JP2015040544A - オイルフィルタ - Google Patents

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龍二 坂本
Ryuji Sakamoto
龍二 坂本
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Abstract

【課題】シール部材の誤装着を防止することが可能なオイルフィルタを提供する。
【解決手段】内部にフィルタエレメントが挿入されたケーシング51と、このケーシング51に螺合するキャップ52と、前記ケーシング51及び前記キャップ52のうち一方の外周と端部が開口した円筒状をなす他方の内周との間に介在する位置に配され流体の漏洩を抑制するシール部材54と、前記一方の外周に設けられ、前記ケーシング51に前記キャップ52を組み付けた状態で他方の開口端部が当接する当接部、及び、前記シール部材54を嵌め込むための凹陥部524と、前記一方の当接部の周方向に沿って隣接し、または、前記他方の開口端部の少なくとも一部分に設けられ、前記ケーシング51に前記キャップ52を組み付けた状態で互いに当接しないように切り欠かれている切欠部526とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両にて用いられる潤滑油を濾過するオイルフィルタに関する。
一般的に、内燃機関は、クランクシャフトから回転駆動力の伝達を受けて駆動されるオイルポンプを備えている。オイルポンプは、オイルパンに蓄えられている潤滑油を、ストレーナを介して吸引する。オイルポンプにより吸引された潤滑油は、オイルパンやシリンダブロックの下部に取り付けられたオイルフィルタを通過するときに、フィルタエレメントにより潤滑油内に混入された粉塵等の異物が濾過され除去された上で、内燃機関各部に供給される。
この種のオイルフィルタとして、例えば、フィルタエレメントを交換可能に構成されたものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。このオイルフィルタは、端部が開口した円筒状の内周面にねじ部を備えたケーシングと、このケーシングに螺合する外周面にねじ部を備えたキャップと、このキャップ及び前記ケーシングの内部空間に収容されたフィルタエレメントとを主体に構成されたものである。そして、キャップに形成された凹陥部に流体の漏洩を抑制するOリングを嵌合させることによって、ケーシングとキャップとの間のシール状態が保たれている。
具体的には、このオイルフィルタは、キャップに全周にわたってフランジが形成されており、当該フランジのケーシング側の面が、ケーシングの開口端部に当接することにより、キャップがケーシングに係止される。
ところが、このフランジによって形成された段差部分に、誤ってOリングを装着してしまうおそれがある。そして、前記段差部分に誤ってOリングを装着した場合であっても、Oリングはケーシングの開口端部とキャップのフランジとの間で挟持され、さほど違和感なく組み付いてしまう。そのため、Oリングが正常なシール機能を果たさない状態に配されているにもかかわらず、組付作業者がOリングの誤装着に気が付かず、運転中にオイル漏れ等の不具合が生じる場合がある。
このような不具合を解消するために、前記特許文献1では、フランジの段差部分に凸部を設けたものが考えられている。すなわち、フランジの段差部分にOリングが誤装着された状態で、キャップがケーシングに組み付けられると、ケーシングの開口端部がOリングを押圧して、前記凸部によってOリングがフランジの外側にはみ出すようになっている。そのため、組付作業者は、Oリングの誤装着を視認でき、凹陥部に正しく装着し直すことができる。
しかしながら、上述したものでは、Oリングが誤装着された状態でキャップがケーシングに締め込まれるときに、ケーシングの開口端部がOリングをフランジ側に押圧するにつれて、前記凸部によってOリングがキャップの外周側へ押し広げられ、Oリングに径方向への無理な力が加わる。そのため、Oリングを破損してしまい、凹陥部に正しく装着し直す際に、新しいOリングに取り替える必要が生じる場合もある。
また、キャップに凸部を設けている分、重量が増えて燃費を向上させることが難しくなるだけでなく、凸部形成のための余分な材料も必要となり、コスト低下も難しくなる。
特開2013−60824号公報
本発明は、シール部材の誤装着を防止することが可能なオイルフィルタを提供することを所期の目的とする。
本発明のオイルフィルタは、内部にフィルタエレメントが挿入されたケーシングと、このケーシングに螺合するキャップと、前記ケーシング及び前記キャップのうち一方の外周と端部が開口した円筒状をなす他方の内周との間に介在する位置に配され流体の漏洩を抑制するシール部材と、前記一方の外周に設けられ、前記ケーシングに前記キャップを組み付けた状態で他方の開口端部が当接する当接部、及び、前記シール部材を嵌め込むための凹陥部と、前記一方の当接部の周方向に沿って隣接し、または、前記他方の開口端部の少なくとも一部分に設けられ、前記ケーシングに前記キャップを組み付けた状態で互いに当接しないように切り欠かれている切欠部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、シール部材の誤装着を防止することが可能なオイルフィルタを提供することができる。
