JP2015049529A - 電子機器およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】機器が持ち上げられたときに、省電力状態に遷移する直前の動作モードで通常動作状態の動作を開始できないこと。
【解決手段】電子機器は、表示部による表示を行う第1状態と表示部による表示を行わない第2状態との間で、表示部の状態を遷移させる制御部を備え、制御部は、表示部の状態が第2状態にある場合において、電子機器が持ち上げられたことを示す第1条件が満たされたことに応じて表示部の状態を第1状態へ遷移させる場合に、第2状態に遷移する前の動作モードで第1状態の動作を開始させ、第1条件とは異なる第2条件が満たされたことに応じて表示部の状態を第1状態へ遷移させる場合に、第2条件に応じて予め定められた動作モードで第1状態の動作を開始させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器およびプログラムに関する。
カメラを使用せず所定時間静止した状態にある場合に省電力モードや電源OFFモードに移行する節電機能を有するカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2006-162974号公報
例えば省電力状態等の表示部への表示を行わない動作状態にある場合に、ユーザが機器を使おうとして機器を持ったときに、省電力状態に遷移する直前の動作モードで通常状態の動作を開始することができない。また、ボタン操作等の他の条件で遷移するときに、条件に応じた動作モードで通常状態の動作を開始することができない。そのため、ユーザが効率的に機器の操作を再開することができない。
本発明の第1の態様においては、電子機器は、表示部による表示を行う第1状態と表示部による表示を行わない第2状態との間で、表示部の状態を遷移させる制御部を備え、制御部は、表示部の状態が第2状態にある場合において、電子機器が持ち上げられたことを示す第1条件が満たされたことに応じて表示部の状態を第1状態へ遷移させる場合に、第2状態に遷移する前の動作モードで第1状態の動作を開始させ、第1条件とは異なる第2条件が満たされたことに応じて表示部の状態を第1状態へ遷移させる場合に、第2条件に応じて予め定められた動作モードで第1状態の動作を開始させる。
本発明の第2の態様においては、プログラムは、電子機器が備える表示部による表示を行う第1状態と表示部による表示を行わない第2状態との間で、表示部の状態を遷移させる制御ステップをコンピュータに実行させ、制御ステップは、表示部の状態が第2状態にある場合において、電子機器が持ち上げられたことを示す第1条件が満たされたことに応じて表示部の状態を第1状態へ遷移させる場合に、第2状態に遷移する前の動作モードで第1状態の動作を開始させ、第1条件とは異なる第2条件が満たされたことに応じて表示部の状態を第1状態へ遷移させる場合に、第2条件に応じて予め定められた動作モードで第1状態の動作を開始させる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
一実施形態におけるカメラ10の外観の一例を模式的に示す。 カメラ10のシステム構成の一例を示す。 第1階層メニューが表示された画面300の一例を示す。 第2階層メニューが表示された画面400の一例を示す。 第3階層メニューが表示された画面500の一例を示す。 第4階層メニューが表示された画面600の一例を示す。 無操作状態と判断されるカメラ10の向きの一例を模式的に示す。 カメラ10における動作フローの一例を示す。 ユーザ操作が検出されなかった場合の動作フローの一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態におけるカメラ10の外観の一例を、台5とともに模式的に示す。カメラ10は、撮像装置の一例としての一眼レフレックスカメラである。カメラ10は、カメラ本体130と、交換レンズとしてのレンズユニット120とを備える。レンズユニット120は、カメラ本体130の前面部に着脱可能に装着される。
カメラ本体130の前面部に対向する背面部には、表示部138、ファインダ窓163、マルチセレクタ20、コマンドダイヤル30および操作ボタン40a、操作ボタン40b、操作ボタン40c、操作ボタン40d、操作ボタン40eおよび操作ボタン40fが設けられる。操作ボタン40a、操作ボタン40b、操作ボタン40c、操作ボタン40d、操作ボタン40eおよび操作ボタン40fを、操作ボタン40と総称する場合がある。
カメラ本体130の上面部には、レリーズボタン12および撮影モードダイヤル14が設けられる。カメラ本体130の上面部に対向する底面部は平面部を有しており、カメラ本体130を台5の上に置くことができる。カメラ本体130には、底面部の平面部の接触状態を検出する接触センサが設けられている。カメラ本体130は、接触センサの出力に基づいて、カメラ本体130が台5から持ち上げられたか否かを判断する。
カメラ10は、動作状態として省電力状態と通常動作状態とを有する。通常動作状態では、表示部138による表示を行うことができる。省電力状態では、表示部138による表示は行われない。カメラ10は、通常動作状態において、最後のユーザ操作が検出されてから、表示部138をパワーオフする予め定められたパワーオフ時間が経過した場合に、通常動作状態から省電力状態に遷移する。パワーオフ時間は、ユーザが設定することができる。
省電力状態は、レリーズボタン12および操作ボタン40のいずれかの操作を検出した場合に解除され、通常動作状態に遷移する。例えばレリーズボタン12の押し込みを検出した場合に、省電力状態が解除されて通常動作状態に戻る。この場合、レリーズボタン12の操作に応じて撮影動作を行う撮影待機モードで、通常動作状態の動作を開始する。カメラ10は、撮影待機モードでは、レリーズボタン12の全押し操作を撮影指示として動作が開始される。カメラ10は、操作ボタン40aの押し込みを検出した場合には、設定モードで通常動作状態の動作を開始する。カメラ10は、操作ボタン40fの押し込みを検出した場合には、再生モードで通常動作状態の動作を開始する。そのため、ユーザは、撮影を開始したい場合はレリーズボタン12を押せばよい。また、カメラ10の設定を行いたい場合には、操作ボタン40aを押せば、カメラ10の設定画面を速やかに呼び出すことができる。画像データを確認したい場合には、操作ボタン40fを押せば、画像データの確認画面を速やかに呼び出すことができる。
