JP2015035743A - 光回線終端装置及び光送信機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光回線終端装置20は、光送信機10から光伝送路30を介して送信された下り信号を受信して電気信号に変換する光回線終端装置20であって、光送信機10に対して送信すべき上り信号に含めるための送信情報を取得する送信情報取得部27aと、光送信機10に対して上り信号を送信するための送信タイミングの到来を判定する送信タイミング判定部27bと、送信タイミングが到来したと判定された際に、送信情報を含む上り信号を、光伝送路30を介して光送信機10に送信する送信制御部27cを備える。
【選択図】図1
Description
まず、本実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態は、光伝送システムを構成する光送信機及び光回線終端装置に関するものである。この光伝送システムは、概略的に、光送信機と光回線終端装置とを、光伝送路を介して通信可能に接続して構成されている。
次に、本実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、光伝送システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る光伝送システムの電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図1に示すように、光伝送システム1は、1台の光送信機10と、複数台の光回線終端装置20を、複数系統の光伝送路30を介して通信可能に接続して構成されている。
光送信機10は、入力部11、出力部12、変換入出力部13、記憶部14、及び制御部15を備えて構成されている。ただし、図示は省略するが、光送信機10には、さらに公知の電気的構成要素や光学的構成要素を設けることができ、例えば、電気信号を増幅する増幅器、光信号を増幅する増幅器、スケルチやアッテネータの如き制御素子を設けることができる。
入力部11は、光送信機10を利用するために必要な情報を受け付ける入力手段である。この入力部11の具体的な構成は任意であるが、例えば、入力部11は、電気信号を入力するための入力端子や、各種の情報の入力を受け付けるキーボード及びマウスを備えて構成されている。
出力部12は、光送信機10を利用するために必要な情報を出力する出力手段である。この出力部12の具体的な構成は任意であるが、例えば、出力部12は、電気信号を出力するための出力端子、各種の情報を出力するディスプレイ、音声情報を出力するスピーカ、及び点灯又は点滅を行うLEDの如き表示灯を備えて構成されている。
変換入出力部13は、電気信号を光信号に変換して下り信号として光伝送路30を介して光回線終端装置20に送信する電光変換手段(例えば、LD : Laser Diode)、及び光回線終端装置20から光伝送路30を介して受信した上り信号である光信号を電気信号に変換して出力する光電変換手段(例えば、PD : Photo Diode)を備えて構成されている。
記憶部14は、光送信機10の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスクの如き磁気的記憶媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記憶媒体を含む、その他の任意の記憶媒体を用いることができる。
図1において、制御部15は、光送信機10を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態1に係る光送信プログラムは、任意の記憶媒体又はネットワークを介して光送信機10にインストールされることで、制御部15の各部を実質的に構成する。
次に、光回線終端装置20について説明する。光回線終端装置20は、入力部21、出力部22、変換入出力部23、下り増幅部24、上り増幅部25、記憶部26、及び制御部27を備えて構成されている。ただし、図示は省略するが、光回線終端装置20には、さらに公知の電気的構成要素や光学的構成要素を設けることができ、例えば、スケルチやアッテネータの如き制御素子を設けることができる。
入力部21は、光回線終端装置20を利用するために必要な情報を受け付ける入力手段である。この入力部21の具体的な構成は任意であるが、例えば、入力部21は、電気信号を入力するための入力端子や、各種の情報の入力を受け付けるスイッチ及びボリュームを備えて構成されている。
出力部22は、光回線終端装置20を利用するために必要な情報を出力する出力手段である。この出力部22の具体的な構成は任意であるが、例えば、出力部22は、電気信号を出力するための出力端子、各種の情報を出力するディスプレイ、音声情報を出力するスピーカ、及び点灯又は点滅を行うLEDの如き表示灯を備えて構成されている。
変換入出力部23は、光送信機10から光伝送路30を介して受信した下り信号である光信号を電気信号に変換して出力する光電変換手段(例えば、PD)、及び電気信号を光信号に変換して上り信号として光伝送路30を介して光送信機10に送信する電光変換手段(例えば、LD)を備えて構成されている。
下り増幅部24は、変換入出力部23にて光信号から変換された電気信号を増幅する増幅手段であり、例えば、アンプや、AGC(Auto Gain Controller)回路を備えて構成されている。
上り増幅部25は、電気信号を増幅して変換入出力部23に出力する増幅手段であり、例えば、アンプや、AGC(Auto Gain Controller)回路を備えて構成されている。
記憶部26は、光回線終端装置20の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段であり、例えば、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体を含む、任意の記憶媒体を用いて構成されている。
図1において、制御部27は、光回線終端装置20を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係る光回線終端プログラムは、任意の記憶媒体又はネットワークを介して光回線終端装置20にインストールされることで、制御部27の各部を実質的に構成する。
光伝送路30は、上述のように、光信号を伝送する光信号伝送手段であり、光ファイバの如き光信号伝送線路を備えて構成されている。ただし、図示は省略するが、光伝送路30には、さらに公知の電気的構成要素や光学的構成要素を設けることができ、例えば、光増幅器を設けることができる。
