JP2015041089A - 端部部材、感光体ドラムユニット、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

端部部材、感光体ドラムユニット、及びプロセスカートリッジ Download PDF

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修一 池田
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Abstract

【課題】回転駆動力を十分に伝達し、駆動軸及び軸受部材に生じる傷や打痕を抑制し、装置本体と感光体ドラムとの着脱が確実であるとともに円滑であり、生産性にも優れる端部部材を提供する。
【解決手段】断面形状が略三角形で軸線が延びる方向にはねじれた穴である凹部を有する駆動軸が備えられた画像形成装置本体に対して取り外し可能に装着される感光体ドラムユニットの端部に配置される端部部材20であって、凹部に係合及び離脱可能な凸状の軸受部材30が備えられ、軸受部材はその外周面の軸線に沿った方向にアンダーカット部がなく、軸線が延びる方向に直交する断面のうち外周形状が多角形であり、多角形は、凹部の内面に接触し、駆動軸の回転のときに凹部に引っ掛かり回転力を伝達する頂部である少なくとも3つの回転力伝達頂部と、凹部に接する少なくとも1つの辺である回転力伝達辺とを有し、外周形状が4角形、5角形、又は7角形以上の多角形である。
【選択図】図7

Description

本発明は、レーザープリンタ、複写機等の画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジ、該プロセスカートリッジに含まれる感光体ドラムユニット、及び感光体ドラムユニットに具備される端部部材に関する。
レーザープリンタ、複写機等の画像形成装置には、該画像形成装置の本体(以下、「装置本体」と記載することがある。)に対して着脱可能にプロセスカートリッジが備えられている。
プロセスカートリッジは、装置本体に装着された姿勢で文字や図形等、表されるべき内容を形成し、これを紙等の記録媒体に転写する部材である。そのために、プロセスカートリッジには、転写する内容が形成される感光体ドラム、及び該感光体ドラムに対して転写すべき内容を形成するための帯電手段や現像手段が具備されている。
プロセスカートリッジは、メンテナンスのために同一のプロセスカートリッジを装置本体に対して着脱したり、古いプロセスカートリッジを装置本体から離脱して新しいプロセスカートリッジを装置本体に装着したりする。このようなプロセスカートリッジの着脱は、画像形成装置の使用者が自らできるものであり、かかる観点からできるだけ容易に行えることが望ましい。
また、プロセスカートリッジに含まれる感光体ドラムは、その作動時に回転をさせる必要がある。そこで感光体ドラムには、装置本体の駆動軸が直接又は他の部材を介して係合し、これにより感光体ドラムが駆動軸から回転力を受けて回転するように端部部材(軸受部材)が備えられている。
一方、上記のようにプロセスカートリッジを装置本体に対して着脱させるためには、その都度装置本体の駆動軸と感光体ドラムに備えられた軸受部材との係合の解除(離脱)、及び再係合をさせる必要がある。
特許文献1、2には、装置本体側に軸線方向に移動する駆動軸が設けられるとともに、該駆動軸には断面が多角形で、軸線に沿った方向にはねじれた穴が形成され、一方、感光体ドラム側には軸受部材として駆動軸のねじれた穴に挿入して駆動力を伝達させる多角形の柱状突起を具備する技術が開示されている。特許文献1に記載の突起は駆動軸のねじれた穴に対応してねじれた柱状である。一方、特許文献2に記載の突起はねじれていない柱状である。
特許文献1、2に記載のいずれの技術も、感光体ドラムの回転精度を向上させ、装置本体から感光体ドラムへ確実に駆動力を伝達することを目的としている。
特開平8−328449号公報 特開平10−153941号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようなねじれた穴、及びこれに対応するねじれた柱状突起を具備する技術では、ねじれた柱状突起を射出成形で作製するに際して柱状突起のねじれに合わせて回転を与える必要があり、金型構造が複雑で大きなものになる傾向がある。また、金型構造が複雑で大きなものになるため、ねじれた柱状突起を有する端部部材を、同時に複数成形できる金型を作製することは困難である。
また、特許文献1に記載の技術では、プロセスカートリッジを装置本体から離脱させるに際して、駆動軸のねじれた穴からねじれた柱状突起を離脱させるときに、駆動方向とは逆の方向に回転を与える必要がある。これにより離脱が円滑に行われないことがある。
特許文献2に記載の突起はねじれていないので上記のような問題はない。しかしながら、ねじれた穴にねじれていない突起を挿入させるため、その性質上、穴と突起との接触部位が限られる。従って、突起は、ねじれた穴に挿入できる範囲でできるだけ大きく形成することが好ましい。しかしながら、ねじれた穴の形状にはばらつきがあり、場合によってねじれていない突起が入らなくなる虞があった。
すなわち、特許文献2をはじめ特許文献1に記載の技術もまた、その柱状突起を備える軸受部材について、十分な回転伝達精度を有しつつも、装置本体の駆動軸との着脱をより円滑に行うことについて必ずしも十分であるとはいえなかった。例えば、突起をねじれた穴に挿入できたとしても、装置本体の駆動軸との着脱を円滑に行うために駆動軸と軸受部材との接触部が少なくなる形状の軸受部材にすると、駆動力が適切に伝達されないことがあった。また、駆動力を伝達できる形態であっても両者の接触部分の面積が小さくなり、力が集中して傷が打痕となり、機能上・外観上の不具合を生じる不具合があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、回転駆動力を十分に伝達し、駆動軸及び軸受部材に生じる傷や打痕を抑制し、装置本体と感光体ドラムとの着脱が確実であるとともに円滑であり、生産性にも優れる端部部材を提供することを目的とする。また、当該端部部材を用いた感光体ドラムユニット、及びプロセスカートリッジを提供する。
