JP2015045380A - Vベルト、ベルト式変速装置および鞍乗型車両 - Google Patents

Vベルト、ベルト式変速装置および鞍乗型車両 Download PDF

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    • F16G5/10V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber with reinforcement bonded by the rubber with metal reinforcement

Abstract

【課題】従来よりも動力の伝達効率を高めることができるVベルトを提供する。【解決手段】Vベルト23は、第1シーブ21Aと第2シーブ21Bとに挟まれるように駆動プーリおよび従動プーリに巻き掛けられる。Vベルト23は、複数の心線46が埋設された中ゴム層43と、中ゴム層43の上方に設けられた上ゴム層44と、中ゴム層43の下方に設けられた下ゴム層42とを備える。第1左側面51Lから露出する心線46の長さおよび第1右側面51Rから露出する心線46の長さの各々は、心線46の長さの半分以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、Vベルト、ベルト式変速装置および鞍乗型車両に関する。
従来から、鞍乗型車両等の変速装置として、ベルト式変速装置が用いられている。ベルト式変速装置は、駆動プーリと、従動プーリと、これら駆動プーリおよび従動プーリに巻き掛けられたVベルトとを備えている。通常、駆動プーリおよび従動プーリの各々は、プーリ軸の軸方向に移動不能な固定シーブと、軸方向に移動可能な可動シーブとを備えている。固定シーブと可動シーブとの間に、Vベルトが巻き付けられるV形の溝(以下、V溝という)が形成される。Vベルトは、V溝内において固定シーブと可動シーブとに挟まれる。V溝に適合するように、Vベルトの横断面形状は略V字状に形成されている。V溝の幅が変化すると、駆動プーリおよび従動プーリにおけるVベルトの巻き掛け径が変化する。駆動プーリおよび従動プーリにおけるVベルトの巻き掛け径が変化することにより、変速比が変更される。
Vベルトとして、心線が埋設された中ゴム層と、中ゴム層の上方に設けられた上ゴム層と、中ゴム層の下方に設けられた下ゴム層とを備えたVベルトが知られている。特許文献1には、心線が埋設された接着ゴム層(中ゴム層に対応)と、接着ゴム層のベルト背面側に積層された上ゴム層と、接着ゴム層のベルト底面側に積層された下ゴム層とを備え、上ゴム層および/または下ゴム層に複数のコグが形成されたVベルトが開示されている。
ところで、Vベルトのうち駆動プーリおよび従動プーリに巻き付けられた部分では、弾性変形によりベルト底面側の部分(以下、ベルト下部という)の幅が大きくなることが知られている。ベルト下部の幅が大きくなると、ベルト下部は固定シーブおよび可動シーブに強く圧着されてしまう。その結果、動力の伝達効率が低下する。そこで特許文献1に記載されたベルト式変速装置では、心線が埋設された接着ゴム層と下ゴム層との全体にわたって一律に、ベルト両側面間の角度(以下、ベルト角度という)をプーリの溝角度よりも大きな一定角度に設定することとしている。
特開2004−270708号公報
通常、Vベルトの製造時には、表面にゴムが設けられた回転するローラに、心線を形成することとなる線を螺旋状に巻き付けることによって、心線をVベルトの幅方向に配列する。心線は駆動プーリから従動プーリに動力を伝達する機能を司る部分である。そのため、上記心線をできるだけ間隔を空けずに巻いた方が、Vベルトに含まれる心線の本数を増やすことができ、動力伝達機能上有利となる。更に、心線が間隔を空けずに巻かれた場合、ローエッジタイプのVベルトではシーブから受ける側圧に対する反力を大きく確保することができるため、プーリとの間における動力の授受においても有利となる。一方、Vベルトの製造時には、心線が巻かれたゴムの両側面がV字状にカットされる。心線が間隔を空けずに巻かれた場合、製造時に側面をカットすることにより心線が側面から露出することとなるが、その露出部分の長さはVベルトの長さ(周長)と略等しくなる。しかし、(i)心線の摩擦係数はゴムの摩擦係数よりも低いため、この摩擦係数の低い部分がVベルトの周長と略等しい長さにわたって存在することになる。また、(ii)心線の部位においてシーブから受ける側圧に対する反力が大きいということは、心線の周囲に位置しかつ心線より摩擦係数が高いゴムの部分に作用する側圧が、相対的に低い値となってしまう。上記(i)および(ii)は、Vベルトとプーリとの間における動力の授受に関して不利となる。
動力の伝達効率の向上を狙って、ベルトとシーブとの間の摩擦力を大きくすることを考えた場合に、ゴムの摩擦係数のわずかな増減よりも、心線の露出が問題となってクローズアップされるようになった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来よりも動力の伝達効率を高めることができるVベルト、それを備えたベルト式変速装置および鞍乗型車両を提供することである。
本発明に係るVベルトは、心線が埋設された中ゴム層と、前記中ゴム層の上方に設けられた上ゴム層と、前記中ゴム層の下方に設けられた下ゴム層と、を備えたVベルトであって、前記中ゴム層の左側面および前記中ゴム層の右側面から前記心線が露出しておらず、あるいは、前記中ゴム層の左側面から露出する前記心線の長さおよび前記中ゴム層の右側面から露出する前記心線の長さの各々が、前記心線の長さの半分以下であるものである。
前記Vベルトによれば、心線が中ゴム層の左側面および右側面から露出しないか、あるいは中ゴム層の左側面から露出する心線の長さおよび中ゴム層の右側面から露出する心線の長さのいずれもが、心線の長さ(なお、中ゴム層内で複数の心線がつながっている場合、ここでいう心線の長さとは、1周分の長さをいう)の半分以下(零を含む)である。心線が埋設された中ゴム層は、Vベルトにおいて張力を発生させる部分であり、駆動プーリから従動プーリに動力を伝達する主要な部分である。中ゴム層の左側面および右側面は、駆動プーリおよび従動プーリの各一対のシーブと接触し、それにより、前記Vベルトは駆動プーリおよび従動プーリとの間で摩擦力を良好に伝達する。前記Vベルトによれば、駆動プーリの動力を従動プーリに良好に伝達することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記心線の前記中ゴム層の左側面から連続して露出する部分の長さおよび前記心線の前記中ゴム層の右側面から連続して露出する部分の長さの各々が、前記心線の長さの半分以下である。
