JP2015042872A - 燃料噴射および点火のための力発生アセンブリを有する一体型燃料噴射点火装置、ならびにこれに関連する使用および製造方法 - Google Patents

燃料噴射および点火のための力発生アセンブリを有する一体型燃料噴射点火装置、ならびにこれに関連する使用および製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃焼室内に各種の燃料を最適に噴射して、点火させる。【解決手段】1つの実施形態による噴射装置は、燃焼室に隣接して設置されるように構成された端部と、端部によって担持されて、点火イベントを発生させるように構成された点火機能部と、を含む。噴射装置はまた、力発生アセンブリと可動弁を含む。力発生アセンブリは、第二の力発生装置とは別の第一の力発生装置を含む。第一の力発生装置は、弁を閉位置と燃焼室への開位置との間で移動させる原動力を発生させる。第二の力発生装置は、点火機能部に電気的に接続され、点火機能部に対して、少なくとも部分的に点火イベントを発生させるための電圧を供給する。【選択図】図2

Description

以下の開示は一般に、燃料の噴射と点火のための1つまたは複数の力発生アセンブリ(force generating assembly)を最適に制御するのに適した燃料噴射装置に関する。
燃料噴射システムは通常、エンジンのインレットマニホールドまたは燃焼室に燃料を霧状に噴射するために使用される。燃料噴射システムは自動車エンジンで使用される燃料供給システムの主流となっており、1980年代後半以降、キャブレタからほぼ完全に移行した。従来の燃料噴射システムは通常、高圧燃料供給源に接続され、このような燃料噴射システムで使用される燃料噴射装置は一般に、高圧燃料をエンジンの動力行程(power stroke)に関して特定のタイミングで燃焼室に噴射またはその他の方法で放出する。
米国特許出願第12/961453号 米国仮出願第61/237,466号 米国仮特許出願第61/407,437号 米国仮出願第61/304,403号 米国仮出願第61/312,100号 米国仮出願第61/237,425号 米国仮出願第61/237,479号 米国特許出願第12/841,170号 米国特許出願第12/804,510号 米国特許出願第12/841,146号 米国特許出願第12/841,149号 米国特許出願第12/841,135号 米国特許出願第12/804,509号 米国特許出願第12/804,508号 米国特許出願第12/581,825号 米国特許出芽第12/653,085号 米国特許出願第12/006,774号(現在、米国特許第7,628,137号) 米国特許出願第12/913,749号 PCT出願第PCT/US09/67044号
多くのエンジンにおいて、特に大型のエンジンの場合、燃料噴射装置が燃焼室に進入する穴またはポートの大きさは小さい。したがって、この小さいポートにより、噴射装置から燃料を移動させ、またはその他の方法で噴射するために使用できる構成要素の大きさが制限される。さらに、このようなエンジンはまた、一般に、吸気および排気弁列機構が密集しており、さらにこれらの燃料噴射システムの構成要素に利用できる空間が限定されている。
本願には、2010年12月6日に本願と同時に出願された“INTEGRATED FUEL INJECTOR IGNITERS CONFIGURED TO INJECT MULTIPLE FUELS AND/OR COOLANTS AND ASSOCIATED METHODS OF USE AND MANUFACTURE”と題する特許文献1(代理人整理番号第69545.8065.US00号)の主旨のすべてを、参照によって援用する。
本願の開示は、内燃機関用の一体型燃料噴射および点火装置、および、それに伴うシステム、アセンブリ、構成要素、ならびにこれらに関する方法を説明する。例えば、以下に記載の実施形態のいくつかは一般に、燃焼室の状態に基づいて各種の燃料や流体の噴射と点火を変え、またはその他の方法で最適化できる適応型燃料噴射装置/点火装置に関する。特定の実施形態において、これらの燃料噴射装置/点火装置は力発生アセンブリを含み、これは(a)燃料を燃焼室内に噴射する1つまたは複数の燃料調節弁の運動を誘導するため、および(b)燃焼室内で燃料に点火する点火イベント(例えば、フィラメント加熱またはプラズマ生成)を開始して、燃料に点火するための2つまたはそれ以上の力発生要素を有する。例えば、1つの実施形態において、これらの燃料噴射装置/点火装置は、第一のソレノイド巻線または第一の圧電要素と、第二のソレノイド巻線または第二の圧電要素と、を含んでいてもよい。本願の開示の各種の実施形態を十分に理解できるように、特定の詳細を以下の説明および図1,図2に示す。しかしながら、内燃機関、噴射装置、点火装置および/または燃焼システムの他の態様にしばしば関連する周知の構造とシステムを説明する他の詳細は、本願の開示の各種の実施形態の説明が不必要に不明瞭となることを回避するために、以下に記載しない。それ故、当然のことながら、以下に記載の詳細事項のいくつかは、当業者が開示された実施形態を製作し、使用できる程度に十分な方法で以下の実施形態を説明するために示されている。しかしながら、以下に記載の詳細事項と利点のいくつかは、本願の開示の特定の実施形態の実施には不要であるかもしれない。
図に示される詳細事項、寸法、角度、形状およびその他の特徴の多くは、本願の開示の特定の実施形態を例示するためのものに過ぎない。したがって、他の実施形態においては、詳細事項、寸法、特徴がこれらと異なっていてもよく、それも本願の開示の主旨または範囲から逸脱しない。これに加えて、当業者にとっては当然のことながら、本願の開示の他の実施形態は、以下に記載の詳細事項のいくつかがなくても実施可能である。
本明細書を通じて、「1つの実施形態」または「ある実施形態」という文言は、その実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造または特性が、本願の開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。それ故、「1つの実施形態において」および「ある実施形態において」という語句が本明細書の異なる箇所で使用された場合、必ずしも全てが同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造または特性を、1つまたは複数の他の実施形態の中でどのような適当な方法で組み合わせてもよい。さらに、本明細書中の見出しは便宜上設けたに過ぎず、特許請求がなされている本願の開示の範囲と意味の解釈には用いられない。
