JP2015032235A - タッチ検出回路、タッチ検出方法、および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のタッチを検出することができるタッチ検出回路を得る。
【解決手段】外部近接物体の近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成するマップ生成部と、複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行うラベリング部と、ラベリング部における処理結果に基づいてタッチ検出を行う検出部とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】外部近接物体の近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成するマップ生成部と、複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行うラベリング部と、ラベリング部における処理結果に基づいてタッチ検出を行う検出部とを備える。
【選択図】図4
Description
本開示は、接触または近接する物体を検出するタッチパネルに用いられるタッチ検出回路、タッチ検出方法、およびそのようなタッチ検出回路を備えた電子機器に関する。
近年、スマートフォンなどの携帯情報端末、携帯型ゲーム機、パーソナルコンピュータなど、様々な電子機器にタッチパネルが搭載されている。このような電子機器では、これまで用いられてきたキーボードやボタンなどが不要になるため、機器を小型化することができる。また、タッチパネルならではの様々なユーザインタフェースが開発され、ユーザは、情報入力や操作をより直観的に行うことができる。よって、タッチパネルのユーザインタフェースとしての重要度はますます高くなってきている。
そのようなタッチパネルでは、接触または近接する物体(外部近接物体)の近接状況に応じたタッチ検出信号と、所定のしきい値とを比較することにより、タッチが行われた領域(タッチ領域)を求める。例えば、特許文献1には、外部近接物体に応じた検出強度値と、複数の所定のしきい値とを比較するタッチ検出装置が開示されている。
ところで、タッチパネルを用いて電子機器を操作する際、一人のユーザが複数の指で操作する場合や、複数のユーザが操作する場合がある。このような場合には、タッチパネルは、複数のタッチ(マルチタッチ)を検出する必要がある。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、複数のタッチを検出することができるタッチ検出回路、タッチ検出方法、および電子機器を提供することにある。
本開示のタッチ検出回路は、マップ生成部と、ラベリング部と、検出部とを備えている。マップ生成部は、外部近接物体の近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成するものである。ラベリング部は、複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行うものである。検出部は、ラベリング部における処理結果に基づいてタッチ検出を行うものである。ここで、「選択的にラベリングを行う」とは、複数のマップデータにおけるタッチ領域の一部をラベリングする場合だけでなく、複数のマップデータにおけるタッチ領域の全部をラベリングする場合をも含むものである。
本開示のタッチ検出方法は、外部近接物体の近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成し、複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行い、そのラベリング結果に基づいてタッチ検出を行うものである。
本開示の電子機器は、上記タッチ検出回路を備えたものであり、例えば、スマートフォンなどの携帯型端末装置、携帯型ゲーム機、パーソナルコンピュータ、携帯型音楽プレーヤ、デジタルカメラ、ビデオカメラなどが該当する。
本開示のタッチ検出回路、タッチ検出方法、および電子機器では、タッチ信号と複数のしきい値とを比較することにより、複数のマップデータが生成され、その複数のマップデータにおけるタッチ領域がラベリングされる。その際、タッチ領域は、複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて選択的にラベリングされる。
本開示のタッチ検出回路、タッチ検出方法、および電子機器によれば、複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて選択的にラベリングを行うようにしたので、複数のタッチを検出することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.適用例
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.適用例
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
図1は、第1の実施の形態に係るタッチパネルの一構成例を表すものである。タッチパネル1は、静電容量式のタッチパネルである。なお、本開示の実施の形態に係るタッチ検出回路およびタッチ検出方法は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。タッチパネル1は、タッチ検出デバイス10と、アナログ信号処理部20と、デジタル信号処理部30とを備えている。
[構成例]
図1は、第1の実施の形態に係るタッチパネルの一構成例を表すものである。タッチパネル1は、静電容量式のタッチパネルである。なお、本開示の実施の形態に係るタッチ検出回路およびタッチ検出方法は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。タッチパネル1は、タッチ検出デバイス10と、アナログ信号処理部20と、デジタル信号処理部30とを備えている。
タッチ検出デバイス10は、例えばユーザの指など、タッチ検出面に対して接触または近接する物体(外部近接物体)を検出するものである。タッチ検出デバイス10は、複数の駆動電極11と、複数のセンサ電極12と、駆動部13とを有している。
複数の駆動電極11は、それぞれが帯形状を有する電極であり、延伸方向と交差する方向に並設されたものである。各駆動電極11の一端は駆動部13と接続され、駆動信号DRVが印加されるようになっている。
複数のセンサ電極12は、複数の駆動電極11の延伸方向と交差する方向に延伸する電極であり、延伸方向と交差する方向に並設されたものである。複数の駆動電極11と、複数のセンサ電極12の交差部分には、後述するように静電容量が形成されるようになっている。各センサ電極12の一端は、アナログ信号処理部20と接続されている。
駆動部13は、アナログ信号処理部20から供給される制御信号(デジタル信号)に基づいて、複数の駆動電極11に対して、駆動信号DRVを順次印加するものである。
図2は、タッチ検出デバイス10の一構成例を斜視的に表すものである。この例では、駆動電極11は、図の左右方向に延伸するように設けられ、センサ電極12は、図の奥行き方向に延伸するように設けられている。駆動電極11およびセンサ電極12は、互いに異なる離間した層に形成されている。これにより、複数の駆動電極11と、複数のセンサ電極12との交差部分には、静電容量が形成されるようになっている。
各駆動電極11には、駆動部13により駆動信号DRVが順次供給され、走査駆動が行われる。この駆動信号DRVは、駆動電極11とセンサ電極12との間の静電容量を介して、センサ電極12に伝わる。その際、センサ電極12に現れる信号(検出信号SDET)は、外部近接物体の近接状態に応じたものとなる。すなわち、外部近接物体がある場合には、駆動電極11とセンサ電極12との間の静電容量に加え、センサ電極12と外部近接物体との間にも静電容量が生じるため、検出信号SDETは、外部近接物体の近接状態に応じて変化する。アナログ信号処理部20およびデジタル信号処理部30は、このような検出信号SDETに基づいて、外部近接物体を検出するようになっている。
このように、タッチ検出デバイス10では、複数の駆動電極11と複数のセンサ電極12との交差部分のそれぞれが、静電容量式のタッチセンサとして機能する。タッチ検出デバイス10では、このようなタッチセンサがマトリックス状に配置されている。よって、タッチ検出デバイス10のタッチ検出面全体にわたって走査することにより、外部近接物体の接触または近接が生じた位置(座標)の検出が可能となっている。
アナログ信号処理部20は、タッチ検出デバイス10の複数のセンサ電極12から供給される検出信号SDETに基づいて、タッチ検出デバイス10の全てのタッチセンサにおける検出結果を示すマップデータMAP1を生成するものである。アナログ信号処理部20は、マルチプレクサ21と、オペアンプ22と、キャパシタ23と、スイッチ24と、S/H(Sample/Hold)回路25と、ADC(Analog to Digital Converter)26と、制御部27とを有している。
マルチプレクサ21は、制御部27から供給される制御信号に基づいて、タッチ検出デバイス10の複数のセンサ電極12から供給された検出信号SDETのうちの1つを順次選択し出力するものである。なお、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、マルチプレクサ21を設けず、例えば、タッチ検出デバイス10の複数のセンサ電極12の数だけ、オペアンプ22などの回路を設け、並列処理を行うようにしてもよい。
オペアンプ22は、正入力端子における電圧と負入力端子における電圧との間の差電圧を増幅して出力するものである。正入力端子は、この例では接地されている。負入力端子は、マルチプレクサ21の出力端子に接続されるとともに、キャパシタ23の一端およびスイッチ24の一端に接続されている。オペアンプ22の出力端子は、キャパシタ23の他端およびスイッチ24の他端に接続されている。キャパシタ23は、一端がオペアンプ22の負入力端子に接続され、他端がオペアンプ22の出力端子に接続されている。スイッチ24は、制御部27から供給される制御信号SSWに基づいてオンオフするものであり、一端がオペアンプ22の負入力端子に接続され、他端がオペアンプ22の出力端子に接続されている。