このことにより、動力の伝達効率を更に高めることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記心線は前記Vベルトの幅方向に配列され、最も左に位置する心線と当該心線と隣り合う心線との間の間隔と、最も右に位置する心線と当該心線と隣り合う心線との間の間隔とのそれぞれは、前記Vベルトの幅方向の中央において隣り合う心線同士の間隔よりも大きい。
このことにより、Vベルトに含まれる心線の本数を大きく減らすことなく、左側面および右側面における心線の露出長さを減らすことができる。よって、動力の伝達効率を十分に高めることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記Vベルトの幅方向の中央において隣り合う心線同士は接触している。
このことにより、Vベルトの中央部における心線の本数を確保することができ、動力の伝達効率を高めることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記心線は前記Vベルトの幅方向に配列され、最も左に位置する心線が前記Vベルトの長手方向となす角の角度と、最も右に位置する心線が前記Vベルトの長手方向となす角の角度とのそれぞれは、前記Vベルトの幅方向の最も中央に位置する心線が前記Vベルトの長手方向となす角の角度よりも大きい。
このことにより、回転するローラに線を螺旋状に巻き付けることによってVベルトを製造する場合、Vベルトに含まれる心線の本数を大きく減らすことなく、左側面および右側面における心線の露出長さを減らすことができる。よって、動力の伝達効率を十分に高めることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記中ゴム層において、前記心線の上方および下方にゴムが存在している。
このことにより、中ゴム層と駆動プーリおよび従動プーリとの間で十分な摩擦力を確保することができ、動力の伝達効率を高めることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記下ゴム層には、前記Vベルトの幅方向に延びる複数のコグが形成されている。
このように下ゴム層にコグが形成されていることにより、Vベルトの変形を抑えることができる。コグ自体は動力を伝達しないが、Vベルトの変形が抑えられるので、ベルト側面とシーブの当たり方を一定の範囲に保持でき、動力伝達効率を向上させることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記上ゴム層には、前記Vベルトの幅方向に延びる複数のコグが形成されている。
このことにより、Vベルトの変形を更に抑えることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記上ゴム層の少なくとも一部は、上方に行くほど中央に向かうように傾斜した左側面または右側面を備えている。
コグの動力を伝達する能力は小さいため、コグが形成された上ゴム層に上述のように傾斜した左側面または右側面を設けることにより、動力伝達能力を維持しながら、動力伝達ロスを更に抑えることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、隣り合う心線の間に間隔が設けられている。
このことにより、Vベルトの製造過程において、Vベルトの左側面および右側面をカットした際に、心線の露出面積が少なくなる。そのため、Vベルトの左側面および右側面において、シーブから受ける圧力が非常に高くなる部分を減らすことができる。Vベルトの圧力分布をより平準化することができ、また、Vベルトの左側面および右側面の摩擦係数を高くすることができる。よって、より良好に動力を伝達することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、隣り合う心線の間隔は、前記心線の直径以上である。
このことにより、Vベルトの左側面および右側面において心線の露出長さが少なくなり、より良好に動力を伝達することができる。
本発明に係るベルト式変速装置は、前記Vベルトを備えたベルト式変速装置であって、それぞれ第1シーブと、前記第1シーブに対して接近および離反が可能な第2シーブと、を有し、前記第1シーブと前記第2シーブとの間にV形の溝が形成された駆動プーリおよび従動プーリを備えている。前記Vベルトは、前記第1シーブと前記第2シーブとに挟まれるように前記駆動プーリおよび前記従動プーリに巻き掛けられる。
このことにより、動力の伝達効率の高いベルト式変速装置を得ることができる。
本発明に係る鞍乗型車両は、前記ベルト式変速装置を備えたものである。
このことにより、動力の伝達効率の高いベルト式変速装置を備えた鞍乗型車両を得ることができる。
本発明によれば、従来よりも動力の伝達効率を高めることができるVベルト、ベルト式変速装置およびそれを備えた鞍乗型車両を提供することができる。
自動二輪車の側面図である。 図1のII−II線断面図である。 第1実施形態に係るVベルトの斜視図である。 第1実施形態に係るVベルトの横断面図である。 (a)および(b)は、Vベルトの左側面と右側面との間の角度と、Vベルトの巻き掛け半径との関係を説明するための図である。 (a)はVベルトの駆動側巻き掛け部分の微小要素に作用する張力を表す図であり、(b)はその拡大図である。 Vベルトの変形を説明するための図である。 Vベルトの横断面形状とそのVベルトが受ける圧力の分布とを表す図であり、(a)は左側面と右側面とに心線が露出するVベルト、(b)は左側面と右側面とに心線が露出しないVベルトを表している。 第2実施形態に係るVベルトの斜視図である。 第2実施形態に係るVベルトの横断面図である。 第3実施形態に係るVベルトの斜視図である。 第3実施形態に係るVベルトの製造過程において、ローラに線を巻き付ける様子を表す図である。 第3実施形態に係るVベルトの心線の配置を表す平面図である。 第3実施形態に係る他のVベルトの心線の配置を表す平面図である。 第4実施形態に係るVベルトの斜視図である。
<第1実施形態>
