでは、再抽選リール(D2、D3、D4、およびD5)で構成される再抽選リールと通常リールD1とが共存する。
[00213]次に、フローがステップG8へ戻り、上記のようにして第2から第5のフィーチャーゲームが行われる。図44に示すように、再抽選リール(D2、D3、D4、およびD5)と通常リールD1とがそれぞれ独立して回転する。全てのリールの回転が停止すると、入賞状態が成立するか否かが判定され(ステップG9)、入賞状態が成立しない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っているか否かが判定され(ステップG14)、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っている場合は、フローがステップG8へ進む。一方、ステップG14で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フローがステップG15へ進む。ステップG11で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が終了し(ステップG15)、ゲーム待機状態に移行する(ステップG16)。次のゲームのBET時に、再抽選リールが通常リールに戻される(ステップG17)。次のゲームからは、再び通常ゲームが行われる。
[00214](第8の実施形態)
[00215]第8の実施形態では、フィーチャーゲーム中に再抽選リールグループの個数が増加する実施形態を説明する。ゲーミングマシンの構造は、第6の実施形態と同じである。
[00216]第8の実施形態によるゲーミングマシンの動作について図45および図46のフローチャートを参照して説明する。図45に示すフローチャートにおいて、第6の実施形態および第7の実施形態と同様に通常ゲームが行われる(ステップQ1)。そして、合計3つのトリガシンボルが出現することによって入賞状態が成立する場合は、ボーナスゲームとしてのフィーチャーゲームが開始する。フィーチャーゲームの回数は、次のゲームからn(nは自然数)回である。第8の実施形態では、フィーチャーゲームの回数は5回である(ステップQ2)。
[00217]第1のフリーゲームが開始されると、トリガシンボルを表示したリールは再抽選リールに切り替えられる。再抽選リールとなったリールは、1つのグループとして「再抽選リールグループ」と呼ばれる。第6の実施形態と同様に、3つの同じシンボルが連続して配置されてもよく、第7の実施形態と同様に、通常リールと同じシンボル配列を有してもよい。再抽選リールは、常に同じシンボルのみがリール上に停止するようになされている。再抽選リールは、全てのポジションに同じシンボルが出現する状態を維持し、シンボルの再抽選を行う。ここでは、維持されている状態で、入賞状態が必ずしも成立しないため、必ずしも入賞状態が維持されることを意味しない。
[00218]フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が開始されると(ステップQ3)、再抽選リールは3つの連続したシンボルを同期して回転し、他のリールは独立してランダムに回転する。全ての通常リールおよび再抽選リールグループの回転が停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップQ4)。入賞状態が成立しない場合は、フローがステップQ11へ進む。入賞状態が成立する場合は、全ての配当が支払われる(ステップQ5)。このときの配当は、BET状態に応じて設定される。
[00219]次いで、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否か、またはトリガシンボルによる入賞状態があるか否かが判定される(ステップQ6)。残りのフィーチャーゲームがなく、トリガシンボルによる入賞状態が成立しない場合は、フローがステップQ12へ進み、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がある、またはトリガシンボルによる入賞状態がある場合は、通常リールでトリガによって入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップQ7)。通常リールでトリガシンボルによる入賞状態が成立しない場合は、フローがステップQ3に進み、通常リールでトリガシンボルによる入賞状態が成立する場合は、プレイヤーは、追加のn回のフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)を獲得する(ステップQ8)。次いで、次のゲームでは、トリガシンボルによって入賞状態が成立した通常リールが、既存の再抽選リールとは異なる独立した再抽選リールに切り替えられる。
[00220]次いで、複数の再抽選リールグループが存在する場合に、複数の再抽選リールグループで同じシンボルが表示されたか否かが判定される(ステップQ9)。同じシンボルが出現する複数の再抽選リールグループがない場合は、フローがステップQ3へ進む。一方、同じシンボルが出現する複数の再抽選リールグループがある場合は、同じシンボルを有する複数の再抽選リールグループが1つの再抽選リールグループに統合される(ステップQ10)。これは第1のフィーチャーゲームであるため、ステップQ10における統合は行われない。
[00221]次に、フローがステップQ3へ戻り、第2のフィーチャーゲームが行われる。再抽選リールグループと通常リールがそれぞれ独立して回転する。全てのリールの回転が停止すると、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップQ4)。入賞状態が成立する場合は、全ての配当が支払われ(ステップQ5)、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っているか否か、またはトリガシンボルによる入賞があるか否かが判定される(ステップQ6)。残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がなく、トリガシンボルによる入賞がない場合は、フローがステップQ12へ進む。一方、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っている、またはトリガシンボルによる入賞がある場合は、通常リールでトリガシンボルによる入賞があるか否かが判定される(ステップQ7)。通常リールでトリガシンボルによる入賞がない場合は、フローがステップQ3に進み、通常リールでトリガシンボルによる入賞がある場合は、プレイヤーは追加のn回のフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)を獲得し、トリガシンボルによる入賞に係る通常リールが、次のゲームで、既存の再抽選リールとは異なる独立した再抽選リールに切り替えられる。
[00222]複数の再抽選リールグループが存在する場合、再抽選リールグループに同じシンボルが出現するか否かが判定される(ステップQ9)。同じシンボルが出現する複数の再抽選リールグループがある場合は、同じシンボルが出現した再抽選リールグループが1つの再抽選リールグループに統合される(ステップQ10)。
[00223]フローがステップQ3に進み、第3以降のフィーチャーゲームが行われる。すなわち、フィーチャーゲームが開始された後(ステップQ3)、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップQ4)。入賞状態が成立しない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っているか否かが判定され(ステップQ11)、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がある場合は、フローがステップQ3へ進む。一方、ステップQ11において、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フローがステップQ12へ進む。ステップQ6で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が終了し(ステップQ12)、ゲーム待機状態に移行する(ステップQ13)。次のゲームのBET時に、再抽選リールが通常リールに戻される(ステップQ14)。次のゲームからは、再び通常ゲームが行われる。
[00224]上記の第6から第8の実施形態の他に、単に数個の同じシンボルが連続して配置されたリールが、再抽選リールとして使用されてもよく、上段、中段、および下段の位置に同じシンボルが出現する状態になるように再抽選を行うことができる。
[00225](第9の実施形態)
[00226]第9の実施形態では、複数の通常リールのいずれかに特定の入賞を成立させるシンボルが停止表示された場合、次のゲームから所定回数のゲームにおいて、特定の入賞を成立させるシンボルを表示した通常リールが再抽選リールに切り替えられる。特定の入賞が属する入賞グループと同じ入賞グループのうちの少なくとも1つの入賞が再抽選リールで成立するように、複数のタイプのシンボルからの抽選が行われる。
[00227]例えば、ポーカーゲームが行われる。図49に示すように、5つのリールW1〜W5によって、カードに描かれたシンボルまたはトリガシンボルのいずれかが表示される。リールW1〜W5が表示領域を構成する。リールW1〜W5のそれぞれは、ゲームの開始時にシンボルが見られないように、カードが伏せられた状態に表示される。ゲーム開始後、カードが順次めくられるようにリールW1〜W5のそれぞれにシンボルが表示される。トリガシンボルによって入賞状態が成立すると、そのゲームから5ゲームにおいてフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が行われる。フィーチャーゲームの開始時に、トリガシンボルを表示した通常リール(W1およびW2)が再抽選リールに切り替えられる。
[00228]第1のフィーチャーゲームでは、再抽選リール(W1およびW2)で2枚のカードによる入賞状態が成立するようにシンボルが抽選される。ポーカーゲームでは、それは「ワンペア」である。フィーチャーゲーム期間中に、図52に示すように、再抽選リール(W1およびW2)の組み合わせによって通常リールW3で入賞状態が成立する場合、通常リールW3が再抽選リールとして統合される。すなわち、次回のフィーチャーゲームでは、3枚のカードで入賞状態が成立するようにシンボルが抽選される。ポーカーゲームでは、それは「スリーカード」に相当する。
[00229]図54は、例えば、ポーカーゲームでよく知られた入賞の種類を示す。まず、「ノーペア」は、以下の入賞のいずれもない状態に対応する。「ワンペア」は、5枚のカードにおいて同じ数字の2枚のカード(ワンペア)がある状態である。「ツーペア」は、5枚のカードにおいて2種類のペアがある状態である。「スリーカード」は、5枚のカードにおいて同じ数字の3枚のカードがある状態である。「ストレート」は、5枚のカード全てで数字が連続する状態である。「フラッシュ」は、5枚のカード全てが同じスート(例えば、スペードまたはダイヤ)である状態である。「フルハウス」は、5枚のカードに「ペア」と「スリーカード」がある状態である。「フォーカード」は、5枚のカードにおいて同じ数字の4枚のカードがある状態である。「ストレートフラッシュ」は、5枚のカードが「フラッシュ」および「ストレート」である状態である。これらの複数のタイプの入賞は、「入賞グループ」を構成する。
[00230]第9の実施形態によるゲーミングマシンでは、例えば、2つの再抽選リールがある場合は、「ワンペア」となる可能性があるシンボルが抽選される。4つの再抽選リールがある場合は、「ツーペア」または「フォーカード」となる可能性があるシンボルが抽選される。5つの再抽選リールがある場合は、「ストレート」、「フラッシュ」、「フルハウス」、または「ストレートフラッシュ」となる可能性があるシンボルが抽選される。
