JP2015041532A - 蓄電装置および蓄電装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つのセルの電極端子間に大電流を流すことができるとともにセル間に加わる外力を緩和することができる蓄電装置および蓄電装置の製造方法を提供する。【解決手段】バスバー30は、両端部が電極端子との接続部となっているとともに、両接続部の間の部位において、両接続部間に電流が流れる方向に延びる切れ目33が電流が流れる方向に直交する方向に開孔する状態で、切れ目33の列が複数、電流が流れる方向に直交する方向において、隣り合う列の切れ目33の一部がオーバーラップする状態で並設されている。【選択図】図2
Description
本発明は、蓄電装置および蓄電装置の製造方法に関するものである。
複数のセルを備えた蓄電装置においては、2つのセルの電極端子同士を接続するためにバスバーが用いられているが、車両に用いられる蓄電装置では、車両の振動が各セルに伝達され、各セルの電極端子、及びバスバーに外力が加わる。その外力の悪影響を緩和するために、セル間接続部材として可撓性のものを用いることが考えられる。例えば、特許文献1には、スリッタを用いた打ち抜き加工により、銅箔にメッシュと微細なバリとを形成するエキスパンド加工を施し、この銅箔を複数枚積層したフレキシブル導帯が記載されている。
ところで、特許文献1のごとく、打ち抜き加工によりメッシュが形成されると、電流が流れる経路にて実質的な断面積が減っているので、大電流を流すバスバーにはそのまま使用することは適切ではなかった。
本発明の目的は、2つのセルの電極端子間に大電流を流すことができるとともにセル間に加わる外力を緩和することができる蓄電装置および蓄電装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する蓄電装置は、2つのセルの電極端子同士をバスバーにより電気的に接続した蓄電装置であって、前記バスバーは、両端部が前記電極端子との接続部となっているとともに、前記両接続部の間の部位において、前記両接続部間に電流が流れる方向に延びる切れ目が前記電流が流れる方向に直交する方向に開孔する状態で、当該切れ目の列が複数、前記電流が流れる方向に直交する方向において、隣り合う列の前記切れ目の一部がオーバーラップする状態で並設されてなることを要旨とする。
これによれば、バスバーは、両接続部の間の部位において、電流が流れる方向に延びる切れ目が電流が流れる方向に直交する方向に開孔する状態で切れ目の列が複数、電流が流れる方向に直交する方向において隣り合う列の切れ目の一部がオーバーラップする状態で並設されているので、当該両接続部の間の部位においてセル間に加わる外力を吸収し、緩和することができる。また、開孔を形成するにあたり、断面積を減少させる打ち抜き加工を施しておらず、2つのセルの電極端子間に大電流を流すことができる。
上記蓄電装置において、前記切れ目は四角形をなすとよい。
上記課題を解決する蓄電装置の製造方法は、2つのセルの電極端子同士をバスバーにより電気的に接続した蓄電装置の製造方法であって、バスバーとなる平板状の金属板に対し、電流が流れる方向に延びる線状の切れ目の列を、前記電流が流れる方向に直交する方向に複数、隣り合う列の前記切れ目の一部がオーバーラップする状態で並設する線状切れ目形成工程と、前記金属板における前記切れ目を形成した部位を、前記電流が流れる方向に直交する方向に引き伸ばして前記線状の切れ目を多角形状に開孔させる開孔工程と、前記金属板における前記切れ目を形成した部位を挟んだ両側に前記電極端子との接続部を形成する接続部形成工程と、を有することを要旨とする。
上記課題を解決する蓄電装置の製造方法は、2つのセルの電極端子同士をバスバーにより電気的に接続した蓄電装置の製造方法であって、バスバーとなる平板状の金属板に対し、電流が流れる方向に延びる線状の切れ目の列を、前記電流が流れる方向に直交する方向に複数、隣り合う列の前記切れ目の一部がオーバーラップする状態で並設する線状切れ目形成工程と、前記金属板における前記切れ目を形成した部位を、前記電流が流れる方向に直交する方向に引き伸ばして前記線状の切れ目を多角形状に開孔させる開孔工程と、前記金属板における前記切れ目を形成した部位を挟んだ両側に前記電極端子との接続部を形成する接続部形成工程と、を有することを要旨とする。
