JP2015037364A - 太陽熱エネルギー発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い発電効率を確保するとともに、天候や日照などの条件により短周期変動をする太陽エネルギーから安定した発電を行う。
【解決手段】太陽熱を利用して生成した蒸気により回転機械を駆動して発電する第1発電機14を有する第1発電部10と、第1圧縮機41から吐出される圧縮媒体を蓄える蓄圧タンク46と、蓄圧タンク46から圧縮媒体供給流路48を介して供給される圧縮媒体により回転機械を駆動して発電する第2発電機47を有する第2発電部40と、第1発電部10で発生させた第1電力の値に応じて第2発電部40で発生させる第2電力の値を制御する制御手段70とを備え、制御手段70は、第1電力の値と第2電力の値との合算値である前記太陽熱のエネルギーによって発電する電力の値を所定の期間を通して平準化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽熱エネルギー発電装置に関する。
太陽光発電や太陽熱発電などの太陽エネルギーを利用した発電においては、当日の日照状況に影響されて、その発電出力が大きく変動する。例えば、夜間には発電できないし、雨天や曇天の日には発電出力が大きく減少する。また、数時間をかけて起こる比較的長周期の変動の一例である、夜明けから日暮れまでの日照状況や、晴れのち曇りといった日照状況の場合、発電出力が一日のうちで大きく変動する。さらに、数秒から数分(例えば20分)の内に起こる比較的短周期の変動の一例である、太陽電池セルが雲の影に入ったり雲の影から出たりするような場合にも、発電出力が短時間に著しく変動する。
日本では、送電系統の末端に近い僻地や離島ほど送電系統(送電線)が弱い。末端に近い送電系統に上記のように変動する発電出力の流れる送電線を連結することは、送電系統が不安定となるため、電力事業者で認められない場合がある。
このような変動する不安定な発電出力を平準化する技術としては、余剰発電電力が生じた際に電気を蓄えておき電力不足時に電気を補う蓄電池がある。また、電力を変換して空気圧力として蓄えておき、必要なときに空気タービン発電機等で電力に再変換する圧縮空気貯蔵(CAES)と呼ばれる技術も知られている。
特許文献1には、前記圧縮空気貯蔵の技術を利用した太陽光発電装置が開示されている。この装置では、太陽電池から出力される電流により空気圧縮機を駆動させて、圧縮空気を圧力タンクに貯蔵し、圧力タンクに貯蔵された圧縮空気で発電機を駆動させて発電を行う。この装置では、太陽電池を用いて空気圧縮を行っているために、発電効率の点で改善の余地がある。また、太陽光エネルギーの天候の変化などに伴う短周期変動に対する対策については考慮されていない。
特許文献2には、太陽光発電と太陽熱発電を組み合わせることで比較的高い発電効率で発電を行う発電設備が開示されている。この設備は、太陽電池を用いた発電部と、太陽電池で発電に寄与しなかったエネルギーを冷媒に加え、これを利用してバイナリー発電を行う部分とからなっている。この設備では、太陽電池を用いた発電時に冷却され排熱として処理されていたエネルギーを熱回収してバイナリー発電により再利用し、発電効率の向上を実現している。しかし、この設備においては、発電効率は向上しているものの、太陽光エネルギーの天候の変化などに伴う、短周期変動は考慮されていない。
特許文献3には、太陽光発電と太陽熱発電を組み合わせることで、比較的高い発電効率で発電を行うとともに、変動の影響を少なくした発電設備が開示されている。この設備における太陽光発電は、集光装置で集光した太陽光線を太陽光レシーバーの太陽電池で受光して行われる。
一方、この設備には、太陽熱発電を行うために、集光した太陽エネルギーの熱を受け熱媒体を加熱する太陽熱レシーバーと、熱媒体の熱を蓄熱する蓄熱装置との間で熱媒体を循環可能な蓄熱循環流路が設けられている。また、この設備には、弁の切り替えにより前記蓄熱装置が前記太陽熱レシーバーと切り離されて、前記蓄熱装置と蒸気タービン発電機との間で熱媒体を循環可能な熱利用循環流路が設けられている。
この設備における太陽熱発電は、太陽熱レシーバーで加熱された熱媒体の熱を一旦蓄熱装置に蓄熱した後、流路を切り替えることにより、前記蓄熱装置で蓄熱した熱を熱媒体に放出して蒸気タービン発電機にて行われる。この設備では、太陽光の強い時間帯には、太陽光発電と、蓄熱循環流路での熱媒体の循環による蓄熱とが行われ、太陽光の弱い、または太陽光が得られない時間帯には、熱利用循環流路での熱媒体の循環による蒸気タービン発電機での発電が主に行われる。このようにして、この設備では、長時間安定した電力の供給を実現している。
しかし、この設備では、比較的長周期の変動に対しては考慮されているものの、太陽光エネルギーの天候の変化などに伴う、短周期変動に対しては、十分に考慮されていない。すなわち、太陽光線が雲によって短時間に頻繁に遮断される場合、太陽光発電では発電出力が不安定になることを回避できず、また、太陽熱発電では上述した流路の切り替えを頻繁に行うことに伴って安定した発電出力が出力されるまでにタイムラグが生じる。したがって、設備全体として、短周期変動をする太陽エネルギーから安定した発電を行うことはできない。また、太陽光の弱い時間帯では、上述した流路の切り替えにより、太陽熱レシーバーで受けた太陽熱エネルギーを蓄熱装置に蓄熱できなくなるため、太陽熱エネルギーの回収の点で十分ではなく、高い発電効率を確保する上で改善の余地がある。
特開平7−317649号公報 特開2013−40736号公報 特開2013−105927号公報
本発明は、高い発電効率を確保するとともに、天候や日照などの条件により短周期変動をする太陽エネルギーから安定した発電を行うことを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明の太陽熱エネルギー発電装置は、太陽熱を利用して生成した蒸気により回転機械を駆動して発電する第1発電機を有する第1発電部と、第1圧縮機から吐出される圧縮媒体を蓄える蓄圧タンクと、前記蓄圧タンクから圧縮媒体供給流路を介して供給される前記圧縮媒体により回転機械を駆動して発電する第2発電機とを有する第2発電部と、前記第1発電部で発生させた第1電力の値に応じて前記第2発電部で発生させる第2電力の値を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1電力の値と前記第2電力の値との合算値である前記太陽熱のエネルギーによって発電する電力の値を所定の期間を通して平準化するようにした。