以下、本発明について説明する。
請求項1に記載の発明は、断面形状が略三角形で軸線が延びる方向にはねじれた穴である凹部を有する駆動軸が備えられた画像形成装置本体に対して取り外し可能に装着される感光体ドラムユニットの端部に配置される端部部材であって、凹部に係合及び離脱可能な凸状の軸受部材が備えられ、軸受部材は、その外周面の軸線に沿った方向にアンダーカット部がなく、軸線が延びる方向に直交する断面のうち外周形状が多角形であり、多角形は、凹部の内面に接触し、駆動軸の回転のときに凹部に引っ掛かり回転力を伝達する頂部である少なくとも3つの回転力伝達頂部と、凹部に接する少なくとも1つの辺である回転力伝達辺と、を有し、外周形状が4角形、5角形、又は7角形以上の多角形である、端部部材により課題を解決する。
ここで「多角形」とは、凸多角形及び凹多角形を含む概念である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の端部部材において、軸受部材の断面において、3つの回転力伝達頂部のそれぞれが隣接しない3つ頂点となり、凹部に挿入可能な六角形を考えたとき、該六角形の面積よりも軸受部材の断面における断面積が小さいことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の端部部材において、六角形を構成する辺のうち、互いに隣接しない3つの辺を含む最小の三角形の外接円の半径をR1pとし、凹部の断面形状略三角形を含む最小の三角形の外接円の半径をR1hとしたとき、
0.85≦R1p/R1h≦1.07
である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の端部部材において、六角形断面の形状が、補正された形状を具備しており、当該補正された形状は、六角形断面のうち隣接しない3つの辺のうち回転力伝達に寄与しない1組において、補正前から補正後において傾斜角が補正角度θ変更された形状であり、補正角度θは、R1p/R1hが0.85以上0.93以下ではθが0.1°以上10°以下である。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の端部部材において、凹部と軸受部材とが係合し、回転力を伝達することができる姿勢において、凹部の開口における稜線と軸受部材との接触長さをL、接触する軸受部材の部位と凹部の稜線とが成す角をθ、及びθを変更するために変更前の六角形から変更する補正角度をθとしたとき、R1p/R1hが0.85以上0.93以下ではθが0.1°以上10°以下である。
請求項6に記載の発明は、請求項3又は4に記載の端部部材において、凹部と軸受部材とが係合し、回転力を伝達することができる姿勢において、凹部の開口における稜線と軸受部材との接触長さをL、接触する軸受部材の部位と凹部の稜線とが成す角をθ、及びθを変更するために変更前の六角形から変更する補正角度をθとしたとき、R1p/R1hが0.96以上1.07以下ではθが−10°以上−0.1°以下である。
請求項7に記載の発明は、円筒状の感光体ドラムと、該感光体ドラムの少なくとも一方の端部に装着される請求項1乃至6のいずかれ1項に記載の端部部材と、を備える感光体ドラムユニットである。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の感光体ドラムユニットと、感光体ドラムユニットの感光体ドラムを帯電させる帯電ロールと、感光体ドラムに静電潜像を現像する現像ロールと、を備える、プロセスカートリッジである。
本発明によれば、装置本体からの回転駆動力を感光体ドラムに伝達するとともに、装置本体と感光体ドラムユニットとの着脱を確実・円滑におこなうことができる。また、回転駆動力を伝達するに際して、駆動軸及び軸受部材に傷や打痕といった変形が生じることを抑制可能である。一方、生産性に関しても軸受部材にアンダーカット部がないので良好である。
1つの形態を説明する図で画像形成装置を説明する模式図である。 図2(a)は駆動軸の一端側を示す斜視図、図2(b)は駆動軸の一端側を示す正面図である。 凹部の形状を説明する図である。 図4(a)は凹部の他の例を示す正面図、図4(b)は凹部の他の例の形状を説明する図である。 プロセスカートリッジの構造を概念的に示した図である。 感光体ドラムユニットの外観斜視図である。 端部部材の外観斜視図である。 図8(a)は端部部材の正面図、図8(b)は端部部材の側面図である。 軸受部材の形状を説明する図である。 軸受部材から定義する六角形Tを説明する図である。 六角形Tによる仮の軸受部材と駆動軸の凹部との係合を説明する斜視図である。 六角形Tによる仮の軸受部材と駆動軸の凹部との係合を説明する図で軸線方向の断面を模式的に表した図である。 六角形Tによる仮の軸受部材と駆動軸の凹部との係合を説明する正面図である。 図14(a)は補正角度θを適用する前の状態を表す図、図14(b)は補正角度θについて説明する図である。 図15(a)は補正角度θを適用する前の状態を表す図、図15(b)は補正角度θについて説明する図である。 図16(a)は図15(a)と同じ図であり回転力を伝達しない頂部が凹部の壁面に接触する場面を表した図、図16(b)はこれに対応した軸受部材の形状について説明する図である。 第一の変形例を説明する軸受部材と凹部との係合を説明する正面図である。 第二の変形例を説明する軸受部材と凹部との係合を説明する正面図である。 第三の変形例を説明する軸受部材と凹部との係合を説明する正面図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら形態に限定されるものではない。
