JP2015056065A - ナンバープレート傾斜角度算出装置、コンピュータプログラム及びナンバープレート傾斜角度算出方法 - Google Patents
ナンバープレート傾斜角度算出装置、コンピュータプログラム及びナンバープレート傾斜角度算出方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ナンバープレートの傾斜角度を算出することができるナンバープレート傾斜角度算出装置、コンピュータプログラム及びナンバープレート傾斜角度算出方法を提供する。【解決手段】ナンバープレートが撮像された画像に基づいて複数の文字候補領域を特定する文字候補領域特定部と、文字候補領域特定部で特定した複数の文字候補領域の中から、近傍にある2つの文字候補領域の組を複数抽出する組抽出部と、組抽出部で抽出した組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある複数の組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定する番号候補領域特定部と、番号候補領域特定部で特定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、ナンバープレートの傾斜角度を算出する算出部とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ナンバープレートの傾斜角度を算出するナンバープレート傾斜角度算出装置、該ナンバープレート傾斜角度算出装置を実現するためのコンピュータプログラム及びナンバープレート傾斜角度算出方法に関する。
近年、交通監視などの分野において、特定の車両を抽出する技術の1つとして車両のナンバープレートを読み取る技術が開発されている。このようなナンバープレートを読み取る技術は、高速道路における料金収受システム、交通流の計測システム、駐車場等の入出車両管理システムなどに利用することができる。
また、このようなナンバープレートの読み取り技術として、例えば、撮像カメラにより得られた画像情報に基づいて、車両のナンバープレートの有無を検出し、ナンバープレートが検出された場合、ナンバープレート中の文字情報を認識してナンバープレートの数字を読み取るプレート検出手法が開示されている(特許文献1参照)。
このような従来のプレート検出手法では、画像中から数字候補を抽出し、抽出した数字候補の横方向の周辺を探索してさらに他の数字候補を抽出することにより、一連番号候補を抽出する。そして、抽出した一連番号候補の配置がプレートのフォーマットに適合しているかどうかを判定し、プレートのフォーマットに適合してある場合に、プレートを検出する。
しかし、従来のプレート検出手法では、抽出した数字候補の横方向の周辺を探索してさらに他の数字候補を抽出するので、仮にナンバープレートが傾いて取り付けられた場合には、横方向に探索しても数字候補を抽出することができないおそれがある。また、数字候補を抽出するようにするためには、数字候補の探索範囲を拡大する必要があるが、探索に要する処理負荷が増大し、あるいは数字以外の誤検出の可能性が高くなることから、探索範囲を拡大することが現実的でない。また、ナンバープレートの傾き角度が大きくなるにつれて、数字候補の抽出は一層困難となる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ナンバープレートの傾斜角度を算出することができるナンバープレート傾斜角度算出装置、該ナンバープレート傾斜角度算出装置を実現するためのコンピュータプログラム及びナンバープレート傾斜角度算出方法を提供することを目的とする。
第1発明に係るナンバープレート傾斜角度算出装置は、ナンバープレートが撮像された画像に基づいて複数の文字候補領域を特定する文字候補領域特定部と、該文字候補領域特定部で特定した複数の文字候補領域の中から、近傍にある2つの文字候補領域の組を複数抽出する組抽出部と、該組抽出部で抽出した組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある複数の組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定する番号候補領域特定部と、該番号候補領域特定部で特定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出する算出部とを備える。
第2発明に係るナンバープレート傾斜角度算出装置は、第1発明において、前記組抽出部で抽出した組のうち、前記画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が数字である第1組を特定する第1組特定部と、前記組抽出部で抽出した組のうち、前記画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が、前記第1組特定部で特定した第1組の横方向他側にある文字候補領域の文字の種別と一致する第2組を特定する第2組特定部とを備え、前記番号候補領域特定部は、前記第1組及び第2組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある場合、前記第1組及び第2組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定するようにしてある。
第3発明に係るナンバープレート傾斜角度算出装置は、第2発明において、前記第2組の前記画像上で横方向他側にある文字候補領域の文字の種別が数字である場合、前記組抽出部で抽出した組のうち、前記画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が数字である第3組を特定する第3組特定部を備え、前記番号候補領域特定部は、前記第2組及び第3組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある場合、前記第3組の文字候補領域をさらに含む番号候補領域を特定するようにしてある。
第4発明に係るナンバープレート傾斜角度算出装置は、第2発明において、前記第2組の前記画像上で横方向他側にある文字候補領域の文字の種別が数字以外である場合、前記組抽出部で抽出した組のうち、前記画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が数字以外である第3組を特定する第3組特定部を備え、前記番号候補領域特定部は、前記第2組及び第3組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある場合、前記第3組の文字候補領域をさらに含む番号候補領域を特定するようにしてある。