省電力状態は、カメラ10が持ち上げられた場合にも解除される。カメラ10が持ち上げられた場合は、カメラ10は、省電力状態に遷移するときの動作モードで、通常動作状態の動作を開始する。例えば、カメラ10が設定モードで動作中の場合において、無操作状態でパワーオフ時間が経過して省電力状態に遷移した場合においては、設定モードで通常動作状態の動作を開始する。このように、カメラ10が持ち上げられた場合は、カメラ10は省電力状態に遷移する直前の動作モードで通常動作状態へ遷移する。この場合、メニューの表示状態やメニュー項目の選択状態も、省電力状態に遷移する直前の状態に戻る。そのため、例えばユーザがカメラ10を設定している場面において、ユーザがカメラ10を台5に置いてマニュアルで設定内容を調べている最中にカメラ10が省電力状態に遷移した場合、ユーザがカメラ10の設定を続けようとしてカメラ10を持ち上げると、設定中だった設定メニューが表示部138に表示される。そのため、ユーザは、省電力状態に遷移する直前の設定メニューを通じてカメラ10の設定を続けることができる。
このように、カメラ10は、ユーザがカメラ10を取り扱う場合の所作に即した好ましい動作モードで、通常動作状態の動作を開始することができる。そのため、ユーザは、カメラ10の操作を効率よく続けることができる。
図2は、カメラ10のシステム構成の一例を示す。図2は、レンズユニット120が装着されたカメラ10全体のブロック構成を示す。
レンズユニット120は、レンズマウント接点121を有するレンズマウントを備える。カメラ本体130は、カメラマウント接点131を有するカメラマウントを備える。レンズマウントとカメラマウントとが係合してレンズユニット120とカメラ本体130とが一体化されると、レンズマウント接点121とカメラマウント接点131とが接続される。レンズMPU123は、レンズマウント接点121およびカメラマウント接点131を介してカメラMPU140と接続され、相互に通信しつつ協働してレンズユニット120を制御する。
レンズユニット120は、レンズ群122、レンズ駆動部124およびレンズMPU123を有する。被写体光は、レンズユニット120が有する光学系としてのレンズ群122を透過して、カメラ本体130に入射する。メインミラー145およびサブミラー146を含むミラーユニット166は、レンズ群122の光軸を中心とする被写体光束中に進出した進出位置と、被写体光束から退避した退避位置とを取り得る。サブミラー146は、メインミラー145の変位に連動して変位する。メインミラー145が被写体光束中から退避した位置にある場合に、サブミラー146も被写体光束から退避した位置にある。メインミラー145が被写体光束中に進出した位置にある場合に、サブミラー146も被写体光束中に進出した位置にある。
ミラーユニット166が進出位置にある場合、メインミラー145は、レンズ群122を通過した被写体光束の一部を反射する。具体的には、メインミラー145の一部領域には、ハーフミラーが形成されている。メインミラー145のハーフミラー領域に入射した被写体光束の一部は透過し、他の一部は反射する。メインミラー145により反射された被写体光束は、ピント板161、透過型表示パネル160、ペンタプリズム147、接眼光学系162およびファインダ窓163を通じて、被写体像としてユーザに提示される。ユーザは、提示された被写体像に基づいて構図等を確認することができる。透過型表示パネル160は、被写体光束に基づく被写体像とともに、撮像動作の設定状態を示す情報等を含む種々の情報をユーザに提示する。透過型表示パネル160は、カメラMPU140の制御に従って、被写体光束に基づく被写体像に重畳して、種々の情報をユーザに提示する。
メインミラー145のハーフミラー領域を透過した被写体光束の一部は、サブミラー146で反射されて、AFユニット142へ導かれる。AFユニット142は、被写体光束を受光する複数の光電変換素子列を有する。光電変換素子列は、合焦状態にある場合には位相が一致した信号を出力し、前ピン状態または後ピン状態にある場合には、位相ずれした信号を出力する。位相のずれ量は、焦点状態からのずれ量に対応する。AFユニット142は、光電変換素子列の出力を相関演算することで位相差を検出して、位相差を示す位相差信号をカメラMPU140へ出力する。
レンズ群122の焦点状態は、カメラMPU140等の制御により、AFユニット142からの位相差信号を用いて調節される。例えば、位相差信号から検出された焦点状態に基づき、カメラMPU140によってレンズ群122が含むフォーカスレンズの目標位置が決定され、決定された目標位置に向けてレンズMPU123の制御によってフォーカスレンズの位置が制御される。具体的には、レンズMPU123は、一例としてフォーカスレンズモータを含むレンズ駆動部124を制御して、レンズ群122を構成するフォーカスレンズを移動させる。このように、ミラーユニット166が進出位置にある場合に、位相差検出方式でレンズ群122の焦点状態が検出されて焦点調節が行われる。AFユニット142には、撮像素子132による撮像範囲内の複数の焦点調節位置のそれぞれにおいて焦点状態を調節すべく、複数の焦点調節位置にそれぞれ対応する複数の位置にそれぞれ光電変換素子が設けられる。
測光素子144は、被写体光を測光する測光部の一例である。測光素子144は、ペンタプリズム147に導かれた光束の一部の光束を受光する光電変換素子を有する。測光素子144が有する光電変換素子で検出された被写体の輝度情報は、カメラMPU140に測光値として出力される。カメラMPU140は、測光素子144から取得した輝度情報に基づき、各部を制御する。例えば、カメラMPU140は、当該輝度情報に基づきAE評価値を算出して、AE評価値に基づいて露出制御を行う。カメラMPU140は、記録範囲が設定されている場合、測光素子144が有する複数の光電変換素子のうち、記録範囲内に対応する範囲内に位置する光電変換素子で検出された輝度情報に基づいて、AE評価値を算出してよい。
メインミラー145が被写体光束から退避すると、サブミラー146はメインミラー145に連動して被写体光束から退避する。撮像素子132のレンズ群122側には、フォーカルプレーンシャッタ143が設けられる。フォーカルプレーンシャッタ143は、一例としてメカニカルシャッタである。ミラーユニット166が退避位置にあり、フォーカルプレーンシャッタ143が開状態にある場合、レンズ群122を透過した被写体光束は、撮像素子132の受光面に入射する。フォーカルプレーンシャッタ143は、撮像素子132へ入射する被写体光の光路を開閉することで露光を制御する。