本発明の一実施形態にしたがって構成された一体型噴射/点火装置(「噴射装置」という)の概略側方断面図である。 本発明の他の実施形態にしたがって構成された噴射装置の側方断面図である。
図1は、本願の開示のある実施形態により構成された一体型の噴射装置/点火装置100(「噴射装置100」という)の概略側方断面図である。図1の噴射装置100は、本願の開示の実施形態にしたがって構成される噴射装置とアセンブリの特徴のいくつかを概略的に示すことが意図されている。したがって、図1に関連して説明される特徴は、後述の噴射装置とアセンブリの特徴のいずれかを限定することは意図されていない。図1に示すように、噴射装置100は本体102を含み、これは、第一の端部すなわち基底部106と、第二の端部すなわちノズル部108と、の間に延びる中間部104を有する。ノズル部108は、少なくとも一部がエンジンヘッド110を通って延び、燃焼室112との接合部111、またはその付近で燃料を噴射し、点火するように構成されている。詳しくは後述するように、噴射装置100は、高圧での燃料供給時に最適かつ高速で燃料噴射を提供し、その一方で燃焼室112内の急速な点火と完全燃焼を提供するのに特に適している。
噴射装置100はまた、ノズル部108によって担持される、導電性電極等の点火機能部114を含む。点火機能部114は、燃焼室112の接合部111の付近に設置され、ノズル部108を通って点火機能部114を通過する燃料に点火するように構成されている。点火機能部114は、本体102を通って延びる導電体116に動作的に接続されている。導電体116は、ノズル部108から中間部104を通って延びており、必要に応じて少なくとも一部を基底部106までさらに延ばすこともできる。例えば、特定の実施形態において、導電体116は基底部106を貫通するように延ばすことができる。詳しくは後述するように、導体116は、点火エネルギーまたは電圧を供給する1つまたは複数のエネルギー源に接続される。例えば、導体116は、本体102の基底部106または中間部104でエネルギー源に接続することができる。したがって、導体116は、フィラメントの加熱および/またはプラズマ直流または交流プラズマによって燃料に点火するための点火エネルギーを点火機能部114に供給できる。
噴射装置100はさらに、基底部により担持される燃料調節弁118と弁作動アセンブリ128を含む。図1では、弁118が基底部106に設置されているように概略的に示されているが、他の実施形態では、弁は噴射装置100の中の他の箇所、例えばノズル部108および/または中間部104に設置することができる。これに加えて、いくつかの実施形態において、弁118は、本体102の複数の部分を通して、例えば本体102の全体を通して延ばすことができる。さらに図1には弁118が1つしか描かれていないが、他の実施形態では、噴射装置100に、本体102の所々に担持されている2つまたはそれ以上の弁を含めることができる。さらに、本明細書において図1に関して説明する噴射装置100の特徴はいずれも、参照によって全体が本願に援用される上記のまたは本明細書の他の箇所で引用される特許と特許出願において、詳細に記載されている噴射装置のいずれに関連して使用することもできる。
弁作動アセンブリ128は、弁118をアクチュエイト(actuate)、または他の方法で動かして、燃料が本体102を通って流れるようにし、燃料を燃焼室112の中へと導入するように構成されている。より具体的には、弁作動アセンブリ128は、プランジャ可動子またはドライバ120を作動させ、または他の方法でその運動を誘導する(例えば、1つの実施形態においては磁力を発生させることによる)力発生アセンブリ(force generator assembly)122を含む。ドライバ120は、弁118を動かし、または他の方法でアクチュエイトさせるように構成される。例えば、特定の実施形態において、ドライバ120は第一の位置から第二の位置へと移動して、弁118と接触、またはそれに当たり、その結果、弁118を閉位置から開位置に移動させることができる。しかしながら、他の実施形態において、例えば調節弁がノズル部108に設置されている場合に、ドライバ120は、弁に動作的に接続されたアクチュエータ、例えばプランジャ、ロッドまたはケーブル等と接触し、またはこれを移動させることができる。
図の実施形態の他の特徴によれば、力発生アセンブリ122は、変圧器として動作する電気的、電気機械的および/または電磁的力発生装置とすることができる。例えば、図の実施形態において、力発生アセンブリ122は、二次すなわち第二の力発生装置126に近接する一次すなわち第一の力発生装置124を含む。図1には力発生装置が2つしか示されていないが、他の実施形態では、力発生アセンブリ122に、3つ以上の別々の力発生装置、例えば3つまたはそれより多い力発生装置を含めることができる。特定の実施形態において、第一の力発生装置124は、弁118を動かすための力を供給するように作動させることができる圧電要素とすることができる。他の実施形態において、第一の力発生装置124はソレノイド巻線とすることができ。さらに、第二の力発生装置126もまた、圧電要素またはソレノイド巻線とすることができる。第一のソレノイド124は、電流を第一のソレノイド124に供給する(例えば、パルス式または間欠直流)エネルギー供給源に接続することができる。第二のソレノイド126は、電気的に絶縁されたソレノイド導体130を介して導体116に導電的に接続されている。そのため、第二のソレノイド126は点火機能部114に電気的に接続されている。
動作中、力発生アセンブリ112は結果的に、燃料を噴射装置100から燃焼室112に噴射するための原動力を供給する変圧器として機能する。力発生アセンブリ122はまた、燃焼室112内に噴射された燃料の点火を少なくとも部分的に開始するための点火エネルギーも供給する。例えば、電流が第一のソレノイド124に印加されると、第一のソレノイド124は、磁力または磁束などの、ドライバ120をアクチュエイトあるいは他の方法で動かす力を発生させる。ドライバ120が第一のソレノイド124に応答して動くと、今度はドライバ120が弁118を作動させて、燃料を燃焼室112の中へと噴射させる。例えば、ドライバ120は、弁118と直接つまり弁作動装置と接触して、弁118を開位置へと移動させることができる。さらに、第一のソレノイド124からの磁界は、第二のソレノイド126の中に点火エネルギーまたは電圧を誘導する。第二のソレノイド126が導体116を介して点火機能部114に電気的に接続されているため、第二のソレノイド126は結果的に、少なくとも燃料の点火を開始するために、点火エネルギー(例えば、電圧および/または電流)を点火機能部114に供給できる。特定の実施形態において、電流を第二のソレノイド126に供給して、ドライバ120の運動を誘導することもできる。そのため、第二のソレノイド126は結果的に、第一のソレノイド124による弁118の運動の制御を補助または支援することができる。特定の実施形態において、第一のソレノイド124は、約10〜1,000ボルトで作動させることができ、第二のソレノイド126は、少なくとも約10,000ボルトが提供するように誘導できる。