第5発明に係るナンバープレート傾斜角度算出装置は、第4発明において、前記番号候補領域特定部は、前記第3組の前記画像上で横方向他側にある文字候補領域の文字の種別が数字以外である場合、前記第1組、第2組及び第3組の文字候補領域を番号候補領域として特定するようにしてある。
第6発明に係るナンバープレート傾斜角度算出装置は、第4発明において、前記第3組の前記画像上で横方向他側にある文字候補領域の文字の種別が数字である場合、前記組抽出部で抽出した組のうち、前記画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が数字である第4組を特定する第4組特定部を備え、前記番号候補領域特定部は、前記第3組及び第4組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある場合、前記第4組の文字候補領域をさらに含む番号候補領域を特定するようにしてある。
第7発明に係るナンバープレート傾斜角度算出装置は、第1発明から第6発明のいずれか1つにおいて、前記番号候補領域特定部で特定した番号候補領域が複数ある場合、該番号候補領域内の文字候補領域間の距離に基づいて、一の番号候補領域を選定する選定部を備え、前記算出部は、前記選定部で選定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出するようにしてある。
第8発明に係るナンバープレート傾斜角度算出装置は、第1発明から第6発明のいずれか1つにおいて、前記番号候補領域特定部で特定した番号候補領域が複数ある場合、該番号候補領域内の文字候補領域の文字の種別が数字であるときの該文字が最も多い一の番号候補領域を選定する選定部を備え、前記算出部は、前記選定部で選定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出するようにしてある。
第9発明に係るナンバープレート傾斜角度算出装置は、第1発明から第6発明のいずれか1つにおいて、前記番号候補領域特定部で特定した番号候補領域が複数ある場合、前記画像上の位置が最下方にある一の番号候補領域を選定する選定部を備え、前記算出部は、前記選定部で選定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出するようにしてある。
第10発明に係る車番検出装置は、第1発明に係るナンバープレート傾斜角度算出装置と、該ナンバープレート傾斜角度算出装置で算出した傾斜角度を用いて、ナンバープレートが撮像された画像を回転処理する画像処理部と、該画像処理部で回転処理した画像を用いて前記ナンバープレートの車番を検出する検出部とを備える。
第11発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、ナンバープレートが撮像された画像に基づいて複数の文字候補領域を特定するステップと、特定した複数の文字候補領域の中から、近傍にある2つの文字候補領域の組を複数抽出するステップと、抽出した組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある複数の組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定するステップと、特定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出するステップとを実行させる。
第12発明に係るナンバープレート傾斜角度算出方法は、ナンバープレートが撮像された画像に基づいて複数の文字候補領域を特定するステップと、特定した複数の文字候補領域の中から、近傍にある2つの文字候補領域の組を複数抽出するステップと、抽出した組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある複数の組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定するステップと、特定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出するステップとを含む。
第1発明、第11発明及び第12発明にあっては、文字候補領域特定部は、ナンバープレートが撮像された画像に基づいて複数の文字候補領域を特定する。文字候補領域は、ナンバープレート(「プレート」とも称する)の一連番号の個々の文字を含む領域である。一連番号は、車番の文字であり、文字としては、数字、あるいは数字以外として、ハイフン又はドットを含む。すなわち、文字候補領域は、数字の0から9、あるいは数字以外のハイフン又はドットを含む領域である。文字候補領域の特定方法は、画像中から、例えば、数字らしさ、あるいはハイフン又はドットらしさの特徴を有する特徴部分を特定する。
組抽出部は、特定した複数の文字候補領域の中から、近傍にある2つの文字候補領域の組を複数抽出する。2つの文字候補領域の画像上の距離が所定の閾値以内である場合、当該2つの文字候補領域は、近傍にあると判定することができる。また、例えば、3つの文字候補領域が近傍にある場合、3つの文字候補領域から2つを選択する組み合わせは3通りあるので、組は3つ抽出することができる。
番号候補領域特定部は、抽出した組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある複数の組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定する。番号候補領域は、一連番号の全部又は一部を含む領域である。例えば、抽出した複数の組の中から、任意の組を選択し、選択した1つ目の組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きがθ1であるとすると、当該仮想線分の延長線上(傾きがθ1)又は傾きがθ1±αとなる仮想線分(当該延長線となす角がα以下である仮想線分)上を探索して、2つ目の組を抽出し、抽出した各組の文字候補領域を含む領域を番号候補領域として特定する。この場合、所定範囲は、角度α以下ということである。例えば、一連番号を「1234」とすると、少なくとも「234」あるいは「123」を含む領域を番号候補領域として特定する。
算出部は、特定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、ナンバープレートの傾斜角度を算出する。文字候補領域の位置は、例えば、文字候補領域を矩形状で特定する場合、文字候補領域の中心、あるいは四隅のいずれか1点などを用いることができる。また、傾斜角度は、番号候補領域内の両端側にある文字同士を結ぶ仮想線分の画像上の傾きとして算出することができる。例えば、番号候補領域内の文字(数字)が、「234」である場合、両端側の数字である数字「2」と数字「4」とを結ぶ仮想線分の画像上の傾きをナンバープレートの傾斜角度を算出する。これにより、ナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