撮像素子132は、撮像部として機能する。撮像素子132は、レンズ群122を通過した被写体光束により被写体を撮像する。撮像素子132としては、例えばCMOSセンサ、CCDセンサ等の固体撮像素子を例示することができる。撮像素子132は、被写体光束を受光する複数の光電変換素子を有しており、複数の光電変換素子でそれぞれ生じた蓄積電荷量に応じたアナログ信号をアナログ処理部133へ出力する。アナログ処理部133は、撮像素子132から出力されたアナログ信号に対して、増幅処理、OBクランプ処理等のアナログ処理を施して、A/D変換器134へ出力する。A/D変換器134は、アナログ処理部133から出力されたアナログ信号を、画像データを表すデジタル信号に変換して出力する。撮像素子132、アナログ処理部133およびA/D変換器134は、カメラMPU140からの指示を受けた駆動部148により駆動される。
A/D変換器134からデジタル信号で出力したデジタル信号は、画像データとしてASIC135に入力される。ASIC135は、画像処理機能に関連する回路等を一つにまとめた集積回路である。ASIC135は、揮発性メモリの一例としてのRAM136の少なくとも一部のメモリ領域を、画像データを一時的に記憶するバッファ領域として使用して、RAM136に記憶させた画像データに対して種々の画像処理を施す。ASIC135による画像処理としては、ノイズリダクション処理、欠陥画素補正、ホワイトバランス補正、色補間処理、色補正、ガンマ補正、輪郭強調処理、画像データの圧縮処理等を例示することができる。
撮像素子132が連続して撮像した場合、順次に出力される画像データはバッファ領域に順次に記憶される。撮像素子132が連続して撮像することにより得られた複数の画像データは、連続する静止画の画像データ、または、動画を構成する各画像の画像データとして、バッファ領域に順次に記憶される。RAM136は、ASIC135において動画データを処理する場合にフレームを一時的に記憶するフレームメモリとしても機能する。
ASIC135における画像処理としては、記録用の画像データを生成する処理の他、表示用の画像データを生成する処理、自動焦点調節(AF)用の画像データ処理を例示できる。また、ASIC135における画像処理としては、AF処理用のコントラスト量を検出する処理等を含む。具体的には、ASIC135は、画像データからコントラスト量を検出してカメラMPU140に供給する。例えば、ASIC135は、光軸方向の異なる位置にフォーカスレンズを位置させて撮像することにより得られた複数の画像データのそれぞれからコントラスト量を検出する。カメラMPU140は、検出されたコントラスト量とフォーカスレンズの位置とに基づいて、レンズ群122の焦点状態を調節する。例えば、カメラMPU140は、コントラスト量を増大させるようフォーカスレンズの目標位置を決定して、レンズMPU123に、決定された目標位置に向けてフォーカスレンズの位置を制御させる。このように、ミラーユニット166が退避位置にある場合に、コントラスト検出方式でレンズ群122の焦点状態が検出されて焦点調節が行われる。このように、カメラMPU140は、ASIC135およびレンズMPU123と協働して、レンズ群122の焦点調節を行う。
ASIC135は、A/D変換器134から出力された画像データを記録する場合、規格化された画像フォーマットの画像データに変換する。例えば、ASIC135は、静止画の画像データを、JPEG等の規格に準拠した符号化形式で符号化された静止画データを生成するための圧縮処理を行う。また、ASIC135は、複数のフレームを、QuickTime、H.264、MPEG2、Motion JPEG等の規格に準拠した符号化方式で符号化された動画データを生成するための圧縮処理を行う。ASIC135は、生成した静止画データ、動画データ等の画像データを、不揮発性の記録媒体の一例としての外部メモリ180へ出力して記録させる。例えば、ASIC135は、静止画ファイル、動画ファイルとして外部メモリ180に記録させる。外部メモリ180としては、フラッシュメモリ等の半導体メモリを例示することができる。外部メモリ180としては、SDメモリカード、CFストレージカード、XQDメモリカード等の種々のメモリカードを例示することができる。RAM136に記憶されている画像データは、記録媒体IF150を通じて外部メモリ180へ転送される。また、外部メモリ180に記録されている画像データは、記録媒体IF150を通じてRAM136へ転送されRAM136に記憶される。記録媒体IF150としては、上述したメモリカードに対するアクセスを制御するカードコントローラを例示することができる。
ASIC135は、記録用の画像データの生成に並行して、表示用の画像データを生成する。例えば、ASIC135は、いわゆるライブビュー動作時に、表示部138に表示させる表示用の画像データを生成する。また、画像の再生時においては、ASIC135は、外部メモリ180から読み出された画像データから表示用の画像データを生成する。生成された表示用の画像データは、背面表示制御部137の制御に従ってアナログの信号に変換され、液晶ディスプレイ等の表示部138に表示される。また、撮像により得られた画像データに基づく画像表示と共に、当該画像データに基づく画像表示をすることなく、カメラ10の各種設定に関する様々なメニュー項目も、ASIC135および背面表示制御部137の制御により表示部138に表示される。
外部機器IF152は、外部機器コネクタ156を介して接続された外部機器との間の通信を担う。外部メモリ180に記録された画像データは、外部機器IF152を通じて外部機器へ転送される。また、外部機器IF152を通じて外部機器から通信により取得した画像データは、外部メモリ180に記録される。外部機器IF152は、USB通信により外部機器と通信してよい。
操作入力部141は、ユーザから操作を受け付ける。操作入力部141は、レリーズボタン、撮像モードダイヤル、再生ボタン、ライブビュースイッチ、動画ボタン、電源スイッチ等の各種操作部材等を含む。また、操作入力部141は、タッチパネル等として表示部138と一体に実装された入力部材を含んでよい。カメラMPU140は、操作入力部141が操作されたことを検知して、操作に応じた動作を実行する。例えば、カメラMPU140は、レリーズボタンが押し込まれた場合に、撮像動作を実行するようにカメラ10の各部を制御する。また、カメラMPU140は、タッチパネルとして実装された入力部材が操作された場合に、表示部138に表示させたメニュー項目および操作内容に応じた動作をするよう、カメラ10の各部を制御する。
角度センサ170は、カメラ本体130の向きを検出する。例えば、角度センサ170は、カメラ本体130の3軸方向の傾きを検出する。角度センサ170は、少なくともピッチング方向の角度を検出する。レンズユニット120がカメラ本体130に装着されている場合、レンズユニット120の光軸は、カメラ本体130に対して固定される。したがって、角度センサ170は、レンズユニット120の光軸の向きを検出できる。角度センサ170としては、ジャイロセンサ等を例示することができる。角度センサ170が検出したカメラ本体130の向きは、カメラMPU140に供給される。
