JP2015037224A - 画像形成装置及びプロファイル自動選択方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】未知のメディアに対する色再現性を定義する、最適な出力ICCプロファイルを、複数の出力プロファイルの中から特定するのが困難である。
【解決手段】未知のメディアに対し、代表色で構成されるパッチを印字して測色を行い、各パッチのターゲット色に対して最も色差が少ない出力プロファイルを選択する。以降の未知のメディアに対する印刷ジョブに選択された出力プロファイルを適用する。
【選択図】図10

Description

本発明は、画像形成装置及び該装置におけるプロファイル自動選択方法に関する。
一般に、印刷装置のような画像形成装置に用紙(メディア)を補給する場合には、ユーザーが用紙を給紙段にセットし、その後画像形成装置の有するタッチパネル等のユーザーインターフェース(UI)を介して、当該メディアに関する各種パラメータを設定する。メディアに関するパラメータは、例えば用紙名称、坪量、表面性、出力用ICCプロファイル(出力プロファイル)等である。特に、ハイエンド向けの印刷装置においては、より多くの種類のメディアが使われ、またより多くの種類の出力プロファイルも用いられる。従って、メディアの設定手順が煩雑であり、ユーザーがメディアを設定するのに多くの手間と時間を掛けていた。このため、画像形成装置の用紙搬送経路上にセンサーを設置し、センサーにより判別された用紙種別に対して最適なメディア設定や画像形成を行う技術が存在する(特許文献1参照)。
また、画像形成装置の様々な要因から起こる変動を抑制し、色を安定させる目的で、キャリブレーションが行われる。従来、画像形成装置の画像補正方法であるキャリブレーションについて、多くの技術が提案されている。それら技術の中で、画像形成装置において画像形成された測定チャートを、センサーを用いて測定し、画像形成装置があるべき状態になるようにフィードバック制御を行うものがある。測定チャート読み取りのためのセンサーは、濃度計あるいは分光測色器であって、画像形成装置に内蔵され、自動でキャリブレーションを実行する技術も存在する(特許文献2参照)。
また、メディア毎に異なる色再現性を吸収し、所望の色を再現させる目的で、ICCプロファイルの作成が行われる。一般にICCプロファイルの作成では、測定チャートを画像形成装置により印刷し、別途用意した分光測色器を用いて前記測定チャートを測色する。この測色値をもとに、ICCプロファイルが作成される。
特開2012−181223号公報 特開2010−263497号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術は、用紙搬送経路上に設置されたセンサーにより、何も印字されていないメディアの紙白(紙の地色)のみを検知する技術である。特に電子写真技術を用いた印刷装置においては、未知のメディアに対し、実際に印字された色がどのような特性を持つかは正確な予測が困難であり、印字された色の測色結果をフィードバックする必要がある。このため、特許文献1記載の技術では、既知のメディアに対するパラメータの設定は可能であっても、未知のメディアに対するパラメータの設定は困難だった。特に画像形成装置の有する複数の出力プロファイルの中から、未知のメディアに対する最適な出力プロファイルを特定するのは困難だった。
また、一般に未知のメディアにおいて正確な色再現をさせる目的で出力プロファイルの作成が行われる。しかしながら、出力プロファイルの作成には例えば900個以上の色パッチの計測が必要な場合が多く、作業者のスキルも時間も必要としてしまう問題がある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、既存の出力プロファイルの中から高度な色再現性を有する出力プロファイルを自動選択する画像形成装置及びプロファイル自動選択方法を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、
画像形成装置(100)であって、
測定メディア(201)上に1つ以上の測定用パッチを配置して画像形成する手段(S1011)と、
測定シート上に画像形成されたパッチ(202)の色値を測定する手段(S1012)と、
1つ以上のメディアに対する測定パッチの目標の色値を保持する手段(901)と、
前記測定した色値と前記1つ以上のメディアに対する目標の色値を比較する手段(S1016)と、
前記1つ以上のメディアの中から前記測定パッチの色値に最も近いメディアを選択する手段(S1019)と、
前記選択されたメディアに適した画像補正を実行する画像補正手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、未知のメディアが画像形成装置に給紙された場合において、出力ICCプロファイルを作成することなく、画像形成装置にインストールされた既存の出力プロファイルの中から最適な色再現性を有する出力プロファイルを自動選択することが可能となる。
実施形態における画像形成装置を表すブロック図 実施形態における分光測色センサーによる測定チャートの読み取りについて表す図 実施形態における画像形成装置の反転ユニットの動作を表す拡大図 実施形態における画像形成装置のコントローラの構成を表すブロック図 実施形態におけるソフトウェアモジュールを表すブロック図 実施形態における分光測色センサーにより測定される測定チャート 実施形態における分光測色センサーにより測定される測定チャートのパッチ構成表 実施形態におけるメディアデータベースを示す図 実施形態における出力プロファイルと、測定チャートのターゲット色値を対応付けるターゲットデータベースを示す図 実施形態1に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャート 実施形態に係る画像形成装置100の操作部150に表示されるUI画面のフロー図 実施形態に係る2種類のメディアにおける紙白の分光スペクトルを表すグラフ 実施形態2に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャート 実施形態2に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャート 実施形態2に係る画像形成装置100の操作部150に表示されるUI画面図 実施形態4に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャート 実施形態4に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャート
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[実施形態1]
<装置構成>
図1は、本発明の実施形態における画像形成装置を表すブロック図である。なお、本実施形態の画像形成装置は、電子写真方式の画像形成装置を用いて説明するが、これはインクジェット方式やオフセット印刷など様々な画像形成方式を用いる画像形成装置でも成立する。
画像形成装置100は、現像ステーション101と定着ステーション102、給紙デッキ109から構成される。コントローラ130は、各々の装置の制御を司る制御部である。操作部150は、LCDとタッチパネルを兼ね備え、画像形成装置のオペレーターが印刷状況を確認したり、各種設定をしたりすることができる。コピー操作に応じてスキャナ160が原稿を読み取り、画像情報としてコントローラ130に転送することにより、コピーが可能となる。CMYKそれぞれの現像器104〜107において、コントローラ130からの入力画像が、各現像器に内蔵される感光ドラム(不図示)表面に静電潜像として形成され、その潜像をトナーで現像して感光ドラム上でトナー像が形成される。この現像されたCMYKそれぞれのトナー像が、中間転写ベルト108に転写された後、給紙デッキ109から給紙されたシート(記録媒体)に転写される。こうしてトナー像が転写されたシートは、定着ステーション102に送られ、定着ローラー110により熱と圧力が与えられる。これによりトナーが融解してシート上に定着し、画像形成過程が完了する。シートは、必要に応じて反転ユニット140において表裏を反転され、排出される。反転ユニット140には、分光測色センサー170が設置されている。
図2は、本発明の実施形態における分光測色センサー170による測定チャートの読み取りについて表す図である。測定チャート201は、画像形成装置100により再現可能な色空間における所定座標の色見本のパッチ(カラーパッチ)202を組み合わせたカラーチャートであり、測定チャート201の画像は予め用意しておいてもよいし、較正を行う都度、色見本を変更して生成してもよい。シート上に画像として形成された測定チャート201上の各パッチが分光測色センサー170によって測色される。
図3は、本発明の実施形態における画像形成装置の反転ユニットの動作を表す拡大図である。反転ユニット140には、1または複数の分光測色センサー170を並列に設置することができる。本実施形態では、2個の分光測色センサー170が設置されている。画像データとして入力されシート表面に形成され定着された測定チャートは反転ユニット140に搬送され、反転ユニット140の下端の突き当て板301に達する。必要に応じて、この位置において測定チャート201を一定時間停止させ、測定チャート201が自然放熱されるまで待機する。待機後、測定チャート201はスイッチバックされ、上方向に搬送されながら、分光測色センサー170により測定チャート201上に画像形成されている測定パッチ202を連続で読み取りが行われる。
分光測色センサー170は、入射光を分光し、その分光スペクトルを出力することが可能である。さらには、前記分光スペクトルより、CIE XYZやL*a*b*といった色値を計算し、出力することも可能である。したがって測定チャート201上の各色見本をCIE XYZやL*a*b*で表した測色値が得られる。測色は色見本以外の部分、例えばシートの地の部分を対象として行うこともできる。
<コントローラ構成>
図4は、本発明の実施形態における画像形成装置のコントローラ130の構成を表すブロック図である。中央演算装置(CPU)401は、RAM403に展開されたプログラムを実行して、装置内の各部の制御、演算を司る。RAM403は、プログラムの格納領域、及び各種データの一時記憶領域、及びワークメモリとして利用される。ハードディスクドライブ(HDD)404は大容量の記憶装置であり、CPU401により実行される各種制御プログラムをインストールしている。またHDD404は、処理対象の各種データの一時的な記憶領域としても利用される。ROM406は、画像形成装置の起動処理プログラムや不揮発性のデータを格納するための記憶装置である。画像形成装置の電源がオンされるとROM406に格納された起動処理プログラムが起動されて、HDD404にインストールされているOSや制御プログラムが読み出されてRAM403に展開してロードされる。そしてCPU401は、そのRAM403に展開されたプログラムに従って処理を実行し、後述する各種制御処理を実行する。実行されるプログラムとしては、本実施形態に係るプロファイル自動選択方法の手順を示す図10や、他の実施形態であるが図13,14,16,17等の手順を実現するプログラムがある。ネットワークインターフェイス(I/F)402は、外部ネットワークを介してクライアントコンピュータ430などの他の装置と通信を行う。プリンタエンジンインターフェイス(I/F)405は、プリンタエンジン420との通信及び制御を司る。システムバス407は、CPU401と上述した各部とを接続するバスで、制御信号やアドレス、データ等を伝達する。
プリンタエンジン420は、図1に示す現像ステーション101と定着ステーション102の制御を司るプリンタエンジン制御部408と、前記分光測色センサー170の制御を司る分光測色センサー制御部409とを含む。
