JP2015047961A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜面上において搭載部の水平状態を維持して全方向に走行できる車両を提供する。
【解決手段】制御装置81の走行制御部83は、走行面が傾斜面である場合、第二の搭載支持部31が水平状態となるように、第一の搭載支持部回転アクチュエータ60および第二の搭載支持部回転アクチュエータ70を協調させて駆動する。これにより、傾斜面が、進行方向に対し左右方向および進行方向に対し前後方向に傾斜している場合であっても、第一の搭載支持部回転アクチュエータ60は、第一の搭載支持部34を進行方向に対し左右方向に傾斜している傾斜面の傾斜角度に応じて回転させ、第二の搭載支持部回転アクチュエータ70は、第二の搭載支持部31を進行方向に対し前後方向に傾斜している傾斜面の傾斜角度に応じて回転させ、第二の搭載支持部31を水平状態にすることができる。よって、傾斜面上において第二の搭載支持部31の水平状態を維持して、車両1の全方向の走行を安定させることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、物や人等の物体を搭載して走行可能な車両に関するものである。
例えば、特許文献1には、同軸二輪型の走行部(移動機構)と、進行方向に対して左右方向および進行方向に対して前後方向に揺動可能な本体部(上体)とを備えた車両(移動ロボット)が記載されている。この車両の制御装置は、平坦面や傾斜面において、車両の重心に働く遠心力および重力の合成ベクトルの延長線と、両車輪の接地面との交点を、両車輪の間の領域に維持するように本体部の揺動姿勢を制御するようになっている。
また、特許文献2には、四輪走行可能な走行部(車体)と、円弧の一部をなす曲り梁およびコロで走行部に連結された搭載部(座席)とを備えた車両(電動車椅子)が記載されている。この車両は、平坦面や傾斜面において、座席が重力と遠心力の合力の方向に自動的に水平移動させるようになっている。
また、特許文献3には、走行可能な走行部(台車)と、振子装置を介して走行部に連結された本体部(車体)とを備えた車両が記載されている。この車両は、平坦面や傾斜面において、本体部の傾斜角速度を小さくするように振子装置を制御するようになっている。
特開2006−136962号公報 特開2008−48760号公報 特開昭61−108053号公報
特許文献1に記載の車両では、進行方向に対し左右方向および進行方向に対し前後方向に傾斜している傾斜面上で走行する場合、本体部の上面を水平状態に維持することは可能である。しかし、この車両は、本体部の上面を傾斜面において水平に保つために本体部を揺動させるものではなく、上述のように車両の重心を考慮して本体部を揺動させるものであり、本体部の上面の水平状態の維持に関して特許文献1には記載されていない。
また、特許文献2,3に記載の車両では、進行方向に対し左右方向に傾斜している傾斜面上で走行する場合、搭載部又は本体部の上面を水平状態に維持することは可能であるが、進行方向に対し前後方向に傾斜している傾斜面上で走行する場合、搭載部又は本体部の上面を水平状態に維持することはできない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、傾斜面上において搭載部の水平状態を維持して全方向に走行できる車両を提供することを目的とする。
(請求項1)本手段に係る車両は、本体部と、前記本体部の下部に配置され、前記本体部において車軸回りに自転可能にそれぞれ支持された第一車輪および第二車輪と、前記本体部の上部に配置され、鉛直方向から見て前記車軸と直角な第一の搭載部軸回りに回転可能、且つ鉛直方向から見て前記車軸に平行な第二の搭載部軸回りに回転可能に前記本体部に支持され、物体の搭載が可能な搭載支持部と、前記第一車輪および第二車輪を各車軸回りに回転する車輪回転アクチュエータと、前記本体部に対して前記搭載支持部を前記第一の搭載部軸回りに回転する第一の搭載支持部回転アクチュエータと、前記本体部に対して前記搭載支持部を前記第二の搭載部軸回りに回転する第二の搭載支持部回転アクチュエータと、前記車輪回転アクチュエータ、前記第一の搭載支持部回転アクチュエータおよび前記第二の搭載支持部回転アクチュエータを駆動し、走行面上を走行させる制御装置と、を備える。
前記制御装置は、前記走行面が傾斜面である場合、前記搭載支持部が水平状態となるように、前記第一の搭載支持部回転アクチュエータおよび前記第二の搭載支持部回転アクチュエータを協調させて駆動する走行制御部、を備える。
これにより、傾斜面が、進行方向に対し左右方向および進行方向に対し前後方向に傾斜している場合であっても、第一の搭載支持部回転アクチュエータは、搭載支持部を進行方向に対し左右方向に傾斜している傾斜面の傾斜角度に応じて回転させ、第二の搭載支持部回転アクチュエータは、搭載支持部を進行方向に対し前後方向に傾斜している傾斜面の傾斜角度に応じて回転させ、搭載支持部を水平状態にすることができる。よって、傾斜面上において搭載支持部の水平状態を維持して、車両の全方向の走行を安定させることができる。