この構成によれば、第1発電部において、太陽熱を利用して生成した蒸気により第1発電機で発電するため、太陽電池を利用した場合と比較してエネルギー利用効率、ないし発電効率を高めることができる。また、第1発電部において、太陽エネルギーを熱として吸収させた蒸気を介して発電するので、太陽光の照射量に敏感に反応することがなく、太陽光線が弱くなるか、または得られなくなった場合に、即座に発電出力が低下することを回避できる。また、太陽光の照射量に敏感に反応して出力が短周期で変化してしまう太陽光発電と比較して、天候の変化等による太陽エネルギーの変動の影響を受けにくくすることができる。第1圧縮機から吐出される圧縮媒体を蓄える蓄圧タンクを有し、必要に応じて蓄圧タンクの圧縮媒体を用いて第2発電機で発電可能な第2発電部を有するので、第1発電部で発生させる第1電力の量に応じて、第2発電部で発生させる第2電力の量を調整することができ、装置全体としての発電出力を平準化することができる。これらにより、高い発電効率を確保するとともに、天候や日照などの条件により短周期変動をする太陽エネルギーから安定した発電を行うことができる。
前記第1圧縮機は、前記太陽熱を利用して生成した蒸気の一部で回転機械を駆動して前記圧縮媒体を吐出する圧縮機であることが好ましい。この構成によれば、太陽熱を利用して生成した蒸気の一部で第1圧縮機の回転機械を駆動して圧縮媒体を生成し、蒸気のエネルギーを圧縮媒体のエネルギー(圧力)として蓄圧タンクに蓄えることができる。
前記第1圧縮機は、前記太陽熱を利用して生成した蒸気の流れに関して前記第1発電機と並列に設けられた蒸気駆動空気圧縮機であることが好ましい。この構成によれば、第1発電部において生じる余剰蒸気を第2発電部の蒸気駆動空気圧縮機に供給することができる。したがって、太陽エネルギーを最大限に利用できる。また、蒸気駆動空気圧縮機を使用することにより、太陽熱を利用して生成した蒸気により直接蓄圧できるのでエネルギーの損失がない。
前記第1圧縮機は、電動機を駆動して前記圧縮媒体を吐出する圧縮機であることが好ましい。この構成によれば、第1圧縮機として、電動機により駆動される圧縮機を使用することによって、第1圧縮機を駆動させる媒体の供給配管等を設ける必要がなくなるため、装置を小型化する上で有利に構成できるとともに、装置コストを抑えることができる。
前記第1圧縮機は、前記電動機が前記第1発電部で発生した第1電力により駆動される電動空気圧縮機であることが好ましい。この構成によれば、電動空気圧縮機のための外部電源を確保する必要性を排除できる。
本発明によれば、高い発電効率を確保するとともに、天候や日照などの条件により短周期変動をする太陽エネルギーから安定した発電を行うことができる。
本発明の第1実施形態の太陽熱エネルギー発電装置の全体構成図。 制御装置の構成要素を示すブロック図。 1日サイクルの集熱エネルギーと発電エネルギーの平準化を示す図。 日照量に基づいた集熱エネルギーと発電エネルギーの平準化を示す図。 本発明の第2実施形態の太陽熱エネルギー発電装置の全体構成図。 バイナリー発電部の全体構成図。 本発明の第3実施形態の太陽熱エネルギー発電装置の全体構成図。 太陽熱エネルギー発電装置の発電出力を一定レベルに維持するための発電量を設定するためのフローチャート。 太陽熱エネルギー発電装置の発電出力を一定レベルに維持する設定発電量を設定するためのフローチャート。 太陽熱エネルギー発電装置の発電出力を一定レベルに維持する設定発電量を設定するためのフローチャート。 第1発電機及び第1圧縮機の動作状態を示すフローチャート。 電動空気圧縮機、弁、及び外部加熱部の動作状態を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の太陽熱エネルギー発電装置1の全体構成図を示す。太陽熱エネルギー発電装置1は、太陽熱処理部16により集熱された太陽エネルギーを利用して蒸気発電機(第1発電機)14で発電を行う第1発電部10と、前記太陽エネルギーの一部を利用して作り出し、蓄圧タンク46に蓄圧した圧縮空気(圧縮媒体)を使用して空気発電機(第2発電機)47で発電を行う第2発電部40とを含むように構成される。太陽熱エネルギー発電装置1により、第1発電部10で発電した第1電力の値と、第2発電部40で発電した第2電力の値との合算値である太陽熱のエネルギーによって発電する電力の値が所定の期間を通して平準化される。
第1発電部10は、熱源側循環流路11、利用側循環流路12、第1熱交換器13、蒸気発電機14、及び蒸気供給流路15を備えている。
熱源側循環流路11は、太陽熱を集熱する太陽熱集熱部16a、及び熱源側循環流路11内を循環する溶融塩や熱媒油などの熱源側熱媒体を加熱する熱交換部16bを有する太陽熱処理部16、ポンプ(第1ポンプ)17、及び弁18が順に介設された管路で構成されている。太陽熱処理部16の太陽熱集熱部16aとしては、タワー式、フレネル式、トラフ式などの集熱部を用いることができる。太陽熱処理部16には、日射量を測定する日射量計19が設けられている。
熱源側循環流路11には、一端が熱源側循環流路11のポンプ17と弁18との間に接続されるとともに、他端が熱源側循環流路11の弁18と太陽熱処理部16との間に接続された熱源側バイパス流路11aが設けられている。熱源側バイパス流路11aの一端側、及び他端側には、それぞれ弁11b,11cが介設されている。
利用側循環流路12は、利用側熱媒体を貯留するタンク20、ポンプ(第2ポンプ)21、及び蒸気と液体とを分離する気液分離器22が順に介設された管路で構成されている。ポンプ21は、蒸気供給流路15の温度センサ25の検出値Tによって利用側熱媒体の送出流量を調整するようになっている。利用側熱タンク20の下部には、ヘッダー20aが設けられている。なお、利用側熱媒体は水であるが、これに限定されない。
第1熱交換器13は、熱源側循環流路11の太陽熱処理部16とポンプ17との間の熱源側熱媒体と、利用側循環流路12のポンプ21と気液分離器22との間の利用側熱媒体とで熱交換可能に構成されている。
蒸気発電機14は、蒸気により駆動されるスクリューやタービン等の回転機械(図示せず)を有し、この回転機械(図示せず)の回転軸に連結された発電機である。
蒸気供給流路15は、気液分離器22と蒸気発電機14との間に介設され、気液分離器22で分離された蒸気を蒸気発電機14の回転機械に供給する管路である。蒸気供給流路15には、流量を検出する流量センサ23、圧力を検出する圧力センサ24、温度を検出する温度センサ25、及び弁26が設けられている。流量センサ23、圧力センサ24、温度センサ25、及び弁26より下流の蒸気供給流路15には、流量調整弁27が介設されている。
蒸気発電機14と利用側循環流路12のタンク20との間には、蒸気戻し流路28が介設されている。蒸気戻し流路28の一端は蒸気発電機14の蒸気出口に接続され、他端はタンク20のヘッダー20aに接続されている。また、蒸気戻し流路28には、蒸気戻し流路28から分岐し、蒸気を取り出すための蒸気取出ライン29が設けられている。蒸気取出ライン29には、弁30が介設されている。蒸気取出ライン29の先端は蒸気利用先に導かれている。
第2発電部40は、蒸気駆動空気圧縮機(第1圧縮機)41、圧縮媒体吐出流路45、蓄圧タンク46、空気発電機47、圧縮媒体供給流路48、第2熱交換器(加熱部、内部加熱部)49、及び外部加熱部(加熱部)50を備えている。
