JP2015053953A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動体の基準位置を調整可能とするとともに、調整後の可動体の基準位置の位置ずれが生じ難い遊技機の提供。
【解決手段】可動体と動作制御手段とを備え、動作制御手段は、可動体に演出動作を行わせる演出動作制御手段と、演出動作が行われていないときに所定の変更条件が成立すると、可動体に可動体の基準位置を変更する変更動作を行わせることが可能な変更動作制御手段と、可動体の変更後基準位置を記憶する記憶手段と、所定タイミング毎に可動体の基準位置が所定の第1基準位置にあるか否かを判定する判定手段と、可動体の基準位置が第1基準位置にないと判定されると、可動体の基準位置を第1基準位置に変更してから変更後基準位置に復帰させ、第1基準位置にあると判定されると、可動体の基準位置を第1基準位置から変更後基準位置に復帰させる確認動作を、可動体に行わせる確認動作制御手段とを有する遊技機。
【選択図】図27

Description

本発明は、遊技盤に設けられた可動体を動作させて演出を行う遊技機に関する。
遊技者が見る表示装置を、遊技者に見易いように角度調整できる遊技機として、下記特許文献1、2に記載されたものがある。また、演出動作として回転動作を行う回転表示体と、回転表示体を回転駆動させる回転用モータとを備え、回転表示体が、原点位置で停止せず、位置ずれを起こしていると判定した場合には、回転用モータを駆動することにより位置ずれを補正する遊技機として、下記特許文献3に記載されたものがある。
特開2002−346032号公報 特開2007−14364号公報 特開2009−66449号公報(段落0187〜0195)
上記回転表示体は遊技者が角度調整できるものではないので、遊技者の体格等によっては見づらいことがあるため、かかる演出動作する可動体の基準位置を、遊技者が見易いように調整可能とすることが考えられる。しかしながら、基準位置を調整可能としても、演出動作を繰り返している内に可動体の基準位置の位置ずれが生じて、再び遊技者が可動体を見づらくなってしまうという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、演出動作する可動体の基準位置を調整可能とするとともに、調整後の可動体の基準位置の位置ずれが生じ難い遊技機を提供することを目的とする。
本発明の遊技機は、
所定の動作を行うことが可能な可動体と、
前記可動体に所定の動作を行わせる動作制御手段と、
を備え、
前記動作制御手段は、
所定の演出開始条件が成立すると、前記可動体に所定の演出態様で動作する演出動作を行わせる演出動作制御手段と、
前記演出動作制御手段による前記演出動作が行われていないときに所定の変更条件が成立すると、前記可動体に前記可動体の基準位置を所定範囲内で変更する変更動作を行わせることが可能な変更動作制御手段と、
前記変更動作制御手段による前記変更動作によって変更された前記可動体の基準位置(以下、「変更後基準位置」という。)を記憶する記憶手段と、
所定タイミング毎に前記可動体の基準位置が所定の第1基準位置にあるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記可動体の基準位置が前記第1基準位置にないと判定されると、前記可動体の基準位置を前記第1基準位置に変更してから前記記憶手段に記憶されている前記変更後基準位置に復帰させ、前記判定手段によって前記可動体の基準位置が前記第1基準位置にあると判定されると、前記可動体の基準位置を前記第1基準位置から前記記憶手段に記憶されている前記変更後基準位置に復帰させる確認動作を、前記可動体に行わせる確認動作制御手段と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、可動体の基準位置を調整可能であるとともに、所定のタイミング毎に、可動体の基準位置が、所定の第1基準位置を基準として、調整後の基準位置である変更後基準位置に復帰されるため、変更後基準位置の位置ずれが生じ難くなる。
本発明の実施形態の遊技機を示す概略正面図である。 実施形態の遊技機の電気系統のブロック図である。 実施形態の遊技機の可動体の調整動作(変更動作)を説明する概略正面図である。 実施形態の遊技機の可動役物装置の可動体の作動を説明する概略正面図である。 実施形態の遊技機の可動役物装置の可動体の作動を説明する概略正面図であり、図4の後の状態を示す。 実施形態の遊技機の可動役物装置における装飾体の回動装置(調整装置)を説明する図である。 実施形態の遊技機の可動役物装置における装飾体の傾動装置を説明する図である。 実施形態の遊技の可動役物装置におけるギミックの繰出装置を説明する図である。 実施形態の遊技機のメイン制御部がおこなうメイン側タイマ割込処理のフローチャートである。 実施形態の始動口SW(スイッチ)処理のフローチャートである。 実施形態の特別図柄処理のフローチャートである。 実施形態の客待ち設定処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 実施形態の演出制御部がおこなうサブ側タイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 演出選択処理のフローチャートである。 変動回数カウント処理のフローチャートである。 客待ちコマンド受信処理のフローチャートである。 演出ボタン処理のフローチャートである。 キー検出SW処理のフローチャートである。 装飾体変更動作処理のフローチャートである。 実施形態の画像音響制御部が行う客待ち演出処理のフローチャートである。 装飾体調整表示処理のフローチャートである。 実施形態のランプ制御部が行うランプ制御タイマ割込処理のフローチャートである。 装飾体調整動作処理のフローチャートである。 確認動作処理のフローチャートである。 可動役物演出処理のフローチャートである。 可動役物演出処理のフローチャートであり、図28の後を示す。 可動役物演出処理のフローチャートであり、図29の後を示す。 実施形態における客待ち演出画像を説明する概略図である。 実施形態における装飾体の調整画面、及び、装飾体の原点位置と変更後基準位置とを説明する概略図である。 実施形態における装飾体の変形例の変更後基準位置を説明する概略図である。 実施形態における装飾図柄変動を説明する概略図である。 実施形態における装飾体(可動体)の調整動作(変更動作)後の客待ち演出画像を説明する概略図である。 実施形態における可動体の確認動作を説明する概略図である。
(1)パチンコ遊技機の構造
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の遊技機としてのパチンコ遊技機10は、図1に示すように、遊技機枠11の内部に遊技盤15を取り付けて構成される。遊技機枠11は、外枠12、内枠13、及び、前面側のガラス扉部14を備える。外枠12は、パチンコ遊技機10の外郭部となる枠体であり、内枠13は、遊技盤15が取り付けられる枠体であり、ガラス扉部14は、遊技盤15を保護するとともに発射ハンドル43等が配設される前枠である。ガラス扉部14は、遊技盤15の前面側における遊技球の転動する遊技領域16や遊技球の転動を予定していない非遊技領域17を目視できるように、それらの前側を覆う透明なガラス部14aと、そのガラス部14aの下方の皿ユニット部14bとを備える。
ガラス扉部14は、外枠12や内枠13に対してヒンジ11aによりそれぞれ回動自在とされ、内枠13は、外枠12とガラス扉部14とに対してヒンジ11aにより回動自在とされている。
ガラス扉部14の前面側には、ガラス部14aの下方の皿ユニット部14bに、上皿42aと下皿42bとを有した球受け皿42、発射ハンドル43、下皿42bの球を抜く皿球抜きボタン44、上皿42aの球を下皿42bに移す通路球抜きボタン45、演出ボタン46、及び、十字キーボタン50が、配設されている。また、ガラス扉部14の前面側には、上部側に、スピーカ56や枠ランプ57が配設されている。
遊技盤15には、発射ハンドル43の操作により発射された遊技球が転動する遊技領域16が、レール部材35で囲まれて形成されている。遊技領域16には、遊技球を誘導する多数の図示しない誘導釘や風車が突設され、さらに、盤ランプ58が埋設されている。
遊技領域16の中央には、略円環状の枠体部18aを備えたセンター役物装置18が、配設されている。センター役物装置18には、枠体部18aで囲まれた中央の後部側に、画像表示部(第1画像表示部)19の表示画面19aが配置されている。画像表示部19は、液晶表示装置(LCD)であり、表示画面19aは液晶画面としている。画像表示部19は、客待ち用のデモ表示、装飾図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出等を表示画面19aに表示する。装飾図柄変動演出は、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の演出画像とにより構成されて、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により、大当たり抽選(即ち、大当たり乱数の取得とその大当たり乱数を用いた判定、特別図柄抽選ともいう)の結果を報知する演出である。この装飾図柄変動演出は、特別図柄変動に並行して行われる。また、大当たり抽選は、遊技球の後述する第1始動口22または第2始動口23への入賞に対して行われる。
そして、実施形態では、センター役物装置18の右縁側に配置された可動役物装置110の装飾体兼用の可動体111の前面側にも、画像表示部(第2画像表示部)20が配設されている。この画像表示部20は、遊技者の左右の目の視差を利用せずに、液晶表示装置(LCD)と3Dレンズとを併用して、立体画像(3D画像)を表示できるものである(商品名「フローティングビジョン(登録商標)」)。そのため、実施形態の可動体111は、画像表示部20の表示エリア20aを表示面とした装飾体となる。ちなみに、画像表示部20の前面側には、表示エリア20aを覆うように透明な合成樹脂等からなる保護カバー113が配設されている。すなわち、保護カバー113の奥側が、3D画像を結像させる表示エリア20aとなり、その表示エリア20aの奥側に、図示しない3Dレンズが配設され、さらにその奥側にLCDが配設されている。
そしてまた、画像表示部(第1画像表示部)19は、メイン画像表示部とも言え、画像表示部(第2画像表示部)20は、サブ画像表示部とも言える。
さらに、実施形態の場合、可動体111は、その表示エリア20aの向きを、図1や図3のA,Bに示すように、後述する回動装置120を作動させて、調整できるように構成されている。
遊技領域16の左右方向における中央下部には、始動入賞装置21が設けられている。始動入賞装置21は、遊技球の入球し易さが常時変わらない第1始動口22と、電動チューリップ(以下「電チュー」という。「可変入賞装置」に相当する)24により開閉される第2始動口23とを備えている。電チュー24は、電チューソレノイド24a(図2参照)により駆動される。第2始動口23は、電チュー24が開いているときのみ遊技球が入賞可能となる。
また、遊技領域16には、大入賞装置(特別可変入賞装置)26が設けられている。大入賞装置26は、始動入賞装置21の右方に配置されており、大入賞口27と、大入賞口ソレノイド26a(図2参照)により動作する開閉部材26bとを備えている。大入賞口27は、開閉部材26bにより開閉される。
さらに、遊技領域16には、複数の普通入賞装置29、遊技球が通過可能なゲート28が設けられている。各普通入賞装置29は、始動入賞装置21の左方に配置されている。各普通入賞装置29に入った遊技球は、その普通入賞装置29内の普通入賞口30に入賞する。ゲート28は、センター役物装置18の右方付近に配置されている。ゲート28は、いわゆる右打ちをした際に、遊技球が通過する可能性がある通過口である。
また、遊技領域16の外側であって遊技盤15の右下には、表示器類が配置されている。パチンコ遊技機10には、表示器類として、普通図柄表示器37、第1特別図柄表示器39a、及び、第2特別図柄表示器39bが設けられるとともに、普通図柄保留ランプ38、第1特別図柄保留ランプ40a、及び、第2特別図柄保留ランプ40bが設けられている。
第1特別図柄表示器39a、第2特別図柄表示器39bは、それぞれ、図柄表示手段として、遊技球の第1始動口22、第2始動口23への入賞を契機として行われる大当たり抽選の結果を、変動表示を経て停止表示される特別図柄により報知する(これを「特別図柄変動」という)ものである。第1特別図柄表示器39a、第2特別図柄表示器39bに停止表示された特別図柄が大当たり図柄又は小当たり図柄であれば、大入賞口27を所定回数開閉する当たり遊技が行われる。なお、実施形態の場合、第1特別図柄表示器39aと第2特別図柄表示器39bとは、それぞれ、セブンセグメントとドットとの各部位の点灯と消灯との組み合わせにより、特別図柄を表示するものであり、変動表示中には、所定の部位の点滅があり、点滅が停止されて一定の点灯パターンとなって、停止表示されることとなる。
特別図柄の変動表示中または当たり遊技中に、遊技球が第1始動口22または第2始動口23に入賞すると、メイン制御部60(図2参照)は、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の乱数を、第1始動口22への入賞であれば第1特図保留記憶部63aに、第2始動口23への入賞であれば第2特図保留記憶部63bに、特図保留記憶として記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったときに、記憶しておいた特図保留記憶に基づいて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行する。