(請求項2)また、前記車両は、前記搭載支持部の水平状態からの回転角度を検出する角度検出センサを備える。
前記走行制御部は、前記角度検出センサからの前記回転角度に基づいて、前記第一の搭載支持部回転アクチュエータおよび前記第二の搭載支持部回転アクチュエータを協調させて駆動する。
これにより、第一、第二の搭載支持部回転アクチュエータの回転角度を高精度に制御することができるので、車両の安定した走行および安定した昇降階段を確保することができる。
(請求項3)また、前記走行制御部は、加速走行時に前記搭載支持部上に搭載されている物体に掛かる力を相殺するために、前記加速方向に前記搭載支持部が傾斜するように、前記第一の搭載支持部回転アクチュエータおよび前記第二の搭載支持部回転アクチュエータを協調させて駆動する。
これにより、加速走行時に搭載支持部上に搭載されている物体に掛かる力を相殺することができるので、搭載支持部からの物体の落下を防止することができ、車両の加速時の走行を安定させることができる。
(請求項4)また、前記車両は、前記本体部の下部に配置され、前記本体部を支持軸回りに回転可能に支持する支持部と、前記支持部に対して前記本体部を前記支持軸回りに回転する本体部回転アクチュエータと、を備える。
前記第一車輪および第二車輪は、前記支持部において前記支持軸に平行な車軸回りに自転可能にそれぞれ支持され、前記本体部に対して前記支持部を回転させることで前記支持軸に対してそれぞれ異なる位置にて公転可能に配置され、前記車輪回転アクチュエータは、前記第一車輪および第二車輪と前記支持部とを各車軸回りに相対的に回転する。
前記制御装置は、前記車輪回転アクチュエータ、前記本体部回転アクチュエータおよび前記第二の搭載支持部回転アクチュエータを協調させて駆動し、前記搭載支持部の水平状態を維持しつつ、前記第一車輪および前記第二車輪を階段のステップ面に交互に接地させて階段を昇降させる起立制御部、を備える。
これにより、車両が階段を昇降する際、本体部が昇降方向に傾斜しても、第二の搭載支持部回転アクチュエータは、搭載支持部を昇降方向に本体部の傾斜角度に応じて回転させ、搭載支持部を水平状態にすることができる。よって、搭載支持部の水平状態を維持して、車両の階段昇降を安定させることができる。
(請求項5)また、前記走行制御部は、前記走行面が傾斜面である場合、前記搭載支持部が水平状態となるように、前記本体部回転アクチュエータおよび前記第一の搭載支持部回転アクチュエータを協調させて駆動する。
これにより、傾斜面が、進行方向に対し左右方向に傾斜し、進行方向に対し前後方向に大きく傾斜している場合であっても、第一の搭載支持部回転アクチュエータは、搭載支持部を進行方向に対し左右方向に傾斜している傾斜面の傾斜角度に応じて回転させ、本体部回転アクチュエータは、搭載支持部を進行方向に対し前後方向に大きく傾斜している傾斜面の傾斜角度に応じて回転させ、搭載支持部を水平状態にすることができる。よって、傾斜面上において搭載支持部の水平状態を維持して、車両の全方向の走行を安定させることができる。
本発明の実施形態:車両を後方から見た図である。 車両を右方から見た図である。 車両を上方から見た図である。 車両の第一、第二の搭載支持部回転アクチュエータを示す模式図である。 車両の第三の回転アクチュエータを示す模式図である。 図1の車両を構成する制御装置の機能ブロック図である。 図6の切替部による切替処理を示すフローチャートである。 図6の走行制御部による走行制御処理を示すフローチャートである。 車両が水平な走行面を等速走行している状態であって、走行制御部による制御中の状態を車両の後方から見た示す図である。 車両が水平な走行面を等速走行している状態であって、走行制御部による制御中の状態を車両の右方から見た図である。 車両が水平な走行面を加速走行しているときの搭載物の状態を車両の右方から見た図である。 車両が傾斜した走行面を等速走行している状態であって、走行制御部による制御中の状態を車両の後方から見た図である。 車両が傾斜した走行面を等速走行している状態であって、走行制御部による制御中の状態を車両の右方から見た示す図である。 車両の角度検出センサにより検出されるX,Y方向の検出信号を説明するための図である。 車両の角度検出センサの検出信号に基づく車両の第一、第二の搭載支持部の回転角度を説明するための図である。 車両が傾斜した走行面を等速走行しているときの重心位置を車両の右方から見た図である。 車両が大きく傾斜した走行面を等速走行しているときの重心位置を車両の右方から見た図である。 車両が水平な走行面を走行している状態であって、走行制御部による制御中の状態を示す図である。 車両の前輪が階段の壁面に当接した状態であって、起立制御部による制御に切り替えるときの状態を示す図である。 図15Bの次の状態であって、車両の後輪が公転を開始した状態を示す図である。 図15Cの次の状態であって、車両の後輪が公転して上死点に達した状態を示す図である。 図15Dの次の状態であって、車両の後輪が上面ステップに接地した状態を示す図である。 図15Eの次の状態であって、車両の前輪が公転を開始した状態を示す図である。
