JP2015041138A - インターネットを用いた地域対応型の共同広告方法及びサイトシステム - Google Patents

Abstract

【課題】複数の商業人の広告情報を集めた共同広告サイトを、その閲覧者にとって平易で扱い易いものとし、かつ商業人にとっては自由に情報発信をし易いものとすることを目的とする。
【解決手段】商品、サービスなどの商業ジャンル又は地域を選択項目として指定し呼び出すためのトップ画面Ｗ１と、呼び出された選択項目に該当する商業人の広告看板画像ＣＧを、所定の配列形式で一覧表示させる共同広告画面Ｗ２と、該共同広告画面に表示される広告看板画像のそれぞれに対応させて、商品又はサービスの案内を含む販売促進情報を掲載したオリジナル広告画面Ｗ３とを共同広告サイト１に保存し、該サイトの閲覧者に対して、共同広告画面Ｗ２を表示させた後、いずれかの広告看板画像ＣＧの選択操作に応じて、対応したオリジナル広告画面Ｗ３を選択的に表示させる。
【選択図】図１

Description

本発明は、複数の広告主の広告情報を集めたインターネットによる共同広告に関する。

近時、インターネットの利用人口が増加しており、そのため、一般大衆向けの商品あるいはサービスを販売する商業人は、その広告情報を発信するため、独自に広告サイトを開設することが多い。ここで自らの広告サイトにインターネット利用者を誘導しようとする場合、積極的には、広告サイトへのリンクを設定したバナー広告を人気ホームページやブログ等に掲載する方法があるが、多くの場合、例えばＧｏｏｇｌｅ（登録商標）やＹａｈｏｏ！（登録商標）等の検索サイトで、商業人の取扱商品、サービスに関する検索がなされ、その検索において自らの広告サイトをヒットさせ、その検索結果画面から広告サイトに誘導することを期待している。

しかしながらそのような検索サイトの検索結果画面では、ヒットした個々のサイトについて、その名称、ＵＲＬに対応させて、それらのサイトから抽出してきた文字列を主体とする断片的な情報が表示されるだけである。そのため同一の商業人の記事が重複して表示されることがあったり、地域を限定して検索したとしても、その地域に店舗やサービスがない商業人のサイトも表示されることがあったりするので、インターネット利用者にとって、表示されるサイト数が膨大な上に無駄な情報が多すぎて扱いにくいという問題がある。

このような事情から、複数の商業人の情報を予め１か所のサイトにまとめておき、その内から、広告サイトの閲覧者が選択した商品、サービスのジャンル、あるいは地域に合致する商業人を抽出して一覧画面に表示するような共同広告サイトも種々開設されている。

そのような共同広告サイトの一例として、次の非特許文献１に記載のサイトでは、広告サイトの閲覧者が選択した商品、サービスのジャンル、あるいは地域に合致する商業人を検索して検索結果画面に表示し、更に、その一覧画面で選択された商業人の個別画面を表示するようになっている。しかしながら、この共同広告サイトにおける検索結果画面では、基本的に各商業人についてその住所と電話番号とが表示されるだけであり、個々の商業人が閲覧者に対して公開したい情報を自由に発信するのは難しいものになっている。

また非特許文献２に記載のサイトは、多数の飲食店を収録したグルメレストラン情報サイトであって、広告サイトの閲覧者が選択した料理ジャンル又は地域毎に検索結果画面を表示し、その各スロットに個々の飲食店の情報を配列させ、その一覧画面から選択操作された飲食店の詳細な情報を個別画面に表示する構成になっている。しかしながら、一覧画面の各飲食店の情報も、個別画面の詳細な情報も、情報内容や形式が規定されているので、上記と同様に、個々の飲食店が閲覧者に対して公開したい情報を自由に発信するのは難しい。

なお次の特許文献１は、共同広告サイトに関連する先行技術の一例である。この文献には、共同広告主を募集して、共同広告主をまとめたリンク集あるいは紙面広告形式のリンク集を作成し、そこから共同広告主のウエブショップやホームページへリンクさせることが記載されている。

特開2002-203166号公報

http://itp.ne.jp/ http://hitosara.com/

本発明は、上記のような従来の検索サイトや共同広告サイトによる広告情報の発信における問題点の解決を意図したものであり、複数の商業人の広告情報を集めた共同広告サイトを、その閲覧者にとって平易で扱い易いものし、かつ商業人にとっては閲覧者に公開したい情報をタイムリーに発信し易いものとすることを目的とする。

本発明は、インターネットを用いた地域対応型の共同広告方法において、商品、サービスなどの商業ジャンル又は地域を選択項目として指定し呼び出すためのトップ画面と、呼び出された選択項目に該当する商業人の広告看板画像を、所定の配列形式で一覧表示させる共同広告画面と、該共同広告画面に表示される広告看板画像のそれぞれに対応させて、商品又はサービスの案内を含む販売促進情報を掲載したオリジナル広告画面とを共同広告サイトに保存し、該サイトの閲覧者に対して、前記共同広告画面を表示させた後、いずれかの広告看板画像の選択操作に応じて、対応したオリジナル広告画面を選択的に表示させることを特徴とする。