第2発明にあっては、第1組特定部は、抽出した組のうち、画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が数字である第1組を特定する。画像の左上を座標の原点とし、横方向をx座標、縦方向をy座標とした場合、横方向一側とは、x座標が大きい方をいい、例えば、右側である。なお、第1組の横方向他側にある文字候補領域の文字の種別は、数字、又は数字以外(すなわち、ハイフン又はドット)である。横方向他側とは、x座標が小さい方をいい、例えば、左側である。第2組特定部は、抽出した組のうち、画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が、第1組の横方向他側にある文字候補領域の文字の種別と一致する第2組を特定する。
番号候補領域特定部は、第1組及び第2組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある場合(例えば、第1組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の傾きと、第2組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の傾きとの差が角度α以下である場合)、第1組及び第2組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定する。すなわち、第1組の右側の文字は数字であり、第1組の左側(すなわち、第2組の右側)の文字は数字又は数字以外となる。これにより、一連番号に数字以外の文字が含まれるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
第3発明にあっては、第3組特定部は、第2組の画像上で横方向他側(左側)にある文字候補領域の文字の種別が数字である場合、組抽出部で抽出した組のうち、画像上で横方向一側(右側)にある文字候補領域の文字の種別が数字である第3組を特定する。番号候補領域特定部は、第2組及び第3組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある場合、第3組の文字候補領域をさらに含む番号候補領域を特定する。第2組の左側(第3組の右側)の文字が数字である場合、第2組の右側(第1組の左側)の文字が数字以外となるナンバープレートは存在しないので、番号候補領域は、少なくとも3つの数字(下3桁の数字)が並んだものとなる。これにより、一連番号の下3桁(3つ並んだ文字)が数字であるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
第4発明にあっては、第3組特定部は、第2組の画像上で横方向他側(左側)にある文字候補領域の文字の種別が数字以外(ハイフン又はドット)である場合、組抽出部で抽出した組のうち、画像上で横方向一側(右側)にある文字候補領域の文字の種別が数字以外である第3組を特定する。番号候補領域特定部は、第2組及び第3組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある場合、第3組の文字候補領域をさらに含む番号候補領域を特定する。
第2組の左側(第3組の右側)の文字がドットである場合、一連番号の下3桁目にドットが存在することになるので、一連番号の下2桁目が数字又はドットであり、下3桁目がドットであるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
また、第2組の左側(第3組の右側)の文字がハイフンである場合、一連番号の下2桁目と下3桁目との間にハイフンが存在することになるので、一連番号の下2桁目と下3桁目との間にハイフンが含まれるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
第5発明にあっては、番号候補領域特定部は、第3組の画像上で横方向他側(左側)にある文字候補領域の文字の種別が数字以外である場合、第1組、第2組及び第3組の文字候補領域を番号候補領域として特定する。第3組の左側の文字が数字以外である場合、第3組の左側(すなわち、下4桁目)の文字はドットである。これにより、一連番号の下2桁目が数字又はドットであり、下3桁目がドットであり、下4桁目がドットであるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
第6発明にあっては、第4組特定部は、第3組の画像上で横方向他側(左側)にある文字候補領域の文字の種別が数字である場合、組抽出部で抽出した組のうち、画像上で横方向一側(右側)にある文字候補領域の文字の種別が数字である第4組を特定する。番号候補領域特定部は、第3組及び第4組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある場合、第4組の文字候補領域を番号候補領域として特定する。第3組の画像上で横方向他側(左側)にある文字候補領域の文字の種別が数字であるので、第3組の右側の文字がハイフンとなる。すなわち、ナンバープレートでドットの左側が数字となるものはないので、第3組の右側の文字がドットである場合は除外される。これにより、一連番号が4桁の数字であって、下2桁目と下3桁目との間にハイフンが含まれるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
第7発明にあっては、選定部は、番号候補領域特定部で特定した番号候補領域が複数ある場合、番号候補領域内の文字候補領域間の距離に基づいて、一の番号候補領域を選定する。ナンバープレートの一連番号の文字(数字又は数字以外)の距離(間隔)は予め定められているので、例えば、番号候補領域内の文字候補領域間の距離が、ナンバープレートのものに近いものを選定する。算出部は、選定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、ナンバープレートの傾斜角度を算出する。これにより、特定した番号候補領域の中から、例えば、最もナンバープレートらしいものを選定することができ、不要な番号候補領域を除外することができる。
第8発明にあっては、選定部は、番号候補領域特定部で特定した番号候補領域が複数ある場合、番号候補領域内の文字候補領域の文字の種別が数字であるときの該文字が最も多い一の番号候補領域を選定する。算出部は、選定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、ナンバープレートの傾斜角度を算出する。数字以外のハイフン又はドットよりも数字の方が文字候補領域の面積が大きく、文字候補領域、すなわち数字の位置を特定しやすくなるので、ナンバープレートの傾斜角度を精度良く算出することができる。