(1.車両の構成)
本発明の実施形態に係る車両について、図1〜図5を参照して説明する。本実施形態の車両1は、物(本発明の「物体」に相当する)を搭載して運搬する台車に適用する場合を説明するが、人(本発明の「物体」に相当する)が搭乗可能な車椅子に適用することも可能である。なお、以下の説明において、「前方向」および「後方向」とは、車両1の進行方向を指し、「左方向」および「右方向」は、車両1を後方から見たときの進行方向に対し水平面上で直角な方向を指す。
図1〜図3に示すように、車両1は、本体部10と、走行部20と、搭載部30等とを備えて構成される。本体部10は、フレーム部材等により直方体状に形成され、本体部10の下部には走行部20が配置され、上部には搭載部30が配置されている。走行部20は、本体部10の左右両側のそれぞれに、一対の支持部21と、一対の第一車輪22および一対の第二車輪23とを備えている。ここで、第一車輪22と第二車輪23は、進行方向前方に対して、前後逆転する場合がある。従って、以下において、前輪と称する場合は、進行方向前方に位置する車輪を意味し、後輪と称する場合には、進行方向後方に位置する車輪を意味する。
一対の支持部21は、本体部10の左右両側に配置され、図1〜図3に記載の前後方向に延びるような中空略直方体状に形成される。一対の支持部21は、図2の紙面左右方向中央に位置する支持軸C21(図2に示す)の回りに、本体部10を相対的に回転可能に支持する。
第一車輪22および第二車輪23は、支持部21の両端(図2の紙面左右方向両端)に、車軸22a,23a(図2に示す)の回りに自転可能にそれぞれ支持されている。第一車輪22および第二車輪23の支持部21に対する回転方向は、支持部21に対する本体部10の回転方向と同一方向である。すなわち、第一車輪22の車軸22aおよび第二車輪23の車軸23aは、支持軸C21に平行であることを意味する。つまり、第一車輪22および第二車輪23は、本体部10に対して支持部21を支持軸C21回りに回転する場合には、支持軸C21に対して公転することになる。
図1〜図3に示すように、搭載部30は、フレーム部材等により直方体状に形成され、車軸22a,23aと交差せず、鉛直方向から見て車軸22a,23a(支持軸C21)と直角な第一の搭載部軸C31(図1に示す)の回りに回転可能に本体部10に支持される第一の搭載支持部34(本発明の「搭載支持部」に相当する)と、フレーム部材等によりバスケット形状に形成され、車軸22a,23aと交差せず、鉛直方向から見て車軸22a,23a(支持軸C21)に平行な第二の搭載部軸C32(図2に示す)の回りに回転可能に第一の搭載支持部34に支持される第二の搭載支持部31(本発明の「搭載支持部」に相当する)と、第二の搭載支持部31の周囲を覆うように形成され、第二の搭載支持部31に固定された略球状のカバー32と、物体を搭載可能なようにカバー32の上部に固定された矩形状のトレイ33等とを備えている。
本体部10内の左右両側には、走行部20の第一車輪22および第二車輪23と支持部21とを各車軸22a,23a回りに相対的に回転する一対の車輪回転アクチュエータ40が配置されている。車輪回転アクチュエータ40は、第一のモータ41と、第一の減速機42と、ギヤトレイン43(図4参照)等とを備えている。
ギヤトレイン43は、図4に示すように、横並びに噛み合わされた5つのスパーギヤ43aを備え、支持部21内に回転可能に支持されている。本体部10に配置された第一のモータ41のモータ軸41aは、本体部10に配置された第一の減速機42に連結されている。第一の減速機42の出力軸42aは、支持部21の中央部分に一体的に突設された中空軸21a内に貫装されている。ギヤトレイン43の中央に配置されているスパーギヤ43aは、第一の減速機42の出力軸42aに嵌合されている。
ギヤトレイン43の両端に配置されているスパーギヤ43aは、第一車輪22の車軸22aおよび第二車輪23の車軸23aにそれぞれ嵌合されている。支持部21の中空軸21aは、本体部10と支持部21とが相対回転可能なように、図略の軸受を介して本体部10の下部に貫装されている。
図1,図2および図4に示すように、本体部10内の左右両側には、支持部21に対して本体部10を支持軸C21回りに回転させる一対の本体部回転アクチュエータ50が配置されている。本体部回転アクチュエータ50は、第二のモータ51と、第二の減速機52と、ベルト機構53等とを備えている。ベルト機構53は、ベルト53aと、2つのプーリ53b,53cとを備えている。