本発明の第1実施形態における車両用内燃機関の全体構成を示す図。 同実施形態のオイルフィルタの組付前の状態を示す分解斜視図。 同実施形態のオイルフィルタの組付後の状態を示す断面図。 同実施形態のキャップを示す底面図。 同実施形態のキャップを示す側面図。 同実施形態のオイルフィルタの誤った組付後の状態を示す正面図。 本発明の第2実施形態にかかるオイルフィルタの組付前の状態を示す分解斜視図。 同実施形態のオイルフィルタの誤った組付後の状態を示す断面図。 本発明の変形例にかかるキャップを示す底面図。
本発明の第1実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態における内燃機関は、火花点火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
本実施形態の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、車載バッテリの電圧を検出するセンサから出力されるバッテリ電圧信号e、機関の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号f、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトの複数のカム角にてカム角センサから出力されるカム角信号g等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、gを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミングといった各種運転パラメータを決定する。運転パラメータの決定手法自体は、既知のものを採用することが可能である。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、kを出力インタフェースを介して印加する。
また、ECU0は、内燃機関の始動(冷間始動であることもあれば、アイドリングストップからの復帰であることもある)時において、電動機(スタータモータまたはモータジェネレータ)に制御信号sを入力し、電動機によりクランクシャフトを回転させるクランキングを行う。クランキングは、内燃機関が初爆から連爆へと至り、エンジン回転数すなわちクランクシャフトの回転速度が冷却水温等に応じて定まる判定値を超えたときに(完爆したものと見なして)終了する。
本実施形態の内燃機関では、オイルパン8に貯留された潤滑油がオイルポンプ(図示せず)で汲み上げられ、オイルフィルタ5を経由してから、機関各部の潤滑等に供されている。オイルフィルタ5は、内燃機関を潤滑する潤滑油内に混入する異物、磨耗粉、カーボン等の異物を取り除いて濾過するためのものであって、オイルパン8やシリンダブロック9の下部に取り付けられる。
図2〜図5に示すように、本実施形態のオイルフィルタ5は、エレメント交換型オイルフィルタ5であって、内部にフィルタエレメント53が挿入されたケーシング51と、このケーシング51に螺合するキャップ52とを主体に構成されるものである。前記キャップ52の外周と、端部が開口した円筒状をなす前記ケーシング51の内周との間に介在する位置には、潤滑油や空気等の流体の漏洩を抑制するシール部材54が配されている。例えばフィルタエレメント53の交換等で、キャップ52をケーシング51に組み付ける際、または、キャップ52をケーシング51から取り外す際には、作業者はレンチ等の工具を用いてキャップ52を回転させ、ケーシング51及びキャップ52間のねじ部512、522同士を螺合し、または、螺合状態を解除することができるようになっている。
ケーシング51は、端部が開口した円筒状の内周面511にねじ部512を備えたものであり、内部空間513にフィルタエレメント53が収容されており、基端側が内燃機関側に形成されたブラケット(図示せず)に取り付けられる。ブラケットは、潤滑油を内燃機関のシリンダブロック9からオイルフィルタ5側へ導入するオイル入口と、フィルタエレメント53で濾過された潤滑油をシリンダブロック9側へ導出するオイル出口とを備えた通常のものである。ブラケットのオイル入口を経由して流入した潤滑油は、ケーシング51に設けられた貫通孔514を介してフィルタエレメント53側へ導出される。フィルタエレメント53は、オイル入口及び貫通孔514を順次経由して流入した潤滑油を濾過し、この濾過された潤滑油をオイル出口へ導出するものであって、濾紙を折り曲げて略円筒形状に形成されている。また、ケーシング51は、先端側に、底面視略円環状をなす開口端部515と、この開口端部515の内周面511に設けられたねじ部512(雌ねじ)とを備えており、当該ケーシング51の先端側にキャップ52が取り付けられる。
