以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態に係る医療支援管理システム100の利用環境の一例を示す。医療支援管理システム100は、放射線治療専門医Da〜Dd(以下、放射線治療専門医Dと総称する。)同士の遠隔放射線医療支援を管理するシステムである。ここで、放射線治療専門医Dとは、一定水準以上の放射線科学全般に亘る知識と経験を認められた者に与えられる放射線科専門医の資格を取得した上で、放射線腫瘍学に関する深い専門知識と高い水準の放射線治療技術を有すると更に認められた放射線科医である。また、遠隔放射線医療支援とは、画像を主とした医療情報を電子化し、様々な通信技術を用いて異なる複数の施設間において医療情報を転送し、放射線治療計画を中心とする放射線治療の診療支援、評価、指導等を行うものである。遠隔放射線医療支援の運用例としては、常勤の放射線治療専門医Dがいない施設に対する放射線治療支援、常勤の放射線治療専門医Dがいる施設に対する補助的な放射線治療支援が考えられる。また、広義の遠隔放射線医療支援には、施設間の治療内容相互チェック、臨床試験等のデータ集積、解析、医療スタッフに対する教育、訓練を行うことも含まれる。なお、放射線治療専門医Dは、この発明における「医療従事者」の一例であってもよい。また、遠隔放射線医療支援は、この発明における「医療行為の支援」の一例であってもよい。
本実施形態において、放射線治療専門医Daは、病院H1及び診療所C1に勤務しているものとする。また、本実施形態において、放射線治療専門医Dbは、病院H1及び診療所C2に勤務しているものとする。また、本実施形態において、放射線治療専門医Dcは、病院H2及び診療所C3に勤務しているものとする。また、本実施形態において、放射線治療専門医Ddは、病院h2及び診療所C4に勤務しているものとする。
本実施形態において、病院H1、H2は、治療施設として機能するものとする。ここで、治療施設とは、遠隔放射線医療支援を依頼し、実際に治療を行うことができる施設である。例えば、治療施設は、放射線科を標榜している保険医療機関である。また、例えば、治療施設には、放射線治療を担当する常勤の診療放射線技師が2名以上配置されている。例えば、診療放射線技師のうち、最低1名は、放射線治療を専ら担当し、且つ、5年以上の経験を有する。また、例えば、治療施設には、直線加速器又はマイクロトロンが設けられている。ここで、直線加速器とは、電気によって高速の素粒子流を作り出す装置である。直線加速器によっては、がん治療に使用可能な高エネルギー放射線を発生させることができる。また、マイクロトロンとは、放射線治療装置の一種である。マイクロトロンは、電子をマイクロ波の電界に同期させ、何回も加速することで得られる高エネルギー電子線及びX線を用いて、頭頸部を中心に乳房温存治療法、皮膚がん、リンパ節転移部位等の治療を行う。また、例えば、治療施設には、CT(Computed Tomography)を用いた3次元放射線治療計画装置が設けられている。また、例えば、治療施設においては、2年に1回以上のリファレンス線量計の校正、及び1ヶ月に1回以上のリファレンス線量計による治療装置の精度管理を最低限含む放射線治療に関する機器の精度管理が定期的に行われる。
本実施形態において、診療所C1〜C4は、計画施設として機能するものとする。また、本実施形態において、病院H1、H2は、計画施設としても機能するものとする。ここで、計画施設とは、遠隔放射線医療支援を受託することができる施設である。例えば、計画施設は、放射線科を標榜している保険医療機関である。また、例えば、計画施設には、放射線治療を専ら担当する常勤の医師が2名以上配置されている。例えば、このうち1名は、放射線治療の経験を5年以上有し、放射線治療専門医である。また、例えば、計画施設には、放射線治療に専従する医学物理士が1名以上配置されている。
医療支援管理システム100は、医療支援管理装置110を備える。医療支援管理装置110は、放射線治療専門医D同士の遠隔放射線医療支援を管理する装置である。医療支援管理装置110は、複数の各放射線治療専門医Dにそれぞれ利用される複数の端末Ta1〜Ta3、Tb1〜Tb3、Tc1〜Tc3、Td1〜Td3(以下、端末Tと総称する。)に対して、通信回線Nを介して通信可能に設けられている。なお、通信回線Nは、インターネット等のコンピュータネットワーク、通信事業者のコアネットワーク、及び種々のローカルネットワークを含む。
端末Ta1〜Ta3(以下、端末Taと総称する。)は、放射線治療専門医Daによって利用される端末である。端末Ta1は、病院H1に設けられている。端末Ta2は、診療所C1に設けられている。端末Ta3は、放射線治療専門医Daに携帯される。
端末Tb1〜Tb3(以下、端末Tbと総称する。)は、放射線治療専門医Dbによって利用される端末である。端末Tb1は、病院H1に設けられている。端末Tb2は、診療所C2に設けられている。端末Tb3は、放射線治療専門医Dbに携帯される。
端末Tc1〜Tc3(以下、端末Tcと総称する。)は、放射線治療専門医Dcによって利用される端末である。端末Tc1は、病院H2に設けられている。端末Tc2は、診療所C3に設けられている。端末Tc3は、放射線治療専門医Dcに携帯される。
端末Td1〜Td3(以下、端末Tdと総称する。)は、放射線治療専門医Ddによって利用される端末である。端末Td1は、病院H2に設けられている。端末Td2は、診療所C4に設けられている。端末Td3は、放射線治療専門医Ddに携帯される。
なお、本実施形態においては、説明が煩雑になることを防ぐことを目的として、医療支援管理システム100が一の医療支援管理装置110を備える構成について説明する。しかしながら、医療支援管理システム100は、複数の医療支援管理装置110を備えてもよい。
図2は、医療支援管理装置110のブロック構成の一例を示す。医療支援管理装置110は、医療従事者データ受信部111、スケジュールデータ受信部112、委嘱データ受信部113、受託者候補選択部114、問合データ送信部115、回答データ受信部116、受託者決定部117、通知データ送信部118、医療従事者情報格納部119、スケジュール情報格納部120、委嘱情報格納部121及び受託情報格納部122を有する。以下の説明においては、各構成要素の機能及び動作を詳述する。
医療従事者データ受信部111は、医療支援管理システム100を利用する放射線治療専門医Dに関する情報を示すデータを、その放射線治療専門医Dの端末Tから受信する。
スケジュールデータ受信部112は、放射線治療専門医Dのスケジュールを示すデータを、その放射線治療専門医Dの端末Tから受信する。
委嘱データ受信部113は、放射線治療専門医Dのうち、他の放射線治療専門医Dへの遠隔放射線医療支援を委嘱する委嘱者の端末から、少なくとも、その遠隔放射線医療支援の内容と期日とを示すデータを受信する。
また、委嘱データ受信部113は、委嘱者の端末から、遠隔放射線医療支援を所望する指名の放射線治療専門医Dを更に示すデータを受信してもよい。
受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、少なくとも、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとを有する放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択し、その受託者の候補と成り得る放射線治療専門医Dが存在しない場合、所定の条件が整った後に、その受託者と成り得る放射線治療専門医Dを選択し直す。
また、受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日までに、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る環境を確保し得るスケジュールを更に有する放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択してもよい。
また、受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る環境を確保し得るスケジュールを更に有する放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択してもよい。
