JP2015040110A - 線引具 - Google Patents
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Abstract
【課題】リールを回転させたとき、リールの糸巻き部の側板外面とケース内壁面との間に入り込んで固化し塊となったチョーク粉末などの粉末体の塊を処理できるようにして、線引具を分解清掃しなくても使い続けることができる線引具を提供できるようにする。【解決手段】マーキング用の糸9を巻回するリール2の糸巻き部側板2bの外面に、概ねケース内壁面1cに向かって突出する羽根2cを設けて、リール2を回転させたとき、羽根2cでリール2の糸巻き部側板2b外面とケース内壁面1cとの間に入り込んで固化し塊となったチョーク粉末などの粉末体の塊10を砕いたり、上方部分を削ぎ取るようにする。【選択図】図3
Description
本発明は、線引具に関するものである。
従来、線引具の代表的なものとしては墨壷があり、これは建築の際に、木材等の材料の表面に長い直線を簡単に引く道具として用いられている。そして、この墨壷と同じ方法によって直線を引くものには、墨壷に用いられる墨汁やインクに代わり取り扱いが容易な粉末体たる例えばチョーク粉末などを用いて直線を引く線引具、所謂チョーク線引具がある。この線引具は、直線を引くための糸を巻回したリールがケース内に立設する軸に回転自在に支持され、リールに巻回された糸がチョーク粉末などの粉末体を収容する粉末収容室を通過してケースの外部に案内されている。
この線引具による線引作業(マーキング作業)は、線引範囲の一方の端にケースを置き、ケースの糸出入口に係止する糸に結ばれたフック(かるこ)を引き出すと、糸が粉末体収容室を通過する際にチョーク粉末が付着してケースから出てくる。そして、引き出しているフックを線引範囲の他方の端に置いて糸を張り、この糸を上方に持ち上げて放すことにより糸が被線引面に叩き付けられ、糸に付着するチョーク粉末が被線引面に付着し、直線を引くことができる。
そして、線引作業が終わると、ケースに備えるハンドルを糸の巻き取り方向に回転させることによって引き出されている糸がケース内のリールに巻き取られる。リールとハンドルは回転を伝達する軸を介して接続されており、普通、リールはケース内に配置され、ハンドルはケースの外部に配置される。また、リールがケース内の他の部材と隔離されることもある。すなわち、ケース内にリールを収納する室が設けられて、その室に配置されている。
しかしながら、線引具の使用によってリールの糸巻き(ボビン)部の側板外面とケース内壁面との間に粉末体たる例えばチョーク粉末が入り込み、また、チョーク粉末が湿気を帯びているときなどは、線引具を保管している間にこのチョーク粉末が固化し塊となってしまい、次に線引具を使用するときにリールの回転が重くなったり、リールがロックして回らなくなる問題があった。この問題は、リールが粉末体の収容室と隔離されている線引具でも発生していた。
そして、回転が重くなったリール、またロックして回らなくなったリールを直すときは、線引具を分解してリールの糸巻き(ボビン)部の側板外面とケース内壁面との間に入り込んでいる固化し塊となったチョーク粉末などの粉末体を除去しなければならなかった。
本発明の目的とするところは、リールを回転させたとき、リールの糸巻き部の側板外面とケース内壁面との間に入り込んで固化し塊となったチョーク粉末などの粉末体の塊を処理できるようにして、線引具を分解清掃しなくても使い続けることができる線引具を提供できるようにすることにある。
上述した課題を解決するために、本発明に係る線引具は、ケース内に、糸を巻回するリールが回転自在に設けられ、このリールに巻回する糸が任意のマーキング用着色部材の収容部を通過してケース外に案内される線引具であって、リールに、概ねケース内壁面に向かって突出する突出部を設けていることを特徴とするものである。
また、上記突出部が、突起であることを特徴とするものである。
また、上記突出部が、突条であることを特徴とするものである。
また、上記突条が、適当な厚みの羽根状であることを特徴とするものである。
ケースとは、線引用の糸を巻回するリールやマーキング用着色部材たるチョーク粉末やチタン粉末などの粉末体の収容部からなっていて線引具の本体でもある。またケースは、樹脂素材や金属素材などから形成されている。
そして、マーキング用着色部材の収容部は、線引具の形態(例えば、リールに巻回する糸の長さなど)により、ケースと一体(ケース内に形成する)に設けたり、または、ケースに着脱可能に設けている。
糸は、マーキング用着色部材が付着可能な素材からなり、具体的には、綿やナイロン素材からなる撚紐や網紐そして組紐等である。マーキング用着色部材においても、マーキング対象物や距離などによって粉末体やインクなどの着色部材が用いられる。そして、着色部材を収容する収容部も、用いるマーキング用着色部材によりそれに対応する構造であり、例えば、チョーク粉末やチタン粉末などの粉末体を用いるものは、粉末体のケース内の飛散を防止可能な構造、例えば、糸が通過可能に構成された専用の粉末体収容室になっている。
