JP2015057312A - 透光性成形体の製造装置、透光性成形体の製造方法および透光性成形体 - Google Patents

透光性成形体の製造装置、透光性成形体の製造方法および透光性成形体 Download PDF

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照市 山下
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Abstract

【課題】多数の光ファイバーを埋設させつつも、その間隔を一律に維持しやすくした透光性成形体の製造装置、透光性成形体の製造方法および透光性成形体を提供する。
【解決手段】容器12と、多数の光ファイバー3が略等しい間隔で一方向に並んだ光ファイバー層13が、前記光ファイバー層13の幅よりも狭い間隔を開けて光ファイバー層13を把持する把持部16によって把持された光ファイバー把持体14と、 光ファイバー把持体14が垂直姿勢となるように保持する保持機構15とを備え、 打設物は、前記保持機構15で保持された状態で容器12に収容された光ファイバー把持体14の光ファイバー3の長さ方向に流下可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンクリート、モルタル、プラスチックなどの成形体の対向面に貫通するように埋設した光ファイバーや天蚕糸等の光透過体で対向面に光を透過させるようにしてなる透光性成形体の製造装置、透光性成形体の製造方法および透光性成形体に関する。
透光性成形体とその製造装置は開発されている(特許文献1参照)。透光性成形体の製造装置を図17に示す。この製造装置61では、多数の貫通孔62を設けたスペーサ63が平行に配置されており、貫通孔62に光ファイバー64を通過させた対向するスペーサ63間の領域を、透光性成形体が成形される成形領域65とする。多数の光ファイバー64が平行に配置された成形領域65に、生コンクリート66が充填される。充填された生コンクリート66を硬化させることで、光ファイバー64が埋設された透光性成形体が製造される。
特開2006−220981号公報 特開2012−78667号公報 特表2005−526196号公報
光ファイバーは極めて細く、1本の光ファイバーが透過させる光量は微弱なことから、透光性成形体には多数の光ファイバーが埋設される。図17に示す製造装置61では、スペーサ63に設けられた多数の貫通孔62に光ファイバー64を挿通する作業に極めて手間がかかる。
本願発明者らは、以上の欠点を解決するため、図18に示す透光性成形体の製造装置を開発した。この透光性成形体の製造装置は、複数のロール80を平行に配置してなる一対のロールユニット71と、一対のロールユニット71を互いに離れる方向と接近する方向に移動させる往復運動機構72とを備えている。往復運動機構72は、一対のロールユニット71を互いに接近させて、一方のロールユニット71のロール80を他方のロールユニット71のロール80の隙間82に通過させる。これによって、一対のロールユニット71の間に光ファイバー76を挿通する挿通領域75が形成される。この挿通領域75に複数の光ファイバー76を通過させた後に、ロールユニット71を互いに離れる方向に移動させて、成形領域74に複数の光ファイバー76を配置する(図19参照のこと。)。この光ファイバー76が配置された成形領域74に成形材が充填されて、透光性成形体が製造される。
しかしながら、水平方向に張設された光ファイバーは、容器内に打設されるモルタルの重みと圧力を受けて垂れ下がり、とくに光ファイバーの中間部分において光ファイバーの間隔が不均一になる。モルタルが硬化した後に切り出した透光性成形体の中間部分では、光ファイバー同士の間隔が不均一になり、仕上がりが悪くなるという問題があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものである。本発明の一の目的は、多数の光ファイバーや天蚕糸等の光透過体を埋設させつつも、その間隔を一律に維持しやすくした透光性成形体の製造装置、透光性成形体の製造方法および透光性成形体を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の透光性成形体の製造装置は、容器と、多数の光透過体が略等しい間隔で一方向に並んだ光透過体層が、前記光透過体層の幅よりも狭い間隔を開けて光透過体層を把持する把持部によって把持された光透過体把持体と、隣接する光透過体把持体の把持部間に設置され光透過体把持体を垂直姿勢となるように保持する保持機構とを備え、打設物は、前記保持機構で保持された状態で容器に収容された光透過体把持体の光透過体の長さ方向に流下可能である。
