JP2015053582A - アクセスポイント用無線lan装置及びそれを用いたシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】Passpointの技術を利用しつつ、利用者が移動しながらでもシームレスに接続状態を維持できる環境を提供する。
【解決手段】相互に無線通信可能な他のアクセスポイント11を電波の直接受信により探索し、特定のISP16へ接続認証するためのGAS情報を予めadvertisementサーバ15から受け取っておき、携帯端末13から上記ISP16への接続可否問合情報を受信したら、上記GAS情報に従って速やかに応答するとともに、隣接アクセスポイント11に中継し、終端までの情報を集める。携帯端末13が認証されたら、その接続済情報を隣接アクセスポイント11に中継し、隣接アクセスポイント11は携帯端末13が圏内に進入したら上記接続済情報に従って速やかに接続を行う。
【選択図】図6

Description

この発明は、携帯端末が隣接するアクセスポイント間を移動する際に、ISPとの接続状態を維持したままシームレスに隣接アクセスポイントに接続できるようにする技術に関する。
次世代公衆無線LAN規格としてPasspoint(「Wi−Fi CERTIFIED PASSPOINT」登録商標)が標準化されている。これは、契約している公衆無線LANサービスに携帯端末を無線接続させるにあたり、当該無線LANサービスのWi−Fiエリアに入ったら自動的にセキュアな認証を行って、Wi−Fiサービスに接続できるようにするための仕組みである。
具体的には、アクセスポイントがビーコンフレームにてPasspoint対応である旨を通知し、これを受けたクライアントの携帯端末は、ANQP(Access Network Query Protocol)のクエリを送信し、Advertisementサーバ(又はANQPサーバ)が、当該携帯端末が認証を受ける携帯キャリアネットワークの情報や、認証方式などの情報を、アクセスポイントを通じて携帯端末に返送する。携帯端末は通知された情報の中から、自身が契約上利用可能である情報を選択して、自動的に認証サーバに対して認証を行う。この認証にはSIMカードなどの情報を用いたりしたセキュアなEAP-SIMや、EAP-AKAなどの802.1x認証が利用可能である。これにより、携帯端末の利用者は自ら特に操作を行うまでもなく、アクセスポイントの利用可能範囲に入れば自動的に認証を受けて利用可能な無線LANアクセス環境を享受できるようになる。この内容は、特許文献1や非特許文献1に記載されており、非特許文献2に規定する技術を基礎としている。
特開2013−17164号公報
Passpoint.http://www.wi-fi.org/discover-and-learn/wi-fi-certified-passpoint%E2%84%A2 IEEE802.11u
しかしながら、実際にPasspointを利用しようとすると、単独のアクセスポイントへ自動接続するだけでは利便性が十分ではない。徒歩で移動しながら一のアクセスポイントに接続した後、隣接するアクセスポイントにもシームレスに接続できることが求められ、そのタイムラグもできるだけ短くすることが求められる。つまり、実質的には、隣接するアクセスポイントの無線LANエリア間を跨ぎながら移動するにあたり、接続が切れないようにすることが望ましい。
また、スマートフォンの利用拡大に伴い携帯電話の定額制が崩壊し、パケット量に上限が設けられるようになってきたため、通信量の多い利用者は意識的に携帯電話網でのパケット送信を避けて、無線LANへのオフロードを行う必要に迫られている。このため、アクセスポイント経由での接続を継続させることができれば、利用者にとって大きなメリットとなる。
そこでこの発明は、Passpointの技術を利用しつつ、利用者が移動しながらでもシームレスに接続状態を維持できる環境を提供することを目的とする。
この発明は、
無線LANを構築するアクセスポイントであって、
相互に無線通信可能な他のアクセスポイントを電波の直接受信により探索するAP探索機能部と、
特定のISPへ接続認証するためのGAS情報を予めadvertisementサーバから受け取るGAS情報取得機能部と、
当該アクセスポイントに無線接続した携帯端末、又は他のアクセスポイントから、上記ISPのうちの一つに接続可能であるか否かを問い合わせる接続可否問合情報(GAS Initial Request)を受信したら、上記の検知した他のアクセスポイントへ中継する問合情報中継手段と、
上記の接続可否問合情報を中継するべき送信元以外の他のアクセスポイントが存在しないか、又は受け取った接続可否問合情報が要求するISPへ接続認証するためのGAS情報を受け取っていないかの少なくともいずれかである場合に、接続可否問合情報を中継せずに送信元のアクセスポイントへ接続可否の中継が終端した旨の接続可否終端情報(GAS Initial Response)を送信する問合終端通知手段と、
他のアクセスポイントから受け取った上記接続可否終端情報(GAS Initial Response)を、上記接続可否問合情報を受信した際の送信元へ返送する問合終端中継手段と、
上記携帯端末から要求された上記ISPへの接続認証を中継する認証中継機能部と、
上記の他のアクセスポイントへ、上記携帯端末が上記ISPへの認証済みで接続を許可されている旨の情報である接続済情報を送信する接続済情報送信手段と、
上記接続済情報を予め受けた上記携帯端末であって当該ISPへの上記GAS情報を上記アクセスポイントが予め有するものについては、上記ISPへの接続認証を別途行うことなく上記接続済情報に従った無線接続を許可する接続情報連携手段と、
を有するアクセスポイントにより上記の課題を解決したのである。なお、上記の送信元としては、上記携帯端末そのものの場合と、隣接するアクセスポイントの場合とのどちらも含まれる。
