JP2015048624A - 鏡面断熱パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 建物の断熱性を向上させることができるとともに、自然光を建物の内部に導くにあたり、十分な光量を確保することができ、採光用に好適な鏡面断熱パネルを提供する。【解決手段】建物に取り付けられる側に配置される内基材3と、内基材3に対向して配置される外基材2と、両内基材2、3の間隙に配置される断熱材5とを有し、外基材2の表面に、鏡面材9を貼着して一体に取り付けて、表面を鏡面とし、一端縁に嵌合凸部14を有するとともに他端縁に嵌合凹部15を有し、一の鏡面断熱パネル1の嵌合凸部14と、一の鏡面断熱パネル1に隣位して配置される他の鏡面断熱パネル1の嵌合凹部15とを相互に嵌合させて、複数枚が建物に平面状に並置して取り付けられる。【選択図】 図2

Description

本発明は、鏡面断熱パネルに係り、特に、複数枚が隣位して配置されて建物に取り付けられ、前記建物の内部に光を採り入れることに用いられる採光用の鏡面断熱パネルに関する。
従来より、対向配置された一対の基材の間隙に断熱材が配置された断熱パネルが提供されている(特許文献1)。このような断熱パネルは、建物や各部屋の外部からの熱を遮断するとともに、建物や各部屋の内部の熱が外部に逃げてしまうことを低減・防止することを目的として、建物の外壁に取り付けられるようになっている。
一方、近年、窓が設置できない建物の中心部分などに自然光を採り入れたり、建物内部における自然の通風を促進することを目的として、建物に形成された吹き抜け状の採光空間や、筒状の光伝送装置(光ダクト)が、閉鎖された部屋でも屋外を感じ取れる空間を提供できることや、省エネルギーの観点から注目されている。特許文献2には、パネルにより構成された筒状の光ダクトが記載されており、さらに、特許文献3には、一対の基板の間に断熱材が介設されたパネル材を備え、前記一対の基板のうち内面板の表面に反射板が形成された光ダクトが記載されており、さらに、前記パネル材として、鏡面アルミニウム合金板と外面アルミニウム合金板の間に断熱材を挟んだいわゆるサンドイッチパネルが記載されている。
特開2003−013514号公報 特開2001−167619号公報 特開2009−252570号公報
しかし、例えば前述の特許文献2に記載の発明は、パネルの取り付けにガイドレールを必要とし、施工性が悪いなどの問題があった。また、特許文献2に記載の発明は、壁面にガイドレールを用いてアルミニウム鏡面板が取り付けられるが、この方法ではパネルにリベット止めのための穴を開ける必要があり、その穴が外面に露出するので、パネルが雨風に晒される場所に設置される場合には、そのリベット止めの部分から雨水が浸透するおそれがあった。
また、特許文献3に記載の発明は、内外面基板がアルミニウム板のため、耐熱性や強度が比較的低く、建物の外壁用として単独で使用できるものではなかった。また、特許文献3に記載の発明は、建物への取り付けに際し、パネル材を角筒状に組み合わせてダクト本体を形成するものであり、複数のパネル材を平面状に並置して建物に取り付けるには適さないので、平面状の広い壁面に使用できるものではなかった。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、意匠性に優れ且つ建築現場での施工性も良く、風雨に晒されても雨水が浸透するおそれがなく建物の壁面用としても使用可能な採光用に好適な鏡面断熱パネルを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る鏡面断熱パネルの特徴は、建物の内部に自然光を採り入れるために前記建物に取り付けられる鏡面断熱パネルにおいて、建物に取り付けられる側に配置される内基材と、前記内基材に対向して配置される外基材と、前記内基材および前記外基材の間隙に配置される断熱材とを有し、前記外基材の表面に、鏡面材を貼着または係止して一体に取り付け、若しくはめっき処理または蒸着処理を施して、表面を鏡面とし、一端縁に嵌合凸部を有するとともに他端縁に嵌合凹部を有し、一の前記鏡面断熱パネルの前記嵌合凸部と、前記一の鏡面断熱パネルに隣位して配置される他の前記鏡面断熱パネルの前記嵌合凹部とを相互に嵌合させて、複数枚が建物に平面状に並置して取り付けられる点にある。