接触センサ172は、カメラ10の底部の接触状態を検出する。一例として、接触センサ172は、カメラ本体130の底面部に設けたピンスイッチである。接触センサ172は、底面部が他の物体と接触している場合にON値を出力し、底部が他の物体と接触していない場合にOFF値を出力する。接触センサ172が検出した底部の接触情報を示す情報は、カメラMPU140に供給される。カメラMPU140は、接触センサ172により検出された接触状態に基づいて、カメラ10が持ち上げられたか否かを判断する。また、ピンスイッチの出力は、カメラMPU140の起動割り込み端子に接続され、省電力状態から通常動作状態に遷移するトリガ信号として使用される。なお、接触センサ172としては、光電式センサ、圧電式センサ等を適用してもよい。
カメラ10は、上記に説明した制御を含めて、カメラMPU140およびASIC135により直接的または間接的に制御される。カメラ10の動作に必要な定数、変数等のパラメータ、プログラム等は、システムメモリ139に格納される。システムメモリ139は、電気的に消去・記憶可能な不揮発性メモリであり、例えばフラッシュROM、EEPROM等により構成される。システムメモリ139は、パラメータ、プログラム等を、カメラ10の非動作時にも失われないように格納する。システムメモリ139に記憶されたパラメータ、プログラム等は、RAM136に展開され、カメラ10の制御に利用される。カメラ本体130内の、ASIC135、RAM136、システムメモリ139、背面表示制御部137、カメラMPU140および外部機器IF152は、バス等の接続インタフェース149により相互に接続され、各種のデータをやりとりする。
カメラ本体130の各部、レンズユニット120の各部および外部メモリ180は、電源回路192を介して電源190から電力供給を受ける。電源190としては、カメラ本体130に対して着脱できる例えばリチウムイオン電池等の二次電池、系統電源等を例示することができる。二次電池は電池の一例であり、電池とは、実質的に充電することができない非充電式の電池を含む。カメラMPU140は、電源回路192を制御することにより、電源190からカメラ10の各部への電力供給を制御する。
図3は、カスタムメニューにおける第1階層メニューが表示された画面300の一例を示す。画面300は、カメラ10が設定モードで動作している場合に表示される設定メニューの一例である。
設定メニューは、アイコン310a〜アイコン310fを含む複数のアイコン310が表示されるメニュー切り替え領域312と、複数のメニュー項目が表示されるメニュー項目領域322とを含む。ユーザは、マルチセレクタ20を操作して、アイコン310a〜アイコン310fのうちの一つのアイコンを選択することで、選択したアイコンに対応するメニューをメニュー項目領域322に表示させることができる。画面300は、カメラ10が通常動作状態で動作している場合において操作ボタン40aの押し込みが検出され、カスタムメニューに対応するアイコン310cが選択された場合に、表示部138に表示される。
ユーザは、マルチセレクタ20を操作して、メニュー項目領域322における複数のメニュー項目の中から一つのメニュー項目を選択することができる。画面300においては、「タイマ」のメニュー項目320が選択されている状態を示す。この状態でマルチセレクタ20の右位置の押し込みを検出した場合に、タイマ関係の設定を行うための第2階層メニューに遷移する。
図4は、カスタムメニューにおける第2階層メニューが表示された画面400の一例を示す。画面400は、タイマ関係の設定を行うための第2階層メニューの一例である。
画面400において、メニュー項目領域322には、「モニタのパワーオフ時間」のメニュー項目420を含むタイマ関係の複数のメニュー項目が表示される。画面400においては、メニュー項目420が選択されている状態を示す。この状態でマルチセレクタ20の右位置の押し込みを検出した場合に、表示部138のパワーオフ時間の設定を行うための第3階層メニューに遷移する。
図5は、カスタムメニューにおける第3階層メニューが表示された画面500の一例を示す。画面500は、表示部138のパワーオフ時間の設定を行うための第3階層メニューの一例である。このメニューは、表示部138のパワーオフ時間を設定するためのメニューである。画面500を通じて、ユーザは表示部138の異なる表示状態毎にパワーオフ時間を設定できる。
画面500において、メニュー項目領域322には、「インフォ画面表示」のメニュー項目520を含む、複数のメニュー項目が表示される。複数のメニュー項目は、カメラ10の状態を示す。「インフォ画面表示」のメニュー項目は、表示部138にインフォ画面を表示している状態におけるパワーオフ時間を設定するためのメニュー項目である。画面500は、複数のメニュー項目のそれぞれの設定状態を示す状態表示領域532を含む。状態表示領域532には、各メニュー項目が示す各表示状態におけるパワーオフ時間が表示される。
画面500においては、メニュー項目520が選択されている状態を示す。この状態でマルチセレクタ20の右位置の押し込みを検出した場合に、インフォ画面を表示している場合の表示部138のパワーオフ時間の設定を行うための第4階層メニューに遷移する。インフォ画面は、撮影待機モードにおいて表示部138に表示される画面である。インフォ画面については後述する。
図6は、カスタムメニューにおける第4階層メニューが表示された画面600の一例を示す。画面600は、表示部138にインフォ画面を表示している場合のパワーオフ時間の設定を行うための第4階層メニューの一例である。
画面600において、メニュー項目領域322には、「10秒」のメニュー項目620を含む、複数のメニュー項目が表示される。画面500においては、メニュー項目620が選択されている状態を示す。この状態でマルチセレクタ20の右位置の押し込みを検出した場合に、インフォ画面を表示している場合の表示部138のパワーオフ時間が10秒に設定される。
インフォ画面は、シャッタスピード、絞り値、AFモードなどの撮像に関する情報や設定の確認を行う画面である。カメラMPU140は、インフォ画面が表示されている状態で、画面600で設定したパワーオフ時間だけ無操作状態が継続した場合に、省電力状態に遷移させる。
図3から図6において、カメラMPU140は、現在表示しているメニューを識別する情報と、現在選択されているメニュー項目を識別する情報とを記憶する。記憶された情報は、カメラ本体130が省電力状態にある場合でも保持される。例えば、記憶された情報は、システムメモリ139に格納される。記憶された情報は、省電力状態から通常動作状態に遷移する場合に、通常動作状態で動作を開始するときの初期画面の表示に使用される。