前記サイトの閲覧者が前記共同広告画面を表示するたびに、該共同広告画面における広告看板画像の配列順序を変更するようにしてもよい。

前記広告サイトの閲覧者のユーザエージェントを判別し、判別したユーザエージェントがスマートフォン用ブラウザである場合は、前記広告看板画像の選択操作を受け付けると該広告看板画像を一旦拡大表示して、更に選択確認操作を受け付けたときに、対応したオリジナル広告画面を呼び出すようにしてもよい。

また本発明は、共同広告サイトシステムにおいて、商品、サービスなどの商業ジャンル又は地域を選択項目として指定し呼び出すためのトップ画面と、呼び出された選択項目に該当する商業人の広告看板画像を、所定の配列形式で一覧表示させる共同広告画面と、該共同広告画面に表示される広告看板画像のそれぞれに対応させて、商品又はサービスの案内を含む販売促進情報を掲載したオリジナル広告画面とを蓄積するデータベースと、該サイトの閲覧者に対して、前記共同広告画面を表示させた後、いずれかの広告看板画像の選択操作に応じて、対応したオリジナル広告画面を選択的に表示させるウェブサーバとを備えたことを特徴とする。

前記共同広告サイトシステムでは、前記サイトの閲覧者が前記共同広告画面を表示するたびに、該共同広告画面における広告看板画像の配列順序を変更するようにしてもよい。

前記共同広告サイトシステムでは、前記サイトの閲覧者のユーザエージェントを判別するユーザエージェント判別手段を更に備え、判別したユーザエージェントがスマートフォン用ブラウザである場合は、前記広告看板画像の選択操作を受け付けると該広告看板画像を一旦拡大表示して、更に選択確認操作を受け付けたときに、対応したオリジナル広告画面を呼び出すようにしてもよい。

本発明によれば、共同広告サイトの閲覧者は、指定した地域の商業人の商品、サービス、店舗などが看板形式で一覧表示されるので、同業の商業人との比較が容易である。また商業人も、多数の商業人の広告情報を１サイトに集めていることから、その相乗効果によって、多数の閲覧者がこの共同広告サイトを訪れることによる集客効果も期待できる。また広告看板画像やオリジナル広告画面の内容や形式に関して特段の制限がないので、商業人は閲覧者に対して公開したい情報を自由かつタイムリーに発信できる。

（ａ）−（ｃ）はそれぞれ、本発明におけるトップ画面、共同広告画面、オリジナル広告画面の基本的な例である。 共同広告画面の変形例である。 共同広告画面の他の変形例である。 広告期間が終了した商業人の広告看板画像が選択された場合に表示される無効画面の例である。 本発明の基本手順を示すフローチャートである。 本発明の基本手順を示す他のフローチャートである。 本発明による共同広告サイトの基本構成を示す通信システム図である。

本発明は、商業ジャンル又は地域によって分類される複数の商業人の広告情報を集めた共同広告サイトを用いたインターネットによる地域対応型の共同広告方法を提案するものである。以下では、まずその概要を説明する。

広告サイトは、基本的に、商品、サービスなどの商業ジャンル又は地域を選択項目として指定し呼び出すためのトップ画面と、呼び出された選択項目に該当する商業人の広告看板画像を、所定の配列形式で一覧表示させる共同広告画面と、その共同広告画面に表示される広告看板画像のそれぞれに対応させて、商品又はサービスの案内を含む販売促進情報を掲載したオリジナル広告画面とで構成する。これらの画面の構成ファイルは広告サイト内に保存しておくとよい。すなわちそれらの画面を呼び出すために、第三者のサイトを参照する必要はないようにしておくことで、予期しない表示エラー等の発生を防止するとよい。

広告サイトには、更に、このサイトの閲覧者（以下単に閲覧者と呼ぶ）に利便性を提供するために所定機能を実行する複数の機能コンテンツを予め準備しておく。例えばそのような機能として、閲覧カウンタ、通信フォーム、メーラー起動、クーポン発行、買物カゴ、クレジットカード決済等が考えられる。このような機能コンテンツを準備して、商業人が占有する広告スペースに組み込めるようにしておけば、この広告サイトによって、閲覧者への一方的な広告情報の提供のみならず、閲覧者からの問い合わせや、物品の購入、その決済までできるようになる。

機能コンテンツの実装方法に特に制限はない。例えば閲覧者の端末で実行されるスクリプトによるものでもよい。あるいは広告サイトで実行されるＣＧＩプログラムによるものでもよい。機能コンテンツは、閲覧者のアクション、例えばフォーム記入及びサブミット等のアクションに応じて、メール送信等の機能を実行する。