このような構成を採用することにより、より多くの自然光を鏡面断面パネルの表面において反射させて、より多くの光量の自然光を建物の内部に導くことができ、建物の内部を自然光によってより明るくすることができる。また、外基材の表面を鏡面とするために、例えば外基材に鏡面材を固定具によって取り付ける必要がないので、建物に取り付けられた後の外観がよく、さらに、鏡面断熱パネルが建物の外部に面した壁面に取り付けられる場合にも、固定具によって形成される孔を介して断熱パネルに雨等の水分が浸透してしまうということがないので、耐水性に優れた採光用に好適の鏡面断熱パネルを提供することができる。さらに、取り付けの際に隣位する鏡面断熱パネルと係合させて位置決めを容易に行うことができ、取付けの施工時間を短縮することができる。ここで、外基材の表面とは、外からの光の大部分が鏡面に届く面であればよく、例えば、鏡面上に保護のために透明な樹脂層を設けてもよい。このような保護用の樹脂層は鏡面断熱パネルが建物外や風雨に晒される場所に設置される場合には、特に設けることが好ましい。
さらに、前記外基材の表面側における端縁部分および側縁部分であって、建物に取り付けられる際に外部に露出する部分を、鏡面としてもよい。このような構成を採用することにより、より多くの光量を反射させることができ、採光用に好適な鏡面断熱パネルを提供することができる。
さらに、複数枚が平面状に並置して取り付けられる際に、最表面がそれぞれ面一に配置される形状に形成してもよい。このような構成を採用することにより、複数枚の鏡面断熱パネルを、最表面を面一に配置して建物に取り付けることができるので、取り付けられた際の外観をよくすることができる。
さらに、前記内基材および外基材を鋼板とし、前記鏡面材として鏡面アルミニウム板または銀鏡めっき鋼板を貼着してもよい。このような構成を採用することにより、採光や光伝送に適する優れた反射性をもち、且つ耐熱性、耐火性に優れた鏡面断熱パネルとすることができる。
以上述べたように、本発明に係る鏡面断熱パネルによれば、建物の断熱性を向上させることができるとともに、自然光を建物の内部に導くにあたり、十分な光量を確保することができ、採光用に好適であるとともに、意匠性に優れ且つ建築現場での施工性もよく、風雨に晒されても雨水が浸透するおそれがなく建物の壁面用としても使用することができる。
本発明に係る鏡面断熱パネルの一実施形態を示す斜視図 図1に示す鏡面断熱パネルのA−A線における断面図 図1に示す鏡面断熱パネルのB−B線における断面図 図1に示す鏡面断熱パネルの建物への取り付けを示す概略斜視図 (a)〜(c)は、本発明に係る鏡面断熱パネルが取り付けられる建物の例としてそれぞれ異なるボイドを示す概略側面図
以下、本発明に係る鏡面断熱パネルの一実施形態を図1乃至図5を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1の斜視図、図2は、図1に示す鏡面断熱パネル1のA−A線における断面図、図3は、図1に示す鏡面断熱パネル1のB−B線における断面図である。本実施形態に係る鏡面断熱パネル1は、複数枚が隣位して配置されて、建物における採光用空間の壁面に取り付けられることにより、採光用として用いられるようになっている。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1は、サンドイッチパネルとも呼ばれ、対向配置された外基材2および内基材3(基材2、3)と、両基材2、3の間隙に配置された断熱材5とを有している。