この構成により、オペアンプ22およびキャパシタ23は、スイッチ24がオフ状態になる期間において、タッチ検出デバイス10から供給された検出信号SDETを積分し、その積分値を信号V1として出力する。そして、スイッチ24がオン状態になることにより、キャパシタ23の両端が電気的に接続され、その積分値(オペアンプ22の出力信号V1)がリセットされるようになっている。
S/H回路25は、制御部27から供給される制御信号に基づいて、オペアンプ22の出力信号V1をサンプリングし、そのサンプリングした結果を一定期間維持するものである。
ADC26は、制御部27から供給される制御信号に基づいて、アナログ信号であるS/H回路25の出力信号をデジタルコードに変換するものである。
制御部27は、タッチ検出デバイス10の駆動部13、マルチプレクサ21、スイッチ24、S/H回路25、およびADC26に制御信号を供給し、これらの回路が協調して動作するように制御する回路である。
図3は、タッチ検出デバイス10およびアナログ信号処理部20における一動作例を表すものであり、(A)は駆動信号DRVの波形を示し、(B)は制御信号SSWの波形を示し、(C)は信号V1の波形を示す。この例では、スイッチ24は、制御信号SSWが高レベルである場合にオン状態になり、制御信号SSWが低レベルである場合にオフ状態になるものである。また、図3(C)において、実線は、外部近接物体がある場合の波形を示し、破線は、外部近接物体がない場合の波形を示す。
まず、タイミングt1において、駆動部13は、複数の駆動電極11のうちのある駆動電極11に印加する駆動信号DRVの電圧を低レベルから高レベルに遷移させる(図3(A))。この駆動信号DRVは、駆動電極11とセンサ電極12との間の静電容量を介してセンサ電極12に伝わり、タッチ検出デバイス10から検出信号SDETとして出力される。そして、オペアンプ22およびキャパシタ23がこの検出信号SDETを積分し、出力信号V1が低下して、外部近接物体の近接状態に応じた電圧になる(図3(C))。
そして、タイミングt2において、S/H回路25が信号V1をサンプリングし、ADC26が、そのS/H回路25の出力信号をデジタルコードに変換する(図3(C))。
次に、タイミングt3において、制御部27は、制御信号SSWの電圧を低レベルから高レベルに変化させる(図3(B))。これにより、スイッチ24がオン状態になり、オペアンプ22の出力信号V1が0Vに設定され、積分値がリセットされる(図3(C))。
次に、タイミングt4において、制御部27は、制御信号SSWの電圧を高レベルから低レベルに変化させる(図3(B))。これにより、スイッチ24がオフ状態になり、オペアンプ22およびキャパシタ23は、積分動作を行うことができるようになる。
次に、タイミングt5において、駆動部13は、駆動信号DRVの電圧を高レベルから低レベルに遷移させる(図3(A))。これに応じて、タイミングt1以降と同様に、オペアンプ22およびキャパシタ23が検出信号SDETを積分し、信号V1が外部近接物体の近接状態に応じた電圧になり、タイミングt6において、S/H回路25が信号V1をサンプリングし、ADC26が、S/H回路25の出力信号をデジタルコードに変換する(図3(C))。そして、タイミングt7〜t8の期間において、積分値をリセットする(図3(C))。
このようにして、アナログ信号処理部20は、タッチ検出デバイス10の各タッチセンサにおける検出信号SDETに基づいて、デジタルコードをそれぞれ生成する。そして、アナログ信号処理部20は、これらのデジタルコードを、タッチ検出面における全てのタッチセンサのデジタルコードからなるマップデータMAP1として出力するようになっている。
デジタル信号処理部30は、アナログ信号処理部20から供給されるマップデータMAP1に基づいて、タッチの数やタッチ位置、各タッチ位置の変化などを求めるものである。デジタル信号処理部30は、タッチ成分抽出部31と、タッチ位置検出部40と、追跡処理部33とを有している。
タッチ成分抽出部31は、マップデータMAP1に基づいて、外部近接物体に基づく成分(タッチ成分TC)についてのマップデータMAP2を生成するものである。タッチ成分抽出部31は、メモリ36を有している。このメモリ36は、外部近接物体がない場合でのマップデータMAP0を記憶するものである。この構成により、タッチ成分抽出部31は、まず、アナログ信号処理部20から供給されたマップデータMAP1のうち、外部近接物体がないと判断されるものを、マップデータMAP0としてメモリ36にあらかじめ記憶しておく。そして、タッチ成分抽出部31は、アナログ信号処理部20から供給されたマップデータMAP1における各デジタルコードと、メモリ36に記憶されたマップデータMAP0における各デジタルコードとの差分を求める。そして、タッチ成分抽出部31は、この差分に基づいて、外部近接物体がないときは0(ゼロ)に近い小さい値になり、外部近接物体が近接するほど大きい値になるようなタッチ成分TCを算出し、マップデータMAP2を生成するようになっている。
タッチ位置検出部40は、マップデータMAP2に基づいて、タッチの数やタッチ位置などの検出を行うものである。
図4は、タッチ位置検出部40の一構成例を表すものである。タッチ位置検出部40は、しきい値設定部41と、2値化部42と、4つのラベリング処理部43A〜43Dと、タッチ領域演算部44と、タッチ座標計算部45とを有している。
しきい値設定部41は、マップデータMAP2に基づいて、4つのしきい値THA〜THDを求め、それらを2値化部42に供給するものである。具体的には、しきい値設定部41は、後述するように、マップデータMAP2に含まれるタッチ成分TCのうちのピーク値を検出し、そのピーク値を4等分することにより、4つのしきい値THA〜THDを求めるようになっている。
2値化部42は、マップデータMAP2に基づいて、そのマップデータMAP2に含まれるタッチ成分TCを、しきい値設定部41から供給される4つのしきい値THA〜THDと比較することにより2値化処理を行い、ガウスノイズを除去するものである。そして、2値化部42は、その2値化処理の結果を、マップデータMAPA〜MAPDとして出力するようになっている。
図5は、しきい値設定部41および2値化部42の動作を表すものであり、(A)はユーザによるタッチ操作を示し、(B)はタッチ成分TCを示し、(C)〜(F)はマップデータMAPA〜MAPDを示す。
この例では、図5(A)に示したように、ユーザの3本の指が、タッチ検出面Sに接触または近接している。タッチ成分TCは、図5(B)に示したように、指が接触または近接している座標において高い値を示す。しきい値設定部41は、このようなタッチ成分TCのピーク値を検出し、そのピーク値をしきい値THAとして設定する。そして、しきい値設定部41は、しきい値THAを3/4倍したものをしきい値THBとして設定し、しきい値THAを1/2倍したものをしきい値THCとして設定し、しきい値THAを1/4倍したものをしきい値THDとして設定する。
2値化部42は、マップデータMAP2としきい値THAに基づいてマップデータMAPAを生成する(図5(C))。すなわち、2値化部42は、タッチ成分TCがしきい値THAより大きい場合には”1”とし、タッチ成分TCがしきい値THA以下である場合には”0”とすることにより、マップデータMAPAを生成する。つまり、マップデータMAPAのうちの“1”を示す領域(タッチ成分TCがしきい値THAより大きい領域)が、タッチされている領域(タッチ領域TR)となる。同様にして、2値化部42は、マップデータMAP2としきい値THBに基づいてマップデータMAPBを生成し(図5(D))、マップデータMAP2としきい値THCに基づいてマップデータMAPCを生成し(図5(E))、マップデータMAP2としきい値THDに基づいてマップデータMAPDを生成するようになっている(図5(F))。
なお、以下の説明では、適宜、高いしきい値に対応するマップデータを上位のマップデータとよび、低いしきい値に対応するマップデータを下位のマップデータとよぶこととする。具体的には、例えば、マップデータMAPAは、マップデータMAPBより上位のマップデータであり、マップデータMAPBは、マップデータMAPAより下位のマップデータである。
ラベリング処理部43Aは、マップデータMAPAに基づいて、ラベリング処理を行うものである。具体的には、ラベリング処理部43Aは、マップデータMAPAに含まれる1または複数のタッチ領域TR(図5(C)の例では1つのタッチ領域TR)のそれぞれに対して、互いに異なるラベルを付与する。そして、ラベリング処理部43Aは、各タッチ領域TRと各ラベルとの関係を示すラベル情報LAを、マップデータMAPAとともに、タッチ領域演算部44に供給するようになっている。
同様に、ラベリング処理部43B〜43Dは、マップデータMAPB〜MAPDに基づいて、それぞれラベリング処理を行い、マップデータMAPB〜MAPDおよびラベル情報LB〜LDをタッチ領域演算部44にそれぞれ供給するようになっている。
タッチ領域演算部44は、後述するように、ラベリング処理部43A〜43Dからそれぞれ供給された、マップデータMAPA〜MAPDおよびラベル情報LA〜LDに基づいて、タッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求めるものである。
タッチ座標計算部45は、タッチ領域演算部44における演算結果に基づいて、いわゆる重心処理によりタッチ座標(タッチ位置)をそれぞれ求め、各タッチ位置を、タッチの数とともに出力するものである。
追跡処理部33は、タッチ位置検出部40において検出された、タッチの数やタッチ位置などの情報に基づいて追跡処理を行い、各タッチ位置の変化を求めるものである。具体的には、追跡処理部33は、いわゆる近傍処理を行うことにより、例えば、最新の走査によって得られた各タッチ位置と、一回前の走査によって得られた各タッチ位置との関連づけを行う。これにより、追跡処理部33は、各タッチ位置の変化を求める。そして、追跡処理部33は、タッチ数やタッチ位置についての情報と、各タッチ位置の変化についての情報を、タッチ情報ITとして出力するようになっている。
