JP2015052553A - ガス漏れ監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス漏れ発生時の不足分のガス供給を自動的に行うことができる。
【解決手段】第1ガス機器2に接続されている第1母管3の端部開口4と、第2ガス機器5に接続されている第2母管6の端部開口7とを接続する管体接続部8を接続部カバー9により気密的に包囲して内部に収容しておく。そして、接続部カバー9内のガス圧力である第1ガス圧力Ry1がガス機器内のガス圧力である第2ガス圧力Ry2よりも低い場合に、接続部カバー9内に外部からガスを供給するためのガスボンベ20と電動バルブ23を制御することにより接続部カバー9内に不足分のガスを供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス機器からのガス漏れを低減し、かつガス漏れ時の発報に好適なガス漏れ監視装置に関する。
従来、発変電所に設置されているガス機器がガス漏れを発生し、ガス圧力が低下して故障した場合、ガスボンベや補給用器材を現地へ運搬のうえ補給作業を行なっている。一旦、ガス圧力の低下が発生したガス機器においては、定期的にガス圧力を監視し、低下傾向や低下故障等が発生する前にガスを補給する必要がある。ガス漏れの恒久対策としては、ガス機器を停止(停電)したうえ分解修理を行なう必要がある。
図5は、従来のガス機器100におけるガス漏れ監視について説明するための説明図である。
図5に示すガス機器100はガス絶縁電力用機器であり、ガスを充填することで絶縁した母管101の継ぎ目には接続部102が設けられている。このようなガス機器100では、接続部102からのガス漏洩Pgの発生頻度が比較的高い。ガス漏れPgが発生してガス圧力が低下すると、ガス機器100が絶縁異常となる故障が発生するため、この対策として現地へガス補給ボンベ103を運搬し、ガス補給を行っている。
さらに、ガス補給を行った以降、ガス圧力の経過観察を行い、停電によるガス漏れ修理までの間にガス補給(例えば、約1ヶ月間隔で実施)を行っている。
経過観察に際しては、ガス機器100のガス圧力を圧力センサ104で検出し、圧力センサ104の検出値をガス漏れ監視装置105で収集し、ネットワークNを介して遠方監視制御装置106へ送信し、中央監視所に設けられた遠方監視制御装置106においてモニタ監視を行うようにしている。
特許文献1には、絶縁ガスを封入した金属容器内に高圧導体を支持するための絶縁スペーサを有し、金属容器にガス区分を設けるためのフランジ部で、フランジ部の全体を覆うフランジカバーを設け、フランジ部のガス漏れを検出するためのガス検知器をフランジカバー内に設け、ガス検知器5はフランジカバー4の下部位置に設置されているため、漏れたガスを検出し、その検出信号はケーブル6を通して遠隔監視室7に送信され、速やかにガス漏れと場所の特定ができるという技術が開示されている。
特許文献2には、密閉タンクの内部を冷却するために、絶縁ガスが所定の圧力で封入されている。このガス圧力を検出するために、密閉タンクに配管やフランジなどを用いてガス圧力センサをそれぞれ設けるという技術が開示されている。
特開平10−234125号公報 特開平8−105812号公報
しかしながら、特許文献1にあっては、フランジ部のガス漏れを検出するためのガス検知器をフランジカバー内に設けたものであるが、フランジ部からのガス漏れを防止することができなかった。
また、特許文献2にあっては、密閉タンクの内部に絶縁ガスが封入され、ガス圧力を検出するために密閉タンクに配管やフランジなどを用いてガス圧力センサをそれぞれ設けているが、フランジからのガス漏れを防止することができなかった。
上述した従来技術にあっては、需要家側に布設された専用線に対して工事の1年以上前からでなければ停電計画を立てられない場合がある。また、ガス機器の圧力値は遠方監視制御装置に送信されていない場合があり、ガス機器の圧力値を確認するのに数十分から数時間をかけて現地へ赴く必要がある。これによって、ガス機器の圧力値の確認作業に手間を掛け難いため、効率的なガス補給の計画が策定し難いといった問題があった。