これによれば、もととなる平板状の金属板に対し、電流が流れる経路の断面積を実質的に減らすことなく、上記蓄電装置を製造することができる。
上記課題を解決する蓄電装置の製造方法は、2つのセルの電極端子同士をバスバーにより電気的に接続した蓄電装置の製造方法であって、バスバーとなる平板状の金属板に対し、電流が流れる方向に延びる線状の切れ目の列を形成すると同時に前記線状の切れ目を前記電流が流れる方向に直交する方向に引き伸ばして前記線状の切れ目を多角形状に開孔させ、これを、前記電流が流れる方向に直交する方向において一列ずつ前記線状の切れ目の一部がオーバーラップする状態で行う線状切れ目形成・開孔工程と、前記金属板における前記切れ目を形成した部位を挟んだ両側に前記電極端子との接続部を形成する接続部形成工程と、を有することを要旨とする。
上記課題を解決する蓄電装置の製造方法は、2つのセルの電極端子同士をバスバーにより電気的に接続した蓄電装置の製造方法であって、バスバーとなる平板状の金属板に対し、電流が流れる方向に延びる線状の切れ目の列を形成すると同時に前記線状の切れ目を前記電流が流れる方向に直交する方向に引き伸ばして前記線状の切れ目を多角形状に開孔させ、これを、前記電流が流れる方向に直交する方向において一列ずつ前記線状の切れ目の一部がオーバーラップする状態で行う線状切れ目形成・開孔工程と、前記金属板における前記切れ目を形成した部位を挟んだ両側に前記電極端子との接続部を形成する接続部形成工程と、を有することを要旨とする。
これによれば、もととなる平板状の金属板に対し、電流が流れる経路の断面積を実質的に減らすことなく、上記蓄電装置を製造することができる。
本発明によれば、2つのセルの電極端子間に大電流を流すことができるとともにセル間に加わる外力を緩和することができる。
以下、車載用リチウムイオン二次電池に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
なお、図面において、水平面を、直交するX,Y方向で規定するとともに、上下方向をZ方向で規定している。
なお、図面において、水平面を、直交するX,Y方向で規定するとともに、上下方向をZ方向で規定している。
図1に示すように、リチウムイオン二次電池10は、複数の電池セルC1〜C9を並設して構成される電池モジュール20と、電池セル同士を電気的に接続するバスバー30とを有している。各電池セルC1〜C9は角型電池セルであり、電池セルC1〜C9の本体部21が薄い四角箱型をなしている。本体部21は、電槽(缶)と、電槽内部において正極とセパレータと負極とを積層して構成された電極組立体と、を有する。電池セルC1〜C9の本体部21はY方向において並設して配置され、隣接する電池セルの本体部21は側面が接触する状態で固定されている。
各電池セルC1〜C9は、本体部21の上面には正極用の電極端子22と負極用の電極端子23が上方に突出している。両電極端子22,23は、雄ねじの電極端子である。図1において、電池セルC1は、本体部21において左側に正極用の電極端子22が配置され、右側に負極用の電極端子23が配置されている。電池セルC2は、本体部21において左側に負極用の電極端子23が配置され、右側に正極用の電極端子22が配置されている。以下、電池セルC3は本体部21の左側に正極用の電極端子22が右側に負極用の電極端子23が、電池セルC4は本体部21の左側に負極用の電極端子23が右側に正極用の電極端子22が、電池セルC5は本体部21の左側に正極用の電極端子22が右側に負極用の電極端子23が配置されている。電池セルC6は本体部21の左側に負極用の電極端子23が右側に正極用の電極端子22が、電池セルC7は本体部21の左側に正極用の電極端子22が右側に負極用の電極端子23が配置されている。電池セルC8は本体部21の左側に負極用の電極端子23が右側に正極用の電極端子22が、電池セルC9は本体部21の左側に正極用の電極端子22が右側に負極用の電極端子23が配置されている。
電池セルC1〜C9は、本体部21の上面において台座(ナット)24を電極端子22,23が貫通する状態で配置されている。
バスバー30は、Y方向に延びている。バスバー30は隣接する電池セルの電極端子22,23に締結されている。即ち、バスバー30の一端側において電極端子22がバスバー30を貫通するとともにバスバー30の上側からナット25が電極端子22に螺入され、ナット25によりバスバー30が電池セルの電極端子22に締結されている。バスバー30の他端側において電極端子23がバスバー30を貫通するとともにバスバー30の上側からナット26が電極端子23に螺入され、ナット26によりバスバー30が電池セルの電極端子23に締結されている。
