JP2015034407A - 地盤改良装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 削孔作業中にモニターヘッドと削孔との間隙に残留する固化材液によって、噴射ノズルから削孔の壁面に向かって噴射される固化材液の勢いが妨げられることをできるだけ抑制し、所定径の削孔を迅速かつ効率的に形成可能にする。
【解決手段】 固化材液通路10または中空のピストンロッド22を通じて圧送される固化材液によりピストン部材3、23を一方向に作動させることにより、このピストン部材3、23に連係する噴射管5、26先端の主噴射ノズル6、31を削孔壁面に近接して臨ませるという構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地盤中の切削領域に固化材液を噴射撹拌することにより地盤改良体を築造する地盤改良装置に関する。
従来から、固化材液を高圧噴射撹拌して軟弱地盤を固化改良する軟弱地盤改良工法が広く知られている。この軟弱地盤改良工法では、下部にモニター機構を有する注入管の上部にスイベルを連結し、この注入管を地上から地盤中の所定深さまで挿入し、その後、スイベルの固化材液供給口から固化材液を高圧で供給し、注入管下部の固化材液噴射ノズルから固化材液を管外方に向って水平方向に噴射させ、注入管を回転させつつ引き上げるようにしている。これにより、連続的に噴射する固化材液の噴射力を利用して注入管周辺の地盤を切削するとともに、その切削領域に固化材液を噴射撹拌することで、地盤改良体を築造可能としている(例えば、特許文献1参照)。
この種の地盤改良工法では、例えば図9に示すような地盤改良装置を用いることができる(例えば、特許文献2参照)。この地盤改良装置では、内管42内が固化材液の供給通路44となっており、内管42と外管43の間がエアの供給通路45となっている二重管の注入管41を有する。この注入管41は下部に固化材液噴射ノズル51と、この固化材液噴射ノズル51の周囲からエアを噴射するエア噴射ノズル52が設けられたモニター機構49を有する。この注入管41の上部には固化材液供給口47とエア供給口48が設けられたスイベル46が連結されている。そして、スイベル46の固化材液供給口47より高圧供給した固化材液を固化材液の供給通路44を介しモニター機構49の固化材液噴射ノズル51より噴射させると同時に、スイベル46のエア供給口48より高圧供給したエアをエアの供給通路45を介しエア噴射ノズル52より固化材液噴射ノズル51の周囲に噴射させるようにしている。
この場合において、上部にスイベル46を、下部にモニター機構49を備える注入管41の地盤中への挿入は、スイベル46の固化材液供給口47から固化材液を高圧供給し、固化材液の供給通路44を介しモニター機構49の先端の開口57より下向きに吐き出しつつ地盤の削孔に挿入する場合と、ボーリングマシン等で先行して掘削した削孔に挿入する場合とがある。
また、従来の地盤改良装置のモニター機構には、単口の固化材液噴射ノズルが1個のもの、単口の固化材液噴射ノズルが180度対称位置に配置されて2個が存在するもの、および単口の固化材液噴射ノズルが1個で、該固化材液噴射ノズルより上方の180度反対側に水噴射ノズルが1個設けられているもの、等がある。
特開平06−306846号公報 特開2011−144539号公報
ところで、前記地盤改良装置のモニター機構は、固化材液の供給圧に対して各噴射ノズル51からの噴射圧が不十分であると切削撹拌能力が低くなり、注入管41の1回の回転では同一深度の地盤を拡径できず、数回の回転で少しずつ拡径していかなければならない。従って、注入管の回転速度や引き上げ速度を遅くしなければならず、切削に長時間を要するから、工期も長くかかるし、施工費用も多くかかる。そこで、切削撹拌効率を向上させるために、固化材液の噴射圧力を上昇させる必要があるが、このために高エネルギ使用の大規模なプラント設備、例えば大型のポンプ、大容量のコンプレッサ、大型のケーシングマシン、ボーリングマシンなどが必要になり、工費の増大を招く。
また、前述のように、連続的に噴射する固化材液の噴射力を利用して注入管41周囲の地盤を切削するとともに、その切削領域に固化材液を噴射撹拌することで、地盤改良体を築造する場合においては、掘削により地盤に形成される削孔壁面と注入管との間隙には泥水や噴射後の固化材液が介在し、これが噴射ノズルから噴射させる固化材液の噴射エネルギを弱めることとなり、地盤の切削効率が悪くなってしまう。
本発明は、かかる従来の課題を解決せんと提案するものであり、その目的とするところは、簡単かつ軽量の構造を採用するにも拘らず、削孔作業中に削孔壁面とモニターヘッド等との間隙に介在(残留)する泥水や固化材液によって、噴射ノズルから噴射される固化材液の勢いが妨げられるのをできるだけ抑えながら、削孔壁面に近接した位置から固化材液を噴射させることで、所定径の削孔を迅速かつ効率的に得ることができる地盤改良装置を提供することにある。