すなわち、隣接AP捜索手段の実行により、サーバを介さずに相互に直接通信できる他のアクセスポイント(以下、「隣接するアクセスポイント」又は「隣接AP」という場合がある。)を検知しておくと、その隣接APの無線LAN圏内への移動時には、無線接続を継続しうる環境にあることがわかる。一方で、個々のアクセスポイントが上記のGAS情報を予め受け取ってデータベースに記録しておくことで、携帯端末からの送信を受けてから個々のISPに接続可能であるか問い合わせることなく、携帯端末からの接続可否問合情報を受信した段階で速やかに可否を返答できる。その上で、一旦ISPに対して認証した携帯端末の接続済情報が隣接APと共有されるため、当該携帯端末は次の隣接APの無線LANエリアに突入した時点で、再度ISPのサーバまで認証要求をしてその返答を待つことなく、既に接続済みとして隣接APの無線LANを利用できるため、実感される接続のためのタイムラグが0に近くなり、体感的にシームレスな無線LAN接続を継続できる。
また、この発明にかかるアクセスポイントが隣接APの電波強度やMACアドレスなどの識別情報を、シームレスに接続できる順番に列挙して、予め携帯端末に送っておくことにより、携帯端末はそれらの情報を利用して、シームレスに無線LAN接続を利用できるルートを検索し、表示することができる。
この発明により、複数のアクセスポイントを跨いで徒歩移動する携帯端末の利用者は、アクセスポイント間の乗り換えの際にほとんどタイムラグを感じることなく、自動的に次の隣接APを利用することができる。これにより、携帯電話網からのオフロード時にも、携帯電話網の利用に近い移動可能性が確保することができ、この発明にかかるアクセスポイント及びこれを連携させたシステムを設置した施設における利便性を向上させることができる。
この発明にかかるアクセスポイントを利用した無線LANシステムの実施形態例の概略図 この発明にかかるアクセスポイントの機能ブロック例図 AP情報データベースの内容例 AP経路データベースの内容例 認証結果データベースの内容例 この発明にかかるシステムの実施形態であるシーケンス図 アクセスポイントがGAS情報を取得する際のフローチャート (a)携帯端末が直接にアクセスポイントに接続する際のフローチャート例、(b)隣接するアクセスポイントに接続可否問合情報が中継される際のフローチャート例 (a)携帯端末が直接接続するアクセスポイントの認証時のフローチャート例、(b)隣接するアクセスポイントが接続済情報を中継される際のフローチャート例
以下、この発明の実施形態について詳細に説明する。
この発明は、passpointに対応したアクセスポイントと、このアクセスポイントを互いに無線通信可能な距離で複数個設置して互いに携帯端末が認証済みである旨の情報を共有可能としたシステムである。
この発明にかかるアクセスポイントを利用した無線LANシステムの実施形態例の概略図を図1に示す。
アクセスポイント11a,11b,11c,11d……は、それぞれが無線LANエリア12a,12b,12c,12d……を有しており、それぞれのエリアは隣接するアクセスポイント11の設置場所が圏内に含まれており、隣接するアクセスポイント11同士は相互に通信できる。ただし、この図ではアクセスポイント11aと11b、11bと11cは相互に通信できるが、11aと11cは相互に通信できない。このように個々の無線LANエリア12が互いの設置場所まで到達している状態を、以下の説明で「隣接する」という。
それぞれのアクセスポイント11は、有線ネットワークから事業者網17を介して、個々のISP16に接続可能である。ISP16a〜16cは仮にISP<A>、ISP<B>、ISP<C>とする。具体的には、携帯端末13が携帯電話である場合に、この発明にかかるシステムによって通信をオフロードさせるべき個々の携帯電話キャリアのネットワークに対応する。以下の説明では、それぞれのISP16が個々の携帯電話キャリアに対応する例を挙げる。
事業者網17は3GPPネットワークでも非3GPPネットワークでも可能であり、この発明にかかるアクセスポイント11及びシステムを提供する事業者が管理する。この事業者網17内に、後述するGAS情報を送信するAdvertisementサーバ15が接続され、個々のアクセスポイント11と通信可能である。
Advertisementサーバ15は、個々のアクセスポイント11からのリクエストに対して、特定のISPへ接続認証するためのGAS情報を送信するものである。このGAS情報とは、IEEE802.11uで規定されるGAS(Generic Advertisement Service)情報に対応する。アクセスポイントがどのネットワークに接続しているか、認証方式は何か、アクセスポイントの設置場所は何か、といった個々のアクセスポイントの接続情報データである。具体的には、どのISP16に対して認証可能であるかという情報が含まれる。個々のアクセスポイントがどのISPへの接続を可能にするかは、Advertisementサーバ15が配信する際の情報によって管理できる。認証方式としては、EAP−SIM、EAP−AKA、EAP−TTLSなどの方式がISP16ごとに指定される。
事業者網17には、認証プロキシサーバ18(図中「AAAProxy18」と略記する。)が設けられており、アクセスポイント11が事業者網17からISP16に接続する際の認証を中継する。また、ISP16内には、個々のISPが上記の認証方式に対応して認証するための認証サーバ(図示せず)を備える。
なお、認証プロキシサーバ18がAdvertisementサーバ15と一体であってもよい。機能を兼務させることにより、サーバの設置台数と運用コストを削減することができる。
一方、このアクセスポイント11を有するシステムを利用する携帯端末13は、少なくともいずれかのISPに対して接続可能な認証方式に基づく接続情報を有しており、認証プロキシサーバ18を介して、認証サーバに認証されうるものである。また、当然にして、アクセスポイント11と無線通信するためのIEEE802.11a,b,g,n,ac等の無線LAN通信のための機能も有している。
