JP2015035801A - 屋外用平面スピーカ - Google Patents

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昌利 宇野
文裕 宮瀬
Fumihiro Miyase
文裕 宮瀬
卓也 藤吉
Takuya Fujiyoshi
卓也 藤吉
山下 裕司
Yuji Yamashita
裕司 山下
泰明 ▲高▼野
泰明 ▲高▼野
Yasuaki Takano
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Abstract

【課題】雨水などが付着してもスピーカとしての機能が損なわれることがなく、屋外で使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供する。
【解決手段】屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカ10であって、指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカ12と、静電型スピーカ12の表面側に設けられ、静電型スピーカ12への雨水の浸入を防ぐための透音性の防水シート14と、防水シート14を固定するための帯状の振れ止め部材16と、防水シート14の表面側に設けられた透音性の表面シート18とを備えるようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、風雨環境下においてスピーカとしての機能を損なうことなく長期間風雨に耐えて指向性音声を出力することのできる屋外用の平面スピーカに関し、特にダム工事、トンネル工事、大規模造成工事などの土木建築工事現場のような屋外に設置して長期間使用するのに好適な屋外用平面スピーカに関するものである。
従来、静電型スピーカからなる平面スピーカが知られている(例えば、特許文献1〜3を参照)。静電型スピーカは、間隔をあけて向かい合う2枚の電極と、この2枚の電極の間に挿入された導電性を有するシート状の振動体とから構成されており、振動体に所定のバイアス電圧を印加しておき、電極に印加する電圧を変化させると、振動体に作用する静電力が変化し、これにより振動体が変位する。この印加電圧を音響信号に応じて変化させれば、それに応じて振動体は変位を繰り返して振動し、音響信号に応じた再生波が振動体から発生するようになっている。
市販されている静電型スピーカとしては、例えばヤマハ株式会社製の平面スピーカ(商品名:TLFスピーカー、TLFは登録商標)がある。この平面スピーカは、(1)スピーカ自体が平面形状で1.5mmと薄い、(2)460gと軽量である、(3)折り曲げることができる、(4)拡散角度が小さく指向性が強い、(5)音のエネルギーが減衰しにくい、(6)工事現場の騒音環境下においても明瞭なささやき声として聞こえる、といった特長を有している。最近、この平面スピーカを、屋内の店舗の看板や広告などに活用する事例が増えてきている。看板や広告に平面スピーカを組み込むことでその視認度が7倍に増大したとの調査結果もある。
特開2011−77924号公報 特開2012−209688号公報 特開2013−21684号公報
ところで、上記の従来の平面スピーカは、基本的に屋内での使用を前提としている。このため、ダム工事、トンネル工事、大規模造成工事といった土木建築工事現場における音声発信設備などのように、平面スピーカを屋外に常時設置して使用する場合、雨水などが表面に付着したり内部に浸入したりすることによって、スピーカから音声が出力されなくなるなどの故障を来たすおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、雨水などが付着してもスピーカとしての機能が損なわれることがなく、屋外で使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る屋外用平面スピーカは、屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカであって、指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカと、前記静電型スピーカの表面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐ防水性と透音性を併せ持つ表面シートとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカは、屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカであって、指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカと、前記静電型スピーカの表面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐための透音性の防水シートと、前記防水シートを固定するための帯状の振れ止め部材と、前記防水シートの表面側に設けられた透音性の表面シートとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカは、上述した発明において、前記静電型スピーカ、前記シートを固定するための枠部材をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカは、上述した発明において、前記表面シートの表面は印刷可能に構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカは、上述した発明において、前記静電型スピーカの裏面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐ防水性と遮音性を併せ持つ裏面シートをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカは、上述した発明において、前記シートは、水滴の付着を防止するためのコーティング層で被覆されており、このコーティング層は、塩化ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、シリコン系、フッ素系の樹脂のうちの少なくとも一つから構成されることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカは、上述した発明において、前記シートは、氷雪の付着を防止するためのコーティング層で被覆されていることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカは、上述した発明において、前記シートは、防汚性を付与するためのコーティング層で被覆されていることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカは、上述した発明において、前記表面シートの周囲に防水ファスナーが設けられ、前記防水ファスナーを介して前記表面シートが取り換え可能となっていることを特徴とする。
本発明に係る屋外用平面スピーカによれば、屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカであって、指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカと、前記静電型スピーカの表面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐ防水性と透音性を併せ持つ表面シートとを備えるので、屋外用平面スピーカに降り注ぐ雨水は表面側の表面シートによって内部への浸入を阻まれ、内部の静電型スピーカは雨水で濡れることがない。一方、静電型スピーカからの音声は透音性の表面シートを透過して外部に放音され得る。したがって、表面に雨水などが付着してもスピーカとしての機能が損なわれることがなく、屋外で使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカであって、指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカと、前記静電型スピーカの表面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐための透音性の防水シートと、前記防水シートを固定するための帯状の振れ止め部材と、前記防水シートの表面側に設けられた透音性の表面シートとを備えるので、屋外用平面スピーカに降り注ぐ雨水は表面側の表面シートおよび防水シートによって内部への浸入を阻まれ、内部の静電型スピーカは雨水で濡れることがない。一方、静電型スピーカからの音声は透音性の防水シートおよび表面シートを透過して外部に放音され得る。したがって、表面に雨水などが付着してもスピーカとしての機能が損なわれることがなく、屋外で使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記静電型スピーカ、前記シートを固定するための枠部材をさらに備えるので、例えば、表面の表面シートを風による撓みで内部の静電型スピーカに接触しない程度の緊張状態で枠部材に固定すれば、屋外で使用するのに好適な耐風構造の屋外用平面スピーカを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記表面シートの表面は印刷可能に構成されるので、表面シートの表面に文字や図形等の視覚情報を印刷することにより、本発明の屋外用平面スピーカを、指向性の音声を出力する屋外用の平面スピーカとしてだけでなく、視覚情報を表示する屋外設置用の看板としても使用することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記静電型スピーカの裏面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐ防水性と遮音性を併せ持つ裏面シートをさらに備えるので、静電型スピーカからの音声は、表面側の透音性の表面シートを透過して表面側の外部に放音され得る一方で、裏面側の遮音性の裏面シートによって遮音されて裏面側の外部に放音されない。このため、屋外用平面スピーカの裏面側に対して騒音となる事態を防ぎながら、表面側に対して所定の音声を出力することができる。したがって、民家などの騒音対策が必要な場所に隣接した工事現場などで使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記シートは、水滴の付着を防止するためのコーティング層で被覆されており、このコーティング層は、塩化ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、シリコン系、フッ素系の樹脂のうちの少なくとも一つから構成されるので、シートを被覆するコーティング層に付着した雨水などの水滴は重力の作用により下方に滴り落ち、シート内側に浸入しない。これにより、シート内側の静電型スピーカが濡れる事態を未然に防ぐことができる。したがって、表面に雨水などが付着してもスピーカとしての機能が損なわれることがなく、屋外で使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記シートは、氷雪の付着を防止するためのコーティング層で被覆されているので、降雪などによる氷雪は、シートを被覆するコーティング層によってシート表面に付着することなく、重力の作用により下方に滑り落ちる。