JP2015045227A - ポンプ装置 - Google Patents

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Koichi Uchiyama
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Abstract

【課題】柔軟で使用時には優しく、収納時や商品流通時の不使用時にはコンパクトで邪魔にならない構造のポンプ装置を提供する。【解決手段】互いに近傍に設けられる第1と第2の密閉空間と、第2の密閉空間に設けられる逆止弁を有し、第1の密閉空間を外部より加圧することにより、第1の密閉空間内に充填されている流体が該第1の密閉空間内で移動し、この移動により第2の密閉空間の内容積が拡大され、該第2の密閉空間内が減圧される構成とすることにより、柔軟なシート材のみでポンプ機能を発現させることができる。【選択図】 図3

Description

本発明は、ポンプに関し、さらに詳しくは、柔軟で使用時には優しく、収納時や商品流通時等においては嵩張らずに邪魔にならないシンプルな構造のポンプ装置に関する。
震災対策の備蓄等では、小さく収納でき、非常時には容易に使用できる大きさにすることができる備品が求められており、使用時には空気で膨らませるエアベッドや防災頭巾、エアフレームテントなどが種々提案されているが、ここで必要となるのは、膨らませるために空気を加圧して送ることができるポンプである。
また、非常時には電気を必要としない手動ポンプが想定されるが、従来の手動ポンプは、拡縮操作される密閉空間に吸気弁と排気弁を設け、その密閉空間に外部から手動や足踏みで圧力をかけて、空気を押し出し、押し出した後、内蔵されるバネやスポンジあるいは外壁を構成する硬質ゴム等の形状復元力で、外部空気を吸いながら圧力が加えられる前の形に戻される構造とされている。
このため、こうした空気を吸うためのバネ、スポンジ、硬質ゴム等の剛性が高いか嵩張るような部材を必要とし、収納時には硬かったりかさばるなどで邪魔になるだけでなく、使用時の加圧の際には、同時にそうした形状を戻すための力の分もプラスして加圧する必要があり、その力を軽減するにはバネの力を弱くするしかなく、弱くすると時間がかかってしまうというトレードオフの関係となってしまうという問題点があった。
また、ポンプは、医療や介護の分野においても、点滴加圧用、排泄物回収用、エアギプス用、補正下着用など数多く用いられており、身の傍や身に付けて使用しても邪魔にならず、且つ痛くないような柔軟でかさばらない装置が求められている。
更にまた、一般の生活用品としてもシャンプー容器などポンプが組み込まれているタイプも多いが、これらは剛性の高い樹脂材と金属バネが用いられており、このポンプ動作を支える容器自体も剛性を必要とすることから、コストも高く、エコロジーの観点からも使い捨てずに充填されている内容物を詰め替えられる構造とされているのが一般的である。
詰め替え用としては、薄い樹脂シートの袋に詰められた商品が販売されており、これらは、流通コストも含め低コストで提供でき、廃棄される樹脂量も少なくなる利点はあるが、詰め替え作業が面倒で、且つ詰め替え作業中に溢してしまう虞も大きく、改善が求められている。
特開2004-216046号公報 特開2008−104872号公報 特開2013−67433号公報
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであり、柔軟なシート材により、ポンプ構造体全体を柔軟にすると共に、少なくとも第1と第2の複数の密閉空間を設け、逆止弁が設けられてなる第2の密閉空間の拡縮動作を、第1の密閉空間内における流体移動と連動させるようにして、その第1の密閉空間を外部より加圧すると、第1の密閉空間内に充填されている流体が該第1の密閉空間内で移動し、この移動により第2の密閉空間の内容積が拡大され、該第2の密閉空間内が減圧される作用でポンプ機能を発現させ、ソフトPVCなどの柔軟なシート材のみで低コストで製造することができ、柔軟で使用時には優しく、収納時や商品流通時の不使用時にはコンパクトで邪魔にならない構造のポンプ装置を提供することを目的とするものである。
上述した目的を達成するために、請求項1の発明では、外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、少なくとも、第1の密閉空間と、該第1の密閉空間の近傍あるいは内部に設けられる第2の密閉空間と、この該第1の密閉空間と第2の密閉空間とを連動連結させる連動連結手段と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力を受ける第1の圧受け部と、上記第1の密閉空間と上記第2の密閉空間とが同時で且つ一体に押圧力を受ける第2の圧受け部と、上記第2の密閉空間と装置の外部との間に設けられる逆止弁と、を有しており、上記第1の密閉空間を外部より加圧することにより、連動して上記第2の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第2の密閉空間内が減圧されて、外部から流体を吸引する構成とされたことを特徴としている。
請求項2の発明では、外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、少なくとも、第1の密閉空間と、該第1の密閉空間の近傍あるいは内部に設けられる第2の密閉空間と、上記第1の密閉空間の近傍あるいは内部に設けられる第3の密閉空間と、上記第1の密閉空間と第2の密閉空間とを連動連結させる第1の連動連結手段と、上記第1の密閉空間と第3の密閉空間とを連動連結させる第2の連動連結手段と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力と上記第2の密閉空間を圧縮させる押圧力とが同時で且つ一体として受ける第1の圧受け部と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力と上記第3の密閉空間を圧縮させる押圧力とが同時で且つ一体として受ける第2の圧受け部と、上記第2の密閉空間と装置外部との間に設けられる逆止弁と、上記第3の密閉空間と装置外部との間に設けられる逆止弁と、を有しており、上記第1の圧受け部が外部より加圧された際には、上記第1の密閉空間内の流体が、該第1の密閉空間内において加圧移動せしめられると共に、同時に連動して上記第2の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第2の密閉空間内が大気圧より低い負圧となって外部から流体を吸引し、上記第2の圧受け部が外部より加圧された際には、上記第1の密閉空間内の流体が、該第1の密閉空間内において加圧移動せしめられると共に、同時に連動して上記第3の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第3の密閉空間内が減圧されて外部から流体を吸引する構成とされたことを特徴としている。
請求項3の発明では、外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、2枚の気密性のシート材が接着加工されることにより、少なくとも、第1の密閉空間と、該第1の密閉空間の近傍に設けられる第2の密閉空間とが、上記シート材の同一平面状に形成されており、上記第1の密閉空間と第2の密閉空間とを連動連結させる連動連結手段と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力を受ける第1の圧受け部と、上記第1の密閉空間と上記第2の密閉空間とが同時で且つ一体に押圧力を受ける第2の圧受け部と、上記第2の密閉空間と装置の外部との間に設けられる逆止弁と、を有しており、上記第1の密閉空間を外部より加圧することにより、連動して上記第2の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第2の密閉空間内が減圧されて外部から流体を吸引する構成とされたことを特徴としている。
請求項4の発明では、外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、2枚の気密性のシート材が接着加工されることにより、少なくとも一つの密閉空間を構成する袋体が形成されており、 この袋体と装置の外部との間に設けられる上流側逆止弁および下流側逆止弁と、上記袋体の両側に、この袋体と接着されて設けられる二つの圧受け部と、この二つの圧受け部が互いに離れる方向に付勢する付勢手段と、を有することを特徴としている。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、前記ポンプ装置は、液体容器と一体に形成され、該液体容器は2枚の気密性のシート材が接着加工されることにより上記ポンプ装置と連続して形成されており、このポンプ装置と液体容器の外周面は、液体容器の自立を支える外装カバーで覆われ、前記圧受け部はこの外装カバーと同時に一体に形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明では、外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、少なくとも、第1の密閉空間と、該第1の密閉空間の近傍あるいは内部に設けられる第2の密閉空間と、この該第1の密閉空間と第2の密閉空間とを連動連結させる連動連結手段と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力を受ける第1の圧受け部と、上記第1の密閉空間と上記第2の密閉空間とが同時で且つ一体に押圧力を受ける第2の圧受け部と、上記第2の密閉空間と装置の外部との間に設けられる逆止弁と、を有しており、上記第1の密閉空間を外部より加圧することにより、連動して上記第2の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第2の密閉空間内が減圧されて、外部から流体を吸引する構成とされているので、柔軟なシート材のみでポンプを構成することができる効果があり、この柔軟なシート材のみでポンプを構成することができることから、このポンプを、浮袋、非常用のエアマット、エアフレームテント、小型にしてエアクッション防災頭巾、携帯空気枕等の空気袋商品や、点滴加圧、排泄物回収、補正下着、エアギプスなどの身に付けて使用されるウエアラブル商品に組み込む場合でも、痛みや違和感のない商品として提供することができる効果がある。