前記目的達成のために、本発明の請求項1に係る地盤改良装置は、固化材液をスイベルから注入管を通じてモニター機構の噴射ノズルから噴射することにより地盤を掘削し、この掘削した地盤の削孔領域に固化材液を噴射して地盤改良をする地盤改良装置であって、
前記モニター機構が、前記注入管の下部に連通する固化材液通路を中心部に有するモニターヘッドと、該モニターヘッドの固化材液通路に挿入されて、前記スイベルから前記固化液通路を通じて圧送される固化材液によって作動するピストン部材と、前記固化材液通路に連通し、先端に主噴射ノズルが設けられた噴射管と、前記モニターヘッド内に設けられて、前記ピストン部材の進退に応じて伸縮するコイルスプリングと、を備え、前記固化材液通路を通じて圧送される固化材液により前記ピストン部材を作動させることにより、このピストン部材に連係する前記噴射管先端の主噴射ノズルを削孔壁面に近接して臨ませることを特徴とする。
この構成により、スイベルから注入管を通じて固化材液通路に送出される固化材液の送出圧によってピストン部材を作動させることで、このピストン部材に連係した噴射管の主噴射ノズルを孔壁面に接近した状態で臨ませることができる。この結果、削孔壁面およびモニターヘッド間に噴射後の固化材液が滞留することがあっても、この固化材液の滞留によって主噴射ノズルから噴射される固化材液の勢力が大きく損なわれることを回避でき、地盤の削孔効率を高めることができる。
また、本発明の請求項2に係る地盤改良装置は、前記モニター機構が、前記注入管の下部に連通する固化材液通路を中心部に有するモニターヘッドと、該モニターヘッドの固化材液通路に挿入されて、前記スイベルから前記固化液通路を通じて圧送される固化材液によって作動するピストン管と、該ピストン管の下部に上端が連結された可撓性の耐圧ホースと、該耐圧ホースの下端に連設された噴射管と、該噴射管の先端に設けられた主噴射ノズルと、ヒンジブロックを複数並列し、この並列したヒンジブロックの隣接するヒンジブロック間を一端側でピンにて回動自在に枢着してなり、最上位に位置するヒンジブロックの一端部が前記モニターヘッドの下端に支承部材を介し回動自在に取付けられたヒンジブロック連結体と、前記耐圧ホースは、該ヒンジブロック連結体を上部から下部に貫通し、下端がヒンジブロック連結体の最下位にあるヒンジブロックに固定され、該貫通する耐圧ホースの外周に巻き回す格好で、前記ピストン管とヒンジブロック連結体の最下位のヒンジブロック間に介在され、前記ピストン管の進退に応じて伸縮し、ピストン管、耐圧ホースおよびヒンジブロック連結体を復帰させるコイルスプリングと、を備え、前記固化材液通路を通じて圧送される固化材液により前記ピストン管を進出方向に作動させ耐圧ホースを進出させることによってヒンジブロック連結体を扇形状に拡開させて耐圧ホースを湾曲させると共に噴射管の向きを略水平方向とし、噴射管先端の主噴射ノズルを削孔壁面に近接して臨ませることを特徴とする。
この構成により、ポンプによって圧送される固化材液を、スイベルおよびモニターヘッドを通じて主噴射ノズルから噴射させる際に、そのモニターヘッドの固化材液通路内に設置したピストン管を前記固化材液の圧力によって、コイルスプリングの反発力に抗して作動(下降)させる。このピストン管の作動(下降)によって、耐圧ホースがヒンジブロック連結体を貫通し、しかも耐圧ホースの下端がヒンジブロック連結体の最下位のヒンジブロックに結合されているため、この最下位のヒンジブロックはピンを中心に強制的に回動されるし、ピンを介して連結されたヒンジブロック連結体も、それぞれのピンを中心に回動し、ヒンジブロック連結体は扇形状に拡開していく。これらのヒンジブロック連結体の拡開によって耐圧ホースは湾曲していき、最大湾曲状態ではこの耐圧ホース端に取り付けられた整流管は略水平方向に向く。従って、整流管の先端に設けられた主噴射ノズルは、削孔壁面に近接して臨むこととなり、この主噴射ノズルから噴射される固化材液の高圧力を受けて、その壁面の掘削効率が高められる。また、かかる高効率の掘削を簡単な構成でしかも小型の設備で実施できる。この結果、従来のように噴射圧力が高く、大型のポンプや大容量のコンプレッサなどの大型で高価な設備を用意する必要がなくなり、さらに十分な耐久性、省エネ効果が得られる。
また、本発明の請求項3に係る地盤改良装置は、前記モニターヘッドに、固化材液通路に連通し、固化材液を当該モニターヘッドの外方に噴射させる上部噴射ノズルが設けられていることを特徴とする。
この構成により、主噴射ノズルだけでなく、この上部噴射ノズルからも固化材液を噴射して削孔し、地盤改良を行うことができる。