本体部10に配置された第二のモータ51のモータ軸51aは、本体部10に配置された第二の減速機52に連結されている。第二の減速機52の出力軸52aには、プーリ53bが嵌合されている。また、支持部21の中空軸21aには、プーリ53cが嵌合されている。そして、プーリ53bとプーリ53cとの間には、ベルト53aが架け渡されている。
また、図1〜図3および図5に示すように、本体部10内には、本体部10に対して第一の搭載支持部34を第一の搭載部軸C31回りに回転させる第一の搭載支持部回転アクチュエータ60が配置されている。第一の搭載支持部回転アクチュエータ60は、第三のモータ61と、第三の減速機62と、ブレーキ63等とを備える。第三のモータ61および第三の減速機62は、本体部10内の左右の一方側に配置され、ブレーキ63は、本体部10内の左右の他方側に配置されている。
図1〜図3および図5に示すように、本体部10に配置された第三のモータ61のモータ軸61aは、本体部10に配置された第三の減速機62に連結され、第三の減速機62の出力軸62aは、第一の搭載支持部34の左右の一方側に装着された軸受64aに嵌合されている。ブレーキ63のブレーキ軸63aは、第一の搭載支持部34の左右の他方側に装着された軸受64bに嵌合されている。ブレーキ63は、第三のモータ61がオフになった後でも第一の搭載支持部34の状態を維持するために設けられている。
また、図1〜図3および図5に示すように、第一の搭載支持部34内には、第一の搭載支持部34に対して第二の搭載支持部31を第二の搭載部軸C32回りに回転させる第二の搭載支持部回転アクチュエータ70が配置されている。第二の搭載支持部回転アクチュエータ70は、第四のモータ71と、第四の減速機72と、ブレーキ73等とを備える。第三のモータ71および第三の減速機72は、第一の搭載支持部34内の左右の一方側に配置され、ブレーキ73は、第一の搭載支持部34内の左右の他方側に配置されている。
図1〜図3および図5に示すように、第一の搭載支持部34に配置された第四のモータ71のモータ軸71aは、第一の搭載支持部34に配置された第四の減速機72に連結され、第四の減速機72の出力軸72aは、第二の搭載支持部31の左右の一方側に装着された軸受74aに嵌合されている。ブレーキ73のブレーキ軸73aは、第二の搭載支持部31の左右の他方側に装着された軸受74bに嵌合されている。ブレーキ73は、第四のモータ71がオフになった後でもトレイ33の水平状態を維持するために設けられている。
さらに、図1〜図3に示すように、本体部10内には、車輪回転アクチュエータ40、本体部回転アクチュエータ50、第一の搭載支持部回転アクチュエータ60、第二の搭載支持部回転アクチュエータ70等の作動を制御する制御装置81および各回転アクチュエータ40,50,60,70等に電力を供給する駆動用バッテリ80、さらに図略のサーボアンプ、リレイ等の電装品が配置固定されている。
また、本体部10の上面には、本体部10の姿勢角、すなわち鉛直状態(角度0度)からの回転角度を検出する角度検出センサ91が配置されている。この角度検出センサ91としては、ジャイロセンサやモーションセンサなどが用いられる。また、搭載部30のカバー32とトレイ33の間には、トレイ33上に載置される物体の重量を検知する4つの重量検知センサ92が矩形状のトレイ33の四隅に配置されている。カバー32と第二の搭載支持部31の間には、トレイ33の振動を抑制して物体の落下を防止するためにクッション材等でなる図略のダンパが配置されている。
(2.制御装置の構成)
次に、制御装置81の構成について、図6を参照して説明する。図6に示すように、制御装置81は、切替部82と、走行制御部83と、起立制御部84とを備える。
切替部82は、車両1の状態に応じて、走行制御部83による制御、および、起立制御部84による制御を切り替える。
走行制御部83は、第一車輪22および第二車輪23を走行面に接地した状態において車両1の走行を制御すると共に、支持部21が走行面に対して回転しないとして搭載部30の姿勢を制御する。
起立制御部84は、前輪による起立状態において、階段昇降を制御すると共に、前輪が位置決めされているとして搭載部30の姿勢を制御する。つまり、起立制御部84は、第一車輪22および第二車輪23の一方が、他方の車軸に対して公転輪となる状態を制御する。
(3.切替部による処理と走行制御部による車両の走行動作)
次に、制御装置81の切替部82による処理と走行制御部83による車両1の走行動作について、図7、図8、図9A,B、図10、図11A,B、図12A,B、図13、図14、図15A〜Fを参照して説明する。ここでは、車両1が、走行制御部83の制御により水平な走行面Saおよび傾斜した走行面Sbを走行する場合の動作について説明する。なお、図9A,B、図11A,B、図13、図14、図15A〜Fでは、車両1の本体部10、走行部20、搭載部30および搭載部30に搭載された物体(搭載物)Wを簡略化したスケルトンにて示している。
