JP2015035234A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる光学系を適正に収容しながら光ピックアップ装置の小型化を実現することが可能な光ピックアップ装置を提供する。【解決手段】光学系を収容するハウジングには、BD光をBD用対物レンズ107に向けて反射させる板状の立ち上げミラーR1と、CD光とDVD光をCD/DVD用対物レンズ203に向けて反射させる板状の立ち上げミラーR2が設置される。立ち上げミラーR1、R2によって反射されてディスクに向かうレーザ光の光軸は、それぞれ、光軸A12、A22である。このとき、立ち上げミラーR1は、立ち上げミラーR2に隣接する端縁(頂点V17a、V18a近傍)が、光軸A22から離れるように形成されている。これにより、立ち上げミラーR2によって反射されたCD/DVD光が立ち上げミラーR1の端縁に掛かりにくくなり、立ち上げミラーR1、R2の間隔を小さくすることができる。【選択図】図3
Description
本発明は、複数の対物レンズを用いた互換型の光ピックアップ装置に関する。
従来、異なる種類の光ディスクに対応可能な光ピックアップ装置が知られている。たとえば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)およびBD(Blu-ray Disc)に対応可能な互換型の光ピックアップ装置が開発されている。この種の光ピックアップ装置では、異なる開口数を実現するために、2つの対物レンズが配置され得る。この場合、光ピックアップ装置には、2つの光学系が装備される(たとえば、特許文献1)。2つの光学系は、それぞれ、レーザ光源と、立ち上げミラーと、対物レンズを有する。2つのレーザ光源から出射されたレーザ光は、それぞれ、対応する立ち上げミラーにより、対応する対物レンズへと導かれる。
上記光ピックアップ装置では、2つの光学系をハウジングにコンパクトに収める必要がある。この場合、2つの対物レンズの距離を短縮して、2つの光学系を接近させるのが望ましい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、異なる光学系を適正に収容しながら光ピックアップ装置の小型化を実現することが可能な光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、光ピックアップ装置に関する。この態様に係る光ピックアップ装置は、第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、前記第1のレーザ光を第1のディスクに収束させる第1の対物レンズと、前記第2のレーザ光を第2のディスクに収束させ、且つ、前記第1の対物レンズよりも前記第2のディスクの内周側に配置された第2の対物レンズと、第1の入射軸に沿って入射した前記第1のレーザ光を第1の出射軸に沿う方向へ反射させて前記第1の対物レンズに入射させる板状の第1の反射部材と、前記第1の出射軸に垂直な平面の面内方向に前記第1の入射軸から傾く第2の入射軸に沿って入射した前記第2のレーザ光を第2の出射軸に沿う方向へ反射させて前記第2の対物レンズに入射させる板状の第2の反射部材と、を備える。ここで、前記第1の反射部材は、前記第2の反射部材に隣接する端縁が前記第2の出射軸から離れる形状を有する。
本態様に係る光ピックアップ装置によれば、第2の反射部材に隣接する第1の反射部材の端縁が第2の出射軸から離れるよう第1の反射部材が形成されているため、第2の出射軸に沿って反射された第2のレーザ光が、第1の反射部材によって遮られにくくなる。このため、第1の反射部材を第2の反射部材に接近させることができ、第1および第2の出射軸が互いに近づけられるよう光学系を設置することができる。これにより、光ピックアップ装置の小型化を実現することができる。
また、本態様に係る光ピックアップ装置において、前記第1の反射部材は、所定の厚みを有する直方体の前記第2の反射部材に隣接する側面が平面状にカットされた形状を有する構成とされ得る。
この場合、前記第1の反射部材は、平行四辺形の輪郭を有する構成とされるのが望ましい。こうすると、第1反射部材を、原板から無駄なく簡易に切り出すことにより取得することができ、第1反射部材のコストを抑えることができる。
また、前記第1の反射部材は、光学系を収容するハウジングの設置面に載置される前記第1の反射部材の端縁が、前記第2の出射軸から離れるように回転した状態で、前記設置面に設置される構成とされ得る。こうすると、第2の出射軸に沿って反射された第2のレーザ光が、第1の反射部材によって、さらに遮られにくくなる。これにより、第1および第2の出射軸がさらに近づけられるよう光学系を設置することができる。
また、本態様に係る光ピックアップ装置において、光学系を収容するハウジングの設置面に載置される前記第1の反射部材の端縁の少なくとも一部が、前記第2の入射軸に沿って進む前記第2のレーザ光の光束部分と前記設置面との間の隙間に入り込むように、前記第1の反射部材が前記設置面に設置される構成とされ得る。こうすると、第2の入射軸に沿って進む第2のレーザ光の光束部分を、第1の反射部材の端縁が遮ることなく、第1および第2の反射部材を設置することができる。これにより、第2のレーザ光が遮られないようにしながら、第1および第2の出射軸が近づけられるように光学系を設置することができる。
また、本態様に係る光ピックアップ装置において、光学系を収容するハウジングの、前記第1および第2のディスクの内周側の境界を形成する側壁に、当該側壁が肉薄となった凹部が形成され、前記第2の反射部材は、前記凹部に収容されるように前記ハウジングに設置される構成とされ得る。こうすると、第2の反射部材を設置するスペースが限られている場合でも、第2の反射部材を凹部に収容させることにより、第2の反射部材をハウジング内に設置することが可能となる。
また、本態様に係る光ピックアップ装置において、前記第1のディスクは、ブルーレイディスクであり、前記第2のディスクは、デジタルバータサイルディスクであるよう構成され得る。本態様に係る光ピックアップ装置によれば、上記のように第1反射部材と第2反射部材との間の距離を縮めることができるため、ブルーレイディスクの規格に従った位置に第1の対物レンズを配置しても、第1の対物レンズよりディスク内周側の限られた設置スペースに第2の反射部材を設置することができる。
本発明の第2の態様は、光ピックアップ装置に関する。この態様に係る光ピックアップ装置は、第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、前記第1のレーザ光を第1のディスクに収束させる第1の対物レンズと、前記第2のレーザ光を第2のディスクに収束させ、且つ、前記第1の対物レンズよりも前記第2のディスクの内周側に配置された第2の対物レンズと、第1の入射軸に沿って入射した前記第1のレーザ光を第1の出射軸に沿う方向へ反射させて前記第1の対物レンズに入射させる板状の第1の反射部材と、前記第1の出射軸に垂直な平面の面内方向に前記第1の入射軸から傾く第2の入射軸に沿って入射した前記第2のレーザ光を第2の出射軸に沿う方向へ反射させて前記第2の対物レンズに入射させる板状の第2の反射部材と、を備える。ここで、前記第1の反射部材は、光学系を収容するハウジングの設置面に載置される前記第1の反射部材の端縁が、前記第2の出射軸から離れるように回転した状態で、前記設置面に設置される。