また、本発明の請求項4に係る地盤改良装置は、前記モニター機構が、前記注入管の下部に連通する中空のピストンロッドを中心部に有するモニターヘッドと、前記中空のピストンロッドに固定され、前記スイベルから注入管を介し中空のピストンロッド内に圧送された固化材液を、ピストンロッドに設けた通孔からモニターヘッド内に圧送させ、該圧送された固化材液によって進退するピストンと、モニターヘッド内に設けられて、前記ピストンの進退に応じて伸縮するコイルスプリングと、前記モニターヘッドの下端に取り付けられた支持リングと、この支持リングに基部が回動可能に枢支されるとともに、前記モニターヘッドに連通する噴射管と、この噴射管の先端に設けられた主噴射ノズルと、前記支持リングの下端より下方に突出する前記中空のピストンロッドの下端に取り付けられた固定リングと、この固定リングおよび前記噴射管に両端が枢支された開閉作動部材と、を備え、前記スイベルから中空のピストンロッドの前記通孔を通してモニターヘッド内に圧送される固化材液により、ピストンとともに中空のピストンロッドを進退させ、この中空のピストンロッドに連係する前記開閉作動部材を介して前記モニターヘッドに連通する複数本の前記噴射管の向きを略水平方向に拡開させて、噴射管先端の主噴射ノズルを削孔壁面に近接して臨ませることを特徴とする。
この構成により、スイベルから注入管を通して中空のピストンロッドに送出される固化材液を前記通孔を通してその中空のピストンロッドおよびモニターヘッド間に圧入でき、コイルスプリングの反発力に抗してピストンをそのモニターヘッド内で移動させることができる。また、このピストンの移動に伴って、このピストンが取り付けられている中空のピストンロッドも同時に移動し、この中空のピストンロッド下端の固定リングに開閉作動部材を介してリンク接続された噴射管および保護カバーを、支持リング上のピンを中心に互いに開く方向に回動させることができる。この噴射管および保護カバーの回動によって噴射管先端の主噴射ノズルを削孔壁面に接近させることができる。この結果、削孔およびモニターヘッド間に噴射後の固化材液や泥水が滞留することがあっても、主噴射ノズルから噴射される固化材液の勢力が大きく損なわれることを回避でき、地盤の削孔効率を高めることができる。
本発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)固化材液を噴射するときは主噴射ノズルが削孔壁面に近づくので、削孔作業中にモニターヘッド等と孔壁との間隙に残留する泥水や固化材液等の介在液によって、主噴射ノズルから削孔壁面に向かって噴射される固化材液の勢いが妨げられるのを抑制でき、所定径の削孔を迅速かつ効率的に形成可能となる。
(2)モニターヘッド等と孔壁との間に残留する介在液は、泥水、セメント、土砂の混合体であるため、噴射固化材液の噴射速度が減衰され、噴射圧力が低下する。そのため、従来は高圧を求め、大型のポンプ、大容量のコンプレッサ、大型ケーシングマシンや専用ボーリングマシン等が必要となり、設備が巨大化し、コスト高となっていたが、本発明によれば固化材液の主噴射ノズルを孔壁面に近接して臨ませ噴射するので速度、圧力の減衰がないので、従来のような大型のポンプ、大容量のコンプレッサ、大型ケーシングマシンや専用ボーリングマシン等の使用を回避でき、経済性が向上する。
(3)固化材液の噴射を主噴射ノズルより開始すると、自動的に主噴射ノズルは孔壁に近接して臨むようになり、固化材液の噴射を停止すると自動的に復帰するので、特別の操作が必要なく、作業性がよい。
(4)主噴射ノズルだけでなく上部噴射ノズルも備える場合は、固化材液を主噴射ノズルだけでなく上部噴射ノズルからも噴射して削孔し、地盤改良を施工できるので、削孔効率が向上し、作業性が向上する。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に本発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して、詳細に説明する。
本発明の実施形態による地盤改良装置の要部を、一部切り欠いて示す正面図である。 図1における地盤改良装置のヒンジブロック連結体の連結構造を示す分解斜視図である。 図2に示すヒンジブロック連結体の連結構造の変形例を示す分解斜視図である。 図1における地盤改良装置要部の作動状態を示す正面図である。 図1における地盤改良装置要部による削孔工程を概念的に示す説明図(a)(b)である。 本発明の他の実施の形態による地盤改良装置を、一部切り欠いて示す正面図である。 図6に示す地盤改良装置による削孔工程を概念的に示す説明図(a)(b)である。 本発明のさらに他の実施の形態による地盤改良装置を一部破断して示す正面図(a)(b)である。 従来の地盤改良装置を示す縦断正面図(a)(b)である。
以下、本発明の実施の形態にかかる地盤改良装置を、図1乃至図8を参照して説明する。
図1は本実施の形態にかかる地盤改良装置を示す。この地盤改良装置は、固化材液をスイベルから注入管を通じてモニター機構の主噴射ノズルから噴射しながら地盤を掘削し、この掘削した領域に固化材液を噴射して地盤改良するというものである。そして、前記モニター機構Aは、モニターヘッド1と、ピストン部材としてのピストン管3と、耐圧ホース4と、整流管としての噴射管5と、主噴射ノズル6と、ヒンジブロック連結体7と、コイルスプリング9と、を備えて構成される。
