(1)パチンコ遊技機の構造
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の遊技機としてのパチンコ遊技機10は、図1に示すように、遊技機枠11の内部に遊技盤15を取り付けて構成される。遊技機枠11は、外枠12、内枠13、及び、前面側のガラス扉部14、を備える。外枠12は、パチンコ遊技機10の外郭部となる枠体であり、内枠13は、遊技盤15が取り付けられる枠体であり、ガラス扉部14は、遊技盤15を保護するとともに発射ハンドル43等が配設される前枠である。ガラス扉部14は、遊技盤15の前面側における遊技球の転動する遊技領域16や遊技球の転動を予定していない非遊技領域17を目視できるように、それらの前側を覆う透明なガラス部14aと、そのガラス部14aの下方の皿ユニット部14bとを備える。
ガラス扉部14は、外枠12や内枠13に対してヒンジ11aによりそれぞれ回動自在とされ、内枠13は、外枠12とガラス扉部14とに対してヒンジ11aによりそれぞれ回動自在としている。
ガラス扉部14の前面側には、ガラス部14aの下方の皿ユニット部14bに、上皿42aと下皿42bとを有した球受け皿42、発射ハンドル43、下皿42bの球を抜く皿球抜きボタン44、上皿42aの球を下皿42bに移す通路球抜きボタン45、演出キー47、及び、後述する操作装置としての演出ボタン装置108が、配設されている。また、ガラス扉部14の前面側には、上部側に、スピーカ48や枠ランプ49が配設されている。
遊技盤15には、発射ハンドル43の操作により発射された遊技球が転動する遊技領域16が、レール部材35で囲まれて形成されている。遊技領域16には、遊技球を誘導する多数の図示しない障害釘や風車が突設され、さらに、盤ランプ50が埋設されている。
遊技領域16の中央には、略円環状に囲む枠体部18aを備えたセンター役物装置18が、配設されている。センター役物装置18には、中央の後部側に、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aが配置されている。実施形態の画像表示部20は、液晶表示装置であり、表示画面20aは液晶画面としている。画像表示部20は、客待ち用のデモ表示、装飾図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出等を表示画面20aに表示する。装飾図柄変動演出は、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の演出画像とにより構成されて、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により、大当たり抽選(即ち、大当たり乱数の取得とその大当たり乱数を用いた判定、特別図柄抽選ともいう)の結果を報知する演出である。この装飾図柄変動演出は、特別図柄変動に並行して行われる。また、大当たり抽選は、遊技球の後述する第1始動口22または第2始動口23への入賞に対して行われる。
さらに、画像表示部20は、操作装置としての演出ボタン装置108の操作を促す操作指示演出や、操作指示演出時に演出ボタン装置108を操作した時に、特別図柄抽選の判定結果に応じた操作結果演出も、表示画面20aに表示する。
センター役物装置18の枠体部18aの左部には、入口から遊技球を流入させ、出口からステージ部18cへ遊技球を流出させるワープ部18bが配設されている。枠体部18aの下部のステージ部18cは、ワープ部18bから流入した遊技球を、上面で転動させて、第1始動口22へと案内したり、あるいは、そのまま、第1始動口22の上方より左右にずれた位置から、落下させる。
遊技領域16の左右方向における中央下部には、始動入賞装置21が設けられている。始動入賞装置21は、遊技球の入球し易さが常時変わらない第1始動口22と、電動チューリップ(以下「電チュー」という。「可変入賞装置」に相当する。)24により開閉される第2始動口23とを備えている。電チュー24は、電チューソレノイド24a(図2参照)により駆動される。第2始動口23は、電チュー24が開いているときのみ遊技球が入賞可能となる。
また、遊技領域16には、大入賞装置(特別可変入賞装置)26が設けられている。大入賞装置26は、始動入賞装置21の右方に配置されており、大入賞口27と、大入賞口ソレノイド26a(図2参照)により動作する開閉部材26bとを備えている。大入賞口27は、開閉部材26bにより開閉される。
また、遊技領域16には、複数の普通入賞装置29、遊技球が通過可能なゲート28が設けられている。各普通入賞装置29は、始動入賞装置21の左方に配置されている。各普通入賞装置29に入った遊技球は、その普通入賞装置29内の普通入賞口30に入賞する。ゲート28は、センター役物装置18の右部の下方に配置されている。ゲート28は、いわゆる右打ちをした際に、遊技球が通過する可能性がある通過口である。
また、遊技領域16の外側の非遊技領域17であって遊技盤15の右下部には、表示器類が配置されている。パチンコ遊技機10には、表示器類として、普通図柄表示器37、第1特別図柄表示器39a、及び、第2特別図柄表示器39bが設けられるとともに、普通図柄保留ランプ38、第1特別図柄保留ランプ40a、及び、第2特別図柄保留ランプ40bが設けられている。
第1特別図柄表示器39a、第2特別図柄表示器39bは、それぞれ、遊技球の第1始動口22、第2始動口23への入賞を契機として行われる大当たり抽選の結果を、変動表示を経て停止表示される特別図柄により報知する(これを「特別図柄変動」という)ものである。第1特別図柄表示器39a、第2特別図柄表示器39bに停止表示された特別図柄が大当たり図柄又は小当たり図柄であれば、大入賞口27を所定回数開閉する当たり遊技が行われる。簡単に述べれば、始動口22,23への入賞による判定条件の成立により、大当たり判定(抽選)が行われ、その判定結果が大当りであれば、遊技者に有利な特別遊技としての大当たり遊技が実行されることとなる。
特別図柄の変動表示中または当たり遊技中に、遊技球が第1始動口22または第2始動口23に入賞すると、メイン制御部60(図2参照)は、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の乱数を、第1始動口22への入賞であれば第1特図保留記憶部63aに、第2始動口23への入賞であれば第2特図保留記憶部63bに、特図保留記憶として記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったときに、記憶しておいた特図保留記憶に基づいて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行する。
第1特別図柄保留ランプ40a、第2特別図柄保留ランプ40bは、それぞれ、第1特図保留記憶部63a、第2特図保留記憶部63bに記憶されている特図保留記憶の個数を表示するものである。なお、第1特図保留記憶部63a、第2特図保留記憶部63bに記憶される特図保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされているため、第1特図保留記憶部63aに4個の特図保留記憶がある状態で遊技球が第1始動口22に入賞したときや、第2特図保留記憶部63bに4個の特図保留記憶がある状態で遊技球が第2始動口23に入賞したときは、その入賞に対して大当たり乱数等の乱数は取得されない。
普通図柄表示器37は、遊技球のゲート28への通過を契機として行われる普通図柄抽選の結果を、変動表示を経て停止表示される普通図柄により報知する(これを「普通図柄変動」という)ものである。普通図柄表示器37に停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数、電チュー24を開く補助遊技が行われる。
普通図柄の変動表示中または補助遊技中に、遊技球がゲート28を通過すると、メイン制御部60は、その通過に対して取得した当たり乱数等の乱数を、普図保留記憶部63cに普図保留記憶として記憶する。そして、普通図柄変動を開始可能な状態になったときに、記憶しておいた普図保留記憶に基づいて当たりか否かの判定を行い、普通図柄変動を実行する。
普通図柄保留ランプ38は、普図保留記憶部63cに記憶されている普図保留記憶の個数を表示するものである。なお、普図保留記憶部63cに記憶される普図保留記憶の個数は、それぞれ4個が上限とされているため、普図保留記憶部63cに4個の普図保留記憶がある状態で遊技球がゲート28を通過したときは、その通過に対して当たり乱数は取得されない。
なお、遊技領域16の下端には、入賞しなかった遊技球が排出されるアウト口33が配設されている。
(2)パチンコ遊技機の電気系統
次に、実施形態のパチンコ遊技機10の電気系統について説明する。図2に示すように、パチンコ遊技機10は、メイン制御部60、払出制御部70、演出制御手段としてのサブ制御部85を備え、サブ制御部85は、演出制御部90、画像音響制御部95、及び、ランプ制御部100を備えている。そして、払出制御部70及び演出制御部90はメイン制御部60に接続され、画像音響制御部95及びランプ制御部100は演出制御部90に接続されている。各制御部は、CPU61,71,91,96,101、ROM62,72,92,97,102、RAM63,73,93,98,103等を備えている。また、メイン制御部60は、RAM63内に、第1特図保留記憶部63a、第2特図保留記憶部63b、及び、普図保留記憶部63cを備えている。さらに、演出制御部90は、RTC(リアルタイムクロック)94を備えている。RTC94は、日時を計測しており、パチンコ遊技機10の電源が遮断されても図示しないバックアップ電源により計測動作を継続する。
メイン制御部60は、大当たりの抽選や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御部60には、第1始動口22内に設けられて第1始動口22に入賞した遊技球を検出する第1始動口SW(スイッチ)22a、第2始動口23内に設けられて第2始動口23に入賞した遊技球を検出する第2始動口SW23a、電チュー24を駆動する電チューソレノイド24a、ゲート28内に設けられてゲート28を通過した遊技球を検出するゲートSW28a、大入賞口27内に設けられて大入賞口27に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW27a、開閉部材26bを駆動する大入賞口ソレノイド26a、各普通入賞口30内にそれぞれ設けられてその普通入賞口30に入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW30a、第1特別図柄保留ランプ40a、第2特別図柄保留ランプ40b、普通図柄保留ランプ38、第1特別図柄表示器39a、第2特別図柄表示器39b、普通図柄表示器37がそれぞれ接続され、矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御部60に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御部60から信号が出力される。
また、メイン制御部60は、払出制御部70に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御部70から信号を受信する。払出制御部70には、払出部75が接続され、払出制御部70は、メイン制御部60から受信したコマンドに従って払出部75を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御部60には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板105が接続されている。メイン制御部60は、払出制御部70から取得済みの払い出した賞球数の情報やメイン制御部60の状態等の情報を、盤用外部情報端子基板105を介して、ホストコンピュータに送信する。
払出制御部70は、払出部(払出駆動モータ)75、払出球検出SW76、球有り検出SW77、満タン検出SW78、及び、発射部79と接続される。
払出制御部70は、払出部(払出駆動モータ)75に対して入賞時の賞球数を払い出す制御を行なう。払出部75は、遊技球の貯留部から所定数を払い出すための払出駆動モータからなる。そして、払出制御部70は、払出部75に対して各入賞口(第1始動口22、第2始動口23、大入賞口27、普通入賞口30)に入賞した遊技球に対応した賞球数を払い出す制御を行なう。
また、払出制御部70は、発射部79に対する遊技球の発射の操作を検出して遊技球の発射を制御する。発射部79は、遊技のための遊技球を発射するものであり、発射ハンドル43からの遊技者による遊技操作を検出するセンサや遊技球を発射させるソレノイド等を備える。払出制御部70は、発射部79のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤15の遊技領域16に遊技球を送り出す。
また、払出制御部70は、払い出す遊技球の状態を検出する各所の検出部が接続され、賞球のための払い出し状態を検出する。これらの検出部としては、既述の払出球検出SW76、球有り検出SW77、満タン検出SW78等がある。
さらに、払出制御部70には、ホールに設置された図示しないホストコンピュータに対して各種情報を送信する枠用外部情報端子基板106が接続されている。払出制御部70は、払出部(払出駆動モータ)75を駆動させて払い出した賞球数の情報等を枠用外部情報端子基板106を介してホストコンピュータに送信し、また、同様の情報をメイン制御部60にも送信する。
また、メイン制御部60は、演出制御部90に対し各種コマンドを送信し、演出制御部90は、画像音響制御部95との間でコマンドや信号の送受信を行う。画像音響制御部95には画像表示部20及びスピーカ48が接続され、画像音響制御部95は、演出制御部90から受信したコマンドに従って、画像表示部20の表示画面20aに装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ48から音声を出力する。
具体的には、画像音響制御部95のROM97には、画像表示部20において表示する装飾図柄、背景、キャラクタ、アイテム等の既述の操作指示演出や操作結果演出を含む画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて又は画像データとは独立にスピーカ48から出力する音声、楽曲、効果音等の音響データが記憶されている。画像音響制御部95のCPU96は、ROM97に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部90から受信したコマンドに対応したものを選択して読み出し、読み出した画像データを用いて装飾図柄等の画像を表示するための画像処理を行い、また、読み出した音響データを用いて音声等の音響を出力するための音声処理を行う。そして、画像音響制御部95は、画像処理された画像データに基づいて画像表示部20に画像を表示し、音声処理された音響データに基づいてスピーカ48から音響を出力する。
また、演出制御部90は、ランプ制御部100との間でコマンドや信号の送受信を行う。ランプ制御部100には、枠ランプ49、盤ランプ50、表示装置115の後述する発光素子123、及び、可動役物装置140の後述する駆動モータ153,176やセンサ157,158,167が接続され、ランプ制御部100は、演出制御部90から受信したコマンドに従って、ランプ49,50を点灯・消灯するとともに、所定の発光素子123(123a,123b,123c)を発光させて、表示装置115の後述する表示体117に所定の図柄を表示させ、また、駆動モータ153,176を駆動させて、可動役物装置140の後述する可動体としての可動役物141を動作させる。