[00231]第9の実施形態によるゲーミングマシンのハードウェア構成は、第1の実施形態と同じである。
[00232]第9の実施形態によるゲーミングマシンの動作について説明する。図47および図48は、第9の実施形態によるゲーミングマシンの動作を示すフローチャートであり、図49〜53は、シンボル表示部7の画面表示例を示す図である。通常ゲームの待機状態では、シンボル表示部7には図49に示すような画面が表示される。すなわち、長方形の形状を有し、独立してシンボルを変動または停止表示するリールW1〜W5が、画面の中央部にカードとして表示される。リールW1〜W5の他に、クレジット数を表示するクレジットメータ、BET数を表示するBETメータ、および入賞状態の時にプレイヤーに払い出されるメダル数を示すWONメータが表示される。第9の実施形態では、上記のように、ポーカーゲームにおける入賞が成立するときに入賞状態が発生する。
[00233]図47に示すフローチャートにおいて、プレイヤーがクレジットまたは金銭(これらは、メダル、コイン、またはカードとしてもよい)を投入してBET操作を行うと(ステップJ1)、ゲームが開始される(ステップJ2)。ゲーム開始と同時に、リールW1〜W5のそれぞれが、シャッフルが行われているようにシンボルを変動表示する。ここで、リールW1〜W5のそれぞれのシンボル配列および変動表示タイミングは異なっている。したがって、リールが変動している間、1つのリールが別のリールと同じ状態となることはめったにない。リールW1〜W5のそれぞれは、変動表示を開始してから所定時間が経過した後、所定のタイミングで停止する。
[00234]次いで、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップJ3)。入賞状態が成立しない場合は、ゲームが終了し(ステップJ17)、入賞状態が成立する場合は、その入賞に対応する全ての配当が支払われる(ステップJ4)。このときの配当は、BET状態に応じて決定される。次いで、その入賞がトリガシンボルによって成立した入賞状態であるか否かが判定される(ステップJ5)。トリガシンボルによって入賞状態が成立していない場合は、ゲームが終了する(ステップJ17)。
[00235]一方、図49に示すように、リールW1およびW2において2つのトリガシンボルが表示されること(ワンペア)によって入賞状態が成立した場合は、ボーナスゲームとしてのフィーチャーゲームが開始される。すなわち、フィーチャーゲームは、トリガシンボルによって入賞状態が成立する場合に行われる。ここでは、トリガシンボルによる入賞は、複数のトリガシンボルが出現する場合に成立する。フィーチャーゲームの回数は、次のゲームからn(nは自然数)回である。第9の実施形態では、フィーチャーゲームの回数は5回である(ステップJ6)。
[00236]フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が開始されると、トリガシンボルを表示したリールW1およびW2は、再抽選リールに切り替えられる(ステップJ7)。再抽選リールとなったリールW1およびW2は、1つのグループとして「再抽選リールグループ」と呼ばれる。再抽選リールグループを構成するリールW1およびW2のそれぞれは、同じシンボル配列を有し、同期回転してリール上の同じ位置で停止して、「ワンペア」を成立させるシンボルを停止表示する。
[00237]フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が開始され、再抽選リール(W1およびW2)が同期してシンボルを変動表示し、他のリールはそれぞれランダムにシンボルを変動表示する。全ての通常リールおよび再抽選リールグループの変動表示が停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップJ8)。入賞状態が成立していない場合は、フローがステップJ13に進み、図50に示すように、入賞状態が成立する場合は、全ての配当が支払われる(ステップJ9)。このときの配当は、BET状態に応じて決定される。図50では、再抽選リールグループ(W1およびW2)において「8」のシンボルが揃うことによって「ワンペア」の入賞状態が成立する。例えば、図51では、再抽選リールグループ(W1およびW2)において「A」のシンボルが揃うことによって「ワンペア」の入賞状態が成立する。次いで、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップJ10)。残りのフィーチャーゲームがない場合は、フローがステップJ14に進み、残りのフィーチャーゲームがある場合は、再抽選リールとの組み合わせによって通常リールにおいて入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップJ11)。ステップJ11で、再抽選リールとの組み合わせによって通常リールにおいて入賞状態が成立しない場合は、フローがステップJ7に進み、再抽選リールとの組み合わせによって通常リールにおいて入賞状態が成立する場合は、次のゲームの開始時に、その入賞に係るリールが再抽選リールグループに統合される(ステップJ12)。
[00238]次に、フローがステップJ7へ戻り、第2のフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が行われる。再抽選リールグループ(W1およびW2)と他の通常リール(W3〜W5)とが、それぞれ独立してシンボルを変動表示する。全ての通常リールおよび再抽選リールが停止したときに、入賞状態が成立するか否かが判定される(ステップJ8)。例えば、図52に示すように、再抽選リールグループ(W1およびW2)および通常リールW3に「A」シンボルが揃うことによって「スリーカード」の入賞状態が成立する場合、その入賞に対応する配当が支払われ(ステップJ9)、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定される(ステップJ10)。フィーチャーゲームが残っている場合は、通常リールで入賞状態が成立するか否かが判定され、入賞状態が成立しないときは、フローがステップJ7に進み、入賞状態が成立するときは、入賞状態に係るリールW3が、次のゲームから再抽選リールグループに統合される(ステップJ12)。
[00239]次のゲームでは、再抽選リールグループ(W1、W2、およびW3)と通常リール(W4およびW5)とが、独立してシンボルを変動表示および停止表示する。次いで、再抽選リールグループ(W1、W2、およびW3)では、例えば、図53に示すように「スリーカード」を成立させ得るシンボルの組み合わせから抽選が行われ、シンボルの変動表示および停止表示が行われる。
[00240]上記のようにして、第3〜第5のフィーチャーゲームが行われる。すなわち、ステップJ8で、入賞状態が成立しない場合は、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)があるか否かが判定され(ステップJ13)、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が残っている場合は、フローがステップJ7へ進む。一方、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フローがステップJ14へ進む。ステップJ10で、残りのフィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)がない場合は、フィーチャーゲーム(ボーナスゲーム)が終了し(ステップJ14)、ゲーム待機状態に移行する(ステップJ15)。次のゲームのBET時に、再抽選リールが通常リールに戻される(ステップJ16)。次のゲームからは、再び通常ゲームが行われる。
[00241]このように、第9の実施形態によれば、複数の通常リールのいずれかに特定の入賞を成立させるシンボルが停止表示された場合、特定の入賞が属する入賞グループ(入賞が属するグループ)と同じ入賞グループのうちのいずれか1つの入賞が成立するように、複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、入賞状態を維持しながら入賞が変更され得る。これにより、プレイヤーが好奇心をそそられ、ゲームに対するプレイヤーの関心を高めることができる。特定の入賞を成立させるシンボル以外のシンボルを表示した通常リールでは、任意のシンボルがそれぞれ独立して表示されるように複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、通常リールと再抽選リールが独立して存在し共存する。すなわち、全てのリールを用いて再抽選が行われるのではなく、表示領域の一部である再抽選リールに再抽選結果が表示され、残りの一部の表示領域で通常の抽選結果が表示される。これにより、2つのタイプの領域、すなわち存在する再抽選リールおよび通常リールによって抽選結果が表示されるため、プレイヤーの興味をかき立てる新しい種類のゲームを実現することができる。ゲームの進行に応じて、全ての表示領域が再抽選リールとなることもあり得る。
[00242]上記の実施形態の他に、抽選の結果として、いずれかの通常リールに表示すべきシンボルが、再抽選リールに表示すべきシンボルと同じ場合、次のゲーム以降の所定回数の特別ゲームにおいて、通常リールと再抽選リールが統合されてもよい。すなわち、再抽選リールと同じシンボルが必ずしも隣接しない通常リールに表示された場合、通常リールと再抽選リールが統合される。
[00243]これにより、フィーチャーゲーム期間中に、通常リールに再抽選リールと同じシンボルが表示される度に、再抽選リールグループを構成するリールの個数が増加する。全ての再抽選リールに同じシンボルが停止表示されるように複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、再抽選リールグループに同じシンボルが停止表示される。これにより、多様な再抽選を再抽選リールにおいて行うことができる。その結果、プレイヤーに強い印象を与えることができ、プレイヤーの興味をかき立てることが可能となる。
[00244]上記のような本発明の特徴的な動作は、制御プログラムを実行するようにコンピュータを制御することによって行うことができる。すなわち、この制御プログラムは、コンピュータによって実行され得る命令グループとして、一連の処理が、ゲームを開始すると複数の表示領域(例えば、図5に示すA1〜A9)で複数のタイプのシンボルを表示する処理と、複数の前記表示領域に所定のシンボル(例えば、図7に示すTRG)を停止表示する場合、所定のシンボルを停止表示する表示領域を特定表示領域(例えば、A5、A7、A9)として設定し、第1のゲームの後の所定回数のゲームでは、前記特定表示領域に対して、それぞれのゲームにおいてシンボル間に特定の関係があるように、表示されるべき複数のタイプのシンボルからシンボルを抽選するとともに、前記特定表示領域以外の表示領域を一般表示領域として設定し、一般表示領域に対して、シンボル間に所定の関係がないように、表示されるべき複数のタイプのシンボルからシンボルを抽選する処理とを含むように構成される。