本態様に係る光ピックアップ装置によれば、第2の出射軸に沿って反射された第2のレーザ光が、第1の反射部材によって遮られにくくなる。このため、第1の反射部材を第2の反射部材に接近させることができ、第1および第2の出射軸が互いに近づけられるよう光学系を設置することができる。これにより、光ピックアップ装置の小型化を実現することができる。
以上のとおり、本発明によれば、異なる光学系を適正に収容しながら光ピックアップ装置の小型化を実現することが可能な光ピックアップ装置を提供することができる。
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
本実施の形態は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)およびBD(Blu-ray Disc)にレーザ光を照射する光ピックアップ装置に本発明を適用したものである。
まず、図1(a)、(b)を参照して、光ピックアップ装置における、ターンテーブルの中心と、BD用対物レンズと、CD/DVD用対物レンズの位置関係について説明する。
なお、BD用対物レンズとは、BDに対応するBD用光学系から導かれる波長400nm程度のレーザ光(以下、「BD光」という)を、BDの記録層に適正に収束させる対物レンズのことである。また、CD/DVD用対物レンズとは、CDとDVDの両方に対応するCD/DVD用光学系から導かれる波長780nm程度のレーザ光(以下、「CD光」という)と、波長650nm程度のレーザ光(以下、「DVD光」という)を、それぞれ、CDとDVDの記録層に適正に収束させる対物レンズのことである。
図1(a)の構成では、ターンテーブルの中心から外側方向に向かって、順に、BD用対物レンズとCD/DVD用対物レンズが配置されている。ターンテーブルの中心と、B
D用対物レンズと、CD/DVD用対物レンズは、ディスクに垂直な方向から見た場合に同一直線上に並んでいる。
D用対物レンズと、CD/DVD用対物レンズは、ディスクに垂直な方向から見た場合に同一直線上に並んでいる。
ここで、BD、DVDおよびCDは、トラックの最内周位置が規格によって定められている。このため、光ピックアップ装置が最もターンテーブルに近づく位置に位置付けられたときに、それぞれの対物レンズが、対応するディスクのトラック最内周位置またはそれよりも内側に位置付けられる必要がある。トラック最内周位置は、BD、DVDおよびCDのうち、BDが最も内側である。したがって、光ピックアップ装置が最も内側方向に位置付けられた場合の、ターンテーブルの中心からBD用対物レンズまでの距離は、BDの中心からBDのトラック最内周位置までの距離(“所定値r”)以下とする必要がある。
図1(a)では、ターンテーブルの中心からBD用対物レンズまでの距離が所定値rよりも小さくなるようBD用対物レンズが配置され、BD用対物レンズの位置に合わせてBD用光学系が配置されている。そして、BD用対物レンズとBD用光学系が占有するスペースの外側に、CD/DVD用対物レンズおよびCD/DVD用光学系が配される。しかしながら、BD用光学系は、収差補正のための機構が必要となるため、占有スペースが大きくなり易い。このため、CD/DVD用光学系よりも内側にBD用光学系の配置スペースを確保することが難しく、CD/DVD用光学系よりも内側にBD用光学系の配置スペースを確保すると、図1(a)に示すように、ターンテーブルの中心からCD/DVD用対物レンズまでの距離が大きくなり、結果、光ピックアップ装置が大型になってしまう。
そこで、図1(b)に示すように、BD用対物レンズをCD/DVD用対物レンズよりも外側に配するレイアウトが考えられる。こうすると、ターンテーブルの中心からBD用対物レンズまでの距離を所定値rとしながら、占有するスペースが大きいBD用光学系を、外側方向に配することができるため、光ピックアップ装置の小型化が可能となる。しかしながら、この場合には、BD用対物レンズの内側の限られたスペースに、CD/DVD用光学系の配置スペースを確保する必要がある。
以下の実施例1、2では、BD用対物レンズがCD/DVD用対物レンズよりも外側に配された場合に、BD対物レンズをターンテーブルの中心から所定値rの距離内に配置すると共に、CD/DVD用対物レンズをターンテーブルの中心とBD用対物レンズとの間に配置することが可能な光ピックアップ装置が示されている。
<実施例1>
図2と図3(a)は、実施の形態に係る光ピックアップ装置を模式的に示す図である。図2は、光学系を裏側から見た場合の平面図であり、図3(a)は、対物レンズアクチュエータ302の周辺部分を側面側から見た場合の一部透視図である。光ピックアップ装置の光学系は、BD用の光学系とCD/DVD用の光学系に区分される。また、BD用光学系とCD/DVD用光学系は、ハウジングHに収容されている。
図2と図3(a)は、実施の形態に係る光ピックアップ装置を模式的に示す図である。図2は、光学系を裏側から見た場合の平面図であり、図3(a)は、対物レンズアクチュエータ302の周辺部分を側面側から見た場合の一部透視図である。光ピックアップ装置の光学系は、BD用の光学系とCD/DVD用の光学系に区分される。また、BD用光学系とCD/DVD用光学系は、ハウジングHに収容されている。
BD用光学系は、半導体レーザ101と、回折格子102と、偏光ビームスプリッタ103と、1/4波長板104と、コリメータレンズ105と、レンズアクチュエータ106と、立ち上げミラーR1と、BD用対物レンズ107と、光検出器108から構成されている。
半導体レーザ101は、BD光をY軸正方向に出射する。回折格子102は、半導体レーザ101から出射されたBD光をメインビームと2つのサブビームに分割する。偏光ビームスプリッタ103は、回折格子102側から入射されたレーザ光を反射する。偏光ビームスプリッタ103は、薄板状の平行平板となっており、その入射面に、偏光膜が形成されている。半導体レーザ101は、BD光の偏光方向が偏光ビームスプリッタ103に
対してS偏光となるように配置されている。
対してS偏光となるように配置されている。
1/4波長板104は、偏光ビームスプリッタ103によって反射されたBD光を円偏光に変換するとともに、BDからの反射光を、BDへ向かうときの偏光方向に直交する直線偏光に変換する。これにより、BDによって反射されたBD光は、偏光ビームスプリッタ103を透過して光検出器108へと導かれる。