第1特別図柄保留ランプ40a、第2特別図柄保留ランプ40bは、それぞれ、第1特図保留記憶部63a、第2特図保留記憶部63bに記憶されている特図保留記憶の個数を表示するものである。なお、第1特図保留記憶部63a、第2特図保留記憶部63bに記憶される特図保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされているため、第1特図保留記憶部63aに4個の特図保留記憶がある状態で遊技球が第1始動口22に入賞したときや、第2特図保留記憶部63bに4個の特図保留記憶がある状態で遊技球が第2始動口23に入賞したときは、その入賞に対して大当たり乱数等の乱数は取得されない。
普通図柄表示器37は、遊技球のゲート28への通過を契機として行われる普通図柄抽選の結果を、変動表示を経て停止表示される普通図柄により報知する(これを「普通図柄変動」という)ものである。普通図柄表示器37に停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数、電チュー24を開く補助遊技が行われる。
普通図柄の変動表示中または補助遊技中に、遊技球がゲート28を通過すると、メイン制御部60は、その通過に対して取得した当たり乱数等の乱数を、普図保留記憶部63cに普図保留記憶として記憶する。そして、普通図柄変動を開始可能な状態になったときに、記憶しておいた普図保留記憶に基づいて当たりか否かの判定を行い、普通図柄変動を実行する。
普通図柄保留ランプ38は、普図保留記憶部63cに記憶されている普図保留記憶の個数を表示するものである。なお、普図保留記憶部63cに記憶される普図保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされているため、普図保留記憶部63cに4個の普図保留記憶がある状態で遊技球がゲート28を通過したときは、その通過に対して当たり乱数は取得されない。
なお、遊技領域16の下端には、入賞しなかった遊技球が排出されるアウト口33が配設されている。
(2)パチンコ遊技機の電気系統
次に、実施形態のパチンコ遊技機10の電気系統について説明する。図2に示すように、パチンコ遊技機10は、メイン制御部60、払出制御部70、サブ制御部85を備え、サブ制御部85は、演出制御部90、画像音響制御部95、及び、ランプ制御部100を備えている。そして、払出制御部70及び演出制御部90はメイン制御部60に接続され、画像音響制御部95及びランプ制御部100は演出制御部90に接続されている。各制御部は、CPU61,71,91,96,101、ROM62,72,92,97,102、RAM63,73,93,98,103等を備えている。また、メイン制御部60は、RAM63内に、第1特図保留記憶部63a、第2特図保留記憶部63b、及び、普図保留記憶部63cを備えている。さらに、演出制御部90は、RTC(リアルタイムクロック)94を備えている。RTC94は、日時を計測しており、パチンコ遊技機10の電源が遮断されても図示しないバックアップ電源により計測動作を継続する。
メイン制御部60は、大当たりの抽選や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御部60には、第1始動口22内に設けられて第1始動口22に入賞した遊技球を検出する第1始動口SW(スイッチ)22a、第2始動口23内に設けられて第2始動口23に入賞した遊技球を検出する第2始動口SW23a、電チュー24を駆動する電チューソレノイド24a、ゲート28内に設けられてゲート28を通過した遊技球を検出するゲートSW28a、大入賞口27内に設けられて大入賞口27に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW27a、開閉部材26bを駆動する大入賞口ソレノイド26a、各普通入賞口30内にそれぞれ設けられてその普通入賞口30に入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW30a、第1特別図柄保留ランプ40a、第2特別図柄保留ランプ40b、普通図柄保留ランプ38、第1特別図柄表示器39a、第2特別図柄表示器39b、普通図柄表示器37がそれぞれ接続され、矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御部60に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御部60から信号が出力される。
また、メイン制御部60は、払出制御部70に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御部70から信号を受信する。払出制御部70には、払出部75が接続され、払出制御部70は、メイン制御部60から受信したコマンドに従って払出部75を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御部60には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板105が接続されている。メイン制御部60は、払出制御部70から取得済みの払い出した賞球数の情報やメイン制御部60の状態等の情報を、盤用外部情報端子基板105を介して、ホストコンピュータに送信する。
払出制御部70は、払出部(払出駆動モータ)75、払出球検出SW76、球有り検出SW77、満タン検出SW78、及び、発射部79と接続される。
払出制御部70は、払出部(払出駆動モータ)75に対して入賞時の賞球数を払い出す制御を行なう。払出部75は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すための払出駆動モータからなる。そして、払出制御部70は、払出部75に対して各入賞口(第1始動口22、第2始動口23、大入賞口27、普通入賞口30)に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御を行なう。
また、払出制御部70は、発射部79に対する遊技球の発射の操作を検出して遊技球の発射を制御する。発射部79は、遊技のための遊技球を発射するものであり、発射ハンドル43からの遊技者による遊技操作を検出するセンサや遊技球を発射させるソレノイド等を備える。払出制御部70は、発射部79のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤15の遊技領域16に遊技球を送り出す。
また、払出制御部70は、払い出す遊技球の状態を検出する各所の検出部が接続され、賞球のための払い出し状態を検出する。これらの検出部としては、既述の払出球検出SW76、球有り検出SW77、満タン検出SW78等がある。
さらに、払出制御部70には、ホールに設置された図示しないホストコンピュータに対して各種情報を送信する枠用外部情報端子基板106が接続されている。払出制御部70は、払出部(払出駆動モータ)75を駆動させて払い出した賞球数の情報等を枠用外部情報端子基板106を介してホストコンピュータに送信し、また、同様の情報をメイン制御部60にも送信する。
また、メイン制御部60は、演出制御部90に対し各種コマンドを送信し、演出制御部90は、画像音響制御部95との間でコマンドや信号の送受信を行う。画像音響制御部95には画像表示部19,20及びスピーカ56が接続され、画像音響制御部95は、演出制御部90から受信したコマンドに従って、画像表示部19,20の表示画面19aや表示エリア20aに装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ56から音声を出力する。
具体的には、画像音響制御部95のROM92には、画像表示部19,20において表示する装飾図柄、背景、キャラクタ、アイテム等の画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて又は画像データとは独立にスピーカ56から出力する音声、楽曲、効果音等の音響データが記憶されている。画像音響制御部95のCPU91は、ROM92に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部90から受信したコマンドに対応したものを選択して読み出し、読み出した画像データを用いて装飾図柄等の画像を表示するための画像処理を行い、また、読み出した音響データを用いて音声等の音響を出力するための音声処理を行う。そして、画像音響制御部95は、画像処理された画像データに基づいて画像表示部19,20に画像を表示し、音声処理された音響データに基づいてスピーカ56から音響を出力する。
また、演出制御部90は、ランプ制御部100との間でコマンドや信号の送受信を行う。ランプ制御部100には、枠ランプ57、盤ランプ58、及び、可動役物装置110の後述する各種モータ122,143,162や各種センサ127,128,147,148,171が接続され、演出制御部90から受信したコマンドに従って、ランプ57,58を点灯・消灯し、可動役物装置110を動作させる。
具体的には、ランプ制御部100のROM102には、演出制御部90にて決定される演出内容に応じたランプ57,58の発光パターンデータ(点灯/点滅や発光色に関するデータ)が記憶されている。ランプ制御部100のCPU101は、ROM102に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部90から受信したコマンドに対応したものを選択して読み出し、RAM103を作業エリアとして、読み出した発光パターンデータに従ってランプ57,58の発光を制御する。また、ランプ制御部100のROM102には、演出制御部90にて決定される演出内容に対応する可動役物装置110の動作パターンデータが記憶されている。ランプ制御部100のCPU101は、RAM103を作業エリアとして、読み出した動作パターンデータに従って、可動役物装置110の動作を制御する。さらに、ランプ制御部100のRAM103内には、操作量記憶部103aが設けられている。操作量記憶部103aには、可動体111の表示エリア20aの向きを、表示エリア20aが、真正面を向く正面位置に相当する第1基準位置P1(図32のA参照)から、遊技者の見易い好みの位置となる第2基準位置P2(図32のB参照)に調整(変更)した際、その調整のために行った後述する回動モータ122の回転の回転方向とステップ数とを、第2基準位置P2を示す情報として記憶しておく。以下、第1基準位置P1を原点位置P1、第2基準位置P2を変更後基準位置P2という。なお、可動体111が演出動作(図4,5に示す、傾動→回転→ギミック161の繰出し、という一連の動作)を行うときの初期状態では、可動体111は、回転方向では変更後基準位置P2、傾動方向では後述する始動位置KFにある(図4のA参照)。可動体111の回転方向と傾動方向のうち、遊技者が調整可能であるのは回転方向のみである。以下、「基準位置」というときは、可動体111の回転方向における位置をいう。基準位置の変更が複数回行われた場合、変更後基準位置P2が、原点位置P1と同一となる場合もある。
なお、演出制御部90には、演出ボタン46(図1参照)が押下操作されたことを検出する演出ボタン検出SW46aが接続されており、演出ボタン46が押下されると、演出ボタン検出SW46aから演出制御部90に対して信号が出力される。さらに、十字キーボタン50の各キー検出SW51a,52a,53a,54aも演出制御部90に接続されている。十字キーボタン50は、遊技者によって所定のキーである左キー部51、右キー部52、上キー部53、及び、下キー部54が押下操作されると、そのキーに対応したキー検出SW51a,52a,53a,54aの信号が演出制御部90へ入力される。
(3)可動役物装置の構造
可動役物装置110は、図1,3〜8に示すように、装飾体としての略円柱状の可動体111を備え、可動体111の前面には、表示面としての第2画像表示部20の表示エリア20aが保護カバー113に覆われて配設されている。可動体111は、図4のA,Bに示すように、先端部111a側を反時計回り方向の下方に倒し(傾動し)、さらに、図4のB、図5のAに示すように、可動体111の長手方向に沿った回動軸RCを中心として、表示エリア20aがパチンコ遊技機10の背面側を向くように可動体111を回転し、さらに、図5のA,Bに示すように、可動体111の後面側(表示エリア20a側とは反対側)に配置されているハート型のギミック161を上方へ繰り出し、その後、順に逆戻りして、図4のAの始動位置(傾動初期位置)KFに復帰するように、動作する。可動体111の演出動作における初期状態では、可動体111は、傾動方向では傾動初期位置KFに、回転方向では変更後基準位置P2にあり、かかる初期状態から、可動体111を傾動し、表示エリア20aがパチンコ遊技機10の背面を向くように回転して、ギミック161の繰出しを終了するまでの動作が、演出動作に相当し、繰出したギミック161を待機位置に戻して、可動体111を表示エリア20aが変更後基準位置P2に配置されるように回転し、可動体111を起こして初期状態に復帰させるまでの動作が、初期復帰動作に相当する。
そのため、可動役物装置110は、可動体111を回動軸RCを中心として回動させる回動装置120、可動体111を倒す傾動装置140、及び、ギミック161を繰り出す繰出装置160を備えて構成されている。
なお、可動体111は、図6に示すように、保護カバー113の周囲に、本体カバー112を配設させ、本体カバー112は、正面側の正面側部112aと背面側の背面側部112bとを備えて構成され、背面側部112bには、繰出装置160を覆う背面カバーとしての装飾パネル114が配設されている。
そして、回動装置120は、装飾体としての表示面、すなわち、可動体111の第2画像表示部20の表示面(表示エリア)20aに関し、3D画像の表示時、画像の視野角が遊技者に対して見易い好適な傾斜角度(実施形態の場合は、回動軸RC周りの回転角度)となるように、変更動作(調整動作)を行う調整装置としての役割も果たしている。3D画像の場合、遊技者の目の位置との関係で、正しく3Dに見えたり見えなかったりするが、後述する調整用演出画像ADが正しく3Dに見えるように、遊技者の操作により、可動体111に表示面20aの角度を変更する調整動作を行わせることで、その調整後の位置に可動体111があるとき、遊技者にとって表示面20aの3D画像が正しく3Dに見えるようにすることができる。