図1は1つの形態を説明する図で、画像形成装置1に含まれるプロセスカートリッジ3、及び該プロセスカートリッジ3を装着する画像形成装置本体2(以下、「装置本体2」と記載することがある。)を模式的に示した斜視図である。図1に示したように、画像形成装置1は、装置本体2及びプロセスカートリッジ3を具備している。プロセスカートリッジ3は、図1にAで示した方向に移動させることにより装置本体2に装着し、及び離脱させることができる。
ここで、装置本体2は、次に説明する駆動軸51を有している。その他の部位については公知の構成を用いることができる。
初めに装置本体2に備えられる駆動軸51について説明する。図2には装置本体2に備えられ、感光体ドラムユニット10に回転駆動力を与える駆動軸51のうち、軸受部材30(図7参照)に係合する側の端部を表した。図2(a)が斜視図、図2(b)が正面図である。図2(a)、図2(b)では、凹部52の一部を透視して破線で示している。駆動軸51の反対側の端部は装置本体2の駆動源に直接又は間接的に連結されている。
駆動軸51の端部には、図2(a)、図2(b)からわかるように、凹部52が設けられている。凹部52は、駆動軸51の軸線が延びる方向に直交する方向において略正三角形の断面を有し、駆動軸51の端面から軸線が延びる方向(深さ方向)に進むにつれて所定の角度で軸線を中心にねじれるような形状を有する穴である。また、凹部52の底のうち、駆動軸51の軸線位置からは軸線に沿って円柱状の突起53が立設されている。従って凹部52は駆動軸51の端部に開口を具備し、軸線が延びる方向に深さを有するとともに底部を備える容器状に形成されている。
また図2(b)からわかるように、凹部52を軸線方向正面から透視して見たとき、凹部52の開口部(駆動軸41の端面)に形成されている三角形(T)と、凹部52の底に形成されている三角形(T)とは軸線を中心に回転した2つの三角形が重なっているように見える。このような形態から次のような特徴を定義する。図3に説明のための図を表した。図3は図2(b)と同じ視点で凹部52に注目したものである。
図2(b)、図3では凹部52の開口に形成される三角形を符号T、凹部52の底に形成される三角形を符号Tで表した。ここで、図3の視点から凹部52を見たとき、2つの三角形T、Tで囲まれる内側には、TとTとの交点を頂点とする形状Tが形成される(形状Tは図3に太線で示している。)。本形態では形状Tは六角形である。このような凹部52から次のような形状を定義する。
三角形T、Tの外接円をC1hとし、外接円C1hの半径をR1hとする。本形態ではT、Tが完全な三角形により形成されているが、凹部の当該形状は三角形の頂点が切りかかれたような多角形により形成されることもある。この場合、三角形T、Tは当該多角形を含む最少の三角形により定義される。
三角形Tと三角形Tとの回転角(すなわち凹部52のねじれ角)をθとする。
形状Tの外接円をC2hとし、外接円C2hの半径をR2hとする。また形状Tの内側に接して内包される最大の円をC3hとし、円C3hの半径をR3hとする。
図4には凹部の変形例である凹部52’を説明する図を示した。図4(a)は図2(b)に相当し、図4(b)は図3に相当する。凹部52’では凹部52に加え、その内側を軸線を中心とした円でくり抜いたような円弧が表れる形状である。このような場合にも図4(b)に示したように、凹部における各形状を定義することができる。このとき円C3hは当該くり抜いたような円弧を形成する円とする。
以上説明した各形状と軸受部材30(図7参照)との関係は後で説明する。
次にプロセスカートリッジ3について説明する。図5には、プロセスカートリッジ3の構造を模式的に表した。図5からわかるようにプロセスカートリッジ3には、感光体ドラムユニット10(図6参照)、帯電ローラ4、現像ローラ5、規制部材6、及びクリーニングブレード7を有している。プロセスカートリッジ3を装置本体2に装着した姿勢で、紙等の記録媒体が図5にVで示した線に沿って移動することにより、当該記録媒体に画像が転写される。
また、プロセスカートリッジ3の装置本体2への着脱は概ね次のように行われる。プロセスカートリッジ3に備えられる感光体ドラムユニット10は、装置本体2から回転駆動力を受けて回転することから、少なくとも作動時には装置本体2の駆動軸51(図2参照)と感光体ドラムユニット10の軸受部材30(図7参照)とが係合している必要がある。一方、プロセスカートリッジ3の装置本体2への着脱時には、装置本体2の駆動軸51と感光体ドラムユニット10の軸受部材30との係合は解除(離脱)されている必要がある。
そこで、装置本体2の駆動軸51は、その軸線に沿った方向に移動が可能に構成されており、プロセスカートリッジ3の着脱時には駆動軸51が感光体ドラムユニット10の軸受部材30から離脱した姿勢にある。一方、プロセスカートリッジ3が装置本体2に装着された後には、駆動軸51が移動して感光体ドラムユニット10の軸受部材30に係合する。
このように、装置本体2の駆動軸51と感光体ドラムユニット10の軸受部材30とは、適切な回転駆動力を伝達するとともに、円滑に係合離脱されることが好ましい。
以下、各構成について説明する。
上記のようにプロセスカートリッジ3には、帯電ローラ4、現像ローラ5、規制部材6、クリーニングブレード7、及び感光体ドラムユニット10が備えられ、それぞれは次のようなものである。