また、受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される指名の放射線治療専門医Dが、少なくとも、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとを有している場合、その指名の放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として優先的に選択してもよい。
また、受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される指名の放射線治療専門医Dが、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとの少なくとも一方を有していない場合、その指名の放射線治療専門医Dから推薦されている別の放射線治療専門医Dを優先的に選択し直してもよい。
また、受託者候補選択部114は、受託者決定部117が受託者を決定する前に、遠隔放射線医療支援の変更後の内容と期日とを示すデータを委嘱データ受信部113が受信した場合、受託者と成り得る別の放射線治療専門医Dを選択し直し、受託者決定部117が受託者を決定した後に、遠隔放射線医療支援の変更後の内容と期日とを示すデータを委嘱データ受信部113が受信した場合に、受託者として決定されている放射線治療専門医Dが、少なくとも、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の変更後の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の変更後の期日に対応し得るスケジュールとを有している場合、その放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として改めて選択してもよい。
また、受託者候補選択部114は、受託者として決定されている放射線治療専門医Dのスケジュールに変更が生じた場合に、その放射線治療専門医Dの変更後のスケジュールが遠隔放射線医療支援の期日に対応し得る場合、その放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として改めて選択し、その放射線治療専門医Dの変更後のスケジュールが遠隔放射線医療支援の期日に対応し得ない場合には、その放射線治療専門医D以外の別の放射線治療専門医Dを選択し直してもよい。
問合データ送信部115は、受託者候補選択部114が選択した受託者の候補の端末Tへ、遠隔放射線医療支援を受託するか否かを問い合わせる旨のデータを送信する。
回答データ受信部116は、問合データ送信部115がデータを送信した受託者の候補の端末Tから、遠隔放射線医療支援を受託するか否かの問い合わせに対する回答を示すデータを受信する。
受託者決定部117は、遠隔放射線医療支援を受託するとの回答を示すデータを回答データ受信部116が受信した場合に、その回答を行った放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託する受託者として決定する。
通知データ送信部118は、受託者決定部117が受託者を決定した場合に、その旨を通知するデータを、少なくとも、委嘱者の端末へ送信する。
医療従事者情報格納部119には、放射線治療専門医Dに関する情報が格納される。
スケジュール情報格納部120には、放射線治療専門医Dのスケジュールに関する情報が格納される。
委嘱情報格納部121には、委嘱された遠隔放射線医療支援に関する情報が格納される。
受託情報格納部122には、受託された遠隔放射線医療支援に関する情報が格納される。
図3は、医療従事者情報格納部119に格納される情報の一例をテーブル形式で示す。医療従事者情報格納部119には、専門医ID(identifier)、氏名、受託可能疾患、勤務先、メールアドレス、推薦医師、端末スペック、アクセス回線、治療計画装置及びビデオ会議の各情報が対応付けられて格納される。
専門医IDの情報は、各放射線治療専門医Dを一意に識別するための識別符号である。
氏名の情報は、専門医IDによって識別される放射線治療専門医Dの氏名を示す情報である。例えば、この例においては、専門医ID「D2238」によって識別される放射線治療専門医Dの氏名が「山田 太郎」であることを示している。本実施形態においては、放射線治療専門医Daの氏名が「山田 太郎」、放射線治療専門医Dbの氏名が「佐藤 花子」、放射線治療専門医Dcの氏名が「田中 実」、放射線治療専門医Ddの氏名が「杉谷 遥香」であるものとする。
受託可能疾患の情報は、専門医IDによって識別される放射線治療専門医Dが遠隔放射線医療支援を受託し得る疾患を示す情報である。例えば、この例においては、専門医ID「D2238」によって識別される放射線治療専門医Dが「頭頸部がん、肺がん、消化器がん、婦人生殖器がん、泌尿器がん、皮膚がん」に関する遠隔放射線医療支援を受託し得ることを示している。
勤務先の情報は、専門にIDによって識別される放射線治療専門医Dが勤務している病院や診療所を示す情報である。例えば、この例においては、専門医ID「D2238」によって識別される放射線治療専門医Dが「病院H1及び診療所C1」に勤務していることを示している。
メールアドレスの情報は、専門医IDによって識別される放射線治療専門医Dのメールアドレスを示す情報である。例えば、この例においては、専門医ID「D2238」によって識別される放射線治療専門医Dのメールアドレスが「taro@xxx.net」であることを示している。
推薦医師の情報は、専門医IDによって識別される放射線治療医師Dから推薦されている別の放射線治療医師Dを示す情報である。例えば、この例においては、専門医ID「D2238」によって識別される放射線治療専門医Dから、「佐藤 花子」が推薦されていることを示している。
端末スペックの情報は、専門医IDによって識別される放射線治療専門医Dの勤務先の端末Tが、患者の医療情報に含まれる画像を再生し得るスペックを有しているか否かを示す情報である。例えば、この例においては、専門医ID「D2238」によって識別される放射線治療専門医Dの勤務先「病院H1」の端末Ta1が、「患者の医療情報に含まれる画像を再生し得る」ことを示している。
アクセス回線の情報は、専門医IDによって識別される放射線治療専門医Dの勤務先のアクセス回線の速度を示す情報である。例えば、この例においては、専門医ID「D2238」によって識別される放射線治療専門医Dの勤務先「病院H1」のアクセス回線の速度が「1Gbps」であることを示している。
治療計画装置の情報は、専門医IDによって識別される放射線治療専門医Dの勤務先に、3次元放射線治療計画装置が設けられているか否かを示す情報である。例えば、この例においては、専門医ID「D2238」によって識別される放射線治療専門医Dの勤務先「病院H1」に、3次元放射線治療計画装置が設けられていることを示している。
ビデオ会議の情報は、専門医IDによって識別される放射線治療専門医Dの勤務先にて、他の施設とのビデオ会議を行うことができるか否かを示す情報である。例えば、この例においては、専門医ID「D2238」によって識別される放射線治療専門医Dの勤務先「病院H1」にて、「他の施設とのビデオ会議を行うことができる」ことを示している。
図4は、スケジュール情報格納部120に格納される情報の一例をテーブル形式で示す。スケジュール情報格納部120には、専門医ID、開始時刻、終了時刻及び所在の各情報が対応付けられて格納される。
専門医IDの情報は、上述したとおり、各放射線治療専門医Dを一意に識別するための識別符号である。
開始時刻の情報は、専門医IDによって識別される放射線治療専門医Dの予定が入っていない時間帯の開始時刻を示す情報である。終了時刻の情報は、専門医IDによって識別される放射線治療専門医Dの予定が入っていない時間帯の終了時刻を示す情報である。所在の情報は、専門医IDによって識別される放射線治療専門医Dの予定が入っていない時間帯にとどまっている施設を示す情報である。例えば、この例においては、専門医ID「D1127」によって識別される放射線治療専門医Dが、予定が入っていない時間帯「2013年11月10日10時〜12時」に、「病院H2」にとどまっていることを示している。