サイト運営者は、個々の商業人との間で、ジャンル又は地域と、広告期間と、前記複数の機能コンテンツの内からの利用選択とを少なくとも特定した広告契約を締結し、その商業人に対して、広告期間、オリジナル広告画面のスペース、機能コンテンツの利用の有無等に基づいた広告料を課金する。

広告サイトは、そのような広告契約に基づいて、商業人から広告看板画像と、オリジナルコンテンツ（販売促進情報）とを受領して、その商業人のオリジナル広告画面を作成するとともに、その広告看板画像を、対応したジャンル又は地域の共同広告画面に関連付けて登録する。

広告看板画像は、カラーであってもモノトーンであってもよいが、共同広告画面での配置上の要請から所定寸法の画像ファイルとすることが望ましい。広告看板画像の内容に特に制限はないが、商業人及び取扱商品をイメージできるようなものがよい。また広告看板画像に短いメッセージ等を付加してもよい。広告看板画像の各々には、広告契約に基づいた有効期限を設定しておき、個々の広告看板画像の有効期限を自動判別して共同広告画面に表示するとよい。このとき広告看板画像の有効期限は、基本的に無期限としてもよい。なお広告看板画像は、例えばアニメーションＧＩＦやＦｌａｓｈ（登録商標）等を用いて、アニメーションさせてもよい。そうすればよりインパクトのある広告看板画像になる。

共同広告画面は、同一のジャンル又は地域に属する全ての商業人の広告看板画像を所定形式で配列表示して、広告看板画像による商業人選択操作を受け付ける。広告看板画像の配列形式に制限はなく、例えばタイルを市松状に並べるようにしてもよいし、あるいは共同広告画面の背景画像として市街マップの図案を設定し、広告看板画像をそのマップ上で商店街をなすように並べてもよい。

オリジナルコンテンツは、商業人が提示したい広告情報の本体である。その内容や形式に特段の制限はない。オリジナルコンテンツの最も簡単な例は、紙チラシのスキャン画像等、必要な画像と文書情報とを１枚の画像ファイルにまとめたものである。また一般的なホームページと同様にＨＴＭＬファイルと、複数の画像の組合せでもよい。これらの場合、ほとんど編集することなく、オリジナル広告画面が作成できる。またオリジナルコンテンツには、商業人のサイトへのリンクを配置してもよい。

オリジナル広告画面は、商業人から受領したオリジナルコンテンツと、商業人が利用選択した機能コンテンツとが配置された広告スペースを主たる要素とする。広告スペースは自動生成することが望ましいが、サイト運営者の人手作業による編集を施してもよい。例えば、オリジナルコンテンツとして、画像ファイルだけを受領した場合、説明文等の文書情報をサイト運営者が人手作業で付加してもよい。また機能コンテンツに人手作業でカスタマイズを施してもよい。オリジナル広告画面の各々には、広告契約に基づいた有効期限を設定しておき、オリジナル広告画面毎にその有効期限を自動判別して、その表示を許容又は禁止するとよい。

広告看板画像の共同広告画面に対する関連付けは、１つのジャンル又は地域の共同広告画面に対してのみでなく、複数のジャンル又は地域の共同広告画面に対して登録するようにしてもよい。そうすれば、商業人の店舗が複数の地域に展開されている場合や、複数のジャンルの商品を扱っている場合に、１つの広告看板画像が共通して使用できるので便利である。

また広告看板画像は、共同広告画面上で、その広告看板画像によって商業人が選択されたとき、どのオリジナル広告画面を呼び出すかという、オリジナル広告画面に対する関連付けも登録する。

このように本方法では、閲覧者にとって、指定した地域の商業人の商品、サービス、店舗などが共同広告画面に看板形式で一覧表示されるので、同業の商業人との比較の容易である。

また商業人にとっても、多数の商業人の広告情報を１サイトに集めていることから、その相乗効果による集客効果も期待できる。

また商業人の要望により、広告看板画像やオリジナルコンテンツを適宜更新することを許容すれば、商業人が自身で広告サイトを開設することなく、公開したい情報を低コストでタイムリーに発信できるようになる。いわば低コストかつ高機能なオンデマンド広告が容易に実現できる。

次いで広告サイトが包含する基本的な画面の例を図に従って詳細に説明する。

図１（ａ）は広告サイトのトップ画面の一例である。トップ画面Ｗ１は、広告サイトを閲覧しようとしたとき最初に表示される画面であり、その構成に特段の制限はない。しかしながらトップ画面Ｗ１は、雑誌等でいれば表紙に当たるものであるから、楽しい雰囲気が演出されていることが望ましく、そのため定期的又は不定期に画面デザインや背景画像等を変更するとよい。ただしトップ画面Ｗ１には、後述する共同広告画面Ｗ２を呼び出すため手段、例えばアイコンを設けておく。アイコンによりマウス操作だけでジャンルや地域を選択できれば、閲覧者に煩わしさを感じさせなくて済む。しかしながら、商品のジャンルや地域を検索するためのキーワード入力欄等を設けてもよい。またトップ画面Ｗ１には、非閲覧回数等について商業人のランキングを表示してもよい。