これにより、シート内側の静電型スピーカが氷雪によって濡れる事態を防ぐことができる。また特に、表面シートの表面に文字や図形等の視覚情報が印刷されており、この表面シートを備える屋外用平面スピーカを屋外設置用の看板として使用する場合においては、氷雪の付着によって表面シートの文字や図形等の視覚情報が外部から見えなくなる事態を未然に防ぐことができる。したがって、降雪時などにおいても、スピーカとしての機能はもちろんのこと、看板としての機能を正常に維持することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記シートは、防汚性を付与するためのコーティング層で被覆されているので、シートを被覆するコーティング層によって、シート表面に汚れが付着しにくいという効果を奏する。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記表面シートの周囲に防水ファスナーが設けられ、前記防水ファスナーを介して前記表面シートが取り換え可能となっているので、例えば表面シートの表面に表示された視覚情報の内容を必要に応じて容易に取り換えることができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態1を示す概略正面図である。 図2は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態1を示す概略側面図である。 図3は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態1を示す図であり、図2のA部分の側断面図である。 図4−1は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態1を示す図であり、使用状況を表した概略正面図である。 図4−2は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態1を示す図であり、使用状況を表した概略側面図である。 図5は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態2を示す概略正面図である。 図6は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態2を示す概略側面図である。 図7は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態2を示す図であり、図6のA部分の側断面図である。 図8−1は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態2を示す図であり、使用状況を表した概略正面図である。 図8−2は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態2を示す図であり、使用状況を表した概略側面図である。 図9は、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態1および2の変形例を示す概略正面図である。
以下に、本発明に係る屋外用平面スピーカの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施の形態1]
まず、本発明の実施の形態1について図1〜図4−2を参照しながら説明する。
図1、図2および図3に示すように、本実施の形態1に係る屋外用平面スピーカ10は、屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカであって、指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカ12と、透音性の撥水シート14(防水シート)と、アクリル製の帯状の振れ止め部材16と、透音性のクロス18(表面シート)と、パンチングメタルからなるアルミ枠20(枠部材)とを備える。この屋外用平面スピーカ10は、薄型の矩形板状のものであり、その外形寸法としては、例えば高さ1000mm、幅800mm、厚さ50mm程度のものを用いることができる。
静電型スピーカ12は、ここでは図示しないが、間隔をあけて向かい合う2枚の電極と、この2枚の電極の間に挿入された導電性を有するシート状の振動体とから構成されており、振動体に所定のバイアス電圧を印加しておき、電極に印加する電圧を変化させると、振動体に作用する静電力が変化し、これにより振動体が変位する。この印加電圧を音響信号に応じて変化させれば、それに応じて振動体は変位を繰り返して振動し、音響信号に応じた再生波が振動体から発生するようになっている。このため、静電型スピーカ12からの音声は、図1の例では紙面に垂直な方向に放音し、図2の例では左右方向に放音することになる。
なお、この静電型スピーカ12としては、例えばヤマハ株式会社製の平面スピーカ(商品名:TLFスピーカー、TLFは登録商標)を使用することができる。この平面スピーカは、(1)スピーカ自体が平面形状で1.5mmと薄い、(2)460gと軽量である、(3)折り曲げることができる、(4)拡散角度が小さく指向性が強い、(5)音のエネルギーが減衰しにくい、(6)工事現場の騒音環境下においても明瞭なささやき声として聞こえる、といった特長を有している。
撥水シート14(防水シート)は、表面が水をはじく撥水性のシートであり、静電型スピーカ12への雨水の浸入を防ぐためのものである。この撥水シート14は、透音性のものであり、静電型スピーカ12の両面側(表面側12Aおよび裏面側12B)に、静電型スピーカ12から間隔をあけてこれを被覆するように設けられる。