図5は、委嘱情報格納部121に格納される情報の一例をテーブル形式で示す。委嘱情報格納部121には、委嘱番号、専門医ID、疾患、支援内容、支援期日、ビデオ会議利用、指名医師、医療情報送付期限及び回答期限の各情報が対応付けられて格納される。
委嘱番号の情報は、放射線治療専門医Dから委嘱された各遠隔放射線医療支援を一意に識別するための識別符号である。
専門医IDの情報は、上述したとおり、各放射線治療専門医Dを一意に識別するための識別符号であって、委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援を委嘱した放射線治療専門医Dを示す情報である。例えば、この例においては、委嘱番号「0001」によって識別される遠隔放射線医療支援を、専門医ID「D2238」によって識別される放射線治療専門医Dが委嘱したことを示している。
疾患の情報は、委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援の対象の患者の疾患を示す情報である。例えば、この例においては、委嘱番号「0001」によって識別される遠隔放射線医療支援の対象の患者の疾患が「乳がん」であることを示している。
支援内容の情報は、委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援の内容を示す情報である。例えば、この例においては、委嘱番号「0001」によって識別される遠隔放射線医療支援の内容が「治療計画」であることを示している。
支援期日の情報は、委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援の期日を示す情報である。ビデオ会議利用の情報は、委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援がビデオ会議を利用するものであるか否かを示す情報である。本実施形態においては、遠隔放射線治療計画がビデオ会議を利用するものである場合、遠隔放射線医療支援の期日はビデオ会議が開始される時刻を示すものとする。また、遠隔放射線治療計画がビデオ会議を利用するものではない場合、遠隔放射線治療計画の期日は支援を受ける期限を示すものとする。例えば、この例においては、委嘱番号「0001」によって識別される遠隔放射線医療支援の「ビデオ会議を利用した支援」が「2013年11月28日13時」から開始されることを示している。
指名医師の情報は、委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援の委嘱先として指名された医師の氏名を示す情報である。例えば、この例においては、委嘱番号「0001」によって識別される遠隔放射線医療支援の委嘱先として「田中 実」が指名されていることを示している。
医療情報送付期限の情報は、委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援に関する医療情報が送付される期限を示す情報である。例えば、この例においては、委嘱番号「0001」によって識別される遠隔放射線医療支援に関する医療情報が「2013年11月25日」までに送付されることを示している。
回答期限の情報は、委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援について受託者が見つからない場合に、遠隔放射線医療支援の委嘱がキャンセルされる期限を示す情報である。例えば、この例においては、委嘱番号「0001」によって識別される遠隔放射線医療支援について、「2013年11月20日」までに受託者が見つからない場合、委嘱がキャンセルされることを示している。
図6は、受託情報格納部122に格納される情報の一例をテーブル形式で示す。受託情報格納部122には、委嘱番号及び専門医IDの各情報が対応付けられて格納される。
委嘱番号の情報は、上述したとおり、放射線治療専門医Dから委嘱された各遠隔放射線医療支援を一意に識別するための識別符号である。
専門医IDの情報は、上述したとおり、各放射線治療専門医Dを一意に識別するための識別符号であって、委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援を受託した放射線治療専門医Dを示す情報である。例えば、この例においては、委嘱番号「0001」によって識別される遠隔放射線医療支援を、専門医ID「D1127」によって識別される放射線治療専門医Dが受託したことを示している。
図7は、医療支援管理装置110の動作フローの一例を示す。この動作フローの説明においては、放射線治療専門医Dが医療支援管理システム100のユーザ登録を行った際の処理について詳述する。なお、この動作フローの説明においては、図1から図6を共に参照する。
放射線治療専門医Dは、医療支援管理システム100を利用するにあたり、ユーザ登録を行う。例えば、放射線治療専門医Dは、医療支援管理システム100のユーザ登録用のWebサイトに端末Tにてアクセスして、ユーザ登録を行う。その際、放射線治療専門医Dは、例えば、上述したような、専門医ID、氏名、受託可能疾患、勤務先、メールアドレス、推薦医師、端末スペック、アクセス回線、治療計画装置及びビデオ会議等の各情報を、Webサイトの入力フォームに入力して、これらの情報を医療支援管理装置110へ送信させるためのWebページの登録ボタンを押下操作する。このような操作が成されると、端末Tは、入力フォームに入力された各情報を示すデータを、医療支援管理装置110へ送信する。
医療支援管理装置110の医療従事者データ受信部111は、端末Tから送信されたデータを受信すると(S101)、そのデータによって示される各情報を対応付けて、医療従事者情報格納部119に格納する(S102)。このようにして、医療従事者情報格納部119には、例えば、図3に示すような情報が格納されることになる。
図8は、医療支援管理装置110の動作フローの一例を示す。この動作フローの説明においては、放射線治療専門医Dがスケジュールの登録を行った際の処理について詳述する。なお、この動作フローの説明においては、図1から図7を共に参照する。
放射線治療専門医Dは、遠隔放射線医療支援の受託者の候補となるにあたり、自身の予定が入っていないスケジュール情報の登録を行う。例えば、放射線治療専門医Dは、医療支援管理システム100のスケジュール登録用のWebサイトに端末Tにてアクセスして、スケジュール情報の登録を行う。その際、放射線治療専門医Dは、例えば、上述したような、専門医ID、開始時刻、終了時刻及び所在等の各情報を、Webサイトの入力フォームに入力して、これらの情報を医療支援管理装置110へ送信させるためのWebページの登録ボタンを押下操作する。このような操作が成されると、端末Tは、入力フォームに入力された各情報を示すデータを、医療支援管理装置110へ送信する。
医療支援管理装置110のスケジュールデータ受信部112は、端末Tから送信されたデータを受信すると(S201)、そのデータによって示される各情報を対応付けて、スケジュール情報格納部120に格納する(S102)。このようにして、スケジュール情報格納部120には、例えば、図4に示すような情報が格納されることになる。
図9は、医療支援管理装置110の動作フローの一例を示す。この動作フローの説明においては、放射線治療専門医Dが遠隔放射線医療支援の委嘱を行った際の処理について詳述する。なお、この動作フローの説明においては、図1から図8を共に参照する。
遠隔放射線医療支援の委嘱者は、支援を委嘱するにあたり、少なくとも、上述したような、専門医ID、支援内容及び支援期日の情報を含む委嘱情報の登録を行う。また、委嘱者は、委嘱情報として、上述したような、疾患、指名医師、ビデオ会議利用、医療情報送付期限及び回答期限等の情報を登録してもよい。例えば、委嘱者は、医療支援管理システム100の委嘱情報登録用のWebサイトに端末Tにてアクセスして、委嘱情報の登録を行う。その際、委嘱者は、委嘱情報をWebサイトの入力フォームに入力して、これらの情報を医療支援管理装置110へ送信させるためのWebページの登録ボタンを押下操作する。このような操作が成されると、端末Tは、入力フォームに入力された委嘱情報を示すデータを、医療支援管理装置110へ送信する。