このトップ画面Ｗ１は、ビル街をイメージした図案を背景画像としており、その下部に、「ＸＸＸ共同広告サイト」ボタンＡ１、「ジャンルを見る」ボタンＡ２、及び「地域を見る」ボタンＡ３を配置している。

「ＸＸＸ共同広告サイト」ボタンＡ１をマウス操作すれば、この広告サイトに関するポップアップ小画面ＰＷ（図示なし）が表示される。「ジャンルを見る」ボタンＡ２をマウス操作すれば、ジャンル選択用のポップアップ小画面ＰＷが表示される。そのポップアップ小画面ＰＷには図示のようにジャンルアイコンＩ１が配列されており、そのいずれかをマウス操作すれば、対応したジャンルの共同広告画面が切換表示される。「地域を見る」ボタンＡ３をマウス操作すれば、地域選択用のポップアップ小画面ＰＷ（図示なし）が表示される。そこにはジャンルの場合と同様に地域アイコンが配列されており、そのいずれかをマウス操作すれば、対応した地域の共同広告画面Ｗ１が切換表示される。

共同広告画面Ｗ１には、「ジャンルを見る」ボタンＡ２、「地域を見る」ボタンＡ３に加えて、「特集を見る」ボタン（図示なし）を設けてもよい。その「特集を見る」ボタンがマウス操作されたときには、特集内容に限定したオリジナル広告画面Ｗ３が呼び出されるようにするとよい。その場合、そのオリジナル広告画面Ｗ３については、商業人と別途広告契約を締結すればよい。あるいは、「特集を見る」ボタンがマウス操作されたときには、特集内容に限定した共同広告画面Ｗ２が呼び出されるようにしてもよい。また複数の事象の各々について特集を設定し、「特集を見る」ボタンがマウス操作されたときには、特集選択用のポップアップ小画面（図示なし）が表示され、そこに各事象に関連したオリジナル広告画面Ｗ３を呼び出すための特集アイコンを配列してもよい。このようにすれば、例えば秋に関連して、「秋の装い」、「秋の味覚」等、複数の特集を同時に設定できる。

なおトップ画面Ｗ１には、視覚的変化を演出するため、アニメーションキャラクター等を配置するとよい。この例では、ビル街の上空を移動飛行する飛行船キャラクターＣ１を配置している。飛行船キャラクターＣ１には「求人特集」と記載された看板アイコンＩ２が付加されている。この看板アイコンＩ２をマウス操作すれば、現在求人中の商業人のみを集めた特設（期間限定）の共同広告画面が切替表示される。なお看板アイコンＩ２の記載内容やその呼出先は特に制限されない。またトップ画面Ｗ１にキーワード入力欄を設けて、そこに入力されたキーワードに関連する共同広告画面Ｗ２を呼び出すようにしてもよい。またジャンル選択用のポップアップ小画面ＰＷや地域選択用のポップアップ小画面ＰＷには、それぞれジャンル、地域をキーワードとするようなキーワード入力欄を設けて、入力されたキーワードに関連する共同広告画面Ｗ２を呼び出すようにしてもよい。

図１（ｂ）は、共同広告画面の基本例として、スポーツジャンルの共同広告画面Ｗ２を示している。画面は、複数の広告看板画像ＣＧが配列される第１の領域Ｒ１と、ジャンル及び地域アイコンＩ１、Ｉ４が配列される第２の領域Ｒ２とに区分されている。

第１の領域Ｒ１では、広告契約で規定された広告期間に関わらず、該当するジャンル又は地域に属する全ての商業人の広告看板画像ＣＧを所定形式で、例えば共同広告画面の表示毎に異なる順序で配列表示して、広告看板画像ＣＧによる商業人選択操作を受け付ける。配列順序は、ランダムであっても循環的であってもよい。

ここで第１の領域Ｒ１に表示される広告看板画像ＣＧは、広告契約で規定された広告期間内の商業人のもの像だけでなく、広告期間が終了した商業人のものも含めるとよい。そうすれば、季節や流行の移り変わりによって商業人の数が少なくなったときでも、画面が寂しくなくならずに見栄えが保たれる。

一方、商業人の数が増えたときは、該当するジャンル又は地域に属する全ての商業人の広告看板画像ＣＧを毎回異なる順序で配列表示するので、広告看板画像ＣＧの配置場所による有利不利の問題は生じない。なお図中では、実線枠の広告看板画像ＣＧは広告期間内の商業人のものであり、破線枠の広告看板画像ＣＧは広告期間が終了した商業人のものである。