なお、実施形態の場合、実質的に表示面20aを目視できる調整範囲内で調整できるように、すなわち、図30のAに示すような可動体111の原点位置P1から左方向へ90°程度、原点位置P1から右方向へ30°程度の角度調整範囲内で、調整することができるように構成されている。
この回動装置120は、図6,7に示すように、可動体111の元部111b側に配設された取付ケース121に覆われて配設されている。そして、取付ケース121内には、駆動源としての正逆回転可能なステッピングモータからなる回動モータ122が取り付けられている。回動モータ122の駆動軸123には、駆動ギヤ124が取り付けられ、駆動ギヤ124には、従動ギヤ125が噛合している。従動ギヤ125は、可動体111に取り付けられる支持軸126に固定されている。支持軸126は、取付ケース121に回動可能に軸支されており、可動体111の回動軸RCを構成することとなる。そのため、回動モータ122が駆動軸123を回動させれば、駆動ギヤ124に噛合している従動ギヤ125が回動して、支持軸126とともに、可動体111が回動軸RC周りに所定角度回動することとなる。
そして、支持軸126には、突起状の被検知部129を設けた回転板130が固定され、回転板130の周囲に、被検知部129により遮光された際に、ON信号を出力する光電センサ等からなる回動センサ127,128が回動軸RC周りで180°ずれて配設されている。回動センサ127は、可動体111がパチンコ遊技機10の正面側を向いている原点位置P1への配置時に、被検知部129により遮光されてランプ制御部100にON信号を出力し、回動センサ128は、可動体111がパチンコ遊技機10の背面側を向いている背面位置PBへの配置時に、被検知部129により遮光されてランプ制御部100にON信号を出力するように構成されている。
可動体111は、遊技者が見易いようにその向きを変更(調整)する変更動作(調整動作)の際には、前述したように、原点位置P1から左方向へ90°程度、右方向へ30°程度の角度範囲内でしか回動しないが、原点位置P1から左方向へは、180°の角度範囲で(すなわち、表示エリア20aが真正面とは真反対を向く位置である背面位置PBまで)回動可能に構成されており、後述するように、演出動作においては、サブ制御部85が操作量AM3に基づいて変更後基準位置P2から背面位置PBまでの回動量(すなわち、回動モータ122の駆動量)を決定し、その回動量だけ可動体111は回動することとなる。なお、可動体111が原点位置P1から背面位置PBまで180°回転する間、ステッピングモータからなる回動モータ122に対し、283ステップのパルス信号が入力される。
傾動装置140は、図7に示すように、遊技盤15の後面側に取り付けられる支持ベース141に設けられた支持軸部142と、駆動源としての正逆回転可能なステッピングモータからなる傾動モータ143とを備えて構成されている。傾動モータ143の駆動軸144には、ウォームギヤ145が固定され、支持軸部142には、ウォームギヤ145に噛合する扇状のウォームホイールギヤ146が取り付けられている。回動装置120の取付ケース121は、ウォームホイールギヤ146に固定されている。そのため、傾動モータ143が、駆動軸144を回動させてウォームギヤ145を回動させれば、ウォームギヤ145に噛合するウォームホイールギヤ146が支持軸部142を回動中心として回動し、可動体111が、略直立状態の傾動初期位置KFから、先端部111aを左方に倒した傾動完了位置KBまで傾動することとなる。
また、ウォームホイールギヤ146には、突起状の被検知部149が配設され、その周囲には、被検知部149に遮光されてON信号をランプ制御部100を出力可能な光電センサ等からなる傾動センサ147,148が配設されている。傾動センサ147は、可動体111が傾動初期位置KFにある時、被検知部149により遮光されて、ランプ制御部100にON信号を出力するように配設され、傾動センサ148は、可動体111が傾動完了位置KBにある時、被検知部149により遮光されて、ランプ制御部100にON信号を出力するように配設されている。
繰出装置160は、図5に示すように、可動体111が傾動完了位置KBでかつ背面位置PBに配置された際に、パチンコ遊技機10の正面側を向いて配置され、その前面側が装飾パネル114で覆われている。繰出装置160は、図8に示すように、駆動源としての正逆回転可能なステッピングモータからなる繰出モータ162を作動させて、ハート型のギミック161を、装飾パネル114で覆われた繰出初期位置LDから上方の繰出完了位置LUまで繰り出すものである。
この繰出装置160は、繰出モータ162の駆動軸163に設けられた駆動ギヤ164、駆動ギヤ164に噛合する従動ギヤ165、駆動ギヤ164と従動ギヤ165とにそれぞれ噛合する円弧状ギヤ166L,166R、円弧状ギヤ166L,166Rからそれぞれ延びる下側アーム167L,167R、下側アーム167L,167Rの先端側にそれぞれ回動可能に軸支される上側アーム168L,168R、上側アーム168L,168Rの先端側に一体的に連結される円弧状ギヤ169L,169R、及び、円弧状ギヤ169L,169Rにそれぞれ噛合し、かつ、相互に噛合する従動ギヤ170L,170R、を備えて構成される。繰出モータ162は、可動体111の背面側部112bに固定され、従動ギヤ165や円弧状ギヤ166L,166Rも、同様に、背面側部112bに回動可能に軸支されている。円弧状ギヤ169L,169Rと従動ギヤ170L,170Rとは、ギミック161の裏面側に回動可能に軸支されている。
そのため、繰出モータ162が、駆動ギヤ164を、図8のAに示すように、時計回り方向に回転させれば、従動ギヤ165と円弧状ギヤ166L,166Rとが回転して、従動ギヤ170L,170R相互の噛合状態により、下側アーム167L,167Rと上側アーム168L,168Rとが左右のバランスよく立ち上る状態となって、ギミック161が、図8のAに示す繰出初期位置LDから図8のBに示す繰出完了位置LUまで繰り出されることとなる。そして、繰出モータ162を逆転させれば、逆の動作となって、ギミック161は、繰出完了位置LUから繰出初期位置LDに戻ることとなる。
円弧状ギヤ166Lには、扇板状の被検知部172が取り付けられ、その周囲には、被検知部172の縁を検出する光電センサ等の繰出センサ171が配設されている。繰出センサ171は、遮光状態から透光状態となった時に、ON信号をランプ制御部100に出力する。そして、ギミック161が繰出初期位置LDから上昇して繰出完了位置LUに配置されるときには、繰出モータ162の作動により駆動ギヤ164が図8のAにおける時計回り方向に回転して、円弧状ギヤ166Lが反時計回り方向に回転することから、繰出センサ171が透光状態から被検知部172による遮光状態となり、さらに、ギミック161の繰出完了位置LUへの配置時、繰出センサ171が被検知部172による遮光状態から透光状態となることから、そのON信号により、ランプ制御部100は、ギミック161の繰出完了位置LUへの配置を検知することとなる。一方、ギミック161が繰出完了位置LUから下降して繰出初期位置LDに配置されるときには、繰出モータ162の作動により駆動ギヤ164が図8のBにおける反時計回り方向に回転して、円弧状ギヤ166Lが時計回り方向に回転することから、繰出センサ171が透光状態から被検知部172による遮光状態となり、さらに、ギミック161の繰出初期位置LDへの復帰時、繰出センサ171が被検知部172による遮光状態から透光状態となることから、そのON信号により、ランプ制御部100は、ギミック161の繰出初期位置LDへの復帰を検知することとなる。
(4)パチンコ遊技機の動作
≪メイン制御部の処理≫
次に、図9〜14に基づいてメイン制御部60の動作について説明する。メイン制御部60は、電源の供給が開始されると、図示しない起動処理や電源遮断監視処理等を含んだメイン制御処理の実行を開始し、メイン制御部60への電源の供給中、このメイン制御処理を継続的に実行する。そして、メイン制御部60は、このメイン制御処理に対して、所定周期毎(例えば4ms毎)、図9に示すタイマ割込処理を割り込ませて実行する。
[メイン側タイマ割込処理]
メイン側タイマ割込処理では、メイン制御部60は、図9に示すように、乱数更新処理(S201)、始動口SW処理(S202)、ゲートSW処理(S203)、大入賞口SW処理(S204)、普通入賞口SW処理(S205)、特別図柄処理(S206)、普通図柄処理(S207)、大入賞口処理(S208)、電チュー処理(S209)、賞球処理(S210)、及び、出力処理(S211)を行う。
[乱数更新処理]乱数更新処理(S201)では、図示しないが、メイン制御部60は、大当たり抽選に用いる大当たり乱数、大当たり図柄の種類(15R通常図柄、15R確変図柄、または2R潜確図柄等)を決めるための大当たり図柄乱数、装飾図柄変動演出においてリーチ状態とするか否か決めるためのリーチ乱数、装飾図柄変動演出の変動パターン(例えばスーパーリーチ演出や擬似連を行うかなど)を決めるための変動パターン乱数、普通図柄抽選に用いる当たり乱数、当たり図柄の種類(長開放図柄、短開放図柄、又は、ハズレ図柄)を決めるための当たり図柄乱数等を更新する乱数更新処理を行う。
[始動口SW処理]
始動口SW処理(S202)では、図10に示すように、メイン制御部60は、第1始動口SW22aがONしたか否かを判定し(S301)、ONしていなければステップS306に進み、ONしていれば、第1特図保留記憶部63aに記憶されている大当たり乱数の個数を数える第1始動口保留カウンタの値U1が、上限値の4未満か否かを判定する(S302)。4未満でない場合はステップS306に進み、4未満の場合は、U1に1を加算し(S303)、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得して第1特図保留記憶部63aに格納する(S304)。そして、第1保留数増加コマンドをセットして(S305)、ステップS306に進む。
ステップS306では、メイン制御部60は第2始動口SW23aがONしたか否かを判定し、ONしていなければ始動口SW処理を終え、ONしていれば、第2特図保留記憶部63bに記憶されている大当たり乱数の個数を数える第2始動口保留カウンタの値U2が、上限値の4未満か否かを判定する(S307)。4未満でない場合は始動口SW処理を終え、4未満の場合は、U2に1を加算し(S308)、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得して第2特図保留記憶部63bに格納する(S309)。そして、第2保留数増加コマンドをセットして(S310)、始動口SW処理を終える。
[ゲート処理]ゲート処理(S203)では、図示しないが、メイン制御部60が、ゲートSW28aがONしたと判定したとき、普通図柄保留球数が「4」未満であることを条件として当たり乱数を取得して普図保留記憶部63cに格納する。
[大入賞口SW処理]大入賞口SW処理(S204)では、図示しないが、大入賞口SW27aがONしていれば、大当たり遊技中又は小当たり遊技中(後述する当たり遊技フラグがON)か否かを判定して、大当たり遊技中又は小当たり遊技中であれば、入賞個数カウンタの値に1を加算するとともに、大入賞口カウンタの値に1を加算する。
[普通入賞口SW処理]普通入賞口SW処理(S205)は、図示しないが、普通入賞口SW30aがONしていれば普通入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
[普通図柄処理]普通図柄処理(S207)においては、図示しないが、ゲートSW処理において格納した当たり乱数が、現在の遊技状態(確変遊技状態、通常遊技状態、潜確遊技状態又は時短遊技状態)に対応して予め設定された当たり乱数値であるかハズレ乱数値であるかの判定を行うとともに、現在の遊技状態に応じて普通図柄の変動時間を選択し、普通図柄表示器37に選択した変動時間だけ普通図柄を変動表示させ、変動時間が経過して普通図柄の変動表示を停止させたとき、当たり乱数が当たり乱数値である場合に補助遊技フラグをONする。補助遊技フラグがONされると、電チュー処理(S209)において、電チュー24が、現在の遊技状態に応じて設定された開時間及び回数だけ開放動作される。
[電チュー処理]電チュー処理(S209)においては、図示しないが、上述した普通図柄処理において補助遊技フラグがONされたとき、第2始動口23の電チュー24を現在の遊技状態に応じた開時間及び回数だけ開放動作する。
[賞球処理]賞球処理(S210)においては、図示しないが、遊技球の入球に応じた大入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり15球)、普通入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり10球)、及び、始動入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり3球)を払い出すためのコマンドをセットして、それらのカウンタをゼロクリアする。
[出力処理]出力処理(S211)においては、図示しないが、各種コマンドを払出制御部70及び演出制御部90に出力する。
[特別図柄処理]
特別図柄処理(S206)では、メイン制御部60は、図11に示すように、当たり遊技中か否かを示す当たり遊技フラグ(即ち、小当たり遊技フラグ、長当たり遊技フラグ、又は、短当たり遊技フラグ)がONか否かを判定し(S401)、ONであれば特別図柄処理を終え、ONでなければ特別図柄の変動中か否かを判定する(S402)。そして、変動中であればステップS413に進み、変動中でなければ、第2始動口保留カウンタの値U2又は第1始動口保留カウンタの値U1が1以上か否かを判定する(S403,S405)。そして、U2、U1が共に1以上でなければ、客待ち設定処理(S407)を行って、特別図柄処理を終える。