医療支援管理装置110の委嘱データ受信部113は、端末Tから送信されたデータを受信すると(S301)、そのデータによって示される各情報を対応付けて、新たな委嘱番号を付して、委嘱情報格納部121に格納する(S302)。このようにして、委嘱情報格納部121には、例えば、図5に示すような情報が格納されることになる。
委嘱情報格納部121に新たな情報が格納されると、医療支援管理装置110の受託者候補選択部114は、委嘱情報格納部121に格納された新たな情報と、医療従事者情報格納部119及びスケジュール情報格納部120それぞれ格納されている情報とを参照して、委嘱者から委嘱された遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補を選択する(S303)。より具体的に説明すると、受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、少なくとも、委嘱された遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、委嘱された遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとを有する放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択する。例えば、図5に示す委嘱番号「0001」が付された情報が委嘱情報格納部121に新たに格納された場合、委託者は、専門医ID「D2238」によって識別される「山田 太郎」である。したがって、受託者候補選択部114は、図3に示す医療従事者情報格納部119に格納されている情報のうち、委嘱された遠隔放射線医療支援の内容である「乳がんの患者に対する治療計画」を受託可能疾患としている「山田 太郎」以外の「佐藤 花子」、「田中 実」及び「杉谷 遥香」等を、委嘱された遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性を有する放射線治療専門医Dとして選択する。そして、受託者候補選択部114は、スケジュール情報格納部120に格納されている「佐藤 花子」、「田中 実」及び「杉谷 遥香」等の放射線治療専門医Dのスケジュールの情報を参照して、委嘱された遠隔放射線医療支援の期日「2013年11月28日13時」までに、委嘱された遠隔放射線医療支援の内容「乳がんの患者に対する治療計画」を行うのに必要な時間を確保し得る放射線治療専門医Dを選択する。ここで、複数人の放射線治療専門医Dが選択され得る場合、放射線治療専門医Dは、それらの放射線治療専門医Dのうち、一の放射線治療専門医Dを選択する。
また、受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱された遠隔放射線医療支援の期日までに、その遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る環境を確保し得るスケジュールを更に有する放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択してもよい。例えば、治療計画は、3次元放射線治療計画装置が設けられた施設でなければ行うことができない。したがって、上述した例の場合、受託者候補選択部114は、医療従事者情報格納部119に格納されている治療計画装置の情報と、スケジュール情報格納部120に格納されている「佐藤 花子」、「田中 実」及び「杉谷 遥香」等の放射線治療専門医Dのスケジュールの情報とを参照して、委嘱された遠隔放射線医療支援の期日「2013年11月28日13時」までに、委嘱された遠隔放射線医療支援の内容「乳がんの患者に対する治療計画」を行うのに必要な時間を、3次元放射線治療計画装置が設けられた施設にて確保し得る放射線治療専門医Dを選択してもよい。また、例えば、医療情報に含まれる画像は、所定のソフトウェアがインストールされた端末でなければ再生することができず、そのデータ量も膨大である。したがって、上述した例の場合、受託者候補選択部114は、医療従事者情報格納部119に格納されている端末スペック及びアクセス回線の情報と、スケジュール情報格納部120に格納されている「佐藤 花子」、「田中 実」及び「杉谷 遥香」等の放射線治療専門医Dのスケジュールの情報とを参照して、委嘱された遠隔放射線医療支援の期日「2013年11月28日13時」までに、医療情報に含まれる画像を再生し得るスペックの端末Tにて画像データをダウンロードするのにかかる時間が経過してもなお、委嘱された遠隔放射線医療支援の内容「乳がんの患者に対する治療計画」を行うのに必要な時間を確保し得る放射線治療専門医Dを選択してもよい。
また、受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱された遠隔放射線医療支援の期日に、その遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る環境を確保し得るスケジュールを更に有する放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択してもよい。例えば、委嘱者がビデオ会議による回答を希望している場合、受託者は、遠隔放射線医療支援の期日に、ビデオ会議に対応し得る施設にいなければならない。したがって、上述した例の場合、受託者候補選択部114は、医療従事者情報格納部119に格納されているビデオ会議の情報と、スケジュール情報格納部120に格納されている「佐藤 花子」、「田中 実」及び「杉谷 遥香」等の放射線治療専門医Dのスケジュールの情報とを参照して、委嘱された遠隔放射線医療支援の期日「2013年11月28日13時」に、ビデオ会議による回答を行うことができる施設にいる放射線治療専門医Dを選択してもよい。
また、受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱者から指名された放射線治療専門医Dが、少なくとも、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとを有している場合、その指名の放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として優先的に選択してもよい。例えば、上述した例の場合、受託者候補選択部114は、委嘱者「山田 太郎」から指名された「田中 実」が、少なくとも、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとを有している場合、「田中 実」を、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として優先的に選択してもよい。
また、受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱者から指名された放射線治療専門医Dが、委嘱された遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、その遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとの少なくとも一方を有していない場合、その指名の放射線治療専門医Dから推薦されている別の放射線治療専門医Dを優先的に選択し直してもよい。例えば、上述した例の場合、「田中 実」は、「杉谷 遥香」を推薦している。したがって、委嘱された遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、その遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとの少なくとも一方を、「田中 実」が有していない場合、受託者候補選択部114は、「杉谷 遥香」を優先的に選択し直してもよい。
受託者候補選択部114は、このようにして委嘱者から委嘱された遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補を選択すると(S304:Yes)、医療従事者情報格納部119に格納されているメールアドレスの情報を参照して、選択された受託者の候補のメールアドレスを示すデータを、問合データ送信部115へ送る。