この発明にかかるアクセスポイント11の機能ブロック例図を図2に示す。なお、以下の説明における部、及び手段はいずれも、ソフトウェアによって実現されており、それによって動作させられるハードウェアの挙動を含む場合もある。また、手段は、部として括られるうちの機能の小分類のうち、さらにその機能の一部として実行される。さらに、それらの実行にあたっては、図示しないが当然に存在するCPU及び記憶装置による。
まず、相互に無線通信可能な他のアクセスポイント11を電波の直接受信により探索するAP探索機能部111を有する。具体的には、個々のアクセスポイント11が発信しているビーコンを受信し、そのビーコンから電波強度(RSSI)、SSID、MACアドレスといった情報を得るスキャン機能部112と、それらの情報を記録するAP情報データベース113とを有する。
AP情報データベース113の内容例を図3に示す。nextAPMACアドレスが、受信可能なそれぞれの隣接するアクセスポイントのMACアドレスである。SSID(Service Set Identifier)は個々のアクセスポイント11が無線LANエリア12ごとに任意に設定できる識別子であるが、オフロードのためのサービスを提供している携帯キャリアに対応するISP16が、自らのISPへ接続可能な無線LANエリアについて共通のSSIDを割り当てていてもよい。RSSIはデシベルで表される信号強度であり、小さすぎると途中で接続が切れるおそれがあるため、所定の数値を閾値として、それ以上の場合のみ後述する機能による連携を行うようにしてもよい。IEEE802.11におけるCSMA/CAの下限は−82dBmであり、本件の環境では他のアクセスポイントによる無線LANエリアとの重複が必ず起きるため、−80dBm以上−75dBm以下の範囲で閾値を設定しておくとよい。
なお、一つのアクセスポイント11が複数のSSIDを有するマルチSSIDを用いると、一つの隣接するアクセスポイント11を複数のSSIDによって複数のアクセスポイント11があると誤認するおそれがあり、その識別に別のステップが必要になってしまう。このため、この発明にかかるアクセスポイントは単一のSSIDで運用することが望ましい。この場合、個々のISP16へ通信する際の振り分けは例えば、アクセスポイント11よりも上位のゲートウェイ(後述する認証プロキシサーバ18等)で、携帯端末13のMACアドレスや認証情報を参照して行うことができる。ただし、個人利用のアクセスポイント11の機能を一部公衆に開放する場合には、マルチSSIDを用いることが一般的である。このようなマルチSSIDのアクセスポイント11をこの発明で用いる場合には、特定のSSIDのみを選別して通信するなどの何らかの手順を追加すればよい。
また、Passpoint規格に沿った機能及びそれを拡張するPasspoint機能部121として、GAS情報取得機能部122、Advertisementサーバ機能部123、ANQP機能部124、ANQP機能連携部125、AP経路データベース126を有する。
このうち、GAS情報取得機能部122は、特定のISP16へ接続認証するための上記GAS情報を予めAdvertisementサーバ15に問い合わせて保持する。予めとは、携帯端末13からリクエストを受ける前であり、例えばアクセスポイント11の設置時や、その後定期的に要求を出すことで、保持する上記GAS情報を更新する。この上記GAS情報はすなわち、このアクセスポイント11が接続可能なISP16を判別する情報でもある。
Advertisementサーバ機能部123は、このGAS情報取得機能部122が予め受け取り保持する上記GAS情報に従って、次のANQP機能部124からの、一のISP16のうちの一つに接続可能であるか否かの問い合わせに対して返答するサーバとして機能する。
ANQP機能部124は、IEEE802.11uで規定されているANQP(Access Network Query Protocol)のクエリとして、ISP16のうちの一つに接続可能であるか否かを問い合わせる接続可否問合情報(GAS Initial Request)を携帯端末13から受信すると、このクエリを上記のAdvertisementサーバ機能部123へ渡す。Advertisementサーバ機能部123は、先にGAS情報取得機能部122が取得保持した上記GAS情報を参照して、クエリに対する返答として、当該クエリが要求するISP16(例えば携帯キャリア)への通信が可能であるか否かをANQP機能部124へ返答する。この返答を受けてANQP機能部124は、利用できるISP16や認証のための情報を携帯端末13に返答する。すなわち、要求するISPへの接続が可能であるか否かの問い合わせの接続可否問合情報(GAS Initial Request)であるクエリに対して、その返答である接続可否終端情報(GAS Initial Response)を返答するものである。
ただしこの発明においては、ANQP機能部124が携帯端末13からのリクエストに対して即座に返答するのではなく、この接続可否問合情報(GAS Initial Request)を、AP情報データベース113にMACアドレス等が記録されている隣接するアクセスポイント11に、所定の条件を満たす終端までこの接続可否問合情報(GAS Initial Request)を中継し、その返答も中継するANQP機能連携部125と連携して実行される。
具体的な手順としては、アクセスポイント11に無線接続した携帯端末13、又は隣接する他のアクセスポイント11から、上記ISPのうちの一つに接続可能であるか否かを問い合わせる接続可否問合情報(GAS Initial Request)を受信したら、上記のAP情報データベース113に記録された隣接するアクセスポイント11へ中継する問合情報中継手段124aが実行される。すなわち、送信元が携帯端末13であっても、他のアクセスポイント11であっても、出来る範囲で中継する。