第一と第二の力発生装置124、126がソレノイド巻線である実施形態において、第一のソレノイド124は第二のソレノイド126とは別の回路の中にあってもよい。しかしながら、他の実施形態では、第一のソレノイド124をある回路内で第二のソレノイド126と並列に配置することができる。他の実施形態において、第一のソレノイド124をある回路内で第二のソレノイド126と直列に配置することができる。さらに、第一のソレノイド124は、基底部106の中に第二のソレノイド126と同心的に配置することができる。図1の第一のソレノイド124は第二のソレノイド126の半径方向に外側に位置付けられているように示されているが、他の実施形態では、第一のソレノイド124を第二のソレノイド126の半径方向に内側に位置付けることができる。しかしながら、他の実施形態において、第一のソレノイド124と第二のソレノイド126は、他の構成に設置または配置することができ、例えば基底部106内のパッケージ効率を高めるために非同心的配置としてもよい。
ソレノイド巻線の力発生装置を含む力発生アセンブリ122の実施形態の他の特徴によれば、特定の実施形態において、第一のソレノイド124の巻線導体の断面寸法(直径)を第二のソレノイド126の巻線導体の、それに対応する断面寸法(直径)より大きくして、第一のソレノイド124を流れる、より大きな電流を受けられるようにすることができる。例えば、1つの実施形態において、第一のソレノイド124の巻線導体の直径は第二のソレノイド126の巻線の直径の約10倍大きくすることができる。しかしながら、他の実施形態では、第一のソレノイド124の巻線導体の直径は、第二のソレノイドの巻線導体の直径の約10倍以上またはそれ以下とすることができる。
また別の実施形態において、力発生アセンブリ122は変圧器として機能するため、第一のソレノイド124と第二のソレノイド126の巻線導体の巻き数または回転数(revolution)の比によって、所望あるいは所定の誘導点火エネルギー、または点火エネルギーを供給するための電圧を得るために、第二のソレノイド126で誘導される点火エネルギーまたは電圧を逓増、逓減させることができる。例えば、第二のソレノイド126の巻き数または回転数を第一のソレノイド124より多くして、第二のソレノイド126の中の誘導点火エネルギーまたは電圧を逓増させることができる。例えば、1つの実施形態において、第二のソレノイド126の巻き数または回転数を第一のソレノイド124のそれの10倍大きくすることができる。しかしながら、他の実施形態においては、この比を調整して、第二のソレノイド126において所望の誘導点火エネルギーまたは電圧が得られるようにすることができる。このようにして、第二の力発生装置126は、第一の力発生装置124に比較的低い電流を印加することで、点火イベント(例えば、初期加熱および/またはプラズマ生成)を起こすように構成できる。第一のソレノイド124と第二のソレノイド126の巻線導体は、動作中、特に高圧での動作中のショートを防止するために、適正に絶縁することもできる。
特定の実施形態において、第一の力発生装置124には複数の主要ソレノイド巻線を含めることができる。例えば、これらの複数の一次巻線は、反対の極性(例えば、+または−)または異なる点火エネルギーまたは電圧を有するようにして、弁118の周期的運動の周期および/または第二の力発生装置126で誘導される点火エネルギーまたは電圧を含めた運動をより細かく調整することができる。
図1に示される実施形態の他の特徴によれば、噴射装置100には、点火エネルギーまたは電圧供給導体131を含めてもよい。電圧供給導体131は、力発生アセンブリ122とは別の、より詳しくは第二のソレノイド126とは別の適当な点火エネルギーまたは電圧源に接続することができる。電圧供給源131はまた、導体116を介して点火機能部114にも電気的に接続できる。そのため、電圧供給導体131は、点火機能部114に点火イベントを発生させるための点火エネルギーを供給することができる。したがって、電圧供給導体131は、第二のソレノイド126とは別に、また第二のソレノイド126と一緒に点火エネルギーを供給できる。電圧供給導体131は本体102の中間部104で導体116に接続されているが、他の実施形態では、電圧供給導体131を本体102の基底部106で導体116に接続することができる。
図の実施形態において、基底部106はまた、固定板、ケースまたは筐体129を含んでいてもよく、これは、少なくとも部分的に力発生アセンブリ122を取り囲む。筐体129は金属製筐体とすることができ、これは、例えば力発生アセンブリ122のための無線(RF)シールド等のシールドとなりうる。例えば、筐体129は動作中に、力発生アセンブリ122を他のRF機器または発生源から遮蔽することができる。筐体129はさらに、力発生アセンブリ122が他のRF機器または発生源を受けないように、またはそれを干渉しないようにすることができる。
噴射装置100にはさらに、動作状態を検出するように構成されたセンサまたはその他の機器を含めることができる。例えば、噴射装置100には、少なくとも一部が本体102を通る光ファイバケーブル、またはノズル部108内に設置されたその他のセンサを含めることができ、これらは燃焼室の特性を検出するように構成される(図2のセンサ機器要素290を参照して、図示および後述する)。弁作動アセンブリ128および/または力発生アセンブリ122は結果的に、燃焼室の1つまたは複数の状態に応じて、最適に制御できる。