上記構成によると、光透過体の長さ方向に打設物を流下させて、光透過体の中間部分が撓んで隣り合う光透過体同士の間隔が不均一となることを防止することができる。GRCなどのガラス繊維を含有した打設物を光透過体の長さ方向に流下させて充填することができる。
また、透光性成形体の製造装置は、保持機構が、光透過体把持体の下端に位置する把持部を保持する。
上記構成によると、光透過体把持体の上方から光透過体の長さ方向に沿って打設物を簡単に打設することができる。保持機構は仕上がり面に表れる光透過体把持体の下端を保持するので、透光性成形体の仕上がり面に表れる光透過体の発光点の間隔を一定にすることができる。
また、透光性成形体の製造装置は、打設物が、前記保持機構で保持された光透過体の長さ方向に対して斜め上方から打設可能である。
上記構成によると、モルタルを厚く積層する場合であっても、光透過体層の側面側からモルタルを打設して光透過体の長さ方向にモルタルを流下させることができるので、透光性成形体の製造装置が大型化することを回避することができる。
また、光透過体把持体の製造装置は、外周に光透過体を螺旋状に巻き付けて光透過体が略等しい間隔で一方向に並んだ光透過体層を形成可能なドラムと、ドラムの回転に合わせてドラムの軸心方向に移動しながらドラムに光透過体を繰り出す繰り出し部とを備え、ドラムには、光透過体層の幅よりも狭い間隔を開けて光透過体層を把持する把持部が設けられており、繰り出し部から繰り出され、ドラムに形成された光透過体層を把持部に沿って分割して、把持部によって把持された光透過体把持体を形成可能である。
上記構成により、光透過体が略等しい間隔で一方向に並んだ光透過体把持体を簡単に形成することができる。
また、透光性成形体の製造方法は、多数の光透過体を略等しい間隔で一方向に並べて光透過体層を形成する第1工程と、前記光透過体層の幅よりも狭い間隔を開けて前記光透過体層を把持部で把持して光透過体把持体を形成する第2工程と、
前記光透過体把持体を保持機構によって垂直姿勢となるように保持した状態で容器に収容する第3工程と、容器に収容された前記光透過体把持体の光透過体の長さ方向に打設物が流下される第4工程とを備えている。
上記構成により、光透過体の長さ方向に打設物を流下させて、光透過体の中間部分が撓んで隣り合う光透過体同士の間隔が不均一となることを防止することができる。打設物がGRCなどのガラス繊維を含有したものであっても光透過体の長さ方向に打設物を流下させて充填することができる。
また、光透過体把持体は文字または図形を形成するように保持機構に保持される。
上記構成により、光透過体層によって文字または図形が形成された透光性成形体を製造することができる。
また、透光性成形体は、多数の光透過体を略等しい間隔で一方向に並べて光透過体層を形成し、前記光透過体層の幅よりも狭い間隔を開けて前記光透過体層を把持部で把持して光透過体把持体を形成し、前記光透過体把持体を保持機構によって垂直姿勢となるように保持した状態で容器に収容し、容器に収容された前記光透過体把持体の光透過体の長さ方向に打設物が流下されることによって形成される。
上記構成により、光透過体の中間部分が撓んで隣り合う光透過体同士の間隔が不均一とならない透光性成形体とすることができる。さらに、GRCなどのガラス繊維を含有した透光性成形体とすることができる。