また、収納や流通時に空気を抜くと、シートの積層体のみの状態となり柔軟でコンパクトであることからスペースコストや流通コストの小さな装置を提供することができる
効果があり、また、バネやスポンジ等による反発力を必要としないので、吸引して元の形に戻るまでの時間は、加圧力で調整でき、効率の向上を図ることができる効果がある。
請求項2の発明では、外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、少なくとも、第1の密閉空間と、該第1の密閉空間の近傍あるいは内部に設けられる第2の密閉空間と、上記第1の密閉空間の近傍あるいは内部に設けられる第3の密閉空間と、上記第1の密閉空間と第2の密閉空間とを連動連結させる第1の連動連結手段と、上記第1の密閉空間と第3の密閉空間とを連動連結させる第2の連動連結手段と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力と上記第2の密閉空間を圧縮させる押圧力とが同時で且つ一体として受ける第1の圧受け部と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力と上記第3の密閉空間を圧縮させる押圧力とが同時で且つ一体として受ける第2の圧受け部と、上記第2の密閉空間と装置外部との間に設けられる逆止弁と、上記第3の密閉空間と装置外部との間に設けられる逆止弁と、を有しており、上記第1の圧受け部が外部より加圧された際には、上記第1の密閉空間内の流体が、該第1の密閉空間内において加圧移動せしめられると共に、同時に連動して上記第2の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第2の密閉空間内が大気圧より低い負圧となって外部から流体を吸引し、上記第2の圧受け部が外部より加圧された際には、上記第1の密閉空間内の流体が、該第1の密閉空間内において加圧移動せしめられると共に、同時に連動して上記第3の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第3の密閉空間内が減圧されて外部から流体を吸引する構成とされているので、請求項1の発明の効果と同様に、柔軟なシート材のみでポンプを構成することができる効果があり、この柔軟なシート材のみでポンプを構成することができることから、このポンプを、浮袋、非常用のエアマット、エアフレームテント、小型にしてエアクッション防災頭巾、携帯空気枕等の空気袋商品や、点滴加圧、排泄物回収、補正下着、エアギプスなどの身に付けて使用されるウエアラブル商品に組み込む場合でも、痛みや違和感のない商品として提供することができる効果があるとともに、第1の密閉空間内の流体移動により第2の密閉空間と第3の密閉空間が交互に連動する構成のため、効率良くスピーディに流体を送り込むことができる効果がある。
請求項3の発明では、外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、2枚の気密性のシート材が接着加工されることにより、少なくとも、第1の密閉空間と、該第1の密閉空間の近傍に設けられる第2の密閉空間とが、上記シート材の同一平面状に形成されており、上記第1の密閉空間と第2の密閉空間とを連動連結させる連動連結手段と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力を受ける第1の圧受け部と、上記第1の密閉空間と上記第2の密閉空間とが同時で且つ一体に押圧力を受ける第2の圧受け部と、上記第2の密閉空間と装置の外部との間に設けられる逆止弁と、を有しており、上記第1の密閉空間を外部より加圧することにより、連動して上記第2の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第2の密閉空間内が減圧されて外部から流体を吸引する構成とされているので、シート材をヒートシールするという低コストの生産方法でポンプ装置を製造することができる効果があり、ヘアシャンプー容器などのポンプ装置として用いれば、詰め替え用として販売されるリフィル容器に用いられるシート素材と同様のシート素材を用いて、ポンプ機能を持たせることができる効果がある。
このように、詰め替え用とのリフィル容器とほぼ同等の樹脂量でありながら、詰め替えられる側の本体と同様のポンプ機能を持たせることができることから、詰め替える必要もなくその手間も省け、詰め替えの際に溢してしまう虞もない効果があるとともに、樹脂量を低減でき且つ金属を必要としないことからエコロジー的にも有効となり、更に、この発明では、容器を形成する際に同時に一体にポンプ装置も形成することができ、コスト的にも有効となる。
請求項4の発明では、外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、2枚の気密性のシート材が接着加工されることにより、少なくとも一つの密閉空間を構成する袋体が形成されており、この袋体と装置の外部との間に設けられる上流側逆止弁および下流側逆止弁と、上記袋体の両側に、この袋体と接着されて設けられる二つの圧受け部と、この二つの圧受け部が互いに離れる方向に付勢する付勢手段と、を有する構成とされているので、シート材をヒートシールするという低コストの生産方法でポンプ装置を製造することができる効果があり、ヘアシャンプー容器などのポンプ装置として用いれば、詰め替え用として販売されるリフィル容器に用いられるシート素材と同様のシート素材を用いて、ポンプ機能を持たせることができる効果がある。
このように、詰め替え用とのリフィル容器とほぼ同等の樹脂量でありながら、詰め替えられる側の本体と同様のポンプ機能を持たせることができることから、詰め替える必要もなくその手間も省け、詰め替えに伴ない溢してしまう虞もない効果があるとともに、樹脂量を低減でき且つ金属を必要としないことからエコロジー的にも有効となり、
容器を形成する際に同時に一体にポンプ装置も形成することができるので、コスト的にも有効となる。
更に、この発明では、圧受け部が外方向に付勢される付勢手段を有しているので、より簡素な構造とすることができる効果がある。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、前記ポンプ装置は、液体容器と一体に形成され、該液体容器は2枚の気密性のシート材が接着加工されることにより上記ポンプ装置と連続して形成されており、このポンプ装置と液体容器の外周面は、液体容器の自立を支える外装カバーで覆われ、前記圧受け部はこの外装カバーと同時に一体に形成されている構成とされているので、外装カバーによりポンプ装置と液体容器が共に支持される効果があり、この外装カバーと同時一体にポンプ装置の圧受け部が形成されるため、コストアップになることなく提供することができる効果がある。
本発明が応用された第1の実施形態に係るエアポンプを示す斜視図である。 本発明が応用された第1の実施形態に係るエアポンプを示す平面図(a)、正面図(b)、側面図(c)である。 本発明が応用された第1の実施形態に係るエアポンプの動作を示す断面説明図である。 本発明が応用された第2の実施形態に係るポンプ内蔵エアマットを示す斜視図である。 本発明が応用された第2の実施形態に係るエアポンプの空気を抜いた状態を示す斜視図である。 本発明が応用された第2の実施形態に係るエアポンプの空気を半分程入れた状態を示す斜視図である。 本発明が応用された第2の実施形態に係るエアポンプの動作を示す説明斜視図である。 本発明が応用された第2の実施形態に係るエアポンプの図7(b)の状態における内部構造を示す斜視図である。 本発明が応用された第2の実施形態に係るポンプとエアマットに空気をフルに入れた状態を示す部分斜視図である。 本発明が応用された第3の実施形態に係るエアポンプを示す斜視図である。 本発明が応用された第4の実施形態に係るエアポンプを示す斜視図である。 本発明が応用された第5の実施形態に係るエアポンプを示す斜視図である。 本発明が応用された第6の実施形態に係る液体ポンプを示す斜視図である。 本発明が応用された第7の実施形態に係る液体ポンプを示す斜視図である。 本発明が応用された第8の実施形態に係るエアポンプを示す斜視図である。 本発明が応用された第8の実施形態に係る図15(b)のエアポンプのI−I線部分の縦断面を示す断面図である。 本発明が応用された第8の実施形態に係るエアポンプを示す分解斜視図である。 本発明が応用された第9の実施形態に係る液体ポンプ内蔵の液体容器を示す一部分解斜視図である。 本発明が応用された第10の実施形態に係る液体ポンプ内蔵の液体容器を示す一部分解斜視図である。 本発明が応用された第11の実施形態に係る液体ポンプ内蔵の液体容器を示す斜視図である。 本発明が応用された第11の実施形態に係る液体ポンプ内蔵の液体容器の内部構造を示す斜視図である。 本発明が応用された第11の実施形態に係る液体ポンプ内蔵の液体容器の外部構造を構成するシート材の展開図である。
本発明は、柔軟な袋からなる複数の気密性の密閉空間と、その密閉空間の少なくとも一つに設けられる外部からの押圧力を受ける圧受け部と、その圧受け部で受けた圧力で他の気密空間を拡張させる連動連結手段と、この連動連結手段により拡張された気密空間内に流体を流入させる上流側逆止弁と、この流入した流体をその気密空間から流出させる下流側逆止弁と、を有する構成とされている。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について図面の図1から図3を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が応用された第1の実施形態に係るエアポンプを示す斜視図であり、
図2は、同平面図(a)、正面図(b)、側面図(c)、図3は、同エアポンプの動作を示す説明図である。
図1に示す図中100は、本発明の第1の実施形態のエアポンプであり、このエアポンプ100は、第1の密閉空間を構成する第1の袋体101と、第2の密閉空間を構成する第2の袋体102と、第3の密閉空間を構成する第3の袋体103と、逆止弁106、107、108、109とで大略構成されており、上記第1の袋体101は、可撓性材により長方体形状に形成され、これにより上面101aと、底面101bと、この上面101aと底面101bをつなぐ周壁面101cが設けられている。