コリメータレンズ105は、偏光ビームスプリッタ103によって反射されたレーザ光を平行光に変換する。レンズアクチュエータ106は、コリメータレンズ105を、コリメータレンズ105の光軸方向に駆動する。
レンズアクチュエータ106は、移動部材106aと、シャフト106bと、ギア106cと、モータ106dを備える。移動部材106aは、コリメータレンズ105を保持している。移動部材106aは、コリメータレンズ105の光軸方向に移動可能にシャフト106bに支持されている。ギア106cは、モータ106dの駆動軸に連結され、移動部材106aに形成されたギア(図示せず)と噛み合っている。モータ106dが駆動されることにより、移動部材106aに保持されたコリメータレンズ105が光軸方向に移動する。こうして、コリメータレンズ105が制御信号に応じて移動されることにより、BD光に生じる収差が補正される。
立ち上げミラーR1は、コリメータレンズ105側から入射されたBD光を、BD用対物レンズ107に向かう方向に反射する。なお、図2と図3(a)に示すように、立ち上げミラーR1には、BD光の反射領域が破線で示されており、反射領域の中心が黒丸で示されている。また、コリメータレンズ105側から立ち上げミラーR1に入射するBD光の光軸A11は、X軸方向であり、一点鎖線で示されている。また、立ち上げミラーR1により反射されBD用対物レンズ107に向かうBD光の光軸A12は、Z軸方向であり、一点鎖線で示されている。
BD用対物レンズ107は、BD光をBDの記録層上に適正に収束できるように設計されている。BD用対物レンズ107は、BD用対物レンズ107の光軸が、立ち上げミラーR1の反射領域の中心からZ軸正方向に延びる直線上に位置付けられるよう設置される。また、BD用対物レンズ107は、ホルダ301に保持され、ホルダ301は、対物レンズアクチュエータ302によって、フォーカス方向およびトラッキング方向に駆動される。このようにホルダ301が駆動されることにより、BD用対物レンズ107が、フォーカス方向およびトラッキング方向に駆動される。
BDからの反射光は、1/4波長板104により偏光ビームスプリッタ103に対してP偏光となる直線偏光に変換される。これにより、BDからの反射光は、偏光ビームスプリッタ103を透過する。偏光ビームスプリッタ103は、BD光の光軸に対して45度傾くように配置されている。このため、収束状態で偏光ビームスプリッタ103を透過するBD光に、非点収差が導入される。
光検出器108には、BD光のメインビームと2つのサブビームが照射される位置に4分割センサが配置されている。光検出器108のセンサレイアウトは、各センサからの出力により、再生RF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号が生成されるよう設定されている。
CD/DVD用光学系は、半導体レーザ201と、ハーフミラー202と、立ち上げミラーR2と、CD/DVD用対物レンズ203と、光検出器204から構成されている。
半導体レーザ201は、1つのCAN内にCD光とDVD光を出力するレーザ素子を備え、CD光とDVD光をX軸負方向に出射する。CD光とDVD光の光束は、一点鎖線で表示されている。ハーフミラー202は、半導体レーザ201側から入射されたレーザ光のうち半分を反射して、立ち上げミラーR2へと導くと共に、立ち上げミラーR2側から入射されたレーザ光のうち半分を透過して、光検出器204へと導く。
立ち上げミラーR2は、ハーフミラー202側から入射されたCD光とDVD光を、CD/DVD用対物レンズ203に向かう方向に反射する。なお、図2と図3(a)に示すように、立ち上げミラーR2には、CD光とDVD光の反射領域が破線で示されており、反射領域の中心が黒丸で示されている。また、ハーフミラー202側から立ち上げミラーR2に入射するCD光とDVD光の光軸A21は、Y軸方向であり、一点鎖線で示されている。また、立ち上げミラーR2により反射されCD/DVD用対物レンズ203に向かうCD光とDVD光の光軸A22は、Z軸方向であり、一点鎖線で示されている。
CD/DVD用対物レンズ203は、CD光とDVD光をそれぞれ、CDとDVDの記録層上に適正に収束できるように設計されている。CD/DVD用対物レンズ203は、CD/DVD用対物レンズ203の光軸が、立ち上げミラーR2の反射領域の中心からZ軸正方向に延びる直線上に位置付けられるよう設置される。また、CD/DVD用対物レンズ203は、BD用対物レンズ107と同様、ホルダ301に保持され、ホルダ301が駆動されることにより、CD/DVD用対物レンズ203が、フォーカス方向およびトラッキング方向に駆動される。
CD/DVDによって反射されたCD光とDVD光は、立ち上げミラーR2により反射され、収束状態でハーフミラー202に入射する。ハーフミラー202は、CD光とDVD光の光軸に対して45度傾くように配置されている。このため、収束状態でハーフミラー202を透過するCD光とDVD光に、非点収差が導入される。光検出器204には、CD光とDVD光が照射される位置に4分割センサが配置されている。光検出器204のセンサレイアウトは、各センサからの出力により、再生RF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号が生成されるよう設定されている。
ハウジングHの周辺部(斜線で示す部分)は、ハウジングHの中央部よりも一段高く(Z軸負方向側に高く)なっている。すなわち、ハウジングHは、Z軸負方向が開放され、周囲に壁を有する、いわゆる箱形状となっている。また、ハウジングHの内部には、ハウジングHの底面または側壁から延びた区画壁も含めて、光学系を構成する各部材の実装領域が形成される。BD用光学系とCD/DVD用光学系は、ハウジングHの壁で囲まれた領域内に収容されている。BD用光学系とCD/DVD用光学系を構成する各部材は、ハウジングHの壁で囲まれた領域内に設けられたそれぞれの設置領域に、底部が設置面に載せられるようにして、設置される。こうしてBD用光学系とCD/DVD用光学系が設置されると、ターンテーブルの中心と、立ち上げミラーR1のBD光の反射領域の中心(BD用対物レンズ107の光軸)と、立ち上げミラーR2のCD光とDVD光の反射領域の中心(CD/DVD用対物レンズ203の光軸の中心)が、Z軸方向に見て同一直線上に位置付けられる。
ハウジングHには、軸受けH1、H2が形成されている。軸受けH1、H2がシャフト(図示せず)に支持された状態で、ハウジングHが内側方向と外側方向に移動される。これにより、BD用対物レンズ107と、CD/DVD用対物レンズ203が、ディスクの径方向に移動される。
また、ハウジングHは、ターンテーブル中心側の壁が円弧状に湾曲しており、この湾曲部に外壁部H3と内壁部H4が形成されている。ここで、外壁部H3は、ターンテーブル