蒸気駆動空気圧縮機41は、蒸気により駆動されるスクリューやタービン等の駆動用回転機械と駆動用回転機械の回転軸に連結されたスクリューやタービン等の圧縮用回転機械とで構成された回転機械(図示せず)を有する圧縮機である。蒸気駆動空気圧縮機41の蒸気入口には、蒸気供給流路15から分岐し、流量調整弁42が介設された分岐流路43が接続されている。蒸気駆動空気圧縮機41の蒸気出口には、蒸気戻し流路28に合流する合流流路44が接続されている。蒸気駆動空気圧縮機41は、外部から吸込口を通して取り込んだ空気を圧縮し、圧縮空気(圧縮媒体)を吐出口を通して吐出する。
圧縮媒体吐出流路45は、蒸気駆動空気圧縮機41の吐出口(図示せず)に設けられている。圧縮媒体吐出流路45には、逆止弁(図示せず)が設けられている。
蓄圧タンク46は、圧縮媒体吐出流路45の下流に配置されている。蓄圧タンク46は、圧縮媒体吐出流路45を通じて流入した圧縮空気を内部に貯留して蓄圧する。蓄圧タンク46には、内部の圧力を検出する圧力センサ51が設けられている。蓄圧タンク46は、例えば、通常のボンベやタンクのような流体貯蔵用の圧力容器を1つ又は複数並べたもの(複数のタンクの一例としては、30m×10基(計300m))でもよいし、廃坑道や地下空洞などのような既存のタンクや構造物の間隙を利用して代用したものでもよい。蓄圧タンク46は、外気への放温を防止するために断熱材で覆うのが望ましい。
空気発電機47は、蓄圧タンク46からの圧縮空気により駆動されるスクリューやタービン等の回転機械(図示せず)を有し、この回転機械(図示せず)の回転軸に連結された発電機である。空気発電機47は、専用の発電機を用いてもよいが、通常の電動式空気圧縮機を逆回しするもの、すなわち圧縮機の吐出側から圧縮空気を供給して発電機として働く電動機を回転させるものであってもよい。
圧縮媒体供給流路48は、蓄圧タンク46と空気発電機47との間に設けられている。圧縮媒体供給流路48には、蓄圧タンク46からの圧縮媒体の流出量を調整する流量調整弁52が介設されている。
第2熱交換器49は、流量調整弁52の下流側の圧縮媒体供給流路48に配置されている。第2熱交換器49は、熱源側バイパス流路11aの熱源側熱媒体と、圧縮媒体供給流路48の圧縮媒体とが熱交換可能に構成されている。言い換えると、第2熱交換器49は、熱源側バイパス流路11aにおける熱源側熱媒体を熱源として、その熱源側熱媒体と圧縮媒体供給流路48における圧縮媒体との間で熱交換することで、圧縮媒体を加熱する内部加熱部(加熱部)を構成するものである。第2熱交換器49の下流側の圧縮媒体供給流路48には、圧縮媒体の温度を検出する温度センサ53、及び外部熱源からなる、圧縮媒体を加熱するための外部加熱部50が順に設けられている。外部加熱部50は、例えばボイラ(間接的に加熱するもの)やバーナ(直接的に加熱するもの)等、熱源側熱媒体ではない熱源により加熱するものである。
太陽熱エネルギー発電装置1には、蒸気発電機14、空気発電機47、ポンプ17,21、及び弁27,42,52を含む装置全体を制御する制御装置(制御手段)70が設けられている。
図2に示すように、制御装置70は、計時部83、データ取得部84、時刻設定部85、圧力値設定部86、データ記憶部87、設定発電量算出部88、時刻読出部89、日射量差算出部90、判定部91、修正蓄圧発電可能量算出部92、制御部93、及び表示部94を備えている。
計時部83は、時刻を計時する。
データ取得部84は、データ取得回線95に接続され、日の出時刻、日の入り時刻、及び日の出時刻から日の入り時刻までの予想日射量を取得する。
時刻設定部85は、期間の開始時刻、及び日の入り時刻以降の終了時刻を設定する。
圧力値設定部86は、終了時刻における蓄圧タンク46内部の圧縮媒体の設定圧力値(または残タンク圧/最大蓄圧可能圧(%))を設定する。
データ記憶部87は、データ取得部84により取得した予想日射量を記憶する。データ記憶部87には、表1に例示するように圧力量に対応する蓄圧発電可能量が予め記憶されている。
Figure 2015037364
設定発電量算出部88は、圧力センサ51により検出された圧力値と、圧力値設定部86により設定された設定圧力値との差に基づいて算出される蓄圧発電可能量、及び開始時刻から日の入り時刻までの予想日射量に基づいて算出される昼間発電可能量の総和を算出し、該総和を期間の時間数で除することにより、単位時間当たりの設定発電量を算出する。
時刻読出部89は、日射量計19が日射量を測定した計時部83の時刻を読み出す。
日射量差算出部90は、時刻読出部89が読み出した時刻の日射量計19で測定された日射量と、時刻読出部89が読み出した時刻のデータ記憶部87が記憶した予想日射量との差を算出する。
判定部91は、日射量計19で測定された日射量とデータ記憶部87が記憶した予想日射量との差に対応する蓄圧タンク46内部の圧縮媒体の圧力換算値を終了時刻における設定圧力値に対して加算または減算した修正設定圧力値を算出し、該修正設定圧力値が予め設定された許容圧力値の範囲内にあるか否かを判定する。
修正蓄圧発電可能量算出部92は、蓄圧発電可能量に日射量計19で測定された日射量とデータ記憶部87が記憶した予想日射量との差を増加または減少させて修正蓄圧発電可能量を算出する。
蒸気発電機14、及び空気発電機47は、それぞれ、送電線71,72、保護継電盤73を介して外部電力系統74に連系している。送電線71には、遮断器75が設けられている。送電線71には、遮断器75の下流の電圧を測定する電力検出器76が設けられている。
以上の構成からなる本発明にかかる太陽熱エネルギー発電装置1の動作を説明する。
熱源側循環流路11において、ポンプ17を作動させるとともに、弁18を開弁すると、熱源側熱媒体は、熱源側循環流路11内を循環する。太陽光線が得られる状況下において、太陽熱処理部16の太陽熱集熱部16aで太陽熱が集熱される。熱源側熱媒体が太陽熱処理部16を通過する際、太陽熱集熱部16aで集熱された太陽熱のエネルギーが熱交換部16bを介して熱源側熱媒体へと移動する。そして、熱源側熱媒体は、300℃(〜400℃)程度に加熱される。加熱された熱源側熱媒体は、第1熱交換器13を通過する際、利用側循環流路12の利用側熱媒体との間で熱交換する。
利用側循環流路12において、ポンプ21を作動させると、ポンプ21は、タンク20に貯留していた利用側熱媒体を蒸気供給流路15の温度センサ25の検出値Tによって流量調整して送出する。送出された利用側熱媒体は、第1熱交換器13を通過する際、熱源側循環流路11の熱源側熱媒体との熱交換により加熱され、蒸気となって気液分離器22の内部に流入する。気液分離器22の内部では、利用側熱媒体の蒸気から凝縮により生じた液体が分離される。分離された利用側熱媒体の液体は、タンク20に戻される。このようにして、利用側熱媒体は利用側循環流路12内を循環する。一方、利用側熱媒体の蒸気は、蒸気供給流路15に流出される。