[00245]このように、複数の表示領域で所定のシンボルが停止表示される場合、所定のシンボルを停止表示する表示領域が特定表示領域として設定され、第1のゲームの後の所定回数のゲームでの抽選は、それぞれのゲームにおいてシンボル間に特定の関係があるように、表示されるべき複数のタイプのシンボルから行われるため、特定表示領域に所定の関係を有するシンボルが表示される。これにより、一般表示領域とは異なる独立した抽選結果(再抽選結果)を特定表示領域に表示することができる。特定表示領域以外の表示領域は、一般表示領域として設定される。一般表示領域では、所定の関係を有するシンボル以外で表示されるべき複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、一般表示領域と特定表示領域とがそれぞれ独立して共存する。すなわち、再抽選は全ての領域を用いて行われるのではなく、表示領域の一部である特定表示領域に再抽選結果が表示され、残りの一部の領域に通常の抽選結果が表示される。これにより、2つのタイプの領域、すなわち存在する特定表示領域および通常の表示領域によって抽選結果が表示されるため、プレイヤーの興味をかき立てる新しい種類のゲームを実現することができる。ゲームの進行に応じて、全ての表示領域が特定表示領域となることもあり得る。
[00246]また、別の制御プログラムは、一連の処理が、ゲームを開始すると停止状態の複数のシンボルを複数の表示領域(例えば、図5に示すA1〜A9)で複数のタイプのシンボルに絶えず変化させることを表示する変動表示、および各表示領域で変動しているシンボルを再び停止させる停止表示の表示を行い、複数の前記表示領域に所定のシンボル(例えば、図7に示すTRG)が停止表示される場合、所定のシンボルが停止表示される表示領域を特定表示領域として設定し、第1のゲームの後の所定回数のゲームでは、前記特定表示領域(例えば、図7に示すA5、A7、A9)について、それぞれのゲームにおいてシンボル間に特定の関係があるように、表示されるべき前記複数のタイプのシンボルからシンボルを抽選するとともに、前記特定表示部以外の表示領域を一般表示領域として設定し、一般表示領域について、シンボル間に所定の関係がないように、表示されるべき複数のタイプのシンボルからシンボルを抽選する処理を含むように構成される。
[00247]このように、複数の表示領域で所定のシンボルが停止表示される場合、所定のシンボルを停止表示する表示領域が特定表示領域として設定され、第1のゲームの後の所定回数のゲームでの抽選は、それぞれのゲームにおいてシンボルが同じように表示されるように、表示されるべき複数のタイプのシンボルから行われるため、特定表示領域に同じシンボルが表示される。これにより、一般表示領域とは異なる独立した再抽選の結果を特定表示領域に表示することができる。特定表示領域以外の表示領域は、一般表示領域として設定される。一般表示領域では、シンボルが独立して表示されるように、表示されるべき複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、一般表示領域と特定表示領域とがそれぞれ独立して共存する。すなわち、再抽選は全ての領域を用いて行われるのではなく、表示領域の一部である特定表示領域に再抽選結果が表示され、残りの一部の領域で通常の抽選結果が表示される。これにより、2つのタイプの領域、すなわち存在する特定表示領域および通常の表示領域によって抽選結果が表示されるため、プレイヤーの興味をかき立てる新しい種類のゲームを実現することができる。ゲームの進行に応じて、全ての表示領域が特定表示領域となることもあり得る。
[00248]別の制御プログラムは、一連の処理が、ゲームを開始すると複数の表示領域(例えば、図49に示すW1〜W5)で複数のタイプのシンボルを表示し、複数の前記表示領域(例えば、図49に示すW1およびW2)に特定の入賞を成立させるシンボルが停止表示される場合、次のゲーム以降の所定回数のゲームについて、所定のシンボルが停止表示される表示領域を特定表示領域(W1およびW2)として設定し、特定表示領域に対して、特定の入賞が属する入賞グループからの少なくとも1つの同じ入賞が成立するように前記複数のタイプのシンボルからシンボルを抽選するとともに、特定表示領域以外の表示領域を一般表示領域として設定し、一般表示領域に対して、それぞれのゲームにおいてシンボルが独立して表示されるように、表示されるべき複数のタイプのシンボルからシンボルを抽選する処理を含むように構成される。
[00249]このように、特定の入賞を成立させる所定のシンボルが複数の表示領域に停止表示される場合、特定の入賞を成立させる所定のシンボルを停止表示する表示領域が、次のゲームから所定回数において特定表示領域として設定され、特定の入賞グループが属する入賞グループ(入賞が属するグループ)と同じグループのいずれか1つの入賞がそれぞれのゲームにおいて成立するように、表示されるべき複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、入賞状態を維持しながらゲームごとに入賞が変更され得る。これにより、プレイヤーが好奇心をそそられ、ゲームに対するプレイヤーの関心を高めることができる。特定表示領域以外の表示領域は一般表示領域として設定される。一般表示領域では、シンボルが独立して表示されるように、表示されるべき複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、一般表示領域と特定表示領域とがそれぞれ独立して共存する。すなわち、再抽選は全ての領域を用いて行われるのではなく、表示領域の一部である特定表示領域に再抽選結果が表示され、残りの一部の領域に通常の抽選結果が表示される。これにより、2つのタイプの領域、すなわち存在する特定表示領域および通常の表示領域によって抽選結果が表示されるため、プレイヤーの興味をかき立てる新しい種類のゲームを実現することができる。ゲームの進行に応じて、全ての表示領域が特定表示領域となることもあり得る。
[00250]上記のプログラムは、CD−ROMおよびDVDなどの記録媒体に記録されることによって入手可能である。この種のプログラムは、ネットワークを構成する公衆電話回線、専用電話回線、ケーブルテレビ回線、無線通信回線などで構成される通信ネットワークなどを介して、送信装置であるコンピュータにより送信された信号を受信することによって入手されてもよい。この信号は、プログラムを含む所定の搬送波で変換されたコンピュータデータ信号である。送信する際、上記プログラムの少なくとも一部が伝送されていればよい。すなわち、上記プログラムを構成する全てのデータが同時に伝送媒体に存在する必要はない。上記コンピュータからプログラムを送信するための送信方法には、プログラムを構成するデータを連続的に送信する場合、および断続的に送信する場合が含まれる。
[00251]上述のように、本発明のゲーミングマシンは、ゲームを開始すると複数の表示領域で複数のタイプのシンボルを表示することができる表示部と、複数の前記表示領域に所定のシンボルを停止表示する場合、所定のシンボルが停止表示される表示領域を特定表示領域として設定し、第1のゲームの後の所定回数のゲームでは、前記特定表示領域に対して、それぞれのゲームにおいてシンボル間に特定の関係があるように、表示されるべき前記複数のタイプのシンボルからシンボルを抽選するとともに、前記特定表示領域以外の表示領域を一般表示領域として設定し、一般表示領域に対して、シンボル間に所定の関係がないように、表示されるべき複数のタイプのシンボルからシンボルを抽選する抽選制御部とを備える。
[00252]このように、複数の表示領域で所定のシンボルが停止表示される場合、所定のシンボルを停止表示する表示領域が特定表示領域として設定され、第1のゲームの後の所定回数のゲームでの抽選は、それぞれのゲームにおいてシンボル間に特定の関係があるように、表示されるべき複数のタイプのシンボルから行われるため、特定表示領域に所定の関係を有するシンボルが表示される。これにより、一般表示領域とは異なる独立した抽選結果(再抽選結果)を特定表示領域に表示することができる。特定表示領域以外の表示領域は、一般表示領域として設定される。一般表示領域では、所定の関係を有するシンボル以外で表示されるべき複数のタイプのシンボルから抽選が行われるため、一般表示領域と特定表示領域とがそれぞれ独立して共存する。すなわち、再抽選は全ての領域を用いて行われるのではなく、表示領域の一部である特定表示領域に再抽選結果が表示され、残りの一部の領域に通常の抽選結果が表示される。これにより、2つのタイプの領域、すなわち存在する特定表示領域および通常の表示領域によって抽選結果が表示されるため、プレイヤーの興味をかき立てる新しい種類のゲームを実現することができる。ゲームの進行に応じて、全ての表示領域が特定表示領域となることもあり得る。
[00253]図55は、例えばゲーミングマシン1のようなゲーミングマシン100の斜視図である。図56は、ゲーミングマシン100の概略図である。概して、ゲーミングマシンは、プレイヤーに、ゲームセッションを開始してゲーミングマシン100によって複数のビデオスロットゲームをプレイさせる。本発明の好ましい実施形態は、カジノに設置されることが好ましいビデオゲーミングマシンである。一実施形態では、ゲーミングマシン100は、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルデータアシスタント、および/または、プレイヤーがゲームをプレイすることを可能にする任意の適切なコンピューティング装置とすることができる。図示の実施形態では、ゲーミングマシン100は、複数のゲームを表示するためのディスプレイ装置102と、プレイヤーに対してゲーミングマシン100とのインターフェースとなることができるユーザ入力装置104と、ディスプレイ装置102に表示されるゲームをプレイヤーがプレイすることを可能にするためにディスプレイ装置102およびユーザ入力装置104に動作的に接続されたゲームコントローラ106とを備える。ゲーミングマシン100は、ゲーム台110から、ディスプレイ装置102、ユーザ入力装置104、および/またはゲームコントローラ106を支持するように構成されたキャビネット機構108も備える。
[00254]ディスプレイ装置102およびユーザ入力装置104は、それぞれキャビネット機構108に結合され、それぞれプレイヤーによってアクセス可能である。一実施形態では、ゲームコントローラ106は、キャビネット機構108内に配置される。あるいは、ゲームコントローラ106は、キャビネット機構108から分離され、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、ダイヤルイン接続、ケーブルモデム、無線モデム、および/または専用高速総合デジタル通信網(ISDN)などのネットワークを介して、ゲーミングマシン100の構成要素に接続されてもよい。
[00255]一実施形態では、ユーザ入力装置104は、複数の入力ボタン112、コイン投入口114、および/または紙幣アクセプタ116を備える。コイン投入口114は、プレイヤーによってゲーミングマシン100に投入されるコインおよび/またはトークンを受け入れるように構成された開口を備える。ゲーミングマシン100は、コインおよび/またはトークンの価値を、プレイヤーによってゲーミングマシン100でプレイされるゲームに賭けるために使用される、対応する額のゲームクレジットに変換する。
[00256]紙幣アクセプタ116は、紙幣、チケット、および/またはキャッシュカードを紙幣アクセプタ116内に受け入れて、紙幣、チケット、および/またはキャッシュカードの金銭的価値に関連付けられたゲームクレジットの額をゲーミングマシン100にクレジットすることが可能なように構成された入出力装置を備える。さらに、ゲーミングマシン100は、チケットインチケットアウト(TITO)システム(図示せず)のようなキャッシュレス賭けシステムを活用してもよい。一実施形態では、紙幣アクセプタ116は、ゲームセッション中にゲーミングマシン100によってプレイヤーに支払われるクレジットおよび/または金銭の額を示す情報を含んで印刷されたバウチャーチケットを提供するように構成されたプリンタ(図示せず)も備える。バウチャーチケットは、他のゲーミングマシンで使用されてもよいし、現金、および/またはカジノキャッシュレスシステム(図示せず)の一部としての他のアイテムに引き換えられてもよい。