動作中、燃料は基底部106の中に導入され、基底部106から出て燃料流路または経路117に入る。燃料流路117は本体102を通るように、基底部106から中央部104を通ってノズル部108へと延びる。噴射装置100によって、正確に測定された量の燃料が燃料流路117を通じて燃焼室112へと選択的かつ最適に導入できる。例えば、ドライバ120は弁118を作動させて、閉位置から開位置へと摺動、回転、またはその他の方法で移動させる。力発生アセンブリ122は、弁118の運動を制御する。より詳しくは、力発生アセンブリ122は、(1)弁118および/またはその他の弁アセンブリを開くことによって燃料の流量を制御し、(2)開弁動作が完了したところで、加熱および/またはイオン化による点火エネルギーまたは電圧を生成するように構成されている。前述のように、これらの機能の両方を実現するために、力発生アセンブリ122は、第一すなわち一次巻線124または第一の圧電要素124と、二次巻線126または第二の圧電要素126と、を含むソレノイド巻線とすることができる。ソレノイド巻線126の巻き数は、第一の巻線14より多くすることができる。各巻線には1つまたは複数の絶縁層(例えば、ワニス(varnish)または他の適当な絶縁体)を含めることができるが、第二の巻線126には、第一の巻線124より多くの絶縁層を含めてもよい。力発生アセンブリ122はまた、導体116に電気的に接続することができる。力発生アセンブリ122すなわちソレノイドを、より多くの巻き数の第一の巻線124と第二の巻線126の変圧器として巻くことにより、ドライバ120またはプランジャ可動子の引きを生じさせるため、またはその運動を誘導するための点火エネルギーまたは電圧が印加されたときに、一次巻線124は、大きな電流を流すことができる。一次巻線124へのリレー(relay)を開放すると、ドライバ120が解除され、非常に高い点火エネルギーまたは電圧が二次巻線126によって生成される。二次巻線126の高い点火エネルギーまたは電圧は、導線116を介して点火機能部114を初期加熱および/またはイオン化することによって、加熱および/またはプラズマ生成の点火イベントに利用でき、その後は、噴射装置100によって担持されて、適当な供給源(光起電、電熱、圧電型発電機により燃焼室から回収されるエネルギーを含む)により既に充電されているコンデンサの比較的低い点火エネルギーまたは電圧放出によって、引き続き燃焼室112にイオン化電流と燃料噴射が供給される。
さらに、動作中、噴射装置100は噴射と点火を調整でき、あるいはエネルギー密度および/または点火特性の異なる燃料について初期点火と完全燃焼を開始するのに必要なエネルギーに応じて制御することが可能である。例えば、点火しやすい水素系燃料には、例えば、点火エネルギーの要求がより大きいディーゼル燃料よりも少ない点火エネルギーでよい。このような場合、点火エネルギーは第二の力発生装置126のみによって提供されてもよい。しかしながら、より大きな点火エネルギーが必要な実施形態において、第二の力発生装置126は、単独、または電圧供給導体131を介して導体116に連結された第二のエネルギー源と共に、より大きなエネルギーを供給することができる。水素およびディーゼル燃料の例を挙げたが、当業者であれば、本発明の実施形態を、少なくとも水素系および/またはディーゼル系燃料を含む他の多くの燃料に使用できることが分かるであろう。
噴射装置100ではまた、いくつかの状況において、動作中に回収したエネルギーを使って、燃料の噴射と点火に少なくとも部分的に役立てることができる。例えば、第一の力発生装置124がドライバ120の運動を誘導すると、第二の力発生装置126は、点火エネルギーが第二の力発生装置126の中で誘導される際に、第一の力発生装置124からエネルギーを回収する。さらに、第二の力発生装置126からのエネルギーは、圧電要素を作動させて弁118を作動させるために利用できる。噴射装置100はさらに、燃焼室112から回収したエネルギー(例えば、コンデンサに貯蔵されたエネルギー)を使って、点火イベントを開始および/または持続できる。例えば、光エネルギー、圧力エネルギー、熱エネルギー、音響エネルギー、振動および/または他の種類のエネルギーを使って、燃料点火イベントを開始し、持続できる。
図2は、本願の開示のまた別の実施形態により構成された一体型の噴射装置/点火装置200(「噴射装置200」という)の側方断面図である。図2の噴射装置200に含まれるいくつかの特徴は、構造と機能において、図1に関して上述した噴射装置100の、それらに対応する特徴と略同様である。例えば、図2に示すように、噴射装置200は、中央部204を有する本体202を含み、中央部204は、第一のつまり基底部206と、第二のつまりノズル部208と、の間に延びる。ノズル部208は、シリンダヘッドの噴射ポートの中まで延びるように構成される。
噴射装置200はさらに、1つまたは複数の基底部アセンブリ227(個々に、第一の基底部アセンブリ227aと第二の基底部アセンブリ227bとして示される)を含み、これらは噴射装置200の基底部206の中に燃料を受け、ノズル部208への燃料を選択的に計量する他、点火エネルギーをノズル部208に供給するように構成されている。より詳しくは、各基底部アセンブリ227は力発生アセンブリ222を含み、これは対応するポペットまたはベースバルブ254を作動させる他、本体202を通って延びる対応する導体216に点火エネルギーを供給するように構成されている。より詳しくは、力発生アセンブリ222は、少なくとも第一の力発生装置224(例えば、少なくとも1つのソレノイド巻線または圧電要素)の他、第二の力発生装置226(例えば、少なくとも1つのソレノイド巻線または圧電要素)を含む。図1を参照して上述した力発生アセンブリ122と同様に、図2の力発生アセンブリ222は、(1)弁アセンブリのいすかれを開くことによって燃料の流量を制御し、(2)開弁動作終了時に、加熱および/またはイオン化による点火エネルギーまたは電圧を生成するように構成される。特定の実施形態において、これらの機能の両方を実現するために、力発生アセンブリ222には、第一すなわち一次ソレノイド巻線である第一の力発生装置224と、二次ソレノイド巻線である第二の力発生装置226と、を含めることができる。力発生アセンブリ222と、特に二次ソレノイド巻線226は、電圧供給導体230を介して導体216に接続することができる。二次巻線226の巻き数は、第一の巻線224より多くすることができる。第一および二次巻線224、226の各々にはまた、1つまたは複数の絶縁層(例えば、ワニス(varnish)またはその他の適当な絶縁体)を含めることができるが、第二の巻線226には、第一の巻線224より多くの絶縁層を含めてもよい。力発生アセンブリ222はまた、導体216に電気的に接続することができる。力発生アセンブリ222を、より多くの巻き数の一次巻線224と二次巻線226の変圧器として構成することにより、主要巻線224は、ドライバまたはプランジャ可動子を作動させる弁の引きを生じさせるため、またはその運動を誘導するための点火エネルギーまたは電圧が印加されたときに、大きな電流を流すことができる。一次巻線224へのリレー(relay)を開放すると、ドライバが解除され、非常に高い点火エネルギーまたは電圧が二次巻線226によって生成される。二次巻線226の高い点火エネルギーまたは電圧は、例えば初期イオン化(initial ionization)を提供することによって、加熱および/またはプラズマ生成の点火イベントに利用でき、その後は、いずれかの適当な供給源(光起電、電熱、圧電型発電機により燃焼室から回収されるエネルギーを含む)により既に充電されているコンデンサの比較的低い点火エネルギーまたは電圧放出によって、引き続き燃焼室にイオン化電流と燃料噴射が供給される。