蒸気供給流路15の利用側熱媒体の蒸気は、流量調整弁27の開弁により、蒸気発電機14の蒸気入口に供給される。供給された蒸気により、蒸気発電機14の回転機械を回転させ、蒸気発電機14は蒸気量、温度、圧力に応じた電力を発電する。具体的には、蒸気発電機14は、210℃程度の高温の蒸気により、スクリューやタービンなどを回転させ、このスクリューやタービンの回転軸に連結された発電機を作動することで、160kW程度の電力を発電する。
蒸気発電機14に供給された蒸気は、蒸気出口から蒸気戻し流路28に流出し、生じた液体とともに、ヘッダー20aを通してタンク20に戻され、タンク20に貯留される。必要に応じて弁30を開弁することにより、蒸気取出ライン29から蒸気を取り出すことができる。これにより、外部設備における加熱や乾燥のための蒸気としての利用が可能になる。
一方、流量調整弁42を開弁すると、蒸気供給流路15の利用側熱媒体の蒸気は、分岐流路43に流入する。そして、分岐流路43の蒸気は、蒸気駆動空気圧縮機41の蒸気入口に供給される。蒸気駆動空気圧縮機41は、供給された210℃程度の蒸気により駆動され、外部から吸込口を通して取り込んだ空気を圧縮し、圧縮空気を吐出口から圧縮媒体吐出流路45に吐出する。吐出された圧縮空気は蓄圧タンク46に流入し、蓄圧タンク46は蓄圧される。蒸気駆動空気圧縮機41内部の蒸気は、蒸気出口から合流流路44に流出し、生じた液体とともに蒸気戻し流路28に合流し、ヘッダー20aを通してタンク20に戻され、タンク20に貯留される。
蓄圧タンク46で蓄圧された圧縮空気は、流量調整弁52の開度に応じて圧縮媒体供給流路48に吐出される。吐出された圧縮空気は、必要に応じて加熱される。本実施形態では、吐出された圧縮空気は、第2熱交換器49によって300℃,ゲージ圧で0.93MPa程度に加熱される。この加熱は、熱源側循環流路11の弁18を閉弁するとともに、熱源側バイパス流路11aの開閉弁11b,11cを開弁して、太陽熱処理部16で加熱された熱源側熱媒体を熱源側バイパス流路11aに通し、この熱源側熱媒体と圧縮空気との間で熱交換させることにより行う。
圧縮空気の第2熱交換器49での加熱が熱源側熱媒体の温度低下によって十分に得られない場合、不足した熱源を補うために、第2熱交換器49下流側の温度センサ53の検出値Tに応じて、さらに外部加熱部50を加えて、第2熱交換器49と外部加熱部50とによって圧縮媒体供給流路48の圧縮空気を加熱してもよい。また、第2熱交換器49下流側の温度センサ53の検出値Tに応じて、第2熱交換器49から外部加熱部50に切り替えて外部加熱部50のみで圧縮媒体供給流路48の圧縮空気を加熱してもよい。また、圧力センサを設けて、圧力センサの検出値に応じて圧縮空気を加熱してもよい。なお、第2熱交換器49が熱源として不十分となっている場合や、空気発電機47の運転を停止している場合には、弁11b、11cを閉じ、熱源側熱媒体の熱源側バイパス流路11aへの循環を停止して、太陽熱処理部16と第1熱交換器13との間でのみ熱源側熱媒体を循環するようにすればよい。
圧縮媒体供給流路48で加熱された圧縮空気は、空気発電機47に供給される。流量調整弁52の開度に応じて供給された蒸気により、空気発電機47の回転機械を回転させ、空気発電機47は蒸気量、温度、圧力に応じた電力を発電する。具体的には、空気発電機47により、75kW程度の発電を行う。この発電された電力は、保護継電盤73を介して外部電力系統74に送電される。
第1発電部10の蒸気発電機14は、太陽熱処理部16で太陽光線が得られる間、または太陽光線が得られなくなっても熱源側熱媒体の温度が維持されて蒸気の供給が継続される間、運転され発電が行われる。蒸気発電機14の発電量が所定の発電量を上回ると、分岐流路43の流量調整弁42を開弁して、蒸気駆動空気圧縮機41を駆動する。具体的には、蒸気量F、蒸気圧力P、温度Tのいずれかの検出対象で、蒸気発電機14で所定の発電量を維持するために予め設定された上限値を上回る検出値が流量センサ23、圧力センサ24、温度センサ25により検出されると、流量調整弁42を開弁して、蒸気駆動空気圧縮機41を駆動する。これにより、圧縮空気が生成され、蓄圧タンク46に蓄圧される。つまり、余剰蒸気により蒸気駆動空気圧縮機41を駆動することで、余剰蒸気のエネルギーを圧縮空気のエネルギーに変える。
一方、蒸気発電機14の発電量が所定の発電量よりも少なく、装置全体の発電量が不足すると、すなわち、蒸気発電機14で所定の発電量を維持するために予め設定された下限値を下回る検出値が流量センサ23、圧力センサ24、温度センサ25により検出されると、蓄圧タンク46に蓄圧された圧縮空気を流量調整弁52の開弁により圧縮媒体供給流路48を通じて供給することによって空気発電機47を駆動させ、発電を行う。圧縮空気を空気発電機47に供給する際、弁11b、11cを開弁し弁18を閉弁して、高温の熱源側熱媒体を熱源側バイパス流路11a内で流動させると、圧縮空気を圧縮媒体供給流路48の第2熱交換器49で加熱できる。この加熱により、圧縮空気の圧力を増加させることができるので、空気発電機47による発電効率を大幅に向上させることができる。つまり、圧縮空気を加熱し、圧縮空気のもつエンタルピーを上げることで、空気発電機47での膨張仕事を大きくすることでき、発電効率を向上させることができる。圧縮媒体供給流路48の第2熱交換器49において、太陽熱を熱源とする、高温の熱媒体を用いることで、外部からの入熱量を少なくすることができ、系全体の消費エネルギーを減少させることができる。特に、システム起動時のエネルギーの削減に対して効果がある。この加熱に際して太陽熱を利用して加熱するので、燃料コストを大幅に抑えることができる。
以上のように、太陽熱エネルギー発電装置1では、蒸気駆動空気圧縮機41による蓄圧、及び空気発電機47での発電を制御して、太陽エネルギーの不安定さから生じる、蒸気発電機14の発電出力の短周期変動を平準化する。
本発明によれば、第1発電部10において、太陽熱を利用して生成した蒸気により蒸気発電機14で発電するため、太陽電池を利用した場合と比較してエネルギー利用効率、ないし発電効率を高めることができる。また、第1発電部10において、太陽エネルギーを熱として吸収させた蒸気を介して発電するので、太陽光の照射量に敏感に反応することがなく、太陽光線が弱くなるか、または得られなくなった場合に、即座に発電出力が低下することを回避できる。また、太陽光の照射量に敏感に反応して出力が短周期で変化してしまう太陽光発電と比較して、天候の変化等による太陽エネルギーの変動の影響を受けにくくすることができる。蒸気駆動空気圧縮機41から吐出される圧縮媒体を蓄える蓄圧タンク46を有し、必要に応じて蓄圧タンク46の圧縮媒体を用いて空気発電機47で発電可能な第2発電部40を有するので、第1発電部10で発生させる第1電力の量に応じて、第2発電部40で発生させる第2電力の量を調整することができ、装置全体としての発電出力を平準化することができる。これらにより、高い発電効率を確保するとともに、天候や日照などの条件により短周期変動をする太陽エネルギーから安定した発電を行うことができる。
太陽熱を利用して生成した蒸気の一部で蒸気駆動空気圧縮機41の回転機械を駆動して圧縮媒体を生成し、蒸気のエネルギーを圧縮媒体のエネルギー(圧力)として蓄圧タンク46に蓄えることができる。