これらのうち、モニターヘッド1は円筒状をなし、上部に前述のようなスイベルを一体に有し、中心部にはこのスイベルに設けられた固化材液の注入管(注入通路)に連通する固化材液通路10が形成されている。この固化材液通路10内には、下端にばね受け11を有する前記ピストン管3が作動(昇降)可能に設置されている。このばね受け11は後述の耐圧ホース4の一端をピストン管3に連結するための連結部材を兼ねる
このピストン管3は、中空部が固化材液の通路となっており、また前記スイベルから前記固化材液通路10を通じて圧送される前記固化材液によって進退(図上、下方へ移動)するように機能する。前記ばね受け11の外径は固化材液通路10の外形よりも大きく、従って、このばね受け11によりピストン管3の固化材液通路10内での上昇量が規制されている。
前記耐圧ホース4は、柔軟性および強靭性を持つ、例えばゴムや合成樹脂などの可撓性材料からなり、この耐圧ホース4の上端がピストン管3下端のばね受け11の下端に連結されている。この耐圧ホース4の下端には連結ブロック12を介して鋼管やアルミ管などからなる強靭性の高い前記噴射管5が連結されている。なお、この噴射管5の先端には、主噴射ノズル6が取り付けられている。
前記モニターヘッド1の下端には、板状の支承部材13が固設され、この支承部材13の貫通孔を前記ばね受け11は進退可能となっている。この支承部材13に、前記ヒンジブロック連結体7が取付けられる。このヒンジブロック連結体7は、板状のヒンジブロック8を複数(本例では9枚)並列し、この並列したヒンジブロック8の隣接するヒンジブロック8、8間を一端側でピン14で回動自在に枢着してなり、最上位に位置するヒンジブロック8の一端側が支承部材13にピン14にて回動自在に取付けられている。
さらに図2にて詳説すると、ヒンジブロック8は、板状の本体8aの両側端に対向して取付片8b、8bが設けられ、この対向する取付片8b、8bにはピン14を挿入するためのピン挿入孔18、18が対向して設けられ、本体8aは該対向する取付片8b、8b間に嵌入できる幅となり、この本体8aの一端側にはピン14を挿入するピン挿入孔16が設けられている。そして、隣接するヒンジブロック8、8は、一方のヒンジブロック8の本体8aが他方のヒンジブロック8の取付片8b、8b間に嵌入し、ピン挿入孔16、18、18の位置を合わせ、このピン挿入孔16、18、18にピン14を挿入することによって互いに回動自在に枢着される。そして、全てのヒンジブロック8は、同様のピン結合構造によって、隣接するものどうし順次連結される。なお、ヒンジブロック8は、ピン14によって枢支される部位側の本体8aの角部が切除されたコーナカット部17とされ、互いのヒンジブロック8、8どうしの回動が許容されるようになっている。
これにより、各ヒンジブロック8、8を、ピン14を中心に回動させた場合に、各コーナカット部17が隣り合う他のヒンジブロック8の本体8a上面に当たる範囲内で、各ヒンジブロック8、8は各ピン14を中心に回動可能となり、ヒンジブロック連結体7は全体として扇形状に拡開可能になる。なお、このコーナカット部17の形状(カット具合)により各ヒンジブロック8の回動範囲を規制し、扇形状に拡開する範囲を規制できる。
図3は、前記図2に示す連結構造の変形例を示す。図2ではヒンジブロック8の本体8aは全長に亘り同一厚さであり、取付片8bも本体8aの全長に亘っているが、本例は、本体8aの一部に下方に突出する取付部8cを設け、この取付部8cにピン挿入孔16を設け、取付片8bも本体8aの全長ではなく短片となっており、この短片の取付片8bにピン挿入孔18が穿設されているものであり、他は図2に示す取付構造と同様であるので、同様な構成要素には同一符号を付して他の詳細な説明は省略する。
また、支承部材13にヒンジブロック連結体7の最上位のヒンジブロック8を回動自在に取付ける構成も同様である。即ち、支承部材13をヒンジブロック8の本体8aに相当させ、支承部材13の一端側にピン挿入孔を穿設し、この支承部材13をヒンジブロック8の取付片8b、8b間に嵌入し、この取付片8b、8bのピン挿入孔18と支承部材13のピン挿入孔とにピン14を嵌挿し、回動自在に枢着する。
前記耐圧ホース4は、前記ヒンジブロック連結体7を上部から下部に貫通し、下端がヒンジブロック連結体7の最下位のヒンジブロック8に固定金具15で固定されている。この固定金具15と前記ピストン管3下端のばね受け11との間には、コイルスプリング9が耐圧ホース4の外周に巻き回される格好で介在されている。このコイルスプリング9は、ピストン管3、耐圧ホース4およびヒンジブロック連結体7を元に復帰させるように作用する。
以上のような構成のモニター機構Aによれば、図4に示すようにヒンジブロック連結体7をコイルスプリング9の反発力に抗して扇形状に拡開させ、耐圧ホース4を湾曲させることで、この耐圧ホース4に整流管5を介して連結されている主噴射ノズル6の向きを略水平方向とすることができる。