振れ止め部材16は、撥水シート14を固定するアクリル製の帯状の部材である。撥水シート14の裏面側14Bが振れ止め部材16の表面側16Bに全体としては所々で貼り付いた態様となっている。振れ止め部材16は、図3に示すように、静電型スピーカ12の両面側(表面側12Aおよび裏面側12B)に、静電型スピーカ12から間隔をあけて設けられる。また、この振れ止め部材16は、図1に示すように、屋外用平面スピーカ10の左右上下の周縁に沿って配置されるとともに、上下方向に延在する態様で屋外用平面スピーカ10の幅方向中央、左右側の計3箇所に配置される。したがって、撥水シート14は、各振れ止め部材16で固定支持される膜状のものとして配置されることになる。なお、振れ止め部材16は、撥水シート14を固定支持することが可能なものであればいかなる材質・形状のものでもよい。
クロス18(表面シート)は、撥水シート14の表面側、すなわち屋外用平面スピーカ10の最も外側に撥水シート14から間隔をあけてこれを被覆するように設けられる透音性のものであり、例えば織物や布で構成される。クロス18の表面は、高精細の印刷が可能なように構成されている。クロス18の表面に文字や図形等の視覚情報を印刷することにより、本実施の形態1の屋外用平面スピーカ10を、指向性の音声を出力する屋外用の平面スピーカとしてだけでなく、視覚情報を表示する屋外設置用の看板や広告としても使用することができる。
アルミ枠20(枠部材)は、静電型スピーカ12、撥水シート14、振れ止め部材16およびクロス18を一体的に固定するためのパンチングメタルからなり、屋外用平面スピーカ10の外枠を構成するものである。静電型スピーカ12、撥水シート14、振れ止め部材16の各周縁端部は、アルミ枠20内側に固定され、内方に向けて突出する支持部材22a、22bにそれぞれ固定される。支持部材22a、22bはボルトからなる取付金具24などによりアルミ枠20に固定される。クロス18は、アルミ枠20の周縁部20aに対してその周縁端部が収納されて固定されている。なお、枠部材としてアルミ枠20を例にとり説明したが、これに限るものではなく、静電型スピーカ12、撥水シート14、振れ止め部材16およびクロス18を一体的に固定することができるものであれば、いかなる材質のものでもよい。
ここで、クロス18は、風による撓みで内部の静電型スピーカ12に接触しない程度の緊張状態でアルミ枠20の周縁部20aに収納され固定してある。こうすることで、クロス18は風を受けて容易に撓むことがなく、クロス18が内部の静電型スピーカ12に接触するおそれはない。このため、屋外用平面スピーカ10を屋外で使用するのに好適な耐風構造とすることができる。
なお、静電型スピーカ12用の電気配線のコネクタは、図1に示すように、屋外用平面スピーカ10の左下側の周縁部に設けたコネクタ用防水構造26の内部に格納してある。
上記構成の動作および作用について説明する。
図4−1、図4−2および図3に示すように、架台28の上に設置された屋外用平面スピーカ10に雨水が降り注いだ場合、クロス18およびその内部の撥水シート14表面に一時的に付着した雨水は重力の作用により下方に滴り落ちる。このため、雨水は表面側のクロス18および撥水シート14によって内部への浸入を阻まれ、内部の静電型スピーカ12は雨水で濡れることがない。一方、静電型スピーカ12からの音声Sは透音性の撥水シート14およびクロス18を透過して外部に放音され得る。したがって、本実施の形態1によれば、表面に雨水などが一時的に付着してもスピーカとしての機能が損なわれることがなく、屋外で使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することができるという効果を奏する。
また、最も外側のクロス18は、風による撓みで内部の静電型スピーカ12に接触しない程度の緊張状態でアルミ枠20に固定してあるので、クロス18は風を受けて容易に撓むことがなく、クロス18が内部の静電型スピーカ12に接触するおそれはない。
このため、本実施の形態1に係る屋外用平面スピーカ10は、風雨環境下においてスピーカとしての機能を損なうことなく長期間風雨に耐えて指向性音声を出力可能なスピーカとして使用することができる。特に、本実施の形態1に係る屋外用平面スピーカ10は、屋外に長期間設置しても、風や雨水などが表面に付着したり内部に浸入したりすることによって、静電型スピーカ12から音声が出力されなくなるなどの故障を来たすおそれがなく長期間正常に使用することができるので、ダム工事、トンネル工事、大規模造成工事などの土木建築工事現場のような屋外に設置して長期間使用する平面スピーカとして有効である。
特に、土木建築工事現場において工事車両出入口や覆工の開口部等の危険区域がある場合には、その近傍に設けた屋外用平面スピーカ10からの音によって、この危険区域への注意喚起を効果的にすることも可能であり、工事現場の安全性向上に資することができる。また、本実施の形態1の屋外用平面スピーカ10は、工事現場に限らず、屋外で催される商業イベントなどにおいても好適に利用することができる。
なお、上記の実施の形態1において、表面シートとしてクロス18(すなわち織物や布などからなる材質のもの)を例にとり説明したが、上記の実施の形態1に用いる表面シートはこうしたクロスに限るものではなく、透音性のあるシート状のものであればいかなる材質のものを用いてもよい。表面シートはその表面が印刷可能に構成されることが望ましく、より好適には看板や広告用のポスター用途で使用される材質のものを用いるのがよい。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図5〜図8−2を参照しながら説明する。