先ず、図7、図15Aを参照して、切替部82の処理の前半部分について説明する。切替部82は、走行制御部83により制御中であるか否かを判定する(S1)。走行制御部83により制御中である場合には(S1:Y)、続いて、前輪が階段の壁面Sw1に当接したか否かを判定する(S2)。ここで、前輪が階段の壁面Sw1に当接したことは、例えば、前輪の車軸に備えられている圧力センサや本体部10に備えられた赤外線等による段差検出センサ等によって検知できる。その他には、車速センサによって検知することもでき、第一のモータ41への指令値と第一のモータ41の回転角度との違いから検知することもできる。そして、壁面Sw1に当接していなければ(S2:N)、走行制御部による制御を継続する(S3)。つまり、図15Aの状態を継続する。一方、壁面Sw1に当接した場合には(S2:Y)、後述する起立制御部84による制御に切り替える(S4)。
次に、図9A,Bを参照して、水平な走行面Saを等速走行する車両1の動作について説明する。なお、このときの支持部21に平行な方向をX方向、支持部21に直角な水平方向をY方向、支持部21に直角な鉛直方向をZ方向とする。水平な走行面Saにおいて、車両1は、走行部20の第一車輪22の車軸22aおよび第二車輪23の車軸23a、支持部21並びに搭載部30の第二の搭載支持部31(トレイ33)が水平状態にあり、車両1と搭載物の合成重心Gが支持軸C21の鉛直線Lv上に位置する走行姿勢で走行面Sa上を等速走行している。
詳細には、走行制御部83は、車両1を走行させるために、支持部21が走行面Saに対して回転しないものとして、車輪回転アクチュエータ40の第一のモータ41の回転駆動を制御することで、第一車輪22および第二車輪23を前進方向(図9Aの時計回り)に回転させる。そうすると、第一車輪22および第二車輪23は、走行面Saに対して前進方向に回転することになり、車両1が前進する。
さらに、走行制御部83は、本体部10および搭載部30の姿勢を制御する。ここで、合成重心Gは、予め把握している車両1自体の重心と、搭載物Wの重心とを合成したものである。搭載物Wの重心は、重量検知センサ92の検出値から算出することができる。つまり、走行制御部83は、重量検知センサ92の検出値に基づいて合成重心Gを算出する。
そして、走行制御部83は、合成重心Gを支持軸C21の鉛直線Lv上に位置させるように、かつ、第二の搭載支持部31(トレイ33)を水平状態とするように、角度検出センサ91の検出値に基づいて、本体部回転アクチュエータ50の第二のモータ51、第一の搭載支持部回転アクチュエータ60の第三のモータ61、および第二の搭載支持部回転アクチュエータ70の第四のモータ71の回転駆動を制御する。なお、図9A,Bにおいては、本体部10および第一の搭載支持部34が鉛直状態となるときに、合成重心Gが支持軸C21の鉛直線Lv上に位置するとしている。
次に、図10を参照して、水平な走行面SaをX方向に加速走行する車両1の動作について説明する。車両1が、加速度aでX方向に加速走行すると、慣性質量mの搭載物Wには、X方向に力F(=ma)が作用する。そこで、走行制御部83は、搭載物Wに作用するX方向の力F(=ma)を搭載物Wの重力質量mgで相殺するために、第二の搭載支持部回転アクチュエータ70の第四のモータ71の回転駆動を制御し、第二の搭載支持部31(トレイ33)をY軸回りに所定角度θ傾斜させる。
車両1の加速度aと第二の搭載支持部31(トレイ33)の傾斜角度θとの関係は、XZ座標を角度θ回転させたX1Z1座標を考えると、次のようにして求めることができる。Z方向の搭載物Wの重力質量mgをX1方向の成分mg・sinθとZ1方向成分mg・cosθとに分力し、さらにZ1方向の成分mg・cosθをX方向の成分mg・sinθ・cos(π/2−θ)とZ方向の成分mg・sinθ・sin(π/2−θ)とに分力する。このX方向の成分mg・sinθ・cos(π/2−θ)が、X方向に力F(=ma)と等しくなればよいので、次式(1)を導出することができる。
Figure 2015047961
これにより、加速走行時に第二の搭載支持部31(トレイ33)上の搭載物Wに掛かる力を相殺することができるので、第二の搭載支持部31(トレイ33)からの搭載物Wの落下を防止することができ、車両1の加速時の走行を安定させることができる。なお、上述のように、車両1が、X方向に加速走行する場合、第二の搭載支持部回転アクチュエータ70の回転駆動を制御すればよいが、車両1が、旋回して加速走行する場合、第一、第二の搭載支持部回転アクチュエータ60,70の回転駆動を協調制御すればよい。