前述のように、力発生アセンブリ222は、ドライバ220の運動を誘導する。力発生アセンブリ222はまた、対応するコントローラまたはプロセッサ223(個々に、第一のコントローラ223a、第二のコントローラ223bと示される)に動作的に接続することができ、それによって、例えば燃焼室の1つまたは複数の条件またはその他のエンジンパラメータに応答して、力発生アセンブリ222を選択的に律動的(selectively pulse)に動作させ、またはアクチュエイト(actuate)させる。ドライバ220は、基底部206で第一の逆止弁つまりベースバルブ254と係合する。より詳しくは、ベースバルブ254は1つまたは複数のストッパ229を含み、付勢部材収容穴(biasing member cavity)219の中に位置付けられた付勢部材271(例えば、コイルばねまたは磁石)と係合して、ベースバルブ254を図2に示されるような閉位置に向けて(例えば、ノズル部208に向かう方向に)付勢する。ベースバルブストッパ229はまた、ドライバ220とも係合し、それによってドライバ220はベースバルブ254を開位置と閉位置の間で移動させる。ベースバルブ254はまた、ベースバルブヘッドつまりシーリング部256を含み、これは、図のように通常は閉位置にあってそれに対応するバルブシート258と係合する。
噴射装置200はまた、燃料インレットフィッティング238(個々に、第一の燃料インレットフィッティング238aと第二の燃料インレットフィッティング238bと示される)を含み、これは対応する基底部アセンブリ227に動作的に接続されて、燃料をそれぞれの基底部アセンブリ227の中に導入する。各基底部アセンブリ227の中において、ベースバルブ254が開位置にあるときには、燃料が力発生アセンブリ222とドライバ220を通って流れて、バルブヘッド256を通過する。噴射装置200はさらに、燃料接続導管257(個々に、第一の燃料接続導管257aと第二の燃料接続導管257bと示される)を含み、これが燃料を基底部206から、本体202の中間部204とのノズル部208を通って延びる燃料流路つまり経路217へと輸送する。燃料流路217は、本体202を通ってベース部206から、少なくとも一部がノズル部208の中へと延びるコアアセンブリ213に近接して長手方向に延びる。コアアセンブリ213は、点火部材または導体216の周囲に同軸的に配置されたコア絶縁体240を含む。コアアセンブリ213はまた、点火絶縁体240を有する燃料流路217を少なくとも部分的に画定する円筒形または環状の格納部材288を含む。コアアセンブリ213は、本体202の絶縁体242を通って延びる。点火導体216は、点火端子233に動作的に接続されて、1つまたは複数の点火機能部287を備えることのできる点火電極284に点火エネルギーまたは電圧を(力発生アセンブリ222からの点火電圧またはエネルギーに加えて)供給する。点火電極284は、第二の電極285と共に点火イベントを発生させることのできる第一の電極であり、これはノズル部208の遠位端の導電性部分とすることができ、またはシリンダヘッドポートの適当な近位部とすることができる。点火絶縁体240は、点火電極284の付近に、断面寸法がより大きい(例えば、断面直径がより大きい)大径端部283を含む。
点火絶縁体240の大径端部283は、ノズル部208によって担持される流量制御弁266と接触するように構成される。流量制御弁266は半径方向に拡張する弁であり、これは点火絶縁体240の大径端部283から上流の位置において格納部材288に固定、接着またはその他の方法で接続された第一のつまり固定端部268を含む。例えば、第一の端部268は、格納部材288の外面に適当な接着剤、熱可塑性ポリマ、熱硬化性組成物またはその他適当な接着または固定手段で接着することができる。流量制御弁266はさらに、第一の固定端部268と反対側の第二の変形可能なつまり可動端部270を含む。可動端部270は、点火絶縁体240の大径端部283と接触し、少なくとも部分的に半径方向に開放、拡張、拡大またはその他の方法で変形して、燃料を噴射装置200のノズル部208から排出させるように構成される。より詳しくは、格納部材288は、流量制御弁266の可動端部270に隣接する複数の燃料排出ポート269を含む。
動作中、燃料は燃料インレットフィッティング238を介して、基底部アセンブリ227に導入される。燃料は力発生アセンブリ222とドライバ220を通る適当な通路を流れて、ベースバルブヘッド256に到達する。例えば、ドライバ220は、図2において破線で示されるように、ドライバ220の外周または直径に隣接して延びる1つまたは複数の燃料通路を含んでいてもよい。力発生アセンブリ222(および、より詳しくは第一のソレノイド巻線224または圧電要素224)がベースバルブ254を開位置へと動かして、ベースバルブヘッド254をバルブシート258から離間させると、燃料はベースバルブヘッド256を通過して、燃料接続導管257の中に流れる。燃料接続導管257から、圧縮燃料が燃料流路217の中に流れる。1つの実施形態において、燃料流路217の中の燃料の圧力は、流量制御弁266の可動端部270を半径方向に外側に開放、拡張または変形させて、燃料が点火絶縁体240の大径端部283を通って流れるようにするのに十分である。しかしながら、他の実施形態では、1つまたは複数のアクチュエータ、ドライバ、選択的付勢部材、またはその他適当な力発生装置によって少なくとも部分的に流量制御弁266の可動端部270を半径方向に開放、拡張、またはその他の方法で変形させることができる。流量制御弁266が燃料を燃料排出ポート269から選択的に吐出すると、燃料は1つまたは複数の点火機能部286を通過し、これは点火イベントを発生させて、燃料に点火し、これを燃焼室へと噴射することができる。力発生アセンブリ222と、より詳しくは第二のソレノイド巻線226つまり電圧要素は、少なくとも、電圧供給コネクタ230と導体216を介して点火機能部284に初期イオン化または点火エネルギーを供給できる。点火端子233はさらに、導体216を介して点火機能部284にイオン化または点火エネルギーを補給またはその他の方法で供給できる。さらに、点火エネルギーはまた、適当な供給源(光起電、電熱、圧電型発電機により燃焼室から回収されるエネルギーを含む)により既に充電されているコンデンサからの比較的大きい、または小さい点火エネルギーつまり電圧放出によって供給されることができ、それによって引き続き燃焼室にイオン化電流と燃料噴射が供給される。
