JP2015032301A - 仮想ホストのバージョンアップ方法、および、ネットワーク装置 - Google Patents

仮想ホストのバージョンアップ方法、および、ネットワーク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置のバージョンアップの作業時間を短縮し、サービスオーダ投入規制時間の短縮を可能とする。
【解決手段】現用系装置2aは、ハイパーバイザ211aによって具現化された仮想ホスト212a,213aと、ネットワーク処理部22とを備える。現用系装置2aは、ハイパーバイザ211aによって、旧バージョンである旧仮想ホスト212aが具現化されている場合に、新バージョンである新仮想ホスト213aを起動して具現化するシーケンスQ22aと、旧仮想ホスト212aと新仮想ホスト213aとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるシーケンスQ24と、旧仮想ホスト212aにサービスオーダを規制させるシーケンスQ30aと、旧仮想ホスト212aに新仮想ホスト213aと役割交代させるシーケンスQ31aと、新仮想ホスト213aにサービスオーダの規制を解除させるシーケンスQ33aを実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、サービスオーダ投入停止時間を短縮した仮想ホストのバージョンアップ方法と、この方法を実行するネットワーク装置に関する。
ルータなどに代表されるネットワーク装置は、高い信頼性が求められるため、現用系装置および予備系装置が二重化されて運用されることが多い。このようなネットワーク装置において、装置に搭載されたOS(Operating System)や、このOS上で動作するソフトウェアのアップデートを行うには、以下の方法がある。
第1の方法は、サービスを継続したままアップデートを行う方法である。例えば、非特許文献1には、ISSU(in-service software upgrade)という、ネットワーク装置が、ネットワークサービスを中断することなく、この装置上のソフトウェアを更新する技術が記載されている。
第1の方法では、現用系装置と予備系装置とを切り替えながら、片方の装置ごとにアップデートを逐次実施する。そのため、モジュール間のOSやソフトウェアのバージョンが相違する期間が存在する。この期間内にサービスオーダを受け付けると、OSやソフトウェアのバージョンの相違により、動作の不整合が発生する虞があり、よってネットワーク装置の安定動作を担保することができない。
第2の方法は、装置の安定動作を担保するために、サービスオーダの受付を停止してアップデートを行う方法である。第2の方法では、例えば、オペレータがアップデート中の装置に対してサービスオーダを投入しないように指示することで、サービスオーダの受付を停止する。または、装置自体がアップデート中のサービスオーダの投入を拒否することで、サービスオーダの受付を停止してもよい。
Shamus McGillicuddy、「ISSU (In-Service Software Upgrade)」、[online]、平成25年4月、[平成25年7月30日検索]、インターネット<URL:http://searchnetworking.techtarget.com/definition/ISSU-In-Service-Software-Upgrade>
ネットワーク装置上のソフトウェアを更新する時間は、通常は長時間に亘り、その間のサービスオーダの受付を停止すると、ネットワークの運用に影響を与える。そのため、ネットワーク装置上のソフトウェア更新に掛かる時間を短縮して、その作業コストを削減すると共に、サービスオーダ投入規制時間を短縮することが求められている。
本発明は、前記した問題を解決し、バージョンアップの作業時間を短縮し、サービスオーダ投入規制時間の短縮を可能とする仮想ホストのバージョンアップ方法、および、ネットワーク装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法の発明は、ハイパーバイザによって具現化された仮想ホストによって制御されるネットワーク処理部を備えるネットワーク装置が実行する。前記ハイパーバイザによって、旧バージョンである旧仮想ホストが具現化されている場合に、新バージョンである新仮想ホストを起動して具現化するステップと、前記旧仮想ホストと前記新仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップと、前記旧仮想ホストにサービスオーダを規制させるステップと、前記旧仮想ホストに前記新仮想ホストと役割交代させるステップと、前記新仮想ホストにサービスオーダの規制を解除させるステップと、前記旧仮想ホストをシャットダウンさせるステップとを実行する。
このようにすることで、ハイパーバイザによって新仮想ホストが新たに起動されるので、既に動作している旧仮想ホストのバージョンアップに比べて、作業時間を短縮することができる。更に、新仮想ホストを現用化して旧仮想ホストを停止する時間は極めて短いため、サービスオーダ投入規制時間を短縮することができる。
請求項2に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法の発明では、ハイパーバイザによって具現化された仮想ホストによって制御されるネットワーク処理部を備えるネットワーク装置である現用系装置と予備系装置が実行する。前記現用系装置および前記予備系装置は、前記ハイパーバイザによって、旧バージョンである旧仮想ホストが具現化されている場合に、新バージョンである新仮想ホストを起動して具現化するステップと、前記旧仮想ホストと前記新仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップとを実行したのち、前記現用系装置の前記旧仮想ホストにサービスオーダを規制させるステップと、前記現用系装置および前記予備系装置の前記旧仮想ホストに前記新仮想ホストと役割交代させるステップと、前記現用系装置の前記新仮想ホストにサービスオーダの規制を解除させるステップと、前記現用系装置および前記予備系装置の前記旧仮想ホストをシャットダウンさせるステップと、前記現用系装置の仮想ホストと前記予備系装置の仮想ホストとの間で、コンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップとを実行する。