さらに、ガス機器のガス漏れを修理するまでの間、ガス圧力の経過観察やガス補給という業務が増えることになる。ガス機器のガス漏れを修理する際には停電を伴うため、電力会社と需要家との間で停電時期の調整を行う必要があり、場合によっては数年に渡ってガス機器にガス補給を行う場合がある。
また、ガスボンベの重量は50kg〜100kgであり、ガス補給の都度にガスボンベを移動していたのでは人身災害が発生しやすいといった問題があった。
そこで、ガス漏れ発生時の不足分のガス供給を自動的に行うことができ、ガス漏れ発生時の現地対応が不要になることが切望されている。
本発明は、ガス漏れ発生時の不足分のガス供給を自動的に行うことができ、ガス漏れ発生時の現地対応が不要になる構成を有するガス漏れ監視装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するたに、請求項1記載の発明は、第1ガス機器に接続されている第1母管の端部開口と、第2ガス機器に接続されている第2母管の端部開口とを接続する管体接続部を気密的に包囲して内部に収容する接続部カバーと、前記接続部カバー内のガス圧力である第1ガス圧力を検出する第1ガス圧力検出手段と、前記第1、及び第2ガス機器内の各ガス圧力である第2ガス圧力を検出する第2ガス圧力検出手段と、前記第1ガス圧力と、前記第2ガス圧力とを比較する比較手段と、前記接続部カバー内に外部からガスを供給するためのガス供給手段と、前記比較手段による比較の結果、前記第1ガス圧力が前記第2ガス圧力よりも低い場合に、前記ガス供給手段を制御することにより前記接続部カバー内に不足分の前記ガスを供給するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1ガス機器に接続されている第1母管の端部開口と、第2ガス機器に接続されている第2母管の端部開口とを接続する管体接続部を接続部カバーにより気密的に包囲して内部に収容しておき、接続部カバー内のガス圧力である第1ガス圧力がガス機器内のガス圧力である第2ガス圧力よりも低い場合に、接続部カバー内に外部からガスを供給するためのガス供給手段を制御することにより接続部カバー内に不足分のガスを供給することで、ガス漏れ発生時の不足分のガス供給を自動的に行うことができる。
本発明の実施形態に係るガス漏れ監視システム1の構成を示す図である。 (a)〜(c)は図1に示す接続部カバー9の構成を示す上面図、断面図、側面図である。 初期のガス漏れ発生時の対応について説明するための設定手順フローを示す図である。 本発明の実施形態に係るガス漏れ監視システム1に設けられたガス漏れ監視装置35の動作を示すフローチャートである。 従来のガス機器100におけるガス漏れ監視について説明するための説明図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明の特徴は、電力機器と伴にガスが内蔵されたガス機器に接続されている母管の端部開口を互いに接続する管体接続部に対して、該管体接続部を気密的に包囲して接続部カバーの内部に収容し、接続部カバー内のガス圧力である第1ガス圧力、第1及び第2ガス機器内の各ガス圧力である第2ガス圧力を検出し、第1ガス圧力と第2ガス圧力とを比較し、この比較の結果、第1ガス圧力が第2ガス圧力よりも低い場合に、接続部カバー内に外部からガスを供給するためのガス供給手段を制御することにより接続部カバー内に不足分のガスを供給するように制御するものです。
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1に示すシステム図を参照して、本発明の実施形態に係るガス漏れ監視システム1の構成について説明する。
第1ガス機器2に第1母管3が接続されており、第1母管3の端部には端部開口4が設けられている。一方、第2ガス機器5に第2母管6が接続されており、第2母管6の端部には端部開口7が設けられている。なお、第1ガス機器2及び第2ガス機器5は、絶縁ガスにより絶縁された電力用機器である。
そして、第1母管3の端部開口4と第2母管6の端部開口7とを管体接続部8が接続する。接続部カバー9は管体接続部8を気密的に包囲して内部に収容する。