両基材2、3としては、アルミニウム板や、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板、ステンレス鋼板、チタン合金板等の金属板の他、これらの金属板を塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂等の樹脂によって被覆した基板を列挙することができる。特に亜鉛めっき鋼板、アルミニウム亜鉛合金めっき鋼板、ステンレス鋼板などの鋼板や、これらの鋼板の樹脂被覆したものを基板に用いると、アルミニウム板やチタン合金板を用いた場合に比べ、断熱パネルの耐熱性、耐火性が向上するので好ましい。断熱材5としては、ポリイソシアヌレートフォームやポリウレタンフォーム等の発泡樹脂、ロックウールやグラスウール等の無機繊維等を列挙することができる。また、このような断熱材5と共に炭酸カルシウム等で形成される耐火材を配置してもよい。
鏡面断熱パネル1は、一端縁に嵌合凸部14、他端縁には嵌合凹部15を有している。また、両基材2、3は、本体部分2A、3Aを有しており、嵌合凸部14は、本体部分2A、3Aの一端縁にそれぞれ連設された第1係合部2a、3aを備え、嵌合凹部15は、本体部分2A、3Aの他端縁部にそれぞれ連設された第2係合部2c、3cを備えている。そして、鏡面断熱パネル1は、建物に取り付けられる際に、隣位する鏡面断熱パネル1の第2係合部2c、3cが、第1係合部2a、3aの外面側に配置されるようにしてそれぞれ係合されることにより、隣接する鏡面断熱パネル1の相対する互いの嵌合凸部14と嵌合凹部15とが嵌合して配置されるようになっており、これにより隣位する鏡面断熱パネル1同士が固定して設置されるようになっている。
各第1係合部2a、3aは、基材2、3における本体部分2A、3Aの表面からそれぞれ対向する基材2、3の方向に凹入段部状に形成されている。建物に対向する側と反対側に位置する外基材2の第1係合部2aには、対向する内基材3の方向に凹溝の固定具取付部2bが断熱パネル1の一端縁に沿って形成されている。そして、第1係合部2a、3aの一端縁は、相互に対向する基材2、3の方向に屈曲して形成されている。
各第2係合部2c、3cは、本体部分2A、3Aから離間する方向に延出して形成されており、さらに外基材2の第2係合部2cは、建物の壁面に取り付けられる際に、第1係合部2aの外面側に係合して固定具取付部2bを被覆する長さ寸法に形成されている。これにより、鏡面断熱パネル1の他端縁部分に形成された第2係合部2cは、隣位する鏡面断熱パネル1の固定金具取付部2bに取り付けられる固定具Sを被覆可能な被覆部として機能するようになっている。これら第2係合部2c、3cは、両基材2、3の他端縁部分が鏡面断熱パネル1の本体部分から離間する方向に延出された後、相互に対向する基材2、3の方向に向けてU字状に折曲されて本体部分の方向に延出され、さらに第2係合部2c、3cの一端縁は、相互に対向する基材2、3の方向に屈曲されて形成されている。
また、鏡面断熱パネル1の他端部には、両基材2、3の第2係合部2c、3cを補強する補強金具6が配置されており、補強金具6の両端部分は、それぞれ、第2係合部2c、3cの内部に配置されている。さらに、両第2係合部2c、3cの間隙には、断熱材5の端面に対向して緩衝材7が配置されており、緩衝材7は、隣位して配置される鏡面断熱パネル1を第1係合部2a、3aと第2係合部2c、3cとを係合させて建物の壁面に取り付ける際、両鏡面断熱パネル1の間で圧縮されることとなる。緩衝材7は、圧縮可能な材料で構成され、耐熱機能や、耐火機能、不燃機能を有しているとよく、さらに、鏡面断熱パネル1が建物の外部で使用される場合には止水機能を備えた材料で構成されるとよい。本実施形態においては、緩衝材7は、本体7aがセラミックファイバーで構成されており、本体7aにおける両基材2、3側の端部には、パッキン7bが取り付けられている。