(客待ち設定処理)
客待ち設定処理(S407)では、図12に示すように、客待ち状態中か否かを示す客待ちフラグがONであるか否かを判定し(S501)、ONであれば客待ち設定処理を終え、ONでなければ客待ちコマンドをセットして(S502)、客待ちフラグをONした後(S503)、処理を終える。
一方、特別図柄処理のステップS403,S405において、U2又はU1が1以上であればU2又はU1から1を減算して(S404,S406)、客待ちフラグをOFFした後(S408)、ステップS304又はS309で格納しておいた大当たり乱数を用いて大当たり判定処理を行い(S409)、次いで、変動パターン選択処理を行う(S410)。
(大当たり判定処理)
大当たり判定処理(S410)では、メイン制御部60は、図13に示すように、遊技状態に応じた大当たり判定用テーブルを用いて、大当たり乱数が大当たりか否かの判定を行う(S601)。そして、大当たりであれば(S602でYES)、ステップS304又はステップS309で格納しておいた大当たり図柄乱数がどの大当たり図柄を示すものかを判定し(S603)、その大当たり図柄をセットする(S604)。なお、大当たり図柄によって、大当たりの種類が決まる。一方、大当たり乱数が大当たりでないが(S602でNO)、小当たりであれば(S605でYES)、小当たり図柄をセットする(S606)。小当たりでもなければ(S605でNO)、ハズレ図柄をセットする(S607)。
(変動パターン選択処理)変動パターン選択処理(S410)では、図示しないが、直前の大当たり判定処理において大当たりと判定していれば、乱数値と変動パターンとの対応を示す変動パターンテーブルとして大当たり用テーブルを参照し、小当たりと判定していれば小当たり用テーブルを参照し、大当たりでも小当たりでもないと判定していればハズレ用テーブルを参照して、ステップS304又はS309で格納しておいた変動パターン乱数がいずれの変動パターンを示すかの判定を行い、対応する変動パターンをセットする。なお、変動パターンには変動時間を示す情報が含まれている。
その後、特別図柄処理(S206)では、変動パターン選択処理(S410)に続いて、メイン制御部60は、第1特別図柄表示器39aまたは第2特別図柄表示器39bにおいて特別図柄の変動を開始し(S411)、変動開始コマンドをセットして(S412)、ステップS413に進む。ステップS413では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ特別図柄処理を終えるが、経過していれば特別図柄の変動を停止して、大当たり判定処理でセットされた図柄で特別図柄を確定表示し(S414)、変動停止コマンドをセットする(S415)。そして、停止中処理(S416)を行って、特別図柄処理を終える。
(停止中処理)停止中処理(S416)では、図示しないが、メイン制御部60は、各種遊技フラグ(時短遊技フラグ、確変遊技フラグ、潜確遊技フラグ、小当たり遊技フラグ、長当たり遊技フラグ、短当たり遊技フラグ)のOFFやONに関する処理をし、大当たり又は小当たりであれば、オープニングを開始するとともに、オープニングコマンドをセットして、処理を終える。
[大入賞口処理]
大入賞口処理(S208)では、メイン制御部60は、図14に示すように、まず、当たり遊技フラグがONか否かを判定し(S701)、ONでなければ大入賞口処理を終えるが、ONであれば、オープニング中であるか否かを判定する(S702)。オープニングとは、当たり遊技の開始から第1ラウンドの開始までの期間をいう。メイン制御部60は、オープニング中と判定した場合には、オープニング時間が経過したか否かを判定し(S703)、経過していなければ大入賞口処理を終え、経過していれば、当たりの種類に応じた最大R数(ラウンド数)と作動パターンとを設定する(S704)。そして、入賞個数カウンタの値Cをゼロクリアし(S705)、ラウンドカウンタの値Rに1を加算し(S706)、大入賞口27の作動(開放)を開始する(S707)。
次に、メイン制御部60は、大入賞口27の作動時間(開放時間。実施形態では、長当たりであれば29.5秒、短当たりまたは小当たりであれば0.1秒)が経過したか否かを判定し(S708)、経過していれば大入賞口27を閉口し(S710)、経過していなければ、入賞個数カウンタの値Cが規定個数(実施形態では、9個)であるか否かを判定して(S709)、規定個数でなければ大入賞口処理を終え、規定個数であれば大入賞口27を閉口する(S710)。
そして、メイン制御部60は、ラウンドカウンタの値Rが最大R数であるか否かを判定し(S711)、最大R数でなければ大入賞口処理を終え、最大R数であれば、エンディングを開始して(S712)、エンディングコマンドをセットし(S713)、ラウンドカウンタの値Rをゼロクリアする(S714)。なお、エンディングとは、最終ラウンドの終了から当たり遊技の終了までの期間をいう。次に、メイン制御部60は、エンディング時間が経過したか否かを判定し(S717)、経過していなければ大入賞口処理を終え、経過していれば遊技状態設定処理を行って(S718)、当たり遊技フラグをOFFする(S719)。
一方、メイン制御部60は、ステップS702においてオープニング中でないと判定したときは、大入賞口27がエンディング中であるか否かを判定し(S715)、エンディング中であればステップS717に移行し、エンディング中でなければ大入賞口27の作動中か否かを判定する(S716)。そして、作動中でなければステップS705に移行し、作動中であればステップS708に移行する。
(遊技状態設定処理)遊技状態設定処理(S718)では、図示しないが、メイン制御部60は、今終了した当たり遊技が、小当たりであれば、遊技状態を遷移させないので遊技状態設定処理を終え、15R通常大当たりであれば、時短遊技状態に遷移させるため時短遊技フラグをONし、15R確変大当たりであれば、確変遊技状態に遷移させるため確変遊技フラグをONし、2R潜確大当たりであれば、潜確遊技状態に遷移させるため潜確遊技フラグをONする。
≪サブ制御部の処理≫
以上のメイン制御部60における処理と並行して、サブ制御部85の演出制御部90では、演出制御部90のCPU91がROM92に記憶されているプログラムを実行して、起動中継続的に図示しない所定のメイン演出制御処理を行ない、そして、このメイン演出制御処理に対して、図15に示すサブ側タイマ割込処理を、所定の周期(例えば4ms毎)で割り込み実行する。
[サブ側タイマ割込処理]
サブ側タイマ割込処理では、演出制御部90は、図15に示すように、コマンド受信処理(S1001)と、演出ボタン処理(S1002)と、キー検出SW処理(S1003)と、装飾体変更動作処理(S1004)と、コマンド受信処理、演出ボタン処理、キー検出SW処理、及び、装飾体変更動作処理でセットしたコマンドを画像音響制御部95やランプ制御部100に送信するコマンド送信処理(S1005)と、を行う。コマンド送信処理が実行されると、各種コマンドを受信した画像音響制御部95やランプ制御部100は、各種演出装置(画像表示部19,20、スピーカ56、枠ランプ57,盤ランプ58,及び、可動役物装置110)を用いて各種演出(装飾図柄変動演出や大当たり演出、あるいは、客待ち演出)や可動体111の第2画像表示部20の向きを調整する調整動作の各処理を実行する。
[コマンド受信処理]
コマンド受信処理(S1001)では、演出制御部90は、図16に示すように、メイン制御部60から保留数増加コマンド(第1保留数増加コマンドまたは第2保留数増加コマンド)を受信したか否かを判定し(S1101)、受信していれば、第1保留数増加コマンドであれば第1保留数を、第2保留数増加コマンドであれば第2保留数を加算し(S1102)、その保留数を表示画面19aに表示させるための保留数コマンドをセットする(S1103)。
次に、演出制御部90は、メイン制御部60から変動開始コマンドを受信していれば後述する演出選択処理を行い(S1104,S1105)、変動停止コマンドを受信していれば、変動回数カウント処理及び変動演出終了中処理を行う(S1106,S1106-1,S1107)。そして、演出制御部90は、オープニングコマンドを受信していれば、当たり演出選択処理を行い(S1108,S1109)、エンディングコマンドを受信していれば、エンディング演出選択処理を行う(S1110,S1111)。続いて、演出制御部90は、客待ちコマンド受信処理を行って(S1112)、コマンド受信処理を終える。
(演出選択処理)
演出選択処理(S1105)では、演出制御部90は、図17に示すように、まず、メイン制御部60から受信した変動開始コマンドを解析するとともに(S1201)、演出モードを示すモードフラグを参照する(S1202)。変動開始コマンドには、現在の遊技状態を示す情報、大当たり抽選において選択された特別図柄及び変動パターンを示す情報が含まれている。また、演出モードとは、画像表示部19,20における演出の態様であり、演出モードが異なると、登場するキャラクタや背景画像が異なる等、画像表示部19,20に表示される画像が異なり、装飾図柄変動演出も演出モードに応じたものが実行される。例えば、演出モードには、時短遊技状態であることを示す時短モード、確変遊技状態であることを示す確変モード、潜確遊技状態であることを示唆する潜確モード、通常遊技状態であることを示す通常モード等がある。
続いて、演出制御部90は、保留数を1減算してその保留数を表示画面19aに表示させるための保留数コマンドをセットする保留数減算処理を行う(S1203)。そして、所定の変動演出パターンテーブルをセットし、セットした変動演出パターンテーブルを参照するとともに、解析した変動開始コマンド及び参照した演出モードに基づいて、変動演出パターンを選択する(S1204)。これにより、いわゆるステップアップ予告やチャンスアップ予告などの予告アクション(予告演出)などを含めて装飾図柄変動演出としてどのような演出を行うかが決定される。そして、選択した変動演出パターンにて装飾図柄変動演出を開始するための変動演出開始コマンドをセットし(S1205)、演出選択処理を終了する。なお、選択した変動演出パターンが、可動体111の演出動作を伴うものであれば、ステップS1205において、可動役物演出開始コマンドもセットする。
(変動回数カウント処理)
変動回数カウント処理(S1106-1)では、演出制御部90は、図18に示すように、特別図柄変動の回数を数える変動カウンタの値を1増加させる(S1701)。なお、変動カウンタは、RAM93内に設けられている。そして、変動カウンタの値が10であるか否かを判定し(S1702)、10でなければ処理を終えるが、10であれば、確認動作コマンドをセットし(S1703)、変動カウンタの値を0とする(S1704)。すなわち、特別図柄変動が10回実行される度に、確認動作コマンドがセットされ、確認動作コマンドは、コマンド送信処理(S1005)において、ランプ制御部100に送信され、確認動作コマンドを受信したランプ制御部100は、後述するように、確認動作処理(S3002)において確認動作を行う。確認動作とは、可動体111の基準位置を、その時の可動体111の基準位置が原点位置P1にない場合には原点位置P1に変更した上で、変更後基準位置P2に復帰させる動作をいう。
(変動演出終了中処理)変動演出終了中処理(S1107)においては、図示しないが、演出制御部90は、受信した変動停止コマンド(S1106)を解析し、当たりの場合は、上限継続回数を設定し直してモードフラグを変更し、ハズレの場合は、現在のモードの上限継続回数に到達するまで「1」を減算し、変動演出終了コマンドをセットする。上限継続回数に到達して「0」となれば、通常モードに戻すためにモードフラグを0として、変動演出終了コマンドをセットする。
(当たり演出選択処理)当たり演出選択処理(S1109)においては、演出制御部90は、図示しないが、オープニングコマンドを解析し(S1108)、当たり演出パターンを選択し、オープニング演出開始コマンドをセットする。
(エンディング演出選択処理)エンディング演出選択処理(S1111)においては、演出制御部90は、図示しないが、エンディングコマンドを解析し(S1110)、エンディング演出パターンを選択し、エンディング演出開始コマンドをセットする。
(客待ちコマンド受信処理)
客待ちコマンド受信処理(S1112)においては、演出制御部90は、図19に示すように、客待ちコマンドを受信したか否かを判定し(S1301)、受信していれば、客待ち演出を実行するまでの時間の計測を開始するとともに計測フラグをONして(S1302,S1303)、ステップS1305に進む。一方、受信していなければ、計測フラグがONされているか否か判定し(S1304)、ONされていなければ、客待ち演出実行までの時間の計測中ではないので処理を終え、ONされていればタイムアップか、すなわち、いま計測している時間が客待ち演出実行までの時間として設定した所定時間(例えば30秒)に達したか否か判定する(S1305)。そして、タイムアップでなければ、処理を終え、タイムアップであれば、計測フラグをOFFするとともに(S1306)、客待ち演出を開始するための客待ち演出開始コマンドをセットする(S1307)。
[演出ボタン処理]
演出ボタン処理(S1002)では、演出制御部90は、図20に示すように、演出ボタン検出SW46aからの信号により、演出ボタン46が押下されたか(ONされたか)否かを判定し(S1401)、ONされていなければ処理を終え、ONされていれば演出ボタンコマンドをセットする(S1402)。
[キー検出SW処理]