図6は、タッチパネル1の実装例を表すものである。この例では、アナログ信号処理部20は、フレキシブルプリント基板29上に、コントローラ部28として実装されており、また、デジタル信号処理部30は、基板39上に、ホスト部38として実装されている。なお、これに限定されるものではなく、例えば、デジタル信号処理部30の一部またはすべてが、アナログ信号処理部20とともにコントローラ部28として実装されるようにしてもよい。
ここで、マップデータMAPA〜MAPDは、本開示における「複数のマップデータ」の一具体例に対応する。2値化部42は、本開示における「マップ生成部」の一具体例に対応する。ラベリング処理部43A〜43Dおよびタッチ領域演算部44は、本開示における「ラベリング部」の一具体例に対応する。タッチ座標計算部45は、本開示における「検出部」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態のタッチパネル1の動作および作用について説明する。
続いて、本実施の形態のタッチパネル1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1,4等を参照して、タッチパネル1の全体動作概要を説明する。駆動部13は、制御部27から供給される制御信号(デジタル信号)に基づいて、複数の駆動電極11に対して、駆動信号DRVを順次印加する。この駆動信号DRVは、駆動電極11とセンサ電極12との間の静電容量を介して、センサ電極12に伝わり、タッチ検出デバイス10から検出信号SDETとして出力される。アナログ信号処理部20は、タッチ検出デバイス10の複数のセンサ電極12から供給される検出信号SDETに基づいて、タッチ検出デバイス10のタッチ検出面における全てのタッチセンサにおける検出結果を示すマップデータMAP1を生成する。
まず、図1,4等を参照して、タッチパネル1の全体動作概要を説明する。駆動部13は、制御部27から供給される制御信号(デジタル信号)に基づいて、複数の駆動電極11に対して、駆動信号DRVを順次印加する。この駆動信号DRVは、駆動電極11とセンサ電極12との間の静電容量を介して、センサ電極12に伝わり、タッチ検出デバイス10から検出信号SDETとして出力される。アナログ信号処理部20は、タッチ検出デバイス10の複数のセンサ電極12から供給される検出信号SDETに基づいて、タッチ検出デバイス10のタッチ検出面における全てのタッチセンサにおける検出結果を示すマップデータMAP1を生成する。
タッチ成分抽出部31は、マップデータMAP1に基づいて、外部近接物体に基づく成分(タッチ成分TC)についてのマップデータMAP2を生成する。タッチ位置検出部40のしきい値設定部41は、マップデータMAP2に基づいて、4つのしきい値THA〜THDを求める。2値化部42は、マップデータMAP2および4つのしきい値THA〜THDに基づいて2値化処理を行い、マップデータMAPA〜MAPDを生成する。ラベリング処理部43A〜43Dは、マップデータMAPA〜MAPDに基づいて、それぞれラベリング処理を行い、ラベル情報LA〜LDをそれぞれ生成する。タッチ領域演算部44は、ラベリング処理部43A〜43Dからそれぞれ供給された、マップデータMAPA〜MAPDおよびラベル情報LA〜LDに基づいて、タッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求める。タッチ座標計算部45は、タッチ領域演算部44における演算結果に基づいてタッチ座標(タッチ位置)をそれぞれ求め、各タッチ位置を、タッチの数とともに出力する。追跡処理部33は、タッチ位置検出部40において検出された、タッチの数やタッチ位置などの情報に基づいて追跡処理を行い、各タッチ位置の変化を求める。
(タッチ位置検出部40の詳細動作)
タッチ位置検出部40は、マップデータMAP2に基づいて、タッチの数やタッチ位置などの検出を行う。以下に、図5に示したマルチタッチの場合を例に、タッチ位置検出部40の詳細動作を説明する。
タッチ位置検出部40は、マップデータMAP2に基づいて、タッチの数やタッチ位置などの検出を行う。以下に、図5に示したマルチタッチの場合を例に、タッチ位置検出部40の詳細動作を説明する。
図5(A),(B)に示したように、しきい値設定部41は、タッチ成分TCのピーク値を検出し、そのピーク値に基づいて、しきい値THA〜THDを生成する。2値化部42は、マップデータMAP2としきい値THA〜THDに基づいてマップデータMAPA〜MAPDを生成する。そして、ラベリング処理部43A〜43Dは、マップデータMAPA〜MAPDに基づいて、それぞれラベリング処理を行う。
図7A〜7Dは、ラベリング処理部43A〜43Dのラベリング処理を表すものである。この例では、図7Aに示したように、マップデータMAPAには、1つのタッチ領域TRがあるため、ラベリング処理部43Aは、そのタッチ領域TRにラベルL0を付与する。また、図7Bに示したように、マップデータMAPBには、2つのタッチ領域TRがあるため、ラベリング処理部43Bは、これらのタッチ領域TRにラベルL1,L2をそれぞれ付与する。また、図7Cに示したように、マップデータMAPCには、2つのタッチ領域TRがあるため、ラベリング処理部43Cは、これらのタッチ領域TRにラベルL3,L4をそれぞれ付与する。また、図7Dに示したように、マップデータMAPDには、1つのタッチ領域TRがあるため、ラベリング処理部43Dは、そのタッチ領域TRにラベルL5を付与する。このようにして、ラベリング処理部43A〜43Dは、各マップデータに含まれるタッチ領域TRのそれぞれにラベルを付与して、ラベル情報LA〜LDをそれぞれ生成する。
図8は、マップデータMAPA〜MAPDにおける各タッチ領域TRの包含関係を表すものである。マップデータMAPDにおけるラベルL5が付与されたタッチ領域TRには、マップデータMAPCにおけるラベルL3,L4が付与された2つのタッチ領域TRが含まれる。マップデータMAPCにおけるラベルL3が付与されたタッチ領域TRには、マップデータMAPBにおけるラベルL1,2が付与された2つのタッチ領域TRが含まれる。そして、マップデータMAPBにおけるラベルL1が付与されたタッチ領域TRには、マップデータMAPAにおけるラベルL0が付与された1つのタッチ領域TRが含まれる。
ラベリング処理部43A〜43Dは、このようなマップデータMAPA〜MAPDおよびラベル情報LA〜LDを、タッチ領域演算部44に供給する。そして、タッチ領域演算部44は、これらの情報に基づいて、タッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求める。
図9は、タッチ領域演算部44の動作のフローチャートを表すものである。タッチ領域演算部44は、ラベリング処理部43A〜43Dから、4つのマップデータMAPA〜MAPDおよびラベル情報LA〜LDが供給されるたびに、以下のフローを実施する。
まず、タッチ領域演算部44は、マップデータMAPA〜MAPDのうちの、隣り合うしきい値に対応する2つのマップデータを順次選択し、その選択された2つのマップデータ間のタッチ領域TRの包含関係に基づいてラベルの対応付けを行う(ステップS1)。具体的には、タッチ領域演算部44は、マップデータMAPDのタッチ領域TRとマップデータMAPCのタッチ領域TRとの包含関係に基づいてラベルの対応付けを行い、マップデータMAPCのタッチ領域TRとマップデータMAPBのタッチ領域TRとの包含関係に基づいてラベルの対応付けを行い、マップデータMAPBのタッチ領域TRとマップデータMAPAのタッチ領域TRとの包含関係に基づいてラベルの対応付けを行う。
図10は、ラベルの対応付けを表すものである。図10に示したように、タッチ領域演算部44は、マップデータMAPD(下位)におけるタッチ領域TRのラベルL5と、マップデータMAPC(上位)におけるタッチ領域TRのラベルL3,L4とを対応付けする。すなわち、図8に示したように、ラベルL5が付与されたタッチ領域TRの中に、ラベルL3,L4が付与された2つのタッチ領域TRがあるので、タッチ領域演算部44は、ラベルL5と2つのラベルL3,L4とを、1対2の関係で対応付けする。また、タッチ領域演算部44は、マップデータMAPC(下位)におけるタッチ領域TRのラベルL3と、マップデータMAPB(上位)におけるタッチ領域TRのラベルL1,L2とを対応付けする。すなわち、図8に示したように、ラベルL3が付与されたタッチ領域TRの中に、ラベルL1,L2が付与された2つのタッチ領域TRがあるので、タッチ領域演算部44は、ラベルL3と2つのラベルL1,L2とを、1対2の関係で対応付けする。そして、タッチ領域演算部44は、マップデータMAPB(下位)におけるタッチ領域TRのラベルL1と、マップデータMAPA(上位)におけるタッチ領域TRのラベルL0とを対応付けする。すなわち、図78に示したように、ラベルL1が付与されたタッチ領域TRの中に、ラベルL0が付与されたタッチ領域TRがあるので、タッチ領域演算部44は、ラベルL1とラベルL0とを、1対1の関係で対応付けする。
次に、タッチ領域演算部44は、1対1の関係で対応付けたラベルについて、上位マップデータにおけるタッチ領域TRのラベルを、下位マップデータにおけるタッチ領域TRのラベルと同じラベルに付け替えるとともに、1対複数の関係で対応づけたラベルについて、上位マップデータにおけるタッチ領域TRのラベルのうちの1つを、下位マップデータにおけるタッチ領域TRのラベルと同じラベルに付け替えることにより、ラベルの併合(マージ)を行う(ステップS2)。
図11は、ラベルの付け替えを表すものである。図12は、ラベルの付け替え後におけるマップデータMAPA〜MAPDおよびラベル情報LA,LBを表すものである。タッチ領域演算部44は、ステップS1において、図10に示したように、マップデータMAPD(下位)におけるタッチ領域TRのラベルL5と、マップデータMAPC(上位)におけるタッチ領域TRの2つのラベルL3,L4とを、1対2の関係で対応付けした。よって、タッチ領域演算部44は、この上位のマップデータMAPCにおけるタッチ領域TRの2つのラベルL3,L4のうちの一方(この例ではラベルL4)をラベルL5に付け替える(図11)。また、タッチ領域演算部44は、ステップS1において、図10に示したように、マップデータMAPC(下位)におけるタッチ領域TRのラベルL3と、マップデータMAPB(上位)におけるタッチ領域TRの2つのラベルL1,L2とを、1対2の関係で対応付けした。よって、タッチ領域演算部44は、この上位のマップデータMAPBにおけるタッチ領域TRの2つのラベルL1,L2のうちの一方(この例ではラベルL2)をラベルL3に付け替える(図11)。また、タッチ領域演算部44は、ステップS1において、図10に示したように、マップデータMAPB(下位)におけるタッチ領域TRのラベルL1と、マップデータMAPA(上位)におけるタッチ領域TRの1つのラベルL0とを、1対1の関係で対応付けした。よって、タッチ領域演算部44は、この上位のマップデータMAPAにおけるタッチ領域TRのラベルL0をラベルL1に付け替える(図11)。このようにラベルの付け替えを行うことにより、図12に示したように、同じラベルL1が付与されたタッチ領域TRが2つのマップデータMAPA,MAPBに存在し、同じラベルL3が付与されたタッチ領域TRが2つのマップデータMAPB,MAPCに存在し、同じラベルL5が付与されたタッチ領域TRが2つのマップデータMAPC,MAPDに存在するようになる。