具体的には、ランプ制御部100のROM102には、演出制御部90にて決定される演出内容に応じたランプ49,50,表示装置115の発光素子123の発光パターンデータ(点灯/点滅や発光色に関するデータ)が記憶されている。ランプ制御部100のCPU101は、ROM102に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部90から受信したコマンドに対応したものを選択して読み出し、読み出した発光パターンデータに従ってランプ49,50や発光素子123の発光を制御する。また、ランプ制御部100のROM102には、演出制御部90にて決定される演出内容に応じた可動役物装置140の動作パターンデータが記憶されている。ランプ制御部100のCPU101は、読み出した動作パターンデータに従って、可動役物装置140の動作を制御する。
なお、演出制御部90には、操作装置としての演出ボタン装置108における遊技者が操作する演出ボタン(操作部・押下部・表示体)117(図1参照)が押下操作されたことを検出する演出ボタン検出SW130が接続されており、演出ボタン117が押下されると、演出ボタン検出SW130から演出制御部90に対して信号が出力される。さらに、演出キー47のキー検出SW47aも演出制御部90に接続されている。演出キー47は、遊技者によってキー操作されると、キー操作に対応したキー検出SW47aの信号が演出制御部90へ入力される。
(3)演出ボタン装置の構造
実施形態の演出ボタン装置108は、図1,3〜6に示すように、球受け皿42の上皿42aの中央手前側に配設され、上皿42aの天井パネル109の配設孔109aに、昇降可能に演出ボタン(操作部・押下部・表示体)117を配設させて構成される。演出ボタン装置108は、遊技者が押下操作する操作部(押下部)としての表示体兼用の演出ボタン117と、演出ボタン117を上方へ付勢するばね132と、演出ボタン117の内側に配設される可動役物装置140と、を備えて構成される。
演出ボタン117は、上端に配設される円板状の押下壁部118と、押下壁部118の外周縁から下方に円筒状に延びる側壁部125と、を備えて構成される。押下壁部118は、演出ボタン117を所定の図柄を表示する表示体として構成できるように、所定の図柄のドットパターン122(122a,122b)を設けた二枚の導光板121(121a,121b)と、ドットパターン122を表示させるための発光素子123(123a,123b,123c)と、を備えて構成される。上面側の導光板121aの上面には、保護板119が配設されている。保護板119や導光板121は、アクリルやポリカーボネイト等の透明な合成樹脂板から構成されている。
導光板121a,121bのドットパターン122a,122bは、図7,8に示すように、実施形態の場合、小さな三日月の図柄を放射状に多数配設させたもので、相互に位置をずらして配設されている。発光素子123aは、導光板121aの外周縁の側面に配置されて、青色に発光し、発光時、導光板121aのドットパターン122aを、青色で表して青図柄として表示させる。発光素子123bは、導光板121bの外周縁の側面に配置されて、赤色に発光し、発光時、導光板121bのドットパターン122bを、赤色で表して赤図柄として表示させる。発光素子123cは、導光板121a,121bの外周縁の側面に配置されて、金色(黄色)に発光し、発光時、図9に示すように、導光板121a,121bの両ドットパターン122a,122bを、金色で表して金図柄として表示させる。
なお、導光板121a,121bは、発光素子123a,123b,123cが発光しなければ、ドットパターン122a,122bを表示させない状態、すなわち、青赤金の図柄を表示しない状態の透明体とし、発光素子123a,123b,123cが発光すれば、ドットパターン122a,122bを所定の色図柄で表示し、かつ、その部分を除いて、透過性を有した透明体としている。そのため、内側の可動役物141は、発光素子123a,123b,123cが発光すれば、発色したドットパターン122a,122b越しに目視され(図7〜9参照)、発光素子123a,123b,123cが発光しなければ、完全な透明体越しに目視されることとなる(図5,6参照)。
また、発光素子123a,123bは、図3,7〜9に示すように、重ねた導光板121a,121bの配置状態に対応して、上方側に発光素子123aが配置され、その下方側に発光素子123bが配置されて、それらの組が120°ずれて配設されている。発光素子123cは、発光素子123a,123bと点対称の位置に配置されている。
そして、これらの発光素子123a,123b,123cは、導光板121a,121bの側面に配置されて、側壁部125の凹溝状の収納凹部126に収納固定されている。なお、発光素子123a,123b,123cの上方側は、収納凹部126の上方を円環状に覆うように配設されて黒色等の塗料やシート材等からなる非透過性の遮光層120により、覆われている。
演出ボタン117は、図3〜5に示すように、側壁部125の外周面に設けられた円環状の鍔部127の下面側をばね132に支持されて上方へ付勢されている。上方側への位置規制は、天井パネル109の配設孔109aの内周縁から円筒状に下方に延びるストッパ109bによりなされている。そして、演出ボタン117は、ばね132の付勢力に抗して、側壁部125の凹んだ段差部位の下面側の当接部128が、上皿42a内の中間壁部110の規制部110cに当接するまで、押下操作を行うことができる。
なお、上皿42a側の中間壁部110は、演出ボタン117の円筒状の側壁部125を挿通させる挿通孔110aを備え、周縁の上面側に、ばね132の下端を支持するばね座110bを備え、ばね座110bの内周縁の凹んだ段差部位の上面側を、既述の当接部128を受け止める規制部110cとしている。
ばね132は、実施形態の場合、コイルばねから構成されて、鍔部127とばね座110bとの間で、複数(実施形態では6個)配設されている。
ストッパ109bの下面と規制部110cの上面とには、鍔部127や当接部128との当接状態を緩和するためのクッション材(ゴム)が配設されている。
また、演出ボタン117の側壁部125の下端には、光電センサからなる演出ボタン検出SW130を遮光することにより、演出ボタン117のON操作(押下操作)を検知する検知片部129が配設されている。演出ボタン検出SW130は、上皿42a内のベース壁部111に配設され、演出ボタン117の押下操作時、既述したように、演出制御部90にON信号を出力する。
側壁部125の内周側、換言すれば、演出ボタン(表示体)117の内側(押下壁部118の下方側)には、梅の花形状の可動役物141を設けた可動役物装置140が配設されている。可動役物装置140は、円板状の回転基板160上に、可動役物141を配設させるとともに、回転基板160の下方側に、演出ボタン117の中央(中心)の上下方向に沿って配設された中心軸C0の周りで可動役物141を回転動作(第1動作)させる第1駆動手段175を配設させ、回転基板160の内部に、可動役物141を開花させたり閉花させるように動作(第2動作)させる第2駆動手段152を配設させて、構成されている。
可動役物141は、5枚の花弁部(可動部)142と、雄しべや雌しべを擬態化した中心軸部148と、を備えて構成されている。花弁部142は、上部側の湾曲した三角板状の本体部143と、本体部143の下端側から中心軸C0側に延びる押上片部145と、を備え、本体部143と押上片部145との交差部位には、回転基板160の上側パネル161と平行の直線状として、中心軸C0を中心として同心的に配置される軸部144が配設され、軸部144が、上側パネル161から上方に延びた軸支部146に回動可能に支持されている。
中心軸部148は、中心軸C0と同心的に上下方向に沿って配設されて、上端の頭部149が、雄しべや雌しべを擬態化した形状に形成され、頭部149の下方に押上部150が配設され、さらに、下端側には、ラック部151が形成されている。ラック部151には、ピニオン154が噛合され、ピニオン154は、第2駆動手段152の駆動源としての駆動モータ153の駆動軸153aに固着されている。また、ラック部151は、回転基板160の上側パネル161の下面側から下方に延びる昇降ガイド162と、上側パネル161の貫通孔161aとにより、上下動を案内される構成としている。昇降ガイド162は、ラック部151のピニオン154と離れた側の三方を囲むような凹溝状に形成されるとともに、ラック部151から延びる検知片部156を挿通させる開口溝162aを備えている。
可動役物141は、駆動モータ153の駆動軸153aが駆動されて、中心軸部148のラック部151を押し上げると、各花弁部142の押上片部145が、中心軸部148の頭部149の下面149aと押上部150の上面150aとの間で、位置規制されつつ、上方移動し、各花弁部142が軸部144を回転中心として開くように回転して、各本体部143の先端143a相互を離隔させる状態となる。そのため、可動役物141は、このような押上動作の本体部143と押上片部145とにより、図3,5から図4,6に示すように、梅の花が開いた状態(開花状態)OPとなる。
その後、駆動モータ153が駆動軸153aを逆転させれば、ラック部151が下降し、各花弁部142の押上片部145が、中心軸部148の頭部149の下面149aと押上部150の上面150aとの間で、位置規制されて、下降移動し、各花弁部142が軸部144を回転中心として閉じるように回転して、各本体部143の先端143a相互を接近させる状態となり、このような状態の本体部143により、可動役物141は、梅の花が閉じた状態(閉花状態・蕾状態)CPとなる。
回転基板160の取付板部164の上面と上側パネル161の下面とには、検知片部156の配置位置を検知するための光電センサ等からなるセンサ157,158が配設されている。センサ157は、花弁部142が閉じた状態CPとなるラック部151の下位置DPに配置された検知片部156を検知できるように配設され、センサ158は、花弁部142が開いた状態OPとなるラック部151の上位置UPに配置された検知片部156を検知できるように配設されている。これらのセンサ157,158は、検知片部156を検知した際、検知信号をランプ制御部100に入力することとなる。そのため、ランプ制御部100は、センサ157,158からの検知信号により、開閉用の第2駆動手段152の駆動源としての駆動モータ153の作動を制御して、可動役物141を開閉動作させ、花弁部142を開花させたり、あるいは、閉じさせたりする動作を制御する。
回転基板160は、上端に配置される円板状の上側パネル161、上側パネル161の下方の取付板部164、及び、上側パネル161と取付板部164とを連結する円筒状の円筒部163、を備えて構成される。取付板部164は、駆動モータ153とセンサ157とを取り付けて配設されている。円筒部163は、演出ボタン117の中心軸C0と同心的に配設され、下端の外周面側には、歯車部165を配設させている。歯車部165には、駆動歯車177が噛合している。駆動歯車177は、第1駆動手段175の駆動源としての駆動モータ176の駆動軸176aに、固着されている。また、円筒部163の外周面には、回転基板160の上方への移動規制用の規制鍔部163cが形成されている。
そのため、駆動モータ176が駆動軸176aを回転駆動させれば、駆動軸176aの駆動歯車177に噛合する歯車部165が回転し、回転基板160が、上側パネル161上に可動役物141を配設させた状態で、可動役物141ごと、中心軸C0周りで回転する(図10,11参照)。
そして、上皿42a内のベース壁部111には、回転基板160の下方に配設される回転案内部170が固定されている。回転案内部170の外周縁には、円筒部163の外周面163aに対して摺動可能な回転ガイド172が、上方に延びて配設されている。回転ガイド172は、規制鍔部163cの上方まで張り出して配設され、規制鍔部163cを利用して、回転基板160への上方移動も規制している。また、回転案内部170の中央側には、円筒部163の下端面163bを摺動可能に支持する支持面171が配設されている。そのため、駆動モータ176の駆動により、回転基板160が回転する際には、回転案内部170の支持面171と回転ガイド172とにより、中心軸C0周りで、回転基板160が可動役物141ごと、安定して回転することができる。
なお、回転基板160の回転時の基準位置FPを検知可能に、回転基板160の円筒部163には、規制鍔部163c近傍に、検知片部166が突設され、回転案内部170の上面側には、検知片部166を検知可能な光電センサ等からなるセンサ167が配設されている。センサ167の検知片部166の検知信号は、ランプ制御部100に入力され、ランプ制御部100は、回転基板160を所定回転させた後、センサ167からのON信号に基づき、駆動モータ176の作動を停止させて、回転基板160を基準位置FPで停止させることとなる。
また、既述の駆動モータ153,176は、ステッピングモータ等の電動モータから構成されている。
(4)遊技状態等の説明
実施形態のパチンコ遊技機10の遊技状態について説明すると、実施形態のパチンコ遊技機10では、設定される遊技状態として、通常遊技状態、時短遊技状態、確変遊技状態、潜確遊技状態の4つの遊技状態がある。また、実施形態のパチンコ遊技機10では、特別図柄抽選の結果実行される遊技として、大当たり遊技(15Rの大当たり遊技と2Rの大当たり遊技)、小当たり遊技があり、普通図柄抽選の結果実行される遊技として、補助遊技がある。実施形態では、大当り遊技が、遊技者に有利な特別遊技となる。
時短遊技状態とは、通常遊技状態よりも第2始動口23へ遊技球が入賞し易い状態をいい、通常遊技状態では、例えば、普通図柄抽選の当選確率が1/20、普通図柄変動時間が12秒となっており、第2始動口23の開放パターンとして、0.2秒の開放を1回おこなう短開放パターン(短開放図柄への当選時)と、0.2秒の開放ののち4.0秒の開放をおこなう長開放パターン(長開放図柄への当選時)とがあるのに対して、時短遊技状態では、普通図柄抽選の当選確率が19/20、普通図柄変動時間が0.5秒となっており、第2始動口23の開放パターンとして、3.0秒の開放を1回おこなう短開放パターン(短開放図柄への当選時)と、5.0秒の開放を1回おこなう長開放パターン(長開放図柄への当選時)とがある。なお、短開放図柄へは、当たり当選時の2/11で当選し、長開放図柄へは、当たり当選時の9/11で当選する。また、大当たり遊技の実行中における普通図柄抽選の当選確率、普通図柄変動時間、第2始動口23の開放パターンは、通常遊技状態と同様となっており、小当たり遊技の実行中における普通図柄抽選の当選確率、普通図柄変動時間、第2始動口23の開放パターンは、小当たり当選時の遊技状態と同様となっている。
確変遊技状態とは、通常遊技状態よりも大当たりに当選しやすく、かつ第2始動口23へ遊技球が入賞し易い状態をいい、通常遊技状態では、例えば、大当たり当選確率が1/300であるのに対して、確変遊技状態では、大当たり当選確率が10/300となっている。また、確変遊技状態では、普通図柄抽選の当選確率、普通図柄変動時間、第2始動口23の開放パターンは、時短遊技状態と同様となっている。
潜確遊技状態とは、通常遊技状態よりも大当たりに当選しやすい状態をいい、潜確遊技状態では、大当たり当選確率は、確変遊技状態と同様となっており、普通図柄抽選の当選確率、普通図柄変動時間、第2始動口23の開放パターンは、通常遊技状態と同様となっている。
そして、初期状態では(即ち、電源が投入されて最初の遊技が開始されるときは)通常遊技状態であり、大当たりに当選すると、大入賞口27を所定回数開閉する大当たり遊技を経て、その大当たりの種類に応じた遊技状態に遷移する。大当たりの種類には、ほとんど賞球の獲得が望めない短当たりとして、2R(ラウンド)潜確大当たりがあり、多くの賞球を獲得可能な長当たりとして、15R(ラウンド)確変大当たり、15R(ラウンド)通常大当たりがある。また、これら大当たりの他に小当たりがある。なお、ラウンドとは大入賞口27の開放期間を言う。2R潜確大当たりでは、大入賞口27を極短時間2回開放する大当たり遊技を行った後、潜確遊技状態に遷移し、15R確変大当たりでは、大入賞口27を15回開放する大当たり遊技を行った後、確変遊技状態に遷移し、15R通常大当たりでは、大入賞口27を15回開放する大当たり遊技を行った後、時短遊技状態に遷移する。また、小当たりは、見かけ上2R潜確大当たりと変わらない動作をするもので、大入賞口27を極短時間2回開放する小当たり遊技を行うが、遊技状態は遷移しない。なお、時短遊技状態において途中で大当たりが発生することなく、例えば100回の特別図柄変動が行われたときも、通常遊技状態に遷移する。