第9発明にあっては、選定部は、番号候補領域特定部で特定した番号候補領域が複数ある場合、画像上の位置が最下方にある一の番号候補領域を選定する。算出部は、選定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、ナンバープレートの傾斜角度を算出する。車両のフロント部分には、ヘッドライト、あるいはフロントグリルなどの大きさ、形状などにより誤って番号候補領域として特定する可能性もある。そこで、複数の番号候補領域が特定された場合には、ナンバープレートがヘッドライト又はフロントグリルなどよりも下方にあることに注目して、画像上の位置が最下方にある一の番号候補領域を選定する。車両のリア部分も同様である。これにより、正しい番号候補領域を選定することができる。
第10発明にあっては、ナンバープレート傾斜角度算出装置で算出した傾斜角度を用いて、ナンバープレートが撮像された画像を回転処理し、回転処理した画像を用いてナンバープレートの車番を検出する。ナンバープレートが傾斜して車両の取り付けられている場合でも、ナンバープレートの傾斜角だけ画像を回転することにより、ナンバープレートが画像上で水平になるようにすることができ、一連番号(車番)を精度良く検出することができる。
本発明によれば、ナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の車番検出装置100の構成の一例を示すブロック図である。車番検出装置100は、ナンバープレート傾斜角度算出装置としてのプレート傾斜角度算出ユニット10、画像補正部20、車番検出部30などを備える。また、プレート傾斜角度算出ユニット10は、プレート傾斜角度算出ユニット10及び車番検出装置100を制御する制御部11、インタフェース部12、文字候補領域特定部13、組抽出部14、番号候補領域特定部15、記憶部16、選定部17、プレート傾斜角度算出部18などを備える。また、車番検出装置100には、撮像装置200を接続してある。なお、撮像装置200は、車番検出装置100に内蔵する構成であってもよい。
撮像装置200は、道路を走行する車両を撮像し、撮像して得られた画像データをプレート傾斜角度算出ユニット10へ出力する。
図2は撮像装置200の設置例を示す模式図であり、図3はプレートが撮像された画像の一例を示す説明図である。図2に示すように、撮像装置200は、道路を走行する車両を撮像すべく、所定の位置に設置される。また、図3に示すように、撮像装置200で撮像して得られた画像は、車両のフロント部分、あるいはリア部分を撮像した画像である。以下の説明では、画像の左上を座標の中心として横方向をx座標、縦方向をy座標とする。また、プレート傾斜角度算出ユニット10は、図3に示すように、車両のプレート(ナンバープレートとも称する)が傾いて取り付けられている場合、プレートの傾斜角度を算出するものである。
インタフェース部12は、撮像装置200で撮像して得られた画像データを取得し、取得した画像データをフレーム単位に撮像時刻に対応付けて記憶部16に記憶する。
文字候補領域特定部13は、プレートが撮像された画像に基づいて複数の文字候補領域を特定する。文字候補領域は、プレートの一連番号の個々の文字を含む領域である。一連番号は、車番の文字であり、文字としては、数字及びハイフン又はドットなどの数字以外の文字を含む。すなわち、文字候補領域は、数字の0から9、あるいは数字以外のハイフン又はドットを含む領域である。
文字候補領域の特定方法は、画像中から、例えば、数字らしさ、あるいはハイフン又はドットらしさの特徴を有する特徴部分を特定する。
文字候補領域のうち、サイズが大きいものは、文字候補領域の文字が数字(数字候補)であり、サイズが小さいものは、文字候補領域の文字が数字以外(ハイフン候補又はドット候補)であるということができる。すなわち、文字候補領域の大きさに応じて、文字が数字であるのか、あるいは数字以外(ハイフン又はドット)であるのかを判定することができる。
図4は画像上で特定された文字候補領域の一例を示す模式図である。図4に示すように、車両のフロント部分を撮像した場合、プレート、バンパー、ヘッドライト、フロントグリルなどの箇所で多くの文字候補領域が特定される。
組抽出部14は、文字候補領域特定部13で特定した複数の文字候補領域の中から、近傍にある2つの文字候補領域の組を複数抽出する。2つの文字候補領域の画像上の距離が所定の閾値以内である場合、当該2つの文字候補領域は、近傍にあると判定することができる。また、例えば、3つの文字候補領域が近傍にある場合、3つの文字候補領域から2つを選択する組み合わせは3通りあるので、組は3つ抽出することができる。
図5は組の一例を示す模式図である。図5に示すように、組は、2つの文字候補領域を仮想線分で繋いだものである。組は、画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字と、画像上で横方向他側にある文字候補領域の文字とで構成される。また、画像の左上を座標の原点とし、横方向をx座標、縦方向をy座標とした場合、横方向一側とは、x座標が大きい方をいい、例えば、右側である。また、横方向他側とは、x座標が小さい方をいい、例えば、左側である。図5で示す仮想線分は、文字候補領域の所定の点を繋ぐものであるが、所定の点は、文字候補領域の中心点、四隅のいずれか1頂点などを用いることができる。また、2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きをθで表す。傾き、すなわち傾斜角度θは、画像の横方向(水平方向)に対する角度である。
図6は画像上で抽出された組の一例を示す模式図である。図6の例は、図4で例示した文字候補領域から近傍に存在する2つの文字候補領域を仮想線分で繋いだものであり、例えば、3つの文字候補領域がそれぞれ近傍に存在する場合には、3個の組を抽出することができる。
番号候補領域特定部15は、組抽出部14で抽出した組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある複数の組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定する。番号候補領域は、プレートの一連番号(車番)の全部又は一部を含む領域である。この場合、所定範囲は、角度α以下ということである。
図7は番号候補領域の特定方法の一例を示す模式図である。図7に示すように、抽出した複数の組の中から、任意の組を選択し、選択した1つ目の組(第1組)の2つの文字候補領域C1、C2を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きがθ1であるとする。当該仮想線分の延長線上(傾きがθ1)又は傾きがθ1±αとなる仮想線分(当該延長線となす角がα以下である仮想線分)上を探索して、2つ目の組(第2組)を抽出する。第2組は、2つの文字候補領域C2、C3を仮想線分で繋いだものであり、第1組の左側の文字候補領域C2と第2組の右側の文字候補領域C2は同じものである。第2組の2つの文字候補領域C2、C3を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きがθ2とすると、|θ1-θ2|<αとなる。