このようにすることで、二重化された現用系装置と予備系装置の両方を同時に並行してバージョンアップできる。ハイパーバイザによって新仮想ホストが新たに起動されるので、既に動作している旧仮想ホストのバージョンアップに比べて、作業時間を短縮することができる。更に、新仮想ホストを現用化して旧仮想ホストを停止する時間は極めて短いため、サービスオーダ投入規制時間を短縮することができる。
請求項3に記載の発明では、前記現用系装置は、前記新仮想ホストと前記旧仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップを実行したのち、自身の前記新仮想ホストと前記予備系装置の前記新仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップを実行する、ことを特徴とする請求項2に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法とした。
このようにすることで、現用系装置の新仮想ホストと予備系装置の新仮想ホストとは、コンフィグ情報およびステート情報を最新の状態とすることができる。よって、ホスト交代の直後に、現用系装置の新仮想ホストに故障が発生した場合であっても、予備系装置の新仮想ホストに切り替えてサービスを継続することができる。
請求項4に記載の発明では、前記現用系装置および前記予備系装置は、前記新仮想ホストと前記旧仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップを実行したのち、前記現用系装置の前記新仮想ホストと前記予備系装置の前記新仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップを実行する、ことを特徴とする請求項2に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法とした。
このようにすることで、予備系装置の新仮想ホストは、自身の旧仮想ホストとコンフィグ情報およびステート情報を同期することにより、最新の状態に近づけることができる。予備系装置の新仮想ホストは、更に現用系装置の新仮想ホストと同期することにより、コンフィグ情報およびステート情報を短時間で最新の情報とすることができる。
請求項5に記載の発明では、前記旧仮想ホストは、前記新仮想ホストと役割交代するように指示されたならば、前記新仮想ホストに現用化を指示するステップと、自身である前記旧仮想ホストを予備化するステップと、を実行することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法とした。
このようにすることで、旧仮想ホストの役割を、短時間で新仮想ホストに交代させることができる。
請求項6に記載の発明では、前記仮想ホストは、前記ハイパーバイザが提供する第1の仮想ネットワークを介してオペレーションシステムと通信を行い、自身を予備化する場合には、前記第1の仮想ネットワークのインタフェースを閉塞し、自身を現用化する場合には、前記第1の仮想ネットワークのインタフェースの閉塞を解除する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法とした。
このように、各仮想ホストは、第1の仮想ネットワークのインタフェースの閉塞により、容易に自身を予備化して、自身がシャットダウンする前であっても、現用動作を行わせないように設定できる。
請求項7に記載の発明では、前記旧仮想ホストと前記新仮想ホストとは、前記ハイパーバイザが提供する第2の仮想ネットワークを介してと通信を行い、コンフィグ情報およびステート情報を同期する、ことを特徴とする請求項5に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法とした。
このように、各仮想ホストは、第2の仮想ネットワークのインタフェースを常に通信可能としている。よって、各仮想ホストは、自身を予備化しているときであっても、他の仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期することができる。
請求項8に記載のネットワーク装置の発明では、ハイパーバイザと、前記ハイパーバイザによって具現化される1または複数の仮想ホストと、前記仮想ホストのいずれか1つによって制御されるネットワーク処理部と、前記ハイパーバイザによって具現化され、外部のオペレーションシステムと前記仮想ホストとを通信可能に接続する第1の仮想ネットワークと、前記ハイパーバイザによって具現化され、新バージョンである新仮想ホストを、旧バージョンである旧仮想ホストと通信可能に接続すると共に、同一構成を備える他のネットワーク装置の前記新仮想ホストと通信可能に接続する第2の仮想ネットワークと、を備える。
このようにすることで、、複数の仮想ホストは、これらのうちの1つがネットワーク処理部を制御し、かつ、一方から他方への制御主体の切り替えを短時間で行える。これにより、サービスオーダ投入規制時間を短縮することができる。第2の仮想ネットワークによって新仮想ホストと旧仮想ホストとの間で、予めコンフィグ情報およびステート情報の同期を行うことによっても、サービスオーダ投入規制時間を短縮することができる。更に、第2の仮想ネットワークによって、自身の新仮想ホストと他のネットワーク装置の前記新仮想ホストとの間で予めコンフィグ情報およびステート情報の同期を行うことによっても、サービスオーダ投入規制時間を短縮することができる。
本発明によれば、バージョンアップの作業時間を短縮が可能となり、サービスオーダ投入規制時間の短縮が可能となる。