バスバー30は、Y方向に延びている。バスバー30は隣接する電池セルの電極端子22,23に締結されている。即ち、バスバー30の一端側において電極端子22がバスバー30を貫通するとともにバスバー30の上側からナット25が電極端子22に螺入され、ナット25によりバスバー30が電池セルの電極端子22に締結されている。バスバー30の他端側において電極端子23がバスバー30を貫通するとともにバスバー30の上側からナット26が電極端子23に螺入され、ナット26によりバスバー30が電池セルの電極端子23に締結されている。
このようにして、セル間接続用導電部材としてのバスバー30により2つの電池セルの電極端子同士を電気的に接続して、各電池セルC1〜C9が直列接続されている。これにより高電圧化している。
バスバー30について図2,3,4を用いて説明する。
図2に示すように、バスバー30は直線的に延びる銅製の平板よりなり、長辺方向であるY方向において一方の端部には円形の貫通孔31が形成されているとともに他方の端部には円形の貫通孔32が形成されている。この貫通孔31,32に電極端子22,23が通る。このように、バスバー30は、両端部が電極端子22,23との接続部となっている。
図2に示すように、バスバー30は直線的に延びる銅製の平板よりなり、長辺方向であるY方向において一方の端部には円形の貫通孔31が形成されているとともに他方の端部には円形の貫通孔32が形成されている。この貫通孔31,32に電極端子22,23が通る。このように、バスバー30は、両端部が電極端子22,23との接続部となっている。
バスバー30の長辺方向であるY方向において貫通孔31と貫通孔32との間の部位が幅広となっている。この幅広部において図2,3,4に示すように菱形の切れ目33が多数形成され、網目構造となっている。つまり、バスバー30は、電極端子22,23との両接続部の間の部位において切れ目33が多数設けられている。
切れ目33は、電極端子22,23との両接続部間に電流が流れるY方向に延びている。切れ目33は、電流が流れるY方向に直交するX方向に開孔する状態で設けられている。切れ目33はY方向において一列に並べられているとともに、この切れ目33の列がX方向において並設されている。図2のバスバー30における網目構造となっている部位における中央部付近では、図3に示すように、切れ目33が形成されている。また、バスバー30における網目構造となっている部位における中央部から離れた境界部付近では、図4に示すように、切れ目33が形成されている。
Y方向に延びる切れ目33がX方向に開孔する状態で、切れ目33の列が複数、電流が流れるY方向に直交するX方向において、隣り合う列の切れ目33の一部がオーバーラップする状態で並設されている。詳しくは、図3では隣り合う列の切れ目33の一部が所定値W1だけオーバーラップし、図4では隣り合う列の切れ目33の一部が所定値W2だけオーバーラップしている。
また、中央部付近(図3)におけるメッシュの短目方向であるX方向の中心間距離r1と、境界部付近(図4)におけるメッシュの短目方向中心間距離r2との関係として、中央部付近におけるメッシュの短目方向であるX方向の中心間距離r1が、境界部付近におけるメッシュの短目方向中心間距離r2よりも大きくなっている。即ち、中央部付近では開孔率が高く、拡がったようになる。一方、接続部分との境界部付近は目が細かい部位になる。バスバー30における切れ目33の開孔率が大きいほど変形しやすい。
次に、バスバー30の製造方法について説明する。
図5(a)に示すように、バスバーとなる平板状の金属板としての銅板40を用意する。そして、図5(b)に示すように、平板状の銅板40における長辺方向であるY方向での中央部分、即ち、電極端子22,23との両接続部の間の部位において切れ目加工を施して、電流が流れる方向である長辺方向に延びる線状の切れ目41(図6参照)を多数形成する。詳しくは、図6に示すように、1つの切れ目41は、平板状の銅板40の長辺方向であるY方向に一定の長さを有し、短辺方向であるX方向の幅は小さい。この線状の切れ目41の列をX方向に複数、隣り合う列の切れ目41の一部が所定値W3だけオーバーラップする状態で並設する。つまり、切れ目41が電流が流れる長辺方向であるY方向において一定間隔で並べられ、この切れ目41の列をX方向において位相をずらし、かつ、一部が所定値W3だけオーバーラップする状態で並設する。即ち、Y方向に延びる一列が短辺方向であるX方向に一定間隔をおいて長辺方向であるY方向にずれて形成され、また、Y方向に並び、X方向に並設された切れ目41は、Y方向において所定値W3だけオーバーラップしている(重なっている。)。