第1ガス圧力検出センサ(第1ガス圧力検出手段)10は、圧力リレーから構成され、接続部カバー9内のガス圧力である第1ガス圧力Ry1を検出する。
第2ガス圧力検出センサ(第2ガス圧力検出手段)11は、圧力リレーから構成され、第1ガス機器及び第2ガス機器内の各ガス圧力である第2ガス圧力Ry2を検出する。
第1ガス機器2には、調査員が目視確認可能な圧力計12が接続されており、さらに、第1ガス機器2には配管13を介して電動バルブ14が接続されている。
そして、第2ガス機器5には、調査員が目視確認可能な圧力計15が接続されており、さらに、第2ガス機器5には配管16を介して電動バルブ17が接続されている。このバルブ17には、配管18を介して第2ガス圧力検出センサ11が接続されている。
なお、図1に示すように、第2ガス圧力検出センサ11は配管18を介してバルブ17に接続されているが、第2ガス圧力検出センサ11を配管13を介してバルブ14に接続されるように構成してもよい。
接続部カバー9の下部には、接続部カバー9内に外部からガスを供給するための供給口19が設けられ、ガスボンベ20から配管21を介して電動バルブ23に接続され、バルブ23から配管24を介して供給口19に接続されている。なお、ガスボンベ20とバルブ23は、接続部カバー9内に外部からガスを供給するためのガス供給手段を構成している。
なお、バルブ14、17、23は、電動バルブから構成されており、動作電源を交流電源とし、ガス漏れ監視装置35からの指令に応じて自動開閉する。
また、接続部カバー9の上部には、検出口25が設けられ、検出口25には調査員が目視確認可能な圧力計26が接続されている。
さらに、外気温度センサ27は、ガスボンベ20とバルブ23(ガス供給手段)の周辺の外気温度t℃を検出する。
また、重量計28は、設置台28a上にガスボンベ20(ガス供給手段)を設置し、ガスボンベ20の重量mKgを測定する。
地盤29上にはコンクリート基礎30が設けられており、コンクリート基礎30上には支柱31a、31bが配置されている。さらに、支柱31aの上部には保持部材32aを介在して第1母管3が固定され、支柱31bの上部には保持部材32bを介在して第2母管6が固定されている。
ガス漏れ監視装置35には、第1ガス圧力検出センサ10により検出された第1ガス圧力Ry1、第2ガス圧力検出センサ11により検出された第2ガス圧力Ry2、外気温度センサ27により検出された外気温度t、重量計28により計測されたガスボンベ20の重量mが入力されている。
また、ガス漏れ監視装置35には、一般に用いられるパーソナルコンピュータやノートパソコンから構成されているコンピュータ36、モニタ37、キーボード38が設けられている。さらに、コンピュータ36には、比較部39、制御部40、データ通信部41が備えられている。
比較部(比較手段)39は、第1ガス圧力Ry1と第2ガス圧力Ry2とを比較する。
制御部40は、内部にROM、RAM及びCPUを有し、ROMからオペレーティングシステムOSを読み出してRAM上に展開してOSを起動し、OS管理下において、ROMからプログラムを読み出し、データ処理を実行する。
制御部(制御手段)40は、比較部39による比較の結果、第1ガス圧力Ry1が第2ガス圧力Ry2よりも低い場合に、ガスボンベ20とバルブ23(ガス供給手段)を制御することにより接続部カバー9内に不足分のガスを供給するように制御する。
また、制御部40は、接続部カバー9内の第1ガス圧力Ry1がガス機器内の第2ガス圧力Ry2よりも高くなるまで、ガスボンベ20からバルブ23を介して接続部カバーの内部にガスを充填するように制御する。
さらに、制御部40は、接続部カバー9内の第1ガス圧力Ry1がガス機器内の第2ガス圧力Ry2よりも高くなるまでの充填時間Tをタイマで計測し、該充填時間が所定時間を越える場合に、異状状態であることを示す情報を遠方監視制御装置へ送信するように制御する。このとき、制御部40は、異状状態であることを示す情報をデータ通信部41に出力することにより、データ通信部41から異状状態であることを示す情報を専用ネットワークNを介して遠方監視制御装置45に送信する。