蒸気駆動空気圧縮機41を、太陽熱を利用して生成した蒸気の流れに関して蒸気発電機14と並列に設けているので、第1発電部10において生じる余剰蒸気を第2発電部40の蒸気駆動空気圧縮機41に供給することができる。したがって、太陽エネルギーを最大限に利用できる。また、蒸気駆動空気圧縮機41を使用することにより、太陽熱を利用して生成した蒸気により直接蓄圧できるのでエネルギーの損失がない。
圧縮媒体供給流路48に加熱部49,50を設けることにより、圧縮空気を加熱することができ、圧縮空気の圧力を増加させることができるので、空気発電機47による発電効率を大幅に向上させることができる。つまり、圧縮空気を加熱し、圧縮空気のもつエンタルピーを上げることで、空気発電機47での膨張仕事を大きくすることでき、発電効率を向上させることができる。圧縮媒体供給流路48の第2熱交換器49において、太陽熱を熱源とする、高温の熱媒体である熱源側熱媒体を用いることで、外部からの入熱量を少なくすることができ、系全体の消費エネルギーを減少させることができる。特に、システム起動時のエネルギーの削減に対して効果がある。この加熱に際して太陽熱を利用して加熱するので、燃料コストを大幅に抑えることができる。また、圧縮媒体供給流路48に外部加熱部50を設けることにより、第2熱交換器49ともに、または外部加熱部50のみで、圧縮媒体供給流路48の圧縮空気を加熱できる。特に、太陽熱エネルギーが得られない状況下で、外部加熱部50のみで圧縮媒体供給流路48の圧縮空気を加熱できるメリットがある。
熱源側熱媒体が循環する熱源側循環流路11と、利用側熱媒体が循環する利用側循環流路12と、熱源側熱媒体と利用側熱媒体とが熱交換可能な第1熱交換器13とを有するように第1発電部を構成しているので、太陽熱処理部16で集熱した太陽エネルギーの熱により熱源側熱媒体を加熱し、加熱した熱源側熱媒体の熱を第1熱交換器13を介して利用側熱媒体に移動させ、第1発電機14に供給する蒸気を生成することができる。太陽エネルギーを熱として吸収させた蒸気を介して第1発電機14で発電するので、太陽光の照射量に敏感に反応することがなく、太陽光線が弱くなるか、または得られなくなった場合に、即座に発電出力が低下することを回避できる。また、太陽光の照射量に敏感に反応して出力が短周期で変化してしまう太陽光発電と比較して、天候の変化等による太陽エネルギーの変動の影響を受けにくくすることができる。
図3は、快晴の日における太陽熱集熱エネルギーによる想定発電量と、実際の発電出力を示した概念図である。太陽が昇るにしたがって第1発電部10の蒸気発電機14による発電出力が増加するが、ある一定レベルまで増加した時点Pで、蒸気発電機14による発電出力を一定値に抑えて、蒸気駆動空気圧縮機41による蓄圧を開始する。太陽が沈んでくるにしたがって想定発電量は低下し、ある一定レベル以下になった時点Qで、蓄圧タンク46に蓄圧された圧縮空気により、第2発電部40での空気発電機47による発電を開始し、日没後の夕方の電力需要の高い時間帯にも安定した発電を行う。夕方の時間帯は、太陽熱により加熱された熱源側循環流路11の熱媒体がまだ高温状態を保っており、第2熱交換器49の熱源として十分に使用することができる。本来、発電出力が大幅に低下する夕方や夜間でも発電出力を維持することができる。
次に、図4は、晴れのち曇りの日における太陽熱集熱エネルギーによる想定発電量と、実際の発電出力を示した概念図である。太陽に雲がかかった時点で想定発電量は低下し、雲から出ると想定発電量は上昇する。この場合も、蒸気発電機14による発電出力がある一定レベル以下になった場合に、蓄圧タンク46に蓄圧された圧縮空気による空気発電機47による発電を開始することで安定した発電を維持することができる。すなわち、太陽に雲や障害物がかかって太陽熱エネルギーが低下した場合であっても、安定的に平準化した発電出力を得ることができる。なお、この一定レベルをどのような値に設定するかは、春夏秋冬といった季節による統計データ(一日平均日射量)や、当日の天気予報を参考にして定めればよい。また、この予想が狂って当日の天気が変わった場合は、必要に応じて当初設定していたレベル値を増減すればよい。
この一定レベルに維持される発電出力は、蒸気発電機14の発電出力(電力、電圧または電流)と、蓄圧タンク46の圧力とを検出し、空気発電機47の発電出力(電力、電圧または電流)を制御することにより得られる。換言すると、蒸気発電機14の発電出力が低下した際に、その低下分を補うように空気発電機47の運転が行われる。蓄圧タンク46の蓄圧量が低下してきた場合には、空気発電機47の発電量を一定レベルから低下させるように制御してもよい。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態の太陽熱エネルギー発電装置1の全体構成図を示す。本実施形態では、第1実施形態における蒸気戻し流路28すなわち蒸気発電機(第1発電機)14とタンク20との間に、バイナリー発電部(第3発電部)54が設けられている。蒸気発電機14と遮断器75との間の送電線71には、遮断器77が設けられている。一端がバイナリー発電部54の発電機58に接続された送電線78の他端は、遮断器75と遮断器77との間の送電線71に接続されている。送電線78には、遮断器79が設けられている。
図6に示すように、バイナリー発電部54は、循環経路55、蒸発器56、膨張機57、膨張機57の回転軸に連結された発電機58、凝縮器59、及びポンプ60を備えている。バイナリー発電部54では、蒸気発電機14で発電に使用した後の排蒸気を、一次媒体として用いるために蒸気戻し流路28から蒸発器56に導入可能に構成されている。そして、導入された排蒸気をタンク20に戻すための蒸気戻し流路61は、タンク20のヘッダー20aに接続されている。
バイナリー発電部54では、水より低沸点の媒体、例えば代替フロン、アンモニア、炭化水素などを蒸発器56の二次媒体として循環使用することで、発電機58が接続された膨張機57のスクリューやタービンなどが回転され発電が行われる。例えば、蒸気発電機14から排出された140℃程度の蒸気を用いて120kW程度の電力を発電することができる。これにより、発電効率を高めることができる。本実施形態では、バイナリー発電部54に使用される二次媒体を凝縮させるための冷却水を温水として取り出すことで、温浴設備やビニールハウスなどに供給することもできる。
この構成によれば、蒸気発電機14で発電に使用した後の排蒸気を、バイナリー発電部54の蒸発器56に導入してバイナリー発電部54で発電することができる。バイナリー発電部54で発電した電力は、第1発電部10の発電出力の一部として加えることができる。これにより、発電効率を高めることができる。バイナリー発電部54は、蒸気発電機14より低温の蒸気で発電できるので、蒸気発電機14の下流側に接続するのに好適である。