図5(a)に示すように、バスバーとなる平板状の金属板としての銅板40を用意する。そして、図5(b)に示すように、平板状の銅板40における長辺方向であるY方向での中央部分、即ち、電極端子22,23との両接続部の間の部位において切れ目加工を施して、電流が流れる方向である長辺方向に延びる線状の切れ目41(図6参照)を多数形成する。詳しくは、図6に示すように、1つの切れ目41は、平板状の銅板40の長辺方向であるY方向に一定の長さを有し、短辺方向であるX方向の幅は小さい。この線状の切れ目41の列をX方向に複数、隣り合う列の切れ目41の一部が所定値W3だけオーバーラップする状態で並設する。つまり、切れ目41が電流が流れる長辺方向であるY方向において一定間隔で並べられ、この切れ目41の列をX方向において位相をずらし、かつ、一部が所定値W3だけオーバーラップする状態で並設する。即ち、Y方向に延びる一列が短辺方向であるX方向に一定間隔をおいて長辺方向であるY方向にずれて形成され、また、Y方向に並び、X方向に並設された切れ目41は、Y方向において所定値W3だけオーバーラップしている(重なっている。)。
引き続き、図5(c)に示すように、銅板40における切れ目41を形成した部位、つまり、平板状の銅板40における長辺方向であるY方向での中央部分において、両側面から短辺方向であるX方向に互いに離間する方向に引き伸ばす。これにより、線状の切れ目41を多角形状、具体的には、四角形状に開孔させる。このとき、中心部付近におけるメッシュの短目方向中心間距離r1(図3参照)と、境界部付近におけるメッシュの短目方向中心間距離r2との関係として、中心部付近におけるメッシュの短目方向中心間距離r1が、境界部付近におけるメッシュの短目方向中心間距離r2よりも大きくなる。
その後、図5(d)に示すように、平板状の銅板40における切れ目を形成した部位を挟んだ両側、即ち、長辺方向であるY方向での両方の端部に穴開けして電極端子と接続するための貫通孔31,32を形成する。
次に、このようにして製造されたバスバー30を組付けた車載用リチウムイオン二次電池10の作用について説明する。
リチウムイオン二次電池10に車両の振動が加わることにより電池セル間をつなぐバスバー30に外力が加わる。特に、サスペンションがない産業車両においては振動が大きくなりやすい。この電池に作用する外力を、バスバー30における切れ目33の形成領域で次のようにして吸収することができる。
リチウムイオン二次電池10に車両の振動が加わることにより電池セル間をつなぐバスバー30に外力が加わる。特に、サスペンションがない産業車両においては振動が大きくなりやすい。この電池に作用する外力を、バスバー30における切れ目33の形成領域で次のようにして吸収することができる。
図7(a),(b)に示すように、電池に作用する外力F1,F2,F3,F4を、両方の電極端子22,23との接続部(貫通孔31,32)の間の部位で効果的に吸収することができる。
例えば、図7(a)に示すように、バスバー30における貫通孔31と貫通孔32との間を縮めるような外力F1,F2が加わった場合、X方向に拡がるように(変位方向β1参照)変形して外力が吸収されるとともにバスバー30における貫通孔31と貫通孔32との間の距離がそれまでよりも短くなる(L1になる)。
また、図7(b)に示すように、バスバー30における貫通孔31と貫通孔32との間を伸ばすような外力F3,F4が加わった場合、X方向に縮むように(変位方向β2参照)変形して外力が吸収されるとともにバスバー30における貫通孔31と貫通孔32との間の距離がそれまでよりも長くなる(L2になる)。
換言すれば、バスバー30を電極端子22,23に組み付ける際に、図7(a)に示すように、電極端子22と電極端子23の距離が短い場合には、貫通孔31と貫通孔32との間の部位がX方向に延びて電極端子22,23と貫通孔31,32とを位置合わせすることができる。また、図7(b)に示すように、電極端子22と電極端子23の距離が長い場合には、貫通孔31と貫通孔32との間の部位がX方向に縮んで電極端子22,23と貫通孔31,32とを位置合わせすることができる。即ち、貫通孔31と貫通孔32との間の長さも調整可能である。