上記第1の袋体101内の左右位置に、上記第2の袋体102と、上記第3の袋体103が形成されており、これら第2の袋体102と、第3の袋体103は、円柱形状で同容積とされ、それぞれ上面102a、103aと、底面102b、103bと、これらの上面102a、103aと底面102b、103bをつなぐ周壁面102c、103cとを有し、この周壁面102c、103cのそれぞれと上記周壁面101cとの間には所定の空隙が設けられている。
上記第1の袋体101の上面101aの一部と上記第2の袋体102の上面102a、上記第1の袋体101の上面101aの一部と上記第3の袋体103の上面103a、上記第1の袋体101の底面101bの一部と上記第2の袋体102の底面102b、上記第1の袋体101の底面101bの一部と上記第3の袋体103の底面103b、のそれぞれが一体に形成されており、これにより、上記第1の袋体101の上面101aと、上記第2の袋体102の上面102aおよび上記第3の袋体103の上面103aとが連動連結された構造とされている。
同様に、上記第1の袋体101の底面101bと、上記第2の袋体102の底面102b、および上記第3の袋体103の底面103bとが連動連結された構造とされており、すなわち、一体化されてなるそれぞれの部分、上面101aと上面102a、上面101aと上面103a、底面101b一部と底面102b、底面101bと底面103bが、連動連結手段とされている。
上記連動連結手段を構成する上記第2の袋体102の上面102aとこの上面102aの周辺部に位置する上記第1の袋体101の上面101aの一部が、第1の圧受け部P1とされ、同様に上記連動連結手段を構成する上記第3の袋体103の上面103aとこの上面103aの周辺部に位置する上記第1の袋体101の上面101aの一部が、第2の圧受け部P2とされており、各底面101b、102b、103bは床あるいは地面等に設置されるため、これらの各底面101b、102b、103bは、上記圧受け部P1、P2に対向してこの圧受け部P1、P2からの力を受け支える支持手段とされている。
更に上記第1の袋体101の周壁面101cと、上記第2の袋体102の周壁面102cとの間の下部位置には、チューブ状の吸気管104と送気管110が設けられており、同様に上記第1の袋体101の周壁面101cと、上記第3の袋体103の周壁面103cとの間の下部位置にも、チューブ状の吸気管105が設けられ、上記送気管110にも接続連通されている。
上記吸気管104と上記第2の袋体102との間には、上流側逆止弁106が設けられ、上記第2の袋体102と上記送気管110との間には、下流側逆止弁108が設けられており、この上流側逆止弁106と下流側逆止弁108により、外気は上記吸気管104から上記第2の袋体102へ、および上記第2の袋体102から上記送気管110への流れを許容し、逆の流れは阻止される構造とされている。
同様に、上記吸気管105と上記第3の袋体103との間には、上流側逆止弁107が設けられ、上記第3の袋体103と上記送気管110との間には、下流側逆止弁109が設けられており、この上流側逆止弁107と下流側逆止弁109により、外気は上記吸気管105から上記第3の袋体103へ、および上記第3の袋体103から上記送気管110への流れを許容し、逆の流れは阻止される構造とされている。
上記各逆止弁106、107、108、109として、チューブの先端が平坦に潰された形状の所謂フィルムフラット弁が用いられ、弁の内側にはシリコーンオイルなどの不揮発性オイルが塗られており、逆止状態における気密性が高められている。
また、上記第1の袋体101には、 該袋体101内の空気を出し入れと密封を行う栓と吸排気口111が設けられており、 内部には形状を維持するための縦リブシート体112と、横リブシート体113が設けられ、この各リブシート体112、113は通気性と可撓性があり伸縮性の極めて小さい素材が用いられている。
上述したエアポンプ100は、伸縮性が極めて小さく且つ柔軟素材で可撓性を有する気密性シート材で形成されており、材質としては、ポリ塩化ビニル(PVC)が含浸されたナイロン等の織布材料が用いられている。
また、上記気密性シートとして、一方向伸縮性編織物と合成樹脂層とを積層した材料を使用することができ、この一方向伸縮性を利用し、各袋体の周壁面101c、102c、103cとして縦方向に伸縮するように設置することにより、各袋体の101、102、103の拡縮の際に弛みの変化量が少なくなり、よりコンパクトに収納することができる。
上記一方向伸縮性編織物は、同じ応力で経方向又は緯方向に伸長したとき、その一方の方向の伸びが他の方向の伸びより大きい編織物であり、経糸又は緯糸に伸縮糸を用いて織成した織物で、繊維には、綿、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維などが用いられる。
上記気密性シートの合成樹脂層を構成する合成樹脂は、軟質ポリ塩化ビニル、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体とポリオレフィンの混合物、ウレタン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、オレフィン系エラストマーとポリオレフィンの混合物などが好ましく、ゴム類も用いられる。この合成樹脂層は、柔軟性が大きいことが好ましい。この合成樹脂層は、具体的には、例えばポリ塩化ビニル100重量部に対し可塑剤を60重量部以上配合した軟質ポリ塩化ビニルの単独層シート、或はエチレン−メチルメタクリレートとポリエチレンとの混合物層/オクテン重合比率20重量%以上のエチレン−オクテン共重合体エラストマー層/エチレン−メチルメタクリレートとポリエチレンとの混合物層の3層シートからなる。この合成樹脂層は気密性があると共にヒートシール可能なものが好ましく、特に高周波ウエルダー加工可能なものが好ましい。
実施上での詳細としては、一方向伸縮性編織物としてナイロントリコットを用い、ポリ塩化ビニル100重量部、ジオクチルフタレート(DOP)90重量部及びBa−Zn系安定剤2重量部を混練し、カレンダー成形によって厚さ0.2mmの軟質ポリ塩化ビニルシートに成形し、上記ナイロントリコットと軟質ポリ塩化ビニルシートとを接着剤を用いてラミネートすれば、厚さ0.4mmの一方向伸縮性気密性シートが作成される。
上述したポンプ100の動作を図3に基づいて説明する。図3(a)は、エアポンプ100の第1の袋体101に空気をフル充填した状態を、図3(b)は図3(a)の状態から空気を半分から1/3ほど抜いて密封した状態、図3(c)は図3(b)の状態から第2の圧受け部P2に手や足で加圧してポンプ100の左半分を押し下げた状態、図3(d)は、図3(c)の状態から第1の圧受け部P1に手や足で加圧してポンプ100の右半分を押し下げた状態をそれぞれ示しており、動作説明のため各袋体101、102、103の拡縮の際に生ずる変形や弛み等は省略して記載している。
図3(a)に示す第1の袋体101に空気をフル充填した状態では、第1の袋体101の内部圧力は大気圧以上の高圧とされ、第2の袋体102と第3の袋体103との内部は、送気管110と連通されているため、該送気管110が大気解放されている状態では、略大気圧とされており、第1の袋体101全体と、圧受け部P1、P2部分のクッション性は異なることになる。
すなわち、圧受け部P1、P2部分は外部からの圧力に対して各逆止弁106、107、108、109と吸気管104、送気管110の流路抵抗によりダンパー効果が得られ、その他の第1の袋体101の全体は、外部からの圧力に比例した反発力が得られるため、この状態で、通常はクッションとして使用すれば、ダンパー効果も有するクッションとして、特に車や電車など振動のあるところでのその振動吸収として有効となる。
上記図3(a)に示す状態から、ポンプが必要となった際には、第1の袋体101内の空気を半分から1/3程抜いて密封し、図3(b)に示す状態とする。次に、この状態で、圧受け部P2に手や足で力Fを加えると図3(c)に示す状態となる。この図3(b)から図3(c)の状態への移行は、圧受け部P2に加えられた力Fにより第3の袋体103内の空気は送気管110を介して送られるとともに、第1の袋体101内の空気は、第2の袋体102側方向に流れfが生じ、図の右側部分の第1の袋体101が膨張することになる。
こうして第1の袋体101の右側部分が膨張すると、対応する上面101aが上昇し、この上面101aと一体とされることにより連動連結されている第2の袋体102の上面102aも同時に上昇させられ、即ち第1の圧受け部P1が持ち上げられることになる。
こうして第2の袋体102の上面102aの上昇により、第2の袋体102内は減圧されて、逆止弁106を介して吸気され、図3(c)に示す状態に至る。
この図3(c)の状態から、第1の圧受け部P1に手や足で力Fを加えると図3(d)に示す状態となる。この図3(c)から図3(d)の状態への移行は、圧受け部P1に加えられた力Fにより第2の袋体102内の空気は送気管110を介して送られるとともに、第1の袋体101内の空気は、第3の袋体103側方向に流れfが生じ、図の左側部分の第1の袋体101が膨張することになる。
こうして第1の袋体101の左側部分が膨張すると、対応する上面101aが上昇し、この上面101aと一体とされることにより連動連結されている第3の袋体103の上面103aも同時に上昇させられ、即ち第1の圧受け部P2が持ち上げられることになる。
こうして第3の袋体103の上面103aの上昇により、第3の袋体103内は減圧されて、逆止弁105を介して吸気され、図3(d)に示す状態に至り、上述した動作を繰り返すことにより、送気管110を介して加圧空気を送り続けることができ、ポンプとしての機能を発揮させることができ、また、縮んだ各袋体102、103を膨らませるために、バネやスポンジ等の反発力を必要とせずに、第1の袋体101内の流体移動により行われることから、その膨らませるのに必要な時間も第1の袋体101への加圧力により調整することができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態について図面の図4〜図9を参照して詳細に説明する。図4に示す図中200は、本発明の第2の実施形態に用いられるエアポンプ内蔵エアマットであり、このエアポンプ内蔵エアマットは、エアマット部250とエアマット部250の一部がエアポンプ部100とされており、この実施例2のエアポンプ部100は、前述の実施例1のポンプ100と同様の部材で構成されているので、同様の部材には同等の符号を付し、その説明は省略する。
この第2の実施形態では、送気管110を用いずに下流側逆止弁108、109が直接エアマット部250内部に連通接続されており、エアマット部250とエアマット部250とは、下流側逆止弁108、109とを介して接合され、且つ第1の袋体101の底面101cとエアマット部250の底面が接合されることにより一体とされている。