第1の実施形態におけるネットワークを示す概略の構成図である。 各ネットワーク装置を示す概略の構成図である。 第1の実施形態における仮想ホストのバージョンアップ動作を示すシーケンス図である。 第1の実施形態における仮想ホストのバージョンアップ処理を示すフローチャートである。 共通処理部の仮想ネットワーク構成を示す図である。 第2の実施形態における仮想ホストのバージョンアップ動作を示すシーケンス図である。 第2の実施形態における仮想ホストのバージョンアップ処理を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態におけるネットワークシステムを示す概略の構成図である。
ネットワークシステム1は、例えばエッジルータである現用系装置2aおよび予備系装置2bと、これらを制御するオペレーションシステム3を備えている。現用系装置2aおよび予備系装置2bは、一方がレイヤ2ネットワーク8を介して端末4に接続され、他方がインターネット9に接続されている。これら現用系装置2aおよび予備系装置2bは、二重化されて運用され、例えば、端末4とインターネット9とを相互に通信可能に接続するものである。なお、これら現用系装置2aおよび予備系装置2bは、エッジルータに限られず、コアルータやセンタルータなどであってもよい。
図2は、各ネットワーク装置を示す概略の構成図である。
現用系装置2aおよび予備系装置2bは、同様に構成されているため、この図2では、現用系装置2aの構成のみを主に説明し、予備系装置2bの説明は差分のみとする。
現用系装置2aは、共通処理部21と、ネットワーク処理部22と、ネットワークインタフェース23とを備えている。現用系装置2aは、CPU(Central Processing Unit)と、揮発性記憶メモリと、不揮発性記憶装置(ハードディスクなど)とを備える。この不揮発性記憶装置は、共通処理部21を具現化するための共通処理プログラムを格納する。
予備系装置2bは、現用系装置2aと同様に、共通処理部21と、不図示のネットワーク処理部22と、ネットワークインタフェース23とを備えている。
ネットワークインタフェース23は、外部装置と物理的に通信を行うものであり、例えば、ネットワークインタフェースカードとして実現される。
ネットワーク処理部22は、ネットワークインタフェース23から入力されたパケットなどについて専用の処理を行うものであり、例えば、パケットの中身を所定のルールに基づいて書き換える処理を行うものである。ネットワーク処理部22は、例えば、サービスカードとして実現され、上記したネットワークインタフェースカートと共にパケットフォワーディングカードに収容される。
現用系装置2aの共通処理部21は、ハイパーバイザ211aを備え、仮想ホスト212a,213aを、このハイパーバイザ211aによって具現化する。旧仮想ホスト212aは、コンフィグ情報2121aとステート情報2122aとを格納する。コンフィグ情報2121aは、旧仮想ホスト212aの設定情報である。ステート情報2122aは、旧仮想ホスト212aの動作状態を示す情報である。なお、図2では、コンフィグ情報2121aなどを「コンフィグ」として記載し、ステート情報2122aなどを「ステート」と記載している。新仮想ホスト213aは、コンフィグ情報2131aとステート情報2132aとを格納する。
予備系装置2bの共通処理部21は、ハイパーバイザ211bを含んで構成され、旧仮想ホスト212bと、新仮想ホスト213bとを、このハイパーバイザ211bによって具現化する。旧仮想ホスト212bは、コンフィグ情報2121bとステート情報2122bとを格納する。新仮想ホスト213bは、コンフィグ情報2131bとステート情報2132bとを格納する。予備系装置2bは、これら以外は、現用系装置2aと同様に構成されている。
ハイパーバイザ211aは、CPUが不揮発性記憶装置に格納されたハイパーバイザプログラムを実行することによって具現化する。ハイパーバイザ211aは、仮想ホスト処理部2112と、仮想ネットワーク処理部2111とを備えている。
仮想ホスト処理部2112は、例えば、OSプログラムファイルを読み込んで、1の仮想ホスト212aや複数の仮想ホスト212a,213aなどを具現化するものである。このOSプログラムファイルは、例えば、仮想ホスト212aが使用する仮想ディスクファイル内に格納される。仮想ホスト処理部2112は、このように複数の仮想ホスト212a,213aの起動を許可し、CPUやメモリやその他のハードウェアなどを、これら仮想ホスト212a,213aで共用できるように調停する。
仮想ネットワーク処理部2111は、仮想ホスト212a,213aがネットワークインタフェース23を介して外部の装置と通信し、または、同一装置内の仮想ホスト212a,213a間で通信を行う機能を提供するものである。仮想ネットワーク処理部2111は更に、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバとして動作し、仮想ホスト212a,213aからの要求により、IP(Internet Protocol)アドレスを払い出す。
仮想ホスト212aは、コンフィグ情報2121aおよびステート情報2122aを格納する。仮想ホスト213aは、コンフィグ情報2131aおよびステート情報2132aを格納する。これら仮想ホスト212a,213aは、現用系装置2aに共通する処理を行うものである。
仮想ホスト212a,213aは、いずれか1つがネットワーク処理部22を制御することにより、フィルタリング処理やQoS(Quality of Service)処理を実現し、ルーティングテーブルの管理を行う。フィルタリングやQoS、ルーティングテーブルに関するマスターデータは、それぞれ仮想ホスト212aのステート情報2122aと、仮想ホスト213aのステート情報2132aとに記憶される。
仮想ホスト212aは、旧バージョンであり、各図では「仮想ホスト(旧)」として示されている。仮想ホスト213aは、新バージョンであり、各図では「仮想ホスト(新)」として示されている。以下、仮想ホスト212aのことを、旧仮想ホスト212aと記載する場合があり、仮想ホスト213aのことを、新仮想ホスト213aと記載する場合がある。