ただしこのとき、アクセスポイント11が受け取った接続可否問合情報が、当該アクセスポイント11が既に取得している上記GAS情報と対応しない場合、すなわち、当該アクセスポイント11が接続認証できないISP16への接続要求であった場合には、ANQP機能部124は接続が不可能である旨の返答を送信元である携帯端末13又は隣接するアクセスポイント11に対して返答する第一の問合終端通知手段124bを実行する。また、アクセスポイント11が、直接の送信元である隣接するアクセスポイント11以外に、通信可能なアクセスポイント11の情報をAP情報データベース113に有していない場合は、それ以上中継することができなくなるので、そこで終端となる旨の情報を含む接続可否終端情報を直接の送信元である隣接するアクセスポイント11に返答する、第二の問合終端通知手段124cを実行する。
さらに、上記の問合終端通知手段124b、124cにより終端から返答された接続可否終端情報を、順に元の送信元へ返送する問合終端中継手段124dが実行されて、最初に携帯端末13からの上記接続可否問合情報を受信したアクセスポイント11aが、終端となるアクセスポイントまでの経路をAP経路データベース126に記録した上で、クエリに対する返答(GAS Initial Response)が携帯端末13に返される。
AP経路データベース126の例を図4に示す。「nextAPDB番号」は、AP情報データベース113におけるNo.に対応する。すなわち、当該アクセスポイント11から、隣接するアクセスポイント11のいずれかを示している。「AP以降APMACアドレスn」(nは1以降の自然数)の各レコードは、それぞれの隣接するアクセスポイント11について、次に隣接するアクセスポイント11のMACアドレスと通信強度とを順に列挙していく。一のアクセスポイント11が接続できるアクセスポイント11が、送信元であるアクセスポイント11を除いて2以上ある場合には、それ以降のデータが異なるレコードが増えることになる。図1の場合、アクセスポイント11bはアクセスポイント11cとアクセスポイント11dとに相互通信できる。すると、仮にAP以降APMACアドレス1がXXXAであるアクセスポイント11cと、XXXBであるアクセスポイント11dとの二つのレコードが生じることとなる。さらに図示していないが、それぞれのアクセスポイント11に隣接するアクセスポイント11xのMACアドレスが順に繋がっていく。
なお、アクセスポイント11が十分な数だけ設置されていると、同じアクセスポイント11間で中継がループしてしまったり、携帯端末13への返答が極端に遅れるという事態が生じてしまう。このため、接続可否問合情報を中継するアクセスポイント11の数に上限を定めておくことが望ましい。その場合、AP経路データベース126に記録される一レコードに記録されるMACアドレスの数nはその上限に対応する。
このような経路の探索を行う際の具体的なパケットのやり取りとしては、IEEE802.11uに規定されているGAS Initial Requestのパケットのうち、ベンダーが内部を規定できるVenderSpecific部分を利用するとよい。具体的に中に含める情報としては、APの経路情報である接続可否問合情報(GAS Initial Requestである)へのレスポンスを取得したい旨を伝える識別キーワードである「AP route information」、接続可否問合情報の直接の送信元が携帯端末13そのものか、中継したアクセスポイント11かを示す「Source information」、携帯端末13の利用者が契約し、携帯端末13が接続しようとするISP事業者の個別の管理情報である「ISP識別レルム」、EAP−SIMやEAP−AKAなどの携帯端末13が利用可能な「認証方式」、中継するアクセスポイント11の最大数である「中継個数上限値」と、中継したアクセスポイント11の個数である「中継数」などが挙げられる。
一方で、それに対する終端以降の返答である接続可否終端情報(GAS Initial Response)に、そこまでの経路として確定した経路情報を含める場合も、同様にIEEE802.11uに規定されているGAS Initial Responseのパケットのうち、ベンダーが内部を規定できるVenderSpecific部分を利用するとよい。具体的に含める情報としては、最初に携帯端末13から受信したアクセスポイント11をAP1,以降中継されるアクセスポイント11をAP2,AP3、……と規定し、それぞれのMACアドレスと、携帯端末13に近い側の隣接するアクセスポイント11から測定したそれぞれのアクセスポイント11の電波強度(RSSI)との値を並記して列挙しておくと望ましい。接続可否終端情報は終端となるアクセスポイント11から始まり、送信元まで戻る過程で順にMACアドレスとRSSIを追記していく。
さらに図2に記載の通り、アクセスポイント11は、携帯端末13がISP16に接続する際の認証情報を取り扱う認証機能部131を有する。この認証機能部131は、少なくとも、携帯端末13から要求されたISP16への接続認証を中継する認証中継機能部132を有する。この認証中継機能部132は、携帯端末13から送られてきた接続要求が、予めAdvertisementサーバ15から受け取った上記GAS情報において、当該アクセスポイント11が許可されているISP16への接続要求であるか否かを判断し、許可されていれば当該ISP16へ要求を中継する。このとき、アクセスポイント11が既にAdvertisementサーバ15から上記GAS情報を受け取っているため、ISP16に対して接続可能か否かを問い合わせることなく、即座にISP16への接続認証の中継が可能となり、一連の認証にかかる時間を従来よりも短縮できる。
また、許可されていなければ通信を拒否するようにフィルタ141にてパケットのフィルタリングを行わせる。ただし、認証中継機能部132による、ISP16への接続認証の中継パケットとそれに対するISP16からの返答パケットは、当然に通過させる設定とする。
アクセスポイント11のWANインターフェース(図中「WAN IF」と略記する。)151と、ISP16との間の事業者網17及びAAAproxy18等を経由する際の通信は、PPPoEやVPN、IPoEなど、一般的に認証の際に用いられる接続方式で認証させることができる。ISP16での認証結果を受けた認証中継機能部132は、その情報を携帯端末13へ送るとともに、認証結果データベース134に記録する。その上で、認証情報共有機能部133は、当該ISP16に認証済みである携帯端末13については、その認証済みである旨の情報である接続済情報を、AP経路データベース126に経路が記録された隣接するアクセスポイント11に対して送信する接続済情報送信手段を実行する。