の外周形状に合わせて形成される。すなわち、光ピックアップ装置がターンテーブルに最も接近した位置(最も内側方向の位置)に位置付けられると、外壁部H3が、所定の隙間をおいて、ターンテーブルの外周に対向する。また、立ち上げミラーR1とBD用対物レンズ107は、光ピックアップ装置が最も内側方向に位置付けられた場合に、XY平面上におけるターンテーブルの中心からBD用対物レンズ107までの距離が、図1(b)と同様、所定値rとなるようハウジングHに配置されている。このため、立ち上げミラーR2は、外壁部H3と立ち上げミラーR1との間の僅かな隙間に配置される必要がある。
の外周形状に合わせて形成される。すなわち、光ピックアップ装置がターンテーブルに最も接近した位置(最も内側方向の位置)に位置付けられると、外壁部H3が、所定の隙間をおいて、ターンテーブルの外周に対向する。また、立ち上げミラーR1とBD用対物レンズ107は、光ピックアップ装置が最も内側方向に位置付けられた場合に、XY平面上におけるターンテーブルの中心からBD用対物レンズ107までの距離が、図1(b)と同様、所定値rとなるようハウジングHに配置されている。このため、立ち上げミラーR2は、外壁部H3と立ち上げミラーR1との間の僅かな隙間に配置される必要がある。
そこで、本実施例では、立ち上げミラーR2を配置するために、内壁部H4に凹部H4aが形成される。すなわち、円弧状に形成された壁の厚みが、立ち上げミラーR2の内側方向の端部の形状に合わせて薄くされ、これにより、内壁部H4に、内側方向に窪んだ凹部H4aが形成される。この凹部H4aの部分に、立ち上げミラーR2の内側方向の端部が位置付けられる。
さらに、本実施例では、立ち上げミラーR2を配置するために、立ち上げミラーR2の内側方向の端部が、以下に示すような形状とされる。
図4(a)、(b)は、立ち上げミラーR1、R2の形状を説明する図である。
図4(a)を参照して、立ち上げミラーR1は、8つの頂点V11〜V18を有する板状の部材からなっている。平面視において、立ち上げミラーR1の輪郭は、平行四辺形である。すなわち、立ち上げミラーR1は、点線で示す直方体形状から、頂点V13、V14を通る平面によって頂点V11、V12を切り落とし、さらに、頂点V15、V16を通る平面によって頂点V17、V18を切り落とした形状を有する。
頂点V11a、V12a、V13、V14からなる平面と、頂点V15、V16、V17a、V18aからなる平面は平行である。また、頂点V11aは、頂点V11から頂点V15に接近した位置にあり、頂点V12aは、頂点V12から頂点V16に接近した位置にあり、頂点V17aは、頂点V17から頂点V13に接近した位置にあり、頂点V18aは、頂点V18から頂点V14に接近した位置にある。
こうして、立ち上げミラーR1は、反射面(頂点V12a、V13、V17a、V16からなる面)とその反対側の面が平行四辺形となっている。平面視において、反射面の輪郭とその反対側の面の輪郭は、完全に一致する。また、反射面とその反対側の面は互いに平行である。立ち上げミラーR1は、反射面がBD光の光束を十分受光できるよう、Y軸を回転軸として、反射面がZ軸正方向を向くように45度傾けられ状態で、ハウジングH内に配置される。
図4(b)を参照して、立ち上げミラーR2は、8つの頂点V21〜V28を有する板状の部材からなっている。平面視において、立ち上げミラーR2の輪郭は、平行四辺形である。すなわち、立ち上げミラーR2は、点線で示す直方体形状から、頂点V21、V22を通る平面によって頂点V23、V24を切り落とし、さらに、頂点V27、V28を通る平面によって頂点V25、V26が切り落とした形状を有する。
頂点V21、V22、V23a、V24aからなる平面と、頂点V25a、V26a、V27、V28からなる平面は平行である。また、頂点V23aは、頂点V23から頂点V27に接近した位置にあり、頂点V24aは、頂点V24から頂点V28に接近した位置にあり、頂点V25aは、頂点V25から頂点V21に接近した位置にあり、頂点V26aは、頂点V26から頂点V22に接近した位置にある。
こうして、立ち上げミラーR2は、反射面(頂点V22、V23a、V27、V26aからなる面)とその反対側の面が平行四辺形となっている。平面視において、反射面の輪郭とその反対側の面の輪郭は、完全に一致する。また、反射面とその反対側の面は互いに平行である。立ち上げミラーR2は、反射面がCD光とDVD光の光束を十分受光できるよう、X軸を回転軸として、反射面がZ軸正方向を向くように45度傾けられた状態で、ハウジングH内に配置される。
図4(c)は、ハウジングH内に設置された立ち上げミラーR1を、X軸正方向に見た場合の側面図である。なお、立ち上げミラーR2の頂点V25a、V26a、V27、V28のX軸正方向側に、それぞれ、頂点V21、V22、V23a、V24aが位置付けられている。
立ち上げミラーR1は、上述したように、反射面がZ軸正方向を向くように45度傾けられている。このように傾けられた立ち上げミラーR1は、ハウジングHに形成された設置面H11に設置される。すなわち、立ち上げミラーR1の頂点V13、V14、V18a、V17aからなる面は、設置面H11によって支持される。
このように立ち上げミラーR1が設置されると、コリメータレンズ105側からX軸正方向に進むBD光は、立ち上げミラーR1の反射面上において、太い破線で示す反射領域に照射され、Z軸正方向に反射される。
なお、図4(c)に示すように、X軸正方向に見たとき、立ち上げミラーR2の上部(Z軸負側の端部)が立ち上げミラーR1の側部(Y軸正側の端部)に重なっている。しかし、立ち上げミラーR1は、立ち上げミラーR2よりも手前(X軸負側)にあるため、このように立ち上げミラーR2の上部が立ち上げミラーR1の側部に重なっていても、立ち上げミラーR1の反射面によって反射されたBD光の光束が立ち上げミラーR2によって遮られる惧れはない。
図4(d)は、ハウジングH内に設置された立ち上げミラーR2を、Y軸正方向に見た場合の側面図である。なお、立ち上げミラーR1の頂点V11a、V12a、V13、V14のY軸正方向側に、それぞれ、頂点V15、V16、V17a、V18aが位置付けられている。
立ち上げミラーR2は、上述したように、反射面がZ軸正方向を向くように45度傾けられている。このように傾けられた立ち上げミラーR2は、ハウジングHに形成された設置面H21に設置される。すなわち、立ち上げミラーR2の頂点V23a、V24a、V28、V27からなる面は、設置面H21によって支持される。
このように立ち上げミラーR2が設置されると、ハーフミラー202側からY軸正方向に進むCD光とDVD光は、立ち上げミラーR2の反射面上において、太い破線で示す反射領域に照射され、Z軸正方向に反射される。
このとき、Y軸正方向に立ち上げミラーR2に入射するCD光とDVD光の光束よりもZ軸正方向側(図4(d)の下方向)に、立ち上げミラーR1の頂点V14、V18aが位置付けられている。したがって、立ち上げミラーR2に入射するCD光とDVD光の光束が立ち上げミラーR1によって遮られることは無い。