番号候補領域特定部15は、抽出した各組(第1組及び第2組)の文字候補領域C1、C2、C3を含む領域を番号候補領域として特定する。別言すれば、番号候補領域特定部15は、まず第1組を選択し、傾きがθ1の仮想線分を左方向に探索し、文字候補領域C2が共通の第2組を抽出することにより、番号候補領域を特定する。
図8はプレートの一例を示す説明図である。図8の例では、一連番号(車番)は、「1234」であり、下1桁目(一位)が数字の「4」、下2桁目(十位)が数字の「3」、下2桁目と下3桁目との間にハイフンがあり、下3桁目(百位)が数字の「2」、下4桁目(千位)が数字の「1」である。番号候補領域特定部15は、図8に示すように、一連番号を「12−34」とすると、少なくとも「−34」を含む領域を番号候補領域として特定することができる。
プレート傾斜角度算出部18は、算出部としての機能を有し、番号候補領域特定部15で特定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、ナンバープレートの傾斜角度を算出する。文字候補領域の位置は、例えば、文字候補領域を矩形状で特定する場合、文字候補領域の中心、あるいは四隅のいずれか1点などを用いることができる。また、傾斜角度は、番号候補領域内の両端側にある文字同士を結ぶ仮想線分の画像上の傾きとして算出することができる。図7の例では、文字候補領域C1、C3の位置を繋ぐ仮想線分の傾きとして求めることができる。例えば、番号候補領域内の文字(数字)が、「234」である場合、両端側の数字である数字「2」と数字「4」とを結ぶ仮想線分の画像上の傾きをナンバープレートの傾斜角度を算出する。これにより、ナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
次に、番号候補領域の特定方法の具体例について説明する。図9は番号候補領域の特定方法の第1例を示す説明図である。以下の説明において、文字候補領域Cxは文字が数字であり、文字候補領域Uxは文字が数字以外であることを示す。xは1、2、3、4、5である。
まず、番号候補領域特定部15は、第1組特定部としての機能を有し、組抽出部14で抽出した組のうち、画像上で右側(横方向一側)にある文字候補領域の文字の種別が数字である第1組を特定する。そして、番号候補領域特定部15は、第2組特定部としての機能を有し、組抽出部14で抽出した抽出した組のうち、画像上で右側にある文字候補領域の文字の種別が、第1組の左側(横方向他側)にある文字候補領域の文字の種別と一致する第2組を特定する。
図9は、第1組及び第2組の右側の文字候補領域を示すものである。図9に示すように、ケース1は、第1組の右側の文字候補領域C1が数字であり、左側の文字候補領域C2も数字である場合を示す。また、ケース2は、第1組の右側の文字候補領域C1が数字であり、左側の文字候補領域U2が数字以外(ハイフン又はドット)である場合を示す。ケース1、2いずれも、第1組の左側の文字候補領域の文字の種別と、第2組の右側の文字候補領域の文字の種別とが同じものである。なお、図9では第2組の左側の文字候補領域は図示していない。
番号候補領域特定部15は、第1組及び第2組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある場合、第1組及び第2組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定する。すなわち、第1組の右側の文字は数字であり、第1組の左側(すなわち、第2組の右側)の文字は数字又は数字以外となる。これにより、一連番号に数字のみが含まれるようなナンバープレート、あるいは一連番号に数字以外の文字が含まれるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
図10は番号候補領域の特定方法の第2例を示す説明図である。図10は、第1組、第2組及び第3組の右側の文字候補領域を示すものである。図10のケース1、2は、いずれも図9に示すケース1から派生したものであり、図10のケース3は、図9のケース2から派生したものである。
番号候補領域特定部15は、第3組特定部としての機能を有し、第2組の画像上で左側にある文字候補領域の文字の種別が数字である場合、組抽出部14で抽出した組のうち、画像上で右側にある文字候補領域の文字の種別が数字である第3組を特定する。そして、番号候補領域特定部15は、第2組及び第3組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある場合、第3組の文字候補領域をさらに含む番号候補領域を特定する。
図10のケース1では、第2組の左側(第3組の右側)の文字候補領域C3が数字である。これにより、一連番号の下3桁(3つ並んだ文字)が数字であるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
図11は番号候補領域の特定方法の第3例を示す説明図である。図11は、第1組、第2組、第3組及び第4組の右側の文字候補領域を示すものである。図11のケース1、2は、いずれも図10に示すケース1から派生したものである。すなわち、図11のケース1は、第3組の右側の文字が数字であり、左側の文字も数字である場合を示し、プレートの一連番号は、「1234」のようにある。また、図11のケース2は、第3組の右側の文字が数字であり、左側の文字が数字以外(ドット)である場合を示し、プレートの一連番号は、「・234」のようにある。これにより、一連番号の下3桁(3つ並んだ文字)が数字であるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
図12は番号候補領域の特定方法の第4例を示す説明図である。図12は、第1組、第2組、第3組及び第4組の右側の文字候補領域を示すものである。図12のケース1は、図10のケース2から派生したものであり、図12のケース2は、図10のケース3から派生したものである。
番号候補領域特定部15は、第2組の画像上で左側にある文字候補領域の文字の種別が数字以外(ハイフン又はドット)である場合(すなわち、図10のケース2、3の場合)、組抽出部14で抽出した組のうち、画像上で右側にある文字候補領域の文字の種別が数字以外である第3組を特定する。そして、番号候補領域特定部15は、第2組及び第3組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある場合、第3組の文字候補領域をさらに含む番号候補領域を特定する。