第2実施形態のその他構成及び作用効果は、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態の太陽熱エネルギー発電装置1の全体構成図を示す。本実施形態では、第1実施形態の蒸気駆動空気圧縮機41に代えて電動空気圧縮機62を設け、電動空気圧縮機62を蒸気発電機14の発電出力で駆動するように構成している点で第1実施形態と異なる。電動空気圧縮機62には、一端が蒸気発電機14と遮断器75との間の送電線71に接続された送電線80の他端が接続されている。送電線80には、遮断器81が設けられている。
本実施形態では、蒸気発電機14の発電出力(例えば、定格出力160kW)のうち所定の発電出力(例えば、80kW)を超えた部分を用いて電動空気圧縮機62を駆動して蓄圧タンク46に蓄圧する。換言すると、蒸気発電機14で所定の発電量を維持する条件の蒸気量F、蒸気圧力P、温度Tに対して、所定の発電量を超える条件が発生して、蒸気発電機14において所定の発電量を超える余剰な電力が発生した際には、その余剰な電力により電動空気圧縮機62を駆動することで、余剰電力を圧縮空気に変える。
本実施形態においても、第1実施形態、及び第2実施形態と同様に、蒸気発電機14の発電量が少なく、装置全体の発電量が不足している時は、蓄圧タンク46に蓄圧された圧縮空気よって空気発電機47を駆動させ、発電を行う。
以上のように、太陽熱エネルギー発電装置1では、電動空気圧縮機62による蓄圧、及び空気発電機47での発電を制御して、太陽エネルギーの不安定さから生じる、蒸気発電機14の発電出力の短周期変動を平準化する。本実施形態では、発電出力は第1実施形態、及び第2実施形態の発電出力よりも低く抑えられるが、第1実施形態、及び第2実施形態と比較して装置コストを抑えることができる。
第1圧縮機として、電動機により駆動される電動空気圧縮機62を使用することによって、第1圧縮機を駆動させる媒体の供給配管等を設ける必要がなくなるため、装置を小型化する上で有利に構成できるとともに、装置コストを抑えることができる。
第1圧縮機としての電動空気圧縮機62が第1発電部10で発生した第1電力により駆動されるので、電動空気圧縮機62のための外部電源を確保する必要性を排除できる。
送電線71,80に遮断器75,81を設けているので、空気発電機47の単独運転時や、電動空気圧縮機62の急峻な回転数変化時の電流の逆流を防止できる。なお、インバータにより電動空気圧縮機62の消費電力を制御するとともに、電動空気圧縮機62側の抵抗(負荷)を増減して送電線80を流れる電流も制御する。
第3実施形態のその他構成及び作用効果は、第1実施形態と同様である。
次に、本発明にかかる太陽熱エネルギー発電装置1の制御方法の一例を説明する。
図8Aないし図8Cは、太陽熱エネルギー発電装置1の発電出力を一定レベルに維持する設定発電量を設定するためのフローチャートを示す。9時〜21時に一定で発電する場合を例に説明する。設定条件は以下の通りである。
21時の蓄圧タンク46の残タンク圧:50%
許容圧力値:30〜70%
太陽熱エネルギー発電装置1の設定発電量を設定するために、図8Aに示すように、設定日の気象データ、具体的には、日の出時刻、日の入り時刻、及び予想日射量を、設定日の日の出時刻以前にデータ取得部84を通じて取得する(ステップS11)。データ取得部84により取得した予想日射量をデータ記憶部87に記憶する。
太陽熱エネルギー発電装置1の発電出力を一定レベルに維持する期間の開始時刻(9時)、及び日の入り時刻以降の終了時刻(21時)を時刻設定部85を通じて設定する(ステップS12)。
時刻設定部85を通じて設定した終了時刻における蓄圧タンク46内部の圧縮媒体の設定圧力値を圧力値設定部86を通じて50%に設定する(ステップS13)。
圧力センサ51により蓄圧タンク46の圧力値を検出する(ステップS14)。
圧力センサ51により検出された圧力値から、圧力値設定部86により設定された設定圧力値(50%)を減じた差を算出する。なお、この差は、負の値も取り得る。算出された差に基づいてデータ記憶部87に予め記憶された圧力量に対応する蓄圧発電可能量を読み出す(ステップS15)。
時刻設定部85を通じて設定した開始時刻(9時)から日の入り時刻までの予想日射量に基づいて昼間発電可能量を設定発電量算出部88により算出する(ステップS16)。
設定発電量算出部88により、蓄圧発電可能量と昼間発電可能量との和を算出する(ステップS17)。
設定発電量算出部88により、時刻設定部85を通じて設定した開始時刻(9時)から終了時刻(21時)までの時間数を算出する(ステップS18)。
設定発電量算出部88により算出した蓄圧発電可能量と昼間発電可能量との和を、算出した時間数(12時間)で除して商を算出する(ステップS19)。算出した商は単位時間当たりの予想発電量である。このようにして、外部電力系統74に流す予想発電量が決定される。
図8Bに示すように、日射量計19により、日射量を測定する(ステップS21)。
日射量計19が日射量を測定した計時部83の時刻を時刻読出部89により読み出す(ステップS22)。
時刻読出部89により読み出された日射量測定時刻の予想日射量をデータ記憶部87から読み出す(ステップS23)。
時刻読出部89が読み出した時刻の日射量計19で測定された日射量から、時刻読出部89が読み出した時刻のデータ記憶部87が記憶した予想日射量を減じた差を日射量差算出部90により算出する(ステップS24)。なお、この差は、負の値も取り得る。
日射量計19で測定された日射量とデータ記憶部87が記憶した予想日射量との差に対応する蓄圧タンク46内部の圧縮媒体の圧力換算値を終了時刻(21時)における設定圧力値(50%)に対して加算または減算した修正設定圧力値を判定部91により算出する(ステップS25)。日射量計19で測定された日射量とデータ記憶部87が記憶した予想日射量との差が正の値の場合は設定圧力値に対して圧力換算値を加算し、負の値の場合は設定圧力値に対して圧力換算値を減算する。
算出された修正設定圧力値が予め設定された許容圧力値(30〜70%)の範囲内にあるか否かの判定を判定部91により行う(ステップS26)。
算出された修正設定圧力値が予め設定された許容圧力値(30〜70%)の範囲内にあると判定された場合(ステップS26のYes)、設定発電量は決定される(ステップS27)。その後、所定時間が経過すると、ステップ21に戻る。
算出された修正設定圧力値が予め設定された許容圧力値(30〜70%)の範囲内にないと判定された場合(ステップS26のNo)、図8Cに示すように、修正設定圧力値から、圧力値設定部86により設定された設定圧力値(50%)を減じた差を算出する(ステップS31)。なお、この差は、負の値も取り得る。
算出された差に基づいてデータ記憶部87に予め記憶された圧力量に対応する修正蓄圧発電可能量を読み出す(ステップS32)。
修正蓄圧発電可能量と、日射量測定時刻から日の入り時刻までの修正昼間発電可能量との和を算出する(ステップS33)。修正設定圧力値から、圧力値設定部86により設定された設定圧力値(50%)を減じた差が正の値の場合は修正昼間発電可能量に修正蓄圧発電可能量を加算し、負の値の場合は修正昼間発電可能量から修正蓄圧発電可能量を減算する。