大当たり及び小当たりの抽選は大当たり乱数を用いて行われ、大当たりに当選した場合に当選した大当たりがいずれの種類の大当たりとなるかの抽選は、大当たり図柄乱数を用いて行われる。大当たり乱数は、例えば、0〜299までの範囲で値をとることとされ、通常遊技状態時又は時短遊技状態時では、大当たりに当選する割合が1/300となるよう大当たりに当選する乱数値が定められるとともに、小当たりに当選する割合が3/300となるよう、小当たりに当選する乱数値が定められている。また、大当たり乱数は、確変遊技状態時又は潜確遊技状態時では、大当たりに当選する割合が10/300となるよう、大当たりに当選する乱数値が定められるとともに、小当たりに当選する割合が3/300となるよう、小当たりに当選する乱数値が定められている。大当たり図柄乱数は、例えば、0〜249までの範囲で値をとることとされ、第1始動口22への入賞に対しては、15R通常大当たりに当選する割合が100/250となり、15R確変大当たりに当選する割合が75/250となり、2R潜確大当たりに当選する割合が75/250になるよう各大当たりに当選する乱数値が定められ、第2始動口23への入賞に対しては、15R通常大当たりに当選する割合が100/250となり、15R確変大当たりに当選する割合が125/250となり、2R潜確大当たりに当選する割合が25/250になるよう各大当たりに当選する乱数値が定められており、第1始動口22へ入賞したときよりも長当たりに当選する割合が高くなっている。すなわち、実施形態のパチンコ遊技機10では、第1始動口22に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選よりも、第2始動口23に遊技球が入球して行われる大当たり抽選の方が、遊技者にとって有利となるように設定されている。
また、大当たり抽選の結果がハズレであった場合に、特別図柄変動に並行して行われる装飾図柄変動演出において装飾図柄をリーチ状態とするか否かは、リーチ乱数を用いて行われる。リーチ乱数は、例えば、0〜249までの範囲で値をとることとされ、リーチ有り、すなわち、リーチ状態とするに当選する割合が40/250となり、リーチ無し、すなわち、リーチ状態としないに当選する割合が210/250となるようリーチに当選する乱数値が定められている。
また、補助遊技を行うか否かの抽選、すなわち普通図柄抽選は、当たり乱数を用いて行われ、当たりに当選した場合に当選した当たりがいずれの種類の当たりとなるかの抽選は、当たり図柄乱数を用いて行われる。当たり乱数は、例えば、0〜19までの範囲で値をとることとされ、非特定遊技状態(通常遊技状態、潜確遊技状態、および大当たり遊技の実行中)では、当たりに当選する割合が1/20となるよう当たりに当選する乱数値が定められ、特定遊技状態(時短遊技状態および確変遊技状態)では、当たりに当選する割合が19/20となるよう当たりに当選する乱数値が定められている。また、当たり図柄乱数は、例えば、0〜10までの範囲で値をとることとされ、短開放図柄に当選する割合が2/11となり、長開放図柄に当選する割合が9/11となるよう各当たりに当選する乱数値が定められている。なお、普通図柄抽選の結果がハズレである場合には、当たり図柄乱数を判定することなくハズレとする。
(5)パチンコ遊技機の動作
≪メイン制御部での処理≫
次に、図12〜19に基づいてメイン制御部60の動作について説明する。なお、後述する各カウンタは、RAM63に設けられ、パチンコ遊技機10の電源投入時にゼロクリアされる。
メイン制御部60は、電源の供給が開始されると、図示しない起動処理や電源遮断監視処理等を含んだメイン制御処理の実行を開始し、メイン制御部60への電源の供給中、このメイン制御処理を継続的に実行する。そして、メイン制御部60は、このメイン制御処理に対して、所定周期毎(例えば4ms毎)、図12に示すタイマ割込処理を割り込ませて実行する。
[メイン側タイマ割込処理]
メイン制御部60は、図12に示すメイン側タイマ割込処理を例えば4msecといった短時間毎に繰り返す。すなわち、乱数更新処理(S201)、始動口SW処理(S202)、ゲートSW処理(S203)、大入賞口SW処理(S204)、普通入賞口SW処理(S205)、特別図柄処理(S206)、普通図柄処理(S207)、大入賞口処理(S208)、電チュー処理(S209)、賞球処理(S210)、及び、出力処理(S211)を繰り返して行う。
[乱数更新処理]乱数更新処理(S201)では、図示しないが、メイン制御部60は、大当たり抽選に用いる大当たり乱数、大当たり図柄の種類(15R通常図柄、15R確変図柄、または2R潜確図柄)を決めるための大当たり図柄乱数、装飾図柄変動演出においてリーチ状態とするか否か決めるためのリーチ乱数、装飾図柄変動演出の変動パターン(例えばスーパーリーチ演出や擬似連を行うかなど)を決めるための変動パターン乱数、普通図柄抽選に用いる当たり乱数、当たり図柄の種類(長開放図柄、短開放図柄、又は、ハズレ図柄)を決めるための当たり図柄乱数等を更新する乱数更新処理を行う。
[始動口SW処理]
始動口SW処理(S202)では、図13に示すように、メイン制御部60は、第1始動口SW22aがONしたか否かを判定し(S301)、ONしていなければステップS306に進み、ONしていれば、第1特図保留記憶部63aに記憶されている大当たり乱数の個数を数える第1始動口保留カウンタの値U1が、上限値の4未満か否かを判定する(S302)。4未満でない場合はステップS306に進み、4未満の場合は、U1に1を加算し(S303)、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得して第1特図保留記憶部63aに格納する(S304)。そして、第1保留数増加コマンドをセットして(S305)、ステップS306に進む。
ステップS306では、メイン制御部60は第2始動口SW23aがONしたか否かを判定し、ONしていなければ始動口SW処理を終え、ONしていれば、第2特図保留記憶部63bに記憶されている大当たり乱数の個数を数える第2始動口保留カウンタの値U2が、上限値の4未満か否かを判定する(S307)。4未満でない場合は始動口SW処理を終え、4未満の場合は、U2に1を加算し(S308)、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得して第2特図保留記憶部63bに格納する(S309)。そして、第2保留数増加コマンドをセットして(S310)、始動口SW処理を終える。
[ゲート処理]ゲート処理(S203)では、図示しないが、メイン制御部60が、ゲートSW28aがONしたと判定したとき、普通図柄保留球数が「4」未満であることを条件として当たり乱数を取得、格納する。
[大入賞口SW処理]大入賞口SW処理(S204)では、図示しないが、大入賞口SW27aがONしていれば、大当たり遊技中又は小当たり遊技中(後述する当たり遊技フラグがON)か否かを判定して、大当たり遊技中又は小当たり遊技中であれば、入賞個数カウンタの値に1を加算するとともに、大入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
[普通入賞口SW処理]普通入賞口SW処理(S205)は、図示しないが、普通入賞口SW30aがONしていれば普通入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
続いて、メイン制御部60は、後述する特別図柄処理(S206)、普通図柄処理(S207)、後述する大入賞口処理(S208)、電チュー処理(S209)、賞球処理(S210)、及び、出力処理(S211)を行う。
[普通図柄処理]普通図柄処理(S207)においては、図示しないが、ゲートSW処理において格納した当たり乱数が、現在の遊技状態(確変遊技状態、通常遊技状態、潜確遊技状態又は時短遊技状態)に対応して予め設定された当たり乱数値であるかハズレ乱数値であるかの判定を行うとともに、現在の遊技状態に応じて普通図柄の変動時間を選択し、普通図柄表示器37に選択した変動時間だけ普通図柄を変動表示させ、変動時間が経過して普通図柄の変動表示を停止させたとき、当たり乱数が当たり乱数値である場合に補助遊技フラグをONする。補助遊技フラグがONされると、電チュー処理(S209)において、電チュー24が、現在の遊技状態に応じて設定された開時間及び回数だけ開放動作される。
[電チュー処理]電チュー処理(S209)においては、図示しないが、上述した普通図柄処理において補助遊技フラグがONされたとき、第2始動口23の電チュー24を現在の遊技状態に応じた開時間及び回数だけ開放動作する。
[賞球処理]賞球処理(S210)においては、図示しないが、遊技球の入球に応じた大入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり15球)、普通入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり10球)、及び、始動入賞口カウンタの値に応じた数の賞球(実施形態では1カウントあたり3球)を払い出すためのコマンドをセットして、それらのカウンタをゼロクリアする。
[出力処理]出力処理(S211)においては、図示しないが、各種コマンドを払出制御部70及び演出制御部90に出力する。
[特別図柄処理]
特別図柄処理(S206)では、メイン制御部60は、図14に示すように、当たり遊技中か否かを示す当たり遊技フラグ(即ち、小当たり遊技フラグ、長当たり遊技フラグ、又は、短当たり遊技フラグ)がONか否かを判定し(S401)、ONであれば特別図柄処理を終え、ONでなければ特別図柄の変動中か否かを判定する(S402)。そして、変動中であればステップS411に進み、変動中でなければ、第2始動口保留カウンタの値U2又は第1始動口保留カウンタの値U1が1以上か否かを判定する(S403,S405)。そして、U2及びU1が1以上でなければ特別図柄処理を終え、U2又はU1が1以上であればU2又はU1から1を減算して(S404,S406)、ステップS304又はS309で格納しておいた大当たり乱数を用いて後述する大当たり判定処理(S407)を行い、次いで、後述する変動パターン選択処理を行う(S408)。
その後、メイン制御部60は、第1特別図柄表示器39aまたは第2特別図柄表示器39bにおいて特別図柄の変動を開始し(S409)、変動開始コマンドをセットして(S410)、ステップS411に進む。ステップS411では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ特別図柄処理を終えるが、経過していれば特別図柄の変動を停止して、大当たり判定処理でセットされた図柄で特別図柄を確定表示し(S412)、変動停止コマンドをセットする(S413)。そして、後述する停止中処理(S414)を行って、特別図柄処理を終える。
[大当たり判定処理]
大当たり判定処理(S407)では、メイン制御部60は、図15に示すように、遊技状態に応じた大当たり判定用テーブルを用いて、大当たり乱数が大当たりか否かの判定を行う(S501)。そして、大当たりであれば(S502でYES)、ステップS304又はステップS309で格納しておいた大当たり図柄乱数がどの大当たり図柄を示すものかを判定し(S503)、その大当たり図柄をセットする(S504)。なお、大当たり図柄によって、大当たりの種類が決まる。一方、大当たり乱数が大当たりでないが(S502でNO)、小当たりであれば(S505でYES)、小当たり図柄をセットする(S506)。小当たりでもなければ(S505でNO)、ハズレ図柄をセットする(S507)。
[変動パターン選択処理]
変動パターン選択処理(S408)では、メイン制御部60は、図16に示すように、直前の大当たり判定処理(図10参照)で大当たりと判定していれば(S601でYES)、変動パターンテーブルとして大当たり用テーブルをセットし(S602)、小当たりと判定していれば(S601でNO、S603でYES)、変動パターンテーブルとして小当たり用テーブルをセットする(S604)。大当たりでも小当たりでもない場合には(S603でNO)、リーチ乱数判定テーブルを参照してステップS304又はS309で格納しておいたリーチ乱数がリーチ有りを示すものであるか否かの判定を行い(S605)、リーチ有りである場合は(S606でYES)、変動パターンテーブルとしてリーチハズレ用テーブルをセットし(S607)、リーチ無しである場合は(S606でNO)、変動パターンテーブルとしてバラハズレ用テーブルをセットする(S608)。ここで、バラハズレとは、装飾図柄をリーチ状態としないで停止表示させる変動パターンのことをいう。装飾図柄のリーチ状態とは、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄と3つある装飾図柄のうちの2つを同じ装飾図柄で停止表示させた状態をいう。各装飾図柄は、例えば「1」〜「9」までの数字を装飾した図柄などから構成される。
次に、メイン制御部60は、上記のようにセットした変動パターンテーブルを参照して、ステップS304又はステップS309で格納しておいた変動パターン乱数がいずれの変動パターンを示すかの判定を行い(S609)、その変動パターン乱数が示す変動パターンをセットする(S610)。なお、変動パターンには変動時間を示す情報が含まれている。また、変動パターン乱数は、例えば、0〜10363までの値をとり、大当たり抽選の結果が大当たりであるか小当たりであるかハズレであるか、大当たりである場合は大当たり図柄の種類が何であるか、ハズレである場合はリーチハズレであるかバラハズレであるか、によって異なる変動パターンテーブルを参照して判定されて、およそ180種類ある変動パターンの中から1つの変動パターンを決めるための乱数である。
[停止中処理]
停止中処理(S414)では、メイン制御部60は、図17に示すように、時短遊技状態か否かを示す時短遊技フラグがONか否かを判定し(S701)、ONでない場合はステップS705に進むが、ONの場合は、時短遊技状態中の特別図柄の変動回数を数える時短変動カウンタの値Jを1減算し(S702)、Jが0であれば時短遊技状態を終えるために時短遊技フラグをOFFして(S703,S704)、ステップS705に進む。
ステップS705では、メイン制御部60は、確変遊技状態か否かを示す確変遊技フラグ又は潜確遊技状態か否かを示す潜確遊技フラグがONか否かを判定し(S705)、ONでない場合はステップS709に進むが、ONの場合は、確変遊技状態中又は潜確遊技状態中の特別図柄の変動回数を数える確変潜確変動カウンタの値Xを1減算し(S706)、Xが0であれば確変遊技状態又は潜確遊技状態を終えるために確変潜確遊技フラグをOFFして(S707,S708)、ステップS709に進む。
ステップS709では、メイン制御部60は、大当たりか否か(即ち、停止した特別図柄が大当たり図柄か否か)を判定し、大当たりである場合は(S709でYES)、その大当たりが長当たりであるか否か判定する(S710)。長当たりである場合は、長当たり遊技フラグをセットし(S711)、一方、長当たりでない場合は、短当たりであるので、短当たりフラグをセットする(S712)。そして、時短変動カウンタの値J及び確変潜確変動カウンタの値Xをゼロクリアするとともに(S713)、時短遊技フラグ、確変遊技フラグ、潜確遊技フラグをOFFして(S714)、ステップS717に進む。
一方、大当たりでない場合は(S709でNO)、メイン制御部60は、小当たりか否か(即ち、停止した特別図柄が小当たり図柄か否か)を判定し(S715)、小当たりでない場合には停止中処理を終え、小当たりである場合には、小当たり遊技フラグをONして(S716)、ステップS717に進む。