例えば、第2組の左側(第3組の右側)の文字がドットである場合、一連番号の下3桁目にドットが存在することになるので、一連番号の下2桁目が数字又はドットであり、下3桁目がドットであるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。図12のケース1では、第3組の右側の文字が数字以外であり、左側の文字も数字以外である場合を示し、プレートの一連番号は、「・・34」のようになる。また、図12のケース2は、第3組の右側の文字が数字以外(ドット)であり、左側の文字が数字以外(ドット)である場合を示し、プレートの一連番号は、「・・・4」のようになる。
番号候補領域特定部15は、第3組の画像上で左側にある文字候補領域の文字の種別が数字以外である場合、第1組、第2組及び第3組の文字候補領域を番号候補領域として特定する。第3組の左側の文字が数字以外である場合、第3組の左側(すなわち、下4桁目)の文字はドットである。これにより、図12のケース1、2のように、一連番号の下2桁目が数字又はドットであり、下3桁目がドットであり、下4桁目がドットであるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
図13は番号候補領域の特定方法の第5例を示す説明図である。図13は、第1組、第2組、第3組及び第4組を示すものである。図13のケース1は、図10のケース2から派生したものである。番号候補領域特定部15は、第4組特定部としての機能を有し、第3組の画像上で左側にある文字候補領域の文字の種別が数字である場合、組抽出部14で抽出した組のうち、画像上で右側にある文字候補領域の文字の種別が数字である第4組を特定する。そして、番号候補領域特定部15は、第3組及び第4組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の画像上の傾きが所定範囲にある場合、第4組の文字候補領域を番号候補領域として特定する。
図13のケース1で示すように、第3組の画像上で左側にある文字候補領域の文字の種別が数字であるので、第3組の右側の文字がハイフンとなる。すなわち、プレートでドットの左側が数字となるものはないので、第3組の右側の文字がドットである場合は除外される。これにより、「12−34」のように、一連番号が4桁の数字であって、下2桁目と下3桁目との間にハイフンが含まれるようなナンバープレートの傾斜角度を算出することができる。
次に、複数の番号候補領域が特定された場合、最適な番号候補領域を選定する方法について説明する。
図14は番号候補領域の選定方法の第1例を示す説明図である。選定部17は、番号候補領域特定部で特定した番号候補領域が複数ある場合、番号候補領域内の文字候補領域間の距離に基づいて、一の番号候補領域を選定する。プレートの一連番号の文字(数字又は数字以外)の距離(間隔)は予め定められているので、例えば、番号候補領域内の文字候補領域間の距離が、プレートのものに近いものを選定する。
図14に示すように、下1桁目(一位)の数字の中心座標と下2桁目(十位)の数字の中心座標との座標の差(距離)をd1とし、距離d1を基準距離とする。また、下2桁目(十位)の数字の中心座標とハイフンの中心座標との座標の差(距離)をd2とし、下2桁目(十位)の数字の中心座標と下3桁目(百位)の数字の中心座標との座標の差(距離)をd3とし、下3桁目(百位)の数字の中心座標と下4桁目(千位)の数字の中心座標との座標の差(距離)をd4とする。
この場合、特定されたすべての番号候補領域に対して、以下の処理を行う。(1)距離d3が基準距離d1±所定距離であること、(2)距離d4が基準距離d1±所定距離であることの2つの条件を満たすものを選定する。
また、プレートにハイフンがある場合には、さらに(3)距離d3が基準距離d2±所定距離であることを条件として加えることもできる。なお、前述の条件(1)〜(3)のすべてを用いてもよく、あるいは、いずれか1つ又は2つでもよい。また、距離d1を基準距離としたが、他の距離を基準距離とすることもできる。
プレート傾斜角度算出部18は、選定部17で選定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、ナンバープレートの傾斜角度を算出する。これにより、特定した番号候補領域の中から、例えば、最もナンバープレートらしいものを選定することができ、不要な番号候補領域を除外することができる。
図15は番号候補領域の選定方法の第2例を示す説明図である。選定部17は、番号候補領域特定部15で特定した番号候補領域が複数ある場合、画像上の位置が最下方にある一の番号候補領域を選定する。図15に示すように、複数の番号候補領域m1、m2、m3が特定されたとする。これは、車両のフロント部分には、ヘッドライト、あるいはフロントグリルなどの大きさ、形状などにより誤って番号候補領域として特定する可能性があるからである。そこで、複数の番号候補領域が特定された場合には、プレートがヘッドライト又はフロントグリルなどよりも下方にあることに注目して、画像上の位置が最下方にある一の番号候補領域を選定する。図15の例では、番号候補領域m1を選定する。なお、図15の例では、車両のフロント部分を示しているが、車両のリア部分も同様に、画像上の位置が最下方にある一の番号候補領域を選定することができる。これにより、正しい番号候補領域を選定することができる。
また、番号候補領域の選定方法の第3例として、選定部17は、番号候補領域特定部15で特定した番号候補領域が複数ある場合、番号候補領域内の文字候補領域の文字の種別が数字であるときの該文字が最も多い一の番号候補領域を選定することもできる。数字以外のハイフン又はドットよりも数字の方が文字候補領域の面積が大きく、文字候補領域、すなわち数字の位置を特定しやすくなるので、ナンバープレートの傾斜角度を精度良く算出することができる。
図16はプレートの傾斜角度の算出方法の一例を示す説明図である。図16に示すように、番号候補領域が、画像上右から左に向かって、文字候補領域C1、C2、U3、C4、C5であるとする。C1、C2、C4、C5は数字であり、U3はハイフンである。この場合、プレートの傾斜角度θは、両端の文字候補領域C1、C5それぞれの中心座標を繋ぐ仮想線分の傾きとして算出することができる。
図17は回転補正画像の一例を示す説明図である。画像補正部20は、プレート傾斜角度算出部18で算出した傾斜角度θを用いて、プレートが撮像された画像を、角度θだけ回転させた回転補正画像を生成する。この場合、回転中心は、例えば、プレートのハイフンの位置とすることができる。また、プレートにハイフンがない場合には、下1桁目(一位)の数字の中心と、下4桁目(千位)の数字又はドットの中心とを繋ぐ仮想線分の中点とすることができる。また、回転補正画像のサイズは、大板プレートが確実に包含され、かつサイズが余り大きくなり過ぎないように設定すればよい。これより、画像処理に要する演算量の増加を抑制することができる。