なお、図4(c)に示すように、Y軸正方向に見たとき、立ち上げミラーR1の下部(Z軸正側の端部)が立ち上げミラーR2の反射面の下部(Z軸正側の端部)に重なっている。立ち上げミラーR1は、立ち上げミラーR2よりも手前(Y軸負側)にあるため、こ
のように立ち上げミラーR1の下部が立ち上げミラーR2の反射面の下部に重なっていると、立ち上げミラーR2の反射面によって反射されたCD光とDVD光が立ち上げミラーR1によって遮られる惧れがある。しかし、本実施の形態では、上記のように立ち上げミラーR1の輪郭が平行四辺形であるため、以下のように、立ち上げミラーR2の反射面によって反射されたCD光とDVD光が立ち上げミラーR1によって遮られることは無い。
のように立ち上げミラーR1の下部が立ち上げミラーR2の反射面の下部に重なっていると、立ち上げミラーR2の反射面によって反射されたCD光とDVD光が立ち上げミラーR1によって遮られる惧れがある。しかし、本実施の形態では、上記のように立ち上げミラーR1の輪郭が平行四辺形であるため、以下のように、立ち上げミラーR2の反射面によって反射されたCD光とDVD光が立ち上げミラーR1によって遮られることは無い。
図5(a)は、立ち上げミラーR1の替わりに、立ち上げミラーR3が用いられた場合の、立ち上げミラーR3と、CD光とDVD光の光束との位置関係を示す図である。
ここで、立ち上げミラーR3は、直方形形状を有しており、平面視において正方形形状の輪郭を有している。また、Z軸正方向に反射されるCD光とDVD光の中心と、Z軸正方向に反射されるBD光の中心との間隔は、上記立ち上げミラーR1が用いられる場合の間隔dと同様である。
立ち上げミラーR3のZ軸正方向側の端部は、図4(c)に示した立ち上げミラーR1と同様、Y軸正方向に進むCD光とDVD光よりもZ軸正方向側に位置している。このため、立ち上げミラーR1が用いられる場合と同様、Y軸正方向に進むCDとDVD光が立ち上げミラーR3によって遮られることはない。しかしながら、立ち上げミラーR2によってZ軸正方向に反射されるCD光とDVD光は、図5(a)に示すように、立ち上げミラーR3の内側方向の端部に掛かっている。これにより、Z軸正方向に反射されたCD光とDVD光の一部が、立ち上げミラーR3により遮られてしまう。
これに対し、本実施例の立ち上げミラーR1が用いられる場合、立ち上げミラーR3の内側方向の端部に対応する部分、すなわち、図4(a)の頂点V15、V18、V18a、V16、V17、V17aからなる三角柱部分が無いため、立ち上げミラーR2によってZ軸正方向に反射されたCD光とDVD光が、この三角柱部分によって遮られることがない。これにより、図3(b)に示すように、Z軸正方向に反射されるBD光の中心位置と、Z軸正方向に反射されるCD光とDVD光の中心位置との間隔が幅dとなるよう、これら2つの中心位置を近づけても、Z軸正方向に反射されるCD光とDVD光が、立ち上げミラーR1の端部によって遮られることがない。
図5(b)は、立ち上げミラーR2の替わりに、立ち上げミラーR4が用いられた場合の、立ち上げミラーR4と、外壁部H3と、内壁部H4との位置関係を示す図である。
ここで、立ち上げミラーR4は、直方形形状を有しており、平面視において、正方形形状の輪郭を有している。また、Z軸正方向に反射されるCD光とDVD光の中心と、外壁部H3との間隔は、上記立ち上げミラーR2が用いられる場合と同様である。
この場合、立ち上げミラーR4の内側方向の端部は、ターンテーブルの外周の形状に合わせて形成される外壁部H3よりも内側に突出している。このため、図2に示すように、内壁部H4に凹部H4aを形成して、ハウジングHの内部に立ち上げミラーR4を収めることができない。
しかしながら、本実施例の立ち上げミラーR2が用いられる場合、立ち上げミラーR3の内側方向の端部に対応する部分、すなわち、図4(b)の頂点V21、V24、V24a、V22、V23、V23aからなる三角柱部分が無いため、立ち上げミラーR2の内側方向の端部(頂点V23a、V24a)が、外壁部H3よりも内側に突出することがない。これにより、図2に示すように、内壁部H4に内側方向に窪んだ凹部H4aを形成することにより、ハウジングHの内部に立ち上げミラーR2を収めることができる。
<実施例1の効果>
以上、本実施例によれば、以下の効果が奏され得る。
以上、本実施例によれば、以下の効果が奏され得る。
図4(a)に示すように、立ち上げミラーR1が平行四辺形の形状を有するため、設置状態において、立ち上げミラーR1の内側方向の端部が、立ち上げミラーR2によってZ軸正方向に反射されたCD光とDVD光の光束の光軸A22から離れる。このため、図5(a)に示すような立ち上げミラーR3が用いられる場合に比べて、立ち上げミラーR1、R2を互いに接近させることができ、これにより、BD用光学系とCD/DVD用光学系とを互いに接近させることができる。よって、BD用光学系とCD/DVD用光学系とを合わせた光学系全体の配置スペースをコンパクトにすることができ、結果、光ピックアップ装置の小型化が可能となる。
また、このように立ち上げミラーR1、R2を互いに接近させることができるため、図1(b)のように、BD用対物レンズ107が、CD/DVD用対物レンズ203よりも外側方向に位置付けられる場合に、内側の立ち上げミラーR2を配置するためのスペースを広げることができる。これにより、図2に示すように、外壁部H3と立ち上げミラーR1との間に立ち上げミラーR2を配置するためのスペースを確保することが可能となる。
また、図4(b)に示すように、立ち上げミラーR2が平行四辺形の形状を有するため、設置状態において、立ち上げミラーR2のターンテーブル側の端部を、外壁部H3よりもハウジングHの内側に位置付けることができる。すなわち、図5(b)に示すような立ち上げミラーR4が用いられる場合に比べて、立ち上げミラーR2のターンテーブル側の端部を、ターンテーブルから離れる方向にシフトさせることができる。このため、立ち上げミラーR2のこの端部を、ハウジングH内に収め易くなる。さらに、ハウジングHの内壁部H4に凹部H4aが形成されているため、ハウジングHの内部に立ち上げミラーR2を収めることが可能となる。
また、立ち上げミラーR1、R2は、平行四辺形の輪郭を有するため、立ち上げミラーR1、R2を、原板から無駄なく簡易に切り出すことができる。これにより、立ち上げミラーR1、R2の生産コストを低く抑えることが可能となる。
<実施例2>
上記実施例1では、立ち上げミラーR1、R2が、図4(a)、(b)に示すような形状とされ、反射面が45度傾くようにして、ハウジングHに配置された。本実施例では、さらに立ち上げミラーR1、R2が、上記実施例1の状態から、反射面に垂直な方向を中心軸として所定角度だけ回転された状態で、ハウジングHに配置される。