図1に示すように、本実施形態に係る鞍乗型車両は、スクータ型の自動二輪車1である。ただし、本発明に係る鞍乗型車両はスクータ型の自動二輪車1に限定されず、他の形式の自動二輪車であってもよい。鞍乗型車両は、例えば、オンロード型、オフロード型、またはモペット型の自動二輪車であってもよい。また、鞍乗型車両は、乗員が跨って乗車する車両を意味し、自動二輪車に限られない。鞍乗型車両は、スノーモービルまたはATV(All Terrain Vehicle)等であってもよい。また、本発明に係るVベルトおよびベルト式変速装置の適用対象は鞍乗型車両に限らず、自動車等の他の車両であってもよく、車両以外の装置等であってもよい。
自動二輪車1は、図示しない車体フレームと、ハンドル2と、前輪3と、後輪4と、エンジンユニット10と、シート5と、車体カバー6とを備えている。エンジンユニット10は、前記車体フレームに揺動自在に支持されている。エンジンユニット10は後輪4に連結されている。エンジンユニット10はエンジン11(図2参照)を備え、このエンジン11の駆動力によって後輪4を駆動する。
図2に示すように、エンジンユニット10は、エンジン11とベルト式無段変速機20(以下、CVT20という)とを備えている。エンジン11の駆動力はCVT20を介して後輪4に伝達される。
エンジン11は、クランクケース12と、クランクケース12内に配置されたクランク軸13と、コンロッド14を介してクランク軸13に連結されたピストン15とを備えている。クランクケース12にはシリンダ17が接続されている。クランク軸13の右端部にはファン16が設けられている。クランクケース12、シリンダ17、およびファン16は、カバー18の内部に配置されている。カバー18には吸気口19が形成されている。吸気口19はファン16の右方に配置されており、ファン16に対向している。クランク軸13が回転するとファン16が回転する。このファン16によって、吸気口19からカバー18の内部に空気が吸い込まれ、クランクケース12およびシリンダ17に空気が供給される。
CVT20は、ベルト式変速装置の一例である。CVT20は、駆動プーリ21と、従動プーリ22と、Vベルト23とを備えている。
駆動プーリ21はクランク軸13の左端部に取り付けられている。駆動プーリ21は、第1シーブ21Aと、第1シーブ21Aに対して接近および離反が可能な第2シーブ21Bとを有している。第1シーブ21Aはクランク軸13と共に回転するが、クランク軸13の軸方向に移動不能である。第2シーブ21Bはクランク軸13と共に回転し、かつ、クランク軸13の軸方向に移動可能である。なお、本実施形態では、第1シーブ21Aはクランク軸13の軸方向に移動不能であるが、第1シーブ21Aおよび第2シーブ21Bの両方がクランク軸13の軸方向に移動可能であってもよい。第1シーブ21Aと第2シーブ21Bとの間には、V型の溝(以下、V溝という)24が形成されている。
本実施形態に係るCVT20は、遠心式のベルト式無段変速機である。第2シーブ21Bの右方には、遠心ウエイト25が配置されている。クランク軸13の回転速度が大きくなると、遠心ウエイト25がクランク軸13の径方向の外方に移動し、第2シーブ21Bを第1シーブ21Aの方(図2の左方)に押し付ける。ただし、本発明に係るベルト式変速装置は遠心式のベルト式変速装置に限られず、例えば、油圧式または電動式のベルト式変速装置であってもよい。
従動プーリ22は、ドライブ軸26に取り付けられている。従動プーリ22は、第1シーブ22Aと、第1シーブ22Aに対して接近および離反が可能な第2シーブ22Bとを有している。第1シーブ22Aはドライブ軸26と共に回転するが、ドライブ軸26の軸方向に移動不能である。第2シーブ22Bはドライブ軸26と共に回転し、かつ、ドライブ軸26の軸方向に移動可能である。第1シーブ22Aと第2シーブ22Bとの間には、V溝27が形成されている。第2シーブ22Bは、スプリング28によって第1シーブ22Aの方(図2の右方)に押されている。なお、第2シーブ22Bを第1シーブ22Aの方に押す手段は、スプリング28に限定されない。
Vベルト23は無端状のベルトであり、駆動プーリ21および従動プーリ22に巻き掛けられている。詳しくは、Vベルト23は、第1シーブ21Aと第2シーブ21Bとに挟まれるように駆動プーリ21に巻き掛けられ、第1シーブ22Aと第2シーブ22Bとに挟まれるように従動プーリ22に巻き掛けられている。Vベルト23は、駆動プーリ21のV溝24内および従動プーリ22のV溝27内に入り込んでいる。なお、Vベルト23の構成については後述する。
CVT20の左方には、変速機カバー31が配置されている。変速機カバー31はボルト32によってクランクケース12に取り付けられている。
ドライブ軸26の後方には中間軸29が配置され、中間軸29の後方には出力軸30が配置されている。ドライブ軸26にはギアが設けられており、中間軸29にはドライブ軸26のギアと噛み合うギアが設けられている。上記ギアを介してドライブ軸26と中間軸29とは連結されており、ドライブ軸26のトルクは中間軸29に伝達される。中間軸29には他のギアが設けられ、出力軸30には中間軸29の上記他のギアと噛み合うギアが設けられている。上記ギアを介して中間軸29と出力軸30とは連結されており、中間軸29のトルクは出力軸30に伝達される。出力軸30は後輪4に連結されている。ドライブ軸26の回転は、中間軸29および出力軸30によって減速されてから、後輪4に伝達される。なお、図2の符号33はマフラーを表している。
次に、Vベルト23の構成を説明する。図3に示すように、Vベルト23は、下帆布41、下ゴム層42、中ゴム層43、上ゴム層44、および上帆布45が順に積層されることによって構成されている。なお、ここで言う上、下とは、図3における上、下を意味するだけであり、説明の便宜上用いているに過ぎない。Vベルト23は、必ずしも上ゴム層44が下ゴム層42の上方に位置する状態で使用されるという訳ではない。上ゴム層44は、Vベルト23が駆動プーリ21および従動プーリ22に巻き掛けられたときに、下ゴム層42よりも径方向の外方に位置する。そのため、上ゴム層、下ゴム層をそれぞれ外ゴム層、内ゴム層と称することもできる。下ゴム層42、中ゴム層43、および上ゴム層44は、ゴムを主成分としたものである。下ゴム層42、中ゴム層43、および上ゴム層44はゴムのみで構成されていてもよく、カーボン短繊維やアラミド短繊維等の短繊維を含有したゴムによって構成されていてもよい。なお、下ゴム層42、中ゴム層43、および上ゴム層44のゴムに含まれる含有物は特に限定される訳ではない。以下の説明では特に断らない限り、ゴムとはゴムを主成分としたものを意味し、短繊維等を含有したものも含まれるものとする。