第1の実施形態に係る透光性成形体の斜視図である。 透光性成形体のII−II断面図である。 透光性成形体を製造する製造装置の組み立て手順を示す斜視図である。 組み立てられた製造装置の斜視図である。 組み立てられた製造装置のV−V断面図である。 製造装置に打設物が充填された状態の断面図である。 容器から取り出された透光性成形体の断面図を示す。 保持機構に文字や図形がマーキングされた状態の斜視図である。 マーキングされた領域に光ファイバー把持体が設置された状態の斜視図である。 容器に打設物が打設された状態の斜視図である。 容器から取り出した透光性成形体の斜視図である。 研磨された透光性成形体の斜視図である。 第2の実施形態に係る透光性成形体を製造する製造装置の斜視図である。 透光性成形体ブロックがスライスされて複数個の透光性成形体が形成された状態を示す斜視図である。 光ファイバー把持体を製造する製造装置の斜視図である。 光ファイバーの巻き付けが完了した状態の斜視図である。 従来の透光性成形体の製造装置の斜視図である。 従来の透光性成形体の製造装置の斜視図である。 ロールユニットを移動させて成形領域が形成された状態の斜視図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための透光性成形体の製造装置を例示するものであって、本発明は透光性成形体の製造装置を以下のものに特定しない。
図1は、本発明の一実施形態に係る透光性成形体1の斜視図であり、図2は透光性成形体1のII−II断面図である。透光性成形体1の成形体2として、透光性のないモルタルやガラス繊維強化セメント(Glassfiber Reinforced Cement:以下、「GRC」という。)等が用いられる。成形体2には、多数本の光透過体である光ファイバー3が埋設されており、光ファイバー3の端面4は成形体2の対向面5と面一になるように対向面5に露出している。一方の対向面5に照射された光は光ファイバー51の内部を透過して他方の対向面5から照射される。光ファイバー3は直径が1mm以下であり、透光性成形体1が光を透過させる光量は、光ファイバー3の太さと本数で特定される。
透光性成形体1は平面視が長方形の薄板状に形成されており、光ファイバー3は直線状に埋設されているが、光ファイバー3は内面で光を全反射しながら光を透過させるので、透光性成形体1が曲面で構成されている場合でも、光ファイバー3を曲がった状態で埋設して光を透過させることができる。
図3は透光性成形体1を製造する製造装置11の組み立て手順を示す斜視図である。図4は組み立てられた製造装置11の斜視図である。図5は組み立てられた製造装置11のV−V断面図である。製造装置11は角形のトレイ状に形成された容器12を備えている。容器12には、多数本の光ファイバー3が略等しい間隔で一方向に並んだ光透過体層である光ファイバー層13を把持した光透過体把持体である光ファイバー把持体14と、光ファイバー把持体14を垂直姿勢で保持する保持機構15とが収容される。
光ファイバー把持体14は、光ファイバー層13と、光ファイバー層13の幅W1よりも狭い間隔W2を開けて光ファイバー層を把持する細長な把持部16とを備えている。保持機構15として、たとえば一定の板厚のベニヤ板を把持部16と同じ幅と長さに切断したものが用いられる。把持部16としては、たとえば粘着テープが用いられる。光ファイバー把持体14は、多数本の光ファイバー3が一方向に並んた光ファイバー層の両端部を把持部16で連結して平面状に形成されており、これによって光ファイバー3の剛性を効果的に向上させることができる。なお、光ファイバー把持体14の製造装置については後述する。
光ファイバー把持体14と保持機構15とは、容器12の底面19に交互に設置される。光ファイバー把持体14は、下側の把持部16aが容器12の底面19に当接した状態で、下側の把持部16aが保持機構15に挟み込まれる。光ファイバー把持体14は、この状態で容器12の底面19に載置される。
容器12に載置された複数個の光ファイバー把持体14には、押圧板20が押し付けられて固定される。押圧板20は、容器12の側面に螺合されたボルト21に連設されており、このボルト21を回して移動可能である。下側把持部16aが固定された光ファイバー把持体14は、光ファイバー層13の剛性によって直立可能である。隣接する光ファイバー把持体14間には保持機構15が設けられているが、保持機構15の上方には空間22が形成されており、作業者は、直立した光ファイバー把持体14の上方から光ファイバー3の長さ方向に沿って、モルタルやGRCなどの打設物を打設して、光ファイバー把持体14の光ファイバー3の長さ方向に沿って流下させることができる。
このように光ファイバー3の長さ方向に打設物を打設することができるので、GRCなどのガラス繊維を含んだ打設物であっても、ガラス繊維が光ファイバー層に引っかかることなく打設することができる。