また、制御部40は、重量計28で測定したガスボンベ20の重量が所定値を上回る場合に、上述した制御を行う。さらに、制御部40は、重量計28で測定したガスボンベ20の重量mが所定値を下回る場合に、ガスボンベ20の残量が無い状態であることを示す情報を遠方監視制御所へ送信するように制御する。このとき、制御部40は、ガスボンベ20の残量が無い状態であることを示す情報をデータ通信部41に出力し、データ通信部41からガスボンベ20の残量が無い状態であることを示す情報を専用ネットワークNを介して遠方監視制御装置45に送信する。
また、制御部40は、ガスボンベ20からバルブ23を介してガス機器にガスが補給された後、第2ガス圧力Ry2の値を、外気温度t℃を用いて20℃時のガス圧力に換算し、該換算値をRAMに記憶する。
さらに、制御部40は、20℃時のガス圧力に換算した値をMPa、第1ガス圧力Ry1、外気温度センサ27により測定した外気温度をt℃としたとき、MPa=Ry1+(t℃−20℃)×0.0025[MPa/℃]により求める。
遠方監視制御装置45は、専用ネットワークNを介してガス漏れ監視装置35に接続されており、ガス漏れ監視装置35から受信した異状状態であることを示す情報、ガスボンベ20の残量が無い状態であることを示す情報をモニタ(図示しない)に表示する。
次に、図2に示す上面図、断面図、側面図を参照して、接続部カバー9について説明する。
接続部カバー9は、2つに分割された分割片9a、9bからなる。各分割片9a、9bが管体接続部8を包囲して接続されたときに、内部に管体接続部8を気密的に包囲し、且つ管体接続部8との間に空間を形成する。また、各母管3、6を挿通する部位には挿通穴9cが形成されている。分割片9a、9b同志の接続面9d、9e、挿通穴9cにはパッキング9f、9g、9hが配置されている。各分割片9a、9bはフランジ部9i、9jを備え、フランジ部9i、9j同志を接続した状態でボルト9kとナット9mで固定される。
管体接続部8に接続部カバー9を取り付けた後に、接続部カバー9内へガスボンベ20からガスを充填し、ガス圧がガス機器内のガス圧力より高めに設定する。このように、接続部カバー9内のガス圧力を高めにすることで、ガス漏れを抑制することができる。
次に、図3に示す設定手順フローを参照して、初期のガス漏れ発生時の対応について説明する。
なお、初期時においては、図5に示す従来のガス漏れ監視システム100が使用される。
従来のガス漏れ監視システム100によりガス漏れが発生したことが検出された場合、ステップS10では、調査員がガス漏れ監視システム1を組み立てる。この結果、ガス機器2、5に対して、図1に示すガス漏れ監視システム1が備えられている。
次いで、ステップS15では、電動バルブ23を閉状態から開状態に切り替わるように制御する。この結果、ガスボンベ20からガスが接続部カバー9内へ供給されて充填される。この際、第1ガス圧力検出センサ10、第2ガス圧力検出センサ11の圧力値をモニタ37上で目視確認しておき、ガス漏れが発生したガス機器2、5の第2ガス圧力よりも第1ガス圧力をより高めに充填する。
次いで、ステップS20では、電動バルブ23を開状態から閉状態に切り替わるように制御する。この結果、ガスボンベ20から接続部カバー9内へのガスの供給が停止される。
次いで、ステップS25では、ガス漏れ監視装置35による各データの取込みをスタートさせる。すなわち、コンピュータ36に接続されているキーボード38の特定のファンクションボタン(スタートボタン)が押し下げられると、制御部40はスタート操作があったことと判断し、図4に示すフローチャートで表されたプログラムの実行を開始する。
次に、図4に示すフローチャートを参照して、本発明の実施形態に係るガス漏れ監視システム1に設けられたガス漏れ監視装置35の動作について説明する。
まず、ステップS105では、制御部40は、第1回目のデータ取り込み処理として、第1ガス圧力検出センサ10により検出された第1ガス圧力Ry1、第2ガス圧力検出センサ11により検出された第2ガス圧力Ry2を取得し、RAMに記憶する。さらに、制御部40は、外気温度センサ27により検出された外気温度t、重量計28により計測されたガスボンベ20の重量mを取得し、RAMに記憶し、ステップS110、S125に示す並列処理に進む。