このように、バスバー30は、簡易な構成であるとともに、電極端子22,23との接触通電部分以外の部位、即ち、両方の電極端子22,23との接続部の間で電池に作用する外力を効果的に吸収することができる。特に、バスバー30における切れ目41の開孔率(平面における空間部分の面積/全面積)は例えば50%を最大とするとよい。即ち、拡げ過ぎると(拡孔率を大きくし過ぎると)、強度的に弱くなってしまう。
また、銅板に、断面積を減少させる打ち抜き加工をしているわけではないので、断面積はほとんど変更せず、バスバー30における電気が流れる電通路断面積はほとんど変わらない。そのため電気抵抗の増大を招くことも抑制できる。
また、バスバー30の貫通孔31,32を用いてバスバー30を電極端子22,23にボルト締結することにより電池セルC1〜C9の電極端子22,23と強固に結合することができる。
ここで、比較例として、可撓(振動吸収)部分にワイヤを編んだ可撓端子を用いた場合、振動でワイヤの一部分が切れてしまい電気抵抗の増加につながるとともに、縮む方向では可撓性があるが伸びる方向では可撓性があまりない。さらに、この場合、両端でほどけ防止のために固定(クランプ)しなければならず距離が長くなってしまうとともに端子接続部を設ける必要があり、これによっても可撓部分が小さくなってしまう。その結果、セル間を隙間なく配置する場合(セル間が短い場合)には、ワイヤで編んだ可撓性端子を用いることができない。
これに対し本実施形態のバスバー30では、銅板に切れ目を形成した構成となっているので、電気抵抗の増加を抑制できるとともに、縮む方向および伸びる方向でも変形可能である。また、電極端子との接続部を別途設ける必要がないため変形可能領域を広くでき、セル間が短くても外力の悪影響の緩和を図ることができる。
以上のごとく上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)蓄電装置としてのリチウムイオン二次電池10の構成として、バスバー30は、両端部が電極端子22,23との接続部となっているとともに、両接続部の間の部位において、両接続部間に電流が流れる方向に延びる四角形の切れ目33が電流が流れる方向に直交する方向に開孔する状態で、切れ目33の列が複数、電流が流れる方向に直交する方向において、隣り合う列の切れ目33の一部がオーバーラップする状態で並設されている。よって、バスバー30は、両接続部の間の部位においてセル間に加わる外力を吸収し、緩和することができる。特に、切れ目33の開孔率を上げていくと見た目のヤング率が下がっていき変形しやすくなる。また、打ち抜き加工によりメッシュを形成した銅箔を複数枚積層して両端部に接続端子を半田付けする場合に比べ、もととなる平板状の金属板より、電通路断面積を減少させること無く開孔を設けている為、2つのセルの電極端子同士を接続するバスバーに大電流を流すことができる。
(1)蓄電装置としてのリチウムイオン二次電池10の構成として、バスバー30は、両端部が電極端子22,23との接続部となっているとともに、両接続部の間の部位において、両接続部間に電流が流れる方向に延びる四角形の切れ目33が電流が流れる方向に直交する方向に開孔する状態で、切れ目33の列が複数、電流が流れる方向に直交する方向において、隣り合う列の切れ目33の一部がオーバーラップする状態で並設されている。よって、バスバー30は、両接続部の間の部位においてセル間に加わる外力を吸収し、緩和することができる。特に、切れ目33の開孔率を上げていくと見た目のヤング率が下がっていき変形しやすくなる。また、打ち抜き加工によりメッシュを形成した銅箔を複数枚積層して両端部に接続端子を半田付けする場合に比べ、もととなる平板状の金属板より、電通路断面積を減少させること無く開孔を設けている為、2つのセルの電極端子同士を接続するバスバーに大電流を流すことができる。
さらに、打ち抜き加工によりメッシュを形成した銅箔を複数枚積層して両端部に接続端子を半田付けする場合に比べ、電極端子22,23との接続部を容易に設けることができる。