ステップS717では、メイン制御部60は、当たり遊技(大当たり遊技又は小当たり遊技)のオープニングを開始するとともに(S717)、オープニングコマンドをセットして(S718)、停止中処理を終える。
[大入賞口処理]
大入賞口処理(S208)では、メイン制御部60は、図18に示すように、まず、当たり遊技フラグがONか否かを判定し(S801)、ONでなければ大入賞口処理を終えるが、ONであれば、オープニング中であるか否かを判定する(S802)。オープニングとは、当たり遊技の開始から第1ラウンドの開始までの期間をいう。メイン制御部60は、オープニング中と判定した場合には、オープニング時間が経過したか否かを判定し(S803)、経過していなければ大入賞口処理を終え、経過していれば、当たりの種類に応じた最大R数(ラウンド数)と作動パターンとを設定する(S804)。そして、入賞個数カウンタの値Cをゼロクリアし(S805)、ラウンドカウンタの値Rに1を加算し(S806)、大入賞口27の作動(開放)を開始する(S807)。
次に、メイン制御部60は、大入賞口27の作動時間(開放時間。実施形態では、長当たりであれば29.5秒、短当たりまたは小当たりであれば0.1秒)が経過したか否かを判定し(S808)、経過していれば大入賞口27を閉口し(S810)、経過していなければ、入賞個数カウンタの値Cが規定個数(実施形態では、9個)であるか否かを判定して(S809)、規定個数でなければ大入賞口処理を終え、規定個数であれば大入賞口27を閉口する(S810)。
そして、メイン制御部60は、ラウンドカウンタの値Rが最大R数であるか否かを判定し(S811)、最大R数でなければ大入賞口処理を終え、最大R数であれば、エンディングを開始して(S812)、エンディングコマンドをセットし(S813)、ラウンドカウンタの値Rをゼロクリアする(S814)。なお、エンディングとは、最終ラウンドの終了から当たり遊技の終了までの期間をいう。次に、メイン制御部60は、エンディング時間が経過したか否かを判定し(S817)、経過していなければ大入賞口処理を終え、経過していれば後述する遊技状態設定処理を行って(S818)、当たり遊技フラグをOFFする(S819)。
一方、メイン制御部60は、ステップS802においてオープニング中でないと判定したときは、大入賞口27がエンディング中であるか否かを判定し(S815)、エンディング中であればステップS817に移行し、エンディング中でなければ大入賞口27の作動中か否かを判定する(S816)。そして、作動中でなければステップS805に移行し、作動中であればステップS808に移行する。
[遊技状態設定処理]
遊技状態設定処理(S818)では、メイン制御部60は、図19に示すように、終了する当たり遊技が、小当たりであれば(S901でYES)、遊技状態を遷移させないので遊技状態設定処理を終え、15R通常大当たりであれば(S902でYES)、時短遊技状態に遷移させるため時短遊技フラグをONするとともに(S903)、時短変動カウンタの値Jを100として(S904)、遊技状態設定処理を終える。また、終了する当たり遊技が、15R確変大当たりであれば(S905でYES)、確変遊技状態に遷移させるため確変遊技フラグをONするとともに(S906)、確変潜確変動カウンタの値Xを10000として(S908)、遊技状態設定処理を終え、2R潜確大当たりであれば(S905でNO)、潜確遊技状態に遷移させるため潜確遊技フラグをONするとともに(S907)、確変潜確変動カウンタの値Xを10000として(S908)、遊技状態設定処理を終える。
≪演出制御部での処理≫
以上のメイン制御部60における処理と並行して、サブ制御部85の演出制御部90では図20〜25に示すようなサブ側メイン処理とサブ側タイマ割込処理を行う。
[サブ側メイン処理]
演出制御部90は、図20に示すように、まず、起動時に初期設定を行い(S1001)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(S1002)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しつつ(S1003)、タイマ割り込み処理を受け付ける。
[サブ側タイマ割込処理]
演出制御部90は、図21に示すようなサブ側タイマ割込処理を例えば1msecといった短時間毎に繰り返す。サブ側タイマ割込処理では、コマンド受信処理(S1101)と、演出ボタン処理(S1102)と、コマンド受信処理及び演出ボタン処理でセットしたコマンドを画像音響制御部95やランプ制御部100に送信するコマンド送信処理(S1103)とを行う。コマンド送信処理が実行されると、各種コマンドを受信した画像音響制御部95やランプ制御部100は、各種演出装置(画像表示部20、スピーカ48、枠ランプ49、盤ランプ50、表示装置115、及び、可動役物装置140)を用いて各種演出(装飾図柄変動演出、大当たり演出、示唆演出など)を実行する。
[コマンド受信処理]
コマンド受信処理(S1101)では、演出制御部90は、図22に示すように、メイン制御部60から保留数増加コマンド(第1保留数増加コマンドまたは第2保留数増加コマンド)を受信したか否かを判定し(S1201)、受信していれば、第1保留数増加コマンドであれば第1保留数を、第2保留数増加コマンドであれば第2保留数を加算し(S1202)、その保留数を表示画面20aに表示させるための保留数コマンドをセットする(S1203)。
次に、演出制御部90は、メイン制御部60から変動開始コマンドを受信していれば後述する演出選択処理を行い(S1204,S1205)、変動停止コマンドを受信していれば変動演出終了中処理を行う(S1206,S1207)。そして、演出制御部90は、オープニングコマンドを受信していれば、当たり演出選択処理を行い(S1208,S1209)、エンディングコマンドを受信していれば、エンディング演出選択処理を行う(S1210,S1211)。続いて、演出制御部90は、客待ちコマンド受信処理を行って(S1212)、コマンド受信処理を終える。
[演出選択処理]
演出選択処理(S1205)では、演出制御部90は、図23に示すように、まず、メイン制御部60から受信した変動開始コマンドを解析するとともに(S1301)、演出モードを示すモードフラグを参照する(S1302)。変動開始コマンドには、現在の遊技状態を示す情報、大当たり抽選において選択された特別図柄及び変動パターンを示す情報が含まれている。また、演出モードとは、画像表示部20における演出の態様であり、演出モードが異なると、登場するキャラクタや背景画像が異なる等、画像表示部20に表示される画像が異なり、装飾図柄変動演出も演出モードに応じたものが実行される。例えば、演出モードには、時短遊技状態であることを示す時短モード、確変遊技状態であることを示す確変モード、潜確遊技状態であることを示唆する潜確モード、通常遊技状態であることを示す通常モードなどがある。ここで、各モード中に実行される背景画像等の演出を、それぞれ、時短モード演出、確変モード演出、潜確モード演出、通常モード演出という。
続いて、演出制御部90は、保留数を1減算してその保留数を表示画面20aに表示させるための保留数コマンドをセットする保留数減算処理を行う(S1303)。そして、所定の変動演出パターンテーブルをセットし、セットした変動演出パターンテーブルを参照するとともに、解析した変動開始コマンド及び参照した演出モードに基づいて、変動演出パターンを選択する(S1304)。これにより、いわゆるステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出などを含めて装飾図柄変動演出としてどのような演出を行うかが決定される。そして、選択した変動演出パターンにて装飾図柄変動演出を開始するための変動演出開始コマンドをセットし(S1305)、演出選択処理を終了する。
そしてまた、実施形態では、変動演出パターン選択処理(S1304)において、後述するように、ボタン操作演出選択処理(図25〜27参照)が実行される。このボタン操作演出選択処理は、装飾図柄変動演出中の所定タイミングに実行され、遊技者に有利な大当りか否かの大当たり判定(大当たり抽選)の判定結果に基づき、遊技者の操作可能な操作装置としての演出ボタン装置108において、演出ボタン117(表示装置115の表示体117)に所定の図柄122を表示させたり、あるいは、可動役物141に所定の動作を行わせる演出を選択したり、また、演出装置としての画像表示部20において、演出ボタン117の押下操作を指示する演出の有無、あるいは、演出ボタン117を押下操作した時に、大当たり判定の判定結果を示唆する図柄を表示する演出の有無、を選択する処理である。
[変動演出終了中処理]変動演出終了中処理(S1207)においては、図示しないが、演出制御部90は、受信した変動停止コマンド(S1206)を解析し、当たりの場合は、上限継続回数を設定し直してモードフラグを変更し、ハズレの場合は、現在のモードの上限継続回数に到達するまで「1」を減算し、変動演出終了コマンドをセットする。上限継続回数に到達して「0」となれば、通常モードに戻すためにモードフラグを0として、変動演出終了コマンドをセットする。
[当たり演出選択処理]当たり演出選択処理(S1209)においては、演出制御部90は、図示しないが、オープニングコマンドを解析し(S1208)、当たり演出パターンを選択し、オープニング演出開始コマンドをセットする。
[エンディング演出選択処理]エンディング演出選択処理(S1211)においては、演出制御部90は、図示しないが、エンディングコマンドを解析し(S1210)、エンディング演出パターンを選択し、エンディング演出開始コマンドをセットする。
[客待ちコマンド受信処理]客待ちコマンド受信処理(S1212)においては、図示しないが、演出制御部90は、客待ちコマンドを受信したか否かを判定し、客待ちコマンドを受信すると、客待ち時間の計測を開始し、タイムアップすると客待ち演出コマンドをセットする処理などを行う。
[演出ボタン処理]
演出ボタン処理(S1102)では、演出制御部90は、図24に示すように、演出ボタン検出SW130からの信号により、演出ボタン117が押下されたか(ONされたか)否かを判定し(S1401)、ONされていなければ処理を終え、ONされていれば演出ボタンコマンドをセットする(S1402)。なお、この演出ボタンコマンドは、サブ側タイマ割込処理のコマンド送信処理(S1103)により、画像音響制御部95とランプ制御部100とに送信される。
[ボタン操作演出選択処理]
ボタン操作演出選択処理は、変動演出パターン選択処理(S1304)に含まれる処理であり、ボタン操作演出が含まれる変動演出パターンが選択されていれば、演出制御部90は、図25に示すように、まず、変動開始コマンドを解析した大当り抽選の結果が、大当りか否かを判定し(S1501)、大当たりであれば、大当り用ボタン操作演出選択テーブルをセットし(S1502)、大当りでなければ、ハズレ用ボタン操作演出選択テーブルをセットする(S1503)。
次に、演出制御部90は、サブ側メイン処理で更新されている乱数を取得し、取得したボタン操作演出パターン乱数とセットしたボタン操作演出選択テーブルとを参照して、取得したボタン操作演出パターン乱数が、実行するボタン操作演出パターンのいずれを示すかの判定を行い(S1504)、そのボタン操作演出パターン乱数が示すボタン操作演出パターンのボタン操作演出コマンドをセットする(S1505)。
このボタン操作演出コマンドは、サブ側タイマ割込処理のコマンド送信処理(S1103)により、画像音響制御部95とランプ制御部100とに送信され、画像音響制御部95とランプ制御部100とは、ボタン操作演出コマンドの対応するボタン操作演出パターンの中の所定演出を実行する。
そして、実施形態の場合、ボタン操作演出は、図26,27に示すように、大当たり抽選の判定結果が大当たりに基づくものとして、A−1〜8の8種類のパターンがあり、判定結果がハズレに基づくものとして、B−1〜11の11種類のパターンがある。
こらの各パターンでは、図26に示すように、演出ボタン117の押下操作前において、画像表示部20での演出ボタン117の押下操作を促す操作指示演出の有無、可動体(可動役物)141が回転しているか静止しているかの回転の有無、さらに、表示体(演出ボタン)117が、発光素子123a,123b,123cを発光させて、青、赤、金のいずれかの図柄を表示しているか、あるいは、発光素子123a,123b,123cを発光させずに、透明体の無色として、色図柄を表示しない(換言すれば、無色図柄の表示ともいえる)演出がある。
さらに、それらの各パターンでは、演出ボタン117の押下操作後においても、画像表示部20での大当たり抽選の判定結果に基づく操作結果演出の有無、可動体(可動役物)141が、静止維持、回転維持、静止から回転、さらに、回転から花を開かせるような開花動作を伴うか否か、そしてさらに、表示体(演出ボタン)117が、発光素子123a,123b,123cを適宜発光させて、青、赤、あるいは、金の図柄を表示しているか、あるいは、発光素子123a,123b,123cを発光させずに、透明体の無色として、色図柄を表示しない演出がある。
なお、ハズレのパターン中、可動体141が演出動作をしない、あるいは、演出動作を変化させず、そして、演出ボタン117が表示する色図柄を変化させない、あるいは、色図柄を表示しないものとして、パターンB−2,B−3,B−4,B−5,B−7,B−8,B−10,B−11があり、これらは、後述する所定の処理中での判定時において(S3114,S3208,S3221参照)、該当するか否かを判定する大ハズレとして分類してある。また、残りのハズレのパターンB−1,B−6,B−9では、可動体141が、演出ボタン117の押下操作により、押下操作前の静止状態から回転し、また、演出ボタン117が、演出ボタン117の押下操作により、透明な表示状態から所定の色図柄を表示したり、あるいは、色図柄を変化させている。
さらに、ボタン操作演出選択テーブルにおいて、大当たり用ボタン操作演出選択テーブルでの選択割合は、図27のAに示すように、パターンA−1,A−2が、それぞれ20%、他のパターンA−3,A−4,A−5,A−6,A−7,A−8が、それぞれ10%としている。
一方、ボタン操作演出選択テーブルにおいて、ハズレ用ボタン操作演出選択テーブルでの選択割合は、図27のBに示すように、パターンB−6,B―9が、それぞれ15%、他のパターンB−1,B−3,B―5,B−7,B−8が、それぞれ10%、残りのパターンB−2,B−4,B−10,B−11が、それぞれ5%としている。
≪画像音響制御部での処理≫
次に、画像音響制御部95での処理を説明すると、画像音響制御部95では、選択された所定の変動選択パターンでの装飾図柄変動時、所定のタイミングで割込処理されて、図28に示すように、ボタン操作演出表示処理が実行される。
[ボタン操作演出表示処理]
ボタン操作演出表示処理では、まず、Lが1か否かを判定し(S2001)、Lが1であれば、S2007に移行し、Lが1でなければ、ボタン操作演出コマンドを受信したか否かを判定し(S2002)、受信していなければ(S2002でNO)、処理を終え、受信していれば(S2002でYES)、そのボタン操作演出コマンドを解析し(S2003)、操作指示演出を表示するものであれば(S2004でYES)、操作指示演出を表示し(S2005)、Lを1として(S2006)、S2007に移行する。一方、ボタン操作演出コマンドを解析した結果(S2003)、操作指示演出を表示するものでなければ(S2004でNO)、処理を終える。なお、S2003でのボタン操作演出コマンドの解析時には、後述するS2009での操作結果演出を表示するものであるか否かも解析される。
画像表示部20で表示する操作指示演出B0は、実施形態の場合、図33のBに示すように、演出ボタン117を模したボタン図柄B1と、操作有効時間をメータ表示するメータ図柄B3とを画像表示部20の表示画面20aに表示する演出としている。なお、ボタン図柄B1には、押下を促す「Push!」の文字図柄B2が併記されている。また、メータ図柄B3は、時間経過ととともに、目盛りB4が右方向に延びるように変化する。