キー検出SW処理(S1003)では、演出制御部90は、図21に示すように、十字キーボタン50の左キー部51が押下されて左キー検出SW51aがONされていれば、左キー操作コマンドをセットし(S1501,S1502)、右キー部52が押下されて右キー検出SW52aがONされていれば、右キー操作コマンドをセットし(S1503,S1504)、さらに、上キー部53が押下されて上キー検出SW53aがONされていれば、上キー操作コマンドをセットし(S1505,S1506)、さらに、下キー部54が押下されて下キー検出SW54aがONされていれば、下キー操作コマンドをセットして(S1507,S1508)、処理を終える。
[装飾体変更動作処理]
装飾体変更動作処理(S1004)では、演出制御部90は、図22に示すように、装飾体調整フラグがONか否かを判定し(S1601)、ONされていなければ、処理を終え、ONされていれば、装飾体調整動作コマンドをセットする(S1602)。
なお、装飾体調整フラグは、画像音響制御部95により後述する客待ち演出処理(図23)のステップS2010でONされて、可動体(装飾体)111の向きを調整するための後述する装飾体調整画面GA(図32、図33)が表示されている間、ONとされるフラグであり、画像音響制御部95から演出制御部90にも送信され、演出制御部90では、ステップS1601においてONと判定されて、ステップS1602に移行することとなる。なお、装飾体調整画面GA及び後述する調整用演出画像ADも、客待ち演出用の画像である。
また、ステップS1602でセットされる装飾体調整動作コマンドは、ランプ制御部100に送信されて、遊技者が3D画像を見易くできるように、可動体111の第2画像表示部20の向き、換言すれば、表示エリア20aの向きを調整する処理を、ランプ制御部100に実行させるためのコマンドであり、このコマンドを受信したランプ制御部100は、可動体111が原点位置P1にないときは可動体111を原点位置P1に復帰させてから、遊技者による左キー部51、右キー部52の押下に伴って受信するキー操作コマンドにしたがって、可動体111を回動させる。
≪画像音響制御部の処理≫
次に、画像音響制御部95での処理を説明すると、画像音響制御部95では、演出制御部90からの種々のコマンド(始動口22,23への入賞に伴う特別図柄変動に並行して行われる装飾図柄変動演出を開始するための変動演出開始コマンド、装飾図柄変動演出を終了するための変動演出終了コマンド、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出を開始するためのオープニング演出開始コマンド、大当たり演出を終了するためのエンディング演出開始コマンド、始動口22,23の保留の無い状態で、かつ、始動口22,23への入賞が所定時間無い場合の客待ち演出(客待ちデモ演出)を開始するための客待ち演出開始コマンド、演出ボタンコマンド、キー操作コマンド、装飾体調整動作コマンド等)を受信し、画像音響制御部95のCPU96が、ROM102から対応するデータを読み出して、画像表示部19,20の表示画面19aや表示エリア20aで所定の画像を表示するとともに、スピーカ56から所定の音を発生させることとなる。
[客待ち演出処理]
上記の処理のうち、画像音響制御部95では、図23に示すように、客待ち演出処理を行う。なお、この客待ち演出処理も、4ms周期で行われる図示しない画像音響制御タイマ割込処理の中で行われる。この客待ち演出処理では、まず、装飾体調整画面GA及び後述する調整用演出画像ADが表示されているか、すなわち、装飾体調整フラグがONか否かを判定し(S2001)、ONであれば、ステップS2011に移行し、ONでなければ、客待ち演出中か否か、すなわち、客待ち演出フラグがONか否かを判定し(S2002)、ONであれば、ステップS2005に移行する。ONでなければ(S2002でNO)、客待ち演出開始コマンドを受信したか否かを判定し(S2003)、受信していなければ、処理を終え、受信していれば、客待ち演出フラグをONして(S2004)、客待ち演出を表示して(S2005)、ステップS2006に移行する。
この客待ち演出では、実施形態の場合、図31に示すように、第1画像表示部19の表示画面19aに、並木道を人が歩く画像の客待ち演出画像DM1が表示され、第2画像表示部20の表示エリア20aに、雪だるまの3D画像となる客待ち演出画像DM2が表示される。この時、適宜、スピーカ56から所定の音を発生させてもよい。また、この時、表示画面19aの一部(実施形態では、下部)に、演出ボタン46を押下操作すれば装飾体調整画面に移行できる案内G1が表示されている。
ステップS2006では、客待ち演出画像DM1,DM2の表示を開始した後に、演出ボタン46の押下による演出ボタンコマンドを受信したか否かを判定し、受信すれば、装飾体調整フラグをONして(S2010)、装飾体調整表示処理に移行する(S2011)。客待ち演出画像DM1,DM2の表示を開始した後に、演出ボタンコマンドを受信しなければ(S2006でNO)、変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定し(S2007)、受信していなければ、処理を終え、受信していれば、客待ち演出画像DM1,DM2の表示を終了して(S2008)、客待ち演出フラグをOFFして(S2009)、処理を終える。
なお、変動演出開始コマンドについて説明すると、既述したように、変動演出開始コマンドは、遊技中の始動口22,23への入賞に伴うコマンドである。すなわち、遊技球が始動口22,23に入賞すれば、メイン制御部60が、始動口SW処理(S202、図10参照)、特別図柄処理(S206、図11参照)を行い、客待ちフラグをOFFし(S408)、大当たり判定処理(S409、図13参照)を行い、さらに、変動パターン選択処理(S410)において、大当たり判定処理の判定結果による大当たり、小当たり、はずれの種類に応じて選択した所定の変動パターンがセットされて、演出制御部90がその変動パターンを受信する(S1001)。そして、演出制御部90は、コマンド受信処理における演出選択処理(S1105、図17参照)において、変動パターンのコマンドを解析し、対応する変動演出開始コマンドを画像音響制御部95に送信する(S1205)。そのため、画像表示部19,20の表示画面19aや表示エリア20aでは、メイン制御部60の行う第1特別図柄表示器39a若しくは第2特別図柄表示器39bでの特別図柄変動と並行して、装飾図柄変動等を表示するため、客待ち演出画像DM1,DM2は不要であり、客待ち演出が終了される(S2008)。
そのため、逆に、変動演出開始コマンドを受信しなければ、客待ち演出処理においては、装飾体調整表示処理(S2011)により装飾体調整画面GA及び調整用演出画像ADが表示されている場合を除いて、客待ち演出画像DM1,DM2の表示が継続されることとなる。すなわち、客待ち演出中は、表示画面19a及び表示エリア20aには、客待ち演出画像DM1,DM2、または、装飾体調整画面GA及び調整用演出画像ADが表示されている。
(装飾体調整表示処理)
装飾体調整表示処理(S2011)は、可動体111の表示エリア20aの向きを調整する際、第2画像表示部20をモデル化し、目盛りと併せて、表示エリア20aの向き(具体的には、表示エリア20aの左右方向における中央部位の向き)を表示する装飾体調整画面GAを、第1画像表示部19の表示画面19aに表示するとともに、第2画像表示部20に調整用演出画像ADを表示させて、調整を補助するものである。
装飾体調整表示処理では、画像音響制御部95は、図24に示すように、まず、調整表示開始フラグがONか否かを判定し(S2201)、ONであれば、ステップS2205に移行し、ONでなければ、第1画像表示部19に装飾体調整画面GAを表示し(S2202)、また、第2画像表示部20に調整用演出画像ADを表示して(S2203)、調整表示開始フラグをONして(S2204)、ステップS2205に移行する。
図32のAに示すように、第1画像表示部19の表示画面19aに表示される装飾体調整画面GAは、第2画像表示部20の表示エリア20aを模したモデルDDとその向いた方向の矢印DAと、その向きの角度を表す目盛りDSと、を表示している。また、第2画像表示部20の表示エリア20aに表示される調整用演出画像ADは、立体的な星型体SDとしている。そして、表示画面19aの一部には、矢印DAの向きを変える際に操作する十字キーボタン50の左キー部51と右キー部52とを操作するようにガイドするとともに、その向きでよければ、その向きを固定するように決定するために、決定ボタンとして下キー部54を操作するようにガイドする案内G3が、表示されている。
なお、装飾体調整画面GAの表示当初は、後述するランプ制御部100が装飾体調整動作処理(S3001、図26参照)のステップS3103〜S3107において、可動体111の向きを原点位置P1に合わせることから、図32のAに示すような状態として表示される。
そして、画像音響制御部95は、ステップS2205において、左キー部51や右キー部52の押下に伴う左キー検出SW51aや右キー検出SW52aのキー操作コマンドを受信したか否かを判定し、受信していなければ、ステップS2207に移行し、受信していれば、そのキー操作コマンドに対応させて、図32のB、図33のA,Bに示すように、装飾体調整画面GAのモデルDDと矢印DAの向きを左側や右側に変えるように、装飾体調整画面GAを追従させる(S2206)。一方、ステップS2207において、決定キー操作コマンドを受信すれば、ステップS2208に移行し、受信しなければ、処理を終える。
なお、実施形態の場合、左キー部51や右キー部52の一回の押下操作に伴って、後述するランプ制御部100では、装飾体調整動作処理(S3001、図26参照)のステップS3110において、可動役物装置110の回動装置120の回動モータ122が駆動し、そしてその際、回動モータ122が所定ステップ数ずつ(実施形態では5ステップずつ)駆動軸123を対応する方向に回転させることとしている。そのため、図32のBや図33のA,Bに示すように、実際の可動体111の表示面(表示エリア)20aの向きも、変更されることとなり、遊技者は、実際の第2画像表示部20の表示エリア20aの調整用演出画像ADの見易い角度を把握でき、その角度位置で、決定ボタン(下キー部)54を押下することができる。
上述したように、客待ち演出処理は4ms周期で行われ、客待ち演出処理中の装飾体調整表示処理も、装飾体調整フラグがONの間、4ms周期で行われる。したがって、遊技者が左キー部51や右キー部52を押下操作すれば、画像音響制御部95は、ステップS2205でYES→ステップS2206で装飾体調整画面追従→装飾体調整表示処理を終了→次の周期で装飾体調整表示処理を開始→ステップS2201でYES→ステップS2205で判定、というように処理を行い、左キー部51や右キー部52の再度の押下があれば、ステップS2205でYESと判定して、前述の処理を繰り返し、左キー部51や右キー部52の再度の押下が無く、決定ボタン(下キー部)54の押下があれば、ステップS2205でNOと判定して、ステップS2207でYESと判定することとなる。すると、画像音響制御部95は、装飾体調整画面GAの表示を終了するとともに(S2208)、調整用演出画像ADの表示を終了し(S2209)、さらに、調整表示開始フラグをOFFするとともに(S2210)、装飾体調整フラグをOFFして(S2211)、処理を終える。なお、装飾体調整画面GA及び調整用演出画像ADが表示されている状態で、変動演出開始コマンドを受信したときは、画像音響制御部95は、決定キー操作コマンドを受信した場合と同様に、装飾体調整画面GA及び調整用演出画像ADの表示を終了して、調整表示開始フラグ及び装飾体調整フラグをOFFし、装飾体調整表示処理を終えるが、かかる流れは図示していない。
なお、実施形態の場合は、図32のBに示すように、遊技者の決定した表示エリア20aの向きは、若干、左側を向いた傾斜角度の状態としており、その配置位置が、以後の可動体111の調整後の基準位置である変更後基準位置P2となり、図1,図34,図35に示すように、後述する可動体111の演出動作時を除いて、可動体111はその向きを維持することとなる。
ちなみに、遊技者の見易い好みにより、表示エリア20aをさらに左に向けた状態として決定すれば、例えば、図33のAや図3のAに示す状態となり、逆に、表示エリア20aを右に向けた状態として決定すれば、例えば、図33のBや図3のBに示す状態となり、それらが以後の変更後基準位置P2´,P2″となって、第1画像表示部19の表示画面19aにおいて装飾図柄変動等の演出画像が表示されるとともに、第2画像表示部20において、向きが変更後基準位置P2´,P2″とされた表示エリア20aに所定の3D画像の演出画像が表示されることとなる。
なお、実施形態の場合、変更後基準位置P2への変更前の可動体111の位置、すなわち、変更前基準位置P3は、図31に示すように、変更後基準位置P2より若干左向きとし、図33のAや図3のAで図示した可動体111の向き(位置)も変更前基準位置P3と同じ向きとしている。そのため、図3のAと図33のAには、括弧書きで(P3)と記載してある。
そして、装飾体調整処理が終了すれば、既述したように、画像音響制御部95は、客待ち演出処理のステップS2001において、装飾体調整フラグがOFFであって、ステップS2002に移行するが、客待ち演出フラグはONのままであることから、ステップS2002でYESとなって、ステップS2005に移行して、第1画像表示部19と第2画像表示部20において、客待ち演出画像DM1,DM2を表示することとなる(図35参照)。図35に示す第2画像表示部20の表示エリア20aの向きは、図31に示す向きに比べて、遊技者の見易い向きに変更されている。
≪ランプ制御部での処理≫
次に、ランプ制御部100での処理を説明すると、ランプ制御部100では、CPU101がROM102に記憶されているプログラムを実行して、起動中継続的に図示しない所定のメインランプ制御処理を行ない、そして、このメインランプ制御処理に対して、図25に示すランプ制御タイマ割込処理を、所定の周期(例えば4ms毎)で割り込み実行する。
[ランプ制御タイマ割込処理]