このときに上記接続済情報を送信する宛先は、AP情報データベース113に記録されている隣接するアクセスポイント11のみを単純に指定してもよいし、AP経路データベース126に記録されている経路情報の数だけ、それぞれの隣接するアクセスポイント11を指定して送信してもよい。
前者の場合、これを中継するアクセスポイント11の上限数とそこまでに中継したアクセスポイント11のカウント数を上記接続済情報のパケットに含めるようにして、上記接続済情報を受け取った隣接するアクセスポイント11がカウント数を+1した上で、同様に自身のAP情報データベース113に記録されているさらに隣接するアクセスポイント11に送信する作業を、上限数になるまで繰り返す。個々のアクセスポイント11が分岐に応じて拡散させるため、携帯端末13が直接に接続するアクセスポイント11が送出するパケット数を抑えることができるが、そのままでは事前の上記接続可否終端情報が活用できないため、パケットロスが多くなる。これを防ぐには、個々のアクセスポイント11が、上記接続可否終端情報を予め記録しておき、転送するアクセスポイント11を指定する際に、ISP16に該当する上記GAS情報を有しないために終端としたアクセスポイント11を除外するといった処理を行う。
後者の場合、AP経路データベース126に記録されている件数分だけ、それぞれの経路を辿るように指定した上記接続済情報を送信する。直接的には、「nextAP DB番号」に該当する隣接するアクセスポイント11宛にパケット送信し、これを受け取ったそれぞれの隣接するアクセスポイント11は、パケットに含まれる経路情報に記録された次のアクセスポイント11宛にこれを送信する。最初にアクセスポイント11が送出するパケット数は比較的多くなるが、予め調べた経路情報が活用できるため、パケットロスは抑止できる。
この認証結果データベース134の例を図5に示す。「携帯端末MAC」は認証を行う携帯端末13のMACアドレスであり、それぞれについてレコードが存在する。「認証結果」はISP16に対して認証要求し、返ってきた認証結果である。「接続先レルム情報」は、どのISP16にどのような条件で認証されたかの識別情報である。例えば各携帯キャリアのオフロードサービスの種別などが記載される。「暗号化方式」は、携帯端末13がアクセスポイント11と通信する際に選択される暗号化方式であり、双方が対応している方式である必要がある。暗号鍵は携帯端末13が予め登録してあり、アクセスポイント11への接続時に自動送信された、暗号化方式に対応したパスワードである。
この認証結果データベース134に記載される情報は、当該アクセスポイント11に直接に接続した携帯端末13だけでなく、上記の接続済情報送信手段により他のアクセスポイント11から送信されてきた、認証済みである携帯端末13についてのレコードも含まれる。なお、認証が拒否された携帯端末13についての情報は他のアクセスポイント11に中継する必要はない。
また、認証情報共有機能部133は、隣接するアクセスポイント11から上記接続済情報を受けると、自身の認証結果データベース134にその情報を記録する接続済情報記録手段を実行する。
その上で、上記接続済情報を受け取ったアクセスポイント11の無線LANエリア12に携帯端末13が入ってきて、当該アクセスポイント11に接続を試みた場合、当該アクセスポイント11が予め同じISP16へ接続するためのGAS情報(「接続先レルム情報」に対応する。)を受け取っていて当該ISP16への接続が可能であれば、改めてISP16に対して認証要求を中継することなく、携帯端末13の接続要求をそのまま許可して、無線LANエリア12を利用可能にする接続情報連携手段を実行する。これにより、当該アクセスポイント11はISP16へ認証を中継したりその返答を待ったりする時間を省略できるため、携帯端末13は従来よりも十分に短い時間で無線LANエリア12を利用可能となり、体感的にシームレスに無線LANエリア12を跨ぐことができる。
なお、無線LANエリア12を跨いで移動する場合、無線LANエリア12が重複する範囲内で接続先を切り替える条件は、携帯端末13の無線接続設定に依存する。通常のWi−Fi対応端末の場合、それまで接続していたアクセスポイント11よりも、SSIDが同一である別のアクセスポイント11の電波強度の方が強くなったら、直接接続するアクセスポイント11を切り替える。
アクセスポイント11に搭載されているフィルタ141は、認証前の携帯端末13については認証パケットのみ通過させるだけでなく、認証済みの携帯端末13については基本的にパケットを通過させる。このパケットを通過させる携帯端末13には、当該アクセスポイント11が認証したものだけではなく、認証情報共有機能部133により認証結果データベース134に「認証結果」がOKとして記録された、他のアクセスポイント11から接続済情報を中継された携帯端末13も含む。また、他のアクセスポイント11から接続済情報を中継されてきた携帯端末13については、フィルタ141を透過させるだけではなく、WANインターフェース151とISP16との間の、PPPoEやVPN、GRE、IPoEなどの接続方式も連携させ、必要であればポートも開放する。これらの接続法式やポート番号は、上記接続済情報の一部として共有される。
これらの機能部を有するアクセスポイント11を複数個、互いに無線LANエリア12が隣接するアクセスポイント11を含むように配置し、それぞれがAdvertisementサーバ15からGAS情報を予め受け取って認証にかかる時間を短縮し、さらに上記の接続済情報を相互に交換することで、認証済みの端末の接続に必要な認証を簡略化することができるシステムが構築される。このシステムの実施形態例を、図6のシーケンス図に沿って説明する。