図3に示すように、外基材2の本体部分2Aにおける両側縁部分は、本体部分2Aの表面から内基材3の方向に屈曲された後、本体部分2Aから離間する方向に屈曲されて突部2dとされている。突部2dの両側縁には、シーリングテープやパッキン等の止水部材(図示せず)を取り付けるとよい。
また、外基材2の表面には、鏡面材9が取り付けられている。鏡面材9は、光の正反射率が90%以上であることが好ましい。本実施形態に係る鏡面断熱パネル1に用いられる鏡面材9としては、表面が平滑状の鏡面のアルミニウム板や、アルミ蒸着フィルム、その他の光反射フィルム等を列挙することができ、さらには、基材2の表面に銀鏡処理や銀めっき、アルミニウムめっき、光反射材含有塗料による塗装を施した鏡面材9を用いてもよい。好適には、反射材の耐久性、加工性などの面から、予め表面を陽極酸化処理したアルミニウム板にアルミニウム(Al)や銀(Ag)を蒸着した鏡面アルミニウム板または銀鏡めっき鋼板が用いられる。
この鏡面材9は、外基材2の表面形状と同一の形状に形成されており、鏡面材9の一端縁は外基材2の本体部分2Aから第1係合部2aの表面における一端縁部に至る形状に形成され、鏡面材9の他端縁は外基材2の本体部分2Aから第2係合部2cの表面を介して第2係合部2cの裏面に至る形状に形成されている。また、鏡面材9の両側縁は、外基材2の本体部分2Aから突部2dの表面における両側縁部に至る形状に形成されている。そして、鏡面材9は、外基材2の表面に貼着されることにより外基材2に一体に取り付けられており、これにより、鏡面断熱パネル1における建物Wに取り付けられる側の面と反対側の表面は、鏡面とされている。また、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1に用いられる鏡面材9は、一端縁が外基材2の第1係合部2aにおける表面の一端縁部に至る形状に形成され、また他端縁が第2係合部2cの裏面に至る形状に形成され、さらに、両側縁が外基材2の突部2dにおける表面の両側縁部に至る形状に形成されていることにより、外基材2における複数の鏡面断熱パネル1が建物に取り付けられる際に外部に露出する部分も鏡面とされている。
なお、本実施形態においては、外基材2と別体の鏡面材9を外基材2に貼着することにより取り付けているが、本発明に係る鏡面断熱パネル1はこれに限定されず、ビス等の固定具を用いて鏡面材9や外基材2に孔を空けて取り付けるというような手段でなければよく、例えば、半田付けやロウ付けあるいは端縁のかしめなどで取り付けるようにしてもよい。また、本実施形態においては、外基材2に外基材2とは別体の鏡面材9を取り付けることにより、断熱パネル1の表面を鏡面としているが、本発明に係る鏡面断熱パネル1はこれに限定されるものではなく、例えば、外基材2の表面に直接銀めっきやアルミニウムめっき等の鏡面加工を施すことにより、鏡面断熱パネル1の表面を鏡面としてもよい。
さらに、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1の鏡面材9の表面は、鏡面断熱パネル1の耐水性、耐候性、耐光性、耐久性等の耐性の向上を目的として、例えば樹脂からなるコーティング層(図示せず)により被覆されている。コーティング層としては、アクリルやシリカ等の有機系・無機系の種々のコーティング材を用いることができる。なお、本発明においてコーティング層により鏡面を被覆することは必ずしも必須要件ではないが、このようなコーティング層は、鏡面断熱パネルが建物外や風雨に晒される場所に設置される場合には、特に設けることが好ましい。
このように、本発明において外基材2の表面としては、外からの光の大部分が届く状態にある面であればよく、例えば、前述のように鏡面材の上に鏡面を保護するための透明なコーティング層を設けてもよい。