図5は、エアマット部250とエアポンプ部100ともに空気が抜かれて収納される状態におけるエアポンプ部100近傍を示しており、エアマット部250の上面とエアポンプ部100の上面101aは同じ高さとされている。この空気が抜かれて最少容積とされた状態のエアポンプ部100は、吸気管104、105も潰れた状態となる。
図6は、図5の状態から、第1の袋体101内にその容積の半分から2/3ほどの空気が入れられ、吸排気口111が閉じられてポンプ動作待機とされた状態を示し、前述の第1実施例の図3(b)と対応しており、図7(a)と図7(b)は、ポンプとしての動作時の状態を示し、それぞれ前述の第1実施例の図3(c)と図3(d)に対応している。
図8は、図7(b)に示す状態における内部構造を示し、第1の袋体101は一点鎖線で記しており、第2の袋体102は、外力により第1の圧受け部P1が押し下げられて潰されながら逆止弁108を介してエアマット部250へ送気している状態を示し、 第3の袋体103は第1の袋体101の内部圧力により第2の圧受け部P2が持ち上げられ、この第2の圧受け部P2と一体とされて連動連結される第3の袋体103の上面103aも持ち上げられることにより第3の袋体103が減圧されて外気を吸気口105より吸気している状態を示している。
このように第2の袋体102からエアマット部250へ送気し、第3の袋体103が吸気している過渡状態では、第2の袋体102内の圧力が高まり、第3の袋体103は圧力が下がるため、第2の袋体102の外周壁102cは膨らみ、第3の袋体103の外周壁103cが縮む方向に変形させる力が働くことになる。これは用いられる素材によっても程度は異なるが、この変形を軽減させるために、形状を維持するシート体113が設けられており、このシート体113のテンションにより各袋体102、103の拡縮時の変形が軽減される。
また、上記シート体113には多数の小穴114が開けられて、第1の袋体101内の流体移動の妨げになる虞がないものとされている。
図9は、エアマット部250に空気が満たされ、且つ第1の袋体101内にも空気が満たされてマットとして使用される際の状態を示し、この状態ではエアポンプ部100もエアクッションとして機能するので、違和感なくエアマット部250の一部となる。また、この状態においても寝返り等で圧受け部P1、P2に力が加えられると、第1の袋体101自身の弾性と内部の空気の弾性により第2の袋体102と第3の袋体103も圧力を受けて若干の吸気送気が行われて、エアマット部250の使用時に生じ得る微小な漏れ分を補充する。
上記図5に示すエアマット部250とエアポンプ部100ともに空気が抜かれて収納されていた状態から、エアマット部250に空気を入れて膨らませたい際には、第1の袋体101内の空気を半分から2/3ほど入れて吸排気口111を閉じて密封し、図6に示す状態とする。次に、この状態で、圧受け部P2に手や足で力Fを加えると図7(a)に示す状態となる。この図6から図7(a)の状態への移行は、圧受け部P2に加えられた力Fにより第3の袋体103内の空気は逆止弁109を介してエアマット部250内部へ送られるとともに、第1の袋体101内の空気は、第2の袋体102側方向に流れ、第1の袋体101の図の右側が膨張することになる。
こうして第1の袋体101の右側部分が膨張すると、対応する上面101a部分が上昇し、この上面101aと一体とされることにより連動連結されている第2の袋体102の上面102aも同時に上昇させられ、即ち第1の圧受け部P1が持ち上げられることになる。
こうして第2の袋体102の上面102aの上昇により、第2の袋体102内は減圧されて、逆止弁106を介して吸気され、図7(a)に示す状態に至る。
この図7(a)の状態から、第1の圧受け部P1に手や足で力Fを加えると、図7(b)に示す状態となる。この図7(a)から図7(b)への状態への移行は、圧受け部P1に加えられた力Fにより第2の袋体102内の空気が、逆止弁108を介してエアマット部250内部へ送られるとともに、第1の袋体101内の空気は、第3の袋体103側方向に流れ
が生じ、図の左側部分の第1の袋体101が膨張することになる。
こうして第1の袋体101の左側部分が膨張すると、対応ずる上面101aが上昇し、この上面101aと一体とされることにより連動連結されている第3の袋体103の上面103aも同時に上昇させられ、即ち第1の圧受け部P2が持ち上げられることになる。
こうして第3の袋体103の上面103aの上昇により、第3の袋体103内は減圧されて、逆止弁107を介して吸気され、図7(b)に示す状態に至り、上述した動作を繰り返すことにより、下流側逆止弁108,109を介して加圧空気を送り続けることができ、エアマット部250を膨らませることができる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態について図面の図10を参照して詳細に説明する。図10に示す図中300は、本発明の第3の実施形態に用いられる補助ポンプ付きエアポンプであり、この第3の実施の形態のエアポンプ300は、エアポンプ100と小型の補助ポンプ311で構成され、このエアポンプ100は、前述の実施例1のエアポンプ100と同様の部材で構成されているので、同様の部材には同等の符号を付し、その説明は省略する。
上記補助ポンプ311は、前述の第1の実施形態のエアポンプ100の吸排気口111に換えて取り付けられており、外形状も内部構造もエアポンプ100と同等で、全体に縮小された相似形とされて、作用も同様とされている。
すなわち、補助ポンプ311はエアポンプ100と同様に、第1の密閉空間を構成する第1の袋体301と、該袋体301に内に設けられる第2の密閉空間を構成する第2の袋体302、第3の密閉空間を構成する第3の袋体303と、それぞれの袋体302,303と上流側逆止弁を介して接続される吸気管304,305を有し、更に各袋体302,303は下流側逆止弁(図示せず)を介してエアポンプ100の上記第1の袋体101に接続されている。
上記補助ポンプ311の第1の袋体301内には、該第1の袋体301の容積の半分から2/3ほどの空気が初めから封入されており、小型であるため指で操作でき、エアポンプ100の使用の際に、最初に必要とする第1の袋体101に内への送気作業を容易に行うことができ、その際に吸排気口111に口で直接吹き込む必要もないため衛生上においても有効となる。
(第4の実施の形態)
以下、本発明の第4の実施の形態について図面の図11を参照して詳細に説明する。図11に示す図中400は、本発明の第4の実施形態に用いられる簡易エアポンプであり、この実施例4の簡易エアポンプ400は、前述の第1の実施形態のエアポンプ100と一部が同様の部材で構成されているので、同様の部材には同等の符号を付し、その説明は省略する。
この第4の実施形態の簡易エアポンプ400は、前述の第1の実施形態のエアポンプ100における、第2の袋体102とその関連部材である吸気管104と送気管110と逆止弁106、108を残し、第3の袋体103とその関連部材である吸気管104と逆止弁107、109を省いた構成とされており、より簡素な構造となることから、より低コストで提供することができる。
(第5の実施の形態)
以下、本発明の第5の実施の形態について図面の図12を参照して詳細に説明する。図12に示す図中500は、本発明の第5の実施形態に用いられるポンプであり、この実施例5のエアポンプ500は、前述の第1の実施形態のエアポンプ100と一部が同様の部材で構成されているので、同様の部材には同等の符号を付し、その説明は省略する。
この第5の実施形態のエアポンプ500は、前述の実施例1のエアポンプ100と内部構造が同等で、外部形状である第1の袋体101のみ異なっており、この実施例における第1の袋体501は、第2の袋体102と第3の袋体103との間に、該第2の袋体102と第3の袋体103を仕切る凹み部501dが形成されている。
上記凹み部501dが形成された第1の袋体501は、該凹み部501dにより第1の袋体101の内容積が小さくなり、その分の空気の弾性による圧力損失も少なくなる。
(第6の実施の形態)
以下、本発明の第6の実施の形態について図面の図13を参照して詳細に説明する。図13に示す図中600は、本発明の第6の実施形態に用いられる液体混合ポンプであり、この液体混合ポンプ600は、前述の第1の実施形態と同様の伸縮性が極めて小さく且つ可撓性を有する気密性シート材料により、第1の密閉空間を構成する第1の袋体601と、第2の密閉空間を構成する第2の袋体602と、第3の密閉空間を構成する第3の袋体603と、逆止弁606、607、609とで大略構成されている。
上記第1の袋体601は、円筒形状に形成され、これにより上面601aと、底面601bと、この上面601aと底面601bをつなぐ周壁面601cが設けられている。
上記第1の袋体601内の上下位置に、上記第2の袋体602と、上記第3の袋体603が連なった状態で形成されており、これら第2の袋体602と、第3の袋体603は、円柱形状で同容積とされ、それぞれ上面602a、603aと、底面602b、603bと、これらの上面602a、603aと底面602b、603bをつなぐ周壁面602c、603cとを有し、この周壁面602c、603cのそれぞれと上記周壁面601cとの間には所定の空隙が設けられている。
上記第1の袋体601の底面601bの中心部には、チューブ状の吸液管604が通挿されており、この吸気管604は、上記第2の袋体602の底面602bの中心部と吸液側逆止弁606を介して連通接続されている。この第2の袋体602の上面602aの中心部と、上記第3の袋体603の底面603bの中心部は中間部逆止弁607を介して連通接続されており、この第3の袋体603の上面603aの中心位置には、送液側逆止弁609を介してチューブ状の送液管610が連通接続され、この送液管610は上記第1の袋体601の上面601aの中心部を貫通して外部に延出されている。
上記吸液側逆止弁606、中間部逆止弁607、送液側逆止弁609により、吸液管604→第2の袋体602→第3の袋体603→送液管610の順に液流が行われると共に、逆方向の液流は阻止されており、この第2の袋体602および第3の袋体603と上記第1の袋体601との間は完全に仕切られて両者間の内容物の移動のない構造とされている。