クライアントコンピュータ430には、HDD451が装備され、プリンタドライバ450がインストールされている。プリンタドライバ450は、クライアントコンピュータの描画命令を、画像形成装置100が出力可能なPDLデータに変換する。また、プリンタドライバ450は、各種画像形成装置の設定を前記PDLデータに付与して、画像形成装置100に送信する。
<ソフトウェアモジュール構成>
図5は、本発明の実施形態におけるソフトウェアモジュールを表すブロック図である。各々のソフトウェアモジュールの機能は、RAM403に展開された制御プログラムをCPU401が実行することにより実現される。ジョブコントローラ500は、画像形成装置の主幹制御を司るモジュールである。選択実行制御部501は、プロファイル選択の実行の主幹制御を司るモジュールである。パラメータ保持部502は、RAM403、ROM406およびHDD404に保存されている、プロファイル選択に関連付けられたパラメータを読みだしたり、保存したりする。測定チャート生成部503は、選択実行制御部501の指示に基づいて、プロファイル選択に必要な測定チャートの画像(測定チャート画像)を生成する。ジョブ送信部504は、前記測定チャート生成部503で生成された測定チャート画像をプリンタエンジン制御部510に送信し、指定されたシート状に画像形成させる。測色値受信部504は、プリンタエンジン制御部510から、分光測色センサー制御部409を介して測色された色値を受信する。
<測定チャートとデータベース>
図6は、本発明の実施形態における分光測色センサー170により測定される測定チャート201である。シート搬送方向に対して垂直に2個設置された分光測色センサー170に対応して、AとB2列のパッチ列が配置され、各々のパッチ列には14個のパッチが配置されている。なお、図6においては、それぞれのパッチ列(AまたはB)とパッチ番号(1から14)が印字されているが、これらは実際の測定チャートには印字されていなくても良い。
図7は、本発明の実施形態における分光測色センサー170により測定される測定チャート201のパッチ構成表である。測定パッチ構成表701は、各パッチのパッチ番号と、パッチ番号に対応する色の値、本例ではCMYK信号値の組み合わせが定義される。各パッチの色は予め選択されている。
図8は、本発明の実施形態におけるメディアデータベースである。メディアデータベース801は、メディアの種類ごとの特性を表すパラメータが登録されるデータベースである。なおメディアとは媒体であり、この説明では特に用紙などの印刷用の媒体を指す。したがってメディアデータベース801には、例えば用紙の種類ごとの特性パラメータが登録されている。メディアデータベース801は、画像形成装置に予め登録され、かつ後からオペレーターが操作部150を介して登録したり、編集したりすることが可能である。メディアデータベースには、坪量や表面性といったパラメータとともに、そのメディアに適した出力プロファイルおよび紙白の分光スペクトルそれぞれを特定するための情報、例えばファイル名が関連付けられる。なお紙白の分光スペクトルは本実施形態では用いないため、含まれていなくともよい。
図9は、本発明の実施形態における出力プロファイルと、測定チャートのターゲット色値を対応付けるターゲットデータベース901である。ターゲットデータベース901は、その時点で画像形成装置に登録されている出力プロファイルに対し、その出力プロファイルを用いて、特定のメディアに前記測定チャートを印字した場合に期待される各パッチに対応するターゲット色値が登録される。ここで、各パッチに対応するターゲット色値は、CIE L*a*b*色空間の値で定義されている。ターゲットデータベース901のターゲット色値は、測定チャートの各パッチに対応している。すなわち、図8のメディアデータベースに登録された或る種類のメディアに、当該メディアに関連付けられた出力プロファイルを用いて、図7のパッチ構成表で特定されたパッチを形成し、各パッチを測色すると、図9のターゲットデータベース901に登録された色値が得られるはずである。逆に言えば、ターゲットデータベース901には、上記のようにして測色された値がパッチごとに登録されている。なお図9でA1等の識別子が付されたパッチの特定は、測定チャート上におけるパッチの位置で行うことができる。
<本実施形態1の印刷フロー>
次に、本実施形態1における画像形成装置100の制御について説明する。図10は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムは、上述したようにRAM403に展開されており、CPU401がこの制御プログラムを実行することにより、このフローチャートで示す処理が実行される。図11は、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の操作部150に表示されるUI画面のフロー図である。
ステップS1000で、ジョブコントローラ130による処理が開始される。ステップS1001で、ジョブコントローラ130が、ユーザーによる給紙トレイへの給紙を検知し、選択実行制御部501に対し給紙情報を通知する。ステップS1002で、ジョブコントローラ130は、操作部150に図11のUI画面1101を表示し、ユーザーに対し、プロファイルの自動判別を行うか、既存のメディアの中から選択するかを決定させる。ステップS1003で、ジョブコントローラ130が、ユーザーの選択により自動判別が選択されたかどうかを判定する。ここで、ジョブコントローラ130が、自動判別が選択されず、実行されないと判断した場合、ステップS1021に移行する。ステップS1021で、ジョブコントローラ130が、操作部150にUI画面1102を表示し、ユーザーの選択したメディアとそれに関連付けられた出力プロファイルを設定する。UI画面1102には、出力プロファイルが登録されているメディアのリストが表示され、そのうちからユーザがメディアを選択してOKボタンを押すと、選択したメディアに関連付けられた出力プロファイルが、画像形成のために使用する出力プロファイルとして設定される。ステップS1099で、ジョブコントローラ130は、操作部150にUI画面1105を表示し、終了する。