図5、図6および図7に示すように、本実施の形態2に係る屋外用平面スピーカ100は、屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカであって、指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカ32と、防水性と透音性を併せ持つクロス34(表面シート)と、防水性と遮音性を併せ持つ裏面シート36と、アクリル製の帯状の振れ止め部材38と、アルミ枠40(枠部材)とを備える。この屋外用平面スピーカ100は、薄型の矩形板状のものであり、その外形寸法としては、例えば高さ1000mm、幅800mm、厚さ50mm程度のものを用いることができる。
静電型スピーカ32は、ここでは図示しないが、間隔をあけて向かい合う2枚の電極と、この2枚の電極の間に挿入された導電性を有するシート状の振動体とから構成されており、振動体に所定のバイアス電圧を印加しておき、電極に印加する電圧を変化させると、振動体に作用する静電力が変化し、これにより振動体が変位する。この印加電圧を音響信号に応じて変化させれば、それに応じて振動体は変位を繰り返して振動し、音響信号に応じた再生波が振動体から発生するようになっている。このため、静電型スピーカ32からの音声は、図5の例では紙面に垂直な方向に放音し、図6の例では左右方向に放音することになる。
なお、この静電型スピーカ32としては、例えばヤマハ株式会社製の平面スピーカ(商品名:TLFスピーカー、TLFは登録商標)を使用することができる。この平面スピーカは、(1)スピーカ自体が平面形状で1.5mmと薄い、(2)460gと軽量である、(3)折り曲げることができる、(4)拡散角度が小さく指向性が強い、(5)音のエネルギーが減衰しにくい、(6)工事現場の騒音環境下においても明瞭なささやき声として聞こえる、といった特長を有している。
クロス34(表面シート)は、静電型スピーカ32への雨水の浸入を防ぐ防水性と透音性を併せ持つものであり、静電型スピーカ32の表面側32A、より具体的には屋外用平面スピーカ100の表面側の最も外側に静電型スピーカ32から間隔をあけてこれを被覆するように設けられる。このクロス34は、表面が水をはじく撥水性の透音性シートによって構成することができ、例えば撥水コーティング等によって表面に撥水性が付与された織物や布で構成することができる。クロス34が透音性であることにより、静電型スピーカ32からの音声はクロス34を透過でき、屋外用平面スピーカ100の表面側から外部に放音することができる。また、クロス34の表面は、高精細の印刷が可能なように構成されている。クロス34の表面に文字や図形等の視覚情報を印刷することにより、本実施の形態2の屋外用平面スピーカ100を、指向性の音声を出力する屋外用の平面スピーカとしてだけでなく、視覚情報を表示する屋外設置用の看板や広告としても使用することができる。
裏面シート36は、静電型スピーカ32への雨水の浸入を防ぐ防水性と遮音性を併せ持つものであり、静電型スピーカ32の裏面側32Bに設けられる。より具体的には、裏面シート36は、静電型スピーカ32から間隔をあけてこれを被覆するように屋外用平面スピーカ100の裏面側の最も外側に設けられる。この裏面シート36は、表面が水をはじく撥水性の遮音性シートによって構成することができ、例えば撥水コーティング等によって表面に撥水性が付与されるとともに、樹脂コーティング等によって裏面に遮音性が付与された織物や布で構成することができる。裏面シート36が遮音性であることにより、静電型スピーカ32からの音声は裏面シート36を透過できず、屋外用平面スピーカ100の裏面側から外部への放音をできなくすることができる。また、裏面シート36の表面(屋外用平面スピーカ100の外部に表出する側の面)は、高精細の印刷が可能なように構成してもよい。裏面シート36の表面に文字や図形等の視覚情報を印刷することにより、本実施の形態2の屋外用平面スピーカ100の裏面側を、視覚情報を表示する屋外設置用の看板や広告として使用することができる。
振れ止め部材38は、クロス34、裏面シート36を固定するアクリル製の帯状の部材であり、図7に示すように、静電型スピーカ32の両面側(表面側32Aおよび裏面側32B)に、静電型スピーカ32から間隔をあけて設けられる。本実施の形態2においては、クロス34の裏面側34Bが振れ止め部材38の表面側38Aに全体としては所々で貼り付いた態様となっている。同様に、裏面シート36の裏面側36Bが振れ止め部材38の表面側38Aに全体としては所々で貼り付いた態様となっている。また、この振れ止め部材38は、図5に示すように、屋外用平面スピーカ100の左右上下の周縁に沿って配置されるとともに、上下方向に延在する態様で屋外用平面スピーカ100の幅方向中央、左右側の計3箇所に配置される。したがって、クロス34、裏面シート36は、各振れ止め部材38で固定支持される膜状のものとして配置されることになる。なお、振れ止め部材38は、クロス34、裏面シート36を固定支持することが可能なものであればいかなる材質・形状のものでもよい。
アルミ枠40(枠部材)は、静電型スピーカ32、クロス34、裏面シート36および振れ止め部材38を一体的に固定するための部材であり、屋外用平面スピーカ100の外枠を構成するものである。静電型スピーカ32、振れ止め部材38の各周縁端部は、アルミ枠40内側に固定され、内方に向けて突出する支持部材42a、42bにそれぞれ固定される。支持部材42a、42bはボルトからなる取付金具44などによりアルミ枠40に固定される。クロス34、裏面シート36は、それぞれアルミ枠40の周縁部40aに対してその周縁端部が収納されて固定されている。なお、枠部材としてアルミ枠40を例にとり説明したが、これに限るものではなく、静電型スピーカ32、クロス34、裏面シート36および振れ止め部材38を一体的に固定することができるものであれば、いかなる材質のものでもよい。