そして、チョーク粉末やチタン粉末などの粉末体を用いるものは、マーキング用着色部材たる粉末体を収容する粉末体収容室における糸の外部出入口に、糸に余分に付いた粉末体を落とす適当な落とし手段が設ける。また、粉末体収容室とリールを設置したリール室とが隔壁などで仕切られているものは、隔壁の糸の出入口に粉末体の落とし手段が設けられる。なお、ケースの所望の部位に、ケース内に溜まった粉末体を排出する排出部を設けてもよい。
またリールは、リール操作用ハンドルを手動で回して外部に引き出した糸を巻き取るようにしているのが普通であるが、遊星歯車などの増速手段を用いて巻き取り速度を2倍、3倍またこれ以上早く巻き取れるように構成してもよい。そして、電動モータなどを用いて巻き取ってもよく、この電源も、二次電池を用いたりソーラ発電によって電源を供給してもよい。また、このリール操作用ハンドルは折り畳んだり、伸縮できるようにしてもよい。
そして、リールに設ける突出部は、糸が巻回される糸巻き(ボビン)部の側板外面に、ケース内壁面に向かって突出させて設けている。また、突出部の形態も特に限定するものではなく、粉末体の塊を砕くことができるものであればよい。一例としては、柱状や錘状、また先端を平坦面や半球状や凸凹にした突起などであり、これら突起を糸巻き(ボビン)部の側板外面に複数設ける。
また突出部は、突条すなわち所望の厚みの壁を概ねケース内壁面に向かって突出させたものでもよい。例えば、糸巻き(ボビン)部の側板中心乃至この近傍から側板の外方縁乃至この近傍まで伸張する羽根状のものを複数設ける。また突条の上面は平坦面であってもよいが、適当に凸凹にしてもよい。なお、突条の配置は、側板の回転方向に対し概ね直交方向に配置したり、回転方向に対し所望の角度をもって配置する場合や、同一突条の中で断続的に切欠き部を設けたり、鍵の手部を設ける場合もある。
本発明の線引具によれば、線引具を保管しているときなど、リールの糸巻き部の側板外面とケース内壁面との間に入り込んだチョーク粉末やチタン粉末などの粉末体が固化し塊となった場合でも、糸の引き出しによってリールが回転することにより、リールの糸巻き部の側板外面に配した突出部によって塊となっている粉末体を砕いたり、上方部分を削ぎ取ることができる。これにより、従来のように粉末体の塊によってリールの回転が重くなってしまうことや、リールがロックして回すことができなくなってしまうこともなく、安定した線引作業を行うことができる。
また、リールの糸巻き部の側板外面に配した突出部を羽根の形状にしているものは、この羽根が、リールの糸巻き部の側板外面とケース内壁面との間の塊となっている粉末体を砕いたり、上方部分を削ぎ取ることができると共に、羽根による掃き出しやリールの回転によって羽根に生じた風により、砕いた粉末体の相当量をこの糸巻き部の側板下からこの外方に排出できる。さらには、線引具の使用中もこの羽根に生じる風により、リールの糸巻き部の側板外面とケース内壁面との間に入り込んだ粉末体の相当量をこの糸巻き部の側板下からこの外方に排出するので、線引具の使用中におけるチョーク粉末やチタン粉末などの粉末体の蓄積を抑制できる。
以下、本発明に係る線引具を、添付図面に示す具体例に基づいて説明する。図1は、本線引具の内部構造の概略を示す分解斜視図で、図中の符号1が線引具、符号1a、1bは、ねじなどの固定手段(図示は省略)によって固定される線引具1の半ケース、符号2は、マーキング用の糸(本図では省略)を巻回するリール、符号2aは、リール2の中心に有する軸で、一方がリール操作用ハンドル3に接続され、他方が軸受け部4に嵌っている。また符号2bは、リール2の糸巻き部側板、符号2cは、糸巻き部側板2bに設けた突出部たる羽根である。
符号5は、本図1中で図示を省略した粉末体収容室8を螺着するための雄ねじ6が形成された粉末体収容室取付部である。符号7は、線引具1を携帯するときや、線引作業(マーキング作業)の際にケースから出た糸9(図2を参照)をマーキング面に押し付けるときに使用される持ち手である。
図2は、線引具の全体を示していて、線引具1の粉末体収容室8内においてマーキング用着色部材(図示は省略)が付着した糸9は、粉末体収容室8に形成した出入り口8aから外部に出る。糸9には、引き出し易いようにフックたるリング9aが設けられており、またリング9aは、粉末体収容室8内への糸9の引き込み防止機能も果たす。
図3は、ケース内に生じた粉末体の塊を示していて、粉末体の塊10は、半ケース1a、1bにおけるリール2の糸巻き部側板2bの外面とケース内壁面1cとの間に入り込んでいる粉末体が湿気を帯びることなどにより、この粉末体が固化することで生じる。
図4は、粉末体の塊10の処理操作を示していて、本図4は、線引作業(マーキング作業)を行うため線引具1のケース内から糸9を引き出しているときで、このときは、保管中に生じた粉末体の塊10が、回転するリール2の糸巻き部側板2bの外面に設けた羽根2cの衝突によって砕かれ、また上方部分が削ぎ取られ、さらに、羽根による掃き出しやリールの回転によって羽根に生じた風によって糸巻き部側板2b下からこの外方に排出される。
図5は、突出部の形態の一例を示していて、線引具の形態によって以下のような形態の突出部を設けている。また、これらは一例である。