本願の開示のある実施形態により構成される噴射装置には、噴射装置本体を含めることができ、これは本体の中に燃料を受けるように構成された基底部と、基底部に接続されたノズル部と、を有する。ノズル部は、燃料を燃焼室に噴射するために燃焼室に近接して設置されるように構成される。噴射装置はまた、ノズル部に、少なくとも部分的に燃料に点火する点火イベントを発生させるように構成された点火機能部と、本体により担持される弁であって、開位置に移動して燃料が燃焼室内に導入されるようにすることができる弁と、基底部により担持される力発生アセンブリと、を含む。力発生アセンブリは、基底部により担持される弁ドライバと、基底部により担持されて、弁ドライバを作動させるように構成された力発生装置と、を含む。弁ドライバは第一の位置と第二の位置の間で移動可能であり、力発生装置は、磁界を発生させるように構成された第一のソレノイド巻線と、第一のソレノイド巻線とは別であり、点火機能部に電気的に接続された第二のソレノイド巻線と、を含む。磁界は弁ドライバを第一の位置から第二の位置に移動させて、弁を開位置へと動かす。磁界はまた、第二のソレノイド内に点火エネルギーを発生させる。さらに、第二のソレノイドは、少なくとも部分的に点火イベントを開始させるために、点火エネルギーを点火機能部に供給する。
特定の実施形態において、第一のソレノイド巻線は回路内で第二のソレノイド巻線と並列である。しかしながら、他の実施形態では、第一のソレノイド巻線は回路内で第二のソレノイド巻線と直列である。さらに、第一のソレノイド巻線は第二のソレノイド巻線と同心状することができ、または第一のソレノイド巻線は第二のソレノイド巻線と同心でなくてもよい。噴射装置にはさらに、力発生アセンブリに流体的に接続された燃料入口を含めることができ、これは、燃料を力発生アセンブリを介して基底部へと導入する。これに加えて、第二の点火エネルギー源は、噴射装置本体により担持されるコンデンサであり、第二の原動力により、弁が開位置から閉位置にのみ移動する。さらに、弁ドライバは、少なくとも部分的に強磁性材料で作製でき、原動力は、第一の力発生装置によって生成される磁力とすることができる。
本願の開示の実施形態により燃料噴射装置を作動させて、燃料を燃焼室に噴射し、少なくとも部分的に燃料に点火する方法は、燃料または冷却剤の少なくとも一方を燃料噴射装置の本体に導入するステップと、第一の力発生装置で弁を作動させて、燃料を本体から燃焼室に吐出させるステップと、点化機能部を、点火機能部に連結された第二の力発生装置で作動させるステップと、を含み、第二の力発生装置は第一の力発生装置と隣接している。第二の力発生装置は第一の力発生装置と電気誘導によって連結することができる。
本願には、以下の出願の主旨の全体を参照により援用する。2009年8月27日に出願され、“MULTIFUEL MULTIBURST”と題する特許文献2、2010年10月27日に出願され、“FUEL INJECTOR SUITABLE FOR INJECTING A PLURALITY OF DIFFERENT FUELS INTO A COMBUSTION”と題する特許文献3、2010年2月13日に出願され、“FULL SPECTRUM ENERGY AND RESOURCE INDEPENDENCE”と題する特許文献4、2010年3月9日に出願され、“SYSTEM AND METHOD FOR PROVIDING HIGH VOLTAGE RF SHIELDIN, FOR EXAMPLE, FOR USE WITH A FUEL INJECTOR”と題する特許文献5、2009年8月27日に出願され、“OXYGENATED FUEL PRODUCTION”と題する特許文献6、2009年8月27日に出願され、“FULL SPECTRUM ENERGY”と題する特許文献7、2010年7月21日に出願され、“INTEGRATED FUEL LINJECTORS AND IGNITERS AND ASSOCIATED METHODS OF USE AND MANUFACTURE”と題する特許文献8、2010年7月21日に出願され、“FUEL INJECTOR ACTUATOR ASSEMBLIE AND ASSOCIATED METHODS OF USE AND MANUFACTURE”と題する特許文献9、2010年7月21日に出願され、“INTEGRATED FUEL INJECTOR IGNITERS WITH CONDUCTIVE CABLE ASSEMBLIES”と題する特許文献10、2010年7月21日に出願され、“SHAPING A FUEL CHARGE IN A COMBUSTION CHAMBER WITH MULTIPLE DRIVERS AND/OR IONIZATION CONTROL”と題する特許文献11、2010年7月21日に出願され、“CERAMIC INSULATOR AND METHODS OF USE AND MANUFACTURE THEREOF”と題する特許文献12、2010年7月21日に出願され、“METHOD AND SYSTEM OF THERMOCHEMICAL REGENERATION TO PROVIDE OXYGENATED FUEL, FOR EXAMPLE, WITH FUEL−COOLED FUEL INJECTORS”と題する特許文献13、2010年7月21日に出願され、“METHODS AND SYSTEMS FOR REDUCING THE FORMATION OF OXIDES OF NITROGEN DURING COMBUSTION IN ENGINES”と題する特許文献14、2009年10月19日に出願され、“MULTIFUEL STORAGE, METERING AND IGNITION SYSTEM”と題する特許文献15、2009年12月7日に出願され、“INTEGRATED FUEL INJECTORS AND IGNITERS AND ASSOCIATED METHODS OF USE AND MANUFACTURE”と題する特許文献16、2008年1月7日に出願され、“MULTIFUEL STORAGE, METERING AND IGNITION SYSTEM”と題する特許文献17、2010年10月27日に出願され、“ADAPTIVE CONTROL SYSTEM FOR FUEL INJECTORS AND IGNITERS”と題する特許文献18、2009年12月7日に出願され、“INGETRAGED FUEL INJECTORS AND IGNITERS AND ASSOCIATED METHODS OF USE AND MANUFACTURE”と題する特許文献19および特許文献1。