上記第1の袋体601における第2の袋体602が内包されている下部分が第1の圧受け部P1とされ、第3の袋体603が内包されている上部分が第2の圧受け部P2とされており、使用にあたっては、この第1の圧受け部P1と第2の圧受け部P2を交互に握ることによりポンプとして動作させることができる。
次に上記液体混合ポンプ600の作用に付いて説明する。図13に示す形態は、各袋体601、602、603を膨らませた状態を表わしており、ポンプとして使用の際には、上記第1の袋体601内に、この袋体601内の容積から上記第2の袋体602と第3の袋体603の容積を引いた値の更に半分ほどの量の流体を充填しておく。
この状態で、吸液管604を吸引したい液体に浸けて、圧受け部P2を握って圧力を加えると、上記第1の袋体601内の充填流体は圧受け部P1側に移動し、上記第1の袋体601の下部分が膨らみ、下部形状が図13に示す初期形状となる。
この第1の袋体601の下部分に流体が流れ込み、この内圧により、伸縮性が極めて小さく且つ可撓性を有する第1の袋体601は、筒状とされる初期形状を維持する力が働き、袋体601が膨らむと同時に内部の第2の袋体602も広がる方向の力を受け、第2の袋体602内は減圧された状態となる。
第2の袋体602内が減圧されると、大気圧により吸液管604から液体が流入し、次にこの第1の袋体601の下部分である第1の受け部P1を握って圧力を加えると、第1の袋体601と第2の袋体602との間にあった流体は、第1の袋体601の上部、すなわち第2の圧受け部P2側に移動するとともに、第2の袋体602内に流入していた液体は逆止弁607を介して第3の袋体603へ移動する。
次に、また第2の圧受け部P2を握り、圧力を加えると、第3の袋体603内の液体は 送液管610から吐出されるとともに、第1の袋体601と第3の袋体603との間にあった流体は、第1の袋体601の下部、すなわち第1の圧受け部P1側に移動して、前述の状態に戻り、これを繰り返すことにより液体は、吸液管604→第2の袋体602→第3の袋体603→送液管610という流れで、移動されることになる。この移動において、第2の袋体602と第3の袋体603とで2度握られて揉まれる力を受けるので、移動される液体は混ぜられながら送られる。
この第6実施例では、第1の圧受け部P1を構成する第1の袋体601の周壁面601cと第2の袋体602の周壁面602cとこの間の流体が、第1の袋体601の変形に伴なって第2の袋体602も連動して変形する連動連結手段となっており、同様に第2の圧受け部P2を構成する第1の袋体601の周壁面601cと第3の袋体603の周壁面603cとこの間の流体が、第1の袋体601の変形に伴なって第3の袋体603も連動して変形する連動連結手段となっている。
(第7の実施の形態)
以下、本発明の第7の実施の形態について図面の図14を参照して詳細に説明する。図14に示す図中700は、本発明の第7の実施形態に用いられる握りポンプであり、
この実施例7の握りポンプ700は、前述の第6実施形態の液体混合ポンプ600エアポンプ100と一部が同様の部材で構成されているので、同様の部材には同等の符号を付し、その説明の一部を省略する。
上述した第6の実施の形態では、第2の袋体602と第3の袋体603とが直列に配置された形態とされているが、この第7の実施の形態では、対応する第2の袋体702と第3の袋体703とが並列に配置された形態とされており、これに伴ない第1の袋体701が二つに分割されて左右に配置されている。
上記握りポンプ700は、第1の密閉空間としての2つの第1の袋体601と、第2の密閉空間を構成する第2の袋体602と、第3の密閉空間を構成する第3の袋体603と、逆止弁606、607、608、609とで大略構成されている。
上記2つの第1の袋体601は、2つの円筒形状に形成され、これにより上面601aと、底面601bと、この上面601aと底面601bをつなぐ周壁面601cを有しており、上下位置に2つ第1の袋体601同士を連通接続する2つの接続管601e、601fがもうけられている。
上記第1の密閉空間を構成する2つの第1の袋体601内には、それぞれ上記第2の袋体602と、上記第3の袋体603が形成されており、これら第2の袋体602と、第3の袋体603は、円柱形状で同容積とされ、それぞれ上面602a、603aと、底面602b、603bと、これらの上面602a、603aと底面602b、603bをつなぐ周壁面602c、603cとを有し、この周壁面602c、603cのそれぞれと上記周壁面601cとの間には所定の空隙が設けられている。
上記第2の袋体602の底面602bの中心部と、上記第3の袋体603の底面603bの中心部は、チューブ状の吸液管604と連通する連通吸液管604aとで互いに接続されており、この吸液管604aと、第2の袋体602および第3の袋体603との間には、上流側逆止弁606、607が設けられ、これにより吸液管604から各袋体602、603方向のみ流れ、逆方向は阻止される構成とされている。
一方、上記第2の袋体602の上面602aの中心部と、上記第3の袋体603の上面603aの中心部は、チューブ状の送液管610と連通する連通送液管610aとで互いに接続されており、この送液管610aと、第2の袋体602および第3の袋体603との間には、下流側逆止弁608、609が設けられ、これにより各袋体602、603方向から送液管610のみ流れ、逆方向は阻止される構成とされている。
上記連通吸液管604aと連通送液管610aは、上記各第1の袋体601のそれぞれ上面601aと底面601bを貫通して内部の袋体602、603と連通接続されているが、その貫通部はシール構造とされているため、上記各第1の袋体601と内部の袋体602、603とは完全に仕切られて内部の流体が混ざることがない構成とされている。
上述した構成により、上記各第1の袋体601と接続管601e、601fとがひとつの密閉空間とされ、左右に分離された第1の袋体601の一方が第1の圧受け部P1とされ、他方が第2の圧受け部P2とされており、これにより両手でそれぞれを握る際に握り易い形態とされている。
次に上記ポンプ700の作用に付いて説明する。図14に示す形態は、各袋体601、602、603を膨らませた状態を表わしており、ポンプとして使用の際には、上記第1の袋体601内に、この二つの袋体601内の全容積から上記第2の袋体602と第3の袋体603の容積を引いた値の更に半分ほどの量の流体を充填しておく。
この状態で、吸液管604を吸引したい液体に浸けて、圧受け部P1を握って圧力を加えると、上記第1の袋体601内の充填流体は圧受け部P2側に移動し、上記第1の袋体601のこの圧受け部P2側が膨らむと共に、内部の第3の袋体603側が広げられる力を受けるので減圧されて、吸液管604と逆止弁607を介して、液体が第3の袋体603内に流入する。
次に、圧受け部P2を握って圧力を加えると、第3の袋体603内の液体は逆止弁609と送液管610へと送られるとともに、上記第1の袋体601内の充填流体は圧受け部P1側に移動し、今度は圧受け部P1側が膨らむと共に、内部の第2の袋体602側が広げられる力を受けるので減圧されて、吸液管604と逆止弁606を介して、液体が第2の袋体602内に流入する。
こうして圧受け部P1と圧受け部P2を交互に握って加圧することにより、ポンプ機能を働かせることができ、収納時は完全にシート体の積層状態となるので、収納場所もとらず、例えばボート等の非常用水はけポンプとしても有効な存在となる。
(第8の実施の形態)
以下、本発明の第8の実施の形態について図面の図15〜図17を参照して詳細に説明する。図15は、本発明が応用された第8の実施形態に係るシートポンプを示す斜視図であり、図15(a)は第2の圧受け部P2が押し下げられた状態、図15(b)は第1の圧受け部P1が押し下げられた状態を示し、図16は図15(b)のI−I断面図、図17(a)(b)は分解斜視図である。
図15に示す図中800は、本発明の第8の実施形態に用いられるシートポンプであり、このシートポンプ800は、第1の密閉空間を構成する第1の袋体801と、第2の密閉空間を構成する第2の袋体802と、吸気口805、逆止弁808と、送気管810と、第1の連動連結部材815と、第2の連動連結部材816とで大略構成されており、全体が2枚の薄い可撓性気密シート材が貼り合わされて形成されている。
上記シートポンプ800は、ほぼ長円形状とされ、一端に上記逆止弁808が形成され、この逆止弁808は、上記第2の袋体802に連通されており、この第2の袋体802は、円形状とされ、この第2の袋体802の周囲を取り囲む形で、上記第1の袋体801が設けられ、その一部が舌片状に延出された配置形態とされている。
すなわち長円形状の外形とされる上記シートポンプ800における内側の一方の焦点を中心とする円形状に上記第2の袋体802が形成されており、この第2の袋体802から上記シートポンプ800の外延まで延出される送気管810が形成され、この送気管810と第2の袋体802の外周部と、上記シートポンプ800の外周部との間の密閉空間が上記第1の袋体801とされている。
図17(a)(b)の分解斜視図に示すように、上記シートポンプ800は2枚のシート材が熱融着などの接着加工で形成されるため、接着部800sを有しており、この接着部800sは、上記シートポンプ800と上記第2の袋体802と送気管810との各外周縁部に設けられ、これにより気密性を持った第1の袋体801と第2の袋体802が構成されている。
上記シートポンプ800を構成する2枚のシート材のうち一方が、各袋体801、802の
上面801a、802aとされ、他方が底面801b、802bとされており、上記第2の袋体802における上面802a側には、直径3mm〜8mm程度の開口部802iが設けられている。
前記連動連結部材815、816は、上記第1の袋体801の一部と上記第2の袋体802を一体として拡縮連動させる連動連結手段であり、円盤状の厚紙、プラスチックまたは半剛性ペーパー(semi−rigid paper)で形成され、第1の連動連結部材815は、上記第2の袋体802の上部全面と、この第2の袋体802の周辺部に位置する部分の上記第1の袋体801の上面を覆うように接着されており、上記厚紙、プラスチックまたは半剛性ペーパー(semi−rigid paper)として、90〜500g/m2の単位面積当たりのグラム数値(gsm)を有する半剛性ペーパーまたは厚紙が用いられている。
上記第1の連動連結部材815は、その中心部に吸気口805が形成されることにより、ドーナツ形状とされ、この吸気口805は前記開口部802iと同じ大きさの円形とされており、該開口部802iと同心円状に設けられる第2の袋体802側接着部817tと、第1の袋体801側接着部817uにより接着され、吸気口805と開口部802iは連通されている。