問合データ送信部115は、受託者候補選択部114から送られたデータを受け取ると、そのデータによって示されるメールアドレスへ、委嘱された遠隔放射線医療支援を識別する委嘱番号と、その遠隔放射線医療支援を受託するか否かを問い合わせる旨の電子メールを送信する(S305)。なお、遠隔放射線医療支援を受託するか否かを問い合わせる旨の電子メールを送信することは、この発明における「医療行為の支援を受託するか否かを問い合わせる旨のデータを送信する」ことの一例であってもよい。
このようにして、電子メールを受信した放射線治療専門医Dは、遠隔放射線医療支援の受託者の候補として、自身が選択されたことを知ることになる。
一方、受託者の候補と成り得る放射線治療専門医Dが存在しないために、選択することができない場合(S304:No)、受託者候補選択部114は、所定の条件が整った後に(S306:Yes、S306:No→S306:Yes)、受託者と成り得る放射線治療専門医Dを選択し直す(S303)。例えば、受託者候補選択部114は、所定時間が経過した後に、受託者と成り得る放射線治療専門医Dを選択し直す。また、例えば、受託者候補選択部114は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのスケジュールの情報が更新される度に、受託者と成り得る放射線治療専門医Dを選択し直す。なお、所定時間が経過した後や、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのスケジュールの情報が更新される度は、この発明における「所定の条件が整った後」の一例であってもよい。
図10は、医療支援管理装置110の動作フローの一例を示す。この動作フローの説明においては、受託者の候補となった放射線治療専門医Dから、遠隔放射線医療支援を受託するか否かの回答が成された際の処理について詳述する。なお、この動作フローの説明においては、図1から図9を共に参照する。
上述したように、遠隔放射線医療支援を受託するか否かを問い合わせる旨の電子メールを医療支援管理装置110から受信した放射線治療専門医Dは、委嘱された遠隔放射線医療支援を識別する委嘱番号と、その問い合わせに対する回答を示す電子メールを医療支援管理装置110へ返信する。例えば、受託者の候補となった放射線治療専門医Dは、医療支援管理装置110から受信した電子メールに表示されている「受託する」との回答を送信するためのボタン、又は「受託しない」との回答を送信するためのボタンを押下操作することによって、問い合わせに対する回答を示す電子メールを医療支援管理装置110へ返信する。
医療支援管理装置110の回答データ受信部116は、受託者の候補となった放射線治療専門医Dから返信された電子メールを受信すると(S401)、その電子メールによって示される回答が、遠隔放射線医療支援を受託するとの回答である場合(S402:Yes)、その電子メールによって示される委嘱番号と、その電子メールの送信者のメールアドレスとを示すデータを、受託者決定部117へ送る。なお、受託者の候補となった放射線治療専門医Dから返信された電子メールを受信することは、この発明における「問合データ送信部がデータを送信した受託者の候補の端末から、医療行為の支援を受託するか否かの問い合わせに対する回答を示すデータを受信する」ことの一例であってもよい。
医療支援管理装置110の受託者決定部117は、回答データ受信部116から送られたデータを受け取ると、そのデータによって示される電子メールの送信者を、その電子メールによって示される委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援を受託する受託者として決定する(S403)。そして、受託者決定部117は、医療従事者情報格納部119に格納されている情報を参照して、電子メールの送信者である放射線治療専門医Dを特定する。そして、受託者決定部117は、特定した放射線治療専門医Dの専門医IDの情報と、委嘱番号の情報とを対応付けて、受託情報格納部122に格納する。
このようにして、受託情報格納部122に新たな情報が格納されると、医療支援管理装置110の通知データ送信部118は、医療従事者情報格納部119、委嘱情報格納部121及び受託情報格納部122に格納されている情報を参照して、受託者が決定された遠隔放射線医療支援の委託者のメールアドレスへ、受託者が決定したことを通知する旨の電子メールを送信する(S404)。例えば、通知データ送信部118は、受託者の氏名、勤務先及びメールアドレス等の受託者に関する情報を示す電子メールを、委託者のメールアドレスへ送信する。また、通知データ送信部118は、委嘱者の氏名、勤務先及びメールアドレス等の受託者に関する情報を示す電子メールを、受託者のメールアドレスへ送信してもよい。なお、受託者が決定された遠隔放射線医療支援の委託者のメールアドレスへ、受託者が決定したことを通知する旨の電子メールを送信することは、この発明における「受託者決定部が受託者を決定した場合に、その旨を通知するデータを、少なくとも、委嘱者の端末へ送信する」ことの一例であってもよい。
このようにして、遠隔放射線医療支援の委嘱者は、受託者が決定されたことを知ることになる。
一方、受託者の候補となった放射線治療専門医Dから返信された電子メールによって示される回答が、遠隔放射線医療支援を受託しないとの回答である場合(S402:No)、回答データ受信部116は、その電子メールによって示される委嘱番号と、その電子メールの送信者のメールアドレスとを示すデータを、受託者候補選択部114へ送る。
受託者候補選択部114は、回答データ受信部116から送られたデータを受け取ると、図9のステップS303からS306において説明したようにして、そのデータによって示される委嘱番号によって識別される遠隔放射線医療支援の受託者の候補として、そのデータによって示される電子メールの送信者である放射線治療専門医D以外の別の放射線治療専門医Dを、その遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択し直す。
このようにして、受託者の候補として選択された放射線治療専門医Dから受託を拒否されても、医療支援管理装置110は、別の放射線治療専門医Dを、受託者の候補として選択することになる。
ここで、受託者決定部117が受託者を決定する前に、遠隔放射線医療支援の変更後の内容と期日とを示すデータを委嘱データ受信部113が受信した場合、受託者候補選択部114は、受託者と成り得る別の放射線治療専門医Dを選択し直してもよい。
一方、受託者決定部117が受託者を決定した後に、遠隔放射線医療支援の変更後の内容と期日とを示すデータを委嘱データ受信部113が受信した場合に、受託者として決定されている放射線治療専門医Dが、少なくとも、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の変更後の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の変更後の期日に対応し得るスケジュールとを有している場合、受託者候補選択部114は、その放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として改めて選択してもよい。
また、受託者として決定されている放射線治療専門医Dのスケジュールに変更が生じた場合に、その放射線治療専門医Dの変更後のスケジュールが遠隔放射線医療支援の期日に対応し得る場合、受託者候補選択部114は、その放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として改めて選択してもよい。
一方、放射線治療専門医Dの変更後のスケジュールが遠隔放射線医療支援の期日に対応し得ない場合、受託者候補選択部114は、その放射線治療専門医D以外の別の放射線治療専門医Dを選択し直してもよい。