帯電ローラ4は、画像形成装置本体2からの電圧印加により感光体ドラムユニット10の感光体ドラム11(図6参照)を帯電させる。これは、当該帯電ローラ4が感光体ドラム11に追随して回転し、感光体ドラム11の外周面に接触することにより行われる。
現像ローラ5は、感光体ドラム11に現像剤を供給するローラである。そして、当該現像ローラ5により、感光体ドラム11に形成された静電潜像が現像される。なお現像ローラ5には、固定磁石が内蔵されている。
規制部材6は、上記した現像ローラ5の外周面に付着する現像剤の量を調整するとともに、現像剤自体に摩擦帯電電荷を付与する部材である。
クリーニングブレード7は、感光体ドラム11の外周面に接触してその先端により転写後に残存した現像剤を除去するブレードである。
感光体ドラムユニット10は、感光体ドラム11を備え、ここに記録媒体に転写すべき文字や図形等が形成される。図6に感光体ドラムユニット10の外観斜視図を示した。図6からわかるように感光体ドラムユニット10は、感光体ドラム11、フタ材12、及び端部部材20を備えている。
感光体ドラム11は、円筒状である基体の外周面に感光層を被覆した部材である。当該感光層に紙等の記録媒体に転写すべき文字や図形等が形成される。
基体はアルミニウム、又はアルミニウム合金による導電性材料が円筒形状に形成されたものである。基体に用いられるアルミニウム合金の種類は特に限定されるものではないが、感光体ドラムの基体として用いられることが多いJIS規格(JIS H 4140)で定められる6000系、5000系、3000系のアルミニウム合金であることが好ましい。
また、基体の外周面に形成される感光層は特に限定されることはなく、その目的に応じて公知のものを適用することができる。
基体は、切削加工、押し出し加工、引き抜き加工等により円筒形状を形成することにより製造することができる。そして基体の外周面に感光層を塗布する等して積層し、感光体ドラム11を作製することが可能である。
感光体ドラム11の一端には後述するように端部部材20が取り付けられ、他端にはフタ材12が配置されている。
フタ材12は、樹脂により形成された部材で、感光体ドラム11の円筒内側に嵌合される嵌合部と、感光体ドラム11の一端面を覆うように配置される軸受部と、が同軸に組み合わされている。軸受部は、感光体ドラム11の端面を覆う円板状であるとともに、軸を受ける部位を具備する。また、フタ材12には、導電性材料によりなるアース板が配置され、これにより感光体ドラム11と装置本体2とを電気的に接続させている。
なお、本形態ではフタ材の一例を表したがこれに限定されず、通常取り得る他の形態のフタ材を適用することも可能である。例えばフタ材に回転力伝達のための歯車が配置されてもよい。
また上記導電性材料は後述する端部部材20側に設けられてもよい。
端部部材20は、感光体ドラム11の端部のうち上記フタ材12とは反対側の端部に取り付けられる部材であり、本体21及び軸受部材30を備えている。図7に端部部材20の斜視図を示した。また、図8には端部部材20の正面図及び側面図を表した。図8(a)は図7にVIIIaで示した方向から見た端部部材20の正面図であり、図8(b)は図7にVIIIbで示した方向から見た端部部材20の側面図である。
図6乃至図8からわかるように本形態では、本体21と軸受部材30とが一体に形成されることにより端部部材20が構成されている。そして端部部材20は、本体21が感光体ドラム11に装着され、本体21に一体に設けられた軸受部材30が装置本体2の駆動軸51に係合して回転駆動力を受けることにより感光体ドラムユニット10を回転させる。
本体21は、筒状体22、感光体ドラム11の端面に接触して係止する接触壁23、及び感光体ドラム11の内側に挿入する嵌合部24を具備している。
筒状体22は、一方の端部に底を具備し、他方の端部に接触壁23を有する有底の円筒形状の部材である。筒状体22のうち当該底からは、軸受部材30が外側に突出するように設けられている。
接触壁23は、筒状体22の端部のうち軸受部材30が備えられた側とは反対側の端部に設けられ、筒状体22の外周面に立設するリング(円環)状の部材である。接触壁23は、図6からわかるように、端部部材20を感光体ドラム11に装着した姿勢で、感光体ドラム11の端面に接触するように配置される。これにより端部部材20の感光体ドラム11への挿入深さが規制される。
嵌合部24は、接触壁23のうち筒状体22が設けられる側とは反対側に突出する円筒形状の部位である。嵌合部24は感光体ドラム11の内側に挿入され、接着剤により感光体ドラム11の内面に固定される。これにより端部部材20が感光体ドラム11の端部に固定される。従って、嵌合部24の外径は、感光体ドラム11の円筒形状の内側に挿入可能な範囲で、感光体ドラム11の内径と概ね同じである。
嵌合部24には、外周面に溝24aが形成されてもよい。これにより、嵌合部24を感光体ドラム11に挿入した際に、嵌合部24の表面に塗られた接着剤の一部が溝24aに充填され、アンカー効果等により端部部材20と感光体ドラム11との接着性が向上する。
軸受部材30は、上記した装置本体2の駆動軸51に設けられた凹部52に係合し、駆動軸51からの回転力を端部部材20に伝達する機能を有する凸状の部材である。また、プロセスカートリッジ3が装置本体2に着脱される際には、軸受部材30は駆動軸51の凹部52から離脱するように構成されている。本形態の軸受部材30は具体的には次のような形状を有している。
軸受部材30は図8(a)、図8(b)からわかるように、筒状体22の底から軸線方向に突出するように設けられた筒状体であり、軸線が延びる方向に直交する断面で外周形状は次に説明する多角形であるとともに内周形状は円形である。図9には図8(a)のうち軸受部材30の外周形状を拡大し、該軸受部材30の外周形状を説明する図を示した。