図6は製造装置11に打設物が充填された状態の断面図である。打設物は、たとえば光ファイバー把持体14の上側把持部16bの下端まで充填される。充填した打設物が硬化した後に、光ファイバー把持体14を押圧している押圧板20が光ファイバー把持体14から離されて、透光性成形体1が容器12から取り出される。
図7は容器12から取り出された透光性成形体1の断面図を示す。容器12から取り出された透光性成形体1の一方の面24には複数の下側把持部16aが突出しており、他方の面25には複数の上側把持部16bが突出している。さらに透光性成形体1の一方の面24には保持機構15の抜き跡が残っているので、透光性成形体1の一方の面24と他方の面25とはサンダーなどの電動工具で研磨仕上げされる。このようにして、図1に示す透光性成形体1が形成される。
透光性成形体1の一方の面24側は、光ファイバー把持体14間に保持機構15が設けられて光ファイバー把持体14が固定されるので、一方の面24に表れる光ファイバー3の端面は規則的に整列している。したがって、一方の面24を表面側として使用して、他方の面25を裏面側として使用することが好ましい。たとえば一方の面24を建物の外壁側に向けて設置して、通行人の目を惹くようにすることができる。本製造装置11では、打設物としてGRCなどのガラス繊維で補強したものを用いて、透光性成形体1をたとえば30mm×□600mmの薄板とすることができる。
成形体2の対向面5から露出した光ファイバー3の端面4で文字や図形を形成することもできる。図8〜図12に基づいて文字や図形の製作手順について説明する。図8は、容器12に、互いに当接した状態で複数個の保持機構15を設置し、設置した保持機構15の上面に、形成する文字や図形がマーキング26された状態を示す。マーキングは、たとえば文字や図形を切り抜いたシート状の紙を保持機構15の上面に載せて、スプレー塗装して形成することができる。
図9はマーキング26された領域に合わせて複数個の光ファイバー把持体27が設置された状態を示す。複数個の光ファイバー把持体27が各々保持機構15間に挟み込まれる。保持機構15間に挟み込まれた複数個の光ファイバー把持体27には、押圧板20が押し付けられて固定される。押圧板20は、容器12の側面に螺合されたボルト21を回して押し付けられる。
図10は直立した光ファイバー把持体27の上方から光ファイバー3の長さ方向に沿って、GRCなどの打設物が打設された状態を示す。充填した打設物が硬化した後に、光ファイバー把持体27を押圧している押圧板20が光ファイバー把持体14から離されて、透光性成形体28が容器12から取り出される(図11を参照のこと。)。透光性成形体1の一方の面24と他方の面25とはサンダーなどの電動工具で研磨仕上げされて図12に示す透光性成形体28が形成される。このようにして、光ファイバー層によって文字または図形が形成された透光性成形体28を形成することができる。
なお、光ファイバー層によって文字または図形を形成する透光性成形体は、これに限定されるものではなく、たとえば図1に示す光ファイバー層13が一面に露出している対向面5の一部を塗装して、塗装した部分が透光しないようにして文字や図形を形成することもできる。
図13は第2の実施形態に係る透光性成形体ブロック31を製造する製造装置32の斜視図である。製造装置32には深底の収納ケース33が設けられており、複数の光ファイバー把持体34はこの収納ケース33に収容される。光ファイバー把持体34は、多数本の長尺な光ファイバー35が略等しい間隔で一方向に並んだ光ファイバー層36と、光ファイバー層36の幅W1よりも狭い間隔W2を開けて光ファイバー層36を把持する細長な把持部37とを備えている。把持部37として、たとえば粘着テープが用いられる。
光ファイバー層36の下端部と上端部とに下端把持部37aと上端把持部37bとが形成されており、隣接する光ファイバ把持体34の下端把持部37a間あるいは上端把持部37b間には不図示の保持機構が配置される。保持機構として、たとえば一定の板厚のベニヤ板を把持部37a,37bと同じ幅と長さに切断したものが用いられる。光ファイバー把持体34と保持機構とは交互に設置される。光ファイバ把持体34の把持部37a,37bは保持機構で挟み込まれた状態で取り付け部材38a,38bに係合される。