[00257]コイン受け皿118は、キャビネット機構108に結合され、ゲーミングマシン100から提供される複数のコインを受け入れるように構成される。1つまたは複数のスピーカ120は、キャビネット機構108内に設置され、ゲームプレイに関連付けられた音声告知および/または音響効果を生成する。ゲーミングマシン100は、プレイヤーの視覚的なゲーム体験を高めるように照明効果を作り出すために特定のパターンで点滅し、および/または、明るさおよび色を変更するように構成された1つまたは複数の照明装置122も備える。
[00258]一実施形態では、入力ボタン112は、ゲームに対して賭けに供するものを入力するための複数のBETスイッチ124と、ベッティングラインおよび/またはカードを選択するための複数の選択スイッチ126と、賭けに供するものの最大量を入力するためのMAXBETスイッチ128と、ゲームセッションを終了し、蓄積されたゲームクレジットをプレイヤーに提供するためのPAYOUTスイッチ130と、開始スイッチ、すなわちゲームの出力を開始するためのSPIN/DEALボタン132とを備える。
[00259]図示の実施形態では、BETスイッチ124は、プレイヤーが最小ベットから最小ベットの5倍までの間で賭けることを可能にするために、1BETから5BETの5つのスイッチを含む。各選択スイッチ126は、例えば、リールゲームのペイラインおよび/またはシンボル、カードゲームの1つもしくは複数のカード、および/またはルーレットゲームのシンボルのようなベッティングラインに対応して、プレイヤーが賭けに供するものを1つまたは複数のベッティングラインに関連付けることを可能にする。MAXBETスイッチ128は、プレイヤーが1回のゲームに対して使うことができる最大ベットをプレイヤーが入力することを可能にする。PAYOUTスイッチ130は、ゲーミングマシン100にクレジットされておりゲームセッション中にプレイヤーに授与される額の金銭および/またはクレジットをプレイヤーが受け取ることを可能にする。
[00260]ゲーミングマシン100は、プレイヤー、および/またはプレイヤーに関連付けられたプレイヤートラッキングアカウントを識別するための、ゲームコントローラ106に接続されたプレイヤートラッキング装置134も備える。プレイヤートラッキングアカウントには、ゲーミングマシン100をプレイする際に使用されるプレイヤーが使用可能なゲームクレジットが含まれ得るが、これに限定されない。プレイヤートラッキング装置134は、プレイヤートラッキングコントローラ(図示せず)とゲーミングマシン100との間でプレイヤーアカウント情報を伝達するように構成される。例えば、プレイヤートラッキング装置134は、ゲームセッション中にプレイヤーに授与されるボーナスポイントおよび/またはクレジットを追跡し、および/またはプレイヤートラッキングシステムからゲーミングマシン100にダウンロードされるボーナスおよび/またはクレジットを追跡するために使用することができる。図示の実施形態では、プレイヤートラッキングコントローラが、プレイヤーアカウント情報に基づいて、プレイヤーの状態、例えば、プレイヤー順位を割り当てる。例えば、プレイヤートラッキング情報には、プレイヤーがゲームをプレイする頻度、プレイヤーがゲームの1プレイ当たりに賭ける賭けに供するものの平均量、所定期間にプレイヤーが賭ける賭けに供するものの総量、および/または他の適切なプレイヤートラッキング情報が含まれ得るが、これらに限定されない。さらに、プレイヤートラッキングコントローラは、他の追跡されるプレイヤーと比較して賭けに供するものの高い平均量および/または賭けに供するものの高い総量に基づいてプレイヤーに上位のプレイヤー順位を割り当てることもできる。ゲーミングマシン100は、プレイヤートラッキングコントローラからプレイヤートラッキング情報を受け取り、受け取った現在のプレイヤーに関連付けられたプレイヤートラッキング情報に少なくとも部分的に基づいて、シンボル選択ファクタを決定することができる。
[00261]プレイヤートラッキング装置134は、ゲームキャビネット機構108に結合され、プレイヤー識別カードリーダー136、データディスプレイ138、およびキーパッド140を備える。プレイヤー識別カードリーダー136は、プレイヤーによって挿入されたプレイヤートラッキングカード(図示せず)を受け入れ、プレイヤートラッキングカードに含まれる情報を読み取って、プレイヤーアカウント情報を識別するように構成されている。プレイヤー識別カードリーダー136には、バーコードリーダー、磁気カードリーダー、および/または無線周波数識別(RFID)カードリーダーが含まれ得るが、これらに限定されない。キーパッド140は、例えば一意のプレイヤー個人識別番号(PIN)などのユーザ選択入力を受け入れるように構成され、それにより、ゲーミングマシン100がプレイヤーを識別し、識別したプレイヤーに関連付けられたプレイヤーアカウント情報にアクセスしてその情報をデータディスプレイ138に表示することを容易にする。一実施形態では、データディスプレイ138は、キーパッド140を含むタッチスクリーンパネルを備える。あるいは、データディスプレイ138およびキーパッド140は、ディスプレイ装置102に含まれてもよい。
[00262]一実施形態では、ディスプレイ装置102は、第1のディスプレイ142および第2のディスプレイ144を備える。第1のディスプレイ142は、ゲームに使用するための印および/またはシンボル、例えば、カードゲームで使用されるカード、ルーレットゲームで使用されるルーレット盤およびシンボル、ならびにリールゲームで使用されるリールを含む(図57〜61に示す)ゲーム画面146を表示するように構成される。ゲーム画面146は、任意のタイプのゲームを含むことができ、それらのゲームには、ビデオスロットゲーム、キノゲーム、ブラックジャックゲーム、ビデオポーカーゲーム、または、プレイヤーが賭けをしてゲームをプレイし、ゲームの結果および配当表に基づいて特典をプレイヤーに提供することを可能にする任意のタイプのゲームが含まれるが、これらに限定されない。第2のディスプレイ144は、ゲームを行うためのゲームプレイ案内を表示するように構成され、ゲームプレイ案内には、プレイ案内、配当表、ペイライン、ベッティングライン、および/またはゲーミングマシン100が本明細書に説明されるように機能することを可能にする任意の情報が含まれるが、これらに限定されない。さらに、ディスプレイ142および144のそれぞれは、ゲーム画面146および/またはゲームプレイ案内の少なくとも一部分を表示するように構成されてもよい。一実施形態では、第1のディスプレイ142および第2のディスプレイ144のそれぞれは、陰極線管ディスプレイ(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)、アクティブマトリックス式有機発光ダイオードディスプレイ(AMOLED)、プラズマディスプレイ、および/またはグラフィックデータおよび/またはテキストをユーザへ表示することができる任意の適切な視覚出力装置などのフラットパネルディスプレイを含む。あるいは、タッチスクリーンなど単一の構成要素が、ディスプレイ装置102およびユーザ入力装置104の両方として機能してもよい。他の実施形態では、第1のディスプレイ142および/または第2のディスプレイ144は、複数のゲームシンボルを表示する複数の機械式リールを備える。
[00263]図56を参照すると、一実施形態では、ゲームコントローラ106は、プロセッサ、すなわち、例えばCPU30のような中央処理装置(CPU)148、クレジットコントローラ150、コンソールユニット152、支払いコントローラ154、乱数発生器(RNG)156、照明コントローラ158、サウンドコントローラ160、ディスプレイコントローラ162、メモリ装置164、およびデータベース166を備えている。メモリ装置164は、これに限定されるものではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、ディスケット、フラッシュドライブ、コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、および/または、CPU148が命令および/またはデータを記憶、取出し、および/または実行することを可能にする任意の適切な装置などのコンピュータ可読媒体を含む。
[00264]CPU148は、様々なプログラムを実行し、それにより、ユーザ入力装置104により受け付けられたプレイヤー命令およびデータに従ってゲームコントローラ106の他の構成要素を制御する。CPU148は、特に、ゲームプログラムを実行し、それにより、本明細書に説明される実施形態に係るゲームを実施する。メモリ装置164は、CPU148によって使用されるプログラムおよびデータベースを記憶する。さらに、メモリ装置164は、データベース166に情報を記憶および取り出す。そうした情報としては、賭けに供するものの量、賭けに供するものの総量、ゲーム当たりの賭けに供するものの平均量、ゲームタイプ、ゲームに関連付けられたリールの個数、ゲームで使用されるリール構成、それぞれのリール構成に関連付けられたリールグループ、それぞれのリールグループに関連付けられたリールの個数、リールの予め定義された位置、シンボル値、それぞれのシンボル位置に表示されるシンボルのタイプ、ディスプレイ装置102上にゲーム画像および/または画面を生成するための画像データが含まれるが、これらに限定されない。また、メモリ装置164は、CPU148によって使用される変数およびパラメータなどを一時的に記憶する。例えば、図示の実施形態では、データベース166は、(図57〜61に示す)リール構成のセットを含むリール構成リスト168を含む。リール構成リスト168は、以下に限定されないが、複数のリール構成、それぞれのリール構成に含まれるリールグループの数量、それぞれのリールグループに関連付けられたリールの個数、それぞれのリール構成に関連付けられた被選択確率、それぞれのリール構成に関連付けられたフリースピンおよび/またはゲームインスタンスの数、それぞれのリール構成に関連付けられた特典マルチプライヤ、および/または、ゲーミングマシン100が本明細書に記載されているように機能することを可能にする、リール構成に関連付けられた任意の適切なデータを含む。
[00265]メモリ装置164は、印、シンボル重み、シンボル値、被選択確率とリール構成との関係を表す被選択確率テーブル、配当テーブル、および/または、乱数の組み合わせと特典のタイプとの関係を表す入賞組み合わせテーブルを記憶することもできる。一実施形態では、メモリ装置164は、RAMを利用して、ゲームの進行に必要なプログラムおよびデータを一時的に記憶し、EPROMを利用して、ゲーミングマシン100のブート動作などの基本動作を制御するためのプログラムおよびデータを予め記憶する。
[00266]クレジットコントローラ150は、コインの額ならびに紙幣アクセプタ116でカウントおよび検証された紙幣の額に相当する、プレイヤーのクレジットの額を管理する。コンソールユニット152は、ユーザ入力装置104に接続され、入力ボタン112を介して受け取られたプレイヤーの選択を監視し、プレイヤーが入力ボタン112によって入力する様々な命令およびデータを受け付ける。支払いコントローラ154は、コイン受け皿118を使用することによって、および/または紙幣アクセプタ116を介してクレジットバウチャーを提供する際に使用するために、プレイヤーのクレジットをコイン、紙幣、または他の金銭的データに変換する。