キャップ52は、前記ケーシング51と協働して内部空間523にフィルタエレメント53が収容されるものであり、外周面521にねじ部522を備えており、基端側が前記ケーシング51の先端側に螺合される。キャップ52は、外周に、前記ケーシング51に前記キャップ52を組み付けた状態で前記ケーシング51の開口端部515が当接する当接部525、及び、前記シール部材54を嵌め込むための凹陥部524と、前記当接部525の周方向に沿って隣接し前記ケーシング51に前記キャップ52を組み付けた状態で互いに当接しないように切り欠かれている切欠部526とを備えてなる。詳述すれば、本実施形態のキャップ52は、基端側から先端側に向かって、外周面521に設けられたねじ部522(雄ねじ)と、このねじ部522より凹設して設けられた前記凹陥部524と、前記ねじ部522より径方向に突出する前記当接部525と、この当接部525の周辺部分に設けられる前記切欠部526と、基端側の面に前記当接部525が形成される縦リブ527と、端部に取り付けられるドレンボルト528と螺合することによって閉塞されるドレン孔529とを備えている。
具体的に説明すれば、ねじ部522(雄ねじ)は、外周面521に径方向に形成されたもので、前記ケーシング51の内周面511に形成されたねじ部512(雌ねじ)と螺合して締結されるものである。
凹陥部524は、前記シール部材54が嵌合される溝状をなすものであり、周方向に沿って連続的に形成されている。
当接部525は、前記ケーシング51の開口端部515と当接して回転止めする役割(キャップ52をケーシング51にねじ込んで締め付ける際のストッパの役割)を果たすものである。
切欠部526は、当接部525の周辺部分、具体的には、前記縦リブ527に対応しない部分を大きく切り欠いたものである。なお、図4では、従来の段差部分を形成していたフランジ(本実施形態で切り欠かれている部分)を二点鎖線で示している。
縦リブ527は、専用工具を用いてキャップ52を締め付ける際に用いられるものであって、キャップ52の本体側と直交して外周方向に突出している。本実施形態では、キャップ52の中心軸に対して対称な周方向の2箇所に、前記縦リブ527が設けられており、各縦リブ527は、キャップ52の先端側から基端側に向けて伸びている。
すなわち、本実施形態では、当接部525が、円周に沿って連続的に設けられるものではなく、前記縦リブ527に対応する2箇所のみに形成されている。これら2箇所の当接部525は、キャップ52の中心軸に対して軸対称に設けられており、周方向に高さ位置がほぼ同一になるように突設されている。当接部525は、キャップ52の本体側と直交して外周方向に突出するフランジであり、一方、切欠部526は、キャップ52の本体側から突出することなく滑らかな形状をなしている。換言すれば、当接部525には、前記ケーシング51の開口端部515が係止され前記シール部材54も載置可能な段差520が形成されているが、切欠部526には段差が形成されていない。しかして、キャップ52の外周面521のねじ部522(雄ねじ)がケーシング51のねじ部512(雌ねじ)に螺入されると、キャップ52の当接部525(縦リブ527の基端側の面である軸直交面)が、ケーシング51の開口端部515(先端側の面である軸直交面)に着座して押圧した状態となる。
シール部材54は、ケーシング51及びキャップ52間のオイル漏れを抑制するものであり、例えば、断面視円形で、かつ、平面視円環状をなすOリングである。このOリングは、弾性変形可能な合成樹脂により一体に形成された通常のものであり、部材の弾性変形を利用してケーシング51の接続面であるねじ部512とキャップ52の接続面であるねじ部522とをシールする。
このように、本実施形態のオイルフィルタ5は、内部にフィルタエレメント53が挿入されたケーシング51と、このケーシング51に螺合するキャップ52と、前記キャップ52の外周と端部が開口した円筒状をなすケーシング51の内周との間に介在する位置に配され流体の漏洩を抑制するシール部材54と、前記キャップ52の外周に設けられ、前記ケーシング51に前記キャップ52を組み付けた状態でケーシング51の開口端部515が当接する当接部525、及び、前記シール部材54を嵌め込むための凹陥部524と、前記キャップ52の当接部525の周方向に沿って隣接し、前記ケーシング51に前記キャップ52を組み付けた状態で互いに当接しないように切り欠かれている切欠部526とを備えてなる。
そのため、キャップ52をケーシング51に固定する際に、誤って当接部525にシール部材54を載せようとすると、当接部525に比べて切欠部526が非常に大きく設定されているため、シール部材54の位置が一意に定まらない。換言すれば、本実施形態では、縦リブ527に対応する2箇所以外には当接部525を設けていないので、当接部525にシール部材54を載置することが難しく、当接部525がシール部材54の組付位置として誤認されることがなくなる。したがって、組み付け前に作業者にシール部材54の誤装着を容易に気づかせることができる。