光ファイバ把持体34の下端部を固定する取り付け部材38aは枠体に固定されている。光ファイバ把持体34の上端部を固定する取り付け部材38bは、ターンバックル39を介して枠体に支持されており、上下方向に調整可能である。光ファイバ把持体34は、上側把持部37bが上方に引っ張られた状態で設置される。
把持部37は、さらに光ファイバー層36の中間部分においても形成されている。本実施の形態において、把持部37cは、光ファイバー層36を光ファイバー35の長手方向に沿って概ね3等分する位置に3箇所ずつ形成されている。光ファイバー35が長尺な場合であっても、光ファイバー層36の中間部分に把持部37cを形成して、光ファイバー層36の幅W1よりも狭い間隔W2を開けて光ファイバー層36を把持することができる。
なお、取り付け部材38a,38bには不図示の押圧部材が設けられており、光ファイバ把持体34の把持部37a,37bは押圧部材に押圧された状態で取り付け部材38a,38bに固定されている。
光ファイバ把持体34の上端部は、隣接する上端把持部37b間に保持機構が配置されており、光ファイバ把持体34の上方からモルタルを打設することができない。収納ケース33の上部側面には、モルタルが打設される打設口41が対向する位置に2箇所設けられている。打設口41は収納ケース33に向かって下り勾配が付けられており、モルタルは隣接する光ファイバ把持体34間の隙間から斜め下方に打設される。打設口41から打設されたモルタルは、光ファイバ35に沿って鉛直方向に流下される。
モルタルは、たとえば上部取り付け部材38bの下側10mmの位置まで充填される。このとき、打設口41にもモルタルが溜まっている。モルタルが硬化すると鉛直方向に長い透光性成形体ブロック31が形成される。製造装置32から取り外された透光性成形体ブロック31の下端面と上端面とがサンダーなどの電動工具で研磨仕上げされる。このとき下端面と上端面とに突出している把持部37a,37bが取り除かれる。なお、収納ケース33にモルタルが充填されるとき、打設口にモルタルが溜まって側面に突出した凸部が形成されるが、この凸部は切断して取り除かれる。
図14は透光性成形体ブロック31がスライスされて複数個の透光性成形体43が形成される状態を示す斜視図である。両端面が研磨され凸部が取り除かれた透光性成形体ブロック31は、水平方向に切断されて、複数個の透光性成形体43に分割される。光ファイバー層36は、光ファイバー層36の幅W1よりも狭い間隔W2を開けて把持部37で把持されており、モルタルは、この光ファイバー層36を形成する光ファイバー35に沿って鉛直方向に流下するので、光ファイバー35に生じる撓みが抑えられる。透光性成形体ブロック31がスライスされて透光性成形体ブロック31の中央部分から切り出された透光性成形体43においても光ファイバ35の間隔が不均一となることを抑制することができる。
図15は光ファイバー把持体14,34を製造する製造装置46の斜視図である。
製造装置46は、光ファイバー3が巻かれたリール47と、光ファイバー3が巻き付けられるドラム48と、リール47に巻かれた光ファイバー3を受け取りドラム48に繰り出す繰り出し部49とを備えている。
ドラム48はモータ駆動されている。ドラム48の外周面には、軸心方向に沿って、光ファイバー把持体14,34の把持部16,37である両面テープ49が貼付されている。両面テープ49は、たとえば外周面に90°の間隔を開けて4箇所設けられる。繰り出し部49は、たとえばボールねじ機構を備えている。繰り出し部49は、ねじ軸50に螺合した不図示のナットに取り付けられており、ねじ軸50はねじ軸50の端部に連結されたモータ51で駆動されている。モータ51はインバータ制御されており、繰り出し部49の送り速度を調整することによって、ドラム48に巻かれる光ファイバー3のピッチを調整することができる。
図16は光ファイバー3の巻き付けが完了した状態の斜視図である。光ファイバー3はドラム48に貼付された両面テープ49の表面に貼り付けられた状態でドラム48に等ピッチで巻き付けられる。
光ファイバー3のドラム48への巻き付けが完了した後に、作業者は、ドラム48に貼付された4箇所の両面テープ49に片面テープを重ね合わせるように貼り付ける。片面テープが貼り付けられた4箇所の両面テープ49をカッターナイフなどで長手方向に2分割して、ドラム48に巻き付けられた光ファイバー3を軸心方向に4等分する。4等分した光ファイバー3をドラム48から剥ぎ取ることによって光ファイバー把持体14,34を4つ製造することができる。