図9からわかるように、本形態で軸受部材30はその外周形状において3つの回転力伝達頂部31、32、33と、回転力伝達辺41、42、43と、を有し、9角形が形成されている。後で詳しく説明するが、回転力伝達頂部31、32、33及び回転力伝達辺41、42、43は、駆動軸51の凹部52の壁面に引っ掛かり、端部部材20、及び感光体ドラム11に駆動軸51からの回転力を伝達する部位として機能する。
このように機能する軸受部材30は以下に説明する事項に基づき各部形状が構成されている。
図9に破線で示したように、この断面において、軸受部材30を内包する六角形Tを定義する。従って、六角形Tの面積よりも軸受部材30の当該断面積が小さいものとされる。また、この六角形Tは、隣接しない3つの頂点が回転力伝達頂部31、32、33と一致する。そしてこの六角形Tは少なくとも上記した凹部52で定義した六角形Tに挿入可能な形状である。
図10にはさらに六角形Tについて説明する図を表した(六角形Tは図10に太線で示している。)。軸受部材30では、この六角形Tから次のような形状を定義する。
六角形Tを構成する辺のうち、互いに隣接しない3つの辺を含む最小の三角形をTとする。また、六角形Tを構成する辺のうち、三角形Tに含まれない3つの辺を含む最小の三角形をTとする。そして三角形T、Tの外接円をC1pとし、この外接円C1pの半径をR1pとする。すなわちTとTが同じ外接円を有するように六角形Tを構成する。
三角形Tと三角形Tとの回転角をθとする。
六角形Tの外接円をC2pとし、外接円C2pの半径をR2pとする。また六角形Tに内包される最大の円をC3pとし、円C3pの半径をR3pとする。
次に、仮に、六角形Tにより六角柱を形成し、これを仮の軸受部材30’としたときにおいて、仮の軸受部材30’と駆動軸51の凹部52との係合を考える。図11乃至図13に説明のための図を表した。図11は仮の軸受部材30’が凹部52に係合される過程の様子を模式的に示した斜視図である。図12は凹部52と仮の軸受部材30’とが係合された姿勢における軸線が延びる方向に沿った断面を模式的に表した図である。従って、図12では凹部52に仮の軸受部材30’が差し込まれた深さ方向の様子が表れている。図13は駆動軸51の端面における、凹部52と仮の軸受部材30’とが係合された姿勢を示した図である。また図13には挿入深さhにおける凹部52の断面である三角形Tを破線で示した。
図11からわかるようにプロセスカートリッジ3が装置本体2に装着された後、駆動軸51が軸方向に移動してその凹部52の内側に仮の軸受部材30’を挿入させる。そして挿入後は図13に示したように、仮の軸受部材30’の六角である外周面のうち、回転力伝達頂部31、32、33及び少なくとも3つの面の一部又は全部が凹部52の端面における三角形Tの稜線に接し、軸周りの回転駆動力を伝達し得る姿勢で両者が係合する。また、このときには、凹部52に具備される突起53は仮の軸受部材30’の筒状である内側の空間に挿入される。
駆動軸51と仮の軸受部材30’とが係合すると、駆動軸51、仮の軸受部材30’、本体21及び感光体ドラム11は同軸となる。
このような凹部52と仮の軸受部材30’との係合の姿勢で次のような形状を定義する。これにより六角形Tの形態がさらに特定される。
図12からわかるように、仮の軸受部材30’の軸線方向大きさをh、凹部52の軸線方向の大きさ(深さ)をhとする。これにより、仮の軸受部材30’の凹部52への挿入深さをhとする。図12で示した例ではh>hなので、h=hとなる。一方、h<hのときにはh=hとなる。この軸線に沿った方向の関係は、後述するように仮の軸受部材30’から軸受部材30とする過程においても変化はないので、軸受部材30においても同じである。
凹部52の断面において駆動軸51の端面に表れる三角形Tと、挿入深さhにおける凹部52の断面である三角形Tとのねじれ角をθとする(図13参照)。図12の場合はθ=θである(図3参照)。
図13からわかるように、凹部52の開口における三角形Tの稜線と仮の軸受部材30’との接触長さをLとし、三角形Tに接触する仮の軸受部材30’の辺と三角形Tの辺とが成す角をθとする。
そして以上説明した各形状は次の関係を有していることが好ましい。
1p/R1hが0.85以上1.07以下である。この値が範囲より小さいと、軸受部材の強度が弱くなり、回転伝達が適切に行われない虞があり、この範囲より大きいと軸受部材と凹部との着脱が円滑とならない虞がある。
2p−R3h>0mmであることが好ましい。これを満たすことにより軸受部材と凹部とで回転力伝達を行うことができる。
駆動軸のうち凹部を形成する部分が非金属材料からなる場合には、R2p−R3h>1mmが好ましい。これにより塑性変形や破断しやすい非金属(樹脂など)を適切に適用することができる。
は0.5mmより大きいことが好ましく、さらに好ましくは1mmより大きく、最も好ましくは1.5mmより大きい。Lが0.5mm以下であると、回転力を伝達することができなかったり、回転力を伝達することができても接触面積が小さく、大きな傷や打痕が発生したりする虞がある。
θが5°以下であることが好ましい。これより大きいと軸受部材の縁(エッジ)が特に強く凹部に接触するようになり、傷や打痕が付きやすくなる。
0.5≦θ/θ≦1.5であることが好ましい。
として考慮するべき接触部以外の部位における、凹部52と軸受部材30とが干渉する体積が1mm以下であることが好ましい。このような干渉の有無は凹部及び軸受部材をCAD等によりデータ化し、これを組み合わせることにより得ることができる。すなわち、CAD上で作成した軸受部材と凹部とを、CAD上で組立て、両者が係合して回転伝達をしている状態を模すことにより、干渉する体積を求めることができる。