一方、前記第2の連動連結部材816は、上記第1の連動連結部材815と対向する位置である第2の袋体802の底面802b裏側に設けられており、上記接着部817tと接着部817uに対向する位置に設けられている接着部818tと接着部818uにより接着されている。
上記接着部817tと接着部817uとの間および接着部818tと接着部818uとの間には、接着されていない空隙部819が形成されており、この空隙部819により、図16に示すように第2の袋体802が膨らんだ状態とされた際に、第2の袋体802の上面802aと底面802bとの間に側壁802cが出現することになる。
さらに上記第2の袋体802と一体に形成された逆止弁808と送気管810を有しており、逆止弁808はセルフシール逆止機能を有するフラットフィルム弁を突出するように設けられており、必要に応じてこの逆止弁808にチューブが接続されるか、直接空気枕やエアジャケットなどに接続されて使用される。
上述した第8の実施の形態では、シート材料として、薄い可撓性気密シート材が用いられているが、詳細には柔軟性と強靭性を併せもち、また、ヒートシール性が良好であり、成形加工などの2次加工適性に優れている非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂(APET又はPETG)フィルムが用いられており、ヒートシール、高周波シールまたは、インパルスシール等によって、融着されて形成される。
次に上記シートポンプ800の作用に付いて説明する。図15(a)に示す形態は、第1の袋体801に第1の袋体801の容積の半分から2/3ほどの空気が充填されて、第2の圧受け部P2側が圧縮されて第1の圧受け部P1側が膨らんだ状態を示し、この状態から第1の圧受け部P1を押圧すると、第1の袋体801内の空気は第2の圧受け部P2側に移動し、図15(b)に示す状態となる。
この状態は、図中のI―I縦断面の図16に示すように、第1の袋体801の第2の圧受け部P2側が膨らむことにより、前記第1の連動連結部材815と、第2の連動連結部材816との間は押し広げられ、これに伴なって、上記第1の連動連結部材815および第2の連動連結部材816と接着されている前記第2の袋体802も持ち上げられる形で広げられ、これにより第2の袋体802内は減圧されて、その吸気口805より袋体802内に外気が流入される。
この図15(b)の状態から第2の圧受け部P2を親指で押し下げると、吸気口805は、操作者の親指により栓をされた形となりながら加圧を受け、第2の袋体802の圧力が高まって送気管810と逆止弁808とを介して空気が送られる。
上述の動作を繰り返すことにより、ポンプとしての機能が発揮させることができ、小型で邪魔にならないのであらゆる装置に組み込むことができ、吸気口805には弁を必要としないので、ここから直接口からの送気や他の電動ポンプ等と接続すること可能となり、その際には痛み易い弁を傷付ける虞もない。
(第9の実施の形態)
以下、本発明の第9の実施の形態について図面の図18を参照して詳細に説明する。図18は、本発明の第9の実施形態に用いられる液体ポンプが内蔵された液体容器の一部分解斜視図であり、この液体容器自体は、底部に船底形の自立用底部を設けて自立できるようにした自立型の液体包装袋(スタンディングパウチ)と一般に呼ばれており、ヘアシャンプーやリンスなどの詰め替え商品として販売されているタイプの容器である。
図18に示す図中900は、本発明の第9の実施形態に用いられる液体ポンプであり、この液体ポンプ900は、液体容器950と一体に構成されており、該液体ポンプ900と液体容器950は、薄い可撓性を有する気密シート材で形成されている。
上記液体容器950は、容器周壁部951と船底部952からなり、この容器周壁部952は2枚のシート材の左右両端辺がシール接合部900sとして熱融着接合されて容器本体全体が略筒状とされ、上端が前後に閉じられ、下端の上記船底部952が楕円形とされることから、正面から見ると長方体で、側面から見ると円錐形状となる。
さらに上記容器周壁部952の左右両端辺には、上下に長い筒状をした支持用袋体953が形成され、この支持用袋体953は、シール接合の際に空気が入れられて封止されることにより形成されており、この支持用袋体953と上記船底部952により、この液体容器950は、自立構造(セルフスタンディング構造)とされている。
上記液体容器950の上部位置に上記液体ポンプ900が設けられ、この液体ポンプ900は、第1の密閉空間を構成する第1の袋体901と、第2の密閉空間を構成する第2の袋体902と、フィルム状逆止弁906、908、と、第1の連動連結部材915と、第2の連動連結部材916とで大略構成され、これらの各部材は2枚の気密シート材がシール接合部900sの接着により形成されている。
上記第1の袋体901は、一方が二股分かれたに横長のコ字形状とされ、この二股間に上記第2の袋体902が設けられており、該第2の袋体902は、横長形状とされ、上流側逆止弁906と下流側逆止弁908と連通されている。
上流側逆止弁906は、フィルムフラット弁タイプとされ、前記液体容器950と接続されており、この液体容器950から該第2の袋体902方向への液体の流れを可能とし、逆の第2の袋体902から液体容器950方向への流れを阻止している。
上記下流側逆止弁908も、同様にフィルムフラット弁タイプとされ、こちらは外部(外気)と接続されており、上記第2の袋体902から外部方向への液体と気体の流れを可能とし、逆の外部から第2の袋体902方向への流れを阻止している。
前記第1の連動連結部材915と第2の連動連結部材916は、円盤形状とされる厚紙あるいは樹脂材で形成され、厚紙程度の柔軟性と剛性を合わせ持ち、上記第1の袋体901と上記第2の袋体902とを連動させる役割機能を有している。
この第1の連動連結部材915は、上記第1の袋体901と上記第2の袋体902が近接している領域に設けられ、この第1の連動連結部材915の一方の面は、第1の袋体901の接着部917uおよび上記第2の袋体902の接着部917tにより接着されている。
前記第2の連動連結部材916は、上記第1の連動連結部材915に対向する液体ポンプ900の背面側に設けられ、上記第1の連動連結部材915とにより上記第1の袋体901と上記第2の袋体902を挟む形とされており、この第2の連動連結部材916は、接着部918uにより第1の袋体901と、接着部918tにより上記第2の袋体902とそれぞれ接着されている。
上記第1の連動連結部材915と第2の連動連結部材916が、第2の圧受け部P2とされ、この第2の圧受け部P2と対応する位置にある上記第1の袋体901以外の部分における第1の袋体901が、第1の圧受け部P1とされている。
上述した液体ポンプ900は、前述の第8実施例のシートポンプ800と基本構造と基本作用が共通しており、第8の実施形態における、第1の袋体801、第2の袋体802、吸気口805、逆止弁808、第1の連動連結部材815、第2の連動連結部材816のそれぞれと、この第9の実施形態における、第1の袋体901、第2の袋体902、逆止弁908、第1の連動連結部材915、第2の連動連結部材916のそれぞれと作用と機能が共通している。
また上記ポンプ900は、上述の第8の実施の形態と同様に、2枚の薄い可撓性気密シート材が貼り合わされて形成されており、柔軟性と強靭性を併せもち、また、透明性とヒートシール性が良好であり、成形加工などの2次加工適性に優れている非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂(APET又はPETG)フィルムが適している。
更に詳細には、上記2枚の薄い可撓性気密シート材は、重なり合う(表裏で対面する)2枚で一対の積層プラスチックフィルムどうしのシーラント層どうしを、その周縁部を、ヒートシール、高周波シールまたは、インパルスシール等によって、融着させることにより、製袋機を使って加工されており、上記液体ポンプ900と液体容器950と逆止弁908、さらにあらかじめ別体として形成されて成る逆止弁906が内挿されて一括成形されている。
その後、液体容器950の未シール部分から、液状被包装物を液中シール充填や、液状被包装物を充填した後に袋内の脱気を行うこと等によって、液体容器950内からガスを十分に排除したガスレス充填が行われる。また、容器周壁部951部分については、この液中シール充填を行う前に、船底形の底部952をヒートシール等によって液体容器950の下端部分に融着形成される。
次に上記液体ポンプ900の作用に付いて説明する。第1の袋体901にはこの第1の袋体901の全容積の半分から2/3ほどの空気が、充填封印されており、この第1の圧受け部P1の第1の袋体901の部位を指で挟むようにして第1の圧受け部P1を加圧すると、第1の袋体901内の空気は、第2の圧受け部P2側に移動し、この第2の圧受け部P2側が膨らむこととなる。
この動作により、前記第1の連動連結部材915と、第2の連動連結部材916との間は押し広げられ、これに伴なって、上記第1の連動連結部材915および第2の連動連結部材916と接着されている前記第2の袋体902も連動して広げられ、これにより第2の袋体902内は減圧されて、その逆止弁906より、液体容器950内の液体が第2の袋体902内に流入される。
この状態から第2の圧受け部P2を指で挟むように加圧すれば、第2の袋体902の圧力が高まって、該第2の袋体902内の液体は、逆止弁908を介して外部へ吐出される。
このように、詰め替え販売用の容器と略同等の樹脂量で製造できる極めて簡素な構造でありながら、移し替えることなくポンプ付き容器と同等のポンプ機能を得ることができる。 また、液体容器950自体に圧を加えると、この液体容器950内の液体は、液体容器950から逆止弁906→第2の袋体902→逆止弁908へと流れることになるので、他の容器への詰め替えにも対応できる。
(第10の実施の形態)
以下、本発明の第10の実施の形態について図面の図19を参照して詳細に説明する。図19は、本発明の第10の実施形態に用いられる液体ポンプが内蔵された液体容器の一部分解斜視図であり、図19に示す図中1000は、本発明の第10の実施形態に用いられる液体ポンプであり、この液体ポンプ1000は、液体容器950と一体に構成されており、この実施例10の液体容器950は、前述の第9の実施形態の液体容器950と同様の部材で構成されているので、同様の部材には同等の符号を付し、その説明は省略する。