次にかかる構成になる地盤改良装置の動作を説明する。この地盤改良装置は、掘削装置のリーダに沿って進退(昇降)するドリルヘッド等に取り付けられ、このドリルヘッドの駆動および進退で、回転および進退(昇降)が与えられる。そこで、この地盤改良装置を地盤の所定深度まで挿入する。この挿入は、図5(a)に示すようにスイベルから注入管を介し固化材液通路10を通じて固化材液または水を噴射管5先端の主噴射ノズル6から地盤に向けて噴射して削孔し、挿入する場合と、ボーリングマシンを用いて予め地盤を削孔し、この削孔に挿入する場合とがある。この前者の削孔時の固化材液または水の供給圧力は、ピストン管3が作動せず、耐圧ホース4も湾曲しない程度とする。
モニター機構Aの地盤中への挿入が所定深度に達したら、固化材液通路10への固化材液の供給を開始する。すると固化材液の供給圧力を受けてピストン管3はコイルスプリング9の反発力に抗してその固化材液通路10内を下降する。同時に、耐圧ホース4も下降する。
このため、耐圧ホース4下端を固定金具15によって保持している最下部のヒンジブロック8がピン14を中心に回動し、続いて他のヒンジブロック8も順次回動するため、ヒンジブロック連結体7は、図4および図5(b)に示すように略全体が扇形状に拡開していく。そして、かかるヒンジブロック連結体7の拡開動作に伴って、このヒンジブロック連結体7を貫通する耐圧ホース4は、図4に示すように円弧状に湾曲する。このため耐圧ホース4の下端に取り付けられた整流管5も向きを変え、最大で略水平方向まで変動し、これに応じて整流管5先端の主噴射ノズル6の位置も変動する。即ち、図5(b)に示すように主噴射ノズル6は、削孔壁面に接近して臨むこととなる。なお、耐圧ホース4の湾曲度合いは、固化材液の供給圧力の調整によって任意に設定可能である。
そこで、図5(b)に示すようにモニターヘッド1の固化材液通路10から圧送される固化材液を、整流管5先端の主噴射ノズル6から削孔壁面に噴射して、その壁面の掘削を行う。そして、この掘削を続けながらモニターヘッド1を回転させ、地上に向けてゆっくり引き上げる。これにより主噴射ノズル6は削孔壁面に近接した位置に臨むため、削孔およびモニターヘッド1間に噴射済みの固化材液や泥水があっても、この固化材液や泥水によって主噴射ノズル6から噴射される固化材液の噴出勢力が大きく損なわれることはない。従って、主噴射ノズル6からの固化材液をこの主噴射ノズル6に近い削孔壁面に効果的に衝突させて、掘削作業を効率化することができる。
この結果、地盤中に注入された固化材液による掘削領域の地盤改良を、効果的に実施することができる。この地盤改良は、モニターヘッド1を地上に向って引上げながら行うことで、地盤の所定区間に地盤改良部を造成できることとなる。
図6は、本発明の他の実施の形態による地盤改良装置を、一部切り欠いて示す正面図である。
本実施の形態は、モニターヘッド1に固化材液通路10に連通し、固化材液をモニターヘッド1の外方に噴射させる上部噴射ノズル2を設けたものであり、他は前記実施の形態と同様であるので、同様な構成要素には同一符号を付して他の詳細な説明は省略する。この上部噴射ノズル2は、前記主噴射ノズル6の噴射方向とは、逆方向となる向きになるように設けるのが、主噴射ノズル6の噴射反力に対抗するので好ましい。
この図6に示す地盤改良装置によれば、図7(a)(b)に示すように主噴射ノズル6だけでなく、上部噴射ノズル2からも固化材液を噴射して地盤改良の施工が可能となる。
即ち、この装置の地盤中への挿入は、図7(a)に示すようにスイベルから注入管を介し固化材通路10を通じて固化材液または水を、上部噴射ノズル2および主噴射ノズル6から地盤に向けて噴射して削孔し、挿入する。この時、図7(a)に示すように上部噴射ノズル2からは、側方の略水平方向に噴射されるので、主に削孔を拡径するように作用し、主噴射ノズル6からは下方に向けて噴射されるので、主に深度方向に削孔するように作用する。この場合における固化材液または水の供給圧力は、ピストン管3が作動せず、耐圧ホース4も湾曲しない程度とする。
また、この装置の挿入は、ボーリングマシンを用いて予め削孔して、この削孔に挿入するようにしてもよいことは、もちろんである。
この地盤改良装置のモニター機構Aの地盤中への挿入が所定深度に達したら、固化材液通路10を介して固化材液の供給圧力を、ピストン管3がコイルスプリング9の反発力に抗して作動(下降)するように高めて供給する。すると固化材液の供給圧力を受けてピストン管3はコイルスプリング9の反発力に抗してその固化材液通路10内を下降する。同時に耐圧ホース4も下降する。
このため、耐圧ホース4下端を固定金具15によって保持している最下部のヒンジブロック8がピン14を中心に回動し、続いて他のヒンジブロック8も順次回動するため、ヒンジブロック連結体7は、図4に示すと同様に略全体が扇形状に拡開していく。そして、かかるヒンジブロック連結体7の拡開動作に伴って、このヒンジブロック連結体7を貫通する耐圧ホース4は、図4に示すと同様に円弧状に湾曲する。このため耐圧ホース4の下端に取り付けられた整流管5も略水平方向に向きを変え、これに応じて整流管5先端の主噴射ノズル6の位置も変わり、図7(b)に示すように削孔壁面に接近して臨むこととなる。