次に、図11A,Bを参照して、Y方向(進行方向に対し左右方向)に角度θ1傾斜し且つX方向(進行方向に対し前後方向)に角度θ2傾斜した走行面Sbを走行する車両1の動作について説明する。車両1が、水平な走行面Saから傾斜した走行面Sbに移動すると、走行部20の一対の支持部21は、水平状態から角度θ1傾斜し、第一車輪22の車軸22aおよび第二車輪23の車軸23aは、水平状態から角度θ2傾斜した状態となる。
この状態で本体部回転アクチュエータ50の第二のモータ51、第一の搭載支持部回転アクチュエータ60の第三のモータ61、第二の搭載支持部回転アクチュエータ70の回転駆動を制御しない場合、第二の搭載支持部31(トレイ33)は、鉛直状態からY方向に角度θ1傾斜し且つX方向に角度θ2傾斜した状態となる。そこで、走行制御部83は、角度検出センサ91の検出値に基づいて、第一、第二の搭載支持部回転アクチュエータ60,70を協調制御することにより、第二の搭載支持部31(トレイ33)を水平状態とする。
このとき、第一の搭載支持部回転アクチュエータ60による目標動作角度までの時間と、第二の搭載支持部回転アクチュエータ70による目標動作角度までの時間とが一致するようにする。つまり、角度検出センサ91による検出時点から第一、第二の搭載支持部回転アクチュエータ60,70の協調制御完了時点までの間において、両アクチュエータ60,70による制御比率が同一、すなわち、第二の搭載支持部31(トレイ33)を傾斜状態から水平状態に戻す際の第一、第二の搭載支持部回転アクチュエータ60,70の制御の移動速度ベクトルが同一となるようにされる。
この協調制御について図12A,Bを参照して説明する。図12Aに示すように、角度検出センサ91を中心としたXYZ座標系(XY平面が水平面)を考える。車両1が、水平な走行面Saから傾斜した走行面Sbに移動すると、本体部10は、X軸回りに角度θ1傾斜し且つY軸回りに角度θ2傾斜するが、その傾斜に伴って角度検出センサ91も傾斜する。すなわち、角度検出センサ91の上面から鉛直方向に延びるベクトルa1(0,0,1)は、X軸回りに角度θ1回転してa2となり、さらにY軸回りに角度θ2回転してa3となる。
図12Bに示すように、搭載部30のトレイ33の面は、本体部10の上面と平行に設けられているため、角度検出センサ91と同一座標系で考えることができる。そのため、走行制御部83は、第一の搭載支持部34を第一の搭載部軸C31回りに角度検出センサ91で検出した角度θ1回転させ、第二の搭載支持部31(トレイ33)を第二の搭載部軸C32回りに角度検出センサ91で検出した角度θ2回転させることで、第二の搭載支持部31(トレイ33)を水平状態にすることができる。
ここで、トレイ33の面から鉛直方向に延びるベクトルをbとして、角度θ1、θ2回転後のベクトルをbbとすると、ベクトルbbは、一般的な回転変換行列から次式(2)で表される。
Figure 2015047961
なお、式(1)は、本体部10の上面の角度検出センサ91と搭載部30のトレイ33の面とが、平行状態にあるときからの相対角度移動量を示している。しかし、搭載部30においては、本体部10(角度検出センサ91)に対する相対角度情報を持たないため、初期状態(本体部10の上面と搭載部30のトレイ33の面とが平行状態)で、第三、第四モータ61,71に備えられているエンコーダの値から上記相対角度情報を記憶しておく必要がある。
次に、走行制御部83による第二の搭載支持部31(トレイ33)の水平処理について、図8を参照して説明する。図8に示すように、走行制御部83は、角度検出センサ91で検出されるY軸回りおよびX軸回りの回転角度が0度から変化したか否かを判定する(S31)。角度検出センサ91で検出されるY軸回りおよびX軸回りの回転角度が0度から変化した場合(S31:Y)、Y軸回りおよびX軸回りの回転角度が0度となるように、第一の搭載支持部回転アクチュエータ60の第三のモータ61および第二の搭載支持部回転アクチュエータ70の第四のモータ71の回転駆動を協調制御する(S32)。
そして、走行制御部83は、角度検出センサ91で検出されるY軸回りおよびX軸回りの回転角度が0度になったか否かを判定し(S33)、角度検出センサ91で検出されるY軸回りおよびX軸回りの回転角度が0度になるまでステップS32の処理を継続し、角度検出センサ91で検出されるY軸回りおよびX軸回りの回転角度が0度になったら、ステップS31に戻って上述の処理を繰り返す。
具体的には、走行制御部83は、図11Aに示すように、第一の搭載支持部回転アクチュエータ60の第三のモータ61の回転駆動を制御し、第一の搭載支持部34を第一の搭載部軸C31回りに角度θ1回転するとともに、図11Bに示すように、第二の搭載支持部回転アクチュエータ70の第四のモータ71の回転駆動を制御し、第二の搭載支持部31を第二の搭載部軸C32回りに角度θ2回転する。これにより、第二の搭載支持部31(トレイ33)を水平状態にすることができる。よって、傾斜面Sb上において第二の搭載支持部31(トレイ33)の水平状態を維持して、車両1の全方向の走行を安定させることができる。