上記液体ポンプ1000と液体容器950は、上述した第9の実施の形と同様の薄い可撓性を有する気密シート材が用いられ、この2枚の気密シート材がシール接合部1000sの接着により形成されており、
上記液体容器950の上部位置に上記液体ポンプ1000が設けられ、この液体ポンプ1000は、第1の密閉空間を構成する第1の袋体1001と、第2の密閉空間を構成する第2の袋体1002と、逆止弁1006、1008、と、第1の連動連結部材1015と、第2の連動連結部材1016とで大略構成されている。
上記第1の袋体1001は、一端が二股分かれたU字形状とされ、他端がその二股の一方が横に引き伸ばされた形状とされており、その二股間に上記第2の袋体1002が設けられ、該第2の袋体1002は、円形状で中心部に開口1002iが形成されている。
前記第1の連動連結部材1015と第2の連動連結部材1016は、円盤形状とされる樹脂材等で形成され、所定以上の剛性を有し、上記第1の袋体1001と上記第2の袋体1002とを連動させる役割機能を有しており、さらにこの実施例の第1の連動連結部材1015は、連動連結部材基部1015aに上流側逆止弁1006と差し込みチューブ1015cが組み込まれ、液体容器950内の液体を第2の袋体1002内へ送り込む機能を有している。
この第1の連動連結部材1015は、上記第1の袋体1001と上記第2の袋体1002が近接している領域に設けられ、この第1の連動連結部材1015の連動連結部材基部1015a側の面は、第1の袋体1001の接着部1017uおよび上記第2の袋体1002接着部1017tにより接着されている。
さらに第1の連動連結部材1015は、中心に開口部1005が形成されている連動連結部材基部1015aと、この連動連結部材基部1015aを所定の空間をあけて覆っているカバー部1015bを有し、この開口部1005は、前記第2の袋体1002の開口部1002iと連通されており、カバー部1015bの一部には、上流側逆止弁1006を介して差し込みチューブ1015cが接続され、この差し込みチューブ1015cは、その他端が給液口1004とされ、さらにこの給液口1004は斜めにカットされることにより、鋭利な先端部1015dとされている。
前記液体容器950には、上記差し込みチューブ1015cを挿入する差し込み口1054が形成され、商品流通時は上記挿入する差し込み口1054は封止されており、使用時には上記先端部1015dにより破壊挿入して使用される。
前記第2の連動連結部材1016は、上記第1の連動連結部材1015に対向するポンプ1000の背面側に設けられ、上記第1の連動連結部材1015とにより上記第1の袋体1001と上記第2の袋体1002を挟む形とされており、この第2の連動連結部材1016は、接着部1017uにより第1の袋体1001と、接着部1017tにより上記第2の袋体1002とそれぞれ接着されている。
またこの実施例においては、前記第1の袋体1001内と液体容器953側の支持用袋体953内とが連通され、全体がほぼ満杯に封印充填されている。
次に上述した上記液体ポンプ1000の作用に付いて説明する。この実施例では、第1の袋体1001にはこの第1の袋体1001の略全容積分を若干超える空気量が、充填封印されているため、第1の袋体1001の全体が膨らんでおり、第2の圧受け部P2側も膨らんでいる。
この状態は、前記第1の連動連結部材1015と、第2の連動連結部材1016との間が押し広げられていることから、上記第1の連動連結部材1015および第2の連動連結部材1016と接着されている前記第2の袋体1002も広げられた状態とされており、この状態で第2の圧受け部P2を指で挟むように加圧すると、第2の圧受け部P2に位置する第1の袋体1001の部分が圧力を受け、この第1の袋体1001内とこの第1の袋体1001内と連通されている支持用袋体953内の空気が圧縮される。
ここで、第2の圧受け部P2の加圧を解くと、上記第1の袋体1001内と支持用袋体953内の空気の弾性で元の第1の袋体1001の全体が膨らんだ状態となり、この第1の袋体1001と連動連結されている第2の袋体1002も膨らんだ状態とされ、これにより第2の袋体902内は減圧されて、この減圧は連通されているカバー部1015b内も減圧し、逆止弁1006と差し込みチューブ1015cを介して、液体容器950内の液体が第2の袋体1002内に流入される。
この状態から、また第2の圧受け部P2を指で挟むように加圧すれば、第2の袋体1002の圧力が高まって、該第2の袋体1002内の液体は、逆止弁1008を介して外部へ吐出される。
この実施例では、上記第2の圧受け部P2が、上記第1の袋体1001と上記支持用袋体953の空気圧によって、第1の圧受け部P1を加圧操作しなくとも戻される構成とされているが、第1の圧受け部P1を加圧操作すればより確実に第2の圧受け部P2を膨らませることができる。
(第11の実施の形態)
以下、本発明の第11の実施の形態について図面の図20〜22を参照して詳細に説明する。図20は、本発明が応用された第11の実施形態に係る液体ポンプが内蔵された液体容器を示す斜視図であり、図21は、同内部構造を示す斜視図であり、図22は、同外装カバー構造を構成するシート材の展開図である。
図20に示す図中1100は、本発明の第11の実施形態に用いられる液体ポンプであり、この液体ポンプ1100は、液体容器1150と一体に構成されており、この実施例11の液体容器1150は、前述の第9の実施の形態における液体容器950と同様の部材で構成されているので、同様の部材には同等の符号を付し、その説明は省略する。
また、上記液体ポンプ1100においても、前述の第9の実施の形態における液体ポンプ900と同様の部材で構成されているので、同様の部材には同等の符号を付して説明する。この第11の実施の形態と前述の第9の実施の形態との大きな違いは、自立構造にあり、第9の実施の形態では、支持用袋体953が液体容器950の支柱として作用し、自立が保たれているが、この第11の実施の形態では外装カバー50により自立が保たれる構造とされていることであり、この外装カバー50の一部が連動連結手段としての機能を有している。
上記液体ポンプ1100と液体容器1150は、上述した第9の実施の形態と同様の薄い可撓性を有する気密シート材が用いられ、この2枚の気密シート材がシール接合部1100sの接着により形成されており、
上記液体容器1150の上部位置に上記液体ポンプ1100が設けられ、この液体ポンプ1100は、第1の密閉空間を構成する第1の袋体901と、第2の密閉空間を構成する第2の袋体902と、逆止弁906、908、と、第1の連動連結部材1015と、第2の連動連結部材1016とで大略構成されている。
上記第1の袋体901は、一方が二股分かれたに横長のコ字形状とされ、この二股間に上記第2の袋体902が設けられており、該第2の袋体902は、横長形状とされ、上流側逆止弁906と下流側逆止弁908と連通されている。
上流側逆止弁906は、フィルムフラット弁タイプとされ、前記液体容器1150と接続されており、この液体容器1150から該第2の袋体902方向への液体の流れを可能とし、逆の第2の袋体902から液体容器1150方向への流れを阻止している。
上記下流側逆止弁908も、同様にフィルムフラット弁タイプとされ、こちらは外部(外気)と接続されており、上記第2の袋体902から外部方向への流体の流れを可能とし、逆の外部から第2の袋体902方向への流れを阻止している。
前記第1の連動連結部材1115と第2の連動連結部材1116は、円盤形状とされる厚紙あるいは樹脂材で形成され、厚紙程度の柔軟性と剛性を合わせ持ち、上記第1の袋体901と上記第2の袋体902とを連動させる役割機能を有している。
この第1の連動連結部材1115は、上記第1の袋体901と上記第2の袋体902が近接している領域に設けられ、この第1の連動連結部材1115の一方の面は、第1の袋体901の接着部917uおよび上記第2の袋体902接着部917tにより接着されている。
前記第2の連動連結部材1116は、上記第1の連動連結部材915に対向する背面側に設けられ、上記第1の連動連結部材1115とにより上記第1の袋体901と上記第2の袋体902を挟む形とされており、この第2の連動連結部材1116は、接着部917uにより第1の袋体901と、接着部917tにより上記第2の袋体902とそれぞれ接着されている。
上記第1の連動連結部材1115と第2の連動連結部材1116が、第2の圧受け部P2とされ、この第2の圧受け部P2と対応する位置にある上記第1の袋体901以外の部分における第1の袋体901が第1の圧受け部P1とされている。
上述した液体ポンプ1100は、前述の第8の実施形態のシートポンプ800と基本構造と基本作用が共通しており、第8の実施形態における、第1の袋体801、第2の袋体802、吸気口805、逆止弁808、送気管810、第1の連動連結部材815、第2の連動連結部材816のそれぞれと、この第11の実施形態における、第1の袋体901、第2の袋体902、逆止弁908、第1の連動連結部材1115、第2の連動連結部材1116のそれぞれと作用と機能が共通している。
また上記液体ポンプ1100は、上述の第8の実施の形態と同様に、2枚の薄い可撓性気密シート材が貼り合わされて形成されており、柔軟性と強靭性を併せもち、また、透明性とヒートシール性が良好であり、成形加工などの2次加工適性に優れている非晶質ポリエチレンテレフタレート樹脂(APET又はPETG)フィルムが適している。
上述の液体ポンプ1100と液体容器1150は、外装カバー50により、略全体が覆われており、この外装カバー50は一枚の厚紙や樹脂材シートが型抜きされて作られ、図20に示す形状に折り組み立てられている。このシート材が型抜きされた製造途中の形状は、図22の展開図に示されており、全体が縦長の略長方形状とされている。
上記外装カバー50は、厚紙、プラスチックまたは半剛性ペーパー(semi−rigid paper)で形成され、この実施例では、90〜500g/m2の単位面積当たりのグラム数値(gsm)を有する半剛性ペーパーが用いられている。
上記外装カバー50の展開された形状は、図22に示すように、上から第1の容器部側壁部51、第1のポンプ部側壁部52、第2のポンプ部側壁部53、第2の容器部側壁部54、底面部55、のりしろ部56の順に形成されてなり、各部の間が組み立て時に折り曲げられる直線状の折曲部57、58、59、60、61として平行に形成されており、この第1の容器部側壁部51、第1のポンプ部側壁部52、第2のポンプ部側壁部53、第2の容器部側壁部54は、その折曲部58を線対称とする形状とされている。