旧仮想ホスト212aと新仮想ホスト213aとは、これらのうちの一方がネットワーク処理部22を制御し、かつ、一方から他方への制御主体の切り替えを短時間で行える。これにより、サービスオーダ投入規制時間を短縮することができる。
第1の実施形態の現用系装置2aの共通処理部21は、ハイパーバイザ211aによって、複数の仮想ホスト212a,213aを具現化している。これにより、旧仮想ホスト212aと新仮想ホスト213a間で同期を行わせて、バージョンアップに伴う、コンフィグ情報2121aとコンフィグ情報2131aとの同期の時間、および、ステート情報2122aとステート情報2132aとの同期の時間を短縮することができる。
旧仮想ホスト212aと新仮想ホスト213aとの間のコンフィグ情報およびステート情報の同期には、同期用のインタフェースに、仮想ネットワーク処理部2111のDHCPサーバ機能によって払い出されたIPアドレスを使用する。これによって、仮想ホスト212a、213aのコンフィグ情報が同一でも、同期を行うことができる。同期用のインタフェースに払い出されたDHCPアドレスなどのステート情報は、仮想ホスト212aと、仮想ホスト213aとの間の引き継ぎ対象外だからである。
図3は、第1の実施形態における仮想ホストのバージョンアップ動作を示すシーケンス図である。
バージョンアップの実行以前に、現用系装置2aのハイパーバイザ211aは、旧仮想ホスト212aを具現化している。予備系装置2bのハイパーバイザ211bは、旧仮想ホスト212bを具現化している。
シーケンスQ10において、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aと、予備系装置2bの旧仮想ホスト212bとの間では、コンフィグ情報2121aとコンフィグ情報2121bとを同期し、ステート情報2122aとステート情報2122bとを同期している。
シーケンスQ20a〜Q23aの動作は、シーケンスQ20b〜Q23bの動作と同様であり、かつ、両動作と並行して実行される。ここでは、シーケンスQ20a〜Q23aを主として説明する。
シーケンスQ20aにおいて、オペレーションシステム3は、現用系装置2aのハイパーバイザ211aに対して、新仮想ホスト213aを予備として起動するように指示する。
シーケンスQ21aにおいて、現用系装置2aのハイパーバイザ211aは、不図示の記憶部から、新バージョンの仮想ホストプログラムを読み込んで実行することにより、新バージョンである新仮想ホスト213aを具現化する。新たな仮想環境に新バージョンの仮想ホストプログラムを実行しているので、旧仮想ホスト212aのサービスを継続しながらアップデートする場合と比較して、短時間で新バージョンの仮想ホストプログラムが動作する環境を構築することができる。
シーケンスQ22aにおいて、現用系装置2aの新仮想ホスト213aは、現用系装置2aのハイパーバイザ211aに対して、同期用インタフェースのIPアドレスを要求する。
シーケンスQ23aにおいて、現用系装置2aのハイパーバイザ211aは、現用系装置2aの新仮想ホスト213aに対して、同期用インタフェースのIPアドレスを払い出す。これにより、現用系装置2aの新仮想ホスト213aは、例えば、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aとの間で通信を行い、コンフィグ情報2121aとコンフィグ情報2131aとを同期し、ステート情報2122aとステート情報2132aとを同期することができる。この同期用インタフェースは、後記する図5で詳細に説明する。
シーケンスQ20b〜Q23bにおいて、予備系装置2b上の新仮想ホスト213bは、同様に予備系として起動し、新仮想ホスト213bの同期用インタフェースに対してIPアドレスが払い出される。
シーケンスQ24において、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aと新仮想ホスト213aとの間で、コンフィグ情報2121aとコンフィグ情報2131aとを同期し、ステート情報2122aとステート情報2132aとを同期する。
シーケンスQ25において、現用系装置2aの新仮想ホスト213aと予備系装置2bの新仮想ホスト213bとの間で、コンフィグ情報2131aとコンフィグ情報2131bとを同期し、ステート情報2132aとステート情報2132bとを同期する。この同期のための通信経路については、後記する図5(a)で詳細に説明する。このようにすることで、予備系装置2bの新仮想ホスト213bは、コンフィグ情報2131bと、ステート情報2132bとを最新の状態とすることができる。よって、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aから新仮想ホスト213aへのホスト交代の直後に、現用系装置2aの新仮想ホスト213aに故障が発生した場合であっても、予備系装置2bの新仮想ホスト213bに切り替えてサービスを継続することができる。
シーケンスQ30a,Q30c,Q30b,Q30dにおいて、オペレーションシステム3は、現用系装置2aの旧仮想ホスト212a、現用系装置2aの新仮想ホスト213a、予備系装置2bの旧仮想ホスト212b、および、予備系装置2bの新仮想ホスト213bに、サービスオーダの規制を指示する。これにより、現用系装置2aおよび予備系装置2bは、エッジルータ機能のサービスオーダの受付を停止する。
シーケンスQ31a〜Q36aの動作は、シーケンスQ31b〜Q36bの動作と同様であるため、以下では、シーケンスQ31a〜Q36aについて説明する。
シーケンスQ31aにおいて、オペレーションシステム3は、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aに、ホストの交代を指示する。ここでホストの交代とは、旧仮想ホスト212aと、新仮想ホスト213aとの役割の交代である。
シーケンスQ32aにおいて、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、現用系装置2aの新仮想ホスト213aに、現用化を指示する。これにより、現用系装置2aの新仮想ホスト213aは、オペレーションシステム3方向のインタフェースの閉塞を解除する。