図3の符号L、Wは、それぞれVベルト23の長手方向、幅方向を表す。中ゴム層43には、実質的にVベルト23の長手方向に延びる心線46が埋設されている。本実施形態に係るVベルト23では、隣り合う心線46の間に間隔が設けられており、心線46同士は互いに離反している。心線46の間隔は特に限定されないが、本実施形態では、心線46の直径と等しくなっている。しかし、心線46の間隔は心線46の直径よりも大きくてもよく、小さくてもよい。心線46のピッチ(すなわち、心線46の中心間の距離)pは、心線46の直径の2倍に設定されている。
下ゴム層42には、Vベルト23の幅方向に延びる複数のコグ50が形成されている。コグ50はVベルト23の長手方向に並んでいる。コグ50は、Vベルト23にディッシングと呼ばれる変形が生じることを阻止する役割を果たす。一方、コグ50は、動力伝達にはさほど寄与しない。本実施形態では、動力伝達は主に、上ゴム層44と、中ゴム層43と、心線46と、下ゴム層42のコグ50以外の部分とによって行われる。特に、心線46は動力伝達に関して大きな役割を果たす。上ゴム層44、中ゴム層43、および下ゴム層42は、駆動プーリ21の第1シーブ21Aおよび第2シーブ21Bと接触し、また、従動プーリ22の第1シーブ22Aおよび第2シーブ22Bと接触する。上ゴム層44、中ゴム層43、および下ゴム層42の接触面での摩擦により、駆動プーリ21から上ゴム層44、中ゴム層43、および下ゴム層42に動力が伝達され、その動力は心線46を通じて伝達された後、上ゴム層44、中ゴム層43、および下ゴム層42の接触面における摩擦により従動プーリ22に伝達される。
図4は、駆動プーリ21の第1シーブ21Aと第2シーブ21Bとに挟まれたVベルト23の断面を表す図である。説明は省略するが、従動プーリ22においても、Vベルト23は第1シーブ22Aと第2シーブ22Bとによって同様に挟まれている。
図4に示すように、Vベルト23は、第1左側面51Lと、コグ50があるため断面が変化する第2左側面52Lとを有している。第1左側面51Lは、上帆布45の左側面45L、上ゴム層44の左側面44L、中ゴム層43の左側面43L、および下ゴム層42の一部の左側面42Laによって形成されている。なお、図4に示すように心線46が左方に露出している場合には、心線46の露出部分は第1左側面51Lの一部を形成することになる。第2左側面52Lは、下ゴム層42の残部の左側面42Lbおよび下帆布41の左側面41Lによって形成されている。本実施形態では、コグ50(図3参照)の左側面が上記左側面42Lbを形成している。第1左側面51Lの下端位置は、コグ50の上端位置と実質的に一致している。言い換えると、コグ50の上端位置は左側面42Lbの上端位置と実質的に一致している。第2左側面52Lは第1左側面51Lの下方に位置している。
Vベルト23の断面形状は左右対称である。Vベルト23は、第1右側面51Rと、コグがあるため断面が変化する第2右側面52Rとを有している。第1右側面51Rは、上帆布45の右側面45R、上ゴム層44の右側面44R、中ゴム層43の右側面43R、および下ゴム層42の一部の右側面42Raによって形成されている。心線46が右方に露出している場合には、心線46の露出部分は第1右側面51Rの一部を形成することになる。第2右側面52Rは、下ゴム層42の残部の右側面42Rbおよび下帆布41の右側面41Rによって形成されている。第1右側面51Rの下端位置はコグ50の上端位置と実質的に一致している。第2右側面52Rは第1右側面51Rの下方に位置している。
前述の通り、中ゴム層43には心線46が埋設されている。中ゴム層43において、心線46の上方および下方にはゴムが存在している。下ゴム層42の左側面42Laの上下の厚みは特に限定されないが、本実施形態では、中ゴム層43の左側面43Lの上下の厚みよりも小さく設定されている。ただし、下ゴム層42の左側面42Laの上下の厚みは、中ゴム層43の左側面43Lの上下の厚みと同一であってもよく、中ゴム層43の左側面43Lの上下の厚みよりも大きくてもよい。なお、下ゴム層42の左側面の全体、すなわち、左側面42Laおよび左側面42Lbの全体の上下の厚みは、中ゴム層43の左側面43Lの上下の厚みよりも大きくなっている。
心線46の一部は、Vベルト23の第1左側面51Lおよび第1右側面51Rから露出している(図3も参照)。詳細には、心線46の一部は、中ゴム層43の左側面43Lおよび右側面43Rから露出している。ただし、第1左側面51Lから露出する心線46の長さおよび第1右側面51Rから露出する心線46の長さは、いずれも心線46の長さの半分以下となっている。また、第1左側面51Lから露出する心線46の長さおよび第1右側面51Rから露出する心線46の長さは、中ゴム層43の長さの半分以下となっている。なお、ここで言う長さとは、Vベルト23の長手方向に沿った長さのことである。Vベルト23は無端状に形成されているので、心線46の長さは心線46の周長に等しく、中ゴム層43の長さは中ゴム層43の周長に等しい。なお、中ゴム層43内において複数の心線46がつながっている場合、心線46の長さとは心線46の1周分の長さをいう。
以下の説明では、第1左側面51Lと第1右側面51Rとの間の角度をθ1とする。第1シーブ21Aの側面と第2シーブ21Bの側面との間の角度をαとする。これはV溝24の角度である。以下、この角度を溝角度αという。
本実施形態では、角度θ1は溝角度αと等しい。すなわち、Vベルト23の無張力時において、第1左側面51Lと第1右側面51Rとの間の角度θ1は、第1シーブ21Aと第2シーブ21Bとの間に形成される溝24の角度αと等しい。そのため、第1左側面51Lと第1シーブ21Aとは良好に接触し、第1右側面51Rと第2シーブ21Bとは良好に接触する。ただし、角度θ1と溝角度αとは厳密に一致していなくてもよい。角度θ1と溝角度αとは実質的に等しければよい。また、Vベルト23の動力の伝達効率が著しく低下しない程度において、角度θ1は溝角度αと異なっていてもよい。無張力時において角度θ1と溝角度αとが実質的に等しくなくても、Vベルト23に張力が加わることにより、および、第1シーブ21Aおよび第2シーブ21BがVベルト23を挟み込むことにより、上ゴム層44等が変形して、第1左側面51Lと第1シーブ21Aとが十分に接触し、第1右側面51Rと第2シーブ21Bとが十分に接触することがある。そのような場合には、角度θ1と溝角度αとが実質的に異なっていてもよい。