上記実施例1では、立ち上げミラーR1、R2が、図4(a)、(b)に示すような形状とされ、反射面が45度傾くようにして、ハウジングHに配置された。本実施例では、さらに立ち上げミラーR1、R2が、上記実施例1の状態から、反射面に垂直な方向を中心軸として所定角度だけ回転された状態で、ハウジングHに配置される。
本実施例では、図2に示す状態から、立ち上げミラーR1、R2が所定角度だけ回転されている。具体的には、立ち上げミラーR1は、図6(a)に示すように、反射面の中心を通り、反射面に垂直な直線を中心として所定の角度だけ回転される。この回転方向は、反射面と反対側の面から立ち上げミラーR1を見た場合に、反時計回りである。立ち上げミラーR2は、図6(b)に示すように、反射面の中心を通り、反射面に垂直な直線を中心として所定角度だけ回転される。この回転方向は、反射面と反対側の面から立ち上げミラーR2を見た場合に、時計回りである。
図6(c)は、本実施例の立ち上げミラーR1、R2の近傍を示す図である。図6(c)には、上記実施例1の状態から、図6(a)、(b)に示すように回転させられた立ち上げミラーR1、R2と共に、立ち上げミラーR2の内側方向のハウジングHが示されている。
このように立ち上げミラーR1が回転されると、立ち上げミラーR1の頂角V17a、V18aは、上記実施例1の場合に比べて、さらにZ軸正方向に反射するCD光とDVD光の光束から離れることになる。このため、上記実施例1の場合よりも、立ち上げミラーR2により反射されたCD/DVD光が、立ち上げミラーR1の端部(頂角V17a、V18aの部分)により遮られにくくなる。これにより、上記実施例1に比べて、CD/DVD用光学系を幅Δdだけ外側方向に位置付けることができる。
また、上記のように立ち上げミラーR2が回転されると、立ち上げミラーR2の頂角V23a、V24aは、上記実施例1の場合に比べて、さらに外壁部H3から離れることになる。これにより、上記実施例1に比べて、内壁部H4に凹部H4aが形成された壁の部分の厚みを大きくすることができ、この部分の強度を高めることができる。
図7(a)は、ハウジングH内に設置された立ち上げミラーR1を、X軸正方向に見た場合の側面図である。
立ち上げミラーR1は、上述したように、反射面の中心を通り、反射面に垂直な直線を中心として所定角度だけ回転されている。このように回転された立ち上げミラーR1は、ハウジングHに形成された設置面H12に設置される。すなわち、立ち上げミラーR1の頂点V13、V14、V18a、V17aからなる面は、設置面H12によって支持される。
図7(b)は、ハウジングH内に設置された立ち上げミラーR2を、Y軸正方向に見た場合の側面図である。
立ち上げミラーR2は、上述したように、反射面の中心を通り、反射面に吸い超kな直線を中心として回転されている。このように回転された立ち上げミラーR2は、ハウジングHに形成された設置面H22に設置される。すなわち、立ち上げミラーR2の頂点V23a、V24a、V28、V27からなる面は、設置面H22によって支持される。
この場合も、Y軸正方向に立ち上げミラーR2に入射するCD光とDVD光の光束よりもZ軸正方向側(図7(d)の下方向)に、立ち上げミラーR1の頂点V18aが位置付けられている。
図8は、本実施例における光ピックアップ装置の具体的構成例を示す図である。図8には、光ピックアップ装置を裏側から見たときの斜視図が示されている。図8に示す光ピックアップ装置は、図6(b)に示すように立ち上げミラーR1、R2の近傍を除き、図2に示した構成と略同じであるため、説明を省略する。
なお、図8に示す具体的構成例では、回折格子102は、ホルダ102aによってハウジングH内に固定されている。このようにハウジングH内に、図7に示す光学部品が設置された後、ハウジングHにカバーが設置される。また、BD用対物レンズ107と、CD/DVD用対物レンズ203と、ホルダ301と、対物レンズアクチュエータ302は、ハウジングHの表側に装着される。
また、この具体的構成例では、コリメータレンズ105側から立ち上げミラーR1に入射するBD光の進行方向は、図2に示すX軸正方向からXY平面内において僅かにずれている。また、ハーフミラー202側から立ち上げミラーR2に入射するCD光とDVD光の進行方向は、図2に示すY軸正方向からXY平面内において僅かにずれている。
図9(a)、(b)は、立ち上げミラーR1、R2が設置されるハウジングHの部分を
拡大した図である。
拡大した図である。
本実施例の具体的構成例では、図7(a)に示した設置面H12には、設置面H12に平行で僅かに盛り上がった突起面H12aが形成されている。また、ハウジングHには、立ち上げミラーR1の反射面を支持するための設置面H13、H14が設けられている。設置面H13、H14には、それぞれ、設置面H13、H14に平行で僅かに盛り上がった突起面H13a、H14aが形成されている。立ち上げミラーR1の頂点V13、V14、V18a、V17aからなる平面は、突起面H12aに支持されるようハウジングHに固定され、頂点V12a、V13、V17a、V16からなる平面(反射面)は、突起面H13a、H14aによって支持されるよう、立ち上げミラーR1がハウジングHに固定される。
本実施例の具体的構成例では、図7(b)に示した設置面H22には、設置面H22に平行で僅かに盛り上がった突起面H22aが形成されている。また、ハウジングHには、立ち上げミラーR2の反射面を支持するための設置面H23、H24が設けられている。設置面H23、H24には、それぞれ、設置面H23、H24に平行で僅かに盛り上がった突起面H23a、H24aが形成されている。立ち上げミラーR2の頂点V23a、V24a、V28、V27からなる平面は、突起面H22aに支持されるようハウジングHに固定され、頂点V22、V23a、V27、V26aからなる平面(反射面)は、突起面H23a、H24aによって支持されるよう、立ち上げミラーR2がハウジングHに固定される。
また、凹部H4aの底面には、立ち上げミラーR2の頂点V21、V22、V23a、V24aからなる平面に平行な壁面H4bが形成されている。壁面H4bに、頂点V21、V22、V23a、V24aからなる平面が接するように、立ち上げミラーR2がハウジングHに設置される。
なお、図9(a)、(b)に示す具体的構成例では、設置面H12〜H14、H22〜H24に、突起面H12a〜H14a、H22a〜H24aが形成されたが、これら突起面は形成されずに、設置面に立ち上げミラーR1、R2が支持されるよう、立ち上げミラーR1、R2がハウジングHに固定されても良い。
<実施例2の効果>
以上、本実施例によれば、以下の効果が奏され得る。
以上、本実施例によれば、以下の効果が奏され得る。
立ち上げミラーR2の位置を、上記実施例1に比べて、幅Δdだけさらに外側方向(ターンテーブルから離れる方向)に位置付けることができるため、外壁部H3と立ち上げミラーR1との間のスペースをさらに広げることができる。このため、上記実施例1よりも、立ち上げミラーR2を配置し易くなる。