そこで、図7(b)に示すように固化材液を上部噴射ノズル2および主噴射ノズル6から削孔壁面に噴射しつつモニターヘッド1を回転させ、地上に向けてゆっくりと引き上げる。そのため、まず上部噴射ノズル2で削孔し、続いて、その削孔壁面に向けて主噴射ノズル6から噴射して削孔する格好となるので、削孔径の拡径ができると共に削孔能力が向上し、施工時間を短縮することが可能となる。しかも、モニターヘッド1(主噴射ノズル6)と削孔壁面との間に、上部噴射ノズル2から噴射された固化材液や主噴射ノズル6から噴射した固化材液が存在しても、主噴射ノズル6は、削孔壁面に近接して臨んでいるため、主噴射ノズル6から噴射される噴出勢力が大きく損なわれることなく、削孔できることとなる。
この結果、地盤中に注入された固化材液による掘削領域の地盤改良を、より効果的に実施することができる。この地盤改良は、モニター機構A(モニターヘッド1)を地上に向かって引き上げながら行うことで、地盤中の所定区間に地盤改良部を造成することができる。
図8は本発明のさらに他の実施形態による地盤改良装置を示し、図8(a)は作動前における地盤改良装置を一部破断して示す正面図であり、図8(b)は作動状態における地盤改良装置を一部破断して示す正面図である。この地盤改良装置は、固化材液をスイベルから注入管を通じてモニター機構の主噴射ノズルから噴射することにより地盤を掘削し、この掘削した地盤の削孔領域に固化材液を注入して地盤改良をする。そして前記モニター機構は、前記注入管の下部に連通する中空のピストンロッドを中心部に有するモニターヘッドと、該モニターヘッドの中空のピストンロッドに固定されて、前記スイベルから注入管を介し中空のピストンロッド内に圧送された固化材液を、ピストンロッドに設けた通孔からモニターヘッド内に圧送させ、該圧送された固化材液によって作動するピストン部材としてのピストンと、前記モニターヘッドに連通する噴射管の先端に設けられた主噴射ノズルと、前記モニターヘッド内に設けられて、前記ピストンの進退に応じて伸縮するコイルスプリングと、を有し、前記中空のピストンロッドを通じて圧送される固化材液により前記ピストン部材を作動させることにより、前記噴射管とともに主噴射ノズルを削孔壁面に近接して臨ませるという構成である。これにより、前述のスイベルの注入管(図示しない)を通じてモニター機構Bを構成するモニターヘッドの主噴射ノズルから固化材液を噴射しながら地盤を掘削し、この掘削した削孔領域に固化材液を噴射して地盤改良する。
モニター機構Bはモニターヘッド21と、中空のピストンロッド22と、ピストン部材であるピストン23と、コイルスプリング24と、支持リング25と、噴射管26と、固定リング27と、開閉作動部材28と、を備えて構成される。これらのうちモニターヘッド21は円筒状をなし、上部に前述のようなスイベル(図示しない)を一体に有し、このスイベルの中心部には、前述のような固化材液の注入管(注入通路)に連通する管状の中空のピストンロッド22が設けられている。この中空のピストンロッド22は前記注入管に対し軸方向摺動可能に連結されており、さらにモニターヘッド21内で軸方向に移動可能となっている。
また、中空のピストンロッド22はモニターヘッド21内の中心部に挿通されて、下半部がこのモニターヘッド21の底部(閉塞端部)に摺動可能に貫通され、その下端部が閉塞されている。中空のピストンロッド22のうちモニターヘッド21内に常に臨む部位には、通孔29が穿設されている。この通孔29はスイベルの注入管を通して圧送されてきた固化材液を中空のピストンロッド22とモニターヘッド21との間に送出するように機能する。この通孔29位置より上方の中空のピストンロッド22の外周にはリング状のピストン23がモニターヘッド21の内周面に軸方向摺動自在に装着されている。また、このピストン23とモニターヘッド21の一部(上部)との間には、このピストン23を常時下方へ付勢するコイルスプリング24が介装されている。
モニターヘッド21は下端部外周に支持リング25を有し、この支持リング25外周の対向する一対の位置に、噴射管(整流管)26を被う保護カバー32の基部が、この噴射管26の基部とともにピン30によって回動可能に枢支されている。これらの噴射管26の先端には主噴射ノズル31が設けられている。この噴射管26には中空のピストンロッド22を通じて、または図示しない別の固化材液注入管を通じて固化材液が供給可能になっている。中空のピストンロッド22の下端に取り付けられた固定リング27と保護カバー32の中央部付近には開閉作動部材(リンク部材)28の両端部が各一のピン33,34により回動可能に連結されている。