Vベルト23が動力を伝達するメカニズムは概ね以下の通りである。駆動プーリ21の動力は、駆動プーリ21とVベルト23との間の摩擦力として、Vベルト23の駆動プーリ21に巻き掛けられている部分(以下、駆動側巻き掛け部分という)に伝達される。Vベルト23の駆動側巻き掛け部分に伝達された力は、この駆動側巻き掛け部分のゴムと心線46との接着力により心線46の張力となり、Vベルト23の従動プーリ22に巻き掛けられている部分(以下、従動側巻き掛け部分という)に伝達される。Vベルト23の従動側巻き掛け部分に伝達された力は、Vベルト23と従動プーリ22との間の摩擦力として、従動プーリ22に伝達される。このようにして、Vベルト23は駆動プーリ21から従動プーリ22に動力を伝達する。
Vベルト23と駆動プーリ21との間の摩擦力、およびVベルト23と従動プーリ22との間の摩擦力は、主に、Vベルト23のゴムの左側面および右側面において発生する。Vベルト23の動力の伝達効率を高めるためには、上記摩擦力を大きくすることが望ましい。しかし、単にVベルト23と駆動プーリ21との接触面積およびVベルト23と従動プーリ22との接触面積を大きくしただけでは、必ずしも動力の伝達効率を向上させることができるとは限らない。次に、その理由について説明する。
CVT20の運転中に、Vベルト23の一部は駆動プーリ21のV溝24に入り、Vベルト23の他の一部は、V溝24から出ていく。この際、Vベルト23と駆動プーリ21との間には、駆動プーリ21の周方向の摩擦力だけでなく、径方向の摩擦力も発生する。ところが、径方向の摩擦力は動力伝達に寄与しないため、動力伝達ロスとなる。同様に、Vベルト23が従動プーリ22のV溝27に入るときおよびV溝27から出るときにも、動力伝達ロスが生じる。そのため、単にVベルト23と駆動プーリ21との接触面積およびVベルト23と従動プーリ22との接触面積を大きくしただけでは、周方向の摩擦力が増える以上に径方向の摩擦力が増えてしまい、結果として、動力伝達ロスが大きくなってしまう場合がある。
また、Vベルト23がプーリ21,22に巻き掛かることにより、Vベルト23の断面形状は変化する。そのため、Vベルト23における駆動プーリ21のV溝24内の部分(すなわち、駆動側巻き掛け部分)および従動プーリ22のV溝27内の部分(すなわち、従動側巻き掛け部分)は変形する。図5(a)および(b)に模式的に示すように、Vベルト60の左側面と右側面との間の角度θは、Vベルトの巻き掛け半径が小さくなるほど小さくなる。r′<rの場合、θ´<θとなる。Vベルト23は駆動側巻き掛け部分および従動側巻き掛け部分に大きく巻き掛かるので、Vベルト23が駆動プーリ21のV溝24に入るとVベルト23の下部はシーブ21A,21Bに強く押し付けられ、Vベルト23が従動プーリ22のV溝27に入ると、Vベルト23の下部はシーブ22A,22Bに強く押し付けられることになる。
図6(a)は、Vベルト23の駆動側巻き掛け部分(説明は省略するが、従動側巻き掛け部分においても同様である)の微小要素23sに作用する張力Tを表す図である。図6(b)は、微小要素23sの拡大図である。ここで、φは微小要素23sの両端同士が成す角度である。図6(b)に示すように、微小要素23sに作用する張力Tは、周方向成分Uと径方向成分Sとに分解することができる。Vベルト23の張力は、主に心線46を通じて伝達される。そのため、図7に模式的に示すように、Vベルト60の駆動側巻き掛け部分および従動側巻き掛け部分では、心線46に対し、周方向の力だけでなく、径方向の内向きの力が作用する。一方、Vベルト60の左側面60L、右側面60Rは、それぞれシーブ65A、65Bと接触している。そのため、Vベルト60の横断面形状は下向きに凸状となるように変化する。その結果、Vベルト60の下部には幅方向に広がるような応力が生じ、Vベルト60の下部はシーブ65Aおよび65Bに強く押し付けられることになる。このように、Vベルト23の駆動側巻き掛け部分、従動側巻き掛け部分は、それぞれ駆動プーリ21、従動プーリ22の径方向の内向きに凸状となるように変形するので、Vベルト23の下部は駆動プーリ21のシーブ21A,21Bに強く押し付けられ、また、従動プーリ22のシーブ22A,22Bに強く押し付けられることになる。
Vベルト23の張力を発生させている主な部分は心線46であるため、駆動プーリ21から従動プーリ22に動力を効率よく伝達するためには、駆動プーリ21からVベルト23の駆動側巻き掛け部分の側面に伝わった動力を心線46に確実に伝え、また、心線46からVベルト23の従動側巻き掛け部分の側面に動力を確実に伝えることが好ましい。駆動プーリ21から伝えられる動力は、Vベルト23の心線46の近傍部分に伝えられることが好ましい。また、従動プーリ22に伝える動力は、Vベルト23の心線46の近傍部分から伝えることが好ましい。そのため、駆動プーリ21および従動プーリ22に対して、心線46の近傍部分の摩擦力を確保することが望ましい。一方、Vベルト23の下部は、心線46から遠い位置にある。そのため、Vベルト23の下部が駆動プーリ21のシーブ21A,21Bおよび従動プーリ22のシーブ22A,22Bに強く押し付けられると、動力伝達能力はそれほど向上しないのに対し、動力伝達ロスは大きくなる。そのため、ベルト23の下部には短繊維が表面に飛び出すことにより、摩擦係数を実質低くしている。
図8(a)および(b)は、Vベルトの横断面形状と、そのVベルトの側面がシーブから受ける圧力Pの分布を説明するための図である。
図8(a)から分かるように、心線46の近傍部分の圧力が大きいことが分かる。心線46は細い糸が数回撚り合わせられており、ゴムよりも剛性が高いので、かなりの部分の側圧を心線部分で受け持つことになる。
図8(a)に示すように、Vベルトの左側面または右側面において心線46が露出していると、駆動プーリのシーブおよび従動プーリのシーブが心線46と接触する。心線46はゴムよりも摩擦係数が低い。そのため、心線46の受ける圧力が高く、その分、ゴムの側圧が低くなるため、動力の伝達効率を高めることには限界がある。