(2)蓄電装置としてのリチウムイオン二次電池の製造方法として、線状切れ目形成工程と開孔工程と接続部形成工程とを有する。線状切れ目形成工程では、バスバー30となる平板状の金属板としての銅板40に対し、電流が流れる方向に延びる線状の切れ目41の列を、電流が流れる方向に直交する方向に複数、隣り合う列の切れ目41の一部がオーバーラップする状態で並設する。開孔工程では、銅板40における切れ目41を形成した部位を、電流が流れる方向に直交する方向に引き伸ばして線状の切れ目41を多角形状に開孔させる。接続部形成工程では、銅板40における切れ目41を形成した部位を挟んだ両側に電極端子との接続部である貫通孔31,32を形成する。
これによれば、もととなる平板状の金属板に対し、電流が流れる経路の断面積を実質的に減らすことなく、上記(1)のリチウムイオン二次電池10を製造することができる。このとき、打ち抜き加工によりメッシュを形成した銅箔を複数枚積層して両端部に接続端子を半田付けする場合に比べ、電極端子との接続部を容易に形成できる。さらに、打ち抜き加工によりメッシュを形成した銅箔を複数枚積層して両端部に接続端子を半田付けする場合における接続端子の取り付けが不要になる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・図8に示すように、バスバー50の構成として、切れ目を入れながら同時に伸ばすことにより立体的な網目構造としてもよい。即ち、製造方法において図5(b)で全ての切れ目を入れた後に図5(c)で引き伸ばしたが、これに代わり、一列ずつ切れ目を入れながら同時に引き伸ばしていってもよい。
・図8に示すように、バスバー50の構成として、切れ目を入れながら同時に伸ばすことにより立体的な網目構造としてもよい。即ち、製造方法において図5(b)で全ての切れ目を入れた後に図5(c)で引き伸ばしたが、これに代わり、一列ずつ切れ目を入れながら同時に引き伸ばしていってもよい。
つまり、蓄電装置としてのリチウムイオン二次電池の製造方法として、線状切れ目形成・開孔工程と接続部形成工程とを有する。線状切れ目形成・開孔工程では、バスバーとなる平板状の金属板(例えば銅板40)に対し、電流が流れる方向に延びる線状の切れ目の列を形成すると同時に線状の切れ目を電流が流れる方向に直交する方向に引き伸ばして線状の切れ目を多角形状に開孔させ、これを、電流が流れる方向に直交する方向において一列ずつ線状の切れ目の一部がオーバーラップする状態で行う。接続部形成工程では、金属板(銅板40)における切れ目を形成した部位を挟んだ両側に電極端子との接続部である貫通孔31,32を形成する。これによれば、もととなる平板状の金属板に対し、電流が流れる経路の断面積を実質的に減らすことなく、上記(1)のリチウムイオン二次電池10を製造することができる。このとき、打ち抜き加工によりメッシュを形成した銅箔を複数枚積層して両端部に接続端子を半田付けする場合に比べ、電極端子との接続部を容易に形成できる。さらに、打ち抜き加工によりメッシュを形成した銅箔を複数枚積層して両端部に接続端子を半田付けする場合における接続端子の取り付けが不要になる。
・図9に示すように、バスバー51の構成として、スタンダードでも、図10に示すようにバスバー52の構成として、グレーチングでもよい。
・図11に示すように、バスバー53の構成として、切れ目の長さを長辺方向(Y方向)に変えたりプレスを追加して一つの網目の傾斜角度をθ1,θ2,θ3,θ4のように変えてもよい。
・図11に示すように、バスバー53の構成として、切れ目の長さを長辺方向(Y方向)に変えたりプレスを追加して一つの網目の傾斜角度をθ1,θ2,θ3,θ4のように変えてもよい。
・セルは角型であったが、セルは円筒型であってもよい。即ち、円筒型セルをつなぐバスバーに適用してもよい。
・切れ目の形状は問わない。例えば、図6のオーバーラップする長さであるW3値が大きいと開孔後の切れ目の形状が六角形状になり、W3値が小さいと開孔後の切れ目の形状が四角形状になる。
・切れ目の形状は問わない。例えば、図6のオーバーラップする長さであるW3値が大きいと開孔後の切れ目の形状が六角形状になり、W3値が小さいと開孔後の切れ目の形状が四角形状になる。
・蓄電装置はリチウムイオン二次電池であったが、これに限定されることなく、他にも例えば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、キャパシタ等であってもよい。
・蓄電装置(リチウムイオン二次電池10)を搭載する車両は問わない。例えば、電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車、産業車両等に搭載するとよい。