上記のことから、当然のことながら、本明細書において本願の具体的な実施形態を例示のために説明したが、本発明の主旨と範囲から逸脱することなく、様々な変更を加えることができる。例えば、本明細書に記載の力発生アセンブリには、3つ以上の力発生要素(例えば、3つ以上のソレノイド巻線または圧電要素)を含めることができる。さらに、噴射装置の構成要素を変更してもよく、例えば電極、光学系、アクチュエータ、弁、ノズルおよび/または本体を、図と説明文にあるものとは別の材料で作製するか、別の構成としてもよく、これらも本発明の主題の中に含まれる。
文脈上、明らかに他の解釈が必要な場合を除き、説明と特許請求の範囲の全体を通じて、「〜を備える(comprise、comprising)」等の単語は、排他的または網羅的な意味ではなく、非排他的意味、すなわち「〜を含め、これらに限定されない」の意味で解釈するものとする。単数形または複数形の単語は、それぞれ複数形または単数形も含む。特許請求の範囲において2つ以上の項目を列挙する際に「または(or)」が用いられている場合、その単語は、その単語の以下のような解釈の全てを含む。すなわち、列挙された項目のいずれか、列挙された項目の全て、列挙された項目のあらゆる組合せを含む。これに加えて、上記の各種の実施形態を組み合わせて、別の実施形態を提供することができる。本明細書で引用および/または出願データシートに列挙した全ての米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許文献は、それぞれの全体を参照によって本願に援用する。本願の態様は、必要に応じて、各種の構成の燃料噴射装置および点火装置および各種の特許、出願、文献の概念とともに利用して改変し、本発明のまた別の実施形態を提供することも可能である。
上記およびその他の変更は、上記の詳細な説明を参考にして本発明に加えることができる。一般に、以下の特許請求の範囲では、使用される用語は本願を明細書と特許請求の範囲に開示される具体的な実施形態に限定すると解釈されるべきではなく、特許請求の範囲にしたがって動作する全てのシステムと方法を含むと解釈するべきである。したがって、本発明は開示により限定されるのではなく、その範囲は以下の特許請求の範囲によって広く判断されるべきである。

Claims (25)

  1. 内燃機関におけるディーゼル燃料噴射装置に代わる噴射点火装置であって、
    閉位置と開位置の間で移動可能であって、燃料を前記内燃機関の燃焼室内に導入する弁と、
    点火イベントを発生させるように配置された点火機能部と、
    第一の位置と第二の位置との間で移動可能な弁ドライバと、
    磁界を発生させるように構成された第一のソレノイド巻線であって、前記磁界によって前記弁ドライバを前記第一の位置から前記第二の位置に移動させて、前記弁を前記閉位置から前記開位置に移動させる第一のソレノイド巻線と、
    前記第一のソレノイド巻線とは別の第二のソレノイド巻線であって、前記第二のソレノイド巻線は前記点火機能部に電気的に接続され、前記磁界が前記第二のソレノイド巻線に点火エネルギーを発生させ、前記第二のソレノイド巻線が前記点火エネルギーを前記点火機能部に供給して前記点火イベントを発生させる、第二のソレノイド巻線と、
    を含むことを特徴とする噴射点火装置。
  2. 前記第一のソレノイド巻線は第一の巻き数の巻線を含み、前記第二のソレノイド巻線は第二の巻き数の巻線を含み、前記第二の巻き数は前記第1の巻き数の少なくとも5倍であり、前記点火イベントはプラズマの発生を含むことを特徴とする請求項1に記載の噴射点火装置。
  3. 前記第一のソレノイド巻線は第一の直径の第一の導体を含み、前記第二のソレノイド巻線は第二の直径の第二の導体を含み、前記第一の直径は前記第二の直径の少なくとも5倍であることを特徴とする請求項1に記載の噴射点火装置。
  4. 前記点火機能部に電気的に接続される電圧供給導体をさらに含み、前記電圧供給導体と前記第二のソレノイド巻線は、点火エネルギーを前記点火機能部に供給して前記点火イベントを発生させることを特徴とする請求項1に記載の噴射点火装置。
  5. 前記点火機能部に電気的に接続されるコンデンサをさらに含み、前記コンデンサと前記第二のソレノイド巻線は、点火エネルギーを前記点火機能部に供給して前記点火イベントを発生させることを特徴とする請求項1に記載の噴射点火装置。
  6. 前記弁は第一の弁であり、前記噴射点火装置は第二の弁をさらに含み、前記第二の弁は、半径方向に拡張可能な流量制御弁を含み、前記開位置への前記第一の弁の作動は前記燃料を前記第二の弁に誘導し、燃料の圧力は、前記第二の弁を開位置に変形させて前記燃料を前記燃焼室に導入させることを特徴とする請求項1に記載の噴射点火装置。
  7. 前記第二のソレノイド巻線を前記点火機能部に電気的に接続する点火導体と、
    前記点火導体の周囲に同軸的に配置されるコア絶縁体と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の噴射点火装置。
  8. 内燃機関における噴射口内に少なくとも部分的に配備可能な噴射装置本体と、
    前記噴射装置本体内に少なくとも部分的に配備されて、閉位置と開位置との間にて作動可能な弁と、
    点火イベントを発生させるように配備される電極と、
    前記閉位置と前記開位置との間において前記弁を作動させるように移動可能な弁ドライバと、
    前記弁を作動させるように前記弁ドライバを移動させるための磁界を発生させ、かつ前記内燃機関の燃焼室内に燃料を噴射させるように配備される第一のソレノイド巻線と、
    前記電極に電気的に接続されて、前記電極に電流を供給することによって前記点火イベントを発生させる第二のソレノイド巻線であって、前記電流は前記磁界によって生じることを特徴とする噴射点火装置。