[00267]照明コントローラ158は、ゲームプレイに関連付けられた照明効果を作り出すために、特定のパターンで点滅し、および/または明るさおよび色を変更するように1つまたは複数の照明装置122を制御する。サウンドコントローラ160は、ゲームプレイ中に音声告知および音響効果を出力するようにスピーカ120を制御する。ディスプレイコントローラ162は、好ましくはメモリ装置164に記憶されたコンピュータグラフィックスおよび画像データを使用することによって、画面に様々な画像を表示するようにディスプレイ装置102を制御する。より具体的には、ディスプレイコントローラ162は、コンピュータグラフィックスおよび画像データを使用することによって、第1のディスプレイ142および/または第2のディスプレイ144に表示されるゲーム画面内のビデオリールを制御する。さらに、ディスプレイコントローラ162は、ユーザがゲームに参加できるようにユーザによって開始され得る特定の操作に対応するゲーム画面146内の(図61に示す)複数のユーザ選択領域170も表示する。
[00268]RNG156は、好ましくはゲームの各ラウンドの開始時に、乱数を生成し、CPU148に出力する。CPU148は、乱数を使用して、ゲームの結果および/またはゲームで使用されるリール構成の選択を決定する。例えば、ゲームがビデオスロットゲームの場合、CPU148がRNG156を使用して、ビデオリールに表示されるシンボルの配列をランダムに選択する。さらに、CPU148は、RNG156を使用して、リール構成リスト168に含まれるリール構成のセットからリール構成をランダムに選択することができる。さらに、CPU148は、通常RNG156によって生成された乱数を使用してゲームを実行し、プレイヤーに特典を提供するか否かを判定する。補足すると、CPU148は、乱数の組み合わせを含むゲーム結果を生成し、生成された組み合わせを、入賞組み合わせテーブルに格納された入賞組み合わせと比較して、生成された結果が、特典の一種に関連付けられた入賞結果であるか否かを判定する。
[00269]図57は、ゲーミングマシン100によって表示されるゲーム172の例示的なグラフィック表示である。図58は、本発明の一実施形態による、スロットゲーム172の一連のグラフィック表示である。図示の実施形態では、ゲームコントローラ106は、ディスプレイ装置102にゲーム172を表示するように構成される。一実施形態では、ゲーム172は、ビデオスロットゲームである。しかしながら、ゲーム172は、キノゲーム、ブラックジャックゲーム、ビデオポーカーゲーム、またはゲームコントローラ106が本明細書に説明されるように機能することを可能にする任意のタイプのゲームを含むがこれらに限定されず、プレイヤーが賭けをすることができる任意のタイプのゲームとすることができることに留意されたい。図示の実施形態では、ゲーム172は、第1のディスプレイ142に表示される。あるいは、ゲーム172は、第1のディスプレイ142および/または第2のディスプレイ144に表示されてもよい。
[00270]概して、ゲーム172のプレイ中、ゲームコントローラ106は、ゲーム172の結果174をランダムに生成し、表示領域176に生成されたゲーム結果174を表示する。さらに言えば、ゲームコントローラ106は、可能なゲームシンボルの予め定義されたセットから複数のゲームシンボル178をランダムに選択し、ゲーム表示領域176に、生成されたゲーム結果174に関連付けられて選択されたゲームシンボル178を表示する。
[00271]図示の実施形態では、複数の行184および複数の列186に沿って配列された複数のセル182を有するグリッド180に、複数のシンボル178が表示される。各セル182は、ゲーム結果174に係る1つまたは複数のゲームシンボル178を表示する。図示の実施形態では、ゲームコントローラ106は、複数のリール188内にゲームシンボル178を表示し、それぞれのリール188は、複数のゲームシンボル178を表示するように構成されている。図示の実施形態では、ゲームは、それぞれのセル182に表示される1つのリール188を含む。さらに、それぞれのリール188は、スピンおよび停止し、ゲーム結果を表示するように停止した状態で、対応するセル182内に単一のゲームシンボル178を表示するように構成される。一実施形態では、それぞれのリール188は、(図32〜37に示すように)停止した状態で、対応するセル182に複数のゲームシンボル178を表示してもよい。図示の実施形態では、ゲーム172は、5つの列186に表示されている15個のリール188を含み、列186ごとに3つのセル182(「3×5」配列)が表示領域176に表示されている。あるいは、例えば、1−2−3−2−1(図5に示す)、3−4−3−4−3、4−5−5−5−4、または4−5−4−5−4配列、または3×3(図15に示す)、3×4、4×5、または5×5構成のような列ごとに同じ個数のセルを有する配列など、他のリール構成が使用されてもよい。ゲーム172は、ゲームシンボル178の組み合わせをプレイヤーに示すために1つまたは複数のセル182にわたって延びる複数のペイライン190も含む。一実施形態では、ゲーミングマシン100は、それぞれのリールの外周面に表示された複数のシンボルを含む複数の機械式リール(図示せず)によってゲーム172を表示する。
[00272]各スロットゲームは、一般に従来の手法でプレイされる。プレイヤーは、所定の単位および選択された数のペイラインに基づくことが可能な賭けを行い、ゲームコントローラ106は、ゲームの結果をランダムに生成し、リール188をスピンさせ、リール188を選択的に停止して、表示セル182のそれぞれにゲームシンボル178を表示する。所定のパターンのシンボル178が、プレイされたペイライン190の各セル182に対してランダムに選ばれた場合、プレイヤーは、ペイライン、賭けに供するものの量、および所定の配当テーブルに基づいて支払いを受けることができる。さらに、選択されたペイラインに関連付けられたシンボルの組み合わせが入賞組み合わせである場合、プレイヤーは支払いを受けることができる。さらに、プレイヤーは、ゲーム結果174において、選択されたペイラインに関連付けられたシンボルの組み合わせ、および/または、1つまたは複数の予め定義されたシンボルの出現に基づいて、ボーナスフィーチャーおよび/またはボーナスゲームを受け取ることができる。上述の一般的なスロットゲームのプレイの多数の変形形態が本発明の範囲に含まれる。そのようなスロットゲームは当技術分野で周知であるので、これ以上論じない。
図示の実施形態では、ゲームコントローラ106は、賭けに供するものの量を含むゲームセッションを開始するためのプレイヤーの選択、および表示されたグリッド180内の所定のセットのセル182に関連付けられた1つまたは複数のペイライン190の選択を示す信号を、ユーザ入力装置104から受け取る。図示の実施形態では、ゲーム172はマルチラインゲームであり、すなわち、ペイラインが、水平のペイライン、および/または斜めのペイライン、および/またはジグザグのペイラインを含む。さらに、ユーザ入力装置104は、プレイヤーが、ペイライン当たりのベットの1回のクレジットを(最大ベットまで)増大するように切り替えることを可能にする。ゲームコントローラ106は、ゲーム172の結果174をランダムに生成し、生成された結果174をディスプレイ装置102に表示する。一実施形態では、ゲームコントローラ106は、それぞれのリール188を回転および/またはスピンさせてゲームプレイを開始し、それぞれのリール188を停止して、ランダムに生成された結果174に係る複数のシンボル178を表示する。さらに、ゲームコントローラ106は、生成した結果174が入賞結果であるかどうかを、表示されたゲームシンボル178、配当テーブル、賭けに供するものの量、およびプレイヤーが選択した1つまたは複数のペイライン190に基づいて判定するように構成される。より具体的には、ゲームコントローラ106は、選択されたペイライン190に沿って配列されたシンボル178の組み合わせが入賞組み合わせであるか否かを判定する。ゲームコントローラ106は、ゲーム172の結果174に応じた特典を提供することができる。一般に、用語「特典」は、クレジットまたは金銭に関する支払いであり得る。したがって、ゲームコントローラ106は、ゲーム172の結果174に応じて通常の支払いを付与することができる。しかしながら、特典という用語は、例えば、食事、ショーのチケットなどの景品、ならびに、フリーゲーム、あるいは各ゲームにおいて1つまたは複数のワイルドシンボルまたはスタックされたワイルドシンボルを付与することのようなゲーム内特典を含む、他のタイプの特典を指すこともできることに留意されたい。
[00273]図示の実施形態では、ゲームコントローラ106は、表示グリッド180に表示される複数のリール188を含むゲーム172を表示するように構成される。それぞれのリール188は、リールが停止された位置(図57に示す)で、複数のゲームシンボル178のうちの1つを表示するように構成される。ゲームコントローラ106は、データベース166に記憶されたリール構成リスト168に含まれるリール構成192のセットからリール構成192を選択し、選択されたリール構成192を表示領域176に表示する。それぞれのリール構成192は、少なくとも1つのリールグループ194を含む。それぞれのリールグループ194は、複数のリール188を含み、複数のリール188のそれぞれは同じゲームシンボル178を同時に表示するように構成され、同一のリールグループ194に含まれるそれぞれのリール188が同期して同じゲームシンボル178を同時に表示するようになされている。さらに、それぞれのリール構成192は、他のリール188と同期されない少なくとも1つの独立したリール196(図59に示す)を含むことができる。
[00274]ゲームコントローラ106は、それぞれのリールグループ194について、ゲーム結果174においてそれぞれ対応するリール188に表示されるゲームシンボル178をランダムに決定し、各リール188をスピンおよび停止させ、同一のリールグループ194のそれぞれのリール188に表示される同じゲームシンボル178を含むゲーム結果174を表示する。例えば、図57および図58を参照すると、一実施形態では、ゲームコントローラ106は、第1のリールグループ198、第2のリールグループ200、第3のリールグループ202、および第4のリールグループ204を含むリール構成192を選択することができる。第1のリールグループ198は4つのリール188を含み、第2のリールグループ200は4つのリール188を含み、第3のリールグループ202は4つのリール188を含み、第4のリールグループ204は3つのリール188を含む。
[00275]図示の実施形態では、ゲームコントローラ106は、ゲームのインスタンス、すなわちゲーム結果174の生成を開始し、それぞれのリールグループ194についてゲームシンボル178をランダムに決定する。ゲームコントローラ106は、同一のリールグループ194のそれぞれのリール188に決定されたゲームシンボル178を表示するとともにゲーム結果174を表示するように、リール188のそれぞれをスピンおよび停止させる。例えば、一実施形態では、リール構成192は、第1のリールグループ198を含むことができる。ゲームコントローラ106は、複数の第1のリール206を有する第1のリールグループ198を表示し、第1のインスタンス210において第1のリール206のそれぞれに関連付けられる第1のゲームシンボル208をランダムに選択することができる。ゲームコントローラ106は、リール188のそれぞれをスピンおよび停止させ、選択された第1のゲームシンボル208が第1のリール206のそれぞれに表示されることにより、第1のインスタンス210の結果を表示することができる。ゲームの第2のインスタンス212において、ゲームコントローラ106は、第1のリール206のそれぞれに関連付けられる第2のゲームシンボル214をランダムに選択し、それぞれのリール188をスピンおよび停止させ、第2のインスタンス212の結果において第1のリール206のそれぞれに第2のゲームシンボル214を表示することができる。さらに、ゲームコントローラ106は、第1のリール206のそれぞれをスピンさせて、回転中に同時に同じゲームシンボル178を表示することができる。