次に、タッチ領域演算部44は、1対複数の関係で対応づけたラベルについて、下位マップデータにおけるタッチ領域TRのラベルを外す(ステップS3)。
図13は、ステップS3後におけるマップデータMAPA〜MAPDおよびラベル情報LA,LBを表すものである。タッチ領域演算部44は、ステップS2において、図11に示したように、マップデータMAPD(下位)におけるタッチ領域TRのラベルL5と、マップデータMAPC(上位)におけるタッチ領域TRの2つのラベルL3,L5とを、1対2の関係で対応付けした。よって、タッチ領域演算部44は、下位のマップデータMAPDにおけるタッチ領域TRのラベルL5を外す。また、タッチ領域演算部44は、ステップS2において、図11に示したように、マップデータMAPC(下位)におけるタッチ領域TRのラベルL3と、マップデータMAPB(上位)におけるタッチ領域TRの2つのラベルL1,L3とを、1対2の関係で対応付けした。よって、タッチ領域演算部44は、下位のマップデータMAPCにおけるタッチ領域TRのラベルL3を外す。その結果、図13に示したように、マップデータMAPCにおけるラベルL3が付されたタッチ領域TR、およびマップデータMAPDにおけるラベルL5が付されたタッチ領域TRが消滅し、ラベルL1,L3,L5が付与された、3つの互いに分離したタッチ領域TRが現れる。
以上のフローにより、タッチ領域演算部44は、タッチ座標の計算に必要なタッチ領域TRを求める。
タッチ座標計算部45は、タッチ領域演算部44が求めたタッチ領域TRに基づいて、いわゆる重心処理によりタッチ座標(タッチ位置)をそれぞれ求める。
図14は、タッチ座標計算部45の動作を表すものである。タッチ座標計算部45は、タッチ領域演算部44が求めた各タッチ領域TRに対して、重心処理を行い、各タッチ領域TRの重心座標CPを求める。そして、タッチ座標計算部45は、各重心座標CPをタッチ位置として出力するとともに、タッチ領域TRの数(この例では3つ)をタッチの数として出力する。
このように、タッチパネル1では、しきい値設定部41が、マップデータMAP2に含まれるタッチ成分TCのピーク値に基づいて、4つのしきい値THA〜THCを求め、2値化部42が、これらのしきい値THA〜THCを用いて2値化処理を行うことによりマップデータMAPA〜MAPDを生成するようにした。そして、ラベリング処理部43A〜43Dが、これらのマップデータMAPA〜MAPDに対してラベリング処理を行い、タッチ領域演算部44が、タッチ領域TRの包含関係に基づいてラベルの付け替えを行うようにした。これにより、タッチパネル1では、以下に比較例と対比して説明するように、マルチタッチの場合でも、タッチ位置およびタッチの数をより正確に得ることができる。
また、タッチパネル1では、ラベリング処理部43A〜43Dが、すでに2値化されたマップデータMAPA〜MAPDに対してラベリング処理を行うようにしたので、メモリ容量を削減することができる。すなわち、例えば、各ラベリング処理部が、外部近接物体に基づく成分(タッチ成分TC)についてのマップデータMAP2に基づいてラベリング処理を行うようにした場合には、各ラベリング処理部には、マップデータMAP2を記憶するメモリ、つまり、タッチ検出面における全てのタッチセンサに係るタッチ成分TCを記憶するメモリがそれぞれ必要となってしまう。一方、本実施の形態に係るタッチパネル1では、各ラベリング処理部43A〜43Dは、すでに2値化されたマップデータMAPA〜MAPDに対してラベリング処理を行うようにしたので、扱うデータ量を小さいため、メモリ容量を小さくすることができる。
また、タッチパネル1では、しきい値設定部41が、マップデータMAP2に含まれるタッチ成分TCのピーク値に基づいて、4つのしきい値THA〜THCを求めるようにしたので、タッチ位置およびタッチの数をより正確に得ることできる。すなわち、例えば、ユーザの指がタッチ検出面Sに接触しておらず、近接している場合には、タッチ成分TCは、接触している場合に比べて小さくなる。この場合でも、しきい値設定部41は、そのタッチ成分TCのピーク値に基づいて4つのしきい値THA〜THCを求めるため、4つのマップデータMAPA〜MAPDのそれぞれにタッチ領域TRが生ずる。すなわち、例えば、4つのしきい値THA〜THDが固定されている場合には、4つのマップデータMAPA〜MAPDのうちの1つ以上においてタッチ領域TRが生じないおそれがあるが、本実施の形態に係るタッチパネル1では、タッチ成分TCに応じてしきい値THA〜THDを求めるため、マップデータMAPA〜MAPDのそれぞれにタッチ領域TRが生ずる。これにより、タッチパネル1では、タッチ位置およびタッチの数をより正確に得ることできる。
(比較例)
次に、比較例に係るタッチパネル1Rについて説明する。本比較例は、所定の1つのしきい値を用いて2値化処理を行うとともに、ラベルの付け替えを行わないデジタル処理部30Rを用いたものである。その他の構成は、本実施の形態(図1等)と同様である。
次に、比較例に係るタッチパネル1Rについて説明する。本比較例は、所定の1つのしきい値を用いて2値化処理を行うとともに、ラベルの付け替えを行わないデジタル処理部30Rを用いたものである。その他の構成は、本実施の形態(図1等)と同様である。
図15は、デジタル処理部30Rの2値化部42Rの動作を表すものであり、(A)はタッチ成分TCを示し、(B)は、しきい値を高い値に設定した場合のマップデータを示し、(C)は、しきい値を低い値に設定した場合のマップデータを示す。この図15は、図5と同様に、ユーザの3本の指でマルチタッチをした場合の動作を示している。この例では、図15(B),(C)に示したように、しきい値をどのような値に設定しても、マップデータには2つのタッチ領域TRしか現れない。つまり、この例では、ユーザが3本の指でタッチしているにもかかわらず、デジタル処理部30Rは3つのタッチ領域TRを得ることができない。このように、タッチパネル1Rでは、マルチタッチの場合において、タッチ位置およびタッチの数を正確に得ることできないおそれがある。
一方、本実施の形態に係るタッチパネル1では、4つのしきい値THA〜THDに基づいて4つのマップデータMAPA〜MAPDを生成し、それらに対してラベリング処理を行った後に、タッチ領域TRの包含関係に基づいてラベルの付け替えを行うようにした。これにより、この例では、2つ以下のタッチ領域TRしか現れない各マップデータMAPA〜MAPD(図7A〜7D)に基づいて、ラベルの付け替えを行うことにより、図13に示したように3つのタッチ領域TRを生じさせることができ、タッチ位置およびタッチの数をより正確に得ることできる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、複数のしきい値に基づいて複数のマップデータを生成し、それらに対してラベリング処理を行った後に、タッチ領域の包含関係に基づいてラベルの付け替えを行うようにしたので、マルチタッチの場合において、タッチ位置およびタッチの数をより正確に得ることできる。
以上のように本実施の形態では、複数のしきい値に基づいて複数のマップデータを生成し、それらに対してラベリング処理を行った後に、タッチ領域の包含関係に基づいてラベルの付け替えを行うようにしたので、マルチタッチの場合において、タッチ位置およびタッチの数をより正確に得ることできる。
また、本実施の形態では、タッチ成分のピーク値に基づいて、複数のしきい値を求めるようにしたので、外部近接物体がタッチ検出面に接触していない場合でも、タッチ位置およびタッチの数をより正確に得ることできる。
また、本実施の形態では、各ラベリング処理部が、2値化されたマップデータに対してラベリング処理を行うようにしたので、メモリ容量を削減することができる。
[変形例1−1]
上記実施の形態では、しきい値設定部41が4つのしきい値THA〜THDを生成し、これらのしきい値THA〜THDを用いて生成された4つのマップデータMAPA〜MAPDに対して、4つのラベリング処理部43A〜43Dがラベリング処理を行ったが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、しきい値設定部41が、2つ、3つ、または5つ以上のしきい値を生成し、これらのしきい値を用いて生成されたマップデータに対して、しきい値の数と同数(すなわち2つ、3つ、または5つ以上)のラベリング処理部がラベリング処理を行ってもよい。
上記実施の形態では、しきい値設定部41が4つのしきい値THA〜THDを生成し、これらのしきい値THA〜THDを用いて生成された4つのマップデータMAPA〜MAPDに対して、4つのラベリング処理部43A〜43Dがラベリング処理を行ったが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、しきい値設定部41が、2つ、3つ、または5つ以上のしきい値を生成し、これらのしきい値を用いて生成されたマップデータに対して、しきい値の数と同数(すなわち2つ、3つ、または5つ以上)のラベリング処理部がラベリング処理を行ってもよい。
[変形例1−2]
上記実施の形態では、4つのラベリング処理部43A〜43Dを設け、並列処理によりマップデータMAPA〜MAPDに対するラベリング処理を行ったが、これに限定されるものではなく、例えば、1つのラベリング処理部を設け、マップデータMAPA〜MAPDに対して時分割的にラベリング処理を行うようにしてもよい。