かかる構成の地盤改良装置では、この地盤改良装置を予め地盤内に掘削した削孔内に挿入する工程(掘削準備工程)においては、スイベルの注入管からモニター機構Bの中空のピストンロッド22に対する固化材液の供給が停止されている。このときモニター機構Bは図8(a)に示すような形態をなす。すなわち、固化材液の供給が停止されている場合は、注入管から中空のピストンロッド22および通孔29を通じての、モニターヘッド21内への固化材液の圧送がないため、ピストン部材(ピストン)23はコイルスプリング24の反発力を受けて、図示の下降状態(下降位置)を維持する。このため、中空のピストンロッド22も同じ下降位置を維持し、この中空のピストンロッド22に枢支された各開閉作動部材28はそれぞれ互いに閉じた状態となる。従って、噴射管26もカバー32とともにモニターヘッド21側に閉じた状態を維持する。
一方、この地盤改良装置を予め地盤に掘削された削孔内に挿入して地盤を改良する工程では、前記スイベルの注入管を通して中空のピストンロッド22内に固化材液が供給される。そして、この固化材液の注入圧が所定圧に達すると、通孔29を通じてピストン部材23より下部のモニターヘッド21内(モニターヘッド21と中空のピストンロッド22との間)に圧入される。このため、この固化材液の供給圧を受けて、ピストン部材23はこれを取り付ける中空のピストンロッド22とともに、コイルスプリング24の反発力に抗してモニターヘッド21内を、図上軸方向に上昇する。このとき、コイルスプリング24は反発力を強めるように圧縮される。
このピストン部材23のモニターヘッド21における前記上昇によってピストンロッド22を介し固定リング27も上昇する。このためこの固定リング27、開閉作動部材28およびピン33を介して支持された各一の保護カバー32が互いに拡開する方向に回動し、図8(b)に示すように拡開する。この結果、噴射管26も同方向に回動して略水平位置に至り、これらの先端に設けられた主噴射ノズル31が地盤の削孔壁面に近接して臨むこととなる。これにより削孔内に滞留した固化材液が主噴射ノズル31から噴出される固化材液の噴出圧力を妨げることを抑制し、削孔壁面の掘削効率を高めることができる。この結果、地盤中に噴射された固化材液による掘削領域の地盤改良を、効果的に実施することができる。この地盤改良は、モニターヘッド21を地上に向って回転させ引上げながら行うことで、地盤の所定区間に地盤改良部を造成できることとなる。なお、前記スイベルの注入管から中空のピストンロッド22内への固化材液の供給を停止するとともに前記注入管への固化材液の供給圧を低下させることで、モニターヘッド21内の圧力を低下させることができる。この場合には、圧縮されているコイルスプリング24の反発力を受けてピストン23はモニターヘッド21内を下降して、図8(a)に示す状態に戻る。これにより各噴射管26は保護カバー32とともにピン30を中心に回動しながら閉じ、地盤改良装置の搬送、収納等を容易化することができる。
以上詳細に説明した通り、本発明の地盤改良装置は、モニター機構A、Bが、前記注入管の下部に連通する固化材液通路10または中空のピストンロッド22を中心部に有するモニターヘッド1、21と、固化材液通路10または中空のピストンロッド22に設けられて、前記スイベルから前記固化材液通路10または中空のピストンロッド22を通じて圧送される固化材液によって作動するピストン部材3、23と、前記固化材液通路10または中空のピストンロッド22に連通し、先端に主噴射ノズル6、31が設けられた噴射管5、26と、モニターヘッド1、21に設けられて、ピストン部材3、23の進退に応じて伸縮するコイルスプリング9、24と、を備え、前記固化材液通路10または中空のピストンロッド22を通じて圧送される固化材液により前記ピストン部材3、23を一方向に作動させることにより、このピストン部材3、23に連係する前記噴射管5、26先端の主噴射ノズル6、31を削孔壁面に近接して臨ませるように構成したものである。
これにより、スイベルから注入管を通じて固化材液通路10または中空のピストンロッド22に送出される固化材液の送出圧によりピストン部材3、23を作動させることで、このピストン部材3、23に連係した噴射管5、26を、これの主噴射ノズル6、31が削孔壁面に接近した状態で臨ませることができる。この結果、削孔壁面およびモニターヘッド1、21間に噴射された固化材液が滞留することがあっても、主噴射ノズル6、31から噴射される固化材液の勢力が大きく損なわれることを回避でき、地盤の削孔効率を高めることができることとなる。
本発明の地盤改良装置は、削孔作業中に削孔と注入管やモニターヘッドとの間隙に残留する泥水や固化材液によって、主噴射ノズルから噴射される固化材液の勢いが妨げられるのをできるだけ抑えながら、削孔壁面に近接した位置から固化材液を噴射させることで、迅速かつ効率的に所定径の削孔を得ることができるという効果を有し、地盤中の切削領域に固化材液を噴射撹拌することにより地盤改良体を築造する地盤改良装置等に有用である。
1、21 モニターヘッド
2 上部噴射ノズル