一方、図8(b)に示すように、Vベルトの左側面または右側面において心線46が露出しないようにすると、Vベルトの側面がシーブから受ける圧力Pのピーク値は、図8(a)の心線46が露出する部分に比べると低い値となる。その結果、心線46の上側および下側に位置するゴムの側圧が高くなり、摩擦係数が高い部分で高い側圧を受けられるため、動力の伝達効率を高めることができる。本実施形態に係るVベルト23によれば、第1左側面51Lから露出する心線46の長さは心線46の長さの半分以下であり、第1右側面51Rから露出する心線46の長さは心線46の長さの半分以下である。本実施形態に係るVベルト23によれば、心線46の露出長さは短くなっている。そのため、Vベルト23の左側面51L,52Lおよび右側面51R,52Rにおいて、圧力が非常に高くなる部分を減らすことができる。よって、Vベルト23の圧力分布をより平準化することができる。また、ゴムよりも摩擦係数の低い部分が少なくなるので、左側面51L,52Lおよび右側面51R,52Rの実質的な摩擦係数が高くなり、動力伝達が良好となる。実質的な摩擦係数が高くなると、そのままでは半径方向の摩擦力も増えるが、摩擦係数の増加に見合うだけシーブ角度を大きくすることで、半径方向の摩擦力は低減できる。また、左側面51L,52Lおよび右側面51R,52Rが受ける圧力(側圧)を低くすることができ、Vベルト23の変形を抑えることができるので、より良好に動力を伝達することができる。
なお、半径方向の摩擦力とは、駆動力を伝達している状態(言い換えると回転している状態)において、ベルトがシーブの半径方向外側から、両側のシーブによって挟まれることによって駆動力を伝達できる位置に向けて半径方向内側に移動する際、あるいは動力伝達している位置から半径方向外側に移動する際の抵抗をいう。この抵抗は、駆動力の伝達には寄与しないロス馬力に当たる。シーブ角度とは、図4および図10中のαである。一対のシーブ同士が互いに距離を縮める方向の力(推力)が同じであるとすると、シーブ角度を大きくすると、ベルトが受ける、シーブ面から垂直方向の分力を低減でき、半径方向摩擦力を小さくできる。これにより、ベルトの変速を妨げることなく動力を伝達することができる。一方、ディッシングと呼ばれる変形は減少するため、伝達動力は増加し、変形によるロスは減少する。
以上のように、本実施形態に係るVベルト23によれば、中ゴム層43の左側面43Lを含む第1左側面51Lと、第1左側面51Lの下方に位置する第2左側面52Lと、中ゴム層43の右側面43Rを含む第1右側面51Rと、第1右側面51Rの下方に位置する第2右側面52Rとを有している。第1左側面51Lから露出する心線46の長さおよび第1右側面51Rから露出する心線46の長さは、それぞれ心線46の長さの半分以下である。本実施形態に係るVベルト23によれば、第1左側面51Lおよび第1右側面51Rが駆動プーリ21のシーブ21A,21Bと良好に接触し、かつ、従動プーリ22のシーブ22A,22Bと良好に接触しやすくなり、駆動プーリ21および従動プーリ22との間でそれぞれ摩擦力を良好に伝達することができる。加えて、駆動プーリ21および従動プーリ22のV溝23,24内においてVベルト23が変形し、Vベルト23の下部の幅が大きくなったとしても、Vベルト23の下部が駆動プーリ21および従動プーリ22に強く押し付けられることは抑制される。さらに、Vベルト23の左側面51L,52Lおよび右側面51R,52Rにおいて圧力が非常に高くなる部分を減らすことができ、Vベルト23の圧力分布をより平準化することができる。また、左側面51L,52Lおよび右側面51R,52Rの実質的な摩擦係数を高くすることができる。さらに、左側面51L,52Lおよび右側面51R,52Rが受ける圧力(側圧)を低くすることができ、Vベルト23の変形を抑えることができる。したがって、本実施形態に係るVベルト23によれば、従来よりも動力の伝達効率を高めることが可能となる。
心線46の第1左側面51Lから連続して露出する部分の長さおよび心線46の第1右側面51Rから連続して露出する部分の長さの各々は、心線46の長さの半分以下である。このことにより、動力の伝達効率を更に高めることができる。
Vベルト23の第1左側面51Lおよび第1右側面51Rにおいて、心線46が露出している部分以外の部分は、主成分がゴムからなる表面43L,43Rのみによって構成されている。そのため、Vベルト23は駆動プーリ21および従動プーリ22との間で摩擦力を良好に伝達しやすくなり、動力の伝達効率を高めることができる。
Vベルト23の中ゴム層43において、心線46の上方および下方にゴムが存在している。そのため、中ゴム層43と駆動プーリ21のシーブ21A,21Bとの間で十分な摩擦力を確保することができ、また、中ゴム層43と従動プーリ22のシーブ22A,22Bとの間で十分な摩擦力を確保することができる。その結果、動力の伝達効率を高めることができる。
Vベルト23によれば、下ゴム層42には、Vベルト23の幅方向に延びる複数のコグ50が形成されている。第2左側面52Lはコグ50の左側面42Lbを含み、第2右側面52Rはコグ50の右側面42Rbを含んでいる。このように、Vベルト23の下ゴム層42に複数のコグ50が形成されていることにより、Vベルト23は巻き掛けやすくなるとともに、巻き掛け時に断面形状が変化しにくくなる。Vベルト23の駆動側巻き掛け部分および従動側巻き掛け部分において、断面形状の変形が抑えられる。よって、Vベルト23の動力伝達効率を高く保つことができる。一方、コグ50は、Vベルト23の変形を抑える役割を果たすが、動力を伝達する能力は小さい。しかし、コグ50の左側面42Lbは第2左側面52Lに含まれ、コグ50の右側面42Rbは第2右側面52Rに含まれるので、コグ50を設けることに伴う動力伝達能力の低下は抑えられる。よって、動力伝達能力を維持しながら動力伝達ロスを抑えるという前述の効果が、より顕著に発揮される。
また、本実施形態に係るVベルト23によれば、第1左側面51Lおよび第1右側面51Rの下端位置は、コグ50の上端位置と実質的に一致している。このことにより、Vベルト23の変形を好適に抑制することができる。
本実施形態によれば、Vベルト23の無張力時において、第1左側面51Lと第1右側面51Rとの間の角度θ1は、駆動プーリ21の第1シーブ21Aと第2シーブ21Bとの間に形成されるV溝24の角度と実質的に等しい。そのため、Vベルト23の第1左側面51Lと第1シーブ21Aとの接触が良好となり、第1右側面51Rと第2シーブ21Bとの接触が良好となる。したがって、第1左側面51Lおよび第1右側面51Rにおいて、駆動プーリ21の動力を十分に受けることができる。駆動プーリ21からVベルト23に対し、動力を十分に伝達させることができる。また、上記角度θ1は、従動プーリ22の第1シーブ22Aと第2シーブ22Bとの間に形成されるV溝27の角度とも実質的に等しい。そのため、Vベルト23から従動プーリ22に対し、動力を十分に伝達させることができる。したがって、Vベルト23の動力伝達能力を十分に確保することができる。