車番検出部30は、文字認識処理等を用いて、図17に例示した回転補正画像から、プレートの車番(一連番号)を検出する。プレートが傾いて取り付けられた場合でも、プレートの傾斜角度を算出し、傾いたプレートを水平にすることができるので、車番の検出を精度良く行うことができる。
図18はプレートの切り出し座標の算出例を示す説明図であり、図19はプレートの切り出し画像の一例を示す説明図である。なお、図18及び図19では、2桁目と3桁目との間にハイフンがあるプレートを例示しているが、ハイフンの無いプレート、あるいはドットが含まれるプレートも同様である。
プレートの切り出し座標の算出は、まず、図18Aに示すように、一位の数字の中心座標と千位の数字(あるいはドット)の中心座標との間の距離dを基準距離とする。次に、図18Bに示すように、プレートのフォーマット及び基準距離dに基づいて、ハイフンの中心(図18Bの符号0で示す点)からプレートの上端までの距離y1、下端までの距離y2、左端までの距離x1、右端までの距離x2を算出する。
次に、図18Cに示すように、算出した距離x1、x2、y1、y2に対して、プレートの傾斜角度θを用いて座標を変換し、プレートの四隅P、Q、R、Sの点の座標をプレートの切り出し座標として求める。これにより、図19に示すようなプレートの切出画像を求めることができる。
図20は本実施の形態のプレート傾斜角度算出ユニット10の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上、処理の主体を制御部11として説明する。制御部11は、プレートが撮像された画像を取得し(S11)、文字候補領域を特定する(S12)。
制御部11は、特定した文字候補領域から組を抽出し(S13)、組の2つの文字候補領域を繋ぐ線分(仮想線分)の傾きを用いて番号候補領域を特定する(S14)。制御部11は、特定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいてプレートの傾斜角度を算出し(S15)、処理を終了する。
上述のプレート傾斜角度算出ユニット10は、CPU、RAMなどを備えた汎用コンピュータを用いて実現することもできる。すなわち、図20に示すような、各処理手順を定めたコンピュータプログラムを記録媒体に記録しておき、当該記録媒体をコンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPUで実行することにより、コンピュータ上でプレート傾斜角度算出ユニット10が行う処理を実現することができる。なお、図20に示すような、各処理手順を定めたコンピュータプログラムは、記録媒体に代えて、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
上述の実施の形態では、文字候補領域を特定し、お互いに近傍にある2つの文字候補領域を1つの組として抽出し、画像上で右から左に向かって順番に組を抽出して番号候補領域を特定する構成であったが、これに限定されるものではなく、画像上で左から右に向かって順番に組を抽出して番号候補領域を特定するようにしてもよい。
開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 プレート傾斜角度算出ユニット
11 制御部
12 インタフェース部
13 文字候補領域特定部
14 組抽出部
15 番号候補領域特定部
16 記憶部
17 選定部
18 プレート傾斜角度算出部
20 画像補正部
30 車番検出部
11 制御部
12 インタフェース部
13 文字候補領域特定部
14 組抽出部
15 番号候補領域特定部
16 記憶部
17 選定部
18 プレート傾斜角度算出部
20 画像補正部
30 車番検出部
Claims (12)
- ナンバープレートが撮像された画像に基づいて複数の文字候補領域を特定する文字候補領域特定部と、
該文字候補領域特定部で特定した複数の文字候補領域の中から、近傍にある2つの文字候補領域の組を複数抽出する組抽出部と、
該組抽出部で抽出した組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある複数の組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定する番号候補領域特定部と、
該番号候補領域特定部で特定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出する算出部と
を備えるナンバープレート傾斜角度算出装置。 - 前記組抽出部で抽出した組のうち、前記画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が数字である第1組を特定する第1組特定部と、
前記組抽出部で抽出した組のうち、前記画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が、前記第1組特定部で特定した第1組の横方向他側にある文字候補領域の文字の種別と一致する第2組を特定する第2組特定部と
を備え、
前記番号候補領域特定部は、
前記第1組及び第2組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある場合、前記第1組及び第2組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定するようにしてある請求項1に記載のナンバープレート傾斜角度算出装置。 - 前記第2組の前記画像上で横方向他側にある文字候補領域の文字の種別が数字である場合、前記組抽出部で抽出した組のうち、前記画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が数字である第3組を特定する第3組特定部を備え、
前記番号候補領域特定部は、
前記第2組及び第3組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある場合、前記第3組の文字候補領域をさらに含む番号候補領域を特定するようにしてある請求項2に記載のナンバープレート傾斜角度算出装置。 - 前記第2組の前記画像上で横方向他側にある文字候補領域の文字の種別が数字以外である場合、前記組抽出部で抽出した組のうち、前記画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が数字以外である第3組を特定する第3組特定部を備え、
前記番号候補領域特定部は、
前記第2組及び第3組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある場合、前記第3組の文字候補領域をさらに含む番号候補領域を特定するようにしてある請求項2に記載のナンバープレート傾斜角度算出装置。 - 前記番号候補領域特定部は、