この操作指示演出B0は、実施形態の場合、装飾図柄変動中において、右図柄と左図柄とが停止表示されて、中図柄が変動表示されているとき、図33のA,Bに示すように、中図柄の前に重畳表示される構成としている。
なお、操作指示演出の表示がないボタン操作演出パターンは、図26に示すように、パターンA−7,B−9,B−10,A−8,B−11があり、残りのパターンは、操作指示演出B0の表示があるものである。
そして、ボタン操作演出表示処理において、S2007に移行して、有効時間内(例えば、画像音響制御部95がボタン操作演出コマンドを受信してから3秒以内)であるか否かを判定し(S2007)、有効時間内であれば(S2007でYES)、演出ボタンがONか否か、すなわち、演出ボタンコマンド(S1401,S1103参照)を画像音響制御部95が受信しているか否かを判定し(S2008)、受信していなければ、処理を終え、受信しており(S2008でYES)、かつ、受信したボタン操作演出コマンドが操作結果演出表示を行うものであれば(S2009でYES)、操作結果演出を表示し(S2011)、S2012に移行して、Lに0を入れて、処理を終える。
なお、操作結果演出の表示があるボタン操作演出パターンは、図26に示すように、パターンA−2,B−3,A−3,B−4,A−4,B−5であり、他のパターンでは、操作結果演出の表示が無い。
操作結果演出は、実施形態の場合、図33のCやFに示すカットイン予告演出とした操作結果演出CG,CBとしている。そして、ボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくパターンのもの(図26のパターンA−2,A−3,A−4)であれば、図33のCに示すような例えば梅の花が開花した図柄CGとし、ボタン操作演出コマンドがハズレに基づくパターンのもの(図26のパターンB−3,B−4,B−5)であれば、図33のDに示すような例えば梅が蕾のままの図柄CBとしている。
そのため、画像表示部20の表示画面20aにおいて、図33のCのような大当たりに基づく操作結果演出CGが表示された後では、図33のDのように、右図柄と左図柄とが停止表示されて、中図柄が変動表示され、そして、図33のEに示すように、中図柄が右図柄や左図柄と同じ図柄で停止表示されることとなる。勿論、画像表示部20の表示画面20aにおいて、図33のFのようなハズレに基づく操作結果演出CBが表示された後では、図33のGのように、右図柄と左図柄とが停止表示されて、中図柄が変動表示され、そして、図33のHに示すように、中図柄が右図柄や左図柄と異なった図柄で停止表示されることとなる。
なお、ボタン操作演出表示処理において、有効時間内に演出ボタンがONされずに、有効時間が経過したり(S2007でNO)、有効時間内に演出ボタンがONされても(S2008でYES)、受信したボタン操作演出コマンドが操作結果演出表示を行なわないものであれば(S2009でNO、すなわち、図26のボタン操作演出のパターンA−2,A−3,A−4,B−3,B−4,B−5以外のものが該当する)、S2010に移行して、操作指示演出B0を停止させる。換言すれば、S2010では、操作指示演出B0の重畳表示を止めて、画像表示部20の表示画面20aにおいて、図33のD,Gに示すような装飾図柄変動を表示させる。そして、S2010を経た後、S2012に移行して、Lに0を入れ、ボタン操作演出表示処理を終える。
≪ランプ制御部での処理≫
次に、ランプ制御部100での処理を説明すると、ランプ制御部100では、所定のメイン処理に対して、ランプ49,50の点灯処理等の割り込み処理を行うとともに、図29に示すようなボタン操作演出動作表示処理を行う。
[ボタン操作演出動作表示処理]
ボタン操作演出動作表示処理では、ランプ制御部100は、まず、ボタン操作演出コマンドを受信したか否かを判定し(S3001)、受信していなければ(S3001でNO)、処理を終え、受信していれば(S3001でYES)、受信したボタン操作演出コマンドを解析して(S3002)、可動体動作処理を実行するとともに(S3003)、表示体図柄表示処理を実行する(S3004)。
[可動体動作処理]
可動体動作処理(S3003)では、ランプ制御部100は、図30に示すように、まず、Hが1か否か判定し(S3101)、Hが1であればS3105に移行し、Hが1でなければS3102に移行して、受信したボタン操作演出コマンドが可動体回転始動コマンドを含んでいるか否かを判定する。可動体回転始動コマンドを含んでいなければ(S3102でNO)、S3110に移行し、可動体回転始動コマンドを含んでいれば(S3102でYES)、S3103に移行して、第1駆動手段175の駆動モータ176を作動させて、可動体141を回転駆動(第1駆動)させ、Hに1を入れて(S3104)、S3105に移行する。
なお、演出ボタン117の押下操作前から可動体141を回転駆動させるボタン操作演出パターンは、図26に示すように、パターンA−2,B−3,A−3,B−4,A−4,B−5であり、それ以外のパターンは、S3110に移行するものであって、演出ボタン117の押下操作前から、可動体141は、回転駆動しない。
そして、S3105では、ランプ制御部100がボタン操作演出コマンドを受信してから、所定の有効時間T1内(例えば3秒以内)であり(S3105でYES)、そして、演出ボタンがONされれば(S3106でYES)、そのボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものかハズレに基づくものかを判定し(S3107)、大当たりに基づくものであれば(S3107でYES)、S3108に移行して、第2駆動手段152の駆動モータ153を作動させて、可動体141を開花させるように動作させ、Hに0を入れて(S3109)、S3116に移行する。なお、有効時間T1内に演出ボタンがONされなければ(S3106でNO)、処理を終える。
一方、有効時間T1内で演出ボタンがONされていても(S3105でYES→S3106でYES)、そのボタン操作演出コマンドがハズレに基づくものであれば(S3107でNO)、S3108を経ずに、すなわち、可動体141は、開花動作せずに、回転を維持したまま、S3109に移行して、Hに0を入れ、S3116に移行する。
なお、第2駆動手段152の駆動モータ153を作動させて可動体141を開花させる際には、ランプ制御部100は、駆動モータ153を駆動させて、センサ157が検知片部156を検知しているラック部151の下位置DPから、センサ158が検知片部156を検知するまで、ラック部151を上位置UPへ移動させ、そして、センサ158による検知片部156の検知信号の入力時、駆動モータ153の駆動を停止させて、可動体141は、各花弁部142が図4,6に示すような開いた状態となる開花状態OPを、維持する。
そして、このような可動体141を開花動作させるボタン操作演出のパターンは、図26に示すパターンA−2,A−3,A−4となる。また、可動体141を開花動作させずに回転を維持させるボタン操作演出のパターンは、図26に示すパターンB−3,B−4,B−5となる。
また、有効時間T1内に演出ボタンがONされず、有効時間T1が経過すれば(S3105でNO)、可動体141は、開花動作せずに、回転を維持したまま、S3109に移行して、Hに0を入れ、S3116に移行する。
そして、受信したボタン操作演出コマンドが可動体回転始動コマンドを含んでいないことから(S3102でNO)、S3110に移行した場合には、ランプ制御部100がボタン操作演出コマンドを受信してから、所定の有効時間T2内(例えば3秒以内)か否かを判定し、経過しているならば処理を終え(S3110でNO)、有効時間T2内であれば(S3110でYES)、S3111に移行して、演出ボタンがONされているか否かを判定し、ONされていなければ(S3111でNO)、処理を終え、ONされていれば(S3111でYES)、S3112に移行して、そのボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものかハズレに基づくものかを判定し、大当たりに基づくものであれば(S3112でYES)、S3113に移行して、第1駆動手段175と第2駆動手段152との各駆動モータ176,153を、順に作動させて、可動体141を回転させるとともに開花させるように動作させ、S3116に移行する。
一方、ボタン操作演出コマンドがハズレに基づくものであれば(S3112でNO)、S3114に移行して、そのハズレが大ハズレか否かを判定し、大ハズレであれば(S3114でYES)、S3116に移行し、大ハズレでなければ(S3114でNO)、S3115に移行して、第1駆動手段175の駆動モータ176を作動させて可動体141を回転させ、そして、S3116に移行する。
なお、S3113に移行して、可動体141を回転させるとともに開花させるボタン操作演出のパターンは、図26に示すパターンA−1,A−5,A−6,A−7,A−8である。また、S3114でYESとなって、有効時間T2内に演出ボタン117を押下操作しても可動体141が全く動作しないボタン操作演出のパターンは、図26に示す大ハズレのパターンB−2、B−7,B−8,B−10,B−11である。また、S3115に移行して、静止していた可動体141を回転させる演出動作だけを行って開花動作を行わないボタン操作演出のパターンは、図26の示すハズレのパターンB−1,B−6,B−9である。
そして、S3116では、装飾図柄変動(特別図柄変動)の変動時間の終期に対応させてボタン操作演出を終了させるように、S3116への移行前の可動体141の静止状態、あるいは、動作状態(回転だけの状態、あるいは、回転して開花した状態)を、変動時間の残存時間分、維持させるように待機させ、その後、ボタン操作演出開始前の基準位置FPに、可動体141を復帰させて、処理を終える。そして、基準位置FPへの復帰時、例えば、可動体141が、S3116への移行前に、回転だけの状態であれば、第1駆動手段175の駆動モータ176を作動させつつ、センサ167がONした時、駆動モータ176を駆動停止させて、可動体141を基準位置FPで停止させる。また、可動体141が、S3116への移行前に、回転して開花した状態であれば、第1駆動手段175の駆動モータ176を作動させつつ、センサ167がONした時、駆動モータ176を駆動停止させて、可動体141を基準位置FPで停止させるとともに、センサ158のON状態となっている開花状態OPから、センサ157がONするまで、第2駆動手段152の駆動モータ153を逆転させ、そして、センサ157がONした時、駆動モータ153を駆動停止させて、可動体141の花弁部142を閉じさせる閉花状態CPとする。勿論、可動体141が、動作していなければ、その静止状態を維持することとなる。
[表示体図柄表示処理]
表示体図柄表示処理(S3004)では、ランプ制御部100は、図31に示すように、まず、Dが2か否か判定し(S3201)、Dが2であれば(S3201でYES)、S3215に移行し、Dが2でなければ(S3201でNO)、S3202に移行してDが1か否か判定し、Dが1であれば(S3202でYES)、S3206に移行し、Dが1でなければ(S3202でNO)、S3203に移行して、受信したボタン操作演出コマンドが青発光始動コマンドを含んでいるか否かを判定し、青発光始動コマンドを含んでいなければ(S3203でNO)、S3212に移行し、青発光始動コマンドを含んでいれば(S3203でYES)、S3204に移行して青色の発光素子123aを発光させて、演出ボタン117に青図柄122a(図7参照)を表示させ、その後、Dに1を入れて(S3205)、S3206に移行する。
演出ボタン117の押下操作前に演出ボタン117に青図柄122aを表示させるボタン操作演出のパターンは、図26に示すパターンA−3,B−4,A−5−B−6,B−7,A−7,B−9,B−10である。
移行したS3206では、ランプ制御部100がボタン操作演出コマンドを受信してから、所定の有効時間T3内(例えば3秒以内)か否かを判定し、有効時間T3内であり(S3206でYES)、演出ボタンがONされていれば(S3208でYES)、S3208に移行して、そのボタン操作演出コマンドが大ハズレに基づくものであるか否かを判定し、大ハズレに基づかないものであれば(S3208でNO)、S3209に移行して、赤色の発光素子123bを発光させて青色の発光素子123aを消灯し、演出ボタン117に赤図柄122b(図8参照)を表示させて、S3210に移行する。そして、S3210では、ボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものか否かを判定し、大当たりに基づくものであれば(S3210でYES)、S3211に移行して、金色の発光素子123cを発光させて赤色の発光素子123bを消灯させ、演出ボタン117に金図柄122c(図9参照)を表示させ、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。
なお、有効時間T3内に演出ボタン117がONされていなければ(S3207でNO)、処理を終え、演出ボタン117がONされずに有効時間T3が経過すれば(S3206でNO)、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。
また、S3210において、ボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものでなければ(S3210でNO)、演出ボタン117に金図柄を表示させることなく赤図柄を表示させたまま、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。また、S3208において、ボタン操作演出コマンドが大ハズレに基づくものであれば(S3208でYES)、演出ボタン117に金図柄や赤図柄を表示させることなく青図柄を表示させたまま、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。
なお、S3211に移行して、演出ボタン117に金図柄を表示させるボタン操作演出のパターンは、図26に示すパターンA−3,A−5,A−7である。また、S3209を経て、演出ボタン117に赤図柄を表示させた後、S3210でNOとなり、金図柄を表示できなかったボタン操作演出のパターンは、図26に示すパターンB−6,B−9である。さらに、S3206でYESとなって、有効時間T3内に演出ボタン117を押下操作しても、大ハズレであって(S3208でYES)、演出ボタン117が青図柄を表示したまま変化しないボタン操作演出のパターンは、図26に示す大ハズレのパターンB−4,B−7,B−10である。
そしてまた、受信したボタン操作演出コマンドが青発光始動コマンドを含んでおらず(S3203でNO)、また、赤発光始動コマンドも含んでいなけば(S3212でNO)、S3219(図32参照)に移行し、受信したボタン操作演出コマンドが青発光始動コマンドを含んでおらず(S3203でNO)、赤発光始動コマンドを含んでいれば(S3212でYES)、S3213に移行して赤色の発光素子123bを発光させて、演出ボタン117に赤図柄122b(図8参照)を表示させ、その後、Dに2を入れて(S3205)、S3215に移行する。
移行したS3215では、ランプ制御部100がボタン操作演出コマンドを受信してから、所定の有効時間T4内(例えば3秒以内)か否かを判定し、有効時間T4内であり(S3215でYES)、演出ボタンがONされていれば(S3216でYES)、S3217に移行して、そのボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものであるか否かを判定し、大当たりに基づくものであれば(S3217でYES)、S3218に移行して、金色の発光素子123cを発光させて赤色の発光素子123bを消灯させ、演出ボタン117に金図柄122c(図9参照)を表示させ、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。