広告看板画像ＣＧをランダムな順序で表示する仕組みは、広告サイトが、閲覧者からの画面要求を受ける毎に、配列順序をランダムあるいは循環的に決定して、その順序に従った共同広告画面Ｗ２のソースを生成するものでもよい。これは例えばＰＨＰ等のＣＧＩプログラムによって実現できる。

あるいは共同広告画面Ｗ２の共通のソースに広告看板画像ＣＧの表示位置をランダムあるいは循環的に決定するスクリプトを含ませ、そのスクリプトに従って広告看板画像ＣＧを表示させるものでもよい。これは例えばＪａｖａ（登録商標）スクリプト等によって実現できる。なお変形例として、共同広告画面Ｗ２上で複数の広告看板画像ＣＧをアニメーション移動させてもよい。例えば、複数の広告看板画像ＣＧを列車に見立てて、その背景画像として設定された循環的な軌道模様に沿って移動させるような表示態様である。

商業人選択操作は、広告看板画像ＣＧをマウスで選択操作するものとしてもよい。その操作に対して、何らかのアニメーション又はサウンド効果を生じさせてもよい。商業人選択操作がなされると、その広告看板画像ＣＧに関連付けられているオリジナル広告画面が別画面に表示される。

一方、第２の領域Ｒ２には、トップアイコンＩ３と、ジャンル及び地域アイコンＩ１、Ｉ４とが縦配列されている。これらのアイコンＩ１、Ｉ３、Ｉ４はマウス操作すれば、対応したトップ画面Ｗ１又は共同広告画面Ｗ２が切換表示される。なおジャンル又は地域選択操作を受け付ける方法は、ジャンル及び地区アイコンＩ１、Ｉ４を用いるものに限定されない。例えば１画像としてジャンルマップを用意し、そのマップ上にジャンル毎の領域を設定して、その領域に対する選択操作を受け付けるようにしてもよい。あるいは単にジャンル又は地域を文字列表記して、その文字列にリンクを設定してもよい。第２の領域Ｒ２には、更に、広告サイトのロゴマークアイコンを配列して、その操作によって、広告掲載の申込み画面、全ての広告看板画像を配置した共同広告画面、問い合わせフォームの画面等を呼び出すようにしてもよい。その場合、呼出先の画面毎に、配色等を異ならせた複数のロゴマークアイコンを用いてもよい。

図１（ｃ）は、オリジナル広告画面の一例である。このオリジナル広告画面Ｗ３では、広告契約で規定された広告期間内でのみ、商業人が占有する広告スペースＲ３の表示を許可する。広告スペースＲ３には、前記のように、商業人から受領したオリジナルコンテンツＣＣと、商業人が利用選択した機能コンテンツＸＣとが配置されている。機能コンテンツＸＣは、一例として利用予約の通信欄としている。なお広告スペースＲ３に配置可能な機能コンテンツＸＣの種別及び数は、広告契約によって制限される。

図２は、共同広告画面の変形例である。図１（ｂ）の共同広告画面と共通する要素には同一の参照符号を付けて説明を省略する。この共同広告画面Ｗ２では、広告看板画像ＣＧのそれぞれに、商業人メッセージ欄ＣＭを付加している。商業人メッセージ欄ＣＭに表示されるメッセージは、商業人から広告看板画像ＣＧと共に受領したものであり、その内容に特段の制限はない。例えば店舗の所在地、電話番号等をメッセージにしてもよい。

またこの変形例では、楽しさを演出するために、第１の領域Ｒ１の空所に小さなマスコットキャラクターＣ２を複数配置している。マスコットキャラクターＣ２の各々はマウス操作されると、マスコット毎に予め登録されているポップアップ小画面ＰＷが表示されるようになっている。ポップアップ小画面ＰＷの内容は特に制限されない。例えば、単なる挨拶メッセージとしてもよい。あるいは図示のように複数のボタンを配置して簡単なアンケート調査を行うものとしてもよい。アンケート調査の場合、マウス操作のみで回答できるようにするとよい。その回答結果は、広告サイトの運営者が収集して統計調査に利用できる。またマスコットキャラクターＣ２のいずれかは当たりキャラクターとして、そのポップアップ小画面ＰＷに何らかの特典を得るための情報を記載してもよい。例えば、ポップアップ小画面ＰＷに表示される期限付アンケートに回答すれば、抽選で、特定の商業人の取扱商品に対するクーポン券を発行してもよい。商業人はそのクーポンの実利用によって、共同広告サイトによる広告効果を確認できる。またこのような当たりキャラクターを設けることによって、マスコットキャラクターＣ２全体に対する積極的なマウス操作を促進できる。なおポップアップ小画面ＰＷの表示は、例えばこの画面のソースに含ませたスクリプトによって行ってもよい。