[00276]さらに、リール構成192は、第2のリールグループ200を含むこともできる。ゲームコントローラ106は、複数の第2のリール216を有する第2のリールグループ200を表示し、第2のリールグループ200に関連付けられるゲームシンボル178をランダムに選択し、第2のリール216をスピンおよび停止させ、選択されたゲームシンボル178を第2のリール216のそれぞれに表示することもできる。
[00277]図示の実施形態では、ゲーミングマシン100は、データベース166に記憶されているリール構成リスト168に含まれる第1のリール構成218および第2のリール構成220(図61に示す)を含むことができる。一実施形態では、第1のリール構成218は、第1の数量のリールグループ194を含み、第2のリール構成220は、第1の数量のリールグループ194と異なる第2の数量のリールグループ194を含む。例えば、図61に示すように、第1のリール構成218は、「リールグループ1」として示す第1のリールグループ198、「リールグループ2」として示す第2のリールグループ200、「リールグループ3」として示す第3のリールグループ202、および「リールグループ4」として示す第4のリールグループ204を含む4つのリールグループ194を含む。第2のリール構成220は、第1のリールグループ198および第2のリールグループ200を含む2つのリールグループ194を含む。さらに、一実施形態では、リール構成リスト168は、第1の個数のリール188を有する第1のリールグループ198、およびリールの第1の個数と異なる第2の個数のリール188を有する第2のリールグループ200を含む、少なくとも1つのリール構成192を含む。例えば、図61に示すように、第2のリール構成220は、8つの第1のリール206を含む第1のリールグループ198、および7つの第2のリール216を含む第2のリールグループ200を含む。
[00278]さらに、図示の実施形態では、それぞれのリール構成192は、表示グリッド180内の予め定義された位置に表示される同一のリールグループ194のそれぞれのリール188を含む。例えば、図61に示すように、表示グリッド180は、上段行222、中段行224、および下段行226を含むことができる。第1のリール構成218は、表示グリッド180の上段行222および中段行224のそれぞれに表示されている第1のリール206の対を有する第1のリールグループ198を含み、また、上段行222に沿って配列されている複数の第2のリール216と中段行224に沿って配置された1つの第2のリール216とを有する第2のリールグループ200を含むことができる。第2のリール構成220は、上段行222、中段行224、および下段行226のそれぞれに沿って配列された複数の第1のリールと、上段行222、中段行224、および下段行226のそれぞれに沿って配列された複数の第2のリール216とを含むことができる。
[00279]一実施形態では、ゲームコントローラ106は、リール構成リスト168に含まれるリール構成192のセットから少なくとも1つのリール構成192をプレイヤーに選択させて、プレイヤーの選択したリール構成192を使用してゲーム結果を生成および表示することができる。例えば、図61を参照すると、ゲームコントローラ106は、少なくとも1つのリール構成192および関連するユーザ選択領域170を含むリール構成選択画面228を表示して、ゲームで使用される1つまたは複数のリール構成192をプレイヤーが選択することを可能にする。
[00280]さらに、それぞれのリール構成192は、ゲームインスタンス、例えば、フリースピンの個数に関連付けられてもよい。ゲームコントローラ106は、選択されたリール構成192に関連付けられるゲームインスタンスの個数を決定し、決定された個数のゲームインスタンスのそれぞれに関連付けられる複数のゲーム結果を決定し、上記個数のゲームインスタンスのそれぞれを各々に対応するゲーム結果とともに順次表示するように、複数のリール188のそれぞれを応答的にスピンおよび停止させることができる。
[00281]例えば、一実施形態では、表示されたリール構成192から1つをプレイヤーが選択することで、選択されたリール構成192に関連付けられた対応する数のフリースピンが開始するように、それぞれのリール構成192を対応する数のフリースピン、例えば、ゲームインスタンスに関連付けることができる。例えば、ゲームコントローラ106は、対応する10回のフリースピンを有する第1のリール構成218を表示し、また、対応する3回のフリースピンを有する第2のリール構成220を表示することができる。プレイヤーが第1のリール構成218を選択した場合、ゲームコントローラは、第1のリール構成218を使用して、ゲームの10個のインスタンス、例えば、10回のフリースピンを生成および表示することができる。プレイヤーが第2のリール構成220を選択した場合、第2のリール構成220を使用して、ゲームコントローラ106は、ゲームの3つのインスタンス、例えば、3回のフリースピンを生成および表示することができる。それぞれのフリースピンについて、ゲームコントローラ106は、選択されたリール構成192に含まれるそれぞれのリールグループ194についてゲームシンボル178をランダムに選択し、選択されたゲームシンボル178が同一のリールグループ194のそれぞれのリール188に表示されることにより、対応するゲーム結果を表示することができる。
[00282]さらに、一実施形態では、それぞれのリール構成192は、複数の特典マルチプライヤのうちの1つに関連付けられてもよい。ゲームコントローラ106は、選択されたリール構成192に関連付けられる特典マルチプライヤを決定し、決定された特典マルチプライヤに応じて特典を付与するように構成されてもよい。例えば、図61に示すように、それぞれのリール構成192は、増大された特典をプレイヤーに提供するために使用される、関連付けられる特典マルチプライヤを含むことができる。例えば、ゲームコントローラ106は、関連付けられる5倍のマルチプライヤを有する第1のリール構成218を表示し、また2倍のマルチプライヤを有する第2のリール構成220を表示することができる。プレイヤーが第1のリール構成218を選択した場合、ゲームコントローラ106は、第1のリール構成218により1つまたは複数のゲーム結果を生成し、ゲーム結果および対応する特典マルチプライヤに応じてプレイヤーに提供される特典を決定することができる。例えば、ゲームコントローラ106は、選択されたペイライン190に沿って表示されるゲームシンボル178に応じて特典を決定し、決定された特典を対応する5倍の特典マルチプライヤによって乗算して増大された特典をプレイヤーに提供することができる。
[00283]さらに、一実施形態では、より大きな数量のリールグループ194を有するリール構成192は、より小さな数量のリールグループ194およびより小さな数の関連するフリースピンを有する他のリール構成192と比べて、より大きな数量の関連するフリースピンを含んでもよい。また、より小さな個数のリールグループ194を有するリール構成192は、より大きな個数のリールグループ194およびより大きな特典マルチプライヤを有する他のリール構成192と比べて、より小さな特典マルチプライヤを含んでもよい。
[00284]図示の実施形態では、ゲームコントローラ106は、リール構成リスト168に含まれるリール構成192のセットからリール構成192をランダムに選択し、ランダムに選択されたリール構成192によりゲーム結果を表示するように構成される。それぞれのリール構成192は、関連付けられる被選択確率を含む。ゲームコントローラ106は、対応する被選択確率に応じてリール構成192のうちの1つをランダムに選択するように構成される。一実施形態では、リール構成192のセットは、異なる被選択確率を有する少なくとも2つのリール構成192を含む。例えば、第1のリール構成218は、第1の被選択確率を有することができ、第2のリール構成220は、第1の被選択確率とは異なる第2の被選択確率を有することができる。
[00285]例えば、一実施形態では、リール構成リスト168に含まれるそれぞれのリール構成192に関連付けられる被選択確率を、それぞれのリール構成192に含まれるリールグループ194の数量を含む以下の表に示すことができる。以下の表(表1)は、単に例示であって本発明の範囲を限定しない。
[00286]第1の列は、データベース166に含まれるリール構成リスト168に含まれるリール構成192を表す。第2の列は、それぞれ対応するリール構成192に含まれるリールグループ194の数量を表す。第3および第4の列は、それぞれのリール構成192に関連付けられる被選択確率を表す。
[00287]図示の実施形態では、ゲームコントローラ106は、ゲーム172のインスタンスに使用される対応する被選択確率に応じてリール構成192をランダムに選択する。例えば、図示の実施形態では、リール構成リスト168は、約60%に等しい被選択確率を有する第1のリール構成、約10%に等しい被選択確率を有する第2のリール構成、および約30%に等しい被選択確率を有する第3のリール構成を含むことができる。ゲームプレイ中、ゲームコントローラ106は、ゲーム172のインスタンスに使用される第2のリール構成を選択し、表示グリッド180に表示される2つのリールグループ194を有する第2のリール構成を含むゲーム結果を表示することができる。
[00288]さらに、図示の実施形態では、対応するリール構成192のそれぞれのリールグループ194に関連付けられるリール188の数量を、それぞれのリール構成192に含まれるリールグループ194の数量を含む以下の表(表2)に示すことができる。以下の表は、単に例示であって本発明の範囲を限定しない。
[00289]第1の列は、データベース166に含まれるリール構成リスト168に含まれるリール構成192を表す。第2の列は、それぞれ対応するリール構成192に含まれるリールグループ194の数量を表す。第3、第4、第5、および第6の列は、それぞれのリールグループ194内に含まれるリール188の個数を表す。
[00290]例えば、図示の実施形態では、第2のリール構成が選択される場合、ゲームコントローラ106は、第1のリールグループ198で表示される8つの第1のリール206と第2のリールグループ200で表示される7つの第2のリール216とを有する2つのリールグループ194を含む第2のリール構成により、ゲーム結果を表示する。
[00291]図59および図60は、本発明の一実施形態によるスロットゲーム172の別の一連のグラフィック表示である。一実施形態では、図59を参照すると、ゲームコントローラ106は、ゲーム172の第1のインスタンス210の結果を決定し、第1のゲーム結果におけるトリガ条件を検出し、検出されたトリガ条件に応じてリール構成192を選択し、ゲーム172の後続の第2のインスタンス212に関連付けられた第2のゲーム結果を決定し、選択されたリール構成により第2のゲーム結果を表示することができる。例えば、一実施形態では、ゲームコントローラ106は、複数の独立したリール196により第1のインスタンスを表示し、独立したリール196により第1の結果を生成および表示することができる。ゲームコントローラ106は、1つまたは複数の独立したリール196とともに表示されるトリガシンボル230の出現を検出し、検出されたトリガシンボル230の個数および/または位置に応じてリール構成192を選択することができる。例えば、一実施形態では、ゲームコントローラ106は、第1のインスタンス210に表示されるトリガシンボル230の個数を決定し、トリガシンボル230の個数と等しい個数のリール188を含むリールグループ194を有するリール構成192を選択し、選択されたリール構成192によりゲームの第2のインスタンス212を表示することができる。別の実施形態では、ゲームコントローラ106は、対応するトリガシンボル230と同じセル182に配列された複数のリール188を含むリールグループ194を有するリール構成192を選択することができる。例えば、第1のインスタンス210に表示されるトリガシンボル230を検出すると、ゲームコントローラ106は、トリガシンボル230を表示するリール188のそれぞれを含むリールグループ194を形成し、第2のインスタンス212の表示中に、グループ化されたリール188を同期し、グループ化されたリール188のそれぞれに同じゲームシンボル178を表示することができる。