なお、両面テープ49は、外周面に等間隔に4箇所設けられているが、これに限定されるものではない。両面テープ49が貼付される貼付箇所の数は透光性成形体1あるいは透光性成形体ブロック31の厚みに合わせて決定することができる。
本実施の形態において、光透過体の一例として光ファイバーについて説明したが、光ファイバーに限定されるものではなく、たとえば天蚕糸を用いることもできる。天蚕糸は光ファイバーよりも光透過率は劣るが、剛性が高く安価である。
1,28…透光性成形体
2…成形体
3,35,64,76…光ファイバー
4…端面
5…対向面
11,32,46…製造装置
12…容器
13,36…光ファイバー層
14,27,34…光ファイバー把持体
15…保持機構
16,16a,16b,37,37a,37b,37c…把持部
19…底面
20…押圧板
21…ボルト
22…空間
24…一方の面
25…他方の面
26…マーキング
31…透光性成形体ブロック
33…収納ケース
38a,38b…取り付け部材
39…ターンバックル
41…打設口
43…透光性成形体
47…リール
48…ドラム
49…両面テープ
50…ねじ軸
51…モータ
61…製造装置
62…貫通孔
63…スペーサ
65…成形領域
66…生コンクリート
71…ロールユニット
72…往復運動機構
74…成形領域
75…挿通領域
80…ロール
82…隙間

Claims (7)

  1. 容器と、
    多数の光透過体が略等しい間隔で一方向に並んだ光透過体層が、前記光透過体層の幅よりも狭い間隔を開けて光透過体層を把持する把持部によって把持された光透過体把持体と、
    隣接する光透過体把持体の把持部間に設置され光透過体把持体を垂直姿勢となるように保持する保持機構とを備え、
    打設物は、前記保持機構で保持された状態で容器に収容された光透過体把持体の光透過体の長さ方向に流下可能であることを特徴とする透光性成形体の製造装置。
  2. 請求項1に記載の透光性成形体の製造装置であって、
    保持機構は、光透過体把持体の下端に位置する把持部を保持することを特徴とする透光性成形体の製造装置。
  3. 請求項1に記載の透光性成形体の製造装置であって、
    打設物は、前記保持機構で保持された光透過体の長さ方向に対して斜め上方から打設可能であることを特徴とする透光性成形体の製造装置。
  4. 外周に光透過体を螺旋状に巻き付けて光透過体が略等しい間隔で一方向に並んだ光透過体層を形成可能なドラムと、ドラムの回転に合わせてドラムの軸心方向に移動しながらドラムに光透過体を繰り出す繰り出し部とを備え、
    ドラムには、光透過体層の幅よりも狭い間隔を開けて光透過体層を把持する把持部が設けられており、
    繰り出し部から繰り出され、ドラムに形成された光透過体層を把持部に沿って分割して
    把持部によって把持された光透過体把持体を形成可能な光透過体把持体の製造装置。
  5. 多数の光透過体を略等しい間隔で一方向に並べて光透過体層を形成する第1工程と、
    前記光透過体層の幅よりも狭い間隔を開けて前記光透過体層を把持部で把持して光透過体把持体を形成する第2工程と、
    前記光透過体把持体を保持機構によって垂直姿勢となるように保持した状態で容器に収容する第3工程と、
    容器に収容された前記光透過体把持体の光透過体の長さ方向に打設物が流下される第4工程とを備えた透光性成形体の製造方法。
  6. 光透過体把持体は文字または図形を形成するように保持機構に保持されることを特徴とする請求項5に記載の透光性成形体の製造方法。
  7. 多数の光透過体を略等しい間隔で一方向に並べて光透過体層を形成し、前記光透過体層の幅よりも狭い間隔を開けて前記光透過体層を把持部で把持して光透過体把持体を形成し、
    前記光透過体把持体を保持機構によって垂直姿勢となるように保持した状態で容器に収容し、
    容器に収容された前記光透過体把持体の光透過体の長さ方向に打設物が流下されることによって形成される透光性成形体。
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