ステップS1003で、ジョブコントローラ130が、自動判別が実行されると判断した場合、ステップS1011に移る。ステップS1011で、選択実行制御部501は、測定チャート生成部503に対し、前記自動判別対象のメディアを用いた、測定チャートの生成と印刷を指示する。測定チャート生成部503は、パラメータ保持部502に保持されている測定パッチ構成表701を読み出す。測定チャート生成部503は、前記測定パッチ構成表701に定義されているCMYK値に基づいて測定チャートジョブを生成し、ジョブ送信部504にジョブを送信し、プリンタエンジン制御部510を介して印刷を行う。ジョブコントローラ130は、操作部150にUI画面1103を表示する。またS1016で判定のために用いる、選択されている出力プロファイル(候補プロファイルと呼ぶ)のターゲット値と測定値との最小の平均色差の初期値をここで設定してもよい。平均色差とは、対応するパッチの測色値とそのターゲット値の色差を、測定チャート全体について平均した値である。この設定は、S1014から始まるループに入る前であれば、どのステップで行ってもよい。最小平均色差の初期値は、最初に取り上げられる出力プロファイルが必ず候補プロファイルとなるように、すなわち最初に選択されるターゲット値と測定値との平均色差が初期値よりも必ず小さくなるように決定される。例えば、色差を収める変数に設定可能な最大値を、最小平均色差の初期値として設定する。
ステップS1012で、選択実行制御部501は、測色値受信部504に対し、前記印刷をした測定チャートの測定を指示する。測色器受信部504は、プリンタエンジン制御部510に対し、前記印刷した測定チャートの測定を指示する。プリンタエンジン制御部510は、前記印刷した測定チャートの測定を行う。
ステップS1013で、選択実行制御部501は、測色器受信部504より、前記測定チャートの全パッチの測色値を受信する。
ステップS1014で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されているターゲットデータベース901を読み出し、定義されている一つの出力プロファイルのターゲット値を選択し取得する。ターゲット値は例えばデータベースに登録されている順序など、どのような順序で選択されてもよいが、重複して選択されないことが必要である。
ステップS1015で、選択実行制御部501は、前記受信した測定チャートの測色値と、前記取得した出力プロファイルのターゲット値に対して、両者間の平均色差を計算する。平均色差は、例えば各パッチの測色値とターゲット値との差の二乗を、全てのパッチについて総計し、その総計値をパッチの数で除算して得ることができる。この値は平均色差の二乗であるが、相互比較の目的であれば利用できる。平均色差はこの値の平方根が相当する。
ステップS1016で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されている、候補プロファイルの平均色差と、前記計算した平均色差(現在の平均色差と呼ぶ)を比較し、前記計算した現在の平均色差が現時点で最小かどうかを判定する。たとえば保存されている最小平均色差と現在の平均色差とを比較し、その結果、現在の平均色差が小さければ、それが現時点で最小であると判定できる。ここで、色差最小と判断した場合、ステップS1017に移行する。ステップS1017において、選択実行制御部501が、前記ターゲットデータベース901から選択した出力プロファイルを、候補プロファイルとしてパラメータ保持部502に保持し、ステップS1018に移行する。なお、最初の判定の段階では、例えば最小平均色差として、その保存領域における最大値を設定しておくことで、必ずS1017に分岐する。ステップS1017ではさらに、現在の平均色差で最小平均色差を更新する。なお、最小平均色差の初期値を設定しない場合には、S1016において、候補プロファイルとして初期値が設定されている否かも併せて判定し、初期値が設定されているならば、現在の平均色差が最小であるか否かに関わらずS1017に分岐する。もちろんこの場合には候補プロファイルも、S1014から始まるループの前に初期化(例えば0などで)されている必要がある。前記候補プロファイルにはなにも設定されていないため、必ず前記選択した出力プロファイルを候補プロファイルと設定する。
ステップS1016で、現在の平均色差が最小ではないと判断した場合、ステップS1018に移行する。
ステップS1018で、選択実行制御部501は、前記ターゲットデータベース901の中で現在選択しているプロファイルが、最後のプロファイルかどうかを判定する。ここで、最後ではないと判定した場合、ステップS1014に移行し、現在選択しているプロファイルとは別のプロファイルを選択しなおす。最後であると判定した場合は、ステップS1019に移行する。
ステップS1019で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されている候補プロファイルが、ターゲットデータベース901の中で平均色差が最小のターゲット値に関連付けられたプロファイルであると決定する。選択実行制御部501は、決定したプロファイルをジョブコントローラ130に通知し、ジョブコントローラ130がセットされたメディアに対し、通知されたプロファイルを設定する。ジョブコントローラ130は、操作部150に、決定された出力プロファイルの名称を含むUI画面1104を表示する。ステップS1099で、ジョブコントローラ130は、操作部150にUI画面1105を表示し、終了する。
以降、ジョブコントローラ130は、当該メディアが選択されたジョブに対し、図10の手順で設定されたプロファイルを適用する。画像形成時には、決定された出力プロファイルを用いて色特性が変換された上で、画像が形成される。