上記第1の容器部側壁部51と第2の容器部側壁部54には、三角形状の容器側開口窓62,65が形成され、上記第1のポンプ部側壁部52と第2のポンプ部側壁部53には、長円形のポンプ側開口窓63,64が形成されており、このポンプ側開口窓63、64内には、前記円形の第1の連動連結部材1115と第2の連動連結部材1116が一体に形成され、接続片52a、53aにより各側壁部52、53と接続されている。
上記折曲部57、59を谷折りし、折曲部58、60、61を山折して、のりしろ部56を側壁部51の他端辺に接着すると、図20に示す外装カバー50が組み立てられた状態となる。
次に上述した液体ポンプ1000の作用に付いて説明する。
第1の袋体1001にはこの第1の袋体901の全容積の半分から2/3ほどの量の空気が、充填封印されており、この第1の圧受け部P1の第1の袋体901の部位を指で挟むようにして第1の圧受け部P1を加圧すると、第1の袋体901内の空気は、第2の圧受け部P2側に移動し、この第2の圧受け部P2側が膨らむこととなる。
この動作により、前記第1の連動連結部材1115と、第2の連動連結部材1116との間は押し広げられ、これに伴なって、上記第1の連動連結部材1115および第2の連動連結部材1116と接着されている前記第2の袋体902も引かれる形で広げられ、これにより第2の袋体902内は減圧されて、その逆止弁906より、液体容器950内の液体が第2の袋体902内に流入される。
この状態から第2の圧受け部P2を指で挟むように加圧すれば、第2の袋体902の圧力が高まって、該第2の袋体902内の液体は、逆止弁908とを介して外部へ吐出される。
このようにポンプ1100から吐出される液体は、上記第2の袋体902内に一旦貯留され、第2の圧受け部P2を加圧すると逆止弁906により容器952側に逆流する虞もないため、この第2の袋体902の容積に応じた一定量が吐出されることになり、第1の圧受け部P1への加圧と第2の圧受け部P2への加圧を交互に繰り返すことにより、所望の量を吐出させることができる。
また、連続して吐出したい際には、容器周壁部951である第3の圧受け部P3を加圧することにより、液体容器950内の圧力が高められ、液体容器内の液体は、上流側逆止弁906→第2の袋体902→下流側逆止弁908へと流れて、連続して吐出される。
また、上述した液体ポンプ1100の接続片52a、53a自体をバネ材で形成、あるいは接続片52a、53aにバネ材を重合形成することにより付勢手段mとして、圧受け部P2とされる連動連結部材1115,1116が互いに離れる方向に付勢する設定とすれば、前記第1の密閉空間の膨張作用を補助する力として働かせることができ、この膨張作用を補助する手段としては、第1の密閉空間901内にスポンジを入れてその弾力で補助させることもできる。
また、このように付勢手段mを補助手段として用いることもできるが、第1の密閉空間901を省き、この付勢手段mのみでポンプ機能を持たせることもできる。
前述した各実施例に用いられている逆止弁808、906、908、1008は、表裏2枚の薄いプラスチックフィルムが重合されてなるフラットフィルム弁構造とされ、その重合時の隙間は、10μm〜300μm程度とされており、その逆止機能は、双方とも平坦な密着可能な表裏2枚のプラスチックフィルムを重ね合わせて対面させ、かつ重なり合うそれらのフィルム相互間に形成される注出通路が、毛細管作用による液状物の常時介在によって密着することで、セルフシール逆止機能を発揮することになる。そのため、表裏2枚のプラスチックフィルムは、フラット性(平坦度)の高いものの方が高い逆止効果が得られる。
前述した各実施例に用いられている第1の密閉空間101、301、401、501、601、701、801、901、1001内に充填される流体として、主に空気や水が用いられているが、必要に応じて窒素等の各種ガス類あるいはシリコーンオイル、不凍液などの液体を用いることもでき、充填量は、操作性と気体の弾性率を勘案して第1の密閉空間の容積の半分から3/4程度に設定される。
本発明のポンプ装置は、気体や液体などの流体を吸引あるいは圧送する装置の分野で広く利用することができ、特に、浮袋、非常用のエアマット、エアフレームテント、小型にしてエアクッション防災頭巾、携帯空気枕等の空気袋商品や、点滴加圧、排泄物回収、補正下着、エアギプスなどの身に付けて使用されるウエアラブル商品、キッチンパック、ヘアシャンプーなどのシート材で作られる容器により適した形で適用できる。
50・・・液体容器の外部構造を構成するシート材
100・・・エアポンプ
200・・・エアポンプ内蔵エアマット
300・・・エアポンプ付属小型エアポンプ
400・・・簡易エアポンプ
500・・・ポンプ
600・・・液体混合ポンプ
700・・・握りポンプ
800・・・シートポンプ
900、1000、1100・・・液体ポンプ
101、301、401、501、601、701、801、901、1001・・・第1の密閉空間を構成する第1の袋体
102、302、402、502、602、702、802、902、1002・・・第2の密閉空間を構成する第2の袋体
103、303、503、603、703・・・第3の密閉空間を構成する第3の袋体
106、107、108、109、406、408、506、507、508、509、606、607、608、609、706、707、708、709、808、906、908、1006、1008・・・逆止弁
m・・・付勢手段
P1・・・第1の圧受け部
P2・・・第2の圧受け部
P3・・・第3の圧受け部

Claims (5)

  1. 外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、少なくとも、第1の密閉空間と、該第1の密閉空間の近傍あるいは内部に設けられる第2の密閉空間と、この該第1の密閉空間と第2の密閉空間とを連動連結させる連動連結手段と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力を受ける第1の圧受け部と、上記第1の密閉空間と上記第2の密閉空間とが同時で且つ一体に押圧力を受ける第2の圧受け部と、上記第2の密閉空間と装置の外部との間に設けられる逆止弁と、を有しており、上記第1の密閉空間を外部より加圧することにより、連動して上記第2の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第2の密閉空間内が減圧されて、外部から流体を吸引する構成とされたことを特徴とするポンプ装置。
  2. 外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、少なくとも、第1の密閉空間と、該第1の密閉空間の近傍あるいは内部に設けられる第2の密閉空間と、上記第1の密閉空間の近傍あるいは内部に設けられる第3の密閉空間と、上記第1の密閉空間と第2の密閉空間とを連動連結させる第1の連動連結手段と、上記第1の密閉空間と第3の密閉空間とを連動連結させる第2の連動連結手段と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力と上記第2の密閉空間を圧縮させる押圧力とが同時で且つ一体として受ける第1の圧受け部と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力と上記第3の密閉空間を圧縮させる押圧力とが同時で且つ一体として受ける第2の圧受け部と、上記第2の密閉空間と装置外部との間に設けられる逆止弁と、上記第3の密閉空間と装置外部との間に設けられる逆止弁と、を有しており、上記第1の圧受け部が外部より加圧された際には、上記第1の密閉空間内の流体が、該第1の密閉空間内において加圧移動せしめられると共に、同時に連動して上記第2の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第2の密閉空間内が大気圧より低い負圧となって外部から流体を吸引し、上記第2の圧受け部が外部より加圧された際には、上記第1の密閉空間内の流体が、該第1の密閉空間内において加圧移動せしめられると共に、同時に連動して上記第3の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第3の密閉空間内が減圧されて外部から流体を吸引する構成とされたことを特徴とするポンプ装置。
  3. 外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、2枚の気密性のシート材が接着加工されることにより、少なくとも、第1の密閉空間と、該第1の密閉空間の近傍に設けられる第2の密閉空間とが、上記シート材の同一平面状に形成されており、上記第1の密閉空間と第2の密閉空間とを連動連結させる連動連結手段と、上記第1の密閉空間内の流体を、該第1の密閉空間内において加圧移動させるための押圧力を受ける第1の圧受け部と、上記第1の密閉空間と上記第2の密閉空間とが同時で且つ一体に押圧力を受ける第2の圧受け部と、上記第2の密閉空間と装置の外部との間に設けられる逆止弁と、を有しており、上記第1の密閉空間を外部より加圧することにより、連動して上記第2の密閉空間が膨張せしめられ、この膨張により上記第2の密閉空間内が減圧されて外部から流体を吸引する構成とされたことを特徴とするポンプ装置。
  4. 外部から加えられる力によって、流体に流れを生じさせるポンプ装置であって、2枚の気密性のシート材が接着加工されることにより、少なくとも一つの密閉空間を構成する袋体が形成されており、 この袋体と装置の外部との間に設けられる上流側逆止弁および下流側逆止弁と、上記袋体の両側に この袋体と接着されて設けられる二つの圧受け部と、この二つの圧受け部が互いに離れる方向に付勢する付勢手段と、を有することを特徴とするポンプ装置。
  5. 前記ポンプ装置は、液体容器と一体に形成され、該液体容器は2枚の気密性のシート材が接着加工されることにより上記ポンプ装置と連続して形成されており、このポンプ装置と液体容器の外周面は、液体容器の自立を支える外装カバーで覆われ、前記圧受け部はこの外装カバーと同時に一体に形成されている請求項4に記載のポンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017056006A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 株式会社イガラシ 空気注入体

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