また、立ち上げミラーR2の頂角V23a、V24aを、上記実施例1に比べて、さらに外側方向(ターンテーブルから離れる方向)に位置付けることができるため、外壁部H3と頂角V23a、V24aとの間隔を大きくできる。これにより、内壁部H4に凹部H4aが形成された部分の壁の厚み(ターンテーブル側に最も入り込んだ部分の凹部H4aの壁面と外壁部H3の壁面との距離)が、上記実施例1に比べて大きくなる。これにより、上記実施例1に比べて、凹部H4aにおけるハウジングHの強度を上げることができる。
なお、図8の具体的構成例では、コリメータレンズ105側から立ち上げミラーR1に入射するBD光の進行方向は、図2に示す状態から僅かにずれおり、ハーフミラー202
側から立ち上げミラーR2に入射するCD光とDVD光の進行方向は、図2に示す状態から僅かにずれている。しかしながら、この場合も、上述したような実施例1、2と同様の効果が奏され得る。
側から立ち上げミラーR2に入射するCD光とDVD光の進行方向は、図2に示す状態から僅かにずれている。しかしながら、この場合も、上述したような実施例1、2と同様の効果が奏され得る。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施の形態も上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、図1(b)に示すように、BD用対物レンズ107が、CD/DVD用対物レンズ203よりも外側方向に位置付けられたが、これに限らず、図1(a)に示すように、BD用対物レンズ107が、CD/DVD用対物レンズ203よりも内側方向に位置付けられても良い。この場合、上述したように、図1(b)のように配置する場合に比べて光ピックアップ装置が大型になってしまう。
しかしながら、BD用光学系の立ち上げミラーとCD/DVD用光学系の立ち上げミラーを、上記実施例1、2と同様、一方の立ち上げミラーによって反射されたレーザ光を他方の立ち上げミラーが遮らないように、平行四辺形の輪郭に形成することにより、BD用光学系とCD/DVD用光学系とを互いに接近させることができ、BD用光学系とCD/DVD用光学系とを合わせた全体の光学系の配置スペースを縮小することができる。また、上記実施例2と同様、それぞれの立ち上げミラーを所定角度だけ回転させることにより、BD用光学系とCD/DVD用光学系とを合わせた全体の光学系の配置スペースをさらに縮小することができる。さらに、内壁部H4に凹部H4aが形成されれば、光学系をターンテーブルに接近する方向にシフトさせることができる。よって、光ピックアップ装置をコンパクトにすることができる。
また、上記実施の形態では、立ち上げミラーR1、R2は、平面視において平行四辺形の輪郭となるように形成されたが、これに限らず、頂点V17、V18の近傍が取り除かれれば、立ち上げミラーR1の輪郭は他の輪郭であっても良く、また、頂点V23、V24の近傍が取り除かれれば、立ち上げミラーR2は他の輪郭であっても良い。
たとえば、立ち上げミラーR1は、図4(a)に点線で示す直方体の形状から、図10(a)に示すように、頂点V15、V18、V18a、V16、V17、V17aからなる三角柱部分のみが取り除かれ、頂点V11a、V12aを含む部分は残っている形状であっても良い。同様に、立ち上げミラーR2は、図4(b)に点線で示す直方体の形状から、図10(b)に示すように、頂点V21、V24、V24a、V22、V23、V23aからなる三角柱部分のみが取り除かれ、頂点V25a、V26aを含む部分は残っている輪郭であっても良い。
また、図10(c)に示すように、平面視における立ち上げミラーR1の輪郭が台形となるよう、図4(a)に点線で示す直方体の形状から、頂点V11、V14、V14a、V12、V13、V13aからなる三角柱部分が取り除かれた形状であっても良い。同様に、図10(d)に示すように、平面視における立ち上げミラーR2の輪郭が台形となるよう、図4(b)に点線で示す直方体の形状から、頂点V25、V28、V28a、V26、V27、V27aからなる三角柱部分が取り除かれても良い。
また、図10(e)に示すように、立ち上げミラーR1は、図4(a)に点線で示す直方体の形状から、頂点V18、V18a、V19a、V17、V17a、V19bからなる三角柱が取り除かれた形状であっても良い。同様に、図10(f)に示すように、立ち上げミラーR2は、図4(b)に点線で示す直方体の形状から、頂点V23、V23a、V29a、V24、V24a、V29bからなる三角柱が取り除かれた形状であっても良い。
図10(a)、(c)、(e)のように立ち上げミラーR1が構成される場合、図4(a)の立ち上げミラーR1に比べて、原板から立ち上げミラーR1を切り出す際の切出工程が多くなるものの、上記実施の形態と同様、頂点V17、V18の近傍の三角柱部分が取り除かれるため、この部分が、Z軸正方向に反射されたCD光とDVD光に掛からなくなる。また、図10(b)、(d)、(f)のように立ち上げミラーR2が構成される場合、図4(b)の立ち上げミラーR2に比べて、原板から立ち上げミラーR2を切り出す際の切出工程が多くなるものの、上記実施の形態と同様、頂点V23、V24の近傍の三角柱部分が取り除かれるため、この部分が、外壁部H3よりも外側(ハウジングHの内部側)に位置付けられる。
また、上記実施の形態では、立ち上げミラーR1、R2の対向する側面は、互いに平行であったが、これに限らず、平行でなくても良い。また、平面視における立ち上げミラーR1の形状は、図4(a)に示す状態から左右反転した形状であっても良い。すなわち、頂点V11aは、頂点V11から頂点V14に接近した位置にあり、頂点V12aは、頂点V12から頂点V13に接近した位置にあり、頂点V17aは、頂点V17から頂点V16に接近した位置にあり、頂点V18aは、頂点V18から頂点V15に接近した位置にあっても良い。また、平面視における立ち上げミラーR2の形状は、図4(b)に示す状態から左右反転した形状であっても良い。すなわち、頂点V23aは、頂点V23から頂点V22に接近した位置にあり、頂点V24aは、頂点V24から頂点V21に接近した位置にあり、頂点V25aは、頂点V25から頂点V28に接近した位置にあり、頂点V26aは、頂点V26から頂点V27に接近した位置にあっても良い。
さらに、上記実施の形態では、BD、DVD、CDに対応可能な光ピックアップ装置が例示されたが、本発明は、これに限らず、2つの対物レンズと、各対物レンズにそれぞれ対応する2つの立ち上げミラーを有する光ピックアップ装置に適用可能である。たとえば、本発明は、BD、DVD、CDのうち2つに対応可能な光ピックアップ装置にも適用可能である。
また、上記実施の形態では、光軸A21が光軸A11に対してXY平面の面内方向において略90傾いていたが、光軸A11に対する光軸A21の傾き角は、これに限らず、光学系のレイアウトに応じて、種々の変更が可能である。また、各光学系を構成する部品も、上記に限られず、一部の部材を省略し、あるいは、一部の部材を追加しても良い。