なお、本実施形態では、上帆布45の左側面45Lは第1左側面51Lの一部を形成し、上帆布45の右側面45Rは第1右側面51Rの一部を形成していた。しかし、上帆布45の左側面45Lは第1左側面51Lに含まれなくてもよく、上帆布45の右側面45Rは第1右側面51Rに含まれなくてもよい。同様に、下帆布41の左側面41Lは第2左側面52Lに含まれなくてもよく、下帆布41の右側面41Rは第2右側面52Rに含まれなくてもよい。
<第2実施形態>
前記実施形態は一例に過ぎず、本発明に係るVベルトは他に種々の形態で実施することができる。図9に示すように、第2実施形態に係るVベルト23Bは、下ゴム層42のコグ50に加え、上ゴム層44にも複数のコグ58が形成されたものである。
Vベルト23Bは、下帆布41、下ゴム層42、中ゴム層43、上ゴム層44、および上帆布45が順に積層されることによって構成されている。中ゴム層43には、心線46が埋設されている。下ゴム層42には、Vベルト23Bの幅方向に延びる複数のコグ50が形成されており、コグ50はVベルト23Bの長手方向に並んでいる。上ゴム層44には、Vベルト23Bの幅方向に延びる複数のコグ58が形成されており、コグ58はVベルト23Bの長手方向に並んでいる。コグ58はコグ50よりも小さい。コグ58のピッチはコグ50のピッチよりも小さくなっている。コグ58の縦幅(Vベルト23Bの長手方向Lの幅)は、コグ50の縦幅よりも短い。コグ58の上下の厚みは、コグ50の上下の厚みよりも小さい。ただし、コグ58およびコグ50の形状および寸法は、特に限定される訳ではない。
図10に示すように、本実施形態においても、Vベルト23Bは、第1左側面51Lと、第1左側面51Lの下方に位置する第2左側面52Lと、第1右側面51Rと、第1右側面51Rの下方に位置する第2右側面52Rとを有している。中ゴム層43の左側面43Lは第1左側面51Lに含まれ、中ゴム層43の右側面43Rは第1右側面51Rに含まれている。第1左側面51Lから露出する心線46の長さおよび第1右側面51Rから露出する心線46の長さは、いずれも心線46の長さの半分以下である。第1左側面51Lと第1右側面51Rとの間の角度θ1は、駆動プーリ21のV溝24の角度αと等しく、また、従動プーリ22のV溝27の角度と等しくなっている。
上ゴム層44の左側面44Lの一部は第1左側面51Lに含まれていてもよいが、本実施形態では、上ゴム層44の左側面44Lは第1左側面51Lには含まれていない。第1左側面51Lは、中ゴム層43の左側面43Lと下ゴム層42の一部の左側面42Laとによって形成されている。上ゴム層44の左側面44Lは、上方に行くほど右方に向かうように鉛直面から傾斜している。同様に、第1右側面51Rは、中ゴム層43の右側面43Rと下ゴム層42の一部の右側面42Raとによって形成されている。上ゴム層44の右側面44Rは、上方に行くほど左方に向かうように鉛直面から傾斜している。上ゴム層44の左側面44Lおよび右側面44Rは、上方に行くほど中央に向かうように傾斜している。
本実施形態では、上ゴム層44のコグ58の下端位置と、第1左側面51Lの上端位置とは一致している。しかし、上ゴム層44のコグ58の下端位置は、第1左側面51Lの上端位置よりも上方に位置していてもよい。上ゴム層44のコグ58の下端位置と第1右側面51Rの下端位置とについても同様である。
下ゴム層42のコグ50の上端位置と、第2左側面52Lの上端位置とは一致している。しかし、下ゴム層42のコグ50の上端位置は、第2左側面52Lの上端位置よりも上方に位置していてもよく、第2左側面52Lの上端位置よりも下方に位置していてもよい。下ゴム層42のコグ50の上端位置と第2右側面52Rの上端位置とについても同様である。
本実施形態に係るVベルト23Bによれば、下ゴム層42に複数のコグ50が形成されているとともに、上ゴム層44に複数のコグ58が形成されている。そのため、Vベルト23Bの変形をより効果的に防止することができ、動力の伝達効率を更に高めることができる。
<第3実施形態>
図11に示すように、第3実施形態に係るVベルト23Cは、第1実施形態に係るVベルト23および第2実施形態に係るVベルト23Bよりも心線46の露出長さを短くしたものである。
ところで、Vベルトの製造方法は特に限定されないが、図12に示すようにVベルトの製造にあたって、心線46を形成することとなる1本の線46Aを、表面に下ゴム層(図示せず)が形成された回転するローラ72に巻き付けることがよく行われている。線46Aはローラ72に対し螺旋状に巻き付けられる。このときの線46Aの巻きピッチが、心線46のピッチp(図3参照)となる。前記各実施形態のVベルト23,23Bおよび本実施形態に係るVベルト23Cも、このような方法によって製造することができる。この場合、Vベルトの幅方向に並ぶ複数の心線46は、1本の線46Aによって形成される。ローラ72に線46Aが巻き付けられるとともに中ゴム層43が形成された後は、上ゴム層44が形成され、所定のベルト幅Wdとなるように側面がカットされる。
上述のVベルトの製造過程において、線46Aの巻き付け角度を適宜に変更することにより、心線46がVベルトの長手方向となす角の角度を適宜に設定することができる。例えば、図13に示すように、左の心線46を途中から左方に向けて大きく湾曲させ、右の心線46を途中から右方に向けて大きく湾曲させるようにしてもよい。ここで、最も左に位置する心線46LがVベルト23Cの長手方向となす角の角度をηLとし、最も右に位置する心線46RがVベルト23Cの長手方向となす角の角度をηRとする。Vベルト23Cの幅方向の最も中央に位置する心線46CがVベルト23Cの長手方向となす角の角度をηCとする。このとき、ηLおよびηRのそれぞれはηCよりも大きくてもよい。なお、本実施形態では、心線46Cは実質的にVベルト23Cの長手方向に延びているので、ηC≒0である。ここでいう最も左に位置する心線46Lとは左側面に露出している心線のことであり、最も右に位置する心線46Rとは右側面に露出している心線のことである。
上記構成によれば、Vベルト23Cの中央における心線46の本数を減らさずに、Vベルト23Cの左側面および右側面における心線46の露出長さを短くすることができる(図11の露出部46f参照)。よって、Vベルトの圧力分布を更に平準化することができ、左側面および右側面の摩擦力を大きくすることができる。したがって、伝達能力をより一層向上させることが可能となる。