また、ここまで説明した仮の軸受部材30’の外周形状(六角形T)において、さらに回転力伝達性能の向上、及び打痕の発生を低減するために当該外周形状を補正してもよい。図14、図15に補正に関する説明のための図を示した。図14は1つの補正について説明する図であり、図14(a)は補正前を表す図で図13と同じ視点によるもの、図14(b)は補正に関する考え方を説明する図で図14(a)と同じ視点によるものである。図15は他の補正について説明する図であり、図15(a)は補正前を表す図で図13と同じ視点によるもの、図15(b)は補正に関する考え方を説明する図で図16(a)と同じ視点によるものである。
1つの補正は次の通りである。図14(a)には、当該1つの補正をすることが好ましい場合における場面の1つの例を示している。すなわち、このときには回転力を伝達することはでき、仮の軸受部材30’の強度も問題がないが、仮の軸受部材30’と凹部52との接触部が少なく、Lが小さいので、ここに力が集中するため傷や打痕が懸念される。このような場合には図14(b)に示したように補正前のθに対して補正角度θを差し引く。これにより図14(b)からもわかるように、Lを大きくすることができ、傷や打痕の発生を抑制することができる。
一方、図14(a)とは逆に、補正前においてθが負になる状況もあり得る。このときには、図14(a)にBで示した頂点が凹部52の側壁に接し、本来凹部52の側壁に接するべき回転力伝達頂部31が凹部52の側壁に接しない態様となってしまう。これに対しては補正前のθに対してマイナスの補正角度θを差し引く。すなわちこの場合にはθを大きくする補正をする。
このような補正角度θは次の基準で適用されることが好ましい。すなわち、上記したR1p/R1hが0.85以上0.93以下であるときはθが1°以上10°以下である。また、R1p/R1hが0.96以上1.07以下であるときはθが−10°以上−0.1°以下である。ここで、θが正であるとは、仮の軸受部材30’の体積を増やす方向、θが負であるとは、仮の軸受部材30’の体積を減らす方向である。
この範囲内に補正することで、軸受部材の回転力伝達辺と凹部側の回転伝達面とが線状に接触するようになり、つまり、Lが大きくなるため回転伝達に伴う傷や打痕を抑制することができる。
これに対して、他方の補正は次の通りである。図15(a)には、破線で挿入深さhにおける凹部52の断面である三角形Tを併せて示した。この例では、上記したθの補正により、θ−θを概ね0とし、大きなLを確保することができたが、一方で、図15(a)にDで示したように、仮の軸受部材30’のうち回転力を伝達していない角部が、平面視で凹部52の開口側端部と底部との交点となる部位で凹部52の側壁に接触(干渉)している。凹部52におけるこの部位は、三角形が連続してねじれて形成された部分であるため、曲面となっており、干渉が生じやすい。
このような場合に、図15(b)に示したように補正角度θを設定して仮の軸受部材30’の当該干渉する面の傾斜角を補正することにより、接触(干渉)を回避することができる。ここで傾斜角は六角形断面のうち、回転力伝達に寄与しない辺における、L部分に対する成す角を意味する。
このような補正角度θは次の基準で適用されることが好ましい。すなわち、上記したR1p/R1hが0.85以上0.93以下であるときにθが0.1°以上10°以下である。これにより仮の軸受部材30’側のうち、回転力を伝達しない角部が、凹部の側壁に接触することなく干渉が防止されるため、係合や離脱を円滑に行うことができる。ここでθが正であるとは、補正前の上記回転力を伝達しない角部がDから遠ざかる方向の角度を意味する。
なお、ここでは1つの補正(θ)により生じた形態により他の補正(θ)を行う組み合わせを説明したが、1つの補正を行うか否かにかかわらず、図15(a)の形態となることもある。従って、このときには1つの補正とは無関係に他の補正(θ)を行うこともできる。また、1つの補正のみでより適切な形態を得られた場合には他の補正を行う必要はない。
本発明では、補正をする前の形態、1つの補正をした後の形態、及び他の補正をした後の形態の少なくともいずれかの形態に対して次のように軸受部材の形態を調整して軸受部材30とする。ここでは上記1つの補正(θ)をした後の形態に対する例を説明する。図16に説明した図を示した。図16(a)は図15(a)と同じ図である。
このような場合に、図16(b)に示したように、本発明では回転力を伝達しない角部を除去した形態とする。これにより、本形態では軸受部材30となり9角形が形成される。そして、当該9角形のうち、回転力伝達頂部31、32、33の他、回転力伝達辺41、42、43が形成される。
これにより、軸受部材を大きくしながらも、該軸受部材30が駆動軸51の凹部52の大きさにばらつきが生じてもより確実に該凹部52に係合させることができる。すなわち、軸受部材30のうち回転力を伝達しない角部が凹部52の壁面から大きく離隔するように除去されているので、両者の不要な接触が生じることを抑制することができる。
ここでは、回転力を伝達しない角部の除去の態様の1例を説明したが、図16(a)の形態から、図16(b)の形態とするように回転力を伝達しない角部を除去する態様は他の例を適用することもできる。以下に他の例を説明する。
図17は第一の他の例を説明する図であり、軸受部材130及び軸受部材130が挿入された凹部52を表している。図17は図16(b)に相当する図である。第一の他の例では図16(a)の形態から回転力を伝達しない角部を除去する形態として、少なくとも一部に曲線を用いている。これによっても9角形が形成される。
図18は第二の他の例を説明する図であり、軸受部材230及び軸受部材230が挿入された凹部52を表している。図18は図16(b)に相当する図である。第二の他の例では図16(a)の形態から回転力を伝達しない角部を除去する形態として折れ線を用いている。これによって凹多角形である12角形が形成される。