シーケンスQ33aにおいて、オペレーションシステム3は、現用系装置2aの新仮想ホスト213aに、サービスオーダの規制解除を指示する。ソフトウェアの更新にかかる時間と比較して、現用系装置2a内での旧仮想ホスト212aから新仮想ホスト213aへの切り替え時間は、極めて短い。よって、現用系装置2aは、サービスオーダの規制を短時間で解除することができる。
シーケンスQ34aにおいて、オペレーションシステム3は、現用系装置2aのハイパーバイザ211aにシャットダウンを指示する。
シーケンスQ35aにおいて、現用系装置2aのハイパーバイザ211aは、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aをシャットダウンさせる。
シーケンスQ36aにおいて、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、自身のシャットダウンを実行する。これにより、現用系装置2aは、自身の旧仮想ホスト212aが保持していた物理リソースを解放し、この物理リソースをネットワーク処理部22などに提供することができる。
図4は、第1の実施形態における仮想ホストのバージョンアップ処理を示すフローチャートである。
現用系装置2aおよび予備系装置2bが起動しているときに、オペレーションシステム3が、現用系装置2aに新仮想ホスト213aの起動を指示し、予備系装置2bに新仮想ホスト213bの起動を指示したならば、バージョンアップ処理が開始する。
以下のステップS10a,S11aの処理は、現用系装置2a上が行う処理であり、ステップS10b,S11bの処理は、予備系装置2bが並行して行う処理である。ここでは代表して、ステップS10a,S11aの処理を説明する。
ステップS10aにおいて、現用系装置2aのハイパーバイザ211aは、新仮想ホスト213aを起動する。
ステップS11aにおいて、現用系装置2aのハイパーバイザ211aは、自身の新仮想ホスト213aに、IPアドレスを払い出す。
以下のステップS20〜S22の処理は、各部による逐次処理である。
ステップS20において、現用系装置2aの新仮想ホスト213aと旧仮想ホスト212aとは、コンフィグ情報2131aとコンフィグ情報2121aとを同期し、ステート情報2132aとステート情報2122aとを同期する。
ステップS21において、現用系装置2aの新仮想ホスト213aと予備系装置2bの新仮想ホスト213bとは、コンフィグ情報2131aとコンフィグ情報2131bとを同期し、ステート情報2132aとステート情報2132bとを同期する。
ステップS22において、オペレーションシステム3は、現用系装置2aと予備系装置2bとに、サービスオーダの規制を指示する。
以下のステップS30a〜S32aの処理は、現用系装置2a上が行う処理であり、ステップS30b〜S32bの処理は、予備系装置2bが並行して行う処理である。ここでは代表して、ステップS30a〜S32aの処理を説明する。
ステップS30aにおいて、オペレーションシステム3は、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aに、ホスト交代を指示する。
ステップS31aにおいて、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、現用系装置2aの新仮想ホスト213aに、現用化するように指示する。これにより、現用系装置2aの新仮想ホスト213aは、オペレーションシステム3方向のインタフェースの閉塞を解除する。
ステップS32aにおいて、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、自身を予備化する。これにより、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、オペレーションシステム3方向のインタフェースを閉塞する。このようにすることで、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aの役割を、短時間で現用系装置2aの新仮想ホスト213aに交代させることができる。
以下のステップS40,S41の処理は、各部による逐次処理である。
ステップS40において、オペレーションシステム3は、現用系装置2aと予備系装置2bとに、サービスオーダの規制解除を指示する。
ステップS41において、オペレーションシステム3は、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aと予備系装置2bの旧仮想ホスト212bとに、シャットダウンを指示する。これにより、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aと予備系装置2bの旧仮想ホスト212bとは、自身をシャットダウンする。これにより、現用系装置2aと予備系装置2bとは、自身の物理リソースを解放することができる。ステップS41の処理が終了すると、図4に示すバージョンアップ処理が終了する。
図5(a),(b)は、共通処理部の仮想ネットワーク構成を示す図である。
図5(a)は、コンフィグ情報とステート情報とを同期しているときの仮想ネットワーク構成を示している。
現用系装置2aと予備系装置2bとは、オペレーションシステム3に通信可能に接続されている。現用系装置2a内には、仮想ホスト処理部2112によって旧仮想ホスト212aと新仮想ホスト213aとが具現化され、更に仮想ネットワーク処理部2111によって仮想ネットワーク241,242が具現化されている。予備系装置2bは、現用系装置2aと同様に、仮想ホスト処理部2112によって旧仮想ホスト212bと新仮想ホスト213bとが具現化され、更に仮想ネットワーク処理部2111によって仮想ネットワーク241,242が具現化されている。以下、現用系装置2aの構成について主に説明し、予備系装置2bの同様な構成については省略する。