なお、上述のVベルトの製造過程において、線46Aの巻きピッチを適宜に変更することにより、Vベルトにおける心線46のピッチを適宜に設定することが可能である。例えば、図14に示すように、最も左に位置する心線46Lと当該心線46Lと隣り合う心線46LRとの間の間隔GLと、最も右に位置する心線46Rと当該心線46Rと隣り合う心線46RLとの間の間隔GRとは、Vベルト23C′の幅方向の中央において隣り合う心線46C,46D同士の間隔GCよりも大きくてもよい。図示は省略するが、隣り合う心線同士の間隔は、Vベルト23C′の左から中央に行くほど徐々に小さくなり、中央から右に行くほど徐々に大きくなっていてもよい。
上記構成によれば、Vベルト23C′の中央における心線の本数を減らさずに、Vベルト23′の左側面および右側面の近傍において心線の本数を減らすことができる。そのため、第1実施形態に係るVベルト23および第2実施形態に係るVベルト23Bに比べて、Vベルト23C′の左側面および右側面における心線の露出長さを短くすることができる。よって、Vベルト23C′によっても、圧力分布を更に平準化することができ、左側面および右側面の摩擦力を大きくすることができる。したがって、伝達能力をより一層向上させることが可能となる。
<第4実施形態>
Vベルトの左側面および右側面において心線が露出しないように、Vベルトの左側面および右側面の近傍には心線を配置しないようにしてもよい。図15に示すように、第4実施形態に係るVベルト23Dは、心線46が露出しないように形成されたものである。本実施形態に係るVベルト23Dでは、最も左に位置する心線46Lは左側面23DLよりも右方に配置され、最も右に位置する心線46Rは右側面23DRよりも左方に配置されている。左側面23DLおよび右側面23DRにおいて、心線46L,46Rは露出していない。左側面23DLおよび右側面23DRは、ゴム層42,43,44のゴムおよび帆布41,45のみによって形成されている。
本実施形態によれば、心線46は露出していない。帆布41,45の厚みは小さいので、駆動プーリ21のシーブ21A,21Bおよび従動プーリ22のシーブ22A,22Bと接触する部分は、実質的にゴム層42,43,44のゴムのみである。そのため、Vベルト23Dの圧力分布を更に平準化することができ、接触面の摩擦力を大きくすることができる。よって、伝達能力をより一層向上させることが可能となる。また、第3実施形態に比べると、心線46の本数を多くすることができるので、十分な張力を確保することができる。なお、本実施形態では、心線46同士の間には間隔は設けられておらず、隣り合う心線46同士は接触している。しかし、心線46同士の間に間隔を設けることは勿論可能である。
第1実施形態に係るVベルト23では、上帆布45の左側面45Lは第1左側面51Lの一部を形成し、上帆布45の右側面45Rは第1右側面51Rの一部を形成していた。しかし、上帆布45の左側面45Lは第1左側面51Lに含まれなくてもよく、上帆布45の右側面45Rは第1右側面51Rに含まれなくてもよい。前記各実施形態において、下帆布41の左側面41Lは第2左側面52Lに含まれなくてもよく、下帆布41の右側面41Rは第2右側面52Rに含まれなくてもよい。
前記各実施形態において、下帆布41および上帆布45は必ずしも必要ではなく、下帆布41および上帆布45の一方または両方を適宜省略することも可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
20 ベルト式無段変速装置(ベルト式変速装置)
21 駆動プーリ
21A 第1シーブ
21B 第2シーブ
22 従動プーリ
23 Vベルト
24 V溝
42 下ゴム層
43 中ゴム層
44 上ゴム層
46 心線
51L 第1左側面
51R 第1右側面
52L 第2左側面
52R 第2右側面

Claims (13)

  1. 心線が埋設された中ゴム層と、前記中ゴム層の上方に設けられた上ゴム層と、前記中ゴム層の下方に設けられた下ゴム層と、を備えたVベルトであって、
    前記中ゴム層の左側面および前記中ゴム層の右側面から前記心線が露出しておらず、あるいは、前記中ゴム層の左側面から露出する前記心線の長さおよび前記中ゴム層の右側面から露出する前記心線の長さの各々が、前記心線の長さの半分以下である、Vベルト。
  2. 前記心線の前記中ゴム層の左側面から連続して露出する部分の長さおよび前記心線の前記中ゴム層の右側面から連続して露出する部分の長さの各々が、前記心線の長さの半分以下である、請求項1に記載のVベルト。
  3. 前記心線は前記Vベルトの幅方向に配列され、
    最も左に位置する心線と当該心線と隣り合う心線との間の間隔と、最も右に位置する心線と当該心線と隣り合う心線との間の間隔とのそれぞれは、前記Vベルトの幅方向の中央において隣り合う心線同士の間隔よりも大きい、請求項1に記載のVベルト。
  4. 前記Vベルトの幅方向の中央において隣り合う心線同士は接触している、請求項3に記載のVベルト。
  5. 前記心線は前記Vベルトの幅方向に配列され、
    最も左に位置する心線が前記Vベルトの長手方向となす角の角度と、最も右に位置する心線が前記Vベルトの長手方向となす角の角度とのそれぞれは、前記Vベルトの幅方向の最も中央に位置する心線が前記Vベルトの長手方向となす角の角度よりも大きい、請求項1に記載のVベルト。
  6. 前記中ゴム層において、前記心線の上方および下方にゴムが存在している、請求項1に記載のVベルト。
  7. 前記下ゴム層には、前記Vベルトの幅方向に延びる複数のコグが形成されている、請求項1に記載のVベルト。
  8. 前記上ゴム層には、前記Vベルトの幅方向に延びる複数のコグが形成されている、請求項7に記載のVベルト。
  9. 前記上ゴム層の少なくとも一部は、上方に行くほど中央に向かうように傾斜した左側面または右側面を備えている、請求項8に記載のVベルト。
  10. 隣り合う心線の間に間隔が設けられている、請求項1に記載のVベルト。
  11. 隣り合う心線の間隔は、前記心線の直径以上である、請求項10に記載のVベルト。
  12. 請求項1に記載のVベルトを備えたベルト式変速装置であって、
    それぞれ第1シーブと、前記第1シーブに対して接近および離反が可能な第2シーブと、を有し、前記第1シーブと前記第2シーブとの間にV形の溝が形成された駆動プーリおよび従動プーリを備え、
    前記Vベルトは、前記第1シーブと前記第2シーブとに挟まれるように前記駆動プーリおよび前記従動プーリに巻き掛けられている、ベルト式変速装置。
  13. 請求項12に記載のベルト式変速装置を備えた鞍乗型車両。
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