ここで、クロス34、裏面シート36は、風による撓みで内部の静電型スピーカ32に接触しない程度の緊張状態でアルミ枠40の周縁部40aに収納され固定してある。こうすることで、クロス34、裏面シート36は風を受けて容易に撓むことがなく、クロス34、裏面シート36が内部の静電型スピーカ32に接触するおそれはない。このため、屋外用平面スピーカ100を屋外で使用するのに好適な耐風構造とすることができる。
なお、静電型スピーカ32用の電気配線のコネクタは、図5に示すように、屋外用平面スピーカ100の左下側の周縁部に設けたコネクタ用防水構造46の内部に格納してある。
上記構成の動作および作用について説明する。
図8−1、図8−2および図7に示すように、架台48の上に設置された屋外用平面スピーカ100に雨水が降り注いだ場合、クロス34、裏面シート36の表面に一時的に付着した雨水は重力の作用により下方に滴り落ちる。このため、雨水は表面側のクロス34、裏面側の裏面シート36によって内部への浸入を阻まれ、内部の静電型スピーカ32は雨水で濡れることがない。一方、静電型スピーカ32からの音声Sは表面側の透音性のクロス34を透過して表面側から外部に放音され得る。また、静電型スピーカ32からの音声Sは裏面側の遮音性の裏面シート36によって遮音されて、裏面側から外部に放音されない。したがって、本実施の形態2によれば、表面に雨水などが一時的に付着してもスピーカとしての機能が損なわれることがなく、屋外で使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することができるという効果を奏する。また、本実施の形態2によれば、屋外用平面スピーカ100の裏面側に対して騒音となる事態を防ぎながら、表面側に対してのみ所定の音声Sを出力することができる。
また、最も外側のクロス34、裏面シート36は、風による撓みで内部の静電型スピーカ32に接触しない程度の緊張状態でアルミ枠40に固定してあるので、クロス34、裏面シート36は風を受けて容易に撓むことがなく、クロス34、裏面シート36が内部の静電型スピーカ32に接触するおそれはない。
このため、本実施の形態2に係る屋外用平面スピーカ100は、風雨環境下においてスピーカとしての機能を損なうことなく長期間風雨に耐えて指向性音声を出力可能なスピーカとして使用することができる。特に、本実施の形態2に係る屋外用平面スピーカ100は、屋外に長期間設置しても、風や雨水などが表面に付着したり内部に浸入したりすることによって、静電型スピーカ32から音声が出力されなくなるなどの故障を来たすおそれがなく長期間正常に使用することができるので、ダム工事、トンネル工事、大規模造成工事などの土木建築工事現場、工場内の案内看板のような屋外に設置して長期間使用する平面スピーカとして有効である。
特に、土木建築工事現場において工事車両出入口や覆工の開口部等の危険区域がある場合や、工場内の危険区域の入口には、その近傍に設けた屋外用平面スピーカ100からの音によって、この危険区域への注意喚起を効果的にすることも可能であり、工事現場の安全性向上に資することができる。
また、例えば、工事現場の危険区域側を表面側に、民家側を裏面側に位置するように屋外用平面スピーカ100を配置すれば、民家側に静電型スピーカ32からの音声が直接出力されるのを防ぐことができる。したがって、本実施の形態2の屋外用平面スピーカ100は、民家などの騒音対策が必要な場所に隣接した工事現場などで使用する場合に好適である。また、本実施の形態2の屋外用平面スピーカ100は、工事現場、工場内に限らず、屋外で催される商業イベントなどにおいても好適に利用することができる。
なお、上記の実施の形態2において、表面シート(クロス34)として織物や布などからなる材質のものを例にとり説明したが、上記の実施の形態2に用いる表面シートはこれに限るものではなく、防水性および透音性のあるシート状のものであればいかなる材質のものを用いてもよい。表面シートはその表面が印刷可能に構成されることが望ましく、より好適には看板や広告用のポスター用途で使用される材質のものを用いるのがよい。
また、上記の実施の形態2において、裏面シート36として織物や布などからなる材質のものを例にとり説明したが、上記の実施の形態2に用いる裏面シートはこれに限るものではなく、防水性および遮音性のあるシート状のものであればいかなる材質のものを用いてもよい。裏面シートはその表面が印刷可能に構成されることが望ましく、より好適には看板や広告用のポスター用途で使用される材質のものを用いるのがよい。
また、上記の実施の形態1および2において、表面シート(クロス18、34)、裏面シート36、撥水シート14(防水シート)は、水滴の付着を防止するためのコーティング層で被覆されたもので構成してもよい。この場合、このコーティング層は、塩化ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、シリコン系、フッ素系の樹脂のうちの少なくとも一つから構成することができる。フッ素系の樹脂としては、例えばテフロン(登録商標)系の樹脂などを用いることができる。また、例えば、ポリエステル布に対して塩化ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系の樹脂のうちの少なくとも一つからなるコーティング層を施して防水性または撥水性を付与してもよい。また、ポリエステル布またはコーティングされたポリエステル布に対してシリコン系、フッ素系の樹脂のうちの少なくとも一つからなるコーティング層を施して撥水性、防汚性を向上させてもよい。