現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、仮想ネットワーク241と通信可能なインタフェース2122と、仮想ネットワーク242と通信可能なインタフェース2123とを備えている。
現用系装置2aの新仮想ホスト213aは、閉塞されたインタフェース2132と、仮想ネットワーク242と通信可能なインタフェース2133とを備えている。
現用系装置2aの仮想ネットワーク241(第1の仮想ネットワーク)は、現用系装置2aのハイパーバイザ211aによって具現化され、外部のオペレーションシステム3と、現用系装置2aの仮想ホスト212a,213aのいずれか1つとを通信可能に接続するものである。これにより、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、自身のインタフェース2122を通信可能に接続した状態を、現用系装置2aの新仮想ホスト213aのインタフェース2132を通信可能に接続した状態に切り替えることで、ホストを交代できる。よって、現用系装置2aは、サービスオーダ投入規制時間を短縮することができる。
現用系装置2aの仮想ネットワーク242(第2の仮想ネットワーク)は、現用系装置2aのハイパーバイザ211aによって具現化され、現用系装置2aの新仮想ホスト213aと現用系装置2aの旧仮想ホスト212aとを通信可能に接続すると共に、同一構成を備える予備系装置2b(他のネットワーク装置)の新仮想ホスト213bに対しても通信可能に接続するものである。現用系装置2aの旧仮想ホスト212aと現用系装置2aの新仮想ホスト213aとの間で、予め同期を行うことにより、サービスオーダ投入規制時間を短縮することができる。更に、仮想ネットワーク242によって、現用系装置2aの新仮想ホスト213aと予備系装置2bの新仮想ホスト213bとの間で、予め
コンフィグ情報2131aとコンフィグ情報2131bとの同期、および、ステート情報2132aとステート情報2132bとの同期を行い、サービスオーダ投入規制時間を短縮することができる。
現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、仮想ネットワーク241を介してオペレーションシステム3と通信可能である。現用系装置2aの新仮想ホスト213aは、オペレーションシステム3方向のインタフェース2132が閉塞されており、通信不能である。これにより、オペレーションシステム3は、現用系装置2aの新仮想ホスト213aが起動したのちも、現用系装置2aの新仮想ホスト213aのインタフェース2132が閉塞している間は、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aのみにサービスオーダを投入することができる。
現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、仮想ネットワーク242を介して現用系装置2aの新仮想ホスト213aと通信可能である。これにより、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aと現用系装置2aの新仮想ホスト213aとは、コンフィグ情報2121aとコンフィグ情報2131aとを同期すると共にステート情報2122aとステート情報2132aとを同期することができる。更に、現用系装置2aの新仮想ホスト213aは、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aと予備系装置2bの旧仮想ホスト212bとを介して、予備系装置2bの新仮想ホスト213bとの間で、コンフィグ情報2131aとコンフィグ情報2131bとを同期すると共にステート情報2132aとステート情報2132bとを同期することができる。
図5(b)は、旧仮想ホスト212aと新仮想ホスト213aとがホストを交代したときの仮想ネットワーク構成を示している。
現用系装置2aと予備系装置2bとは、オペレーションシステム3に通信可能に接続されている。現用系装置2a内には、旧仮想ホスト212aと新仮想ホスト213aとが具現化され、更に仮想ネットワーク241,242が具現化されている。
現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、ホスト交代により閉塞されたインタフェース2122と、仮想ネットワーク242と通信可能なインタフェース2123とを備えている。
現用系装置2aの新仮想ホスト213aは、仮想ネットワーク241と通信可能なインタフェース2132と、仮想ネットワーク242と通信可能なインタフェース2133とを備えている。インタフェース2132は、ホスト交代により閉塞が解除される。
現用系装置2aの新仮想ホスト213aは、仮想ネットワーク241を介してオペレーションシステム3と通信可能である。現用系装置2aの旧仮想ホスト212aは、オペレーションシステム3方向のインタフェース2122が閉塞されており、通信不能である。これにより、オペレーションシステム3は、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aがシャットダウンする前であっても現用動作を行わせず、現用系装置2aの新仮想ホスト213aのみにサービスオーダを投入することができる。
更に、現用系装置2aの新仮想ホスト213aと、予備系装置2bの新仮想ホスト213bとは、それぞれの仮想ネットワーク241を介して通信可能である。これにより、ホストが交代したあと、現用系装置2aの新仮想ホスト213aと、予備系装置2bの新仮想ホスト213bとの間で、コンフィグ情報2131aとコンフィグ情報2131bとを同期し、ステート情報2132aとステート情報2132bとを同期することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態のネットワークシステム1は、第1の実施形態のネットワークシステム1(図1参照)と同様に構成されている。第2の実施形態の新仮想ホスト213aのコンフィグ情報2131aおよびステート情報2132aの同期方法は、第1の実施形態とは異なっている。以下の図6、図7に基づき、第2の実施形態について詳細に説明する。