以上のように制御を行うことにより、ユーザーが未知の用紙をセットした際に、測定チャートを1枚印刷して測色することにより、最も色再現性が近い出力プロファイルを自動的に設定し、以後のジョブにおいて当該出力プロファイルを適用することが可能となる。
[実施形態2]
前記実施形態1においては、測定チャートを測色し、色差が最小となる出力プロファイルをメディアに関連付ける手法について述べた。実施形態1では、既知のメディアはユーザーに選択させ、未知のメディアに対して、前記自動判別を行うことを基本としている。一方、本実施形態2では、紙白の分光スペクトルにより、既知のメディアに一致するかどうかを判別させる手法について述べる。
図12は、2種類のメディアにおける紙白の分光スペクトルを表すグラフである。メディア1201と、メディア1202では、分光スペクトルが異なった波形となっている。この理由は、紙の表面性や、含まれる蛍光増白剤の影響などによる。本実施形態では、この紙白における分光スペクトルの波形の違いを用いて、既知のメディアの判定を行う。なお、メディアデータベース801には、既知のメディアそれぞれの紙白の分光スペクトルが予め登録されている。
図13は、本発明の実施形態2に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャートである。ステップS1300で、ジョブコントローラ130による処理が開始される。ステップS1301で、ジョブコントローラ130が、ユーザーによる給紙トレイへの給紙を検知し、選択実行制御部501に対し給紙情報を通知する。ステップS1302で、選択実行制御部501は、測定チャート生成部503に対し、前記給紙されたトレイのメディアを用いた、測定チャートの生成と印刷を指示する。測定チャート生成部503は、パラメータ保持部502に保持されている測定パッチ構成表701を読み出す。測定チャート生成部503は、前記測定パッチ構成表701に定義されているCMYK値に基づいて測定チャートジョブを生成し、ジョブ送信部504にジョブを送信し、プリンタエンジン制御部510を介して印刷を行う。
ステップS1302で、選択実行制御部501は、測色値受信部504に対し、前記印刷をした測定チャートの測定を指示する。測色器受信部504は、プリンタエンジン制御部510に対し、前記印刷した測定チャートの測定を指示する。プリンタエンジン制御部510は、前記印刷した測定チャートの測定を行う。
ステップS1304で、選択実行制御部501は、測色器受信部504より、前記測定チャートの紙白の分光スペクトルを受信する。なお、相関係数は値が大きいほど相関の程度が高いことを示すので、この段階までに、最大相関係数の初期値を保存しておく。この初期値としては、例えば相関係数の最小値である−1が保存される。なお本例では負の相関性を示す値が得られたとしても、相関性がないものと判断する。 ステップS1305で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されているメディアデータベース801を読み出し、定義されている一つの紙白分光スペクトルを選択し取得する(これを現在の紙白分光スペクトルと呼ぶ)。
ステップS1306で、選択実行制御部501は、前記受信した測定チャートの紙白分光スペクトルと、メディアデータベース801から取得した分光スペクトルに対して、両者間の相関係数を計算する。相関係数は、例えば適当な複数の波長をサンプリングして計算される。また相関係数に代えて、現在の紙白分光スペクトルとメディアデータベース801から取得した分光スペクトルとの適当なサンプリングポイントにおける差分の二乗平均を用いてもよい。この場合には、相関係数とは逆に、最小の値が最も相関していることを示す。したがって比較や初期値もそれに応じて設定されることになる。
ステップS1310で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されている、候補メディアにおける相関係数と、前記計算した相関係数を比較し、前記計算した相関係数が現時点で最大かどうかを判定する。ここで、相関係数が最大と判断した場合、ステップS1311に移行する。ステップS1311において、選択実行制御部501が、前記メディアデータベース801から選択したメディアを、候補メディアとしてパラメータ保持部502に保持し、ステップS1312に移行する。なお、最初の判定の段階では、前記候補メディアにはなにも設定されていないため、必ず前記選択したメディアを候補メディアと設定する。
ステップS1310で、相関係数が最大ではないと判断した場合、ステップS1312に移行する。
ステップS1312で、選択実行制御部501は、前記メディアデータベース801の中で現在選択しているメディアが、最後のプロファイルかどうかを判定する。ここで、最後ではないと判定した場合、ステップS1306に移行し、現在選択しているメディアとは別のメディアの分光スペクトルを選択しなおす。最後であると判定した場合は、ステップS1313に移行する。
ステップS1313で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されている、メディア判定するための相関係数の閾値を取得し、前記候補メディアにおける相関係数が、前記閾値以上であるかどうか判定する。ここで、閾値以上であると判定した場合、すなわち相関性が所定の程度以上と判定した場合、ステップS1314に移行し、前記候補メディアを給紙されたトレイに設定し、ステップS1399で終了する。候補メディアを給紙されたトレイに設定するとは、例えば当該メディアの識別情報を、トレイに関連付けて保存し、さらに設定されたメディアに関連付けられた出力プロファイルを、当該トレイから供給されるメディアへの画像形成時に適用するプロファイルとして設定する。前記閾値未満であると判定した場合は、ステップS1315に移行し、前記給紙されたメディアは未知のメディアであると判断して実施形態1におけるステップS1013以降のフローを実行する。これにより、未知のメディアに対して測定チャートの平均色差が最小の出力プロファイルを選択する。