また、上記の実施の形態1および2において、表面シート(クロス18、34)、裏面シート36は、氷雪の付着を防止するためのコーティング層で被覆されたもので構成してもよい。この場合、降雪などによる氷雪は、シートを被覆するコーティング層によってシート表面に付着することなく、重力の作用により下方に滑り落ちる。これにより、シート内側の静電型スピーカが氷雪によって濡れる事態を防ぐことができる。また特に、表面シートの表面に文字や図形等の視覚情報が印刷されており、この表面シートを備える屋外用平面スピーカを屋外設置用の看板として使用する場合においては、氷雪の付着によって表面シートの文字等の視覚情報が外部から見えなくなる事態を未然に防ぐことができる。したがって、降雪時あるいは豪雪地帯での使用においても、スピーカとしての機能はもちろんのこと、看板としての機能を正常に維持することができる。
また、上記の実施の形態1および2において、静電型スピーカ、表面シート、裏面シート、振れ止め部材等を固定するための枠部材としてアルミ枠を例にとり説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、図9に示すような構造を採用してもよい。この構造の屋外用平面スピーカ200は、四角枠状の枠部材50の内周縁部50aと、矩形状の表面シート52の外周縁部52aとを防水ファスナー54で接合することにより構成される。ここで、表面シート52は、上記の実施の形態1、2に記載のクロス18、34に相当し、枠部材50は、アルミ枠20、40に相当するものである。
このようにすれば、表面シート52の着脱を防水ファスナー54の開閉によって容易に行えるので、表面シート52の表面に表示された視覚情報の内容を必要に応じて容易に取り換えることができる。
以上説明したように、本発明に係る屋外用平面スピーカによれば、屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカであって、指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカと、前記静電型スピーカの表面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐ防水性と透音性を併せ持つ表面シートとを備えるので、屋外用平面スピーカに降り注ぐ雨水は表面側の表面シートによって内部への浸入を阻まれ、内部の静電型スピーカは雨水で濡れることがない。一方、静電型スピーカからの音声は透音性の表面シートを透過して外部に放音され得る。したがって、表面に雨水などが付着してもスピーカとしての機能が損なわれることがなく、屋外で使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することができる。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカであって、指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカと、前記静電型スピーカの表面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐための透音性の防水シートと、前記防水シートを固定するための帯状の振れ止め部材と、前記防水シートの表面側に設けられた透音性の表面シートとを備えるので、屋外用平面スピーカに降り注ぐ雨水は表面側の表面シートおよび防水シートによって内部への浸入を阻まれ、内部の静電型スピーカは雨水で濡れることがない。一方、静電型スピーカからの音声は透音性の防水シートおよび表面シートを透過して外部に放音され得る。したがって、表面に雨水などが付着してもスピーカとしての機能が損なわれることがなく、屋外で使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することができる。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記静電型スピーカ、前記シートを固定するための枠部材をさらに備えるので、例えば、表面の表面シートを風による撓みで内部の静電型スピーカに接触しない程度の緊張状態で枠部材に固定すれば、屋外で使用するのに好適な耐風構造の屋外用平面スピーカを提供することができる。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記表面シートの表面は印刷可能に構成されるので、表面シートの表面に文字や図形等の視覚情報を印刷することにより、本発明の屋外用平面スピーカを、指向性の音声を出力する屋外用の平面スピーカとしてだけでなく、視覚情報を表示する屋外設置用の看板としても使用することができる。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記静電型スピーカの裏面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐ防水性と遮音性を併せ持つ裏面シートをさらに備えるので、静電型スピーカからの音声は、表面側の透音性の表面シートを透過して表面側の外部に放音され得る一方で、裏面側の遮音性の裏面シートによって遮音されて裏面側の外部に放音されない。このため、屋外用平面スピーカの裏面側に対して騒音となる事態を防ぎながら、表面側に対して所定の音声を出力することができる。したがって、民家などの騒音対策が必要な場所に隣接した工事現場などで使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することができる。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記シートは、水滴の付着を防止するためのコーティング層で被覆されており、このコーティング層は、塩化ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、シリコン系、フッ素系の樹脂のうちの少なくとも一つから構成されるので、シートを被覆するコーティング層に付着した雨水などの水滴は重力の作用により下方に滴り落ち、シート内側に浸入しない。