以下に、通常動作状態と省電力状態との間の状態遷移の制御について説明する。通常動作状態においては、カメラMPU140は、操作入力部141に対する操作の有無に基づいて、無操作状態であるか否かを判断する。また、カメラMPU140は、角度センサ170の出力に基づいて、無操作状態であるか否かを判断する。角度センサ170の出力に基づいて、無操作状態であるか否かを判断する処理については、図7等に関連して後述する。
そして、カメラMPU140は、無操作状態がパワーオフ時間だけ継続した場合に、省電力状態に遷移させる。ここで、カメラMPU140は、無操作状態がパワーオフ時間だけ継続した場合に、接触センサ172の出力に基づいてカメラ10が台5に置かれた状態にあると判断されたときには、レリーズボタン12や操作ボタン40が操作された場合だけでなく、カメラ10が持ち上げられた場合にも通常動作状態に遷移するよう、復帰割り込みを設定して、省電力状態に遷移する。
省電力状態においてレリーズボタン12が操作された場合、カメラMPU140は、撮影待機モードで通常動作状態の動作を開始させる。この場合、カメラMPU140は、初期画面としてインフォ画面を表示部138に表示させる。
省電力状態において操作ボタン40が操作された場合、カメラMPU140は、操作された操作ボタン40に対応する動作モードで動作を開始させる。この場合、カメラMPU140は、初期画面として第1階層メニューを表示部138に表示させる。例えば、図6に関連して説明した第4階層メニューが表示部138に表示された状態でパワーオフ時間が経過して省電力状態に遷移した場合でも、図3に関連して説明した第1階層メニューを、通常動作状態への遷移時の初期画面として表示させる。図4に関連して説明した第2階層メニューが表示されている状態や、図5に関連して説明した第3階層メニューが表示されている状態で省電力状態に遷移した場合についても同様に、操作ボタン40aの操作に応じて通常動作状態に遷移した場合の初期画面としては、第1階層メニューが表示される。
このように、カメラMPU140は、通常動作状態と省電力状態との間でカメラ10の動作状態を遷移させる。具体的には、カメラMPU140は、表示部138による表示を行う状態と、表示部138による表示を行わない状態との間で、表示部138の状態を制御する。そして、カメラMPU140は、カメラ10の動作状態が省電力状態にある場合に、予め定められた遷移条件が満たされたことに応じて、カメラ10の動作状態を省電力状態から通常動作状態へ戻す。カメラMPU140は、カメラ10が持ち上げられたことを示す第1条件が満たされたことに応じて通常動作状態へ遷移させる場合に、省電力状態に遷移する前の動作モードで通常動作状態の動作を開始させる。省電力状態に遷移する前の動作モードとは省電力状態に遷移する直前の動作モードであってよい。具体的には、省電力状態に遷移する前の動作モードとは、第1条件が満たされたときの動作モードであってよい。一方、カメラMPU140は、第1条件とは異なる第2条件が満たされたことに応じて通常動作状態へ遷移させる場合に、予め定められた動作モードで通常動作状態の動作を開始させる。例えば、カメラMPU140は、第1条件とは異なる第2条件が満たされたことに応じて通常動作状態へ遷移させる場合に、第2条件に応じて予め定められた動作モードで通常動作状態の動作を開始させる。第2条件に応じて予め定められた動作モードとは、一つの特定の動作モードであってよい。例えば、カメラMPU140は、第2条件に応じて通常動作状態の動作を開始する場合、常に特定の動作モードで動作を開始させてよい。ここで、第2条件は、予め定められた操作入力部141に対してユーザ操作があった場合に満たされる。カメラMPU140は、操作入力部141に対するユーザ操作があったことに応じて通常動作状態へ遷移させる場合に、操作入力部141に予め対応づけられた動作モードで通常動作状態の動作を開始させる。例えば、カメラMPU140は、ユーザからの撮影指示を受け付ける撮影指示部の一例としてのレリーズボタン12に対するユーザ操作がなされたことに応じて通常動作状態へ遷移させる場合に、レリーズボタン12に対するユーザ操作に応じて撮影動作を開始する動作モードで、通常動作状態の動作を開始させる。具体的には、撮影待機モードで通常動作状態の動作を開始させる。具体的には、撮影待機モードで通常動作状態の動作を開始させる。なお、通常動作状態は、表示部138による表示を行う第1状態の一例である。また、省電力状態は、表示部138による表示を行わない第2状態の一例である。
具体的には、カメラMPU140は、表示部138にメニューが表示されている状態で通常動作状態から省電力状態へ遷移した場合において、第1条件が満たされたことに応じて通常動作状態へ遷移させる場合に、省電力状態に遷移する前に表示部138に表示されていたメニューと同じ表示内容のメニューが表示部138に表示される状態で、通常動作状態の動作を開始させる。より具体的には、カメラMPU140は、表示部138にメニューが表示されている状態で通常動作状態から省電力状態へ遷移した場合において、第1条件が満たされたことに応じて通常動作状態へ遷移させる場合に、省電力状態に遷移する前に表示部138に表示されていたメニューにおいて選択されていたメニュー項目が選択された状態で、通常動作状態の動作を開始させる。
図7は、操作中とみなすカメラ10の向きの一例を模式的に示す。角度センサ170は、レンズユニット120の光軸800のピッチング方向の角度を検出してカメラMPU140へ出力する。カメラMPU140は、角度センサ170の出力に基づいて、鉛直方向に水平な基準面810とレンズユニット120の光軸800とがなす角度θを算出する。角度θは、レンズユニット120の向きが基準面810より鉛直下方に向いている場合に正の値として算出されるものとする。
カメラMPU140は、角度θが予め定められた角度の閾値θmaxより大きく、かつ、角度θの時間変化量が予め定められた変化量の閾値Δmaxより小さいという条件が満たされる場合に、カメラ10が操作中であるとみなす。すなわち、カメラMPU140は、操作入力部141が操作されていない場合でも、当該条件が満たされるときには、カメラ10が操作中であるとみなす。すなわち、当該条件が満たされているときには、無操作状態とはみなさない。したがって、カメラMPU140は、当該条件が満たされる状態がパワーオフ時間だけ継続しても、省電力状態には遷移させない。