以上、説明したように、医療支援管理システム100は、放射線治療専門医D同士の遠隔放射線医療支援を管理するシステムである。そして、医療支援管理システム100は、複数の各放射線治療専門医Dにそれぞれ利用される複数の端末Tに対して通信可能に設けられて、複数の放射線治療専門医Dによる遠隔放射線医療支援を管理する医療支援管理装置110を備える。そして、医療支援管理装置110は、放射線治療専門医Dのうち、他の放射線治療専門医Dへの遠隔放射線医療支援を委嘱する委嘱者の端末Tから、少なくとも、その遠隔放射線医療支援の内容と期日とを示すデータを受信する。そして、医療支援管理装置110は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、少なくとも、受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとを有する放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択する。一方、医療支援管理装置110は、受託者の候補と成り得る放射線治療専門医Dが存在しない場合、所定の条件が整った後に、受託者と成り得る放射線治療専門医Dを選択し直す。そして、医療支援管理装置110は、選択した受託者の候補の端末Tへ、遠隔放射線医療支援を受託するか否かを問い合わせる旨のデータを送信する。そして、医療支援管理装置110は、データを送信した受託者の候補の端末Tから、遠隔放射線医療支援を受託するか否かの問い合わせに対する回答を示すデータを受信する。そして、医療支援管理装置110は、遠隔放射線医療支援を受託するとの回答を示すデータを受信した場合に、その回答を行った放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託する受託者として決定する。そして、医療支援管理装置110は、受託者を決定した場合に、その旨を通知するデータを、少なくとも、委嘱者の端末Tへ送信する。
このようにして、医療支援管理システム100によっては、遠隔放射線医療支援を受託する側の放射線治療専門医Dに対して、負担を強いることなく、その放射線治療専門医Dが多忙なスケジュールの合間を縫って、十分に時間を確保し得る支援の依頼を斡旋することができる。また、医療支援管理システム100によっては、遠隔放射線医療支援を委嘱する側の放射線治療専門医Dに対して、負担を強いることなく、遠隔放射線医療支援のための十分な時間を確保し得る放射線治療専門医Dを紹介することができる。
また、上述したように、医療支援管理装置110は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱者の端末Tから受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日までに、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る環境を確保し得るスケジュールを更に有する放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択してもよい。
このようにして、医療支援管理システム100によっては、例えば、委嘱された遠隔放射線医療支援の内容が所定の環境下になければ行うことができない場合にも、その条件を満たす放射線治療専門医Dを紹介することができる。
また、上述したように、医療支援管理装置110は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱者の端末Tから受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る環境を確保し得るスケジュールを更に有する放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択してもよい。
このようにして、医療支援管理システム100によっては、例えば、委嘱された遠隔放射線医療支援について、所定の環境下になければ回答をすることができない場合にも、その条件を満たす放射線治療専門医Dを紹介することができる。
また、上述したように、医療支援管理装置110は、委嘱者の端末Tから、遠隔放射線医療支援を所望する指名の放射線治療専門医Dを更に示すデータを受信してもよい。その場合、医療支援管理装置110は、医療支援管理装置110は、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱者の端末Tから受信したデータによって示される指名の放射線治療専門医Dが、少なくとも、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとを有している場合、その指名の放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として優先的に選択してもよい。
このようにして、医療支援管理システム100によっては、例えば、委嘱者から指名された放射線治療専門医Dを優先的に紹介することができる。
また、上述したように、医療支援管理装置110は、委嘱者以外の他の医療従事者のうち、委嘱者の端末Tから受信したデータによって示される指名の放射線治療専門医Dが、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとの少なくとも一方を有していない場合、その指名の放射線治療専門医Dから推薦されている別の放射線治療専門医Dを優先的に選択し直してもよい。
このようにして、医療支援管理システム100によっては、例えば、委嘱者から指名された放射線治療専門医Dを受託者として選択することができなくても、その指名された放射線治療専門医Dから推薦されている別の放射線治療専門医Dを優先的に紹介することができる。
また、上述したように、医療支援管理装置110は、受託者を決定する前に、遠隔放射線医療支援の変更後の内容と期日とを示すデータを受信した場合、受託者と成り得る別の放射線治療専門医Dを選択し直してもよい。一方、医療支援管理装置110は、受託者を決定した後に、遠隔放射線医療支援の変更後の内容と期日とを示すデータを受信した場合に、受託者として決定されている放射線治療専門医Dが、少なくとも、受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の変更後の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の変更後の期日に対応し得るスケジュールとを有している場合、その放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として改めて選択してもよい。
このようにして、医療支援管理システム100によっては、委嘱者から遠隔放射線医療支援に関する内容や期日が変更されたとしても、受託者が正式に決定されていなければ、受託者の候補を改めて選択することができ、受託者が正式に決定されていれば、その受託者が変更後の内容や期日に対応し得れば、その受託者を優先的に選択し直すことができる。
また、上述したように、医療支援管理装置110は、受託者として決定されている放射線治療専門医Dのスケジュールに変更が生じた場合に、その放射線治療専門医Dの変更後のスケジュールが遠隔放射線医療支援の期日に対応し得る場合、その放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として改めて選択してもよい。一方、医療支援管理装置110は、その放射線治療専門医Dの変更後のスケジュールが遠隔放射線医療支援の期日に対応し得ない場合には、その放射線治療専門医D以外の別の放射線治療専門医Dを選択し直してもよい。
このようにして、医療支援管理システム100によっては、受託者である放射線治療専門医Dのスケジュールに変更があったとしても、変更後のスケジュールにて遠隔放射線医療支援の期日に対応し得る場合には、改めて、その放射線治療専門医Dを、受託者の候補として改めて選択し、変更後のスケジュールにて遠隔放射線医療支援の期日に対応し得ない場合には、その放射線治療専門医D以外の別の放射線治療専門医Dを選択し直すことができる。