また、有効時間T4内に演出ボタン117がONされていなければ(S3216でNO)、処理を終え、演出ボタン117がONされずに有効時間T4が経過すれば(S3215でNO)、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。
S3217において、ボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものでなければ(S3217でNO)、演出ボタン117に金図柄を表示させることなく赤図柄を表示させたまま、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。
なお、S3218に移行して、演出ボタン117に金図柄を表示させるボタン操作演出のパターンは、図26に示すパターンA−4,A−6,A−8である。また、S3215でYESとなって、有効時間T4内に演出ボタン117を押下操作しても(S3216でYES)、大当たりでなく(S3217でNO)、演出ボタン117が赤図柄を表示したまま変化しないボタン操作演出のパターンは、図26に示す大ハズレのパターンB−5,B−8,B−11である。
ボタン操作演出コマンドが、青発光始動コマンドや赤発光始動コマンドを含んでおらず(S3203でNO→S3212でNO)、S3219に移行した場合には、ランプ制御部100がボタン操作演出コマンドを受信してから、所定の有効時間T5内(例えば3秒以内)か否かを判定し、有効時間T5内であり(S3219でYES)、演出ボタンがONされていれば(S3220でYES)、S3221に移行して、そのボタン操作演出コマンドが大ハズレに基づくものであるか否かを判定し、大ハズレに基づかないものであれば(S3221でNO)、S3222に移行して、青色の発光素子123aを発光させて演出ボタン117に青図柄122a(図7参照)を表示させ、その後、赤色の発光素子123bを発光させて青色の発光素子123aを消灯し、演出ボタン117に赤図柄122b(図8参照)を表示させて、S3223に移行する。そして、S3223では、ボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものか否かを判定し、大当たりに基づくものであれば(S3223でYES)、S3224に移行して、金色の発光素子123cを発光させて赤色の発光素子123bを消灯させ、演出ボタン117に金図柄122c(図9参照)を表示させ、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。
なお、有効時間T5内に演出ボタン117がONされていなければ(S3220でNO)、処理を終え、演出ボタン117がONされずに有効時間T5が経過すれば(S3219でNO)、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。
また、S3223において、ボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものでなければ(S3223でNO)、演出ボタン117に金図柄を表示させることなく赤図柄を表示させたまま、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。また、S3221において、ボタン操作演出コマンドが大ハズレに基づくものであれば(S3221でYES)、演出ボタン117に青、赤、金の色図柄を表示させることなく、S3225に移行してDに0を入れて、S3226に移行する。
なお、S3224に移行して、演出ボタン117に金図柄を表示させるボタン操作演出のパターンは、図26に示すパターンA−1,A−2である。また、S3222を経て、演出ボタン117に青図柄の表示から赤図柄に変化させた後、S3223でNOとなり、金図柄を表示できなかったボタン操作演出のパターンは、図26に示すパターンB−1である。さらに、S3219でYESとなって、有効時間T5内に演出ボタン117を押下操作しても、大ハズレであって(S3221でYES)、演出ボタン117が色図柄を全く表示しないボタン操作演出のパターンは、図26に示す大ハズレのパターンB−2,B−3である。ちなみに、この大ハズレのパターンB―2,B―3は、演出ボタン117を押下しなくとも、有効時間T5を経過すれば(S3219でYES)、S3225を経て、S3226に移行する。
そして、S3226(図31参照)では、装飾図柄変動(特別図柄変動)の変動時間の終期に対応させてボタン操作演出を終了させるように、S3226への移行前の演出ボタン(表示体)117の表示状態(青、赤、金の図柄表示の状態、あるいは、色図柄を表示していない状態)を、変動時間の残存時間分、維持させるように待機させ、その後、ボタン操作演出開始前の発光素子123の消灯状態に復帰させて、処理を終える。
(6)実施形態のパチンコ遊技機の演出例
以下に、実施形態の演出例について説明すると、例えば、通常遊技状態にて遊技が進行しているときに、演出制御部90において、装飾図柄変動時、つぎのようなボタン操作演出を含んだ変動演出パターンが選択される。
1.≪ボタン操作演出が図26のパターンA−1,B−1,B−2の場合≫
この場合は、ボタン操作演出の開始とともに、演出ボタン117の押下操作前から、図28のボタン操作演出表示処理において、S2004でYESとなって、図33のBに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、操作指示演出B0が表示される。また、図30の可動体動作処理において、S3102でNOとなってS3110に移行し、かつ、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3203でNO、S3212でNOとなっている。そのため、図34のAに示すように、演出ボタン117は色図柄が表示されておらず、可動体141は静止状態としている。
そして、遊技者が、所定の有効時間(T2,T5,S2007,S3110,S3219参照、3秒)内に演出ボタン117を押下操作すると、図28のボタン操作演出表示処理では、S2008でYES→S2009でNOとなって、S2010に移行し、図33のD、あるいは、Gとなって、画像表示部20の表示画面20aでの操作指示演出B0の表示が停止される。
と同時に、図30の可動体動作処理において、S3111でYESとなって、S3112に移行し、演出制御部90から画像音響制御部95やランプ制御部100が受信したボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものであれば、S3112でYESとして、S3113に移行することから、図34のB,Cに示すように可動体141が回転し、さらに、図34のD,Eに示すように、可動体141が閉花状態CPから開花状態OPに動作する。また、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3220でYES→S3221でNOであることから、S3222に移行し、さらに、S3223でYESとなって、S3224に移行するため、図34のB,C,Dに示すように、演出ボタン117が、青色の発光素子123aを点灯・消灯させ、赤色の発光素子123bを点灯・消灯させ、金色の発光素子123cを点灯させることから、青図柄122a、赤図柄122b、金図柄122cを、順に、表示することとなって、大当たりのパターンA−1を演出する。
そして、このパターンA−1では、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のEに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、大当たりの装飾図柄が表示されて、遊技者は、例えば、15Rの確変大当たりの特別遊技を行うことができる。
勿論、受信したボタン操作演出コマンドが、大ハズレに基づくものであれば、可動体動作処理において、S3112でNO→S3114でYESとなって、可動体141は、回転動作(第1駆動動作)や開花動作(第2駆動動作)を行わずに静止状態を維持し、また、演出ボタン117は、表示体図柄表示処理において、S3221でYESとなって、発光素子123を点灯させず、色図柄を表示させないことから、図34のAに示す状態を維持した大ハズレのパターンB−2を演出する。
また、受信したボタン操作演出コマンドが、大ハズレでなく、単にハズレに基づくものであれば、可動体動作処理において、S3112でNO→S3114でNOとなって、S3115に移行し、可動体141は、開花動作(第2駆動動作)を行わずに、回転動作(第1駆動動作)だけを行い、また、演出ボタン117は、表示体図柄表示処理において、S3221でNOとなって、S3222に移行し、S3223でNOとなり、青色の発光素子123aを点灯・消灯させ、赤色の発光素子123bを点灯させることから、青図柄122aを表示し、ついで、赤図柄122bを表示し、金図柄122cを表示させない状態となる。すなわち、図34のA,B,Cに示す状態となって、図34のD,Eに示す状態とならなりハズレのパターンB−1を演出する。
さらにまた、これらの大ハズレやハズレのパターンB−1,B−2では、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のHに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、ハズレの装飾図柄として中図柄が表示されることとなる。
なお、実施形態の場合、上記のパターンA−1,B−1,B−2において、演出ボタン117を有効時間内に押下操作しなければ、押下操作前の状態を維持する(図30のS3110でNO、図32のS3219のNO参照)。
2.≪ボタン操作演出が図26のパターンA−2,B−3の場合≫
この場合、ボタン操作演出の開始とともに、演出ボタン117の押下操作前から、図28のボタン操作演出表示処理において、S2004でYESとなって、図33のBに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、操作指示演出B0が表示される。また、図30の可動体動作処理において、S3102でYESとしてS3103に移行し、かつ、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3203でNO、S3212でNOとなっている。そのため、図35のAに示すボタン操作演出の開始前の状態から、すなわち、演出ボタン117は色図柄が表示されておらず、可動体141は閉花状態CPの静止している状態から、ボタン操作演出の開始とともに、図35のBに示すように、演出ボタン117は色図柄が表示されていないものの、可動体141は回転動作(第1駆動動作)する。
そして、遊技者が、所定の有効時間(T1,T5,S2007,S3105,S3219参照、3秒)内に演出ボタン117を押下操作すると、図28のボタン操作演出表示処理では、S2008でYES→S2009でYESとなって、S2011に移行し、図33のC、あるいは、Fに示すように、画像表示部20の表示画面20aにおいて、操作結果演出CG若しくはCBが所定時間(例えば、0.5秒間)表示される。
と同時に、図30の可動体動作処理において、S3106でYESとなって、S3107に移行し、演出制御部90から画像音響制御部95やランプ制御部100が受信したボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものであれば、S3107でYESとして、S3108に移行することから、図35のB,C,DからEに示すように可動体141が開花動作(第2駆動動作)を行い、可動体141が閉花状態CPから開花状態OPに移行する。また、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3220でYES→S3221でNOであることから、S3222に移行し、さらに、S3223でYESとなって、S3224に移行するため、図35のB,C,Dに示すように、演出ボタン117が、青色の発光素子123aを点灯・消灯させ、赤色の発光素子123bを点灯・消灯させ、さらに、図35のEに示すように、金色の発光素子123cを点灯させることから、青図柄122a、赤図柄122b、金図柄122cを、順に、表示することとなって、大当たりのパターンA−2を演出する。
そして、このパターンA−2でも、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のEに示すように、大当たりの装飾図柄が表示されて、遊技者は、例えば、15Rの確変大当たりの特別遊技を行うことができる。
勿論、受信したボタン操作演出コマンドが、大ハズレに基づくものであれば、可動体動作処理において、S3107でNO→S3109→S3116となって、可動体141は、開花動作(第2駆動動作)を行わずに、回転動作(第1駆動動作)だけを、装飾図柄変動の残り時間分維持し、また、演出ボタン117は、表示体図柄表示処理において、S3221でYESとなって、発光素子123を点灯させず、色図柄を表示させないことから、図35のBに示す状態を維持した(可動体141の回転動作だけを維持した)大ハズレのパターンB−3を演出する。
また、このパターンB−3では、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のHに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、ハズレの装飾図柄として中図柄が表示されることとなる。
なお、実施形態の場合、上記のパターンA−2,B−3においても、演出ボタン117を有効時間内に押下操作しなければ、押下操作前の状態を維持する(可動体141の回転動作だけを維持する)(図30のS3105でNO、図32のS3219のNO参照)。さらに、ボタン操作演出表示処理においても、図28のS2007でNO→S2010を経て、操作結果演出CG,CBを表示せず、そして、操作指示演出B0の表示も停止することとなる。
3.≪ボタン操作演出が図26のパターンA−3,B−4の場合≫
この場合、ボタン操作演出の開始とともに、演出ボタン117の押下操作前から、図28のボタン操作演出表示処理において、S2004でYESとなって、図33のBに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、操作指示演出B0が表示される。また、図30の可動体動作処理において、S3102でYESとしてS3103に移行し、かつ、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3203でYESとなって、S3204とS3205を経てS3206に移行する。そのため、図36のAに示すボタン操作演出の開始前の状態から、すなわち、演出ボタン117に色図柄が表示されておらず、可動体141が閉花状態CPとして静止している状態から、ボタン操作演出の開始とともに、図36のBに示すように、演出ボタン117が青図柄122aを表示し、可動体141が回転動作(第1駆動動作)することとなる。
そして、遊技者が、所定の有効時間(T1,T3,S2007,S3105,S3206参照、3秒)内に演出ボタン117を押下操作すると、図28のボタン操作演出表示処理では、S2008でYES→S2009でYESとなって、S2011に移行し、図33のC、あるいは、Fに示すように、画像表示部20の表示画面20aにおいて、操作結果演出CG若しくはCBが所定時間(例えば、0.5秒間)表示される。