・蓄電装置(リチウムイオン二次電池10)を搭載する車両は問わない。例えば、電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車、産業車両等に搭載するとよい。
・車載用以外の蓄電装置に適用してもよい。
10…リチウムイオン二次電池、22,23…電極端子、30…バスバー、31,32…貫通孔、33…切れ目、40…銅板、41…切れ目、C1〜C9…電池セル。
Claims (4)
- 2つのセルの電極端子同士をバスバーにより電気的に接続した蓄電装置であって、
前記バスバーは、両端部が前記電極端子との接続部となっているとともに、前記両接続部の間の部位において、前記両接続部間に電流が流れる方向に延びる切れ目が前記電流が流れる方向に直交する方向に開孔する状態で、当該切れ目の列が複数、前記電流が流れる方向に直交する方向において、隣り合う列の前記切れ目の一部がオーバーラップする状態で並設されてなることを特徴とする蓄電装置。 - 前記切れ目は四角形をなすことを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
- 2つのセルの電極端子同士をバスバーにより電気的に接続した蓄電装置の製造方法であって、
バスバーとなる平板状の金属板に対し、電流が流れる方向に延びる線状の切れ目の列を、前記電流が流れる方向に直交する方向に複数、隣り合う列の前記切れ目の一部がオーバーラップする状態で並設する線状切れ目形成工程と、
前記金属板における前記切れ目を形成した部位を、前記電流が流れる方向に直交する方向に引き伸ばして前記線状の切れ目を多角形状に開孔させる開孔工程と、
前記金属板における前記切れ目を形成した部位を挟んだ両側に前記電極端子との接続部を形成する接続部形成工程と、
を有することを特徴とする蓄電装置の製造方法。 - 2つのセルの電極端子同士をバスバーにより電気的に接続した蓄電装置の製造方法であって、
バスバーとなる平板状の金属板に対し、電流が流れる方向に延びる線状の切れ目の列を形成すると同時に前記線状の切れ目を前記電流が流れる方向に直交する方向に引き伸ばして前記線状の切れ目を多角形状に開孔させ、これを、前記電流が流れる方向に直交する方向において一列ずつ前記線状の切れ目の一部がオーバーラップする状態で行う線状切れ目形成・開孔工程と、
前記金属板における前記切れ目を形成した部位を挟んだ両側に前記電極端子との接続部を形成する接続部形成工程と、
を有することを特徴とする蓄電装置の製造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102041494B1 (ko) * | 2019-01-22 | 2019-11-07 | 에스 티 (주) | 전기차용 배터리 연결 버스바의 제조방법 |
CN110858520A (zh) * | 2018-08-24 | 2020-03-03 | 罗杰斯有限公司 | 电能存储设备和用于制造电能存储设备的方法 |
JP2020526039A (ja) * | 2017-06-30 | 2020-08-27 | エイブイエックス コーポレイション | ウルトラキャパシタモジュールのための相互接続ストリップ |
US11043720B2 (en) | 2018-12-14 | 2021-06-22 | Ford Global Technologies, Llc | Mesh busbar and electrical coupling method using same |
EP4080666A1 (de) * | 2021-04-20 | 2022-10-26 | Lisa Dräxlmaier GmbH | Batteriemodulverbinder, verfahren zum herstellen eines batteriemodulverbinders und batteriesystem |
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2013
- 2013-08-22 JP JP2013172405A patent/JP2015041532A/ja active Pending
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