3 ピストン管(ピストン部材)
4 耐圧ホース
5、26 噴射管(整流管)
6、31 主噴射ノズル
7 ヒンジブロック連結体
8 ヒンジブロック
8a 本体
8b 取付片
8c 取付部
9、24 コイルスプリング
10 固化材液通路
11 ばね受け
12 連結ブロック
13 支承部材
14 ピン
15 固定金具
16 ピン挿入孔
17 コーナカット部
18 ピン挿入孔
22 中空のピストンロッド
23 ピストン(ピストン部材)
25 支持リング
27 固定リング
28 開閉作動部材
29 通孔
A、B モニター機構

Claims (4)

  1. 固化材液をスイベルから注入管を通じてモニター機構の噴射ノズルから噴射することにより地盤を掘削し、この掘削した地盤の削孔領域に固化材液を噴射して地盤改良をする地盤改良装置であって、
    前記モニター機構が、
    前記注入管の下部に連通する固化材液通路を中心部に有するモニターヘッドと、
    該モニターヘッドの固化材液通路に挿入されて、前記スイベルから前記固化液通路を通じて圧送される固化材液によって作動するピストン部材と、
    前記固化材通路に連通し、先端に主噴射ノズルが設けられた噴射管と、
    前記モニターヘッド内に設けられて、前記ピストン部材の進退に応じて伸縮するコイルスプリングと、を備え、
    前記固化材液通路を通じて圧送される固化材液により前記ピストン部材を作動させることにより、このピストン部材に連係する前記噴射管先端の主噴射ノズルを削孔壁面に近接して臨ませることを特徴とする地盤改良装置。
  2. 前記モニター機構が、
    前記注入管の下部に連通する固化材液通路を中心部に有するモニターヘッドと、
    該モニターヘッドの固化材液通路に挿入されて、前記スイベルから前記固化液通路を通じて圧送される固化材液によって作動するピストン管と、
    該ピストン管の下部に上端が連結された可撓性の耐圧ホースと、
    該耐圧ホースの下端に連設された噴射管と、
    該噴射管の先端に設けられた主噴射ノズルと、
    ヒンジブロックを複数並列し、この並列したヒンジブロックの隣接するヒンジブロック間を一端側でピンにて回動自在に枢着してなり、最上位に位置するヒンジブロックの一端部が前記モニターヘッドの下端に支承部材を介し回動自在に取付けられたヒンジブロック連結体と、
    前記耐圧ホースは、該ヒンジブロック連結体を上部から下部に貫通し、下端がヒンジブロック連結体の最下位にあるヒンジブロックに固定され、該貫通する耐圧ホースの外周に巻き回す格好で、前記ピストン管とヒンジブロック連結体の最下位のヒンジブロック間に介在され、前記ピストン管の進退に応じて伸縮し、ピストン管、耐圧ホースおよびヒンジブロック連結体を復帰させるコイルスプリングと、を備え、
    前記固化材液通路を通じて圧送される固化材液により前記ピストン管を進出方向に作動させ耐圧ホースを進出させることによってヒンジブロック連結体を扇形状に拡開させて耐圧ホースを湾曲させると共に噴射管の向きを略水平方向とし、噴射管先端の主噴射ノズルを削孔壁面に近接して臨ませることを特徴とする請求項1記載の地盤改良装置。
  3. 前記モニターヘッドには、固化材液通路に連通し、固化材液を当該モニターヘッドの外方に噴射させる上部噴射ノズルが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の地盤改良装置。
  4. 前記モニター機構が、
    前記注入管の下部に連通する中空のピストンロッドを中心部に有するモニターヘッドと、
    前記中空のピストンロッドに固定され、前記スイベルから注入管を介し中空のピストンロッド内に圧送された固化材液を、ピストンロッドに設けた通孔からモニターヘッド内に圧送させ、該圧送された固化材液によって進退するピストンと、
    モニターヘッド内に設けられて、前記ピストンの進退に応じて伸縮するコイルスプリングと、
    前記モニターヘッドの下端に取り付けられた支持リングと、
    この支持リングに基部が回動可能に枢支されて、前記モニターヘッドに連通する噴射管と、
    この噴射管の先端に設けられた主噴射ノズルと、
    前記支持リングの下端より下方に突出する前記中空のピストンロッドの下端に取り付けられた固定リングと、
    この固定リングおよび前記噴射管に両端が枢支された開閉作動部材と、
    を備え、
    前記スイベルから中空のピストンロッドの前記通孔を通してモニターヘッド内に圧送される固化材液によりピストンとともに中空のピストンロッドを進退させ、この中空のピストンロッドに連係する前記開閉作動部材を介して前記モニターヘッドに連通する複数本の噴射管の向きを略水平方向に拡開させて、噴射管先端の主噴射ノズルを削孔壁面に近接して臨ませることを特徴とする請求項1記載の地盤改良装置。
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