なお、第2ガス圧力検出センサ11によりガス機器5の第2ガス圧力を検出する場合、この検出処理に先立って、電動バルブ17を閉状態から開状態に切り替え、ガス機器5の第2ガス圧力を第2ガス圧力検出センサ11により検出可能してから検出処理を行い、検出処理が終了した時点で電動バルブ17を開状態から閉状態に切り替えることとする。
ステップS110では、RAM上に取得したガス圧力Ry1、Ry2を室温20℃の値に換算する。すなわち、制御部40は、第2ガス圧力Ry2の値を、外気温度t℃を用いて20℃時のガス圧力に換算し、該換算値をRAMに記憶する。
このように、ガスボンベ20から接続部カバー9内にガスが補給された後、第1ガス圧力Ry1の値を、外気温度を用いて20℃時のガス圧力に正規化して換算し、該換算値をRAMに記憶する。これにより、ある期間単位に第1ガス圧力Ry1の低下率を監視して、データの蓄積を継続することができ、低下率に異常がない場合は、データ蓄積に専念することができる。
さらに、制御部40は、20℃時のガス圧力に換算した値をMPa、第1ガス圧力Ry1、外気温度センサ27により測定した外気温度をt℃としたとき、
MPa=Ry1+(t℃−20℃)×0.0025 [MPa/℃] (1)
により求める。
絶縁ガスにSF6ガスを使用した場合、1℃当たりの圧力変化は、0.0025[MPa]となる。従って、20℃に対して何度変化したかにより、現在のガス圧力が上下する計算式である。言い換えると、現在の温度に対するガス圧力を20℃のガス圧力に正規化するものである。これにより、警報圧力値を一定に設定することができ、瞬時に異常値であることを認識できる。
なお、制御部40は、上記式(1)により第1ガス圧力Ry1、第2ガス圧力Ry1を20℃時のガス圧力に正規化して換算した値を求めた。以降、説明の簡単化のために、20℃時のガス圧力に換算した値として、第1ガス圧力Ry1、第2ガス圧力Ry1を用いることとする。
ここで、比較部(比較手段)39は、第1ガス圧力Ry1と第2ガス圧力Ry2とを比較する。
ステップS115では、制御部40は、比較部39から比較結果を入力し、ガス圧力Ry1<ガス圧力Ry2という関係にあるか否かを判断する。ガス圧力Ry1がガス圧力Ry2よりも高い場合、接続部カバー9内のガス圧力は正常状態にあるためステップS120に進む。一方、ガス圧力Ry1がガス圧力Ry2よりも低い場合、接続部カバー9内のガス圧力は低下状態にあるためステップS140に進む。
接続部カバー9内のガス圧力が正常状態にある場合、ステップS120では、制御部40は、タイマを起動して1時間待ち処理を行い、1時間後にステップS105に戻る。
一方、ステップS125では、制御部40は、ガスボンベ20の残量判定を行う。ステップS130では、制御部40は、ガスボンベ重量mが60kg以上有るか否かを判断する。ガスボンベ重量mが60kg以上有る場合にはステップS140に進む。一方、ガスボンベ重量mが60kg以上ない場合にはステップS180に進む。
このように、重量計28で測定したガスボンベ20の重量mが例えば60kgを上回る場合に、ステップS140以降の制御を行うことで、充填能力があるガスボンベ20に対する制御処理を自動化することができる。
ステップS140では、制御部40は、and処理として、ガスボンベ重量mが60kg以上有る場合、かつ、接続部カバー9内のガス圧力が低下状態にある場合、ステップS145に進む。
次いで、ステップS145では、制御部40は、タイマによる計時処理をスタートする。同時に、制御部40は、電動バルブ23へ「開」指令を送信する。「開」指令を受信した電動バルブ23は、バルブを閉状態から開状態に切り替え、ガスボンベ20から配管21、電動バルブ23、配管24、供給口19を介してガスが接続部カバー9内に供給される。
ここで、比較部(比較手段)39は、第1ガス圧力Ry1と第2ガス圧力Ry2とを比較する。
ステップS150では、制御部40は、比較部39から比較結果を入力し、ガス圧力Ry1>ガス圧力Ry2という関係にあるか否かを判断する。ガス圧力Ry1がガス圧力Ry2よりも高い場合、接続部カバー9内のガス圧力は正常状態にあるためステップS155に進む。