図19は第三の他の例を説明する図であり、軸受部材330及び軸受部材330が挿入された凹部52を表している。図19は図16(b)に相当する図である。第三の他の例では図16(a)の形態から回転力を伝達しない角部を除去する形態として、回転力伝達頂部31と回転力伝達頂部32との間を直線的に除去し、ここには回転力伝達辺が形成されない。これによって5角形が形成される。このように、軸受部材は回転力伝達辺が少なくとも1つ形成されていればよく、これによれば例えばさらに回転力伝達頂部32と回転力伝達頂部33との間も直線的に除去すれば、四角形が形成される。
以上のように、3つの回転力伝達頂部と、少なくとも1つの回転力伝達辺が形成されるとともに、軸線が延びる方向に直交する断面が4角形、5角形、又は7角形以上の多角形とすることにより、軸受部材を大きくしながらも、駆動軸51の凹部52の大きさにばらつきが生じても、より確実に該凹部52に軸受部材を係合させることができる。なお、ここでいう多角形は凸多角形及び凹多角形を含む概念である。
このような軸受部材30、130、230、330を駆動軸51の凹部52に係合すると、ぞれぞれ図16(b)、図17乃至図19のようになる。これら各図からわかるように、軸受部材30、130、230、330が凹部52の内側に配置された姿勢で、回転力伝達頂部31、32、33及び少なくとも1つの回転力伝達辺41、42、43が凹部52の開口端部における断面である三角形Tに引っ掛かり、回転力を伝達する状態になる。このとき、これ以外の部位は凹部52の壁面から大きく離隔するように除去されているので、凹部52の形状にばらつきがあっても、不要な部分の干渉(接触)が防止され、円滑な着脱が可能である。
これら軸受部材によれば、軸線が延びる方向に直交する方向の断面において、4角形、5角形、又は7角形以上の多角形が形成される。
また軸受部材30、130、230、330は、軸線方向にいわゆるねじれた形状でなく、アンダーカットとなる部位が存在しない。アンダーカットが存在しないとはすなわち、軸受部材30、130、230、330の根元側端部(本体21側端部)から軸方向に軸受部材30、130、230、330を見たときに(図8(a)とは反対側である背面側から軸受部材30、130、230、330を見たときに)、軸受部材30、130、230、330の他の部位が見えない形状である。
これにより、軸受部材30、130、230、330を形成する際に金型への材料の充填、及び離型性がよくなり、生産性が向上する。また、スライドコア、コマの回転機構が不要になるので、金型自体の構成を簡素化することも可能となる。また、軸受部材30、130、230、330を凹部52へ係合する際、及びこれとは反対に離脱するときにも円滑に係合・離脱を行うことができる。
軸受部材30、130、230、330の内周形状は必ずしも断面が円形である必要はなく、凹部52に係合することができればいずれの形状であってもよい。本形態では軸受部材30、130、230、330は筒状体としたが、中実である柱状であってもよい。
端部部材20は、結晶性樹脂により形成されていることが好ましい。結晶性樹脂であれば、金型を用いて射出成型をするに際し、流れが良好であることから成型加工性がよく、ガラス転移点にまで冷却しなくても結晶化して固化することにより離型することができる。従って、生産性を大きく向上させることが可能である。また、結晶性樹脂は、耐熱性、耐溶剤性、耐油性、耐グリース性に優れ、耐摩擦摩耗性や摺動性も良好であり、さらには剛性及び硬さの観点からも端部部材に適用する材料として好ましい。
結晶性樹脂としては例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、メチルペンテン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリテトラフルオロエチレン、ナイロン等を挙げることができる。
この中でも成型加工性の観点からポリアセタール系樹脂を用いることが好ましい。
また強度を高める観点から、ガラス繊維、炭素繊維等を充填してもよい。
また、軸受部材30、130、230、330を具備する端部部材側に導通板(アース板)を設け、装置本体2の駆動軸51側に設けられた電極と接触させることで、感光体ドラム11の導通を取る構成も可能である。その際は、軸受部材30、130、230、330そのものを導電性材料で形成する、又は軸受部材30、130、230、330の内周に導通板を露出させる方法などの形態を適用することができる。
次に以上説明した画像形成装置1の操作、及び動作について説明する。
装置本体2へのプロセスカートリッジ3の装着は、図1に示したようにプロセスカートリッジ3を所定のガイドに沿って装置本体2に挿入する。このときには装置本体2の駆動軸51はプロセスカートリッジ3の移動の軌道上から退避した姿勢にある。
プロセスカートリッジ3を装置本体2の所定の位置に収めた後、装置本体2のフタを閉鎖する動作と連動して、又は他の動作により駆動軸51が図10に示したようにプロセスカートリッジ3へ向かって移動し、図12に示したように駆動軸51の凹部52内に軸受部材30が挿入され、両者が同軸に係合する。これにより、装置本体2からの回転駆動力が軸受部材30、130、230、330、端部部材20及び感光体ドラム11に伝達され同期して軸線中心に回転することが可能となる。また、装置本体2からの回転駆動力は直接、又は他の部材を介してプロセスカートリッジ3に備えられる他の構成部材(例えば帯電手段4)にも伝達され、これらも回転可能となる。