共同広告画面Ｗ２は、そこに表示される広告看板画像の数によって、シティ、タウン、モール等にクラス分けしてもよい。その場合、クラス毎に異ならせた背景画像を用いるようにして、街を回遊しウインドショッピングをしているような感覚を演出してもよい。

図３は、共同広告画面の他の変形例である。図１（ｂ）の共同広告画面と共通する要素には同一の参照符号を付けて説明を省略する。この共同広告画面Ｗ２では、広告閲覧者のユーザエージェントを判別して、その判別結果に基づいて、広告看板画像ＣＧが選択操作された際の動作を異ならせている。具体的には、ユーザエージェントが一般的なパソコンであると判別した場合は、対応したオリジナル広告画面Ｗ３を直ちに呼び出す一方、ユーザエージェントがスマートフォン用ブラウザであると判別した場合は、その広告看板画像ＣＧを一旦拡大表示して、更に確認操作を受け付けたときに、対応したオリジナル広告画面Ｗ３を呼び出すようにしている。

ユーザエージェントの判別は、広告サイト側で行ってもよいし、閲覧者側で行ってもよい。前者の場合、広告サイトが閲覧者の画面要求に含まれているユーザエージェント情報を判別し、その判別結果によって、一般的なパソコンと、スマートフォンとで内容を異ならせた共同広告画面Ｗ２のソースを返信する。すなわち、閲覧者のユーザエージェントがスマートフォン用ブラウザである場合にのみ、広告看板画像ＣＧの選択操作を検出し、その操作で選択された広告看板画像ＣＧを拡大表示して、更に確認操作を受けるスクリプトをそのソースに含ませる。

後者の場合、広告サイトは、画面要求に対して、共通の内容とした共同広告画面Ｗ２のソースを返信する。そのソースには、広告看板画像ＣＧの選択操作を検出するとともに、閲覧者のユーザエージェントを判別し、その判別結果によって、その操作に対して異なる動作をするスクリプトを含ませる。すなわちスクリプトは、ユーザエージェントが一般パソコン用ブラウザであれば、商業人選択操作を検出すると、対応したオリジナル広告画面Ｗ３を直ちに呼び出す一方、ユーザエージェントがスマートフォン用ブラウザであれば、その広告看板画像ＣＧを一旦拡大表示して、更に確認操作を受け付けたときに、対応したオリジナル広告画面Ｗ３を呼び出す。

図４は、共同広告画面において、広告期間が終了した商業人が選択された場合に表示される無効画面の例である。この無効画面Ｗ４では、広告スペースＲ３の表示が禁止され、その代わりとして例えば「Ａ ＲＥＱＵＥＳＴＥＤ ＰＡＧＥ ＩＳ ＮＯＴ ＦＯＵＮＤ」のエラーメッセージが表示される。

なお、広告サイトは、少なくとも商業人毎のオリジナル広告画面Ｗ３の被閲覧回数と、そのオリジナル広告画面Ｗ３に配置されている機能コンテンツＸＣの機能の実行回数とに関する統計情報を算出し、商業人の画面要求に応じて、その統計情報を開示する画面を呼び出すようにしてもよい。統計情報の算出は、閲覧者の画面要求信号等に対するスクリプト処理等によって、広告サイト自身が行ってもよい。この場合、統計情報の開示画面は、広告サイトにおいて商業人毎に予め準備しておく。

あるいは統計情報の算出は、例えばＧｏｏｇｌｅ Ａｎａｌｙｔｉｃｓ（登録商標）等の外部サービスを用いてもよい。この場合、統計情報の開示画面は、外部サービスに対して、商業人毎のアカウントやプロフィールを設定して、外部サービスが提供する統計情報の閲覧画面を商業人に閲覧させるようにしてもよい。あるいは外部サービスのＡＰＩを利用して、広告サイトが外部サービスから商業人毎の統計情報を読出して、広告サイト内に準備している統計情報の開示画面に表示させるようにしてもよい。

次いで、前記方法の基本手順の一例を図に従って説明する。

図５は、共同広告画面やオリジナル広告画面の準備等を行うバックオフィス的処理を示したフローチャートである。

ここにステップ１００は、閲覧者に利便性を提供するために所定機能を実行する複数の機能コンテンツＸＣを準備する処理である。

ステップ１０１は、広告サイトのトップ画面Ｗ１（図１（ａ）参照）を準備する処理であり、ステップ１０２は、ジャンル又は地域毎に共同広告画面Ｗ２（図１（ｂ）参照）を準備する処理である。

ステップ１０３は、商業人との間での広告契約の締結を待つ処理である。その待機中に、ジャンル又は地域と、広告期間と、複数の機能コンテンツＸＣの内からの利用選択とを少なくとも特定した広告契約が締結される。ステップ１０４は、ステップ１０３で締結された広告契約に基づき、商業人から広告看板画像ＣＧと、オリジナルコンテンツＣＣとを受領する処理である。