以上のように制御を行うことにより、ユーザーがすでに画像形成装置に登録されている既知の用紙をセットした際には、紙白分光スペクトルから既知のメディアを設定することが可能となる。また、未知のメディアをセットした場合には、最も色再現性が近い出力プロファイルを自動的に設定することが可能となる。よって、ユーザーに選択させることなく、既知のメディアも未知のメディアも最適な色再現性を実現することが可能となる。
[実施形態3]
前記実施形態1においては、測定チャートを測色し、平均色差が最小となる出力プロファイルをメディアに関連付ける手法について述べた。しかしながら、登録されている出力プロファイルの中から、相対的に色差が最小であるプロファイルを選択しても、絶対的には大きな色差であることが考えられる。本実施形態3では、前記色差が予め定められた閾値を上回る場合にユーザーに警告する手法について述べる。
図14は、本発明の実施形態3に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャートである。図15は、本発明の実施形態3に係る画像形成装置100の操作部150に表示されるUI画面の図である。
本実施形態3においては、実施形態1におけるステップS1000からS1018と同一のステップが実行される。
ステップS1018で、現在選択しているプロファイルが、最後のプロファイルであると判定した場合、ステップS1401に移行する。
ステップS1401で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されているプロファイルの平均色差に関する閾値を取得し、候補プロファイルに関連付けたターゲット値と測定値との平均色差が前記閾値を超えるかどうか判定する。ここで、超えないと判定した場合、ステップS1019に移行し、候補プロファイルを設定する実施形態1と同様のステップを経て終了する。超えると判断した場合、ステップS1402に移行する。
ステップS1402で、選択実行制御部501は、候補プロファイルをジョブコントローラ130に通知する。ジョブコントローラ130は、操作部150にUI画面1501を表示し、ユーザーに候補プロファイルを使うかどうか、すなわち候補プロファイルの使用の可否について判断を入力させる。ここで、ユーザーが候補プロファイルを適用すると入力した場合、ステップS1019に移行し、候補プロファイルを設定する実施形態1と同様のステップを経て終了する。ユーザーが候補プロファイルを適用しない場合、ステップS1099に移行し終了する。
以上のように制御を行うことにより、既存の出力プロファイルの中から選択した候補プロファイルの色差が大きい場合、意図しない色再現性の出力プロファイルが適用されることを防ぐことが可能となる。
なお、ステップS1402で候補プロファイルが選択されなかった場合には、あるいは、ステップS1402に代えて、平均色差が所定値以内のメディアがないことと、色再現性の向上のために新たなプロファイルの作成をユーザに薦めるメッセージを表示してもよい。
[実施形態4]
前記実施形態1および3においては、測定チャートを測色し、色差が最小となる出力プロファイルを選択する手法について述べた。しかしながら、特に電子写真方式の画像形成装置においては、色再現性が変動する可能性がある。したがって、ターゲットデータベース901に登録されているターゲット値を登録した時点の色再現性と、測定チャートを測色した時点における色再現性が異なる可能性がある。本実施形態4では、色再現性の変動を考慮し、ターゲットデータベース901から複数の候補を選択し、そのターゲット値とセットしようとするメディアの測定チャートを比較することにより、より正確な出力プロファイルの選択を行う手法について説明する。
図16は、本発明の実施形態4に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャートである。図17は、本発明の実施形態4に係る画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャートである。本実施形態4においては、実施形態1におけるステップS1000からS1015と同一のステップが実行される。
ステップS1601で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されている平均色差の閾値と、前記計算した平均色差を比較し、前記計算した平均色差が閾値以下かどうかを判定する。ここで、閾値以下であると判断した場合、ステップS1602に移行する。ステップS1602において、選択実行制御部501が、ターゲットデータベース901から選択した出力プロファイルを、パラメータ保持部502の候補プロファイルリストに登録し、ステップS1603に移行する。もちろん候補プロファイルだけではなく、対応するメディアの識別情報も関連付けてリストに登録する。閾値を上回ると判断した場合、ステップS1603に移行する。
ステップS1603で、選択実行制御部501は、ターゲットデータベース901の中で現在選択しているプロファイルが、最後のプロファイルかどうかを判定する。ここで、最後ではないと判定した場合、ステップS1014に移行し、現在選択しているプロファイルとは別のプロファイルを選択しなおす。最後であると判定した場合は、ステップS1604を介して、S1701(図17)に移行する。
ステップS1701で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されている前記候補プロファイルリストの候補プロファイルを一つ、現在の候補メディアとして選択する。選択実行制御部501は、メディアデータベース801を読み出し、前記選択した候補プロファイルに対応するメディアの識別情報を取得する。