なお、上記実施例1では、立ち上げミラーR1の内周側が図4(a)に示すように光軸A22から離れる方向にカットされた。さらに、上記実施例2では、立ち上げミラーR1が、図6(a)に示すように回転された。しかしながら、立ち上げミラーR1をカットする方法と、立ち上げミラーR1を回転させる方法は、立ち上げミラーR1を光軸A22から離すための方法として、単独または組み合わせて用いられ得るものである。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
101 … 半導体レーザ(第1のレーザ光源)
107 … BD用対物レンズ(第1の対物レンズ)
201 … 半導体レーザ(第2のレーザ光源)
203 … CD/DVD用対物レンズ(第2の対物レンズ)
A11 … 光軸(第1の入射軸)
A12 … 光軸(第1の出射軸)
A21 … 光軸(第2の入射軸)
A22 … 光軸(第2の出射軸)
H … ハウジング
H11、H12、H21、H22 … 設置面
H4 … 内壁部(側壁)
H4a … 凹部
R1 … 立ち上げミラー(第1の反射部材)
R2 … 立ち上げミラー(第2の反射部材)
107 … BD用対物レンズ(第1の対物レンズ)
201 … 半導体レーザ(第2のレーザ光源)
203 … CD/DVD用対物レンズ(第2の対物レンズ)
A11 … 光軸(第1の入射軸)
A12 … 光軸(第1の出射軸)
A21 … 光軸(第2の入射軸)
A22 … 光軸(第2の出射軸)
H … ハウジング
H11、H12、H21、H22 … 設置面
H4 … 内壁部(側壁)
H4a … 凹部
R1 … 立ち上げミラー(第1の反射部材)
R2 … 立ち上げミラー(第2の反射部材)
Claims (8)
- 第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、
第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、
前記第1のレーザ光を第1のディスクに収束させる第1の対物レンズと、
前記第2のレーザ光を第2のディスクに収束させ、且つ、前記第1の対物レンズよりも前記第2のディスクの内周側に配置された第2の対物レンズと、
第1の入射軸に沿って入射した前記第1のレーザ光を第1の出射軸に沿う方向へ反射させて前記第1の対物レンズに入射させる板状の第1の反射部材と、
前記第1の出射軸に垂直な平面の面内方向に前記第1の入射軸から傾く第2の入射軸に沿って入射した前記第2のレーザ光を第2の出射軸に沿う方向へ反射させて前記第2の対物レンズに入射させる板状の第2の反射部材と、を備え、
前記第1の反射部材は、前記第2の反射部材に隣接する端縁が前記第2の出射軸から離れる形状を有する、
ことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、
前記第1の反射部材は、所定の厚みを有する直方体の前記第2の反射部材に隣接する側面が平面状にカットされた形状を有する、
ことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項2に記載の光ピックアップ装置において、
前記第1の反射部材は、平行四辺形の輪郭を有する、
ことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項2または3に記載の光ピックアップ装置において、
前記第1の反射部材は、光学系を収容するハウジングの設置面に載置される前記第1の反射部材の端縁が、前記第2の出射軸から離れるように回転した状態で、前記設置面に設置される、
ことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項1ないし4の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
光学系を収容するハウジングの設置面に載置される前記第1の反射部材の端縁の少なくとも一部が、前記第2の入射軸に沿って進む前記第2のレーザ光の光束部分と前記設置面との間の隙間に入り込むように、前記第1の反射部材が前記設置面に設置される、
ことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項1ないし5の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
光学系を収容するハウジングの、前記第1および第2のディスクの内周側の境界を形成する側壁に、当該側壁が肉薄となった凹部が形成され、
前記第2の反射部材は、前記凹部に収容されるように前記ハウジングに設置される、
ことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項1ないし6の何れか一項に記載の光ピックアップ装置において、
前記第1のディスクは、ブルーレイディスクであり、
前記第2のディスクは、デジタルバータサイルディスクである、
ことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 第1のレーザ光を出射する第1のレーザ光源と、
第2のレーザ光を出射する第2のレーザ光源と、
前記第1のレーザ光を第1のディスクに収束させる第1の対物レンズと、
前記第2のレーザ光を第2のディスクに収束させ、且つ、前記第1の対物レンズよりも前記第2のディスクの内周側に配置された第2の対物レンズと、
第1の入射軸に沿って入射した前記第1のレーザ光を第1の出射軸に沿う方向へ反射させて前記第1の対物レンズに入射させる板状の第1の反射部材と、
前記第1の出射軸に垂直な平面の面内方向に前記第1の入射軸から傾く第2の入射軸に沿って入射した前記第2のレーザ光を第2の出射軸に沿う方向へ反射させて前記第2の対物レンズに入射させる板状の第2の反射部材と、を備え、
前記第1の反射部材は、光学系を収容するハウジングの設置面に載置される前記第1の反射部材の端縁が、前記第2の出射軸から離れるように回転した状態で、前記設置面に設置される、
ことを特徴とする光ピックアップ装置。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2011263531A JP2015035234A (ja) | 2011-12-01 | 2011-12-01 | 光ピックアップ装置 |
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- 2011-12-01 JP JP2011263531A patent/JP2015035234A/ja active Pending
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