図5中(a)の突出部たる羽根2cは、図1に示している形態のもので、基部に対し先端を糸の引き出し方向に変位させて設けている。図5中(b)の突出部たる羽根2cは、図5中(a)の形態の一部の羽根2cを、鍵の手部2dを有する形状のものにしている。図5中(c)の突出部たる羽根2cは、放射状に設けているものである。図5中(d)の突出部たる羽根2cは、図5中(c)の形態の羽根2cに切欠き部2eを設けているものである。図5中(e)の突出部たる突起2fは、複数の突起2fを、糸巻き部側板2bの中心寄りから外方縁方向にかけて糸の引き出し方向に変位させながら間隔を開けて設けている。図5中(f)の突出部たる突起2fは、複数の突起2fを、糸巻き部側板2bの中心寄りから外方縁方向にかけて放射状に設けているものであり、また、適当に形状や径を変えて設けている。
図5中(a)の突出部たる羽根2cは、図1に示している形態のもので、基部に対し先端を糸の引き出し方向に変位させて設けている。図5中(b)の突出部たる羽根2cは、図5中(a)の形態の一部の羽根2cを、鍵の手部2dを有する形状のものにしている。図5中(c)の突出部たる羽根2cは、放射状に設けているものである。図5中(d)の突出部たる羽根2cは、図5中(c)の形態の羽根2cに切欠き部2eを設けているものである。図5中(e)の突出部たる突起2fは、複数の突起2fを、糸巻き部側板2bの中心寄りから外方縁方向にかけて糸の引き出し方向に変位させながら間隔を開けて設けている。図5中(f)の突出部たる突起2fは、複数の突起2fを、糸巻き部側板2bの中心寄りから外方縁方向にかけて放射状に設けているものであり、また、適当に形状や径を変えて設けている。
また、突出部(羽根2c、突起2f)の先端は、ケース内壁面1cになるべく接近させるようにするのがよい。
1…線引具
1a…半ケース
1b…半ケース
1c…ケース内壁面
2…リール
2a…軸
2b…糸巻き部側板
2c…羽根
2d…鍵の手部
2e…切欠き部
2f…突起
3…リール操作用ハンドル
4…軸受け部
5…粉末体収容室取付部
6…雄ねじ
7…持ち手
8…粉末体収容室
8a…出入り口
9…糸
9a…リング
10…粉末体の塊
1a…半ケース
1b…半ケース
1c…ケース内壁面
2…リール
2a…軸
2b…糸巻き部側板
2c…羽根
2d…鍵の手部
2e…切欠き部
2f…突起
3…リール操作用ハンドル
4…軸受け部
5…粉末体収容室取付部
6…雄ねじ
7…持ち手
8…粉末体収容室
8a…出入り口
9…糸
9a…リング
10…粉末体の塊
Claims (4)
- ケース内に、糸を巻回するリールが回転自在に設けられ、このリールに巻回する糸が任意のマーキング用着色部材の収容部を通過してケース外に案内される線引具であって、リールに、概ねケース内壁面に向かって突出する突出部を設けていることを特徴とする線引具。
- 上記突出部が、突起であることを特徴とする請求項1に記載の線引具。
- 上記突出部が、突条であることを特徴とする請求項1に記載の線引具。
- 上記突条が、適当な厚みの羽根状であることを特徴とする請求項3に記載の線引具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013173162A JP2015040110A (ja) | 2013-08-23 | 2013-08-23 | 線引具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013173162A JP2015040110A (ja) | 2013-08-23 | 2013-08-23 | 線引具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015040110A true JP2015040110A (ja) | 2015-03-02 |
Family
ID=52694471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013173162A Pending JP2015040110A (ja) | 2013-08-23 | 2013-08-23 | 線引具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015040110A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6068897A (ja) * | 1983-09-24 | 1985-04-19 | 松下電器産業株式会社 | 衣類乾燥機 |
JP3003807U (ja) * | 1994-02-02 | 1994-11-01 | 株式会社タジマツール | 線引き具 |
JPH0715946U (ja) * | 1993-08-30 | 1995-03-17 | 原度器株式会社 | チョーク粉末線引具 |
-
2013
- 2013-08-23 JP JP2013173162A patent/JP2015040110A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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