また、仮にシール部材54を当接部525上に誤装着したままキャップ52をケーシング51に組み付けてしまった場合には、図6に示すように、キャップ52の切欠部526からシール部材54がケーシング51とキャップ52との間で押し潰されることなく露出する。なお、図6では、わかりやすくするためにシール部材54にパターンを付して示している。
すなわち、切欠部526からシール部材54が露出するのでシール部材54が視認可能となるだけでなく、シール部材54の位置が一意に定まらず、組付作業者にシール部材54の誤装着を容易に気づかせることができる。しかして、キャップ52をケーシング51から外さなくとも、シール部材54の誤装着状態を確認できる。また、この誤装着状態で試運転を行うと、ケーシング51とキャップ52との間からオイル漏れが生じる場合があり、シール部材54の誤装着に関する不具合が検出されやすくなる。
このように、シール部材54の誤装着を容易に気づかせることができるので、ケーシング51とキャップ52との間のシールを確実なものとでき、オイル漏れ等を抑制できるため、燃費を向上させることができる。
特に、本実施形態では、従来のキャップに凸部を設けたものに比べて、誤装着されたシール部材54が径方向に引き延ばされることがない。そのため、誤装着によるシール部材54の損傷を有効に防止することができる。
さらに、本実施形態は、縦リブ527のケーシング51側の面に当接部525を設けたので、当接部525の面積が比較的小さいにもかかわらず、縦リブ527によって剛性が担保され、キャップ52のケーシング51に対する回転止めをしっかりと行うことができる。また、本実施形態のキャップ52は縦リブ527を備えたものであるので、これらの縦リブ527を用いてキャップ52を回転させることができるため、組み付け作業及び取り外し作業を行いやすい。
また、当接部525の周辺の大部分を切り欠いているため、キャップ52を軽量化でき、燃費の向上に寄与することができる。さらに、切欠部526を形成したことによるキャップ52の薄肉化によって、放熱性が向上し、潤滑油の過加熱を抑制することができる。したがって、オイル劣化を軽減でき、オイル交換の頻度を低下できるだけでなく、摺動部の耐摩擦性に影響を与える油膜形成を維持することが可能となる。
特に、本実施形態の切欠部526は、周方向の2箇所に、当該オイルフィルタ5の中心軸について略対称に形成されているので、前記ケーシング51の開口端部515と前記キャップ52の当接部525との間に作用する力が当該オイルフィルタ5の中心軸について略軸対称に作用し、キャップ52をケーシング51にスムーズに締め込むことができる。
次に、本発明の第2実施形態にかかるオイルフィルタについて、図7及び図8を用いて説明する。なお、第1実施形態と同一または対応する部分には、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のオイルフィルタ5は、第1実施形態と同様のエレメント交換型オイルフィルタ5であって、内部にフィルタエレメント53が挿入されたケーシング51と、このケーシング51に螺合するキャップ52とを主体に構成されるものである。前記キャップ52の外周と、端部が開口した円筒状をなすケーシング51の内周との間に介在する位置には、潤滑油や空気等の流体の漏洩を抑制するシール部材54が配されている。また、前記キャップ52は、外周に、前記ケーシング51に前記キャップ52を組み付けた状態で前記ケーシング51の開口端部515が当接する当接部525、及び、前記シール部材54を嵌め込むための凹陥部524が設けられている。そして、本実施形態のオイルフィルタ5は、切欠部516が、前記キャップ52の当接部525の周方向に沿って隣接して設けられる代わりに、前記ケーシング51の開口端部515の少なくとも一部分に設けられている点が、第1実施形態と異なる。
詳述すれば、当接部525は、前記ケーシング51の開口端部515と当接して回転止めする役割を果たすものであり、キャップ52の全周にわたって、すなわち、円周に沿って連続的に設けられている。切欠部516は、ケーシング51の開口端部515の2箇所を大きく切り欠いたものである。
すなわち、本実施形態では、ケーシング51の開口端部515が、円周に沿って連続的に設けられるものではなく、対向する2箇所のみに形成されている。これら2箇所の開口端部515は、ケーシング51の中心軸に対して軸対称に設けられている。当接部525は、キャップ52の本体側と直交して外周方向に突出するフランジであり、前記ケーシング51の開口端部515が係止され前記シール部材54も載置可能な段差520が形成されている。しかして、キャップ52の外周面521のねじ部522(雄ねじ)がケーシング51のねじ部512(雌ねじ)に螺入されると、キャップ52の当接部525(基端側の面である軸直交面)が、ケーシング51の開口端部515(先端側の面である軸直交面)に着座して押圧した状態となる。
このようなものであれば、仮にシール部材54を当接部525上に誤装着したままキャップ52をケーシング51に組み付けてしまった場合には、図8に示すように、ケーシング51の切欠部516からシール部材54がケーシング51とキャップ52との間で押し潰されることなく露出する。なお、図8では、わかりやすくするためにシール部材54にパターンを付して示している。