次に、上述のように構成された光伝送システム1が実行する処理について説明する。この処理は、光送信機10から光回線終端装置20に対して放送用の下り信号を送信する下り信号送信処理と、光回線終端装置20から光送信機10に対して上り信号を送信する上り信号送信処理とに大別される。ただし、下り信号送信処理については、公知の光伝送システム1と同様に行うことができるため、その詳細な説明については省略することとし、以下では、上り信号送信処理について説明する。図3は、上り信号送信処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この処理は、例えば、光送信機10及び光回線終端装置20に電源が投入された場合に起動される。なお、特記なき場合には、各ステップは、光送信機10の制御部15又は光回線終端装置20の制御部27で実行されるものとする。
変化があった場合に、送信タイミングが到来したと判定する。
このように実施の形態によれば、光回線終端装置20によれば、送信タイミングが到来したと判定された際に、送信情報を含む上り信号を光送信機10に送信するので、例えば、光回線終端装置20における下り信号の受信レベルを特定可能な送信情報を含む上り信号を送信することで、光伝送路30や光回線終端装置20や光伝送路30における異常発生を光送信機10側において容易かつ確実に検知することが可能になり、異常の復旧を迅速に行うことが可能になる等、光伝送システム1の信頼性を向上させることが可能になる。
以上、本実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、光伝送システム1の信頼性が従来と同程度である場合であっても、当該同程度の信頼性を従来とは異なる手段で達成できている場合には、本願の課題は解決されている。
上記実施の形態では、上り信号に含める送信情報として、光回線終端装置20に関する情報を取得する場合を例示したが、送信情報は任意に定めることができ、例えば、光回線終端装置20に接続された他の装置の情報を含めるようにしてもよい。また、送信情報は種々の条件に応じて動的に変更することもでき、例えば、光送信機10からの送信要求情報に基づいて上り信号を送信する場合と、光回線終端装置20が自律的に上り信号を送信する場合とで、送信情報を変えてもよい。
送信タイミングは種々の条件に応じて動的に変更することもでき、例えば、光送信機10からの遠隔制御や、光回線終端装置20の入力部21を介した設定によって、当該光回線終端装置20が第1モードと第2モードに切り替えられる場合において、第1モードでは、光送信機10からの送信要求情報を受信した場合にのみ送信タイミングが到来したものと判定し、第2モードでは、光送信機10からの送信要求情報を受信した場合と下り信号の受信レベルが所定レベル未満になった場合に送信タイミングが到来したものと判定するようにしてもよい。
10 光送信機
11、21 入力部
12、22 出力部
13、23 変換入出力部
14、26 記憶部
14a 終端装置DB
15、27 制御部
15a 終端監視制御部
15b 送信要求タイミング判定部
15c、27c 送信制御部
20 光回線終端装置
24 下り増幅部
25 上り増幅部
27a 送信情報取得部
27b 送信タイミング判定部
30 光伝送路
Claims (10)
- 光送信機から光伝送路を介して送信された下り信号を受信して電気信号に変換する光回線終端装置であって、
前記光送信機に対して送信すべき上り信号に含めるための送信情報を取得する送信情報取得手段と、
前記光送信機に対して前記上り信号を送信するための送信タイミングの到来を判定する送信タイミング判定手段と、
前記送信タイミング判定手段によって前記送信タイミングが到来したと判定された際に、前記送信情報取得手段にて取得された送信情報を含む上り信号を、前記光伝送路を介して前記光送信機に送信する送信制御手段と、
を備える光回線終端装置。 - 前記送信タイミング判定手段は、前記下り信号に、前記上り信号の送信を要求するための送信要求情報が含まれている場合に、前記送信タイミングが到来したと判定する、
請求項1に記載の光回線終端装置。 - 前記送信タイミング判定手段は、前記下り信号に、当該光回線終端装置における前記上り信号の送信機能の停止を要求するための停止要求情報が含まれている場合に、前記送信タイミングが到来したと判定する、
請求項1又は2に記載の光回線終端装置。 - 前記送信タイミング判定手段は、当該光回線終端装置において前記上り信号の送信機能を停止している場合においても、前記下り信号に、前記上り信号の送信を要求するための送信要求情報が含まれている場合には、前記送信タイミングが到来したと判定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の光回線終端装置。 - 前記送信タイミング判定手段は、当該光回線終端装置に所定の状態変化があった場合に、前記送信タイミングが到来したと判定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の光回線終端装置。 - 前記送信情報取得手段は、前記送信情報の少なくとも一部として、当該光回線終端装置における前記下り信号の受信状態に関する情報、又は、当該光回線終端装置における前記下り信号又は前記上り信号の制御状態に関する情報、の少なくとも一方を取得する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の光回線終端装置。 - 光回線終端装置に対して光伝送路を介して下り信号を送信する光送信機であって、
前記光回線終端装置から前記光伝送路を介して送信された上り信号に基づいて、所定制御を行う終端監視制御手段を備える、
光送信機。 - 前記光回線終端装置に対して前記上り信号の送信を要求するための送信要求タイミングの到来を判定する送信要求タイミング判定手段と、
前記送信要求タイミング判定手段によって前記送信要求タイミングが到来したと判定された際に、前記上り信号の送信を要求するための送信要求情報を含む下り信号を、前記光伝送路を介して前記光回線終端装置に送信する送信制御手段と、
を備える請求項7に記載の光送信機。 - 前記終端監視制御手段は、前記上り信号に基づいて、前記光回線終端装置の状態に関する情報を出力手段を介して出力する、
請求項7又は8に記載の光送信機。 - 前記終端監視制御手段は、前記光回線終端装置からの前記上り信号の送信状態、又は、前記光回線終端装置から送信された前記上り信号、の少なくとも一方に基づいて、前記光回線終端装置における異常の有無を判定し、当該判定結果に関する情報を出力手段を介して出力する、
請求項7から9のいずれか一項に記載の光送信機。
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