図6は、第2の実施形態における仮想ホストのバージョンアップ動作を示すシーケンス図である。図3に示す第1の実施形態の仮想ホストのバージョンアップ動作と同一の要素には同一の符号を付与している。
コンフィグ情報およびステート情報の同期であるシーケンスQ10の動作は、第1の実施形態と同様である。
バージョンアップ動作であるシーケンスQ20a,Q20bから、シーケンスQ23a,Q23bまでの動作は、第1の実施形態と同様である。
シーケンスQ26aにおいて、オペレーションシステム3は、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aに、バージョンアップするように指示する。
シーケンスQ26bにおいて、オペレーションシステム3は、予備系装置2bの旧仮想ホスト212bに、バージョンアップするように指示する。
シーケンスQ27aにおいて、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aと新仮想ホスト213aとの間で、コンフィグ情報2121aとコンフィグ情報2131aとを同期し、ステート情報2122aとステート情報2132aとを同期する。これにより、現用系装置2aの新仮想ホスト213aは、コンフィグ情報2131aおよびステート情報2132aを最新の状態とすることができる。
シーケンスQ27bにおいて、予備系装置2bの旧仮想ホスト212bと予備系装置2bの新仮想ホスト213bとの間で、コンフィグ情報2121bとコンフィグ情報2131bとを同期し、ステート情報2122bとステート情報2132bとを同期する。これにより、予備系装置2bの新仮想ホスト213bは、コンフィグ情報2131bおよびステート情報2132bを、予備系装置2bの旧仮想ホスト212bが最後に同期した状態とすることができる。
現用系装置2aは、自身の旧仮想ホスト212aと自身の新仮想ホスト213aとの間で同期を行う。予備系装置2bは、それと並行して自身の旧仮想ホスト212bと自身の新仮想ホスト213bとの間で同期を行う。これにより、現用系装置2aと予備系装置2bとは、短時間で同期を完了させることができる。
シーケンスQ30a〜Q30dから、シーケンスQ36a,Q36bまでの動作は、第1の実施形態と同様である。
シーケンスQ37aにおいて、オペレーションシステム3は、現用系装置2aの新仮想ホスト213aに、予備系装置2bの新仮想ホスト213bと同期するように指示する。
シーケンスQ37bにおいて、オペレーションシステム3は、予備系装置2bの新仮想ホスト213bに、現用系装置2aの新仮想ホスト213aと同期するように指示する。
シーケンスQ38において、現用系装置2aの新仮想ホスト213aと予備系装置2bの新仮想ホスト213bとの間で、コンフィグ情報2131aとコンフィグ情報2131bとを同期し、ステート情報2132aとステート情報2132bとを同期する。これにより、予備系装置2bの新仮想ホスト213bは、予備系装置2bの旧仮想ホスト212bと予め同期しているので、コンフィグ情報2131bおよびステート情報2132bを短時間で最新の情報とすることができる。
図7は、第2の実施形態における仮想ホストのバージョンアップ処理を示すフローチャートである。図4に示す第1の実施形態の仮想ホストのバージョンアップ処理と同一の要素には同一の符号を付与している。
仮想ホスト212aのバージョンアップ処理が開始したのち、ステップS10a,S10bの処理と、ステップS11a,S11bの処理とは、第1の実施形態と同様である。
ステップS12aにおいて、現用系装置2aの旧仮想ホスト212aと現用系装置2aの新仮想ホスト213aとの間で、コンフィグ情報2121aとコンフィグ情報2131aとを同期し、ステート情報2122aとステート情報2132aとを同期する。
ステップS12bにおいて、予備系装置2bの旧仮想ホスト212bと予備系装置2bの新仮想ホスト213bとは、コンフィグ情報2121bとコンフィグ情報2131bとを同期し、ステート情報2122bとステート情報2132bとを同期する。これにより、予備系装置2bの新仮想ホスト213bは、コンフィグ情報2131bおよびステート情報2132bを、予備系装置2bの旧仮想ホスト212bが最後に同期した状態とすることができる。
ステップS12a,S12bの処理とは、現用系装置2aおよび予備系装置2bが、それぞれ並行して実行する。ステップS12a,S12bの処理が終了すると、ステップS22の処理を行う。
ステップS22の処理と、ステップS30a,S30bからステップS32a,S32bまでの並行処理と、ステップS40,S41の処理とは、第1の実施形態と同様である。
ステップS42において、オペレーションシステム3は、現用系装置2aの新仮想ホスト213aと予備系装置2bの新仮想ホスト213bとの間で、コンフィグ情報2131aとコンフィグ情報2131bとの同期、および、ステート情報2132aとステート情報2132bとの同期を行うように指示し、図7の処理を終了する。
これにより、予備系装置2bの新仮想ホスト213bは、予め自身の旧仮想ホスト212aと同期しているので、自身のコンフィグ情報2131bおよびステート情報2132bを短時間で最新の情報とすることができる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 現用系装置2aと予備系装置2bとは、ルータに限られず、任意のネットワークサービスを提供するサーバや、他のネットワーク装置であってもよい。
(b) 予備系装置2bは1台に限られず、例えば2台の予備系装置を備えることによって、システムを三重化してもよい。
(c) ネットワークシステム1は、現用系装置2aと予備系装置2bとで二重化されている。しかし、これに限られず、ネットワークシステム1は、単一の装置上に複数の仮想ホストを起動し、これら仮想ホスト間でコンフィグ情報およびステート情報を同期するように動作してもよい。
1 ネットワークシステム
2a 現用系装置
2b 予備系装置
3 オペレーションシステム