上記実施の形態では、4つのラベリング処理部43A〜43Dを設け、並列処理によりマップデータMAPA〜MAPDに対するラベリング処理を行ったが、これに限定されるものではなく、例えば、1つのラベリング処理部を設け、マップデータMAPA〜MAPDに対して時分割的にラベリング処理を行うようにしてもよい。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係るタッチパネル2について説明する。タッチパネル2は、タッチ領域演算部44とは異なる方法でタッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求めるタッチ領域演算部54を用いて構成されたものである。その他の構成は、上記第1の実施の形態(図1,4など)と同様である。なお、上記第1の実施の形態に係るタッチパネル1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、第2の実施の形態に係るタッチパネル2について説明する。タッチパネル2は、タッチ領域演算部44とは異なる方法でタッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求めるタッチ領域演算部54を用いて構成されたものである。その他の構成は、上記第1の実施の形態(図1,4など)と同様である。なお、上記第1の実施の形態に係るタッチパネル1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図16は、タッチ領域演算部54の動作のフローチャートを表すものである。タッチ領域演算部54は、ラベリング処理部43A〜43Dから、4つのマップデータMAPA〜MAPDおよびラベル情報LA〜LDが供給されるたびに、以下のフローを実施する。
まず、タッチ領域演算部54は、ラベルL0が付与されたタッチ領域TRを着目領域Rとして選択する(ステップS11)。すなわち、タッチ領域演算部54は、最上位のマップデータMAPAにおけるラベルL0が付与されたタッチ領域TRに着目する。
次に、タッチ領域演算部54は、着目領域Rが、着目領域Rが存在するマップデータの1つ上位のマップデータにおいて、ラベルが付け替えられたタッチ領域TRを含むか否かを確認する(ステップS12)。着目領域Rがそのようなタッチ領域TRを含まない場合には、着目領域Rのラベルを、未使用かつ最小のラベルに付け替え(ステップS13)、ステップS17に進む。また、着目領域Rがそのようなタッチ領域TRを含む場合には、ステップS14に進む。
ステップS12において、着目領域Rがそのようなタッチ領域TRを含む場合には、タッチ領域演算部54は、着目領域Rが、そのようなタッチ領域TRを複数含むか否かを確認する(ステップS14)。着目領域Rが、そのようなタッチ領域TRを複数含まない場合には、着目領域Rはそのようなタッチ領域TRを1つだけ含むことを意味するので、着目領域Rのラベルを、その1つのタッチ領域TRのラベルと同じラベルに付け替え(ステップS15)、ステップS17に進む。また、着目領域Rがそのようなタッチ領域TRを複数含む場合には、ステップS16に進む。
ステップS14において、着目領域Rがそのようなタッチ領域TRを複数含む場合には、タッチ領域演算部54は、着目領域Rのラベルを、所定のラベルLXに付け替える(ステップS16)。ここで、所定のラベルLXとしては、例えば、ラベリング処理およびラベルの付け替えでは使用されないような、番号の大きいラベルが使用可能である。
次に、タッチ領域演算部54は、マップデータMAPA〜MAPDにおける全てのタッチ領域TRを着目領域Rとして選択したか否かを確認する(ステップS17)。全てのタッチ領域TRを着目領域Rとして選択していない場合には、タッチ領域演算部54は、着目領域Rのラベルの次のラベルが付与されたタッチ領域TRを着目領域Rとして選択し(ステップS18)、ステップS12に進む。
ステップS17において、全てのタッチ領域TRを着目領域Rとして選択した場合には、タッチ領域演算部54は、ラベルLXが付与された全てのタッチ領域TRについて、そのラベルLXを外す(ステップS19)。
以上で、このフローは終了する。
次に、図7A〜7Dに示したマップデータMAPA〜MAPDおよびラベル情報LA〜LDを例に、タッチ領域演算部54の動作を説明する。
図17A〜17Eは、タッチ領域演算部54の一動作例を表すものである。
まず、タッチ領域演算部54は、ラベルL0が付与されたタッチ領域TR(図7A)を着目領域Rとして選択する(ステップS11)。この着目領域Rは、最上位のマップデータMAPAにあり、1つ上位のマップデータが存在しないため、この1つ上位のマップデータにおいてラベルが付け替えられたタッチ領域TRを含まない(ステップS12)。よって、タッチ領域演算部54は、着目領域RのラベルL0を、未使用かつ最小のラベルであるラベルL6に付け替える(ステップS13)。すなわち、図7A〜7Dに示したように、この例では、ラベリング処理部43A〜43Dは、マップデータMAPA〜MAPDにおけるタッチ領域TRに、ラベルL0〜L5を付与しているため、未使用かつ最小のラベルはラベルL6となる。よって、タッチ領域演算部54は、着目領域RのラベルL0をラベルL6に付け替える。その結果、マップデータMAPAにおけるタッチ領域TRのラベルは、図17Aに示したようになる。なお、この例では、着目領域Rのラベルを、未使用かつ最小のラベルに付け替えたが、これに限定されるものではなく、これに変えて、例えば着目領域Rのラベルを、未使用でない、いわゆるキャリーであるラベルに付け替えてもよい。
次に、タッチ領域演算部54は、ラベルL1が付与されたタッチ領域TR(図7B)を着目領域Rとして選択する(ステップS18)。この着目領域Rは、この着目領域Rが存在するマップデータMAPBの1つ上位のマップデータMAPA(図7A,17A)において、ラベルL0からラベルL6に付け替えられたタッチ領域TRを1つ含んでいる(ステップS12,S14)。よって、タッチ領域演算部54は、着目領域RのラベルL1を、ラベルL6に付け替える(ステップS15)。
次に、タッチ領域演算部54は、ラベルL2が付与されたタッチ領域TR(図7B)を着目領域Rとして選択する(ステップS18)。この着目領域Rは、この着目領域Rが存在するマップデータMAPBの1つ上位のマップデータMAPA(図7A,17A)において、ラベルが付け替えられたタッチ領域TRを含んでいない(ステップS12)。よって、タッチ領域演算部54は、着目領域RのラベルL2を、未使用かつ最小のラベルであるラベルL7に付け替える(ステップS13)。その結果、マップデータMAPA,MAPBにおけるタッチ領域TRのラベルは、図17Bに示したようになる。
次に、タッチ領域演算部54は、ラベルL3が付与されたタッチ領域TR(図7C)を着目領域Rとして選択する(ステップS18)。この着目領域Rは、この着目領域Rが存在するマップデータMAPCの1つ上位のマップデータMAPB(図7B,17B)において、ラベルL1からラベルL6に付け替えられたタッチ領域TRと、ラベルL2からラベルL7に付け替えられたタッチ領域TRとを含んでいる(ステップS12,S14)。すなわち、この着目領域Rは、1つ上位のマップデータMAPBにおいて、2つのタッチ領域TRを含んでいる。よって、タッチ領域演算部54は、着目領域RのラベルL3を、所定のラベルLXに付け替える(ステップS16)。
次に、タッチ領域演算部54は、ラベルL4が付与されたタッチ領域TR(図7C)を着目領域Rとして選択する(ステップS18)。この着目領域Rは、この着目領域Rが存在するマップデータMAPCの1つ上位のマップデータMAPB(図7B,17B)において、ラベルが付け替えられたタッチ領域TRを含んでいない(ステップS12)。よって、タッチ領域演算部54は、着目領域RのラベルL4を、未使用かつ最小のラベルであるラベルL8に付け替える(ステップS13)。その結果、マップデータMAPA〜MAPCにおけるタッチ領域TRのラベルは、図17Cに示したようになる。
次に、タッチ領域演算部54は、ラベルL5が付与されたタッチ領域TR(図7D)を着目領域Rとして選択する(ステップS18)。この着目領域Rは、この着目領域Rが存在するマップデータMAPDの1つ上位のマップデータMAPC(図7C,17C)において、ラベルL3からラベルLXに付け替えられたタッチ領域TRと、L4からL8に付け替えられたタッチ領域TRとを含んでいる(ステップS12,S14)。すなわち、この着目領域Rは、1つ上位のマップデータMAPCにおいて、2つのタッチ領域TRを含んでいる。よって、タッチ領域演算部54は、着目領域RのラベルL5を、所定のラベルLXに付け替える(ステップS16)。その結果、マップデータMAPA〜MAPDにおけるタッチ領域TRのラベルは、図17Dに示したようになる。
そして、タッチ領域演算部54は、ラベルLXが付与された全てのタッチ領域TRについて、ラベルLXを外す(ステップS19)。これにより、図17Eに示したように、ラベルL6,L7,L8が付与された、3つの互いに分離したタッチ領域TRが現れる。
以上のように本実施の形態では、ラベルL0が付与されたタッチ領域から順に、すなわち、上位のマップデータに存在するタッチ領域から順に、タッチ領域の包含関係に基づいて、ラベルの付け替えを行うようにした。この場合でも、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係るタッチパネル3について説明する。本実施の形態は、マップデータMAPA〜MAPDに対するラベリングをしつつ、タッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求めるものである。すなわち、上記第1の実施の形態等では、ラベリング処理部43A〜43Dがラベリング処理を行った後に、ラベルを付け替えることにより、タッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求めたが、本実施の形態では、ラベリング処理を順次行いながら、タッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求めるものである。なお、上記第1の実施の形態に係るタッチパネル1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、第3の実施の形態に係るタッチパネル3について説明する。本実施の形態は、マップデータMAPA〜MAPDに対するラベリングをしつつ、タッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求めるものである。すなわち、上記第1の実施の形態等では、ラベリング処理部43A〜43Dがラベリング処理を行った後に、ラベルを付け替えることにより、タッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求めたが、本実施の形態では、ラベリング処理を順次行いながら、タッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求めるものである。なお、上記第1の実施の形態に係るタッチパネル1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1に示したように、タッチパネル3は、デジタル信号処理部60を備えている。デジタル信号処理部60は、タッチ位置検出部70を有している。