ステップS1702で、選択実行制御部501は、ジョブコントローラ130に対し、S1701で取得した識別情報で特定されるメディアが、現時点でセットされているかどうか問い合わせる。ここで、前記取得したメディアがセットされていると判断した場合、ステップS1703に移行し、前記取得したメディアがセットされていないと判断した場合、ステップS1709に移行する。S1702の判定は、たとえばオペレーターにユーザインタフェースを介した問い合わせを出力し、それに対して当否を入力させてもよい。
ステップS1703で、選択実行制御部501は、測定チャート生成部503に対し、ステップS1701で取得したメディアを用いた、測定チャートの生成と印刷を指示する。測定チャート生成部503は、パラメータ保持部502に保持されている測定パッチ構成表701を読み出す。測定チャート生成部503は、測定パッチ構成表701に定義されているCMYK値に基づいて測定チャートジョブを生成し、ジョブ送信部504にジョブを送信し、プリンタエンジン制御部510を介して印刷を行う。
ステップS1704で、選択実行制御部501は、測色値受信部504に対し、ステップS1703で印刷をした測定チャートの測定を指示する。測色器受信部504は、プリンタエンジン制御部510に対し、印刷した測定チャートの測定を指示する。プリンタエンジン制御部510は、印刷した測定チャートの測定を行う。
ステップS1705で、選択実行制御部501は、測色器受信部504より、測定チャートの全パッチの測色値を受信する。
ステップS1706で、ステップS1013で受信した測定チャートの測色値と、ステップS1705で受信したメディアの測定チャートの測色値との平均色差を計算する。 ステップS1707で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されている、現在の最小平均色差と、ステップS1706で計算した平均色差とを比較し、計算した現在の平均色差が現時点で最小かどうかを判定する。ここで、現在の平均色差が最小と判断した場合、ステップS1708に移行する。この最小平均色差の決定は、図10のステップS1016とおなじ要領で行える。
ステップS1708において、選択実行制御部501が、候補プロファイルリストから選択した現在の候補メディアの出力プロファイルを、新たな候補プロファイルとしてパラメータ保持部502に保持し、ステップS1709に移行する。このとき現在の平均色差で最小平均色差を更新する。なお、最初の判定の段階では、前記候補プロファイルにはなにも設定されていないため、必ず前記選択した出力プロファイルを候補プロファイルと設定するように構成してもよい。
ステップS1709で、選択実行制御部501は、前記候補プロファイルリストの中で現在選択しているプロファイルが、最後のプロファイルかどうかを判定する。ここで、最後ではないと判定した場合、ステップS1701に移行し、現在選択しているプロファイルとは別のプロファイルを選択しなおす。最後であると判定した場合は、ステップS1710に移行する。
ステップS1710で、選択実行制御部501は、パラメータ保持部502に保持されている候補プロファイルが、前記候補プロファイルリストの中で平均色差が最小のプロファイルであると判定する。選択実行制御部501は、前記判定したプロファイルをジョブコントローラ130に通知し、ジョブコントローラ130が前記セットされたメディアに対し、通知されたプロファイルを設定する。ステップS1099で、ジョブコントローラ130は、操作部150にUI画面1105を表示し、終了する。以降、ジョブコントローラ130は、当該メディアが選択されたジョブに対し、前記設定されたプロファイルを適用する。
以上のように制御を行うことにより、色再現性の変動により、実際にメディア上に画像形成される色がターゲット値からずれても、色再現性の変動を考慮してより正確な出力プロファイルの選択が可能となる。
[その他の実施形態]
第1乃至第4の実施形態では、画像形成装置に内蔵された分光測色センサーを用いたメディアおよび出力プロファイル選択について説明したが、分光測色センサーが画像形成装置に内蔵されていなく、クライアントコンピュータに接続されていたとしても、同じ効果を奏する。
また、画像形成装置に内蔵されたコントローラによる制御について説明したが、これはクライアントコンピュータ上で実行してもよい。
また、上記実施形態ではいずれも、測定チャートの測色値と、データベースに登録された全てのターゲット値とを比較したうえで、最も測色値に近いターゲット値を決定している。そこでより迅速にターゲット値(すなわち出力プロファイル)を決定するために、測色値とターゲット値との差が所定値以内であれば、そのターゲット値に関連付けられた出力プロファイルを最終的に設定するように構成することもできる。このように構成することで、測色値とターゲット値との差が所定値以内となった段階で、それ以上の比較を行わずに済み、より迅速に処理を遂行できる。たとえば測色値とターゲット値とが一致している場合にはそれ以上の比較は不要なので、前述した許容差を示す所定値は、同じメディアを用いた場合でも生じ得る誤差程度に設定されてもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (13)

  1. 出力プロファイルを用いて色の変換を行う画像形成装置であって、
    印刷用のメディアにカラーパッチを含むカラーチャートを画像形成する画像形成手段と、
    前記メディアに形成されたカラーパッチの色値を測定する測定手段と、
    メディアの種類ごとに前記カラーチャートのターゲット値と出力プロファイルとを関連付けて保持する保持手段と、
    前記測定した色値と前記保持したターゲット値とをカラーパッチごとに比較する比較手段と、
    前記比較手段により比較の対象となったメディアの中から、前記測定手段により測定した色値に最も近いターゲット値に関連付けられた出力プロファイルを、前記印刷用のメディアへの画像形成のために選択する選択手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記カラーチャートは、1枚のシートのメディアに形成できるよう構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 出力プロファイルの選択を自動で行うかユーザーにより選択するかをユーザーが決定するためのユーザインタフェースを、前記カラーチャートの画像形成の前に出力する手段を更に有し、