このようにプロセスカーリッジ3が装着され、感光体ドラム11等が回動可能となった姿勢で、画像形成装置を作動させる。記録媒体に所望の文字や図形を表す場合、装置本体2から回転駆動力が付加され、感光体ドラムユニット10が回転し、感光体ドラム11が帯電ローラ4により帯電される。
感光体ドラムユニット10が回転している状態で、不図示の各種光学部材を用いて画像情報に対応したレーザー光を感光体ドラム11に照射し、当該画像情報に基づいた静電潜像を得る。この潜像は現像ローラ5により現像される。
一方、紙等の記録媒体は、装置本体2の他の部位にセットされ、装置本体2に設けられた送り出しローラ、搬送ローラ等により転写位置に搬送され、図5の線Vに沿って移動する。転写位置には転写手段1aが配置されており、記録媒体の通過に伴い転写手段1aに電圧が印加されて感光体ドラム11から記録媒体に像が転写される。その後、記録媒体に熱及び圧力が加えられることにより当該像が記録媒体に定着する。そして排出ロール等により装置本体2から像が形成された記録媒体が排出される。
また、感光体ドラム11では、次の画像に備え、クリーニングブレード7が感光体ドラム11の外周面に接触してその先端により転写後に残存した現像剤を除去する。クリーニングブレード7により掻き取られた現像剤は公知のように排出される。
画像形成装置の操作や作動からも、プロセスカートリッジの着脱の機会は多く、また画像形成装置1の作動の際には感光体ドラム11が回転及び停止の繰り返しにより負荷が大きく、及び帯電や加熱等もあるという厳しい条件に置かれていることがわかる。本発明によれば、上記した形態により、回転駆動力の適切な伝達という基本的な機能に加え、凹部との着脱が確実に行える。また軸受部材30、130、230、330がねじれ形状でないことやアンダーカット部が存在しないため、凹部52と軸受部材30、130、230、330との着脱も容易である。
さらに軸受部材30、130、230、330の生産の観点からはねじれ形状でないことやアンダーカット部が存在しないため、型への材料の充填や離型性をよくすることができ、端部部材の生産性の向上が図られる。また、スライドコア、コマの回転機構が不要になるので、金型構成を簡素化することが可能となる。
1 画像形成装置
2 画像形成装置本体
3 プロセスカートリッジ
10 感光体ドラムユニット
11 感光体ドラム
20 端部部材
30、130、230、330 軸受部材
51 駆動軸
52 凹部

Claims (8)

  1. 断面形状が略三角形で軸線が延びる方向にはねじれた穴である凹部を有する駆動軸が備えられた画像形成装置本体に対して取り外し可能に装着される感光体ドラムユニットの端部に配置される端部部材であって、
    前記凹部に係合及び離脱可能な凸状の軸受部材が備えられ、
    前記軸受部材は、その外周面の軸線に沿った方向にアンダーカット部がなく、軸線が延びる方向に直交する断面のうち外周形状が多角形であり、
    前記多角形は、
    前記凹部の内面に接触し、前記駆動軸の回転のときに前記凹部に引っ掛かり回転力を伝達する頂部である少なくとも3つの回転力伝達頂部と、
    前記凹部に接する少なくとも1つの辺である回転力伝達辺と、を有し、
    前記外周形状が4角形、5角形、又は7角形以上の多角形である、端部部材。
  2. 前記軸受部材の前記断面において、3つの前記回転力伝達頂部のそれぞれが隣接しない3つの頂点となり、前記凹部に挿入可能な六角形を考えたとき、該六角形の面積よりも前記軸受部材の前記断面における断面積が小さいことを特徴とする請求項1に記載の端部部材。
  3. 前記六角形を構成する辺のうち、互いに隣接しない3つの辺を含む最小の三角形の外接円の半径をR1pとし、前記凹部の断面形状略三角形を含む最小の三角形の外接円の半径をR1hとしたとき、
    0.85≦R1p/R1h≦1.07
    である、請求項2に記載の端部部材。
  4. 前記六角形断面の形状が、補正された形状を具備しており、
    当該補正された形状は、前記六角形断面のうち隣接しない3つの辺のうち回転力伝達に寄与しない1組において、補正前から補正後において傾斜角が補正角度θ変更された形状であり、
    前記補正角度θは、前記R1p/R1hが0.85以上0.93以下ではθが0.1°以上10°以下である、請求項3に記載の端部部材。
  5. 前記凹部と前記軸受部材とが係合し、回転力を伝達することができる姿勢において、前記凹部の開口における稜線と前記軸受部材との接触長さをL、接触する前記軸受部材の部位と前記凹部の稜線とが成す角をθ、及び前記θを変更するために変更前の六角形から変更する補正角度をθとしたとき、
    前記R1p/R1hが0.85以上0.93以下ではθが0.1°以上10°以下である、請求項3又は4に記載の端部部材。
  6. 前記凹部と前記軸受部材とが係合し、回転力を伝達することができる姿勢において、前記凹部の開口における稜線と前記軸受部材との接触長さをL、接触する前記軸受部材の部位と前記凹部の稜線とが成す角をθ、及び前記θを変更するために変更前の六角形から変更する補正角度をθとしたとき、
    前記R1p/R1hが0.96以上1.07以下ではθが−10°以上−0.1°以下である、請求項3又は4に記載の端部部材。
  7. 円筒状の感光体ドラムと、該感光体ドラムの少なくとも一方の端部に装着される請求項1乃至6のいずれか1項に記載の端部部材と、を備える感光体ドラムユニット。
  8. 請求項7に記載の感光体ドラムユニットと、
    前記感光体ドラムユニットの前記感光体ドラムを帯電させる帯電ロールと、
    前記感光体ドラムに静電潜像を現像する現像ロールと、を備える、プロセスカートリッジ。
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