より具体的には、カメラMPU140は、当該条件が満たされるときには、無操作状態が継続している時間長さを計時するためのタイマをリセットする。すなわち、カメラMPU140は、操作入力部141の操作が検出された場合にパワーオフタイマをリセットするだけでなく、当該条件が満たされるときにもパワーオフタイマをリセットする。カメラMPU140は、タイマで計時される時間長さが予め定められたパワーオフ時間に達した場合に、省電力状態に遷移させる。
ユーザ850がカメラ10を手で持って操作する場合、カメラ10を下方に傾けて操作する場合が多い。例えば、ユーザがメニュー等を通じてカメラ10の設定を行う場合、背面部に設けた表示部138を見ながら、カメラ本体130の背面部に設けられた操作ボタン40、マルチセレクタ20およびコマンドダイヤル30等の操作入力部141を操作する。このとき、カメラ10の向きは大きく変化しない場合が多い。そこで、カメラMPU140は、上記の条件が満たされた場合には、ユーザが操作を行おうとしていると判断して、タイマをリセットする。なお、本実施形態ではタイマをリセットするものとして説明するが、タイマをリセットすることに代えて、上記の条件が満たされている間、パワーオフ時間を延長してもよい。
このように、カメラMPU140は、カメラ10の動作状態が通常動作状態にある場合に、操作入力部141に対してユーザ操作がない状態が予め定められた時間継続した場合に、カメラ10の動作状態を省電力状態へ遷移させる。ここで、カメラMPU140は、角度センサ170によるカメラ10の向きの検出結果に基づいて、カメラ10の向きが予め定められた向きに向いており、カメラ10の向きの変化幅が予め定められた値より小さい場合に、カメラ10の動作状態が省電力状態へ遷移されることを制限する。なお、予め定められた向きは、表示部138の表示面と鉛直方向とがなす角度が予め定められた角度以上となる向きである。表示部138がカメラ本体130に固定されており表示部138の表示面が光軸800と直交する場合、基準面810と光軸800とがなす角度が予め定められた角度以上になるという条件は、表示部138の表示面と鉛直方向とがなす角度が予め定められた角度以上になるという条件に一致する。表示部138の表示面が可動である場合は、表示部138の表示面と鉛直方向とがなす角度に基づいて判断するのが好ましい。
図8は、カメラ10における動作フローの一例を示す。図8は、カメラ10が電源オフ状態から起動して電源オフされるまでの処理フローを示す。フローは、例えば操作入力部141の一部としての電源スイッチがON位置に切り替えられた場合に、開始される。本フローは、カメラMPU140が主体となってカメラ10の各部を制御することにより実行される。
ステップS902において、カメラMPU140は、カメラ10の初期設定を行う。例えば、カメラMPU140は、カメラ10を制御するための各種パラメータ等を、システムメモリ139からRAM136に展開する。展開された各種パラメータとしては、図3から図6にかけて説明したパワーオフ時間の設定情報等を例示することができる。また、カメラMPU140は、例えば操作入力部141の一部としての撮影モードダイヤル等の状態、および、展開された各種パラメータ等に基づき、カメラ10の各部の動作条件を設定する。動作条件としては、連写撮影や単写撮影等のレリーズモード、撮影モードダイヤルの状態で定まる撮影モード、シャッタスピードや露出条件等の撮像条件、ホワイトバランス等の画像処理条件等を例示できる。
続いて、ステップS904において、カメラMPU140は、デフォルトの動作モードである撮影待機モードで通常動作状態の動作を開始して、インフォ画面を表示部138に表示させる。電源オフから起動された場合のデフォルトの動作モードとしては、撮影待機モードが定められている。カメラMPU140は、上述した動作条件等を示す情報を、アイコン表示等の種々の形式で表示部138に表示させる。
続いて、パワーオフ時間を計時するタイマのカウントアップを開始する(ステップS906)。
続いて、ステップS908において、カメラMPU140は、操作イベントを特定する。ここでは、操作入力部141に対するユーザ操作に基づくイベントとして、操作ボタン40aの押し込みに応じて生じる設定操作イベント、操作ボタン40fの押し込みに応じて生じる再生操作イベント、レリーズボタンに対する操作に基づく撮影イベント、電源スイッチがOFF位置に切り換えられた場合に生じる電源オフイベントを特に取り上げて説明する。
ステップS908において設定操作イベントと判断された場合、カメラMPU140は、設定モードで動作して設定処理を行う(ステップS910)。ステップS910では、図3から図6に関連して説明したカスタムメニューを通じて行われる設定処理を含む、各種の設定処理を行う。本ステップで設定が変更された場合、変更された設定内容に基づいてパラメータ変数の値が変更される。例えば、図6に関連して説明したメニューを通じてパワーオフ時間が変更された場合、パワーオフ時間を示すパラメータ変数が変更される。
ステップS908において、レリーズボタン12に対する操作に基づくイベントと判断された場合、レリーズボタン12の押し込みに応じて焦点調節または撮影を行う(ステップS912)。レリーズボタン12が半押し位置まで半押しされた場合は、ステップS912において焦点調節が行われる。レリーズボタン12が半押し位置より深い全押し位置まで押し込まれた場合は、ステップS912において撮影動作が行われる。具体的には、ミラーユニット166が進出位置からアップして退避位置に変位し、撮像素子132で撮像動作が行われ、撮像動作が完了するとミラーユニット166が退避位置からダウンして進出位置に戻り、撮像素子132による撮像動作により生成された画像データが外部メモリ180に記録される。
ステップS908において再生操作イベントが生じた場合は、カメラMPU140は再生モードで動作して画像データに基づく再生を行う(ステップS914)。具体的には、カメラMPU140は、外部メモリ180に記録されている画像データに基づいて画像の再生を行う。
ステップS904において、設定操作イベント、レリーズイベント、再生操作イベントおよび電源オフイベント以外の操作イベントが生じた場合、操作内容に応じた動作を行う(ステップS916)。ステップS910、ステップS912、ステップS914、ステップS916のそれぞれの動作が終了すると、タイマをリセットして(ステップS922)、ステップS908に処理を移行する。
ステップS908において、ユーザ操作が検出されなかった場合は、無操作時の処理を実行する(ステップS918)。ステップS918の処理については、図9に関連して説明する。
ステップS908において、電源オフイベントが生じた場合、終了処理を行う(ステップS920)。ステップS920において実行される処理は、変更された各種パラメータ変数等で示される報をシステムメモリ139にパラメータとして記録する処理を含む。終了処理が完了すると、本フローを終了する。