これにより、シート内側の静電型スピーカが濡れる事態を未然に防ぐことができる。したがって、表面に雨水などが付着してもスピーカとしての機能が損なわれることがなく、屋外で使用するのに好適な屋外用平面スピーカを提供することができる。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記シートは、氷雪の付着を防止するためのコーティング層で被覆されているので、降雪などによる氷雪は、シートを被覆するコーティング層によってシート表面に付着することなく、重力の作用により下方に滑り落ちる。これにより、シート内側の静電型スピーカが氷雪によって濡れる事態を防ぐことができる。また特に、表面シートの表面に文字や図形等の視覚情報が印刷されており、この表面シートを備える屋外用平面スピーカを屋外設置用の看板として使用する場合においては、氷雪の付着によって表面シートの文字や図形等の視覚情報が外部から見えなくなる事態を未然に防ぐことができる。したがって、降雪時などにおいても、スピーカとしての機能はもちろんのこと、看板としての機能を正常に維持することができる。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記シートは、防汚性を付与するためのコーティング層で被覆されているので、シートを被覆するコーティング層によって、シート表面に汚れが付着しにくい。
また、本発明に係る他の屋外用平面スピーカによれば、前記表面シートの周囲に防水ファスナーが設けられ、前記防水ファスナーを介して前記表面シートが取り換え可能となっているので、例えば表面シートの表面に表示された視覚情報の内容を必要に応じて容易に取り換えることができる。
以上のように、本発明に係る屋外用平面スピーカは、風雨環境下においてスピーカとしての機能を損なうことなく長期間風雨に耐えて指向性音声を出力可能なスピーカとして有用であり、特に、ダム工事、トンネル工事、大規模造成工事などの土木建築工事現場、工場内の案内看板のような屋外に設置して長期間使用するのに適している。
10,100,200 屋外用平面スピーカ
12,32 静電型スピーカ
14 撥水シート(防水シート)
16,38 振れ止め部材
18,34 クロス(表面シート)
20,40 アルミ枠(枠部材)
20a,40a アルミ枠の周縁部
22a,22b,42a,42b 支持部材
24,44 取付金具
26,46 コネクタ用防水構造
28,48 架台
50 枠部材
52 表面シート
54 防水ファスナー
36 裏面シート
12A,32A 静電型スピーカの表面側
12B,32B 静電型スピーカの裏面側
14B 撥水シートの裏面側
16B 振れ止め部材の表面側

Claims (9)

  1. 屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカであって、
    指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカと、
    前記静電型スピーカの表面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐ防水性と透音性を併せ持つ表面シートとを備えることを特徴とする屋外用平面スピーカ。
  2. 屋外で使用可能な屋外用の平面スピーカであって、
    指向性の音声を出力する平面状の静電型スピーカと、
    前記静電型スピーカの表面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐための透音性の防水シートと、
    前記防水シートを固定するための帯状の振れ止め部材と、
    前記防水シートの表面側に設けられた透音性の表面シートとを備えることを特徴とする屋外用平面スピーカ。
  3. 前記静電型スピーカ、前記シートを固定するための枠部材をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の屋外用平面スピーカ。
  4. 前記表面シートの表面は印刷可能に構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の屋外用平面スピーカ。
  5. 前記静電型スピーカの裏面側に設けられ、前記静電型スピーカへの雨水の浸入を防ぐ防水性と遮音性を併せ持つ裏面シートをさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の屋外用平面スピーカ。
  6. 前記シートは、水滴の付着を防止するためのコーティング層で被覆されており、このコーティング層は、塩化ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、シリコン系、フッ素系の樹脂のうちの少なくとも一つから構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の屋外用平面スピーカ。
  7. 前記シートは、氷雪の付着を防止するためのコーティング層で被覆されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の屋外用平面スピーカ。
  8. 前記シートは、防汚性を付与するためのコーティング層で被覆されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の屋外用平面スピーカ。
  9. 前記表面シートの周囲に防水ファスナーが設けられ、前記防水ファスナーを介して前記表面シートが取り換え可能となっていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の屋外用平面スピーカ。
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