4 端末
8 レイヤ2ネットワーク
9 インターネット
21 共通処理部
211a,211b ハイパーバイザ
2111 仮想ネットワーク処理部
2112 仮想ホスト処理部
212a,212b 仮想ホスト (旧仮想ホスト)
213a,213b 仮想ホスト (新仮想ホスト)
2121a,2131a,2121b,2131b コンフィグ情報
2122a,2132a,2122b,2132b ステート情報
2122,2123,2132,2133 インタフェース
22 ネットワーク処理部
23 ネットワークインタフェース
241 仮想ネットワーク (第1の仮想ネットワーク)
242 仮想ネットワーク (第2の仮想ネットワーク)

Claims (8)

  1. ハイパーバイザによって具現化された仮想ホストによって制御されるネットワーク処理部を備えるネットワーク装置の仮想ホストのバージョンアップ方法であって、
    前記ハイパーバイザによって、旧バージョンである旧仮想ホストが具現化されている場合に、新バージョンである新仮想ホストを起動して具現化するステップと、
    前記旧仮想ホストと前記新仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップと、
    前記旧仮想ホストにサービスオーダを規制させるステップと、
    前記旧仮想ホストに前記新仮想ホストと役割交代させるステップと、
    前記新仮想ホストにサービスオーダの規制を解除させるステップと、
    前記旧仮想ホストをシャットダウンさせるステップと、
    を実行することを特徴とする仮想ホストのバージョンアップ方法。
  2. ハイパーバイザによって具現化された仮想ホストによって制御されるネットワーク処理部を備えるネットワーク装置である現用系装置の前記仮想ホストと予備系装置の前記仮想ホストのバージョンアップ方法であって、
    前記現用系装置および前記予備系装置は、
    前記ハイパーバイザによって、旧バージョンである旧仮想ホストが具現化されている場合に、新バージョンである新仮想ホストを起動して具現化するステップと、
    前記旧仮想ホストと前記新仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップとを実行したのち、
    前記現用系装置の前記旧仮想ホストにサービスオーダを規制させるステップと、
    前記現用系装置および前記予備系装置の前記旧仮想ホストに前記新仮想ホストと役割交代させるステップと、
    前記現用系装置の前記新仮想ホストにサービスオーダの規制を解除させるステップと、
    前記現用系装置および前記予備系装置の前記旧仮想ホストをシャットダウンさせるステップと、
    前記現用系装置の仮想ホストと前記予備系装置の仮想ホストとの間で、コンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップと、
    を実行することを特徴とする仮想ホストのバージョンアップ方法。
  3. 前記現用系装置は、
    前記新仮想ホストと前記旧仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップを実行したのち、自身の前記新仮想ホストと前記予備系装置の前記新仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップを実行する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法。
  4. 前記現用系装置および前記予備系装置は、
    前記新仮想ホストと前記旧仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップを実行したのち、前記現用系装置の前記新仮想ホストと前記予備系装置の前記新仮想ホストとの間でコンフィグ情報およびステート情報を同期させるステップを実行する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法。
  5. 前記旧仮想ホストは、前記新仮想ホストと役割交代するように指示されたならば、
    前記新仮想ホストに現用化を指示するステップと、
    自身である前記旧仮想ホストを予備化するステップと、
    を実行することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法。
  6. 前記仮想ホストは、前記ハイパーバイザが提供する第1の仮想ネットワークを介してオペレーションシステムと通信を行い、
    自身を予備化する場合には、前記第1の仮想ネットワークのインタフェースを閉塞し、
    自身を現用化する場合には、前記第1の仮想ネットワークのインタフェースの閉塞を解除する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法。
  7. 前記旧仮想ホストと前記新仮想ホストとは、前記ハイパーバイザが提供する第2の仮想ネットワークを介してと通信を行い、コンフィグ情報およびステート情報を同期する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の仮想ホストのバージョンアップ方法。
  8. ハイパーバイザと、
    前記ハイパーバイザによって具現化される1または複数の仮想ホストと、
    前記仮想ホストのいずれか1つによって制御されるネットワーク処理部と、
    前記ハイパーバイザによって具現化され、外部のオペレーションシステムと前記仮想ホストとを通信可能に接続する第1の仮想ネットワークと、
    前記ハイパーバイザによって具現化され、新バージョンである新仮想ホストを、旧バージョンである旧仮想ホストと通信可能に接続すると共に、同一構成を備える他のネットワーク装置の前記新仮想ホストと通信可能に接続する第2の仮想ネットワークと、
    を備えることを特徴とするネットワーク装置。
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