ランプ制御タイマ割込処理では、ランプ制御部100は、例えば、図25に示すように、まず、後述する装飾体調整動作処理を実行し(S3001)、ついで、後述する確認動作処理を実行し(S3002)、可動役物演出処理を実行して(S3003)、枠ランプ57や盤ランプ58等の点灯内容を制御するランプ点灯演出処理を行って(S3004)、処理を終える。
[装飾体調整動作処理]
装飾体調整動作処理(S3001)では、ランプ制御部100は、図26に示すように、まず、装飾体の調整(第2画像表示部20の表示エリア20aの向きの調整、換言すれば、可動体111の向きの調整)を行っている途中か否か、すなわち、調整動作開始フラグがONか否かを判定する(S3101)。そして、ONであれば、ステップS3109に移行し、ONでなければ、可動体111が原点位置P1に復帰する復帰動作を行っている途中か否か、すなわち、復帰動作開始フラグがONか否かを判定する(S3101-1)。そして、ONであれば、ステップS3105に移行し、ONでなければ、演出制御部90からの装飾体調整動作コマンドを受信しているか否かを判定し(S3102)、受信していなければ、処理を終え、受信していれば、可動体111が既に原点位置P1にあるか否かを判定する(S3103)。
なお、既述したように、この原点位置P1に可動体111が配置されていれば、回動センサ127が被検知部129に遮光されたON信号をランプ制御部100に出力する状態となる。
そして、実施形態の場合、このステップS3103の判定時点では、図31に示すように、可動体111は原点位置P1からずれた変更前基準位置P3に配置されている。さらに、変更前基準位置P3自体への配置時にも、前回の調整において、原点位置P1からの調整操作により行われていることから、その調整した操作量AM2は、後述するステップS3113に示すように、ランプ制御部100のRAM103の操作量記憶部103aに記憶されている。
ランプ制御部100は、ステップS3103において、可動体111が原点位置P1に配置されていれば、ステップS3108に移行し、原点位置P1に配置されていなければ、前回の操作量AM2を操作量記憶部103aから読み出して(S3104)、復帰動作開始フラグをONにする(S3104-1)。そして、ランプ制御部100は、復帰動作を開始し、すなわち、可動体111を変更前基準位置P3から原点位置P1に戻すように、回動モータ122を復帰駆動させる(S3105)。なお、前回の操作量AM2分、元に戻すように回動モータ122を駆動すれば、可動体111は原点位置P1に戻るはずであるが、原点位置P1に正しく戻ったか否かは回動センサ127のON信号により判断することとし、ステップS3105では、回動モータ122を、所定の小角度だけ、操作量AM2によって示される原点位置P1方向へ可動体111が回動するように駆動する。そして、回動センサ127のON信号を受信すれば、すなわち、原点位置P1に復帰されたならば(S3106でYES)、回動モータ122の駆動を停止し(S3107)、復帰動作開始フラグをOFFする(S3107-1)。一方、回動センサ127のON信号を受信しなければ、すなわち、原点位置P1に復帰されていなければ(S3106でNO)、ランプ制御部100は、装飾体調整動作処理を終えて、次の周期での装飾体調整動作処理において、回動モータ122をさらに復帰駆動させる。すなわち、ランプ制御部100は、可動体111が原点位置P1に復帰するまで、装飾体調整動作処理を開始→ステップS3101でNO→ステップS3101-1でYES→ステップS3105で回動モータ122を復帰駆動→ステップS3106でNO→装飾体調整動作処理を終了、という処理を繰り返すこととなる。
可動体111の原点位置P1への復帰を検出し(S3106でYES)、回動モータ122の駆動を停止して(S3107)、復帰動作開始フラグをOFFしたら(S3107-1)、ランプ制御部100は、ステップS3108に移行して、調整動作開始フラグをONする。そして、ステップS3109において、十字キーボタン50の左キー部51や右キー部52の押下に伴う左キー検出SW51aや右キー検出SW52aのキー操作コマンドを受信したか否かを判定し、受信していなければ、ステップS3111に移行して決定キー操作コマンドを受信したか否かを判定し、決定キー操作コマンドを受信していなければ、処理を終え、受信していれば、ステップS3133に移行する。また、ステップS3109において、キー操作コマンドを受信していれば、そのキー操作コマンドに対応させて、回動モータ122を調整駆動、すなわち、所定方向に5ステップ回転させて(S3110)、処理を終える。
前述したように、ランプ制御タイマ割込処理は短い周期で繰り返されることから、装飾体調整動作処理も短い周期で繰り返される。遊技者は、第2画像表示部20の表示エリア20aが好みの見易い角度になるまでは、左キー部51又は右キー部52を押下することから、装飾体調整動作処理を終えたランプ制御部100は、次の周期での装飾体調整動作処理を開始→ステップS3101でYES→ステップS3109でYES→ステップS3110で回動モータ122を調整駆動→装飾体調整動作処理を終了、という処理を繰り返すこととなる。そして、表示エリア20aが好みの角度になったため、遊技者が決定ボタン(下キー部)54を押下操作すると、ランプ制御部100は、左キー操作コマンドや右キー操作コマンドを受信せず(S3109でNO)、決定キー操作コマンドを受信することから(S3111でYES)、回動モータ122の駆動を停止して(S3112)、それまでの操作量AM3をRAM103の操作量記憶部103aに格納して記憶し(S3113)、調整動作開始フラグをOFFして(S3114)、処理を終える。
なお、操作量AM3は、原点位置P1からの変位量(すなわち、変更後基準位置P2)を表すものであって、ここでは、ステップS3108で調整動作開始フラグがONされた時に0とし、例えば正負(右を正、左を負とする等)で原点位置P1からの回転方向(変位方向)を表し、絶対値で原点位置P1からのステップ数を表す等、回動モータ122の回転の回転方向とステップ数を示すものとする。
また、装飾体調整動作処理(S3001)を実行する時、画像音響制御部95は、装飾体調整表示処理(図24参照)を実行しており、まず、装飾体調整動作処理のステップS3108の調整動作開始フラグONに対応させて、図32のAに示すように、第2画像表示部20のモデルDDとその向きの矢印DAとを原点位置P1に対応させて正面(画面上では真下)に向けた装飾体調整画面GAを、第1画像表示部19の表示画面19aに表示し、その後、所定のキー操作コマンドを受信すれば(S2205)、図32のBや図33のA,Bに示すように、第2画像表示部20のモデルDDとその向きの矢印DAとを、目盛りDSに対して、左キー部51や右キー部52の押下操作に対応させて移動させるような追従演出を表示させることとなる。
そして、この時、装飾体調整動作処理では、既述したように、左キー部51や右キー部52の一回の押下操作に伴って、可動役物装置110の回動装置120の回動モータ122は、5ステップずつ、駆動軸123を対応する方向に回転させることとなって、図32のBや図33のA,Bに示すように、可動体111(第2画像表示部20)の表示面(表示エリア)20aの向きが、変更される。
実施形態の場合、図32のBに示すように、第2画像表示部20の表示エリア20aの向きが若干左向きとなる状態を、可動体111の変更後基準位置P2としている。
そしてさらに、既述したように、実施形態の可動体111では、その角度位置が変更後基準位置P2とされた状態で、種々の変動演出パターンの第1画像表示部19の表示画面19aで表示する装飾図柄変動等の演出画像とともに、第2画像表示部20の表示エリア20aにおいて、所定の3D画像等の演出画像が表示されることとなる(図34参照)。
[確認動作処理]
確認動作処理(S3002)では、ランプ制御部100は、図27に示すように、まず、確認用調整動作(可動体111を原点位置P1から変更後基準位置P2に変更する動作)を行っている途中か否か、すなわち、確認用調整動作開始フラグがONか否かを判定する(S3301)。そして、ONであれば、ステップS3312に移行し、ONでなければ、可動体111が確認用復帰動作(可動体111を原点位置P1に戻す動作)を行っている途中か否か、すなわち、確認用復帰動作開始フラグがONか否かを判定する(S3302)。そして、ONであれば、ステップS3307に移行し、ONでなければ、演出制御部90からの確認動作コマンドを受信しているか否かを判定し(S3303)、受信していなければ、処理を終え、受信していれば、操作量AM3を操作量記憶部103aから読み出す(S3304)。
次に、ランプ制御部100は、ステップS3305において、可動体111が原点位置P1にあるか否かを、回動センサ127からON信号が入力されているか否かにより、判定する。そして、原点位置P1に配置されていれば(S3305でYES)、ステップS3311に移行し、原点位置P1に配置されていなければ(S3305でNO)、確認用復帰動作開始フラグをONにする(S3306)。そして、ランプ制御部100は、確認用復帰動作を開始し、すなわち、可動体111を現在の位置から原点位置P1に戻すように、回動モータ122を復帰駆動させる(S3307)。なお、原点位置P1に正しく戻ったか否かは回動センサ127のON信号により判断することとし、ステップS3307では、回動モータ122を可動体111が原点位置P1方向へ回動するように所定の小角度だけ駆動する。そして、回動センサ127のON信号を受信すれば、すなわち、原点位置P1に復帰されたならば(S3308でYES)、回動モータ122の駆動を停止する(S3309)。一方、回動センサ127のON信号を受信しなければ、すなわち、原点位置P1に復帰されていなければ(S3308でNO)、ランプ制御部100は、確認動作処理を終えて、次の周期での確認動作処理において、回動モータ122をさらに復帰駆動させる。すなわち、ランプ制御部100は、可動体111が原点位置P1に復帰するまで、確認動作処理を開始→ステップS3301でNO→ステップS3302でYES→ステップS3307で回動モータ122を復帰駆動→ステップS3308でNO→確認動作処理を終了、という処理を繰り返すこととなる。
可動体111が原点位置P1に復帰し、ステップS3309で回動モータ122の駆動を停止したら、ランプ制御部100は、確認用復帰動作開始フラグをOFFし(S3310)、ステップS3311に移行して、確認用調整動作開始フラグをONする。なお、上述したように、ランプ制御部100は、ステップS3305で可動体111が原点位置P1にあると判断したときは、確認用復帰動作を行わず、ステップS3311に移行して、確認用調整動作開始フラグをONする。そして、ランプ制御部100は、操作量AM3に基づいて、回動モータ122を調整駆動し、すなわち、操作量AM3が示す方向に所定の小角度だけ回動モータ122を回転し(S3312)、操作量AM3分駆動(回転)したか否かを判定し(S3313)、駆動していなければ、処理を終える。確認動作処理を終えたランプ制御部100は、次の周期での確認動作処理において、回動モータ122をさらに調整駆動させる。すなわち、ランプ制御部100は、操作量AM3分駆動するまで、確認動作処理を開始→ステップS3301でYES→ステップS3312で回動モータ122を調整駆動→ステップS3313でNO→確認動作処理を終了、という処理を繰り返すこととなる。そして、ステップS3313で操作量AM3分駆動したと判定すれば、回動モータ122の駆動を停止して(S3314)、確認用調整動作開始フラグをOFFする(S3315)。
上述したように、確認動作コマンドは、変動回数カウント処理(図18参照)において、特別図柄変動10回毎にセットされ、ランプ制御部100に送信される。したがって、ランプ制御部100は、特別図柄変動10回毎に、可動体111の基準位置が原点位置P1にあるか否かを判定し(S3305)、原点位置P1にないと判定すると、可動体111の基準位置を原点位置P1に変更してから(S3307〜S3309)、変更後基準位置P2に復帰させ(S3312〜S3314)、原点位置P1にあると判定すると、可動体111の基準位置を原点位置P1から変更後基準位置P2に復帰させる(S3312〜S3314)。
すなわち、特別図柄変動10回毎に、可動体111の基準位置を変更後基準位置P2に復帰させる確認動作が行われるが、この確認動作において、可動体111の基準位置が、図36のAに示すように、変更後基準位置P2(原点位置P1と異なるものとする。)からずれて、原点位置P1とは異なる位置P4にあるときは、可動体111は、図36のBに示すように一旦原点位置P1に復帰してから、図36のCに示すように変更後基準位置P2に復帰し、可動体111の基準位置が、図36のBに示すように、変更後基準位置P2からずれて原点位置P1にあるときは、可動体111は、図36のBに示す原点位置P1から、図36のCに示すように変更後基準位置P2に復帰することとなる。
[可動役物演出処理]
可動役物演出処理(S3003)では、ランプ制御部100は、演出制御部90から受信した役物演出開始コマンドに基づき、図28〜30に示すように、回動センサ127,128、傾動センサ147,148、繰出センサ171の信号を入力しつつ、回動モータ122、傾動モータ143、及び、繰出モータ162を駆動させて、可動体111を図4のA,B、図5のA,Bに示すように演出動作させる。
可動役物演出処理(S3003)では、まず、ランプ制御部100は、図28に示すように、可動体111が演出動作中であるか否かを判定し(S3202,S3203,S3204,S3205,S3206,S3207)、すなわち、Lが6であれば(S3202でYES)、ステップS3247に移行し、Lが5であれば(S3203でYES)、ステップS3243に移行し、Lが4であれば(S3204でYES)、ステップS3239に移行し、Lが3であれば(S3205でYES)、ステップS3237に移行し、Lが2であれば(S3206でYES)、ステップS3233に移行し、Lが1であれば(S3207でYES)、ステップS3229に移行する。換言すれば、Lが6,5,4,3,2,1でなければ(逆に言えば、Lが0であれば)、各ステップS3202,S3203,S3204,S3205,S3206,S3207でNOとなって、ステップS3208に移行し、演出開始フラグがONか否かを判定する。なお、パチンコ遊技機10の電源投入後のLの初期値は0である。