と同時に、図30の可動体動作処理において、S3106でYESとなって、S3107に移行し、演出制御部90から画像音響制御部95やランプ制御部100が受信したボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものであれば、S3107でYESとして、S3108に移行することから、図36のB,CからDに示すように可動体141が開花動作(第2駆動動作)を行い、可動体141が閉花状態CPから開花状態OPに移行する。また、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3207でYES→S3208でNOであることから、S3209に移行し、さらに、S3210でYESとなって、S3211に移行するため、図36のB,Cに示すように、演出ボタン117が、青色の発光素子123aを消灯させて、赤色の発光素子123bを点灯・消灯させ、さらに、図36のDに示すように、金色の発光素子123cを点灯させることから、青図柄122aから赤図柄122bに表示を変更し、さらに、金図柄122cに表示を変更させることとなって、大当たりのパターンA−3を演出する。
そして、このパターンA−3でも、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のEに示すように、大当たりの装飾図柄が表示されて、遊技者は、例えば、15Rの確変大当たりの特別遊技を行うことができる。
勿論、受信したボタン操作演出コマンドが、大ハズレに基づくものであれば、可動体動作処理において、S3107でNO→S3109→S3116となって、可動体141は、開花動作(第2駆動動作)を行わずに、回転動作(第1駆動動作)だけを、装飾図柄変動の残り時間分維持し、また、演出ボタン117は、表示体図柄表示処理において、S3208でYESとなって、発光素子123aを消灯させずに、青図柄122aの表示を変更しないことから、図36のBに示す状態を維持した(演出ボタン117に青図柄122aを表示して閉花状態CPの可動体141を回転動作させる状態を維持した)大ハズレのパターンB−4を演出する。
また、このパターンB−4でも、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のHに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、ハズレの装飾図柄として中図柄が表示されることとなる。
なお、実施形態の場合、上記のパターンA−3,B−4においても、演出ボタン117を有効時間内に押下操作しなければ、押下操作前の状態を維持する(演出ボタン117の青図柄122a表示と閉花状態CPの可動体141の回転動作とを維持する)(図30のS3105でNO、図31のS3206のNO参照)。同様に、ボタン操作演出表示処理においても、図28のS2007でNO→S2010を経て、操作結果演出CG,CBを表示せず、そして、操作指示演出B0の表示も停止することとなる。
4.≪ボタン操作演出が図26のパターンA−4,B−5の場合≫
この場合、ボタン操作演出の開始とともに、演出ボタン117の押下操作前から、図28のボタン操作演出表示処理において、S2004でYESとなって、図33のBに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、操作指示演出B0が表示される。また、図30の可動体動作処理において、S3102でYESとしてS3103に移行し、かつ、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3203でNO→S3212でYESとなって、S3213とS3214を経てS3215に移行する。そのため、図37のAに示すボタン操作演出の開始前の状態から、すなわち、演出ボタン117に色図柄が表示されておらず、可動体141が静止している状態から、ボタン操作演出の開始とともに、図37のBに示すように、演出ボタン117が赤図柄122bを表示し、可動体141が閉花状態CPで回転動作(第1駆動動作)することとなる。
そして、遊技者が、所定の有効時間(T1,T4,S2007,S3105,S3215参照、3秒)内に演出ボタン117を押下操作すると、図28のボタン操作演出表示処理では、S2008でYES→S2009でYESとなって、S2011に移行し、図33のC、あるいは、Fに示すように、画像表示部20の表示画面20aにおいて、操作結果演出CG若しくはCBが所定時間(例えば、0.5秒間)表示される。
と同時に、図30の可動体動作処理において、S3106でYESとなって、S3107に移行し、演出制御部90から画像音響制御部95やランプ制御部100が受信したボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものであれば、S3107でYESとして、S3108に移行することから、図37のBからCに示すように可動体141が開花動作(第2駆動動作)を行い、可動体141が閉花状態CPから開花状態OPに移行する。また、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3216でYES→S3217でYESとなって、S3218に移行するため、図37のB,Cに示すように、演出ボタン117が、赤色の発光素子123bを消灯させて、金色の発光素子123cを点灯させることから、赤図柄122bから金図柄122cに表示を変更させることとなって、大当たりのパターンA−4を演出する。
そして、このパターンA−4でも、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のEに示すように、大当たりの装飾図柄が表示されて、遊技者は、例えば、15Rの確変大当たりの特別遊技を行うことができる。
勿論、受信したボタン操作演出コマンドが、大ハズレに基づくものであれば、可動体動作処理において、S3107でNO→S3109→S3116となって、可動体141は、開花動作(第2駆動動作)を行わずに、回転動作(第1駆動動作)だけを、装飾図柄変動の残り時間分維持し、また、演出ボタン117は、表示体図柄表示処理において、S3217でNOとなって、発光素子123bを消灯させずに、赤図柄122bの表示を変更しないことから、図37のBに示す状態を維持した(演出ボタン117に赤図柄122bを表示して閉花状態CPの可動体141を回転動作させる状態を維持した)大ハズレのパターンB−5を演出する。
また、このパターンB−5でも、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のHに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、ハズレの装飾図柄として中図柄が表示されることとなる。
なお、実施形態の場合、上記のパターンA−4,B−5においても、演出ボタン117を有効時間内に押下操作しなければ、押下操作前の状態を維持する(演出ボタン117の赤図柄122b表示と閉花状態CPの可動体141の回転動作とを維持する)(図30のS3105でNO、図31のS3215のNO参照)。また、ボタン操作演出表示処理においても、操作結果演出CG,CBを表示せず、そして、操作指示演出B0の表示も停止する。
5.≪ボタン操作演出が図26のパターンA−5,B−6,B−7の場合≫
この場合、ボタン操作演出の開始とともに、演出ボタン117の押下操作前から、図28のボタン操作演出表示処理において、S2004でYESとなって、図33のBに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、操作指示演出B0が表示される。また、図30の可動体動作処理において、S3102でNOとしてS3110に移行し、かつ、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3203でYESとなって、S3204とS3205を経てS3206に移行する。そのため、ボタン操作演出の開始とともに、図38のAに示すように、可動体141が静止状態として、演出ボタン117が青図柄122aを表示することとなる。
そして、遊技者が、所定の有効時間(T2,T3,S2007,S3110,S3206参照、3秒)内に演出ボタン117を押下操作すると、図28のボタン操作演出表示処理では、S2008でYES→S2009でNOとなって、S2010に移行し、図33のC,Fに示す操作結果演出CG,CBを表示することなく、図33のBに示す状態から図33のD、あるいは、Gに示す状態となって、画像表示部20の表示画面20aでの操作指示演出B0の表示が停止される。
と同時に、図30の可動体動作処理において、S3111でYESとなって、S3112に移行し、演出制御部90から画像音響制御部95やランプ制御部100が受信したボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものであれば、S3112でYESとして、S3113に移行することから、図38のB,Cに示すように可動体141が回転し、さらに、図38のDに示すように、可動体141が閉花状態CPから開花状態OPに動作する。また、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3207でYES→S3208でNOであることから、S3209に移行し、さらに、S3210でYESとなって、S3211に移行するため、図38のB,Cに示すように、演出ボタン117が、青色の発光素子123aを消灯させて、赤色の発光素子123bを点灯・消灯させ、さらに、図38のDに示すように、金色の発光素子123cを点灯させることから、青図柄122aから赤図柄122bに表示を変更し、さらに、金図柄122cに表示を変更させることとなって、大当たりのパターンA−5を演出する。
そして、このパターンA−5でも、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のEに示すように、大当たりの装飾図柄が表示されて、遊技者は、例えば、15Rの確変大当たりの特別遊技を行うことができる。
勿論、受信したボタン操作演出コマンドが、大ハズレに基づくものであれば、可動体動作処理において、S3112でNO→S3114でYESとなって、可動体141は、回転動作(第1駆動動作)や開花動作(第2駆動動作)を行わずに静止状態を維持し、また、演出ボタン117は、表示体図柄表示処理において、S3208でYESとなって、青図柄122aの表示を変更せずに維持して、図38のAに示す状態を維持した大ハズレのパターンB−7を演出する。
また、受信したボタン操作演出コマンドが、大ハズレでなく、単にハズレに基づくものであれば、可動体動作処理において、S3112でNO→S3114でNOとなって、S3115に移行し、可動体141は、開花動作(第2駆動動作)を行わずに、回転動作(第1駆動動作)だけを行い、また、演出ボタン117は、表示体図柄表示処理において、S3208でNOとして、S3209に移行し、さらに、S3210でNOとなって、S3211に移行しないことから、青色の発光素子123aを点灯・消灯させ、赤色の発光素子123bを点灯させることから、青図柄122aを表示し、ついで、赤図柄122bを表示し、金図柄122cを表示させない状態となる。すなわち、図38のB,Cに示す状態となって、図38のDに示す状態とならないハズレのパターンB−6を演出する。
さらにまた、これらのパターンB−6,B−7でも、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のHに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、ハズレの装飾図柄として中図柄が表示されることとなる。
なお、実施形態の場合、上記のパターンA−5,B−6,B−7において、演出ボタン117を有効時間内に押下操作しなければ、押下操作前の状態を維持する(図30のS3110でNO、図32のS3206のNO参照)。
6.≪ボタン操作演出が図26のパターンA−6,B−8の場合≫
この場合、ボタン操作演出の開始とともに、演出ボタン117の押下操作前から、図28のボタン操作演出表示処理において、S2004でYESとなって、図33のBに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、操作指示演出B0が表示される。また、図30の可動体動作処理において、S3102でNOとしてS3110に移行し、かつ、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3203でNO→S3212でYESとなって、S3213とS3214を経てS3215に移行する。そのため、ボタン操作演出の開始とともに、図39のAに示すように、可動体141が閉花状態CPの静止状態として、演出ボタン117が赤図柄122bを表示することとなる。
そして、遊技者が、所定の有効時間(T2,T4,S2007,S3110,S3215参照、3秒)内に演出ボタン117を押下操作すると、図28のボタン操作演出表示処理では、S2008でYES→S2009でNOとなって、S2010に移行し、図33のC,Fに示す操作結果演出CG,CBを表示することなく、図33のBに示す状態から図33のD、あるいは、Gに示す状態となって、画像表示部20の表示画面20aでの操作指示演出B0の表示が停止される。
と同時に、図30の可動体動作処理において、S3111でYESとなって、S3112に移行し、演出制御部90から画像音響制御部95やランプ制御部100が受信したボタン操作演出コマンドが大当たりに基づくものであれば、S3112でYESとして、S3113に移行することから、図39のBに示すように可動体141が回転し、さらに、図39のCに示すように、可動体141が閉花状態CPから開花状態OPに動作する。また、図31,32の表示体図柄表示処理において、S3216でYES→S3217でYESであることから、S3218に移行するため、図39のB,Cに示すように、演出ボタン117が、赤色の発光素子123bを消灯させ、金色の発光素子123cを点灯させることから、赤図柄122bから金図柄122cに表示を変更させることとなって、大当たりのパターンA−6を演出する。
そして、このパターンA−6では、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のEに示すように、大当たりの装飾図柄が表示されて、遊技者は、例えば、15Rの確変大当たりの特別遊技を行うことができる。
勿論、受信したボタン操作演出コマンドが、大ハズレに基づくものであれば、可動体動作処理において、S3112でNO→S3114でYESとなって、可動体141は、回転動作(第1駆動動作)や開花動作(第2駆動動作)を行わずに静止状態を維持し、また、演出ボタン117は、表示体図柄表示処理において、S3217でNOとなって、赤図柄122bの表示を変更せずに維持して、図39のAに示す状態を維持した大ハズレのパターンB−8を演出する。
また、このパターンB−8でも、装飾図柄変動が停止表示されれば、図33のHに示すように、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、ハズレの装飾図柄として中図柄が表示されることとなる。
なお、実施形態の場合、上記のパターンA−6,B−8において、演出ボタン117を有効時間内に押下操作しなければ、押下操作前の状態を維持する(図30のS3110でNO、図32のS3215のNO参照)。
また、ボタン演出パターンの図26のパターンA−7,B−9,B−10,A−8,B−11は、上記5,6のパターンA−5,B−6,B−7,A−6,B−8と、演出装置としての画像表示部20の表示画面20aに、操作指示演出B0を表示しない(操作結果演出CG,CBも表示しない)点が相違するだけで、他の動作は同様であって、これらのパターンの演出ボタン117では、大当たり、ハズレ、大ハズレに関し、図38,39に示すような状態として表示されることから、説明を省略する。
ちなみに、上記のボタン演出パターンの図26のパターンA−7,B−9,B−10,A−8,B−11では、ボタン操作演出が開始されると、演出ボタン117自体が青図柄122a若しくは赤図柄122bを表示することから、それらの発光素子123a,123bの発光による色図柄122(122a,122b)の表示を、遊技者に対する演出ボタン117自体の操作指示演出とすることができて、演出ボタン117自体を操作指示演出を表示する演出装置とすることができる。
(7)実施形態のパチンコ遊技機の作用・効果、及び、変形例
1.