図18は、タッチ位置検出部70の一構成例を表すものである。タッチ位置検出部70は、マルチプレクサ72と、ラベリング処理部73とを有している。マルチプレクサ72は、入力されたマップデータMAPA〜MAPDのうちの1つを、下位のマップデータから順に、すなわちマップデータMAPD,MAPC,MAPB,MAPAの順に、選択し出力するものである。ラベリング処理部73は、マルチプレクサ72から順次供給されたマップデータMAPA〜MAPDに基づいて、下位のマップデータから順にラベリング処理を行い、タッチ位置の計算に必要なタッチ領域TRを求めるものである。
図19は、ラベリング処理部73の動作のフローチャートを表すものである。
まず、ラベリング処理部73は、最下位のマップデータMAPDをラベリング対象マップデータRL1として選択するとともに、マップデータMAPD全体をラベリング対象領域RL2として設定し、ラベリング対象マップデータRL1のラベリング対象領域RL2に対してラベリング処理を行う(ステップS21)。
次に、ラベリング処理部73は、ラベリング対象マップデータRL1に対するラベリング処理によりラベルが付与されたタッチ領域TRを、新たなラベリング対象領域RL2として設定するとともに、ラベリング対象マップデータRL1の1つ上位のマップデータを新たなラベリング対象マップデータRL1として選択し、ラベリング対象マップデータRL1のラベリング対象領域RL2に対してラベリング処理を行う(ステップS22)。
次に、ラベリング処理部73は、ステップS22のラベリング処理において、ラベルの付与および付け替えを行う(ステップS23)。
図20は、ラベルの付与および付け替えの動作のフローチャートを表すものである。
まず、ラベリング処理部73は、ラベリング対象マップデータRL1の1つ下位のマップデータにおけるタッチ領域TRのうちの1つを着目領域Rとして選択する(ステップS31)。
次に、ラベリング処理部73は、着目領域Rが、ラベリング対象マップデータRL1におけるタッチ領域TRを含むか否かを確認する(ステップS32)。着目領域Rが、そのようなタッチ領域TRを含まない場合には、ステップS37に進む。
ステップS32において、着目領域Rが、ラベリング対象マップデータRL1におけるタッチ領域TRを含む場合には、ラベリング処理部73は、着目領域Rが、ラベリング対象マップデータRL1におけるタッチ領域TRを複数含むか否かを確認する(ステップS33)。着目領域Rが、ラベリング対象マップデータRL1におけるタッチ領域TRを複数含まない場合には、着目領域Rは、そのようなタッチ領域TRを1つだけ含むことを意味するため、その1つのタッチ領域TRのラベルに、着目領域Rのラベルと同じラベルを付与し(ステップS34)、ステップS37に進む。
ステップS33において、着目領域Rが、ラベリング対象マップデータRL1におけるタッチ領域TRを複数含む場合には、ラベリング処理部73は、その複数のタッチ領域TRのうちの1つのタッチ領域TRに、着目領域Rのラベルと同じラベルを付与するとともに、それ以外のタッチ領域TRに、未使用かつ最小のラベルを付与する(ステップS35)。
次に、ラベリング処理部73は、着目領域Rのラベルを所定のラベルLXに付け替える(ステップS36)。
次に、ラベリング処理部73は、ラベリング対象マップデータRL1の1つ下位のマップデータにおける全てのタッチ領域TRを着目領域Rとして選択したか否かを確認する(ステップS37)。全てのタッチ領域TRを着目領域Rとして選択していない場合は、まだ選択されていないタッチ領域TRを着目領域Rとして選択し(ステップS38)、ステップS32に進む。
ステップS37において、全てのタッチ領域TRを着目領域Rとして選択した場合は、ラベリング処理部73は、ステップS24(図19)に進む。
次に、ラベリング処理部73は、全てのマップデータMAPA〜MAPDをラベリング対象マップデータRL1として選択したか否かを確認する(ステップS24)。全てのマップデータMAPA〜MAPDをラベリング対象マップデータRL1として選択していない場合には、ステップS22に進む。
ステップS24において、全てのマップデータMAPA〜MAPDをラベリング対象マップデータRL1として選択した場合には、ラベリング処理部73は、ラベルLXが付与された全てのタッチ領域TRについて、そのラベルLXを外す(ステップS25)。
以上で、このフローは終了する。
次に、図5(C)〜5(F)に示したマップデータMAPA〜MAPDを例に、ラベリング処理部73の動作を説明する。
図21A〜21Eは、ラベリング処理部73の一動作例を表すものである。
まず、ラベリング処理部73は、マップデータMAPD(図5(F))をラベリング対象マップデータRL1として選択するとともに、マップデータMAPD全体をラベリング対象領域RL2として設定し、ラベリング処理を行う(ステップS21)。その結果、マップデータMAPDにおけるタッチ領域TRのラベルは、図21Aに示したようになる。
次に、ラベリング処理部73は、このラベルL0が付与されたタッチ領域TRを新たなラベリング対象領域RL2として設定するとともに、マップデータMAPDの1つ上位のマップデータMAPC(図5(E))をラベリング対象マップデータRL1として選択し、ラベリング処理を行う(ステップS22)。
その際、まず、ラベリング処理部73は、ラベリング対象マップデータRL1(MAPC)の1つ下位のマップデータMAPD(図5(F)、21A)におけるラベルL0が付与されたタッチ領域TRを着目領域Rとして選択する(ステップS31)。この着目領域Rには、マップデータMAPC(図5(E))において2つのタッチ領域TRを含むため(ステップS32,S33)、ラベリング処理部73は、この2つのタッチ領域TRのうちの一方に、着目画素RのラベルL0と同じラベルを付与するとともに、他方に、未使用かつ最小のラベルL1を付与する(ステップS35)。そして、ラベリング処理部73は、着目領域Rのラベルを、ラベルL0から所定のラベルLXに付け替える(ステップS36)。その後、マップデータMAPDには1つのタッチ領域TRしかないので、ラベリング処理部73は、全てのタッチ領域TRが着目領域Rとして選択したと判断する(ステップS37)。その結果、マップデータMAPC,MAPDにおけるタッチ領域TRのラベルは、図21Bに示したようになる。
次に、ラベリング処理部73は、マップデータMAPCにおいてラベルL0,L1が付与された2つのタッチ領域TRを新たなラベリング対象領域RL2として設定するとともに、マップデータMAPCの1つ上位のマップデータMAPB(図5(D))をラベリング対象マップデータRL1として選択し、ラベリング処理を行う(ステップS22)。
その際、まず、ラベリング処理部73は、ラベリング対象マップデータRL1(MAPB)の1つ下位のマップデータMAPC(図5(E)、21B)におけるラベルL0が付与されたタッチ領域TRを着目領域Rとして選択する(ステップS31)。この着目領域Rには、マップデータMAPB(図5(D))においてタッチ領域TRを含まないため(ステップS32)、次に、ラベリング処理部73は、このマップデータMAPC(図5(E)、21B)におけるラベルL1が付与されたタッチ領域TRを着目領域Rとして選択する(ステップS37,38)。この着目領域Rには、マップデータMAPB(図5(D))において2つのタッチ領域TRを含むため(ステップS32,S33)、ラベリング処理部73は、この2つのタッチ領域TRのうちの一方に、着目画素RのラベルL1と同じラベルを付与するとともに、他方に、未使用かつ最小のラベルL2を付与する(ステップS35)。また、ラベリング処理部73は、着目領域Rのラベルを、ラベルL1から所定のラベルLXに付け替える(ステップS36)。その結果、マップデータMAPB〜MAPDにおけるタッチ領域TRのラベルは、図21Cに示したようになる。
次に、ラベリング処理部73は、マップデータMAPBにおいてラベルL1,L2が付与されたタッチ領域TRを新たなラベリング対象領域RL2として設定するとともに、マップデータMAPBの1つ上位のマップデータMAPA(図5(C))をラベリング対象マップデータRL1として選択し、ラベリング処理を行う(ステップS22)。
その際、まず、ラベリング処理部73は、ラベリング対象マップデータRL1(MAPA)の1つ下位のマップデータMAPB(図5(D)、21C)におけるラベルL1が付与されたタッチ領域TRを着目領域Rとして選択する(ステップS31)。この着目領域Rには、マップデータMAPA(図5(C))においてタッチ領域TRを含まないため(ステップS32)、次に、ラベリング処理部73は、このマップデータMAPB(図5(D)、21C)におけるラベルL2が付与されたタッチ領域TRを着目領域Rとして選択する(ステップS37,38)。この着目領域Rには、マップデータMAPA(図5(C))において1つのタッチ領域TRを含むため(ステップS32,S33)、ラベリング処理部73は、このタッチ領域TRに、着目画素RのラベルL2と同じラベルを付与する(ステップS34)。その結果、マップデータMAPA〜MAPDにおけるタッチ領域TRのラベルは、図21Dに示したようになる。
そして、ラベリング処理部73は、ラベルLXが付与された全てのタッチ領域TRについて、ラベルLXを外す(ステップS25)。これにより、図21Eに示したように、ラベルL0,L1,L2が付与された、3つの互いに分離したタッチ領域TRが現れる。