まず、それぞれのアクセスポイント11a,11b,11cは、GAS情報取得機能部122を実行し、個別にAdvertisementサーバ15に対して、個々のISP16へ接続認証するためのGAS情報を要求する(S111〜S113)。それぞれのアクセスポイント11は、接続を許可されるISP16についてのGAS情報を受け取って、それを記録する(S121〜123)。
またこれと前後して、アクセスポイント11のAP探索機能部111は、お互いのビーコンを受信して電波強度やSSID,MACアドレスなどを調べるスキャン機能部112により、相互に通信可能な隣接するアクセスポイントを探索し、AP情報データベース113に記録する(S131)。なお、S111〜S123と、S131は順番が前後してもよい。
なお、ここまでの工程で行われる設定は、大手の通信事業者であるISP16向けについて、予め設定済みとしておいてもよい。すなわち、アクセスポイント11の設置の段階から、既に当該ISP16向けのGAS情報をデータベースに登録され、隣接するアクセスポイント11の位置も連続するように配置済みであり、それぞれのMACアドレスを登録済みとしておいてもよい。例えば、ストリートに沿ってアクセスポイント11を連続して設置したシステムなどが挙げられる。
その上で、利用者が持ち歩いている携帯端末13は、利用者の移動に伴って、アクセスポイント11の無線LANエリア12内に進入すると、アクセスポイント11の発しているビーコンを受信する(S141)。ビーコンを受信した携帯端末13は、Probe requestを送り(S142)、受信したアクセスポイント11はそのResponseを返す(S143)。これを確認した携帯端末13は、接続可否問合情報(GAS initial Request)をアクセスポイント11aへ送る(S151)。これを受信したアクセスポイント11aは、隣接するアクセスポイント11(ここでは11b)へ中継する問合情報中継手段を実行する(S152)。受け取ったアクセスポイント11bは、さらに隣接するアクセスポイント11cへ中継する(S153)。送信元である11b以外に隣接するアクセスポイント11が無いアクセスポイント11cは、そこで終端となり、接続可否終端情報(GAS initial Response)を返送する(S161)。接続可否終端情報を受け取ったアクセスポイント11bは、自身の情報を追記した上で、接続可否問合情報の送信元であるアクセスポイント11aへ送信する(S162)。アクセスポイント11aでは、AP経路データベース126にそこまでの追記された情報を記録した上で、携帯端末13に対して、レスポンスを返す(S163)。
レスポンスを受信した携帯端末13は、当該ISP16への接続が可能なアクセスポイント11であると確認できたので、アクセスポイント11aを通じてEAP認証を行う(S171)。アクセスポイント11aはこれを認証プロキシサーバ18へ中継し(S172)、認証プロキシサーバ18はISP16の認証サーバ(AAA)へこの認証の情報を送る(S173)。認証が通れば、アクセスポイント11は、以後ISP16を通じてのインターネット接続が可能となる(S175)。
一方で、アクセスポイント11aは、上記接続済情報を隣接するアクセスポイント11bへ通知し(S181)、アクセスポイント11bはさらにそれをS153及びS161の経路に従って、隣接するアクセスポイント11cへ中継する(S182)。この中継するアクセスポイント11の数はアクセスポイント11aが予め指定しておいてもよいし、別途条件を設定して中継に制限をかけておいてもよい。いずれにせよこれらを受けたアクセスポイント11b,11cは、認証結果データベース134にその情報を記録しておく。その後、携帯端末13が移動し、アクセスポイント11bの無線LANエリア12内に進入したら、認証結果データベース134の情報に従い、アクセスポイント11aが行っていた接続と同じ条件にて、ISP16経由のインターネット接続を許可する(S191)。
個々のタイミングでのアクセスポイント11の動作フローを順に説明する。まず、GAS情報取得機能部がAdvertisementサーバ15からGAS情報を事前一括取得する際のフローチャート例を図7に示す。まず(S211)、この問合を開始するタイミングは、一日に一度程度に間隔を空けてもよいし、数分ごとに定期的に行ってもよい。ただし、Advertisementサーバ15に多数のアクセスポイント11から通信が集中するため、負荷を分散させるのであれば一日程度の間隔を空けると好ましい。また、アクセスポイント11の起動時に最初の問合を行っておくと、それ以後は速やかに対処できるようになるため好ましい。
実行時の動作は次の通りである。まず、GAS情報の問い合わせをAdvertisementサーバ15に対して送る(S212、S111〜S113)。Advertisementサーバ15からGAS情報が送られてきたら(S213、S121〜S123)、GAS情報が含まれていることを確認した上で(S214)、そのGAS情報を内部に収容する(S215)。
次に、携帯端末13がアクセスポイント11に接続する際のフローチャート例を図8(a)(b)に示す。図8(a)は、携帯端末13が直接接続するアクセスポイント11の動作であり、図8(b)は中継されるアクセスポイント11の動作である。
まず(S311、S131)、アクセスポイント11は一定の間隔で隣接するアクセスポイント11を探索する(S312)。これを繰り返すタイミングは任意である。アクセスポイント11の配置はほとんどの場合、更新される頻度は高くないため、一日に何度も探索する必要に迫られることはない。一日に一回程度、使用者の少なくなる時間帯に行うと好ましい。この探索は、上記のS211〜S216の手順と並行して行われる。