  9. 前記弁は第一の弁であり、前記噴射点火装置は、前記電極に隣接して配備される第二の弁をさらに含み、前記第二の弁は、前記燃焼室に前記燃料を放出するように半径方向に拡張可能であることを特徴とする請求項8に記載の噴射点火装置。
  10. 前記電極に電気的に接続されるコンデンサをさらに含み、前記コンデンサは、前記電極にイオン化電流を供給することを特徴とする請求項8に記載の噴射点火装置。
  11. 前記第一のソレノイドは第一の直径の第一の導体を含み、前記第二のソレノイドは、前記第一の直径とは異なる第二の直径の第二の導体を含むことを特徴とする請求項8に記載の噴射点火装置。
  12. 前記第一の直径は、前記第二の直径の約10倍であることを特徴とする請求項11に記載の噴射点火装置。
  13. 前記第二の導体は、前記噴射装置本体の軸方向長さの大部分を通って延びる点火導体を介して、前記電極に電気的に接続されることを特徴とする請求項8に記載の噴射点火装置。
  14. 前記点火導体の周囲に同軸的に配置されるコア絶縁体をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の噴射点火装置。
  15. 内燃機関における燃料の噴射および点火方法であって、
    噴射点火装置に燃料を導入する工程と、
    第一のソレノイドに第一の電流を供給して磁界を発生させる工程と、
    前記磁界によって、ドライバを第一の位置から第二の位置に移動させる工程と、
    前記ドライバの前記第一の位置から前記第二の位置への移動によって、弁を閉位置から開位置に移動させる工程であって、前記弁の前記閉位置から前記開位置への移動によって、前記内燃機関の燃焼室内に前記燃料を噴射させる工程と、
    前記磁界によって、第二のソレノイドに第二の電流を発生させる工程と、
    前記第二の電流を電極に伝送して、前記燃料に点火させる工程と、
    を含むことを特徴とする方法。
  16. 前記電流を電極に伝送する工程は、コア絶縁体内に同軸的に配置される点火導体による前記電流の伝送を含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記第一の電流は第一の電圧にて発生され、前記第二の電流は、前記第一の電圧よりも大きい第二の電圧にて発生されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  18. 前記弁は第一の弁であり、前記バルブの前記閉位置から前記開位置への移動は、第二の弁の半径方向の変形によって前記燃料を前記燃焼室内に噴射させることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  19. 前記第二の電流を電極に伝送して、前記燃料に点火させる工程は、前記第二の電流によるプラズマの発生を含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  20. コンデンサから前記電極に第三の電流を伝送する工程をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  21. 燃焼室の付近に位置付けられるように構成された端部と、
    前記端部によって担持され、点火イベントを発生させるように構成された点火機能部と、
    閉位置と開位置の間で移動可能であって、燃料または冷却剤の少なくとも一方を前記燃焼室内に導入する弁と、
    力発生アセンブリであって、
    前記弁を前記閉位置と前記開位置との間で移動させる原動力を発生する第一の力発生装置と、
    前記点火機能部に電気的に接続された第二の力発生装置であって、前記第二のソレノイド巻線が前記点火機能部に点火エネルギーを供給して、少なくとも部分的に点火イベントを発生させ、前記第一の力発生装置は、前記第二の力発生装置内に前記点火エネルギーを誘導する、第二の力発生装置と、
    を含む力発生アセンブリと、
    を備えることを特徴とする噴射装置。
  22. 前記弁を作動させて、前記弁を前記閉位置と前記開位置との間で移動させるように構成された弁ドライバをさらに備え、前記弁ドライバは前記第一の力発生装置からの前記原動力に応答することを特徴とする請求項21に記載の噴射装置。
  23. 燃焼室の付近に位置付けられるように構成された端部と、
    前記端部によって担持され、点火イベントを発生させるように構成された点火機能部と、
    閉位置と開位置の間で移動可能であって、燃料または冷却剤の少なくとも一方を前記燃焼室内に導入する弁と、
    力発生アセンブリであって、
    前記弁を前記閉位置と前記開位置との間で移動させる原動力を発生する第一の力発生装置と、
    前記点火機能部に電気的に接続された第二の力発生装置であって、前記第二のソレノイド巻線が前記点火機能部に点火エネルギーを供給して、少なくとも部分的に前記点火イベントを発生させる第二の力発生装置と、
    を含む力発生アセンブリと、
    を備える噴射装置であって、
    前記第二の力発生装置によって供給される前記点火エネルギーは第一の点火エネルギーであり、前記噴射装置は、前記第二の力発生装置とは別の第二の点火エネルギー源を含み、
    前記第二の点火エネルギー源は、第二の点火エネルギーを前記点火機能部に供給して、少なくとも部分的に前記点火イベントを発生、または少なくとも部分的に前記点火イベントを維持することを特徴とする噴射装置。
  24. 燃焼室内に燃料を噴射させて、少なくとも部分的に前記燃料に点火する燃料噴射装置の操作方法において、
    燃料または冷却剤の少なくとも一方を前記燃料噴射装置の本体内に導入するステップと、
    第一の力発生装置で弁を作動させて、燃料を前記本体から前記燃焼室内に分配するステップと、
    点火機能部に電気的に接続された第二の力発生装置で前記点火機能部を作動させるステップであって、前記第二の力発生装置が前記第一の力発生装置に隣接し、前記点火機能部を作動させるステップは、前記第一の力発生装置でソレノイド巻線内に電圧を誘導させることによって、前記ソレノイド巻線で前記点火機能部を作動させるステップを含む、ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  25. 前記弁を作動させるステップと、前記点火機能部を作動させるステップと、のうち少なくとも一方を、1つまたは複数の検出された燃焼室特性に基づいて最適に制御するステップをさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
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