[00292]図60を参照すると、ゲームコントローラ106は、第1のリールグループ198の第1のリール206のそれぞれに第1のゲームシンボル208を表示するとともに第1のインスタンス210を生成し、第1のゲームシンボル208が第1のインスタンス210における他のいずれかのリール188に出現するか否かを判定することができる。他のリール188で第1のゲームシンボル208の出現を検出すると、ゲームコントローラ106は、対応するリール188を第1のリールグループ198に追加して第1のリールグループ198における第1のリール206の個数を増加させ、増加された数量の第1のリール206を含む第1のリールグループ198により第2のインスタンス212を生成する。後続のインスタンスのそれぞれにおいても、ゲームコントローラ106は、第1のリールグループ198に表示されるのと同じゲームシンボル178を追加のリール188が表示するかどうかを検出し、後続のゲームインスタンスのそれぞれにおいて追加のリール188を第1のリールグループ198に追加することができる。
[00293]図62は、例示的なゲーミングシステム300の概略図である。ゲーミングシステム300は、システムコントローラ302、およびシステムコントローラ302に接続された1つまたは複数のゲーミングマシン304を備える。一実施形態では、ゲーミングマシン304はゲーミングマシン100を含む。別の実施形態では、ゲーミングマシン304には、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルデータアシスタント、および/または、プレイヤーがゲーム172をプレイするためにシステムコントローラ302に接続することが可能な任意の適切なコンピューティング装置が含まれ得る。
[00294]図示の実施形態では、システムコントローラ302は、本明細書に説明されるようなゲームコントローラ106の機能の全てを実行するように構成される。システムコントローラ302は、それぞれのゲーミングマシン304から受け取ったユーザ選択入力に基づいて、それぞれのゲーミングマシン304でゲーム172を実行するためにそれぞれのゲーミングマシン304と通信する。図示の実施形態では、システムコントローラ302は、それぞれゲーミングマシン304でゲーム172の別々のインスタンスを実行して、それぞれのゲーミングマシン304に関連付けられたそれぞれのプレイヤーがゲーム172の別々のインスタンスを同時にプレイすることができるようにする。
[00295]図57を参照すると、図示の実施形態では、システムコントローラ302は、ゲーミングマシン304の少なくとも1つでゲーム172を表示する。さらに、システムコントローラ302は、ユーザ選択入力に応じてゲームを開始し、開始されたゲーム172に使用されるリール構成192を選択する。システムコントローラ302は、ゲームの結果をランダムに決定し、同一のリールグループ194のそれぞれのリール188に表示される単一のランダムシンボルを決定し、回転中に同一のリールグループ194のそれぞれのリールに同じシンボルを表示するとともに結果を表示するように、リール188をスピンおよび停止させる。システムコントローラ302はまた、決定されたゲーム結果に応じた特典をプレイヤーに提供する。
[00296]図示の実施形態では、ゲーミングマシン100およびシステムコントローラ302は、ローカルエリアネットワーク(LAN)306と通信して接続される。あるいは、ゲーミングマシン100およびシステムコントローラ302は、例えば、インターネットリンク、イントラネット、WAN、ダイヤルイン接続、ケーブルモデム、無線モデム、および/またはISDN線などのネットワークを介して接続されてもよい。図示の実施形態では、ゲーミングシステム300は、4つのゲーミングマシン100を備え、図55に示すような一実施形態では、バンク308に配列され、すなわち一緒に隣接して配列される。しかしながら、ゲーミングシステム300は、円形もしくは湾曲した弧に沿うなどの任意の形で配列することができる、またはカジノフロアの別々の領域および/または異なるカジノのような別々のゲーミング施設内に配置することができる任意の数のゲーミングマシン100を備えることが可能なことに留意されたい。さらに、ゲーミングマシン100の追加のグループがシステムコントローラ302に接続されてもよい。さらに、図示の実施形態では、ゲーミングシステム300は、ゲーミングマシン100のうちの1つまたは複数でプレイされるゲームを表示するためにシステムコントローラ302に接続された中央ディスプレイ310を備えることができる。
[00297]一実施形態では、システムコントローラ302は、ゲーミングマシン100に関連付けられたゲームコントローラ106のいずれか1つによって実装することができる。さらに別の実施形態では、システムコントローラ302は、ゲーミングマシン100に対して遠隔に、またはゲーミングマシンキャビネット機構108(図55に示す)のいずれか1つの内に位置することができる。
[00298]一実施形態では、システムコントローラ302はまた、ボーナストリガイベントが、ゲーミングマシン100のうちの1つまたは複数でプレイされるゲーム結果で発生するか否かを判定することができ、ボーナストリガイベントが発生する場合、中央ディスプレイ310に、例えばゲーム172などのボーナスゲームを表示することができる。あるいは、システムコントローラ302は、1つまたは複数のゲーミングマシン100でプレイされるゲームで発生している1つまたは複数のボーナストリガイベントに基づいて、それらのゲーミングマシン100でゲーム172を表示することもできる。ボーナストリガイベントは、ゲーム結果における予め定義されたシンボルおよび/または予め定義されたシンボル組み合わせの出現とすることができる。
[00299]図63は、スロットゲームをプレイヤーに提供する例示的な方法400のフローチャートである。図示の実施形態では、方法400は、表示グリッドに表示される複数のリールを含むゲームを表示し、それぞれのリールが複数のシンボルのうちの1つを表示するように構成されるステップ402と、複数のリールのそれぞれに表示されるシンボルを含むゲームの結果をランダムに決定するステップ404と、リール構成のセットからリール構成を選択するステップ406とを含む。リール構成のセットのそれぞれのリール構成は、複数のリールグループを含む。リールグループのそれぞれは、複数のリールを含む。
[00300]方法400は、それぞれのリールグループについて、決定された結果において当該リールグループのそれぞれのリールに表示される単一のランダムシンボルを決定するステップ408と、回転中に前記リールグループのそれぞれのリールに同じシンボルを表示するとともに前記結果を表示するように、前記リールグループのリールのそれぞれをスピンおよび停止させるステップ410と、決定された結果に応じた特典を前記プレイヤーに提供するステップ412とをさらに含む。
[00301]一実施形態では、方法400は、プレイヤーにリール構成のセットから少なくとも1つのリール構成を選択させるステップと、プレイヤーが選択したリール構成により前記結果を表示するステップとをさらに含むことができる。
[00302]さらに、方法400は、選択されたリール構成に関連付けられるゲームインスタンスの個数を決定するステップと、前記決定された個数のゲームインスタンスのそれぞれに関連付けられる複数のゲーム結果を決定するステップと、前記個数のゲームインスタンスのそれぞれを前記ゲーム結果とともに順次表示するように前記複数のリールのそれぞれを応答的にスピンおよび停止させるステップとを含むことができる。方法400は、選択されたリール構成に関連付けられる特典マルチプライヤを決定するステップと、決定された特典マルチプライヤに応じて特典を提供するステップとをさらに含むことができる。
[00303]一実施形態では、方法400は、リール構成のセットから前記リール構成をランダムに選択するステップと、前記ランダムに選択されたリール構成により前記決定された結果を表示するステップとを含む。さらに、方法400は、第1のゲーム結果におけるトリガ条件を検出するステップと、検出されたトリガ条件に応じてリール構成を選択するステップと、後続の第2のゲーム結果を決定するステップと、選択されたリール構成により前記第2のゲーム結果を表示するステップとをさらに含むことができる。
[00304]上述のシステム、装置、および方法は、複数のリール構成から複数のリールグループを含むリール構成を選択し、選択されたリール構成によりゲームを表示するゲーミングマシンを提供することによって、既知のゲーミングマシンの欠点の少なくとも一部を克服する。リール構成のそれぞれは、複数のリールグループを含み、同一のリールグループに含まれるそれぞれのリールは、ゲーム中に同時に同じゲームシンボルを表示するように構成される。ゲーミングマシンは、ゲームの結果をランダムに決定し、それぞれのリールグループについて、同一のリールグループのそれぞれのリールに表示される単一のランダムシンボルを決定し、それぞれ対応するリールグループのそれぞれのリールに同じシンボルを表示するとともに結果を表示するように、リールグループのそれぞれをスピンおよび停止させる。同じシンボルを表示するリールを有するリールグループをそれぞれ含む複数のリール構成を含むゲーミングマシンを提供することによって、ゲーム中に入賞結果を達成する確率が増大され、したがって、特典を受け取ることについてのプレイヤーの期待が増大し、プレイヤーがゲーミングマシンをプレイする時間が増大する。
[00305]ゲーミングマシン、ゲーミングシステム、およびプレイヤーにゲーミングマシンをプレイさせる方法の例示的な実施形態が上記に詳細に説明されている。ゲーミングマシン、システム、および方法は、本明細書に説明された特定の実施形態に限定されず、むしろゲーミングマシンおよび/またはシステムの構成要素および/または方法のステップは、本明細書に説明された他の構成要素および/またはステップから独立して別個に利用されることがある。例えば、ゲーミングマシンは、他のゲーミングシステムおよび方法と組み合わせて使用することもでき、本明細書に説明されたようなゲーミングマシンのみでの実施に限定されない。むしろ、例示的な実施形態は、他の多くのゲーミングシステムアプリケーションに関連して実装しおよび利用することができる。