このように、接続部カバー9内の第1ガス圧力Ry1がガス機器内の第2ガス圧力Ry2よりも高くなるまで、ガスボンベ20から接続部カバー9の内部にガスを充填するように制御される。これにより、ガス漏れ発生時の不足分のガス供給を自動的に行うことができ、ガス漏れ発生時の調査員による現地対応が不要となる。
一方、ガス圧力Ry1がガス圧力Ry2よりも低い場合、接続部カバー9内のガス圧力は低下状態にあるためステップS160に進む。
接続部カバー9内のガス圧力が正常状態にある場合、ステップS155では、制御部40は、電動バルブ23へ「閉」指令を送信する。「閉」指令を受信した電動バルブ23は、バルブを開状態から閉状態に切り替え、接続部カバー9内へのガス供給が停止される。次いで、制御部40は、ステップS105に戻る。
一方、接続部カバー9内のガス圧力は低下状態にある場合、ステップS160では、制御部40は、タイマによる充填時間Tを入力し、電動バルブ23に「開」指令を送信してから10分間継続したか否かを判断する。タイマによる充填時間Tが10分間継続していない場合はステップS150に戻る。一方、タイマによる充填時間Tが10分間継続した場合はステップS165に進む。
次いで、ステップS165では、制御部40は、電動バルブ23へ「閉」指令を送信する。「閉」指令を受信した電動バルブ23は、バルブを開状態から閉状態に切り替え、接続部カバー9内へのガス供給が停止される。
次いで、ステップS170では、制御部40は、接続部カバー9が異常状態にあることを示す異常情報をデータ通信部41へ出力する。データ通信部41は、ネットワークNを介して遠方監視制御装置45へ異常情報を送信する。
この結果、遠方監視制御装置45は、専用ネットワークNを介してガス漏れ監視装置35から受信した異状状態であることを示す情報、ガスボンベ20の残量が無い状態であることを示す情報をモニタ(図示しない)に表示する。
このように、接続部カバー9内の第1ガス圧力Ry1がガス機器内の第2ガス圧力Ry2よりも高くなるまでの充填時間を計測し、該充填時間が例えば10分を越える場合に、充填時間が長すぎるので異状状態であることを示す情報を遠方監視制御装置へ送信するように制御する。これにより、充填時間が長すぎるような異状状態である場合にも、異常状態を示す情報を遠方監視制御装置側で確認することができる。
ところで、ガスボンベ重量mが60kg以上ない場合には、ステップS180では、制御部40は、ガスボンベの残量が無い状態が発生したこととみなす判断をする。
次いで、ステップS185では、制御部40は、電動バルブ23へ「閉」指令を送信する。「閉」指令を受信した電動バルブ23は、バルブを開状態から閉状態に切り替え、接続部カバー9内へのガス供給が停止される。
次いで、ステップS190では、制御部40は、接続部カバー9が異常状態にあることを示す異常情報をデータ通信部41へ出力する。データ通信部41は、ネットワークNを介して遠方監視制御装置45へ異常情報を送信する。
この結果、遠方監視制御装置45は、専用ネットワークNを介してガス漏れ監視装置35から受信した異状状態であることを示す情報、ガスボンベ20の残量が無い状態であることを示す情報をモニタ(図示しない)に表示する。
このように、重量計28で測定したガスボンベ20の重量mが例えば60kgを下回る場合に、ガスボンベの残量が無い状態であることを示す情報を遠方監視制御装置45へ送信するように制御する。これにより、遠方監視制御装置側ではガスボンベの残量が無い状態になったことを確認することができる。
このように、第1ガス機器2に接続されている第1母管3の端部開口4と、第2ガス機器5に接続されている第2母管6の端部開口7とを接続する管体接続部8を接続部カバー9により気密的に包囲して内部に収容しておく。そして、接続部カバー9内のガス圧力である第1ガス圧力Ry1がガス機器内のガス圧力である第2ガス圧力Ry2よりも低い場合に、接続部カバー9内に外部からガスを供給するためのガスボンベ20と電動バルブ23を制御することにより接続部カバー9内に不足分のガスを供給する。これにより、ガス漏れ発生時の不足分のガス供給を自動的に行うことができ、ガス漏れ発生時の調査員による現地対応が不要となる。このため、現地対応に掛かる調査員の人件費を大幅に削減することができる。