ここで、図13に示すように、車両1が、水平な走行面Saから傾斜した走行面Sbに移動したとき、車両1の転倒を防止するため、合成重心Gが、合成重心Gを通る鉛直線Lgと第一車輪22の車軸22a、第二車輪23の車軸23a、および一対の支持部21で囲まれた面とが交差する位置となるように、走行制御部83は、第一、第二の搭載支持部回転アクチュエータ60,70の作動を制御する。
このため、走行面SbのX方向の傾斜角度が大きな角度θ3(>θ1)であった場合、第二の搭載支持部回転アクチュエータ70の作動制御では、合成重心Gを通る鉛直線Lgが上述の面の範囲から逸脱するので、車両1が転倒するおそれがある。その場合は、図14に示すように、第二の搭載支持部回転アクチュエータ70の作動を制御せず、第一の搭載支持部回転アクチュエータ60および本体部回転アクチュエータ50の作動を協調制御し、合成重心Gが、合成重心Gを通る鉛直線Lgと第一車輪22の車軸22a、第二車輪23の車軸23a、および一対の支持部21で囲まれた面とが交差する位置となるようにする。これにより、車両1の転倒を防止することができる。
(4.切替部による処理と起立制御部による車両の階段昇降動作)
次に、制御装置81の切替部82による処理と起立制御部84による車両1の階段の昇降動作について、図7および図15A〜図15Fを参照して説明する。ここでは、階段の水平な走行ステップ面Sd上に位置する車両1が、起立制御部84の制御により上段のステップ面Su1に昇る動作について説明する。なお、図15A〜図15Fでは、車両1の本体部10、走行部20および搭載部30を簡略化したスケルトンにて示している。
先ず、図7を参照して、切替部82の処理の後半部分について説明する。切替部82は、走行制御部83により制御中でない場合(S1:N)およびS3,S4の処理の後には、起立制御部84により制御中であるか否かを判定する(S11)。起立制御部84により制御中である場合には(S11:Y)、図15Eに示すように、公転輪が次のステップ面Su1に接地したか否かを判定する(S12)。
公転輪が次のステップ面Su1にまだ接地していない場合には(S12:N)、起立制御部84による制御を継続する(S13)。一方、公転輪が次のステップ面Su1に接地した場合には(S12:Y)、階段を昇降途中であるか否かを判定する(S14)。昇降途中の場合には(S14:Y)、起立制御部84による制御を継続し、階段の昇降を終了しているのであれば(S14:N)、走行制御部83による制御に切り替える(S17)。
次に、図15A〜図15Fを参照して、階段を昇降する車両1の動作について説明する。まず、図15Aに示すように、車両1は、走行部20の支持部21が水平状態にあり、本体部10および搭載部30が鉛直状態にある通常姿勢で、図中の左側から右側、すなわち前方に進行すると、図15Bに示すように、前方に位置する第一車輪22が階段Sの壁面Sw1に当接する。
ここで、起立制御部84は、前輪である第一車輪22による起立状態において階段昇降制御を行うと共に、第一車輪22が走行ステップ面Sdと壁面Sw1とによって位置決めされて回転しないものとして、本体部10および搭載部30の姿勢を制御する。すなわち、図15Cに示すように、第一、第二、第四のモータ41,51,71を駆動して、本体部10と支持部21とを支持軸C21回りに相対回転するとともに、第一の搭載支持部31と第二の搭載支持部31(トレイ33)とを第二の搭載部軸C32回りに相対回転する。これにより、後方に位置する第二車輪23が、走行ステップ面Sdから持ち上がる状態(起立状態)に移行し、第一車輪22の車軸22aを中心に公転する。また、本体部回転アクチュエータ50および第二の搭載支持部回転アクチュエータ70を協調させて駆動することにより、第二の搭載支持部31(トレイ33)は、水平状態が維持される。
続いて、起立制御部73により起立制御を継続すると、図15Dに示すように、公転輪である第二車輪23が上死点に位置する状態となる。このときも、第二の搭載支持部31(トレイ33)は、水平状態が維持される。さらに続けて制御すると、図15Eに示すように、公転輪である第二車輪23が上段のステップ面Su1に接地する。このときも、本体部回転アクチュエータ50および第二の搭載支持部回転アクチュエータ70を協調させて駆動することにより、第二の搭載支持部31(トレイ33)は、水平状態が維持される。ここで、公転輪である第二車輪23が上段のステップ面Su1に接地したことは、上述したように、前輪の第一車輪22が階段の壁面Sw1に当接したことを検知したときと同様の方法により検知することができる。