また、アクセスポイント11のIEEE802.11uに規定される基本動作として、ビーコンを一定間隔で送信する(S313、S141)。この間隔はアクセスポイント11が個々に設定できるが、携帯端末13が無線LANエリアに進入してきたことを速やかに検知するため、少なくとも0.1秒に一回は送信すると好ましい。そうして、携帯端末13がビーコンを受信した後に送信する接続可否問合情報(GAS initial request)を待つ(S314→No)。接続可否問合情報を受信したら(S314→Yes、S151)、隣接するアクセスポイント11に、接続可否問合情報を転送する(S315、S152,S153)。その後、転送したアクセスポイント11から接続可否終端情報が返送されて来るのを待つ(S316→No)。接続可否終端情報を受信したら(S316→Yes)、AP経路データベース126にその情報を登録した上で(S317)、携帯端末13に接続可否終端情報を送信する(S318)。なお、S317とS318は順序が逆でもよい。また、接続可否終端情報の送信件数は、接続可否問合情報の送信先だけでなく、その後の分岐によっても増えるため、S318後はS316に戻り、待機する。なお、この待機中に次の図9に記載の認証工程が開始されてもよい。
また図示しないが、隣接するアクセスポイント11が無い場合は接続可否問合情報送信することなく(S315〜S317を省略。)、自身が接続可否終端情報を携帯端末13に送信する(S318)。
一方、隣接するアクセスポイント11、又はさらに中継されて連携するアクセスポイント11でも、アクセスポイント11の探索(S322)、ビーコン送信(S323)などは図8(a)と同様の動作となる。携帯端末13ではなく隣接するアクセスポイント11から接続可否問合情報を受信したら(S324→Yes、S152)、その接続可否問合情報の送信元であるアクセスポイント11を除いた、それ以外の隣接するアクセスポイント11があれば、接続可否問合情報を送信する(S325、S153)。その後、送信したアクセスポイント11から接続可否終端情報が返ってくるのを待ち(S326→No)、返ってきたら(S326→Yes)、中継するアクセスポイント11は、中継する接続可否終端情報に含まれる経路情報を、自己のAP経路データベース126に実施形態の必要に応じて登録する(S327)。これにより、他のアクセスポイント11が調べようとしている経路情報も共有することが可能である。ただし、個々のアクセスポイント11が個々に経路情報を確認するのであればここではAP経路データベース126に登録せずに、S327を省く実施形態でよい。いずれにしても、その接続可否終端情報に、そのアクセスポイント11自身のMACアドレス及び測定した前のアクセスポイント11の電波強度といった情報を追記した上で、元の接続可否問合情報の送信元であるアクセスポイント11に、送信する(S328)。送信し終わったら、次の接続可否終端情報が返ってくるのを待つ(S326)。
また図示しないが、送信されてきた接続可否問合情報が、当該アクセスポイント11がGAS情報を有していないISP16への接続を求めるものであった場合には、当該アクセスポイント11は接続状態の連携に参加することができないので、接続可否問合情報を他のアクセスポイント11に転送することなく、自身が終端となる旨の接続可否終端情報を、送信元であるアクセスポイント11に送信する。さらに、上記と同様に、送信元であるアクセスポイント11以外に隣接するアクセスポイント11が無い場合も、それ以上先が無い旨の接続可否終端情報を返送する。
さらに、図8の(a)と(b)とは並行に進行しうる。アクセスポイント11は、直接接続される場合には(a)の動作をする一方で、隣接するアクセスポイント11から通信が来たときには(b)の動作をする。従って、フローチャート中にある待機要素中にはそれぞれ別の動作を実行可能である。
次に、認証情報の共有手順について図9(a)及び(b)を用いて説明する。図9(a)は、携帯端末13が直接接続するアクセスポイントの動作であり、図9(b)は中継されるアクセスポイント11の動作である。
まず、上記の図で示したように、最初の無線スキャンから認証中継まで(S412)の手順のうち、無線スキャンは、図8におけるS312(S131)の動作と同じである。また、経路探索は図8のS313〜S318(図6のS141〜S163)の動作と同じである。その上で、携帯端末13からの認証要求を中継する(S413、S171〜S172)。その認証要求が通った旨の返答がISP16(直接には認証プロキシサーバ18である。)から返ってきたら(S414、S173→S172→S171)、アクセスポイント11は、隣接するアクセスポイント11のうち、当該携帯端末13の接続可否問合情報が到達して当該GAS情報によりISP16への接続が可能と返答したアクセスポイント11へ、接続済情報を送信する(S415、S181)。このとき、上記接続済情報を転送する中継回数を指定してもよいし、中継する条件を付しても良い。なお、隣接するアクセスポイント11が他に無い場合は転送することなく次のステップへ進む。その上で、アクセスポイント11が有するフィルタ141の条件を変更し、当該携帯端末13の通信を通過可能にする(S416)。このフィルタ141を通過する携帯端末13のアドレスなどは、認証結果データベース134に登録する。以後は、ISP16経由でのインターネット接続が可能になる。このときの事業者網17を通るときの通信方式は、PPPoEやVPNなど特に限定されない。
一方、隣接するアクセスポイント11として、他のアクセスポイント11が認証した携帯端末13の接続済情報に従って無線接続を許可する場合は、図9(b)のようになる。隣接するアクセスポイント11から接続済情報を受け取ったら、その送信元であるアクセスポイント11以外の隣接するアクセスポイント11であって、先の接続可否終端情報で、自身が当該ISP16へのGAS情報を有する旨の返答をしてきたアクセスポイント11に、接続済情報を送信する(S424、S182)。ただし、隣接するアクセスポイント11が他にない場合は転送することなく次のステップへ進む。
その上で、アクセスポイント11が有するフィルタ141の条件を変更し、当該携帯端末13の通信を通過可能にする(S425)。このフィルタ141を通過する携帯端末13のアドレスなどは、認証結果データベース134に登録する。以後は、ISP16経由でのインターネット接続が可能になる。このときの事業者網17を通るときの通信方式は、PPPoEやVPNなど特に限定されない。