そして、図4に示すように、鏡面断熱パネル1は、図1における上下方向および左右方向に複数の鏡面断熱パネル1の対向する第1係合部2a、3aと第2係合部2c、3cとを相互に係止させて嵌合凸部14および嵌合凹部15を嵌合させながら、建物Wに取り付けられるようになっている。各鏡面断熱パネル1の背面は、支柱Pを介して建物Wの図示しない壁面に対向して配置され、各鏡面断熱パネル1は、固定具Sを固定具取付部2bにおいて鏡面断熱パネル1を介して支柱Pに打ち込むことにより、建物Wに取り付けられるようになっている。また、建物Wにおける各鏡面断熱パネル1のうち最下段に配置される鏡面断熱パネル1の下方側の端縁に対向する位置には、端縁係止部材11が取り付けられており、最下段に配置される各鏡面断熱パネル1は、各鏡面断熱パネル1の下方側の端縁における第2係止部2c、3cを、端縁係止部材11に係止させることにより、各鏡面断熱パネル1の下端縁が建物Wに固定されるようになっている。また、隣位する各鏡面断熱パネル1の側縁の境界部分には、シーリング材やジョイントカバー等の止水部材12が取り付けられており、この止水部材12により、建物に取り付けられた各鏡面断熱パネル1の側縁における止水を図ることができる。さらに、建物Wにおける各鏡面断熱パネル1の取付位置の下部には、端縁係止部材11を介して前記最下段に配置される各鏡面断熱パネル1の下方側の端縁と対向するように水切13が取り付けられており、これにより、最下段の各鏡面断熱パネル1の下部に水が貯まってしまうことを防止することができる。なお、本発明に係る鏡面断熱パネル1の建物Wへの取り付け方は、本実施形態の取り付け方に限定されるものではない。
そして、鏡面断熱パネル1は、隣位する鏡面断熱パネル1における両基材2、3の端縁部分に形成された第1係合部2a、3aと第2係合部2c、3cと相互に係合して建物Wに取り付けられる際に、各鏡面断熱パネル1の最表面がそれぞれ面一に配置される形状に形成されている。
続いて、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1の製造工程の一例について説明する。
まず、基材2、3となる長尺の二枚の金属板を対向させて連続的に搬送しながらその幅方向両側をロールフォーミング等にて成形して嵌合凸部14、嵌合凹部15を形成する。続いて、この基材2、3間に断熱材5を供給して基材2、3と接着したり、あるいは基材2、3間に発泡材料を注入してダブルコンベアベルト間で加熱発泡成形して断熱材5を形成しながら、前記長尺の二枚の金属板を接着する。こうして形成された長尺のパネル材を更に連続的に搬送しながら、切断機等で所定寸法にカットして、まず断熱パネルを製造する。
続いて、前記断熱パネルにおける外基材2の表面に鏡面材9を貼着することにより、鏡面材9を外基材2に一体に取り付けて、鏡面断熱パネル1を製造する。鏡面材9の貼着手段としては、接着剤やホットメルト材による接着、樹脂層を介してのラミネートあるいは金属材同士のクラッド、さらには半田付けやロウ付けなどによる接合等の種々の手段を採用することができる。さらに、端部のかしめなどの機械的接合等、鏡面材9を外基材2に係止することにより、外基材2の表面に鏡面材9を取り付けることもできる。取付け加工による鏡面材9への損傷を少なくするという観点からは、外基材2の表面に対する鏡面材9の接着や、樹脂を介してのラミネートにより外基材2および鏡面材9を積層することが好ましい。
ここで、外基材2に鏡面材9を接着材で取り付ける場合を用いてさらに説明すると、例えば、基材2、3として、ポリエステル樹脂塗装したそれぞれ厚さ0.5〜0.8mm程度の溶融亜鉛めっき鋼板を用い、断熱材5として、ロックウールを用いて製造された断熱パネルを用意する。この断熱パネルに、鏡面材9として厚さ0.3〜0.5mmの鏡面アルミニウム1090合金板(陽極酸化処理した表面のうえにアルミニウム蒸着層と透明な保護塗膜からなる鏡面処理が施してある。)を予めプレスにて外基材2とほぼ同じ形状に成形した後、エポキシ樹脂系接着剤を介してホットプレスにて、温度約50〜60℃、圧力0.1〜1.0Kg/cm で約30〜40分間、加圧加熱押圧して接着することにより、外基材の表面が鏡面である鏡面断熱パネル1を製造する。