時刻読出部89により読み出された日射量測定時刻から終了時刻までの時間数を算出する(ステップS34)。
算出された修正蓄圧発電可能量と修正昼間発電可能量との和を時刻読出部89が読み出した時刻から終了時刻(21時)までの時間数で除して商を算出する(ステップS35)。算出した商は単位時間当たりの再設定発電量である。このようにして、外部電力系統74に流す再設定発電量が決定される(ステップS36)。その後、所定時間が経過すると、ステップ21に戻る。
本発明によれば、圧力センサ51により検出された圧力値と、圧力値設定部86により設定された設定圧力値との差に基づいて算出される蓄圧発電可能量と、開始時刻から日の入り時刻までの予想日射量に基づいて算出される昼間発電可能量の総和を算出し、該総和を開始時刻から終了時刻までの期間の時間数で除することにより、単位時間当たりの設定発電量を算出することができる。これにより、装置の発電電力を平準化できる。
判定部91が、修正設定圧力値が許容圧力値の範囲外であると判定した場合、制御装置70は、修正蓄圧発電可能量算出部92により算出された修正蓄圧発電可能量、及び時刻読出部89が読み出した時刻から日の入り時刻までの修正昼間発電可能量の総和を算出し、該総和を時刻読出部89が読み出した時刻から終了時刻までの期間の時間数で除することにより、単位時間当たりの設定発電量の再設定を実行できる。日射量計19で計測した日射量に基づいて設定発電量の再設定の必要性を判断でき、必要な場合には設定発電量を再設定できるので、装置の発電電力の平準化をより高精度に実現できる。
図9に示すように、午前9時まで、第1発電機14は停止している。第1圧縮機41はフル稼働している。流量調整弁(第1発電機14側の制御弁)27は閉弁している。流量調整弁(第1圧縮機41側の制御弁)42は開弁している。
午前9時から日の入り時刻までの間、設定発電量<第1発電機可能発電量である場合、第1発電機14は、設定発電量を発電するように作動する。第1圧縮機41には、第1発電機14で使用される分を除いた残蒸気分が供給される。流量調整弁27,41はともに開弁している。太陽熱エネルギー発電装置1は、この状態で運転され、再び、設定発電量<第1発電機可能発電量、または設定発電量>第1発電機可能発電量のいずれであるかを判定して動作状態を維持または変更する。
午前9時から日の入り時刻までの間、設定発電量>第1発電機可能発電量である場合、第1発電機14は、フル稼働している。第1圧縮機41は、停止している。流量調整弁(第1発電機14側の制御弁)27は開弁している。流量調整弁(第1圧縮機41側の制御弁)42は閉弁している。太陽熱エネルギー発電装置1は、この状態で運転され、再び、設定発電量<第1発電機可能発電量、または設定発電量>第1発電機可能発電量のいずれであるかを判定して動作状態を維持または変更する。
図10に示すように、午前9時から日の入り時刻までの間、設定発電量=第1発電機発電量である場合、電動空気圧縮機62は停止している。流量調整弁(蓄圧タンク46の下流弁)52は閉弁している。熱源側循環流路11の弁18は開弁している。熱源側バイパス流路11aの弁11b,11cは閉弁している。外部加熱部50は停止している。太陽熱エネルギー発電装置1は、この状態で運転され、再び、設定発電量=第1発電機発電量、または設定発電量>第1発電機発電量のいずれであるかを判定して動作状態を維持または変更する。
午前9時から日の入り時刻までの間、設定発電量>第1発電機発電量である場合、電動空気圧縮機62は設定発電量から第1発電機14の発電量を減算した電力で作動している。流量調整弁(蓄圧タンク46の下流弁)52は開弁している。熱源側循環流路11の弁18は閉弁している。熱源側バイパス流路11aの弁11b,11cは開弁している。外部加熱部50は起動している(300℃−T補完分)。太陽熱エネルギー発電装置1は、この状態で運転され、再び、設定発電量=第1発電機発電量、または設定発電量>第1発電機発電量のいずれであるかを判定して動作状態を維持または変更する。
なお、本発明の太陽熱エネルギー発電装置1は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
上記実施形態では、熱源側循環流路11の熱媒体として溶融塩や熱媒油を使用したが、水を使用してもよい。また、外部からの水を太陽熱処理部16に供給し、太陽熱処理部16で加熱し生成した水蒸気を蒸気発電機14に直接供給するように、第1発電部10を構成してもよい。
蓄圧タンク46から空気発電機(第2発電機)47へ供給される圧縮空気(圧縮媒体)を加熱する加熱部である第2熱交換器(内部加熱部)49および外部加熱部50は、何れか一方を設けても良いし両方設けてもよい。また、圧縮媒体供給流路48に、内部加熱部49を2箇所設けてもよいし、外部加熱部50を2箇所設けてもよい。また、外部加熱部50に代えて、または外部加熱部50に加えて、蓄熱器(図示せず)を設けてもよい。蓄熱器としては、酢酸ナトリウムやエリスリトールなどの媒体に蓄熱するものであっても、化学反応を利用するものであってもよい。
空気発電機47の吸い込み側に加熱部49,50を設け、圧縮空気を加熱し、圧縮空気のもつエンタルピーを上げることで、加熱しない場合と比べて空気発電機47での膨張仕事を大きくすることでき、発電効率を向上させることができる。
上記で説明した実施形態においては、蒸気発電機14、蒸気駆動空気圧縮機41、空気発電機47、バイナリー発電部54、電動空気圧縮機62をいずれも1つだけ用いたものを説明したが、発電設備の規模に応じて複数の機器を並列接続するようにしてもよい。
1 太陽熱エネルギー発電装置
10 第1発電部
11 熱源側循環流路
11a 熱源側バイパス流路
12 利用側循環流路
13 第1熱交換器
14 蒸気発電機(第1発電機)
15 蒸気供給流路
16 太陽熱処理部
17 ポンプ(第1ポンプ)
18 弁
19 日射量計
20 タンク
21 ポンプ(第2ポンプ)
22 気液分離器
40 第2発電部
41 蒸気駆動空気圧縮機(第1圧縮機)
46 蓄圧タンク
47 空気発電機(第2発電機)
48 圧縮媒体供給流路
49 第2熱交換器(加熱部、内部加熱部)
50 外部加熱部(加熱部)
51 圧力センサ
54 バイナリー発電部(第3発電部)
62 電動空気圧縮機
70 制御装置(制御手段)
83 計時部
84 データ取得部
85 時刻設定部
86 圧力値設定部
87 データ記憶部
88 設定発電量算出部
89 時刻読出部
90 日射量差算出部
91 判定部
92 修正蓄圧発電可能量算出部

Claims (14)

  1. 太陽熱を利用して生成した蒸気により回転機械を駆動して発電する第1発電機を有する第1発電部と、
    第1圧縮機から吐出される圧縮媒体を蓄える蓄圧タンクと、前記蓄圧タンクから圧縮媒体供給流路を介して供給される前記圧縮媒体により回転機械を駆動して発電する第2発電機とを有する第2発電部と、