ステップ１０５は、商業人から受領したオリジナルコンテンツＣＣと、商業人が利用選択した機能コンテンツＸＣとを用いてオリジナル広告画面Ｗ３（図１（ｂ）参照）を作成する処理である。

ステップ１０６は、商業人から受領した広告看板画像ＣＧを、ジャンル又は地域毎の共同広告画面Ｗ２のいずれかに関連付けて登録する処理である。

図６は、閲覧者に対して、共同広告画面やオリジナル広告画面Ｗ３を閲覧させるフロントオフィス的処理を示したフローチャートである。

ここにステップ２００は、閲覧者の画面要求に応じてトップ画面Ｗ１を呼び出す処理であり、ステップ２０１は、その画面において、ジャンル又は地域の選択操作を待つ処理である。

ステップ２０２は、ステップ２０１でなされたジャンル又は地域の選択操作に応じて、対応した共同広告画面Ｗ２を呼び出す処理であり、ステップ２０３は、その画面に、ランダムに決定した順序で広告看板画像ＣＧを配置させる処理である。

ステップ２０４は、ステップ２０２で呼び出された共同広告画面Ｗ２の被閲覧回数を更新する統計処理である。この統計処理によって少なくとも共同広告画面Ｗ２の被閲覧回数を得ることができ、その値は、共同広告画面Ｗ２から個々のオリジナル広告画面Ｗ３に分岐した割合等を算出するための母数とすることができる。

ステップ２０５、ステップ２０６は、ステップ２０２で呼び出された共同広告画面Ｗ２において、ジャンル又は地域の選択操作、あるいは商業人選択操作を待つ処理である。ここでジャンル又は地域の選択操作がなされたときには、ステップ２０２に戻る。

ステップ２０７は、ステップ２０６でなされた商業人選択操作に応じて、対応したオリジナル広告画面Ｗ３を呼び出す処理である。ステップ２０８は、この呼び出されたオリジナル広告画面Ｗ３の被閲覧回数を更新する統計処理である。商業人は、オリジナル広告画面Ｗ３の被閲覧回数、具体的には月当たりの被閲覧回数等から、当該オリジナル広告画面Ｗ３に、予約フォーム等の機能コンテンツを配置すべきか否かが判断できる。例えば、オリジナル広告画面Ｗ３が一カ月で１０００回閲覧されるのであれば、当該オリジナル広告画面Ｗ３に機能コンテンツＸＣを配置したときにかなりの利用が見込まれるが、一か月で５０回しか閲覧されないオリジナル広告画面Ｗ３では、そこに機能コンテンツを配置しても広告契約の課金が増すだけで、ほとんどその利用は期待できない。その場合、機能コンテンツＸＣの配置よりも、まず広告看板画像ＣＧをより目立つものに変更する等の対策によって、オリジナル広告画面Ｗ３の被閲覧回数を上げるよう努める方がよい。

ステップ２０９は、ステップ２０７で呼び出されたオリジナル広告画面Ｗ３に配置されている機能コンテンツＸＣに対する閲覧者のアクションを待つ処理である。

ステップ２１０は、ステップ２０９でなされたアクションに基づいて、機能コンテンツＸＣが所定機能を実行する処理である。ステップ２１１は、その機能コンテンツＸＣの機能の実行回数を更新する統計処理である。オリジナル広告画面Ｗ３に複数の機能コンテンツＸＣを設ける場合、それぞれの実行回数は、今後機能コンテンツＸＣを取捨選択するための目安になる。

ステップ２１２は、ステップで呼び出されたオリジナル広告画面Ｗ３を閉じる操作を待つ処理である。ここで閉じる処理がなされなければ、オリジナル広告画面Ｗ３を閉じずにステップ２０９に戻る。一方閉じる処理がなされると、このオリジナル広告画面Ｗ３を閉じてから、ステップ２０５に戻る。このときステップ２０２で呼び出された共同広告画面Ｗ２は開かれたままになっている。

最後に、前記方法を実行するための共同広告サイトの構成を説明する。図７は、そのような共同広告サイトの基本構成の一例を示す通信システム図である。

共同広告サイト１は、インターネット２に接続するサーバ装置として構成されており、インターネット２には、閲覧者の端末３や、商業人のサイト／端末４が接続されている。

共同広告サイト１は、トップ画面Ｗ１、共同広告画面Ｗ２、オリジナル広告画面Ｗ３等の構成ファイルや、閲覧者に利便性を提供するために所定機能を実行する複数の機能コンテンツＸＣを蓄積するデータベース１１と、ジャンル又は地域と、広告期間と、複数の機能コンテンツＸＣの内からの利用選択とを少なくとも特定した広告契約に基づいて、商業人から送信されてきた広告看板画像ＣＧと、オリジナルコンテンツＣＣとを受信してデータベース１１に蓄積させる受信サーバ１２と、トップ画面Ｗ１、共同広告画面Ｗ２、オリジナル広告画面Ｗ３等を閲覧するために閲覧者から送信されてきた画面要求を受信すると、データベース１１を参照して対応する画面の構成ファイルを返信するウェブサーバ１３とを備えている。