なお、外基材2の表面を鏡面とする手段については、前述のように、断熱パネルに後から、別工程において、外基材2に別体の部材である鏡面材9を取り付ける手段の他、外基材2の表面にめっきや蒸着処理する手段を採用することができる。さらに、予め鏡面材9が積層された金属板あるいはめっきや蒸着処理により表面が鏡面とされた長尺の金属板を、前述の長尺の金属板の一方に用いることにより、鏡面断熱パネル1における外基材2の表面を鏡面とすることもできる。
この鏡面断熱パネル1を建物に取り付けるには、まず、1つの鏡面断熱パネル1を建物Wに位置決めした後、ビス等の固定具Sを固定具取付部2bにおいて鏡面断熱パネル1を介して建物Wの支柱Pに打ち込む。続いて、一方の鏡面断熱パネルの第1係合部2a、3aに、他の鏡面断熱パネル1の第2係合部2c、3cを、この第2係合部2cによって固定具取付部2bの固定具Sを被覆しながら係合させて、取り付けられた鏡面断熱パネル1の嵌合凸部14(または嵌合凹部15)と隣接する鏡面断熱パネルの嵌合凹部15(または嵌合凸部14)とを嵌合させることにより他の鏡面断熱パネル1を位置決めした後、他の鏡面断熱パネル1の固定具取付部2bにおいて鏡面断熱パネル1を介して固定具Sを打ち込む。これにより、複数の鏡面断熱パネル1を隣位して配置しながら建物Wに取り付ける。
本実施形態に係る鏡面断熱パネル1は、例えば、図5(a)〜(c)に示すような、縦型、横型、L字状等の種々の形状のボイドBに用いることができる。ボイドBは、自然光を採り入れる採光部Baと、採り入れた自然光を導く導光部Bbと、導かれた自然光を建物Wの内部に放出する放光部Bcとを有しており、鏡面断熱パネル1は、導光部Bbの壁面に取り付けられる。
本実施形態に係る鏡面断熱パネル1によれば、断熱パネル1の表面が鏡面とされているので、ボイドBの導光部Bbの壁面に取り付けることにより、採光部Baから採り入れられた自然光を導光部Bbにおいて反射させてより多くの光量の自然光を放光部Bcに導き、放光部Bcから放出することができ、放光部Bcにおいて放出される光をより明るくすることができる。
したがって、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1は、ボイドBにおける断熱性を向上させることができるとともに、自然光を建物Wの内部に導くにあたり、十分な光量を確保することができ、採光用に好適である。
また、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1によれば、外基材2の表面に鏡面材9が貼着されて一体に取り付けられているので、外基材2に鏡面材9を固定具Sによって取り付ける必要がない。このため、建物Wに取り付けられた後の外観がよく、さらに、鏡面断熱パネル1が建物Wの外部に面した壁面に取り付けられる場合であっても、固定具Sによって形成される孔を介して鏡面断熱パネル1に雨等の水分が浸透してしまうということはないので、耐水性に優れた採光用の鏡面断熱パネル1を提供することができる。この点について、例えば、外基材2の表面に鏡面材9を係止して一体に取り付け、または、外基材2の表面にめっき処理または蒸着処理を施して、鏡面断熱パネル1の表面を鏡面とした場合であっても、前述と同様に建物に取り付けられた後の外観がよく、耐水性に優れた鏡面断熱パネル1を提供することができる。
さらに、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1によれば、外基材2のうち建物Wに取り付けられた際に外部に露出する部分を鏡面とすることにより、より多くの光量を反射させることができ、採光用に好適である。