図9は、ユーザ操作が検出されなかった場合の動作フローの一例を示す。本フローは、図8のフローにおけるステップS918の処理に適用できる。
本フローが開始すると、カメラMPU140は、角度センサ170の出力に基づいて、カメラ10の現在の角度θを算出する(ステップS1002)。続いて、カメラMPU140は、角度θが閾値θmaxより大きく、かつ、角度θの時間変化量が閾値Δmaxより小さいという条件を満たすか否かを判断する(ステップS1004)。条件を満たす場合、タイマをリセットして(ステップS1006)、本フローを終了する。
ステップS1004の判断において、条件を満たさないと判断された場合は、タイマをカウントアップする(ステップS1008)。続いて、タイマがパワーオフ時間に達したか否かを判断する(ステップS1010)。タイマがパワーオフ時間に達していない場合は、本フローを終了する。
ステップS1010の判断において、タイマがパワーオフ時間に達した場合は、カメラMPU140は、接触センサ172の出力に基づいて、カメラ10が台5に置かれた状態にあるかを判断する(ステップS1012)。カメラ10が台5に置かれた状態にある場合、現在の動作モードを示す制御パラメータおよび表示部138の制御パラメータをシステムメモリ139に退避する(ステップS1014)。システムメモリ139に待避される制御パラメータとしては、パワーオフ時間に達した場合に表示しているメニューを識別する情報と、そのときに選択されているメニュー項目を識別する情報とを含む。このように、カメラ10の動作状態がシステムメモリ139に記憶される。
続いて、通常動作状態に遷移するための条件として、カメラ10が持ち上げられたことによる条件を追加する(ステップS1016)。具体的には、接触センサ172で非接触状態が検出されることに応じて復帰割り込みがカメラMPU140に供給されるようにする。なお、カメラ本体130が省電力状態にある場合、レリーズボタン12、操作ボタン40a〜操作ボタン40f等の予め定められた操作部材の操作に応じてカメラMPU140には復帰割り込みが供給される。ステップS1012の判断において、カメラ10が台5に置かれた状態にないと判断された場合は、ステップS1018に処理を進める。
ステップS1018において、カメラMPU140は、省電力状態に遷移させる(ステップS1018)。具体的には、カメラMPU140は、表示部138の表示を停止させる。具体的には、具体的には、表示部138が有する発光部の発光を停止させて、表示部138を消灯状態にする。また、カメラMPU140は、表示部138を駆動する駆動信号の供給を停止させる。
続いて、省電力状態において復帰割り込みが供給されるのを待ち(ステップS1020)、カメラMPU140は遷移処理を行う(ステップS1022)。遷移処理においては、システムメモリ139に待避した制御パラメータの読み出しと、復帰割り込みに該当しないモードダイヤルの状態等を取得して、動作条件に反映させる処理等を行う。
続いて、遷移の契機となった復帰割り込みで生じたか否かを判断する(ステップS1024)。接触センサ172で非接触状態が検出されることに応じて復帰割り込みが生じた場合、ステップS1014でシステムメモリ139に退避した制御パラメータに基づいて、省電力状態に遷移する直前の動作モードで動作を開始して、表示部138の表示内容を省電力状態に遷移する直前の状態に遷移させる(ステップS1026)。このように、システムメモリ139に記憶されていたカメラ10の動作状態に戻って通常動作を開始する。
ステップS1024の判断において、予め定められた操作部材へのユーザ操作に基づいて復帰割り込みが生じたと判断された場合、カメラMPU140は、復帰割り込みが発生する要因となった操作ボタン40に対応する動作モードで動作を開始する(ステップS1028)。ステップS1026およびステップS1028の処理に続いてタイマをリセットして(ステップS1030)、本フローを終了する。
このように、カメラMPU140は、接触センサ172によりカメラ10の底部が他の物体と接触していると判断される状態で省電力状態に遷移した状態において、カメラ10が持ち上げられたことを条件として、省電力状態に遷移する前の動作モードで通常動作状態の動作を開始させる。そのため、例えばユーザがマニュアルを調べるために台5の上にカメラ10を一時的に置いた状態で省電力状態に移行したとしても、ユーザがカメラ10を操作しようとしてカメラ10を取り上げた場合には、元の状態から速やかに操作を再開することができる。したがって、ユーザの作業効率を高めることができる。
上記の説明において、カメラMPU140の動作として説明した処理は、カメラMPU140がプログラムに従ってカメラ10が有する各ハードウェアを制御することにより実現される。また、上記の説明においてASIC135により実現される処理は、プロセッサによって実現することができる。例えば、ASIC135の動作として説明した処理は、プロセッサがプログラムに従ってカメラ10が有する各ハードウェアを制御することにより実現される。すなわち、本実施形態のカメラ10に関連して説明した処理は、プロセッサがプログラムに従って動作して各ハードウェアを制御することにより、プロセッサ、メモリ等を含む各ハードウェアとプログラムとが協働して動作することにより実現することができる。すなわち、当該処理を、いわゆるコンピュータ装置によって実現することができる。コンピュータ装置は、上述した処理の実行を制御するプログラムをロードして、読み込んだプログラムに従って動作して、当該処理を実行してよい。コンピュータ装置は、当該プログラムを記憶しているコンピュータ読取可能な記録媒体から当該プログラムをロードすることができる。
また、本実施形態において、レンズユニット120が装着された状態のカメラ10を、撮像装置の一例として取り上げた。しかし、撮像装置とは、レンズユニット120が装着されていないカメラ本体130を含む概念である。撮像装置としては、レンズ交換式カメラの一例である一眼レフレックスカメラの他に、レンズ非交換式カメラの一例であるコンパクトデジタルカメラ、ミラーレス式カメラ、ビデオカメラ、撮像機能付きの携帯電話機、撮像機能付きの携帯情報端末、撮像機能付きのゲーム機器等の娯楽装置等、撮像機能を有する種々の電子機器を適用の対象とすることができる。また、撮像装置以外の種々の電子機器に、上述した制御を適用できる。例えば、撮像機能を有しない携帯電話、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ等、携帯情報端末、音声録音装置等、特に携帯可能な種々の電子機器に、上述した制御を好適に適用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