前記第3組の前記画像上で横方向他側にある文字候補領域の文字の種別が数字以外である場合、前記第1組、第2組及び第3組の文字候補領域を番号候補領域として特定するようにしてある請求項4に記載のナンバープレート傾斜角度算出装置。 - 前記第3組の前記画像上で横方向他側にある文字候補領域の文字の種別が数字である場合、前記組抽出部で抽出した組のうち、前記画像上で横方向一側にある文字候補領域の文字の種別が数字である第4組を特定する第4組特定部を備え、
前記番号候補領域特定部は、
前記第3組及び第4組それぞれの2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある場合、前記第4組の文字候補領域をさらに含む番号候補領域を特定するようにしてある請求項4に記載のナンバープレート傾斜角度算出装置。 - 前記番号候補領域特定部で特定した番号候補領域が複数ある場合、該番号候補領域内の文字候補領域間の距離に基づいて、一の番号候補領域を選定する選定部を備え、
前記算出部は、
前記選定部で選定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出するようにしてある請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のナンバープレート傾斜角度算出装置。 - 前記番号候補領域特定部で特定した番号候補領域が複数ある場合、該番号候補領域内の文字候補領域の文字の種別が数字であるときの該文字が最も多い一の番号候補領域を選定する選定部を備え、
前記算出部は、
前記選定部で選定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出するようにしてある請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のナンバープレート傾斜角度算出装置。 - 前記番号候補領域特定部で特定した番号候補領域が複数ある場合、前記画像上の位置が最下方にある一の番号候補領域を選定する選定部を備え、
前記算出部は、
前記選定部で選定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出するようにしてある請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のナンバープレート傾斜角度算出装置。 - 請求項1に記載のナンバープレート傾斜角度算出装置と、
該ナンバープレート傾斜角度算出装置で算出した傾斜角度を用いて、ナンバープレートが撮像された画像を回転処理する画像処理部と、
該画像処理部で回転処理した画像を用いて前記ナンバープレートの車番を検出する検出部と
を備える車番検出装置。 - コンピュータに、
ナンバープレートが撮像された画像に基づいて複数の文字候補領域を特定するステップと、
特定した複数の文字候補領域の中から、近傍にある2つの文字候補領域の組を複数抽出するステップと、
抽出した組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある複数の組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定するステップと、
特定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出するステップと
を実行させるコンピュータプログラム。 - ナンバープレートが撮像された画像に基づいて複数の文字候補領域を特定するステップと、
特定した複数の文字候補領域の中から、近傍にある2つの文字候補領域の組を複数抽出するステップと、
抽出した組の2つの文字候補領域を繋ぐ仮想線分の前記画像上の傾きが所定範囲にある複数の組それぞれの文字候補領域を含む番号候補領域を特定するステップと、
特定した番号候補領域内の文字候補領域の位置に基づいて、前記ナンバープレートの傾斜角度を算出するステップと
を含むナンバープレート傾斜角度算出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013189775A JP2015056065A (ja) | 2013-09-12 | 2013-09-12 | ナンバープレート傾斜角度算出装置、コンピュータプログラム及びナンバープレート傾斜角度算出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013189775A JP2015056065A (ja) | 2013-09-12 | 2013-09-12 | ナンバープレート傾斜角度算出装置、コンピュータプログラム及びナンバープレート傾斜角度算出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=52820415
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013189775A Pending JP2015056065A (ja) | 2013-09-12 | 2013-09-12 | ナンバープレート傾斜角度算出装置、コンピュータプログラム及びナンバープレート傾斜角度算出方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015056065A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111582180A (zh) * | 2020-05-09 | 2020-08-25 | 浙江大华技术股份有限公司 | 车牌定位方法、图像处理装置及具有存储功能的装置 |
CN112634141A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-04-09 | 浙江大华技术股份有限公司 | 一种车牌矫正方法、装置、设备及介质 |
-
2013
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CN111582180B (zh) * | 2020-05-09 | 2023-04-18 | 浙江大华技术股份有限公司 | 车牌定位方法、图像处理装置及具有存储功能的装置 |
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CN112634141B (zh) * | 2020-12-23 | 2024-03-29 | 浙江大华技术股份有限公司 | 一种车牌矫正方法、装置、设备及介质 |
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