以上のように本実施の形態では、下位のマップデータから順に、タッチ領域の包含関係に基づいてラベリング対象領域を狭めながら、ラベリング処理を行うようにしたので、上記第1の実施の形態等と同様の効果を得ることができる。
<4.適用例>
次に、上記実施の形態および変形例で説明したタッチパネルの適用例について説明する。
次に、上記実施の形態および変形例で説明したタッチパネルの適用例について説明する。
図22は、上記実施の形態等のタッチパネルが適用されるスマートフォンの外観を表すものである。このスマートフォンは、例えば、本体210と、操作部220と、表示部230とを有している。この表示部230には、上記実施の形態等に係るタッチパネルが適用されている。
図23は、上記実施の形態等のタッチパネルが適用される携帯型ゲーム機の外観を表すものである。この携帯型ゲーム機は、例えば、本体310と、操作部321,322と、表示部330とを有している。この表示部330には、上記実施の形態等に係るタッチパネルが適用されている。
図24は、上記実施の形態等のタッチパネルが適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表すものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体410と、キーボード420と、表示部430とを有している。この表示部430には、上記実施の形態等に係るタッチパネルが適用されている。
上記実施の形態等のタッチパネルは、このようなスマートフォン、携帯型ゲーム機、ノート型パーソナルコンピュータのほか、携帯型音楽プレーヤ、デジタルカメラ、ビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、上記実施の形態等のタッチパネルは、画像を表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
以上、いくつかの実施の形態および変形例、ならびに電子機器への適用例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施の形態では、静電容量式のタッチ検出デバイス10を用いたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、光学式などのタッチ検出デバイスを用いてもよい。
また、例えば、上記の各実施の形態では、タッチパネルを単独で構成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、表示パネルとタッチパネルとを一体として構成し、タッチ検出機能付きの表示パネルにしてもよい。具体的には、例えば、表示パネルの表示面上に直接タッチ検出デバイスを形成した、いわゆるオンセルタイプの表示パネルや、表示パネル内にタッチ検出デバイスを形成した、いわゆるインセルタイプの表示パネルにすることができる。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
(1)外部近接物体の近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成するマップ生成部と、
前記複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、前記複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行うラベリング部と、
前記ラベリング部における処理結果に基づいてタッチ検出を行う検出部と
を備えたタッチ検出回路。
前記複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、前記複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行うラベリング部と、
前記ラベリング部における処理結果に基づいてタッチ検出を行う検出部と
を備えたタッチ検出回路。
(2)前記タッチ信号に基づいて前記複数のしきい値を設定するしきい値設定部をさらに備えた
前記(1)に記載のタッチ検出回路。
前記(1)に記載のタッチ検出回路。
(3)前記検出部は、タッチ数および各タッチ位置を検出する
前記(1)または(2)に記載のタッチ検出回路。
前記(1)または(2)に記載のタッチ検出回路。
(4)前記ラベリング部は、
各マップデータにおける各タッチ領域にラベルを付与し、
前記複数のマップデータのうちの、互いに隣り合う2つのしきい値に対応する2つのマップデータを順次選択し、選択した2つのマップデータにおけるタッチ領域の包含関係に基づいてラベルを付け替えることにより、タッチ領域とラベルとの対応づけを示す第1のラベルセットを生成する
前記(1)から(3)のいずれかに記載のタッチ検出回路。
各マップデータにおける各タッチ領域にラベルを付与し、
前記複数のマップデータのうちの、互いに隣り合う2つのしきい値に対応する2つのマップデータを順次選択し、選択した2つのマップデータにおけるタッチ領域の包含関係に基づいてラベルを付け替えることにより、タッチ領域とラベルとの対応づけを示す第1のラベルセットを生成する
前記(1)から(3)のいずれかに記載のタッチ検出回路。
(5)前記ラベリング部は、
前記選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記複数のタッチ領域のうちの1つタッチ領域のラベルを、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルに付け替え、
前記選択した2つのマップデータのうち、前記下位マップデータにおける一のタッチ領域が、前記上位マップデータにおける単一のタッチ領域を含む場合には、前記単一のタッチ領域のラベルを、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルに付け替える
ことにより前記第1のラベルセットを生成する
前記(4)に記載のタッチ検出回路。
前記選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記複数のタッチ領域のうちの1つタッチ領域のラベルを、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルに付け替え、
前記選択した2つのマップデータのうち、前記下位マップデータにおける一のタッチ領域が、前記上位マップデータにおける単一のタッチ領域を含む場合には、前記単一のタッチ領域のラベルを、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルに付け替える
ことにより前記第1のラベルセットを生成する
前記(4)に記載のタッチ検出回路。
(6)前記ラベリング部は、前記第1のラベルセットを生成した後、前記複数のマップデータのうちの、互いに隣り合う2つのしきい値に対応する2つのマップデータを順次選択し、選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記第1のラベルセットにおける前記一のタッチ領域のラベルを外すことにより、第2のラベルセットを生成する
前記(4)または(5)に記載のタッチ検出回路。
前記(4)または(5)に記載のタッチ検出回路。
(7)前記ラベリング部は、高いしきい値に対応するマップデータから順に前記2つのマップデータを選択する
前記(4)に記載のタッチ検出回路。
前記(4)に記載のタッチ検出回路。
(8)前記ラベリング部は、
前記選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記一のタッチ領域のラベルを、ダミーラベルに付け替え、
前記選択した2つのマップデータのうち、前記下位マップデータにおける一のタッチ領域が、前記上位マップデータにおける単一のタッチ領域を含む場合には、前記一のタッチ領域のラベルを、前記単一のタッチ領域のラベルと同じラベルに付け替える
ことにより前記第1のラベルセットを生成する
前記(7)に記載のタッチ検出回路。
前記選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記一のタッチ領域のラベルを、ダミーラベルに付け替え、
前記選択した2つのマップデータのうち、前記下位マップデータにおける一のタッチ領域が、前記上位マップデータにおける単一のタッチ領域を含む場合には、前記一のタッチ領域のラベルを、前記単一のタッチ領域のラベルと同じラベルに付け替える
ことにより前記第1のラベルセットを生成する
前記(7)に記載のタッチ検出回路。
(9)前記ラベリング部は、前記第1のラベルセットを生成した後、前記第1のラベルセットにおいて、前記ダミーラベルを外すことにより第2のラベルセットを生成する
前記(8)に記載のタッチ検出回路。
前記(8)に記載のタッチ検出回路。
(10)前記ラベリング部は、前記複数のマップデータのうちの、互いに隣り合う2つのしきい値に対応する2つのマップデータを順次選択し、選択した2つのマップデータにおけるタッチ領域の包含関係に基づいて、各マップデータにおける各タッチ領域にラベルを付与することにより、タッチ領域とラベルとの対応づけを示す第1のラベルセットを生成する
前記(1)から(3)のいずれかに記載のタッチ検出回路。
前記(1)から(3)のいずれかに記載のタッチ検出回路。
(11)前記ラベリング部は、低いしきい値に対応するマップデータから順に、前記2つのマップデータを選択する
前記(10)に記載のタッチ検出回路。
前記(10)に記載のタッチ検出回路。
(12)前記ラベリング部は、
前記選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記複数のタッチ領域のうちの1つに、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルを付与した後に、前記一のタッチ領域のラベルをダミーラベルに付け替え、
前記選択した2つのマップデータのうち、前記下位マップデータにおける一のタッチ領域が、前記上位マップデータにおける単一のタッチ領域を含む場合には、前記単一のタッチ領域に、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルを付与する
前記(11)に記載のタッチ検出回路。