実施形態のパチンコ遊技機10では、始動口22,23への入賞に伴なう判定条件の成立により遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かを判定(大当たり判定)する特別遊技判定手段(メイン制御部60)と、遊技者が操作を行うことが可能な操作装置(演出ボタン装置108)であって、所定の図柄122を表示可能な透過性の表示体(演出ボタン)117と、表示体117を介して視認可能となるように表示体117の内側に配置され、駆動手段175,152による駆動によって所定の動作を行うことが可能な可動体141と、から構成される操作装置108と、特別遊技判定手段(メイン制御部60)による判定結果に基づいて、操作装置108に所定の演出を行わせる演出制御手段85と、を備える。演出制御手段85は、駆動手段175,152を駆動して可動体(可動役物)141に所定の動作を行わせる駆動制御手段(演出制御部90とランプ制御部100)と、可動体141が所定の動作(第1駆動動作としての回転動作や第2駆動動作としての開閉動作(開花動作や閉花動作))を行っているときに、表示体117に所定の図柄122(青図柄122a、赤図柄122b、金図柄122c)を表示させる表示制御手段(演出制御部90とランプ制御部100)と、を有する。
実施形態のパチンコ遊技機10では、操作装置108が、所定の図柄122を表示可能な透過性の表示体117の内側に、視認可能に、駆動手段175,152によって所定の動作(回転動作や開閉動作)を行うことが可能な可動体141を設けて構成されている。そして、特別遊技判定手段(メイン制御部60)の判定結果に基づく演出制御手段85により、駆動制御手段90,100が駆動手段175,152を駆動させて、可動体141が所定の動作(回転動作や開閉動作、図10,11参照)を行い、また、可動体141の動作中に、表示制御手段90,100が表示体117に所定の図柄122(青図柄122a、赤図柄122b、金図柄122c、図7〜9参照)を表示させることとなって、遊技者の操作する操作装置(演出ボタン装置)108が、可動体141の動作だけでなく、その可動体141の動作に加えて、可動体141の外側の表示体117に所定の図柄122が表示されることから、操作装置108を操作する遊技者は、操作時、一層楽しく操作できる。
したがって、実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技者が操作できる操作装置(演出ボタン装置)108をより一層楽しく操作できて、楽しく遊技できる。
2.
そして、実施形態のパチンコ遊技機10では、駆動制御手段90,100は、所定の有効時間(T1,T2)内に操作装置108に対する操作が行われると(図30のS3106,S3111でYES)、可動体141に所定の動作(回転動作や開閉動作、図10,11参照)を行わせることが可能であり(図30のS3108,S3113,S3115、図26のパターンA−1,B−1等参照)、表示制御手段90,100は、可動体141が所定の動作を行っているときに、判定結果に応じて異なる示唆図柄(青図柄122a、赤図柄122b、金図柄122c)を表示させることができる。
すなわち、このような構成では、遊技者が操作装置(演出ボタン装置)108の操作部(押下部、演出ボタン)117を操作すれば、図34のA,Bに示すように、可動体141が回転動作したり、さらに、図34のDに示すように、開花動作を行う。そして、表示体117が、図26のパターンA−1,B−1では、図34のB〜Dに示すように、可動体141が、回転動作中に、青図柄122aから異なる赤図柄122bを表示し、そして、ハズレを示唆する場合には、その赤図柄122bを維持し、さらに、大当たりの場合には、大当たりを示唆するように、ハズレの赤図柄122bと異なる金図柄122cを表示することとなる。
そのため、このようなパチンコ遊技機10では、遊技者の演出ボタン117の押下操作により、可動体141が回転動作や開花動作を行い、さらに、判定結果に応じて異なる図柄122b,122cが演出ボタン(表示体)117に表示されることから、遊技者は、操作できる操作装置(演出ボタン装置)108をより一層楽しく操作できて、楽しく遊技できる。
なお、図柄の表示に関して、例えば、演出ボタン117を押下操作して、可動体141を動作(回転動作)させるとともに、所定の示唆図唆(青図柄122a、赤図柄122b、金図柄122c)を表示するように(図26のパターンA−5,B−6,A−6,B−8参照)、演出ボタン117の押下操作前に、予め、所定の色図柄122(青図柄122a、赤図柄122b)を表示させておいてもよい。
勿論、演出ボタン117の押下操作後に関して、図26のパターンB−2,B−7に示すように、演出ボタン117を押下操作しても、可動体141が静止したまま変化(動作)せず、また、演出ボタン(表示体)117が色図柄122を表示しない、あるいは、表示していた色図柄(青図柄122a)を変化させないようにしてもよい。
3.
また、実施形態のパチンコ遊技機10では、所定の演出装置(画像表示部)20に、操作装置(演出ボタン装置)108に対する操作を促す操作指示演出B0(図33のB参照)を行わせる操作指示演出制御手段(演出制御部90と画像音響制御部95)と、操作指示演出B0が行われているときに操作装置108に対する操作が行われると、所定の演出装置(画像表示部)20に、判定結果に応じた操作結果演出CG,CB(図33のC,F参照)を行わせる操作結果演出制御手段(演出制御部90と画像音響制御部95)と、を更に備えている(図26のパターンA−2,B−3,A−3,B−4,A−4,B−5参照)。そして、駆動制御手段(演出制御部90とランプ制御部100)は、操作指示演出B0が行われているときに、可動体141に所定の動作(回転動作)を行わせることが可能であり、表示制御手段(演出制御部90とランプ制御部100)は、可動体141が所定の動作を行っているときに、操作結果演出CG,CBの内容を示唆する示唆図柄(青図柄122a、赤図柄122b)を表示させることができる(図26のパターンA−3,B−4,A−4,B−5参照)。
すなわち、このような構成では(図26のパターンA−3,B−4,A−4,B−5参照)、操作装置(演出ボタン装置)108の操作部(押下部、演出ボタン)117を操作する前に、予め、画像表示部20の表示画面20aに、図33のBに示すように、操作指示演出B0が表示される。そして、遊技者が操作装置(演出ボタン装置)108の操作部(押下部、演出ボタン)117を操作すれば、図33のC,Fに示すように、判定結果を示唆するような操作結果演出CG,CBが、画像表示部20の表示画面20aに表示される。
また、上記のパターンでは、画像表示部20の表示画面20aに操作指示演出B0が表示されて、演出ボタン117の押下操作前において、既に、図36のA,B、図37のA,Bに示すように、可動体141が回転動作している。さらに、可動体141が回転動作している時、図36のB、図37のBに示すように、演出ボタン117には、既に、青図柄122aや赤図柄122bが表示されている。
そのため、演出ボタン117の操作前に、予め、操作指示演出B0が表示され、かつ、可動体141が回転動作し、さらに、演出ボタン117が、操作結果演出CG,CBを示唆するような示唆図柄、すなわち、大当たりの期待値の高い赤図柄122b(大当たりを示唆する金図柄122cへの変化前の色図柄であり、赤図柄122bは青図柄122aより大当たりの期待値が高い)や大当たりの期待値の低い青図柄122a、を表示している。そして、その状態から、演出ボタン117を押下操作すれば、画像表示部20の表示画面20aに操作結果演出CG,CBが表示され、かつ、演出ボタン117が、色図柄の維持や金図柄122cに表示を変えて、大当たりやハズレの装飾図柄が表示されることから(図33のE,H参照)、遊技者は、操作できる操作装置(演出ボタン装置)108をより一層楽しく操作できて、楽しく遊技できる。
なお、上記の構成の場合、図40のパターンA−9に示すように、演出ボタン117の押下操作前に、可動体141を回転動作させるとともに、演出ボタン117の金図柄122cを表示させておき、演出ボタン117の押下操作に伴ない、画像表示部20の表示画面20aに操作結果演出CGを表示させるとともに、可動体141を開花動作させてもよい。
また、上記の構成のパターンA−3,A−4では、演出ボタン117の押下操作前に可動体141が回転動作(第1駆動動作)しており、そして、演出ボタン117の押下操作後、さらに、可動体141が開花動作(第2駆動動作)することとなって、色図柄122の変化とともに、遊技者は、その動作を楽しんで目視することができる。
4.
さらに、実施形態のパチンコ遊技機10では、所定の演出装置(画像表示部)20に、操作装置(演出ボタン装置)108に対する操作を促す操作指示演出B0(図33のB参照)を行わせる操作指示演出制御手段(演出制御部90と画像音響制御部95)を備え、そして、駆動制御手段(演出制御部90とランプ制御部100)は、操作指示演出B0が行われているときに、可動体141に所定の動作(回転動作)を行わせることが可能であり、表示制御手段(演出制御部90とランプ制御部100)は、可動体141が所定の動作(回転動作)を行っているときに操作装置(演出ボタン装置)108に対する操作が行われると、判定結果に応じて異なる示唆図柄(青図柄122a、赤図柄122b、金図柄122c)を表示させることができる(図26のパターンA−2,B−3,A−3,B−4,A−4,B−5参照)。
すなわち、このような構成では(図26のパターンA−2,B−3,A−3,B−4,A−4,B−5参照)、操作装置(演出ボタン装置)108の操作部(押下部、演出ボタン)117を操作する前に、予め、画像表示部20の表示画面20aに、図33のBに示すように、操作指示演出B0が表示され、また、既に、図34のA,B、図35のA,B、さらに、図36のA,Bに示すように、可動体141が回転動作している。そして、その状態から、演出ボタン117を押下操作すれば、演出ボタン117が、判定結果に応じて異なる図柄、すなわち、ハズレに基づく図柄(青図柄122aや赤図柄122b)や大当たりに基づく図柄(金図柄122c)を表示し、そして、大当たりやハズレの装飾図柄が表示されることから(図33のE,H参照)、遊技者は、操作できる操作装置(演出ボタン装置)108をより一層楽しく操作できて、楽しく遊技できる。
また、上記の構成のパターンA−2,A−3,A−4では、既述したように、演出ボタン117の押下操作前に可動体141が回転動作(第1駆動動作)しているだけであっても、演出ボタン117の押下操作後、可動体141が開花動作(第2駆動動作)することとなって、色図柄122の変化とともに、遊技者は、その動作を楽しんで目視することができる。
なお、図26に示すパターンA−2,B−3,A−3,B−4,A−4,B−5では、演出ボタン117を押下した後、操作結果演出CG,CBを画像表示部20に表示させた場合を示したが、図40に示すパターンA−2´,B−3´,A−3´,B−4´,A−4´,B−5´に示すように、操作指示演出B0を画像表示部20に表示し、操作結果演出CG,CBを画像表示部20に表示させないようにしてもよい。ちなみに、これらのパターンは、図28のS2009でNO→S2010→S2012と処理されるだけであり、操作結果演出CG,CBを画像表示部20に表示しないだけで、演出ボタン117の表示や可動体141に動作は、図26に示すパターンA−2,B−3,A−3,B−4,A−4,B−5と同様である(図34〜36参照)。
5.
また、操作装置(演出ボタン装置108)の操作を促す操作指示演出は、画像表示部20での表示に限らない。例えば、記述した図26のパターンA−7,B−9,B−10,A−8,B−11では、ボタン操作演出が開始されると、演出ボタン117自体に青図柄122a若しくは赤図柄122bが表示されることから、それらの発光素子123a,123bの発光による色図柄122(122a,122b)の表示を、遊技者に対する演出ボタン117自体の操作指示演出として、演出ボタン117自体を操作指示演出を表示する演出装置としてもよい。
6.
実施形態では、操作結果演出CG,CBの表示に関し、操作結果演出CGを表示した後、100%の確率で大当たりとし、操作結果演出CBを表示した後、100%の確率で、ハズレとして、装飾図柄を停止表示させたが、それぞれ、低い確率で、大当たり判定の判定結果と異なるハズレの場合に操作結果演出CGを表示させたり、逆に、大当たりの場合に操作結果演出CBを演出装置(画像表示部)20に表示させるようにしてもよい。
7.
実施形態では、ボタン操作演出として、大当たりの判定結果の場合、可動体141が回転開花動作を行い、演出ボタン117に金図柄122cを表示させるように構成したが、低い確率で、大当たりの場合に、可動体141を全く動作させない、あるいは、可動体141を回転動作だけさせるようにしたり、さらに、演出ボタン117に、色図柄を表示させない、あるいは、青図柄122aや赤図柄122bだけの表示とする等としてもよい。勿論、大当たり判定の判定結果がハズレの場合に、低い確率で、可動体141に回転開花動作させ、演出ボタン117に金図柄122cを表示させてもよい。
8.
実施形態では、操作装置の操作を促す操作指示演出B0を表示した後、所定時間経過しても操作装置を操作しなければ、操作前の状態を維持させたが、例えば、大当たりの判定結果に基づくボタン操作演出であれば、演出ボタン117が操作されなくとも、有効時間の経過時に、可動体141に回転開花動作を行わせ、そして、演出ボタン117に金図柄122cを表示させるように構成してもよい。
9.
さらに、遊技者の操作する操作装置としては、操作部(演出ボタン)117を押下操作する演出ボタン装置108に限らず、遊技者の操作できるジョイスティック装置等に、本発明を適用してもよい。
10.
また、実施形態では、遊技機として、パチンコ遊技機10を例示したが、遊技者が操作できる操作装置を備えていれば、パチスロ遊技機等に本発明を適用してもよい。