[00306]本明細書に説明されたようなコントローラ、コンピューティング装置、またはコンピュータは、少なくとも1つもしくは複数のプロセッサまたは処理ユニットおよびシステムメモリを備える。コントローラは、典型的には少なくとも何らかの形態のコンピュータ可読媒体も備える。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体にはコンピュータ記憶媒体および通信媒体が含まれ得る。コンピュータ記憶媒体には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報の記憶を可能にする任意の方法または技術で実装された揮発性および非揮発性の取り外し可能および取り外し不能の媒体が含まれ得る。通信媒体は、典型的には、搬送波または他の搬送機構などの変調データ信号でコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを具現化し、任意の情報送達媒体を含む。情報が信号に符号化されるように設定または変更された1つまたは複数の特性を有する変調データ信号については当業者によく理解されているはずである。上記の任意の組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[00307]本明細書に例示され説明された本発明の実施形態における動作の実行または実施の順序は、特に指定がない限り必須ではない。すなわち、本明細書に説明された動作は、特に指定がない限り任意の順序で実施されてもよく、本発明の実施形態は、本明細書に開示された動作よりも多いまたは少ない動作を含んでもよい。例えば、特定の動作を、別の動作の前、別の動作と同時、もしくは別の動作の後に実行または実施することは、本発明の態様の範囲内であると考えられる。
[00308]いくつかの実施形態では、本明細書に説明されるようなプロセッサには、システムおよびマイクロコントローラ、縮小命令セット回路(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理回路(PLC)、および本明細書に説明された機能を実行できる任意の他の回路またはプロセッサを含む、任意のプログラマブルシステムが含まれる。上記の例は、例示にすぎず、したがって、プロセッサという用語の定義および/または意味を何ら限定することを意図していない。
[00309]いくつかの実施形態では、本明細書に説明されたようなデータベースには、階層型データベース、関係型データベース、フラットファイルデータベース、オブジェクト関係データベース、オブジェクト指向データベース、および、コンピュータシステムで記憶されたレコードまたはデータの構造化された任意の他のコレクションを含む、データの任意のコレクションが含まれる。上記の例は、例示にすぎず、したがって、データベースという用語の定義および/または意味を何ら限定することを意図していない。データベースの例は、Oracle(登録商標)Database、MySQL、IBM(登録商標)DB2、Microsoft(登録商標)SQL Server、Sybase(登録商標)、およびPostgreSQLを含むが、これらのみに限定されない。しかしながら、本明細書に説明されたシステムおよび方法を可能にする任意のデータベースを使用することができる。(Oracleは、カリフォルニア州レッドウッドショアーズのOracle Corporationの登録商標であり、IBMは、ニューヨーク州アーモンクのInternational Business Machines Corporationの登録商標であり、Microsoftは、ワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationの登録商標であり、Sybaseは、カリフォルニア州ダブリンのSybaseの登録商標である。)
[00310]本明細書は、本発明を開示するために、最良の形態を含む例を使用しており、また、任意の装置またはシステムを作製または使用すること、および任意の組み込まれた方法を実施することを含めて当業者が本発明を実施することを可能にするために、最良の形態を含む例を使用している。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者に思い付く他の例を含むことができる。本発明の他の態様および特徴は、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の検討から得ることができる。本発明は、特に添付の特許請求の範囲内に記載された以外の方法で実施され得る。添付の特許請求の範囲内に列挙されたステップおよび/または機能は、その列挙されたステップおよび/または機能の順序にかかわらず、動作の特定の順序に限定されないことにも留意されたい。
[00311]本発明の様々な実施形態の具体的な特徴は、いくつかの図面に示され他の図面に示されていないことがあるが、これは単に便宜のためである。本発明の原理に従って、図面の任意の特徴は、任意の他の図面の任意の特徴と組み合わされて、参照および/または主張されることがある。
[00312]上記の実施形態は、本発明を例示するものであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。本発明の範囲は、実施形態ではなく添付の特許請求の範囲によって示される。本発明の特許請求の範囲の均等物の意味の範囲内および特許請求の範囲の範囲内でなされた種々の修正は、本発明の範囲内とされるべきである。
[00314]次に、本発明を以下に列挙する条項を参照して説明する。本発明は、特に記載がなくても以下の条項を任意の組み合わせで含み得る。
[00315]1. 表示グリッドに表示される複数のリールを含むゲームを表示する表示部と、
前記表示部に接続されたコントローラと
を備え、前記コントローラは、
前記複数のリールのそれぞれに表示されるシンボルを含む前記ゲームの結果をランダムに決定し、
前記結果とともに表示されるリールグループの個数をランダムに決定し、
前記複数のリールのそれぞれをスピンおよび停止させて前記結果を表示するように構成され、それぞれのリールグループが、前記結果において同じシンボルを伴って表示される複数のリールを含み、前記コントローラはさらに、
前記決定された結果に応じた特典をプレイヤーに提供するように構成される、ゲーミングマシン。
[00316]2. 前記コントローラが、同一のリールグループのそれぞれのリールを同期してスピンさせて、回転中に同じ順序で同じシンボルを表示するように構成される、条項1に記載のゲーミングマシン。
[00317]3. 前記コントローラが、前記リールグループのそれぞれに含まれるリールの個数をランダムに決定するように構成される、条項1に記載のゲーミングマシン。
[00318]4. 前記ランダム決定された個数のリールグループが、第1のリールグループおよび第2のリールグループを含み、前記第1のリールグループが、第1の個数のリールを含み、前記第2のリールグループが、前記第1の個数のリールとは異なる第2の個数のリールを含む、条項1に記載のゲーミングマシン。
[00319]5. 同一のリールグループのそれぞれのリールが、前記表示グリッド内の予め定義された位置に表示される、条項1に記載のゲーミングマシン。
[00320]6. 前記コントローラが、
ゲームインスタンスの個数をランダムに決定し、
前記リールをスピンおよび停止させて、前記個数のゲームインスタンスのそれぞれを前記決定された個数のリールグループにより表示する
ように構成される、条項1に記載のゲーミングマシン。
[00321]7. 前記コントローラが、
前記決定された個数のリールグループに関連付けられる特典マルチプライヤを決定し、
前記結果および前記決定された特典マルチプライヤに応じて、前記特典を提供する
ように構成される、条項1に記載のゲーミングマシン。
[00322]8. スロットゲームをプレイヤーに提供する方法であって、
表示グリッドに表示される複数のリールを含むゲームを表示部に表示するステップと、
前記複数のリールのそれぞれに表示されるシンボルを含むゲームの結果をランダムに決定するステップと、
前記結果とともに表示されるリールグループの個数をランダムに決定するステップと、
前記複数のリールのそれぞれをスピンおよび停止させて前記結果を表示し、それぞれのリールグループが、前記結果において同じシンボルを伴って表示される複数のリールを含む、ステップと、
前記決定された結果に応じた特典を前記プレイヤーに提供するステップと
を含む、方法。
[00323]9. 同一のリールグループのそれぞれのリールを同期してスピンさせて、回転中に同じ順序で同じシンボルを表示するステップを含む、条項8に記載の方法。
[00324]10. 前記リールグループのそれぞれに含まれるリールの個数をランダムに決定するステップを含む、条項8に記載の方法。
[00325]11. 前記ランダム決定された個数のリールグループが、第1のリールグループおよび第2のリールグループを含み、前記第1のリールグループが、第1の個数のリールを含み、前記第2のリールグループが、前記第1の個数のリールとは異なる第2の個数のリールを含む、条項8に記載の方法。
[00326]12. 同一のリールグループのそれぞれのリールが、前記表示グリッド内の予め定義された位置に表示される、条項8に記載の方法。
[00327]13. ゲームインスタンスの個数をランダムに決定するステップと、
前記リールをスピンおよび停止させて、前記個数のゲームインスタンスのそれぞれを前記決定された個数のリールグループにより表示するステップとを含む、条項8に記載の方法。
[00328]14. 前記決定した個数のリールグループに関連付けられる特典マルチプライヤを決定するステップと、
前記結果および前記決定された特典マルチプライヤに応じて、前記特典を提供するステップと
を含む、条項8に記載の方法。
[00329]15. コンピュータ実行可能命令が具現化された1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
表示グリッドに表示される複数のリールを含むゲームを表示部に表示させ、
前記複数のリールのそれぞれに表示されるシンボルを含む前記ゲームの結果をランダムに決定させ、
前記結果とともに表示されるリールグループの個数をランダムに決定させ、
前記複数のリールのそれぞれをスピンおよび停止させて前記結果を表示させ、それぞれのリールグループが、前記結果において同じシンボルを伴って表示される複数のリールを含み、
前記決定された結果に応じた特典をプレイヤーに提供させる、
1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[00330]16. 前記コンピュータ実行可能命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、同一のリールグループのそれぞれのリールを同期してスピンさせて、回転中に同じ順序で同じシンボルを表示させる、条項15に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[00331]17. 前記コンピュータ実行可能命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、前記リールグループのそれぞれに含まれるリールの個数をランダムに決定させる、条項15に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[00332]18. 前記ランダムに決定された個数のリールグループが、第1のリールグループおよび第2のリールグループを含み、前記第1のリールグループが、第1の個数のリールを含み、前記第2のリールグループが、前記第1の個数のリールとは異なる第2の個数のリールを含む、条項15に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[00333]19. 同一のリールグループのそれぞれのリールが、前記表示グリッド内の予め定義された位置に表示される、条項15に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
[00334]20. 前記コンピュータ実行可能命令が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
ゲームインスタンスの個数をランダムに決定させ、
前記リールをスピンおよび停止させて、前記個数のゲームインスタンスのそれぞれを前記決定された個数のリールグループとともに表示させる、
条項15に記載の1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。