前記選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記複数のタッチ領域のうちの1つに、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルを付与した後に、前記一のタッチ領域のラベルをダミーラベルに付け替え、
前記選択した2つのマップデータのうち、前記下位マップデータにおける一のタッチ領域が、前記上位マップデータにおける単一のタッチ領域を含む場合には、前記単一のタッチ領域に、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルを付与する
前記(11)に記載のタッチ検出回路。
(13)前記ラベリング部は、前記第1のラベルセットを生成した後、前記第1のラベルセットにおいて、前記ダミーラベルを外すことにより第2のラベルセットを生成する
前記(12)に記載のタッチ検出回路。
前記(12)に記載のタッチ検出回路。
(14)外部近接物体の近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成し、
前記複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、前記複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行い、
そのラベリング結果に基づいてタッチ検出を行う
タッチ検出方法。
前記複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、前記複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行い、
そのラベリング結果に基づいてタッチ検出を行う
タッチ検出方法。
(15)外部近接物体を検出するタッチ検出デバイスと、
タッチ検出回路と
を備え、
前記タッチ検出回路は、
前記外部近接物体の前記タッチ検出デバイスへの近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成するマップ生成部と、
前記複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、前記複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行うラベリング部と、
前記ラベリング部における処理結果に基づいてタッチ検出を行う検出部と
を有する
電子機器。
タッチ検出回路と
を備え、
前記タッチ検出回路は、
前記外部近接物体の前記タッチ検出デバイスへの近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成するマップ生成部と、
前記複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、前記複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行うラベリング部と、
前記ラベリング部における処理結果に基づいてタッチ検出を行う検出部と
を有する
電子機器。
1〜3…タッチパネル、10…タッチ検出デバイス、11…駆動電極、12…センサ電極、13…駆動部、20…アナログ信号処理部、21…マルチプレクサ、22…オペアンプ、23…キャパシタ、24…スイッチ、25…S/H回路、26…ADC、27…制御部、28…コントローラ部、29…フレキシブル基板、30,60…デジタル信号処理部、31…タッチ成分抽出部、33…追跡処理部、36…メモリ、38…ホスト部、39…基板、40,70…タッチ位置検出部、41…しきい値設定部、42…2値化部、43A〜43D…ラベリング処理部、44…タッチ領域演算部、45…タッチ座標計算部、72…マルチプレクサ、73…ラベリング処理部、DRV…駆動信号、IT…タッチ情報、LA〜LD…ラベル情報、L0〜L8,LX…ラベル、MAPA〜MAPD,MAP0〜MAP2…マップデータ、S…タッチ検出面、R…着目領域、RL1…ラベリング対象マップデータ、RL2…ラベリング対象領域、SDET…検出信号、SSW…制御信号、TC…タッチ成分、THA〜THD…しきい値、TR…タッチ領域。
Claims (15)
- 外部近接物体の近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成するマップ生成部と、
前記複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、前記複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行うラベリング部と、
前記ラベリング部における処理結果に基づいてタッチ検出を行う検出部と
を備えたタッチ検出回路。 - 前記タッチ信号に基づいて前記複数のしきい値を設定するしきい値設定部をさらに備えた
請求項1に記載のタッチ検出回路。 - 前記検出部は、タッチ数および各タッチ位置を検出する
請求項1に記載のタッチ検出回路。 - 前記ラベリング部は、
各マップデータにおける各タッチ領域にラベルを付与し、
前記複数のマップデータのうちの、互いに隣り合う2つのしきい値に対応する2つのマップデータを順次選択し、選択した2つのマップデータにおけるタッチ領域の包含関係に基づいてラベルを付け替えることにより、タッチ領域とラベルとの対応づけを示す第1のラベルセットを生成する
請求項1に記載のタッチ検出回路。 - 前記ラベリング部は、
前記選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記複数のタッチ領域のうちの1つタッチ領域のラベルを、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルに付け替え、
前記選択した2つのマップデータのうち、前記下位マップデータにおける一のタッチ領域が、前記上位マップデータにおける単一のタッチ領域を含む場合には、前記単一のタッチ領域のラベルを、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルに付け替える
ことにより前記第1のラベルセットを生成する
請求項4に記載のタッチ検出回路。 - 前記ラベリング部は、前記第1のラベルセットを生成した後、前記複数のマップデータのうちの、互いに隣り合う2つのしきい値に対応する2つのマップデータを順次選択し、選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記第1のラベルセットにおける前記一のタッチ領域のラベルを外すことにより、第2のラベルセットを生成する
請求項4に記載のタッチ検出回路。 - 前記ラベリング部は、高いしきい値に対応するマップデータから順に前記2つのマップデータを選択する
請求項4に記載のタッチ検出回路。 - 前記ラベリング部は、
前記選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記一のタッチ領域のラベルを、ダミーラベルに付け替え、
前記選択した2つのマップデータのうち、前記下位マップデータにおける一のタッチ領域が、前記上位マップデータにおける単一のタッチ領域を含む場合には、前記一のタッチ領域のラベルを、前記単一のタッチ領域のラベルと同じラベルに付け替える
ことにより前記第1のラベルセットを生成する
請求項7に記載のタッチ検出回路。 - 前記ラベリング部は、前記第1のラベルセットを生成した後、前記第1のラベルセットにおいて、前記ダミーラベルを外すことにより第2のラベルセットを生成する
請求項8に記載のタッチ検出回路。 - 前記ラベリング部は、前記複数のマップデータのうちの、互いに隣り合う2つのしきい値に対応する2つのマップデータを順次選択し、選択した2つのマップデータにおけるタッチ領域の包含関係に基づいて、各マップデータにおける各タッチ領域にラベルを付与することにより、タッチ領域とラベルとの対応づけを示す第1のラベルセットを生成する
請求項1に記載のタッチ検出回路。 - 前記ラベリング部は、低いしきい値に対応するマップデータから順に、前記2つのマップデータを選択する
請求項10に記載のタッチ検出回路。 - 前記ラベリング部は、
前記選択した2つのマップデータのうち、低いしきい値に対応する下位マップデータにおける一のタッチ領域が、高いしきい値に対応する上位マップデータにおける複数のタッチ領域を含む場合には、前記複数のタッチ領域のうちの1つに、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルを付与した後に、前記一のタッチ領域のラベルをダミーラベルに付け替え、
前記選択した2つのマップデータのうち、前記下位マップデータにおける一のタッチ領域が、前記上位マップデータにおける単一のタッチ領域を含む場合には、前記単一のタッチ領域に、前記一のタッチ領域のラベルと同じラベルを付与する
請求項11に記載のタッチ検出回路。 - 前記ラベリング部は、前記第1のラベルセットを生成した後、前記第1のラベルセットにおいて、前記ダミーラベルを外すことにより第2のラベルセットを生成する
請求項12に記載のタッチ検出回路。 - 外部近接物体の近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成し、
前記複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、前記複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行い、
そのラベリング結果に基づいてタッチ検出を行う
タッチ検出方法。 - 外部近接物体を検出するタッチ検出デバイスと、
タッチ検出回路と
を備え、
前記タッチ検出回路は、
前記外部近接物体の前記タッチ検出デバイスへの近接状態に応じたタッチ信号と、複数のしきい値のそれぞれとを比較して、タッチ領域を示す複数のマップデータを生成するマップ生成部と、
前記複数のマップデータ間でのタッチ領域の包含関係に基づいて、前記複数のマップデータにおけるタッチ領域に対して選択的にラベリングを行うラベリング部と、
前記ラベリング部における処理結果に基づいてタッチ検出を行う検出部と
を有する
電子機器。
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