図11は、本実施形態に係る医療支援管理装置110を構成するコンピュータ800のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ800は、ホストコントローラ801により相互に接続されるCPU(Central Processing Unit)802、RAM(Random Access Memory)803、グラフィックコントローラ804及びディスプレイ805を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ806により相互に接続される通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808及びCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ809を有する入出力部と、入出力コントローラ806に接続されるROM(Read Only Memory)810、フレキシブルディスクドライブ811及び入出力チップ812を有するレガシー入出力部とを備える。
ホストコントローラ801は、RAM803と、高い転送レートでRAM803をアクセスするCPU802及びグラフィックコントローラ804とを接続する。CPU802は、ROM810及びRAM803に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ804は、CPU802等がRAM803内に設けたフレームバッファ上に生成する画像データを取得し、ディスプレイ805上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ804は、CPU802等が生成する画像データを格納するフレームバッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ806は、ホストコントローラ801と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808及びCD−ROMドライブ809を接続する。ハードディスクドライブ808は、コンピュータ800内のCPU802が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ809は、CD−ROM892からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供する。
また、入出力コントローラ806には、ROM810と、フレキシブルディスクドライブ811及び入出力チップ812の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM810は、コンピュータ800が起動時に実行するブートプログラム、及び/又はコンピュータ800のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスクドライブ811は、フレキシブルディスク893からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供する。入出力チップ812は、フレキシブルディスクドライブ811を入出力コントローラ806へと接続すると共に、例えばパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ806へと接続する。
RAM803を介してハードディスクドライブ808に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク893、CD−ROM892又はIC(Integrated Circuit)カード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM803を介してコンピュータ800内のハードディスクドライブ808にインストールされ、CPU802において実行される。
コンピュータ800にインストールされ、コンピュータ800を医療支援管理装置110として機能させるプログラムは、コンピュータ800を、ステップS301において、放射線治療専門医Dのうち、他の医療従事者への遠隔放射線医療支援を委嘱する委嘱者の端末Tから、少なくとも、その遠隔放射線医療支援の内容と期日とを示すデータを受信する委嘱データ受信部113と、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、少なくとも、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとを有する放射線治療専門医Dを、ステップS303において、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択し、受託者の候補と成り得る放射線治療専門医Dが存在しない場合、ステップS306において、所定の条件が整った後に、受託者と成り得る放射線治療専門医Dを選択し直す受託者候補選択部114と、受託者候補選択部114が選択した受託者の候補の端末Tへ、ステップS305において、遠隔放射線医療支援を受託するか否かを問い合わせる旨のデータを送信する問合データ送信部115と、問合データ送信部115がデータを送信した受託者の候補の端末Tから、ステップS401において、遠隔放射線医療支援を受託するか否かの問い合わせに対する回答を示すデータを受信する回答データ受信部116と、遠隔放射線医療支援を受託するとの回答を示すデータを回答データ受信部116が受信した場合に、ステップS403において、その回答を行った放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託する受託者として決定する受託者決定部117と、受託者決定部117が受託者を決定した場合に、ステップS404において、その旨を通知するデータを、少なくとも、委嘱者の端末Tへ送信する通知データ送信部118として機能させる。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日までに、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る環境を確保し得るスケジュールを更に有する放射線治療専門医Dを、ステップS303において、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択する受託者候補選択部114として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る環境を確保し得るスケジュールを更に有する放射線治療専門医Dを、ステップS303において、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として選択する受託者候補選択部114として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、ステップS301において、委嘱者の端末Tから、遠隔放射線医療支援を所望する指名の放射線治療専門医Dを更に示すデータを受信する委嘱データ受信部113と、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される指名の放射線治療専門医Dが、少なくとも、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとを有している場合、ステップS303において、その指名の放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として優先的に選択する受託者候補選択部114として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、委嘱者以外の他の放射線治療専門医Dのうち、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される指名の放射線治療専門医Dが、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の期日に対応し得るスケジュールとの少なくとも一方を有していない場合、ステップS303において、その指名の放射線治療専門医Dから推薦されている別の放射線治療専門医Dを優先的に選択し直す受託者候補選択部114として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、受託者決定部117が受託者を決定する前に、遠隔放射線医療支援の変更後の内容と期日とを示すデータを委嘱データ受信部113が受信した場合、受託者と成り得る別の放射線治療専門医Dを選択し直し、受託者決定部117が受託者を決定した後に、遠隔放射線医療支援の変更後の内容と期日とを示すデータを委嘱データ受信部113が受信した場合に、受託者として決定されている放射線治療専門医Dが、少なくとも、委嘱データ受信部113が受信したデータによって示される遠隔放射線医療支援の変更後の内容に対応し得る専門性と、そのデータによって示される遠隔放射線医療支援の変更後の期日に対応し得るスケジュールとを有している場合、その放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として改めて選択する受託者候補選択部114として機能させてもよい。