5 台、10 カメラ、12 レリーズボタン、14 撮影モードダイヤル、20 マルチセレクタ、30 コマンドダイヤル、40 操作ボタン、120 レンズユニット、121 レンズマウント接点、122 レンズ群、123 レンズMPU、124 レンズ駆動部、130 カメラ本体、131 カメラマウント接点、132 撮像素子、133 アナログ処理部、134 A/D変換器、135 ASIC、136 RAM、137 背面表示制御部、138 表示部、139 システムメモリ、140 カメラMPU、141 操作入力部、142 AFユニット、143 フォーカルプレーンシャッタ、144 測光素子、145 メインミラー、146 サブミラー、147 ペンタプリズム、148 駆動部、149 接続インタフェース、150 記録媒体IF、152 外部機器IF、156 外部機器コネクタ、160 透過型表示パネル、161 ピント板、162 接眼光学系、163 ファインダ窓、166 ミラーユニット、170 角度センサ、172 接触センサ、180 外部メモリ、190 電源、192 電源回路、300 画面、310 アイコン、312 領域、320 メニュー項目、322 メニュー項目領域、400 画面、420 メニュー項目、500 画面、520 メニュー項目、532 状態表示領域、600 画面、620 メニュー項目、800 光軸、810 基準面、850 ユーザ

Claims (11)

  1. 電子機器であって、
    表示部による表示を行う第1状態と前記表示部による表示を行わない第2状態との間で、前記表示部の状態を遷移させる制御部を備え、
    前記制御部は、前記表示部の状態が前記第2状態にある場合において、前記電子機器が持ち上げられたことを示す第1条件が満たされたことに応じて前記表示部の状態を前記第1状態へ遷移させる場合に、前記第2状態に遷移する前の動作モードで前記第1状態の動作を開始させ、前記第1条件とは異なる第2条件が満たされたことに応じて前記表示部の状態を前記第1状態へ遷移させる場合に、前記第2条件に応じて予め定められた動作モードで前記第1状態の動作を開始させる
    電子機器。
  2. ユーザ操作を受け付ける操作部材
    をさらに備え、
    前記第2条件は、前記操作部材に対してユーザ操作があった場合に満たされ、
    前記制御部は、前記表示部の状態が前記第2状態にある場合において前記第2条件が満たされたことに応じて前記表示部の状態を前記第1状態へ遷移させる場合に、前記ユーザ操作があった前記操作部材に予め対応づけられた動作モードで前記第1状態の動作を開始させる
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記表示部にメニューが表示されている状態で前記第1状態から前記第2状態へ遷移した場合において、前記制御部は、前記第1条件が満たされたことに応じて前記第1状態へ遷移させる場合に、前記第2状態に遷移する前に前記表示部に表示されていた前記メニューと同じ表示内容のメニューが前記表示部に表示される状態で、前記第1状態の動作を開始させる
    請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記表示部に前記メニューが表示されている状態で前記第1状態から前記第2状態へ遷移した場合において、前記制御部は、前記第1条件が満たされたことに応じて前記第1状態へ遷移させる場合に、前記第2状態に遷移する前に前記表示部に表示されていた前記メニューにおいて選択されていたメニュー項目が選択された状態で、前記第1状態の動作を開始させる
    請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記電子機器の底部の接触状態を検出する接触センサ
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記接触センサにより検出された前記接触状態に基づいて、前記第1条件が満たされたか否かを判断する
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記制御部は、前記接触センサにより前記電子機器の底部が他の物体と接触していると判断される状態で前記第1状態から前記第2状態へ遷移した状態で前記第1条件が満たされたことを条件として、前記第2状態に遷移する前の動作モードで前記第1状態の動作を開始させる
    請求項5に記載の電子機器。
  7. 撮像部
    をさらに備え、
    前記操作部材は、ユーザからの撮影指示を受け付ける撮影指示部を含み、
    前記制御部は、前記表示部の状態が前記第2状態にある場合において前記撮影指示部に対するユーザ操作がなされたことに応じて前記第1状態へ遷移させる場合に、前記撮影指示部に対するユーザ操作に応じて撮影動作を開始する動作モードで、前記第1状態の動作を開始させる
    請求項2に記載の電子機器。
  8. 前記制御部は、前記表示部の状態が前記第1状態にある場合において、操作部材に対してユーザ操作がない状態が予め定められた時間継続した場合に、前記電子機器の動作状態を前記第2状態へ遷移させる
    請求項1から7のいずれか一項に記載の電子機器。
  9. 前記電子機器の向きを検出する向きセンサと、
    前記向きセンサによる前記電子機器の向きの検出結果に基づいて、前記電子機器の向きが予め定められた向きに向いており、前記電子機器の向きの変化幅が予め定められた値より小さい場合に、前記表示部の状態が前記第2状態へ遷移するのを制限する遷移制限制御部と
    をさらに備える請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記予め定められた向きは、前記表示部の表示面と鉛直方向とがなす角度が予め定められた角度以上となる向きである
    請求項9に記載の電子機器。
  11. 電子機器が備える表示部による表示を行う第1状態と前記表示部による表示を行わない第2状態との間で、前記表示部の状態を遷移させる制御ステップ
    をコンピュータに実行させ、
    前記制御ステップは、前記表示部の状態が前記第2状態にある場合において、前記電子機器が持ち上げられたことを示す第1条件が満たされたことに応じて前記表示部の状態を前記第1状態へ遷移させる場合に、前記第2状態に遷移する前の動作モードで前記第1状態の動作を開始させ、前記第1条件とは異なる第2条件が満たされたことに応じて前記表示部の状態を前記第1状態へ遷移させる場合に、前記第2条件に応じて予め定められた動作モードで前記第1状態の動作を開始させる
    プログラム。
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