すなわち、切欠部516からシール部材54が露出するのでシール部材54が視認可能となり、組付作業者にシール部材54の誤装着を容易に気づかせることができる。また、この誤装着状態で試運転を行うと、ケーシング51とキャップ52との間からオイル漏れが生じる場合があり、シール部材54の誤装着に関する不具合が検出されやすくなる。
このように、シール部材54の誤装着を容易に気づかせることができるので、ケーシング51とキャップ52との間のシールを確実なものとでき、オイル漏れ等を抑制できるため、燃費を向上させることができる。
また、第1実施形態のものと同様に、従来のキャップに凸部を設けたものに比べて、誤装着されたシール部材54が径方向に引き延ばされることがない。そのため、誤装着によるシール部材54の損傷を有効に防止することができる。
さらに、ケーシング51の開口端部515の大部分を切り欠いているため、ケーシング51を軽量化でき、燃費の向上に寄与することができる。
特に、本実施形態の切欠部516は、周方向の2箇所に、当該オイルフィルタ5の中心軸について略対称に形成されているので、前記ケーシング51の開口端部515と前記キャップ52の当接部525との間に作用する力が当該オイルフィルタ5の中心軸について略軸対称に作用し、キャップ52をケーシング51にスムーズに締め込むことができる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、切欠部を設ける箇所は、周方向の2箇所には限られず、種々変更可能であり、また、切欠部の形状も上述したものに限られないのはもちろんである。一例として、図9に示すような切欠部526であってもよい。この切欠部526は、キャップ52の当接部525の周辺部分、具体的には、4箇所に配置された縦リブ527間の4箇所を、オイルフィルタ5の中心軸に平行な平面で切り欠いたものである。なお、図9では、従来の段差部分を形成していたフランジ(本実施形態で切り欠かれている部分)を二点鎖線で示している。このようなものであっても、上述した実施形態と同一またはこれに準じた効果が得られ、さらに、切欠部526を比較的簡素な構成で形成することができる。
上述した実施形態では、ケーシングの内周内にキャップの外周を挿入して螺着されるものを説明したが、これとは逆に、ケーシングの外周にキャップの内周を外嵌して螺着されるものであってもよい。具体的には、オイルフィルタが、内部にフィルタエレメントが挿入されたケーシングと、このケーシングに螺合するキャップと、前記ケーシングの外周と端部が開口した円筒状をなすキャップの内周との間に介在する位置に配され流体の漏洩を抑制するシール部材と、前記ケーシングの外周に設けられ、前記ケーシングに前記キャップを組み付けた状態でキャップの開口端部が当接する当接部、及び、前記シール部材を嵌め込むための凹陥部と、前記ケーシングの当接部の周方向に沿って隣接し、または、前記キャップの開口端部の少なくとも一部分に設けられ、前記ケーシングに前記キャップを組み付けた状態で互いに当接しないように切り欠かれている切欠部とを備えてなるものが考えられる。
また、第1実施形態では、当接部が、縦リブのケーシング側の面と、この面に連続し縦リブから側方に伸びる鍔部のケーシング側の面とによって構成されるようにしていたが、縦リブのケーシング側の面のみによって当接部を構成するようにしてもよい。
シール部材は、Oリングに限られず、他の断面形状をなすリング状のシール部材等であってもよい。
キャップは、縦リブを備えていないものであってもよい。
上述した実施形態では、オイルフィルタがブラケットを介して内燃機関側に取り付けられるものであったが、ブラケットを介さずに直接内燃機関に取り付けられるものであってもよい。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両に搭載される内燃機関を循環する潤滑油の異物等を濾過するオイルフィルタに適用できる。
51…ケーシング
515…開口端部
516…切欠部
52…キャップ
524…凹陥部
525…当接部
526…切欠部
53…フィルタエレメント
54…シール部材

Claims (1)

  1. 内部にフィルタエレメントが挿入されたケーシングと、
    このケーシングに螺合するキャップと、
    前記ケーシング及び前記キャップのうち一方の外周と端部が開口した円筒状をなす他方の内周との間に介在する位置に配され流体の漏洩を抑制するシール部材と、
    前記一方の外周に設けられ、前記ケーシングに前記キャップを組み付けた状態で他方の開口端部が当接する当接部、及び、前記シール部材を嵌め込むための凹陥部と、
    前記一方の当接部の周方向に沿って隣接し、または、前記他方の開口端部の少なくとも一部分に設けられ、前記ケーシングに前記キャップを組み付けた状態で互いに当接しないように切り欠かれている切欠部とを備えたことを特徴とするオイルフィルタ。
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