更に、当該プログラムは、コンピュータ800を、受託者として決定されている放射線治療専門医Dのスケジュールに変更が生じた場合に、その放射線治療専門医Dの変更後のスケジュールが遠隔放射線医療支援の期日に対応し得る場合、その放射線治療専門医Dを、遠隔放射線医療支援を受託し得る受託者の候補として改めて選択し、その放射線治療専門医Dの変更後のスケジュールが遠隔放射線医療支援の期日に対応し得ない場合には、その放射線治療専門医D以外の別の放射線治療専門医Dを選択し直す受託者候補選択部114として機能させてもよい。
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ800に読み込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である医療従事者データ受信部111、スケジュールデータ受信部112、委嘱データ受信部113、受託者候補選択部114、問合データ送信部115、回答データ受信部116、受託者決定部117、通知データ送信部118、医療従事者情報格納部119、スケジュール情報格納部120、委嘱情報格納部121及び受託情報格納部122として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ800の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の医療支援管理装置110が構築される。
一例として、コンピュータ800と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU802は、RAM803上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェース807に対して通信処理を指示する。通信インターフェース807は、CPU802の制御を受けて、RAM803、ハードディスクドライブ808、フレキシブルディスク893又はCD−ROM892等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェース807は、ダイレクトメモリアクセス方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU802が転送元の記憶装置又は通信インターフェース807からデータを読み出し、転送先の通信インターフェース807又は記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
また、CPU802は、ハードディスクドライブ808、CD−ROM892、フレキシブルディスク893等の外部記憶装置に格納されたファイル又はデータベース等の中から、全部又は必要な部分をダイレクトメモリアクセス転送等によりRAM803へと読み込ませ、RAM803上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU802は、処理を終えたデータを、ダイレクトメモリアクセス転送等により外部記憶装置へと書き戻す。
このような処理において、RAM803は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM803及び外部記憶装置等をメモリ、記憶部又は記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU802は、RAM803の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM803の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM803、メモリ及び/又は記憶装置に含まれるものとする。
また、CPU802は、RAM803から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索、置換等を含む各種の処理を行い、RAM803へと書き戻す。例えば、CPU802は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数又は定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下又は等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合、又は不成立であった場合に、異なる命令列へと分岐し、又はサブルーチンを呼び出す。
また、CPU802は、記憶装置内のファイル又はデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU802は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク893、CD−ROM892の他に、DVD(Digital Versatile Disk)又はCD(Compact Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto−Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶媒体を記録媒体として使用して、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ800に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、端末Tは、医療秘書等の放射線治療専門医Dの代理人が利用してもよい。
また、例えば、医療支援管理装置110は、受託者の候補として、委嘱者から指定された言語にてコミュニケーションをとることができる放射線治療専門医Dを選択するようにしてもよい。
また、例えば、医療支援管理装置110は、放射線治療専門医Dに対して、その放射線治療専門医Dが希望する言語にて生成された電子メールを送信するようにしてもよい。
また、例えば、医療支援管理装置110は、委嘱者から受託者へ送信すべき医療情報の送付期限を過ぎても、その医療情報が送信されていない場合、医療情報を送信するよう催促する旨の電子メールを、委嘱者へ送信するようにしてもよい。
また、例えば、医療支援管理装置110は、委嘱者から受託者へ送信すべき医療情報の送付期限を過ぎても、その医療情報が送信されていない場合に、その時点において、受託者として決定されている放射線治療専門医Dのスケジュールの合間を縫って、遠隔放射線医療支援のための十分な時間を確保し得ない場合、別の放射線治療専門医Dを、委嘱者の候補として選択し直してもよい。
また、例えば、医療支援管理装置110は、遠隔放射線医療支援について実態的なやりとりが成された後に、その遠隔放射線医療支援の受託者に対する評価を委嘱者から受け付けて、その遠隔放射線医療支援の内容と共に、受託者であった放射線治療専門医Dに対する評価履歴として公開するようにしてもよい。
特許請求の範囲、明細書及び図面中において示したシステム、方法、装置、プログラム及び記録媒体における動作、手順、ステップ及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現し得ることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。