    選択を自動で行うことが決定された場合に、前記カラーチャートの画像形成を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記選択手段は、各カラーパッチの前記測定した色値と前記ターゲット値との差分の前記カラーチャートの全体についての平均が最も小さいターゲット値に関連付けた出力プロファイルを選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記選択手段は、各カラーパッチの前記測定した色値と前記ターゲット値との差分の前記カラーチャートの全体についての平均が閾値以下の最初に見出したターゲット値に関連付けた出力プロファイルを選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記測定手段は、前記印刷用のメディアの地色をさらに測定し、
    前記保持手段は、前記メディアごとにターゲットの地色をさらに関連付けて保持し、
    前記画像形成手段は、さらに、前記印刷用のメディアの測定した地色と、該地色と最も相関性の高いターゲットの地色との相関性が、所定の程度以上であれば当該ターゲットの地色に関連付けられた出力プロファイルを選択する手段を更に有し、
    前記相関性が前記所定の程度に満たなければ、前記比較手段による比較および前記選択手段による出力プロファイルの選択を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記比較手段により比較した結果、最小の色差が所定の閾値以下の場合、当該出力プロファイルの選択の可否をユーザーに問い合わせる表示を出力することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記比較手段により比較した結果、色差が所定の閾値以下のターゲット値に関連付けられた出力プロファイルを候補プロファイルとして保存する手段を更に有し、
    前記画像形成手段はさらに、前記候補プロファイルに関連付けられたメディアに前記カラーチャートを形成し、
    前記測定手段はさらに、前記候補プロファイルに関連付けられたメディアに形成されたカラーパッチの色値を測定し、
    前記比較手段はさらに、前記候補プロファイルに関連付けられたメディアに形成されたカラーパッチの色値と、前記印刷用のメディアに形成されたカラーパッチの色値とを比較し、
    前記選択手段は、前記比較手段により比較の対象となった候補メディアの中から、前記測定手段により測定した前記印刷用のメディアに形成されたカラーパッチの色値に近いターゲット値に関連付けた出力プロファイルを、前記印刷用のメディアへの画像形成のために選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 出力プロファイルを用いて色の変換を行う画像形成装置によるプロファイル自動選択方法であって、
    印刷用のメディアにカラーパッチを含むカラーチャートを画像形成する画像形成工程と、
    前記メディアに形成されたカラーパッチの色値を測定する測定工程と、
    メディアの種類ごとに前記カラーチャートのターゲット値と出力プロファイルとを関連付けて保持する保持工程と、
    前記測定した色値と前記保持したターゲット値とをカラーパッチごとに比較する比較工程と、
    前記比較工程により比較の対象となったメディアの中から、前記測定工程により測定した色値に最も近いターゲット値に関連付けた出力プロファイルを、前記印刷用のメディアへの画像形成のために選択する選択工程と
    を有することを特徴とするプロファイル自動選択方法。
  10. 前記測定工程では、前記印刷用のメディアの地色をさらに測定し、
    前記保持工程では、前記メディアごとにターゲットの地色をさらに関連付けて保持し、
    前記画像形成工程では、さらに、前記印刷用のメディアの測定した地色と最も相関性の高いターゲットの地色との相関性が、所定の閾値以上であれば当該ターゲットに関連付けられた出力プロファイルを選択する工程を更に有し、前記相関性が前記閾値に満たなければ、前記比較工程による比較および前記選択工程による出力プロファイルの選択を行うことを特徴とする請求項9に記載のプロファイル自動選択方法。
  11. 前記比較工程により比較した結果、色差が所定の閾値以下のターゲット値に関連付けられた出力プロファイルを候補プロファイルとして保存する工程を更に有し、
    前記画像形成工程ではさらに、前記候補プロファイルに関連づけられたメディアに前記カラーチャートを形成し、
    前記測定工程ではさらに、前記候補プロファイルに関連付けられたメディアに形成されたカラーパッチの色値を測定し、
    前記比較工程ではさらに、前記プロファイルに関連付けられたメディアに形成されたカラーパッチの色値と、前記印刷用のメディアに形成されたカラーパッチの色値とを比較し、
    前記選択工程では、前記比較工程により比較の対象となった候補メディアの中から、前記測定工程により測定した前記印刷用のメディアに形成されたカラーパッチの色値に近いターゲット値に関連付けた出力プロファイルを、前記印刷用のメディアへの画像形成のために選択することを特徴とする請求項9に記載のプロファイル自動選択方法。
  12. 請求項9乃至11のいずれか一項に記載のプロファイル自動選択方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 請求項2に記載のプログラムを記録したコンピュータで読み出し可能な記憶媒体。
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