    前記第1発電部で発生させた第1電力の値に応じて前記第2発電部で発生させる第2電力の値を制御する制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記第1電力の値と前記第2電力の値との合算値である前記太陽熱のエネルギーによって発電する電力の値を所定の期間を通して平準化することを特徴とする太陽熱エネルギー発電装置。
  2. 前記第1圧縮機は、前記太陽熱を利用して生成した蒸気の一部で回転機械を駆動して前記圧縮媒体を吐出する圧縮機であることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  3. 前記第1圧縮機は、前記太陽熱を利用して生成した蒸気の流れに関して前記第1発電機と並列に設けられた蒸気駆動空気圧縮機であることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  4. 前記第1圧縮機は、電動機を駆動して前記圧縮媒体を吐出する圧縮機であることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  5. 前記第1圧縮機は、前記電動機が前記第1発電部で発生した第1電力により駆動される電動空気圧縮機であることを特徴とする請求項4に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  6. 前記圧縮媒体供給流路に、前記蓄圧タンクから供給される前記圧縮媒体を加熱する加熱部を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  7. 前記第1発電部は、
    前記太陽熱を集熱して熱源側熱媒体を加熱する太陽熱処理部、前記熱源側熱媒体を送出するポンプ、及び弁が順に介設された熱源側循環流路と、
    利用側熱媒体を貯留するタンク、前記利用側熱媒体を送出するポンプ、前記利用側熱媒体を蒸気と液体に分離する気液分離器が順に介設された利用側循環流路と、
    前記熱源側循環流路の前記太陽熱処理部と前記ポンプとの間の前記熱源側熱媒体と、前記利用側循環流路の前記ポンプと前記気液分離器との間の前記利用側熱媒体とが熱交換可能に設けられた第1熱交換器と、
    前記気液分離器で分離された蒸気を前記第1発電機の回転機械に供給する蒸気供給流路と
    を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  8. 前記圧縮媒体供給流路に、前記蓄圧タンクから供給される前記圧縮媒体を加熱する内部加熱部を設け、
    前記内部加熱部は、一端が前記熱源側循環流路の前記ポンプと前記弁との間に接続されるとともに、他端が前記熱源側循環流路の前記弁と前記太陽熱処理部との間に接続された熱源側バイパス流路の前記熱源側熱媒体と、前記圧縮媒体供給流路の前記圧縮媒体とが熱交換可能に設けられた第2熱交換器であることを特徴とする請求項7に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  9. 前記圧縮媒体供給流路に、前記蓄圧タンクから供給される前記圧縮媒体を前記熱源側熱媒体ではない熱源で加熱する外部加熱部を設けたことを特徴とする請求項7に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  10. 前記第1発電機と前記利用側循環流路のタンクとの間に第3発電部を設け、
    前記第3発電部により発電した電力が前記第1発電部により発電した電力に加算されることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  11. 前記制御手段と通信可能に前記蓄圧タンクに設けられ、前記蓄圧タンク内部の圧縮媒体の圧力値を検出する圧力センサを備え、
    前記制御手段は、
    時刻を計時する計時部と、
    日の出時刻、日の入り時刻、及び前記日の出時刻から前記日の入り時刻までの予想日射量を取得するデータ取得部と、
    前記期間の開始時刻、及び前記日の入り時刻以降の終了時刻を設定する時刻設定部と、
    前記終了時刻における前記蓄圧タンク内部の圧縮媒体の設定圧力値を設定する圧力値設定部と、
    前記データ取得部により取得した前記予想日射量を記憶するデータ記憶部と、
    前記圧力センサにより検出された圧力値と、前記圧力値設定部により設定された設定圧力値との差に基づいて算出される蓄圧発電可能量、及び前記開始時刻から前記日の入り時刻までの予想日射量に基づいて算出される昼間発電可能量の総和を算出し、該総和を前記期間の時間数で除することにより、単位時間当たりの設定発電量を算出する設定発電量算出部と
    を備えることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  12. 前記制御手段と通信可能に前記太陽熱処理部に設けられ、日射量を測定する日射量計を備え、
    前記制御手段は、
    前記日射量計が日射量を測定した前記計時部の時刻を読み出す時刻読出部と、
    前記時刻読出部が読み出した時刻の前記日射量計で測定された日射量と、前記時刻読出部が読み出した時刻の前記データ記憶部が記憶した前記予想日射量との差を算出する日射量差算出部と、
    前記日射量計で測定された日射量と前記データ記憶部が記憶した前記予想日射量との差に対応する前記蓄圧タンク内部の圧縮媒体の圧力換算値を前記終了時刻における設定圧力値に対して加算または減算した修正設定圧力値を算出し、該修正設定圧力値が予め設定された許容圧力値の範囲内にあるか否かの判定をする判定部と、
    前記蓄圧発電可能量に前記日射量計で測定された日射量と前記データ記憶部が記憶した前記予想日射量との差を増加または減少させて修正蓄圧発電可能量を算出する修正蓄圧発電可能量算出部と
    をさらに備え、
    前記判定部が、前記修正設定圧力値が前記許容圧力値の範囲外であると判定した場合、前記制御手段は、前記修正蓄圧発電可能量算出部により算出された前記修正蓄圧発電可能量、及び前記時刻読出部が読み出した時刻から前記日の入り時刻までの修正昼間発電可能量の総和を算出し、該総和を前記時刻読出部が読み出した時刻から前記終了時刻までの期間の時間数で除することにより、単位時間当たりの設定発電量の再設定を実行する
    ことを特徴とする請求項11に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  13. 前記第2発電部による発電は、日没後または太陽高度が低下した場合に実行されることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
  14. 前記第2発電部による発電は、日中に太陽熱エネルギーが低下した場合に実行されることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の太陽熱エネルギー発電装置。
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