また、従来、ガス補給には重量物であるガスボンベの運搬が必要となるが、本発明によれば、ガスボンベの運搬回数が削減され、かつ安全性を格段に増すことができる。また、自動的にガスを補充するため、面倒なガス圧力の管理や監視データの記録整理の手間を削減することができる。
1…ガス漏れ監視システム、2…第1ガス機器、3…第1母管、4…端部開口、5…第2ガス機器、6…第2母管、5…第2ガス機器、8…管体接続部、9…接続部カバー、10…第1ガス圧力検出センサ、11…第2ガス圧力検出センサ、12…圧力計、13…配管、14…電動バルブ、19…供給口、20…ガスボンベ、23…電動バルブ、25…検出口、27…外気温度センサ、28…重量計、29…地盤、30…コンクリート基礎、35…ガス漏れ監視装置、36…コンピュータ、37…モニタ、38…キーボード、39…比較部、40…制御部、41…データ通信部、45…遠方監視制御装置

Claims (7)

  1. 第1ガス機器に接続されている第1母管の端部開口と、第2ガス機器に接続されている第2母管の端部開口とを接続する管体接続部を気密的に包囲して内部に収容する接続部カバーと、
    前記接続部カバー内のガス圧力である第1ガス圧力を検出する第1ガス圧力検出手段と、
    前記第1、及び第2ガス機器内の各ガス圧力である第2ガス圧力を検出する第2ガス圧力検出手段と、
    前記第1ガス圧力と、前記第2ガス圧力とを比較する比較手段と、
    前記接続部カバー内に外部からガスを供給するためのガス供給手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記第1ガス圧力が前記第2ガス圧力よりも低い場合に、前記ガス供給手段を制御することにより前記接続部カバー内に不足分の前記ガスを供給するように制御する制御手段と、を備えることを特徴とするガス漏れ監視装置。
  2. 前記制御手段は、前記接続部カバー内の前記第1ガス圧力が前記ガス機器内の前記第2ガス圧力よりも高くなるまで、前記ガス供給手段から前記接続部カバーの内部に前記ガスを充填するように制御することを特徴とする請求項1記載のガス漏れ監視装置。
  3. 前記制御手段は、前記接続部カバー内の前記第1ガス圧力が前記ガス機器内の前記第2ガス圧力よりも高くなるまでの充填時間を計測し、該充填時間が所定時間を越える場合に、異状状態であることを示す情報を遠方監視制御装置へ送信するように制御することを特徴とする請求項2記載のガス漏れ監視装置。
  4. 前記ガス供給手段の重量を測定する重量計を備え、
    前記制御手段は、前記重量計で測定した前記ガス供給手段の重量が所定値を上回る場合に、前記制御を行うことを特徴とする請求項1記載のガス漏れ監視装置。
  5. 前記制御手段は、前記重量計で測定した前記ガス供給手段の重量が所定値を下回る場合に、前記ガス供給手段の残量が無い状態であることを示す情報を遠方監視制御装置へ送信するように制御することを特徴とする請求項1記載のガス漏れ監視装置。
  6. 前記ガス供給手段の周辺の外気温度を検出する外気温度センサを備え、
    前記制御手段は、前記ガス供給手段から前記接続部カバー内に前記ガスが補給された後、前記第1ガス圧力の値を、前記外気温度を用いて20℃時のガス圧力に正規化して換算し、該換算値を記憶することを特徴とする請求項1記載のガス漏れ監視装置。
  7. 前記制御手段は、前記20℃時のガス圧力に換算した値をMPa、前記第1ガス圧力をRy1、前記外気温度センサにより測定した外気温度をt℃としたとき、前記MPa=Ry1+(t℃−20℃)×0.0025[MPa/℃]により求めることを特徴とする請求項6記載のガス漏れ監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101556604B1 (ko) 2015-04-30 2015-10-05 주식회사 도일전기 옥내변전소 gis의 누출가스 검출장치
CN105629856A (zh) * 2016-03-16 2016-06-01 柳州铁道职业技术学院 家庭煤气罐人性化智能控制系统及其控制方法

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