そして、ステップS3208において、演出開始フラグがONであれば、ステップS3225に移行し、ONでなければ、準備完了フラグがONか否かを判定し(S3209)、ONであれば、ステップS3217に移行し、ONでなければ、可動役物演出開始コマンドを受信したか否かを判定し(S3210)、受信していなければ、処理を終え、受信していれば、ステップS3212に進む。
なお、準備完了フラグは、既に可動役物演出開始コマンドを受信して、演出態様を決定していることを示すフラグである。可動役物演出開始コマンドを受信する毎に演出態様を決定する理由は、上述したように、演出動作前の初期状態において、可動体111は回転方向では変更後基準位置P2にあって、この位置は可変であり、この位置によって、演出動作における可動体111の回動軸RC周りの回動量を変える必要があるからである。すなわち、可動体111が、ギミック161を繰り出す際、正確に背面位置PBまで回動していないと、ギミック161が周囲の表示画面19a等と干渉したり、繰出完了時のギミック161の見栄えが悪くなったりすることから、演出動作する前に、変更後基準位置P2を示す情報(具体的には、前回の操作量AM3)に基づいて、可動体111が、変更後基準位置P2から正確に背面位置PBまで回動軸RC周りに回動するように、演出態様(具体的には、回動モータ122の駆動量)を決定する必要があるからである。
ランプ制御部100は、変更後基準位置P2を示す情報である前回の操作量AM3をRAM103の操作量記憶部103aから読み出して(S3212)、可動体111が傾動完了位置KBに配置されたとき(このとき、可動体111の回転方向における位置は、変更後基準位置P2である。)から、背面位置PBまで回動するときの回動モータ122の駆動量を決定する(S3215)。これにより、図4のBに示す状態から図5のAに示す状態までの回動動作の範囲が決まり、図4,5に示す傾動動作、回動動作、及び、繰出し操作からなる演出態様が決まることとなる。なお、前回の操作量AM3により、変更後基準位置P2の原点位置P1からの変位量が分かり、原点位置P1から背面位置PBまでは角度で180°(ステップ数で283ステップ)であることから、変更後基準位置P2から背面位置PBまでの回動モータ122の駆動量(回動量)は、算出可能である。ランプ制御部100は、演出態様を決定したら、準備完了フラグをONする(S3216)。
なお、実施形態では、この可動体111の図4,5に示す演出動作は、遊技者に有利な特別遊技、すなわち、15Rの大当たり遊技(通常及び確変の両者を含む)を実行可能に、大当たり判定処理(S409)で15R大当たりと判定された際に、その大当たりを示唆する示唆演出として、実行されるものであり、さらに、演出ボタン46の押下操作を条件に、動作されるものである。
すなわち、実施形態の場合、第1特別図柄表示器39a若しくは第2特別図柄表示器39bでの特別図柄変動に伴い、図34のAに示すように、演出手段としての第1画像表示部19の表示画面19aにおいて、左欄と右欄とに同じ数字の装飾図柄が停止表示されて、中央の装飾図柄が変動している時、図34のBに示すように、演出ボタン46の押下操作を促す押下案内G4が表示され、押下操作すれば、可動体111が図4,5に示す所定の大きく動作する演出動作及び初期復帰動作を行い、そして、第1特別図柄表示器39a若しくは第2特別図柄表示器39bでの大当たり図柄の停止表示に伴って、第1画像表示部19の表示画面19aにおいて、図34のCに示すように、大当たりの判定結果を示すように左欄、中欄、右欄で同じ装飾図柄を変動停止させることとなる(勿論、実施形態と相違して、大当たり抽選の判定結果がハズレとなる場合であっても、図4,5の演出動作を行ってもよい。但し、その際の演出動作を設けた変動演出パターンの選択される割合は、低くすることが望ましい)。
一方、図32のBに示す押下案内G4を表示しても、有効時間(例えば5秒)内に演出ボタン46の押下操作がなければ、可動体111は図4,5の大きな動作の演出動作を実行しない。
そのため、演出制御部90は、準備完了フラグのONの入力を受けて、図34のAに示す所定の変動演出パターン(大当たりの判定結果を表示する変動演出パターン)を実行中の画像音響制御部95に対し、図34のBの表示画面19aの一部(図例では下欄)に、演出ボタン46の押下操作を促す押下案内G4を重畳表示するコマンドを送信するように構成され、このコマンドを受けた画像音響制御部95は、所定時間(5秒の待機時間)、押下案内G4を表示する。
そして、ランプ制御部100は、ステップS3217での判定において、演出ボタン46の押下操作に伴う演出ボタンコマンドを受信すれば、演出開始フラグをONして(S3224)、ステップS3215で決定した演出態様での演出動作を開始する。なお、可動体111の演出動作において、可動体111を始動位置KFから傾動完了位置KBまで傾動させるときの傾動範囲は、不変であるが、傾動完了位置KBに配置された可動体111を背面位置PBまで回動させるときの回動範囲が、ステップS3215で決定した演出態様により、異なることとなる。演出動作を行うとき、まず、ランプ制御部100は、傾動モータ143を正転駆動させる(S3225)。その結果、可動体111は、図4のAからBに示すように、回転方向においては変更後基準位置P2に配置されたまま、先端部111a側を元部111bの左横方向に倒し始める。
一方、ランプ制御部100は、ステップS3217での判定において、演出ボタン46の押下操作に伴う演出ボタンコマンドを受信せず(ステップS3217でNO)、待機時間(例えば、5秒)を経過しても受信しなければ、タイムアップと判定して(S3218でYES)、準備完了フラグをOFFし(S3223)、処理を終える。
なお、ステップS3223において、準備完了フラグがOFFされると、画像音響制御部95は、図34のBに示す状態から、押下案内G4の表示を消して、可動体111の演出動作に要する動作と同等時間の経過後、図34のCに示すように、大当たりの判定結果を示す装飾図柄を停止表示することとなる。
一方、ランプ制御部100は、ステップS3225において、傾動モータ143を正転駆動させた後、可動体111が始動位置(傾動開始位置)KFから傾動完了位置KBに配置されて、傾動センサ148が被検知部149に遮光されてON信号を出力すれば(S3226でYES)、図4のAからBに示す状態となって、可動体111が傾動を完了させることから、傾動モータ143の駆動を停止し(S3227)、Lに1を入れる(S3228)。
そして、ランプ制御部100は、ギミック161を繰り出すために、可動体111を背面位置PBまで反転させるように、ステップS3215で決定した駆動量分、回動モータ122を反転駆動する(S3229)。なお、背面位置PBへ配置されたことは、上述したように、回動センサ128のONにより検出できる。ステップS3215で決定した駆動量分の回動モータ122の反転駆動が完了すれば(あるいは、回動センサ128のONを検出すれば)(S3230でYES)、図4のBから装飾パネル114が可動体111の前面側に配置される図5のAに示す状態となっているため、回動モータ122の駆動を停止し(S3231)、Lに2を入れ(S3232)、ギミック161を繰り出すように、繰出モータ162を正転駆動する(S3233)。
その後、ランプ制御部100は、ギミック161が繰出完了位置LUに配置されたか否かを判定し(S3234)、繰出センサ171のON信号に基づいて、図5のBに示すように、ギミック161が繰出完了位置LUに配置されたことを検出すれば、繰出モータ162の駆動を停止し(S3235)、Lに3を入れて(S3236)、ステップS3237に移行する。
ステップS3237では、ギミック161の繰出完了位置LUへの配置の余韻を遊技者に楽しませるように、停止時間(例えば、3秒)の経過の有無を判定し、停止時間が経過すれば(S3237でYES)、Lに4を入れて(S3238)、可動体111を演出動作前の初期状態に戻すために、繰出モータ162を反転駆動する(S3239)。
その後、ランプ制御部100は、繰出センサ171の信号に基づいて、図5のAに示すように、ギミック161が繰出初期位置(待機位置)LDに配置されたことを検出すれば(S3240でYES)、繰出モータ162の駆動を停止し(S3241)、Lに5を入れて(S3242)、可動体111を背面位置PBから変更後基準位置P2に戻すように、回動モータ122を正転駆動させ(S3243)、ステップS3244に移行する。
ステップS3244において、ランプ制御部100は、ステップS3215で決定した駆動量分、回動モータ122を正転駆動させたか否かを判定し、ステップS3215で決定した駆動量分正転駆動させたと判定すれば、可動体111は変更後基準位置P2に復帰しているので、回動モータ122の駆動を停止し(S3245)、Lに6を入れて(S3246)、可動体111を傾動完了位置KBから傾動初期位置KFに戻すように、傾動モータ143を反転駆動させて(S3247)、ステップS3248に移行する。
ステップS3248において、ランプ制御部100は、可動体111が傾動初期位置KFに配置されたか否かを判定し、傾動センサ147のON信号により、可動体111が図4のAに示すような傾動初期位置KFに配置されたことを検出すれば、傾動モータ143の駆動を停止する(S3249)。なお、ステップS3239からS3249までに行われる可動体111の動作が、初期復帰動作に相当する。そして、ランプ制御部100は、準備完了フラグをOFFして(S3255)、演出開始フラグをOFFし(S3256)、Lに0を入れて(S3257)、処理を終える。
なお、このような可動体111の大当たりの判定結果を示唆する演出動作を実行した後は、既述の図34のCに示すように、第1特別図柄表示器39a若しくは第2特別図柄表示器39bでの大当たり図柄の停止表示に伴って、大当たりの判定結果を示す同じ数字の装飾図柄を停止表示することとなる。
その後、演出制御部90のオープニングや大当たり演出のコマンドに基づき、画像音響制御部95やランプ制御部100は、所定のオープニング演出や大当たり演出を行い、さらに、メイン制御部60では、遊技者に有利な15Rの大当り遊技を実行することとなる。
(5)実施形態のパチンコ遊技機の遊技例
まず、遊技者が、パチンコ遊技機10の前に着座する。この時、パチンコ遊技機10では、遊技者が着座する前まで、遊技されていなかったことから、メイン制御部60は、特別図柄処理(S206、図9,11参照)において、始動口22,23への入賞が無く、保留もないことから、客待ち設定処理(S407、図11,12参照)をおこない、客待ちコマンドをセットする(S502)。そして、演出制御部90は、客待ちコマンドを受信し(図16のステップS1112参照)、所定時間経過すれば、客待ち演出開始コマンドをセットし(図19のステップS1307参照)、画像音響制御部95に客待ち演出開始コマンドを送信する(S1005)。そのため、画像音響制御部95は、図23の客待ち演出処理のステップS2001,S2002を経て、客待ち演出開始コマンドを受信し(S2003)、図31に示すような客待ち演出画像DM1,DM2を第1画像表示部19の表示画面19aや第2画像表示部20の表示エリア20aで表示している。
そして、遊技者が、図31の案内G1により、演出ボタン46を押下操作すれば、画像音響制御部95は、客待ち演出処理(図23参照)のステップS2006,S2010,S2011に移行し、第1画像表示部19の表示画面19aに図32に示す装飾体調整画面GAを表示するとともに、第2画像表示部20の表示エリア20aに調整用演出画像ADを表示する。すなわち、パチンコ遊技機10は、客待ち演出画像DM1,DM2を表示している状態で、演出ボタン46が押下されると、装飾体調整画面GA及び調整用演出画像ADを表示する。この時、ランプ制御部100では、装飾体調整動作処理(図26参照)のステップS3101〜S3108を経て、可動体111の表示エリア20aの向きを、図31に示す変更前基準位置P3から、図32のAに示す原点位置P1に復帰させており、原点位置P1へ配置されている状態での表示エリア20aに、調整用演出画像ADを表示する。
そして、遊技者は、表示エリア20aを見易い好みの基準位置P2に変更するように、左キー部51を押下操作して、図32のBに示すように、原点位置P1から若干左向きに調整する。その際、画像音響制御部95では、装飾体調整表示処理(図24参照)のステップS2205,S2206を経て、装飾体調整画面GAのモデルDDと矢印DAをキー操作に追従させ、また、ランプ制御部100では、装飾体調整動作処理(図26参照)のステップS3109,S3110を経て、調整用演出画像ADを表示している可動体111自体が回動して表示エリア20aの向きを変える。そして、下キー部54を押下操作すれば、ランプ制御部100では、装飾体調整動作処理(図26参照)のステップS3111,S3112を経て、以後の基準位置となる変更後基準位置P2が決定され、ステップS3113において、この変更後基準位置P2が記憶され(具体的には、変更後基準位置P2を示す情報として、原点位置P1からの操作量AM3が記憶され)、さらに、ステップS3114を経て、装飾体調整動作処理が終了する。
また、その際、画像音響制御部95では、装飾体調整表示処理(図24参照)のステップS2207〜S2211を経て、第1画像表示部19の表示画面19aでの装飾体調整画面GAと第2画像表示部20の表示エリア20aでの調整用演出画像ADとの表示が終了し、装飾体調整表示処理が終了する。そのため、画像音響制御部95では、客待ち演出処理(図23参照)のステップS2001,S2002,S2005を経て、図35に示すように、第1画像表示部19の表示画面19aと第2画像表示部20の表示エリア20aに、再び、客待ち演出画像DM1,DM2が表示されることとなる。