上記のGAS情報などのやり取りにあたって、Advertisementサーバ15が送信する際のプロトコルは特に限定されない。このため、Advertisementサーバ15を、認証プロキシサーバ18と兼用させてもよい。この場合、認証プロキシサーバ18に対して用いられるRadiusプロトコルを利用して、GAS情報の配信を行うことが可能である。例えば、Radiusプロトコルのうち、任意にAttributeを記載可能なベンダ固有アトリビュート内に、複数のISP16向けのGAS情報をカンマ区切りなどの形で列挙することができる。例えば、ISP16のサーバアドレスと認証方式などをセットにして登録する。ビーコンやProbe Requestに含める場合はビーコン内におけるベンダ固有アトリビュートのサイズ制限の範囲で情報を列挙し、場合によってはベンダ固有アトリビュートを複数用意する。
また、接続可否終端情報(GAS initial Response)では、ベンダ固有アトリビュートとして設定したGAS項目中に、中継したアクセスポイント11のMACアドレスとRSSIをカンマ区切りで列挙することができる。
11,11a,11b,11c アクセスポイント
12,12a,12b,12c 無線LANエリア
13 携帯端末
15 Advertisementサーバ
16,16a,16b,16c ISP
17 事業者網(3GPP or non 3GPP)
18 認証プロキシサーバ(AAAProxy)
111 AP探索機能部
112 スキャン機能部
113 AP情報データベース
121 Passpoint機能部
122 GAS情報取得機能部
123 Advertisementサーバ機能部
124 ANQP機能部
125 ANQP機能連携部
126 AP経路データベース
131 認証機能部
132 認証中継機能部
133 認証情報共有機能部
134 認証結果データベース
141 フィルタ
151 WANインターフェース
152 WLANインターフェース

Claims (3)

  1. 無線LANを構築するアクセスポイントであって、
    相互に無線通信可能な他のアクセスポイントを電波の直接受信により探索するAP探索機能部と、
    特定のISPへ接続認証するためのGAS情報を予めadvertisementサーバから受け取るGAS情報取得機能部と、
    当該アクセスポイントに無線接続した携帯端末、又は他のアクセスポイントから、上記ISPのうちの一つに接続可能であるか否かを問い合わせる接続可否問合情報を受信したら、上記の検知した他のアクセスポイントへ中継する問合情報中継手段と、
    上記の接続可否問合情報を中継するべき送信元以外の他のアクセスポイントが存在しないか、又は受け取った接続可否問合情報が要求するISPへ接続認証するためのGAS情報を受け取っていないかの少なくともいずれかである場合に、上記接続可否問合情報を中継せずに送信元のアクセスポイントへ接続可否の中継が終端した旨の接続可否終端情報を送信する問合終端通知手段と、
    他のアクセスポイントから受け取った上記接続可否終端情報を、上記接続可否問合情報を受信した際の送信元へ返送する問合終端中継手段と、
    上記携帯端末から要求された上記ISPへの接続認証を中継する認証中継機能部と、
    上記の他のアクセスポイントへ、上記携帯端末が上記ISPへの認証済みで接続を許可されている旨の情報である接続済情報を送信する接続済情報送信手段と、
    上記接続済情報を予め受けた上記携帯端末であってその携帯端末が要求する当該ISPへの上記GAS情報を上記アクセスポイントが予め有する上記携帯端末については、上記ISPへの接続認証を別途行うことなく上記接続済情報に従った無線接続を許可する接続情報連携手段と、
    を有するアクセスポイント。
  2. 請求項1に記載のアクセスポイントを複数個、隣接するアクセスポイント同士が互いの無線LANエリア内に含まれるように配置し、一のアクセスポイントに対して上記接続済情報に従って無線通信していた携帯端末から、当該アクセスポイントに隣接する他のアクセスポイントへの無線接続要求がされると、上記接続済情報に従って当該他のアクセスポイントが上記接続済情報に従って当該携帯端末との無線接続を行う、無線LANシステム。
  3. 無線LANインターフェースと有線LANインターフェースを有するアクセスポイントを、
    相互に無線通信可能な他のアクセスポイントを電波の直接受信により探索するAP探索機能部と、
    特定のISPへ接続認証するためのGAS情報を予めadvertisementサーバから受け取るGAS情報取得機能部と、
    当該アクセスポイントに無線接続した携帯端末、又は他のアクセスポイントから、上記ISPのうちの一つに接続可能であるか否かを問い合わせる接続可否問合情報を受信したら、上記の検知した他のアクセスポイントへ中継する問合情報中継手段と、
    上記の接続可否問合情報を中継するべき送信元以外の他のアクセスポイントが存在しないか、又は受け取った接続可否問合情報が要求するISPへ接続認証するためのGAS情報を受け取っていないかの少なくともいずれかである場合に、接続可否問合情報を中継せずに送信元のアクセスポイントへ接続可否の中継が終端した旨の接続可否終端情報を送信する問合終端通知手段と、
    他のアクセスポイントから受け取った上記接続可否終端情報を、上記接続可否問合情報を受信した際の送信元へ返送する問合終端中継手段と、
    上記携帯端末から要求された上記ISPへの接続認証を中継する認証中継機能部と、
    上記の他のアクセスポイントへ、上記携帯端末が上記ISPへの認証済みで接続を許可されている旨の情報である接続済情報を送信する接続済情報送信手段と、
    上記接続済情報を予め受けた上記携帯端末であって当該ISPへの上記GAS情報を予め有するものについては、上記ISPへの接続認証を別途行うことなく上記接続済情報に従った無線接続を許可する接続情報連携手段として機能させるためのプログラム。
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