さらにまた、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1によれば、建物Wに取り付けられる際に隣位する鏡面断熱パネル1と相互に係合させて取り付けられるので、取り付けの際に隣位する鏡面断熱パネル1と係合させることにより位置決めを容易に行うことができ、取り付けの施工時間を短縮することができる。
また、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1によれば、最表面がそれぞれ面一に配置される形状に形成されているので、建物Wに取り付けられた後の外観をよくすることができる。
さらにまた、本実施形態に係る鏡面断熱パネル1によれば、被覆部の機能を備えた第2係合部2cにより、隣位する鏡面断熱パネル1を建物Wに取り付けるための固定具Sを被覆することができるので、鏡面断熱パネル1が建物Wの外部に面した壁面に取り付けられる場合であっても、固定具Sによって形成された孔を介して鏡面断熱パネル1に雨等の水分が浸透してしまうことを防止することができ、耐水性に優れた鏡面断熱パネル1を提供することができる。
さらに、鏡面材9と外基材2とを接着して積層することにより、基材2、3には不燃性の高い金属材(例えば鋼板)を採用し、鏡面材9に光反射性の高い材料(例えば鏡面アルミニウム板)を用いることができ、採光性や光伝送性に優れ、且つ必要な場合には耐熱性、耐火性もに優れ、建物Wの外壁やボイドの壁面用としても使用可能な鏡面断熱パネル1を提供することができる。
さらにまた、鏡面材9を外基材2の第2係合部2cの裏面に至る形状に形成することにより、鏡面材9と外基材2との貼着端縁が直接外面に露出せず、その端縁から雨等の水分が浸透して密着性が低下したり剥がれてしまうことが起こりにくい。また、鏡面材9を外基材2から剥がそうとする風などの外力が働いても、鏡面材9の第2係合部2cの裏面に至る部分が抵抗となり、鏡面材9が剥がれにくくすることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
1 鏡面断熱パネル
2 外基材(基材)
2A 本体部分
2a 第1係合部
2b 固定具取付部
2c 第2係合部
3 内基材(基材)
3A 本体部分
3a 第1係合部
3c 第2係合部
5 断熱材
6 補強金具
7 緩衝材
9 鏡面材
S 固定具
B ボイド
14 嵌合凸部
15 嵌合凹部

Claims (4)

  1. 建物の内部に自然光を採り入れるために前記建物に取り付けられる鏡面断熱パネルにおいて、
    建物に取り付けられる側に配置される内基材と、前記内基材に対向して配置される外基材と、前記内基材および前記外基材の間隙に配置される断熱材とを有し、
    前記外基材の表面に、鏡面材を貼着または係止して一体に取り付け、若しくはめっき処理または蒸着処理を施して、表面を鏡面とし、
    一端縁に嵌合凸部を有するとともに他端縁に嵌合凹部を有し、一の前記鏡面断熱パネルの前記嵌合凸部と、前記一の鏡面断熱パネルに隣位して配置される他の前記鏡面断熱パネルの前記嵌合凹部とを相互に嵌合させて、複数枚が建物に平面状に並置して取り付けられることを特徴とする鏡面断熱パネル。
  2. 前記外基材の表面側における端縁部分および側縁部分であって、建物に取り付けられる際に外部に露出する部分を、鏡面とすることを特徴とする請求項1に記載の鏡面断熱パネル。
  3. 複数枚が平面状に並置して取り付けられる際に、最表面がそれぞれ面一に配置される形状に形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鏡面断熱パネル。
  4. 前記内基材および外基材を鋼板とし、前記鏡面材として鏡面アルミニウム板または銀鏡めっき鋼板を貼着したこと特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の鏡面断熱パネル。
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