ミドルウェア１４は、ウェブサーバ１３がデータベース１１を参照する際に、ウェブサーバ１３と協働するプログラムの総称であり、ＣＧＩプログラム等を含んでいる。

ミドルウェア１４には、商業人毎のオリジナル広告画面Ｗ３の被閲覧回数と、そのオリジナル広告画面Ｗ３に配置されている機能コンテンツＸＣの機能の実行回数とに関する統計情報を算出するプログラムを統計手段１４ａとして含んでいてもよい。統計手段１４ａは、種々のインターネット関連企業が提供しているアクセス解析プログラムを利用してもよい。統計手段１４ａは、商業人の画面要求に応じて、そのような統計情報を開示する画面をリアルタイムで自動生成するようにしてもよい。

またミドルウェア１４は、閲覧者のユーザエージェントを判別するプログラムを、ユーザエージェント判別手段１４ｂとして含んでいてもよい。このようなプログラムを準備しておけば、閲覧者のユーザエージェントがスマートフォン用ブラウザである場合は、共同広告画面Ｗ２で商業人の選択操作を受け付けると、その広告看板画像ＣＧを一旦拡大表示し、更に確認操作を受け付けたときに、対応したオリジナル広告画面Ｗ３を表示させることも可能になる。

ＣＣ オリジナルコンテンツ
ＣＧ 広告看板画像
Ｒ３ 広告スペース
Ｗ１ トップ画面
Ｗ２ 共同広告画面
Ｗ３ オリジナル広告画面
ＸＣ 機能コンテンツ
１ 共同広告サイト
１１ データベース
１２ 受信サーバ
１３ ウェブサーバ
１４ａ 統計手段
１４ｂ ユーザエージェント判別手段

Claims (6)

1. 商品、サービスなどの商業ジャンル又は地域を選択項目として指定し呼び出すためのトップ画面と、呼び出された選択項目に該当する商業人の広告看板画像を、所定の配列形式で一覧表示させる共同広告画面と、該共同広告画面に表示される広告看板画像のそれぞれに対応させて、商品又はサービスの案内を含む販売促進情報を掲載したオリジナル広告画面とを共同広告サイトに保存し、該サイトの閲覧者に対して、前記共同広告画面を表示させた後、いずれかの広告看板画像の選択操作に応じて、対応したオリジナル広告画面を選択的に表示させることを特徴とする、インターネットを用いた地域対応型の共同広告方法。
2. 請求項１において、
   前記サイトの閲覧者が前記共同広告画面を表示するたびに、該共同広告画面における広告看板画像の配列順序を変更する、インターネットを用いた地域対応型の共同広告方法。
3. 請求項１又は２において、
   前記広告サイトの閲覧者のユーザエージェントを判別し、判別したユーザエージェントがスマートフォン用ブラウザである場合は、前記広告看板画像の選択操作を受け付けると該広告看板画像を一旦拡大表示して、更に選択確認操作を受け付けたときに、対応したオリジナル広告画面を呼び出す、インターネットを用いた地域対応型の共同広告方法。
4. 商品、サービスなどの商業ジャンル又は地域を選択項目として指定し呼び出すためのトップ画面と、呼び出された選択項目に該当する商業人の広告看板画像を、所定の配列形式で一覧表示させる共同広告画面と、該共同広告画面に表示される広告看板画像のそれぞれに対応させて、商品又はサービスの案内を含む販売促進情報を掲載したオリジナル広告画面とを蓄積するデータベースと、
   該サイトの閲覧者に対して、前記共同広告画面を表示させた後、いずれかの広告看板画像の選択操作に応じて、対応したオリジナル広告画面を選択的に表示させるウェブサーバとを備えたことを特徴とする共同広告サイトシステム。
5. 請求項４において、
   前記サイトの閲覧者が前記共同広告画面を表示するたびに、該共同広告画面における広告看板画像の配列順序を変更する、共同広告サイトシステム。
6. 請求項４又は５において、
   前記サイトの閲覧者のユーザエージェントを判別するユーザエージェント判別手段を更に備え、判別したユーザエージェントがスマートフォン用ブラウザである場合は、前記広告看板画像の選択操作を受け付けると該広告看板画像を一旦拡大表示して、更に選択確認操作を受け付けたときに、対応したオリジナル広告画面を呼び出す、共同広告サイトシステム。
   

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