そして、図15Fに示すように、第一、第二、第四のモータ41,51,71を駆動して、本体部10と支持部21とを支持軸C21回りに相対回転するとともに、第一の搭載支持部31と第二の搭載支持部31(トレイ33)とを第二の搭載部軸C32回りに相対回転する。これにより、後方に位置する第一車輪22が、走行ステップ面Sdから持ち上がる状態(起立状態)に移行し、第二車輪23の車軸23aを中心に公転する。このときも、本体部回転アクチュエータ50および第二の搭載支持部回転アクチュエータ70を協調させて駆動することにより、第二の搭載支持部31(トレイ33)は、水平状態が維持される。以降、図15Dからの動作を繰り返すことにより、階段を昇ることができる。なお、階段を降りる場合も同様である。
なお、上述した実施形態では、階段昇降可能な車両1について説明したが、支持部21および本体部回転アクチュエータ50を備えず、本体部10に一対の第一車輪22および一対の第二車輪23が直接取り付けられた走行のみ可能な車両に対しても同様に適用可能である。また、第一の搭載支持部回転アクチュエータ60の代わりに、第一の搭載支持部34の下部にカウンタウエイトを取り付けることにより、第一の搭載支持部34を水平状態に保つ構成としてもよい。
1:車両10:本体部、 20:走行部、 21:支持部、 30:搭載部、 31:第二の搭載支持部、 33:トレイ、 34:第一の搭載支持部、 40:車輪回転アクチュエータ、 50:本体部回転アクチュエータ、 60:第一の搭載支持部回転アクチュエータ、 70:第二の搭載支持部回転アクチュエータ、 81:制御装置、 82:切替部、 83:走行制御部、 84:起立制御部、 91:角度検出センサ

Claims (5)

  1. 本体部と、
    前記本体部の下部に配置され、前記本体部において車軸回りに自転可能にそれぞれ支持された第一車輪および第二車輪と、
    前記本体部の上部に配置され、鉛直方向から見て前記車軸と直角な第一の搭載部軸回りに回転可能、且つ鉛直方向から見て前記車軸に平行な第二の搭載部軸回りに回転可能に前記本体部に支持され、物体の搭載が可能な搭載支持部と、
    前記第一車輪および第二車輪を各車軸回りに回転する車輪回転アクチュエータと、
    前記本体部に対して前記搭載支持部を前記第一の搭載部軸回りに回転する第一の搭載支持部回転アクチュエータと、
    前記本体部に対して前記搭載支持部を前記第二の搭載部軸回りに回転する第二の搭載支持部回転アクチュエータと、
    前記車輪回転アクチュエータ、前記第一の搭載支持部回転アクチュエータおよび前記第二の搭載支持部回転アクチュエータを駆動し、走行面上を走行させる制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記走行面が傾斜面である場合、前記搭載支持部が水平状態となるように、前記第一の搭載支持部回転アクチュエータおよび前記第二の搭載支持部回転アクチュエータを協調させて駆動する走行制御部、を備える車両。
  2. 前記車両は、
    前記搭載支持部の水平状態からの回転角度を検出する角度検出センサを備え、
    前記走行制御部は、
    前記角度検出センサからの前記回転角度に基づいて、前記第一の搭載支持部回転アクチュエータおよび前記第二の搭載支持部回転アクチュエータを協調させて駆動する、請求項1の車両。
  3. 前記走行制御部は、
    加速走行時に前記搭載支持部上に搭載されている物体に掛かる力を相殺するために、前記加速方向に前記搭載支持部が傾斜するように、前記第一の搭載支持部回転アクチュエータおよび前記第二の搭載支持部回転アクチュエータを協調させて駆動する、請求項1又は2の車両。
  4. 前記車両は、
    前記本体部の下部に配置され、前記本体部を支持軸回りに回転可能に支持する支持部と、
    前記支持部に対して前記本体部を前記支持軸回りに回転する本体部回転アクチュエータと、
    を備え、
    前記第一車輪および第二車輪は、
    前記支持部において前記支持軸に平行な車軸回りに自転可能にそれぞれ支持され、前記本体部に対して前記支持部を回転させることで前記支持軸に対してそれぞれ異なる位置にて公転可能に配置され、
    前記車輪回転アクチュエータは、
    前記第一車輪および第二車輪と前記支持部とを各車軸回りに相対的に回転し、
    前記制御装置は、
    前記車輪回転アクチュエータ、前記本体部回転アクチュエータおよび前記第二の搭載支持部回転アクチュエータを協調させて駆動し、前記搭載支持部の水平状態を維持しつつ、前記第一車輪および前記第二車輪を階段のステップ面に交互に接地させて階段を昇降させる起立制御部、を備える請求項1から3の何れか一項の車両。
  5. 前記走行制御部は、
    前記走行面が傾斜面である場合、前記搭載支持部が水平状態となるように、前記本体部回転アクチュエータおよび前記第一の搭載支持部回転アクチュエータを協調させて駆動する、請求項4の車両。
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