その後、遊技者が、上皿42aに遊技球を載せ、発射ハンドル43を操作して、遊技球を遊技領域16に打ち込み、始動口22に入賞させれば、メイン制御部60が、始動口22への入賞に伴い、始動口SW処理(S202、図10参照)、特別図柄処理(S206、図11参照)を実行して、大当たり判定処理(S409、図13参照)、変動パターン選択処理等のステップS410〜S416の処理を行い、第1特別図柄表示器39aにおいて特別図柄変動を行うとともに、変動開始コマンドを受信した演出制御部90が、対応する変動演出パターンで画像音響制御部95やランプ制御部100を制御して、装飾図柄等を第1画像表示部19や第2画像表示部20で表示させ、かつ、スピーカ56から音響を出力させ、ランプ57,58や可動役物装置110を作動させる。
そして、サブ制御部85は、特別図柄変動が10回実行される毎に(具体的には、装飾図柄の変動を停止させるための変動停止コマンドを10回受信する毎に)、ステップS1703で確認動作コマンドをセットして、ステップS1005でランプ制御部100に送信し、確認動作コマンドを受信したランプ制御部100は、可動体111が原点位置P1にあるか否かを判定し、原点位置P1になければ、一旦原点位置P1に戻してから変更後基準位置P2に復帰させ、原点位置P1にあれば、原点位置P1から変更後基準位置P2に復帰させる(図27参照)。すなわち、確認動作コマンドを受信した時、図36のAに示すように、可動体111が原点位置P1とは異なる位置P4にある場合には、図36のBに示すように、一旦原点位置P1に復帰してから、図36のCに示すように変更後基準位置P2に復帰する。また、確認動作コマンドを受信した時、図36のBに示すように、可動体111が原点位置P1にある場合には、その位置から、図36のCに示すように変更後基準位置P2に復帰する。
また、実施形態では、大当たり抽選の判定結果が大当たりとなる場合、その示唆演出として、演出ボタン46の押下操作を条件に、装飾図柄の変動表示に並行して、可動体111が図4,5に示す演出動作を行うこととなる。パチンコ遊技機10は、演出動作の開始に先立って、図28のステップS3212,S3215に示すように、その演出動作の演出態様(具体的には、可動体111を回動動作させるときの回動モータ122の駆動量)を決定する。そして、パチンコ遊技機10は、演出動作として、図4に示すように、可動体111を変更後基準位置P2に配置したまま、傾動完了位置KBまで傾動させてから、図5のAに示すように、変更後基準位置P2から背面位置PBまで回動させ、図5のBに示すように、ギミック161を繰出す一連の動作を行う。そして、図29,30のステップS3239〜3249に示すように、図4のAに示す初期状態に復帰させる初期復帰動作を行う。すなわち、可動体111の配置状態及び表示画面19aの表示状態は、図34のA→図34のB→図4のA→図4のB→図5のA→図5のB→図5のA→図4のB→図4のA→図34のCというように変化する。そして、図34のCに示すように、装飾図柄が大当たりを示す図柄で停止表示されてから、大入賞口27を所定回数開閉する大当り遊技が行われる。
(5)実施形態のパチンコ遊技機の作用・効果・変形例
実施形態のパチンコ遊技機10は、
所定の動作(変更動作、演出動作、初期復帰動作等)を行うことが可能な可動体111と、
可動体111に所定の動作を行わせる動作制御手段(サブ制御部85、すなわち、演出制御部90、画像音響制御部95、及び、ランプ制御部100)と、
を備え、
動作制御手段は、
所定の演出開始条件(大当り抽選の判定結果が大当りとなる場合であって、所定の有効期間中に演出ボタン46の押下操作があった、という条件)が成立すると、可動体111に所定の演出態様で動作する演出動作(図4、図5、図29のステップS3225〜3235参照)を行わせる演出動作制御手段と、
演出動作制御手段による演出動作が行われていないとき(実施形態では、客待ち演出中)に所定の変更条件(装飾体調整画面GA及び調整用演出画像ADが表示されている状態において、十字キーボタン50の左キー部51、右キー部52、下キー部54の押下操作があった、という条件)が成立すると、可動体111に可動体111の基準位置を所定範囲内(実施形態の場合、表示エリア20aを目視できる範囲内であり、原点位置P1から左方向へ90°程度、右方向へ30°程度の角度範囲内)で変更する変更動作(図26のステップS3109〜S3112参照)を行わせることが可能な変更動作制御手段と、
変更動作制御手段による変更動作によって変更された可動体111の変更後基準位置P2(実施形態では、操作量AM3)を記憶する記憶手段(操作量記憶部103a,図26のステップS3113参照)と、
所定タイミング毎(実施形態では、特別図柄変動が10回行われる毎)に可動体111の基準位置が所定の第1基準位置(原点位置)P1にあるか否かを判定する判定手段(図27のステップS3305参照)と、
判定手段によって可動体111の基準位置が第1基準位置にないと判定されると、可動体111の基準位置を第1基準位置に変更してから記憶手段に記憶されている変更後基準位置P2に復帰させ、判定手段によって可動体111の基準位置が第1基準位置にあると判定されると、可動体111の基準位置を第1基準位置から記憶手段に記憶されている変更後基準位置P2に復帰させる確認動作(図27のステップS3301〜S3315参照)を、可動体111に行わせる確認動作制御手段と、
を有する。
パチンコ遊技機10によれば、演出動作が行われていないときに所定の変更条件が成立すると、可動体111にその基準位置を所定範囲内で変更する変更動作を行わせる変更動作制御手段を有しているので、可動体111の基準位置を調整可能である。そして、変更された基準位置である変更後基準位置P2を記憶する記憶手段と、所定タイミング毎に可動体111の基準位置が所定の第1基準位置P1にあるか否かを判定する判定手段とを有して、判定手段により可動体111の基準位置が第1基準位置P1にないと判定されると、可動体111の基準位置を第1基準位置P1に変更してから変更後基準位置P2に復帰させ、第1基準位置P1にあると判定されると、可動体111の基準位置を第1基準位置P1から変更後基準位置P2に復帰させるので、所定のタイミング毎に、可動体111の基準位置は所定の第1基準位置P1(この第1基準位置P1は、回動センサ127により検出される固定的な位置である。)を基準として変更後基準位置P2に復帰されることとなり、変更後基準位置P2の位置ずれが生じ難くなる。したがって、可動体111は、遊技者にとって見易い位置を保つこととなる。
また、パチンコ遊技機10によれば、操作量記憶部103aに記憶されている操作量AM3が示す可動体111の位置と、実際の可動体111の位置との間のずれを、確認動作により解消できるため、可動体111が変更後基準位置P2にあるものとして、操作量AM3から算出した動作量に基づいて可動体111を動作させるときに、位置ずれのない動作が可能となる。例えば、実施形態の回動センサ128のような背面位置PBへの配置を検出する手段が無い場合、操作量AM3から算出される背面位置PBまでの回動量(ステップ数)分、回動モータ122を駆動させれば、可動体111は背面位置PBに配置されるはずであるが、可動体111が初期状態において変更後基準位置P2からずれて配置されていると、可動体111を背面位置PBに正しく配置することができない。しかしながら、パチンコ遊技機10によれば、可動体111の変更後基準位置P2からのずれを防止できるため、可動体111を背面位置PBに正しく配置することが可能となる。
なお、実施形態では、特別図柄変動が10回実行された時を所定のタイミングとして、特別図柄変動が10回実行される毎に、可動体111の基準位置が原点位置P1にあるか否かを判定して、その判定結果に基づいて確認動作を行ったが、この所定のタイミングは変更可能であり、例えば、ハズレとなる特別図柄変動が10回実行された時としたり、特別図柄変動が10回実行されてその10回目の特別図柄変動がハズレとなった時としたり、可動体111が所定の演出動作を実行した時としたりすることができる。
また、実施形態では、客待ち演出中に可動体111に変更動作を行わせることとしたが、客待ち演出中以外であっても、可動体111が演出動作を行っていないときであればよい。すなわち、可動体111が演出動作を行っていないときに所定の変更条件が成立すると、可動体111に変更動作を行わせるようにすればよい。
また、可動体111が変更動作を行う条件となる所定の変更条件も、パチンコ遊技機10がキーの押下操作等の遊技者による操作を受け付けたことに限らず、例えば、遊技者がパチンコ遊技機10の前に座ったことをカメラ等により検知したことを、所定の変更条件とし、そのカメラ等が取得した情報により遊技者の目の位置を特定して、その目の位置に対応するように可動体111に変更動作を行わせる等してもよい。すなわち、遊技者の操作によらずに、可動体111に変更動作を行わせることとしてもよい。
また、実施形態の可動体111の演出動作は、回動軸RC周りの回動、先端部111aを下方に回転させる傾動動作(遊技盤15に沿った回動動作とも言える)を含んで構成されているが、装飾体の演出動作は、実施形態の動作に限らず、上下方向の往復移動、左右方向の往復移動、遊技面と直交するような前後移動や回動等、それらのいずれか一つ、あるいは、それらの複合的な動作であってもよい。
また、実施形態のパチンコ遊技機10では、可動体111の表示面20aを変更動作する際、装飾体調整表示処理(図24参照)において、第1画像表示部19の表示画面19aに、表示面20aの向きをモデルDD、矢印DA、及び、目盛りDSで表した装飾体調整画面GAを表示させ、そして、十字キーボタン50の操作時、その変更動作に対応するように装飾体調整画面GAのモデルDDや矢印DAを追従させて、調整した操作量を可視化しており、どの程度の操作で、どの程度調整できるかを把握しやすく、可動体111の表示面20aの変更動作が容易となる。
また、実施形態のパチンコ遊技機10では、可動体111の表示面20aを変更動作する際、装飾体調整動作処理(S3001、図26参照)のステップS3103〜S3107に示すように、可動体111を原点位置P1に復帰させて、その原点位置P1から変更動作することから、装飾体調整画面GAのモデルDDや矢印DAで示される可動体111の位置と、実際の可動体111の位置とがずれていたとしても、そのずれが解消されてから、変更動作することとなり、遊技者は違和感なく画面を見ながら調整可能である。但し、この点を考慮しなければ、可動体111を原点位置P1に復帰させることなく、その時に配置されている位置から変更動作することも可能である。例えば、電源投入時に、可動体111を原点位置P1に配置することとし、その時からの可動体111の累積変位量(例えば、原点位置P1にあるときを0とし、右方向を正、左方向を負として、ステップ数を累積したもの)を記憶しておき、装飾体調整画面GAを表示するときには、累積変位量に基づいて算出される現在の可動体111の位置を、モデルDDや矢印DAで示し、可動体111をその時に配置されている位置から変更動作させることとしてもよい。
また、実施形態では、可動体111を3D画像を表示できるものとしたが、3D画像でなく、2D画像を表示できるものとしたり、あるいは、画像を表示しないフィギュアやギミックとしてもよく、かかる可動体において遊技者が注目する画像や意匠を施された立体部位や平面部位からなる表示面の向きを、遊技者の見易いように、変更動作するように構成してもよい。
但し、左右の目の視差を利用する場合を含めて、視野角のある3D画像あるいは2D画像を表示する可動体の場合には、特に、その表示面(表示画面、表示エリア)の向きの角度により、その表示面を遊技者が見易かったり見難かったりするケースが多いことから、画像を表示する表示画面(表示エリア)を有した可動体に、本願発明は好適に適用することができる。
また、実施形態では、演出動作のうちの回転動作用の駆動源と、変更動作(調整動作)用の駆動源とを、同一の回動モータ122としたが、演出動作用の駆動源と変更動作用の駆動源とを別としてもよい。
また、実施形態では、遊技機として、パチンコ遊技機10を例示したが、パチスロ遊技機等に本発明を適用してもよい。
10…パチンコ遊技機
85…サブ制御部(動作制御手段、演出動作制御手段、変更動作制御手段、記憶手段、判定手段、確認動作制御手段)
111…可動体
P1…原点位置(第1基準位置)
P2…変更後基準位置

Claims (1)

  1. 所定の動作を行うことが可能な可動体と、
    前記可動体に所定の動作を行わせる動作制御手段と、
    を備え、
    前記動作制御手段は、
    所定の演出開始条件が成立すると、前記可動体に所定の演出態様で動作する演出動作を行わせる演出動作制御手段と、
    前記演出動作制御手段による前記演出動作が行われていないときに所定の変更条件が成立すると、前記可動体に前記可動体の基準位置を所定範囲内で変更する変更動作を行わせることが可能な変更動作制御手段と、
    前記変更動作制御手段による前記変更動作によって変更された前記可動体の基準位置(以下、「変更後基準位置」という。)を記憶する記憶手段と、
    所定タイミング毎に前記可動体の基準位置が所定の第1基準位置にあるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって前記可動体の基準位置が前記第1基準位置にないと判定されると、前記可動体の基準位置を前記第1基準位置に変更してから前記記憶手段に記憶されている前記変更後基準位置に復帰させ、前記判定手段によって前記可動体の基準位置が前記第1基準位置にあると判定されると、前記可動体の基準位置を前記第1基準位置から前記記憶手段に記憶されている前記変更後基準位置に復帰させる確認動作を、前記可動体に行わせる確認動作制御手段と、
    を有することを特徴とする遊技機。
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